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バルクホルン「もういくつ寝ると二十歳?」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:02:25.27 ID:5QBGb+Sg0 [1/24]
とある作戦終了後
坂本「バルクホルン大尉、よくやった、今日は大活躍だったな」

リーネ「流石です!」

シャーリー「いやぁ、今日は負けたよ、バルクホルン」

ミーナ「ふふ、大活躍だったわね」

エーリカ「すごいじゃん!でも、あんま無茶しないでよ」

ゲルト「あ、ああ。ありがとう」

芳佳「……」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:03:09.04 ID:5QBGb+Sg0
その後バルクホルン私室にて
ゲルト「……くっ」
コンコン
ゲルト「だ、誰だ!」

芳佳「私です」

ゲルト「ま、待て、すぐ開ける」

バタバタバタ

ゲルト「ど、どうした宮藤?」

芳佳「あのバルクホルンさん……って、どうしてそんなに厚着なんですか?」

ゲルト「ち、ちょっと風邪気味でな、気にしないでくれ」

芳佳「じゃあ、私が看ます、服脱いで下さい」

ゲルト「待て待て待て!宮藤は別にやらなくて良い、医務室に行ってくる」

芳佳「私じゃ駄目なんですか?私だって将来診療所継ぐために色々勉強してるんですよ」

ゲルト「作戦終了したばかりだから宮藤はゆっくり休め、私には構わないでくれ」

ダダダダダダダ

芳佳「……」

エーリカ「zzz」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:03:40.65 ID:5QBGb+Sg0
またまたとある作戦終了後
坂本「わっはっはっは、バルクホルン大尉最近はすごい活躍だな」

サーニャ「すごいです……」

ペリーヌ「流石は大尉ですわね」

エーリカ「少し強引だったね、どうしたの?」

ミーナ「こっちでは大型ばかりでスコア稼げないから焦っちゃったのかしら?」

シャーリー「ははははは、まぁ飛べないバルクホルンはただのジャガイモ好きだからな」

ゲルト「な、なんだと!私は飛べなくても、飛べなくても……」

エーリカ「クリスとずっと一緒にいる?」

ゲルト「ば、馬鹿!何を言うんだハルトマン!」

芳佳「……」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:04:59.81 ID:5QBGb+Sg0
バルクホルン私室にて
ゲルト「……ふぅ」

コンコン

ゲルト「だ、誰だ」

芳佳「私です」

ゲルト「今日は疲れているから、また今度にしてくれ」

ガチャ

ゲルト「み、宮藤!勝手に人の部屋に入るな!私は上官だぞ!」

芳佳「そのシーツとって下さい」

ゲルト「な、何を言う!私は寝たいんだ、今すぐ出て行け!」

ガバッ

芳佳「傷だらけ……どうしてこんな……」

ゲルト「見るな!」

ガシッ

ゲルト「ぐっ……」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:05:34.62 ID:5QBGb+Sg0
芳佳「い、痛いんですか?私の握力で掴まれただけで痛いんですか?」

ゲルト「い、痛くない、こんなのぜんぜ…うぐ」

芳佳「やっぱり!」

芳佳「最近、バルクホルンさん無理して戦ってます。何でですか?」

ゲルト「べ、別にそんな事は…」

芳佳「年ですか?」

ゲルト「!!!!!!!」

芳佳「魔力が衰えているのを知られたくなくて、無茶な戦い方をしてるんですよね。無茶をすればいつも通りに見える、でもそろそろ身体が限界のはずです」

ゲルト「ち、違う!適当なことを言うな!」

芳佳「今すぐミーナさんと坂本さんに知らせてきます」

ゲルト「ま、待ってくれ宮藤!頼む!行くな!」

ガシッ

ゲルト「頼む、宮藤……ミーナに知られたら、私は……私は……」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:06:19.49 ID:5QBGb+Sg0
芳佳「でも……」

ゲルト「頼む、この通りだ! 私は、私は飛べなければ、何も出来ないんだ!」

芳佳「バ、バルクホルンさん!顔を上げて下さい、困ります!」

ゲルト「宮藤のような治癒能力もない、ミーナやサーニャのような索敵能力もない、少佐のような魔眼があるわけでもない、戦えない私に何の価値があるというのだ!」

芳佳「それは違います!」

ゲルト「違わない!頼む、この事は黙っていてくれ」

芳佳「……分かりました、じゃあバルクホルンさんは私が守ります!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 21:12:59.05 ID:5QBGb+Sg0
とある日の夜、バルクホルンの私室にて
コンコン

ゲルト「開いているぞ」

芳佳「お夜食持ってきました!肉うどんです!」

ゲルト「うどん、麺類か?初めて食べるな」

芳佳「バルクホルンさん専用なのでお肉たっぷりです」

ゲルト「あ、ありがとう……宮藤、おいしそうだ」

ずるずるずる

ゲルト「美味い!美味いぞ宮藤!」

芳佳「よかった!自分で打つのは初めてなので少し不安だったんです」

ゲルト「どうして、宮藤は私にこれほど気を遣ってくれるんだ?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:13:29.60 ID:5QBGb+Sg0
芳佳「気を遣うというか、私はバルクホルンさんに笑っていて欲しいです!」

ゲルト「わ、笑う?こ、こうか?」

芳佳「あははははは、怖いですバルクホルンさん」

ゲルト「な、何だと?怖いとは何だ!」

芳佳「わーーー」

バタバタ、ガチャバタン

ゲルト「ふふ、宮藤のやつ」

エーリカ「何こいつら」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:16:47.47 ID:5QBGb+Sg0
とある作戦終了後
ミーナ「宮藤さん、どうして作戦中勝手な行動を取ったの?」

芳佳「……すみません」

ミーナ「ふぅ、無傷で倒せたから良かったけど一歩間違えれば大変なことになっていたわ」

芳佳「……すみません」

坂本「いつもの宮藤らしくもない、何かあったのか?」

芳佳「私の不注意です、すみません」

ミーナ「宮藤さんにも何か考えがあるのかもしれないけどあのような行動は今後止めなさい、トゥルーデも何か言ってあげて」

ゲルト「あ、ああ、その、ちゃ、ちゃんと上官の命令は聞け、それだけだ」

タッタッタ

ミーナ「トゥルーデ?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:26:15.91 ID:5QBGb+Sg0
その後、バルクホルン私室にて
コンコン
ゲルト「開いているぞ」

芳佳「お疲れ様でした、バルクホルンさん」

ゲルト「あ、ああ、宮藤もよく頑張ったな」

芳佳「今日も大活躍でしたね、私がマッサージします!」

ゲルト「マ、マッサージ?宮藤出来るのか?」

芳佳「勿論です!今日はお灸を持ってきました」

ゲルト「それはマッサージなのか……?」

芳佳「細かいことはどうでも良いです、服を脱いで横になって下さい」

ゲルト「分かった」

芳佳「これを、こうして、これがこうで……」

ゲルト「何故、先ほどの作戦で作戦を無視してまで私を守ったんだ」
ゲルト「あれでお前が墜ちたらどうするんだ!私はもう墜ちる覚悟でやっているんだ、もうこれからh…あつ、熱い!熱いぞ宮藤、これはちょっと、ぐあぁ……」

芳佳「これで終わりです、後はゆっくり休んで下さい」

ゲルト「あつ、熱い!これをどかしてくれ、宮藤いいいいいいいいいい」

エーリカ「……zzz」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:26:54.80 ID:5QBGb+Sg0
とある作戦終了後
ミーナ「宮藤さん!何故また勝手な行動を取ったの!」

芳佳「……すみません」

ミーナ「今度という今度は許せないわ、これは命令違反よ。倒せたから良いという問題じゃないわ」

芳佳「……すみません」

ミーナ「自室禁固三日間」

ゲルト「そんな、待ってくれミーナ!」

ミーナ「待たないわ!トゥルーデ、優しくすることと、甘やかすのは違う、貴方も分かっているでしょう」

ゲルト「しかし……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:27:29.98 ID:5QBGb+Sg0
その後
ゲルト「宮藤の部屋に行ってみよう」

テクテク

シャーリー『あはははは、宮藤それは嘘だろ~』

芳佳『本当ですって、小熊の怪我を治しているうちにこんな大きな熊が出てきて』

サーニャ『芳佳ちゃん、偉いね』

芳佳『ええ?!そうかなぁ~』

ゲルト「ふっ、私が宮藤に出来る事なんて無い……か、宮藤に私は必要ないな」

リーネ『どうしたの、芳佳ちゃん?扉に何かあるの?』

芳佳『ううん、何でもないよ』

ルッキーニ『それより、早く続き~』

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 21:34:54.76 ID:5QBGb+Sg0
ウーーーーーーーーーーーーーー

ミーナ「ネウロイが現れました、数は2で両方大型です、厳しい戦いになりますが、絶対に防衛線を突破されないように」

坂本「隊を二つに分けなければならない、よって、こちらをバルクホルン、ハルトマン、ミーナ、リーネで、もう片方は残りで倒す」

エーリカ「もう少し、こっちに回せないの?」

ミーナ「どうしたのフラウ、随分弱気じゃないの」

エーリカ「あー、まあいいや」

ミーナ「それでは作戦開始します」

その後上空
エーリカ「トゥルーデ、私が先制で仕掛けるから、援護よろしくね」

ゲルト「ああ、了解した」

ミーナ「私とフラウ、リーネさんとトゥルーデで組んで一気に攻めた方がいいわ」

エーリカ「ええー、私のスコアの足しにしたいんだけど。トゥルーデいたらとられちゃうじゃん」

ミーナ「駄目よ」

リーネ「ネ、ネウロイが分裂しています、2つ……3つになりました!」

ミーナ「何ですって?くっ、攻撃が激しい……固まらずに散開!」

ゲルト「くそ、シールドが保たない……」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 21:35:45.12 ID:5QBGb+Sg0
エーリカ「要するに1つずつ壊していけばいいんでしょ?シュトルム!」

ゲルト「はあああああああああああああああ!」

バンッ、キンッ

ゲルト「硬い?!」

エーリカ「トゥルーデ前!」

ゲルト「しまっ…」

ピュイン

ミーナ「トゥルーデ!」

ゲルト「………………あれ」

リーネ「よ、芳佳ちゃん?!」

ミーナ「宮藤さん、貴方自室禁固は?!」

芳佳「そんなこと今は関係ありません、倒してから罰は受けます!」

リーネ「ま、またネウロイが分裂してる……6つ?!」

ピュイン、ピュイン、ピュイン、ピュイン

エーリカ「何で?!トゥルーデばっかり狙ってる!このおおおおお」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 21:36:20.42 ID:5QBGb+Sg0
ミーナ「まず、敵の数を減らして!このままじゃ……」

ピュイン、ピュイン、ピュイン、ピュイン

芳佳「はっ!」

ゲルト「宮藤!無茶だ!お前のシールドがいくら強くても、これ以上は危険だ!」

芳佳「大丈夫です、はぁはぁ、私が守りますから、バルクホルンさんは早く倒して下さい!」

ゲルト「くっ、うおおおおおおおおおおおお」

ピュイン、ピュイン、ピュイン、ピュイン

芳佳「うう……まだ倒れちゃ駄目、保って……」

ミーナ「宮藤さん!後ろ!」

ピュイン

芳佳「うあああああああああああああああああ」

ボチャーーン

ゲルト「宮藤いいいいいいいいいいいいいいいいい」

ミーナ「宮藤さん!まずい、早く助けないと」
ボチャーーン
坂本「こちら側のネウロイが片付いたので救援に来た!無事か?」
その後、烈風斬の活躍などでネウロイはしんだ

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 22:06:16.49 ID:5QBGb+Sg0
医務室にて
ゲルト「……私が、私のせいで宮藤が」

エーリカ「馬鹿っ!」

パシーーーン

ゲルト「ハ、ハルトマン……」

エーリカ「何か言うことは無いの?動きは遅いし、そんな硬いネウロイじゃなかったのに攻撃弾かれるしおかしいよ、何か隠してるでしょ!」

ゲルト「……」

エーリカ「私ももしかしたらとは思ってたけどさ、ちゃんと向き合って欲しかったから、今まで何も言わなかった」

エーリカ「なのに、ずっと黙ったままで私たちのこと馬鹿にしてるの?」

ゲルト「でも、でも!私は戦わなければいけないんだ、それしか無いんだ!」

エーリカ「誰がそんなこと決めたのさ!トゥルーデは今まで宮藤の何を見てきたの?」

ゲルト「な、何のことだ……」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 22:06:55.13 ID:5QBGb+Sg0
エーリカ「宮藤はトゥルーデに笑って貰うために何をしたの?ネウロイを倒した?治癒魔法を使った?」

エーリカ「違うでしょ、宮藤はトゥルーデのために料理を作ったりした、魔力なんて使ってないよ!」

ゲルト「!!!!!!!!!」

エーリカ「トゥルーデは臆病だよ、戦えない自分に何の価値も無いと思ってる、だから誰にも頼れない」

エーリカ「坂本少佐はいっぱい悩んだ末また空へ飛んだ、だから皆フォローし合いながら戦える」

エーリカ「トゥルーデは自分一人で抱え込むから、誰も分からない」

エーリカ「挙げ句の果てには宮藤一人に背負い込ませて……もういいよ、勝手にすれば。私はトゥルーデにとって頼れる相手では無いみたいだし」

テクテク、バタン

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 22:07:25.83 ID:5QBGb+Sg0
ゲルト「私は宮藤に何が出来たんだ?やはり、私は魔力が無ければ何も出来ないのか……」

芳佳「ち、違いますよ、バルクホルンさん」

ゲルト「宮藤!大丈夫か?」

芳佳「私はバルクホルンさんがシャーリーさんと一緒にポテトの取り合いをしているのを見たり、ハルトマンさんを怒ったりしているのを見ているだけで幸せなんです。バルクホルンさんは自分で思っている以上に皆に慕われています、だからもっと皆を頼って下さい!」

ゲルト「宮藤、これ以上喋るな、安静にしていろ!」

芳佳「私は皆の笑顔があれば何度でも立ち上がれます、だから笑って下さい……」

ゲルト「み、宮藤……分かった、笑おう、宮藤のために」

芳佳「綺麗です、バルクホルンさん……あと最後に一度だけ芳佳って呼んでくれませんか?」

ゲルト「何が最期だ、何度だって呼んでやる芳佳!芳佳!」

芳佳「ありがとうございます、私バルクホルンさんの事本当のお姉ちゃんみたいに思ってました……よ」

トサッ

ゲルト「芳佳あああああああああああああああああああああああ」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 22:08:01.13 ID:5QBGb+Sg0
一週間後
芳佳「あああああああああ!バルクホルンさん豆腐は切って入れないと駄目ですよ、握りつぶしたらぐちゃぐちゃじゃないですか!」

ゲルト「す、すまない、細かく切るのは好きじゃないんだ」

芳佳「包丁はこう持って、切るときはこうです、じゃあ次は人参切って下さい」

ゲルト「よし、任せろ、宮藤!ん、硬いな、く、おおおおおおおお」

ザンッ

芳佳「まな板ごと切ってます!力入れすぎですよ!」

シャーリー「馬鹿力のバルクホルンに宮藤みたいに美味く作れるわけ無いだろ」

ゲルト「何だと、リベリアン!貴様のただ素材をそのまま入れる料理よりはましだ!」

エーリカ「私もやるー」

ゲルト「駄目だ!」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 22:08:31.92 ID:5QBGb+Sg0
ミーナ「ふふ、トゥルーデもすっかり元通りになったわね」

坂本「しかし、良いのか?また飛ばせて」

ミーナ「死にに行かれるのは嫌だけど、今のトゥルーデはちゃんと生きて帰ろうとしている、私はそれだけで十分よ」

坂本「わっはっはっは、本当にそれだけかミーナ?」

ミーナ「何よ美緒、どういう意味?」

坂本「明日は我が身」

ミーナ「美緒!」
終わり

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/08(水) 22:39:22.81 ID:5QBGb+Sg0 [21/24]
バルクホルンが魔力減退したときのお話
ミーナは減退するのが遅いということで……

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