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聡「姉ちゃん帰ってきたのか」 澪・律ルート+おまけ
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:23:04.90 ID:X2ov3wzO0 [32/58]
澪ルート
聡「あーあちー…夏休みももう終わったっつうのに…」
聡「早く麦茶をガブ飲みしてプハーッ!って言いたい…」
澪「あれ?聡じゃないか」
聡「ん?あぁどうも、澪さん」
澪「うん、どうも。聡は今帰りか?」
聡「そうだけど、澪さんは?」
澪「私は律に呼ばれてな…今向かってるところ」
聡「ん?ってことは…」
聡(家着くまで澪さんと2人っきりってことか!)
澪ルート
聡「あーあちー…夏休みももう終わったっつうのに…」
聡「早く麦茶をガブ飲みしてプハーッ!って言いたい…」
澪「あれ?聡じゃないか」
聡「ん?あぁどうも、澪さん」
澪「うん、どうも。聡は今帰りか?」
聡「そうだけど、澪さんは?」
澪「私は律に呼ばれてな…今向かってるところ」
聡「ん?ってことは…」
聡(家着くまで澪さんと2人っきりってことか!)
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:23:48.22 ID:X2ov3wzO0 [33/58]
澪「どうかしたのか?」
聡「い、いや…家着くまで2人っきりなんだなって思って」
澪「あっ!そ、そうだな…」
聡(ん…?澪さん、どうしたんだ?いきなり顔伏せて…)
聡「あの、澪さん大丈夫?」
澪「だ、大丈夫!全然平気!」
聡「本当に?なんか顔赤いけど…」
澪「それは…あっ、そう!暑いから顔に熱がたまっちゃって!」
聡「そう…気分悪くなったら言ってよ?」
澪「うん…ありがとう…」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:24:38.14 ID:X2ov3wzO0 [34/58]
田井中家
ガチャリ
聡「ただいまー」
澪「おじゃまします…」
律「おかえりー。おっ、澪も来たか」
聡(はぁー…これでやっと麦茶が飲める…)
澪「それでなんの用なんだよ、律?」
律「ん?あー…澪ちょっと来てくれ」
澪「え?どうして?ここじゃ言えないのか?」
律「あーもーいいから来い!早く!」ガシッ
澪「わっ!律、引っ張るな!」ズルズル
聡「プハーッ!くぅー!人生、この瞬間のために生きてるようなもんだぜ!…ん?」
聡「なんだ?2人でコソコソして…」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:25:20.42 ID:X2ov3wzO0 [35/58]
聡「…ダメだ、全く聞こえん。もうちょっと近付いてみるか…」
律「おいこっちくんな、聡!お前はそこでじっとしてろ!」
聡「オォウ…ごめん…」
聡「ちくしょう…俺があの2人の会話を知る術は今のところないようだ…」
聡「一体なに話してるんだ?気になって仕方ない…」
聡「あー気になるぅー!」
律「うるせーぞ、聡!次なんかしたらぶっ飛ばすからな!」
聡「オォウ…マジでごめん…」
聡「ここにいても精神衛生上良くない…部屋行ってよ…」
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:26:33.63 ID:X2ov3wzO0 [36/58]
聡の部屋
聡「フィリップ…よかったね…フィリップ…」グスグス
聡「あぁ、Wは名作だなぁ…」グスグス
コンコン
律「聡、ちょっとリビングまで来い」
聡「え?うん、解った」
リビング
ガチャリ
聡「来たぞー姉ちゃん。何の用だよ?」
律「私、今から日曜のまで友達の家に泊まりに行くことになったんだ」
聡「そうなんだ、行ってらっしゃい」
律「それで父さんたちもいないし、お前1人だけ家に残すのも心配だから、澪に面倒見てもらうことになった」
聡「…え?」
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:27:26.53 ID:X2ov3wzO0 [37/58]
聡「えぇ!?ちょっ!ど、どういうことだよそれ!?」
律「そのまんまの意味だよ。澪とこの家で2人っきり」
聡(み、澪さんと2人っきりでこの週末を過ごせだと!?これはなんと願ってもない展開だ!)
律「憧れの澪姉と2人っきりだなんて、いやー良かったなー聡!ヘッヘ」
聡「あぁ、まったくもってその通りさ!ってなに言わせんだよ!」
律「いや、お前が勝手に言ったんだろ…」
聡「ていうか、澪さんはいいの?その…俺と2人っきりって?」
澪「えっ!?…うん、私は別に聡となら…」
律「なんだよ、別にって。さっき荷物つめるの手伝えって張り切ってたくせにぃー」
澪「り、りーつぅー!」
聡「そ、そうなんだ…」
聡(澪さんと1つ屋根の下で2人っきり…これはなにが起こっても不思議じゃないだろ!)
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:28:41.80 ID:X2ov3wzO0 [38/58]
律「じゃあ私そろそろ行ってくるわ」
聡「解った、行ってらっしゃい」
澪「い、行ってらっしゃい…」
律「あーそうだ澪、別に聡押し倒してもいいからなー」
澪「なっ!?おしたっ…律っ!」
律「おーこわ、ヘヘッ。じゃあな」ガチャリ
聡(澪さんに押し倒されるか…それはそれでいいかもしんない!)
聡(い、いいや、まだ付き合ってもいないのにそれはダメだ!抑えないと…)
澪「こ、これからどうしようか…?」
聡「え?あっ、と、とりあえず荷物運ぼうか?」
聡(そうだもう澪さんと2人っきりなんだ…意識したら緊張してきた…)
聡「そ、そういえば…荷物どこに運べばいいのかな?」
澪「律が部屋使っていいって言ってたから、とりあえず律の部屋に…」
聡「じゃあ姉ちゃんの部屋まで荷物運ぼうか…」
澪「うん…」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:29:33.62 ID:X2ov3wzO0 [39/58]
律の部屋
聡「よいしょ…荷物はこれで全部?」
澪「うん、ありがとな聡」
聡「いえいえ、こんなのお安い御用ですよ」
聡(…にしてもこの荷物の量、2泊3日の量じゃないだろ…なんでこんな多いんだ?)
澪「…荷物多くてごめんな」
聡「い、いやそんな!澪さんって準備に余念がないよね!」
澪「…私なんて、ただまとめられないだけだよ…」
聡(あぁ、澪さんがダークサイドに!ここはなんとかして明るくしないと!)
聡「う、動いたらお腹が空いたなー!澪さんもお腹空いたんじゃないですか!?」
澪「えっ?…そういえばそうだな。…よし!荷物を運んでくれたお礼に、私がご飯作ってあげる!」
聡「ほ、本当ですか!?やったー!」
聡(澪さんの手作り料理…!これは来ただろ!むしろもう来るだろこれは!)
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:30:55.45 ID:X2ov3wzO0 [40/58]
キッチン
澪「よーし!やるぞー!」
聡(エプロン姿の澪さんかわいいなぁ…若奥様ってこんな感じなのか!?)
聡「澪さんって料理得意なんですか?」
澪「料理自体はあんまりしたことないけど、いつもママが作ってるの見てるから…」
聡「ママ…?」
澪「お、お母さん!お母さんが作ってるの見てるから大丈夫だと思う!」
聡(澪さんまだママって呼んでるのか…無理に言い直さなくても、ママって言ってるほうがかわいくていいのに!)
澪「あ、あのさぁ聡…」
聡「ん?どうかしたの?」
澪「あの…あんまり見ないでくれるか?なんか恥ずかしくて…作りにくい…」
聡「ご、ごめん!じゃあ俺向こうで待ってるよ」
聡(もっと澪さんのエプロン姿見てたかった…そして、あわよくばミスして切った指をチューってしたかった!)
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:31:43.49 ID:X2ov3wzO0 [41/58]
リビング
澪「はい、どうぞ」
聡「ありがとう、澪さん。ごめんね運ばせるのまでさせて…」
澪「いいって、お礼って言っただろ?それくらいするよ」
聡(へー…和食なんだ。なんか意外だな…澪さんって主食パンとかパスタっぽそうなのに)
聡「じゃあいただきます!」
澪「はい、召し上がれ。…ど、どうかな?変じゃない?」
聡「あ、美味しい!意外だ…」
澪「い、意外ってなんだよ!?必死に作ったのに…」
聡「ご、ごめん!でも本当に美味しいよこれ!毎日食べたいくらい!」
澪「毎日、か…ふふっ。そう言われると作った甲斐もあるな」
聡(顔もスタイルも良くて料理も出来るって、澪さんはきっと良い奥さんになるんだろうな…)
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:01:33.66 ID:X2ov3wzO0 [42/58]
澪「聡、風呂開いたぞ」
聡「あ、うん。解った」
風呂場
聡「ここにさっきまで澪さんが居たんだよな…全裸で」
聡「この中にさっきまで澪さんが浸かってたんだよな…全裸で」
聡「まさか…まさか全裸の澪さんがいた空間にいれるとは思ってなかった!俺も全裸で!」
聡「と、とりあえず湯船に浸かってみるか…」チャプン
聡「さっきまで澪さんが浸かってた湯船…澪さんのエキスが溶けだした湯船…」
聡「…………」ブクブク
聡「ぷはっ!はぁはぁ…とりあえず頭まで浸かってみたけど…」
聡「俺すげぇキモいな…これは自分でもフォローしきれない…」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:03:52.34 ID:X2ov3wzO0 [43/58]
聡の部屋
聡「今日は色々あったなぁ…澪さんの手料理食べたり」
聡「澪さんの浸かった湯船に浸かったりもしたし…」
聡「そして、廊下を挟んだ向こうの部屋では澪さんが寝てる…」
聡「あぁん!興奮して眠れないぃー!」
聡「こんな幸せなことが、かつて俺の人生であっただろうか!?いやない!」
聡「そして、その幸福がまだ明日も続くという事実!」
聡「これはお前!全国の健全な中学生男子が眠れるテンションと状況じゃないぞ!」
聡「あー明日も楽しみだぁー!」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:04:45.01 ID:X2ov3wzO0 [44/58]
翌朝
「……し、さ…し、…さだ…、おき…、…とし」ユサユサ
聡(ん…誰かが俺を呼んでる?いや、これは起してるのか?)
聡(今、家にいるのは…まさか!?)
澪「聡、朝だぞ。ほらもう起きろ、聡」ユサユサ
聡「み、澪さん…おはよう…」ムクリ
澪「うん、おはよう聡…!?」バッ
聡「どうしたの?いきなり顔隠して…」
澪「お、おま、お前!その…し、しし下が…」
聡「下?下って…!?」
聡(Oh…グッモーニンマイサン…って生理現象とはいえ空気読めよ、俺の海綿体!)
聡「ご、ごめん!こんなものをお見せしてしまい!」
澪「い、いやいいんだ…男だったら…し、仕方ないことなんだろ?」
聡「そ、そうなんだけど…本当にごめん!」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:05:50.89 ID:X2ov3wzO0 [45/58]
聡「なにかお詫びできることがあれば、なんでもしますので…」
澪「いやだからもういいって。大丈夫だから…」
聡「…本当にごめん、澪さん。あっでも、どうして起こしに?」
澪「前言ってたろ?朝起こされたいってだからこの機会にって思って…」
聡(それで起こしにきてくれたのか…でもその結果がアレなんだよ…ちくしょう、恩を仇で返した気しかしない!)
澪「もう朝ご飯出来てるから、早く顔洗ってリビングに来いよ」ガチャリ
聡「うん、解った。ありがとう」
聡「はぁー…なんか情けないな、俺…」
聡「好きな人が朝起こしにきたっていうのに、まさか朝勃ちを見せるなんて…」
聡「澪さんああいうのダメなのにぃー!」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:06:34.02 ID:X2ov3wzO0 [46/58]
リビング
聡「はぁー…」
聡(あぁ、俺浮かれ過ぎてたんだろうな…もうちょっと自分をいましめないと…)
澪「どうしたんだ?ため息なんかついて…」
聡「い、いや!なんでもないから!」
澪「もしかして…私のせいか?」
聡「澪さんのせいだなんてそんな!本当になんでもないから…」
澪「嘘ついてないよな?私…ちゃんとできてるよな?」
聡「うん、俺澪さんのおかげで昨日も今日もすげぇ楽しいよ!」
澪「そっか…よかった…」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:07:34.65 ID:X2ov3wzO0 [47/58]
聡「澪さんこそ、俺のせいでなんか嫌な思いしてない?」
澪「そんな嫌なことなんてないよ!私も楽しいし…」
聡「あっそう?そうなら嬉しいな…」
聡(とりあえず澪さんがいる間は楽しもう!後悔すんのは澪さんが帰ってからでいいや!)
澪「な、なんか暇だしテレビでも見ようか!」ピッ
テレビ「ちょっと遅れた心霊t」ブツン
聡「…テレビ見るんじゃないの?」
澪「あれー?私そんなこと言ったかな?」
聡「まだ幽霊とかダメなんだね…」
澪「だ、だって!怖いじゃないか!聡はその…幽霊とか大丈夫なのか?」
聡「いざって時に好きな人守れるくらいは大丈夫!」
澪「ふふっ、なんだよそれ」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:08:17.29 ID:X2ov3wzO0 [48/58]
澪「あ、もうこんな時間だ…なんか時間が経つのが早いな…」
聡「そろそろ晩飯作らないと…」
澪「じゃあ今日も私が…」
聡「澪さんストップ!今日は俺が作るよ!」
澪「え?でも…」
聡「昨日は澪さんに作ってもらったんだし、今日は俺が作る番だ!」
聡「それに俺意外と料理上手いんだぜ?」
澪「そうなのか…じゃあ任せようかな」
聡「えぇえぇ、任せなさい任せなさい!」
聡(ここで俺が華麗に料理を作って、澪さんに料理出来る男って素敵アピールをしないと!)
聡(朝のアレを取り返すためにも、ここはしくじれないぞ田井中!)
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:09:14.68 ID:X2ov3wzO0 [49/58]
聡「はいどうぞ、お召し上がりください」
澪「へぇー…パスタなんだ」
聡「どう、意外だった?」
澪「うん、正直な。それじゃあいただきます」
聡「えぇ、どうぞどうぞ」
澪「お、美味しい…美味しいよ聡!」
聡「男としては、大口叩いたんだしこのくらいは出来ないと!」
聡(テレビで見たイタリア料理人に憧れて、パスタ料理だけ練習した甲斐があった!)
聡(あのトングでパスタかき混ぜるのがかっこいいんだよ!あのクルクル感が!)
澪「聡が料理出来るなんて、思ってもなかったよ」
聡「まぁ、澪さんの前じゃ作ったことなかったしね」
澪「私…料理出来る男の人って素敵だと思う…」
聡(お、おい聞いたかおい!?思った通りすぎてるだろこれは!まさかこんなに上手くいくとは…)
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:10:12.84 ID:X2ov3wzO0 [50/58]
聡の部屋
聡「今日は朝、失態をしたけど料理で取り返したよな?」
聡「でもまぁ…マジであんなに上手くいくとは思ってなかったけど…」
聡「イタリア人シェフのサルヴァトーレマジグラッツェ!」
コンコン
澪「は、入っていいか…?」
聡「え、えぇ全然構わないけど…どうかしたの?」
澪「そ、その…ほら、明日私帰んなきゃいけないだろ?」ガチャリ
澪「だから…その…帰る前にさ、聡と一緒に寝たいなって…」
聡「なん…だと…!?」
聡(こ、これは一体どういうことなんだ!?なんだアレか!?これはアレなのか!?ていうかアレってなんだ!?)
澪「だ、ダメ…かな…?」
聡「いや、そんな滅相もない!い、一緒に寝よう澪さん!」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:11:09.10 ID:X2ov3wzO0 [51/58]
澪「こうやって、2人っきりで寝るのは初めてだな…」
聡「そ、そうだね…」
聡(うぉー!俺のドキドキが止まらねぇ!アドレナリンが凄いよ多分!)
澪「昨日も今日も色々ありがとな…」
聡「そ、そんな!俺の方こそありがとうだよ!色々助かったし…」
澪「明日で帰らなきゃいけないんだよな…」
聡「寂しくなるね…」
澪「寂しくなるって…家近いんだからまたいつでも会えるだろ?」
聡「そ、そりゃそうだけど…その気分的にね?」
澪「気分的にか…そうだな、私も寂しい…」
聡(澪さんも寂しいのか…ん?ってことは澪さんも俺と同じ気持ちってことか!?」
澪「いつまでも話してちゃダメだよな…そろそろ寝ないと…」
聡「そ、そうだね…おやすみ、澪さん」
澪「あぁ…おやすみ、聡」
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:00:09.41 ID:X2ov3wzO0 [52/58]
翌朝
聡(…結局、緊張して一睡も出来なかった…澪さんは、どうなんだろ?)
聡「あ、あのー…澪さん起きてますか…?」
澪「…随分早起きなんだな」
聡「み、澪さんだって」
澪「ふふっ、そうだな…こんな早起き初めてだよ」
聡「…そろそろ顔見て話しませんか?」
澪「うん…そうしようか」ゴソゴソ
ゴソゴソ
聡「おはよう、澪さん」
澪「おはよう、聡。お前、クマが出来てるぞ」
聡「澪さんだって目、真っ赤だよ」
澪「そっか…目真っ赤なんだな私…」
聡「…ねぇ、俺澪さんに言いたいことがあるんだ」
澪「言いたいこと?」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:01:27.54 ID:X2ov3wzO0 [53/58]
聡「うん…俺澪さんのことが好きだ!」
澪「え?えぇ!?す、好きって…」
聡「そのまんまだよ。澪さんと付き合いたい」
聡「澪さんは…俺のことどう思ってる?」
澪「…私は聡のことずっと好きだったから…」
聡「え?ずっと?」
澪「うん、ずっと…小さい時からずっと…」
聡「そ、そうだったんだ…ごめん、気付かなかった」
澪「いいよ、聡は鈍感だって解ってるから」
澪「それに…聡の方から告白してくれたから、もう全部いいの…」
聡「…ねぇ、澪さん。俺と付き合ってくれる?」
澪「うん…もちろん…」
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:02:12.86 ID:X2ov3wzO0 [54/58]
リビング
澪「もう少ししたら、律が帰ってくるな」
聡「そうだね。そろそろ荷物運ばないと…」
澪「ごめんな、聡。また手伝わせて」
聡「いいってそんなの…もう俺たち恋人同士なんだし」
澪「そうだな…恋人同士…なんだよな…」
澪「あぁ、なんか夢みたいだ。…これみんな夢じゃないよな?」
聡「夢じゃないよ。ほら、俺だってここにいるでしょ?」ニギニギ
澪「ほんとだ…ちゃんと聡がいる…」ニギニギ
聡「あぁ、ほら澪さん泣かないで」ニギニギ
澪「だ、だって…私、ほんと…嬉しくて…」グスグスニギニギ
澪「ず、ずっと…さ、聡と…こう…なり、たくて…」グスグスニギニギ
聡「よしよし、解ってるからもう泣かないで、ね?」ギュ
澪「う、うん…もう泣きやむ…」グスグスギュ
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:03:25.17 ID:X2ov3wzO0 [55/58]
秋山家の前
聡「はい、これが最後の荷物ね」
澪「ごめんな、結局荷物全部運ばせて…」
聡「いいっていいって、恋人なんだからこれくらいしないと!」
澪「そっか…けどまだ信じられないや…」
聡「いや、もういい加減信じてよ…それじゃあ、俺ももう帰るよ」
澪「あ、待って!まだ連絡先交換してないだろ?」
聡「そう…だったっけ?」
聡(そうだったのか…なんか急展開すぎて色々飛ばしてたんだな俺たち…)
澪「そうだ!ほら、早く携帯出せ!」
聡「あぁ、はい」
澪「…赤外線で私の送ったから、ちゃんと登録しておくんだぞ!」
聡「解ってるよ。澪さんもちゃんと登録してよ?」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:04:37.50 ID:X2ov3wzO0 [56/58]
聡「それじゃあ、今度こそ帰るよ?」
澪「待って!まだしてもらってないことがある!」
聡「え?そんなのあった?」
澪「さよならのキスされてない…」
聡「い、いまなんと…?」
澪「だからさよならのキスされてないって言ってんだ!」
聡(これは…ファーストキスのチャンスっていうかファーストキスの強制執行だよな?)
聡「そ、それじゃあ…目つむって」
澪「ん…ほら、つむったぞ」
聡「じゃあ今からするけど、下手だからって笑わないでね?俺初めてなんだし」
澪「大丈夫、私も初めてだし上手いとか下手なんて解らないから…」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:06:07.45 ID:X2ov3wzO0 [57/58]
聡「じゃあ行くよ?ん…」チュ
澪「ん…こ、これが…キス…」
聡(澪さんのくちびる凄く感触よかったけど震えてたな、緊張してたのか?)
澪「…それじゃあさよならのキスもしたし、私ももう帰るよ」
聡「うん、またね澪さん」
澪「またな、聡」ガチャリ
聡「…澪さんって意外に甘えん坊なんだな」
聡「それに俺のことずっと好きだったのかー…マジで気付かなかった」
聡「今度からは澪さんのこと、色々気付けるようになろう…」
終わり
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:07:04.45 ID:X2ov3wzO0 [58/58]
待たせてごめん
次律ルートやってみようと思う
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:16:44.70 ID:VCiJRj1c0 [1/25]
律ルート
聡「あーたらしーあーさがきた ぜつぼーうのあさーだ」
聡「ちくしょう、なんで月曜日なんてあるんだよ…」
聡「…あれ?姉ちゃんまだ起きてないのか?」
コンコン
聡「姉ちゃん、起きろよ。朝だぞ」
聡「…返事がない、仕方ない突入するか!」
聡「フハッハヘヘ、日頃の恨み晴らさせてもらうぞ姉ちゃん!」ガチャリ
聡「おい姉ちゃん!朝だつってるだろ!起きろこのデコっぱち!」ユサユサ
律「ん…あぁ聡か。おはよう…」
聡「お、おう…おはよう…」
聡(おかしい…いつもなら俺が勝手に部屋に入ってる時点で、怒るはずなのに…)
聡(そして、デコっぱちって言っても右ストレートが入ってこない!)
聡(なんだこれは!?罠か!?)
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:17:57.54 ID:VCiJRj1c0 [2/25]
聡「と、とりあえず俺今から朝飯作ってくるから、用事すましたら来いよ」ガチャリ
律「うん…解った。ふぁ…」
聡「なんかまだスッキリしない…まぁいいや、飯作ろう」
キッチン
聡「ヘッヘッヘ、食パン風情が…こんがりと焼いてくれる!」
ガチャリ
律「よう、飯…出来たか?」
聡「今トースト作ってるから、もうちょっと待って」
律「そう…か…」バタン
聡「!?ちょっ!おい、姉ちゃん!?」
聡「どうした!?いきなり倒れたりなんかして!?」
律「はぁ…はぁ…ゴホゴホ」
聡「す、凄い熱だ…まさかこのセリフをマジで言う時が来るとは…」
聡「いや、そんなこと言ってる暇ないだろ!早く部屋まで運ばないと!」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:19:00.21 ID:VCiJRj1c0 [3/25]
律の部屋
聡「38℃7分…おいガチじゃねぇか…」
律「ごめんな…聡…ゴホゴホ」
聡「あーいいからいいから、病人が気ぃ使うんじゃねぇよ」
聡「とりあえず姉ちゃんはもう寝てろ。高校には休むって俺が連絡しとくから」
律「うん、解った…ゴホゴホ」
聡「じゃあ後で薬と飯持ってくるから、ちゃんと寝てろよ」ガチャリ
聡「さて…高校に連絡しておくっつったけど、どうすりゃいいんだ?」
聡「普通にやってもいいのか?けどなんかそれじゃ重さが足りないよな…」
聡「仕方ない…ここは父さんの真似して電話するしかない!」
398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:20:10.92 ID:VCiJRj1c0 [4/25]
聡「あーあー…よし!行ける!」
トゥルルルルル トゥルルルルル ガチャ
さわ子「はい、こちら桜が丘高校です。どうされました?」
聡「ど、どうも。田井中律の父です」
さわ子「田井中さんの…お父様ですか?」
聡「えぇ、紛れもなく父です!父性に溢れています!」
さわ子「は、はぁ…それで本日は一体どんなご用で?」
聡「あぁ…実はですね。娘が熱を出してしまいまして、本日は学校のほうを休ませようかと…」
さわ子「え?熱を?…はい、解りました」
聡「お手数おかけしてどうもすみません…」
さわ子「い、いえいえそんな…」
聡「そ、それでは失礼します…」ピッ
聡「…ふぅー!なんとか乗りきったぞ!やればできるな!俺!」
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:21:12.59 ID:VCiJRj1c0 [5/25]
律の部屋
コンコン
聡「姉ちゃん、飯持ってきたぞ」
聡「…返事がない。とりあえず開けるか」ガチャリ
聡「寝てんのか…飯ここに置いとくからな」
聡「…冷えピタはまだ大丈夫そうだな」
アータラッシーツヨーサデー ヨーミガッエールオーモイー
聡「電話…?鈴木からか」
律「んん…」ゴソゴソ
聡「おぉ、やべぇ。姉ちゃん起きちまう」ガチャリ
聡「はいはい、もしもし」
鈴木『田井中、お前なにしてんだ?』
聡「なにって…姉ちゃんが風邪引いちまってな、それの看病してんだよ」
聡「よく出来た弟だと褒めちぎるがいいぞ!フハッハッハッハ!」
鈴木『あーそうだったのか…ってか連絡くらいしろよお前」
聡「…連絡ってお前に?なんでお前にそんなことしなきゃいけないんだよ」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:22:50.01 ID:VCiJRj1c0 [6/25]
鈴木『なんで俺になんだよ。バカじゃねぇのかお前』
聡「ば、バカとはなんだ!バカって言うヤツのほうがバカなんだぞこのバカ!」
鈴木『墓穴掘ってんぞお前…いや学校にだよ。サボりだーって先生怒ってたぞ?』
聡「へ?学校?あ、あー!忘れてた!なんでもっと早く言わなかったんだ!?」
鈴木『いや普通忘れねーから…まぁ俺が「田井中くんは痔の手術のために、病院行くって言ってました」ってごまかしたけど』
聡「オォウ…お前なら言いかねんな…」
鈴木『冗談くらい通じろ。まぁごまかしはしたけど』
聡「え?マジで?ありがとう美しい魔闘家鈴木よ!」
鈴木『へへっ、いいってことよ…休み時間終わるしもう切るぞ?じゃあな』プツン
聡「お、おぉ…ってもう切ってるじゃねぇか…」
聡「先生怒ってたって言ってたけど、俺焼き土下座とかさせられないよな?」
聡「…明日も学校サボりたい」
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:24:00.54 ID:VCiJRj1c0 [7/25]
律の部屋
コンコン
聡「姉ちゃんどうだ?起きたか?」
律「ん?聡か…入れよ」
聡「おう、失礼をば…」ガチャリ
聡「どうだ?マシんなったか?」
律「あぁ、ちょっとはな」
聡「…飯はちゃんと食ったな。薬飲んだか?」
律「飲んだよ。…ごめんな、心配させて…ゴホゴホ」
聡「だから、病人が気ぃ使うんじゃねぇって。これ冷えピタの替えだから」
律「うん…ありがと…ゴホゴホ」
聡「じゃあまたなんかあったら呼べよ」
律「あ、待って聡」
聡「ん?なんだよ?どうかしたのか?」
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:24:58.74 ID:VCiJRj1c0 [8/25]
律「いやな…朝からずっと汗かいてて気持ち悪いから…体拭いて?」
聡「なっ!?か、体拭けってどういうことだよ!?」
律「そのまんまの意味だよ。なぁ~いーだろー?」
聡「と、年頃の乙女がそんなこと言うもんじゃありません!」
聡「ていうかそれくらい自分で出来るだろ!?」
律「病人は気ぃ使うなって言ったの聡だろ?」
聡「いやまぁ…そうですけど…」
律「だったらいいだろ?もしかして…興奮するから嫌なのか?」
聡「こっここ興奮って!そそそんなわけないだろ!?」
律「姉の裸見て興奮するなんて…聡の変態」
聡「へ、変態じゃねーし!俺、変態じゃねーし!」
聡「ね、姉ちゃんのそんな絶壁な体見たってぇ!俺のとそんな変わらねーしぃ!だから興奮するわけないし!」
律「だったら…いいだろ?」
聡「えっ!?い、いや…それとこれとは…」
聡(だ、ダメだ!雰囲気に流されるな!流されない男!それが田井中聡だ!)
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:25:55.49 ID:VCiJRj1c0 [9/25]
律「なぁ…聡…私のお願い、聞いて?」
聡「い、いや…ですからそれは…」
聡(あぁ、ダメだ!これは思った以上の濁流だったよぉー!流されるぅー!)
ピンポーン ピンポーン
聡(こ、このタイミングで客人だと!?なんて狙ったようなタイミングなんだ!これぞまさに渡りに船!)
聡「じ、じゃあ俺客人を迎えなきゃいけないから!それじゃ!」ガチャリ
律「あっ!まっ…ちっ」
聡「いやー危なかったー!相手は姉ちゃんなのに…手を握っても全然テンション上がらなかった姉ちゃんなのに…」
聡「とりあえず落ち着け俺!深呼吸だ!ひっひっふー…ひっひっふー…よし!」
ピンポーン ピンポーン
聡「あぁ、そうだ誰か来てたんだった…今出まーす!」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:27:01.18 ID:VCiJRj1c0 [10/25]
玄関
ガチャリ
聡「どうもすみません…お待たせして…」
唯「あっ!こんにちは聡くん!」
紬「夏休み以来ねぇ♪」
梓「おじゃまします」
聡(お、おぉー!また来た!また女子高生が集団で来たよぉー!)
聡「お久しぶりです皆さん!あっ、どうぞお上がりください!」
澪「なぁ聡、律は部屋か?」
聡「う、うん…多分部屋で寝てると思うけど…皆さんお見舞いですか?」
唯「うん、そうだよー!」
聡(お見舞いか…姉ちゃん風邪ひいてくれてありがとう!ってこれ不謹慎だな…)
澪「そっか…それじゃあ私たちは律の部屋行ってるから、またな」
聡「あ、はい!解りました!」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:00:22.18 ID:VCiJRj1c0 [11/25]
数時間後
聡「…晩飯はこんな感じでいいかな?」
澪「おじゃましたな、聡」
聡「あ、もう帰るの?」
澪「うん…じゃあまたな」
聡「あぁはい、さようなら…」
ガチャリ
聡「…せっかく女子高生が家に来たのに、ほとんど話せなかった…」
聡「まぁ仕方ないか。眼福だったってことにしよう…」
408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:01:35.63 ID:VCiJRj1c0 [12/25]
律の部屋
コンコン
聡「姉ちゃん、晩飯できたぞー」
律「おう、入れ入れ」
ガチャリ
聡「随分マシになったみたいだな。熱はどうよ?」
律「さっき計ったら36℃ちょっとだった」
聡「なんだ、もう平熱じゃねぇか」
律「これも聡のおかげだ…ありがとな」
聡「よせやいよせやい!俺は礼を言われるようなことはしてねぇぜ!」
聡「でもまだ治ったわけじゃないだろ?ちゃんと飯食って薬飲めよ」
律「…そのことなんだけどさ」
聡「そのこと?どのこと?」
律「飯のことだよ!…あーんって感じで食べさせてくれないか?」
409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:02:52.81 ID:VCiJRj1c0 [13/25]
聡「あ、あーんって!?なんでそんな恥ずかしいこと俺が!?」
聡「そもそももう平熱なんだから、自分で食べられるだろ!」
律「なら食べない…聡が食べさせてくれないと食べないー」
聡「いや食えよ!風邪治んないぞ!?」
律「治んなくてもいい…ずっと聡に看病させるもん…」
聡「やめろ!治せ!…てゆうか姉ちゃん今日様子おかしいぞ!?」
律「…だってこんな時くらいしか、お前に甘えられないだろ?」
律「今日だけだから…お願い」
聡「…あーもう!食べさせればいいんだろ!?このいやしんぼめ!」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:04:05.83 ID:VCiJRj1c0 [14/25]
聡(ちくしょー!なんで俺ちょっとドキドキしてんだよ!?ふざけんなよバカ!)
聡「ほら!早くあーんしなさい!あーん!」
律「…ふーふーしてない」
聡「ふーふー!?それも俺がすんの!?」
律「当たり前だろ?こんな熱いの、私食べられないー」
聡「この姉はほんとにもう!ふーふー…ほらふーふーしたぞ!はいあーん!」
律「あーん…んっ」モグモグ
律「うん、聡の料理は旨いな!」
聡「あーあー、そうだろうよそうだろうよ!なんせ腕によりをかけましたのでね!」
聡(俺の気も知らないで笑いやがってこの姉はぁー!それになんでいつもよりかわいいんだよ!ちくしょー!)
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:05:13.31 ID:VCiJRj1c0 [15/25]
聡「はぁ…もうダメだ…俺はもう疲れた…」
聡「俺はもう寝るぞ、姉ちゃん」
律「あっ、おい!まだ薬飲ませてもらってないぞ!」
聡「あれだけコキ使っておきながらまだ言うか!?」
律「ほら薬、口移しでな」
聡「く、くちっ…!あ、あんまり弟をからかうもんじゃありません!」
律「えーいーだろー?減るもんじゃないし」
聡「減るわ!なんか多分大事なものがごっそりと持ってかれるわ!」
律「そんなこと気にしてっといい男になれねぇぜ?」
聡「余計なお世話だ!…ちゃんと薬飲むんだぞ、じゃあな」ガチャリ
律「あっ!まっ…ちっ」
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:06:17.03 ID:VCiJRj1c0 [16/25]
聡の部屋
聡「はぁー疲れたー…」
聡「姉ちゃん、病人だからって好き勝手しすぎだろ…」
聡「かいがいしく世話焼いてやってるのに!なんだこの仕打ちは!?」
聡「あーんだのふーふーだの…なんだったんだアレは…あー恥ずかしー!」
聡「それになんで俺ちょっとドキドキしたんだぞ!?あの姉ちゃんだぞ!?」
聡「いっつも「デンジャラス・ドライバー・オブ・タイナカだ!」つってDDT仕掛けてくるような姉ちゃんだぞ!?」
聡「そんな姉ちゃんに…落ちぶれたな、田井中聡よ…」
聡「…はぁ、寝るか」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:08:47.53 ID:VCiJRj1c0 [17/25]
翌日
聡「あー朝だちくしょー…姉ちゃんの顔がチラついてあんま寝れなかった…」
聡「そういや俺昨日サボったんだったな…今日なにかされんだろうな…」
聡「はぁ…憂鬱だ…」
律「おっ、聡。やっと起きたか」
聡「ね、姉ちゃん…風邪もういいのか?」
律「おう!もうバッチリ全快だ!…お前のおかげでな」
聡「へへっ、いいってことよ…ヘックション!!」
律「ん?私の風邪移ったのか?口移しで薬飲ませてやってもいいんだぜぇ~?」ニヤリ
417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:10:08.75 ID:VCiJRj1c0 [18/25]
聡「移ってねぇよ!ちょっと鼻がムズムズしただけだし!」
律「別に照れなくてもいいんだぜぇ?」ニヤリ
聡「て、照れてねーし!バカにすんなよ!」
律「相変わらずごまかすの下手だなーお前…んじゃあ今日は私が朝飯作ってやるから待ってろ!」トコトコ
聡「お、おぉ…解った…」
聡「…昨日はなんか色々あったし、その…ドキドキもしたけど」
聡「やっぱ姉ちゃんは姉ちゃんだな!」
終わり
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:11:03.82 ID:VCiJRj1c0 [19/25]
これで一応全部終わりだと思う
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:38:21.90 ID:VCiJRj1c0 [20/25]
鈴木ルート
聡「ちくしょー…結局誰とも進展しなかった…」
聡「女子高生と仲良くなるのはこんなハードルが高かったのかー!」
鈴木「お前なんかが女子高生に相手されるわけないだろ」
聡「す、鈴木!?お前いつの間に!?」
鈴木「さぁいつからだろうな…そんなことより田井中、野球しようぜ!」
聡「俺は磯野じゃないぞ、中島」
鈴木「俺は中島じゃないぞ。ってかちゃんと田井中っつったろ」
聡「そんなものは知らん!」
鈴木「うわ、こいつ言いきりやがった。ただの横暴だ」
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:39:05.16 ID:VCiJRj1c0 [21/25]
聡「ていうか野球たってバットもボールもないだろ?」
鈴木「お前の股間についてるだろ?」ギュ
聡「Oh…レッツプレイボール…ってふざけんな!」
聡「いきなり人の股間を掴むんじゃないよ!ゲイかお前は!」
鈴木「いや俺はバイだ」
聡「オォウ…そうか、すまん…」
鈴木「いや冗談だから」
聡「て、てめぇ冗談かよ!?なんて解りにくい冗談をお前…」
鈴木「いや至極簡単に解るだろ、普通…」
440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:39:54.16 ID:VCiJRj1c0 [22/25]
聡「ていうかマジでなんの用なの?なんか用あるの?」
鈴木「女子高生5人の手を握ることはできたけど、そこから先に進めなかったお前を慰めに来たんだよ」
聡「!?ど、どうしてそのことを知っている!?」
鈴木「友情パワー…かな?」
聡「なにそのお前らしくない言葉!お前はもっとこう…流し目で小説読むような感じだろ?」
鈴木「なんでそんな読みにくい読み方で小説読んでんだよ俺は」
鈴木「ってかお前の中で俺はどうなってんだ?」
聡「悪漢、暴漢、卑劣漢」
鈴木「OK、解った。今からお前を殴り飛ばす」
聡「いやー!非行少年よー!誰か警察呼んでー!」
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:40:35.76 ID:VCiJRj1c0 [23/25]
鈴木「ケンカ売ったのお前だろ?」
聡「そんなつもりはなかった」
鈴木「マジで?」
聡「ごめん、嘘」
鈴木「…とりあえずズボンとパンツ脱いでケツこっち向けろ」
聡「なにする気だお前!俺の本能がNOと言ってるぞ!」
鈴木「大丈夫、痛みは一瞬だ」
聡「いやだ!そんな快感知りたくない!」
442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:41:40.89 ID:VCiJRj1c0 [24/25]
鈴木「まぁ俺としては、お前さえよければいつでもオランダ行く準備出来てんだぜ?」
聡「え?なにそれ旅行?観光か?」
鈴木「…解らないならいい。なんかすげぇ恥ずかしい」
聡「なに?マジでなんなの?教えてよ」
鈴木「うるせぇ、自分で調べろ」
聡「なんだこのケチンボ!それくらい教えろよ!」
鈴木「やーだよーだ」
聡「うわ、なにその言い方…すげぇムカつく」
鈴木「お前の俺の印象聞かされたときの俺の気持ちが解ったか?」
聡「ごめん、「気持ちが解ったか?」より前のがごちゃごちゃしててよく解らなかった」
鈴木「うわ、お前がバカでムカつく」
443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:42:22.51 ID:VCiJRj1c0 [25/25]
聡「でもまぁ…ありがとう、鈴木」
鈴木「急になんだよ」
聡「俺、こう見えて結構凹んでたんだよ」
鈴木「え?なんで?」
聡「女子高生と仲良くなれなかったから」
鈴木「マジで仲良くなれるとか思ってたの?おめでてーな」
聡「う、うっせーな!…でもありがとな」
鈴木「へへっ、いいってことよ」
聡「今から2人でどっか行くか?」
鈴木「じゃあココナッツジュース飲みに行こうぜ!」
聡「へ?そんなとこあんの?」
鈴木「お前の股間にあるだろ?」ギュ
聡「Oh…ディスイズココナッツジューサー…ってもういいだろ!」
終わり
澪「どうかしたのか?」
聡「い、いや…家着くまで2人っきりなんだなって思って」
澪「あっ!そ、そうだな…」
聡(ん…?澪さん、どうしたんだ?いきなり顔伏せて…)
聡「あの、澪さん大丈夫?」
澪「だ、大丈夫!全然平気!」
聡「本当に?なんか顔赤いけど…」
澪「それは…あっ、そう!暑いから顔に熱がたまっちゃって!」
聡「そう…気分悪くなったら言ってよ?」
澪「うん…ありがとう…」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:24:38.14 ID:X2ov3wzO0 [34/58]
田井中家
ガチャリ
聡「ただいまー」
澪「おじゃまします…」
律「おかえりー。おっ、澪も来たか」
聡(はぁー…これでやっと麦茶が飲める…)
澪「それでなんの用なんだよ、律?」
律「ん?あー…澪ちょっと来てくれ」
澪「え?どうして?ここじゃ言えないのか?」
律「あーもーいいから来い!早く!」ガシッ
澪「わっ!律、引っ張るな!」ズルズル
聡「プハーッ!くぅー!人生、この瞬間のために生きてるようなもんだぜ!…ん?」
聡「なんだ?2人でコソコソして…」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:25:20.42 ID:X2ov3wzO0 [35/58]
聡「…ダメだ、全く聞こえん。もうちょっと近付いてみるか…」
律「おいこっちくんな、聡!お前はそこでじっとしてろ!」
聡「オォウ…ごめん…」
聡「ちくしょう…俺があの2人の会話を知る術は今のところないようだ…」
聡「一体なに話してるんだ?気になって仕方ない…」
聡「あー気になるぅー!」
律「うるせーぞ、聡!次なんかしたらぶっ飛ばすからな!」
聡「オォウ…マジでごめん…」
聡「ここにいても精神衛生上良くない…部屋行ってよ…」
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:26:33.63 ID:X2ov3wzO0 [36/58]
聡の部屋
聡「フィリップ…よかったね…フィリップ…」グスグス
聡「あぁ、Wは名作だなぁ…」グスグス
コンコン
律「聡、ちょっとリビングまで来い」
聡「え?うん、解った」
リビング
ガチャリ
聡「来たぞー姉ちゃん。何の用だよ?」
律「私、今から日曜のまで友達の家に泊まりに行くことになったんだ」
聡「そうなんだ、行ってらっしゃい」
律「それで父さんたちもいないし、お前1人だけ家に残すのも心配だから、澪に面倒見てもらうことになった」
聡「…え?」
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:27:26.53 ID:X2ov3wzO0 [37/58]
聡「えぇ!?ちょっ!ど、どういうことだよそれ!?」
律「そのまんまの意味だよ。澪とこの家で2人っきり」
聡(み、澪さんと2人っきりでこの週末を過ごせだと!?これはなんと願ってもない展開だ!)
律「憧れの澪姉と2人っきりだなんて、いやー良かったなー聡!ヘッヘ」
聡「あぁ、まったくもってその通りさ!ってなに言わせんだよ!」
律「いや、お前が勝手に言ったんだろ…」
聡「ていうか、澪さんはいいの?その…俺と2人っきりって?」
澪「えっ!?…うん、私は別に聡となら…」
律「なんだよ、別にって。さっき荷物つめるの手伝えって張り切ってたくせにぃー」
澪「り、りーつぅー!」
聡「そ、そうなんだ…」
聡(澪さんと1つ屋根の下で2人っきり…これはなにが起こっても不思議じゃないだろ!)
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:28:41.80 ID:X2ov3wzO0 [38/58]
律「じゃあ私そろそろ行ってくるわ」
聡「解った、行ってらっしゃい」
澪「い、行ってらっしゃい…」
律「あーそうだ澪、別に聡押し倒してもいいからなー」
澪「なっ!?おしたっ…律っ!」
律「おーこわ、ヘヘッ。じゃあな」ガチャリ
聡(澪さんに押し倒されるか…それはそれでいいかもしんない!)
聡(い、いいや、まだ付き合ってもいないのにそれはダメだ!抑えないと…)
澪「こ、これからどうしようか…?」
聡「え?あっ、と、とりあえず荷物運ぼうか?」
聡(そうだもう澪さんと2人っきりなんだ…意識したら緊張してきた…)
聡「そ、そういえば…荷物どこに運べばいいのかな?」
澪「律が部屋使っていいって言ってたから、とりあえず律の部屋に…」
聡「じゃあ姉ちゃんの部屋まで荷物運ぼうか…」
澪「うん…」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:29:33.62 ID:X2ov3wzO0 [39/58]
律の部屋
聡「よいしょ…荷物はこれで全部?」
澪「うん、ありがとな聡」
聡「いえいえ、こんなのお安い御用ですよ」
聡(…にしてもこの荷物の量、2泊3日の量じゃないだろ…なんでこんな多いんだ?)
澪「…荷物多くてごめんな」
聡「い、いやそんな!澪さんって準備に余念がないよね!」
澪「…私なんて、ただまとめられないだけだよ…」
聡(あぁ、澪さんがダークサイドに!ここはなんとかして明るくしないと!)
聡「う、動いたらお腹が空いたなー!澪さんもお腹空いたんじゃないですか!?」
澪「えっ?…そういえばそうだな。…よし!荷物を運んでくれたお礼に、私がご飯作ってあげる!」
聡「ほ、本当ですか!?やったー!」
聡(澪さんの手作り料理…!これは来ただろ!むしろもう来るだろこれは!)
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:30:55.45 ID:X2ov3wzO0 [40/58]
キッチン
澪「よーし!やるぞー!」
聡(エプロン姿の澪さんかわいいなぁ…若奥様ってこんな感じなのか!?)
聡「澪さんって料理得意なんですか?」
澪「料理自体はあんまりしたことないけど、いつもママが作ってるの見てるから…」
聡「ママ…?」
澪「お、お母さん!お母さんが作ってるの見てるから大丈夫だと思う!」
聡(澪さんまだママって呼んでるのか…無理に言い直さなくても、ママって言ってるほうがかわいくていいのに!)
澪「あ、あのさぁ聡…」
聡「ん?どうかしたの?」
澪「あの…あんまり見ないでくれるか?なんか恥ずかしくて…作りにくい…」
聡「ご、ごめん!じゃあ俺向こうで待ってるよ」
聡(もっと澪さんのエプロン姿見てたかった…そして、あわよくばミスして切った指をチューってしたかった!)
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 15:31:43.49 ID:X2ov3wzO0 [41/58]
リビング
澪「はい、どうぞ」
聡「ありがとう、澪さん。ごめんね運ばせるのまでさせて…」
澪「いいって、お礼って言っただろ?それくらいするよ」
聡(へー…和食なんだ。なんか意外だな…澪さんって主食パンとかパスタっぽそうなのに)
聡「じゃあいただきます!」
澪「はい、召し上がれ。…ど、どうかな?変じゃない?」
聡「あ、美味しい!意外だ…」
澪「い、意外ってなんだよ!?必死に作ったのに…」
聡「ご、ごめん!でも本当に美味しいよこれ!毎日食べたいくらい!」
澪「毎日、か…ふふっ。そう言われると作った甲斐もあるな」
聡(顔もスタイルも良くて料理も出来るって、澪さんはきっと良い奥さんになるんだろうな…)
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:01:33.66 ID:X2ov3wzO0 [42/58]
澪「聡、風呂開いたぞ」
聡「あ、うん。解った」
風呂場
聡「ここにさっきまで澪さんが居たんだよな…全裸で」
聡「この中にさっきまで澪さんが浸かってたんだよな…全裸で」
聡「まさか…まさか全裸の澪さんがいた空間にいれるとは思ってなかった!俺も全裸で!」
聡「と、とりあえず湯船に浸かってみるか…」チャプン
聡「さっきまで澪さんが浸かってた湯船…澪さんのエキスが溶けだした湯船…」
聡「…………」ブクブク
聡「ぷはっ!はぁはぁ…とりあえず頭まで浸かってみたけど…」
聡「俺すげぇキモいな…これは自分でもフォローしきれない…」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:03:52.34 ID:X2ov3wzO0 [43/58]
聡の部屋
聡「今日は色々あったなぁ…澪さんの手料理食べたり」
聡「澪さんの浸かった湯船に浸かったりもしたし…」
聡「そして、廊下を挟んだ向こうの部屋では澪さんが寝てる…」
聡「あぁん!興奮して眠れないぃー!」
聡「こんな幸せなことが、かつて俺の人生であっただろうか!?いやない!」
聡「そして、その幸福がまだ明日も続くという事実!」
聡「これはお前!全国の健全な中学生男子が眠れるテンションと状況じゃないぞ!」
聡「あー明日も楽しみだぁー!」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:04:45.01 ID:X2ov3wzO0 [44/58]
翌朝
「……し、さ…し、…さだ…、おき…、…とし」ユサユサ
聡(ん…誰かが俺を呼んでる?いや、これは起してるのか?)
聡(今、家にいるのは…まさか!?)
澪「聡、朝だぞ。ほらもう起きろ、聡」ユサユサ
聡「み、澪さん…おはよう…」ムクリ
澪「うん、おはよう聡…!?」バッ
聡「どうしたの?いきなり顔隠して…」
澪「お、おま、お前!その…し、しし下が…」
聡「下?下って…!?」
聡(Oh…グッモーニンマイサン…って生理現象とはいえ空気読めよ、俺の海綿体!)
聡「ご、ごめん!こんなものをお見せしてしまい!」
澪「い、いやいいんだ…男だったら…し、仕方ないことなんだろ?」
聡「そ、そうなんだけど…本当にごめん!」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:05:50.89 ID:X2ov3wzO0 [45/58]
聡「なにかお詫びできることがあれば、なんでもしますので…」
澪「いやだからもういいって。大丈夫だから…」
聡「…本当にごめん、澪さん。あっでも、どうして起こしに?」
澪「前言ってたろ?朝起こされたいってだからこの機会にって思って…」
聡(それで起こしにきてくれたのか…でもその結果がアレなんだよ…ちくしょう、恩を仇で返した気しかしない!)
澪「もう朝ご飯出来てるから、早く顔洗ってリビングに来いよ」ガチャリ
聡「うん、解った。ありがとう」
聡「はぁー…なんか情けないな、俺…」
聡「好きな人が朝起こしにきたっていうのに、まさか朝勃ちを見せるなんて…」
聡「澪さんああいうのダメなのにぃー!」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:06:34.02 ID:X2ov3wzO0 [46/58]
リビング
聡「はぁー…」
聡(あぁ、俺浮かれ過ぎてたんだろうな…もうちょっと自分をいましめないと…)
澪「どうしたんだ?ため息なんかついて…」
聡「い、いや!なんでもないから!」
澪「もしかして…私のせいか?」
聡「澪さんのせいだなんてそんな!本当になんでもないから…」
澪「嘘ついてないよな?私…ちゃんとできてるよな?」
聡「うん、俺澪さんのおかげで昨日も今日もすげぇ楽しいよ!」
澪「そっか…よかった…」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:07:34.65 ID:X2ov3wzO0 [47/58]
聡「澪さんこそ、俺のせいでなんか嫌な思いしてない?」
澪「そんな嫌なことなんてないよ!私も楽しいし…」
聡「あっそう?そうなら嬉しいな…」
聡(とりあえず澪さんがいる間は楽しもう!後悔すんのは澪さんが帰ってからでいいや!)
澪「な、なんか暇だしテレビでも見ようか!」ピッ
テレビ「ちょっと遅れた心霊t」ブツン
聡「…テレビ見るんじゃないの?」
澪「あれー?私そんなこと言ったかな?」
聡「まだ幽霊とかダメなんだね…」
澪「だ、だって!怖いじゃないか!聡はその…幽霊とか大丈夫なのか?」
聡「いざって時に好きな人守れるくらいは大丈夫!」
澪「ふふっ、なんだよそれ」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:08:17.29 ID:X2ov3wzO0 [48/58]
澪「あ、もうこんな時間だ…なんか時間が経つのが早いな…」
聡「そろそろ晩飯作らないと…」
澪「じゃあ今日も私が…」
聡「澪さんストップ!今日は俺が作るよ!」
澪「え?でも…」
聡「昨日は澪さんに作ってもらったんだし、今日は俺が作る番だ!」
聡「それに俺意外と料理上手いんだぜ?」
澪「そうなのか…じゃあ任せようかな」
聡「えぇえぇ、任せなさい任せなさい!」
聡(ここで俺が華麗に料理を作って、澪さんに料理出来る男って素敵アピールをしないと!)
聡(朝のアレを取り返すためにも、ここはしくじれないぞ田井中!)
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:09:14.68 ID:X2ov3wzO0 [49/58]
聡「はいどうぞ、お召し上がりください」
澪「へぇー…パスタなんだ」
聡「どう、意外だった?」
澪「うん、正直な。それじゃあいただきます」
聡「えぇ、どうぞどうぞ」
澪「お、美味しい…美味しいよ聡!」
聡「男としては、大口叩いたんだしこのくらいは出来ないと!」
聡(テレビで見たイタリア料理人に憧れて、パスタ料理だけ練習した甲斐があった!)
聡(あのトングでパスタかき混ぜるのがかっこいいんだよ!あのクルクル感が!)
澪「聡が料理出来るなんて、思ってもなかったよ」
聡「まぁ、澪さんの前じゃ作ったことなかったしね」
澪「私…料理出来る男の人って素敵だと思う…」
聡(お、おい聞いたかおい!?思った通りすぎてるだろこれは!まさかこんなに上手くいくとは…)
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:10:12.84 ID:X2ov3wzO0 [50/58]
聡の部屋
聡「今日は朝、失態をしたけど料理で取り返したよな?」
聡「でもまぁ…マジであんなに上手くいくとは思ってなかったけど…」
聡「イタリア人シェフのサルヴァトーレマジグラッツェ!」
コンコン
澪「は、入っていいか…?」
聡「え、えぇ全然構わないけど…どうかしたの?」
澪「そ、その…ほら、明日私帰んなきゃいけないだろ?」ガチャリ
澪「だから…その…帰る前にさ、聡と一緒に寝たいなって…」
聡「なん…だと…!?」
聡(こ、これは一体どういうことなんだ!?なんだアレか!?これはアレなのか!?ていうかアレってなんだ!?)
澪「だ、ダメ…かな…?」
聡「いや、そんな滅相もない!い、一緒に寝よう澪さん!」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 16:11:09.10 ID:X2ov3wzO0 [51/58]
澪「こうやって、2人っきりで寝るのは初めてだな…」
聡「そ、そうだね…」
聡(うぉー!俺のドキドキが止まらねぇ!アドレナリンが凄いよ多分!)
澪「昨日も今日も色々ありがとな…」
聡「そ、そんな!俺の方こそありがとうだよ!色々助かったし…」
澪「明日で帰らなきゃいけないんだよな…」
聡「寂しくなるね…」
澪「寂しくなるって…家近いんだからまたいつでも会えるだろ?」
聡「そ、そりゃそうだけど…その気分的にね?」
澪「気分的にか…そうだな、私も寂しい…」
聡(澪さんも寂しいのか…ん?ってことは澪さんも俺と同じ気持ちってことか!?」
澪「いつまでも話してちゃダメだよな…そろそろ寝ないと…」
聡「そ、そうだね…おやすみ、澪さん」
澪「あぁ…おやすみ、聡」
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:00:09.41 ID:X2ov3wzO0 [52/58]
翌朝
聡(…結局、緊張して一睡も出来なかった…澪さんは、どうなんだろ?)
聡「あ、あのー…澪さん起きてますか…?」
澪「…随分早起きなんだな」
聡「み、澪さんだって」
澪「ふふっ、そうだな…こんな早起き初めてだよ」
聡「…そろそろ顔見て話しませんか?」
澪「うん…そうしようか」ゴソゴソ
ゴソゴソ
聡「おはよう、澪さん」
澪「おはよう、聡。お前、クマが出来てるぞ」
聡「澪さんだって目、真っ赤だよ」
澪「そっか…目真っ赤なんだな私…」
聡「…ねぇ、俺澪さんに言いたいことがあるんだ」
澪「言いたいこと?」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:01:27.54 ID:X2ov3wzO0 [53/58]
聡「うん…俺澪さんのことが好きだ!」
澪「え?えぇ!?す、好きって…」
聡「そのまんまだよ。澪さんと付き合いたい」
聡「澪さんは…俺のことどう思ってる?」
澪「…私は聡のことずっと好きだったから…」
聡「え?ずっと?」
澪「うん、ずっと…小さい時からずっと…」
聡「そ、そうだったんだ…ごめん、気付かなかった」
澪「いいよ、聡は鈍感だって解ってるから」
澪「それに…聡の方から告白してくれたから、もう全部いいの…」
聡「…ねぇ、澪さん。俺と付き合ってくれる?」
澪「うん…もちろん…」
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:02:12.86 ID:X2ov3wzO0 [54/58]
リビング
澪「もう少ししたら、律が帰ってくるな」
聡「そうだね。そろそろ荷物運ばないと…」
澪「ごめんな、聡。また手伝わせて」
聡「いいってそんなの…もう俺たち恋人同士なんだし」
澪「そうだな…恋人同士…なんだよな…」
澪「あぁ、なんか夢みたいだ。…これみんな夢じゃないよな?」
聡「夢じゃないよ。ほら、俺だってここにいるでしょ?」ニギニギ
澪「ほんとだ…ちゃんと聡がいる…」ニギニギ
聡「あぁ、ほら澪さん泣かないで」ニギニギ
澪「だ、だって…私、ほんと…嬉しくて…」グスグスニギニギ
澪「ず、ずっと…さ、聡と…こう…なり、たくて…」グスグスニギニギ
聡「よしよし、解ってるからもう泣かないで、ね?」ギュ
澪「う、うん…もう泣きやむ…」グスグスギュ
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:03:25.17 ID:X2ov3wzO0 [55/58]
秋山家の前
聡「はい、これが最後の荷物ね」
澪「ごめんな、結局荷物全部運ばせて…」
聡「いいっていいって、恋人なんだからこれくらいしないと!」
澪「そっか…けどまだ信じられないや…」
聡「いや、もういい加減信じてよ…それじゃあ、俺ももう帰るよ」
澪「あ、待って!まだ連絡先交換してないだろ?」
聡「そう…だったっけ?」
聡(そうだったのか…なんか急展開すぎて色々飛ばしてたんだな俺たち…)
澪「そうだ!ほら、早く携帯出せ!」
聡「あぁ、はい」
澪「…赤外線で私の送ったから、ちゃんと登録しておくんだぞ!」
聡「解ってるよ。澪さんもちゃんと登録してよ?」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:04:37.50 ID:X2ov3wzO0 [56/58]
聡「それじゃあ、今度こそ帰るよ?」
澪「待って!まだしてもらってないことがある!」
聡「え?そんなのあった?」
澪「さよならのキスされてない…」
聡「い、いまなんと…?」
澪「だからさよならのキスされてないって言ってんだ!」
聡(これは…ファーストキスのチャンスっていうかファーストキスの強制執行だよな?)
聡「そ、それじゃあ…目つむって」
澪「ん…ほら、つむったぞ」
聡「じゃあ今からするけど、下手だからって笑わないでね?俺初めてなんだし」
澪「大丈夫、私も初めてだし上手いとか下手なんて解らないから…」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:06:07.45 ID:X2ov3wzO0 [57/58]
聡「じゃあ行くよ?ん…」チュ
澪「ん…こ、これが…キス…」
聡(澪さんのくちびる凄く感触よかったけど震えてたな、緊張してたのか?)
澪「…それじゃあさよならのキスもしたし、私ももう帰るよ」
聡「うん、またね澪さん」
澪「またな、聡」ガチャリ
聡「…澪さんって意外に甘えん坊なんだな」
聡「それに俺のことずっと好きだったのかー…マジで気付かなかった」
聡「今度からは澪さんのこと、色々気付けるようになろう…」
終わり
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 17:07:04.45 ID:X2ov3wzO0 [58/58]
待たせてごめん
次律ルートやってみようと思う
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:16:44.70 ID:VCiJRj1c0 [1/25]
律ルート
聡「あーたらしーあーさがきた ぜつぼーうのあさーだ」
聡「ちくしょう、なんで月曜日なんてあるんだよ…」
聡「…あれ?姉ちゃんまだ起きてないのか?」
コンコン
聡「姉ちゃん、起きろよ。朝だぞ」
聡「…返事がない、仕方ない突入するか!」
聡「フハッハヘヘ、日頃の恨み晴らさせてもらうぞ姉ちゃん!」ガチャリ
聡「おい姉ちゃん!朝だつってるだろ!起きろこのデコっぱち!」ユサユサ
律「ん…あぁ聡か。おはよう…」
聡「お、おう…おはよう…」
聡(おかしい…いつもなら俺が勝手に部屋に入ってる時点で、怒るはずなのに…)
聡(そして、デコっぱちって言っても右ストレートが入ってこない!)
聡(なんだこれは!?罠か!?)
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:17:57.54 ID:VCiJRj1c0 [2/25]
聡「と、とりあえず俺今から朝飯作ってくるから、用事すましたら来いよ」ガチャリ
律「うん…解った。ふぁ…」
聡「なんかまだスッキリしない…まぁいいや、飯作ろう」
キッチン
聡「ヘッヘッヘ、食パン風情が…こんがりと焼いてくれる!」
ガチャリ
律「よう、飯…出来たか?」
聡「今トースト作ってるから、もうちょっと待って」
律「そう…か…」バタン
聡「!?ちょっ!おい、姉ちゃん!?」
聡「どうした!?いきなり倒れたりなんかして!?」
律「はぁ…はぁ…ゴホゴホ」
聡「す、凄い熱だ…まさかこのセリフをマジで言う時が来るとは…」
聡「いや、そんなこと言ってる暇ないだろ!早く部屋まで運ばないと!」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:19:00.21 ID:VCiJRj1c0 [3/25]
律の部屋
聡「38℃7分…おいガチじゃねぇか…」
律「ごめんな…聡…ゴホゴホ」
聡「あーいいからいいから、病人が気ぃ使うんじゃねぇよ」
聡「とりあえず姉ちゃんはもう寝てろ。高校には休むって俺が連絡しとくから」
律「うん、解った…ゴホゴホ」
聡「じゃあ後で薬と飯持ってくるから、ちゃんと寝てろよ」ガチャリ
聡「さて…高校に連絡しておくっつったけど、どうすりゃいいんだ?」
聡「普通にやってもいいのか?けどなんかそれじゃ重さが足りないよな…」
聡「仕方ない…ここは父さんの真似して電話するしかない!」
398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:20:10.92 ID:VCiJRj1c0 [4/25]
聡「あーあー…よし!行ける!」
トゥルルルルル トゥルルルルル ガチャ
さわ子「はい、こちら桜が丘高校です。どうされました?」
聡「ど、どうも。田井中律の父です」
さわ子「田井中さんの…お父様ですか?」
聡「えぇ、紛れもなく父です!父性に溢れています!」
さわ子「は、はぁ…それで本日は一体どんなご用で?」
聡「あぁ…実はですね。娘が熱を出してしまいまして、本日は学校のほうを休ませようかと…」
さわ子「え?熱を?…はい、解りました」
聡「お手数おかけしてどうもすみません…」
さわ子「い、いえいえそんな…」
聡「そ、それでは失礼します…」ピッ
聡「…ふぅー!なんとか乗りきったぞ!やればできるな!俺!」
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:21:12.59 ID:VCiJRj1c0 [5/25]
律の部屋
コンコン
聡「姉ちゃん、飯持ってきたぞ」
聡「…返事がない。とりあえず開けるか」ガチャリ
聡「寝てんのか…飯ここに置いとくからな」
聡「…冷えピタはまだ大丈夫そうだな」
アータラッシーツヨーサデー ヨーミガッエールオーモイー
聡「電話…?鈴木からか」
律「んん…」ゴソゴソ
聡「おぉ、やべぇ。姉ちゃん起きちまう」ガチャリ
聡「はいはい、もしもし」
鈴木『田井中、お前なにしてんだ?』
聡「なにって…姉ちゃんが風邪引いちまってな、それの看病してんだよ」
聡「よく出来た弟だと褒めちぎるがいいぞ!フハッハッハッハ!」
鈴木『あーそうだったのか…ってか連絡くらいしろよお前」
聡「…連絡ってお前に?なんでお前にそんなことしなきゃいけないんだよ」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:22:50.01 ID:VCiJRj1c0 [6/25]
鈴木『なんで俺になんだよ。バカじゃねぇのかお前』
聡「ば、バカとはなんだ!バカって言うヤツのほうがバカなんだぞこのバカ!」
鈴木『墓穴掘ってんぞお前…いや学校にだよ。サボりだーって先生怒ってたぞ?』
聡「へ?学校?あ、あー!忘れてた!なんでもっと早く言わなかったんだ!?」
鈴木『いや普通忘れねーから…まぁ俺が「田井中くんは痔の手術のために、病院行くって言ってました」ってごまかしたけど』
聡「オォウ…お前なら言いかねんな…」
鈴木『冗談くらい通じろ。まぁごまかしはしたけど』
聡「え?マジで?ありがとう美しい魔闘家鈴木よ!」
鈴木『へへっ、いいってことよ…休み時間終わるしもう切るぞ?じゃあな』プツン
聡「お、おぉ…ってもう切ってるじゃねぇか…」
聡「先生怒ってたって言ってたけど、俺焼き土下座とかさせられないよな?」
聡「…明日も学校サボりたい」
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:24:00.54 ID:VCiJRj1c0 [7/25]
律の部屋
コンコン
聡「姉ちゃんどうだ?起きたか?」
律「ん?聡か…入れよ」
聡「おう、失礼をば…」ガチャリ
聡「どうだ?マシんなったか?」
律「あぁ、ちょっとはな」
聡「…飯はちゃんと食ったな。薬飲んだか?」
律「飲んだよ。…ごめんな、心配させて…ゴホゴホ」
聡「だから、病人が気ぃ使うんじゃねぇって。これ冷えピタの替えだから」
律「うん…ありがと…ゴホゴホ」
聡「じゃあまたなんかあったら呼べよ」
律「あ、待って聡」
聡「ん?なんだよ?どうかしたのか?」
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:24:58.74 ID:VCiJRj1c0 [8/25]
律「いやな…朝からずっと汗かいてて気持ち悪いから…体拭いて?」
聡「なっ!?か、体拭けってどういうことだよ!?」
律「そのまんまの意味だよ。なぁ~いーだろー?」
聡「と、年頃の乙女がそんなこと言うもんじゃありません!」
聡「ていうかそれくらい自分で出来るだろ!?」
律「病人は気ぃ使うなって言ったの聡だろ?」
聡「いやまぁ…そうですけど…」
律「だったらいいだろ?もしかして…興奮するから嫌なのか?」
聡「こっここ興奮って!そそそんなわけないだろ!?」
律「姉の裸見て興奮するなんて…聡の変態」
聡「へ、変態じゃねーし!俺、変態じゃねーし!」
聡「ね、姉ちゃんのそんな絶壁な体見たってぇ!俺のとそんな変わらねーしぃ!だから興奮するわけないし!」
律「だったら…いいだろ?」
聡「えっ!?い、いや…それとこれとは…」
聡(だ、ダメだ!雰囲気に流されるな!流されない男!それが田井中聡だ!)
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:25:55.49 ID:VCiJRj1c0 [9/25]
律「なぁ…聡…私のお願い、聞いて?」
聡「い、いや…ですからそれは…」
聡(あぁ、ダメだ!これは思った以上の濁流だったよぉー!流されるぅー!)
ピンポーン ピンポーン
聡(こ、このタイミングで客人だと!?なんて狙ったようなタイミングなんだ!これぞまさに渡りに船!)
聡「じ、じゃあ俺客人を迎えなきゃいけないから!それじゃ!」ガチャリ
律「あっ!まっ…ちっ」
聡「いやー危なかったー!相手は姉ちゃんなのに…手を握っても全然テンション上がらなかった姉ちゃんなのに…」
聡「とりあえず落ち着け俺!深呼吸だ!ひっひっふー…ひっひっふー…よし!」
ピンポーン ピンポーン
聡「あぁ、そうだ誰か来てたんだった…今出まーす!」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 08:27:01.18 ID:VCiJRj1c0 [10/25]
玄関
ガチャリ
聡「どうもすみません…お待たせして…」
唯「あっ!こんにちは聡くん!」
紬「夏休み以来ねぇ♪」
梓「おじゃまします」
聡(お、おぉー!また来た!また女子高生が集団で来たよぉー!)
聡「お久しぶりです皆さん!あっ、どうぞお上がりください!」
澪「なぁ聡、律は部屋か?」
聡「う、うん…多分部屋で寝てると思うけど…皆さんお見舞いですか?」
唯「うん、そうだよー!」
聡(お見舞いか…姉ちゃん風邪ひいてくれてありがとう!ってこれ不謹慎だな…)
澪「そっか…それじゃあ私たちは律の部屋行ってるから、またな」
聡「あ、はい!解りました!」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:00:22.18 ID:VCiJRj1c0 [11/25]
数時間後
聡「…晩飯はこんな感じでいいかな?」
澪「おじゃましたな、聡」
聡「あ、もう帰るの?」
澪「うん…じゃあまたな」
聡「あぁはい、さようなら…」
ガチャリ
聡「…せっかく女子高生が家に来たのに、ほとんど話せなかった…」
聡「まぁ仕方ないか。眼福だったってことにしよう…」
408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:01:35.63 ID:VCiJRj1c0 [12/25]
律の部屋
コンコン
聡「姉ちゃん、晩飯できたぞー」
律「おう、入れ入れ」
ガチャリ
聡「随分マシになったみたいだな。熱はどうよ?」
律「さっき計ったら36℃ちょっとだった」
聡「なんだ、もう平熱じゃねぇか」
律「これも聡のおかげだ…ありがとな」
聡「よせやいよせやい!俺は礼を言われるようなことはしてねぇぜ!」
聡「でもまだ治ったわけじゃないだろ?ちゃんと飯食って薬飲めよ」
律「…そのことなんだけどさ」
聡「そのこと?どのこと?」
律「飯のことだよ!…あーんって感じで食べさせてくれないか?」
409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:02:52.81 ID:VCiJRj1c0 [13/25]
聡「あ、あーんって!?なんでそんな恥ずかしいこと俺が!?」
聡「そもそももう平熱なんだから、自分で食べられるだろ!」
律「なら食べない…聡が食べさせてくれないと食べないー」
聡「いや食えよ!風邪治んないぞ!?」
律「治んなくてもいい…ずっと聡に看病させるもん…」
聡「やめろ!治せ!…てゆうか姉ちゃん今日様子おかしいぞ!?」
律「…だってこんな時くらいしか、お前に甘えられないだろ?」
律「今日だけだから…お願い」
聡「…あーもう!食べさせればいいんだろ!?このいやしんぼめ!」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:04:05.83 ID:VCiJRj1c0 [14/25]
聡(ちくしょー!なんで俺ちょっとドキドキしてんだよ!?ふざけんなよバカ!)
聡「ほら!早くあーんしなさい!あーん!」
律「…ふーふーしてない」
聡「ふーふー!?それも俺がすんの!?」
律「当たり前だろ?こんな熱いの、私食べられないー」
聡「この姉はほんとにもう!ふーふー…ほらふーふーしたぞ!はいあーん!」
律「あーん…んっ」モグモグ
律「うん、聡の料理は旨いな!」
聡「あーあー、そうだろうよそうだろうよ!なんせ腕によりをかけましたのでね!」
聡(俺の気も知らないで笑いやがってこの姉はぁー!それになんでいつもよりかわいいんだよ!ちくしょー!)
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:05:13.31 ID:VCiJRj1c0 [15/25]
聡「はぁ…もうダメだ…俺はもう疲れた…」
聡「俺はもう寝るぞ、姉ちゃん」
律「あっ、おい!まだ薬飲ませてもらってないぞ!」
聡「あれだけコキ使っておきながらまだ言うか!?」
律「ほら薬、口移しでな」
聡「く、くちっ…!あ、あんまり弟をからかうもんじゃありません!」
律「えーいーだろー?減るもんじゃないし」
聡「減るわ!なんか多分大事なものがごっそりと持ってかれるわ!」
律「そんなこと気にしてっといい男になれねぇぜ?」
聡「余計なお世話だ!…ちゃんと薬飲むんだぞ、じゃあな」ガチャリ
律「あっ!まっ…ちっ」
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:06:17.03 ID:VCiJRj1c0 [16/25]
聡の部屋
聡「はぁー疲れたー…」
聡「姉ちゃん、病人だからって好き勝手しすぎだろ…」
聡「かいがいしく世話焼いてやってるのに!なんだこの仕打ちは!?」
聡「あーんだのふーふーだの…なんだったんだアレは…あー恥ずかしー!」
聡「それになんで俺ちょっとドキドキしたんだぞ!?あの姉ちゃんだぞ!?」
聡「いっつも「デンジャラス・ドライバー・オブ・タイナカだ!」つってDDT仕掛けてくるような姉ちゃんだぞ!?」
聡「そんな姉ちゃんに…落ちぶれたな、田井中聡よ…」
聡「…はぁ、寝るか」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:08:47.53 ID:VCiJRj1c0 [17/25]
翌日
聡「あー朝だちくしょー…姉ちゃんの顔がチラついてあんま寝れなかった…」
聡「そういや俺昨日サボったんだったな…今日なにかされんだろうな…」
聡「はぁ…憂鬱だ…」
律「おっ、聡。やっと起きたか」
聡「ね、姉ちゃん…風邪もういいのか?」
律「おう!もうバッチリ全快だ!…お前のおかげでな」
聡「へへっ、いいってことよ…ヘックション!!」
律「ん?私の風邪移ったのか?口移しで薬飲ませてやってもいいんだぜぇ~?」ニヤリ
417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:10:08.75 ID:VCiJRj1c0 [18/25]
聡「移ってねぇよ!ちょっと鼻がムズムズしただけだし!」
律「別に照れなくてもいいんだぜぇ?」ニヤリ
聡「て、照れてねーし!バカにすんなよ!」
律「相変わらずごまかすの下手だなーお前…んじゃあ今日は私が朝飯作ってやるから待ってろ!」トコトコ
聡「お、おぉ…解った…」
聡「…昨日はなんか色々あったし、その…ドキドキもしたけど」
聡「やっぱ姉ちゃんは姉ちゃんだな!」
終わり
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 09:11:03.82 ID:VCiJRj1c0 [19/25]
これで一応全部終わりだと思う
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:38:21.90 ID:VCiJRj1c0 [20/25]
鈴木ルート
聡「ちくしょー…結局誰とも進展しなかった…」
聡「女子高生と仲良くなるのはこんなハードルが高かったのかー!」
鈴木「お前なんかが女子高生に相手されるわけないだろ」
聡「す、鈴木!?お前いつの間に!?」
鈴木「さぁいつからだろうな…そんなことより田井中、野球しようぜ!」
聡「俺は磯野じゃないぞ、中島」
鈴木「俺は中島じゃないぞ。ってかちゃんと田井中っつったろ」
聡「そんなものは知らん!」
鈴木「うわ、こいつ言いきりやがった。ただの横暴だ」
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:39:05.16 ID:VCiJRj1c0 [21/25]
聡「ていうか野球たってバットもボールもないだろ?」
鈴木「お前の股間についてるだろ?」ギュ
聡「Oh…レッツプレイボール…ってふざけんな!」
聡「いきなり人の股間を掴むんじゃないよ!ゲイかお前は!」
鈴木「いや俺はバイだ」
聡「オォウ…そうか、すまん…」
鈴木「いや冗談だから」
聡「て、てめぇ冗談かよ!?なんて解りにくい冗談をお前…」
鈴木「いや至極簡単に解るだろ、普通…」
440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:39:54.16 ID:VCiJRj1c0 [22/25]
聡「ていうかマジでなんの用なの?なんか用あるの?」
鈴木「女子高生5人の手を握ることはできたけど、そこから先に進めなかったお前を慰めに来たんだよ」
聡「!?ど、どうしてそのことを知っている!?」
鈴木「友情パワー…かな?」
聡「なにそのお前らしくない言葉!お前はもっとこう…流し目で小説読むような感じだろ?」
鈴木「なんでそんな読みにくい読み方で小説読んでんだよ俺は」
鈴木「ってかお前の中で俺はどうなってんだ?」
聡「悪漢、暴漢、卑劣漢」
鈴木「OK、解った。今からお前を殴り飛ばす」
聡「いやー!非行少年よー!誰か警察呼んでー!」
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:40:35.76 ID:VCiJRj1c0 [23/25]
鈴木「ケンカ売ったのお前だろ?」
聡「そんなつもりはなかった」
鈴木「マジで?」
聡「ごめん、嘘」
鈴木「…とりあえずズボンとパンツ脱いでケツこっち向けろ」
聡「なにする気だお前!俺の本能がNOと言ってるぞ!」
鈴木「大丈夫、痛みは一瞬だ」
聡「いやだ!そんな快感知りたくない!」
442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:41:40.89 ID:VCiJRj1c0 [24/25]
鈴木「まぁ俺としては、お前さえよければいつでもオランダ行く準備出来てんだぜ?」
聡「え?なにそれ旅行?観光か?」
鈴木「…解らないならいい。なんかすげぇ恥ずかしい」
聡「なに?マジでなんなの?教えてよ」
鈴木「うるせぇ、自分で調べろ」
聡「なんだこのケチンボ!それくらい教えろよ!」
鈴木「やーだよーだ」
聡「うわ、なにその言い方…すげぇムカつく」
鈴木「お前の俺の印象聞かされたときの俺の気持ちが解ったか?」
聡「ごめん、「気持ちが解ったか?」より前のがごちゃごちゃしててよく解らなかった」
鈴木「うわ、お前がバカでムカつく」
443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/31(火) 15:42:22.51 ID:VCiJRj1c0 [25/25]
聡「でもまぁ…ありがとう、鈴木」
鈴木「急になんだよ」
聡「俺、こう見えて結構凹んでたんだよ」
鈴木「え?なんで?」
聡「女子高生と仲良くなれなかったから」
鈴木「マジで仲良くなれるとか思ってたの?おめでてーな」
聡「う、うっせーな!…でもありがとな」
鈴木「へへっ、いいってことよ」
聡「今から2人でどっか行くか?」
鈴木「じゃあココナッツジュース飲みに行こうぜ!」
聡「へ?そんなとこあんの?」
鈴木「お前の股間にあるだろ?」ギュ
聡「Oh…ディスイズココナッツジューサー…ってもういいだろ!」
終わり
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