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唯「それ以上いけない」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 19:40:22.77 ID:F2hzYA/E0 [2/15]
(私の名前は秋山澪。桜ケ丘女子高校の生徒だ)
(学校では軽音部に所属している。今日も仲間たちと午後のティータームだ)
ムギ「お茶入りましたよ~」
唯「今日もムギちゃんのお茶は美味しいねえ」
ムギ「ありがとう」
(うん、確かにうまい。昼食の弁当の味付けが濃くって辟易していた口に、すっごく爽やかな存在だ。)
梓「そういえば、今度のライブの4曲目、何にしましょうか」
律「そうだなー、いっそさわちゃんみたくパンクでいってみるか?」
澪「一曲だけ他と浮かせてどうする!」ガンッ
律「がああああ」
(私の名前は秋山澪。桜ケ丘女子高校の生徒だ)
(学校では軽音部に所属している。今日も仲間たちと午後のティータームだ)
ムギ「お茶入りましたよ~」
唯「今日もムギちゃんのお茶は美味しいねえ」
ムギ「ありがとう」
(うん、確かにうまい。昼食の弁当の味付けが濃くって辟易していた口に、すっごく爽やかな存在だ。)
梓「そういえば、今度のライブの4曲目、何にしましょうか」
律「そうだなー、いっそさわちゃんみたくパンクでいってみるか?」
澪「一曲だけ他と浮かせてどうする!」ガンッ
律「がああああ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 19:44:15.90 ID:F2hzYA/E0
その夜、秋山家
澪ママ「澪ちゃん、今週の日曜日なんだけどね」
澪「どうしたの?」
澪ママ「パパとママ、日曜日に一緒に出かけなくちゃならない用事があるの。だから悪いんだけど、日曜日は澪ちゃん一人になってしまうんだけど」
澪「・・・大丈夫だよ。子供じゃあるまいし。勉強でもして家にいるよ」
澪ママ「ありがとう。昼ごはんはお金置いて行くから自由に食べてね」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 19:52:36.04 ID:F2hzYA/E0
日曜日、昼。
(一人ご飯かあ・・・いいんだけどさあ・・・)
(唯と梓は用事があるって言ってたし、ムギは家族とお出かけ。そうだ、律にメールしてみよう。都合が合えば一緒に食べればいい)
・・・・・
(律も用事があるのか・・・。がーんだな・・・出鼻をくじかれた)
(仕方がない、少し散歩がてら外食してくるか)
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 19:56:38.99 ID:F2hzYA/E0
(食べたいものが決まらない・・・)
(お腹は減りすぎている・・・どうしよう。何でもいいと思いながら、入る店の無さとこみあげる空腹感にいらだちを覚える)
(ハンバーガーショップってなんでこんなに一人で入りにくいんだ)
(かといってこんな時間に女子高生が一人で牛丼なんてマヌケすぎる)
(足が疲れた・・・どこに入ったものかな)
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:01:32.92 ID:F2hzYA/E0
澪「おっ、こんなところに定食屋さんか」
(そういえば前に律が言ってたっけなあ)
唯「それより話変わるけど、りっちゃんはいつも学校の外で一人で食べる時どこで食べてる?」
律「うん!よくぞ聞いてくれました。コンビニで買って済ませているのはシロウト、あれはダメ。あのネ、二丁目の公園の近くに定食屋さんがあるの。そこの日替わり定食600円!!これしかない!」
(さすが律、いいとこ知ってる。よし入ってみるか)
店主「いらっしゃい」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:05:08.71 ID:F2hzYA/E0
(日替わり定食か・・・)
澪「あのう、日替わり定食、ひとつ」
店主「はい、日替わり定食ね」
日替わり定食
・鳥のからあげ(野菜が添えられている)
・おあげの味噌汁(卵入りがうれしい)
・おしんこ(特筆すべきこともなき2種)
(ほー、いいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうので)
(まずは味噌汁からだ)
ズズウ
(うまい!なんだこれは!味噌が違うのかな)
(次はから揚げだ)
モグモグ
(うん!これはうまい。これはいい味だ。実においしい・・・普段家で食べているものよりもずっとうまい・・・そんな気がする)
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:10:12.67 ID:F2hzYA/E0
・・・
店主「じゃあジャンボなんてできないだろ。お前どうして言わないんだよそういうことを!注文とれないだろ!?」
ムギ「スイマセンスイマセン」
(あれはムギじゃないか・・・)
店主「お前鈴木さんに電話しろ、できないって」
ムギ「スイマセン」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:17:04.57 ID:F2hzYA/E0
店主「琴吹さんよオ、普段どうやってたか知らないけどさ、この店じゃそんなテンポじゃやっていけねぇんだよ」
ムギ「ハイ、スイマセン」
店主「社会勉強ってことでそりゃ大変っだろうがこっちはな!」
ムギ「ハイ」
ガタッ
店主「?」
澪「人の食べている前で、友達をそんなに怒鳴らなくたっていいでしょう」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:22:05.37 ID:F2hzYA/E0
店主「なんだァ?あんた文句あんのか」
澪「ある」
店主「あんたがどう思おうがこっちには余計なお世話だ。帰れ帰れ。金なんかいらねえから帰れ!」
澪「・・・あなたは私の気持ちを全然まるでわかっていない!」
ムギ「澪ちゃん・・・」
澪「放課後ティータイムの友情というのはね、誰にも邪魔されず自由でなんというか、救われていなきゃあダメなんだ。みんなで楽しく豊かで萌え萌えキュン、全部ホッチキスで・・・」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:23:24.26 ID:F2hzYA/E0
店主「なにをわけのわからないことを言ってやがる。出ていけここは俺の店だ」
ムギ「澪ちゃん危ない」
店主「出ていけ!」ドンッ
バッ、ギュ
店主「がああああ」
ムギ「澪ちゃんがヘッドロックを・・・」
店主「痛っイイ!お、折れるう~~~」
ムギ「あ、やめて!」
澪「・・・・・・」
ムギ「それ以上いけない」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:24:07.91 ID:F2hzYA/E0
澪「・・・ムギ」
ムギ「・・・澪ちゃん・・・」グスン
澪「もうここでバイトするのはやめろ。社会勉強だったらもっとほかのところがあるだろ」
ムギ「・・・うん」
澪「じゃあ、また明日学校でな」
ガラガラ
澪「はぁ」
(ムギのやつ・・・あの目・・・)
(あーいけないなあ・・・こんな・・・いけないいけない)
・・・
純「いつになったら出前くるのかな?忘れられてるのかな・・・」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:25:31.01 ID:F2hzYA/E0
よくじつ!
ムギ「あのう・・・澪ちゃん・・・ちょっと屋上に来てくれる?」
澪「あ、うん・・・」
・・・
澪「ああ、ムギ・・・昨日はごめんな」
ムギ「ううん、とってもうれしかったの・・・澪ちゃんみたいな友達が持てて、私とっても幸せだなって思ったの・・・」
澪「そんな・・・///」
ムギ「お礼が言いたかったの。本当にありがとう澪ちゃん」
澪「いいよ。で、もうあそこの店はやめるんだろ?」
ムギ「うん、昨日が初日だけど、もう辞めて来たわ。あれから店のおじさんも抜け殻みたいになっていたわ」
澪「フフッ」
ムギ(来週からはハンバーガー屋さんに行ってみよう。・・・でもこのことはみんなにはまだ内緒ね///)
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:27:07.86 ID:F2hzYA/E0
ムギ「部室行こ?おいしいお茶持ってきたの」
澪「そうだな!」
ムギ「それにしても、屋上って気持ちがいいね」
澪「たしかにそうだな」
(そうか・・・日常のぐしゃぐしゃから逃げたければ、ここに来ればいいんだな。ここでは青空がおかずだ)
(私は得体の知れない奇妙な満足感を味わっていた)
おわり
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:30:36.05 ID:F2hzYA/E0 [15/15]
元ネタが分かっている人にはおなじみでしょうが、けいおんと孤独のグルメのSSです。
読んでいてくれた人がいたら、どうもありがとうございました。
うおォン
その夜、秋山家
澪ママ「澪ちゃん、今週の日曜日なんだけどね」
澪「どうしたの?」
澪ママ「パパとママ、日曜日に一緒に出かけなくちゃならない用事があるの。だから悪いんだけど、日曜日は澪ちゃん一人になってしまうんだけど」
澪「・・・大丈夫だよ。子供じゃあるまいし。勉強でもして家にいるよ」
澪ママ「ありがとう。昼ごはんはお金置いて行くから自由に食べてね」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 19:52:36.04 ID:F2hzYA/E0
日曜日、昼。
(一人ご飯かあ・・・いいんだけどさあ・・・)
(唯と梓は用事があるって言ってたし、ムギは家族とお出かけ。そうだ、律にメールしてみよう。都合が合えば一緒に食べればいい)
・・・・・
(律も用事があるのか・・・。がーんだな・・・出鼻をくじかれた)
(仕方がない、少し散歩がてら外食してくるか)
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 19:56:38.99 ID:F2hzYA/E0
(食べたいものが決まらない・・・)
(お腹は減りすぎている・・・どうしよう。何でもいいと思いながら、入る店の無さとこみあげる空腹感にいらだちを覚える)
(ハンバーガーショップってなんでこんなに一人で入りにくいんだ)
(かといってこんな時間に女子高生が一人で牛丼なんてマヌケすぎる)
(足が疲れた・・・どこに入ったものかな)
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:01:32.92 ID:F2hzYA/E0
澪「おっ、こんなところに定食屋さんか」
(そういえば前に律が言ってたっけなあ)
唯「それより話変わるけど、りっちゃんはいつも学校の外で一人で食べる時どこで食べてる?」
律「うん!よくぞ聞いてくれました。コンビニで買って済ませているのはシロウト、あれはダメ。あのネ、二丁目の公園の近くに定食屋さんがあるの。そこの日替わり定食600円!!これしかない!」
(さすが律、いいとこ知ってる。よし入ってみるか)
店主「いらっしゃい」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:05:08.71 ID:F2hzYA/E0
(日替わり定食か・・・)
澪「あのう、日替わり定食、ひとつ」
店主「はい、日替わり定食ね」
日替わり定食
・鳥のからあげ(野菜が添えられている)
・おあげの味噌汁(卵入りがうれしい)
・おしんこ(特筆すべきこともなき2種)
(ほー、いいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうので)
(まずは味噌汁からだ)
ズズウ
(うまい!なんだこれは!味噌が違うのかな)
(次はから揚げだ)
モグモグ
(うん!これはうまい。これはいい味だ。実においしい・・・普段家で食べているものよりもずっとうまい・・・そんな気がする)
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:10:12.67 ID:F2hzYA/E0
・・・
店主「じゃあジャンボなんてできないだろ。お前どうして言わないんだよそういうことを!注文とれないだろ!?」
ムギ「スイマセンスイマセン」
(あれはムギじゃないか・・・)
店主「お前鈴木さんに電話しろ、できないって」
ムギ「スイマセン」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:17:04.57 ID:F2hzYA/E0
店主「琴吹さんよオ、普段どうやってたか知らないけどさ、この店じゃそんなテンポじゃやっていけねぇんだよ」
ムギ「ハイ、スイマセン」
店主「社会勉強ってことでそりゃ大変っだろうがこっちはな!」
ムギ「ハイ」
ガタッ
店主「?」
澪「人の食べている前で、友達をそんなに怒鳴らなくたっていいでしょう」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:22:05.37 ID:F2hzYA/E0
店主「なんだァ?あんた文句あんのか」
澪「ある」
店主「あんたがどう思おうがこっちには余計なお世話だ。帰れ帰れ。金なんかいらねえから帰れ!」
澪「・・・あなたは私の気持ちを全然まるでわかっていない!」
ムギ「澪ちゃん・・・」
澪「放課後ティータイムの友情というのはね、誰にも邪魔されず自由でなんというか、救われていなきゃあダメなんだ。みんなで楽しく豊かで萌え萌えキュン、全部ホッチキスで・・・」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:23:24.26 ID:F2hzYA/E0
店主「なにをわけのわからないことを言ってやがる。出ていけここは俺の店だ」
ムギ「澪ちゃん危ない」
店主「出ていけ!」ドンッ
バッ、ギュ
店主「がああああ」
ムギ「澪ちゃんがヘッドロックを・・・」
店主「痛っイイ!お、折れるう~~~」
ムギ「あ、やめて!」
澪「・・・・・・」
ムギ「それ以上いけない」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:24:07.91 ID:F2hzYA/E0
澪「・・・ムギ」
ムギ「・・・澪ちゃん・・・」グスン
澪「もうここでバイトするのはやめろ。社会勉強だったらもっとほかのところがあるだろ」
ムギ「・・・うん」
澪「じゃあ、また明日学校でな」
ガラガラ
澪「はぁ」
(ムギのやつ・・・あの目・・・)
(あーいけないなあ・・・こんな・・・いけないいけない)
・・・
純「いつになったら出前くるのかな?忘れられてるのかな・・・」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:25:31.01 ID:F2hzYA/E0
よくじつ!
ムギ「あのう・・・澪ちゃん・・・ちょっと屋上に来てくれる?」
澪「あ、うん・・・」
・・・
澪「ああ、ムギ・・・昨日はごめんな」
ムギ「ううん、とってもうれしかったの・・・澪ちゃんみたいな友達が持てて、私とっても幸せだなって思ったの・・・」
澪「そんな・・・///」
ムギ「お礼が言いたかったの。本当にありがとう澪ちゃん」
澪「いいよ。で、もうあそこの店はやめるんだろ?」
ムギ「うん、昨日が初日だけど、もう辞めて来たわ。あれから店のおじさんも抜け殻みたいになっていたわ」
澪「フフッ」
ムギ(来週からはハンバーガー屋さんに行ってみよう。・・・でもこのことはみんなにはまだ内緒ね///)
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:27:07.86 ID:F2hzYA/E0
ムギ「部室行こ?おいしいお茶持ってきたの」
澪「そうだな!」
ムギ「それにしても、屋上って気持ちがいいね」
澪「たしかにそうだな」
(そうか・・・日常のぐしゃぐしゃから逃げたければ、ここに来ればいいんだな。ここでは青空がおかずだ)
(私は得体の知れない奇妙な満足感を味わっていた)
おわり
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/03(金) 20:30:36.05 ID:F2hzYA/E0 [15/15]
元ネタが分かっている人にはおなじみでしょうが、けいおんと孤独のグルメのSSです。
読んでいてくれた人がいたら、どうもありがとうございました。
うおォン
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コメント
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モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ、独り静かで豊かで・・・
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まいったなこりゃ・・・
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うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ
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