スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
シャーリー「お姉……おっと間違えた」トゥルーデ「!?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:38:23.03 ID:q5E2sABgO [1/18]
トゥルーデ「まさか貴様と一緒に留守番するハメになるとはな、リベリアン」
シャーリー「そう邪険にするなよ。仕方ないだろ、くじ引きで負けたんだから」
トゥルーデ「ハルトマンもハルトマンだ。まさかこっそりついていくとは……」
シャーリー「あぁ~、あたしもついていけば良かったかな~」
トゥルーデ「なんだと。貴様、任を放棄するつもりか」
シャーリー「誇り高きカールスラント軍人さまがやってるんだから、あたしだっていいだろ~」
トゥルーデ「むっ、そ、それは……」
シャーリー「ジョーダンだよジョーダン。真に受けるなって。はぁ、まぁ、そんなことより……」
トゥルーデ「ん? どうした?」
シャーリー「腹減った~」
トゥルーデ「まさか貴様と一緒に留守番するハメになるとはな、リベリアン」
シャーリー「そう邪険にするなよ。仕方ないだろ、くじ引きで負けたんだから」
トゥルーデ「ハルトマンもハルトマンだ。まさかこっそりついていくとは……」
シャーリー「あぁ~、あたしもついていけば良かったかな~」
トゥルーデ「なんだと。貴様、任を放棄するつもりか」
シャーリー「誇り高きカールスラント軍人さまがやってるんだから、あたしだっていいだろ~」
トゥルーデ「むっ、そ、それは……」
シャーリー「ジョーダンだよジョーダン。真に受けるなって。はぁ、まぁ、そんなことより……」
トゥルーデ「ん? どうした?」
シャーリー「腹減った~」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:45:29.89 ID:q5E2sABgO
――回想――
坂本「パーティー?」
ミーナ「えぇ、私たちの労をねぎらうために開いてくれるらしいんだけど……」
坂本「却下だな。いつ何時ネウロイが現われるか分からないんだ。そんな催しに顔を出している時間はない」
ミーナ「もちろん私もそう言ったんだけど、上がどうしてもって……」
坂本「プロパガンダか?」
ミーナ「そういうのも含まれては、いるでしょうね」
坂本「はぁ。致し方ない、か……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:47:06.91 ID:q5E2sABgO
――ブリーフィングルーム――
宮藤「そのパーティーの会場って、遠いんですか?」
坂本「それほどでもない。が、『是非ストライカーユニットを履いてきてくれ』という要望があるそうだ」
リーネ「それって……」
ペリーヌ「包み隠さない物言いですわね」
トゥルーデ「とはいえ、参加すると決めた以上はしっかりと答えるしかあるまい」
ミーナ「そうね。でも、ちょっとだけこっちの条件も飲んでくれたのよ」
ルッキーニ「えっ、何々!?」
坂本「全員参加でなくても良いということだ」
シャーリー「つまり誰かが待機、留守番ってことか」
ルッキーニ「うぇ~」
エイラ「それってどうやって決めるんだ?」
坂本「心配するな。ここに、くじが用意してある。三人が待機だ。ハルトマン中尉を起こしてきてくれ」
トゥルーデ「あいつはまた……」
――回想・了――
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:52:57.38 ID:q5E2sABgO
――食堂――
トゥルーデ「だいたいハルトマンもハルトマンだ。同じ留守番だと言うのにまさかこっそりついていくとは……」モグモグ
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「誇り高きカールスラント軍人としての気概がないのか」モグモグ
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「部屋の汚さだってそうだ。昔は勲章が床に置いてあったんだぞ」モグモグ
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「そもそも……ん?」
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「……」
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「聞いているのかリベリアン!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:54:04.58 ID:q5E2sABgO
シャーリー「固く考えすぎなんだっておまえはさ……」モグモグ
トゥルーデ「貴様が柔らかすぎるんだ」
シャーリー「はいはい。いや~、それにしてもまさかお前の料理がこんなに美味いとは思わなかったぜ」モグモグ
トゥルーデ「な、なんだいきなり……」
シャーリー「いきなりでもないだろ。お前が作ってくれた料理だぞ」モグモグ
トゥルーデ「ふ、フン、煽てても何も出ないぞ」
シャーリー「期待してないって。ご馳走様」
トゥルーデ「あっ、貴様全部!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:55:18.04 ID:q5E2sABgO
――昼食後――
シャーリー「暇だな~」
トゥルーデ「ネウロイが出ないのはいいことだぞ」
シャーリー「それは分かってるって」
トゥルーデ「……」テクテク
シャーリー「おっ、どこいくんだよ」
トゥルーデ「良いことを思い付いたんだ。今しか出来ない、な」
シャーリー「なんだよ、あたしにも教えろよ」
トゥルーデ「フン、知りたければついてこい」
シャーリー「はいはい行きますよ行きますよ~」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:57:28.98 ID:q5E2sABgO
――天使とトゥルーデの部屋――
シャーリー「想像以上に汚いんだな……」ポイッ
トゥルーデ「日ごとに増える一方だ。このままでは私のジークフリート線が完全侵食されてしまう」ポイッ
シャーリー「ジークフリート線って……」ポイッ
トゥルーデ「しかしわざわざ手伝う必要はないぞ。掃除と言えば部屋に帰ると思ったんだがな」ポイッ
シャーリー「噂のゴミ屋敷がどんなもんか気になってたからな。おっ、エンジンオイルじゃん。貰っとこ」
トゥルーデ「勝手に拝借して怒られてもしらんぞ」ポイッ
シャーリー「勝手に掃除してるのはどっちなんだか」ポイッ
トゥルーデ「捨てる勇気こそ必要だ。軍人なら尚更な」ポイッ
シャーリー「なんとも悲しい台詞なことで。……なぁ、前から思ってたんだけどさ……」ポイッ
トゥルーデ「なんだ?」ポイッ
シャーリー「お前って、お姉ちゃんみたいだよな」ポイッ
トゥルーデ「!?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:59:21.03 ID:q5E2sABgO
シャーリー「いや、妹がいることは知ってるんだけどさ。それ以上に宮藤とかに対しての態度とかが、な」ポイッ
トゥルーデ「な、なんだそんなことか。当たり前だ。私は年上で、階級も上だからな。そういう貴様こそルッキーニ少尉と姉妹、いや、母子のような関係ではないか」ポイッ
シャーリー「そこ突かれるとなんも言えないんだけどさ。でもお姉ちゃんならまだいいだろ。私なんてまだ16だぞ」ポイッ
トゥルーデ「それがどうした?」ポイッ
シャーリー「ルッキーニのことは大好きだけど、16で母親なんて早いよ。いや、速いのは好きだけど、流石にさ。あたしも姉とか妹になりたいもんだ」ポイッ
トゥルーデ「可笑しな妄想だな」ポイッ
シャーリー「おっ、そうだ!」
トゥルーデ「なんだ急に……」
シャーリー「あのさ、今日一日だけ、あたしのお姉ちゃんになってくれよ!」
トゥルーデ「なん……だと……?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:02:05.34 ID:q5E2sABgO
トゥルーデ「き、貴様何を言っているのか分かっているのか! 正気なのか!」
シャーリー「正気だって。ほら、階級は一緒かもしれないけど、歳はあたしのが下だしさ。胸は……まぁ、そんな妹もアリだろ」
トゥルーデ「何を馬鹿なことを……」
シャーリー「なっ、頼むよ! 二人きりだし誰にも言わなけりゃバレないし、今日だけだから、なっ!」
トゥルーデ「しっ、しかし……」
シャーリー「お願いお姉ちゃん!」
トゥルーデ「ぐっ……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:04:12.16 ID:q5E2sABgO
トゥルーデ(結局押し切られてしまった……)
シャーリー「妹のハルトマンちゃんの部屋の掃除もやっと終わったね、お姉ちゃん!」
トゥルーデ「!? なんだ、ハルトマンも妹なのか!?」
シャーリー「さっき言っただろ、姉とか妹になりたいって。おっと口調口調……ゴホン、だから私はお姉ちゃんの妹でハルト……エーリカちゃんの姉! つまりは3姉妹の真ん中だから、姉で妹なんだよお姉ちゃん!」
トゥルーデ「複雑なようで浅いな……」
シャーリー「設定は大事だよお姉ちゃん!」
トゥルーデ「まぁ、いい。とりあえずゴミは袋詰めにして置いておくとして、次は何をするか……」
シャーリー「じゃあさじゃあさ!」
トゥルーデ「なんだ」
シャーリー「一緒にお風呂入ろう!」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:09:08.75 ID:q5E2sABgO
――ゆ――
シャーリー「気持ち良い~」
トゥルーデ「昼間から風呂とは、ネウロイが来たらどうするつもりなんだ」ブツブツ
シャーリー「お姉ちゃ~ん、洗いっこしようよ~」
トゥルーデ「えっ、いや私は……」
シャーリー「シャンプーハットも被ったから、お姉ちゃんはやくはやく~」
トゥルーデ「くっ……仕方ない」
シャーリー「やった!」
トゥルーデ「……」ガシャガシャ
シャーリー「いててててて!」
トゥルーデ「あっ、す、すまん……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:10:09.66 ID:q5E2sABgO
シャーリー「力入れすぎだよ~」
トゥルーデ「いや、クリス以外の頭を洗うなんて初めてだからな。こうか?」ワシャワシャ
シャーリー「そうそう。気持ち良い~」
トゥルーデ「まさかお前の頭を洗うことになるなんて、想像もしてなかったよ」ワシャワシャ
シャーリー「あはは~、それはあたしもだよ~」
トゥルーデ「流すぞ」バシャ
シャーリー「ふぅ~。じゃあ、次は身体もね」
トゥルーデ「おい、さすがに甘えすぎだぞ」
シャーリー「お願い、お姉ちゃん!」
トゥルーデ「……」
シャーリー(やべ、調子乗りすぎたか……)
トゥルーデ「……手のかかる、い、いも、いもうと、だな、全く……」
シャーリー(思ったよりノリノリなのか……?)
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:12:41.43 ID:q5E2sABgO
――食堂――
シャーリー「結局今日はネウロイ来ないのかな~」
トゥルーデ「それに越したことはない」グツグツ
シャーリー「お姉ちゃんは何作ってるの?」
トゥルーデ「アイスバインだ。自慢じゃあないが、得意料理なんだぞ。時間がかかるから昼は作れなかったがな」グツグツ
シャーリー「へぇ~、お昼のも美味しかったから、楽しみだな~」
トゥルーデ「よし、出来たぞ。並べるのを手伝ってくれ」
シャーリー「は~い」
トゥルーデ「どうだ?」
シャーリー「うん、おいしい!」
トゥルーデ「そうか~おいしいか~。作った甲斐があったな~」
シャーリー「想像以上だよコレ! おかわりある?」
トゥルーデ「あぁ、たくさんあるぞ。おっ、頬っぺたについてるぞ。拭ってやる」
シャーリー「えへへ、ありがとう~」
サーニャ「二人とも……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:15:09.14 ID:q5E2sABgO
シャーリー・トゥルーデ「!?」
サーニャ「あっ、良い匂いがする……」
トゥルーデ「ななななな何故こここにいいいいるんだだだだだだ!? いやそれよりも今のをき希キ木記機器聞いていたのかか?」
シャーリー「ついていかなかったのか?」
サーニャ「私は夜間哨戒だから疲れてるだろうしって、ミーナ中佐が……」
トゥルーデ「くぁwせdrftgyふじこlp」
シャーリー「寝てたのか。エイラが何も言わなかったのが不思議なもんだ……」
サーニャ「何食べてるの?」
シャーリー「おぉ、これか。バルクホルンが作ってくれたんだぞ~。サーニャも食べるか? ほれ」
サーニャ「……おいしい」
トゥルーデ「くぁwせdrftgyふじこlp」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:19:00.36 ID:q5E2sABgO
――天使とトゥルーデの部屋――
シャーリー「そんなのに包まって、往生際が悪いぞ」
トゥルーデ「うるさい! あんな場面を見られて、よく正気でいられるな貴様は!」
シャーリー「サーニャは何も知らないって言ってるんだから、いいだろ別に」
トゥルーデ「私の心の問題だ! 明日からどんな顔をして会えばいいんだ!」
シャーリー「気にしすぎだっての。あたしまで恥ずかしくなってくるじゃないか」
トゥルーデ「当たり前だ、それが正常だ!」
シャーリー「何を~。……それじゃあ、姉妹ごっこはもうおしまいか?」
トゥルーデ「無論だ、今後一切やらないからな!」
シャーリー「ちぇっ、何だよ……」
トゥルーデ「用件がすんだなら、早く自室に戻れ!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:20:17.21 ID:q5E2sABgO
シャーリー「はいはい。あっ、最後に一ついいか……?」
トゥルーデ「まだ何かあるのか!」
シャーリー「あたしのワガママ、付き合ってくれてありがとな」
トゥルーデ「ッ……!」
シャーリー「じゃ、おやすみ~」バタンッ
トゥルーデ「……………………………………………………私こそ、それなりに楽しかったよ……」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:28:40.21 ID:q5E2sABgO
――次の日――
ルッキーニ「はいシャーリー。おみやげだよ」
シャーリー「おぉ、すまんなルッキーニ~」
坂本「ネウロイは来なかったな」
ミーナ「そうね。でも本当、肝が冷えるわ。まさかリトヴャク中尉を除いて二人だけになっただなんて」
トゥルーデ「ハルトマン! お前が勝手についていくから……!」
エーリカ「結果オーライだよもう~」
トゥルーデ「いや、今回という今回はお前にカールスラント軍人がなんたるかを一から……」
シャーリー「おいおい、そのぐらいにしとけよ。お姉……おっと間違えた」
トゥルーデ「!?」
宮藤・リーネ・ペリーヌ・坂本・ミーナ・ルッキーニ・エーリカ・エイラ「??」
シャーリー「いっけね」
トゥルーデ「き、貴様という奴は……!」
宮藤「どうしたんですか? なんで怒ってるんですか?」
トゥルーデ「い、いや違う、これはだな……」
シャーリー「へへへ……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:30:06.97 ID:q5E2sABgO [18/18]
エイラ「私もお姉さん、欲しいかも……」
エイラ「えっ!?」
――短いけど、了――
――回想――
坂本「パーティー?」
ミーナ「えぇ、私たちの労をねぎらうために開いてくれるらしいんだけど……」
坂本「却下だな。いつ何時ネウロイが現われるか分からないんだ。そんな催しに顔を出している時間はない」
ミーナ「もちろん私もそう言ったんだけど、上がどうしてもって……」
坂本「プロパガンダか?」
ミーナ「そういうのも含まれては、いるでしょうね」
坂本「はぁ。致し方ない、か……」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:47:06.91 ID:q5E2sABgO
――ブリーフィングルーム――
宮藤「そのパーティーの会場って、遠いんですか?」
坂本「それほどでもない。が、『是非ストライカーユニットを履いてきてくれ』という要望があるそうだ」
リーネ「それって……」
ペリーヌ「包み隠さない物言いですわね」
トゥルーデ「とはいえ、参加すると決めた以上はしっかりと答えるしかあるまい」
ミーナ「そうね。でも、ちょっとだけこっちの条件も飲んでくれたのよ」
ルッキーニ「えっ、何々!?」
坂本「全員参加でなくても良いということだ」
シャーリー「つまり誰かが待機、留守番ってことか」
ルッキーニ「うぇ~」
エイラ「それってどうやって決めるんだ?」
坂本「心配するな。ここに、くじが用意してある。三人が待機だ。ハルトマン中尉を起こしてきてくれ」
トゥルーデ「あいつはまた……」
――回想・了――
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:52:57.38 ID:q5E2sABgO
――食堂――
トゥルーデ「だいたいハルトマンもハルトマンだ。同じ留守番だと言うのにまさかこっそりついていくとは……」モグモグ
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「誇り高きカールスラント軍人としての気概がないのか」モグモグ
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「部屋の汚さだってそうだ。昔は勲章が床に置いてあったんだぞ」モグモグ
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「そもそも……ん?」
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「……」
シャーリー「あぁ、うん」モグモグ
トゥルーデ「聞いているのかリベリアン!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:54:04.58 ID:q5E2sABgO
シャーリー「固く考えすぎなんだっておまえはさ……」モグモグ
トゥルーデ「貴様が柔らかすぎるんだ」
シャーリー「はいはい。いや~、それにしてもまさかお前の料理がこんなに美味いとは思わなかったぜ」モグモグ
トゥルーデ「な、なんだいきなり……」
シャーリー「いきなりでもないだろ。お前が作ってくれた料理だぞ」モグモグ
トゥルーデ「ふ、フン、煽てても何も出ないぞ」
シャーリー「期待してないって。ご馳走様」
トゥルーデ「あっ、貴様全部!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:55:18.04 ID:q5E2sABgO
――昼食後――
シャーリー「暇だな~」
トゥルーデ「ネウロイが出ないのはいいことだぞ」
シャーリー「それは分かってるって」
トゥルーデ「……」テクテク
シャーリー「おっ、どこいくんだよ」
トゥルーデ「良いことを思い付いたんだ。今しか出来ない、な」
シャーリー「なんだよ、あたしにも教えろよ」
トゥルーデ「フン、知りたければついてこい」
シャーリー「はいはい行きますよ行きますよ~」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:57:28.98 ID:q5E2sABgO
――天使とトゥルーデの部屋――
シャーリー「想像以上に汚いんだな……」ポイッ
トゥルーデ「日ごとに増える一方だ。このままでは私のジークフリート線が完全侵食されてしまう」ポイッ
シャーリー「ジークフリート線って……」ポイッ
トゥルーデ「しかしわざわざ手伝う必要はないぞ。掃除と言えば部屋に帰ると思ったんだがな」ポイッ
シャーリー「噂のゴミ屋敷がどんなもんか気になってたからな。おっ、エンジンオイルじゃん。貰っとこ」
トゥルーデ「勝手に拝借して怒られてもしらんぞ」ポイッ
シャーリー「勝手に掃除してるのはどっちなんだか」ポイッ
トゥルーデ「捨てる勇気こそ必要だ。軍人なら尚更な」ポイッ
シャーリー「なんとも悲しい台詞なことで。……なぁ、前から思ってたんだけどさ……」ポイッ
トゥルーデ「なんだ?」ポイッ
シャーリー「お前って、お姉ちゃんみたいだよな」ポイッ
トゥルーデ「!?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 21:59:21.03 ID:q5E2sABgO
シャーリー「いや、妹がいることは知ってるんだけどさ。それ以上に宮藤とかに対しての態度とかが、な」ポイッ
トゥルーデ「な、なんだそんなことか。当たり前だ。私は年上で、階級も上だからな。そういう貴様こそルッキーニ少尉と姉妹、いや、母子のような関係ではないか」ポイッ
シャーリー「そこ突かれるとなんも言えないんだけどさ。でもお姉ちゃんならまだいいだろ。私なんてまだ16だぞ」ポイッ
トゥルーデ「それがどうした?」ポイッ
シャーリー「ルッキーニのことは大好きだけど、16で母親なんて早いよ。いや、速いのは好きだけど、流石にさ。あたしも姉とか妹になりたいもんだ」ポイッ
トゥルーデ「可笑しな妄想だな」ポイッ
シャーリー「おっ、そうだ!」
トゥルーデ「なんだ急に……」
シャーリー「あのさ、今日一日だけ、あたしのお姉ちゃんになってくれよ!」
トゥルーデ「なん……だと……?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:02:05.34 ID:q5E2sABgO
トゥルーデ「き、貴様何を言っているのか分かっているのか! 正気なのか!」
シャーリー「正気だって。ほら、階級は一緒かもしれないけど、歳はあたしのが下だしさ。胸は……まぁ、そんな妹もアリだろ」
トゥルーデ「何を馬鹿なことを……」
シャーリー「なっ、頼むよ! 二人きりだし誰にも言わなけりゃバレないし、今日だけだから、なっ!」
トゥルーデ「しっ、しかし……」
シャーリー「お願いお姉ちゃん!」
トゥルーデ「ぐっ……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:04:12.16 ID:q5E2sABgO
トゥルーデ(結局押し切られてしまった……)
シャーリー「妹のハルトマンちゃんの部屋の掃除もやっと終わったね、お姉ちゃん!」
トゥルーデ「!? なんだ、ハルトマンも妹なのか!?」
シャーリー「さっき言っただろ、姉とか妹になりたいって。おっと口調口調……ゴホン、だから私はお姉ちゃんの妹でハルト……エーリカちゃんの姉! つまりは3姉妹の真ん中だから、姉で妹なんだよお姉ちゃん!」
トゥルーデ「複雑なようで浅いな……」
シャーリー「設定は大事だよお姉ちゃん!」
トゥルーデ「まぁ、いい。とりあえずゴミは袋詰めにして置いておくとして、次は何をするか……」
シャーリー「じゃあさじゃあさ!」
トゥルーデ「なんだ」
シャーリー「一緒にお風呂入ろう!」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:09:08.75 ID:q5E2sABgO
――ゆ――
シャーリー「気持ち良い~」
トゥルーデ「昼間から風呂とは、ネウロイが来たらどうするつもりなんだ」ブツブツ
シャーリー「お姉ちゃ~ん、洗いっこしようよ~」
トゥルーデ「えっ、いや私は……」
シャーリー「シャンプーハットも被ったから、お姉ちゃんはやくはやく~」
トゥルーデ「くっ……仕方ない」
シャーリー「やった!」
トゥルーデ「……」ガシャガシャ
シャーリー「いててててて!」
トゥルーデ「あっ、す、すまん……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:10:09.66 ID:q5E2sABgO
シャーリー「力入れすぎだよ~」
トゥルーデ「いや、クリス以外の頭を洗うなんて初めてだからな。こうか?」ワシャワシャ
シャーリー「そうそう。気持ち良い~」
トゥルーデ「まさかお前の頭を洗うことになるなんて、想像もしてなかったよ」ワシャワシャ
シャーリー「あはは~、それはあたしもだよ~」
トゥルーデ「流すぞ」バシャ
シャーリー「ふぅ~。じゃあ、次は身体もね」
トゥルーデ「おい、さすがに甘えすぎだぞ」
シャーリー「お願い、お姉ちゃん!」
トゥルーデ「……」
シャーリー(やべ、調子乗りすぎたか……)
トゥルーデ「……手のかかる、い、いも、いもうと、だな、全く……」
シャーリー(思ったよりノリノリなのか……?)
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:12:41.43 ID:q5E2sABgO
――食堂――
シャーリー「結局今日はネウロイ来ないのかな~」
トゥルーデ「それに越したことはない」グツグツ
シャーリー「お姉ちゃんは何作ってるの?」
トゥルーデ「アイスバインだ。自慢じゃあないが、得意料理なんだぞ。時間がかかるから昼は作れなかったがな」グツグツ
シャーリー「へぇ~、お昼のも美味しかったから、楽しみだな~」
トゥルーデ「よし、出来たぞ。並べるのを手伝ってくれ」
シャーリー「は~い」
トゥルーデ「どうだ?」
シャーリー「うん、おいしい!」
トゥルーデ「そうか~おいしいか~。作った甲斐があったな~」
シャーリー「想像以上だよコレ! おかわりある?」
トゥルーデ「あぁ、たくさんあるぞ。おっ、頬っぺたについてるぞ。拭ってやる」
シャーリー「えへへ、ありがとう~」
サーニャ「二人とも……」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:15:09.14 ID:q5E2sABgO
シャーリー・トゥルーデ「!?」
サーニャ「あっ、良い匂いがする……」
トゥルーデ「ななななな何故こここにいいいいるんだだだだだだ!? いやそれよりも今のをき希キ木記機器聞いていたのかか?」
シャーリー「ついていかなかったのか?」
サーニャ「私は夜間哨戒だから疲れてるだろうしって、ミーナ中佐が……」
トゥルーデ「くぁwせdrftgyふじこlp」
シャーリー「寝てたのか。エイラが何も言わなかったのが不思議なもんだ……」
サーニャ「何食べてるの?」
シャーリー「おぉ、これか。バルクホルンが作ってくれたんだぞ~。サーニャも食べるか? ほれ」
サーニャ「……おいしい」
トゥルーデ「くぁwせdrftgyふじこlp」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:19:00.36 ID:q5E2sABgO
――天使とトゥルーデの部屋――
シャーリー「そんなのに包まって、往生際が悪いぞ」
トゥルーデ「うるさい! あんな場面を見られて、よく正気でいられるな貴様は!」
シャーリー「サーニャは何も知らないって言ってるんだから、いいだろ別に」
トゥルーデ「私の心の問題だ! 明日からどんな顔をして会えばいいんだ!」
シャーリー「気にしすぎだっての。あたしまで恥ずかしくなってくるじゃないか」
トゥルーデ「当たり前だ、それが正常だ!」
シャーリー「何を~。……それじゃあ、姉妹ごっこはもうおしまいか?」
トゥルーデ「無論だ、今後一切やらないからな!」
シャーリー「ちぇっ、何だよ……」
トゥルーデ「用件がすんだなら、早く自室に戻れ!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:20:17.21 ID:q5E2sABgO
シャーリー「はいはい。あっ、最後に一ついいか……?」
トゥルーデ「まだ何かあるのか!」
シャーリー「あたしのワガママ、付き合ってくれてありがとな」
トゥルーデ「ッ……!」
シャーリー「じゃ、おやすみ~」バタンッ
トゥルーデ「……………………………………………………私こそ、それなりに楽しかったよ……」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:28:40.21 ID:q5E2sABgO
――次の日――
ルッキーニ「はいシャーリー。おみやげだよ」
シャーリー「おぉ、すまんなルッキーニ~」
坂本「ネウロイは来なかったな」
ミーナ「そうね。でも本当、肝が冷えるわ。まさかリトヴャク中尉を除いて二人だけになっただなんて」
トゥルーデ「ハルトマン! お前が勝手についていくから……!」
エーリカ「結果オーライだよもう~」
トゥルーデ「いや、今回という今回はお前にカールスラント軍人がなんたるかを一から……」
シャーリー「おいおい、そのぐらいにしとけよ。お姉……おっと間違えた」
トゥルーデ「!?」
宮藤・リーネ・ペリーヌ・坂本・ミーナ・ルッキーニ・エーリカ・エイラ「??」
シャーリー「いっけね」
トゥルーデ「き、貴様という奴は……!」
宮藤「どうしたんですか? なんで怒ってるんですか?」
トゥルーデ「い、いや違う、これはだな……」
シャーリー「へへへ……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/30(月) 22:30:06.97 ID:q5E2sABgO [18/18]
エイラ「私もお姉さん、欲しいかも……」
エイラ「えっ!?」
――短いけど、了――
<<唯「そのときは、また」【後編】 | ホーム | 唯「ギー太、出番だよ!」 >>
コメント
No title
ストパンSSは少ないから嬉しいな
これはよいものだ
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |