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男「あれ?お前…」猫「…」4
777 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:09:36.54 ID:AlMCFb8W0 [29/127]
【日曜二人】
僕「・・・」
男「・・・」
僕(どうしてこうなった・・・)
男(なんだこの状況)
【日曜二人】
僕「・・・」
男「・・・」
僕(どうしてこうなった・・・)
男(なんだこの状況)
778 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:12:56.87 ID:AlMCFb8W0 [30/127]
男「あの・・・大丈夫?」
僕「・・・大丈夫じゃないよ」
男「ですよねー・・・」
僕「・・・あの」
男「なに?」
僕「・・・大丈夫?」
男「・・・じゃないな」
僕「だよね・・・」
780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:16:35.50 ID:AlMCFb8W0 [31/127]
男「もうちょい詰めようか」
僕「ちょっ、これ以上は無理だよ」
男「でももうすぐ」
「次はー○○駅、○○駅です」
僕「・・・」
男「・・・ね?」
781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:27:16.59 ID:AlMCFb8W0 [32/127]
僕「まさか、こんなに電車が込むなんて思わないよ」
男「今日はコミケがあるらしいから、人が多いんだろうね」
僕「・・・僕の友達も言ってたな、そんなこと」
男「・・・おっと、人が入ってきた」
僕「わ、きついよ・・・」
男「ごめんごめん、あとちょっとだから我慢してね」
僕「・・・うん」
783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:35:03.30 ID:AlMCFb8W0 [33/127]
男「・・・ちょっとごめん」ぎゅ
僕「ちょ・・・!なにやって・・・」
男「いやこうしてた方がもうちょっと詰めれるかなって」
僕(うわぁあぁ男さんが僕、僕を抱きしめてるぅ!!)
男「まいったねホント」(あれ、いいにおいがするなこの子)
僕「・・・」
784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:38:35.94 ID:AlMCFb8W0 [34/127]
男「ついたぁ!」
僕「・・・」
男「ん、どうしたの?」
僕「・・・いや」
男「あぁ、さっきのは悪かったよ」
僕「・・・」
男「いやだったよね、ごめん」
僕「ちがっ・・・!・・・なんでもない」
男「?」
787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:44:21.12 ID:AlMCFb8W0 [35/127]
男「じゃ、俺はあそこのバイクショップに用があるから」
男「またね」
僕「あ、えっと・・・うん」
僕「また・・・ね」
男「・・・一緒に来る?」
僕「!・・・なんで?」
男「いやなんか、寂しそうって言うかなんていうか」
790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:01:10.64 ID:AlMCFb8W0 [36/127]
男「よくわかんないけど、一緒に連れてったほうが良いような気がしたから」
僕「・・・いいの?」
男「まあ、君の予定にもよるけどさ」
僕「・・・じゃあ、着いてくよ」
男「よし、それなら行こう・・・?」
僕「どうしたの?」
男「いんや、なんでもない」(誰かこっちを見てた・・・?)
792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:16:24.55 ID:AlMCFb8W0 [37/127]
男「さぁ、とりあえずバイク整備に必要なものは買ったし」
僕「これからどうしようか」
男「そういえば、君は今日どこに行こうとしてたの?」
僕「僕はショッピングモールで服を新調しようかと思って」
男「じゃあ、そこに行こう」
僕「え、や!別にいいよ服なんて今度でも!」(どうしよう、女性物の服を見に来てみたなんて言えない・・・)
793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:21:37.72 ID:AlMCFb8W0 [38/127]
男「なんで?服買いにここまで来たんだから、買っていきなよ」
僕「いいよいいよ、今あるのきてればいいし!」
男「えー、どんな服選んでるのか見たかったんだけどなー」
僕(それを見られたらまずいんだよ・・・)
795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:25:26.81 ID:AlMCFb8W0 [39/127]
男「じゃあどこ行こうか」
僕「フゥ・・・そうだねぇ、この近くに大きな図書館があったから、そこに行かない?」
男「本が好きなの?」
僕「ん?割と」
男「じゃ、そこ行こうか」
796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:28:38.87 ID:AlMCFb8W0 [40/127]
男「でかい・・・」
僕「ほんとだね・・・まぁ中に入ろうよ」
男「そだね」
僕「広い・・・」
男「ほんとだね・・・」
797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:31:44.41 ID:AlMCFb8W0 [41/127]
僕「じゃ、僕はあっちを見てくるよ」
男「あぁ、またあとで」
男「・・・さてと、これからどうするかね」
男「っていってもここは図書館なんだから本を読まないとな」
男「・・・猫の本でも探そう」
799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:37:25.28 ID:AlMCFb8W0 [42/127]
男「猫、猫・・・お、あった」パサッ
男「・・・」ペラッ
男「えー・・・猫は、草を食べて胃の中のものを・・・」
男「これはやめよ」パラッ
男「・・・三毛猫の約99%は雌の猫です」
男「そうなんだ」ペラッ
男「・・・昔の話では10年以上生きた猫は化け猫になると言われてきました」
男「・・・まさか」
800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:41:45.31 ID:AlMCFb8W0 [43/127]
男「やめよ、なんかこれ以上見ちゃいけない気がする」パタン
男「・・・あの子のとこにいくか」
男「おーい、何読んでるの?」
僕「え・・・あぁ、なんでもないよ、ただの哲学書」パタン
男「哲学書って・・・よくそんな難しい本読めるね」
僕「あはは、こういうのが好きなだけだよ」
僕「そろそろいこうか」
801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:47:07.41 ID:AlMCFb8W0 [44/127]
男「行くって、どこに行くんだ?」
僕「んー、わかんない」
男「はは、なんだよそれ」
僕「そうだ、君の相棒君にあげるプレゼントを買いに行こう」
男「プレゼント?」
803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:53:24.72 ID:AlMCFb8W0 [45/127]
僕「そう、なにか身につけるものとかさ」
男「あー、そういやそんなの買ってあげてなかったなぁ」
僕「やっぱりね、じゃあペットショップに行こう」
男「はいよ、この近くなら・・・さっき言ってたショッピングモールの中かな」
僕「・・・まぁ、とりあえずいこうか」
808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 13:45:26.97 ID:AlMCFb8W0 [47/127]
男「ここもまたでっかいなぁ」
僕「そうだね、ペットショップはあっちみたいだね」
男「おぉ、動物がいっぱい」
僕「わ、イグアナとかもいるよ」
男「さてなにがいいか・・・」
「お客様、何をお探しですか?」
男「あ、家の猫になにか買っていこうと思いまして」
809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 13:51:33.72 ID:AlMCFb8W0 [48/127]
「それでしたら、首輪なんていかがですか?」
男「首輪か・・・そういえばアイツつけてないな」
男「それってどこにありますか?」
「首輪コーナーはあちらになります」
男「ありがとう」
「ごゆっくりどうぞー」
男「うーんどれがいいか・・・」
男「ねぇ、どんな首輪・・・ってあれ?」
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 13:56:09.12 ID:AlMCFb8W0 [49/127]
僕「ほら、おいで」
「わんっ!」
僕「ふふ、可愛いなぁ」
「わふっわふっ!」ぺろ
僕「や、こら、舐めるなよ」
「くぅー」
僕「よしよし、いいこいいこ」なで
男「よしよし、いいこいいこ」なで
僕「わっ!」
男「なにやってるの・・・」
僕「あ、あはは・・・つい」
814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:01:44.82 ID:AlMCFb8W0 [50/127]
男「ねぇ、こっちの首輪とこっちの首輪だったらどっちがいいかな」
僕「それを僕に聞くのかい?自分の相棒君にあげるんだから自分で決めないと」
男「うーん・・・じゃあ、これかな」
僕「うん、僕もそっちがいいと思ってたよ」
男「なんだよそれー」
僕「あはは」
816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:11:07.58 ID:AlMCFb8W0 [51/127]
「ありがとうございましたー」
男「さて、そろそろ帰ろうか」
僕「もうやることは済んだしね」
男「あ、その前に俺ちょっとお手洗い」
僕「そう、じゃあ僕はここで待ってるよ」
?「おいあれ・・・」
?「あぁ、間違いねぇ・・・」
819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:16:56.27 ID:AlMCFb8W0 [52/127]
男「ふぅ・・・お待たせ、ってあれ?」
男「あの子どこいった?帰ったとか?」
「あの・・・あなたさっきの子のお友達よね?」
男「さっきの子って、ここに座ってた子のこと?」
「そう、さっき怖い顔した2人組みに連れて行かれてたわよ・・・?」
男「・・・」
男「なんと面倒くさい・・・」
820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:24:20.12 ID:AlMCFb8W0 [53/127]
?1「てめぇこの間のなめた女だろうが」
?2「てめえの連れのせいで俺たちゃこんな目にあったんだぞこらぁ!」
僕「顔がひどすぎて誰かわからないですけど・・・」
?1「んだとゴラァァ!!」
?2「好きでこんな顔してねえよ!!どいつもこいつもぉ!!」
僕(本当にだれなんだろう・この人たち・・)
823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:33:34.13 ID:AlMCFb8W0 [54/127]
?1「なぁ、お前が責任とれよ」
?2「ちょっと腰が痛いだけですむからよぉ」
僕「・・・嫌だね、君たちみたいなやつらは見てるだけで虫唾が走る」
?1「はっ!強がってられるのも今のうちだぞ!」
?2「ヒィヒィいいながら頭さげても許さないぜぇ!」
男「まぁ最後に頭下げるのはこいつらだけどなぁ!」
僕「え」
?1「え」
?2「え」
男「え?」
824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:39:43.82 ID:AlMCFb8W0 [55/127]
?1「おい誰だてめぇ!」
?2「どっから沸いてきやがった!」
男「あ、どうも男といいます」
僕「男さん・・・」
?1「なんかようでもあんのか?あぁ」
男「いえ、連れを返して貰おうかと思って」
?2「はぁ?今俺たち大事なお話ちゅうなの、わかったらさっさと消えろやじじぃ」
男「黙れ顔面タイラント」
828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:04:07.10 ID:AlMCFb8W0 [56/127]
T1「もうやめろぉぉお!!」
T2「勝手に変な名前つけるなぁぁ!!!」
男「あのさ、もういってもいいかな」
T1「・・・めだ」
T1「お前は殺さないと、だめだぁぁ!!」ダッ
T2「相棒ぉぉ!!」
男「さあ!君はお逃げなすって!」
僕「え、でも!」
男「俺も逃げるにきまってるじゃん!」ダッ
僕「あ、待ってよ!」ダッ
831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:33:31.94 ID:AlMCFb8W0 [57/127]
T1「うぁあぁぁ待てこらぁぁ!!」
T2「ぜったいにゆるさんぞぉぉ!!」
男「やばいやばいリアルバイオハザ○ドだ!」
僕「・・・はっ・・・これから・・・ど、するの!?」
男「んー逃げの一手に尽くすかな」
僕「ぼ、く・・・も・・・無理!」
834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:40:04.41 ID:AlMCFb8W0 [58/127]
男「うわ、やばいな」
僕「は・・・っは・・・」
男「ええい!こうなったら!」ガッ
T1「まてやごらぁあぁ!!」
男「必殺!昔あったド○キーの樽転がしてくるゲームのやつ!」ブォン
ガッ
T1「うふぉ!!」ドサァ
男「すごい・・・!」
835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:43:37.67 ID:AlMCFb8W0 [59/127]
男「よし今のうちだ!」ダッ
僕「・・・はっ・・・うん・・・!」ダッ
T1「」
T2「相棒!?チッキショウゆるさねえぇ!!!」ダッ
男「・・・っ!まだきてる!」
僕「はっ・・・は・・・」
838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:48:16.58 ID:AlMCFb8W0 [60/127]
男「がんばって!あと少しだ!」
僕「なにが・・・で、すか・・・!・・・くっ・・・!」
男「これはまずい・・・どうする俺・・・!」
男「・・・まてよ」
T2「どこいったぁ!!隠れてんのはわかってんだぞぉ!!」
「こっちだよー!」
839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:51:48.68 ID:AlMCFb8W0 [61/127]
T2「ここかぁ!!見つけたぞてめぇ!」
男「見つかっちゃったね」
T2「なに余裕こいて笑ってんだてめぇ!」
男「まぁ、余裕ですしね」
T2「このやろおぉぉ!!」ダッ
ベチャ
男「動くなっ!!」
T2「!?」
841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:54:32.75 ID:AlMCFb8W0 [62/127]
男「お前、今なにか踏まなかったか?」
T2「あぁ?それがどうした!」
男「足元、よく見てみなよ」
T2「あ?・・・なんだこれ、水・・・ちがう、オイル?」
男「そのオイルはどこまで伸びてる?」
T2「お前の足元・・・!」
842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:57:50.83 ID:AlMCFb8W0 [63/127]
男「そう!お前と俺は今、オイルの上にたっているのさ!」
男「そして・・・これが何かわかるよね?」シュボ
T2「ライター・・・!」
男「そうだ、つまりお前が動けば俺も、お前も火達磨ってわけ」
T2「しょ、正気じゃねぇのかあんた!」
男「正気だよ、正気に死のゲームを楽しんでるんだ」
845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:02:51.55 ID:AlMCFb8W0 [64/127]
T2「や、やめろ・・・!」
男「助かるチャンスを上げようか・・・?」
T2「チャン、ス・・・?」
男「そう、君がそこで額をこすりつけるほど土下座して謝れば」
男「命は助かる」
T2「わ、わかった!やる!やるよ!」
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:08:42.47 ID:AlMCFb8W0 [65/127]
T2「ほ、ほんとうにスイマセンでしたぁ!」ガバッ
男「うん、許してあげよう・・・て言いたいんだけどさ」
男「どうして、その右手はポケットの方に行こうとしてるの?」
T2「!」
男「・・・ナイフ、かな・・・それで俺を刺そうと?」
T2「ちっ、ちが・・・!」
男「君には失望したよ、せっかく助かるチャンスを棒に振ったんだから」シュボ
T2「た、助けて・・・死にたくない・・・死にたくないっ・・・!」
男「大丈夫だよ」
男「俺も一緒に死んでやるから」パッ
T2「ああぁあああぁ!!!!」
850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:11:29.72 ID:AlMCFb8W0 [66/127]
ジュッ
T2「」
男「・・・ふぅ」
男「おーい、もう出てきていいよ」
僕「・・・」
男「悪いね、こんな三流芝居につきあわせて」
僕「いえ、でもまさかこんなにもうまくいくなんて」
男「うん、俺もびっくりだ」
851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:16:36.50 ID:AlMCFb8W0 [67/127]
男「しっかしホント用意が大変だったよ」
男「ちょうど人がいないとこ探したり、大人の店でローション大量に買ってきてぶちまく作業とか」
僕「・・・もうあんなところには行きたくないね」
男「いや・・・パイオツな姉ちゃんのビデオがあった」
僕「もうっ!やめてよ!」
男「はは、冗談だよ」
853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:22:33.44 ID:AlMCFb8W0 [68/127]
男「さて、誰かが来る前にとんずらと行きますか」
僕「・・・あの、足が疲れて」
男「あれ?立てなくなったの?しょうがない」
男「どっこいしょっと」ひょい
僕「わっ!」
男「あれ?結構軽いね、ちゃんとご飯食べてる?」
僕「あの、これ恥ずかしいから降ろして・・・」
男「だめ」
僕「・・・」
855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:28:25.44 ID:AlMCFb8W0 [69/127]
男「さぁ帰ろう」
僕「・・・あの」
男「降ろさないよ?」
僕「そうじゃなくて・・・助けてくれてありがとう」
男「ああ、いいよ別に、お礼が言われたくてやったわけじゃないし」
僕「・・・じゃあ、どうして僕を助けたの」
男「んー?んー、なんでだろ・・・」
856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:31:13.06 ID:AlMCFb8W0 [70/127]
>>854 どうした
僕「・・・」
男「聞きたい?」
僕「・・・聞きたい」
男「ほんとに聞きたい?」
僕「ほんとに聞きたい」
男「・・・じゃ、教えてあげよう」
男「君が好きだから」
858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:33:51.18 ID:AlMCFb8W0 [71/127]
ちょっとまってて
861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:02:15.28 ID:AlMCFb8W0 [72/127]
僕「え、なっ・・・?」
男「前にさ、お祭りあったじゃん」
男「その時に、次は期待してるっていったよね」
僕「・・・うん」
男「あのときの質問、ちゃんと答えるよ」
男「今は、君のこと女の子として見てる」
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:07:08.29 ID:AlMCFb8W0 [73/127]
ごめんね忌々しい糞ザルがきちゃった、テヘッ
僕「・・・」
男「ずっと言えなかったけど、本当は最初にあった時から気になってたんだ」
男「男なのか女なのかわからない、謎の多い子」
男「最初はそんな風に思ってた」
866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:19:11.27 ID:AlMCFb8W0 [74/127]
男「次にあったのは、またあの海だったね」
男「最後に言った遠まわしな質問でさ、君は答えを返さず帰っていった」
男「その時さ、また会いたいって、あって今度こそは聞いてやるって思ったんだ」
僕「・・・あれはあなたが悪いよ、あんな遠まわしに言ったんだし・・・」
男「それは悪かったって思ってる」
868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:48:13.51 ID:AlMCFb8W0 [75/127]
男「で、お祭りの時は驚いた」
僕「・・・僕が浴衣を着てたんだよね」
男「そう、だって男か女か聞いてないのにあんなネタバレありかって」
男「でも、すごく似合ってたし可愛かった」
僕「・・・」
男「最後の質問の時、また君は何も言わなかった」
僕「・・・ごめんなさい」
男「いいよもう、気にしてない」
872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:33:14.07 ID:AlMCFb8W0 [76/127]
これ考えるのきっつい・・・
男「それでその後、君の質問にわからないけど、可愛いと思うって答えたときさ」
男「君が驚いたのと、すごく嬉しそうなのと、恥ずかしそうなのをあわせた顔してるの見てね」
男「あぁ、この子はこんな顔をするんだって思ったんだ」
僕「僕、そんな顔してたのか・・・」
男「それで「次は期待してる」って言った君の笑顔を見てさ」
男「もう背中がぞわぁってなったんだ、ああこれは惚れたなって思った」
874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:40:53.84 ID:AlMCFb8W0 [77/127]
まだだ、まだ終わらんよ!
男「だから、君が好きだ」
僕「・・・」
男「悪いね、そんな理由で」
僕「・・・」
僕「・・・僕もね」
僕「僕も、初めて会ったときから、あなたのこと気になってたんだ」
878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:50:42.40 ID:AlMCFb8W0 [79/127]
僕「僕の嘘、初めて見抜いた人だったんだ」
僕「どんな人も話だけ聞いて泣いたり笑ったりしてたけど」
僕「あなたは僕のこと、ちゃんと見てくれてた」
僕「どんな人よりも変で、自分の信じる考えのある人」
僕「それが初めて見たあなたの印象」
879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:56:35.86 ID:AlMCFb8W0 [80/127]
僕「次に会った時のあなたの印象は、甲斐性なし・・・かな」
男「うぐぇっ・・・」
僕「ふふ、なんでこんな遠まわしな質問するんだって思ったんだ」
僕「あの時は、ちゃんと聞いてくれればよかったんだよ」
男「・・・ほんとすまんかった」
僕「いいよ、それから次はお祭りの時」
880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:03:35.81 ID:AlMCFb8W0 [81/127]
僕「その時のあなたはとても面白い人だった」
僕「僕の話を聞いて、あんなこと答える人なんてあなたぐらいしかいないよ」
僕「だけど、そのおかげで気持ちが楽になった」
僕「こんなに自分の事を思ってくれる人がいるんだなって」
僕「とても嬉しかったんだ」
882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:12:37.46 ID:AlMCFb8W0 [82/127]
まだやれる・・・!
僕「ね、知ってた?異性に可愛いなんて言われたの、あれが初めてだなんだよ」
男「そうなの?」
僕「うん、だからとても恥ずかしくて嬉しかった」
僕「こんな僕に可愛いなんて言ってくれる」
僕「そんなあなたがすごくかっこよくみえた」
883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:16:59.99 ID:AlMCFb8W0 [83/127]
僕「だからさっきあなたが助けにきてくれたとき、もうどうしようもないくらい嬉しくて」
僕「ずっと・・・どきどきしてるんだ」
男「・・・」
僕「でも、さっきのやりかたはちょっと汚いと思うよ」
男「ですよねー」
884 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:19:35.32 ID:AlMCFb8W0 [84/127]
僕「・・・ねぇ」
男「何?」
僕「・・・僕はさ、もう"私"にはなれないけど」
僕「こんな僕でも・・・あなたを好きでいていい・・・かな?」
888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:39:40.57 ID:AlMCFb8W0 [85/127]
落ち着けみんな素数を数えるんだ!
男「・・・もう無理!限界!」ギュッ
僕「わっ!ちょっ!」
男「結婚してください!」
僕「えぇ!?」
男「子供は2人で!男の子と女の子を一人ずつ!」
僕「あのっ!まっ、てっ!」
891 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:45:29.43 ID:AlMCFb8W0 [86/127]
男「え?あ、ごめん」
僕「・・・えっと、結婚とか子供とかはちょっと早すぎるよ」
男「そうだね」
僕「・・・でも、いつかそうなったらいいなって思う」
男「それって・・・」
僕「さっきのはプロポーズ、だよね」
894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:52:15.16 ID:AlMCFb8W0 [87/127]
さぁ、血を吐けおまえらぁ!
僕「これから先も、僕を見守ってくれると誓いますか?」
男「ああ、誓います」
僕「じゃあ、誓いのキス・・・してよ」
男「え?いいの?」
僕「あなただから・・・男さんだからいいんだよ」
僕「だから・・・ね?」
男「・・・わかったよ、僕ちゃん」
僕「ン・・・」
男「・・・」
897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:02:26.47 ID:AlMCFb8W0 [88/127]
起つなwww
僕「・・・ふふ、初めてのキス、だな」
男「そうだね、実は俺も初めて」
僕「そうなの?だったらすごくうれしいな」ぎゅっ
男「うん俺もすごく嬉しい」ぎゅっ
僕「さて・・・そろそろ帰ろうか」
男「もう?もうちょっとこのままでも」
僕「ダメだよ、君の相棒君が待ってるし」
男「あ、そうだった」
899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:08:18.46 ID:AlMCFb8W0 [89/127]
僕「そういえば、僕らが出会えたのもあの子のおかげなんだね」
男「そういえば、そうだね」
僕「ふふ、あの子には感謝しないといけないな」
男「よし、じゃあ急いで帰ろうか!」
僕「また走るのはやだなぁ・・・」
男「じゃあまたおんぶして行こうか」
僕「それはもっとやだよ」
900 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:14:01.08 ID:AlMCFb8W0 [90/127]
男「なら、まぁ歩いていこうか」
僕「そうだね、なるべく急いで歩こう」
男「はは、急いで歩くってなんか変だな」
僕「あはは、そうだね」
男「よし、じゃ、家に向かってしゅっぱーつ」
僕「おー」
901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:15:28.17 ID:AlMCFb8W0 [91/127]
おわり おわり
異議は受け付けない
908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:28:33.54 ID:AlMCFb8W0 [94/127]
【明日の先】
男「今まで色々あったけど・・・こんなに自分の人生が変わったのは」
男「やっぱり、お前のおかげだな」
男「・・・」
男「お前が俺のバイクの上に乗ってたときは驚いたよ」
男「なんでこいつこんなとこにいるんだって」
910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:35:21.73 ID:AlMCFb8W0 [95/127]
男「バイクが好きな猫なんてお前ぐらいしかいないだろうな」
男「それからお前が家に住み始めて、俺の生活は充実しだしたよ」
男「お前といろんな所へ行って、いろんなことをしたな」
男「母さんとも仲直りできたのもお前のおかげだし」
男「それに、お前のおかげで僕ちゃんとも出会えた」
912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:38:37.82 ID:AlMCFb8W0 [96/127]
男「お前がいなきゃ、俺はこのまま一生をしがない小説作家としてすごしてたと思う」
男「お前がいたから、今の俺があるんだ」
男「お前に出会えて本当によかった」
男「ありがとう・・・」
男「・・・ていったって、お前返事なんか返さないもんな」
913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:40:39.22 ID:AlMCFb8W0 [97/127]
男「・・・いや・・・もう、返せないのか」
男「お前・・・もうここにはいないんだもんな」
男「・・・お前が死んで、もう二年か・・・」
919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:51:32.79 ID:AlMCFb8W0 [98/127]
男「二年って、結構早いのな」
男「お前が死んでも、みんな普通に過ごしてるよ」
男「・・・でも、みんなお前の事を覚えてる」
男「お前がいた事を、ちゃんと覚えてる」
924 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:56:04.02 ID:AlMCFb8W0 [99/127]
男「だから心配しないでここでねむっ」
バシィ
男「うわ!いってぇ!」
男「あ、お前聞いてたのかよ!」
男「おいそんな睨むなって、悪かったから」
男「ってもうこんな時間か、早くしないと友の結婚式に遅れるぞ!」
926 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:58:42.53 ID:AlMCFb8W0 [100/127]
男「急げ急げ!あと20分でつかねえと!」
男「よし、乗ったな」
男「じゃあ、行こうか相棒」
猫「・・・」
男「友の結婚式会場に向かって、しゅっぱーつ!」
猫「・・・」ごろごろ
928 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:59:34.70 ID:AlMCFb8W0 [101/127]
終わった・・・全部終わったんだ・・・!
みんなぁぁ!!やったぞぉぉぉ!!!
男「あの・・・大丈夫?」
僕「・・・大丈夫じゃないよ」
男「ですよねー・・・」
僕「・・・あの」
男「なに?」
僕「・・・大丈夫?」
男「・・・じゃないな」
僕「だよね・・・」
780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:16:35.50 ID:AlMCFb8W0 [31/127]
男「もうちょい詰めようか」
僕「ちょっ、これ以上は無理だよ」
男「でももうすぐ」
「次はー○○駅、○○駅です」
僕「・・・」
男「・・・ね?」
781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:27:16.59 ID:AlMCFb8W0 [32/127]
僕「まさか、こんなに電車が込むなんて思わないよ」
男「今日はコミケがあるらしいから、人が多いんだろうね」
僕「・・・僕の友達も言ってたな、そんなこと」
男「・・・おっと、人が入ってきた」
僕「わ、きついよ・・・」
男「ごめんごめん、あとちょっとだから我慢してね」
僕「・・・うん」
783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:35:03.30 ID:AlMCFb8W0 [33/127]
男「・・・ちょっとごめん」ぎゅ
僕「ちょ・・・!なにやって・・・」
男「いやこうしてた方がもうちょっと詰めれるかなって」
僕(うわぁあぁ男さんが僕、僕を抱きしめてるぅ!!)
男「まいったねホント」(あれ、いいにおいがするなこの子)
僕「・・・」
784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:38:35.94 ID:AlMCFb8W0 [34/127]
男「ついたぁ!」
僕「・・・」
男「ん、どうしたの?」
僕「・・・いや」
男「あぁ、さっきのは悪かったよ」
僕「・・・」
男「いやだったよね、ごめん」
僕「ちがっ・・・!・・・なんでもない」
男「?」
787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:44:21.12 ID:AlMCFb8W0 [35/127]
男「じゃ、俺はあそこのバイクショップに用があるから」
男「またね」
僕「あ、えっと・・・うん」
僕「また・・・ね」
男「・・・一緒に来る?」
僕「!・・・なんで?」
男「いやなんか、寂しそうって言うかなんていうか」
790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:01:10.64 ID:AlMCFb8W0 [36/127]
男「よくわかんないけど、一緒に連れてったほうが良いような気がしたから」
僕「・・・いいの?」
男「まあ、君の予定にもよるけどさ」
僕「・・・じゃあ、着いてくよ」
男「よし、それなら行こう・・・?」
僕「どうしたの?」
男「いんや、なんでもない」(誰かこっちを見てた・・・?)
792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:16:24.55 ID:AlMCFb8W0 [37/127]
男「さぁ、とりあえずバイク整備に必要なものは買ったし」
僕「これからどうしようか」
男「そういえば、君は今日どこに行こうとしてたの?」
僕「僕はショッピングモールで服を新調しようかと思って」
男「じゃあ、そこに行こう」
僕「え、や!別にいいよ服なんて今度でも!」(どうしよう、女性物の服を見に来てみたなんて言えない・・・)
793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:21:37.72 ID:AlMCFb8W0 [38/127]
男「なんで?服買いにここまで来たんだから、買っていきなよ」
僕「いいよいいよ、今あるのきてればいいし!」
男「えー、どんな服選んでるのか見たかったんだけどなー」
僕(それを見られたらまずいんだよ・・・)
795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:25:26.81 ID:AlMCFb8W0 [39/127]
男「じゃあどこ行こうか」
僕「フゥ・・・そうだねぇ、この近くに大きな図書館があったから、そこに行かない?」
男「本が好きなの?」
僕「ん?割と」
男「じゃ、そこ行こうか」
796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:28:38.87 ID:AlMCFb8W0 [40/127]
男「でかい・・・」
僕「ほんとだね・・・まぁ中に入ろうよ」
男「そだね」
僕「広い・・・」
男「ほんとだね・・・」
797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:31:44.41 ID:AlMCFb8W0 [41/127]
僕「じゃ、僕はあっちを見てくるよ」
男「あぁ、またあとで」
男「・・・さてと、これからどうするかね」
男「っていってもここは図書館なんだから本を読まないとな」
男「・・・猫の本でも探そう」
799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:37:25.28 ID:AlMCFb8W0 [42/127]
男「猫、猫・・・お、あった」パサッ
男「・・・」ペラッ
男「えー・・・猫は、草を食べて胃の中のものを・・・」
男「これはやめよ」パラッ
男「・・・三毛猫の約99%は雌の猫です」
男「そうなんだ」ペラッ
男「・・・昔の話では10年以上生きた猫は化け猫になると言われてきました」
男「・・・まさか」
800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:41:45.31 ID:AlMCFb8W0 [43/127]
男「やめよ、なんかこれ以上見ちゃいけない気がする」パタン
男「・・・あの子のとこにいくか」
男「おーい、何読んでるの?」
僕「え・・・あぁ、なんでもないよ、ただの哲学書」パタン
男「哲学書って・・・よくそんな難しい本読めるね」
僕「あはは、こういうのが好きなだけだよ」
僕「そろそろいこうか」
801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:47:07.41 ID:AlMCFb8W0 [44/127]
男「行くって、どこに行くんだ?」
僕「んー、わかんない」
男「はは、なんだよそれ」
僕「そうだ、君の相棒君にあげるプレゼントを買いに行こう」
男「プレゼント?」
803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 12:53:24.72 ID:AlMCFb8W0 [45/127]
僕「そう、なにか身につけるものとかさ」
男「あー、そういやそんなの買ってあげてなかったなぁ」
僕「やっぱりね、じゃあペットショップに行こう」
男「はいよ、この近くなら・・・さっき言ってたショッピングモールの中かな」
僕「・・・まぁ、とりあえずいこうか」
808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 13:45:26.97 ID:AlMCFb8W0 [47/127]
男「ここもまたでっかいなぁ」
僕「そうだね、ペットショップはあっちみたいだね」
男「おぉ、動物がいっぱい」
僕「わ、イグアナとかもいるよ」
男「さてなにがいいか・・・」
「お客様、何をお探しですか?」
男「あ、家の猫になにか買っていこうと思いまして」
809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 13:51:33.72 ID:AlMCFb8W0 [48/127]
「それでしたら、首輪なんていかがですか?」
男「首輪か・・・そういえばアイツつけてないな」
男「それってどこにありますか?」
「首輪コーナーはあちらになります」
男「ありがとう」
「ごゆっくりどうぞー」
男「うーんどれがいいか・・・」
男「ねぇ、どんな首輪・・・ってあれ?」
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 13:56:09.12 ID:AlMCFb8W0 [49/127]
僕「ほら、おいで」
「わんっ!」
僕「ふふ、可愛いなぁ」
「わふっわふっ!」ぺろ
僕「や、こら、舐めるなよ」
「くぅー」
僕「よしよし、いいこいいこ」なで
男「よしよし、いいこいいこ」なで
僕「わっ!」
男「なにやってるの・・・」
僕「あ、あはは・・・つい」
814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:01:44.82 ID:AlMCFb8W0 [50/127]
男「ねぇ、こっちの首輪とこっちの首輪だったらどっちがいいかな」
僕「それを僕に聞くのかい?自分の相棒君にあげるんだから自分で決めないと」
男「うーん・・・じゃあ、これかな」
僕「うん、僕もそっちがいいと思ってたよ」
男「なんだよそれー」
僕「あはは」
816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:11:07.58 ID:AlMCFb8W0 [51/127]
「ありがとうございましたー」
男「さて、そろそろ帰ろうか」
僕「もうやることは済んだしね」
男「あ、その前に俺ちょっとお手洗い」
僕「そう、じゃあ僕はここで待ってるよ」
?「おいあれ・・・」
?「あぁ、間違いねぇ・・・」
819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:16:56.27 ID:AlMCFb8W0 [52/127]
男「ふぅ・・・お待たせ、ってあれ?」
男「あの子どこいった?帰ったとか?」
「あの・・・あなたさっきの子のお友達よね?」
男「さっきの子って、ここに座ってた子のこと?」
「そう、さっき怖い顔した2人組みに連れて行かれてたわよ・・・?」
男「・・・」
男「なんと面倒くさい・・・」
820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:24:20.12 ID:AlMCFb8W0 [53/127]
?1「てめぇこの間のなめた女だろうが」
?2「てめえの連れのせいで俺たちゃこんな目にあったんだぞこらぁ!」
僕「顔がひどすぎて誰かわからないですけど・・・」
?1「んだとゴラァァ!!」
?2「好きでこんな顔してねえよ!!どいつもこいつもぉ!!」
僕(本当にだれなんだろう・この人たち・・)
823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:33:34.13 ID:AlMCFb8W0 [54/127]
?1「なぁ、お前が責任とれよ」
?2「ちょっと腰が痛いだけですむからよぉ」
僕「・・・嫌だね、君たちみたいなやつらは見てるだけで虫唾が走る」
?1「はっ!強がってられるのも今のうちだぞ!」
?2「ヒィヒィいいながら頭さげても許さないぜぇ!」
男「まぁ最後に頭下げるのはこいつらだけどなぁ!」
僕「え」
?1「え」
?2「え」
男「え?」
824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 14:39:43.82 ID:AlMCFb8W0 [55/127]
?1「おい誰だてめぇ!」
?2「どっから沸いてきやがった!」
男「あ、どうも男といいます」
僕「男さん・・・」
?1「なんかようでもあんのか?あぁ」
男「いえ、連れを返して貰おうかと思って」
?2「はぁ?今俺たち大事なお話ちゅうなの、わかったらさっさと消えろやじじぃ」
男「黙れ顔面タイラント」
828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:04:07.10 ID:AlMCFb8W0 [56/127]
T1「もうやめろぉぉお!!」
T2「勝手に変な名前つけるなぁぁ!!!」
男「あのさ、もういってもいいかな」
T1「・・・めだ」
T1「お前は殺さないと、だめだぁぁ!!」ダッ
T2「相棒ぉぉ!!」
男「さあ!君はお逃げなすって!」
僕「え、でも!」
男「俺も逃げるにきまってるじゃん!」ダッ
僕「あ、待ってよ!」ダッ
831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:33:31.94 ID:AlMCFb8W0 [57/127]
T1「うぁあぁぁ待てこらぁぁ!!」
T2「ぜったいにゆるさんぞぉぉ!!」
男「やばいやばいリアルバイオハザ○ドだ!」
僕「・・・はっ・・・これから・・・ど、するの!?」
男「んー逃げの一手に尽くすかな」
僕「ぼ、く・・・も・・・無理!」
834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:40:04.41 ID:AlMCFb8W0 [58/127]
男「うわ、やばいな」
僕「は・・・っは・・・」
男「ええい!こうなったら!」ガッ
T1「まてやごらぁあぁ!!」
男「必殺!昔あったド○キーの樽転がしてくるゲームのやつ!」ブォン
ガッ
T1「うふぉ!!」ドサァ
男「すごい・・・!」
835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:43:37.67 ID:AlMCFb8W0 [59/127]
男「よし今のうちだ!」ダッ
僕「・・・はっ・・・うん・・・!」ダッ
T1「」
T2「相棒!?チッキショウゆるさねえぇ!!!」ダッ
男「・・・っ!まだきてる!」
僕「はっ・・・は・・・」
838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:48:16.58 ID:AlMCFb8W0 [60/127]
男「がんばって!あと少しだ!」
僕「なにが・・・で、すか・・・!・・・くっ・・・!」
男「これはまずい・・・どうする俺・・・!」
男「・・・まてよ」
T2「どこいったぁ!!隠れてんのはわかってんだぞぉ!!」
「こっちだよー!」
839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:51:48.68 ID:AlMCFb8W0 [61/127]
T2「ここかぁ!!見つけたぞてめぇ!」
男「見つかっちゃったね」
T2「なに余裕こいて笑ってんだてめぇ!」
男「まぁ、余裕ですしね」
T2「このやろおぉぉ!!」ダッ
ベチャ
男「動くなっ!!」
T2「!?」
841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:54:32.75 ID:AlMCFb8W0 [62/127]
男「お前、今なにか踏まなかったか?」
T2「あぁ?それがどうした!」
男「足元、よく見てみなよ」
T2「あ?・・・なんだこれ、水・・・ちがう、オイル?」
男「そのオイルはどこまで伸びてる?」
T2「お前の足元・・・!」
842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 15:57:50.83 ID:AlMCFb8W0 [63/127]
男「そう!お前と俺は今、オイルの上にたっているのさ!」
男「そして・・・これが何かわかるよね?」シュボ
T2「ライター・・・!」
男「そうだ、つまりお前が動けば俺も、お前も火達磨ってわけ」
T2「しょ、正気じゃねぇのかあんた!」
男「正気だよ、正気に死のゲームを楽しんでるんだ」
845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:02:51.55 ID:AlMCFb8W0 [64/127]
T2「や、やめろ・・・!」
男「助かるチャンスを上げようか・・・?」
T2「チャン、ス・・・?」
男「そう、君がそこで額をこすりつけるほど土下座して謝れば」
男「命は助かる」
T2「わ、わかった!やる!やるよ!」
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:08:42.47 ID:AlMCFb8W0 [65/127]
T2「ほ、ほんとうにスイマセンでしたぁ!」ガバッ
男「うん、許してあげよう・・・て言いたいんだけどさ」
男「どうして、その右手はポケットの方に行こうとしてるの?」
T2「!」
男「・・・ナイフ、かな・・・それで俺を刺そうと?」
T2「ちっ、ちが・・・!」
男「君には失望したよ、せっかく助かるチャンスを棒に振ったんだから」シュボ
T2「た、助けて・・・死にたくない・・・死にたくないっ・・・!」
男「大丈夫だよ」
男「俺も一緒に死んでやるから」パッ
T2「ああぁあああぁ!!!!」
850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:11:29.72 ID:AlMCFb8W0 [66/127]
ジュッ
T2「」
男「・・・ふぅ」
男「おーい、もう出てきていいよ」
僕「・・・」
男「悪いね、こんな三流芝居につきあわせて」
僕「いえ、でもまさかこんなにもうまくいくなんて」
男「うん、俺もびっくりだ」
851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:16:36.50 ID:AlMCFb8W0 [67/127]
男「しっかしホント用意が大変だったよ」
男「ちょうど人がいないとこ探したり、大人の店でローション大量に買ってきてぶちまく作業とか」
僕「・・・もうあんなところには行きたくないね」
男「いや・・・パイオツな姉ちゃんのビデオがあった」
僕「もうっ!やめてよ!」
男「はは、冗談だよ」
853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:22:33.44 ID:AlMCFb8W0 [68/127]
男「さて、誰かが来る前にとんずらと行きますか」
僕「・・・あの、足が疲れて」
男「あれ?立てなくなったの?しょうがない」
男「どっこいしょっと」ひょい
僕「わっ!」
男「あれ?結構軽いね、ちゃんとご飯食べてる?」
僕「あの、これ恥ずかしいから降ろして・・・」
男「だめ」
僕「・・・」
855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:28:25.44 ID:AlMCFb8W0 [69/127]
男「さぁ帰ろう」
僕「・・・あの」
男「降ろさないよ?」
僕「そうじゃなくて・・・助けてくれてありがとう」
男「ああ、いいよ別に、お礼が言われたくてやったわけじゃないし」
僕「・・・じゃあ、どうして僕を助けたの」
男「んー?んー、なんでだろ・・・」
856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:31:13.06 ID:AlMCFb8W0 [70/127]
>>854 どうした
僕「・・・」
男「聞きたい?」
僕「・・・聞きたい」
男「ほんとに聞きたい?」
僕「ほんとに聞きたい」
男「・・・じゃ、教えてあげよう」
男「君が好きだから」
858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:33:51.18 ID:AlMCFb8W0 [71/127]
ちょっとまってて
861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:02:15.28 ID:AlMCFb8W0 [72/127]
僕「え、なっ・・・?」
男「前にさ、お祭りあったじゃん」
男「その時に、次は期待してるっていったよね」
僕「・・・うん」
男「あのときの質問、ちゃんと答えるよ」
男「今は、君のこと女の子として見てる」
863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:07:08.29 ID:AlMCFb8W0 [73/127]
ごめんね忌々しい糞ザルがきちゃった、テヘッ
僕「・・・」
男「ずっと言えなかったけど、本当は最初にあった時から気になってたんだ」
男「男なのか女なのかわからない、謎の多い子」
男「最初はそんな風に思ってた」
866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:19:11.27 ID:AlMCFb8W0 [74/127]
男「次にあったのは、またあの海だったね」
男「最後に言った遠まわしな質問でさ、君は答えを返さず帰っていった」
男「その時さ、また会いたいって、あって今度こそは聞いてやるって思ったんだ」
僕「・・・あれはあなたが悪いよ、あんな遠まわしに言ったんだし・・・」
男「それは悪かったって思ってる」
868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:48:13.51 ID:AlMCFb8W0 [75/127]
男「で、お祭りの時は驚いた」
僕「・・・僕が浴衣を着てたんだよね」
男「そう、だって男か女か聞いてないのにあんなネタバレありかって」
男「でも、すごく似合ってたし可愛かった」
僕「・・・」
男「最後の質問の時、また君は何も言わなかった」
僕「・・・ごめんなさい」
男「いいよもう、気にしてない」
872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:33:14.07 ID:AlMCFb8W0 [76/127]
これ考えるのきっつい・・・
男「それでその後、君の質問にわからないけど、可愛いと思うって答えたときさ」
男「君が驚いたのと、すごく嬉しそうなのと、恥ずかしそうなのをあわせた顔してるの見てね」
男「あぁ、この子はこんな顔をするんだって思ったんだ」
僕「僕、そんな顔してたのか・・・」
男「それで「次は期待してる」って言った君の笑顔を見てさ」
男「もう背中がぞわぁってなったんだ、ああこれは惚れたなって思った」
874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:40:53.84 ID:AlMCFb8W0 [77/127]
まだだ、まだ終わらんよ!
男「だから、君が好きだ」
僕「・・・」
男「悪いね、そんな理由で」
僕「・・・」
僕「・・・僕もね」
僕「僕も、初めて会ったときから、あなたのこと気になってたんだ」
878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:50:42.40 ID:AlMCFb8W0 [79/127]
僕「僕の嘘、初めて見抜いた人だったんだ」
僕「どんな人も話だけ聞いて泣いたり笑ったりしてたけど」
僕「あなたは僕のこと、ちゃんと見てくれてた」
僕「どんな人よりも変で、自分の信じる考えのある人」
僕「それが初めて見たあなたの印象」
879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:56:35.86 ID:AlMCFb8W0 [80/127]
僕「次に会った時のあなたの印象は、甲斐性なし・・・かな」
男「うぐぇっ・・・」
僕「ふふ、なんでこんな遠まわしな質問するんだって思ったんだ」
僕「あの時は、ちゃんと聞いてくれればよかったんだよ」
男「・・・ほんとすまんかった」
僕「いいよ、それから次はお祭りの時」
880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:03:35.81 ID:AlMCFb8W0 [81/127]
僕「その時のあなたはとても面白い人だった」
僕「僕の話を聞いて、あんなこと答える人なんてあなたぐらいしかいないよ」
僕「だけど、そのおかげで気持ちが楽になった」
僕「こんなに自分の事を思ってくれる人がいるんだなって」
僕「とても嬉しかったんだ」
882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:12:37.46 ID:AlMCFb8W0 [82/127]
まだやれる・・・!
僕「ね、知ってた?異性に可愛いなんて言われたの、あれが初めてだなんだよ」
男「そうなの?」
僕「うん、だからとても恥ずかしくて嬉しかった」
僕「こんな僕に可愛いなんて言ってくれる」
僕「そんなあなたがすごくかっこよくみえた」
883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:16:59.99 ID:AlMCFb8W0 [83/127]
僕「だからさっきあなたが助けにきてくれたとき、もうどうしようもないくらい嬉しくて」
僕「ずっと・・・どきどきしてるんだ」
男「・・・」
僕「でも、さっきのやりかたはちょっと汚いと思うよ」
男「ですよねー」
884 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:19:35.32 ID:AlMCFb8W0 [84/127]
僕「・・・ねぇ」
男「何?」
僕「・・・僕はさ、もう"私"にはなれないけど」
僕「こんな僕でも・・・あなたを好きでいていい・・・かな?」
888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:39:40.57 ID:AlMCFb8W0 [85/127]
落ち着けみんな素数を数えるんだ!
男「・・・もう無理!限界!」ギュッ
僕「わっ!ちょっ!」
男「結婚してください!」
僕「えぇ!?」
男「子供は2人で!男の子と女の子を一人ずつ!」
僕「あのっ!まっ、てっ!」
891 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:45:29.43 ID:AlMCFb8W0 [86/127]
男「え?あ、ごめん」
僕「・・・えっと、結婚とか子供とかはちょっと早すぎるよ」
男「そうだね」
僕「・・・でも、いつかそうなったらいいなって思う」
男「それって・・・」
僕「さっきのはプロポーズ、だよね」
894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:52:15.16 ID:AlMCFb8W0 [87/127]
さぁ、血を吐けおまえらぁ!
僕「これから先も、僕を見守ってくれると誓いますか?」
男「ああ、誓います」
僕「じゃあ、誓いのキス・・・してよ」
男「え?いいの?」
僕「あなただから・・・男さんだからいいんだよ」
僕「だから・・・ね?」
男「・・・わかったよ、僕ちゃん」
僕「ン・・・」
男「・・・」
897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:02:26.47 ID:AlMCFb8W0 [88/127]
起つなwww
僕「・・・ふふ、初めてのキス、だな」
男「そうだね、実は俺も初めて」
僕「そうなの?だったらすごくうれしいな」ぎゅっ
男「うん俺もすごく嬉しい」ぎゅっ
僕「さて・・・そろそろ帰ろうか」
男「もう?もうちょっとこのままでも」
僕「ダメだよ、君の相棒君が待ってるし」
男「あ、そうだった」
899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:08:18.46 ID:AlMCFb8W0 [89/127]
僕「そういえば、僕らが出会えたのもあの子のおかげなんだね」
男「そういえば、そうだね」
僕「ふふ、あの子には感謝しないといけないな」
男「よし、じゃあ急いで帰ろうか!」
僕「また走るのはやだなぁ・・・」
男「じゃあまたおんぶして行こうか」
僕「それはもっとやだよ」
900 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:14:01.08 ID:AlMCFb8W0 [90/127]
男「なら、まぁ歩いていこうか」
僕「そうだね、なるべく急いで歩こう」
男「はは、急いで歩くってなんか変だな」
僕「あはは、そうだね」
男「よし、じゃ、家に向かってしゅっぱーつ」
僕「おー」
901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:15:28.17 ID:AlMCFb8W0 [91/127]
おわり おわり
異議は受け付けない
908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:28:33.54 ID:AlMCFb8W0 [94/127]
【明日の先】
男「今まで色々あったけど・・・こんなに自分の人生が変わったのは」
男「やっぱり、お前のおかげだな」
男「・・・」
男「お前が俺のバイクの上に乗ってたときは驚いたよ」
男「なんでこいつこんなとこにいるんだって」
910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:35:21.73 ID:AlMCFb8W0 [95/127]
男「バイクが好きな猫なんてお前ぐらいしかいないだろうな」
男「それからお前が家に住み始めて、俺の生活は充実しだしたよ」
男「お前といろんな所へ行って、いろんなことをしたな」
男「母さんとも仲直りできたのもお前のおかげだし」
男「それに、お前のおかげで僕ちゃんとも出会えた」
912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:38:37.82 ID:AlMCFb8W0 [96/127]
男「お前がいなきゃ、俺はこのまま一生をしがない小説作家としてすごしてたと思う」
男「お前がいたから、今の俺があるんだ」
男「お前に出会えて本当によかった」
男「ありがとう・・・」
男「・・・ていったって、お前返事なんか返さないもんな」
913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:40:39.22 ID:AlMCFb8W0 [97/127]
男「・・・いや・・・もう、返せないのか」
男「お前・・・もうここにはいないんだもんな」
男「・・・お前が死んで、もう二年か・・・」
919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:51:32.79 ID:AlMCFb8W0 [98/127]
男「二年って、結構早いのな」
男「お前が死んでも、みんな普通に過ごしてるよ」
男「・・・でも、みんなお前の事を覚えてる」
男「お前がいた事を、ちゃんと覚えてる」
924 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:56:04.02 ID:AlMCFb8W0 [99/127]
男「だから心配しないでここでねむっ」
バシィ
男「うわ!いってぇ!」
男「あ、お前聞いてたのかよ!」
男「おいそんな睨むなって、悪かったから」
男「ってもうこんな時間か、早くしないと友の結婚式に遅れるぞ!」
926 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:58:42.53 ID:AlMCFb8W0 [100/127]
男「急げ急げ!あと20分でつかねえと!」
男「よし、乗ったな」
男「じゃあ、行こうか相棒」
猫「・・・」
男「友の結婚式会場に向かって、しゅっぱーつ!」
猫「・・・」ごろごろ
928 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:59:34.70 ID:AlMCFb8W0 [101/127]
終わった・・・全部終わったんだ・・・!
みんなぁぁ!!やったぞぉぉぉ!!!
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