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少女「そこを退け、人間」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 02:59:05.76 ID:18EZlbix0 [1/39]
男「?」
少女「すっとぼけた顔しおって…、さっさとそこを退かぬか」
男「こんばんは」
少女「こんばんは、ではないわ!そこは私の席だ」
男「そうなのか、それは悪いことをした」
少女「ふん、分かればよい」
男「……」
少女「まだ何か用か?」
男「中二病?」
少女「聞いたことのない病だが、…私はいたって健康だぞ」
男「そーかな?」
少女「だいたいどんな病なのだ?」
男「頭の」
少女「私を馬鹿にしているのか!」
男「?」
少女「すっとぼけた顔しおって…、さっさとそこを退かぬか」
男「こんばんは」
少女「こんばんは、ではないわ!そこは私の席だ」
男「そうなのか、それは悪いことをした」
少女「ふん、分かればよい」
男「……」
少女「まだ何か用か?」
男「中二病?」
少女「聞いたことのない病だが、…私はいたって健康だぞ」
男「そーかな?」
少女「だいたいどんな病なのだ?」
男「頭の」
少女「私を馬鹿にしているのか!」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:05:38.99 ID:18EZlbix0
男「?」
少女「貴様、よほど痛い目に遭いたいらしいな…」
男「痛くしないでね」
少女「死ね!」
男「!」
少女「外したか…」
男「(ベンチが粉々になった…)」
少女「次はないぞ…」
男「そ、それよりよかったのか?」
少女「何の話だ?」
男「そのベンチはおまえのお気に入りの場所じゃないのか?」
少女「あぁ……しまった…」
男「(頭は残念だな)」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:14:49.60 ID:18EZlbix0
少女「おまえのせいだぞ!!ここは私のお気に入りの場所だったのに!!」
男「そう言われましても」
少女「くそう…木工用ボンドでくっつかないだろうか…アロンアルファかな…」
男「…」
少女「ガムテープで補強すれば…」
少女「あ!あの野郎、逃げたな!!なんてやつだ!」
少女「今度あったらギッタギタのメッタメタにしてやる!!」
少女「………」
少女「直せるかな」
男「おーい」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:23:44.05 ID:18EZlbix0
まだ終わってない…
少女「そ、そのベンチはどうしたのだ!?」
男「向こうの広場から持ってきたんだ、見たところ同じものだし、これじゃダメか?」
少女「座らせろ!」
男「どうぞ」
少女「ふむ…、あのベンチと変わらぬ座り心地!これはいいな!」
男「それは良かった」
少女「特別に許してやろう!私は心が広いからな!」
男「ははー」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:29:44.78 ID:18EZlbix0
少女「逃げたのかと思ったが、中々見込みのあるやつだ」
男「もったいなきお言葉」
少女「………私が怖くないのか?」
男「?」
少女「ベンチ粉々にしちゃうし…」
男「そうだな」
少女「しかもこんな夜中に公園徘徊してるし!」
男「俺もしてる」
少女「…そうだな」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:35:34.88 ID:18EZlbix0
少女「貴様は変わったやつだな」
男「そーかな」
少女「私以上に変わったやつだ」
男「そーかも」
少女「名前はなんという?」
男「男」
少女「私は少女だ」
男「かわいい名前だ」
少女「褒めても何もでないぞ!…まったく」
男「残念」
少女「…ふふ」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:38:22.96 ID:18EZlbix0
男「……そろそろ帰るかな、いい加減眠くなってきたよ」
少女「…そうか」
男「眠くないの?」
少女「私は平気だ!」
男「へー」
少女「夜行性だからな!」
男「得意気に言われてもな」
少女「ふん!それじゃあな」
男「ああ、おやすみ」
少女「…もう会うこともないだろう」
男「また明日」
少女「!」
男「また明日な」
少女「……また明日」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:06:17.09 ID:18EZlbix0
少女「…なんだ、また来たのか」
男「また明日って言ったじゃん」
少女「…ふん」
男「嫌だった?」
少女「そんなことはない」
男「なら良かった、…どっこらしょ」
少女「わ、私の許可なくベンチに座るな!」
男「座っていい?」
少女「遅いわ!」
男「小さいことは気にしないほうがいいよ」
少女「私は小さくない!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:09:32.63 ID:18EZlbix0
男「そういえばおまえいくつなんだ?」
少女「こう見えて貴様の倍以上生きている」
男「見た目は中学生ぐらいなんだけどな」
少女「精神年齢は遥か上なのだ」
男「そーかな」
少女「そうだ」
男「……」
少女「なんだ?」
男「好きな食べ物は?」
少女「ハンバーグ!」
男「…あぁ」
少女「?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:14:22.78 ID:18EZlbix0
男「飯は普段何食ってんだ?」
少女「人間だったときと同じものを食べいる」
男「てっきり血とか人間食べてるのかと」
少女「…あれはあまりうまそうではないからな」
男「たしかにな…」
少女「だろう?」
男「ハンバーグのがうまそうだよね」
少女「だろう!?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:19:33.53 ID:18EZlbix0
男「おまえさ、昼間は何してんだ?」
少女「…丘の上のお屋敷で寝ている」
男「ああ、あそこはおまえのお屋敷なのか」
少女「…おい、貴様!」
男「?」
少女「おまえと呼ぶのはやめろ、私のことは少女と呼べ!」
男「あいよ、かわいい名前だな」
少女「貴様に褒められても嬉しくないわ」
男「そうかー」
少女「そうだ!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:24:12.92 ID:18EZlbix0
少女「…き、貴様の名前はなんだ?」
男「知りたい?」
少女「私が名乗ったのだぞ!?貴様も名乗るのが礼儀というものだ!」
男「どーしよーかな」
少女「ぐぬぬ」
男「知りたい?」
少女「もうよいわ!」
男「男だよ」
少女「?」
男「俺の名前」
少女「さっさと名乗ればよいのだ!この馬鹿者め!!馬鹿男!!!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:30:12.22 ID:18EZlbix0
少女「ところで男はこんな夜更けに何をしておるのだ?」
男「んー、夜の散歩かなー」
少女「ほう、私もそんなところだ」
男「やっぱり、少女は昼間行動できないの?日の光浴びると灰になっちゃうとか?」
少女「分からぬ」
男「そうなのか」
少女「ただ、朝が近づくと異様に眠くなってな、行動するのもままならぬのだ」
男「ふーん」
少女「暇なときはお屋敷でパソコンをいじっているぞ!」
男「ああ、それはすごいな」
少女「時代の流れに遅れをとってはいかんからな!」
男「パソコンでどんなことをしているんだ?」
少女「最近はソリティアだな!ペイントもなかなかだぞ!知っているか!?絵が描けるのだ!!」
男「あぁ…」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:35:48.63 ID:18EZlbix0
男「もう3時か…、そろそろ帰るよ」
少女「そうか…」
男「寂しい」
少女「ふん、せいせいするわ」
男「俺は寂しい」
少女「!」
男「顔が赤い」
少女「私も帰る!!」
男「おやすみ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:42:13.45 ID:18EZlbix0
男「今日は早いんだな」
少女「私はいつもこの時間からいるのだ!早いのは男のほうだろう!」
男「そうかも」
少女「分かればいい」
男「しかし、最近暑いな」
少女「そうだな、さすがの私でもこの暑さは堪える」
男「お屋敷にエアコンはないのか?」
少女「あるにはあるが、壊れていて使えないのだ」
男「それはきついな」
少女「だいたい、昨今のエアコンはボタンがたくさんあってわけがわからんぞ」
男「そうか?」
少女「1番から12番まであるのは、あれはなんなのだ!?押してもうんともすんとも言わない…」
男「…」
少女「だから私は専ら扇風機だな!あれはボタン一つで点くし、とても快適だ」
男「うん…」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:47:59.18 ID:18EZlbix0
男「今夜は少女のやつまだ来てないな、…何かあったかな」
1時間後
少女「お、おう男!今日は早いではないか!」
男「おまえが遅いんだろー、俺はいつも通りきたぜ」
少女「そうか…、よほど私に会うのが楽しみだったのだな!」
男「おまえだってそこの木陰でずっとこっち見てたろ」
少女「!」
男「そんなに俺と会いたかったのか?」
少女「違うぞ!あれは隠れていたのではなく、腹の調子がだな…」
男「ほー」
少女「ほんとだぞ!お腹が急に痛くなったの!!」
男「もう大丈夫?」
少女「あ…うん……」
男「なら良かった」
少女「……うん」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 18:58:08.67 ID:18EZlbix0
男「少女はいつも何時ぐらいに寝てるんだ?」
少女「だいたい日の出と共に寝るな」
男「それで何時に起きるの?」
少女「日が沈んでからだな」
男「ニートみたい」
少女「なんだ、それは?」
男「気にするな」
少女「…ふん」
男「でも、こんな夜中に出歩いてるとお巡りさんに補導されちゃうぞ」
少女「その点は問題ないぞ、私の警戒のフットワークで軽々と撒ける」
男「それはすごいな」
少女「先日車と勝負したが、私の圧勝だったな!」
男「まじで…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:01:36.95 ID:18EZlbix0
少女「もっと褒め称えろ!ふふん!!」
男「何処からそんな力が…」
少女「それには思うところがあってな」
男「そうなのか」
少女「うむ、おそらくだが…」
男「ゴクリ」
少女「ハンバーグだと思うんだ」
男「それはないだろ」
少女「そうか!?」
男「うん」
少女「毎日食べてるのだぞ!」
男「毎日かよ…」
少女「うん」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:04:36.20 ID:18EZlbix0
少女「野菜ハンバーグとかお魚ハンバーグとかあるからな、飽きはしないぞ」
男「そんなのもあるのか」
少女「とくにお魚ハンバーグはおすすめなんだ!」
男「おいしい食べ方でもあるの?」
少女「ああ!フライパンで焼いて、ソースとマヨネーズ、これがまた美味だ!!」
男「うまそうだな」
少女「これだけでご飯5杯はいけるな!」
男「食べすぎだろ」
少女「私のせいではないぞ、お魚ハンバーグのせいだ」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:10:21.31 ID:18EZlbix0
少女「そういえばこないだ血を吸ってみたのだ」
男「誰か襲ったの!?」
少女「いや、腕を蚊に刺されてな」
男「…」
少女「それでちゅーっと」
男「どうだった?」
少女「いまいちだな…」
男「自分のだからじゃないか?」
少女「ふむ、一理あるかもしれん」
少女「……」
男「こっちみんな」
少女「1リットルだけでいいから」
男「危険、それ危険」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:13:38.18 ID:18EZlbix0
少女「……試してみたいのだ」
男「…少しだけだぞ」
少女「うむ、心得た」
男「しょうがないなぁ」
少女「…おい」
男「?」
少女「なぜ、ズボンを下ろすのだ」
男「…」
少女「続けるな!さっさと上げろ!!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:16:45.80 ID:18EZlbix0
男「じゃあ何処からがいいんだよ」
少女「それ以前に何処から飲ませようとしたのだ」
男「ニコ」
少女「き、気色悪い笑みを浮かべるな!!」
男「はぁ、…じゃあ首からかな、王道だけど」
少女「うむ!血を飲むのはやはり首からだな」
男「左様で」
少女「分かったら、さっさと脱がぬか!」
男「あん」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:20:35.91 ID:18EZlbix0
男「ほら、脱いだぞ」
少女「う、うん…」
男「俺の膝の上に座ったほうが飲みやすいんじゃないか?」
少女「そ、そうだな!そのほうがいい…かな…」
男「なら、どうぞっと」
少女「!」
男「どうしたの?」
少女「いきなりだっこされたから…びっくりした…」
男「そっか、ごめんね」
少女「別にいい…」
男「ささ、どうぞお召し上がりください」
少女「うん…」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:41:54.67 ID:18EZlbix0
夕餉にカツ丼を食べておりました
少女「あまり…飲んでるところ見ないで?」
男「ああ、大丈夫だって」
少女「わかった……かぷ」
男「!」
少女「コクコク」
男「…」
少女「ん」
男「…」
少女「ゴクゴク」
男「ストップ」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:46:04.07 ID:18EZlbix0
男「飲みすぎ…だ」
少女「おいしかったから…」
男「…」
少女「大丈夫?」
男「そうでもない…」
少女「男!」
男「ん?」
少女「気がついたか、男」
男「ああ、気を失ってたのか」
少女「すまない、おいしかったから、つい調子にのってしまった…」
男「死にかけた」
少女「面目ない…」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:49:59.76 ID:18EZlbix0
少女「ごめんなさい…」
男「……」
少女「もうこんなことはしない」
男「今度は気をつけろよ」
少女「?」
男「たまにだったら、また飲ませてやる」
少女「ほんとに!?」
男「ああ、だから今度は気をつけてな」
少女「わかった!」
男「よしよし、なでなで」
少女「くすぐったい…」
男「なでなで」
少女「そこ!そこかゆい」
男「…」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:03:22.99 ID:18EZlbix0
男「そのしゃべり方なんだけど」
少女「私のしゃべり方がどうしたのだ?」
男「歳不相応と申しますか…、無理してない?」
少女「そう見えてしまうか?」
男「たまに素に戻ってるしね」
少女「むぅ、ばれていたか」
男「ばればれ愉快」
少女「うぅ…」
男「言えない理由が?」
少女「そうではないが…」
男「?」
少女「私は容姿が幼いから…その……」
男「なでなで」
少女「うぅ!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:13:21.18 ID:18EZlbix0
男「こんばんは」
少女「遅い!いつまで待たせるのだ!?」
男「こんなに早く来てるとは思わなかったんだよ、ごめんね」
少女「ふん!今度は気をつけるのだぞ」
男「はいはい」
少女「…」
男「…」
少女「ソワソワ」
男「…」
少女「お、男!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:16:58.73 ID:18EZlbix0
男「何?」
少女「最近な、私は体調がすこぶる良いのだ!!」
男「へぇ」
少女「な、何でだと思う?」
男「なんでだろうな…」
少女「何故だろうな!いつもハンバーグしか食べないのにな!」
男「うん」
少女「何か変わった物でも吸った…食べたかな!」
男「なんだろうね」
少女「モジモジ」
男「分からないなぁ」
少女「イジイジ」
男「さぁ、帰ろうかな」
少女「!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:23:03.92 ID:18EZlbix0
男「…」
少女「…」
男「手を離してくれないか」
少女「血…」
男「ん?」
少女「血…吸いたい…」
男「まじで」
少女「だめ?」
男「…ちょっとだけだぞ」
少女「うん!ちょっとで我慢する!!」
男「じゃあ、ちょっと待ってろ、服脱ぐから」
少女「早く早く!」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:27:34.13 ID:18EZlbix0
少女「んくんく」
男「(夢中で飲んでるなー……なんだか赤ちゃんみたいだ)」
男「(ぎゅうってしがみついてくるし、こいつ温かいな…)」
少女「ちゅうちゅう」
男「…」
少女「ごくごく」
男「俺が冷たくなってるんだよ!飲みすぎなんだよ!!!」
少女「きゃっ!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:33:10.59 ID:18EZlbix0
少女「男の血があまりにもおいしかったので…」
男「指咥えながらこっちみんな」
少女「あと一口欲しい」
男「だめ」
少女「一舐め!」
男「だーめ」
少女「けち…」
男「けちでけっこう」
少女「ふん!」
男「また死に掛けたんだぞ!」
少女「すん止めするから大丈夫だ」
男「(∵)」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:02:40.39 ID:18EZlbix0
男「買ってくればいいんじゃないかな、血」
少女「売ってるのか!?」
男「鈍器ホーテならきっとあるよ、あそこは何でもあるんだ」
少女「すごいな!鈍器!!」
男「びっくりだな」
少女「びっくり鈍器だな!!」
男「24時間営業だから、少女でも行けるぞ」
少女「世の中便利になったのだな!」
男「帰りがけにいってみるといい」
少女「うむ、早速行ってみることにしよう」
男「血が何処にあるのか分からなかったら、店員さんに聞けばいい」
少女「わかった!ふふ、今から楽しみだ…じゅるり…」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:06:19.92 ID:18EZlbix0
少女「…」
男「どうした、今日は元気ないな」
少女「…貴様!」
男「血、買えたか?」
少女「赤っ恥をかいたぞ!!店員さんに変な目でみられた!!」
男「だろうなぁ」
少女「分かってて言ったのか!なおのこと悪いわ!!」
男「店員さんになんて言ったんだ?」
少女「それはその…」
男「ん?」
少女「ゴニョゴニョ」
男「聞こえない」
少女「血ください!!」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:08:58.97 ID:18EZlbix0
店員「え?」
少女「血ください」
店員「え?」
少女「赤いやつです」
店員「ケツ駅のことでしょうか」
少女「え?」
店員「え?」
少女「違います、血です。甘くておいしいものです」
店員「ジュース?」
少女「え?」
店員「え?」
少女「人間から出ます、噛むと出てくるやつです」
店員「てんちょー」
少女「え?」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:14:45.76 ID:18EZlbix0
男「なんで押し倒されてんのかな」
少女「天国から地獄に落とされた」
男「買えると思ったら買えなかったから?」
少女「うん」
男「それは悪かったけど…」
少女「我慢できない」
男「涎すごい垂れてるよ!涎!」
少女「いいでしょ、どうせ脱ぐんだから」
男「(魅惑的な台詞なのに、あんまり興奮しない)」
少女「ごくごくしていい?」
男「せめてちゅーちゅーぐらいにしてもらえると」
少女「…頑張る」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:23:29.37 ID:18EZlbix0
少女「ふぅ…」
男「お、お粗末様でした…」
少女「やっぱり男の血はおいしい」
男「ハンバーグとどっちがおいしい?」
少女「うーん、同じくらいかもしれない」
男「そっか」
少女「うん!」
男「…飲みすぎるとさ、俺がきついから、一週間に一回ぐらいな」
少女「…」
男「そんな顔してもだめだ」
少女「ちゅうちゅう」
男「だめぇ」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:35:01.16 ID:sKoWWxzO0 [1/43]
少女「おっとこー!」
男「おっと…、こんばんは」
少女「こんばんは!ふふふ」
男「(あれ以来頻繁に引っ付いてくるようになったなぁ、血目当てか…)」
少女「今日は何をするのだ!?」
男「いつも通りベンチでまったりしようぜ」
少女「うむ、男がそういうならそうしよう」
男「最近ご機嫌だね」
少女「ふふ、男と話すのが面白くてな!人と話すのはこんなにも面白いことだったのだな!!」
男「そっかー」
少女「最初は食料程度にしか考えておらんかったがな」
男「(∵)」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:39:20.32 ID:sKoWWxzO0 [2/43]
男「今日も膝の上なんだな」
少女「うむ!今はここが私のお気に入りだぞ!…光栄に思え?」
男「ははー」
少女「ふふん!」
男「…」
少女「♪」
男「…お腹減ったなぁ」
少女「夕餉を食べておらぬのか?」
男「食べたんだけど、軽くだったからね」
少女「そうか…」
男「そうだ、今からファミレスに行かないか?」
少女「ふぁみれす?」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:46:03.12 ID:sKoWWxzO0 [3/43]
少女「ここがファミレスか!腰掛けるところがいっぱいあるな!!ここで飯を食べるのだろう!?」
男「そうだよ、ハンバーグもあるぞ」
少女「どんなハンバーグがあるのだ?」
男「ほら、これに載ってるから好きなの選べ」
少女「………ジー」
男「(こう見ると歳相応なんだけどな)」
少女「…このちーずいんはんばーぐとはどんなものなのだ?」
男「ハンバーグの中にチーズが入ってるんだ、中々うまいぞ」
少女「おお!そのようなハンバーグはまだ食べたことがないぞ!!私はこれにする!!」
男「俺はトマトソースハンバーグにしようかな」
少女「それもうまそうだな!あとでよこせ!」
男「はいはい」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:02:08.46 ID:sKoWWxzO0 [4/43]
少女「ふぅ…、食べた食べた」
男「中々うまかったろ?」
少女「うむ!今度はトマトソースハンバーグにするんだ!」
男「機会があったらまた食べに行こうな」
少女「私は毎日でも構わないがな!」
男「それは俺の財布がきついのでちょっと」
少女「えー」
男「…引っ付いても、だめなものはだめだ」
少女「ふふふ」
男「…ちょっと、力強くないですかね」
少女「?」
男「あの!若干痛いのですが…」
少女「私に力で勝てると思っているのか、人間…」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:13:26.73 ID:sKoWWxzO0 [5/43]
少女「分かってるでしょう?私はデザートを所望している…」
男「えらく強気ですね」
少女「……男が誘ったんだ」
男「まったくもって誘っていないのですが」
少女「細かいことは気にするなって言ったじゃないか」
男「…左様で」
少女「大丈夫、すぐに済むから、ね?」
男「無理矢理組み敷かれてんのに抵抗できようか、いやできな……アッー!」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:31:48.43 ID:sKoWWxzO0 [6/43]
少女「最近めっきり痩せたな、男」
男「色々とありまして…」
少女「ほう、私でよければ相談にのろう!」
男「いえ、その」
少女「ふふ、私と男の中ではないか!遠慮することはないぞ?」
男「ちょ、近いよ」
少女「そうか?このほうが話やすいではないか」
男「身の危険を感じるんだけど…」
少女「そんなことを言って、…ここはこんなになっているぞ」
男「そこ首だろ!無理矢理過ぎるでしょ、持って行き方がすごい乱暴!」
少女「我慢できないのだな?」
男「おまえ…が…な…」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:41:53.58 ID:sKoWWxzO0 [7/43]
少女「…その」
男「…」
少女「す、すまなかった」
男「うん…」
少女「男が大好きだから…男を見るとつい興奮して、求めてしまうのだ…」
男「…」
少女「だけどもう大丈夫だ!!男のために断食ならぬ断血を決行することにしたぞ!」
男「そう…か…」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:48:04.89 ID:sKoWWxzO0 [8/43]
少女「ああ!だからこれからも…私と付き合って欲しいというか…」
男「あぁ」
少女「お友達でいて欲しい……」
男「それは…素敵…だ」
少女「うん!男のために頑張るんだ!!」
男「……」
少女「男?」
男「……」
少女「おい…」
男「……」
少女「男ぉおおおおおおおお!!!」
END
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:10:49.61 ID:sKoWWxzO0 [10/43]
男「と、いう夢を見た」
少女「それは…」
男「実現しかねませんね」
少女「はい」
男「もし、今度過剰に飲みすぎたり、無理矢理飲んだりしたら…」
少女「したら?」
男「俺はおまえとは縁を切る、二度と会いにこない」
少女「!」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:16:06.57 ID:sKoWWxzO0 [11/43]
男「守れる?」
少女「ポロポロ」
男「な、泣くな…」
少女「血が飲めなくなるのは嫌だけど…男と会えなくなるのはもっと嫌…」
男「…」
少女「だから守るよ!絶対絶対絶対守る!!…ヒック…うう…」
男「……わかった、これからもよろしくな?」
少女「うん!男大好き!!」
男「なでなで」
少女「これからは週一にするね!」
男「(∵)」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:31:38.14 ID:sKoWWxzO0 [12/43]
男「よし、いいこと考えた!おまえちょっと俺の前に跪け」
少女「なんだ、藪から棒に」
男「実は、血よりもとーってもマイルドで、ナイスな飲み物があるんだ!」
少女「わお!それは本当なの、ジョン!?」
男「ふふ、嘘だと思うだろう?でも本当なのさ!!」
少女「あーん、焦らさずに早く教えてぇ」
男「うぇいうぇい、焦っちゃだめさ、早くありつきたいならね!」
少女「我慢できなーい!」
男「こいつのすごいところは!スティックをこするだけでいつでも手軽に飲めることなんだ!」
少女「えーうそー」
男「驚くのは早いぜ、ワイルドキャット!しかも!3日で満タンになるんだ!!」
少女「一回飲んでも、3日後にまたご馳走にありつけるっていうの!?最高よ!!!」
男「いぇあ!不要なときはこうしてパンツに楽々収納できるんだ!」
警察「ピッピー!!!何やっとるんだきさまー!!!!!」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:39:06.38 ID:sKoWWxzO0 [13/43]
男「!」
少女「…」
警官「きっさま!幼い子供に何をしとるんだ!?」
男「いえ、これは遊びで…」
警官「えーい!言い訳は署で聞く!逮捕だぁ!!」
男「まずい!少女、俺を担いで逃げられないか!?」
少女「できんこともないが」
男「あとでちょっと飲んでいいから頼む!」
少女「了解した」
警官「と、とんだ!?」
男「うぉおおおおお、たけえええええええええええええええ」
少女「暴れるな、落とすぞ」
警官「……ひ、ひこう少女か」
警官「うまいこと言ってる場合じゃない!待たんかー!バーンバーン!!」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:50:36.53 ID:sKoWWxzO0 [14/43]
男「今日は少女のやつ来てないな、珍しい」
男「待つか…」
男「…」
僕「今晩は」
男「!」
僕「今晩は」
男「こんばんは」
僕「ふふ」
男「少女の知り合いの方?」
僕「ええ、以前から僕と少女は親しかったのですが、ここ最近少女が会いにきてくれなくて」
男「…」
僕「後をつけてみるとあなたにたどり着いた、こういう次第です」
男「な、なるほどなー」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:58:04.00 ID:sKoWWxzO0 [15/43]
男「あなたは…」
僕「男か女かって?ふふ、どちらに見えますか?」
男「そこじゃなくて、……そちら側の人なの?」
僕「そうですね、僕はそちら側のモノです」
男「…」
僕「僕もあなたに非常に興味がある」
男「俺というか…俺の血だろ」
僕「ふふ、お察しがいい」
男「…」
僕「あんなにおいしそうに飲まれては…飲みたくならないという方がどうかしている」
男「左様で」
僕「もちろんタダで、とは言いませんよ?僕の身体を好きにしてもらって構わない」
男「!」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 16:05:12.26 ID:sKoWWxzO0 [16/43]
僕「この通り見た目は幼いですが、僕は人間ではない」
男「そうだけど…」
僕「あれですよ、合法ロリってやつです」
男「…」
僕「あなたは何も気に病むことはないのです」
男「魅力的なお誘いだけど…」
僕「…」
男「やめておく」
僕「…なぜ?」
男「そんなことしたら人間じゃなくなってしまう気がする、とかなんとか」
僕「面白い考えですね」
男「そうかな」
僕「先ほどの質問をした人間は、100人中99人は僕を手篭めにしようとしました」
男「…」
僕「綺麗に折りたたんで、片付けましたがね…」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 16:12:34.57 ID:sKoWWxzO0 [17/43]
僕「人間も中々に面白い、僕はあなたにとても興味がある」
男「う、動けないのですが」
僕「僕の趣味です、無理矢理にでもあなたの血が欲しくなりました」
男「左様で」
僕「ご安心ください、無作法な少女と違って、僕は殿方の喜ばせ方も心得ています」
男「!」
僕「ふふ、あなたも楽しませてあげる、と言っているのですよ?」
男「やめ…」
僕「あまり僕の嗜虐心を刺激しないでください、手加減できなくなってしまう…」
男「あ……」
僕「…ふふ」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 17:28:34.43 ID:sKoWWxzO0 [18/43]
僕「すごいとび蹴りだったね、人間だったら頭がぐちゃっといってたよ?」
少女「貴様が悪い!」
男「…」
僕「ふふ、楽しみを独り占めする君もね」
少女「貴様と親しくなった覚えはないぞ!」
僕「つれないことを言わないでほしい、僕たちは友達だろう?」
少女「手紙で呼び出しておいて、姿を見せず…こんな暴挙に出た友人などいらぬ!!」
僕「ふふ、ごめんよ」
男「あの…」
僕「ほら、男君も戸惑っているじゃないか」
少女「男も男だぞ!私以外のやつに身体を許すなど!」
男「いや、抵抗しようにもできませんし…」
僕「僕が無理矢理組み敷いたからね?ふふ、今度続きをしましょう…」
少女「私が許さん!!」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 17:34:19.80 ID:sKoWWxzO0 [19/43]
男「えっと、僕も俺と友達になりたかった…んだよね?」
僕「そうです、その契約として血を吸うのは僕たちには当たり前のことで」
男「そう…なの?」
僕「ええ、人間で言うところの握手みたいなものですよ」
少女「嘘をつけ!男!こいつに騙されるな!!」
男「…友達になるぐらいなら構わないけど」
僕「男君とはぜひともお近づきになりたいと思っていたのですよ、…見も心も」
少女「させぬと言っておろう!」
男「……少女も僕とは昔からの付き合いなんだろ?」
少女「そうだが…」
男「なら、3人仲良くしよう」
少女「むぅ」
男「襲われそうになったら少女が助けてくれればいい」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 17:45:12.98 ID:sKoWWxzO0 [20/43]
僕「さすがは少女の見込んだ人間のことはある、お友達になれてとても嬉しいですよ、男君」
男「どうも」
少女「あー!もういい!好きにしろ!」
僕「ふふ、少女も認めてくれたことだし、晴れて僕たちはお友達というわけです」
男「仲良くしようね」
少女「こいつの態度次第だな!」
僕「努力するよ……さて、頭を再生したらなんだかお腹が空いてきたよ」
少女「私も最近吸ってないな…」
男「!」
僕「どうだろう?ここはお友達になった記念に一杯?」
少女「ふん!貴様にしては悪くない提案だ」
男「あの…」
少女「今日ばかりは多めにみてくれないかな…いっぱい我慢したよ?」
僕「男君も2人を相手するのは初めてでしょう?とても貴重な経験ですよ、ふふ」
男「……あぁ」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 17:57:10.85 ID:sKoWWxzO0 [21/43]
男「こんばんは」
僕「今晩は」
男「少女はどうしたの?」
僕「さぁ?何か用事でもあるのでしょう」
男「君も…俺の膝の上に座るんだね」
僕「でも、こうして向かい合っては座らなかったでしょう?」
男「うん」
僕「照れているのですか?……顔が赤いですよ」
男「そうかな」
僕「誤魔化してもだめです、僕たちは夜目が利きますからね」
男「そっか」
僕「はい、…ふふ」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:04:22.54 ID:sKoWWxzO0 [22/43]
男「僕は普段どんなものを食べているの?」
僕「こう見えて人間と同じ食べ物を食べているのですよ」
男「もっと生々しいものを食べていると思ったよ」
僕「臆することなく言うのですね、僕はあなたのそういうところに興味を魅かれる」
男「左様で」
僕「しかし、以前吸わせていただいたあなたの血液ですが…とても美味でした」
男「恍惚とした表情で言われましても」
僕「それほど美味だった、といことです」
男「…」
僕「ところで魔眼といものをご存知ですか?」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:20:05.65 ID:sKoWWxzO0 [23/43]
男「なんとなく」
僕「相手の身体の自由を奪ったり、魅了したりと色々あります」
男「…動けない理由がよく分かった」
僕「無理矢理力でねじ伏せるのもいいですが、無抵抗の相手をいいように甚振るのも…ね?」
男「…ん」
僕「身体が敏感になっているでしょう?その手の魔眼なので、男君もしっかり楽しめますよ」
男「そういう問題では…」
僕「細かいことは気にしない……ですよね、ふふ」
男「…」
警官「ピッピー!また貴様かぁ!」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:25:08.09 ID:sKoWWxzO0 [24/43]
僕「何ですか、あれは」
男「警官ですね…」
僕「すぐに始末します」
男「それはちょっと」
僕「なぜですか?」
男「……その綺麗な服が汚れちゃうし」
僕「…」
僕「ふふ、そうですね、……なら逃げますよ!」
男「!」
警官「と、飛ぶな!今すぐ降りないと撃つぞ!バーンバーン!!」
僕「射撃の腕前はいまいちですね」
男「(あんなに簡単に発砲していいのか…心なしか嬉しそうに撃ってるし…)」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:31:14.73 ID:sKoWWxzO0 [25/43]
警官「クソ!また逃げおって!」
警官「…」
警官「しかし、私のジャッカル(拳銃の名前)を軽々避けるとは」
警官「しかもあの跳躍………あれは人間ではないな!!」
警官「…くく、平穏な日常に飽き飽きしていたところよ!」
警官「嗚呼、次の夜が待ち遠しい……」
警官「早く、早く…」
警官「harry! harry! harry!」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:45:34.61 ID:sKoWWxzO0 [26/43]
僕「ここまでくれば大丈夫でしょう」
男「そうだね」
僕「……」
男「…続きをするの?」
僕「ふふ、そう構えないでください……もうその気はありません」
男「そっか」
僕「ええ、こんなにドタバタしたのは久しぶりですね……」
男「…」
僕「あなたといると退屈しない」
男「手荒なのは勘弁してもらいたい」
僕「ふふ、たまにちゅーちゅーしちゃいますよ?」
男「週一で頼む」
僕「畏まりました…ふふ」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:54:50.21 ID:sKoWWxzO0 [27/43]
少女「おっとこ~」
僕「おや」
少女「む」
僕「ふふ、今晩は」
少女「ふん!」
僕「男君はまだ来てないよ」
少女「見れば分かるわ!」
僕「しかし、…僕も嫌われたものだな、昔はよく2人で乳繰り合ったじゃないか」
少女「そ、そんなことしておらん!…ハンバーグを一緒にこねこねはしたが」
僕「そうだったかな?……少女の作ったハンバーグ、とてもユニークな形をしていたね」
少女「いらんことはよく覚えているのだな…」
僕「……でも、おいしかった」
少女「…」
僕「…」
少女「ありがとう…」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:58:40.37 ID:sKoWWxzO0 [28/43]
少女「…男のやつ遅いなぁ」
僕「今日はもうこないのかもしれないね」
少女「そうか…」
僕「寂しいね…」
少女「…そんなことはないぞ!一日くらい男に会えずとも平気だ!」
僕「一日以上は耐えられないのかい?」
少女「!」
僕「ふふ、答えなくてもいいよ?顔に出ているからね」
少女「うぅ!」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 19:51:27.32 ID:sKoWWxzO0 [29/43]
自動保守すごい!プログラミングなのでしょうか?
僕「綺麗ですね」
男「うん」
少女「だろう!?」
僕「人気もないし、穴場なのもいいです」
男「そうだな」
少女「私が見つけたのだ!」
男「…」
僕「たーまやー」
男「かーぎやー」
少女「なんだ、それは?」
僕「人間の世界では、花火を見るときこう言うんだよ」
少女「そうなのか?」
男「そうだね」
少女「ふーん…」
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 19:54:53.85 ID:sKoWWxzO0 [30/43]
男「綺麗だなぁ」
僕「そうですね」
少女「…」
僕「あー!血が飲みたいなー!」
男「!」
少女「い、今のもそうなのか?」
僕「うん、自分のしたいことを花火に向かって言うと、願いが叶うと言われていてね」
少女「ほう!」
男「え」
僕&少女「血が飲みたいなー!!」
男「…」
少女「綺麗だなぁ」
僕「そうだねぇ」
男「…」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 19:59:45.83 ID:sKoWWxzO0 [31/43]
少女「おい!」
僕「どうしたんだい?」
少女「そこは私の席だぞ!」
僕「男君は1人しかいないのだから、早い者順だよ」
少女「ぬぅう!」
男「…一日交代で、とかだめかな?」
少女「わ、私の気が収まらぬ!」
僕「君は昔から我侭だね」
少女「貴様がさっさとそこを退けばよいのだ!!」
男「まぁまぁ」
僕「…じゃあこうしよう、男君を頭から半分子にすればいい」
男「斬新」
少女「ふむ、……それは良いな!ことが済んだらくっつけておけばいい」
男「え」
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:02:04.55 ID:sKoWWxzO0 [32/43]
少女「問題は何でくっつければよいかだなぁ…」
僕「ふふ、難問だね」
男「え」
少女「木工用ボンドは違うな!…となると、ノリかアロンアルファ…」
僕「縫う、なんてもあるよ」
少女「それだ!」
男「だめだ!」
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:10:38.20 ID:sKoWWxzO0 [33/43]
少女「…冷静に考えたら男が死ぬではないか!」
僕「ふふ」
少女「まったく!仕様のないやつだ!こいちゅは!」
僕「こいちゅ?」
少女「うるさい!こ、この揚げ足とりめ!!」
僕「…ね?少女はこうやってからかうんですよ」
男「…はぁ」
少女「お、男もグルだったのか!?」
男「いえ、違いますよ?」
少女「そこに直れ!」
男「はい…」
僕「ふふふふ」
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:17:12.12 ID:sKoWWxzO0 [34/43]
男「こんばんは」
少女「うむ、こんばんは!」
男「今日も早いな」
少女「あやつに私の席を取られたくないからな!」
男「そっか」
少女「ほれ、早速座るのだ!私が座れぬ」
男「はいはい」
少女「へへへ」
男「今日は向かい合って座るんだね」
少女「あやつがそうしておったからな!私だけしないというのは、…なんだか癪に障るのだ!!」
男「そんなもんか」
少女「うん!」
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:22:37.20 ID:sKoWWxzO0 [35/43]
男「…」
少女「…」
男「…緊張してる?」
少女「…うん」
男「そっか」
少女「男も、…すごいドッキンドッキンしてる…伝わってくる……」
男「ドッキンドッキンか…」
少女「もう一週間経ったよね?」
男「経ったかなぁ」
少女「じゃあ…いいよね?ちゅうちゅうしても…」
男「まず涎をね、拭こうね」
少女「生理現象だから…」
男「…」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:25:42.00 ID:sKoWWxzO0 [36/43]
少女「吸っちゃうよ?ほんとだよ?」
男「ああ」
少女「いいの?」
男「我慢したしね…」
少女「うん!頑張ったよ!」
男「召し上がれ?」
少女「頂きます…」
男「!」
少女「コクコク」
男「…」
少女「ん…」
男「…!」
少女「ぷはぁ……」
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:29:00.36 ID:sKoWWxzO0 [37/43]
男「もう…いいの?」
少女「ふふ、もっとちゅーして欲しかった?」
男「そんなことはないけど…」
少女「約束は守るって言ったから…」
男「…そっか、えらいね」
少女「だろう!?…へへへ」
男「なでなで」
少女「へへへへへへへへへ」
僕「おっと、漸く僕の番ですか、待ちくたびれましたよ?」
男「…」
少女「(∵)」
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:43:49.70 ID:sKoWWxzO0 [38/43]
男「おそまちゅ様でした…」
僕「ご馳走様です、男君の血は今宵も美味でした」
少女「ぐぬぬ」
僕「おや、…嫉妬ですか?」
少女「うるさい!」
男「軽く眩暈が…」
警官「ピッピー!!貴様ら!!ついに見つけたぞ!!」
僕「はぁ、…騒がしいお客様が現れましたよ」
少女「……そのようだな」
警官「くく、姿形は人間の真似をしようとも!私の目は誤魔化せない!!」
少女「…」
警官「おまたちは!ヴァンパイアだな!?」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:55:35.74 ID:sKoWWxzO0 [39/43]
少女「だからどうした?……人間」
警官「ワーハハ!対化物用に!私の装備は完璧なのだよ!!」
少女「ほう…」
警官「純銀マケドニウム加工水銀弾頭弾殻、マーベルス化学薬筒NNA9(ry」
僕「…必死に暗記してきたのでしょうね」
男「そう考えると泣ける」
少女「…」
警官「パーフェクトだ、本官」
少女「だから…どうした、ニンゲン」
警官「(一瞬で近づかれた!!!縮地か!?)」
少女「さぁ、どうする?どうするんだ、ニンゲン」
警官「くっ!」
少女「次の手を見せろ!私を楽しませろ!ハリーハリーハリー!」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 21:02:17.32 ID:sKoWWxzO0 [40/43]
警官「(圧倒的!圧倒的な詰み!!所謂チェックメイト!!)」
少女「…」
警官「(無垢な少女に!無残に!無様に!引ん剥かれる!!皮的なものを!あ、でも本官今すげー楽しいwww)」
少女「じゃあ…死ね」
警官「!!!!!!!!!」
僕「興奮と恐怖のあまり、強制的に意識を断ったのでしょうね」
男「こうふん?」
少女「私の演技も中々のものだろう!」
男「迫力はあったけど…」
僕「よく2人でヴァンパイアごっこしたからね、ふふ」
少女「やはりヴァンパイアごっこは楽しいな!!」
男「ほどほどにね…」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 23:55:55.69 ID:sKoWWxzO0 [42/43]
男「遊ぶのはいいけど、殺したりは絶対だめだからな」
少女「心得ている!…それに、あの警官もなんだかんだで楽しそうだったではないか」
僕「最後は気絶してたけどね」
男「…俺は少女のことも心配なんだけど」
少女「ふふ、安心しろ!例え撃たれようとも、自己再生できるしな!!」
少女「首を切り離しても大丈夫なんだぞ!!」
僕「ふふ、そのときはびっくりして泣いてたんですよ?」
男「うわー、全然萌えない、萌えないよ?」
少女「は、恥ずかしいことを言うな!!」
男「え」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 23:58:30.43 ID:sKoWWxzO0 [43/43]
僕「どうも、男君」
男「こんばんは」
僕「…少女でしたら、今宵は来れないそうですよ」
男「ふーん、珍しいこともあるものだ」
僕「ふふ、何か楽しいことでも見つけたのでしょう」
男「そっか」
僕「はい」
男「…」
僕「…」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:05:15.02 ID:b60uw4/Q0 [1/10]
男「少女とは付き合い長いの?」
僕「ええ、かれこれ50年にはなりますね」
男「随分長いお付き合いなんだね」
僕「ふふ、そうですね…」
男「……喧嘩したりするの?」
僕「最初の頃は会うたびに…どちらかというと殺し合いですけどね」
男「それは…」
僕「想像できませんか?……でもほら、僕たちはこんな身体でしょう?中々勝負がつかない」
男「うん」
僕「気がついたら、一緒にお茶をする仲になっていました…」
男「いいことだと思うよ」
僕「そうですね……誰かと話す、ということはこんなにも楽しいことだったなんて、思いもしませんでした…」
男「少女も同じことを言っていたよ」
僕「ふふ、もちろん男君と話すのも楽しいのですよ?」
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:10:12.20 ID:b60uw4/Q0 [2/10]
男「それは嬉しい」
僕「ふふ、あなたは素直ですね」
男「?」
僕「とても面白い人間だと思います……好き、ということです」
男「ありがとう」
僕「ぎゅっ」
男「!」
僕「……いい匂い」
男「…どうも」
僕「食べてしまってもいいですか?」
男「…」
僕「……冗談です、ふふ」
男「僕が言うと冗談に聞こえないよ」
僕「ふふふふ、少女にも言われました」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:15:15.94 ID:b60uw4/Q0 [3/10]
僕「さてと…」
男「?」
僕「そろそろお暇することにしましょう」
男「もう?」
僕「…あなたを見ていると、これ以上理性を保てないのですよ」
男「…左様で」
僕「ふふ、帰って頭を冷やしてきます」
男「(あ、目が紅い!!身の危険を感じちゃうよぉ!!!)」
僕「それでは失礼します」
男「うん、またな」
僕「……ええ、また次の夜に」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:29:34.56 ID:b60uw4/Q0 [4/10]
少女「おっとこ~」
男「こんばんは」
少女「うむ!!…ところでどうだ!?この服装は!!」
男「ゴスロリですね」
少女「だろう!?この眼帯なんかポイントだな!」
男「包帯も巻いてますね」
少女「ふふ、よくぞ気付いた!これなんかもポイント高いと思わぬか!?」
男「うーん…」
少女「昔ヴァンパイアごっこで考えた衣装に、さらにアレンジを加えたのだ!」
男「…あの警官とまたやりあうの?」
少女「うむ!まずは形から入ってみたのだ!!これならあやつも満足するだろう!!」
男「(都合良く現れるだろうか、いやあいつのことだから…)」
警官「そこまでだっ!!!!」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:33:42.30 ID:b60uw4/Q0 [5/10]
警官「市民の平和を脅かす、悪鬼羅刹!沈んだ太陽に代わって、本官が裁きを下すっ!」
少女「ふふ、性懲りもなくまた我が前に立つとは…よほど死にたいと見える」
男「(ほんとだよ…しかもあの黒い制服何処で買ったんだ…後ろにでっかい白十字架背負ってるし)」
警官「来い!化物!!!」
少女「面白い!ニンゲン!!!」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:48:03.65 ID:b60uw4/Q0 [6/10]
刹那、放たれた弾丸は確実に少女の額を捉えていた
だが当たらない!たしかに急所を捉えていたはず!!避けられた!?
撃ってども撃ってども当たらない
空しい銃声と薬莢が地面を叩く音だけが響く…
ゆっくりと、ゆっくりと距離を詰められて
銃弾の暴風雨を優雅に、そして気味の悪い笑みを浮かべながら…
少女が近づいてくる
少女が本官に近づいてくる
…少女は言った
「チェック」
そこで意識が遠のいた………
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:51:37.73 ID:b60uw4/Q0 [7/10]
男「お疲れ様?」
少女「ふぅ…、いい運動だった!」
男「弾は避けてたの?」
少女「うむ、ほとんどは外れていたがな」
男「すごい反射神経だね」
少女「なかなかスリルがあるぞ!仮に当たったとしてもどうということはないが…」
男「?」
少女「服に穴が開いてしまうからな…」
男「かわいい服だものね」
少女「ふふ、改めて言われると照れるな!!」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:01:33.37 ID:b60uw4/Q0 [8/10]
少女「…男」
男「?」
少女「この服どうだ?」
男「かわいいよ」
少女「へへへ」
男「…」
少女「ドッキンドッキン…する?」
男「す、するかな…?」
少女「へへへへ!」
男「!!」
少女「おっとこ~すりすり~」
男「…急に抱きつくと危ないよ」
少女「男の匂い好き~!」
男「なでなで」
少女「なでなでされるのも!」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:11:58.26 ID:b60uw4/Q0 [9/10]
少女「へへへ…」
男「なでなで」
少女「…」
男「なでなで」
少女「zzz」
男「寝ちゃった、かな…」
少女「zzz」
男「しばらく、こうしていよう」
少女「おとこ…」
男「…」
少女「ちゅーしたい」
男「夢の中まで…」
少女「ちゅー…ちゅーする…ムニャムニャ」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:56:21.93 ID:KPlQAHEg0 [3/28]
僕「……おや、少女はお休み中ですか」
男「うん」
僕「夜明けが近いというのに、呑気なものです」
男「やっぱり日の光はダメなの?」
僕「ええ、僕たちにとっては天敵です……身を焼かれ、灰となりましょう」
男「…」
僕「それにしても……、少女が寝ているのは好都合ですね、男君?」
男「?」
僕「ふふ、誘っているのですよ、……鈍い男君」
男「!!!」
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:59:06.50 ID:KPlQAHEg0 [4/28]
僕「興奮しませんか?よく知る女の前で無理矢理……なんて」
男「!」
僕「ふふ、どうしたのですか?抵抗したければどうぞ…」
男「っ!」
僕「ふふふ、抵抗しないということは、あなたも僕と……」
男「…」
僕「嬉しいです、僕もあなたとこうしてみたかった、…ずっと我慢していたのですよ?」
男「!!」
僕「もう…、我慢しません……」
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:01:29.34 ID:KPlQAHEg0 [5/28]
少女「…」
男「…」
僕「いやぁ…、首が飛ぶのなんて久しぶりだよ」
少女「ぷんすこ!」
男「…」
僕「ちゃんとくっ付いてます?ずれてません?」
男「大丈夫だよ」
僕「ふふ、それは良かった」
少女「貴様は!!まったく貴様は!!!」
僕「ふふ」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:04:31.18 ID:KPlQAHEg0 [6/28]
男「ま、まぁ少女のお陰で助かったし…」
少女「むぅ」
男「ありがとね」
少女「う、うむ…」
僕「一件落着ですね」
少女「元はといえば、貴様のせいであろう!!」
僕「ふふ、君があまりにも無防備だったのでね」
男「まぁまぁ…、そろそろ夜も明けそうだし、今日のことはこのくらいにして」
僕「そうですね、そろそろ帰るとしましょう」
少女「致し方ない…、この次は首だけでは済まさぬからな!!!」
僕「肝に銘じておくよ、ふふ」
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:07:09.42 ID:KPlQAHEg0 [7/28]
少女「魔眼を使うのもだめだぞ!?」
僕「ふふ、はいはい」
少女「今後一切、男の血を吸うときは私と男の許可を得ること!!」
僕「君の許可も必要なのかい?」
少女「当然だ!貴様はそれだけのことをしたのだからな!!」
僕「君は昔から我侭だね」
少女「何か言ったか!?」
僕「いいえ、従うよ」
少女「うむ!それでは男!名残惜しいが、また次の夜に会おう!」
僕「またお会いしましょう、男君」
男「うん、またな」
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:10:10.00 ID:KPlQAHEg0 [8/28]
男「こんばんは」
僕「今晩は……よっと」
男「…僕も俺の膝の上がお気に入り?」
僕「ふふ、そうですね、最初は少女への対抗意識からだったのですが…」
男「…」
僕「今ではすっかりお気に入りになってしまいました」
男「そっか」
僕「……男君」
男「?」
僕「男君はとても温かくて、大好きです…」
男「そうかな」
僕「はい…」
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:12:32.78 ID:KPlQAHEg0 [9/28]
少女「男…」
僕「男君…」
男「…」
僕「両手に華を実践したご感想は如何ですか?ふふ」
少女「こやつが隣にいるのは癪だが、これなら一石二鳥だな!」
男「左様で」
数十分前
僕「どっちが男君の膝の上に座るか、いっつも僕らは喧嘩しているだろう?」
少女「貴様が退かぬのが悪い!」
僕「僕も男君とスリスリぎゅっ!としたいのさ、ふふ」
少女「ぬぅ」
僕「そこでね、2人一緒にスリスリぎゅっ!とできるアイディアを思いついたのさ」
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:18:43.79 ID:KPlQAHEg0 [10/28]
男「…」
僕「まず、男君がいつも通りこのベンチに座る!はい、男君座って!!」
男「はい」
少女「それからどうするのだ?」
僕「そして徐々に、足を広げます…」
男「…」
僕「うほ!いい男」
男「!」
少女「い、今のは…?」
僕「お約束みたいなものさ」
少女「…むぅ」
男「ドキドキ」
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:21:59.04 ID:KPlQAHEg0 [11/28]
少女「それからそれから?」
僕「僕は左の膝の上に、君は右の膝の上に乗ります」
少女「…!」
僕「これで喧嘩せずに、2人でスリスリぎゅっ!ができるね」
少女「貴様にしては中々の考えだな!!」
僕「だろう?ふふ」
男「…」
そして現在
僕「こうしていると、溜らなく欲しくなってくるね…」
少女「男……」
男「な、何?」
少女&僕「ちょうだい…」
男「………あぁ」
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:24:28.93 ID:KPlQAHEg0 [12/28]
男「そういえば、昔は少女と僕は仲が悪かったんだって?」
少女「うむ、こやつは会った当初からいけ好かない奴だったからな」
僕「ふふ、そうだったかい?」
少女「そうであったぞ!何かと私に突っ掛かってきたのだ」
男「そうなんだ」
僕「…そういえば、少女のあの必殺技!今思い出して笑えるよ、ふふふふ」
少女「何を言う!テレビからヒントを得た素晴らしい技だぞ!!」
僕「ふふふふ…、どんな技だったと思いますか?」
男「うーん…」
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:26:54.83 ID:KPlQAHEg0 [13/28]
僕「それがですね!…少女ときたら、自分の右腕を千切って放り投げてきたんですよ!」
男「ロケット…パンチ?」
僕「あはははは!そ、そうです!!ふふふふ!ダメだ、耐えられない!!」
少女「わ、笑うでない!!」
僕「だって!!腕を放り投げただけじゃないか!!」
少女「むぅ!男は素晴らしい技だと思うよな!?」
男「…斬新」
少女「だろう!?ふふん!!」
僕「お、男君は優しいのですね…ぷ!あはははは!!」
少女「そこに直れ!!!!!」
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:29:46.72 ID:KPlQAHEg0 [14/28]
僕「…今みたいに大笑いしたら、戦う気は失せていましたね、ふふ」
少女「殺し合いをしていた相手が急に笑い出すのだからな、正気を疑ったぞ」
僕「それからでしたね、僕たちが仲良くなったのは…」
少女「そうだったな…」
男「…」
僕「…そういえば、男君と少女は、どんな風にして出会ったんですか?」
男「ああ、それには逸話があってね」
僕「少女の、ですね?」
男「うん」
少女「よ、止さぬか!!いらんことを話すでない!!!」
男「夜中にここで涼んでいると、目の前に少女が現れてさ」
僕「ふんふん」
少女「だ、だめ!!その話禁止!!!」
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:05:56.57 ID:KPlQAHEg0 [15/28]
男「そういえば最近あの警官見ないね」
少女「大方、装備でも整えているのだろう」
男「いつもその服なのは、警官がいつ来てもいいように?」
少女「うむ!備えあれば嬉しいな、だ!」
男「…」
少女「男は…この服嫌いじゃないよな?」
男「うん、とてもかわいいと思うよ」
少女「ふふ、ありがとう」
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:11:46.76 ID:KPlQAHEg0 [16/28]
少女「男…」
男「?」
少女「ちゅーしよっか…」
男「こないだ飲んだばかりじゃないか」
少女「唇と唇でのちゅー…だよ」
男「!」
少女「いや?」
男「…嫌じゃないよ」
少女「……男」
男「ん」
少女「ちゅ」
男「…」
少女「…」
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:16:21.62 ID:KPlQAHEg0 [17/28]
少女「えへへへ」
男「嬉しそうだね」
少女「うん!」
男「なでなで」
少女「ふふ、くすぐったい…」
男「…」
少女「大好き」
男「うん」
少女「…男は?」
男「俺も大好きだよ」
少女「ふふ、男…」
男「?」
少女「呼んだだけ!」
男「そっか」
少女「…ふふ」
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:38:39.85 ID:KPlQAHEg0 [19/28]
僕「…」
男「zzz」
少女「zzz」
僕「まったく、そろそろ夜明けも近いといのに…」
少女「おとこぉ…ムニャムニャ」
男「ん……zzz」
僕「忍びないけど、起こすとしますか…」
僕「ほら、起きて下さい、男君」
男「んん…」
僕「君もだよ、夜が明けてしまうよ?」
少女「zzz」
男「zzz」
僕「もう!2人とも起きて!!」
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:48:37.47 ID:KPlQAHEg0 [21/28]
僕「………起きたかい?君がここで居眠りなんて、珍しいね」
?「……久しぶり」
僕「ふふ、そうだね、100年ぶりぐらいかな?」
?「分からない…」
僕「…」
?「……昔の夢を見ていたんだ」
僕「ここには、たくさんの思い出があるからね」
?「…」
僕「…」
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:50:50.36 ID:KPlQAHEg0 [22/28]
僕「ここから見る景色も随分変わったね」
?「うん」
僕「あの頃は町が一望できたけど、今は瓦礫の山しか見えない」
?「…」
僕「人間の数も大分減ったよ」
?「そっか」
僕「このまま淘汰される運命なのかもしれないね、人間は…」
?「…」
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:53:11.41 ID:KPlQAHEg0 [23/28]
僕「空が白み始めてきた」
?「……左様で」
僕「さぁ、そろそろ地下に帰ろう」
?「…」
僕「…」
?「最近は…、いつもここにいるんだ」
僕「そうなのかい?」
?「うん」
僕「…」
?「先に…、帰ってくれ」
僕「一緒に帰ろう、…共に過去の思い出に華を咲かせよう」
?「…」
僕「…僕は、先に帰るよ?」
?「…」
僕「君は…昔から頑固だね…」
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:55:53.09 ID:KPlQAHEg0 [24/28]
これにておしまいになります
長らくお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました!
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:59:17.77 ID:KPlQAHEg0 [25/28]
今だからぶっちゃけますが、僕の性別は不明、という設定があったり
見た目13~14歳、中性的な感じで(∵)
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:21:09.77 ID:KPlQAHEg0 [27/28]
端折った部分を補完しますと
男「好き」
少女「私も好き」
僕「寿命とかやばくない?」
男「!」
少女「男もこちら側にこい!」
男「…どうしよう」
男は悩んで悩んで一つの結論を出しました
それで>>318に続きます
男がどういう決断をしたかは読み手に委ねるぜ?とかっこつけた結果がこれだよ
端折らなければよかった……
男「?」
少女「貴様、よほど痛い目に遭いたいらしいな…」
男「痛くしないでね」
少女「死ね!」
男「!」
少女「外したか…」
男「(ベンチが粉々になった…)」
少女「次はないぞ…」
男「そ、それよりよかったのか?」
少女「何の話だ?」
男「そのベンチはおまえのお気に入りの場所じゃないのか?」
少女「あぁ……しまった…」
男「(頭は残念だな)」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:14:49.60 ID:18EZlbix0
少女「おまえのせいだぞ!!ここは私のお気に入りの場所だったのに!!」
男「そう言われましても」
少女「くそう…木工用ボンドでくっつかないだろうか…アロンアルファかな…」
男「…」
少女「ガムテープで補強すれば…」
少女「あ!あの野郎、逃げたな!!なんてやつだ!」
少女「今度あったらギッタギタのメッタメタにしてやる!!」
少女「………」
少女「直せるかな」
男「おーい」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:23:44.05 ID:18EZlbix0
まだ終わってない…
少女「そ、そのベンチはどうしたのだ!?」
男「向こうの広場から持ってきたんだ、見たところ同じものだし、これじゃダメか?」
少女「座らせろ!」
男「どうぞ」
少女「ふむ…、あのベンチと変わらぬ座り心地!これはいいな!」
男「それは良かった」
少女「特別に許してやろう!私は心が広いからな!」
男「ははー」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:29:44.78 ID:18EZlbix0
少女「逃げたのかと思ったが、中々見込みのあるやつだ」
男「もったいなきお言葉」
少女「………私が怖くないのか?」
男「?」
少女「ベンチ粉々にしちゃうし…」
男「そうだな」
少女「しかもこんな夜中に公園徘徊してるし!」
男「俺もしてる」
少女「…そうだな」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:35:34.88 ID:18EZlbix0
少女「貴様は変わったやつだな」
男「そーかな」
少女「私以上に変わったやつだ」
男「そーかも」
少女「名前はなんという?」
男「男」
少女「私は少女だ」
男「かわいい名前だ」
少女「褒めても何もでないぞ!…まったく」
男「残念」
少女「…ふふ」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 03:38:22.96 ID:18EZlbix0
男「……そろそろ帰るかな、いい加減眠くなってきたよ」
少女「…そうか」
男「眠くないの?」
少女「私は平気だ!」
男「へー」
少女「夜行性だからな!」
男「得意気に言われてもな」
少女「ふん!それじゃあな」
男「ああ、おやすみ」
少女「…もう会うこともないだろう」
男「また明日」
少女「!」
男「また明日な」
少女「……また明日」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:06:17.09 ID:18EZlbix0
少女「…なんだ、また来たのか」
男「また明日って言ったじゃん」
少女「…ふん」
男「嫌だった?」
少女「そんなことはない」
男「なら良かった、…どっこらしょ」
少女「わ、私の許可なくベンチに座るな!」
男「座っていい?」
少女「遅いわ!」
男「小さいことは気にしないほうがいいよ」
少女「私は小さくない!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:09:32.63 ID:18EZlbix0
男「そういえばおまえいくつなんだ?」
少女「こう見えて貴様の倍以上生きている」
男「見た目は中学生ぐらいなんだけどな」
少女「精神年齢は遥か上なのだ」
男「そーかな」
少女「そうだ」
男「……」
少女「なんだ?」
男「好きな食べ物は?」
少女「ハンバーグ!」
男「…あぁ」
少女「?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:14:22.78 ID:18EZlbix0
男「飯は普段何食ってんだ?」
少女「人間だったときと同じものを食べいる」
男「てっきり血とか人間食べてるのかと」
少女「…あれはあまりうまそうではないからな」
男「たしかにな…」
少女「だろう?」
男「ハンバーグのがうまそうだよね」
少女「だろう!?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:19:33.53 ID:18EZlbix0
男「おまえさ、昼間は何してんだ?」
少女「…丘の上のお屋敷で寝ている」
男「ああ、あそこはおまえのお屋敷なのか」
少女「…おい、貴様!」
男「?」
少女「おまえと呼ぶのはやめろ、私のことは少女と呼べ!」
男「あいよ、かわいい名前だな」
少女「貴様に褒められても嬉しくないわ」
男「そうかー」
少女「そうだ!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:24:12.92 ID:18EZlbix0
少女「…き、貴様の名前はなんだ?」
男「知りたい?」
少女「私が名乗ったのだぞ!?貴様も名乗るのが礼儀というものだ!」
男「どーしよーかな」
少女「ぐぬぬ」
男「知りたい?」
少女「もうよいわ!」
男「男だよ」
少女「?」
男「俺の名前」
少女「さっさと名乗ればよいのだ!この馬鹿者め!!馬鹿男!!!」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:30:12.22 ID:18EZlbix0
少女「ところで男はこんな夜更けに何をしておるのだ?」
男「んー、夜の散歩かなー」
少女「ほう、私もそんなところだ」
男「やっぱり、少女は昼間行動できないの?日の光浴びると灰になっちゃうとか?」
少女「分からぬ」
男「そうなのか」
少女「ただ、朝が近づくと異様に眠くなってな、行動するのもままならぬのだ」
男「ふーん」
少女「暇なときはお屋敷でパソコンをいじっているぞ!」
男「ああ、それはすごいな」
少女「時代の流れに遅れをとってはいかんからな!」
男「パソコンでどんなことをしているんだ?」
少女「最近はソリティアだな!ペイントもなかなかだぞ!知っているか!?絵が描けるのだ!!」
男「あぁ…」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:35:48.63 ID:18EZlbix0
男「もう3時か…、そろそろ帰るよ」
少女「そうか…」
男「寂しい」
少女「ふん、せいせいするわ」
男「俺は寂しい」
少女「!」
男「顔が赤い」
少女「私も帰る!!」
男「おやすみ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:42:13.45 ID:18EZlbix0
男「今日は早いんだな」
少女「私はいつもこの時間からいるのだ!早いのは男のほうだろう!」
男「そうかも」
少女「分かればいい」
男「しかし、最近暑いな」
少女「そうだな、さすがの私でもこの暑さは堪える」
男「お屋敷にエアコンはないのか?」
少女「あるにはあるが、壊れていて使えないのだ」
男「それはきついな」
少女「だいたい、昨今のエアコンはボタンがたくさんあってわけがわからんぞ」
男「そうか?」
少女「1番から12番まであるのは、あれはなんなのだ!?押してもうんともすんとも言わない…」
男「…」
少女「だから私は専ら扇風機だな!あれはボタン一つで点くし、とても快適だ」
男「うん…」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:47:59.18 ID:18EZlbix0
男「今夜は少女のやつまだ来てないな、…何かあったかな」
1時間後
少女「お、おう男!今日は早いではないか!」
男「おまえが遅いんだろー、俺はいつも通りきたぜ」
少女「そうか…、よほど私に会うのが楽しみだったのだな!」
男「おまえだってそこの木陰でずっとこっち見てたろ」
少女「!」
男「そんなに俺と会いたかったのか?」
少女「違うぞ!あれは隠れていたのではなく、腹の調子がだな…」
男「ほー」
少女「ほんとだぞ!お腹が急に痛くなったの!!」
男「もう大丈夫?」
少女「あ…うん……」
男「なら良かった」
少女「……うん」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 18:58:08.67 ID:18EZlbix0
男「少女はいつも何時ぐらいに寝てるんだ?」
少女「だいたい日の出と共に寝るな」
男「それで何時に起きるの?」
少女「日が沈んでからだな」
男「ニートみたい」
少女「なんだ、それは?」
男「気にするな」
少女「…ふん」
男「でも、こんな夜中に出歩いてるとお巡りさんに補導されちゃうぞ」
少女「その点は問題ないぞ、私の警戒のフットワークで軽々と撒ける」
男「それはすごいな」
少女「先日車と勝負したが、私の圧勝だったな!」
男「まじで…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:01:36.95 ID:18EZlbix0
少女「もっと褒め称えろ!ふふん!!」
男「何処からそんな力が…」
少女「それには思うところがあってな」
男「そうなのか」
少女「うむ、おそらくだが…」
男「ゴクリ」
少女「ハンバーグだと思うんだ」
男「それはないだろ」
少女「そうか!?」
男「うん」
少女「毎日食べてるのだぞ!」
男「毎日かよ…」
少女「うん」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:04:36.20 ID:18EZlbix0
少女「野菜ハンバーグとかお魚ハンバーグとかあるからな、飽きはしないぞ」
男「そんなのもあるのか」
少女「とくにお魚ハンバーグはおすすめなんだ!」
男「おいしい食べ方でもあるの?」
少女「ああ!フライパンで焼いて、ソースとマヨネーズ、これがまた美味だ!!」
男「うまそうだな」
少女「これだけでご飯5杯はいけるな!」
男「食べすぎだろ」
少女「私のせいではないぞ、お魚ハンバーグのせいだ」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:10:21.31 ID:18EZlbix0
少女「そういえばこないだ血を吸ってみたのだ」
男「誰か襲ったの!?」
少女「いや、腕を蚊に刺されてな」
男「…」
少女「それでちゅーっと」
男「どうだった?」
少女「いまいちだな…」
男「自分のだからじゃないか?」
少女「ふむ、一理あるかもしれん」
少女「……」
男「こっちみんな」
少女「1リットルだけでいいから」
男「危険、それ危険」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:13:38.18 ID:18EZlbix0
少女「……試してみたいのだ」
男「…少しだけだぞ」
少女「うむ、心得た」
男「しょうがないなぁ」
少女「…おい」
男「?」
少女「なぜ、ズボンを下ろすのだ」
男「…」
少女「続けるな!さっさと上げろ!!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:16:45.80 ID:18EZlbix0
男「じゃあ何処からがいいんだよ」
少女「それ以前に何処から飲ませようとしたのだ」
男「ニコ」
少女「き、気色悪い笑みを浮かべるな!!」
男「はぁ、…じゃあ首からかな、王道だけど」
少女「うむ!血を飲むのはやはり首からだな」
男「左様で」
少女「分かったら、さっさと脱がぬか!」
男「あん」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:20:35.91 ID:18EZlbix0
男「ほら、脱いだぞ」
少女「う、うん…」
男「俺の膝の上に座ったほうが飲みやすいんじゃないか?」
少女「そ、そうだな!そのほうがいい…かな…」
男「なら、どうぞっと」
少女「!」
男「どうしたの?」
少女「いきなりだっこされたから…びっくりした…」
男「そっか、ごめんね」
少女「別にいい…」
男「ささ、どうぞお召し上がりください」
少女「うん…」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:41:54.67 ID:18EZlbix0
夕餉にカツ丼を食べておりました
少女「あまり…飲んでるところ見ないで?」
男「ああ、大丈夫だって」
少女「わかった……かぷ」
男「!」
少女「コクコク」
男「…」
少女「ん」
男「…」
少女「ゴクゴク」
男「ストップ」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:46:04.07 ID:18EZlbix0
男「飲みすぎ…だ」
少女「おいしかったから…」
男「…」
少女「大丈夫?」
男「そうでもない…」
少女「男!」
男「ん?」
少女「気がついたか、男」
男「ああ、気を失ってたのか」
少女「すまない、おいしかったから、つい調子にのってしまった…」
男「死にかけた」
少女「面目ない…」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:49:59.76 ID:18EZlbix0
少女「ごめんなさい…」
男「……」
少女「もうこんなことはしない」
男「今度は気をつけろよ」
少女「?」
男「たまにだったら、また飲ませてやる」
少女「ほんとに!?」
男「ああ、だから今度は気をつけてな」
少女「わかった!」
男「よしよし、なでなで」
少女「くすぐったい…」
男「なでなで」
少女「そこ!そこかゆい」
男「…」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:03:22.99 ID:18EZlbix0
男「そのしゃべり方なんだけど」
少女「私のしゃべり方がどうしたのだ?」
男「歳不相応と申しますか…、無理してない?」
少女「そう見えてしまうか?」
男「たまに素に戻ってるしね」
少女「むぅ、ばれていたか」
男「ばればれ愉快」
少女「うぅ…」
男「言えない理由が?」
少女「そうではないが…」
男「?」
少女「私は容姿が幼いから…その……」
男「なでなで」
少女「うぅ!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:13:21.18 ID:18EZlbix0
男「こんばんは」
少女「遅い!いつまで待たせるのだ!?」
男「こんなに早く来てるとは思わなかったんだよ、ごめんね」
少女「ふん!今度は気をつけるのだぞ」
男「はいはい」
少女「…」
男「…」
少女「ソワソワ」
男「…」
少女「お、男!」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:16:58.73 ID:18EZlbix0
男「何?」
少女「最近な、私は体調がすこぶる良いのだ!!」
男「へぇ」
少女「な、何でだと思う?」
男「なんでだろうな…」
少女「何故だろうな!いつもハンバーグしか食べないのにな!」
男「うん」
少女「何か変わった物でも吸った…食べたかな!」
男「なんだろうね」
少女「モジモジ」
男「分からないなぁ」
少女「イジイジ」
男「さぁ、帰ろうかな」
少女「!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:23:03.92 ID:18EZlbix0
男「…」
少女「…」
男「手を離してくれないか」
少女「血…」
男「ん?」
少女「血…吸いたい…」
男「まじで」
少女「だめ?」
男「…ちょっとだけだぞ」
少女「うん!ちょっとで我慢する!!」
男「じゃあ、ちょっと待ってろ、服脱ぐから」
少女「早く早く!」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:27:34.13 ID:18EZlbix0
少女「んくんく」
男「(夢中で飲んでるなー……なんだか赤ちゃんみたいだ)」
男「(ぎゅうってしがみついてくるし、こいつ温かいな…)」
少女「ちゅうちゅう」
男「…」
少女「ごくごく」
男「俺が冷たくなってるんだよ!飲みすぎなんだよ!!!」
少女「きゃっ!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 20:33:10.59 ID:18EZlbix0
少女「男の血があまりにもおいしかったので…」
男「指咥えながらこっちみんな」
少女「あと一口欲しい」
男「だめ」
少女「一舐め!」
男「だーめ」
少女「けち…」
男「けちでけっこう」
少女「ふん!」
男「また死に掛けたんだぞ!」
少女「すん止めするから大丈夫だ」
男「(∵)」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:02:40.39 ID:18EZlbix0
男「買ってくればいいんじゃないかな、血」
少女「売ってるのか!?」
男「鈍器ホーテならきっとあるよ、あそこは何でもあるんだ」
少女「すごいな!鈍器!!」
男「びっくりだな」
少女「びっくり鈍器だな!!」
男「24時間営業だから、少女でも行けるぞ」
少女「世の中便利になったのだな!」
男「帰りがけにいってみるといい」
少女「うむ、早速行ってみることにしよう」
男「血が何処にあるのか分からなかったら、店員さんに聞けばいい」
少女「わかった!ふふ、今から楽しみだ…じゅるり…」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:06:19.92 ID:18EZlbix0
少女「…」
男「どうした、今日は元気ないな」
少女「…貴様!」
男「血、買えたか?」
少女「赤っ恥をかいたぞ!!店員さんに変な目でみられた!!」
男「だろうなぁ」
少女「分かってて言ったのか!なおのこと悪いわ!!」
男「店員さんになんて言ったんだ?」
少女「それはその…」
男「ん?」
少女「ゴニョゴニョ」
男「聞こえない」
少女「血ください!!」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:08:58.97 ID:18EZlbix0
店員「え?」
少女「血ください」
店員「え?」
少女「赤いやつです」
店員「ケツ駅のことでしょうか」
少女「え?」
店員「え?」
少女「違います、血です。甘くておいしいものです」
店員「ジュース?」
少女「え?」
店員「え?」
少女「人間から出ます、噛むと出てくるやつです」
店員「てんちょー」
少女「え?」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:14:45.76 ID:18EZlbix0
男「なんで押し倒されてんのかな」
少女「天国から地獄に落とされた」
男「買えると思ったら買えなかったから?」
少女「うん」
男「それは悪かったけど…」
少女「我慢できない」
男「涎すごい垂れてるよ!涎!」
少女「いいでしょ、どうせ脱ぐんだから」
男「(魅惑的な台詞なのに、あんまり興奮しない)」
少女「ごくごくしていい?」
男「せめてちゅーちゅーぐらいにしてもらえると」
少女「…頑張る」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 21:23:29.37 ID:18EZlbix0
少女「ふぅ…」
男「お、お粗末様でした…」
少女「やっぱり男の血はおいしい」
男「ハンバーグとどっちがおいしい?」
少女「うーん、同じくらいかもしれない」
男「そっか」
少女「うん!」
男「…飲みすぎるとさ、俺がきついから、一週間に一回ぐらいな」
少女「…」
男「そんな顔してもだめだ」
少女「ちゅうちゅう」
男「だめぇ」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:35:01.16 ID:sKoWWxzO0 [1/43]
少女「おっとこー!」
男「おっと…、こんばんは」
少女「こんばんは!ふふふ」
男「(あれ以来頻繁に引っ付いてくるようになったなぁ、血目当てか…)」
少女「今日は何をするのだ!?」
男「いつも通りベンチでまったりしようぜ」
少女「うむ、男がそういうならそうしよう」
男「最近ご機嫌だね」
少女「ふふ、男と話すのが面白くてな!人と話すのはこんなにも面白いことだったのだな!!」
男「そっかー」
少女「最初は食料程度にしか考えておらんかったがな」
男「(∵)」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:39:20.32 ID:sKoWWxzO0 [2/43]
男「今日も膝の上なんだな」
少女「うむ!今はここが私のお気に入りだぞ!…光栄に思え?」
男「ははー」
少女「ふふん!」
男「…」
少女「♪」
男「…お腹減ったなぁ」
少女「夕餉を食べておらぬのか?」
男「食べたんだけど、軽くだったからね」
少女「そうか…」
男「そうだ、今からファミレスに行かないか?」
少女「ふぁみれす?」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:46:03.12 ID:sKoWWxzO0 [3/43]
少女「ここがファミレスか!腰掛けるところがいっぱいあるな!!ここで飯を食べるのだろう!?」
男「そうだよ、ハンバーグもあるぞ」
少女「どんなハンバーグがあるのだ?」
男「ほら、これに載ってるから好きなの選べ」
少女「………ジー」
男「(こう見ると歳相応なんだけどな)」
少女「…このちーずいんはんばーぐとはどんなものなのだ?」
男「ハンバーグの中にチーズが入ってるんだ、中々うまいぞ」
少女「おお!そのようなハンバーグはまだ食べたことがないぞ!!私はこれにする!!」
男「俺はトマトソースハンバーグにしようかな」
少女「それもうまそうだな!あとでよこせ!」
男「はいはい」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:02:08.46 ID:sKoWWxzO0 [4/43]
少女「ふぅ…、食べた食べた」
男「中々うまかったろ?」
少女「うむ!今度はトマトソースハンバーグにするんだ!」
男「機会があったらまた食べに行こうな」
少女「私は毎日でも構わないがな!」
男「それは俺の財布がきついのでちょっと」
少女「えー」
男「…引っ付いても、だめなものはだめだ」
少女「ふふふ」
男「…ちょっと、力強くないですかね」
少女「?」
男「あの!若干痛いのですが…」
少女「私に力で勝てると思っているのか、人間…」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:13:26.73 ID:sKoWWxzO0 [5/43]
少女「分かってるでしょう?私はデザートを所望している…」
男「えらく強気ですね」
少女「……男が誘ったんだ」
男「まったくもって誘っていないのですが」
少女「細かいことは気にするなって言ったじゃないか」
男「…左様で」
少女「大丈夫、すぐに済むから、ね?」
男「無理矢理組み敷かれてんのに抵抗できようか、いやできな……アッー!」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:31:48.43 ID:sKoWWxzO0 [6/43]
少女「最近めっきり痩せたな、男」
男「色々とありまして…」
少女「ほう、私でよければ相談にのろう!」
男「いえ、その」
少女「ふふ、私と男の中ではないか!遠慮することはないぞ?」
男「ちょ、近いよ」
少女「そうか?このほうが話やすいではないか」
男「身の危険を感じるんだけど…」
少女「そんなことを言って、…ここはこんなになっているぞ」
男「そこ首だろ!無理矢理過ぎるでしょ、持って行き方がすごい乱暴!」
少女「我慢できないのだな?」
男「おまえ…が…な…」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:41:53.58 ID:sKoWWxzO0 [7/43]
少女「…その」
男「…」
少女「す、すまなかった」
男「うん…」
少女「男が大好きだから…男を見るとつい興奮して、求めてしまうのだ…」
男「…」
少女「だけどもう大丈夫だ!!男のために断食ならぬ断血を決行することにしたぞ!」
男「そう…か…」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:48:04.89 ID:sKoWWxzO0 [8/43]
少女「ああ!だからこれからも…私と付き合って欲しいというか…」
男「あぁ」
少女「お友達でいて欲しい……」
男「それは…素敵…だ」
少女「うん!男のために頑張るんだ!!」
男「……」
少女「男?」
男「……」
少女「おい…」
男「……」
少女「男ぉおおおおおおおお!!!」
END
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:10:49.61 ID:sKoWWxzO0 [10/43]
男「と、いう夢を見た」
少女「それは…」
男「実現しかねませんね」
少女「はい」
男「もし、今度過剰に飲みすぎたり、無理矢理飲んだりしたら…」
少女「したら?」
男「俺はおまえとは縁を切る、二度と会いにこない」
少女「!」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:16:06.57 ID:sKoWWxzO0 [11/43]
男「守れる?」
少女「ポロポロ」
男「な、泣くな…」
少女「血が飲めなくなるのは嫌だけど…男と会えなくなるのはもっと嫌…」
男「…」
少女「だから守るよ!絶対絶対絶対守る!!…ヒック…うう…」
男「……わかった、これからもよろしくな?」
少女「うん!男大好き!!」
男「なでなで」
少女「これからは週一にするね!」
男「(∵)」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:31:38.14 ID:sKoWWxzO0 [12/43]
男「よし、いいこと考えた!おまえちょっと俺の前に跪け」
少女「なんだ、藪から棒に」
男「実は、血よりもとーってもマイルドで、ナイスな飲み物があるんだ!」
少女「わお!それは本当なの、ジョン!?」
男「ふふ、嘘だと思うだろう?でも本当なのさ!!」
少女「あーん、焦らさずに早く教えてぇ」
男「うぇいうぇい、焦っちゃだめさ、早くありつきたいならね!」
少女「我慢できなーい!」
男「こいつのすごいところは!スティックをこするだけでいつでも手軽に飲めることなんだ!」
少女「えーうそー」
男「驚くのは早いぜ、ワイルドキャット!しかも!3日で満タンになるんだ!!」
少女「一回飲んでも、3日後にまたご馳走にありつけるっていうの!?最高よ!!!」
男「いぇあ!不要なときはこうしてパンツに楽々収納できるんだ!」
警察「ピッピー!!!何やっとるんだきさまー!!!!!」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:39:06.38 ID:sKoWWxzO0 [13/43]
男「!」
少女「…」
警官「きっさま!幼い子供に何をしとるんだ!?」
男「いえ、これは遊びで…」
警官「えーい!言い訳は署で聞く!逮捕だぁ!!」
男「まずい!少女、俺を担いで逃げられないか!?」
少女「できんこともないが」
男「あとでちょっと飲んでいいから頼む!」
少女「了解した」
警官「と、とんだ!?」
男「うぉおおおおお、たけえええええええええええええええ」
少女「暴れるな、落とすぞ」
警官「……ひ、ひこう少女か」
警官「うまいこと言ってる場合じゃない!待たんかー!バーンバーン!!」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:50:36.53 ID:sKoWWxzO0 [14/43]
男「今日は少女のやつ来てないな、珍しい」
男「待つか…」
男「…」
僕「今晩は」
男「!」
僕「今晩は」
男「こんばんは」
僕「ふふ」
男「少女の知り合いの方?」
僕「ええ、以前から僕と少女は親しかったのですが、ここ最近少女が会いにきてくれなくて」
男「…」
僕「後をつけてみるとあなたにたどり着いた、こういう次第です」
男「な、なるほどなー」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 15:58:04.00 ID:sKoWWxzO0 [15/43]
男「あなたは…」
僕「男か女かって?ふふ、どちらに見えますか?」
男「そこじゃなくて、……そちら側の人なの?」
僕「そうですね、僕はそちら側のモノです」
男「…」
僕「僕もあなたに非常に興味がある」
男「俺というか…俺の血だろ」
僕「ふふ、お察しがいい」
男「…」
僕「あんなにおいしそうに飲まれては…飲みたくならないという方がどうかしている」
男「左様で」
僕「もちろんタダで、とは言いませんよ?僕の身体を好きにしてもらって構わない」
男「!」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 16:05:12.26 ID:sKoWWxzO0 [16/43]
僕「この通り見た目は幼いですが、僕は人間ではない」
男「そうだけど…」
僕「あれですよ、合法ロリってやつです」
男「…」
僕「あなたは何も気に病むことはないのです」
男「魅力的なお誘いだけど…」
僕「…」
男「やめておく」
僕「…なぜ?」
男「そんなことしたら人間じゃなくなってしまう気がする、とかなんとか」
僕「面白い考えですね」
男「そうかな」
僕「先ほどの質問をした人間は、100人中99人は僕を手篭めにしようとしました」
男「…」
僕「綺麗に折りたたんで、片付けましたがね…」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 16:12:34.57 ID:sKoWWxzO0 [17/43]
僕「人間も中々に面白い、僕はあなたにとても興味がある」
男「う、動けないのですが」
僕「僕の趣味です、無理矢理にでもあなたの血が欲しくなりました」
男「左様で」
僕「ご安心ください、無作法な少女と違って、僕は殿方の喜ばせ方も心得ています」
男「!」
僕「ふふ、あなたも楽しませてあげる、と言っているのですよ?」
男「やめ…」
僕「あまり僕の嗜虐心を刺激しないでください、手加減できなくなってしまう…」
男「あ……」
僕「…ふふ」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 17:28:34.43 ID:sKoWWxzO0 [18/43]
僕「すごいとび蹴りだったね、人間だったら頭がぐちゃっといってたよ?」
少女「貴様が悪い!」
男「…」
僕「ふふ、楽しみを独り占めする君もね」
少女「貴様と親しくなった覚えはないぞ!」
僕「つれないことを言わないでほしい、僕たちは友達だろう?」
少女「手紙で呼び出しておいて、姿を見せず…こんな暴挙に出た友人などいらぬ!!」
僕「ふふ、ごめんよ」
男「あの…」
僕「ほら、男君も戸惑っているじゃないか」
少女「男も男だぞ!私以外のやつに身体を許すなど!」
男「いや、抵抗しようにもできませんし…」
僕「僕が無理矢理組み敷いたからね?ふふ、今度続きをしましょう…」
少女「私が許さん!!」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 17:34:19.80 ID:sKoWWxzO0 [19/43]
男「えっと、僕も俺と友達になりたかった…んだよね?」
僕「そうです、その契約として血を吸うのは僕たちには当たり前のことで」
男「そう…なの?」
僕「ええ、人間で言うところの握手みたいなものですよ」
少女「嘘をつけ!男!こいつに騙されるな!!」
男「…友達になるぐらいなら構わないけど」
僕「男君とはぜひともお近づきになりたいと思っていたのですよ、…見も心も」
少女「させぬと言っておろう!」
男「……少女も僕とは昔からの付き合いなんだろ?」
少女「そうだが…」
男「なら、3人仲良くしよう」
少女「むぅ」
男「襲われそうになったら少女が助けてくれればいい」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 17:45:12.98 ID:sKoWWxzO0 [20/43]
僕「さすがは少女の見込んだ人間のことはある、お友達になれてとても嬉しいですよ、男君」
男「どうも」
少女「あー!もういい!好きにしろ!」
僕「ふふ、少女も認めてくれたことだし、晴れて僕たちはお友達というわけです」
男「仲良くしようね」
少女「こいつの態度次第だな!」
僕「努力するよ……さて、頭を再生したらなんだかお腹が空いてきたよ」
少女「私も最近吸ってないな…」
男「!」
僕「どうだろう?ここはお友達になった記念に一杯?」
少女「ふん!貴様にしては悪くない提案だ」
男「あの…」
少女「今日ばかりは多めにみてくれないかな…いっぱい我慢したよ?」
僕「男君も2人を相手するのは初めてでしょう?とても貴重な経験ですよ、ふふ」
男「……あぁ」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 17:57:10.85 ID:sKoWWxzO0 [21/43]
男「こんばんは」
僕「今晩は」
男「少女はどうしたの?」
僕「さぁ?何か用事でもあるのでしょう」
男「君も…俺の膝の上に座るんだね」
僕「でも、こうして向かい合っては座らなかったでしょう?」
男「うん」
僕「照れているのですか?……顔が赤いですよ」
男「そうかな」
僕「誤魔化してもだめです、僕たちは夜目が利きますからね」
男「そっか」
僕「はい、…ふふ」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:04:22.54 ID:sKoWWxzO0 [22/43]
男「僕は普段どんなものを食べているの?」
僕「こう見えて人間と同じ食べ物を食べているのですよ」
男「もっと生々しいものを食べていると思ったよ」
僕「臆することなく言うのですね、僕はあなたのそういうところに興味を魅かれる」
男「左様で」
僕「しかし、以前吸わせていただいたあなたの血液ですが…とても美味でした」
男「恍惚とした表情で言われましても」
僕「それほど美味だった、といことです」
男「…」
僕「ところで魔眼といものをご存知ですか?」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:20:05.65 ID:sKoWWxzO0 [23/43]
男「なんとなく」
僕「相手の身体の自由を奪ったり、魅了したりと色々あります」
男「…動けない理由がよく分かった」
僕「無理矢理力でねじ伏せるのもいいですが、無抵抗の相手をいいように甚振るのも…ね?」
男「…ん」
僕「身体が敏感になっているでしょう?その手の魔眼なので、男君もしっかり楽しめますよ」
男「そういう問題では…」
僕「細かいことは気にしない……ですよね、ふふ」
男「…」
警官「ピッピー!また貴様かぁ!」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:25:08.09 ID:sKoWWxzO0 [24/43]
僕「何ですか、あれは」
男「警官ですね…」
僕「すぐに始末します」
男「それはちょっと」
僕「なぜですか?」
男「……その綺麗な服が汚れちゃうし」
僕「…」
僕「ふふ、そうですね、……なら逃げますよ!」
男「!」
警官「と、飛ぶな!今すぐ降りないと撃つぞ!バーンバーン!!」
僕「射撃の腕前はいまいちですね」
男「(あんなに簡単に発砲していいのか…心なしか嬉しそうに撃ってるし…)」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:31:14.73 ID:sKoWWxzO0 [25/43]
警官「クソ!また逃げおって!」
警官「…」
警官「しかし、私のジャッカル(拳銃の名前)を軽々避けるとは」
警官「しかもあの跳躍………あれは人間ではないな!!」
警官「…くく、平穏な日常に飽き飽きしていたところよ!」
警官「嗚呼、次の夜が待ち遠しい……」
警官「早く、早く…」
警官「harry! harry! harry!」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:45:34.61 ID:sKoWWxzO0 [26/43]
僕「ここまでくれば大丈夫でしょう」
男「そうだね」
僕「……」
男「…続きをするの?」
僕「ふふ、そう構えないでください……もうその気はありません」
男「そっか」
僕「ええ、こんなにドタバタしたのは久しぶりですね……」
男「…」
僕「あなたといると退屈しない」
男「手荒なのは勘弁してもらいたい」
僕「ふふ、たまにちゅーちゅーしちゃいますよ?」
男「週一で頼む」
僕「畏まりました…ふふ」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:54:50.21 ID:sKoWWxzO0 [27/43]
少女「おっとこ~」
僕「おや」
少女「む」
僕「ふふ、今晩は」
少女「ふん!」
僕「男君はまだ来てないよ」
少女「見れば分かるわ!」
僕「しかし、…僕も嫌われたものだな、昔はよく2人で乳繰り合ったじゃないか」
少女「そ、そんなことしておらん!…ハンバーグを一緒にこねこねはしたが」
僕「そうだったかな?……少女の作ったハンバーグ、とてもユニークな形をしていたね」
少女「いらんことはよく覚えているのだな…」
僕「……でも、おいしかった」
少女「…」
僕「…」
少女「ありがとう…」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 18:58:40.37 ID:sKoWWxzO0 [28/43]
少女「…男のやつ遅いなぁ」
僕「今日はもうこないのかもしれないね」
少女「そうか…」
僕「寂しいね…」
少女「…そんなことはないぞ!一日くらい男に会えずとも平気だ!」
僕「一日以上は耐えられないのかい?」
少女「!」
僕「ふふ、答えなくてもいいよ?顔に出ているからね」
少女「うぅ!」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 19:51:27.32 ID:sKoWWxzO0 [29/43]
自動保守すごい!プログラミングなのでしょうか?
僕「綺麗ですね」
男「うん」
少女「だろう!?」
僕「人気もないし、穴場なのもいいです」
男「そうだな」
少女「私が見つけたのだ!」
男「…」
僕「たーまやー」
男「かーぎやー」
少女「なんだ、それは?」
僕「人間の世界では、花火を見るときこう言うんだよ」
少女「そうなのか?」
男「そうだね」
少女「ふーん…」
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 19:54:53.85 ID:sKoWWxzO0 [30/43]
男「綺麗だなぁ」
僕「そうですね」
少女「…」
僕「あー!血が飲みたいなー!」
男「!」
少女「い、今のもそうなのか?」
僕「うん、自分のしたいことを花火に向かって言うと、願いが叶うと言われていてね」
少女「ほう!」
男「え」
僕&少女「血が飲みたいなー!!」
男「…」
少女「綺麗だなぁ」
僕「そうだねぇ」
男「…」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 19:59:45.83 ID:sKoWWxzO0 [31/43]
少女「おい!」
僕「どうしたんだい?」
少女「そこは私の席だぞ!」
僕「男君は1人しかいないのだから、早い者順だよ」
少女「ぬぅう!」
男「…一日交代で、とかだめかな?」
少女「わ、私の気が収まらぬ!」
僕「君は昔から我侭だね」
少女「貴様がさっさとそこを退けばよいのだ!!」
男「まぁまぁ」
僕「…じゃあこうしよう、男君を頭から半分子にすればいい」
男「斬新」
少女「ふむ、……それは良いな!ことが済んだらくっつけておけばいい」
男「え」
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:02:04.55 ID:sKoWWxzO0 [32/43]
少女「問題は何でくっつければよいかだなぁ…」
僕「ふふ、難問だね」
男「え」
少女「木工用ボンドは違うな!…となると、ノリかアロンアルファ…」
僕「縫う、なんてもあるよ」
少女「それだ!」
男「だめだ!」
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:10:38.20 ID:sKoWWxzO0 [33/43]
少女「…冷静に考えたら男が死ぬではないか!」
僕「ふふ」
少女「まったく!仕様のないやつだ!こいちゅは!」
僕「こいちゅ?」
少女「うるさい!こ、この揚げ足とりめ!!」
僕「…ね?少女はこうやってからかうんですよ」
男「…はぁ」
少女「お、男もグルだったのか!?」
男「いえ、違いますよ?」
少女「そこに直れ!」
男「はい…」
僕「ふふふふ」
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:17:12.12 ID:sKoWWxzO0 [34/43]
男「こんばんは」
少女「うむ、こんばんは!」
男「今日も早いな」
少女「あやつに私の席を取られたくないからな!」
男「そっか」
少女「ほれ、早速座るのだ!私が座れぬ」
男「はいはい」
少女「へへへ」
男「今日は向かい合って座るんだね」
少女「あやつがそうしておったからな!私だけしないというのは、…なんだか癪に障るのだ!!」
男「そんなもんか」
少女「うん!」
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:22:37.20 ID:sKoWWxzO0 [35/43]
男「…」
少女「…」
男「…緊張してる?」
少女「…うん」
男「そっか」
少女「男も、…すごいドッキンドッキンしてる…伝わってくる……」
男「ドッキンドッキンか…」
少女「もう一週間経ったよね?」
男「経ったかなぁ」
少女「じゃあ…いいよね?ちゅうちゅうしても…」
男「まず涎をね、拭こうね」
少女「生理現象だから…」
男「…」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:25:42.00 ID:sKoWWxzO0 [36/43]
少女「吸っちゃうよ?ほんとだよ?」
男「ああ」
少女「いいの?」
男「我慢したしね…」
少女「うん!頑張ったよ!」
男「召し上がれ?」
少女「頂きます…」
男「!」
少女「コクコク」
男「…」
少女「ん…」
男「…!」
少女「ぷはぁ……」
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:29:00.36 ID:sKoWWxzO0 [37/43]
男「もう…いいの?」
少女「ふふ、もっとちゅーして欲しかった?」
男「そんなことはないけど…」
少女「約束は守るって言ったから…」
男「…そっか、えらいね」
少女「だろう!?…へへへ」
男「なでなで」
少女「へへへへへへへへへ」
僕「おっと、漸く僕の番ですか、待ちくたびれましたよ?」
男「…」
少女「(∵)」
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:43:49.70 ID:sKoWWxzO0 [38/43]
男「おそまちゅ様でした…」
僕「ご馳走様です、男君の血は今宵も美味でした」
少女「ぐぬぬ」
僕「おや、…嫉妬ですか?」
少女「うるさい!」
男「軽く眩暈が…」
警官「ピッピー!!貴様ら!!ついに見つけたぞ!!」
僕「はぁ、…騒がしいお客様が現れましたよ」
少女「……そのようだな」
警官「くく、姿形は人間の真似をしようとも!私の目は誤魔化せない!!」
少女「…」
警官「おまたちは!ヴァンパイアだな!?」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:55:35.74 ID:sKoWWxzO0 [39/43]
少女「だからどうした?……人間」
警官「ワーハハ!対化物用に!私の装備は完璧なのだよ!!」
少女「ほう…」
警官「純銀マケドニウム加工水銀弾頭弾殻、マーベルス化学薬筒NNA9(ry」
僕「…必死に暗記してきたのでしょうね」
男「そう考えると泣ける」
少女「…」
警官「パーフェクトだ、本官」
少女「だから…どうした、ニンゲン」
警官「(一瞬で近づかれた!!!縮地か!?)」
少女「さぁ、どうする?どうするんだ、ニンゲン」
警官「くっ!」
少女「次の手を見せろ!私を楽しませろ!ハリーハリーハリー!」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 21:02:17.32 ID:sKoWWxzO0 [40/43]
警官「(圧倒的!圧倒的な詰み!!所謂チェックメイト!!)」
少女「…」
警官「(無垢な少女に!無残に!無様に!引ん剥かれる!!皮的なものを!あ、でも本官今すげー楽しいwww)」
少女「じゃあ…死ね」
警官「!!!!!!!!!」
僕「興奮と恐怖のあまり、強制的に意識を断ったのでしょうね」
男「こうふん?」
少女「私の演技も中々のものだろう!」
男「迫力はあったけど…」
僕「よく2人でヴァンパイアごっこしたからね、ふふ」
少女「やはりヴァンパイアごっこは楽しいな!!」
男「ほどほどにね…」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 23:55:55.69 ID:sKoWWxzO0 [42/43]
男「遊ぶのはいいけど、殺したりは絶対だめだからな」
少女「心得ている!…それに、あの警官もなんだかんだで楽しそうだったではないか」
僕「最後は気絶してたけどね」
男「…俺は少女のことも心配なんだけど」
少女「ふふ、安心しろ!例え撃たれようとも、自己再生できるしな!!」
少女「首を切り離しても大丈夫なんだぞ!!」
僕「ふふ、そのときはびっくりして泣いてたんですよ?」
男「うわー、全然萌えない、萌えないよ?」
少女「は、恥ずかしいことを言うな!!」
男「え」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 23:58:30.43 ID:sKoWWxzO0 [43/43]
僕「どうも、男君」
男「こんばんは」
僕「…少女でしたら、今宵は来れないそうですよ」
男「ふーん、珍しいこともあるものだ」
僕「ふふ、何か楽しいことでも見つけたのでしょう」
男「そっか」
僕「はい」
男「…」
僕「…」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:05:15.02 ID:b60uw4/Q0 [1/10]
男「少女とは付き合い長いの?」
僕「ええ、かれこれ50年にはなりますね」
男「随分長いお付き合いなんだね」
僕「ふふ、そうですね…」
男「……喧嘩したりするの?」
僕「最初の頃は会うたびに…どちらかというと殺し合いですけどね」
男「それは…」
僕「想像できませんか?……でもほら、僕たちはこんな身体でしょう?中々勝負がつかない」
男「うん」
僕「気がついたら、一緒にお茶をする仲になっていました…」
男「いいことだと思うよ」
僕「そうですね……誰かと話す、ということはこんなにも楽しいことだったなんて、思いもしませんでした…」
男「少女も同じことを言っていたよ」
僕「ふふ、もちろん男君と話すのも楽しいのですよ?」
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:10:12.20 ID:b60uw4/Q0 [2/10]
男「それは嬉しい」
僕「ふふ、あなたは素直ですね」
男「?」
僕「とても面白い人間だと思います……好き、ということです」
男「ありがとう」
僕「ぎゅっ」
男「!」
僕「……いい匂い」
男「…どうも」
僕「食べてしまってもいいですか?」
男「…」
僕「……冗談です、ふふ」
男「僕が言うと冗談に聞こえないよ」
僕「ふふふふ、少女にも言われました」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:15:15.94 ID:b60uw4/Q0 [3/10]
僕「さてと…」
男「?」
僕「そろそろお暇することにしましょう」
男「もう?」
僕「…あなたを見ていると、これ以上理性を保てないのですよ」
男「…左様で」
僕「ふふ、帰って頭を冷やしてきます」
男「(あ、目が紅い!!身の危険を感じちゃうよぉ!!!)」
僕「それでは失礼します」
男「うん、またな」
僕「……ええ、また次の夜に」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:29:34.56 ID:b60uw4/Q0 [4/10]
少女「おっとこ~」
男「こんばんは」
少女「うむ!!…ところでどうだ!?この服装は!!」
男「ゴスロリですね」
少女「だろう!?この眼帯なんかポイントだな!」
男「包帯も巻いてますね」
少女「ふふ、よくぞ気付いた!これなんかもポイント高いと思わぬか!?」
男「うーん…」
少女「昔ヴァンパイアごっこで考えた衣装に、さらにアレンジを加えたのだ!」
男「…あの警官とまたやりあうの?」
少女「うむ!まずは形から入ってみたのだ!!これならあやつも満足するだろう!!」
男「(都合良く現れるだろうか、いやあいつのことだから…)」
警官「そこまでだっ!!!!」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:33:42.30 ID:b60uw4/Q0 [5/10]
警官「市民の平和を脅かす、悪鬼羅刹!沈んだ太陽に代わって、本官が裁きを下すっ!」
少女「ふふ、性懲りもなくまた我が前に立つとは…よほど死にたいと見える」
男「(ほんとだよ…しかもあの黒い制服何処で買ったんだ…後ろにでっかい白十字架背負ってるし)」
警官「来い!化物!!!」
少女「面白い!ニンゲン!!!」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:48:03.65 ID:b60uw4/Q0 [6/10]
刹那、放たれた弾丸は確実に少女の額を捉えていた
だが当たらない!たしかに急所を捉えていたはず!!避けられた!?
撃ってども撃ってども当たらない
空しい銃声と薬莢が地面を叩く音だけが響く…
ゆっくりと、ゆっくりと距離を詰められて
銃弾の暴風雨を優雅に、そして気味の悪い笑みを浮かべながら…
少女が近づいてくる
少女が本官に近づいてくる
…少女は言った
「チェック」
そこで意識が遠のいた………
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 00:51:37.73 ID:b60uw4/Q0 [7/10]
男「お疲れ様?」
少女「ふぅ…、いい運動だった!」
男「弾は避けてたの?」
少女「うむ、ほとんどは外れていたがな」
男「すごい反射神経だね」
少女「なかなかスリルがあるぞ!仮に当たったとしてもどうということはないが…」
男「?」
少女「服に穴が開いてしまうからな…」
男「かわいい服だものね」
少女「ふふ、改めて言われると照れるな!!」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:01:33.37 ID:b60uw4/Q0 [8/10]
少女「…男」
男「?」
少女「この服どうだ?」
男「かわいいよ」
少女「へへへ」
男「…」
少女「ドッキンドッキン…する?」
男「す、するかな…?」
少女「へへへへ!」
男「!!」
少女「おっとこ~すりすり~」
男「…急に抱きつくと危ないよ」
少女「男の匂い好き~!」
男「なでなで」
少女「なでなでされるのも!」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 01:11:58.26 ID:b60uw4/Q0 [9/10]
少女「へへへ…」
男「なでなで」
少女「…」
男「なでなで」
少女「zzz」
男「寝ちゃった、かな…」
少女「zzz」
男「しばらく、こうしていよう」
少女「おとこ…」
男「…」
少女「ちゅーしたい」
男「夢の中まで…」
少女「ちゅー…ちゅーする…ムニャムニャ」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:56:21.93 ID:KPlQAHEg0 [3/28]
僕「……おや、少女はお休み中ですか」
男「うん」
僕「夜明けが近いというのに、呑気なものです」
男「やっぱり日の光はダメなの?」
僕「ええ、僕たちにとっては天敵です……身を焼かれ、灰となりましょう」
男「…」
僕「それにしても……、少女が寝ているのは好都合ですね、男君?」
男「?」
僕「ふふ、誘っているのですよ、……鈍い男君」
男「!!!」
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 16:59:06.50 ID:KPlQAHEg0 [4/28]
僕「興奮しませんか?よく知る女の前で無理矢理……なんて」
男「!」
僕「ふふ、どうしたのですか?抵抗したければどうぞ…」
男「っ!」
僕「ふふふ、抵抗しないということは、あなたも僕と……」
男「…」
僕「嬉しいです、僕もあなたとこうしてみたかった、…ずっと我慢していたのですよ?」
男「!!」
僕「もう…、我慢しません……」
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:01:29.34 ID:KPlQAHEg0 [5/28]
少女「…」
男「…」
僕「いやぁ…、首が飛ぶのなんて久しぶりだよ」
少女「ぷんすこ!」
男「…」
僕「ちゃんとくっ付いてます?ずれてません?」
男「大丈夫だよ」
僕「ふふ、それは良かった」
少女「貴様は!!まったく貴様は!!!」
僕「ふふ」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:04:31.18 ID:KPlQAHEg0 [6/28]
男「ま、まぁ少女のお陰で助かったし…」
少女「むぅ」
男「ありがとね」
少女「う、うむ…」
僕「一件落着ですね」
少女「元はといえば、貴様のせいであろう!!」
僕「ふふ、君があまりにも無防備だったのでね」
男「まぁまぁ…、そろそろ夜も明けそうだし、今日のことはこのくらいにして」
僕「そうですね、そろそろ帰るとしましょう」
少女「致し方ない…、この次は首だけでは済まさぬからな!!!」
僕「肝に銘じておくよ、ふふ」
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:07:09.42 ID:KPlQAHEg0 [7/28]
少女「魔眼を使うのもだめだぞ!?」
僕「ふふ、はいはい」
少女「今後一切、男の血を吸うときは私と男の許可を得ること!!」
僕「君の許可も必要なのかい?」
少女「当然だ!貴様はそれだけのことをしたのだからな!!」
僕「君は昔から我侭だね」
少女「何か言ったか!?」
僕「いいえ、従うよ」
少女「うむ!それでは男!名残惜しいが、また次の夜に会おう!」
僕「またお会いしましょう、男君」
男「うん、またな」
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:10:10.00 ID:KPlQAHEg0 [8/28]
男「こんばんは」
僕「今晩は……よっと」
男「…僕も俺の膝の上がお気に入り?」
僕「ふふ、そうですね、最初は少女への対抗意識からだったのですが…」
男「…」
僕「今ではすっかりお気に入りになってしまいました」
男「そっか」
僕「……男君」
男「?」
僕「男君はとても温かくて、大好きです…」
男「そうかな」
僕「はい…」
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:12:32.78 ID:KPlQAHEg0 [9/28]
少女「男…」
僕「男君…」
男「…」
僕「両手に華を実践したご感想は如何ですか?ふふ」
少女「こやつが隣にいるのは癪だが、これなら一石二鳥だな!」
男「左様で」
数十分前
僕「どっちが男君の膝の上に座るか、いっつも僕らは喧嘩しているだろう?」
少女「貴様が退かぬのが悪い!」
僕「僕も男君とスリスリぎゅっ!としたいのさ、ふふ」
少女「ぬぅ」
僕「そこでね、2人一緒にスリスリぎゅっ!とできるアイディアを思いついたのさ」
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:18:43.79 ID:KPlQAHEg0 [10/28]
男「…」
僕「まず、男君がいつも通りこのベンチに座る!はい、男君座って!!」
男「はい」
少女「それからどうするのだ?」
僕「そして徐々に、足を広げます…」
男「…」
僕「うほ!いい男」
男「!」
少女「い、今のは…?」
僕「お約束みたいなものさ」
少女「…むぅ」
男「ドキドキ」
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:21:59.04 ID:KPlQAHEg0 [11/28]
少女「それからそれから?」
僕「僕は左の膝の上に、君は右の膝の上に乗ります」
少女「…!」
僕「これで喧嘩せずに、2人でスリスリぎゅっ!ができるね」
少女「貴様にしては中々の考えだな!!」
僕「だろう?ふふ」
男「…」
そして現在
僕「こうしていると、溜らなく欲しくなってくるね…」
少女「男……」
男「な、何?」
少女&僕「ちょうだい…」
男「………あぁ」
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:24:28.93 ID:KPlQAHEg0 [12/28]
男「そういえば、昔は少女と僕は仲が悪かったんだって?」
少女「うむ、こやつは会った当初からいけ好かない奴だったからな」
僕「ふふ、そうだったかい?」
少女「そうであったぞ!何かと私に突っ掛かってきたのだ」
男「そうなんだ」
僕「…そういえば、少女のあの必殺技!今思い出して笑えるよ、ふふふふ」
少女「何を言う!テレビからヒントを得た素晴らしい技だぞ!!」
僕「ふふふふ…、どんな技だったと思いますか?」
男「うーん…」
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:26:54.83 ID:KPlQAHEg0 [13/28]
僕「それがですね!…少女ときたら、自分の右腕を千切って放り投げてきたんですよ!」
男「ロケット…パンチ?」
僕「あはははは!そ、そうです!!ふふふふ!ダメだ、耐えられない!!」
少女「わ、笑うでない!!」
僕「だって!!腕を放り投げただけじゃないか!!」
少女「むぅ!男は素晴らしい技だと思うよな!?」
男「…斬新」
少女「だろう!?ふふん!!」
僕「お、男君は優しいのですね…ぷ!あはははは!!」
少女「そこに直れ!!!!!」
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 17:29:46.72 ID:KPlQAHEg0 [14/28]
僕「…今みたいに大笑いしたら、戦う気は失せていましたね、ふふ」
少女「殺し合いをしていた相手が急に笑い出すのだからな、正気を疑ったぞ」
僕「それからでしたね、僕たちが仲良くなったのは…」
少女「そうだったな…」
男「…」
僕「…そういえば、男君と少女は、どんな風にして出会ったんですか?」
男「ああ、それには逸話があってね」
僕「少女の、ですね?」
男「うん」
少女「よ、止さぬか!!いらんことを話すでない!!!」
男「夜中にここで涼んでいると、目の前に少女が現れてさ」
僕「ふんふん」
少女「だ、だめ!!その話禁止!!!」
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:05:56.57 ID:KPlQAHEg0 [15/28]
男「そういえば最近あの警官見ないね」
少女「大方、装備でも整えているのだろう」
男「いつもその服なのは、警官がいつ来てもいいように?」
少女「うむ!備えあれば嬉しいな、だ!」
男「…」
少女「男は…この服嫌いじゃないよな?」
男「うん、とてもかわいいと思うよ」
少女「ふふ、ありがとう」
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:11:46.76 ID:KPlQAHEg0 [16/28]
少女「男…」
男「?」
少女「ちゅーしよっか…」
男「こないだ飲んだばかりじゃないか」
少女「唇と唇でのちゅー…だよ」
男「!」
少女「いや?」
男「…嫌じゃないよ」
少女「……男」
男「ん」
少女「ちゅ」
男「…」
少女「…」
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 18:16:21.62 ID:KPlQAHEg0 [17/28]
少女「えへへへ」
男「嬉しそうだね」
少女「うん!」
男「なでなで」
少女「ふふ、くすぐったい…」
男「…」
少女「大好き」
男「うん」
少女「…男は?」
男「俺も大好きだよ」
少女「ふふ、男…」
男「?」
少女「呼んだだけ!」
男「そっか」
少女「…ふふ」
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:38:39.85 ID:KPlQAHEg0 [19/28]
僕「…」
男「zzz」
少女「zzz」
僕「まったく、そろそろ夜明けも近いといのに…」
少女「おとこぉ…ムニャムニャ」
男「ん……zzz」
僕「忍びないけど、起こすとしますか…」
僕「ほら、起きて下さい、男君」
男「んん…」
僕「君もだよ、夜が明けてしまうよ?」
少女「zzz」
男「zzz」
僕「もう!2人とも起きて!!」
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:48:37.47 ID:KPlQAHEg0 [21/28]
僕「………起きたかい?君がここで居眠りなんて、珍しいね」
?「……久しぶり」
僕「ふふ、そうだね、100年ぶりぐらいかな?」
?「分からない…」
僕「…」
?「……昔の夢を見ていたんだ」
僕「ここには、たくさんの思い出があるからね」
?「…」
僕「…」
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:50:50.36 ID:KPlQAHEg0 [22/28]
僕「ここから見る景色も随分変わったね」
?「うん」
僕「あの頃は町が一望できたけど、今は瓦礫の山しか見えない」
?「…」
僕「人間の数も大分減ったよ」
?「そっか」
僕「このまま淘汰される運命なのかもしれないね、人間は…」
?「…」
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:53:11.41 ID:KPlQAHEg0 [23/28]
僕「空が白み始めてきた」
?「……左様で」
僕「さぁ、そろそろ地下に帰ろう」
?「…」
僕「…」
?「最近は…、いつもここにいるんだ」
僕「そうなのかい?」
?「うん」
僕「…」
?「先に…、帰ってくれ」
僕「一緒に帰ろう、…共に過去の思い出に華を咲かせよう」
?「…」
僕「…僕は、先に帰るよ?」
?「…」
僕「君は…昔から頑固だね…」
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:55:53.09 ID:KPlQAHEg0 [24/28]
これにておしまいになります
長らくお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました!
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 19:59:17.77 ID:KPlQAHEg0 [25/28]
今だからぶっちゃけますが、僕の性別は不明、という設定があったり
見た目13~14歳、中性的な感じで(∵)
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/23(月) 20:21:09.77 ID:KPlQAHEg0 [27/28]
端折った部分を補完しますと
男「好き」
少女「私も好き」
僕「寿命とかやばくない?」
男「!」
少女「男もこちら側にこい!」
男「…どうしよう」
男は悩んで悩んで一つの結論を出しました
それで>>318に続きます
男がどういう決断をしたかは読み手に委ねるぜ?とかっこつけた結果がこれだよ
端折らなければよかった……
<<唯「ゆうれい!」 | ホーム | 唯「平沢唯復活だよ!」>>
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