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上条「北野誠一郎?」ACT9後編

402 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:18:49.72 ID:xxTlQgDO [1/21]

次の日

―とある街通り―

北野「……」トコトコ

北野(一方君…今頃一人で何してるのかな…)トコトコ

北野(携帯の番号聞いておけば良かったなあ……ん?)

北野(あれは…)

美琴「……」

北野(美琴ちゃん…)

北野「こんにちは美琴ちゃん」

美琴「‥あ…北野さん」

403 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:19:09.46 ID:xxTlQgDO [2/21]

北野「今日も良い天気だね」

美琴「そう…ですね」

北野(…なんか美琴ちゃん元気ないなぁ…)

北野(何か悩み事でもあるのかな…?)

北野「…美琴ちゃん」

美琴「何ですか?」

北野「…もし何か悩み事があるなら遠慮なく僕に相談してね…僕なんかじゃ頼りないかもしれないけど、悩み事は一人で抱え込むより誰かにちょっとでも吐き出しちゃえば、少しだけ気持ちが楽になるからさ」

美琴「北野さん…」

404 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:19:30.27 ID:xxTlQgDO [3/21]

美琴「…ふふっ」

北野「?」

美琴「北野さんは…相変わらず優しい人ですね」

北野「そうかな?僕は普通だと思うけど」

美琴「ふふっ……でも大丈夫ですよ、そんな大した事じゃないですから」

北野「そうなの?」

美琴「はい、だから心配はいりませんよ…それに…私個人の悩みですから…一人で解決してみせますよ」

405 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:19:48.61 ID:xxTlQgDO [4/21]

北野「…そっかぁ…」

美琴「そうですよ……私これから用事があるので…北野さんさようなら」トコトコ

北野「あ、うんさようなら」

美琴「……」トコトコ

北野「……」

北野「美琴ちゃーん」

美琴「ん?」クルッ

北野「一人で頑張っても辛くなったら、いつでも相談してねー」ノシ

美琴「……」クスッ

美琴「はい」

406 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:20:10.79 ID:xxTlQgDO [5/21]

美琴(北野さん…顔はああだけど本当に優しい人だなぁ)トコトコ

美琴(あ、顔は余計か…)クスッ

美琴(でも…だからこそ……言えない)

美琴(……)

美琴(…馬鹿げた計画の実験…今日で終わらせてやる……この私の手で!」

美琴「…一方通行」ギリッ

407 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:20:30.73 ID:xxTlQgDO [6/21]

北野「……」

北野「やっぱり大小関わらず、皆悩みをもってるんだなぁ」

北野「美琴ちゃん…大丈夫かなぁ…」





アリガトウゴザイマシター

ウィーン

北野「前から欲しかった参考書があって良かった~」テクテク

北野「さて、と…そろそろ暗くなりかけてきたし帰ろうか―――」

???「はぁはぁっ!」タタタッ

北野「…あれ?今路地裏を走ってたのは……」

北野「美琴ちゃん…?」

408 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:20:51.32 ID:xxTlQgDO [7/21]

御坂妹「はぁっはあっはぁっはあっ!」タタタッ!

一方「ンだァ、その逃げ腰はァ?」スタスタ

御坂妹「ッ!」

一方「愉快にケッ振りやがって、誘ってンのかァ?」

御坂妹「くっ」ジャキッ

バンバンバンバンッ!

一方「―――」パキーン

御坂妹「!?」

キュンキュンキュンッ!――ビッ!

御坂妹「あぐっ!」ドサッ

409 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:21:10.22 ID:xxTlQgDO [8/21]

一方「おィおィ、もっと俺を楽しませろよォ」スタスタ

御坂妹「う…うぅ…」ヨロヨロ

一方「ククカカカッ」スタスタ

御坂妹「うぅ……あぁぁっ!」バリバリ!

一方「―――」パキーン

バチバチバチ!

御坂妹「うぁっ!」ドサッ!

御坂妹「う……ぐっ…」

一方「…つまんねェなァおィ」

410 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:21:31.55 ID:xxTlQgDO [9/21]

一方「…さっさと終わらせるか」スッ

一方「……」ズグッ

御坂妹「うぐっ!」

一方「俺は今血液の流れに触れている」

御坂妹「!」

一方「これを逆流すると…人間の体はどうなっちまうンでしょうかァ?」ニタリ

一方「…じゃあな」

きええええええっ!

一方「あァ?」

411 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:21:51.45 ID:xxTlQgDO [10/21]





北野「美琴ちゃん確かこっちの方を走ってったはず…」トコトコ

北野「…ん?」ヌル

北野「……血!?」ギョッ

北野「な、何これ―――」

バンバンバンバンッ!

北野「!」

北野(銃声!?一体何が起きてるの!)

北野「は、はやく美琴ちゃんを探さなきゃ!」タタタッ

北野「はあっはあっはあっ!」

タッタッタッタッタ!

北野「はあっはあっ!―――見つけた!!」

412 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:22:12.16 ID:xxTlQgDO [11/21]

北野「!!!」

一方「…じゃあな」

北野(な、何で一方君が美琴ちゃんを襲ってるの!?)

北野(美琴ちゃんあんなに血だらけになってる!た、大変だっ!)

北野(なんとしても一方君を止めなくちゃ!)

北野「きええええええっ!(一方くーーん!)」ダダダダダッ

一方「あァ?」クルッ

一方「(!)……またあいつか」

413 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:22:31.16 ID:xxTlQgDO [12/21]

ダダダダダダダッ――ピタッ

北野「はあっはあっはあっ……!」

一方「……」

北野「い、一方君…そんな事…しちゃいけないよ」ハァハァ

一方「…クハッww」グンッ

ドクンッ!

御坂妹「が…あ…!……」ブシュゥ!

北野「えっ?」キョトン

北野「美琴…ちゃん?」

御坂妹「………………」

一方「話しかけても無駄だァ…今俺が血液を逆流させて―――』

一方「殺しちまったからなァww」

414 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:22:52.50 ID:xxTlQgDO [13/21]

北野「……」

一方「しっかし、愉快で傑作な死に様だなァ、ギャハハハハッ!」

北野「一方君…君は――」

『お~~い、御坂妹~?』

一方「!」

一方(誰か来やがったか……さっさとズラかるか…)スッ

北野「」

一方(……)

一方(………チッ)

415 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:23:45.06 ID:xxTlQgDO [14/21]

一方「おィ」ツカツカ

北野「えっ?」

一方「ワケは後で話すからとりあえず…跳ぶぞ」ガシッ

北野「…跳ぶ?」

一方「―――」ボォンッ!

北野「え、え、え?な、何で僕達空を飛んでるの!?」

一方「だから言ってンだろゥがァ、飛ぶじゃなく跳ぶだ!ベクトルを操る俺にはこんなの簡単なンだよ!」

北野「た、高過ぎるよ!」

一方「オラッ!黙ってねェと舌噛むぞっ!」

ダンッ!――ボォンッ!

416 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:24:18.02 ID:xxTlQgDO [15/21]




―とある河原―

北野「………」

一方「………」

一方「さて…何から話す?」

北野「……どうして…美琴ちゃんを…」

一方「美琴ォ?…あァ超電磁砲のことかァ…ちげェよ、アレは『妹達』だ」

北野「『妹達』?」

一方「あァ…話せば長くなるぜ?――と、言っても聞いてくるンだろテメェは?」

北野「うん…教えて一方君…」

一方「…………」

一方「………あァ、分かったよ…その変わりもう俺に付きまとうなよ」

417 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:24:45.11 ID:xxTlQgDO [16/21]




北野「…そんな事が……」

一方「…約束通り…理由は全部話したぜェ…」

一方「…じゃあなァ」スタスタ

北野「!」

北野「ま、待って一方君!」

一方「……」ピタッ

北野「一方君…君は本当にそれで良いの?…LV6になるためにクローンとはいえ女の子を殺め続け……誰からも恐れられ…本当に……それでいいの?」

418 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:25:26.42 ID:xxTlQgDO [17/21]

一方「……お前には関係ねェだろうがァ」

北野「関係あるよ!…だって僕達……」

北野「僕達……友達…でしょ…」ポロポロ

一方「……」

北野「友達が…グスッ…間違った道を…グスッ…歩もうとしてるのに僕…グスッ…黙ってられないよ…」ポロポロ

一方「お前ェ……」

北野「一方君…友達として一生のお願いだよ…もうやめようよ…」グスッグスッ

一方「………」

419 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:25:47.96 ID:xxTlQgDO [18/21]

一方「俺には…友達なンてのはァいねェ…」

一方「…俺みたいな裏の人間がお前のような表の人間とは…決して道が一緒になることは…ねェンだよ…」スタスタ

北野「ど、どこに行くの!一方君!」

一方「実験だよ実験ww今日は西のはずれの工業地帯とか言ってたしそろそろいかねェとなァ……それにまだ遊びたりねェww」

北野「ま、待って!」

一方「……」

一方「お前といた時間…悪くなかったぜェ…」ボォンッ!

北野「一、一方君ーー!」

420 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:26:10.72 ID:xxTlQgDO [19/21]

一方「………」

ダンッ!――ボォンッ!

一方(これであいつももう俺に関わってくることは、二度とねェだろォ…)

~~~~~~~~
北野「……さっきそこで携帯落としましたよ」
~~~~~~~~

一方「………」

~~~~~~~~
北野「良かったらご飯食べませんか?僕奢るから」
~~~~~~~~

一方「……」

~~~~~~~~
北野「何か困った事があったら、僕に何でも言ってね…友達としていつでも駆け付けるから」
~~~~~~~~

421 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:26:37.00 ID:xxTlQgDO [20/21]

一方「………」

~~~~~~~~
北野「友達が…グスッ…間違った道を…グスッ…歩もうとしてるのに僕…グスッ…黙ってられないよ…」ポロポロ
~~~~~~~~

一方「………」

一方「……馬鹿やろゥがァ」ギリッ

一方「俺には……お前ェみたいな馬鹿がつく程のお人好しとは……」

一方「友達には……」

一方「………なれねェンだよ……」

422 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/09(金) 15:27:52.05 ID:xxTlQgDO [21/21]
北野「……」

北野(僕なんかじゃ…一方君の実験を止めさせる事は出来ないのかな……?)

北野(一方君…本当にLV6になるのが楽しみでこんな酷い実験をやってるのかな……?)

北野「………違う…絶対違う!」

北野(…一方君…まるで実験を楽しんでるみたいな言い方で笑って話してたけど…目は悲しそうだった…)

北野「………止めなきゃ」

北野「絶対に……一方君を止めなくちゃ!」ダダダダダッ!

ACT9後編終わり

Tag : エンジェル伝説とある魔術の禁書目録

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