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律「けいおん!しようよ!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:24:49.45 ID:+qq5ezhl0 [1/46]
唯「ハァハァ・・・」ダッダッダッダ

和「唯、早く!」ハァハァ

こんにちは、わたしの名前は平沢唯です。わたしは今、なぜか軽音楽部に追われてます。

律「けいおん部に入れー!」ダダダダッ

唯「やばい、このままじゃ捕まっちゃう!ここは二手に別れよう、和ちゃん!!」

和「そうね、そのほうがいいわね。」

律「高校生ならけいおんやれ!けいおん部に入れ!」

唯「いやー!!こっちに来ないでよー!!」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:27:21.12 ID:+qq5ezhl0
律「けいおんしようよ!」ガッ

唯「はわわ、ご主人様捕まっちゃいました・・・、助けてー和ちゃ~ん!!!」ジタバタ

律「うへへ、ピカチュウGETだぜ!!」ハァハァ

ウワーナニアレ  オニゴッコ?  ミチャダメ!

和「今ここで唯を助けに行くと私まで奴らの仲間と見られてしまう…となれば、」

 「じゃあね、唯!」ダッ

唯「和ちゃん!?」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:30:23.07 ID:+qq5ezhl0
唯「和ちゃん!?まさかわたしを見捨て・・・。」

和「違うわ唯、私はその、そう。ここは二手に別れて逃げるのよ!」

唯「ええっ!?いや、私もう、ほら、捕まって・・・」

律「うへへへ」アハアハ

和「・・・そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね。」ダッ

唯「えっ生徒会!?(生徒会に行くってあんた・・・。)」

律「ふふふ、あきらめてけいおん部に入るんだな。」ガシッ


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:34:28.79 ID:+qq5ezhl0
唯(ここで軽音楽部に入ってしまったらわたしの青春台無し間違いなしだよぉ・・・)

 (となればやるべきことは唯一つ・・・)

唯「うわわああああああ!!!」ダダダダダダッ

律「しまった!逃しちまった!!・・・こうなったら、」
 
 「みおー、ムギー、出番だ!あいつを捕獲しろー!!」

澪「よしきた!」

紬「どんとこいです!」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:39:04.77 ID:+qq5ezhl0
唯「へ、変なのが増えた・・・でも負けない!」オラァァァ

律「うわ!こいつ意外としぶといぞ。タモ持ってこい、タモ!」

澪「モリだ!モリで突くんだ!!」

唯「クソォこんなところで死んでたまるかー!!」ブンブン

澪「こいつ・・・カバン持って暴れだしたぞ!」ヒイイイイ

律「落ち着け!モリのほうが殺傷力は上だ!」

紬「私、モリで人突くのが夢だったの~」グサッ

唯「あと少しで校も・・・ヴッ!」バタッ

律「ナイスムギ!今のうちに逃げられないように縄で縛りつけろ!!」




6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:44:05.35 ID:+qq5ezhl0
唯「うーん・・・ハッ、ここは?たしか帰宅途中に変な人たちに襲われて…」

紬「あっ、やっと気がついたみたい。」コトッ

律「よし、早速だがけいおん部に入れ。」パクパク

唯「え、えっ!?話が見えない・・・」

律「だからけいおん!部に入れ!」

唯「その、普通に嫌なんですけど・・・」
(というかなんでこの人たち謝らないんだろ?人をモリで突いといて。しかもなんかお茶してるし)

律「え~マジで?やっとの思いで捕まえたのになぁ~。」モグモグ

澪「けしからんな。」ズズズ

唯(そのうえけしからんとか言われてるし・・・)

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:46:52.44 ID:+qq5ezhl0
律「じゃあ今までのことは水に流してやるからさ、なっ、だから入れよ。」
 
唯「意味分かんないよ!第一なんでそんなに上から目線でいられるの!?ある意味大物だよ!!」

 「それにまず謝ってよ、人を突いたら。突いたら謝ってよ!!」

つ100万円  ドサッ

唯「??」

紬「はいはい、ごめんなさいね。これで満足でしょ?」

唯「・・・・・。」

澪「ほ、ほらムギの懐もこう謝ってるわけだしさぁ、頼む!入ってくれ。」

 「来週までにあと一人部員が入らないとけいおん部が廃部になっちゃうんだよ。」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:49:31.60 ID:+qq5ezhl0
澪「この通りだ。頼む、入ってくれ!」

唯「うーん、そこまで言われると困っちゃうよぉ・・・・・ん?」
(そういえばこの人があんなこと言わなかったら出血しなかったんだよね、わたし)

 (それにこの部、なんか変な人ばっかだし・・・)チラッ

律「ホーホケキョ」

紬「むぎゅううう」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:52:06.26 ID:+qq5ezhl0
唯「(危うく情に流されるところだったよ)いや、やっぱり入りません!!」

律「えっ?何に?」

唯「軽音楽部にです!」

律澪紬「!!!」

唯「な、何なの?」ビクゥ

律澪紬「・・・・・。」ヒソヒソ

律「あれだけはやりたくなかったが仕方ない、最終手段だ。」

唯「え?ななな何何?いやぁぁぁぁ!!!」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:55:25.39 ID:+qq5ezhl0
よくじつ!

唯「・・・おはよう和ちゃん。」ヌッ

和「あっあら、唯じゃない。き、昨日はあの後どうなったの?」

唯「けいおん部に入部させられたよ・・・(和ちゃんが見捨てたせいでね)」

和「ええ!?入部しちゃったの?」

唯「うん。」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 19:58:10.34 ID:+qq5ezhl0
唯「あの後一度は逃走を試みたんだけど結局モリで突かれて・・・」

和「モリで!?」

唯「それで『入部しないと友達になるぞ』って言われて、それでサインを・・・」

和「ある意味入部よりきついわね。」

唯「これからは放課後はあの人たちと過ごさないといけないんだろぉ。わたしの青春パアだよ。」

和(がんばって唯。私も生徒会で軽音楽部の部費削減に全力を尽くすから)


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:01:36.92 ID:+qq5ezhl0
ほうかご!
唯「・・・失礼します。」ガチャッ

律「やっと来たか、遅いぞ唯!」

澪「ったく、遅いぞ!なにしてたんだ?オセロか?一人オセロか?」

唯「??いや、掃除当番でちょっと・・・」

紬「みんな、お茶がはいったわよ~」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:05:58.21 ID:+qq5ezhl0
律「おお、サンキュームギ。今日はなんだ?」

紬「レモンティー、それにショートケーキよ。唯ちゃんには特別にコーヒー豆よ~。」

唯「!?」

律「オッシャー!ショートケーキだぜぃ!!」パクパク

澪「いつもありがとな!」ズズズ

紬「ふふふ、そう喜んでもらえると私うれしい!」パァァ

唯(・・・おいしい、煎ってある)ポリポリ


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:09:40.01 ID:+qq5ezhl0
澪「さてと、そろそろ練習しないか?」

紬「そうね、そろそろいい時間だし練習しましょう。」

律「まあ待て。今日は唯の楽器を一緒に買いに行くってのはどうだ?」

澪「おっ、律にしてはいいアイディアだな。」

紬「それすごくいい!せっかく自ら進んで入部してくれたんですもの!」

唯(自ら!?)

律「だろ~、じゃあ早速近くの楽器屋に―――」

唯(もういいやこの人たちの気の進むままにさせてあげよう・・・)


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:13:00.93 ID:+qq5ezhl0
がっきや!

律「ゆ~い~、お前の担当はギターだからここから好きなの選ぶんだぞ。」

唯「・・・うん。」
(いつわたしの担当がギターになったんだろ、というかなんで妙になれなれしいんだこいつらは)

 (けどここはみんなに合わせよう・・・)

唯「あっこのギターかわいいね~これにしよ。」

澪「おいおいこれ30万近くするするぞ、唯。買えんのかぁ~?」

唯「大丈夫だよ、こないだの100万があるから。」

澪「・・・・・そっか。」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:15:30.91 ID:+qq5ezhl0
唯「それでね、結局わたしギター買わされちゃったんだ。」

和「そ、そう。それはよかったわね・・・」
(これで唯も変態の仲間入りか、これからは極力関わらないようにしよ・・・)

唯「今度見せてあげるよ、和ちゃん」

和「ありがとう、遠慮しとくわ。」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:18:06.15 ID:+qq5ezhl0
ぶしつ!

唯「・・・失礼しま――」ガチャッ

ヤギ「メエエエエエエ」メエエエ

唯「ヒイイイ、なんで部室に黒ヤギが!?」

紬「あら、唯ちゃんいらっしゃい。ちょうどお茶が入ったところよ。」コトッ

唯「こ、琴吹さん、それよりなんで部室に黒ヤギが!?」

紬「その子は顧問の山中さわこ先生よ。」

唯「先生!?」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:21:25.66 ID:+qq5ezhl0
紬「そう、この部には顧問がいなかったから私のペットの・・・コホン、

  じゃなくて顧問を探してたら先生が快く引き受けてくれたの。」

 「ついでにあだ名はさわちゃんよ~」

唯「へぇ・・・でもこれヤギですよね、それも黒ヤギ。」

紬「え?何よく聞こえな~い。」フフフ

唯「だからこの子ヤギだよね、ことぶきさ・・・」

つ200万円 ドサッ

紬「ふふふ、唯ちゃん何か言った?」フフフ

唯「いえ、何も・・・」

さわこ「メエエエエエ」メエエエ


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:24:28.29 ID:+qq5ezhl0
紬「いけない、お茶の準備できたの忘れてた」

 「さぁ、どうぞ。プリンよ。」コトッ

唯「あ、ありがとう琴吹さん・・・でもなんでこのプリン生温かいの?」モワワーン

紬「唯ちゃんがおなか壊すといけないと思っ温めておいたの~」

唯「・・・ありがとう。」

紬「そんな、お礼なんていいわ~」

 「だって家では唯ちゃんよりずう~っと優秀な人たちが私にお礼してくれるんですもの」

唯「そうですか。」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:27:06.24 ID:+qq5ezhl0
唯「と、ところで琴吹さんって綺麗な髪してますね。あ、憧れちゃうな~」

紬「よく言われるわ~」

唯「・・・こ、琴吹さんって日本人に見えないけど何人ですか?」

紬「美人よ~」シャランラ

唯「そうですか。」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:29:25.80 ID:+qq5ezhl0
唯「それでね、さわちゃんは顧問でヤギなんだよ~」

和「へ、へぇ・・・じゃあ私生徒会行くね。」
(もう話しかけないでほしい・・・)


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:32:24.75 ID:+qq5ezhl0
ぶしつ!

唯「・・・失礼します。」ガチャッ

澪「・・・・・よう。」

唯「こんにちは、秋山さん。」

澪「あっああ、こんにちは。」

唯「・・・・・。」

澪「・・・・・。」

唯(気まずい・・・)


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:35:57.15 ID:+qq5ezhl0
唯(秋山さんってどうも苦手なんだよね。まぁけいおん部みんな苦手だけど・・・)

 (この人たちってクラスでもこんな感じななのかな?だったらかわいそうだな、クラスメイトが)

 (それよりともだちいるのかな?いるわけないよね。でも一応聞いてみよ、これ以上の沈黙耐えられないし)

唯「あのー秋山さんってクラスだとどんな感じなの?ともだちとかはいるの?」

澪「え!?いや、ほら、私ってその、美人だから近寄りがたいっていうか、」

 「そ、それに、その、私には律がいるし・・・」ゴニョゴニョ

唯「田井中さんしかともだちいないんだ。」ボソッ

澪「!!」ギクッ


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:38:29.31 ID:+qq5ezhl0
澪「お おいおいなにをバカな、そんなわけ・・・」

唯「じゃあ他に誰かともだちいるの?」

澪「い、いるさ90万人・・・いや10人くらい。」
(さすがに90万は言い過ぎか、危ない危ない)

唯「(きゅ、90万!?)へ、へぇ~10人も・・・」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:41:07.80 ID:+qq5ezhl0
唯「じゃ、じゃあそのともだちの名前言ってみてよ。」

澪「まずは律だろ・・・」
(くそっこいつ疑ってやがる、ちきしょう)

唯「他は?」

澪「あとは、ええ~っと。うん、九条って人が9人いるぞ。」

唯「9人も!?九条さんが?何それ九条の会!?」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:44:52.58 ID:+qq5ezhl0
唯「というかなんでクラスに9人も九条さんがいるの!?なんでもっと考えてクラス分けしないの!?」

 「配分悪すぎ!いや、ある意味配分良いよ!!」

 「ホントはともだちいないでしょ、ホントは!」

澪「」シラー

唯「ほらやっぱりいないんでしょ?」

澪「――ってなんだろう」ボソッ

唯「え?何?」

澪「友達ってなんだろう・・・」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:47:48.95 ID:+qq5ezhl0
澪「なぁ唯、友達ってなんだろうな・・・」

唯(ええ~、いきなり何言ってんの!?秋山さんとそんな話したくないよ!)

澪「もしかして私って薄幸の美少女だったのか?」

唯「ち、違うよ・・・(薄幸の美少女!?)」

澪「・・・・・。」

唯「・・・・・。」

澪「じゃあさ、唯がさ、なったらいいじゃん。私の友達に」

唯(えええええーー!)


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:51:32.08 ID:+qq5ezhl0
澪「まさか嫌なのか?同じバンドメンバーなのにか?」

唯「いや、やだって訳じゃないけど・・・」

 「ただ、なんかすごく不快っていうか・・・すごく嫌だよ!!」

澪「ふーん、そうなんだ。」イラッ



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:54:42.16 ID:+qq5ezhl0
澪「じゃあこの友達バッチもいらないと言うんだな・・・」

唯「いらないよ!」

唯「というか何その恥ずかしいバッチ!?どこで売ってたの?ロフト?」

澪「ハッハッハ、ぜーんぶ手作り!」

唯「なんか禍々しいよ!」

澪「唯、今いくら持ってる?」

唯「買わないよ!」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 20:57:19.56 ID:+qq5ezhl0
>>35
よくわかったな

澪「でもやっぱりこれは失敗だったかな、さわちゃんも嫌がってたし・・・」

唯「そりゃそうだよ、ヤギ服着てないもん!直接刺されたら敵わないよ!!」

澪「そうか?さわちゃんもそのほうが喜ぶかと思って・・・」

唯「どうしてそんな発想に至ったの!?さわちゃんの気持ちわかってないよ!!」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:00:36.67 ID:+qq5ezhl0
澪「そうと分かればこれからみんなとうまくやってけそうな気がしマンモス!ピー!」

唯「のりP語の使い方間違ってるよ、秋山さん・・・」

澪「そういうわけでもうさわちゃんにバッチつけたりしないからさ、なってくれるか?私の最初の友達に・・・」パァァ

唯「え゛!?そ、そういえば今日の家事当番わたしだったの忘れてたよ、ハハハ・・・」

 「じゃ、じゃあね秋山さん!みんなにはよろしく言っといてね~」ダッダッダッダッダ

澪「・・・・・。」

 「・・・・・洗濯機に巻き込まれて死ね。」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:03:07.58 ID:+qq5ezhl0
ぶしつ!

唯「(流れ的に次は田井中さんか・・・)失礼します。」ガチャッ

律「おいっす、唯。」

唯「(やっぱり)こんにちは、田井中さん。」

律「おいおい、仲間に名字呼びはないだろー。」

唯(仲間と思われたくないから名字で呼んでるんだよ・・・)


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:06:26.54 ID:+qq5ezhl0
律「ところでゆいー、怪我はもう治ったか?」

唯「なんの?ああ、あのときのねアレね。大丈夫、完治したから。」

律「よかった~、あんときはホントあせったぜ、なんせ突然血を噴き出したんだからな。」ハハハ

唯(なんか都合の良いように記憶脚色されてる・・・)


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:09:24.54 ID:+qq5ezhl0
唯「そ、そういえばなんでこの部にはモリがあるの?部員捕獲用?」

律「違う違う、あれは聡・・・あたしの弟のだよ。」

唯「田井中さんの弟のその・・聡君って漁師的な何かなの?」

律「いやいや、あいつがカブトムシ捕まえるからって親に買ってもらったんだよ。」

唯「えええっカブトムシをモリで!?それくらい素手で取りなよ!それで買ってあげる親も親だよ!!」

律「まぁ、あいつ草食系だし仕方ないっつっちゃー仕方ないよ、虫触れないし」

唯「だったら虫取りなんかやめさせなよ!!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:12:27.92 ID:+qq5ezhl0
律「うーん、でもあいつあたしの言うこと聞かないからな・・・」

 「この前だって家庭訪問の先生用の食パン食うなって言ってるのに食ったんぜ、まったく。」

唯「ふ~んってええ!?田井中さんちお茶菓子に食パン出すの!?それはどうかと思うよ!!」

 「というよりそれ先生に対する聡君なりの優しさじゃないの?」

律「まぁ変わり者なんだ、聡は。」

唯「ふ~ん・・・」
(わたしって恵まれてるんだ・・・。)


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:14:18.05 ID:+qq5ezhl0
澪「悪い、掃除が長引いてさぁ、遅れちゃったよ」バタン

紬「遅れてごめんなさ~い。」

律「よーし、全員そろったし練習といきますか!」

コンコン

律「ん?」

生徒会役員「失礼します。あのまだ部活申請書が出てないんですけどいつ頃出すつもりなんですか?

      もし今日中に出せないようでしたら廃部ですから。」

生徒会役員「それでは失礼しました。」バタン

律「すっかり忘れてたぜ!」

 「ついでにどこにおいたか忘れちゃったぜ!」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:17:23.47 ID:+qq5ezhl0
澪「ったく、仕方ない。みんなで探すか。」

紬「おお~」

律「じゃああたしとムギと唯は部室を探すから、澪はあたしの教室を頼むな!」

澪「!?」

律「じゃあムギ唯、頑張ろうぜ!」

紬「おお~」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:20:46.51 ID:+qq5ezhl0
澪「あれれ~おかしいな・・数え間違いかな?私ひとりだけなの?ねえちょっと・・・」

律「なんだよ澪、それがどうした?」

紬「人間ひとりになりたいときだってあるじゃない。」

唯「うんうん。」ソウダソウダ

澪「ええ~何言ってんのこの人たち・・・夢なら覚めてくれ~」

律「それじゃあ見つかったらここに集合な、じゃあな澪!」

紬「バイバイありがとうさようなら」

澪「Woo・・・」グスン


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:24:56.45 ID:+qq5ezhl0
~一時間後~

澪「(結局見つかんなかった・・・)ただいま。」

律「おい、遅かったな澪。」ムシャムシャ

紬「もう澪ちゃん遅いからケーキ全部なくなっちゃったわ~」

澪「・・・なにしてんだお前ら?申請書は?」

律「それならあたしのカバンの中にあるけどそれが何か?」ニヤニヤ

澪「」

唯(田井中さんにまで・・・)


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:28:18.76 ID:+qq5ezhl0
律「澪も帰ってきたことだし、出しに行くか。ムギ取ってくれ。」

紬「わかったわ、えーっとコレね。はい、りっちゃああああああ!!ダメ!さわちゃんダメ!!」

さわこ「メエエエエエ」ムッシャムッシャ

律「ゲェー!大事な申請書を!!」

澪「黒ヤギさんたら読まずに食べた・・・」

紬「ごめんねみんな。私の不注意で」ウウウッ

 「代わりにといってはなんだけど趣味で書いたこの百合本を・・・」

唯「何が代わりなの!?まさかそれを提出するつもり!?」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:31:41.25 ID:+qq5ezhl0
律「申請書がなくなった今、それしか方法はないな・・・」

澪「ナイスムギ!ムギがいなければもうダメだったよ。」

唯「いやいやおかしいよ、いろいろと。そもそもヤギがいることが一番おかしいよ!」

紬「みんな、大好きをありがとう。」

唯「聞いちゃいないよ。」

律「じゃあ早速生徒会に出しに行こうぜ!」

唯「もういいよ、みんなの好きにしなよ!!」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:34:57.60 ID:+qq5ezhl0
律「たーのもー」バタン

生徒会役員「ど、どちらさまですか?」

紬「私たちけいおん部です。申請書を提出しに来ました。どうぞ」

生徒会役員「ああ、部活申請書ですね・・・ん?これなんですか?」

紬「あっそれは私が書いた小説です。申請書の代わりです。」

生徒会役員「」

澪「それでは失礼しましたー。」

生徒会役員「えっ?えっ?」

ガチャッバタン


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:38:20.53 ID:+qq5ezhl0
律「さーて、肩の荷も降りたことだし久々に練習するか!」

紬澪「おおー!」

唯(もうどうにでもなれ)


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:41:45.53 ID:+qq5ezhl0
結局、申請書代わりの百合本は認められませんでした。


律「なにが悪かったんだ??」ガクッ

澪「さっぱりわからん・・・」ガクッ

紬「どこにダメな要素があったっていうの?」orz

唯「全部にだよ!!むしろあれで大丈夫とおもったの?どんだけプラス思考!?」


こうして軽音楽部は廃部になり、わたしは晴れて自由の身になりました。やったね!

しかし喜んでいるのは束の間、来年また奴らは新一年を巻き込み動き出すのでした。


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:43:15.90 ID:+qq5ezhl0
  l;/     弋_`_; / .|  V   ' ,: : : i. l: : : :ハ
       /      /ソ" _ 丶 |   ノ   V: :l :l: : : : : ゝ
         |      / //テヾ  |   ィ三、 〉.:l: : :l 从: :|
       ',    __ ,.ノ、' .ノ:} |   代r::} `l :l: : : l:::::::V
        ',.    〈 ハ 弋:ソ |   弋::ソ j/: : : :|::::::リ
        ',     ∧:.ゝ ,,,   |    ,,,, /: : : : :ノl:::/
         ',      l.:|.., _   |r:ヽ ,.‐、/: : :/l: 人レ
         l:     V   l¨7-|-='ミ=- `ヽy- '〈. |
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54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 21:45:12.22 ID:+qq5ezhl0

               ̄      ̄
              _
             rテ示    rテ示7
              ヒソ     ヒソ
                          「`)

                  ̄

               /ん)´  / /ン勹ぅ- 、
              / r')ヘ   んr'´ノ´   ヽ
             ;' /  `⌒´  ( {、     |
             / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ }!     |

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                 d⌒) ./| _ノ  __ノ



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