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美琴「何でアイツが他の女の人と……」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:13:12.76 ID:kLZpuRXC0
美琴「ねえ、アンタ。昨日一緒に歩いていた人、何なの?」
上条「何って……? 恋人だよ」
美琴「こい、びと……?」
上条「ああ。そうだよ。俺に恋人がいちゃ悪いか?」
美琴「え……いや、だ、だって……」
上条「何かお前おかしいぜ? それじゃあ、デートの約束があるから」
美琴「ねえ、アンタ。昨日一緒に歩いていた人、何なの?」
上条「何って……? 恋人だよ」
美琴「こい、びと……?」
上条「ああ。そうだよ。俺に恋人がいちゃ悪いか?」
美琴「え……いや、だ、だって……」
上条「何かお前おかしいぜ? それじゃあ、デートの約束があるから」
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:17:27.17 ID:kLZpuRXC0
美琴「アイツ……いつの間に恋人なんか……」
美琴「誰なのかしら……何で……私じゃないの……!」
美琴「何で……何で私じゃなくて……ッ!」
美琴「おかしいのよ……アイツと付き合うのは……私なんだから……!」
美琴「何でなのよ……当麻……」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:22:21.26 ID:kLZpuRXC0
美琴「……いなくなっちゃえば」
美琴「アイツの恋人がいなくなっちゃえば、」
美琴「私も、アイツと付き合えるチャンスが回ってくるのに……」
美琴「イナクナッチャエバ……?」
美琴「ソウダ。イナクナッチャエバイインダ。……簡単な事じゃない」
美琴「私なら……できる。学園都市最強の女なんだから……!」
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:30:15.71 ID:kLZpuRXC0
美琴「……ケガさせるだけ。アイツに近づくなって、警告して」
美琴「そうすれば、アイツに近づくことが無くなるわよね……」
美琴「大丈夫……よね。……私の当麻に近づくのが悪いんだから……!」
美琴「そして恋人と別れたアイツに私が……!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:36:42.35 ID:kLZpuRXC0
上条「それじゃ、また今度。楽しかったぜ」
美琴「……アレがアイツの彼女……!」
美琴「後ろから私のスタンガンで……それでいいわよね」
美琴「……でも、バレちゃったら……アイツに……!」
美琴「後ろからだからバレないだろうし……行くわよ……!」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:40:24.69 ID:kLZpuRXC0
「それじゃあ。また今度。楽しみにしてるわよ。当麻さん」
美琴(当麻さんって……何よ……あんなに慣れ慣れしくして……!)
美琴(でも……あの人って何処かで……)
上条「送ろうか? 美偉」
固法「大丈夫よ。心配しないで当麻さん」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:43:37.12 ID:kLZpuRXC0
美琴(やっぱり……! 風紀委員の固法さん……!)
美琴(か、関係ないわ……! 相手が誰だろうと……邪魔をするなら)
美琴(気絶させるだけだし……少しづつ近づいて……!)
ビリッ
固法「きゃっ……!」
美琴「はぁ……はぁ……(や、やったわ……)」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:48:17.18 ID:kLZpuRXC0
美琴「……あ、あなたが悪いんですからね」
美琴(後は手袋をして……携帯に……)
"上条当麻と別れろ。次は容赦しない"
美琴(これで……いいわよね)
美琴(は、早く逃げないと……!)
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:54:20.10 ID:kLZpuRXC0
美琴「ただいま」
黒子「お姉様! おかえりなさいませ。わ、私、急用で出かけて来ますわ!」
美琴「ちょ、黒子……? 何かあったの?」
黒子「ええ。固法先輩が道端で倒れていたとかで。病院に向かう所ですわ!」
美琴「固法さんが……!?」
黒子「そうですの。今日はデートだと言ってましたのに……あの殿方は何をしてるんですの!?」
黒子「とにかく病院へ行ってきますわ!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:57:42.12 ID:kLZpuRXC0
美琴「固法さん……病院運ばれたんだ……」
美琴「はははは。ざまあみろよ。……私は悪くないんだから」
美琴「……固法さんがアイツに手を出したりするからいけないのよ」
美琴「アノヒトガイケナインダカラ。ワタシハ……ナニモワルクナイ」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 14:03:28.63 ID:kLZpuRXC0
上条「美偉!? 大丈夫か!?」
黒子「まだ寝ていますのよ……。上条当麻。あなたは何をやってるんですの?」
上条「白井……何て言ったらいいのかわからないけど……すまん。完全に俺の責任だ」
上条「俺が美偉を最後まで家に送っていたら……こんなことには……!」
黒子「固法先輩を守れないのであれば……先輩と別れてくださらないかしら」
上条「……ッ。俺、今度こそ……絶対に、美偉を守る。だから……!」
黒子「……いいですわ。それに、最終的に決めるのは固法先輩ですし」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 14:11:37.18 ID:kLZpuRXC0
固法「当麻……さん」
上条「美偉……! 本当によかった! 俺が悪かった……ごめん」
固法「そ、そんな……私の注意不足で……!」
上条「ごめん。俺、何があっても、絶対に美偉を守るから。だから―――
固法「……私が当麻さんの事を嫌いになる訳ないじゃない」
固法「当麻さんは、すぐに私の所に来てくれたし……それに、当麻さんのこと好きだから」
上条「美偉……!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 14:42:48.71 ID:kLZpuRXC0
固法「当麻さん……これ……」
"上条当麻と別れろ。次は容赦しない"
上条「なっ……!? ふざけやがって……!」
上条「俺が嫌なら最初から俺を狙いやがれ……!」
固法「で、でも……私が当麻さんといることで当麻さんに迷惑かかったら……!」
上条「そんな事は構わない! どんな事があろうと、美偉を不幸な目に合わせたりはしねぇ!」
固法「当麻さん……ありがとね」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 14:54:14.27 ID:kLZpuRXC0
佐天「あ、御坂さん。こんにちは」
美琴「佐天さん……。こんにちは」
佐天「聞きましたか!? 固法先輩の話!」
美琴「え、ええ……」
佐天「酷いですよねぇ。上条さんと別れろってメッセージもあったらしいですし」
美琴「そ、そうなの……?」
佐天「はい。でも今は上条さんが固法さんの登下校とか一緒にいてあげてるらしいですけど」
美琴「え……?(そ、そんな……)」
佐天「さすが、上条さんですよね。あの二人は凄いと思いますよ」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:00:58.88 ID:kLZpuRXC0
初春「固法先輩ですか? ケガとかもあるし、しばらくは風紀委員のお仕事休むって聞きましたけど」
美琴「そ、そうなの……わかったわ」
初春「先輩に何かあるなら伝えましょうか?」
美琴「い、いいわ。大丈夫か心配して来ただけだし……」
初春「そうですか。それじゃあ、御坂さんもお気をつけて」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:09:34.34 ID:kLZpuRXC0
美琴「何で……上手くいかないのよ……」
美琴「あの女……忠告しておいたのに……アイツから離れない」
美琴「しかも……以前より仲良くなってるって……どういう事よッ!?」
美琴「ケガさせるぐらいじゃ……ダメなのかしら」
美琴「はじめからあんなのいなければ良かったのに。そうすれば……!」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:21:53.33 ID:kLZpuRXC0
美琴「でも……もしやるとしても……」
美琴「いつもアイツが付いてるって言うし……下手したら……」
美琴「何で……なんでなのよ……うう。う……ひっ、ひぐ……」
美琴「とうまぁ……うっ……なんで……私じゃ……無いのよぉ……」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:26:17.79 ID:kLZpuRXC0
美琴「もう……嫌なんだよ……。やっちゃおう。そうすれば……」
固法「今日もありがとう。おやすみなさい、上条さん」
上条「ああ。おやすみ、美偉」
美琴「……(やってやる。……今やらなきゃ!)」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:31:18.17 ID:kLZpuRXC0
美琴「……行ったわね」
ピンポーン
固法「……誰かしら。えーっと、御坂さん? どうしたのかしら」
御坂『固法さん、いますか?』
固法「あ、はい。今開けますから待っててくださいね」
ガチャッ
固法「こんばんは。こんな時間にどうしたのかし―――」
ビリッ
美琴「あなたが……悪いんですよ」
固法「み……御坂……さ、さん……?」 バタッ
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:40:55.16 ID:kLZpuRXC0
美琴「顔……見られたわよね……もう後戻りは出来ない……!」
美琴「口封じなんて甘いこと考えちゃダメ……もう、やっちゃうんだから」
美琴「とりあえず……縛っておいた方がいいわよね……。この人の能力なら……」
美琴「……電撃使うのも控えなきゃ……特定される可能性もあるし……」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:44:52.54 ID:kLZpuRXC0
固法「んん……っ!」
美琴「あ、起きましたか。騒がれるのは嫌なので口にタオルを詰め込んでおきました」
美琴「……少しお話がしたいので、タオル抜いてあげてもいいんですが……」
ひゅっ。しゅっ。 美琴の取り出したナイフが固法の目の前の床に突き刺さる
美琴「騒がないで下さいね。……手が滑っちゃうかもしれませんから」
固法「ん……んん」 コクッ 小さく頷く
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:52:55.38 ID:kLZpuRXC0
固法「……ぷはっ……はぁ……はぁ……」
美琴「それでは、私の訊いた事にだけ答えてくださいね。それ以外は喋らないで下さい」
固法「み、御坂さん……なんでこんな事を……?」
美琴「喋らないで下さいと言ったんですけど。聞こえませんでしたか?」
固法「……わ、わかったわ」
美琴「それでいいです。私、刃物の扱いとか慣れていないんで。気をつけてくださいね」
美琴「よく考えてくださいね。縛られて動けないあなたと刃物を持つ私。どちらに優位性があるか」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:59:33.73 ID:kLZpuRXC0
美琴「もうわかってると思いますけど、前にあなたを襲ったのは私です」
美琴「その時、携帯電話にメッセージとして上条当麻と別れろ、って入れたはずなんですど」
美琴「あなたが消したかもしれませんが、結局あなた達は別れなかった。何であなたは別れなかったんですか?」
固法「と、当麻さんが……守ってくれるって……」
美琴「へぇ。そうなんですか。守ってくれる、ですか。……あなた、風紀委員ですよね」
美琴「風紀委員って学生を守る立場じゃありませんでしたか? なのに、何でアナタが守られる立場にいるんですか?」
固法「そ、それは……」
美琴「彼が守ってくれる、と言ったから。っていうのは止めてくださいね。あなたにも"自分の身は自分で守る"という選択はったはずですから」
美琴「それなのに……あなたは守られる立場を利用して、アイツに近づいた。……それが許せなかったんです」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:04:47.60 ID:kLZpuRXC0
美琴「アイツが誰に対しても優しいのは知っています。だからこそ、それを利用して近づいたあなたが憎いんです」
美琴「まあ、それだけじゃないでしょうけど。……もうあなたに話してもらうことはありません」
美琴「どうせあなたの話を聞いたってイラつきが増すだけですので。それじゃあ、またタオルを詰めさせてもらいますね」
固法「ふっ……ん……」
美琴「やっぱり、アイツを誘惑したんですよね。何を使ったんですかね」
美琴「アイツを誘惑したのは、そのご立派な胸ですかね。ああ、憎いですね。本当にッ!」
寝転んでいる固法の胸を美琴が足で思いっきり踏みつける
固法「……んんぐっ……!?」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:12:20.54 ID:kLZpuRXC0
美琴「本っ当に……憎たらしいですね……! ああ、もう!」
固法「ん……ぁ……」
美琴「……胸を踏まれて顔紅くしてるなんて……とんだ変態ですね。そしたら、こういうはどうでしょうかねっ!」
固法を仰向けにして、腹部を踏みつける
固法「はぐぁっ……ん……あ……ぁひ」
美琴「ははは……。何ですか、そのバカみたいな声。アイツが聞いたら幻滅ですよ」
美琴「ああ。もうあなたがアイツに会うことは無いんですね。……そしたら、どうなってもいいですか」
固法「は……んんぁ……」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:16:19.39 ID:kLZpuRXC0
固法「んぐっ……うっ……」
びしゃびしゃ……
美琴「うわっ……吐いちゃいましたよ……汚いですね……全く。このぐらい我慢してくださいよ」
美琴「それじゃあ、時間かけてもマズイので、そろそろやっちゃいますね」
美琴「こういうのって慣れていないんで、痛いかもしれませんが……まあ、あなたにはいいですか」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:21:52.09 ID:kLZpuRXC0
美琴「んー。まずは何処からいきましょうか。……やっぱり、胸ですかね」
美琴「服、脱がしますよ? ……縛ってると脱がしにくい……いいや、切っちゃいましょう」
びりびり。びりっ。ぷるん。
美琴「……本当に胸あるんですね。アイツにはもう見せたんですか? 変態な固法さんならとっくにですか」
美琴「それじゃあ、まずは切っていきましょうか」
すっ
胸に包丁をいれると同時に固法の口から空気が漏れ、体がはねる。
美琴「あ、案外簡単に入りましたね。なんというかお刺身みたいな感覚ですよ」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:25:59.43 ID:kLZpuRXC0
美琴「それじゃ、行きますよ」
すー。
固法「んっ……!? ……ふっ、っふ……!?」
すぱん
美琴「片方終わりましたよ。どうですか? ご自慢の胸が半分なくなっちゃった感想は?」
美琴「痛くて言葉も出ませんか。気絶しちゃあダメですよ? 最後まで見ていなきゃ。これはあなたへの罰なんですから」
すっ。すー。
固法「は……んは……」
美琴「あら、もう胸、なくなっちゃいましたね。私よりも小さいですか」
美琴「このままだと失血死ですか。すいません、ちょっと料理器具借りますよ」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:31:34.17 ID:kLZpuRXC0
美琴「えっと、あった。フライパンを十分熱して……」
美琴「これを切り口に乗せれば……とりあえず失血死は防げますか」
じゅー。
固法「……んっ。ぁ……ぁ……」
じょぉぉ……
美琴「うわ……今度はお漏らしですか? 小学生でもこんなにだらしなくありませんよ」
美琴「部屋全体が臭くなっちゃいましたねぇ……制服着てこなくてよかったです」
美琴「……そろそろいいですか。それじゃあ、えっと、どうすれば死ぬんですかね。人って」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:41:27.91 ID:kLZpuRXC0
美琴「……殴ると音が出ちゃうし……なるべく恐怖を持たして殺したいですね」
美琴「ゆっくりと自分が死んでいく感覚がわかる様に……頚動脈、ですか」
美琴「少しだけ頚動脈に傷つけて……ゆっくりと血が無くなっていくんです」
すっ。どぷっ
美琴「最後に言いたいことは? まあ、喋れるかわかりませんが」
固法「な……なんで……」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:50:44.11 ID:kLZpuRXC0
美琴「何で? あなたが私の好きな人に近づいたからですよ」
美琴「それでは。もう話すことは無いですけど。さようなら、固法さん」
美琴「やった。やったのよ……これで邪魔する人はいなくなった……!」
美琴「これで……私とアイツが……!」
美琴「ハハハハハ……ははあはははあはははは……!」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:55:13.75 ID:kLZpuRXC0
翌朝
上条「おはよう、美偉」
ピンポーン
上条「あれ? 美偉? ……どうしたんだ?」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
上条「いない……のか?」
がちゃ
上条「鍵が……開いてる!? 美偉!?」
上条「……な、何だよ……こ、コレ……!?」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:02:55.32 ID:kLZpuRXC0
数日後...
美琴「……いる?」
上条「…………何だ?」
美琴「アンタ、最近部屋に引き篭もってて何も食べてないでしょ」
上条「……ああ。……数日ぐらい何も食べなくたって……」
美琴「そういう事いわないの。……私が作ってあげるから」
上条「……悪いな」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:07:36.30 ID:kLZpuRXC0
美琴「シスターの子はどうしたの?」
上条「……インデックスは泣くだろうからイギリスに帰ってる」
美琴「そう。……あの、あんまり自分を責めないで」
美琴「……悪いのは、アンタじゃないから」
上条「……で、でも……俺は……ッ! 約束したのに……それなのに……!」
美琴「……私がいるから。アンタは安心していいよ」
上条「び……美琴……」
美琴「大丈夫だから。……大丈夫」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:15:58.70 ID:kLZpuRXC0
上条「美琴……俺って、弱いよな」
美琴「何言ってるの。アンタは強いよ。私よりも、ずっと」
上条「でも……」
美琴「大丈夫だから。嫌な事とか、悲しい事があったら全部私にぶつけちゃっていいから」
美琴「だから、アンタは……いつも通り、明るくいなさいよ」
上条「……ありがとな、美琴。少しだけ、元気が出たよ」
美琴「そう。……それじゃあ、さっさとご飯食べちゃいなさい」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:23:29.67 ID:kLZpuRXC0
上条「……美琴。本当にありがとう」
美琴「うん。どうせ放っといたらご飯食べないだろうから明日も作りに来るわよ」
上条「ああ。ありがとう」
美琴「全く。お礼言ってばかりじゃないの」
上条「ごめん」
美琴「謝るのも禁止ね。うじうじしてちゃダメだからね」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:31:03.15 ID:kLZpuRXC0
美琴「じゃあ、また明日」
バタン。
美琴「アンタは……私だけ見てればいいんだから」
美琴「これで……いいんだよね。そうだよ、幸せは―――自分でつかむ物なんだから」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:46:22.95 ID:kLZpuRXC0
固法美偉殺人事件の犯人は未だ捕まらず。
大きな証拠も無く、学園都市の最新技術を用いても犯人の特定は不可。
事件は迷宮入りとなり、二年後。
初春「おはようございます、白井さん」
白井「あら、初春。佐天さんもですか?」
佐天「おはようございます! ねぇ、聞いてくださいよ! なんと、私、今回のシステムスキャンで……!」
佐天「温度操作レベル4になったんですよ!」
初春「本当に凄いですよ、佐天さん。二年前までレベル0だったのに……」
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:57:19.20 ID:kLZpuRXC0
佐天「なんと、これによって。空間の温度変化による空気の流れによって……」
ふわり。
初春「ひゃぁっ!?」
佐天「離れた場所からも初春のスカートをめくることができちゃうんです!」
黒子「……全く。あなた達は変わりませんわね」
初春「佐天さん! やめてくださいよ!」
佐天「おや、今日は青と白の縞パンですかぁ。初春、来年から高校生なんだし、もう少し大人っぽいのにしないの?」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 18:05:31.70 ID:kLZpuRXC0
黒子「もう、二年ですのね……」
佐天「はい……。固法さん……あの時、初春大泣きで……」
初春「し、白井さんもですよ……!」
黒子「くだらないこと言ってないで。固法先輩の家にお花でも」
初春「そうですね。行きましょう」
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 18:09:24.47 ID:kLZpuRXC0
美琴「お久しぶりですね。固法さん」
美琴「化けて出ない事をみると、私の事、恨んでないみたいですね」
美琴「私は今幸せですよ。あなたがいなくなってくれたお陰で」
黒子「お姉様! 先に来てたんですの?」
御坂「まあね。それじゃ、私帰るわ」
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 18:10:46.33 ID:kLZpuRXC0
初春「御坂さんも……大変ですよね」
黒子「ええ。ああやって平静を装ってますけど、事件の直後、上条さんまで行方不明になって」
美琴「ただいま。……おとなしくしてたのね」
美琴「さ、私と遊びましょう。アンタは、ずっと私と一緒だから」
美琴「好きだよ、当麻」
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 18:11:43.73 ID:kLZpuRXC0
やはりヤンデレールガンは無理だった
中盤は単なるグロになってしまったし、これはひどかった
三年後にして「同い年になりましたね」の方がよかったかもしれん
美琴「アイツ……いつの間に恋人なんか……」
美琴「誰なのかしら……何で……私じゃないの……!」
美琴「何で……何で私じゃなくて……ッ!」
美琴「おかしいのよ……アイツと付き合うのは……私なんだから……!」
美琴「何でなのよ……当麻……」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:22:21.26 ID:kLZpuRXC0
美琴「……いなくなっちゃえば」
美琴「アイツの恋人がいなくなっちゃえば、」
美琴「私も、アイツと付き合えるチャンスが回ってくるのに……」
美琴「イナクナッチャエバ……?」
美琴「ソウダ。イナクナッチャエバイインダ。……簡単な事じゃない」
美琴「私なら……できる。学園都市最強の女なんだから……!」
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:30:15.71 ID:kLZpuRXC0
美琴「……ケガさせるだけ。アイツに近づくなって、警告して」
美琴「そうすれば、アイツに近づくことが無くなるわよね……」
美琴「大丈夫……よね。……私の当麻に近づくのが悪いんだから……!」
美琴「そして恋人と別れたアイツに私が……!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:36:42.35 ID:kLZpuRXC0
上条「それじゃ、また今度。楽しかったぜ」
美琴「……アレがアイツの彼女……!」
美琴「後ろから私のスタンガンで……それでいいわよね」
美琴「……でも、バレちゃったら……アイツに……!」
美琴「後ろからだからバレないだろうし……行くわよ……!」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:40:24.69 ID:kLZpuRXC0
「それじゃあ。また今度。楽しみにしてるわよ。当麻さん」
美琴(当麻さんって……何よ……あんなに慣れ慣れしくして……!)
美琴(でも……あの人って何処かで……)
上条「送ろうか? 美偉」
固法「大丈夫よ。心配しないで当麻さん」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:43:37.12 ID:kLZpuRXC0
美琴(やっぱり……! 風紀委員の固法さん……!)
美琴(か、関係ないわ……! 相手が誰だろうと……邪魔をするなら)
美琴(気絶させるだけだし……少しづつ近づいて……!)
ビリッ
固法「きゃっ……!」
美琴「はぁ……はぁ……(や、やったわ……)」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:48:17.18 ID:kLZpuRXC0
美琴「……あ、あなたが悪いんですからね」
美琴(後は手袋をして……携帯に……)
"上条当麻と別れろ。次は容赦しない"
美琴(これで……いいわよね)
美琴(は、早く逃げないと……!)
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:54:20.10 ID:kLZpuRXC0
美琴「ただいま」
黒子「お姉様! おかえりなさいませ。わ、私、急用で出かけて来ますわ!」
美琴「ちょ、黒子……? 何かあったの?」
黒子「ええ。固法先輩が道端で倒れていたとかで。病院に向かう所ですわ!」
美琴「固法さんが……!?」
黒子「そうですの。今日はデートだと言ってましたのに……あの殿方は何をしてるんですの!?」
黒子「とにかく病院へ行ってきますわ!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 13:57:42.12 ID:kLZpuRXC0
美琴「固法さん……病院運ばれたんだ……」
美琴「はははは。ざまあみろよ。……私は悪くないんだから」
美琴「……固法さんがアイツに手を出したりするからいけないのよ」
美琴「アノヒトガイケナインダカラ。ワタシハ……ナニモワルクナイ」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 14:03:28.63 ID:kLZpuRXC0
上条「美偉!? 大丈夫か!?」
黒子「まだ寝ていますのよ……。上条当麻。あなたは何をやってるんですの?」
上条「白井……何て言ったらいいのかわからないけど……すまん。完全に俺の責任だ」
上条「俺が美偉を最後まで家に送っていたら……こんなことには……!」
黒子「固法先輩を守れないのであれば……先輩と別れてくださらないかしら」
上条「……ッ。俺、今度こそ……絶対に、美偉を守る。だから……!」
黒子「……いいですわ。それに、最終的に決めるのは固法先輩ですし」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 14:11:37.18 ID:kLZpuRXC0
固法「当麻……さん」
上条「美偉……! 本当によかった! 俺が悪かった……ごめん」
固法「そ、そんな……私の注意不足で……!」
上条「ごめん。俺、何があっても、絶対に美偉を守るから。だから―――
固法「……私が当麻さんの事を嫌いになる訳ないじゃない」
固法「当麻さんは、すぐに私の所に来てくれたし……それに、当麻さんのこと好きだから」
上条「美偉……!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 14:42:48.71 ID:kLZpuRXC0
固法「当麻さん……これ……」
"上条当麻と別れろ。次は容赦しない"
上条「なっ……!? ふざけやがって……!」
上条「俺が嫌なら最初から俺を狙いやがれ……!」
固法「で、でも……私が当麻さんといることで当麻さんに迷惑かかったら……!」
上条「そんな事は構わない! どんな事があろうと、美偉を不幸な目に合わせたりはしねぇ!」
固法「当麻さん……ありがとね」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 14:54:14.27 ID:kLZpuRXC0
佐天「あ、御坂さん。こんにちは」
美琴「佐天さん……。こんにちは」
佐天「聞きましたか!? 固法先輩の話!」
美琴「え、ええ……」
佐天「酷いですよねぇ。上条さんと別れろってメッセージもあったらしいですし」
美琴「そ、そうなの……?」
佐天「はい。でも今は上条さんが固法さんの登下校とか一緒にいてあげてるらしいですけど」
美琴「え……?(そ、そんな……)」
佐天「さすが、上条さんですよね。あの二人は凄いと思いますよ」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:00:58.88 ID:kLZpuRXC0
初春「固法先輩ですか? ケガとかもあるし、しばらくは風紀委員のお仕事休むって聞きましたけど」
美琴「そ、そうなの……わかったわ」
初春「先輩に何かあるなら伝えましょうか?」
美琴「い、いいわ。大丈夫か心配して来ただけだし……」
初春「そうですか。それじゃあ、御坂さんもお気をつけて」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:09:34.34 ID:kLZpuRXC0
美琴「何で……上手くいかないのよ……」
美琴「あの女……忠告しておいたのに……アイツから離れない」
美琴「しかも……以前より仲良くなってるって……どういう事よッ!?」
美琴「ケガさせるぐらいじゃ……ダメなのかしら」
美琴「はじめからあんなのいなければ良かったのに。そうすれば……!」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:21:53.33 ID:kLZpuRXC0
美琴「でも……もしやるとしても……」
美琴「いつもアイツが付いてるって言うし……下手したら……」
美琴「何で……なんでなのよ……うう。う……ひっ、ひぐ……」
美琴「とうまぁ……うっ……なんで……私じゃ……無いのよぉ……」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:26:17.79 ID:kLZpuRXC0
美琴「もう……嫌なんだよ……。やっちゃおう。そうすれば……」
固法「今日もありがとう。おやすみなさい、上条さん」
上条「ああ。おやすみ、美偉」
美琴「……(やってやる。……今やらなきゃ!)」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:31:18.17 ID:kLZpuRXC0
美琴「……行ったわね」
ピンポーン
固法「……誰かしら。えーっと、御坂さん? どうしたのかしら」
御坂『固法さん、いますか?』
固法「あ、はい。今開けますから待っててくださいね」
ガチャッ
固法「こんばんは。こんな時間にどうしたのかし―――」
ビリッ
美琴「あなたが……悪いんですよ」
固法「み……御坂……さ、さん……?」 バタッ
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:40:55.16 ID:kLZpuRXC0
美琴「顔……見られたわよね……もう後戻りは出来ない……!」
美琴「口封じなんて甘いこと考えちゃダメ……もう、やっちゃうんだから」
美琴「とりあえず……縛っておいた方がいいわよね……。この人の能力なら……」
美琴「……電撃使うのも控えなきゃ……特定される可能性もあるし……」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:44:52.54 ID:kLZpuRXC0
固法「んん……っ!」
美琴「あ、起きましたか。騒がれるのは嫌なので口にタオルを詰め込んでおきました」
美琴「……少しお話がしたいので、タオル抜いてあげてもいいんですが……」
ひゅっ。しゅっ。 美琴の取り出したナイフが固法の目の前の床に突き刺さる
美琴「騒がないで下さいね。……手が滑っちゃうかもしれませんから」
固法「ん……んん」 コクッ 小さく頷く
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:52:55.38 ID:kLZpuRXC0
固法「……ぷはっ……はぁ……はぁ……」
美琴「それでは、私の訊いた事にだけ答えてくださいね。それ以外は喋らないで下さい」
固法「み、御坂さん……なんでこんな事を……?」
美琴「喋らないで下さいと言ったんですけど。聞こえませんでしたか?」
固法「……わ、わかったわ」
美琴「それでいいです。私、刃物の扱いとか慣れていないんで。気をつけてくださいね」
美琴「よく考えてくださいね。縛られて動けないあなたと刃物を持つ私。どちらに優位性があるか」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 15:59:33.73 ID:kLZpuRXC0
美琴「もうわかってると思いますけど、前にあなたを襲ったのは私です」
美琴「その時、携帯電話にメッセージとして上条当麻と別れろ、って入れたはずなんですど」
美琴「あなたが消したかもしれませんが、結局あなた達は別れなかった。何であなたは別れなかったんですか?」
固法「と、当麻さんが……守ってくれるって……」
美琴「へぇ。そうなんですか。守ってくれる、ですか。……あなた、風紀委員ですよね」
美琴「風紀委員って学生を守る立場じゃありませんでしたか? なのに、何でアナタが守られる立場にいるんですか?」
固法「そ、それは……」
美琴「彼が守ってくれる、と言ったから。っていうのは止めてくださいね。あなたにも"自分の身は自分で守る"という選択はったはずですから」
美琴「それなのに……あなたは守られる立場を利用して、アイツに近づいた。……それが許せなかったんです」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:04:47.60 ID:kLZpuRXC0
美琴「アイツが誰に対しても優しいのは知っています。だからこそ、それを利用して近づいたあなたが憎いんです」
美琴「まあ、それだけじゃないでしょうけど。……もうあなたに話してもらうことはありません」
美琴「どうせあなたの話を聞いたってイラつきが増すだけですので。それじゃあ、またタオルを詰めさせてもらいますね」
固法「ふっ……ん……」
美琴「やっぱり、アイツを誘惑したんですよね。何を使ったんですかね」
美琴「アイツを誘惑したのは、そのご立派な胸ですかね。ああ、憎いですね。本当にッ!」
寝転んでいる固法の胸を美琴が足で思いっきり踏みつける
固法「……んんぐっ……!?」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:12:20.54 ID:kLZpuRXC0
美琴「本っ当に……憎たらしいですね……! ああ、もう!」
固法「ん……ぁ……」
美琴「……胸を踏まれて顔紅くしてるなんて……とんだ変態ですね。そしたら、こういうはどうでしょうかねっ!」
固法を仰向けにして、腹部を踏みつける
固法「はぐぁっ……ん……あ……ぁひ」
美琴「ははは……。何ですか、そのバカみたいな声。アイツが聞いたら幻滅ですよ」
美琴「ああ。もうあなたがアイツに会うことは無いんですね。……そしたら、どうなってもいいですか」
固法「は……んんぁ……」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:16:19.39 ID:kLZpuRXC0
固法「んぐっ……うっ……」
びしゃびしゃ……
美琴「うわっ……吐いちゃいましたよ……汚いですね……全く。このぐらい我慢してくださいよ」
美琴「それじゃあ、時間かけてもマズイので、そろそろやっちゃいますね」
美琴「こういうのって慣れていないんで、痛いかもしれませんが……まあ、あなたにはいいですか」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:21:52.09 ID:kLZpuRXC0
美琴「んー。まずは何処からいきましょうか。……やっぱり、胸ですかね」
美琴「服、脱がしますよ? ……縛ってると脱がしにくい……いいや、切っちゃいましょう」
びりびり。びりっ。ぷるん。
美琴「……本当に胸あるんですね。アイツにはもう見せたんですか? 変態な固法さんならとっくにですか」
美琴「それじゃあ、まずは切っていきましょうか」
すっ
胸に包丁をいれると同時に固法の口から空気が漏れ、体がはねる。
美琴「あ、案外簡単に入りましたね。なんというかお刺身みたいな感覚ですよ」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:25:59.43 ID:kLZpuRXC0
美琴「それじゃ、行きますよ」
すー。
固法「んっ……!? ……ふっ、っふ……!?」
すぱん
美琴「片方終わりましたよ。どうですか? ご自慢の胸が半分なくなっちゃった感想は?」
美琴「痛くて言葉も出ませんか。気絶しちゃあダメですよ? 最後まで見ていなきゃ。これはあなたへの罰なんですから」
すっ。すー。
固法「は……んは……」
美琴「あら、もう胸、なくなっちゃいましたね。私よりも小さいですか」
美琴「このままだと失血死ですか。すいません、ちょっと料理器具借りますよ」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:31:34.17 ID:kLZpuRXC0
美琴「えっと、あった。フライパンを十分熱して……」
美琴「これを切り口に乗せれば……とりあえず失血死は防げますか」
じゅー。
固法「……んっ。ぁ……ぁ……」
じょぉぉ……
美琴「うわ……今度はお漏らしですか? 小学生でもこんなにだらしなくありませんよ」
美琴「部屋全体が臭くなっちゃいましたねぇ……制服着てこなくてよかったです」
美琴「……そろそろいいですか。それじゃあ、えっと、どうすれば死ぬんですかね。人って」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:41:27.91 ID:kLZpuRXC0
美琴「……殴ると音が出ちゃうし……なるべく恐怖を持たして殺したいですね」
美琴「ゆっくりと自分が死んでいく感覚がわかる様に……頚動脈、ですか」
美琴「少しだけ頚動脈に傷つけて……ゆっくりと血が無くなっていくんです」
すっ。どぷっ
美琴「最後に言いたいことは? まあ、喋れるかわかりませんが」
固法「な……なんで……」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:50:44.11 ID:kLZpuRXC0
美琴「何で? あなたが私の好きな人に近づいたからですよ」
美琴「それでは。もう話すことは無いですけど。さようなら、固法さん」
美琴「やった。やったのよ……これで邪魔する人はいなくなった……!」
美琴「これで……私とアイツが……!」
美琴「ハハハハハ……ははあはははあはははは……!」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 16:55:13.75 ID:kLZpuRXC0
翌朝
上条「おはよう、美偉」
ピンポーン
上条「あれ? 美偉? ……どうしたんだ?」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
上条「いない……のか?」
がちゃ
上条「鍵が……開いてる!? 美偉!?」
上条「……な、何だよ……こ、コレ……!?」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:02:55.32 ID:kLZpuRXC0
数日後...
美琴「……いる?」
上条「…………何だ?」
美琴「アンタ、最近部屋に引き篭もってて何も食べてないでしょ」
上条「……ああ。……数日ぐらい何も食べなくたって……」
美琴「そういう事いわないの。……私が作ってあげるから」
上条「……悪いな」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:07:36.30 ID:kLZpuRXC0
美琴「シスターの子はどうしたの?」
上条「……インデックスは泣くだろうからイギリスに帰ってる」
美琴「そう。……あの、あんまり自分を責めないで」
美琴「……悪いのは、アンタじゃないから」
上条「……で、でも……俺は……ッ! 約束したのに……それなのに……!」
美琴「……私がいるから。アンタは安心していいよ」
上条「び……美琴……」
美琴「大丈夫だから。……大丈夫」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:15:58.70 ID:kLZpuRXC0
上条「美琴……俺って、弱いよな」
美琴「何言ってるの。アンタは強いよ。私よりも、ずっと」
上条「でも……」
美琴「大丈夫だから。嫌な事とか、悲しい事があったら全部私にぶつけちゃっていいから」
美琴「だから、アンタは……いつも通り、明るくいなさいよ」
上条「……ありがとな、美琴。少しだけ、元気が出たよ」
美琴「そう。……それじゃあ、さっさとご飯食べちゃいなさい」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:23:29.67 ID:kLZpuRXC0
上条「……美琴。本当にありがとう」
美琴「うん。どうせ放っといたらご飯食べないだろうから明日も作りに来るわよ」
上条「ああ。ありがとう」
美琴「全く。お礼言ってばかりじゃないの」
上条「ごめん」
美琴「謝るのも禁止ね。うじうじしてちゃダメだからね」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:31:03.15 ID:kLZpuRXC0
美琴「じゃあ、また明日」
バタン。
美琴「アンタは……私だけ見てればいいんだから」
美琴「これで……いいんだよね。そうだよ、幸せは―――自分でつかむ物なんだから」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:46:22.95 ID:kLZpuRXC0
固法美偉殺人事件の犯人は未だ捕まらず。
大きな証拠も無く、学園都市の最新技術を用いても犯人の特定は不可。
事件は迷宮入りとなり、二年後。
初春「おはようございます、白井さん」
白井「あら、初春。佐天さんもですか?」
佐天「おはようございます! ねぇ、聞いてくださいよ! なんと、私、今回のシステムスキャンで……!」
佐天「温度操作レベル4になったんですよ!」
初春「本当に凄いですよ、佐天さん。二年前までレベル0だったのに……」
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 17:57:19.20 ID:kLZpuRXC0
佐天「なんと、これによって。空間の温度変化による空気の流れによって……」
ふわり。
初春「ひゃぁっ!?」
佐天「離れた場所からも初春のスカートをめくることができちゃうんです!」
黒子「……全く。あなた達は変わりませんわね」
初春「佐天さん! やめてくださいよ!」
佐天「おや、今日は青と白の縞パンですかぁ。初春、来年から高校生なんだし、もう少し大人っぽいのにしないの?」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 18:05:31.70 ID:kLZpuRXC0
黒子「もう、二年ですのね……」
佐天「はい……。固法さん……あの時、初春大泣きで……」
初春「し、白井さんもですよ……!」
黒子「くだらないこと言ってないで。固法先輩の家にお花でも」
初春「そうですね。行きましょう」
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 18:09:24.47 ID:kLZpuRXC0
美琴「お久しぶりですね。固法さん」
美琴「化けて出ない事をみると、私の事、恨んでないみたいですね」
美琴「私は今幸せですよ。あなたがいなくなってくれたお陰で」
黒子「お姉様! 先に来てたんですの?」
御坂「まあね。それじゃ、私帰るわ」
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 18:10:46.33 ID:kLZpuRXC0
初春「御坂さんも……大変ですよね」
黒子「ええ。ああやって平静を装ってますけど、事件の直後、上条さんまで行方不明になって」
美琴「ただいま。……おとなしくしてたのね」
美琴「さ、私と遊びましょう。アンタは、ずっと私と一緒だから」
美琴「好きだよ、当麻」
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/01(金) 18:11:43.73 ID:kLZpuRXC0
やはりヤンデレールガンは無理だった
中盤は単なるグロになってしまったし、これはひどかった
三年後にして「同い年になりましたね」の方がよかったかもしれん
Tag : ヤンデレールガン
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