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猪狩守「ああっ…パワプロ…パワプロッ!!」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:12:41.21 ID:Pjlqmqki0 [1/63]
びゅるっびゅるるるるっ
猪狩「はぁ…はぁ…」
猪狩「またあいつでやってしまった…」
猪狩「…クソッ…」
僕は猪狩守。あかつき大付属高校のエースナンバーを背負う男だ。
僕は野球の申し子だ。これまで野球一筋で生きてきた。将来は必ず巨人でエースナンバーを背負う男だ。
なのに…生まれてからこんなこと一度もなかったのに…好きな奴が出来てしまった。
びゅるっびゅるるるるっ
猪狩「はぁ…はぁ…」
猪狩「またあいつでやってしまった…」
猪狩「…クソッ…」
僕は猪狩守。あかつき大付属高校のエースナンバーを背負う男だ。
僕は野球の申し子だ。これまで野球一筋で生きてきた。将来は必ず巨人でエースナンバーを背負う男だ。
なのに…生まれてからこんなこと一度もなかったのに…好きな奴が出来てしまった。
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:15:55.33 ID:Pjlqmqki0 [2/63]
パワプロ「おーい猪狩!今日も勝負だ!」
猪狩守「あ、ああ…」ドキン
パワプロ「?どうしたんだ、熱でもあるのか?」
猪狩守「ふっ、僕が風邪など引くわけないだろう?エースたるもの、体調管理もバッチリでなくてはね。」
パワプロ「相変わらずのやろーだなー!ちくしょー!心配して損したぜ!矢部くーん、キャッチボールしよー」
矢部「あ、わかったでやんす」
ちくしょう…また心にもない返し方をしてしまった…僕のバカやろうっ…
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:20:00.56 ID:Pjlqmqki0
猪狩進「今日から入部します。猪狩進です。よろしくお願いします」
パチパチパチパチ
監督「えー、猪狩進は猪狩守の実の弟だ。実力も兄譲りだから、レギュラーとられないようにな!パワプロ!」
パワプロ「わかってますよー!負けないからな、進くん!」
猪狩進「ふふっ、ええ…」
弟の進が入部してきた。もうあいつを好きになってから2年か…
思えばあいつが正捕手になってから、僕の実力も一気に伸びた気がするな…
ヤバイ…またムラムラしてきた…クソッ…
猪狩守「すみません。トイレにいってきます。」
監督「?ああ、わかった。」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:23:38.21 ID:Pjlqmqki0
進「兄さん」
守「?なんだ進」
進「兄さん、パワプロさんのこと好きでしょ?」
ブッ
思わずコーヒーを吹いてしまった。
守「なななななんてことをいうんだ?僕が?あの凡人を?あ、ありえないだろうらそんなこと。第一やつは…」
進「負けませんからね。」
守「え?」
進「兄さんには、負けませんからね。」ガチャッバタン
なんだというんだ、もしかして進のやつ…あいつもパワプロのことを…
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:26:49.81 ID:Pjlqmqki0
ーーーー二年前
パワプロ「くっそー!」
猪狩守(三振はとったが…あいつ、完全に僕の球を見切っていた…これは面白いことになるかもな)
あいつとの出会いは二年前。僕が見事三振に打ち取りながらも、僕の推薦で入部させてやった。
あの時はただ、少しだけライバルになれる素質のある奴 程度にしか見ていなかった。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:32:09.58 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「なー猪狩!キャッチボールしよーぜ!」
猪狩守「…ああ…」
なんなんだこいつは。入部当初から僕に積極的に話しかけてくる。他の連中は僕の実力を妬んで無視するばかりなのに。
こいつには調子を狂わされてばかりだ。
猪狩守「おい、パワプロ。なぜ君は僕を恐れない?」
パワプロ「は?」
猪狩守「え?」
パワプロ「恐れるって何が?お前1年の中でもダントツでうめーしよ、最高の投手じゃん!むしろ尊敬してるっていうか」
パワプロ「その、友達になりてえんだ!」
猪狩守「…」
友達。そんなもの、これまでの人生に必要なかったし、これからもいなくて構わないと思っていた。
だけど…なんなんだこの気持ちは。今までにない、気持ちが湧き上がってくる。
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:35:26.52 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「ふん、友達だって?僕はそんな馴れ合いは嫌いだね…」
パワプロ「そっか…」
猪狩守「…でも、今は気が変わった。貴様となら友達とやらになってやらんでもない」
猪狩守「ただし、僕の実力についてこれるなら、だけどね」
パワプロ「!そっか!じゃあこれからもよろしくな!猪狩!」ギュッ
猪狩守「なっ…///」
この時からだった。奴に特別な感情を抱くようになったのは。
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:38:56.45 ID:Pjlqmqki0
二年になったある日。奴は女を連れてきた。
パワプロ「猪狩、紹介するよ!この子、俺の幼馴染で彼女の舞ちゃん!」
舞「きゃー、あなたがあの猪狩守さん?すごい、イケメンですね!」
パワプロ「こらこら、舞ちゃんいきなりなにいってるのさ」
舞「てへ♪」
猪狩守「…ああ、よろしく。猪狩守だ。」
言葉にならない邪悪な感情が湧き上がってくる。
パワプロが、僕以外の、女と。
許 せ な い…
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:43:37.19 ID:Pjlqmqki0
それからというもの、僕は練習に打ち込めなくなった。
監督「おい猪狩。今日成績はなんだ?5失点2ホーマー…」
監督「わが名門あかつきのエースなんだぞ、お前は…もっとしっかりしてくれないと困る」
猪狩守「すみません、監督…」
監督「調子が優れないなら他の投手を使うからな?次の試合で結果を見せてもらうぞ」
猪狩守「はい…」
クソッ…クソッ…
どれだけ気にしないように努めても、自然とパワプロがあの女と幸せそうに笑っている絵がうかんでくるっ…
猪狩守「どうすればいいんだ…」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:47:53.98 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「えっマジですか!?」
監督「ああ、お前は次の試合から正捕手として使うことにした。最近メキメキ伸びてきたからな。」
パワプロ「あ、ありがとうございます!!」
そんなある日。パワプロはとうとう名門あかつきの正捕手となった。
1年の当初はダントツでヘタクソだったあいつが…
あ…そういえば、これであいつとバッテリーを組むことになるのか…
パワプロ「猪狩!俺もようやくレギュラーになれたぜ!これからもよろしくな!」ギュッ
猪狩守「!!」
猪狩守「あ、ああ…おめでとうパワプロ。僕の足を引っ張るなよ。」
パワプロ「なんだとー!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:52:12.43 ID:Pjlqmqki0
矢部「おいらもレギュラーになったでやんす!猪狩くん、パワプロくん!」
パワプロ「えっ、ほんと?やったー!俺たち、やっぱなにか縁があるね!」
矢部「大袈裟でやんす。おいらがみんなを甲子園に連れて行くでやんす!」
矢部…パワプロと同じく入部してきたやつだ。昔からパワプロの親友らしい…
僕よりもパワプロを詳しく知っている男…
ダメだ…同じチームの仲間じゃないか…そんなことを考えてはいけない…
猪狩守「君達凡人ではたかがしれてると思うが、せいぜいがんばってくれよ。ははははは!!」
パワプロ「なんだとー!相変わらずだなこんちくしょー!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:54:51.42 ID:Pjlqmqki0
守「進、お前もあかつきにくるのか?」
進「はい、兄さん。僕も名門でプレーしたいので。」
進「それに…あの人もいますしね」ボソッ
守「?何かいったか?」
進「いえ、なんでも。独り言です。」
進か…こいつは確かに優秀だ。パワプロ…レギュラーを守り切れるだろうか。
まあ僕としては進が正捕手でも…いや、ダメだ。やはりパワプロでなくては…
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:57:23.31 ID:Pjlqmqki0
進視点
進「 (パワプロさん…僕の交通事故を回避してくれた、運命の人…)」
進「絶対に、僕のものしてやりますからね」
進「さて、練習練習!あ、受験勉強もしとかないと…」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:01:02.60 ID:Pjlqmqki0
審判「ゲームセット!」
10-0。僕は、以前の実力を取り戻していた。
監督「さすがだな猪狩。まさか1安打だけとはな。あのときはどうしてたんだ?まったく。この調子で頼むぞ。」
猪狩守「はい。」
パワプロ「ナーイスピッチ!お前ほんとすげーな!構えたところに最高のボールがくるぜ!」
猪狩守(ドキッ…)「ふ、ふん。僕の実力を持ってすれば、君じゃなくとも可能なことさ。」
パワプロ「なんだとー!」
違う…違うんだ。パワプロ。君でなくてはダメなんだ…
猪狩守「パワプロ。帰って自主練しないか?ピッチングは捕手が必要だ。」
パワプロ「あー…ごめん、今日は舞ちゃんとデートの予定なんだ。」
猪狩守「…そうか…」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:04:01.89 ID:Pjlqmqki0
舞…あの女。忌々しい。いつも僕らの邪魔をする…
猪狩守「ま、まあそういうことなら勘弁しておいてあげるよ。僕はファンと握手でもしてくるよ!ハハハ!」
クソっ…帰ってオナニーして鎮めよう…
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:07:40.93 ID:Pjlqmqki0
そんなこんなで。進が入部してきたわけだ。
守「クソッ進のやつ…正気か…?」
まさか、ライバルが女だけではなく、実の弟まで参戦してくるとは…
進は、確かに野球もうまいし、僕よりも童顔で女子にも男子にも人気がある。
僕が勝てるのか…
猪狩守「まて。落ち着け猪狩守。僕は生まれてからずっとエースを背負ってきた天才だぞ?他の分野だって誰にだって負けるはずはないんだ…」
猪狩守「くくく、ふははははは!!」
猪狩守「そうだ…まずはあの女からだ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:11:02.55 ID:Pjlqmqki0
監督「今日は恋々高校との練習試合だ。いくら弱小だといっても、礼儀をつくせ。わかったな。」
チームメート全員「はい!!」
あおい「やっほー。君がエースの猪狩くん?ボクが女だからって手加減しないでよね。」
早川あおい…女がエースなチームがあるとは聞いていたが、こいつのことか…
猪狩守「ふん。僕は雑魚には興味ないさ。せいぜい、僕から一安打でもできることを祈っておくことだね。ハハハ!!」
あおい「なにー!!」
パワプロ「おーい、なに話してるんだ?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:14:42.79 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「(ドキッ)パワプロ…」
あおい「君がキャッチャー?…なるほど、イイカラダしてるね。肩も強そうだ。」
パワプロ「え!?君、女の子!?」
あおい「そうだよ。早川あおい。よらしくね。」スッ
パワプロ「あ、うん!(なかなかかわいい…)」グッ
なにやってるんだパワプロ!!君は僕のものだと…く、ダメだこらえろ…
猪狩守「おいおい。敵同士が馴れ合っていていいのかい?僕らの練習にくらいはなってくれよ、早川。」
あおい「むっ…ふんだ。」スタスタ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:19:13.17 ID:Pjlqmqki0
試合終了。1-0でなんとかこちらが勝った。
パワプロ「すごいね、早川さん…女の子なのにみんな全然打てなかった…」
猪狩守「ふん。得点が僕のホームランだけとはな。野手として情けないとは思わないのかい?」
パワプロ「面目ないよほんと…」
あおい「あちゃー。いけると思ったんだけどなー。」
パワプロ「あ、早川さん!」
あおい「お疲れ様。やっぱりあかつきはすごいね、僕らも相当練習したはずなのに、3安打しか打てなかったよ。」
猪狩守「ふん。なかなかやるじゃないか。僕から三本も安打するとはね。」
あおい「次は負けないよ!絶対だからね!」
パワプロ「ねえ、早川さんっていつから野球やってるの?」
あおい「3歳からだよ。」
パワプロ「えー!!すごい!」
なにがすごいんだ…ぼくは2歳からだぞ、パワプロ。
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:21:58.81 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「俺なんて小6からだよ~矢部くんと一緒に誘われてさ~」
あおい「誰?」
パワプロ「あ、俺の親友。矢部くーん!」
矢部「待ってたでやんす!いつ呼ばれるかドキドキしてたでやんす!あおいちゃん、矢部明雄でやんす!よろしくでやんす!」
あおい「あ、うん。よろしく。」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:25:30.61 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「矢部くん、馴れ馴れしいよw」
あおい「いいよ別に。パワプロくんもボクのこと、あおいでいいよ。」
パワプロ「え、ほんと?じゃああおいちゃん、君のボール見てて思ったんだけど、かなり素質があると思うんだ。」
あおい「?」
パワプロ「俺のキャッチャーとしての性分なんだけど、君のボールをもっと凄くしてみたいんだ!」
猪狩守「な、なにをいっているパワプロ!?こいつは敵だぞ!?」
パワプロ「いいじゃん、猪狩。敵は強い方が燃えるだろ?」
猪狩守「しかし…!」
あおい「それでそれで?」
パワプロ「たまにでいいから、自首練習してみない?俺と」
なっ…
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:28:38.01 ID:Pjlqmqki0
ふざけるなパワプロ…女と…二人で自首練習だと…?僕との練習はどうなる…!
あおい「ほんとに?いいの?ボクは大歓迎だよ。」
パワプロ「ほんと?やったー!じゃあ、練習のときは連絡するからメールアドレスを…」
ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな!!!!!
パワプロ…君はどうしてッ…
猪狩守「すまない。少しトイレに。」
パワプロ「?ああ。大丈夫か?」
猪狩守「うるさい!!!」バタン
パワプロ「なっ…どうしたんだよあいつ…」
あおい「…なるほどね…ふふっ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:32:50.48 ID:Pjlqmqki0
クソッ…僕はバカか…感情は抑えなくてはならないのに…
猪狩守「はぁ…はぁ…パワプロ…うっ!!」
びゅるるー!!!びゅるー!!
猪狩守「はぁ…はぁ…なにをやってるんだ僕は…」
また女が。僕とパワプロの関係を邪魔しにきた…
奴も、消さなくては…
猪狩守「ふふっ…待っていろ、早川あおい。僕とパワプロの仲を邪魔した罪は大きい…」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:36:19.40 ID:Pjlqmqki0
カキーン!!
監督「おい、猪狩。お前の弟、相当な才能だな、あれは。」
猪狩守「はぁ。」
監督「パワプロの正捕手の座も危ないかもしれんぞ」
猪狩守「!」
猪狩守「…おい!パワプロ!!投球練習だ!!!はやくこい!!」
パワプロ「どうしたんだよー、怒ってるのか?」
猪狩守「君のためだ。はやくいくぞ。」
進がレギュラーになることだけは阻止しなくては…僕はパワプロじゃないとダメなんだ…
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:39:26.99 ID:Pjlqmqki0
夜の神社。進視点
ブンッ!ブンッ!
進「はぁ…はぁ…あと200回…」
パワプロ「あ!進くん!」
進(ドキッ)「ぱ、パワプロさん!?どうしてここが…」
パワプロ「俺もたまにここで自首練してるんだよー。まさか進くんもここでやってるとはね!」
進「そ、そうですか…」
パワプロ「?どうしたの?顔が紅いよ?最近暑いからねー、熱中症なら休んどきなよ!」
進「い、いえ、大丈夫です!」
まさかパワプロさんにこんなとこで出会えるなんて…ここはチャンスかもしれない…
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:43:40.70 ID:Pjlqmqki0
ブンッ!ブンッ!
パワプロ「97…98…」
やっぱりパワプロさんはすごい。僕なんかより全然パワフルで、力のあるスイングだ。
進「…ジーッ」
パワプロ「な、なに?進くん。」
進「あ、いえ。どうぞ続けてください。僕も再開しようかな…」
よいしょっと。…あれ?
進「す、すいません、ちょっと」
パワプロ「どうしたの?」
進「い、いえ…尿意が」
パワプロ「女の子みたいな顔して、やっぱり男なんだなー進くんもw立ちションしてきなよ」
進「は、はい…」
なんで勃起してるんだ、僕は。
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:46:06.46 ID:Pjlqmqki0
進「うう…どうしよう 」
進「オナニーするわけにもいかないし…」
進「…」
進「…思い切って、アプローチしてみようか…」
進「兄さん、ごめんね…ふふっ」
進「パワプロさん!ちょっときてください」
パワプロ「?進くんションベン終わったの?」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:48:39.30 ID:Pjlqmqki0
進「あのですね…ここにしゃがんでもらえます?」
パワプロ「?変なことするなー進くんは。」
進「少しだけ目閉じてもらえます?びっくりしますから。」
パワプロ「わかった。」
進「 (よしっ…今だ)」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:51:12.36 ID:Pjlqmqki0
雲をつかみとれー僕らのー目指す未来はー♪
進「!」
パワプロ「あ、ごめん…舞ちゃんからだ。もしもし…え?今からうちこないかって?もうこんな時間なのに?
あーはいはいわかったよー。舞ちゃん寂しがりだからねーw」
ピッ
パワプロ「ごめん!進くん、俺用事できちゃった!」
進「…そう、ですか…」
パワプロ「また今度ね!」タタタッ
進「…」
進「クソッ…」ドンッ
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:53:16.87 ID:Pjlqmqki0
舞…パワプロさんに、彼女がいたのか…知らなかった…
進「どうすればパワプロさんは振り向いてくれるんだろう…」
進「兄さん…またゲームは振り出しに戻ったみたいですね…」
~~~~~~~
猪狩守「…ここか。恋々高校は」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:56:18.63 ID:Pjlqmqki0
あおい(ふぅっ。さて、練習いこっと)
猪狩守「おい」
あおい「…?猪狩守くん?どうしてここにいるの?関係者以外立ち入り禁止だよ。」
猪狩守「そんなことはどうでもいい。お前に話がある…」
あおい「話…?」
早川あおい……パワプロには近づけさせないぞ…
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:58:58.72 ID:Pjlqmqki0
ーー体育館裏
あおい「で、はなしってなに?もしかしてボクに惚れたの?」
猪狩守「ふざけるな。そんなわけがないだろう。僕を誰だと思っている」
あおい「それとも…パワプロくんのことかな?」
猪狩守「なっ!?」
あおい「ふふ、図星みたいだね。」
なんだこいつ…なぜ知っている!?
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:01:24.71 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「ふ、ふふん。知っているなら話が早い。パワプロは僕の大切なバッテリーだ。君と練習して、
僕らの調子に影が差しては困る。今すぐ、パワプロとの自首練習はやめてくれないか?」
あおい「ニヤニヤ」
猪狩守「お、おい!聞いているのか早川あおい!!」
あおい「君…パワプロくんに特別な感情抱いてないかな?」
猪狩守「!!!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:04:08.56 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「そ、そんなわけがないだろう。僕は男で、あいつも男。まさか僕がホモセクシャルなわけがないじゃないか。」
あおい「ふーん、そうなんだ。」ニヤニヤ
猪狩守「なにをにやついている!!ほんとにムカつく女だ…とにかく、パワプロとの自首練習はやめろ!わかったな!!」
あおい「うん、いいよ」
な、急にあっさりと…
あおい「その代わり、君に協力してもらおうかな?」
猪狩守「なにっ!?」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:07:24.20 ID:Pjlqmqki0
あおい「せっかく、パワプロくんとの約束をおじゃんにされたんだし。それ相応の責任はとってもらおうかな?」
猪狩守「きっ貴様、誰に向かって…!」
あおい「とりあえず、メールアドレス教えて?君の投手としての技術、性格…学ばせてもらうよ。」
猪狩守「くっ………」
猪狩守「まあ、いいだろう。どうせ女ごときが僕の技を盗めるわけがないしな。」
あおい「わーい」
なんなんだこの女は…僕が後手に回っているなんて…
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:10:34.20 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「はぁ…」
矢部「どうしたでやんす?パワプロ君。」
パワプロ「いや、あおいちゃんがね…急に練習はやめにしよって…」
矢部「え?なにかあったんでやんすかね…」
パワプロ「俺、嫌われたのかな?」やる気が下がった
ふふ…それでいい、パワプロ…ああ、落ち込んでいる君も可愛いよ…
猪狩守「は、はやく練習にいくぞ。パワプロ、矢部。」
矢部「はーいでやんす。」
パワプロ「うん…」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:16:29.82 ID:Pjlqmqki0
そんなこんなで、時はすぎていった。
猪狩守「はぁ…はぁ…今日の自主トレはこの程度にしておくか…」
春の甲子園が近い。
僕には、野球もだが、やらなければならないことがある…
猪狩守「舞…パワプロの彼女…くくくっ」
心の中での舞への憎しみは、日々募るばかりだが、具体的にわかれさせる方法はまだ考えていない。
猪狩守「クソッ!時間がない…!どうすれば…」
プルルルルル
猪狩守「…?早川…なんだ急に…」
猪狩守「もしもし。僕だ。」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:20:11.76 ID:Pjlqmqki0
あおい「あ、猪狩くん?やっほー」
猪狩守「なんだ。僕には時間がないんだ。要件をいえ。」
あおい「つれないなぁー…じゃ、言うけど、君、パワプロくんと舞ちゃんを別れさせたいんでしょ?」
猪狩守「なにっ!?」
あおい「ボクはこれでもいろんな情報知ってるからねー。」
猪狩守「…」
あおい「で、どうなの?」
猪狩守「…そうだ」
あおい「あはー!やっぱりー」
くっ…本当にイライラする女だ。仕方なく投球指導派してやっているが…
あおい「ボクに提案があるんだ。」
猪狩守「…」
あおい「あのね…」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:23:26.03 ID:Pjlqmqki0
なるほど…それはいいかもしれないな…
たまには役に立つ女だ…
猪狩守「なるほど。ありがとう。」
あおい「あれ?素直だね」
猪狩守「僕は礼儀を大切にするのでね。」
猪狩守「じゃ、切るぞ」ピッ
あおい「ふふっ…バカな猪狩くん…パワプロくんは、私のものなのにね…」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:26:24.38 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「ふー、今日も疲れたなぁー…」
進「パワプロさん、スポーツドリンクです。僕の飲みさしでもいいならあげますよ。」
パワプロ「え、ほんと?ラッキー!ありがとう進くん!」ゴクゴク
進「あっ…///」
進!!!貴様よくもパワプロに…
守「お、おいパワプロ。僕のタオルも使わせてあげるよ。」
パワプロ「えー?タオルはちょっとなぁ…」
何っ!!?
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:29:26.03 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「そ、そうか…すまない…」
パワプロ「あ、え、と、ほ、ほら!猪狩のスポーツドリンクもわけてくれないかな?まだ喉乾いてるし!」
猪狩守「え?いいのか?」
パワプロ「おう!さ、もらうぞ!」ゴクゴク
矢部「君達、ほんとに仲いいでやんすね…ちょっと気持ち悪いでやんす…」
矢部…調子に乗るなよ だが今の僕は機嫌が良いから許してやる…
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:33:47.15 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「早川のあの作戦だが、実行してみるか…そろそろだな…」
猪狩守「おい、パワプロ」
パワプロ「なんだ?」
猪狩守「今度の日曜日、僕と僕の彼女とパワプロと舞さんでダブルデートしないか?」
パワプロ「えっ!?お前彼女いるの!?」
もちろん彼女ではない。作戦のために彼女を装うだけだ…
猪狩守「ああ、そうだ。どうだ?コースは僕が用意する。」
パワプロ「え、いいの?やったー!いくいく」
猪狩守「よし…じゃ、日曜日だぞ。忘れるなよ」
とりあえず約束は成功した…時間がない…急がないと…
パワプロは…僕のものだ…
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:35:28.40 ID:Pjlqmqki0
ちょっと休憩します
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:49:53.83 ID:Pjlqmqki0
当日
あおい「やっほー!パワプロくん。」
パワプロ「えっ!?猪狩の彼女ってあおいちゃん!?」
早川…わかっているんだろうな…
猪狩「ああ。そうだ。」
舞「よろしくお願いします。」
猪狩「ああ。こちらこそ」
チッ…
パワプロ「じゃ、じゃあ、いこうか!」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:53:29.59 ID:Pjlqmqki0
その後、僕はやったこともないボーリングやカラオケとやらで時間を潰した。
パワプロ「結構疲れたねー」
舞「うん…パワプロくん歌いすぎ…」
あおい「ボクは楽しかったけどなー。」
猪狩守「ははっ。僕も楽しかったよ。」
早川…
あおい「ね、舞ちゃん、ちょっとお話があるんだけど。」
よしっ
舞「え?私に?」
あおい「うん。あっちではなそ。ごめんね、パワプロくん、猪狩くん」
パワプロ「あ、うん」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:56:20.19 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「なに話してるんだろうなー」
猪狩「……」
頼むぞ…早川あおい…
舞「……」スタスタ
パワプロ「あ、戻ってきた。」
舞「パワプロくん。別れましょう」
パワプロ「えっ!???」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:57:27.82 ID:Pjlqmqki0
よしっ!よくやった!
舞「パワプロくんって…あおいちゃんと浮気してたんだね…」
パワプロ「え?」
猪狩守「え?」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:59:59.24 ID:Pjlqmqki0
舞「証拠写真も、全て見せてもらったよ…」
な、なんだと!?そ、そんなはずが…
パワプロ「…ばれたか」
猪狩守「なに!?」
舞「うん。あおいさんから聞いたよ。猪狩さんの彼女じゃないことも、ずっとパワプロくんと付き合っていたことも。」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:04:18.70 ID:Pjlqmqki0
なななな、なんで!!!!そんなことがあるはずがない!!
猪狩守「おい…パワプロ…嘘だろ…?」
パワプロ「全て本当さ。僕とあおいちゃんはあの試合の日から付き合っていたんだ。」
猪狩守「な…な…」
猪狩守「じゃあ、なぜ、あの時落ち込んでいた!?なぜ!!」
パワプロ「あおいちゃんが浮気でもしたのかと思ったからね、でもそのあとすぐ詳細は教えてもらった。
猪狩、君と秘密の特訓をしていたことも知っていたよ」
猪狩守「な……な……」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:08:52.91 ID:Pjlqmqki0
あおい「そうだよ。猪狩守くん、君はずっとボクの手のひらの上で踊っていたというわけさ」
あおい「ボクはまんまと君の野球技術を盗め、好きな人ともうまく付き合うことができた」
あおい「パワプロくんはね…中学時代からすでに知り合いだったんだよ」
あおい「あの時は見違えててすぐ気づかなかったけど」
あおい「面影があったし、猪狩くんがトイレにいったあと、思い出して盛り上がってたんだよ」
猪狩守「な…な…」
パワプロ「猪狩。お前が俺に特別な感情を持っているらしいことも…知っている。」
!!!!!
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:17:13.54 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「猪狩…」
猪狩守「うわあああああああああああ!!!!!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だああああ!!」
猪狩守「ありえない!!!!!そんなこと!!!」
猪狩守「パワプロ!!!!貴様あああああああ!!!」
あおい「クスッ…これで、甲子園はボクらがいただきだね」
パワプロ「落ち着け!」
猪狩「!!」
パワプロ「…俺は、お前がどんな嗜好だろうと気にしない!俺は、お前の投手としての才能に。心底惚れているんだ!」
猪狩守「パワ…プロ…」
あおい「…(おかしいな、こんなのシナリオになかったはずだけど…?)」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:19:22.82 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「…あおいちゃん」
あおい「な、なに?パワプロくん。今夜も激しく…」
パワプロ「…別れよう。」
あおい「えっ!?」
猪狩守「!!!」
パワプロ「俺は…猪狩が俺に、そういう気持ちを抱いているなんて、半信半疑だった。」
パワプロ「猪狩の気持ちを確かめる方法は、これしかないと思っていた」
パワプロ「こいつはプライドが高く、本心なんてなかなか晒してくれないからね。」
猪狩守「パワ…プロ…?」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:21:55.38 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「毎日、こいつとともに練習してきた」
パワプロ「ずっと、猪狩の球を受けてきた」
パワプロ「俺は…猪狩と共にこれからも野球がしたい」
あおい「ぱ、パワプロくん??なにいってるのかな…ほ、ホモ発言??マジでありえないっていうか…」
パワプロ「すまない。本当に利用されていたのは、あおいちゃん、君だったんだ」
パワプロ「…全て、俺の計画どおりだ」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:26:05.31 ID:Pjlqmqki0
舞「…そういうことだったのね」
パワプロ「舞ちゃん…」
舞「パワプロくん、いつも猪狩くんの話してたよね。野球の話…」
舞「私、本当は気づいてた。パワプロくんの本心に。」
舞「だからわざと、猪狩くんの前でイチャイチャしてみせたりした。」
舞「…パワプロくんが、ほんとに好きだったから」
パワプロ「舞ちゃん…」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:30:26.58 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「す、すまない…話がこんがらがって…パワプロ…君はこれからも僕とバッテリーを組んでくれるのか…?」
パワプロ「ああ…猪狩。俺も野球だけじゃだめだ、と思って女の子と付き合ってみたが…やっぱり俺は…
お前と野球をしている時が一番楽しいし、幸せだった」
猪狩守「ぱ、パワプロ!!」ガシッ
あおい「そ…そんな…く…」
あおい「このホモ共!!絶対に…絶対にボクら恋々が甲子園に行ってやる…行ってやるんだから!!!」ダッ
パワプロ「すまない…あおいちゃん。」
舞「グスッ、パワプロくん、私は、もう彼女じゃないけど、これからもずっと見守っていくからね」
パワプロ「舞ちゃん…ありがとう。」
猪狩守「…」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:35:50.04 ID:Pjlqmqki0
ーーー数週間後。
監督「今日は決勝だ…相手は恋々。これに勝てばセンバツ出場は確実。絶対に勝て。わかったな」
チーム全員「はい!!」
猪狩守「パワプロ。僕らの新球、披露する時がきたな。」
パワプロ「ああ。あの夜から猛特訓してようやく得た魔球」
猪狩守&パワプロ「「ライジングショットを!」」
あおい「はあ…はあ…」
手塚「あ、あおい先輩…試合前にそんなにはしっていいんすか?」
あおい「うるさい!こうでもしないと落ち着かないの!」
円谷「す、すんません!!」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:39:20.83 ID:Pjlqmqki0
進「 (あの日からパワプロさんと兄さんの関係は周りからみても明らかに変わっていた)」
進「 (友情タッグ練習…とでもいうのか、とてつもない練習効率を生み出していた)」
進「ふふっ、どうやら僕の負けみたいですね…兄さん」
守「?どうした進。代打があるかもしれん。しっかり準備しておけよ!」
進「はい!」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:44:25.02 ID:Pjlqmqki0
ーーー…試合終了
結果はーーー2-0であかつきの勝利!
あおい「クソックソぉっ!!!」バンッバンッ!
手塚「残念だったですね…」
円谷「でももしかしたら甲子園もあるかも…」
あおい「パワプロ…猪狩守…ボクを踊らせた罪は絶対に許さないんだから…夏は絶対に甲子園に行ってやる!!!」
~~~~~~
監督「い、猪狩守。すごい球だったな。いつあんなものを?」
猪狩守「パワプロのおかげですよ。」
猪狩守「パワプロと…友情が芽生えました。そのおかげです」
監督「そ、そうか。甲子園でも頼むぞ!」
ーーーーーー…
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:47:04.33 ID:Pjlqmqki0
しかし…
甲子園はそう甘くなく…
ーーーーゲームセット!!
実況「あかつき大付属ー!!帝王実業に10-0で破れましたー!!」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:51:15.66 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「猪狩、残念だったな。」
猪狩守「ああ。だが、僕らにはまだ夏がある。」
パワプロ「…恋々は、更に力をあげてくるぞ」
猪狩守「ふっ、大丈夫さ。さらにその上をいくだけだ」
猪狩守「それよりパワプロ…今日も、僕の家にこないか?家族はでかけている。」
パワプロ「猪狩…」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:55:30.19 ID:Pjlqmqki0
ーーー言い忘れていたが、僕らはもう…恋人といって良い関係になった。
こうして、一週間に一度は互いの家で体を交える日々だ。
猪狩守「くっ…パワプロっ…!」びゅるー!びゅるるー!
パワプロ「ッ…!!」
猪狩守「はぁ…はぁ…」
パワプロ「はぁ…はぁ…はぁ…」
猪狩守「パワプロ…ずっと一緒だぞ」
パワプロ「ああ…プロに行っても…ずっとお前と俺は相棒だ!」
END
御愛読ありがとうございました!次回作にご期待ください!
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 21:10:44.42 ID:Pjlqmqki0 [62/63]
ありがとうございました
守が2010で公式でガチホモだったので唐突に書きたくなって書きました
SSは初めてです
またかくことがあればよろしくお願いします
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 21:23:49.72 ID:Pjlqmqki0 [63/63]
問題のイベントですが、
ジャイアンツで11月に1軍に昇格できれば必ず発生します。
興味のある方は是非
パワプロ「おーい猪狩!今日も勝負だ!」
猪狩守「あ、ああ…」ドキン
パワプロ「?どうしたんだ、熱でもあるのか?」
猪狩守「ふっ、僕が風邪など引くわけないだろう?エースたるもの、体調管理もバッチリでなくてはね。」
パワプロ「相変わらずのやろーだなー!ちくしょー!心配して損したぜ!矢部くーん、キャッチボールしよー」
矢部「あ、わかったでやんす」
ちくしょう…また心にもない返し方をしてしまった…僕のバカやろうっ…
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:20:00.56 ID:Pjlqmqki0
猪狩進「今日から入部します。猪狩進です。よろしくお願いします」
パチパチパチパチ
監督「えー、猪狩進は猪狩守の実の弟だ。実力も兄譲りだから、レギュラーとられないようにな!パワプロ!」
パワプロ「わかってますよー!負けないからな、進くん!」
猪狩進「ふふっ、ええ…」
弟の進が入部してきた。もうあいつを好きになってから2年か…
思えばあいつが正捕手になってから、僕の実力も一気に伸びた気がするな…
ヤバイ…またムラムラしてきた…クソッ…
猪狩守「すみません。トイレにいってきます。」
監督「?ああ、わかった。」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:23:38.21 ID:Pjlqmqki0
進「兄さん」
守「?なんだ進」
進「兄さん、パワプロさんのこと好きでしょ?」
ブッ
思わずコーヒーを吹いてしまった。
守「なななななんてことをいうんだ?僕が?あの凡人を?あ、ありえないだろうらそんなこと。第一やつは…」
進「負けませんからね。」
守「え?」
進「兄さんには、負けませんからね。」ガチャッバタン
なんだというんだ、もしかして進のやつ…あいつもパワプロのことを…
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:26:49.81 ID:Pjlqmqki0
ーーーー二年前
パワプロ「くっそー!」
猪狩守(三振はとったが…あいつ、完全に僕の球を見切っていた…これは面白いことになるかもな)
あいつとの出会いは二年前。僕が見事三振に打ち取りながらも、僕の推薦で入部させてやった。
あの時はただ、少しだけライバルになれる素質のある奴 程度にしか見ていなかった。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:32:09.58 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「なー猪狩!キャッチボールしよーぜ!」
猪狩守「…ああ…」
なんなんだこいつは。入部当初から僕に積極的に話しかけてくる。他の連中は僕の実力を妬んで無視するばかりなのに。
こいつには調子を狂わされてばかりだ。
猪狩守「おい、パワプロ。なぜ君は僕を恐れない?」
パワプロ「は?」
猪狩守「え?」
パワプロ「恐れるって何が?お前1年の中でもダントツでうめーしよ、最高の投手じゃん!むしろ尊敬してるっていうか」
パワプロ「その、友達になりてえんだ!」
猪狩守「…」
友達。そんなもの、これまでの人生に必要なかったし、これからもいなくて構わないと思っていた。
だけど…なんなんだこの気持ちは。今までにない、気持ちが湧き上がってくる。
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:35:26.52 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「ふん、友達だって?僕はそんな馴れ合いは嫌いだね…」
パワプロ「そっか…」
猪狩守「…でも、今は気が変わった。貴様となら友達とやらになってやらんでもない」
猪狩守「ただし、僕の実力についてこれるなら、だけどね」
パワプロ「!そっか!じゃあこれからもよろしくな!猪狩!」ギュッ
猪狩守「なっ…///」
この時からだった。奴に特別な感情を抱くようになったのは。
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:38:56.45 ID:Pjlqmqki0
二年になったある日。奴は女を連れてきた。
パワプロ「猪狩、紹介するよ!この子、俺の幼馴染で彼女の舞ちゃん!」
舞「きゃー、あなたがあの猪狩守さん?すごい、イケメンですね!」
パワプロ「こらこら、舞ちゃんいきなりなにいってるのさ」
舞「てへ♪」
猪狩守「…ああ、よろしく。猪狩守だ。」
言葉にならない邪悪な感情が湧き上がってくる。
パワプロが、僕以外の、女と。
許 せ な い…
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:43:37.19 ID:Pjlqmqki0
それからというもの、僕は練習に打ち込めなくなった。
監督「おい猪狩。今日成績はなんだ?5失点2ホーマー…」
監督「わが名門あかつきのエースなんだぞ、お前は…もっとしっかりしてくれないと困る」
猪狩守「すみません、監督…」
監督「調子が優れないなら他の投手を使うからな?次の試合で結果を見せてもらうぞ」
猪狩守「はい…」
クソッ…クソッ…
どれだけ気にしないように努めても、自然とパワプロがあの女と幸せそうに笑っている絵がうかんでくるっ…
猪狩守「どうすればいいんだ…」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:47:53.98 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「えっマジですか!?」
監督「ああ、お前は次の試合から正捕手として使うことにした。最近メキメキ伸びてきたからな。」
パワプロ「あ、ありがとうございます!!」
そんなある日。パワプロはとうとう名門あかつきの正捕手となった。
1年の当初はダントツでヘタクソだったあいつが…
あ…そういえば、これであいつとバッテリーを組むことになるのか…
パワプロ「猪狩!俺もようやくレギュラーになれたぜ!これからもよろしくな!」ギュッ
猪狩守「!!」
猪狩守「あ、ああ…おめでとうパワプロ。僕の足を引っ張るなよ。」
パワプロ「なんだとー!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:52:12.43 ID:Pjlqmqki0
矢部「おいらもレギュラーになったでやんす!猪狩くん、パワプロくん!」
パワプロ「えっ、ほんと?やったー!俺たち、やっぱなにか縁があるね!」
矢部「大袈裟でやんす。おいらがみんなを甲子園に連れて行くでやんす!」
矢部…パワプロと同じく入部してきたやつだ。昔からパワプロの親友らしい…
僕よりもパワプロを詳しく知っている男…
ダメだ…同じチームの仲間じゃないか…そんなことを考えてはいけない…
猪狩守「君達凡人ではたかがしれてると思うが、せいぜいがんばってくれよ。ははははは!!」
パワプロ「なんだとー!相変わらずだなこんちくしょー!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:54:51.42 ID:Pjlqmqki0
守「進、お前もあかつきにくるのか?」
進「はい、兄さん。僕も名門でプレーしたいので。」
進「それに…あの人もいますしね」ボソッ
守「?何かいったか?」
進「いえ、なんでも。独り言です。」
進か…こいつは確かに優秀だ。パワプロ…レギュラーを守り切れるだろうか。
まあ僕としては進が正捕手でも…いや、ダメだ。やはりパワプロでなくては…
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 17:57:23.31 ID:Pjlqmqki0
進視点
進「 (パワプロさん…僕の交通事故を回避してくれた、運命の人…)」
進「絶対に、僕のものしてやりますからね」
進「さて、練習練習!あ、受験勉強もしとかないと…」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:01:02.60 ID:Pjlqmqki0
審判「ゲームセット!」
10-0。僕は、以前の実力を取り戻していた。
監督「さすがだな猪狩。まさか1安打だけとはな。あのときはどうしてたんだ?まったく。この調子で頼むぞ。」
猪狩守「はい。」
パワプロ「ナーイスピッチ!お前ほんとすげーな!構えたところに最高のボールがくるぜ!」
猪狩守(ドキッ…)「ふ、ふん。僕の実力を持ってすれば、君じゃなくとも可能なことさ。」
パワプロ「なんだとー!」
違う…違うんだ。パワプロ。君でなくてはダメなんだ…
猪狩守「パワプロ。帰って自主練しないか?ピッチングは捕手が必要だ。」
パワプロ「あー…ごめん、今日は舞ちゃんとデートの予定なんだ。」
猪狩守「…そうか…」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:04:01.89 ID:Pjlqmqki0
舞…あの女。忌々しい。いつも僕らの邪魔をする…
猪狩守「ま、まあそういうことなら勘弁しておいてあげるよ。僕はファンと握手でもしてくるよ!ハハハ!」
クソっ…帰ってオナニーして鎮めよう…
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:07:40.93 ID:Pjlqmqki0
そんなこんなで。進が入部してきたわけだ。
守「クソッ進のやつ…正気か…?」
まさか、ライバルが女だけではなく、実の弟まで参戦してくるとは…
進は、確かに野球もうまいし、僕よりも童顔で女子にも男子にも人気がある。
僕が勝てるのか…
猪狩守「まて。落ち着け猪狩守。僕は生まれてからずっとエースを背負ってきた天才だぞ?他の分野だって誰にだって負けるはずはないんだ…」
猪狩守「くくく、ふははははは!!」
猪狩守「そうだ…まずはあの女からだ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:11:02.55 ID:Pjlqmqki0
監督「今日は恋々高校との練習試合だ。いくら弱小だといっても、礼儀をつくせ。わかったな。」
チームメート全員「はい!!」
あおい「やっほー。君がエースの猪狩くん?ボクが女だからって手加減しないでよね。」
早川あおい…女がエースなチームがあるとは聞いていたが、こいつのことか…
猪狩守「ふん。僕は雑魚には興味ないさ。せいぜい、僕から一安打でもできることを祈っておくことだね。ハハハ!!」
あおい「なにー!!」
パワプロ「おーい、なに話してるんだ?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:14:42.79 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「(ドキッ)パワプロ…」
あおい「君がキャッチャー?…なるほど、イイカラダしてるね。肩も強そうだ。」
パワプロ「え!?君、女の子!?」
あおい「そうだよ。早川あおい。よらしくね。」スッ
パワプロ「あ、うん!(なかなかかわいい…)」グッ
なにやってるんだパワプロ!!君は僕のものだと…く、ダメだこらえろ…
猪狩守「おいおい。敵同士が馴れ合っていていいのかい?僕らの練習にくらいはなってくれよ、早川。」
あおい「むっ…ふんだ。」スタスタ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:19:13.17 ID:Pjlqmqki0
試合終了。1-0でなんとかこちらが勝った。
パワプロ「すごいね、早川さん…女の子なのにみんな全然打てなかった…」
猪狩守「ふん。得点が僕のホームランだけとはな。野手として情けないとは思わないのかい?」
パワプロ「面目ないよほんと…」
あおい「あちゃー。いけると思ったんだけどなー。」
パワプロ「あ、早川さん!」
あおい「お疲れ様。やっぱりあかつきはすごいね、僕らも相当練習したはずなのに、3安打しか打てなかったよ。」
猪狩守「ふん。なかなかやるじゃないか。僕から三本も安打するとはね。」
あおい「次は負けないよ!絶対だからね!」
パワプロ「ねえ、早川さんっていつから野球やってるの?」
あおい「3歳からだよ。」
パワプロ「えー!!すごい!」
なにがすごいんだ…ぼくは2歳からだぞ、パワプロ。
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:21:58.81 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「俺なんて小6からだよ~矢部くんと一緒に誘われてさ~」
あおい「誰?」
パワプロ「あ、俺の親友。矢部くーん!」
矢部「待ってたでやんす!いつ呼ばれるかドキドキしてたでやんす!あおいちゃん、矢部明雄でやんす!よろしくでやんす!」
あおい「あ、うん。よろしく。」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:25:30.61 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「矢部くん、馴れ馴れしいよw」
あおい「いいよ別に。パワプロくんもボクのこと、あおいでいいよ。」
パワプロ「え、ほんと?じゃああおいちゃん、君のボール見てて思ったんだけど、かなり素質があると思うんだ。」
あおい「?」
パワプロ「俺のキャッチャーとしての性分なんだけど、君のボールをもっと凄くしてみたいんだ!」
猪狩守「な、なにをいっているパワプロ!?こいつは敵だぞ!?」
パワプロ「いいじゃん、猪狩。敵は強い方が燃えるだろ?」
猪狩守「しかし…!」
あおい「それでそれで?」
パワプロ「たまにでいいから、自首練習してみない?俺と」
なっ…
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:28:38.01 ID:Pjlqmqki0
ふざけるなパワプロ…女と…二人で自首練習だと…?僕との練習はどうなる…!
あおい「ほんとに?いいの?ボクは大歓迎だよ。」
パワプロ「ほんと?やったー!じゃあ、練習のときは連絡するからメールアドレスを…」
ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな!!!!!
パワプロ…君はどうしてッ…
猪狩守「すまない。少しトイレに。」
パワプロ「?ああ。大丈夫か?」
猪狩守「うるさい!!!」バタン
パワプロ「なっ…どうしたんだよあいつ…」
あおい「…なるほどね…ふふっ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:32:50.48 ID:Pjlqmqki0
クソッ…僕はバカか…感情は抑えなくてはならないのに…
猪狩守「はぁ…はぁ…パワプロ…うっ!!」
びゅるるー!!!びゅるー!!
猪狩守「はぁ…はぁ…なにをやってるんだ僕は…」
また女が。僕とパワプロの関係を邪魔しにきた…
奴も、消さなくては…
猪狩守「ふふっ…待っていろ、早川あおい。僕とパワプロの仲を邪魔した罪は大きい…」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:36:19.40 ID:Pjlqmqki0
カキーン!!
監督「おい、猪狩。お前の弟、相当な才能だな、あれは。」
猪狩守「はぁ。」
監督「パワプロの正捕手の座も危ないかもしれんぞ」
猪狩守「!」
猪狩守「…おい!パワプロ!!投球練習だ!!!はやくこい!!」
パワプロ「どうしたんだよー、怒ってるのか?」
猪狩守「君のためだ。はやくいくぞ。」
進がレギュラーになることだけは阻止しなくては…僕はパワプロじゃないとダメなんだ…
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:39:26.99 ID:Pjlqmqki0
夜の神社。進視点
ブンッ!ブンッ!
進「はぁ…はぁ…あと200回…」
パワプロ「あ!進くん!」
進(ドキッ)「ぱ、パワプロさん!?どうしてここが…」
パワプロ「俺もたまにここで自首練してるんだよー。まさか進くんもここでやってるとはね!」
進「そ、そうですか…」
パワプロ「?どうしたの?顔が紅いよ?最近暑いからねー、熱中症なら休んどきなよ!」
進「い、いえ、大丈夫です!」
まさかパワプロさんにこんなとこで出会えるなんて…ここはチャンスかもしれない…
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:43:40.70 ID:Pjlqmqki0
ブンッ!ブンッ!
パワプロ「97…98…」
やっぱりパワプロさんはすごい。僕なんかより全然パワフルで、力のあるスイングだ。
進「…ジーッ」
パワプロ「な、なに?進くん。」
進「あ、いえ。どうぞ続けてください。僕も再開しようかな…」
よいしょっと。…あれ?
進「す、すいません、ちょっと」
パワプロ「どうしたの?」
進「い、いえ…尿意が」
パワプロ「女の子みたいな顔して、やっぱり男なんだなー進くんもw立ちションしてきなよ」
進「は、はい…」
なんで勃起してるんだ、僕は。
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:46:06.46 ID:Pjlqmqki0
進「うう…どうしよう 」
進「オナニーするわけにもいかないし…」
進「…」
進「…思い切って、アプローチしてみようか…」
進「兄さん、ごめんね…ふふっ」
進「パワプロさん!ちょっときてください」
パワプロ「?進くんションベン終わったの?」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:48:39.30 ID:Pjlqmqki0
進「あのですね…ここにしゃがんでもらえます?」
パワプロ「?変なことするなー進くんは。」
進「少しだけ目閉じてもらえます?びっくりしますから。」
パワプロ「わかった。」
進「 (よしっ…今だ)」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:51:12.36 ID:Pjlqmqki0
雲をつかみとれー僕らのー目指す未来はー♪
進「!」
パワプロ「あ、ごめん…舞ちゃんからだ。もしもし…え?今からうちこないかって?もうこんな時間なのに?
あーはいはいわかったよー。舞ちゃん寂しがりだからねーw」
ピッ
パワプロ「ごめん!進くん、俺用事できちゃった!」
進「…そう、ですか…」
パワプロ「また今度ね!」タタタッ
進「…」
進「クソッ…」ドンッ
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:53:16.87 ID:Pjlqmqki0
舞…パワプロさんに、彼女がいたのか…知らなかった…
進「どうすればパワプロさんは振り向いてくれるんだろう…」
進「兄さん…またゲームは振り出しに戻ったみたいですね…」
~~~~~~~
猪狩守「…ここか。恋々高校は」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:56:18.63 ID:Pjlqmqki0
あおい(ふぅっ。さて、練習いこっと)
猪狩守「おい」
あおい「…?猪狩守くん?どうしてここにいるの?関係者以外立ち入り禁止だよ。」
猪狩守「そんなことはどうでもいい。お前に話がある…」
あおい「話…?」
早川あおい……パワプロには近づけさせないぞ…
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 18:58:58.72 ID:Pjlqmqki0
ーー体育館裏
あおい「で、はなしってなに?もしかしてボクに惚れたの?」
猪狩守「ふざけるな。そんなわけがないだろう。僕を誰だと思っている」
あおい「それとも…パワプロくんのことかな?」
猪狩守「なっ!?」
あおい「ふふ、図星みたいだね。」
なんだこいつ…なぜ知っている!?
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:01:24.71 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「ふ、ふふん。知っているなら話が早い。パワプロは僕の大切なバッテリーだ。君と練習して、
僕らの調子に影が差しては困る。今すぐ、パワプロとの自首練習はやめてくれないか?」
あおい「ニヤニヤ」
猪狩守「お、おい!聞いているのか早川あおい!!」
あおい「君…パワプロくんに特別な感情抱いてないかな?」
猪狩守「!!!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:04:08.56 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「そ、そんなわけがないだろう。僕は男で、あいつも男。まさか僕がホモセクシャルなわけがないじゃないか。」
あおい「ふーん、そうなんだ。」ニヤニヤ
猪狩守「なにをにやついている!!ほんとにムカつく女だ…とにかく、パワプロとの自首練習はやめろ!わかったな!!」
あおい「うん、いいよ」
な、急にあっさりと…
あおい「その代わり、君に協力してもらおうかな?」
猪狩守「なにっ!?」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:07:24.20 ID:Pjlqmqki0
あおい「せっかく、パワプロくんとの約束をおじゃんにされたんだし。それ相応の責任はとってもらおうかな?」
猪狩守「きっ貴様、誰に向かって…!」
あおい「とりあえず、メールアドレス教えて?君の投手としての技術、性格…学ばせてもらうよ。」
猪狩守「くっ………」
猪狩守「まあ、いいだろう。どうせ女ごときが僕の技を盗めるわけがないしな。」
あおい「わーい」
なんなんだこの女は…僕が後手に回っているなんて…
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:10:34.20 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「はぁ…」
矢部「どうしたでやんす?パワプロ君。」
パワプロ「いや、あおいちゃんがね…急に練習はやめにしよって…」
矢部「え?なにかあったんでやんすかね…」
パワプロ「俺、嫌われたのかな?」やる気が下がった
ふふ…それでいい、パワプロ…ああ、落ち込んでいる君も可愛いよ…
猪狩守「は、はやく練習にいくぞ。パワプロ、矢部。」
矢部「はーいでやんす。」
パワプロ「うん…」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:16:29.82 ID:Pjlqmqki0
そんなこんなで、時はすぎていった。
猪狩守「はぁ…はぁ…今日の自主トレはこの程度にしておくか…」
春の甲子園が近い。
僕には、野球もだが、やらなければならないことがある…
猪狩守「舞…パワプロの彼女…くくくっ」
心の中での舞への憎しみは、日々募るばかりだが、具体的にわかれさせる方法はまだ考えていない。
猪狩守「クソッ!時間がない…!どうすれば…」
プルルルルル
猪狩守「…?早川…なんだ急に…」
猪狩守「もしもし。僕だ。」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:20:11.76 ID:Pjlqmqki0
あおい「あ、猪狩くん?やっほー」
猪狩守「なんだ。僕には時間がないんだ。要件をいえ。」
あおい「つれないなぁー…じゃ、言うけど、君、パワプロくんと舞ちゃんを別れさせたいんでしょ?」
猪狩守「なにっ!?」
あおい「ボクはこれでもいろんな情報知ってるからねー。」
猪狩守「…」
あおい「で、どうなの?」
猪狩守「…そうだ」
あおい「あはー!やっぱりー」
くっ…本当にイライラする女だ。仕方なく投球指導派してやっているが…
あおい「ボクに提案があるんだ。」
猪狩守「…」
あおい「あのね…」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:23:26.03 ID:Pjlqmqki0
なるほど…それはいいかもしれないな…
たまには役に立つ女だ…
猪狩守「なるほど。ありがとう。」
あおい「あれ?素直だね」
猪狩守「僕は礼儀を大切にするのでね。」
猪狩守「じゃ、切るぞ」ピッ
あおい「ふふっ…バカな猪狩くん…パワプロくんは、私のものなのにね…」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:26:24.38 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「ふー、今日も疲れたなぁー…」
進「パワプロさん、スポーツドリンクです。僕の飲みさしでもいいならあげますよ。」
パワプロ「え、ほんと?ラッキー!ありがとう進くん!」ゴクゴク
進「あっ…///」
進!!!貴様よくもパワプロに…
守「お、おいパワプロ。僕のタオルも使わせてあげるよ。」
パワプロ「えー?タオルはちょっとなぁ…」
何っ!!?
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:29:26.03 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「そ、そうか…すまない…」
パワプロ「あ、え、と、ほ、ほら!猪狩のスポーツドリンクもわけてくれないかな?まだ喉乾いてるし!」
猪狩守「え?いいのか?」
パワプロ「おう!さ、もらうぞ!」ゴクゴク
矢部「君達、ほんとに仲いいでやんすね…ちょっと気持ち悪いでやんす…」
矢部…調子に乗るなよ だが今の僕は機嫌が良いから許してやる…
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:33:47.15 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「早川のあの作戦だが、実行してみるか…そろそろだな…」
猪狩守「おい、パワプロ」
パワプロ「なんだ?」
猪狩守「今度の日曜日、僕と僕の彼女とパワプロと舞さんでダブルデートしないか?」
パワプロ「えっ!?お前彼女いるの!?」
もちろん彼女ではない。作戦のために彼女を装うだけだ…
猪狩守「ああ、そうだ。どうだ?コースは僕が用意する。」
パワプロ「え、いいの?やったー!いくいく」
猪狩守「よし…じゃ、日曜日だぞ。忘れるなよ」
とりあえず約束は成功した…時間がない…急がないと…
パワプロは…僕のものだ…
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:35:28.40 ID:Pjlqmqki0
ちょっと休憩します
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:49:53.83 ID:Pjlqmqki0
当日
あおい「やっほー!パワプロくん。」
パワプロ「えっ!?猪狩の彼女ってあおいちゃん!?」
早川…わかっているんだろうな…
猪狩「ああ。そうだ。」
舞「よろしくお願いします。」
猪狩「ああ。こちらこそ」
チッ…
パワプロ「じゃ、じゃあ、いこうか!」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:53:29.59 ID:Pjlqmqki0
その後、僕はやったこともないボーリングやカラオケとやらで時間を潰した。
パワプロ「結構疲れたねー」
舞「うん…パワプロくん歌いすぎ…」
あおい「ボクは楽しかったけどなー。」
猪狩守「ははっ。僕も楽しかったよ。」
早川…
あおい「ね、舞ちゃん、ちょっとお話があるんだけど。」
よしっ
舞「え?私に?」
あおい「うん。あっちではなそ。ごめんね、パワプロくん、猪狩くん」
パワプロ「あ、うん」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:56:20.19 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「なに話してるんだろうなー」
猪狩「……」
頼むぞ…早川あおい…
舞「……」スタスタ
パワプロ「あ、戻ってきた。」
舞「パワプロくん。別れましょう」
パワプロ「えっ!???」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:57:27.82 ID:Pjlqmqki0
よしっ!よくやった!
舞「パワプロくんって…あおいちゃんと浮気してたんだね…」
パワプロ「え?」
猪狩守「え?」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 19:59:59.24 ID:Pjlqmqki0
舞「証拠写真も、全て見せてもらったよ…」
な、なんだと!?そ、そんなはずが…
パワプロ「…ばれたか」
猪狩守「なに!?」
舞「うん。あおいさんから聞いたよ。猪狩さんの彼女じゃないことも、ずっとパワプロくんと付き合っていたことも。」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:04:18.70 ID:Pjlqmqki0
なななな、なんで!!!!そんなことがあるはずがない!!
猪狩守「おい…パワプロ…嘘だろ…?」
パワプロ「全て本当さ。僕とあおいちゃんはあの試合の日から付き合っていたんだ。」
猪狩守「な…な…」
猪狩守「じゃあ、なぜ、あの時落ち込んでいた!?なぜ!!」
パワプロ「あおいちゃんが浮気でもしたのかと思ったからね、でもそのあとすぐ詳細は教えてもらった。
猪狩、君と秘密の特訓をしていたことも知っていたよ」
猪狩守「な……な……」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:08:52.91 ID:Pjlqmqki0
あおい「そうだよ。猪狩守くん、君はずっとボクの手のひらの上で踊っていたというわけさ」
あおい「ボクはまんまと君の野球技術を盗め、好きな人ともうまく付き合うことができた」
あおい「パワプロくんはね…中学時代からすでに知り合いだったんだよ」
あおい「あの時は見違えててすぐ気づかなかったけど」
あおい「面影があったし、猪狩くんがトイレにいったあと、思い出して盛り上がってたんだよ」
猪狩守「な…な…」
パワプロ「猪狩。お前が俺に特別な感情を持っているらしいことも…知っている。」
!!!!!
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:17:13.54 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「猪狩…」
猪狩守「うわあああああああああああ!!!!!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だああああ!!」
猪狩守「ありえない!!!!!そんなこと!!!」
猪狩守「パワプロ!!!!貴様あああああああ!!!」
あおい「クスッ…これで、甲子園はボクらがいただきだね」
パワプロ「落ち着け!」
猪狩「!!」
パワプロ「…俺は、お前がどんな嗜好だろうと気にしない!俺は、お前の投手としての才能に。心底惚れているんだ!」
猪狩守「パワ…プロ…」
あおい「…(おかしいな、こんなのシナリオになかったはずだけど…?)」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:19:22.82 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「…あおいちゃん」
あおい「な、なに?パワプロくん。今夜も激しく…」
パワプロ「…別れよう。」
あおい「えっ!?」
猪狩守「!!!」
パワプロ「俺は…猪狩が俺に、そういう気持ちを抱いているなんて、半信半疑だった。」
パワプロ「猪狩の気持ちを確かめる方法は、これしかないと思っていた」
パワプロ「こいつはプライドが高く、本心なんてなかなか晒してくれないからね。」
猪狩守「パワ…プロ…?」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:21:55.38 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「毎日、こいつとともに練習してきた」
パワプロ「ずっと、猪狩の球を受けてきた」
パワプロ「俺は…猪狩と共にこれからも野球がしたい」
あおい「ぱ、パワプロくん??なにいってるのかな…ほ、ホモ発言??マジでありえないっていうか…」
パワプロ「すまない。本当に利用されていたのは、あおいちゃん、君だったんだ」
パワプロ「…全て、俺の計画どおりだ」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:26:05.31 ID:Pjlqmqki0
舞「…そういうことだったのね」
パワプロ「舞ちゃん…」
舞「パワプロくん、いつも猪狩くんの話してたよね。野球の話…」
舞「私、本当は気づいてた。パワプロくんの本心に。」
舞「だからわざと、猪狩くんの前でイチャイチャしてみせたりした。」
舞「…パワプロくんが、ほんとに好きだったから」
パワプロ「舞ちゃん…」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:30:26.58 ID:Pjlqmqki0
猪狩守「す、すまない…話がこんがらがって…パワプロ…君はこれからも僕とバッテリーを組んでくれるのか…?」
パワプロ「ああ…猪狩。俺も野球だけじゃだめだ、と思って女の子と付き合ってみたが…やっぱり俺は…
お前と野球をしている時が一番楽しいし、幸せだった」
猪狩守「ぱ、パワプロ!!」ガシッ
あおい「そ…そんな…く…」
あおい「このホモ共!!絶対に…絶対にボクら恋々が甲子園に行ってやる…行ってやるんだから!!!」ダッ
パワプロ「すまない…あおいちゃん。」
舞「グスッ、パワプロくん、私は、もう彼女じゃないけど、これからもずっと見守っていくからね」
パワプロ「舞ちゃん…ありがとう。」
猪狩守「…」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:35:50.04 ID:Pjlqmqki0
ーーー数週間後。
監督「今日は決勝だ…相手は恋々。これに勝てばセンバツ出場は確実。絶対に勝て。わかったな」
チーム全員「はい!!」
猪狩守「パワプロ。僕らの新球、披露する時がきたな。」
パワプロ「ああ。あの夜から猛特訓してようやく得た魔球」
猪狩守&パワプロ「「ライジングショットを!」」
あおい「はあ…はあ…」
手塚「あ、あおい先輩…試合前にそんなにはしっていいんすか?」
あおい「うるさい!こうでもしないと落ち着かないの!」
円谷「す、すんません!!」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:39:20.83 ID:Pjlqmqki0
進「 (あの日からパワプロさんと兄さんの関係は周りからみても明らかに変わっていた)」
進「 (友情タッグ練習…とでもいうのか、とてつもない練習効率を生み出していた)」
進「ふふっ、どうやら僕の負けみたいですね…兄さん」
守「?どうした進。代打があるかもしれん。しっかり準備しておけよ!」
進「はい!」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:44:25.02 ID:Pjlqmqki0
ーーー…試合終了
結果はーーー2-0であかつきの勝利!
あおい「クソックソぉっ!!!」バンッバンッ!
手塚「残念だったですね…」
円谷「でももしかしたら甲子園もあるかも…」
あおい「パワプロ…猪狩守…ボクを踊らせた罪は絶対に許さないんだから…夏は絶対に甲子園に行ってやる!!!」
~~~~~~
監督「い、猪狩守。すごい球だったな。いつあんなものを?」
猪狩守「パワプロのおかげですよ。」
猪狩守「パワプロと…友情が芽生えました。そのおかげです」
監督「そ、そうか。甲子園でも頼むぞ!」
ーーーーーー…
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:47:04.33 ID:Pjlqmqki0
しかし…
甲子園はそう甘くなく…
ーーーーゲームセット!!
実況「あかつき大付属ー!!帝王実業に10-0で破れましたー!!」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:51:15.66 ID:Pjlqmqki0
パワプロ「猪狩、残念だったな。」
猪狩守「ああ。だが、僕らにはまだ夏がある。」
パワプロ「…恋々は、更に力をあげてくるぞ」
猪狩守「ふっ、大丈夫さ。さらにその上をいくだけだ」
猪狩守「それよりパワプロ…今日も、僕の家にこないか?家族はでかけている。」
パワプロ「猪狩…」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 20:55:30.19 ID:Pjlqmqki0
ーーー言い忘れていたが、僕らはもう…恋人といって良い関係になった。
こうして、一週間に一度は互いの家で体を交える日々だ。
猪狩守「くっ…パワプロっ…!」びゅるー!びゅるるー!
パワプロ「ッ…!!」
猪狩守「はぁ…はぁ…」
パワプロ「はぁ…はぁ…はぁ…」
猪狩守「パワプロ…ずっと一緒だぞ」
パワプロ「ああ…プロに行っても…ずっとお前と俺は相棒だ!」
END
御愛読ありがとうございました!次回作にご期待ください!
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 21:10:44.42 ID:Pjlqmqki0 [62/63]
ありがとうございました
守が2010で公式でガチホモだったので唐突に書きたくなって書きました
SSは初めてです
またかくことがあればよろしくお願いします
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/04(水) 21:23:49.72 ID:Pjlqmqki0 [63/63]
問題のイベントですが、
ジャイアンツで11月に1軍に昇格できれば必ず発生します。
興味のある方は是非
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