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一方通行「……鈴科百合子です。宜しく」

778 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 22:33:07.44 ID:N9lyaUUD0
ふむ。ならば「男じゃねェよ!女でもねェけど」的ふたなりいっつーで誰か書いてみないか

780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 22:43:23.54 ID:N9lyaUUD0
一方「上条くン♪おっはよ!」

上条「」

一方「なンだよその目は。その顔は。この俺が漫画のように挨拶してやってるっつーのに」

上条「あ、ああ、一方通行だった…ついに俺も精神病棟のお世話になる時が来たかとおもった」

一方「失敬な」

上条「いやでも結構可愛かったですよ。上条さんちょっとドキッとしちゃいました」

一方「え」

上条「ん?」

一方「…なンでもねェ」

上条「変なヤツだな。あ、そうだ今日の昼飯だけど購買と食堂どっちが…」




[土御門専用電柱]
土御門「おいおいおい一方通行…なに頬を染めてるぜよ…これは…」


782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 22:46:55.63 ID:N9lyaUUD0
筋トレしてる上条さんにムクムクする一方通行とな

826 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 11:09:55.32 ID:0WggffQ00
>>780の続きのような続いてなくても問題ないような


上条「はぁ~、しっかし毎日購買のパンだと、いい加減飽きてくるよなぁ」半分ずっこでモグモグ

一方「まァな…ラインナップも代わり映えしねェし…」半分ずっこでモフモフ

上条「明日は弁当作ってこようかな…」

一方「べ、弁当?オマエ料理出来ンのか」

上条「まぁ、必要に駆られて? 貧乏学生ですから自炊スキルは必須なんですよ」

一方「そ、そォかよ…」

上条「お前は?」

一方「カップに湯を注ぐとか、電子レンジのボタンを押すとかが料理として認められるンなら」

上条「認められるわけねーよ!!」ビシ

一方「じゃあ出来ねェ。したこともねェし、やろうと思ったこともねェな」ツーン

上条「まーそうだろーなぁ。でも一方通行はセレブだし、別にいいんじゃね?」

一方「たりめーだろ。けど…流石に飽きてきたわ」




827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 11:10:52.83 ID:0WggffQ00
上条「んじゃ明日ちょっと多めにつくってくるから、おかず分けてやるよ」

一方「いやいいって。貧乏学生さンよォ」

上条「いーからいーから!明日を楽しみにしてらっしゃい」

一方「む…(手料理かァ…)」




一方「…」キョロキョロ

一方「上条は小萌に呼ばれて職員室…今しかない」

一方「土御門!!」

土御門「呼んだかにゃー」ザッ…

一方「オマエは本当にどこにでもいるっていうか俺のストーカーだな。別にどうでもいいが…」

土御門「ほっとけないんだにゃー。お前は危なっかしすぎるぜよ」

一方「そンな事より聞きてェことがある」

土御門「かみやんのことか」

一方「ああ。…アイツ、料理上手いのか?」

土御門「・・・・・・・・・・・・・」ガクゼン

828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 11:11:33.11 ID:0WggffQ00
一方「なンだその顔は」

土御門「それは…まさか、

    ”彼にお弁当作ってきてあげたいけど相手よりヘタクソだったら死んじゃう!”

    とかいう乙女心…!?」

一方「ハァ?ちげーよバーカ。アイツ、明日弁当持ってくるっつーからよォ。…ンで、俺におかずくれるとか…言うから…」

土御門「……まずかったらどうしようって不安になったってことか」

一方「! そ、そうだ、それだ。不安になったンだよ。殺人料理食わされちゃたまンねーし!」

土御門「(嘘つけよ、さっき料理出来るか本人に確認取ってただろーが…あと顔が真っ赤だぞこの白兎)
    まあ、期待してもいい程度には出来るヤツだぜぃ。ま、うちの舞夏に比べれば月とスッポン…あんなの料理として認められないんだがにゃーーっはははははは!!」

一方「黙れシスコン」イラッ

土御門「まー、美味しいリアクションを考えておくといいぜい。誰だって、作ったものをうまいと言ってもらえるのが一番嬉しいんだからな」

一方「そ、そうか…」

土御門「これでも参考にするにゃー」つ 焼きたてジャぱん

一方「なンだこれ?」

土御門「リアクション教本だぜい。これを読めば無愛想な一方通行もあっという間にリアクション芸人になれる!」

一方「そうそう無感動で無表情で仏頂面の俺でも元気ハツラツ…ってやかましわ」

829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 11:12:25.51 ID:0WggffQ00
土御門「その調子だぜよ!」

一方「そうかァ?なンか人間として駄目なベクトルに向かってる気がするぜ」



翌朝

上条「おはよう一方通行!相変わらず眠そうだな」

一方「黙れェ…俺が毎朝登校してるってだけで…奇跡みてェなもンなんだよォ…」ウトウト

上条「へいへい。奇跡の瞬間に立ち会えて、上条さんは感激していますよっと」

一方「うう…枕とベッド…」フラフラ

上条「そっちは教室じゃありません!」ガシッズルズル

一方「ね、ねみィィィ…」


教室

上条「ほら、お前の席。ちゃんと座れよ」

一方「ンンン…」ズズッ

上条「あーもう、椅子からずり落ちないでくれよ、子供じゃないんだから…  っ!?」

830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 11:13:56.25 ID:0WggffQ00
一方「抱き枕…」ムニャムニャギュッ

上条「う、うわわわわっ??一方通行??」

一方「zzz....」

AOP「わあああっ…かみやんなにやってるんやー!?腰に鈴科サン侍らして…そんなバカな!」

吹寄「なに朝からいちゃついてるのよ!不純異性交遊なんて認めないわよ貴様!」

上条「いやいや俺じゃねーよ!見ればわかるだろ?!コイツがしがみついてきて…う、動けない…」

土御門「状況のわからないクラスメイトに解説するぜい!!

    椅子に座らせようとしたかみやんの腰に、今にも椅子からずり落ちそうな一方…鈴科さんがぎゅっとしがみついてるんだぜい!

    しかも見様によっては股間に顔をうずめてるように見えてしまうぜよ…これは危険すぎる」

上条「言ってねーでどうにかしてくれよ!俺が動いたら一方…鈴科さんがおっこちて顔面から床にダイブしそうだし!…っ、うあ!一方通行ー!ぐりぐりしないでくれー!」

一方「うーン…zzz...」ギュウウ

上条「あっ…;」ムクムク

831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 11:14:44.17 ID:0WggffQ00

一方「ふ…? なンだ‥?固い…」パチ…

上条「なんでもありませんよおおおお!!!あはっ、あははははっ!!」ササッ

一方「ンァ?枕…?」グラグラ

上条「ほら鈴科!机はこっち、こっちにうつぶせて寝て下さいねーっ!!」

一方「はい…」ガクン スカーー

土御門「あっ、かみやん何処に行くんだにゃー?もうHRが…」

上条「ちょっとトイレ!!!」ダダッ

土御門「…うわぁ」

833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 11:39:25.45 ID:0WggffQ00
上条「ぐあああああ。一方通行は男。男だろー?セーラー服着てるからって…

   いや俺は悪くないはずだって、あんなグリグリされたら…誰だって…  ううっ思い出したら、はうっ!」

土御門「(ひとりごとが駄々漏れだにゃー…かみやん…)」←こっそりついてきた

上条「いやいやいやいや、ここで解脱してはイカン!!俺はそんな趣味は持ってない。大丈夫!よし筋トレでもするか!!」

土御門「(なぜそこで筋トレ…ここはトイレだぜぃ)」

上条「よし、寒風吹きすさぶ屋上へGO!!」

土御門「(マジかよ)」


屋上

上条「邪念を!吹き飛ばせ!うおおおお!!」フンッフンッフンッ

土御門「(これは…一方通行が見たらドン引きだろうな。あいつをまともな方向に矯正するのにいいかもしれん)」ササッ…



834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 11:40:15.97 ID:0WggffQ00
一方「土御門じゃねェか。どこ行ってたンだよ?三下も居ねェし…」

土御門「起きたのか。いやー、かみやんは屋上で熱血やってるぜよ」

一方「熱血ゥ?こンな寒い日に、外でなにやってるってンだ」

土御門「見に行ってみるにゃー?」

一方「構わねェけどよォ、小萌が嘆いてたぞ。お前も三下も居ないから、サボリだーっつって」

土御門「あっ…!?しまったにゃー!!ちょっと俺は小萌先生のところに行ってくる。たぶんかみやんはまだまだ降りてこないから、覗いてみるといいぜい」

一方「ンあ?めンどくせェな…」

土御門「屋上だからにゃー!んじゃな」シュタッ

一方「あ、おい! …しかたねェな…クソッ。べ、別に様子が気になるとかじゃねェぞ…ただ、あの三下の馬鹿さ加減を笑ってやるだけだ…」ガタ…


835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 11:41:10.20 ID:0WggffQ00
屋上

一方「ン、ここか。…鍵とかはねェんだな」ガチャ

上条「…267!268!269!…」フンッフンッ

一方「!?(か、隠れなくちゃ)」サッ

一方「(いやなンで俺はいま隠れたンだ??)」

上条「275!276!」ムキッムキッ

一方「(上半身裸で腹筋してやがる…馬鹿じゃねェの)」ジー

一方「(こンな寒いのに…あンなに汗が…)」

上条「299!300!301!」

一方「(一心不乱に筋トレしてやがる。…腹筋が…すげェ…)」キュウン…

上条「312!313!…」

一方「(あいつ…あンなに逞しかったのかァ…)」ドキドキ…

一方「はゥ…」ウズ…

一方「いっ!?な、なン…??」バッ

一方「(なンだ?上条の腹筋とか流れる汗とか真剣な顔とか見てたら…なンか…なンか…えええ??)」

840 名前:さるなんてきらいだ[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 13:39:24.83 ID:0WggffQ00
一方「ン…」ギュ

上条「350!351!」

一方「三下ァ…///」ギュ…ギュ…

上条「355!356!」

一方「ンは‥は…は…」ギュウウウモミモミ…

一方「はゥううう…っ///」モミモミモミモミ…

土御門「よう一方通行」

一方「きああああああああっ!!????」ビクーン

土御門「うおっ?!び、びびらせるにゃー! ん?どうした、スカート握りしめて」

一方「なっ、なななななンでもねェよ!!」

土御門「トイレは5階に降りないとないぜい?」

一方「ばっ、ちがっ!あ、ああ!おう!じゃあな!」ソソクサー

土御門「んー?まあいいか。 …かみやんは…」

上条「あれ?土御門そこにいるのか? どうしたー?」

土御門「どうしたはこっちのセリフぜよ!そんなところで筋トレなんていまどき流行らないぜい!」

841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 13:40:11.11 ID:0WggffQ00
トイレ

一方「はァっ、はァっ、…お、俺は何やってンだ…?」

一方「(アイツ見てたら…むずむずして…もう…)」ドキドキ

一方「(あう…熱くて…くうう…っ なンなンだよこれェ…!)」ギュッ

一方「はァ…(触ってンの…きもちィ…)」モミモミ…

一方「(…直接さわr…      いやいやいやいやウンコでもねェのに学校でパンツ脱ぐとか変態もいいところです。落ち着け俺)」ブンブン

一方「ふゥ、ま、 …治まってきたか」

一方「とっとと教室戻るか」ガチャ

一方「…」キョロキョロ

一方「…土御門ー?」

シーン

一方「ヨシ誰も居ねェな。…ったく、あのにゃーにゃー野郎…妙なモン(上条の筋トレ)見せやがって、あとでシメる」ジャブジャブ

一方「あ…ハンカチ忘れた」

一方「…最悪だぜ…。覚えてろよ土御門」ベキボキ

842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 13:40:54.05 ID:0WggffQ00
教室

AOP「あっ、鈴科さーん。どこ行ってたん?もう3時間目始まってまうで」

姫神「上条くんも。土御門くんも。あなたも。…このクラスは問題児ばかり」

一方「ほっとけェ。…あー、ダリィ…三時間目も寝とくわ、俺」

吹寄「真面目に受けないと駄目よ、鈴科さん…。まああなたはテストの心配はいらないだろうけど、あいつらの悪影響を受けちゃだめよ」

一方「あいつら?」

吹寄「上条・土御門・青髪ピアスのデルタフォースよ!」

一方「(上条…の影響…)」

姫神「ぼーっとして。どうしたの」

一方「え、あ、なンでもねーって。ねみィンだよ」

843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 13:42:14.03 ID:0WggffQ00
昼休み

上条「一方…鈴科~。鈴科さ~~ん」

一方「うーン…うっせ…
    ンあ?もう昼休みか…ああ、購買行かなくちゃなンねーな、めンどくさ」

上条「いやいや、それには及びませんよ~?ほーら、上条さんのお手製弁当がありますから!!」ジャーン

一方「…!(て、手作り弁当…!)」

上条「今日は一方…鈴科に食わせなきゃならんから、すげー頑張ったんだぜ?もちろん食うよな」

一方「いや、」

上条「異論は認めない。さー、机くっつけるぞ」ガコガコ

一方「おいおい、マジかよ」ガコガコ

土御門「(表情と行動がまったく一致してないぜい…)」ガコガコ

AOP「僕も入れてや~」ガコガコ

上条「良いけどお前らの分はないぞ」

AOP「そんな殺生なことゆうたらあかんわ~。僕のお弁当と交換やったらええやろー?」

土御門「俺のは舞夏の手作りだから交換はせんぞ」

AOP「くあ~~~っ!義妹の手作りとか、けしから~~ん!!!」

846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 14:12:04.77 ID:0WggffQ00
上条「ほら鈴科。ちゃーんとお箸も二膳持ってくる用意周到っぷり!どうです」

一方「あーはいはい、すげーすげー」

上条「心がこもってねー!!」

一方「いいから寄越せよ」

上条「ううっ。いいですよ!食って驚け、上条さん渾身の彩り玉子焼き!!」

一方「うっ?なンだ…?緑色のと赤いものが…」

上条「ふふふ。ほうれん草とベーコンを巻き込んだ、豪華な玉子焼きです!」

一方「うっ…ま!なンだこれは!うまい!!」ガツガツ

上条「胡椒の風味がたまらないでしょうがー!!うははははは!尊敬しろ鈴科ー!」

一方「」ガツガツ

上条「…夢中ですね…」

姫神「む。それは。気になる。…上条くん。私のこのスペシャル御膳のサクっと天ぷらをあげるから。その玉子焼き一つ頂戴」スッ

上条「おおおおお姫神の天ぷらー!喜んで!」パッ

847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 14:13:09.80 ID:0WggffQ00
一方「ンぐっ…」

AOP「僕のサンドイッチも負けてへんよ?姫神さん」

姫神「む…これは美味しい」

吹寄「ちょっと、私も混ぜなさい」

ワイワイ

一方「…」ムグムグ

土御門「どうしたにゃー」

一方「…別にィ」モグモグ

上条「こらぁー!お前ら上条さんのおかず取るだけとって去るなー!なんかよこせー!」ドタバタ

吹寄「ちょっと貴様ら暴れるな!埃が立つでしょーが!」ドタバタ

一方「…(なンで気に入らねェんだ?弁当は旨いし量もあるのに…)」モグ…

土御門「…う~む…」

848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 14:14:37.26 ID:0WggffQ00
書きためなんか無い‥おれはただふたなり一方さんがすきなだけだ…

852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 14:32:26.09 ID:0WggffQ00
俺4~9時くらいまで外出なんでいません
女の子バージョンの続き楽しみにしてるぜよ

>>851
そのコピペ、ていとくんの名前間違ってるから直しておいてあげたほうがいいよ
×提督
○帝督

854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/26(金) 15:53:32.87 ID:0WggffQ00
上条「鈴科、今日も一緒に帰れないのか?」

一方「わりィな、用事があるンだ」

上条「そっか…ま、いいや。明日も弁当持ってくるから、ちゃんと朝から学校に来いよ!んじゃ、特売があるから俺は帰るわ」

一方「おう」

土御門「一緒に帰りたいか?」

一方「別に」

土御門「――資料はアジトにある。確認に戻るぞ」

一方「了解、センパイ」スタスタ

土御門「(一方通行…)」

855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/26(金) 15:54:30.83 ID:0WggffQ00
一方「…土御門ォ」

土御門「なんだ」

一方「資料ってなンだよ資料って!仕事じゃなかったのかよォ!?」

土御門「今日はオフだと連絡があったにゃー。結標と海原には連絡つけておいたぜよ?」

一方「俺は!??」

土御門「お前は俺とマンツーマンで授業だぜぃ」

一方「はァ!?」

土御門「お前の悩み…わかってるぜよ。ずばり恋の悩み」

一方「こ、恋?なに言ってンだオマエ」

856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/26(金) 15:55:10.64 ID:0WggffQ00
土御「まーまー、この漫画でも読んでみるぜよ」つ オトメン

一方「おと…めん?漫画かよ、くっだらねェ…」パラパラ

一方「…」マジマジ

一方「…」ジックリ

一方「…」ニヤニヤ

一方「…」ハラハラ

一方「…」ニヤニヤ

土御門「わかりやすい奴ぜよ…」

一方「あすか…」

土御門「読み終わったか」

一方「あすかカッコいい」キュン

土御門「そう!このご時世…恋に勝つには料理の出来る男、これが重要」

一方「いや、恋とは言ってねェが」

土御門「だが、この気持ちわかるんじゃないのか。本当の自分を隠して…普通を演じる、この主人公の気持ちが!」

一方「ほ、本当の自分…」

857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/26(金) 15:56:12.27 ID:0WggffQ00
土御門「受け入れられたいだろう!?」

一方「う…」

土御門「上条当麻に、『守ってあげたくなるんだ』とか言われたいだろう!!」

一方「むぐぐぐぐg」

土御門「(かみやんの名前を出してる事に気づいてない…これは重症だな…ハァ…)」

一方「いや…でも俺は、この漫画の登場人物みたいにカッコいい男でもなければ格闘センスに優れた女でもねェし、やっぱ漫画は漫画だろ」

土御門「バカモノーーーーーー!!!」バキッ

一方「いってェ!」

土御門「いいか一方通行!諦めたらそこで試合終了ですよ!テメーは自分を過小評価しすぎだ!」ビシ

一方「ハ!俺が自分を過小評価してる、だァ?ふざけンなよ。俺は学園都市最強の超能力者、一方通行だ!」

土御門「その割には思考回路が卑屈すぎるぜよ。いいか一方通行。俺が今から少女漫画全般を貸してやる…これを参考に、王道恋愛イベントをこなしていくんだ!!」ドサドサ

一方「れ、恋愛…」

土御門「お前は男でも女でもない。それはつまり、どちらにでもなれるということじゃないのか!?」

一方「…!」

土御門「女らしさを磨くぜよ。…ちなみにかみやんのタイプは寮の管理人さんのお姉さんタイプだ」

859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/26(金) 15:59:08.00 ID:0WggffQ00
一方「年上!?その時点で無理じゃねェか!」

土御門「チッチッチ…違うぜい。要は大人っぽくなればいいんだぜよ」

一方「本当に年上である必要はねェってことか…」

土御門「レディコミでも読んで女らしさを学べ」

一方「れ、レディコミってあのなんかやらしー漫画が載ってる…」

土御門「不健全だぞ一方通行!お前エロ本も読んだこと無いのか!?」

一方「ねーーよ!」

土御門「(それで屋上のドアの前で股間つかんでモジモジしてたのか…)

     バカめ!!エロは悪いもんじゃない!健全であるために必要な一種のアイテムだ!エロイ妄想や行動は女性ホルモンを活性化させるんだよ!
     エロを憎むな!エロは大切な要素だ!!いいか一方通行!逃げるな!いいか一方通行!お前は化ける!絶対にだ!!
     手に入れたい物があるなら全力で追いかけろ!それができなくて何が学園都市最強()だ!!
     セックスアピールにこそ男女の真理が詰め込まれている!!お前は今まで逃げていただけだ!!!!
     乳を寄せてあげて挟んで擦るくらいの気概をみせんかーー!!!」
     
一方「えっ…はあ…?」

土御門「とにかく。その漫画は貸してやる。勉強しておくことだ」

一方「う‥おう…。」

858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/26(金) 15:57:27.51 ID:Ab3/zfiuO
そういえばこの百合子はふたなりなの?
つっちーはそれ知ってんの?

860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 16:01:50.09 ID:0WggffQ00
土御門「じゃあそろそろ遅いし帰るか。」

一方「ああ、俺も帰るぜ…じゃあな」パタン

土御門「ふむ…やっぱりどっぷり浸かっちまってるな…。ま、恋心を反対しても詮無いことだ。応援してやるか…楽しませてもらうぜぃ」ニヤッ


>>858
知りません。最初は女装してるんだろうと思ってたら思いのほか女の子っぽいから実は女の子だったのかも
という程度の認識でやってます
一方通行はふたなりです。ちんこもまんこもついてますが5歳児程度です。
だからなんとなく気持ちよくても射精はできません。残念

じゃあ用事があるのでバイビー

867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/26(金) 20:01:30.86 ID:CVExSMMU0
おにんにん付いてると思って見てたのに……

870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 20:41:25.93 ID:0WggffQ00
>>867
ん?両方ついてるにょろ
機能してないけど

872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 20:54:37.37 ID:0WggffQ00

一方「…王道的恋愛イベント…か…」テクテク

一方「つーか…俺は三下に…こ、恋してンのか?」テクテク

一方「よくわかンねェのに、勢いで頷いちまったけど…」テクテク

一方「でも、男女の真理って…俺にはわからねェしなァ」テクテク

一方「男でも女でもねェ俺の事を受け入れてくれるやつなンて、打ち止めとあの過保護なバカ女達くらいじゃねーかと思ってたが…」テクテク

一方「確かにあの善人野郎なら、可能性はあるのかもしンねェな…」テクテク

一方「つーか土御門は俺がどっちでもないって解ってあンなこと言ってンのか?…」テクテク

一方「上条当麻か」ピタ

一方「確かに、屋上で腹筋してたのは、(…カッコよかったな)」

一方「ただいまー」ガチャ オカエリナサーイッテミサカハミサカハ~ ウッセーヨトビツクナクソガキ~オリャー キャ~♪

873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 20:59:31.67 ID:0WggffQ00
翌日

姫神「上条くん。今日もお弁当?」

上条「おう。姫神は相変わらず綺麗な弁当だよな…マメな女の子っていいよな」

一方「!」

姫神「(私にアドバンテーーーーーーージ!!!マッチポイント!!!)今日も、天ぷら作ってきた。…何か交換プリーズ」

上条「いよっしゃー!喜んで!今日は筑前煮が最高に上手くいきましたよー!」

姫神「ふふ。和食。いいよね」

一方「…」

874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 21:00:14.52 ID:0WggffQ00
土御門「ほらほら、黙ってないで、す・ず・し・な!勉強はしてきたかにゃー?」グイグイ

一方「まァ…多少は読ンで来たけどよォ…なンかむずがゆくなるようなもンばっかだったぞ」

土御門「当然だぜぃ。恋とはむずがゆく青臭く、甘い痛みと切ない疼きに満ちているんだぜよ?」

一方「あ、甘い痛みと切ない疼き…なンかイヤラシイぞオマエ」ジト

土御門「うむうむ、そういう発想が出来る程度には勉強してきたみたいだにゃー」ニヤニヤ

一方「っ!!/// ばっ、オマエ殺すぞ」カァァ

土御門「にゃ~、その視線で人が殺せそうな鋭い眼光を…ちょっと上目遣いに変えるだけで、別の意味の殺人光線になるぜい」

一方「はァ?」

土御門「センパイがレクチャーしてやってるんだから、ちゃーんと次から実行するぜよ。…もちろん、かみやんにだけ、だぜい?」

一方「三下にだけ?…意味がわかンねェよ。殺してどうする」

土御門「そのうち分かるぜよ」

875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 21:01:26.44 ID:0WggffQ00
上条「鈴科どした?ちゃんと食ってるか?…もしかして口に合わなかったか」

一方「いや、うめェよ。食ってる」モクモク

上条「そりゃ良かったよ。明日も作ってくるから…」ホッ

一方「いい」

上条「え?」

一方「明日は、いらねェ」

上条「え…」

一方「ごちそーさン。…うまかった。ドーモ」ガタ…スタスタ

上条「一方通行…?」

土御門「あっ、鈴科! 俺もいくにゃー」バタバタ

上条「つ、土御門…」

877 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 21:12:13.52 ID:0WggffQ00
屋上

土御門「一方通行、どうした?あんまり不自然な事をするとかみやんだって…」

一方「…姫神と仲が良いンだな、アイツ」

土御門「え」

一方「上条当麻だよ。いつも姫神とばっか話してンだろォ。弁当の交換も…姫神の時はすげェ喜んでるし…」

土御門「それは姫神が料理上手だからであって…」

一方「マメな女の子が好きだって…言ってた。きっと、アイツ姫神の事がスキなンだ」

土御門「(や、ヤキモチですかーーーーー)い、いやぁ、そうは言い切れないと思うんだがにゃー…」

一方「ああいうサラサラストレートで大和撫子で家庭的でお淑やかで美人で儚げで優しい女が好きなンだ、どンな男だってそォなンだろォ」ウル…

土御門「(どどどどどどうしよう)俺は一方通行も十分サラサラストレートヘアで美人で儚げだと思うけどにゃー?」

一方「大和撫子でも家庭的でもお淑やかでも優しくもねェんだろォォォォォ」グスッグスンズビイイイ

土御門「(泣いたーーーーーーーー!!!)マイカタスケテ…」

一方「ひぐっ、うっ、こンなン、はじめっから、うっ…うえっ、」ビャー

土御門「考えすぎだ、一方通行、いいから話を…話を聞いてくれ~…」

878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 21:23:19.88 ID:0WggffQ00
教室

上条「…」

AOP「なんや~?最近あの二人、妙に仲良しこよしやなぁ」

上条「…やっぱりそう思うか」

AOP「あれ?かみやんどうしたん」

上条「鈴科ってさ…もしかして土御門と付き合ってるのかな?」

AOP「え」ギョッ

上条「だって転校してきてから、あの二人いつも一緒に帰ってるし…最近は休み時間もちょくちょく一緒だし…」ムゥ…

姫神「上条くん」

AOP「まさか」

吹寄「鈴科さんの事好きなの?貴様」ズバッ

姫神「(言った…)」

AOP「(言った…)」

上条「…そうかも」

姫神「…っ。そう」


879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 21:24:11.72 ID:0WggffQ00
吹寄「歯切れの悪い返事ねぇ」ハァ

AOP「いやぁかみやん、でも一緒に居るからって付き合ってるとは限らへんのちゃう?だって鈴科さん、かみやんのことしょっちゅう見つめてるし…」

姫神「私も。そう思う。もともと二人は知り合いだったみたいだし。仲良くしてるのは。普通だと思う」

吹寄「そうよね。鈴科さんはきっとあんなグラサンは好みじゃないんじゃない?どっちかっていうともっと真面目な…」

上条「でもだからって、二人っきりで帰るってどうなんだろう?毎日。常に。俺たちの誘いを断って。」キリッ

AOP「か、かみやん…本気なんやね」

姫神「(…なんだ…そうだったの。私に入り込める場所なんて。最初からなかったのね)…上条くん。思いつめすぎだと。思うのだけど」

上条「ああああ気になる…だってもともと知り合いだったってことは、恋人だったっておかしくないじゃねーか…」モンモン

吹寄「あいつはシスコンでしょ」

上条「妹と彼女は違うだろー!?ぐわあああああ!」ガシガシ

AOP「フラグメイカー・上条当麻がついに恋をしたんか…」フゥ…

姫神「私は…上条くんの。幸せを願ってる」ギュ…

AOP「姫神さんはええ子やね」

姫神「青ピ君も。友達思いの。優しい人」ニコッ

AOP「照れるやん」ニコッ

886 名前:お風呂行ってた[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 22:53:27.69 ID:0WggffQ00
屋上

土御門「落ち着いたか?」

一方「ひぐっ…うっ…おう‥」

土御門「(全然落ち着いては居ないが…)一方通行、そういうとこが卑屈だって言ってるんだ。言っただろ?姫神は料理上手なんだ
    おかずの交換をやりたがってるのは男子だけじゃない、女子も姫神の弁当スキルに一目置いてる」

一方「…確かに、」

土御門「普段影が薄いように見えてるがな、姫神はクラスの人気者だぞ。…別に、かみやんだけが特別あいつを意識してるんじゃないんだ

    そして、お前も同じく人気者なんだぜ?気付いてないかもしれないが、お前は美人の枠に十分収まる顔立ちをしている。

    巻き返しは十分可能だ。さらにに言っとくと、かみやんは姫神に恋はしてな…」

一方「巻き返し、か」

土御門「一方通行さーん?」

一方「そォだよなァ。ウジウジ悩んでベソかくなンて俺らしくねェよな」

土御門「一方通行…鈴科さーん?」

一方「姫神に料理教わって、あいつ好みの弁当作って、いつか交換してやる!!!」ゴオオオ

土御門「…まあ元気が出たならいいんだけども…俺の肝心なセリフはいつも聞いてくれないのにゃー」

一方「見てろよ三下ァァァァ!」ドッパーン

887 名前:保守有難う[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 22:55:13.87 ID:0WggffQ00
教室

上条「はぁぁぁぁ…」ドヨーン

AOP「かみや~ん。元気だしぃや。僕はぜーったい、あの二人にはなんもないと思うわ。これは百戦錬磨の男の勘や!」

上条「負け戦の百戦錬磨なんて参考にならん…」ドヨヨーン

AOP「オウフ…!かみやんがいつもより毒舌や…」ガックリ

姫神「元気だして、青ピ君。わたしは。そんな青ピ君を応援。しなくもない」

AOP「キャラがブレてるで、姫神さん…」

吹寄「いつまでもジメジメジメジメと!鬱陶しいのよ貴様は…!いつもの貴様はどうしたのよ?」

上条「いつもの俺…」

吹寄「大見得切って全力でぶつかって、相手の都合も聞かないで自分の主張を押し付けて…それでもいつも晴れやかな顔してるのが、上条当麻でしょうが!!」

上条「なんか…すごい嫌な奴みたいに聞こえますが」

吹寄「実際、相手からしたら相当厄介な自己中よ貴様は。…それでもみんなが貴様を慕う理由は…貴様がいつでもまっすぐで一生懸命だからでしょう」

姫神「そう。私も。いつだってたった一つ、”大切な人を泣かせたくない”だとか”みんなの笑顔を邪魔するやつは赦せない”とか…そういう物のために、

   力いっぱい走り続けてる上条くんが。好き。」

上条「ふたりとも…」

888 名前:終わらなかったらどうしようww[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 22:55:55.63 ID:0WggffQ00
姫神「きっと。鈴科さんも…上条くんのそういうところ、ちゃんと見てる」

上条「…そうかな」

AOP「そうに決まってるんやで、かみやん。いっつも不幸だ不幸だ叫びながら、幸せそうに笑うかみやんは、かみやんが思ってるよりもたくさんの人を幸せにしてるんやで」

上条「青ピ…」ジーン

AOP「わかったら、また壁ぶち壊す勢いで走り続けなあかんよ」

上条「…そう、だよな。うん。こんな俺の後ろ向きな幻想は…俺の力でぶち壊す!!!」グッ

姫神「上条くん。やっぱり、カッコいい」

吹寄「そう?ただの熱血バカだと思うけど」

891 名前:とりあえず頑張るけど12時がタイムリミット。明日朝からまた頑張る[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 23:09:34.55 ID:0WggffQ00
放課後

姫神「鈴科さん。帰ってこなかった」

土御門「あいつは帰ってやることがあるとか言ってたぜい」

AOP「なぁつっちー、何があったかくらい話してくれてもええやん?」

土御門「嫌だにゃー(あーんなクッサイ事口走ったなんて、墓場まで持っていくしかないぜぃ)」

AOP「いけずぅ~」

上条「土御門。俺は負けん」

土御門「何が?」

上条「絶対に負けん。覚悟しろ」ゴゴゴゴゴg

土御門「だから何が…かみやーん?何燃えてるんだにゃ?」

AOP「何言っても聞かへんよ。もー、つっちーはかみやんのライバルに認定されてしもてん」

土御門「意味がわからんぜよ…あっちもこっちも、人の話を聞かない強情っぱりばっかりだ」ゲンナリ

姫神「あっち?」

土御門「んにゃ、こっちのこと…」ハァ

892 名前:なんというニートwwとか言うのは無しな[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 23:10:39.54 ID:0WggffQ00
その日の夜、小萌宅

RRRRR....RRRRR....

姫神「はい、月詠です」

一方『あっ、の!つっ、月詠さンのお宅ですっかっ!えっと!俺、学校で生徒…あ、じゃねェ、姫神さンいらっしゃいますか?!俺クラスメイトで、』

姫神「はい。私、姫神秋沙」

一方『姫神?…ああもう、お前かよ。家電にかけるなンて初めてだからよォ…ワリィ、妙にテンパっちまって』

姫神「携帯持ってなくて。ゴメンなさい」

一方『別に謝ることじゃねェだろ…いやまあそンなことはいい。た、頼みがあってだな』

姫神「? 私に。できる事なら」

一方『実は…』


893 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 23:11:33.27 ID:0WggffQ00
姫神「そこ、違う。ひとつまみと一匙は、全然別のもの」

一方「かわらねェだろ…」

姫神「そこ、違う。面取り作業は、そんな雑にやっては駄目」

一方「いや、だって」

姫神「言い訳は。聞かない。面取りは、和食におけるもっとも大切なステップ」

一方「はィ…」

姫神「鈴科さん。焦げてる」

姫神「鈴科さん。沸かしすぎ」

姫神「鈴科さん。煙出てる」

姫神「鈴科さん。…あの。元気を出して。初めてはみんな。そんなもの。」

894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 23:13:22.61 ID:0WggffQ00
翌日

土御門「一方通行…すごい隈ができてるぜよ」

姫神「帰ってからも。頑張ってたのね。…上達した?」

一方「…いいえ」


AOP「おおー、今日は鈴科さんもお弁当なん?すごいやんかー、見せて欲しいわーっ」クネクネ

一方「だ、駄目!駄目だ!」サッ

AOP「ええやん!お・べ・ん・と交換しーましょっ!」カパッ

一方「」

AOP「おお~、お…お…これはまた…独創的な世界が広がってるでぇ…」

一方「だから見ンなっつったろーがっ!!」

AOP「でもでもせっかくやからぁ、交換しようやぁ~!僕このほうれん草の卵とじをちょっと…」パクッ

一方「あっ!!!(それ、玉子焼き失敗したやつ…)」

AOP「」ドサッ

土御門「青ピ!?青ピーーー!!」ユサユサ

土御門「駄目だ、死んでる…」ピシャーン…

897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 23:21:15.04 ID:0WggffQ00
屋上

一方「ビャーーーーーー!!!!!」ドカーンバリーン

土御門「(まっさか、殺人料理作ったのが自分だったーなんて…このショックはきっと計り知れんものがあるだろうが…
     学校を破壊するな、学園都市最強()笑…)」

一方「ビャーーーーーーーー!!!!!!!11」ビキビキビキバコーン

土御門「落ち着け~…一方通行~…!初めてはそんなものだって姫神も言ってたぜよ~~…!」ヒィィ

一方「徹夜で頑張ったのによォォォーーーー!!!」ズシャー

土御門「明日も頑張ればいいだろ、時間はたっぷりあるんだから」

一方「全然上達の兆しが見えねェと、くじけたくもなンだろーがよォ…」グスッ

土御門「卒業まで、あと2年もあるぜぃ」

一方「もうすぐ二年…クラス替え…うがああああ!!」ガスガス

土御門「荒れるな一方通行頼むから!俺がアレイスターに叱られるから!ほんとまじで頼むから!!」

901 名前:もうすぐ終わるのに、タイムリミットだ[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 23:46:51.03 ID:0WggffQ00
保健室

一方「青ピ…すまン」

AOP「ドンマイ…やでぇ…鈴科さん…。僕は応援しとるからね~…   ガクッ」

一方「青ピ…青ピィィ!! 青 髪 ピ ア ス ーーーーー!!!」

土御門「コントはいいって。ガクッ、て口で言ってどうするぜよ」

AOP「つっちーは冷静やねぇ」

一方「ともあれ二人には多大な迷惑をかけちまった。反省してる」

AOP「迷惑ちゃうでぇ。安心してや」

一方「明日こそ、まともな弁当作ってやる…」ゴゴゴゴ

土御門「あんまり気合入れすぎてオーバーヒートは勘弁してくれにゃー…(ああ、またアレイスターから呼び出しが…)」

902 名前:明日…朝から完結に向けて頑張る[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 23:47:32.94 ID:0WggffQ00
放課後…

上条「じゃ、また明日な」

姫神「またね。上条くん。私は。鈴科さんとスーパーに用があるから」

一方「じゃァな」

土御門「また明日だにゃー」

AOP「う~ん、華やかやねえ。アルビノ少女と大和撫子が並ぶと!ああ~ん、眼福や!眼福やでぇ~!!」クネクネ

上条「お前もたいがい丈夫だよなぁ」

AOP「恋する男は鋼よりもかたいんやでぇ!」

土御門「恋?」

上条「恋? まさか」ユラリ

AOP「ちゃう!ちゃうでかみやん!!そんな獣の様な瞳でにらみつけやんといてーー!!」ビクビク

903 名前:おやすみ…なさい…マタネ[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 23:48:34.38 ID:0WggffQ00
スーパー

姫神「ごぼうと人参。レンコンも入れると美味しい」

一方「レンコンって元はこンな野菜なのか… 初めて食った人間を尊敬すンぜ」

姫神「ふふ。確かに」


ず。。。。 ズン。。。


姫神「…?地震?」

一方「…にしては、妙な揺れ方だな…」

姫神「あれ?あっち…騒がしい、?」

一方「!! 姫神、伏せろォ!!」ガバッ

929 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 07:15:51.13 ID:X19tVPu/0
姫神「キャ…  ッ!」

ズズン。。。ズ。。

一方「く…大丈夫か姫神…」ヨロッ

姫神「この。揺れ…爆発?何故?」

一方「わからンが…クッソめンどくせェ事になりやがったようだぜェ…?ハン…ドイツの仕業か知らねェが…
   一般人を巻き込むたァいい度胸じゃねェかァ? …ヒャハ…っ」ニタァ

姫神「…」ゾクッ…

一方「揺れはスーパーの奥からだ。オマエはとっとと脱出しなァ」

姫神「鈴科さん。貴女は」

一方「…俺はこォいう無差別な“メーワク”かけやがるド馬鹿が一番気に入らねェンだ…ぶっ飛ばしてから出る」

姫神「でも。鈴科さんは。杖をついてて…女の子。危ない」

一方「あァ…?誰に物言ってンだよォ。俺は、  学園都市で一番人間辞めちまってる、第一位【バケモン】だぜ」

姫神「……!? 鈴科さんが、1位?」

一方「そォだよ。わかったらポカンとしてねェでとっとと…」

930 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 07:16:37.31 ID:X19tVPu/0

――ドパラタタタタタタン!!


一方「銃声!」

姫神「能力者の暴走じゃ。ないの?」

一方「わからンが…まァ、銃使う能力者なンて珍しくもねェし」チャキッ

…ズズーン…

姫神「鈴科さんも。そんなもの、持ってるのね」

一方「…鈴科じゃねェって。…怖くはないのか。俺のこと」

…キャー…

姫神「なぜ。怖がる必要が? …鈴科さんは鈴科さん。私のクラスメイトの、ちょっと料理が下手くそな私の友達」

一方「…やっぱオマエ、いい女だわ」


931 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 07:17:27.62 ID:X19tVPu/0
スーパー奥

テロリスト「全員殺してやる!」パンパン!

店員「キャアアアア!」

テロリスト「フハハ…学園都市なんかブッ飛んじまえばイイんだ!」

ドゴーン!! ズズズ。。。

店員「建物が崩れてく…このままじゃ…」ガラガラ…

客「あちこちに爆弾が仕掛けられてるんだわ!」

客「怖いよぉ…」グスッ

テロリスト「能力者もこの町ごと吹き飛ばしてやるから楽しみにしてろよテメェラ!仲間が他のビルや通りを破壊してる!もう死ぬしかねぇよ!グヒャヒャヒャ!」

一方「そォれはどォだかな?」ジャリッ


933 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 07:26:00.99 ID:X19tVPu/0

―――――――

一方「姫神、オマエは外に出てアンチスキルに中の様子を伝えろ」

姫神「鈴科さんは」

一方「俺は犯人張り倒すっつってンだろ」

姫神「私だけ逃げるなんて。部外者なんて。嫌!!」

一方「っ。 部外者じゃねェよ!オマエ携帯持ってねェンだろォが、だったら伝えに行くしかねェだろ!?
   アンチスキルは絶対外に詰めてるはずだ。そして内部の様子がわかンねェうちは迂闊に飛び込めねェ!
   コトが起きてるのはここだけじゃねェかもしれねェ…そう多く、一つの現場に人員を割くことは出来ない… オマエが飛び出して行かなきゃ、進展しねェだろォが!」

姫神「……わたし、が。」

一方「頼んだぜ、姫神。オマエはオマエの役割を」

姫神「…うん。分かった」スクッ

一方「重ねて言うけど、心配はいらン」

姫神「じゃあ、またあとで」ダッ!!

一方「…さて。もう数発爆発したらそろそろ天井がヤベェな…。
   グループから連絡がないっつーことは、それほど大規模なテロじゃねェ…行くかァ」

――――――


934 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 07:29:46.09 ID:X19tVPu/0
上条「爆弾テロ!?」

土御門「そうだぜよ。学園都市内のスーパーや店舗の入ったビル、ショッピングモール、あるいは歩行者の多いデカイ交差点…あちこちで同時多発的に爆弾が爆発してる。
    一つ一つの規模は小さいが、町中がパニックに陥る危険がある。そうなったら、ここは超能力者の街だ。能力者が暴走したら、何が起きるかわからん」

土御門「AIM拡散力場がどのように作用するか予測が立たない以上、未然に防ぐ必要がある。
    そんでもって、今回は超能力でも魔術でもない、銃や爆弾の飛び交う案件だ。かみやんはぜっっっったいに首を突っ込むなよ。死ぬぞ」

上条「…なるほどな。で、ここから一番近い現場は」

土御門「……」

上条「土御門!!」

土御門「…タイムセールで有名な、交差点西側のスーパー」

上条「あそこか」

土御門「……姫神と一方通行が買い物に行ってる」

上条「なっ、?!」

土御門「つまり、一方通行が要るからだいじょ…」

シーン

土御門「…かみやん? …かみやん…」

土御門「あーもう。本当俺の周りは人の話を聞かない強情っ張りばっかりだ。…俺も急がんとな」ダッ

936 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 07:43:37.69 ID:X19tVPu/0
AOP「また、事件なんやねー…」

吹寄「こういうのはアンチスキルとジャッジメントに任せておいて、私たち一般市民は出来る限りおとなしくしておくのがいいの。ヘタに動いても邪魔になるだけだわ」

AOP「そらそうやね」

吹寄「それじゃ、わたしはこっちだから。貴様もさっさと帰りなさいよ!」

AOP「はいは~い」


AOP「さってと。みんながおるんはどこかいなーっと」テクテク


937 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 07:44:20.71 ID:X19tVPu/0

テロリスト「テメェ…能力者か?メスガキ」

一方「だったらァ?」

テロリスト「シネ」

ドカーン!!

客「キャアアアー!!」

テロリスト「グヒャヒャヒャヒャ!!直撃だ、木っ端微塵だぜえええッ!!」ゲラゲラ

一方「誰が… 木 っ 端  微 塵 だ っ て ェ ?」ユラァ…

テロリスト「ッひ、ヒィッ!? 何モンだテメェ!?」

一方「いえいえ、名乗るほどの者じゃございませンの」ニヤァ

テロリスト「来るなああああーーー!!」

一方「オラ、腰抜かしてンじゃねェぞオマエら。…あっちの天井はまだ生きてる。とっとと逃げろノロマ共」

客達「…ひぃ…キャァァァ…!」バタバタバタ

一方「さ、観客の居ねェショータイムをおっ始めようぜ、オッサン」

テロリスト「生き埋めにしてやるううう!!!」カチッ

ドオオオオオオン!!!!!

938 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 07:45:34.50 ID:X19tVPu/0
スーパー前

アンチスキルA「中から店員と客が解放されたようです!!…これで全員かい!?」

姫神「待って。まだ、ひとり残ってる…わたしの友達…」

アンチスキルB「人質か…!」ギリッ

姫神「(いやソレは違うと思う。けど何も言わない。私。ふふふ)」

上条「姫神ーーー!!」ダダダダ

姫神「上条くん」

上条「あ、あれ、お前だけか…?鈴科は」

姫神「まだ、中…私は。先に逃がしてもらったから。」

上条「そんな、もう今にも崩れそ…  うわっ!!」

ドオオオオオオオン!!!!!!


940 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 08:26:05.76 ID:X19tVPu/0
上条「今の爆発は…!致命的だろ!!」

姫神「鈴科さん…(いくら。学園都市最強だからって…このままじゃ。)
   上条くん。お願い。…行ってあげて欲しい」

上条「――ああ、行くさ… 待ってろ一方通行!!」ダッ!!!

姫神「…一瞬の躊躇も無かった。…やっぱりカッコいい。上条くん」

AOP「さすがかみやん、男前やねぇ」

姫神「…青ピ君?」

AOP「やっほぉ~姫神さん。なあお願いやねんけど…中の様子、ちょびっとだけ教えてくれへん?」スチャ

姫神「…紙とペン?それ。どうするの」

941 名前:すまん。ト書きで戦闘描写出来るほど玄人ではなかったorz[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 08:27:07.23 ID:X19tVPu/0
「グヒャヒャ…埋まっちまえばみんな同じだ! シネシネシネ! このバケモノ!!」

「ゴチャゴチャとうるせェぞ、カス」

テロリストは手にした銃を放り投げ、カチカチとたくさんのスイッチを押して行く。
そのたび、一拍遅れて炸裂音と腹に来る地響きが連続してやってきた。銃を乱射してくれれば楽だったのに、と一方通行は面倒くさそうに眉をひそめる。
ぱらぱらと降り注ぐ破片の量が増えて行く。もうあと一発でも爆弾が炸裂すれば、おそらく崩れ落ちるだろう。
一方通行は足元に転がる鉄筋の飛び出したコンクリートの塊にそっと足を乗せた。

「なあオッサン。ガキの頃習わなかったか? 他人に迷惑かけちゃいけませン、って…よォ!!」

ドパン!!とコンクリートが高速で飛ぶ。反応出来ず目を見開くテロリストの男の太ももに、鉄筋がずぶりと刺さった。
痛みとコンクリートの重みで男が倒れこむ。血しぶきが舞った。

「ひ…ヒギィ…! バケモノめぇぇ! 能力者なんか皆バケモンだ!!ちくしょう、なんで俺たちがこんな目にあわなくちゃならねーんだぁぁ!!」

がくがくと痙攣しながら、男は足にささったコンクリートを見た。吹き出す血の量は多くはないが、それでも男にとっては恐怖だった。
口の端から泡を吹き、血走った目と定まらない視線で一方通行を睨む。ヒューヒューと掠れた呼吸を繰り返し、何度なめても乾く唇を噛み締めた。

「そンな睨まれてもねェ。今逃げてった奴らが一番、”なんでこんな目に”って思ってるンじゃねェのかね」

「黙れ黙れ能力者のくせに!!」

「うるせェなァ…」

942 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 08:28:10.50 ID:X19tVPu/0
一方通行が足元を踏みしめる。それだけで、細かな破片やガラスが男に向かって襲いかかった。

「ギャアアアアアアアッ!!! た、たすけてくれ、たすけてぇ…!」

「ああン?今更命乞いってか。屑め…。  …そォだ、良いこと教えてやるよ。 バケモノに人間の言葉は通じねェンだぜ?」

口角を吊り上げて、一方通行は惨酷に残忍に酷薄に嘲笑った。

「ヒッ!!??」

ゴバッ!!!と突然暴風が吹き荒れる。僅かな空気の流れのベクトルを掬い上げて操作しているのだ。店内に散らばる瓦礫と壊れた商品が高速で宙を舞い、
男めがけて乱れ飛んだ。

「ぐがっ…!!! ガ…ァ …」

瓦礫は男に突き刺さることはなく、ただ脳と内蔵を激震させた。男は血走った目から、口から、鼻から、どろりと赤く鉄臭い液体を吹き出してその場に崩れ落ちた。

「あーあー。…そろそろ崩れるな、。」

天井を見上げ、一方通行はポツリとつぶやいた。

「…別にこンくらいで死にゃあしねェけどよ。…ヒーローってのは…きっとこンなとき、」



「一方通行!!!」



降り注ぐ瓦礫の雨の中、少年は走り続けた足をようやく止めた。

946 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 09:02:34.77 ID:X19tVPu/0
姫神「どうしよう。まだ…出てこない。ふたりとも」

AOP「…」カリカリカリ…

姫神「青ピ君は。こんな時に何を書いているの」

AOP「よっしゃ、出来たでぇ。そんじゃ、読もか…」

姫神「…?」

AOP「姫神さん。 今まで誰にも言うた事なかったんやけど…キミにだけ、教えてあげるわ。

   僕の能力は童話解放【インクハート】…朗読した物語をほんの少し、現実に呼びこむことが出来る」

姫神「…じゃあ。さっきまで、書いていたのは」

AOP「物語やで。…誰もが笑って幸せになれる、そんな…ハッピーエンドの物語や」

947 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 09:03:18.73 ID:X19tVPu/0



 ガラガラ… バラバラバラ…

一方「はっ。…三下ァ。残念だったな、姫神なら、とっくに脱出したぜ」

上条「知ってるよ。…俺は、お前を助けにきたんだ」

一方「助ける?俺を?バカが。俺は学園都市最強の超能力者…一方通行だぜ」

上条「それも知ってる。でも



   お前を見てると… 守ってあげたくなるんだ。 」



一方「…かみ、じょう…」






948 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 09:04:53.90 ID:X19tVPu/0


AOP「全部が全部、そのとおりになるわけとちゃうよ。 人の心まで操って、そんな神様みたいな事は出来へん。
  ただほんの少しだけな。 結末を誘導して上げるくらいなら、僕みたいな脇役にも出来るねんで」

姫神「…青ピ君は。脇役なんかじゃ。ない」

姫神「…わたしの、主人公。です」

AOP「――姫神さんも、僕のお姫様やで」



姫神「青ピ君。もしかしてこの結末も、その力?」

AOP「ええっ!?ちゃ、ちゃうで~? 僕はこの力は滅多に使わへんねん!怖いやろ?僕はほんまに大事なときに、演出効果としてこういう使い方をするくらいやねん!
  信じてーな、姫神さん~」

姫神「ふふふ。大丈夫。 ちゃんと分かっている」ギュ




949 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 09:06:12.23 ID:X19tVPu/0
アンチスキル「あっ!!さっき飛び込んだ少年と人質の少女が出てきたぞ!無事だ!」

野次馬「わ~!!!」パチパチ

上条「上条当麻ただいま帰還いたしましたー!」ビシッ

一方「人質じゃねェし」ムスッ

アンチスキル「ああ良かったよ、もうあんな危険な事はしないでくれよ、少年」

上条「アハハ~、スミマセン」

アンチスキル「まったく…ここに黄泉川先輩が居たら君のこと絞ってもらえるのに」

上条「よ、黄泉川先生!?」ブホッ

一方「黄泉川だァ!?」ゲホッ

アンチスキル「あれ?知り合いかい?」

上条「いいえ!悪名高…いや、高名な教師としてお名前を拝見したことがあるくらいで!!!」

一方「ああ、俺も面識はねェよ、はは…」


950 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/27(土) 09:07:46.64 ID:X19tVPu/0

アンチスキル「ふうん?まあいいか。今回だけだよ」

上条「はーい!」

一方「へいへい…」


二人の手は繋がっていた。暖かな体温は、お互いの心の奥まで広がって、伝わっていく。


fin.


終わった。お付き合いありがとうございました。
青ピに勝手に能力付与してすんま千円。つっちーはよその現場で大活躍してました。事後処理でしばらく居ません。
やりきったー

958 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 10:19:44.73 ID:X19tVPu/0



土御門「ふぃ~、つかれたぜい…数時間で学園都市中を走り回るハメになっちまったにゃー」

土御門「あいつら上手くやってるかにゃー?」


青神「イチャイチャ」

上百合「イチャイチャ」


応援していたはずの土御門は無言で血の涙を流した。



某日

一方「秋沙!たのもーっ」

姫神「いらっしゃい。百合子。今日こそ上手く出来るといい」

一方「ようやく食っても倒れない程度にはなったからなァ」

姫神「コツを掴めば。百合子ならきっとすぐメキメキ上達するはず。手先は器用なのだから」

一方「任せとけェ」


959 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 10:20:32.75 ID:X19tVPu/0


青ピ「ああん、やっぱり姫神さんと鈴科さんが並んで登校してると華やかやねぇぇぇぇ」クネクネ

上条「俺は一方通行と登校したいわけですがね…」

土御門「かみやん、そこは乙女心をわかってやらないと駄目だぜぃ。アイツはいま全力で女を磨いてるんだぜよ」

青ピ「あ、そういえば、姫神さんが鈴科さんと一緒になんかやってるってゆうてたけど…なんやろね?」

上条「サプライズで何かしてくれるのかもしんねーな」

土御門「お前ら幸せそうだにゃー。ま、俺には舞夏が居るからいいんだけどにゃーっははははは!」

青ピ「大したシスコンやでホンマ」

上条「間違いだけは起こすなよ、土御門~」


960 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 10:21:54.59 ID:X19tVPu/0
そして…

土御門「今日、夕飯によばれた?」

青ピ「せやねん!今日は小萌センセがおらんらしくてなー、アパートにひとりやねんて!もう一人の同居人もちゃうとこで寝泊まりしてるらしいしなー」

上条「実は俺も、一方通行に呼ばれてるんだよなー。例のサプライズか?これは」

土御門「な、なにィ…」

上条「インデックスとスフィンクスのことヨロシクな、土御門!!」

青ピ「一足さきに、大人の階段登らしてもらうわ!!」

土御門「かーっぺっ!!勝手にしろい!(一足先じゃないぜよ。俺はとっくにまいk省略されました)」


961 :おしまい。:2010/02/27(土) 10:22:46.11 ID:X19tVPu/0
上条「すげー旨かったですよ!!一方通行、もう料理完璧だな!嬉しいよ。ありがとな、一方通行」

一方「…ン…」テレテレ

上条「な、デザートは出る?」

一方「あ、デザートなら冷蔵庫にケーキを買ってあって、。」

上条「そっちじゃなくて」ギュッ

一方「…!/////」

上条「あったかいものがいいなあ…」チュッ

一方「ひァ…///」

上条「脱がしても良い…?」チュッチュッ…

一方「駄目」シャキン

上条「え?」ビク

一方「駄目です。脱ぎません。俺は一切着衣を乱しません。俺は絶対に一枚たりとも脱ぎません。」シャキシャキーン

上条「な、なぜ…」ビクーン

一方「なぜも。なんでも。どうしても。反論はきかん」ギラリーン

上条「そ、そんな真顔で… ふ、 不幸だぁぁぁぁぁっ!!!」ビャー!!

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