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( ^ω^)は人助けをしたいようです 5話

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:21:04.40 ID:mutndw7h0

⑤机のファンタジスタ


(;-_-)「ねえ、フルボッコまだ?」

( ^ω^)「ヒッキーかお。少しは待てお」


あれから登校するようになったヒッキーは、よく僕といる。
連れションをする趣味は僕にはないが、暇があれば僕と一緒にいる。

つーか、僕を視界の中に入れた瞬間すごい勢いで走って来るのだ。
お前はどこのハンターだと言いたい。


(;-_-)「なんか…さ、僕、2年に目をつけられたみたいなんだよ」

( ^ω^)「ぬ?」


ヒッキーが学校に復帰してから一週間。
このマンモス校で、2年生にそんな早く情報は行くモンだろうか。

早いな。と僕は思った。


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:23:33.39 ID:mutndw7h0

ならば、前にオーダーされたものを早く済ましておいて損はない。

素直姉妹と沢近を誘い出す描写は面倒だしつまらないので省く。

両手足を背でまとめて海老のようにしたあと、ヒッキーの前に差し出す。
殺すとまずいので、「手加減しとけよ」と声はかけた。

それでも、やはり溜まっていたものは我慢できないらしい。
木製バットを渡した瞬間、鬼気迫る顔で3人を滅多打ちにし始めた。
その様は、横からカメラ撮影している僕も爽快感を覚えるほどだ。

ヒッキーはどこかにトリップしているらしく、殴りながら何かを呟いている。
恨みの言葉かもしれない。呪いの言葉かもしれない。謝罪かもしれない。
どれも、僕には興味がない。

最後にヘリカルの頭を叩いた時、叩いたものと叩かれたものが合い打った。
失敗したスイカ割りのように砕ける頭部、折れるバット。
その様がモーターサイクル女版に見えたので、写メで撮りまくった。


( ^ω^)「お疲れ様、いい殴りっぷりだったお」

(*-_-)「いやーなんかスッキリしたよ」


僕が差し出したタオルを受け取りながら、ありがとうと言う。
その感謝の言葉は、いつ聞いても背中がむず痒くなる。
この言葉を聞く為だけに人助けをしていると言っても過言ではない。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:24:40.88 ID:mutndw7h0

( ^ω^)「ってオイ、そのタオルで血まで拭くな」

(-_-)「あ、ごめん。洗って返すよ」


汗を拭き終わった後、ヒッキーはそのタオルを自分の首にかけた。


(-_-)「んで、この死体どうする? うっかり殺っちゃったけど…」

( ^ω^)「何の為に焼却炉前でやったと思ってるんだお」

(-_-)「ああ、そっか」


僕が下半身を持ち、ヒッキーが上半身を持つ。
死体を振り子のように揺らして勢いをつけ、焼却炉の中に投げ込んだ。


(;-_-)「おあっつ! あっつ!」

( ^ω^)「水膨れになったら面倒だから、水道で洗って来るといいお」

(;-_-)「ごめん、そうさせてもらうよ。すぐ戻るからね」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:26:01.96 ID:mutndw7h0

水場に駆けて行くヒッキーを確認して、折れたバットも焼却炉へ投げ込む。
脱げていたヘリカルの上履きも、ヘアピンも、全部焼却炉へ。


( ^ω^)「さて…と」


ぱんぱんと手についた土埃を掃いながら、残る2人を見る。
神経、筋肉、骨をがたがたにされたにも関わらず、2人はびくりと体を震わせた。

それなりに整っていた顔は見る影もない。
目の上は腫れ、地面に何本か歯が落ちている。

女がぼこぼこにされるシチュエーションとは、中々下半身に来るものだ。
…まあ、紳士の嗜みは家に帰ってからとして、今はこいつらだ。


( ^ω^)「ふふーん、どうしてやろうかお」


2人がヒッキーに何をしていたのか知らない。
が、ここまで殴られるほどの何かをやったんだろう。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:29:47.20 ID:mutndw7h0

ヒッキーが戻って来てから、2人で協力してビッチ共を運んだ。
何処へ? 勿論、公衆便所さ。どうなったかは知らない。

ただで放置したわけではない。
スカートを捲り上げて小用便所に固定して、太股や胸などに、
「1発100円」「雌豚」「中田氏可」「マゾなので乱暴に扱って下さい☆」等々
エロ漫画の煽り文句のようなことを落書きしてきた。

金が置いてあるのを期待してはいない。
元より金儲けなど眼中にすらないのだ。

だから、その辺の金無ホームレスの為に、
「1発だけなら誤射になります」
と看板に書いて首からぶら下げておいた。


( ^ω^)「教師のハゲ頭に反射した日光が目に痛いおー」

(;-_-)「こ、声でかいよ」


そんなことをしてからもう3日。
学校に来ないところを見ると、大体予想はつく。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:33:02.51 ID:mutndw7h0

( ^ω^)「ところで…あの後、2年はどんな感じだお?」


授業が終わってから、2人で屋上に行く。
購買で飲み物を買いたいところだが、昼時になると列がすごいのだ。


(;-_-)「変わらないよ…昨日も校門で待ち伏せされて、カツアゲされそうになったしさ…」

( ^ω^)「どうしたお?」

(-_-)「走って逃げたよ。過呼吸になるなんて体力測定の長距離以来だ」

( ^ω^)「体は鍛えておいて損はないお」

(-_-)「そうしとくよ…」


ヒッキーは弁当の中に入っていた最後の唐揚げを一口で食べた。
なんだ、こいつも好きなものは最後に取っておくタイプだったのか。

ますます気が合いそうだとほくそ笑みつつ、次の標的を確認しておく。


( ^ω^)「で、その2年生の名前と顔はわかるかお?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:34:44.12 ID:mutndw7h0

(-_-)「全員はわからないけど、確か弟者とかシャキンとかプギャーって聞こえたよ」

( ^ω^)「最後のは嘲笑かもしれんおね。ってか、全員って、どれぐらいに囲まれたんだお」

(-_-)「16人かな?」

( ^ω^)「マンモス校だからってそりゃないお」


僕は、弁当の苺を素手で抓み、へたを取った。
好きなものは、最後に残しておく派なのだ。僕は。




⑤ 終


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