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とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>第六回目
202 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 22:51:04.33 ID:qd9DJEDO [17/28]
投下が無いようなのでとある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第六回目を始めたいと思います
投下が無いようなのでとある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第六回目を始めたいと思います
203 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:51:52.62 ID:qd9DJEDO [18/28]
51、委員長<リーダー>
上条「吹寄って委員長キャラだよな」
吹寄「そう? 別にそういう仕事は嫌いじゃないからいいんだけど」
上条「大変だったりしないか? 俺が言うのもなんだけど、このクラスはバカが多いしさ」
吹寄「主に貴様らだけどね。ま、大変じゃないと嘘になるかな」
上条「だろ? たまには男手に頼れよ」
吹寄「はぁ? 別にそんなことしなくても――」
――ガラッ
土御門「配布物の整理終わったにゃー」
青髪「指の脂吸われてぱっさぱさやー」
吹寄「あんた達、それ私の仕事!」
土御門「頑張りすぎはよくないぜよ」
吹寄「なっ!?」
青髪「やる気あるのはいいことやけど、たまに息抜きは必要ってことや」
上条「二人の言う通りさ。後は俺達がやるから、休んでていいぞ」
吹寄「……。勝手なことした貴様らを放っておけるか! ……でも感謝してる」
上条「礼なら姫神に言ってやってくれ」
吹寄「姫神さんに?」
上条「ああ。『最近。吹寄さんのおでこが輝いてないの。多分疲れてる証拠だから手伝ってあげて』って言ってたからな」
吹寄「確かに最近疲れて額に覇気が……ってなんじゃそりゃ!」
204 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:52:22.31 ID:qd9DJEDO [19/28]
52、不良<アウトロー>
浜面「常盤台にも不良っているのか?」
御坂「怖い人ってのはいますけど、浜面さんみたいな人はいないですね」
浜面「これは痛いところを……。まぁ確かに女の不良ってのも珍しいしな。スキルアウト時代、女は全くいなかった訳じゃないが、それでも大半は男だったな」
御坂「そういう女の人って大抵リーダーかリーダーとくっついてません?」
浜面「お、よく知ってるねぇ御坂ちゃんは。それでよくまとまってるグループもあるんだが、そのグループが崩れる時ってのは大抵女絡みだな」
御坂「男が悪いんですよ」
浜面「はは、また痛いところを……。だから女4人で構成されてるアイテムは強いのかもな」
御坂「浜面さんもアイテムですよね?」
浜面「下っ端だよ下っ端。いつもお嬢さん方のご機嫌取りだよ」
御坂「そうなんですか」
浜面「御坂ちゃんもグループ作ったらどうだ? あのジャッジメントの子と違う制服の二人を入れてさ。それで上条を下っ端に入れてしまえ」
御坂「それはいい考えかもしれませんけど、あいつは下っ端じゃなくて、私の隣に……」モジモジ
浜面「そうしたかったらもっとあいつの前で素直になるといいぜ」
御坂「分かってるんですけどなかなか……」
浜面(上条のやつもまんざらでもなさそうだけど、ここはあえて黙っておくか)
205 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:52:54.83 ID:qd9DJEDO [20/28]
53、階段<ステップ>
上条浜面「はぁ……」
麦野「なんで急に溜め息ついてんのよ?」
御坂「なにかあったの?」
上条「なにかって、なにかあったから溜め息ついてんだよ」
浜面「そうそう。こっちとしては溜め息もつきたくなるって」
麦野「なんでよ? 私らなんかした?」
浜面「ああ、したよ。上条の言葉を借りると幻想をぶち壊されたよ」
上条「俺らのときめきを返せってんだ」
御坂「ちょっと意味が分かんないんだけど……」
上条浜面「スカートの下に短パン穿いてんじゃねえよ!!」
御坂「アンタ達まさか階段で……?」
麦野「オイオイ、なに覗いてんだテメェら?」
上条「目が行っちまうんだから仕方ねえだろ!?」
御坂「開き直った!?」
浜面「男の性だ本能だ! 許せ!」
麦野「だぁぁァれが許すかッ!」
上条「逃げるぞ浜面!」
浜面「よっしゃぁ!」
御坂麦野「逃がすか!!」
206 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:53:29.60 ID:qd9DJEDO [21/28]
54、怪談<アフレイド>
神原「やぁやぁ、先日は戦場ヶ原先輩がこの世界にお世話になったそうじゃないか」
一方「誰だテメェ?」
神原「私か? 私の名前は神原駿河。年中乾き知らずな女だ!」
一方「そンな情報いらねェよ! つゥかなにしに来たンですかァ?」
神原「『怪談』と言ったら本家に適うまいと思ってわざわざ出張してきたのだ」
一方「そォかい。残念ながらここは科学の最先端の街だ。怪談なンてものは需要ねェぞ」
神原「なるほど。たがしかし、私は立派なアホ毛の幼女見るまで帰らないぞ!」
一方「立派なアホ毛の幼女だとォ? オイ、神原とやら。打ち止めになンの用だ?」
神原「打ち止めちゃんと言うのか! 随分と変わった名前だな。別に名前なんてどうでもいいから早く出すんだ! 取ったり食べたりするから!」
一方「テメェみたいな変態に打ち止めを会わせられるかァ!」
神原「ああっ! 阿良々木先輩に変態と言われるのもいいが、その一万人は殺してそうな声で変態と言われるのもいいものだなぁ!」
一方「う、うるせェ! テメェはとっとと自分のところに帰りやがれェ!」
神原「いいや、その打ち止めちゃんとやらに会わせてくれるまでこの神原駿河、テコでも動かん!」
一方「あァッ! 助けてくれよヒーロー!!」
207 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:54:47.30 ID:qd9DJEDO [22/28]
55、青春<ユース>
小萌「最近、上条ちゃんの様子が変なのです」
黄泉川「変? どう変なんじゃん?」
小萌「なんかこう、いつも通りと言えばいつも通りなんですけど、クラスの女子としっかり線引きをしてると言いますか、以前より騒ぎが小粒になっているのですよ」
黄泉川「ふーん、あいつがねぇ。もしかすると好きな奴でも出来たじゃん?」
小萌「上条ちゃんに? ……なんだか大切な一人息子を奪われる感じがしてきました」
黄泉川「ははは、バカな子ほど可愛いって言うじゃん。にしても恋か……青春じゃん」
小萌「そんなさも昔のようなことを言ってはだめなのです。私達だってまだまだ現役ですよ」
黄泉川「でも、子供達の成長を常日頃から見てる立場としては齢を感じられずにはいられないじゃん」
小萌「そうは言っても――」
上条「小萌先生! 宿題やったけど忘れました!」
小萌「上条ちゃん? コホン。今日の放課後残ってやってもらいますから大丈夫ですよー」
上条「やっぱりですか!? ちくしょうインデックスの奴が朝からサランラップで遊ばなければ……!」
小萌「全く、上条ちゃんは成長してるんですかねー」
黄泉川「まだまだ小萌から離れなさそうにないじゃん」
208 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:55:44.45 ID:qd9DJEDO [23/28]
56、屋上<トップ>
ステ「なぁ、神裂」
神裂「なんでしょうステイル?」
ステ「虫刺されが気になるならその格好やめたらどうだい?」
神裂「これは私の術式に必要な格好です! やめるわけにはいきません!」
ステ「年頃の女子が太もも虫刺されをいくつも作るのはどうかと思うよ」
神裂「仕方ないではありませんか……。ステイルこそどうなのです?」
ステ「僕かい? 僕ならこういう格好だから大丈夫だし、それに僕の魔術の特性上、虫はよってこれないんだ」
神裂「そうですか……」
ステ「しかしあれだね。虫除けスプレーとかしてないのかい?」
神裂「いいえ。まさかこうなるとは思いませんでした」
ステ「……虫除けのルーンを作るからちょっと待ってなよ」
神裂「申し訳ありません……」
ステ「それにしても、くくっ」
神裂「なにがおかしいのですか?」
ステ「いやいや、聖人でも虫刺されはどうしようもないんだなって、くふっ」
神裂「わ、笑ってないで早く作ってください!」
209 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:56:21.61 ID:qd9DJEDO [24/28]
57、授業<レッスン>
上条「10分は経っただろ! って思って時計を見たら5分も経ってなかったってのは、どう考えても魔術師の仕業だと思うんだ」
土御門「体感的なものを操る魔術はあるにはあるんだが、絶対違うぜよ」
上条「分かってるって。例えだよ例え」
土御門「寝ると4、50分あっという間なんだけどにゃー」
上条「そうなんだよな。ってお前寝てんのか!?」
土御門「たまににゃー」
上条「サングラスか! そのサングラスだな!?」
土御門「ははは、そこに触れちゃいかんぜよ、カミやん」
上条「まぁサングラスいいにして、よくバレないな」
土御門「黒板とノートの間に視点置くといいぜよ」
上条「なんでだよ?」
土御門「先生が手を止めてこっちを見てるのに、ずっと下を向いてたら変ぜよ。逆に顔を上げてても、ノート取ってるのか疑われるんだにゃー」
上条「だからその間を取るのか」
土御門「そういうことだぜい
上条「よし、試してみるか」
――――
上条「……」カックンカックン
教師「上条! 起きろ!」
上条「は、はい!」
上条(中途半端に首上げてたせいでカックンカックンしたじゃねえか。どれどれ土御門は?)
土御門「……」
上条(しっかり固定されてる!)
210 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:57:41.77 ID:qd9DJEDO [25/28]
58、席替え<シートチェンジ>
浜面「席替えをしよう」
麦フ滝絹「は?」
浜面「いや、だから席替えをしようって……」
麦野「なんでよ?」
浜面「4人席のところをはみ出して座ってるのはもう勘弁だ」
フレ「だから席替えをしてちゃんと座りたいって訳?」
浜面「そうだ」
絹旗「超お断りします」
浜面「今日一日だけでいいんだ」
滝壺「そのくらいなら面白そうだからやってみよ。ね、みんな?」
麦野「今日一日で滝壺がそこまで言うならやってみるか」
浜面「ほんとか!? なんだよ、結構優しいとこあるじゃん!」
麦野「気まぐれだよばーか」
絹旗「とりあえず浜面のポジションは超お断りです」
フレ「私もー」
滝壺「平等にジャンケンとかでどうかな? 勝った人から好きな場所を取っていくの」
フレ「結局、それが一番て訳ね」
麦野「よーし、じゃあ始めるよ」
一同「オー!」
――――
浜面「くそっ! 三択の仕上と呼ばれたこの俺が最下位だと!? つまり同じ席! ガッデム!」
滝壺「大丈夫、私はそんなはまづらを応援してる」
211 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:58:28.15 ID:qd9DJEDO [26/28]
59、落書き<ジャンキーアート>
男生徒「上条、教科書忘れたからちょっと見せてくれね?」
上条「あいよ」
男生徒「サンキュー。……ぶふぅっ!!」
上条「汚ね!? どうしたんだよ突然」
男生徒「だって、この落書き。くくく」
上条「スペースがあったから下半身足してみたんだよ。なかなか可愛いだろ?」
男生徒「可愛いって、キモイだけだって。くくっ」
教師「こら、お前たちなにしてるんだ?」
男生徒「あ、いえなにも……」
教師「ん、上条。教科書は?」
上条「今貸してます」
教師「ふむ。これか……ぶはっ! か、上条! なんだこれは!?」
上条「あーえーっと……物足りなかったんで下半身を足そう思いまして……」
教師「くははっ。ま、まぁ今回は面白かったから見逃してやろう」
上条「マジですか! ありがとうございます!」
教師「ただし、小萌先生には報告しておくぞ」
上条「先生それ見逃してないです!」
212 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:59:03.47 ID:qd9DJEDO [27/28]
60、ゲームセンター<ゲームセンター>
御坂(あーもうっ! また落としちゃった。なかなかしぶといわねあのゲコ太)
御坂(小銭もなくなっちゃったし、かるーく電気流して操作――)
上条「こら、なにしてるんだ御坂」
御坂「うひゃぁ!?」
上条「……なにもそこまで驚かなくてもいいじゃねぇか」
御坂「ア、アンタが急に声をかけるからでしょ!? こっちは真剣だったんだからね!」
上条「分かってるよ。真剣に電気流して操作しようとしてたんだろ?」
御坂「うげっ!」
上条「俺は無能力者だからAIM拡散力場だとはよく分かんねえけど、御坂の電撃を出すタイミングはなんとなく分かるんだよな」
御坂「なんで、どうして分かるのよ?」
上条「さぁなんでだろうな。俺にもよく分からないんだよ」
御坂「よく分からないって……もしかしてアンタに能力使い過ぎた?」
上条「使い過ぎってもんじゃねえよ! こっちは何回死にかけたと思ってんだよ!?」
御坂「ご、ごめんなさい……」
上条「? 今日はやけに素直じゃねえか。ゲコ太取れなかったのがそんなにショックだったか?」
御坂「……。ええ、大体はアンタのせいよ」
上条「やっぱりそうなるんすね……」
御坂「だからあのゲコ太取ってよ」
上条「なんでそうなるんだ?」
御坂「いいから、私を助けるためと思って頑張る!」
上条「いや、今日は持ち合わせががが……不幸だ」
213 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 23:02:41.57 ID:qd9DJEDO [28/28]
これでとある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第六回目を終わりたいと思います
今回もゲストが来ましたが元ネタの友情出演てことで
明日の第七回と第八回、明後日の第九回と第十回でこの話は終わります。もうしばらくお付き合い下さい
51、委員長<リーダー>
上条「吹寄って委員長キャラだよな」
吹寄「そう? 別にそういう仕事は嫌いじゃないからいいんだけど」
上条「大変だったりしないか? 俺が言うのもなんだけど、このクラスはバカが多いしさ」
吹寄「主に貴様らだけどね。ま、大変じゃないと嘘になるかな」
上条「だろ? たまには男手に頼れよ」
吹寄「はぁ? 別にそんなことしなくても――」
――ガラッ
土御門「配布物の整理終わったにゃー」
青髪「指の脂吸われてぱっさぱさやー」
吹寄「あんた達、それ私の仕事!」
土御門「頑張りすぎはよくないぜよ」
吹寄「なっ!?」
青髪「やる気あるのはいいことやけど、たまに息抜きは必要ってことや」
上条「二人の言う通りさ。後は俺達がやるから、休んでていいぞ」
吹寄「……。勝手なことした貴様らを放っておけるか! ……でも感謝してる」
上条「礼なら姫神に言ってやってくれ」
吹寄「姫神さんに?」
上条「ああ。『最近。吹寄さんのおでこが輝いてないの。多分疲れてる証拠だから手伝ってあげて』って言ってたからな」
吹寄「確かに最近疲れて額に覇気が……ってなんじゃそりゃ!」
204 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:52:22.31 ID:qd9DJEDO [19/28]
52、不良<アウトロー>
浜面「常盤台にも不良っているのか?」
御坂「怖い人ってのはいますけど、浜面さんみたいな人はいないですね」
浜面「これは痛いところを……。まぁ確かに女の不良ってのも珍しいしな。スキルアウト時代、女は全くいなかった訳じゃないが、それでも大半は男だったな」
御坂「そういう女の人って大抵リーダーかリーダーとくっついてません?」
浜面「お、よく知ってるねぇ御坂ちゃんは。それでよくまとまってるグループもあるんだが、そのグループが崩れる時ってのは大抵女絡みだな」
御坂「男が悪いんですよ」
浜面「はは、また痛いところを……。だから女4人で構成されてるアイテムは強いのかもな」
御坂「浜面さんもアイテムですよね?」
浜面「下っ端だよ下っ端。いつもお嬢さん方のご機嫌取りだよ」
御坂「そうなんですか」
浜面「御坂ちゃんもグループ作ったらどうだ? あのジャッジメントの子と違う制服の二人を入れてさ。それで上条を下っ端に入れてしまえ」
御坂「それはいい考えかもしれませんけど、あいつは下っ端じゃなくて、私の隣に……」モジモジ
浜面「そうしたかったらもっとあいつの前で素直になるといいぜ」
御坂「分かってるんですけどなかなか……」
浜面(上条のやつもまんざらでもなさそうだけど、ここはあえて黙っておくか)
205 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:52:54.83 ID:qd9DJEDO [20/28]
53、階段<ステップ>
上条浜面「はぁ……」
麦野「なんで急に溜め息ついてんのよ?」
御坂「なにかあったの?」
上条「なにかって、なにかあったから溜め息ついてんだよ」
浜面「そうそう。こっちとしては溜め息もつきたくなるって」
麦野「なんでよ? 私らなんかした?」
浜面「ああ、したよ。上条の言葉を借りると幻想をぶち壊されたよ」
上条「俺らのときめきを返せってんだ」
御坂「ちょっと意味が分かんないんだけど……」
上条浜面「スカートの下に短パン穿いてんじゃねえよ!!」
御坂「アンタ達まさか階段で……?」
麦野「オイオイ、なに覗いてんだテメェら?」
上条「目が行っちまうんだから仕方ねえだろ!?」
御坂「開き直った!?」
浜面「男の性だ本能だ! 許せ!」
麦野「だぁぁァれが許すかッ!」
上条「逃げるぞ浜面!」
浜面「よっしゃぁ!」
御坂麦野「逃がすか!!」
206 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:53:29.60 ID:qd9DJEDO [21/28]
54、怪談<アフレイド>
神原「やぁやぁ、先日は戦場ヶ原先輩がこの世界にお世話になったそうじゃないか」
一方「誰だテメェ?」
神原「私か? 私の名前は神原駿河。年中乾き知らずな女だ!」
一方「そンな情報いらねェよ! つゥかなにしに来たンですかァ?」
神原「『怪談』と言ったら本家に適うまいと思ってわざわざ出張してきたのだ」
一方「そォかい。残念ながらここは科学の最先端の街だ。怪談なンてものは需要ねェぞ」
神原「なるほど。たがしかし、私は立派なアホ毛の幼女見るまで帰らないぞ!」
一方「立派なアホ毛の幼女だとォ? オイ、神原とやら。打ち止めになンの用だ?」
神原「打ち止めちゃんと言うのか! 随分と変わった名前だな。別に名前なんてどうでもいいから早く出すんだ! 取ったり食べたりするから!」
一方「テメェみたいな変態に打ち止めを会わせられるかァ!」
神原「ああっ! 阿良々木先輩に変態と言われるのもいいが、その一万人は殺してそうな声で変態と言われるのもいいものだなぁ!」
一方「う、うるせェ! テメェはとっとと自分のところに帰りやがれェ!」
神原「いいや、その打ち止めちゃんとやらに会わせてくれるまでこの神原駿河、テコでも動かん!」
一方「あァッ! 助けてくれよヒーロー!!」
207 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:54:47.30 ID:qd9DJEDO [22/28]
55、青春<ユース>
小萌「最近、上条ちゃんの様子が変なのです」
黄泉川「変? どう変なんじゃん?」
小萌「なんかこう、いつも通りと言えばいつも通りなんですけど、クラスの女子としっかり線引きをしてると言いますか、以前より騒ぎが小粒になっているのですよ」
黄泉川「ふーん、あいつがねぇ。もしかすると好きな奴でも出来たじゃん?」
小萌「上条ちゃんに? ……なんだか大切な一人息子を奪われる感じがしてきました」
黄泉川「ははは、バカな子ほど可愛いって言うじゃん。にしても恋か……青春じゃん」
小萌「そんなさも昔のようなことを言ってはだめなのです。私達だってまだまだ現役ですよ」
黄泉川「でも、子供達の成長を常日頃から見てる立場としては齢を感じられずにはいられないじゃん」
小萌「そうは言っても――」
上条「小萌先生! 宿題やったけど忘れました!」
小萌「上条ちゃん? コホン。今日の放課後残ってやってもらいますから大丈夫ですよー」
上条「やっぱりですか!? ちくしょうインデックスの奴が朝からサランラップで遊ばなければ……!」
小萌「全く、上条ちゃんは成長してるんですかねー」
黄泉川「まだまだ小萌から離れなさそうにないじゃん」
208 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:55:44.45 ID:qd9DJEDO [23/28]
56、屋上<トップ>
ステ「なぁ、神裂」
神裂「なんでしょうステイル?」
ステ「虫刺されが気になるならその格好やめたらどうだい?」
神裂「これは私の術式に必要な格好です! やめるわけにはいきません!」
ステ「年頃の女子が太もも虫刺されをいくつも作るのはどうかと思うよ」
神裂「仕方ないではありませんか……。ステイルこそどうなのです?」
ステ「僕かい? 僕ならこういう格好だから大丈夫だし、それに僕の魔術の特性上、虫はよってこれないんだ」
神裂「そうですか……」
ステ「しかしあれだね。虫除けスプレーとかしてないのかい?」
神裂「いいえ。まさかこうなるとは思いませんでした」
ステ「……虫除けのルーンを作るからちょっと待ってなよ」
神裂「申し訳ありません……」
ステ「それにしても、くくっ」
神裂「なにがおかしいのですか?」
ステ「いやいや、聖人でも虫刺されはどうしようもないんだなって、くふっ」
神裂「わ、笑ってないで早く作ってください!」
209 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:56:21.61 ID:qd9DJEDO [24/28]
57、授業<レッスン>
上条「10分は経っただろ! って思って時計を見たら5分も経ってなかったってのは、どう考えても魔術師の仕業だと思うんだ」
土御門「体感的なものを操る魔術はあるにはあるんだが、絶対違うぜよ」
上条「分かってるって。例えだよ例え」
土御門「寝ると4、50分あっという間なんだけどにゃー」
上条「そうなんだよな。ってお前寝てんのか!?」
土御門「たまににゃー」
上条「サングラスか! そのサングラスだな!?」
土御門「ははは、そこに触れちゃいかんぜよ、カミやん」
上条「まぁサングラスいいにして、よくバレないな」
土御門「黒板とノートの間に視点置くといいぜよ」
上条「なんでだよ?」
土御門「先生が手を止めてこっちを見てるのに、ずっと下を向いてたら変ぜよ。逆に顔を上げてても、ノート取ってるのか疑われるんだにゃー」
上条「だからその間を取るのか」
土御門「そういうことだぜい
上条「よし、試してみるか」
――――
上条「……」カックンカックン
教師「上条! 起きろ!」
上条「は、はい!」
上条(中途半端に首上げてたせいでカックンカックンしたじゃねえか。どれどれ土御門は?)
土御門「……」
上条(しっかり固定されてる!)
210 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:57:41.77 ID:qd9DJEDO [25/28]
58、席替え<シートチェンジ>
浜面「席替えをしよう」
麦フ滝絹「は?」
浜面「いや、だから席替えをしようって……」
麦野「なんでよ?」
浜面「4人席のところをはみ出して座ってるのはもう勘弁だ」
フレ「だから席替えをしてちゃんと座りたいって訳?」
浜面「そうだ」
絹旗「超お断りします」
浜面「今日一日だけでいいんだ」
滝壺「そのくらいなら面白そうだからやってみよ。ね、みんな?」
麦野「今日一日で滝壺がそこまで言うならやってみるか」
浜面「ほんとか!? なんだよ、結構優しいとこあるじゃん!」
麦野「気まぐれだよばーか」
絹旗「とりあえず浜面のポジションは超お断りです」
フレ「私もー」
滝壺「平等にジャンケンとかでどうかな? 勝った人から好きな場所を取っていくの」
フレ「結局、それが一番て訳ね」
麦野「よーし、じゃあ始めるよ」
一同「オー!」
――――
浜面「くそっ! 三択の仕上と呼ばれたこの俺が最下位だと!? つまり同じ席! ガッデム!」
滝壺「大丈夫、私はそんなはまづらを応援してる」
211 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:58:28.15 ID:qd9DJEDO [26/28]
59、落書き<ジャンキーアート>
男生徒「上条、教科書忘れたからちょっと見せてくれね?」
上条「あいよ」
男生徒「サンキュー。……ぶふぅっ!!」
上条「汚ね!? どうしたんだよ突然」
男生徒「だって、この落書き。くくく」
上条「スペースがあったから下半身足してみたんだよ。なかなか可愛いだろ?」
男生徒「可愛いって、キモイだけだって。くくっ」
教師「こら、お前たちなにしてるんだ?」
男生徒「あ、いえなにも……」
教師「ん、上条。教科書は?」
上条「今貸してます」
教師「ふむ。これか……ぶはっ! か、上条! なんだこれは!?」
上条「あーえーっと……物足りなかったんで下半身を足そう思いまして……」
教師「くははっ。ま、まぁ今回は面白かったから見逃してやろう」
上条「マジですか! ありがとうございます!」
教師「ただし、小萌先生には報告しておくぞ」
上条「先生それ見逃してないです!」
212 名前:とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:59:03.47 ID:qd9DJEDO [27/28]
60、ゲームセンター<ゲームセンター>
御坂(あーもうっ! また落としちゃった。なかなかしぶといわねあのゲコ太)
御坂(小銭もなくなっちゃったし、かるーく電気流して操作――)
上条「こら、なにしてるんだ御坂」
御坂「うひゃぁ!?」
上条「……なにもそこまで驚かなくてもいいじゃねぇか」
御坂「ア、アンタが急に声をかけるからでしょ!? こっちは真剣だったんだからね!」
上条「分かってるよ。真剣に電気流して操作しようとしてたんだろ?」
御坂「うげっ!」
上条「俺は無能力者だからAIM拡散力場だとはよく分かんねえけど、御坂の電撃を出すタイミングはなんとなく分かるんだよな」
御坂「なんで、どうして分かるのよ?」
上条「さぁなんでだろうな。俺にもよく分からないんだよ」
御坂「よく分からないって……もしかしてアンタに能力使い過ぎた?」
上条「使い過ぎってもんじゃねえよ! こっちは何回死にかけたと思ってんだよ!?」
御坂「ご、ごめんなさい……」
上条「? 今日はやけに素直じゃねえか。ゲコ太取れなかったのがそんなにショックだったか?」
御坂「……。ええ、大体はアンタのせいよ」
上条「やっぱりそうなるんすね……」
御坂「だからあのゲコ太取ってよ」
上条「なんでそうなるんだ?」
御坂「いいから、私を助けるためと思って頑張る!」
上条「いや、今日は持ち合わせががが……不幸だ」
213 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 23:02:41.57 ID:qd9DJEDO [28/28]
これでとある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>の第六回目を終わりたいと思います
今回もゲストが来ましたが元ネタの友情出演てことで
明日の第七回と第八回、明後日の第九回と第十回でこの話は終わります。もうしばらくお付き合い下さい
Tag : とあるSS総合スレ
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