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801-804 一方通行VS  

801 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/13(火) 07:23:20.98 ID:xOw61cDO [2/5]
一方通行の絶対能力進化がそのまま続いてたら?という妄想を3レスほどしてみました
20000号が出て来ますが普通の20000号ですので変なつっこみはなしの方向でお願いします

802 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/13(火) 07:24:12.98 ID:xOw61cDO [3/5]
一方「ハァ、ハァ……テメェで最後か……」

20000「そのようですね、とミサカは他のミサカからの信号が無いことを確認します」

一方「クハハ……テメェをぶっ殺せば俺は晴れて無敵になれンだなァ……」

20000「果たしてそれはどうでしょうか? とミサカは現状を分析しつつ問いかけます」

一方「はァ? 今更なに言ってンだテメェ……」

20000「この一週間、あなたは飲まず食わずで一睡もせず999体のミサカを相手にし、今は立っているのがやっとの状態。そして19999体の戦闘データを持つミサカにどう挑むつもりですか? とミサカは客観的状況を交えて説明します」

一方「ハッ、渇きに飢えに疲労……ンなもンは関係ねェ。今ここでテメェを殺せば全部終わらせられるンだからよォ……」

――バンッ!

一方「ぐォッ!?」

20000「たかが鉛玉一発ですらまともに反射出来ない今のあなたに一体なにが出来るのですか? とミサカは頭に銃を突き付けながら再度問いかけます」

一方「テメェ……ッ!」ダンッ

――ガガガガッ

20000「……今までの戦闘データから間合いを遠ざける際に足元のベクトルを操作し、地面(下)からの攻撃をしてくるのは予測していましたが」

一方「ヒュー、ヒュー……」

20000「足元の瓦礫を振動させる程度の力しか残っていなかったのですね、とミサカは落胆を隠し切れません」

一方(意識が持たねェ……視界が歪む……目が回った見てェに気持ち悪ィ……)

一方「が、ァ……」ドサ

20000「ついに立つ力もなくなりましたか、とミサカは無様な姿を見下ろします」

一方「……うるせェよ。テメェらスライムなンざ能力が一瞬でも使えりゃ簡単に捻り潰せンだよォ……」

20000「そうですね。ならばじっくり観察することにしましょうか? とミサカは愉快で素敵な提案をしてみます」

一方「なン……だと……?」

803 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/13(火) 07:24:47.28 ID:xOw61cDO [4/5]
20000「絶対能力進化の最後の実験は、19000体のミサカが集めた戦闘データを分析し、それを最適化したものをインストールされた残り1000体のミサカを一週間という極めて短期間の間に抹[ピーーー]るというものです、とミサカは実験の内容を再確認します」

一方「それがなンだってンだ……」

20000「つまり、一週間経過した時点でこの実験は失敗になり、あなたの絶対能力進化はここで終わるのです、とミサカは残りわずかで一週間が経過することを伝えます」

一方「……ちくしょう、チクショウ、畜生ォォォッ!!」

20000「……」

一方「……チッ。あァもう演算もなンも出来ねェぜ。こりゃ参ったなァ……ハハッ」

20000「どうやらそのようですね。では、最後に言い残す言葉はありますか? とミサカは慈悲をかけます」

一方「……慈悲、ねェ。そォだな、テメェら全員殺せなくて悪かったなァ……」

20000「今なんと……?」

一方「だから、悪かったてンだよォ」

20000「何故、謝るのですか? とミサカは驚きを隠せません」

一方「だろォな。……俺が絶対能力になれなかったことにより、恐らく学園都市はまた別の計画を建てるはずだ。その時きっとテメェらが参考とされるはず。もしかしたらまた20000体作られるかもしれねェ」

一方「そしたらまたテメェらは殺される。俺が無敵になれなかったことでまた多くの不条理が生まれる。そンな不条理にテメェらをもう巻き込ませたくなかったからだよ」

20000「……酷い、エゴですね」

一方「あァ、分かってるさ。俺みたいな奴がどンな奇麗事を並べても糞以下にもならねェってことくらいよォ」

20000「……」

一方「さァ早く殺してくれ。どの道もう長くはねェ。なら、せめてテメェの……20000号の手で俺を殺してくれ」

20000「……分かりました」

一方「よろしく頼むぜェ」

――バンッ!

804 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/13(火) 07:25:22.05 ID:xOw61cDO [5/5]
――――

一方「……あ?」

20000「これで終わりです、とミサがふっ!」

一方「おい、なにやってンだテメェ!?」

20000「自分を撃っただけですが、とミサカは……」

一方「そういうことじゃねェ! なンで、どうして俺を撃たなかったァ!?」

20000「ミサカも、不条理には耐えられ――ッ……ないのです、と……」

一方「おいおいィィ……しっかりしやがれよ……俺は認めねェぞこンな結末……」

20000「ここから……東に50メートルほどっ、のところに地下施設の入り……口がありま、す」

一方「それで生き延びろってかァ? 笑えねェ冗談は好きじゃねェよ……」

20000「これ、であなたは絶対能力ッ――です。もう……不条理が生まれることはあり……ま――せ、ん……」

一方「ちょっと待てよォォ……勝手に死ンでじゃねェぞオイィ……」

20000「……」

一方「起きろよ。なァ起きてくれよォ!? テメェらは俺が……俺が殺さなきゃなンねェンだからよオオォォォッ!!」

一方「……。……あァ、分かったぜ。今日のたった今から俺は無敵だ。……ハ、ハハッ! ハハハッ! ハァーハッハッハッハァ!!」


終わり

Tag : とあるSS総合スレ

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