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男「怖い話ってさ」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 03:43:10.53 ID:MzQiGdW30 [1/29]
男「よくあるじゃん。実話だったりフィクションだったり色々」
男友「あるね」
男「それもとんでもない数の話が」
男友「うん」
男「でまぁ実話系だったりするとさ、自分とか知人の体験とか都市伝説とか」
男友「よく聞く話だね」
男「あれってさ、本当に実話だと思う?」
男友「え?」
男「本当にあった話だと思う?」
男「よくあるじゃん。実話だったりフィクションだったり色々」
男友「あるね」
男「それもとんでもない数の話が」
男友「うん」
男「でまぁ実話系だったりするとさ、自分とか知人の体験とか都市伝説とか」
男友「よく聞く話だね」
男「あれってさ、本当に実話だと思う?」
男友「え?」
男「本当にあった話だと思う?」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 03:49:04.16 ID:MzQiGdW30
男友「さぁ…都市『伝説』っていうくらいだし」
男「うん…じゃあ都市伝説じゃない話とかは?」
男友「えぇー…何だよ。しらねぇよ」
男「どう思ってるんだよ」
男友「どう思うって…そりゃまぁマジでホントにあったってのもあるんじゃない?少しは」
男「だろ?そう思うだろ?あれだけ怖い話ってのがあって全部嘘の実話なんてことはないと思うんだよ」
男友「だろうな。それが何だよ?」
男「いやいや男友よ。世界…いや、日本ってだけでもそうとう広い。今、こうしてお前と話してる間もどっかで聞いた怖い話のような奇妙な出来事がどこかで起きてるかもしれないよな?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 03:55:38.69 ID:MzQiGdW30
男友「…いや、ホントなんだよ。なんなのよお前?」
男「怖いだろ」
男友「あ?」
男「いや、だから。怖いだろって」
男友「…?」
男「お前1年で世界中の何人が死んでるか知ってる?」
男友「しらねぇってよ」
男「6千万人だってよ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:01:22.64 ID:MzQiGdW30
男友「へぇー」
男「一日でも16万4千人あたりだよ?やばくない?」
男友「なんなんだよ。なんかムカつくな。今日のお前」
男「これってさ、今日俺たちその「16万4千人」の内の一人になる可能性もあるってことだよな」
男友「あーそうですね」
男「じゃあさ」
男友「はぁ」
男「俺らがどっかで聞いたような怖い体験をする確立はどれくらい?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:08:53.96 ID:MzQiGdW30
男友「…いや、マジで何言ってんのお前」
男「そんな場面に直面したらお前…どうするよ」
男友「…どうするもなにも…」
男「なにも?」
男友「…いやいや、その怖い体験にもよるだろ?どんな話、とかさ…」
男「そうだなぁ…じゃあこんな状況になったら?」シャキン
男友「ちょ、おいあぶねーってっ、どっ、から出して」
男「ほれほれ、こえーだろ?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:13:21.79 ID:MzQiGdW30
男友「いいから、包、丁、しまえって。早く」
男「おいおい、早く逃げるなりしないと。死んじゃうって」
男友「お前、マジで?や、めろ、ホント、じゃねぇだろって!おい!」
男「よいしょ」
男友「…っっっ!!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:17:42.98 ID:MzQiGdW30
男友「…っっっ!!」ガバッ
男友「…フゥーッ…フゥーッ…」
男友(夢か…汗やべぇ…)
男友(今、何時…?3時14分…)
男友(ヤッベ…超嫌な夢見た…)
男友(どんなんだったっけ…あぁ、とにかくすげぇ気分わりぃ…)
男友(もう今日は朝まで起きてっかな…)
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:22:17.89 ID:MzQiGdW30
男「おーっす」
男友「…んー…」
男「お、なした?具合悪いの?」
男友「いや…なーんかさ。すんげぇ嫌な夢見て」
男「マジか。どんな?」
男友「いやー、覚えてねぇんだけど…」
男「えー(笑)なんで覚えてないのに」
男友「うーん、夢の中の不快感だけ持ってきちゃった感じ、なのかなぁ…」
男「ふーん」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:26:45.49 ID:MzQiGdW30
男友「…あれ?今日何日だっけ」
男「今日?えー…8日」
男友「そうか」
男「なんで?」
男友「いや、何となく」
男「…?…ふーん」
男友「なぁ、男」
男「何?」
男友「お前、怖い話とか好き?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:32:19.14 ID:MzQiGdW30
男「えぇ?怖い話?んーまぁ、嫌いでは、ないかな…」
男友「へぇーそうなんだ」
男「何で?お前も好きなの?」
男友「いや、そういうわけじゃないんだけど」
男「ふーん…じゃあさ、夢の話、してやっか?」
男友「え、なにそれ、夢の話」
男「そう。夢の怖い話」
男友「聞こうか」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:37:33.79 ID:MzQiGdW30
男「知人に殺される夢は一週間以内に必ず正夢になる」
男友「おぉ」
男「…」
男友「…え、終わり?」
男「…あれ、怖くね?」
男友「あ…あぁ、まぁ、怖いかもしんないけど…俺、てっきり都市伝説とか」
男「あぁー…なるほどね。でもさ、『夢』って怖くね?こうやって起きてる時と違って自分の行動とか感情コントロールできない感じじゃん?」
男友「…あ、あぁー!あるある。それはあるな」
男「だろ?もしかしてお前が見た夢って…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:42:33.11 ID:MzQiGdW30
男友「えーまさかだろ…うん、怖くなってきた」
男「覚えてないんだもんな。もし本当にそういう夢見たとしても覚えてなかったら、セーフなのかな」
男友「なんだそりゃ。そんなんでいいのか(笑)」
男「しらね(笑)」
男友「俺『夢で田中に振り向くな』ってやつ」
男「あ、俺もそれ知ってるわ」
男友「なんだ知ってんのかよ。お前実は怖い話大好物だろw」
男「そうかもしんないw」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:47:36.21 ID:MzQiGdW30
翌日
男友「よぉ男」
男「あと三日」
男友「ん?」
男「あと三日」
男友「あと三日?」
男「あと三日」
男「あと三日」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:52:40.68 ID:MzQiGdW30
男友「…っっっ!!」ガバッ
男友「…」
男友(また…?また汗…)
男友(…疲れてんのかなぁ…)
男友(…あー、めっちゃしんどい…)
男友(二日連続で悪夢とか勘弁しろよマジで…)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:59:20.89 ID:MzQiGdW30
男友「…」
男「…どうした?まさか、また?」
男友「…うん」
男「覚えてる?」
男友「…いや」
男「マジかー…しんどそうだな」
男友「…いやー二日連続だからねぇ…しんどいって」
男「大変だなぁおい。そういえばさ、俺昨日こんなん買ってきちゃった」ドサッ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:05:24.55 ID:MzQiGdW30
男友「ん?…なにこ…うわぁ、またいやーなモンを…」
男「いやー昨日たまたま寄った本屋で目についてさ、でもホントこの本おもしれーんだよ」
男友「…何これ、小説?」
男「小説…っていうか短編集的、な?実話の話とかフィクションのとか」
男友「へぇー…しかしよくもまぁこんな数集めるよなぁ…」
男「ちょっとマジ怖い話ハマったわーw」
男友「はは、程ほどにしとけよ。呪われんぞ」
男「だーいじょうぶだって。俺も悪夢みてーw」
男友「俺が悪夢寄付してやるよw」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:09:48.96 ID:MzQiGdW30
翌日
男友「うぃーっす」
男「あと二日」
男友「へぇー」
男「あと二日」
男友「マジで?あと二日?」
男「あと二日」
男「あと二日」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:15:37.47 ID:MzQiGdW30
男「おいおい、また悪夢?」
男友「…なんかさ、やばい感じするんだけど…」
男「マジで?例によって覚えてないの?」
男友「三日連続だぞ?なんかおかしい」イライラ
男「それは…なんかあるかもな」
男友「…あのさ、嬉しそうにすんのやめろや」
男「あ、ごめん…いや、でもうらやましいよ。代わってやりたいわw」
男友「じゃあ代われや。所詮お前からしたら他人事なんだろうがよ」
男「そ、そんな…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:18:55.05 ID:MzQiGdW30
翌日
男友「あぁー…疲れた」
男「あと一日」
男友「はぁ…」
男「あと一日」
男友「…」
男「あと一日」
男「あと一日」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:25:21.52 ID:MzQiGdW30
男友「…」
男「…よ、よぉ」
男友「…」
男「…あ、あのさ…こないだの本に、さ…『この世で一番の悪夢の見方』ってのがあってさ…」
男友「何」
男「…ちょっと、やってみようかな、つって…はは…」
男友「あっそ」
男「…いや、ごめん。そんなこと…しないけどさ…」
男友「いや…いいよ。俺もちょっと…悪かったって感じが…」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:32:49.63 ID:MzQiGdW30
男「いや、俺が完全に…」
男友「いや、俺も完全に八つ当たりだわこれ…」
男「いや、俺も…ごめん」
男友「はは…まぁ頑張って悪夢見ろよ…」
男「え…やっていいのか?」
男友「…?うん…別にそれは…いいよ。言ったじゃん。悪夢寄付してやりたいってw」
男「そ…そんじゃ、もらっちゃお、かなwは、はは」
男友「おぉ持ってけ持ってけw」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:39:20.53 ID:MzQiGdW30
『読んではいけない本』
西前 春臣(著)
\ 1,280
66ページ
この世で一番の悪夢の見方
悪夢を見ている。あるいは見た。というやつから奪う
(中略)
そいつの脳、あるいは心臓を枕元に置いておく
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:41:15.43 ID:MzQiGdW30
翌日
男友「…」
男「…」
男友「…」
男「…」
男友「…」
男「おわり」
男友「…」
男「…」
男友「…」
男「おわり」
男「おわり」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:43:32.98 ID:MzQiGdW30
男友「…」
男「…」ペラペラ
男友「…」
男「…」ペラペラ
男友「…なぁ」
男「…んー?」ペラペラ
男友「五日連続だぜ」
男「あー…」ペラペラ
男友「お前さぁ…なんかないの?」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:47:38.30 ID:MzQiGdW30
男「…なにが?」ペラペラ
男友「こういうときどうすればいいとかさ…お前詳しくないの?」
男「…そういうの載ってないもん。こうこうこういう話があるってだけで」
男友「…」
男「…」ペラペラ
男友「…おわり」
男「…んー?」ペラペラ
男友「え…あれ?いや、別に…」
男「…?」ペラペラ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:50:50.89 ID:MzQiGdW30
男「…ふぅーっ…」パタン
男友「…」
男「…なぁ」
男友「…なんだよ」
男「怖い話ってさ…よくあるじゃん。実話だったりフィクションだったり色々」
男友「あるね」
男「それもとんでもない数の話が」
男友「うん」
男「でまぁ実話系だったりするとさ、自分とか知人の体験とか都市伝説とか」
男友「よく聞く話だね」
男「あれってさ、本当に実話だと思う?」
男友「え?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:52:26.68 ID:MzQiGdW30
「本当にあった話だと思う?」
おわし
夢って危ないね
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:55:26.64 ID:MzQiGdW30 [28/29]
言っとくけど
読んではいけない本は架空の本だよ
作者名もでたらめだよ
価格もだよ
ページ数もだよ
でもこの話自体は架空じゃないかもしれないよ
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 06:00:11.10 ID:VErhdNZF0 [1/3]
えごめん
俺がばかすぎておちがわかんないんだけど
だれか説明して
夢の中でカウントされてって0になってどうなったの
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 06:09:31.34 ID:MzQiGdW30 [29/29]
>>46
SSの最初と最後の文章が一致しているという点はお気づきだろうかそこから推測されるに冒頭で見た悪夢が最後には現実のものとなっ
男友「さぁ…都市『伝説』っていうくらいだし」
男「うん…じゃあ都市伝説じゃない話とかは?」
男友「えぇー…何だよ。しらねぇよ」
男「どう思ってるんだよ」
男友「どう思うって…そりゃまぁマジでホントにあったってのもあるんじゃない?少しは」
男「だろ?そう思うだろ?あれだけ怖い話ってのがあって全部嘘の実話なんてことはないと思うんだよ」
男友「だろうな。それが何だよ?」
男「いやいや男友よ。世界…いや、日本ってだけでもそうとう広い。今、こうしてお前と話してる間もどっかで聞いた怖い話のような奇妙な出来事がどこかで起きてるかもしれないよな?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 03:55:38.69 ID:MzQiGdW30
男友「…いや、ホントなんだよ。なんなのよお前?」
男「怖いだろ」
男友「あ?」
男「いや、だから。怖いだろって」
男友「…?」
男「お前1年で世界中の何人が死んでるか知ってる?」
男友「しらねぇってよ」
男「6千万人だってよ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:01:22.64 ID:MzQiGdW30
男友「へぇー」
男「一日でも16万4千人あたりだよ?やばくない?」
男友「なんなんだよ。なんかムカつくな。今日のお前」
男「これってさ、今日俺たちその「16万4千人」の内の一人になる可能性もあるってことだよな」
男友「あーそうですね」
男「じゃあさ」
男友「はぁ」
男「俺らがどっかで聞いたような怖い体験をする確立はどれくらい?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:08:53.96 ID:MzQiGdW30
男友「…いや、マジで何言ってんのお前」
男「そんな場面に直面したらお前…どうするよ」
男友「…どうするもなにも…」
男「なにも?」
男友「…いやいや、その怖い体験にもよるだろ?どんな話、とかさ…」
男「そうだなぁ…じゃあこんな状況になったら?」シャキン
男友「ちょ、おいあぶねーってっ、どっ、から出して」
男「ほれほれ、こえーだろ?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:13:21.79 ID:MzQiGdW30
男友「いいから、包、丁、しまえって。早く」
男「おいおい、早く逃げるなりしないと。死んじゃうって」
男友「お前、マジで?や、めろ、ホント、じゃねぇだろって!おい!」
男「よいしょ」
男友「…っっっ!!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:17:42.98 ID:MzQiGdW30
男友「…っっっ!!」ガバッ
男友「…フゥーッ…フゥーッ…」
男友(夢か…汗やべぇ…)
男友(今、何時…?3時14分…)
男友(ヤッベ…超嫌な夢見た…)
男友(どんなんだったっけ…あぁ、とにかくすげぇ気分わりぃ…)
男友(もう今日は朝まで起きてっかな…)
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:22:17.89 ID:MzQiGdW30
男「おーっす」
男友「…んー…」
男「お、なした?具合悪いの?」
男友「いや…なーんかさ。すんげぇ嫌な夢見て」
男「マジか。どんな?」
男友「いやー、覚えてねぇんだけど…」
男「えー(笑)なんで覚えてないのに」
男友「うーん、夢の中の不快感だけ持ってきちゃった感じ、なのかなぁ…」
男「ふーん」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:26:45.49 ID:MzQiGdW30
男友「…あれ?今日何日だっけ」
男「今日?えー…8日」
男友「そうか」
男「なんで?」
男友「いや、何となく」
男「…?…ふーん」
男友「なぁ、男」
男「何?」
男友「お前、怖い話とか好き?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:32:19.14 ID:MzQiGdW30
男「えぇ?怖い話?んーまぁ、嫌いでは、ないかな…」
男友「へぇーそうなんだ」
男「何で?お前も好きなの?」
男友「いや、そういうわけじゃないんだけど」
男「ふーん…じゃあさ、夢の話、してやっか?」
男友「え、なにそれ、夢の話」
男「そう。夢の怖い話」
男友「聞こうか」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:37:33.79 ID:MzQiGdW30
男「知人に殺される夢は一週間以内に必ず正夢になる」
男友「おぉ」
男「…」
男友「…え、終わり?」
男「…あれ、怖くね?」
男友「あ…あぁ、まぁ、怖いかもしんないけど…俺、てっきり都市伝説とか」
男「あぁー…なるほどね。でもさ、『夢』って怖くね?こうやって起きてる時と違って自分の行動とか感情コントロールできない感じじゃん?」
男友「…あ、あぁー!あるある。それはあるな」
男「だろ?もしかしてお前が見た夢って…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:42:33.11 ID:MzQiGdW30
男友「えーまさかだろ…うん、怖くなってきた」
男「覚えてないんだもんな。もし本当にそういう夢見たとしても覚えてなかったら、セーフなのかな」
男友「なんだそりゃ。そんなんでいいのか(笑)」
男「しらね(笑)」
男友「俺『夢で田中に振り向くな』ってやつ」
男「あ、俺もそれ知ってるわ」
男友「なんだ知ってんのかよ。お前実は怖い話大好物だろw」
男「そうかもしんないw」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:47:36.21 ID:MzQiGdW30
翌日
男友「よぉ男」
男「あと三日」
男友「ん?」
男「あと三日」
男友「あと三日?」
男「あと三日」
男「あと三日」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:52:40.68 ID:MzQiGdW30
男友「…っっっ!!」ガバッ
男友「…」
男友(また…?また汗…)
男友(…疲れてんのかなぁ…)
男友(…あー、めっちゃしんどい…)
男友(二日連続で悪夢とか勘弁しろよマジで…)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 04:59:20.89 ID:MzQiGdW30
男友「…」
男「…どうした?まさか、また?」
男友「…うん」
男「覚えてる?」
男友「…いや」
男「マジかー…しんどそうだな」
男友「…いやー二日連続だからねぇ…しんどいって」
男「大変だなぁおい。そういえばさ、俺昨日こんなん買ってきちゃった」ドサッ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:05:24.55 ID:MzQiGdW30
男友「ん?…なにこ…うわぁ、またいやーなモンを…」
男「いやー昨日たまたま寄った本屋で目についてさ、でもホントこの本おもしれーんだよ」
男友「…何これ、小説?」
男「小説…っていうか短編集的、な?実話の話とかフィクションのとか」
男友「へぇー…しかしよくもまぁこんな数集めるよなぁ…」
男「ちょっとマジ怖い話ハマったわーw」
男友「はは、程ほどにしとけよ。呪われんぞ」
男「だーいじょうぶだって。俺も悪夢みてーw」
男友「俺が悪夢寄付してやるよw」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:09:48.96 ID:MzQiGdW30
翌日
男友「うぃーっす」
男「あと二日」
男友「へぇー」
男「あと二日」
男友「マジで?あと二日?」
男「あと二日」
男「あと二日」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:15:37.47 ID:MzQiGdW30
男「おいおい、また悪夢?」
男友「…なんかさ、やばい感じするんだけど…」
男「マジで?例によって覚えてないの?」
男友「三日連続だぞ?なんかおかしい」イライラ
男「それは…なんかあるかもな」
男友「…あのさ、嬉しそうにすんのやめろや」
男「あ、ごめん…いや、でもうらやましいよ。代わってやりたいわw」
男友「じゃあ代われや。所詮お前からしたら他人事なんだろうがよ」
男「そ、そんな…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:18:55.05 ID:MzQiGdW30
翌日
男友「あぁー…疲れた」
男「あと一日」
男友「はぁ…」
男「あと一日」
男友「…」
男「あと一日」
男「あと一日」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:25:21.52 ID:MzQiGdW30
男友「…」
男「…よ、よぉ」
男友「…」
男「…あ、あのさ…こないだの本に、さ…『この世で一番の悪夢の見方』ってのがあってさ…」
男友「何」
男「…ちょっと、やってみようかな、つって…はは…」
男友「あっそ」
男「…いや、ごめん。そんなこと…しないけどさ…」
男友「いや…いいよ。俺もちょっと…悪かったって感じが…」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:32:49.63 ID:MzQiGdW30
男「いや、俺が完全に…」
男友「いや、俺も完全に八つ当たりだわこれ…」
男「いや、俺も…ごめん」
男友「はは…まぁ頑張って悪夢見ろよ…」
男「え…やっていいのか?」
男友「…?うん…別にそれは…いいよ。言ったじゃん。悪夢寄付してやりたいってw」
男「そ…そんじゃ、もらっちゃお、かなwは、はは」
男友「おぉ持ってけ持ってけw」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:39:20.53 ID:MzQiGdW30
『読んではいけない本』
西前 春臣(著)
\ 1,280
66ページ
この世で一番の悪夢の見方
悪夢を見ている。あるいは見た。というやつから奪う
(中略)
そいつの脳、あるいは心臓を枕元に置いておく
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:41:15.43 ID:MzQiGdW30
翌日
男友「…」
男「…」
男友「…」
男「…」
男友「…」
男「おわり」
男友「…」
男「…」
男友「…」
男「おわり」
男「おわり」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:43:32.98 ID:MzQiGdW30
男友「…」
男「…」ペラペラ
男友「…」
男「…」ペラペラ
男友「…なぁ」
男「…んー?」ペラペラ
男友「五日連続だぜ」
男「あー…」ペラペラ
男友「お前さぁ…なんかないの?」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:47:38.30 ID:MzQiGdW30
男「…なにが?」ペラペラ
男友「こういうときどうすればいいとかさ…お前詳しくないの?」
男「…そういうの載ってないもん。こうこうこういう話があるってだけで」
男友「…」
男「…」ペラペラ
男友「…おわり」
男「…んー?」ペラペラ
男友「え…あれ?いや、別に…」
男「…?」ペラペラ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:50:50.89 ID:MzQiGdW30
男「…ふぅーっ…」パタン
男友「…」
男「…なぁ」
男友「…なんだよ」
男「怖い話ってさ…よくあるじゃん。実話だったりフィクションだったり色々」
男友「あるね」
男「それもとんでもない数の話が」
男友「うん」
男「でまぁ実話系だったりするとさ、自分とか知人の体験とか都市伝説とか」
男友「よく聞く話だね」
男「あれってさ、本当に実話だと思う?」
男友「え?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:52:26.68 ID:MzQiGdW30
「本当にあった話だと思う?」
おわし
夢って危ないね
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 05:55:26.64 ID:MzQiGdW30 [28/29]
言っとくけど
読んではいけない本は架空の本だよ
作者名もでたらめだよ
価格もだよ
ページ数もだよ
でもこの話自体は架空じゃないかもしれないよ
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 06:00:11.10 ID:VErhdNZF0 [1/3]
えごめん
俺がばかすぎておちがわかんないんだけど
だれか説明して
夢の中でカウントされてって0になってどうなったの
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/08(木) 06:09:31.34 ID:MzQiGdW30 [29/29]
>>46
SSの最初と最後の文章が一致しているという点はお気づきだろうかそこから推測されるに冒頭で見た悪夢が最後には現実のものとなっ
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