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月「けいおん部?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:13:34.57 ID:84svXdCOO [1/19]
月「くそっ!なんで教えてくれなかったんだよ!!」
リューク「そんなこと言ったって今所有権をもっているのは月だからな。ノートを管理するのは所有権を持っている人間だ。」
月「外でりんごなんか食わせるんじゃなかった...当分りんごは食べさせないからな。」
リューク「え゛っ!?(やつあたりじゃないか...)」
月「とにかくはやく公園に戻るぞ」
月「くそっ!なんで教えてくれなかったんだよ!!」
リューク「そんなこと言ったって今所有権をもっているのは月だからな。ノートを管理するのは所有権を持っている人間だ。」
月「外でりんごなんか食わせるんじゃなかった...当分りんごは食べさせないからな。」
リューク「え゛っ!?(やつあたりじゃないか...)」
月「とにかくはやく公園に戻るぞ」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:14:44.13 ID:84svXdCOO [2/19]
公園
月「リューク、お前はここにいるんだ。」
リューク「えっ?なんで?」
月「もし誰かがノートに触っていたら、そいつにはリュークが見えてしまう。そうなればノート回収どころの騒ぎじゃないだろ。第一、尾行してるやつに怪しまれないためにも、誰かに拾われていた場合、ノート回収するのは後回しにするべきだよ。」
リューク「ふーん。」
月「たしかあのベンチだったよな。」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:18:09.44 ID:84svXdCOO
月「(たしかこのベンチだったな。ノートを落としたのに気づいてからここに戻るまで
約2分。公園からさっきの場所まで3分くらいだから計5分。こいつらが食べてるアイ
スは公園の入り口で売っているものだから、アイスの減り具合から考えてこいつらがこのベンチに座って
から約4分。今日は公園に人が少ないことを考えると、こいつらがノートを拾ったと考えて間違いない。
だが、尾行されているいま、こいつらに接触してノートの存在をLに知られてしまうのはまずい。離れた
とこから観察してこいつらのうち、誰がノートを持っているかを確認するのがいま考えられるベストな選択か...)」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:19:47.85 ID:84svXdCOO
澪「そういえば、ここに置いてあったノートどうするんだ?」
唯「あっ、これ?」ゴソゴソ
DEATH NOTE
律「デスノートか~。もしかして夜な夜なモンスターに変身して持ち主の血を全て吸っちゃうノートとかだったりして」
澪「ひっ、ひぃ~やめろ~」ブルブル
唯「大事だよ澪ちゃん。ほらところどころ破いてあるから、きっとメモ帳かなんかに使ったんだよ。」
紬「人の名前が書いてあるみたいだから、何かの名簿じゃないかしら?」
梓「だとしたら持ち主の人はこまってるんじゃないでしょうか?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:25:50.55 ID:84svXdCOO
紬「あっ、わたし帰り道に交番あるから届けるわ。」
唯「紬ちゃんよろしく~。」
月「(ノートに触ったのはあのピン留めの女と眉毛の女。どうやら眉毛の女が交番にとどけるようだな...
ピン留めの女はリュークさえみられなければ問題はない。問題は眉毛の女が交番にノートを届ける前にノ
ートを取り戻す、いやそれじゃあLにノートの存在をしられてしまう可能性があがるだけだ。となれば、
あの眉毛に交番にとどけさせなければ...)」
澪「暗くなってきたことだしそろそろ帰るか。」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:31:20.04 ID:84svXdCOO
紬「じゃあ駅こっちだから~」
唯「またあしたね、紬ちゃん」
紬「バイバーイ」ウフフ
月「(しめた!!眉毛はひとりになった!・・・・・・あいつを尾行することを考えるとリュークは先に家に帰し
ておいたほうがいいな。)」
月「リューク、お前は家に帰れ」
リューク「はいはい。どうせおれは邪魔者ですよっと」
月「少なくともあのピン留めの女はノートに触っている。あいつに姿をみられないようにしろよ。」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:35:24.62 ID:84svXdCOO
リューク「わかったよ。ったくりんごは食えなくなるし」ブツブツ
月「(さてと、問題はどうやって交番にノートを届けさせないかだな。・・・・・・尾行はまだ
ついているようだし、下手に派手な動きは見せない方がいいだろうし。)」
紬「♪~」
月「(ここはいつも通りやっておくのが無難か)」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:39:54.71 ID:84svXdCOO
月「すいませ~ん。」
紬「?わ、わたしですか?」
月「はい。さっき公園にいましたよね?」
紬「はい。それがどうかしましたか?」
月「実はお恥ずかしい話なんですが、僕、あなたに一目惚れしてしまったんです。」
紬「えっ!?」
月「びっくりなさるのも当然だとおもいます。ごめんなさい。でも、これは運命なんです!」
紬「運命?」
月「さっき公園でノートを拾いましたよね?」
紬「は、はい。」ゴソゴソ
月「あっ!出さなくて結構です。それで、そのノートなんですけど」
紬「もしかしてあなたのノート?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:46:04.35 ID:84svXdCOO
月「はい。・・・デスノートなんて物騒なタイトルつけてますけど、そのノートは僕とあなたを結びつけて
くれた運命のノートなんです。」
紬「ど、どういうことか分からないわ」モジモジ
月「(女なんて所詮こんなもんだ)バカみたいな話なんですが、僕、ノートをあのベンチに置いて1ヶ月
まったんです。誰か僕の運命の人が拾ってくれることを願って。そして1ヶ月も誰にも
拾われなくてボロボロになったノートを今日、あなたが拾ってくれた!僕とあなたを結
びつけてくれた運命のノートなんですよ!」
紬「そ、そんなこと言われても困るわ~」デレデレ
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:54:20.06 ID:84svXdCOO
月「もちろん、突然、見ず知らずの僕の恋人になってくれだなんてことはいいません。だ
から、二人を結びつけてくれたそのデスノートで交換日記をしませんか?」
紬「交換日記?」
月「はい!交換日記をしてお互いの距離を縮めていきたいんです。」
紬「・・・・・・」
月「(しまった。もうすこし慎重に攻めるべきだったか?)」
紬「わたし、交換日記をするのが夢だったの~」
月「え?」
紬「交換日記ってなんか青春まっさかりってかんじでしょ?これでまた一つ夢が叶ったわ~」ポー
月「は、はぁ。(すこし方向がずれたようだが、目的は達成されたようだな。)じゃあ毎週木曜に~」
紬「は~い」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:00:05.90 ID:84svXdCOO
月「あっ!自己紹介が遅れてしまいましたね。僕は夜神月。月ってかいてライトって読むんです。変わってますよね。」
紬「素敵なお名前ですよ。私は琴吹紬です。」
月「・・・紬さん。交換日記をするにあたって、ルールをつくっておきたいんです。」
紬「ルール?」
月「ルールっていっても大したものじゃないですよ。まあ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:07:37.05 ID:84svXdCOO
月「こういうのはルールがあったほうが楽しいと思うんです。」
紬「・・・・・・」
月「紬さんは桜高の3年生ですよね?」
紬「はい・・・。わたし言いましたっけ?」
月「いえ。なに簡単なことですよ。まず、あなたが着ている制服は屈指の名門桜高のもの。僕の桜高の友
人と同じ色のリボンをしている。そして彼女は3年生だ。ねっ?」
紬「なるほど~」
月「(やった!この女、思っていたよりもバカだ!)それでルールなんですが、①日記は全て英語で書く②交換日記のことは2人だけの秘密にしておく。」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:23:07.08 ID:84svXdCOO
紬「ちょっとルールの意味がわからないわ」
月「ですよね。まず①から説明します。紬さんも僕も受験生だ。前に本で読んだのですが、英語で日記を
つけると英作文のいい練習になるみたいなんです。」
紬「まあ、そうなの?!それはいいわね~」ニコニコ
月「でしょ?それで②なんですが、こういうのは秘密にしておいたほうがロマンチックですから。」
紬「えっ?///」カァァ
月「(なんだ、この女まんざらでもないんじゃないか。)フフッ。2人だけの秘密ですからね」ヒソヒソ
紬「えっ、ええ///」
月「じゃあ来週の木曜、楽しみにしてますね。」
紬「は~い」
レイ「(また女の子か・・・。しかし夜神月、どれが本命なんだ?)」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:32:41.30 ID:84svXdCOO
月「(よし。これでノートの存在が外に漏れることはなくなった。)」
バサッバサッ
リューク「でもなんで英語なんだ?」
月「なんだリューク見てたのか。・・・・・・紬もいなくなったようだし大丈夫だな。考えてみろよ。もしあい
つが日記に人の名前を書いたらどうするんだ?僕の本名が書き込まれる可能性は低いとし
ても、女なんてくだらないことを喋りたがる生き物だ。日記でその友達の紹介なんてして、その友達が死ん
だら、いくら馬鹿でもノートに何かしらの疑念をいだくだろ?」
リューク「ああ!あるほど。でもどうせノートを取り戻したらあの子は殺すんだろ?だっ
たらそこまであの子にこだわることないんじゃないか?」
月「・・・・・・リューク、君は仮にも神だろ?まったく君の頭の悪さにはびっくりだよ。」
リューク「お前、ノートに名前書くぞ・・・」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:39:50.00 ID:84svXdCOO
月「あはは。悪かったよ。例え可能性が低くても危険因子は徹底的に排除するのが僕のや
り方だ。それにあの子は殺さないよ。」
リューク「えっ?なんで?」
月「僕と接触したあとに紬が死んだら、紬の死と僕がつながってることをLに伝えてしまうようなものだよ。
いくら不審のない死でも、健全な女子高生が突然死んだら僕の登場が何らかの原因になっていると考えるのが当然だ。
しかも尾行がついてるってことは僕がキラである可能性がLの中では存在してるってことだからね。それに・・・」
リューク「それに?」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:47:40.56 ID:84svXdCOO
月「それに、あれくらい馬鹿な女は少しくらい利用しないともったいないだろう?」ククク
リューク「月・・・お前(こりゃ完全に悪人だな)」
月「さあ、リューク帰るぞ。早くしないAngel Beatsを見逃してしまう。天使ちゃんマジ天使。」
リューク「月・・・お前(天使ちゃんハアハア)」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:56:54.07 ID:84svXdCOO
月「家まで競争だぁ~」
リューク「なにお~」
唯「(あれってバンドとかやってる人なのかな?髪の毛どうやってセットしてるんだろ?)」
次の日
キーンコーンカーンコーン
唯「むーぎちゃん!!部活いこ~」
紬「うん。ちょっと待ってね。」カキカキ
律「ん?紬、何書いてんだ?」
紬「うん・・・・・・ちょっと」
澪「それって昨日拾ったノートじゃないか!」
唯「紬ちゃんもって来ちゃったの?!」
紬「・・・うん・・・(秘密って言ったけど軽音部のみんなに言うくらいなら大丈夫よね)あのね」カクカクシカジカ
澪「なるほど~交換日記か。そう言えばわたしたちも小学生のときにやってたよな?律?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:04:58.68 ID:1F/HlM+sO [1/73]
律「ん~?そうだっけ?」
澪「り、律、おぼえてないのか?」
律「うそだよ、うそ」
唯「それでそれで?どうだったの?交換日記。」
律「どうも何も、澪の日記がメルヘンすぎて私にはついていけなかった」
澪「・・・」
紬「そ、そうだ!みんなもどうかしら?交換日記」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:11:54.39 ID:1F/HlM+sO [3/73]
唯「えっ!?いいの!?」ワクワク
紬「うん」
澪「本当にいいのか?だってその人紬に一目惚れして交換日記を申し込んできたんだろ?」
紬「そうなんだけどね・・・」
律「ん?どうした?」
紬「月くんには悪いんだけど、わたし男の人ってよくわからなくって・・・」
律「月くんは恋愛対象外ってことか」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:15:50.97 ID:1F/HlM+sO [4/73]
唯「そっか~紬ちゃんモテそうだもんね!!」
紬「そんなことないわよ」
唯「罪な女ですな~。このこのぉ~」ツンツン
澪「あっ、ほら!!早く行かないと。梓が待ってるぞ」
唯、律、紬「はーい」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:21:05.61 ID:1F/HlM+sO [5/73]
音楽室
唯「というわけでみんなで交換日記をすることになりました」フンス
梓「なにがということですか。もう1時間しかありませんよ。早く練習しましょう!!」
唯「あずにゃんしどい・・・」シクシク
律「でもデスノートってのがなんかイマイチだよな~」
唯「じゃあ別のノートにする?」
紬「それはだめよ。月くんが運命だって言ってたから。きっと何か思い入れがあるに違いないわ。」
律「うーん・・・じゃ、こんなのは?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:26:18.74 ID:1F/HlM+sO [6/73]
ババーン
唯「おお~」
澪「表紙を代えたのか!」
唯「ひよこさんかわい~」
梓「律先輩うまいですね」
律「これが美術5の腕前ってもんよ!!」
そろそろ誰かの名前をノートに書きます
安価>>40
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:27:52.73 ID:EbXU6/a00 [1/2]
みお
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:32:15.63 ID:1F/HlM+sO [7/73]
唯「ねえねえ、記念にみんなでなんか書こうよ!」
澪「書くって言ったってまだ紬だって何も書いてないのにダメだろ。」
紬「わたしはいいわよ」ニコニコ
律「それじゃあおかまいなく~」カキカキ
澪「ってそれ、いつもかいてる私の似顔絵じゃないか!」
似顔絵のセリフ「わたしはベースの秋山澪どす~」
澪「これじゃあ私の作詞ノートの二の舞だな・・・ったく・・・うっ!!!!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:36:14.91 ID:1F/HlM+sO [8/73]
律「いいじゃんか~月くんに軽音部の雰囲気を知ってもらうためにも・・・って澪?顔色が悪いぞ?」
澪「り、りつぅ・・・くるしい」バタッ
唯「澪ちゃん!?」
梓「澪先輩大丈夫ですか?・・・・・・しっ、死んでる!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:45:04.58 ID:1F/HlM+sO [9/73]
一週間後
梓「まさか澪先輩が死んじゃうなんて・・・ウッ」
律「・・・・・・」
唯「あんなに元気だったのにね」シクシク
紬「でも心臓発作っていつ起きるかわからないみたいだから」シクシク
一同「・・・・・・」
***************
月「クソっ!!どいいうことだ!あの女!木曜の夜7時に新宿駅の南口でノートを渡すんじゃなかったのか!!」
リューク「(月が興奮してる・・・)あの子操って殺しちゃえばいいじゃないか」
月「いや、それはまずい。あの女がノートを渡しに現れないってことは、何かトラブルに巻き込まれてると
いう可能性が高い。だとするといま紬を殺すのはまずいんだ。しかもあの女、調べてみたら琴吹グループの
令嬢だ。下手に殺せば敵が増えるだけだよ。」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:01:00.94 ID:1F/HlM+sO [10/73]
リューク「じゃあどうするんだよ?」
月「だからいまそれを考えてるんじゃないか!!静かにしろよ!!」
リューク「・・・・・・」
月「・・・そうか。別に悲観することはないんだ。リューク、たしかノートの所有権が消滅するのはノートを
手放してから490日後だよな?」
リューク「そうだけど?」
月「逆に言えば490日目を迎える前までに取り戻せばいいだけの話・・・。幸いノートは破って何枚かとって
あるから、裁きに支障はない。だったらあの女をとことん利用してLを殺すまでだ。」
リューク「利用するって言ったって、あの子はノートの力を知らないんだろ?それにどうやってLを殺すんだよ。」
月「ほら、この記事をみてごらん。桜高で水泳の授業中に心臓発作。」
リューク「それがどうかしたのか?」
月「学校は不祥事を隠したがるものだ。それが生徒の命にかかわるものならなおさらね。つまりこの心臓発
作は学校側によって不審死が隠蔽されたものである可能性が高いってわけさ。全国屈指の名門校で謎の死亡
事故なんて学校側からすれば迷惑以外のなにものでもないからね。」
リューク「なるほど。じゃああの子がノートに誰かの名前を書き込んだってわけか。」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:13:01.78 ID:1F/HlM+sO [11/73]
月「いや、そうとは限らないさ。」
リューク「なんでだ?」
月「いいかいリューク、女子高ってとこはね、隠し事ができない場所なんだ。とくに恋愛の話なんて隠し通
せるもんじゃない。しかも相手は日本屈指の財閥の箱入り娘だ。恋愛の相談ができる場なんて学校ぐらいな
もんだ。」
リューク「じゃあ、あの子の友達が誰かの名前を書いたのか?」
月「たぶんね。紬には英語で書くように言ってあるし、おおかたくだらない落書きでもしてたんだろう。」
リューク「デスノートに落書き・・・」
月「まあ、しばらく様子をみることにするよ。あのFBI捜査官も殺したし、僕と紬のつながりがばれること
はない。落ち着いたら紬のほうから連絡をとってくるよ。」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:14:17.41 ID:1F/HlM+sO [12/73]
まだ見てる人いらっしゃいますか?
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:21:45.72 ID:1F/HlM+sO [13/73]
捜査本部
L「・・・・・・」
総一郎「L、やはりFBI捜査官が全員殺されたというのは・・・」
L「いえ、そうではありません。FBIの皆さんには申し訳ありませんが、こうなることはある程度予想して
いました。・・・が」
松田「が?」
L「わたしが気になっているのはこの記事です」
桜高で水難事故
総一郎「それがどうかしたのか?」
L「先ほど学校に問い合わせたところ、これは水難事故でなく突然の心臓発作だったそうです。」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:30:53.80 ID:1F/HlM+sO [15/73]
松田「まさか、キラが!?」
総一郎「いや、それはないだろう。学校が事故の情報を隠蔽するなどよくあることだ。しかも事故があった
のは桜高だ。名門校ならその名に傷をつけないためにそれくらいやっていても不思議ではない。」
L「いえ、夜神さん、不正解です。今回は松田さんに軍配です。」
相沢「しかしL、不審死があったくらいでそこにキラがかんでいると考えるのには無理があるんじゃ・・・」
総一郎「・・・いや相沢。いままで手がかりが全くなかったんだ。少しでも可能性があるなら捜査するのが我々だ。」
L「夜神さん、ご理解いただいてありがとうございます。」
総一郎「それでまずどういうことか君の推理を聞かせてくれ」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:39:19.30 ID:1F/HlM+sO [16/73]
総一郎「桜高内にキラがいると考えていいのか?」
L「いえ。その可能性はきわめて低いです。」
松田「え?だっていまキラが関わってるって言いましたよね?」
L「松田さん、黙っててください。わたしはキラが桜高の不審死に直接関わっているとは考えていません。
死亡した生徒は恐らく、キラの正体ないしは秘密をしってしまったから殺されたいや、死んだ、という可能性が高いというわ
けです。」
松田「だったら、なおのことキラは桜高内にいるんじゃないんですか?」
総一郎「いや、それはない。キラも自分の周りで不審死を起こすほど馬鹿じゃない。今回の不審死はキラの
想定外の殺人だった、というわけか。」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:49:48.41 ID:1F/HlM+sO [17/73]
L「ご名答です。夜神さん。これでキラの弱点が分かりました。」
松田「弱点?」
相沢「そうか!キラはいま意図的に殺人ができなくなってるってことか。」
L「いえ、そうとは言い切れません。桜高の事件があったのが27日、その3日後からFBIごろしが始まって
います。つまりキラの殺人能力は少なくとも27日の時点では不安定なものであった、ということです。」
総一郎「じゃあ能力が不安定なときを狙って一気に捜査を続ければ・・・」
L「いえ、夜神さん。今後このようなことが再び起こるとは考えにくいです。」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:00:33.89 ID:1F/HlM+sO [19/73]
L「言ったはずです。今回の桜高の不審死はキラにとって想定外だったと。あのキラが同じ過ちを繰り返す
とは考えられません。」
総一郎「なるほど・・・」
L「つまり、キラの能力が絶対的なものではないということです。キラは全知全能の神なんかじゃありません。ただの人殺しです。みなさん、おそれるには足りませんよ。」
****************翌日
校長「~でありますから、亡くなられた秋山澪の冥福を祈って、一分間黙祷。」
唯「澪ちゃ~ん」シクシク
律、紬、梓「」シクシク
教頭「次に、突然ではありますが、新任の先生をご紹介致します。竜崎先生、どうぞ。」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:10:25.16 ID:1F/HlM+sO [20/73]
竜崎「あ~、あ~、マイクテス、マイクテス。はじめまして。今日から赴任しました竜崎です。担当は音楽です。よろしくおねがいします。」
教頭「竜崎先生には今日から産休に入られた山中さわ子先生に代わって3年2組を担当していただきます。」
ヒソヒソ「山中先生って妊娠してたの?」
「なんでもできちゃった婚らしいよ~」
その頃、ハワイ
さわ子「突然ハワイで1ヶ月も有給なんて、わたしって校長に気に入られてるのかしら~ま、いっか。それより、いい男みつけないとね~」
唯「さわちゃんって結婚してたんだってね~」
律「・・・ああ」
唯「赤ちゃん生まれたら私たちで名前つけてあげようね~」
律「・・・ああ」
唯「・・・・・・」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:18:13.31 ID:1F/HlM+sO [21/73]
紬「いつまでクヨクヨしてるのりっちゃん!!それじゃあ澪ちゃんが安心して天国いけないじゃない!!」
律「そんなこといって、紬は澪がいなくなっちゃって悲しくないのか!まあどうせ高校からの付き合いだから・・・」バシッ
唯「りっちゃんのばかぁ!!!!!わだじっで、紬ぢゃんだっで、あずにゃんだっで・・・」ヒック
唯「・・・澪ちゃんが死んじゃってからもう何がなんだか分からなくって、どうしたらいいかわからなくって
、でも、それでも前を向いて歩いて行かなくちゃいけないんだよ!!じゃないと、澪ちゃんとの、約束、武道
館に行くって約束、守れないよ!!!!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:30:18.78 ID:1F/HlM+sO [22/73]
律「・・・・・・そうだよな。ごめん、あたしどうかしてたわ。澪との約束、守るんだもんな!!」
唯、紬「りっちゃん!!!!」ダキッ
律「うわわ、突然抱きつくなよ~」
****************
放課後
律「よしっ!今日も部活部活っ!」
スッ
竜崎「あの、みなさん、ちょっといいですか?」
律「わっ!なんだよ先生、いきなり。」
竜崎「すいません、田井中さん。・・・みなさんは軽音部の部員ですよね?」
唯「そうだよ~」
竜崎「実は、山中先生が産休の間、山中先生に代わって私が軽音部の顧問をやることになりました。よろしくおねがいします。」
唯、紬「よろしくおねがいしま~す」
律「お前ら躊躇なさすぎだー!てか先生、音楽の先生だとか言ってたけど、何か楽器できるの?」
竜崎「実経験はありませんが、先程まで職員室でギターの教則DVDみてました。」
律「先生音楽なめてもらっちゃこまるなぁ」フンス
竜崎「まあ、私の話はいいですから音楽室に行きましょう。中野さんも待っているでしょうし」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:39:33.46 ID:1F/HlM+sO [23/73]
音楽室
ガチャッ
唯「あずにゃん、遅くなってごめんね~・・・っていない。まだ来てないのかな」
竜崎「二年生は集会がありますからね」
律「ま、梓が来るまでお茶してるか。今日のケーキはっと」
紬「ごめんなさい。今日ケーキもってくるの忘れちゃったの~」
唯「え~!じゃあ今日のティータイムはなし?」
紬「本当にごめんね~」
竜崎「」モグモグ
唯「あっ!竜崎先生いつの間に!そんなにおいしそうなケーキを!!」
竜崎「食べたいですか?」モグモグ
唯「うんうん!!」
竜崎「ただであげるのもつまんないので、わたしとゲームして勝ったらあげます。」
唯「ゲーム?」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:26:12.75 ID:1F/HlM+sO [27/73]
L「はい。もし、みなさんのうち一人でもゲームに勝てたらケーキを差し上げましょう。」
律「よっしゃー!かかってこい!」
唯「どんなゲームかな~」ワクワク
L「わたしの出すクイズに答えてもらいます。解答権は3人で一回です。ではいきます。3人の女神が口論
しています。最も美しい女神はただ一人とします。
アテナ「最も美しいのはアフロディテではない」
アフロディテ「もっとも美しいのはヘラではない」
ヘラ「わたしが最も美しい」
この3人のうち、最も美しい女神だけが真実を述べています。果たしてそれは誰でしょう。」
唯、律、紬「・・・」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:32:58.20 ID:1F/HlM+sO [28/73]
唯「えー!!むずかしいよ~。・・・えっと、オフロディテが・・・」
律「唯、オフロディテじゃなくてアフロディテな」
紬「意外とむずかしわね~」
ガラッ
梓「すいません。遅れました。」
唯「あっ!あずにゃ~ん。ちょうどいいところに!」
梓「え?」
律「実はな、カクカクシカジカでこういうわけなんだよ」
梓「なるほど、ケーキをかけたクイズですか。やってやるです!」
唯「おっ!!あずにゃんがやる気に」
梓「どれどれ~。アテナとアフロディテとヘラがいて~。あ、これアフロディテですね」
唯「なぬっ!」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:40:07.02 ID:1F/HlM+sO [29/73]
L「中野さん、理由を説明してください。」
梓「えっと、アテナが真実を言ってるとしますよね。そうするとアフロディテの言ってることは間違いにな
るのでヘラが最も美しいことになります。でもこれだとアテナの発言、ヘラの発言に矛盾してしまうので、
アテナはウソを言っている。つまり、最も美しいのはアフロディテってわけです。」
唯、律、紬「お~」
梓「唯先輩本当にわかってます?」
唯「う、うん。ワカッテルヨ~」
L「完璧です中野さん。約束通りケーキを差し上げましょう。ワタリ、ケーキと紅茶の用意を」
唯、律「やった~」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:50:53.42 ID:1F/HlM+sO [30/73]
****************ティータイム後
唯「おいしかったね~ケーキ」
紬「うん。紅茶も私がいつももってくるのよりも香りがいいわ~」
梓「ティータイムも終わったことですし、さっ、練習しましょ」
L「みなさん」
唯、律、紬、梓「?」
L「お願いがあるのですが。」
律「なんだよ。言ってみな。」
L「わたしもセッションに混ぜてください」
律「・・・混ぜてくださいって言ったって、先生何やるんだよ。」
L「あそこにおいてあるギターを」
律「ギターって?!澪のエリザベスか?あれは死んだ澪のだ。他の人には弾かせたくない。」
唯「りっちゃん・・・」ジー
L「田井中さん・・・」ジー
律「みつめるな!!・・・わかったよ。わかった!今日だけ特別だからな。」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:09:44.07 ID:1F/HlM+sO [31/73]
L「田井中さん、ありがとうございます。さあセッションしましょう!!」
唯、律、紬、梓「おー!!!!」
♪~
L「中野さん、これなんです?」
梓「あ、これはフェルマータです。音を3~4倍くらい長くのばすんですよ。」
L「そうですか。ありがとうございます。」
律「・・・・・・
」
ジャジャーン
律「なかなかいい感じだったな。」
紬「ええ。エリザベスと先生の相性もいいみたいですし」
L「ありがとうございます。褒められるとうれしいです。」
唯「あっ!もう6時半だよ!帰らないと。」
L「そうですね。下校の時間です。」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:14:57.46 ID:1F/HlM+sO [32/73]
帰路
律「ってなんで先生までついてくるんだよ!」
竜崎「いけませんか?」
梓「別に悪いとかじゃなくて・・・」
唯「いいじゃん!竜ちゃんと色々お話できたし。」
律「あのなあ・・・」
紬「じゃあわたし、駅こっちだから~」
唯「紬ちゃんばい~い」
律「またなー」
唯「わたしとあずにゃんも道こっちだから。じゃあね~りっちゃん、竜ちゃん」
梓「失礼します」
律「おう!また明日な」
律「・・・・・・」
竜崎「・・・・・・」
律「・・・あのさ、竜ちゃん」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:16:04.61 ID:1F/HlM+sO [33/73]
竜崎「はい?なんでしょう田井中さん。」
律「聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
竜崎「・・・どうぞ」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:25:25.23 ID:1F/HlM+sO [34/73]
律「・・・竜ちゃん、本当は先生じゃないでしょ?」
竜崎「・・・・・・はい。」
律「やっぱりね~。音楽の先生が音楽記号知らないとかおかしいと思ったんだよな~」
竜崎「(・・・・・・田井中律。死亡した秋山澪とは小学校以来の親友。桜高内部にキラがいるとは考えにくいが
、いたとすれば秋山澪と最も親しいこいつ・・・。キラである確率0.5%、といったところか・・・)」
律「そんで?先生何者なの?」
竜崎「(こいつがキラであった場合、わたしの素性を疑いつつも殺さない、ということはいま奴に私を殺す
ことはできないということ・・・いやしばらく時間を置いてから殺すということも考えられるが・・・・・・ここは先手を打つか・・・」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:39:51.94 ID:1F/HlM+sO [35/73]
竜崎「田井中さん。ここでお話する事は私たちだけの秘密にしておいていただきたい。」
律「なんだよ?急に改まって・・・いいけど、別に」
竜崎「私はLです。キラ捜査の一環として桜高に潜入しています。わたしは先週おきた秋山澪さんの不審死
にキラが関わっていると考えています。そして私はあなたがキラではないかとすら疑っています。」
律「・・・ふはははは!バレちゃあしょうがない!そうだ!わたしが新世界の神キラ様だ・・・ってなわけあるかい!!」ポコッ
竜崎「痛いですよ。田井中さん。」
律「澪は心臓に持病があったんだ。だからキラとかそういうのはカンケーないの!」
竜崎「そうですか。わかりました。でも捜査は続けさせてもらいます。念のため。」
律「ま、竜ちゃんベースうまいし、あたしは別にかまわないけど~」
竜崎「(キラならばさらに捜査情報を聞き出そうとしてくるはず・・・いや、あえて距離をおこうとしている
のか?そんなことをしても無意味なはずだ。・・・こいつがキラである可能性は低くなったようだな。)」
律「じゃあな、竜ちゃん!」
竜崎「田井中さん。また明日会いましょう。」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:47:02.42 ID:1F/HlM+sO [36/73]
電車の中
紬「(そうだわ!月くんに交換日記返すの忘れてた。・・・澪ちゃんが死んじゃってそれどころじゃなかった
わ・・・。月くんにメールしないと。
お久しぶりです。交換日記、返すの遅れてしまって申し訳ありません。色々どたばたしてまして・・・。今度の日曜日にあえませんか?)」
月「よし!!紬から連絡が来たぞ!!あう約束を取り付けてきた」
リューク「それで、どうするんだよ。」
月「ひとまず会って話を聞くさ。桜高の事件の話も聞きたいしね。それに・・・」
リューク「それに?なんだよ?」
月「僕の推理が正しければ、まちがいなくLは桜高に探りをいれているはずだ。」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:55:29.85 ID:1F/HlM+sO [37/73]
リューク「なんでだ?」
月「キラの殺しの手口は心臓麻痺。これにはあっちにもとっくに気づいているだろう。覚えてるかい?僕が
最初に殺した奴の事件の情報からLはキラが関東地方に潜伏していることを割り出した。それならば、Lは
全ての死亡事故、とりわけ死因が心臓麻痺の事故にはナーバスになっているはずだ。」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:01:43.03 ID:1F/HlM+sO [38/73]
リューク「でもそれだと逆にLたちにノートの存在を知られてしまうんじゃないのか?」
月「いや、その可能性は低い。さっきの紬のメールから考えると、紬は一週間前の死亡事故から今日までノ
ートの存在を忘れていたようだ。」
リューク「なるほど。一か八かの賭だったわけか」
月「勝負には運も必要だからね。みてろよ、リューク。これからキラとLの対決が本格的にはじまるんだ。
もっとおもしろいものをみせてやるよ。」
リューク「人間っておもしろっ!!」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:14:26.16 ID:1F/HlM+sO [39/73]
律「(澪がキラに・・・まさかな・・・でも澪の死に不審なところがあるのは事実だ・・・竜ちゃんに協力・・・いや
竜ちゃんが本当にLかどうかも怪しいしな・・・でもキラでないことは確かだろうな・・・)」
****************日曜日
紬「ごめんなさ~い、わたし山手線って乗るのはじめてだから遅れてしまって」
月「ははっ。だいじょうぶですよ、僕もいま来たところです。さ、行きましょうか。」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:21:33.62 ID:1F/HlM+sO [40/73]
月「紬さん、大事な話があるんだ。僕の家に行きませんか?人に聞かれるとまずい話なので」
紬「・・・でも男の人の家に行くのは・・・」
月「あははっ。だいじょうぶですよ。うちには母も妹もいます。紬さんが心配されてるようなことはありませんゆ。」
紬「・・・なら(この人なんか苦手だわ~)」
****************夜神家
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:33:42.17 ID:1F/HlM+sO [41/73]
月「ただいま。母さん、お客さんだ。」
さゆ「わっ、きれいな人!お兄ちゃんの彼女?」
月「ばか、さゆ。母さんお茶頼むよ」
母「え、ええ」
月の部屋
紬「わあ~せま~い」
月「(いちいちしゃくに障るなこの女)」
紬「あっ、交換日記返さないと」
月「読むのが楽しみですよ」
紬「あのっ、申し訳ないんですけど、友達がノートに落書きをしてしまって・・・」
月「だいじょうぶですよ。こういうのがあったほうが楽しいですし。(・・・表紙まで変えやがって・・・)」ペラッ
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:39:49.66 ID:1F/HlM+sO [42/73]
月「・・・(やっぱりだ。秋山澪・・・死亡した生徒の名前が書いてある。)」ペラッ
月「(新任教師?結婚もしていない教師の代わりに?・・・Lだ!!やっぱりLは桜高に捜査の手を進めていたんだ!)」
紬「・・・あのー」
月「あっ!すいません。紬さんの日記がおもしろくてつい」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:48:01.68 ID:1F/HlM+sO [43/73]
紬「それで大事な話ってなんなんです?」
月「あっ、そうでした。・・・これはここだけの話にしていただきたいんですが」
紬「は、はあ」
月「実は僕、一連のキラ事件に関して捜査本部の一員として活動しているんです。」
紬「キラ事件の?」
月「はい。僕はまだ高校生ですが、これまで様々な事件の解決に貢献してきたことがLに認められて・・・そ
れでいま、Lは桜高内にキラがいると考えています。」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:09:04.26 ID:1F/HlM+sO [44/73]
紬「まあ!どうして?」
月「一週間前に起きた死亡事故、これはキラによる犯行です。死亡した秋山さんはキラについて何か知って
いた可能性が高い。」
紬「・・・澪ちゃんはキラに殺されたの?」
月「おそらく」
紬「ひどい!!澪ちゃんの代わりはいないのに!!」
ペースが遅くてすみません
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:10:23.21 ID:1F/HlM+sO [45/73]
月「わかります。それでお願いなんですが、紬さんにも捜査に協力していただきたい。」
紬「わたしがですか?」
月「無理にとは言いません。ただ、桜高に潜伏しているであろうキラの正体を暴くにはあなたの力が必要な
んです。もちろん危険は伴います。がしかし・・・」
紬「・・・わたしやります」
月「えっ?」
紬「わたしやります!!澪ちゃんのため、いえHTTみんなのためにわたし、捜査に協力します。」
月「(やっぱりこの女バカだ。友情にながされて、冷静な判断ができなくなってる)紬さんっ!!」ダキッ
紬「きゃっ!?月くん突然///」
月「ありがとう。やっぱり君は僕の運命の人だ。」
紬「月くん(・・・女装なんか似合うんじゃないかしら)」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:13:56.63 ID:1F/HlM+sO [46/73]
紬「それで具体的には何をすればいいのかしら?」
月「はい。日記に書いてあったんですけど、突然新任の先生が来たみたいですね。」
紬「ええ、竜崎先生といって音楽の先生よ」
月「その竜崎先生なんですが・・・おそらくその人物がキラです」
紬「・・・たしかにちょっと変な人だけど、キラみたいな殺人犯には思えないわ・・・」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:24:54.88 ID:1F/HlM+sO [47/73]
月「犯罪者なんてたいていそんなもんです。虫も殺さないような顔をしたやつほど残忍な殺人鬼だったりす
るものです。」
紬「そういうものなのかしら・・・」
月「そうです。だっておかしいじゃないですか?妊娠もしていない先生が急に産休だなんて。」
紬「言われてみればそうねぇ」
月「(あと一押しだ)その竜崎先生こそ秋山さんを殺したキラなんですよ!!」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:41:19.07 ID:1F/HlM+sO [48/73]
紬「・・・・・・」
ポワワーン
****************回想
澪「紬!こっちこっち!!」
澪「ミエナイキコエナイ~」
澪「ずっとみんなでバンドやっていけたらいいな!!」****************紬「澪ちゃん・・・・・・」グスッ
紬「わかりました。竜崎先生を捕まえます。」
月「いや捕まえるのは危険だ。紬さんには竜崎先生の身辺を調べてもらいたいんです。」
紬「身辺調査?」
月「はい。竜崎がキラであるという確証がほしいんです。」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:50:20.02 ID:1F/HlM+sO [49/73]
紬「身辺調査?」
月「はい。竜崎がキラであるという確証がほしいんです。」
紬「なるほど」
月「わかったことはこのノートに記入してください。日本語で結構です。ただし、キラにばれたときのこと
を考えて、人名はイニシャルでお願いします。竜崎、これはおそらく偽名でしょうが、竜崎の名前はそのま
まで構いません。生年月日、写真、本名、国籍。分かったことは何でもこのノートに書き込んでください。」
紬「わかったわ」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:07:20.67 ID:1F/HlM+sO [50/73]
紬「身辺調査……引き受けちゃったけど,大丈夫かしら…」
月「ククク…ここまでは計画通りだ。あとは紬に死神の目の取引をさせれば,もう用済みだ。Lもうかうか
と潜入捜査なんてしたのが運の尽きだったな」
リューク「でも,潜入してるやつがLじゃなかったらどうするんだ?」
月「それはまずないと考えていい。FBI捜査官が殺された後でまだFBIがLに協力しているとは考えにくい
し,日本の捜査本部とLの信頼関係の度合いを考えると,Lが他の人間に任せるとは
考えにくいからね。」
リューク「なるほどね。まあ俺はおもしろければなんでもいいんだけど。」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:12:05.73 ID:1F/HlM+sO [51/73]
翌日
律「(いろいろ考えてたら結局眠れなかった……)」
唯「りっちゃーん!おはよ!!」
律「お,おう!唯,おはよう。」
唯「りっちゃんどうしたの?すっごいクマだよ?」
律「ああ,ちょっと徹夜しちゃってな」
唯「なになに~もしや勉強ですか?」
律「悩める乙女はつらいのよ~」
ギャーギャーワーワー
竜崎「…平沢さん,田井中さん,おはようございます。」
唯「あ~竜ちゃん!!おっはよ~」ダキッ
竜崎「平沢さん」
唯「なに?」ナデナデ
竜崎「近いです。照れます」
律「わっ!!竜ちゃんが照れてる!!て言っても顔色1つ変わって
ないな」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:33:27.79 ID:1F/HlM+sO [52/73]
唯「あっ!!紬ちゃんだ!!お~い」
紬「あ!唯ちゃん,りっちゃん,おはよう……(!!竜崎先生もいるわ!!あの人が澪ちゃんを…)」
竜崎「ん?どうしたんですか,琴吹さん。顔色が悪いですよ。」
紬「え?いえ…なんでもありません…」
竜崎「……」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:37:06.19 ID:1F/HlM+sO [53/73]
放課後
唯「さて,今日のお菓子は何ですか~い」
紬「今日はロールケーキよ~」
竜崎「おいしそうですね。いただきます。」モグモグ
唯「あっ!!ずるーい!」
紬「(竜崎先生は甘いものが好き,と)」カキカキ
竜崎「琴吹さん,紅茶いただけますか?」
紬「はーい」
竜崎「あと角砂糖も」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:40:00.57 ID:1F/HlM+sO [54/73]
律「…って竜ちゃんどんだけ砂糖いれてんだよ!!」
竜崎「甘い物は脳にいいんですよ?知らないんですか?田井中さんもどうです?」
律「い,いいよ。私は太るから」
梓「……そういえば,澪先輩もよく言ってましたよね,お肉ついちゃうからって…」
唯「そうだね……」
竜崎「…みなさん。私に秋山さんの話を聞かせてくれませんか?」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:43:20.16 ID:1F/HlM+sO [55/73]
律「えっ?なんで?」
竜崎「純粋に秋山さんの話をしているときに皆さんがたのしそうだからです」
唯,律,紬,梓「……」
梓「そういえば,こんなことありましたっけ。~」
唯「そうそう!!それでりっちゃんが~」
律「ちがうだろっ!あれは唯が~」
紬「……」チラチラ
竜崎「…どうしたんです?私の顔に何かついてましたか?」
紬「いっ,いえ…」
竜崎「……」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:49:53.21 ID:1F/HlM+sO [56/73]
その夜,捜査本部
L「(おかしい。琴吹さんのようすが先週と比べると明らかにおかしい。まるで私に警戒するかのような視
線……。新任の教師だから仕方ないのか?いや,先週は私に対する警戒心がなかった。とすると週末になにかあったのか?い
ずれにせよ,彼女は私の素性を疑っている…まさか彼女がキラなのか?いやそれは考えにくい。キラならば
もっと大胆に私を探ってくるだろう。いずれにせよ,万が一の時のことを考えて・・・」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:03:30.19 ID:1F/HlM+sO [57/73]
L「夜神さん,みなさん。わたしは極秘で桜高に潜入し捜査を進めてきました。」
総一郎「な…?L!!我々も君を信頼して捜査しているんだ!!そういうことは先に言ってくれないと困る!!」
L「すいません。しかし急を要することだったので。」
松田「急を要するって……」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:05:20.28 ID:1F/HlM+sO [58/73]
L「それで,残念なのですが,近日中に私がキラに頃される可能性が出てきました。それで皆さんにおねが
いなのですが,私が死んだらこの4人を拘束してください。この中にキラ,ないしはキラとなんらかのつな
がりがある人間が居ます。どんなことをしていただいても構いません。」
相沢「だ,だったら殺される前に潜入捜査を打ち切ればいいじゃないか!」
L「それはできません。私がキラに追い詰められているのは確かですが,キラに関する重要な情報が手に入
りつつあるのもまた事実です。」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:06:07.64 ID:1F/HlM+sO [59/73]
総一郎「そ,そうなのか?」
L「はい。まだ断言はできませんが。・・・・・・夜神さん,みなさん,みなさんに初めてお会いしたときに言ったはずです。命を掛ける,と。」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:50:26.80 ID:1F/HlM+sO [60/73]
月「紬は順調にLのことを探っているようだよ。あとはどうやって紬に目の取引をさせるかだな・・・・・・」
リューク「言っておくが、取引をするものには代償の内容をちゃんと教えることになっているからな」
月「ああ、分かってるよ。」
唯「~♪しょうゆじゃないよ、砂糖うだよ~。あれー、もしかしてこないだ公園にいた・・・」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:57:39.08 ID:1F/HlM+sO [61/73]
唯「この前から気になってたんですけど、その髪型どうやってセットしているんですか?」
月「ぼ、僕かい?」
唯「うううん。後ろの黒い人」
リューク「あ?俺か?」
月「(なっ!こいつ、リュークが見えているだと?どういうことだ?)」
唯「ねーね」
リューク「これは髪じゃないぞ。」
唯「えっ?そうなの?」
月「(!!こいつ、この間紬と一緒に公園にいた・・・。しまった!こいつはノートを触っていたんだった・・・)」
唯「へぇ~そうなんだ。じゃあさ、その羽みたいなのは?」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:10:07.63 ID:1F/HlM+sO [62/73]
月「(ダメだこいつ・・・早く何とかしないと・・・だが桜高の一件を考えるといますぐ殺すのはまずい。・・・
そうだ。失踪させればいいんだ。こいつとは偶然ここで会ったんだ。ならばこいつの失踪に僕が関与してい
ると疑われることもあるまい。・・・馬鹿な奴だ・・・自分の名前がプリントされているTシャツを着ているな
んて・・・
平沢憂
2010年7月4日、当日にあったことを誰にも公言するこ
となく、同日5時から自分が考え得る誰にも発見されない場所、自殺の
方法を考えた後、3日以内にそれを実行。)」
リューク「これは羽なんだぜ!!ほら」バサバサ
唯「すっごおーい!」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:16:49.00 ID:1F/HlM+sO [63/73]
月「(ククク、ここで僕と会ったのが運の尽きだったな・・・・・・3・2・1!!!さあ!!死に急げ!!)」
唯「ねえねえ!大人になったらわたしにも生えてくるかなー?」
リューク「さあな。ククク」
月「(・・・?なぜだ?なぜ死なない?ノートに間違いはないはずだ。)」
唯「あっ!!わたしお使いの途中だったんだ!バイバーイ!!」
月「(まずい!このまま帰すわけには・・・しかしなぜだ?・・・・・・まさか偽名!?)」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:26:27.97 ID:1F/HlM+sO [64/73]
月「(まさか偽名なのか?一般人のこいつが?何に警戒して?落ち着け、落ち着くんだ月。こいつの本名を
探り出すのが先だ。だが何て言う?まさか偽名ですねなんて言えないし・・・)」
月「(フッ、僕としたことが何て愚かな勘違いを。僕はこいつが着ていたTシャツからこいつの名前が平沢
憂だと判断しただけだ。ならば、こんどは素直に名前を聞けばいいだけのことじゃないか)すいません。も
しかして、琴吹紬さんのご友人の方ですよね?」
唯「うん。もしかして紬ちゃんのお友達?」
月「はい。塾で一緒で。確かお名前は・・・」
唯「平沢唯です」フンス
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:33:36.08 ID:1F/HlM+sO [65/73]
月「(あっはっは!!こいつやっぱり馬鹿だ!今度こそあの世に送ってやるよ!!)」
平沢唯
~
月「(3・2・1さあ!!死ね!!)」
唯「・・・」クルッ
月「あれ?どこに行かれるんですか?お買い物に行かれるんですよね?商店街はあっちですよ?」
唯「・・・・・・もう、いいんです」
月「(一時はどうなることかと思ったが、ククク。やはり運は僕に味方している。)」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:45:26.04 ID:1F/HlM+sO [66/73]
憂「・・・お姉ちゃんがいなくなってもう4日・・・わたしが自分でお使いに行けばこんなことには・・・」シクシク
純「憂のせいじゃないよ。それに憂のお姉ちゃんのことだからひょっこりまた帰ってくるって」
梓「でも唯先輩、商店街に行ってなかったんだよね?」
憂「そうみたい。警察の人は事件に巻き込まれたんじゃないかって・・・」
梓「(唯先輩・・・)」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:54:06.97 ID:1F/HlM+sO [67/73]
放課後
律「なーんか唯がいなくなっちゃうと静かだな」
紬「ええ」
梓「・・・」
竜崎「(どういうことだ?平沢さんが失踪?いや、もう死んでいると考えた方がいいな・・・それにしても何
故だ?私がここに来てから4人は監視していたが何ら不審な点はなかった。琴吹さん以外は。私がLである
ことを知っている田井中さんがキラだとして、私の目の前で軽率な行動に出るはずがないし、それは私に警戒心を抱いている
琴吹さんもおなじこと・・・だとすると中野梓か?いや、やはりこの中にキラ本人がいる可能性は低いと考えた方が良さそうだ・・・・・・)」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:03:22.26 ID:1F/HlM+sO [68/73]
リューク「どうなんだ?なかなか進展がないみたいだけど?」
月「うーん。小休止ってとこかな。紬から入ってくる竜崎の情報はあまり役にたたないものばかりだし、取
引をさせることに焦りすぎて紬に疑われてもまずいからね。」
****************総一郎「L、どうなんだ?潜入捜査のほうは?」
L「小休止ってとこですね。桜高の軽音部にキラと何らかのつながりがあるものがいることは分かっている
のですが、下手に動けば恐らく今度はその人物がキラに殺されてしまいます。」
****************平沢家
ガチャッ
憂「(お姉ちゃんが帰ってきた!?)お姉ちゃーん!!」ダツ
憂「いない・・・・・・」
憂「・・・あれ?このノート何だろ?」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:13:33.67 ID:1F/HlM+sO [69/73]
憂「なんだろ?このノート?表紙が真っ黒で気持ち悪いなあ・・・」
バサバサ
憂「わっ!!!きゃ、きゃー!!」モゴモゴ
レム「静かに。私はレム、死神だ。分け合っておまえのところにきた。」
憂「(し、死神?!)」モゴモゴ
****************レム「というわけで、わたしはおまえたち姉妹が不憫でならない。」
憂「・・・お・・・お姉ちゃんはやっぱり・・・」シクシク
レム「キラに殺された。」
憂「・・・」
レム「おい、大丈夫か?・・・気絶してる・・・」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:30:18.89 ID:1F/HlM+sO [70/73]
憂「ごめんなさい、レムさん。介抱までしてもらって。」
レム「いいんだ。気にするな。」
憂「それでわたしはどうすればいいの?」
レム「それはお前の自由だ。私はおまえにキラと戦えるだけの力を与えにきた。」
憂「戦うだなんて・・・」
レム「お前が嫌ならそれでいい。ただ私はお前が死なないように監視する。」
憂「・・・なんでそこまでしてくれるの?」
レム「それはお前が不憫だからだ」
憂「それだけ?」
レム「そうだ」
憂「・・・・・・」
レム「・・・ノートの説明がまだだったな。」
憂「ノート?」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:02:24.06 ID:1F/HlM+sO [71/73]
レム「そうだ。そのデスノートだ。キラはそのノートでおまえの姉を殺した。」
憂「ノートで?どうやって?」
レム「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ。そういうことだ。」
憂「そんなまさか・・・」
レム「試してみるか?」
憂「い、いいです・・・」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:30:16.16 ID:1F/HlM+sO [72/73]
レム「死神界にも掟があって、わたしはキラが誰だかお前に教えることができない。ノートを使ってキラを
探すのもよし。何もせずこのまま姉を殺したキラを野放しにしておくもよしだ。」
憂「誰かを殺しちゃうのはイヤだけど、お姉ちゃんを殺したキラは憎いし・・・」
レム「まあ今すぐ決めることはないさ。それと残りの寿命半分と引き替えに、死神の目の取引ができる」
憂「死神の目?」
レム「ああ。死神の目があれば、すべての人間の名前、寿命が見えるようになる。ただ見えると言っても、
ノートを持つ人間と、目を持つ本人の寿命はみえないが。どうする?取り引きするか?」
憂「・・・うううん。よしとく。いまのところ、ノートを使う予定はないし・・・」
レム「そうか」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:01:21.32 ID:1F/HlM+sO [73/73]
憂「・・・そうだ!レムさん。よかったらご飯いっしょに食べない?いつお姉ちゃんが帰ってきてもいいよう
に二人分つくってあったから」
レム「せっかくだが死神は食事をしないんだ。」
憂「そうなの?」
レム「だが、私はアイスなら食べる」
憂「うん!!アイスならたくさんあるよ~」ニコニコ
申し訳ありませんが、明日早いので寝ます。保守よろしくおねがいします。
あと、いろいれコメントしてくださると参考になってありがたいです。
続きます
公園
月「リューク、お前はここにいるんだ。」
リューク「えっ?なんで?」
月「もし誰かがノートに触っていたら、そいつにはリュークが見えてしまう。そうなればノート回収どころの騒ぎじゃないだろ。第一、尾行してるやつに怪しまれないためにも、誰かに拾われていた場合、ノート回収するのは後回しにするべきだよ。」
リューク「ふーん。」
月「たしかあのベンチだったよな。」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:18:09.44 ID:84svXdCOO
月「(たしかこのベンチだったな。ノートを落としたのに気づいてからここに戻るまで
約2分。公園からさっきの場所まで3分くらいだから計5分。こいつらが食べてるアイ
スは公園の入り口で売っているものだから、アイスの減り具合から考えてこいつらがこのベンチに座って
から約4分。今日は公園に人が少ないことを考えると、こいつらがノートを拾ったと考えて間違いない。
だが、尾行されているいま、こいつらに接触してノートの存在をLに知られてしまうのはまずい。離れた
とこから観察してこいつらのうち、誰がノートを持っているかを確認するのがいま考えられるベストな選択か...)」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:19:47.85 ID:84svXdCOO
澪「そういえば、ここに置いてあったノートどうするんだ?」
唯「あっ、これ?」ゴソゴソ
DEATH NOTE
律「デスノートか~。もしかして夜な夜なモンスターに変身して持ち主の血を全て吸っちゃうノートとかだったりして」
澪「ひっ、ひぃ~やめろ~」ブルブル
唯「大事だよ澪ちゃん。ほらところどころ破いてあるから、きっとメモ帳かなんかに使ったんだよ。」
紬「人の名前が書いてあるみたいだから、何かの名簿じゃないかしら?」
梓「だとしたら持ち主の人はこまってるんじゃないでしょうか?」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:25:50.55 ID:84svXdCOO
紬「あっ、わたし帰り道に交番あるから届けるわ。」
唯「紬ちゃんよろしく~。」
月「(ノートに触ったのはあのピン留めの女と眉毛の女。どうやら眉毛の女が交番にとどけるようだな...
ピン留めの女はリュークさえみられなければ問題はない。問題は眉毛の女が交番にノートを届ける前にノ
ートを取り戻す、いやそれじゃあLにノートの存在をしられてしまう可能性があがるだけだ。となれば、
あの眉毛に交番にとどけさせなければ...)」
澪「暗くなってきたことだしそろそろ帰るか。」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:31:20.04 ID:84svXdCOO
紬「じゃあ駅こっちだから~」
唯「またあしたね、紬ちゃん」
紬「バイバーイ」ウフフ
月「(しめた!!眉毛はひとりになった!・・・・・・あいつを尾行することを考えるとリュークは先に家に帰し
ておいたほうがいいな。)」
月「リューク、お前は家に帰れ」
リューク「はいはい。どうせおれは邪魔者ですよっと」
月「少なくともあのピン留めの女はノートに触っている。あいつに姿をみられないようにしろよ。」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:35:24.62 ID:84svXdCOO
リューク「わかったよ。ったくりんごは食えなくなるし」ブツブツ
月「(さてと、問題はどうやって交番にノートを届けさせないかだな。・・・・・・尾行はまだ
ついているようだし、下手に派手な動きは見せない方がいいだろうし。)」
紬「♪~」
月「(ここはいつも通りやっておくのが無難か)」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:39:54.71 ID:84svXdCOO
月「すいませ~ん。」
紬「?わ、わたしですか?」
月「はい。さっき公園にいましたよね?」
紬「はい。それがどうかしましたか?」
月「実はお恥ずかしい話なんですが、僕、あなたに一目惚れしてしまったんです。」
紬「えっ!?」
月「びっくりなさるのも当然だとおもいます。ごめんなさい。でも、これは運命なんです!」
紬「運命?」
月「さっき公園でノートを拾いましたよね?」
紬「は、はい。」ゴソゴソ
月「あっ!出さなくて結構です。それで、そのノートなんですけど」
紬「もしかしてあなたのノート?」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:46:04.35 ID:84svXdCOO
月「はい。・・・デスノートなんて物騒なタイトルつけてますけど、そのノートは僕とあなたを結びつけて
くれた運命のノートなんです。」
紬「ど、どういうことか分からないわ」モジモジ
月「(女なんて所詮こんなもんだ)バカみたいな話なんですが、僕、ノートをあのベンチに置いて1ヶ月
まったんです。誰か僕の運命の人が拾ってくれることを願って。そして1ヶ月も誰にも
拾われなくてボロボロになったノートを今日、あなたが拾ってくれた!僕とあなたを結
びつけてくれた運命のノートなんですよ!」
紬「そ、そんなこと言われても困るわ~」デレデレ
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 22:54:20.06 ID:84svXdCOO
月「もちろん、突然、見ず知らずの僕の恋人になってくれだなんてことはいいません。だ
から、二人を結びつけてくれたそのデスノートで交換日記をしませんか?」
紬「交換日記?」
月「はい!交換日記をしてお互いの距離を縮めていきたいんです。」
紬「・・・・・・」
月「(しまった。もうすこし慎重に攻めるべきだったか?)」
紬「わたし、交換日記をするのが夢だったの~」
月「え?」
紬「交換日記ってなんか青春まっさかりってかんじでしょ?これでまた一つ夢が叶ったわ~」ポー
月「は、はぁ。(すこし方向がずれたようだが、目的は達成されたようだな。)じゃあ毎週木曜に~」
紬「は~い」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:00:05.90 ID:84svXdCOO
月「あっ!自己紹介が遅れてしまいましたね。僕は夜神月。月ってかいてライトって読むんです。変わってますよね。」
紬「素敵なお名前ですよ。私は琴吹紬です。」
月「・・・紬さん。交換日記をするにあたって、ルールをつくっておきたいんです。」
紬「ルール?」
月「ルールっていっても大したものじゃないですよ。まあ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:07:37.05 ID:84svXdCOO
月「こういうのはルールがあったほうが楽しいと思うんです。」
紬「・・・・・・」
月「紬さんは桜高の3年生ですよね?」
紬「はい・・・。わたし言いましたっけ?」
月「いえ。なに簡単なことですよ。まず、あなたが着ている制服は屈指の名門桜高のもの。僕の桜高の友
人と同じ色のリボンをしている。そして彼女は3年生だ。ねっ?」
紬「なるほど~」
月「(やった!この女、思っていたよりもバカだ!)それでルールなんですが、①日記は全て英語で書く②交換日記のことは2人だけの秘密にしておく。」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:23:07.08 ID:84svXdCOO
紬「ちょっとルールの意味がわからないわ」
月「ですよね。まず①から説明します。紬さんも僕も受験生だ。前に本で読んだのですが、英語で日記を
つけると英作文のいい練習になるみたいなんです。」
紬「まあ、そうなの?!それはいいわね~」ニコニコ
月「でしょ?それで②なんですが、こういうのは秘密にしておいたほうがロマンチックですから。」
紬「えっ?///」カァァ
月「(なんだ、この女まんざらでもないんじゃないか。)フフッ。2人だけの秘密ですからね」ヒソヒソ
紬「えっ、ええ///」
月「じゃあ来週の木曜、楽しみにしてますね。」
紬「は~い」
レイ「(また女の子か・・・。しかし夜神月、どれが本命なんだ?)」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:32:41.30 ID:84svXdCOO
月「(よし。これでノートの存在が外に漏れることはなくなった。)」
バサッバサッ
リューク「でもなんで英語なんだ?」
月「なんだリューク見てたのか。・・・・・・紬もいなくなったようだし大丈夫だな。考えてみろよ。もしあい
つが日記に人の名前を書いたらどうするんだ?僕の本名が書き込まれる可能性は低いとし
ても、女なんてくだらないことを喋りたがる生き物だ。日記でその友達の紹介なんてして、その友達が死ん
だら、いくら馬鹿でもノートに何かしらの疑念をいだくだろ?」
リューク「ああ!あるほど。でもどうせノートを取り戻したらあの子は殺すんだろ?だっ
たらそこまであの子にこだわることないんじゃないか?」
月「・・・・・・リューク、君は仮にも神だろ?まったく君の頭の悪さにはびっくりだよ。」
リューク「お前、ノートに名前書くぞ・・・」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:39:50.00 ID:84svXdCOO
月「あはは。悪かったよ。例え可能性が低くても危険因子は徹底的に排除するのが僕のや
り方だ。それにあの子は殺さないよ。」
リューク「えっ?なんで?」
月「僕と接触したあとに紬が死んだら、紬の死と僕がつながってることをLに伝えてしまうようなものだよ。
いくら不審のない死でも、健全な女子高生が突然死んだら僕の登場が何らかの原因になっていると考えるのが当然だ。
しかも尾行がついてるってことは僕がキラである可能性がLの中では存在してるってことだからね。それに・・・」
リューク「それに?」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:47:40.56 ID:84svXdCOO
月「それに、あれくらい馬鹿な女は少しくらい利用しないともったいないだろう?」ククク
リューク「月・・・お前(こりゃ完全に悪人だな)」
月「さあ、リューク帰るぞ。早くしないAngel Beatsを見逃してしまう。天使ちゃんマジ天使。」
リューク「月・・・お前(天使ちゃんハアハア)」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 23:56:54.07 ID:84svXdCOO
月「家まで競争だぁ~」
リューク「なにお~」
唯「(あれってバンドとかやってる人なのかな?髪の毛どうやってセットしてるんだろ?)」
次の日
キーンコーンカーンコーン
唯「むーぎちゃん!!部活いこ~」
紬「うん。ちょっと待ってね。」カキカキ
律「ん?紬、何書いてんだ?」
紬「うん・・・・・・ちょっと」
澪「それって昨日拾ったノートじゃないか!」
唯「紬ちゃんもって来ちゃったの?!」
紬「・・・うん・・・(秘密って言ったけど軽音部のみんなに言うくらいなら大丈夫よね)あのね」カクカクシカジカ
澪「なるほど~交換日記か。そう言えばわたしたちも小学生のときにやってたよな?律?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:04:58.68 ID:1F/HlM+sO [1/73]
律「ん~?そうだっけ?」
澪「り、律、おぼえてないのか?」
律「うそだよ、うそ」
唯「それでそれで?どうだったの?交換日記。」
律「どうも何も、澪の日記がメルヘンすぎて私にはついていけなかった」
澪「・・・」
紬「そ、そうだ!みんなもどうかしら?交換日記」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:11:54.39 ID:1F/HlM+sO [3/73]
唯「えっ!?いいの!?」ワクワク
紬「うん」
澪「本当にいいのか?だってその人紬に一目惚れして交換日記を申し込んできたんだろ?」
紬「そうなんだけどね・・・」
律「ん?どうした?」
紬「月くんには悪いんだけど、わたし男の人ってよくわからなくって・・・」
律「月くんは恋愛対象外ってことか」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:15:50.97 ID:1F/HlM+sO [4/73]
唯「そっか~紬ちゃんモテそうだもんね!!」
紬「そんなことないわよ」
唯「罪な女ですな~。このこのぉ~」ツンツン
澪「あっ、ほら!!早く行かないと。梓が待ってるぞ」
唯、律、紬「はーい」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:21:05.61 ID:1F/HlM+sO [5/73]
音楽室
唯「というわけでみんなで交換日記をすることになりました」フンス
梓「なにがということですか。もう1時間しかありませんよ。早く練習しましょう!!」
唯「あずにゃんしどい・・・」シクシク
律「でもデスノートってのがなんかイマイチだよな~」
唯「じゃあ別のノートにする?」
紬「それはだめよ。月くんが運命だって言ってたから。きっと何か思い入れがあるに違いないわ。」
律「うーん・・・じゃ、こんなのは?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:26:18.74 ID:1F/HlM+sO [6/73]
ババーン
唯「おお~」
澪「表紙を代えたのか!」
唯「ひよこさんかわい~」
梓「律先輩うまいですね」
律「これが美術5の腕前ってもんよ!!」
そろそろ誰かの名前をノートに書きます
安価>>40
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:27:52.73 ID:EbXU6/a00 [1/2]
みお
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:32:15.63 ID:1F/HlM+sO [7/73]
唯「ねえねえ、記念にみんなでなんか書こうよ!」
澪「書くって言ったってまだ紬だって何も書いてないのにダメだろ。」
紬「わたしはいいわよ」ニコニコ
律「それじゃあおかまいなく~」カキカキ
澪「ってそれ、いつもかいてる私の似顔絵じゃないか!」
似顔絵のセリフ「わたしはベースの秋山澪どす~」
澪「これじゃあ私の作詞ノートの二の舞だな・・・ったく・・・うっ!!!!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:36:14.91 ID:1F/HlM+sO [8/73]
律「いいじゃんか~月くんに軽音部の雰囲気を知ってもらうためにも・・・って澪?顔色が悪いぞ?」
澪「り、りつぅ・・・くるしい」バタッ
唯「澪ちゃん!?」
梓「澪先輩大丈夫ですか?・・・・・・しっ、死んでる!!」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:45:04.58 ID:1F/HlM+sO [9/73]
一週間後
梓「まさか澪先輩が死んじゃうなんて・・・ウッ」
律「・・・・・・」
唯「あんなに元気だったのにね」シクシク
紬「でも心臓発作っていつ起きるかわからないみたいだから」シクシク
一同「・・・・・・」
***************
月「クソっ!!どいいうことだ!あの女!木曜の夜7時に新宿駅の南口でノートを渡すんじゃなかったのか!!」
リューク「(月が興奮してる・・・)あの子操って殺しちゃえばいいじゃないか」
月「いや、それはまずい。あの女がノートを渡しに現れないってことは、何かトラブルに巻き込まれてると
いう可能性が高い。だとするといま紬を殺すのはまずいんだ。しかもあの女、調べてみたら琴吹グループの
令嬢だ。下手に殺せば敵が増えるだけだよ。」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:01:00.94 ID:1F/HlM+sO [10/73]
リューク「じゃあどうするんだよ?」
月「だからいまそれを考えてるんじゃないか!!静かにしろよ!!」
リューク「・・・・・・」
月「・・・そうか。別に悲観することはないんだ。リューク、たしかノートの所有権が消滅するのはノートを
手放してから490日後だよな?」
リューク「そうだけど?」
月「逆に言えば490日目を迎える前までに取り戻せばいいだけの話・・・。幸いノートは破って何枚かとって
あるから、裁きに支障はない。だったらあの女をとことん利用してLを殺すまでだ。」
リューク「利用するって言ったって、あの子はノートの力を知らないんだろ?それにどうやってLを殺すんだよ。」
月「ほら、この記事をみてごらん。桜高で水泳の授業中に心臓発作。」
リューク「それがどうかしたのか?」
月「学校は不祥事を隠したがるものだ。それが生徒の命にかかわるものならなおさらね。つまりこの心臓発
作は学校側によって不審死が隠蔽されたものである可能性が高いってわけさ。全国屈指の名門校で謎の死亡
事故なんて学校側からすれば迷惑以外のなにものでもないからね。」
リューク「なるほど。じゃああの子がノートに誰かの名前を書き込んだってわけか。」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:13:01.78 ID:1F/HlM+sO [11/73]
月「いや、そうとは限らないさ。」
リューク「なんでだ?」
月「いいかいリューク、女子高ってとこはね、隠し事ができない場所なんだ。とくに恋愛の話なんて隠し通
せるもんじゃない。しかも相手は日本屈指の財閥の箱入り娘だ。恋愛の相談ができる場なんて学校ぐらいな
もんだ。」
リューク「じゃあ、あの子の友達が誰かの名前を書いたのか?」
月「たぶんね。紬には英語で書くように言ってあるし、おおかたくだらない落書きでもしてたんだろう。」
リューク「デスノートに落書き・・・」
月「まあ、しばらく様子をみることにするよ。あのFBI捜査官も殺したし、僕と紬のつながりがばれること
はない。落ち着いたら紬のほうから連絡をとってくるよ。」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:14:17.41 ID:1F/HlM+sO [12/73]
まだ見てる人いらっしゃいますか?
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:21:45.72 ID:1F/HlM+sO [13/73]
捜査本部
L「・・・・・・」
総一郎「L、やはりFBI捜査官が全員殺されたというのは・・・」
L「いえ、そうではありません。FBIの皆さんには申し訳ありませんが、こうなることはある程度予想して
いました。・・・が」
松田「が?」
L「わたしが気になっているのはこの記事です」
桜高で水難事故
総一郎「それがどうかしたのか?」
L「先ほど学校に問い合わせたところ、これは水難事故でなく突然の心臓発作だったそうです。」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:30:53.80 ID:1F/HlM+sO [15/73]
松田「まさか、キラが!?」
総一郎「いや、それはないだろう。学校が事故の情報を隠蔽するなどよくあることだ。しかも事故があった
のは桜高だ。名門校ならその名に傷をつけないためにそれくらいやっていても不思議ではない。」
L「いえ、夜神さん、不正解です。今回は松田さんに軍配です。」
相沢「しかしL、不審死があったくらいでそこにキラがかんでいると考えるのには無理があるんじゃ・・・」
総一郎「・・・いや相沢。いままで手がかりが全くなかったんだ。少しでも可能性があるなら捜査するのが我々だ。」
L「夜神さん、ご理解いただいてありがとうございます。」
総一郎「それでまずどういうことか君の推理を聞かせてくれ」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:39:19.30 ID:1F/HlM+sO [16/73]
総一郎「桜高内にキラがいると考えていいのか?」
L「いえ。その可能性はきわめて低いです。」
松田「え?だっていまキラが関わってるって言いましたよね?」
L「松田さん、黙っててください。わたしはキラが桜高の不審死に直接関わっているとは考えていません。
死亡した生徒は恐らく、キラの正体ないしは秘密をしってしまったから殺されたいや、死んだ、という可能性が高いというわ
けです。」
松田「だったら、なおのことキラは桜高内にいるんじゃないんですか?」
総一郎「いや、それはない。キラも自分の周りで不審死を起こすほど馬鹿じゃない。今回の不審死はキラの
想定外の殺人だった、というわけか。」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 01:49:48.41 ID:1F/HlM+sO [17/73]
L「ご名答です。夜神さん。これでキラの弱点が分かりました。」
松田「弱点?」
相沢「そうか!キラはいま意図的に殺人ができなくなってるってことか。」
L「いえ、そうとは言い切れません。桜高の事件があったのが27日、その3日後からFBIごろしが始まって
います。つまりキラの殺人能力は少なくとも27日の時点では不安定なものであった、ということです。」
総一郎「じゃあ能力が不安定なときを狙って一気に捜査を続ければ・・・」
L「いえ、夜神さん。今後このようなことが再び起こるとは考えにくいです。」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:00:33.89 ID:1F/HlM+sO [19/73]
L「言ったはずです。今回の桜高の不審死はキラにとって想定外だったと。あのキラが同じ過ちを繰り返す
とは考えられません。」
総一郎「なるほど・・・」
L「つまり、キラの能力が絶対的なものではないということです。キラは全知全能の神なんかじゃありません。ただの人殺しです。みなさん、おそれるには足りませんよ。」
****************翌日
校長「~でありますから、亡くなられた秋山澪の冥福を祈って、一分間黙祷。」
唯「澪ちゃ~ん」シクシク
律、紬、梓「」シクシク
教頭「次に、突然ではありますが、新任の先生をご紹介致します。竜崎先生、どうぞ。」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:10:25.16 ID:1F/HlM+sO [20/73]
竜崎「あ~、あ~、マイクテス、マイクテス。はじめまして。今日から赴任しました竜崎です。担当は音楽です。よろしくおねがいします。」
教頭「竜崎先生には今日から産休に入られた山中さわ子先生に代わって3年2組を担当していただきます。」
ヒソヒソ「山中先生って妊娠してたの?」
「なんでもできちゃった婚らしいよ~」
その頃、ハワイ
さわ子「突然ハワイで1ヶ月も有給なんて、わたしって校長に気に入られてるのかしら~ま、いっか。それより、いい男みつけないとね~」
唯「さわちゃんって結婚してたんだってね~」
律「・・・ああ」
唯「赤ちゃん生まれたら私たちで名前つけてあげようね~」
律「・・・ああ」
唯「・・・・・・」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:18:13.31 ID:1F/HlM+sO [21/73]
紬「いつまでクヨクヨしてるのりっちゃん!!それじゃあ澪ちゃんが安心して天国いけないじゃない!!」
律「そんなこといって、紬は澪がいなくなっちゃって悲しくないのか!まあどうせ高校からの付き合いだから・・・」バシッ
唯「りっちゃんのばかぁ!!!!!わだじっで、紬ぢゃんだっで、あずにゃんだっで・・・」ヒック
唯「・・・澪ちゃんが死んじゃってからもう何がなんだか分からなくって、どうしたらいいかわからなくって
、でも、それでも前を向いて歩いて行かなくちゃいけないんだよ!!じゃないと、澪ちゃんとの、約束、武道
館に行くって約束、守れないよ!!!!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:30:18.78 ID:1F/HlM+sO [22/73]
律「・・・・・・そうだよな。ごめん、あたしどうかしてたわ。澪との約束、守るんだもんな!!」
唯、紬「りっちゃん!!!!」ダキッ
律「うわわ、突然抱きつくなよ~」
****************
放課後
律「よしっ!今日も部活部活っ!」
スッ
竜崎「あの、みなさん、ちょっといいですか?」
律「わっ!なんだよ先生、いきなり。」
竜崎「すいません、田井中さん。・・・みなさんは軽音部の部員ですよね?」
唯「そうだよ~」
竜崎「実は、山中先生が産休の間、山中先生に代わって私が軽音部の顧問をやることになりました。よろしくおねがいします。」
唯、紬「よろしくおねがいしま~す」
律「お前ら躊躇なさすぎだー!てか先生、音楽の先生だとか言ってたけど、何か楽器できるの?」
竜崎「実経験はありませんが、先程まで職員室でギターの教則DVDみてました。」
律「先生音楽なめてもらっちゃこまるなぁ」フンス
竜崎「まあ、私の話はいいですから音楽室に行きましょう。中野さんも待っているでしょうし」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 02:39:33.46 ID:1F/HlM+sO [23/73]
音楽室
ガチャッ
唯「あずにゃん、遅くなってごめんね~・・・っていない。まだ来てないのかな」
竜崎「二年生は集会がありますからね」
律「ま、梓が来るまでお茶してるか。今日のケーキはっと」
紬「ごめんなさい。今日ケーキもってくるの忘れちゃったの~」
唯「え~!じゃあ今日のティータイムはなし?」
紬「本当にごめんね~」
竜崎「」モグモグ
唯「あっ!竜崎先生いつの間に!そんなにおいしそうなケーキを!!」
竜崎「食べたいですか?」モグモグ
唯「うんうん!!」
竜崎「ただであげるのもつまんないので、わたしとゲームして勝ったらあげます。」
唯「ゲーム?」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:26:12.75 ID:1F/HlM+sO [27/73]
L「はい。もし、みなさんのうち一人でもゲームに勝てたらケーキを差し上げましょう。」
律「よっしゃー!かかってこい!」
唯「どんなゲームかな~」ワクワク
L「わたしの出すクイズに答えてもらいます。解答権は3人で一回です。ではいきます。3人の女神が口論
しています。最も美しい女神はただ一人とします。
アテナ「最も美しいのはアフロディテではない」
アフロディテ「もっとも美しいのはヘラではない」
ヘラ「わたしが最も美しい」
この3人のうち、最も美しい女神だけが真実を述べています。果たしてそれは誰でしょう。」
唯、律、紬「・・・」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:32:58.20 ID:1F/HlM+sO [28/73]
唯「えー!!むずかしいよ~。・・・えっと、オフロディテが・・・」
律「唯、オフロディテじゃなくてアフロディテな」
紬「意外とむずかしわね~」
ガラッ
梓「すいません。遅れました。」
唯「あっ!あずにゃ~ん。ちょうどいいところに!」
梓「え?」
律「実はな、カクカクシカジカでこういうわけなんだよ」
梓「なるほど、ケーキをかけたクイズですか。やってやるです!」
唯「おっ!!あずにゃんがやる気に」
梓「どれどれ~。アテナとアフロディテとヘラがいて~。あ、これアフロディテですね」
唯「なぬっ!」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:40:07.02 ID:1F/HlM+sO [29/73]
L「中野さん、理由を説明してください。」
梓「えっと、アテナが真実を言ってるとしますよね。そうするとアフロディテの言ってることは間違いにな
るのでヘラが最も美しいことになります。でもこれだとアテナの発言、ヘラの発言に矛盾してしまうので、
アテナはウソを言っている。つまり、最も美しいのはアフロディテってわけです。」
唯、律、紬「お~」
梓「唯先輩本当にわかってます?」
唯「う、うん。ワカッテルヨ~」
L「完璧です中野さん。約束通りケーキを差し上げましょう。ワタリ、ケーキと紅茶の用意を」
唯、律「やった~」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:50:53.42 ID:1F/HlM+sO [30/73]
****************ティータイム後
唯「おいしかったね~ケーキ」
紬「うん。紅茶も私がいつももってくるのよりも香りがいいわ~」
梓「ティータイムも終わったことですし、さっ、練習しましょ」
L「みなさん」
唯、律、紬、梓「?」
L「お願いがあるのですが。」
律「なんだよ。言ってみな。」
L「わたしもセッションに混ぜてください」
律「・・・混ぜてくださいって言ったって、先生何やるんだよ。」
L「あそこにおいてあるギターを」
律「ギターって?!澪のエリザベスか?あれは死んだ澪のだ。他の人には弾かせたくない。」
唯「りっちゃん・・・」ジー
L「田井中さん・・・」ジー
律「みつめるな!!・・・わかったよ。わかった!今日だけ特別だからな。」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:09:44.07 ID:1F/HlM+sO [31/73]
L「田井中さん、ありがとうございます。さあセッションしましょう!!」
唯、律、紬、梓「おー!!!!」
♪~
L「中野さん、これなんです?」
梓「あ、これはフェルマータです。音を3~4倍くらい長くのばすんですよ。」
L「そうですか。ありがとうございます。」
律「・・・・・・
」
ジャジャーン
律「なかなかいい感じだったな。」
紬「ええ。エリザベスと先生の相性もいいみたいですし」
L「ありがとうございます。褒められるとうれしいです。」
唯「あっ!もう6時半だよ!帰らないと。」
L「そうですね。下校の時間です。」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:14:57.46 ID:1F/HlM+sO [32/73]
帰路
律「ってなんで先生までついてくるんだよ!」
竜崎「いけませんか?」
梓「別に悪いとかじゃなくて・・・」
唯「いいじゃん!竜ちゃんと色々お話できたし。」
律「あのなあ・・・」
紬「じゃあわたし、駅こっちだから~」
唯「紬ちゃんばい~い」
律「またなー」
唯「わたしとあずにゃんも道こっちだから。じゃあね~りっちゃん、竜ちゃん」
梓「失礼します」
律「おう!また明日な」
律「・・・・・・」
竜崎「・・・・・・」
律「・・・あのさ、竜ちゃん」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:16:04.61 ID:1F/HlM+sO [33/73]
竜崎「はい?なんでしょう田井中さん。」
律「聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
竜崎「・・・どうぞ」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:25:25.23 ID:1F/HlM+sO [34/73]
律「・・・竜ちゃん、本当は先生じゃないでしょ?」
竜崎「・・・・・・はい。」
律「やっぱりね~。音楽の先生が音楽記号知らないとかおかしいと思ったんだよな~」
竜崎「(・・・・・・田井中律。死亡した秋山澪とは小学校以来の親友。桜高内部にキラがいるとは考えにくいが
、いたとすれば秋山澪と最も親しいこいつ・・・。キラである確率0.5%、といったところか・・・)」
律「そんで?先生何者なの?」
竜崎「(こいつがキラであった場合、わたしの素性を疑いつつも殺さない、ということはいま奴に私を殺す
ことはできないということ・・・いやしばらく時間を置いてから殺すということも考えられるが・・・・・・ここは先手を打つか・・・」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:39:51.94 ID:1F/HlM+sO [35/73]
竜崎「田井中さん。ここでお話する事は私たちだけの秘密にしておいていただきたい。」
律「なんだよ?急に改まって・・・いいけど、別に」
竜崎「私はLです。キラ捜査の一環として桜高に潜入しています。わたしは先週おきた秋山澪さんの不審死
にキラが関わっていると考えています。そして私はあなたがキラではないかとすら疑っています。」
律「・・・ふはははは!バレちゃあしょうがない!そうだ!わたしが新世界の神キラ様だ・・・ってなわけあるかい!!」ポコッ
竜崎「痛いですよ。田井中さん。」
律「澪は心臓に持病があったんだ。だからキラとかそういうのはカンケーないの!」
竜崎「そうですか。わかりました。でも捜査は続けさせてもらいます。念のため。」
律「ま、竜ちゃんベースうまいし、あたしは別にかまわないけど~」
竜崎「(キラならばさらに捜査情報を聞き出そうとしてくるはず・・・いや、あえて距離をおこうとしている
のか?そんなことをしても無意味なはずだ。・・・こいつがキラである可能性は低くなったようだな。)」
律「じゃあな、竜ちゃん!」
竜崎「田井中さん。また明日会いましょう。」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:47:02.42 ID:1F/HlM+sO [36/73]
電車の中
紬「(そうだわ!月くんに交換日記返すの忘れてた。・・・澪ちゃんが死んじゃってそれどころじゃなかった
わ・・・。月くんにメールしないと。
お久しぶりです。交換日記、返すの遅れてしまって申し訳ありません。色々どたばたしてまして・・・。今度の日曜日にあえませんか?)」
月「よし!!紬から連絡が来たぞ!!あう約束を取り付けてきた」
リューク「それで、どうするんだよ。」
月「ひとまず会って話を聞くさ。桜高の事件の話も聞きたいしね。それに・・・」
リューク「それに?なんだよ?」
月「僕の推理が正しければ、まちがいなくLは桜高に探りをいれているはずだ。」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:55:29.85 ID:1F/HlM+sO [37/73]
リューク「なんでだ?」
月「キラの殺しの手口は心臓麻痺。これにはあっちにもとっくに気づいているだろう。覚えてるかい?僕が
最初に殺した奴の事件の情報からLはキラが関東地方に潜伏していることを割り出した。それならば、Lは
全ての死亡事故、とりわけ死因が心臓麻痺の事故にはナーバスになっているはずだ。」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:01:43.03 ID:1F/HlM+sO [38/73]
リューク「でもそれだと逆にLたちにノートの存在を知られてしまうんじゃないのか?」
月「いや、その可能性は低い。さっきの紬のメールから考えると、紬は一週間前の死亡事故から今日までノ
ートの存在を忘れていたようだ。」
リューク「なるほど。一か八かの賭だったわけか」
月「勝負には運も必要だからね。みてろよ、リューク。これからキラとLの対決が本格的にはじまるんだ。
もっとおもしろいものをみせてやるよ。」
リューク「人間っておもしろっ!!」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:14:26.16 ID:1F/HlM+sO [39/73]
律「(澪がキラに・・・まさかな・・・でも澪の死に不審なところがあるのは事実だ・・・竜ちゃんに協力・・・いや
竜ちゃんが本当にLかどうかも怪しいしな・・・でもキラでないことは確かだろうな・・・)」
****************日曜日
紬「ごめんなさ~い、わたし山手線って乗るのはじめてだから遅れてしまって」
月「ははっ。だいじょうぶですよ、僕もいま来たところです。さ、行きましょうか。」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:21:33.62 ID:1F/HlM+sO [40/73]
月「紬さん、大事な話があるんだ。僕の家に行きませんか?人に聞かれるとまずい話なので」
紬「・・・でも男の人の家に行くのは・・・」
月「あははっ。だいじょうぶですよ。うちには母も妹もいます。紬さんが心配されてるようなことはありませんゆ。」
紬「・・・なら(この人なんか苦手だわ~)」
****************夜神家
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:33:42.17 ID:1F/HlM+sO [41/73]
月「ただいま。母さん、お客さんだ。」
さゆ「わっ、きれいな人!お兄ちゃんの彼女?」
月「ばか、さゆ。母さんお茶頼むよ」
母「え、ええ」
月の部屋
紬「わあ~せま~い」
月「(いちいちしゃくに障るなこの女)」
紬「あっ、交換日記返さないと」
月「読むのが楽しみですよ」
紬「あのっ、申し訳ないんですけど、友達がノートに落書きをしてしまって・・・」
月「だいじょうぶですよ。こういうのがあったほうが楽しいですし。(・・・表紙まで変えやがって・・・)」ペラッ
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:39:49.66 ID:1F/HlM+sO [42/73]
月「・・・(やっぱりだ。秋山澪・・・死亡した生徒の名前が書いてある。)」ペラッ
月「(新任教師?結婚もしていない教師の代わりに?・・・Lだ!!やっぱりLは桜高に捜査の手を進めていたんだ!)」
紬「・・・あのー」
月「あっ!すいません。紬さんの日記がおもしろくてつい」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:48:01.68 ID:1F/HlM+sO [43/73]
紬「それで大事な話ってなんなんです?」
月「あっ、そうでした。・・・これはここだけの話にしていただきたいんですが」
紬「は、はあ」
月「実は僕、一連のキラ事件に関して捜査本部の一員として活動しているんです。」
紬「キラ事件の?」
月「はい。僕はまだ高校生ですが、これまで様々な事件の解決に貢献してきたことがLに認められて・・・そ
れでいま、Lは桜高内にキラがいると考えています。」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:09:04.26 ID:1F/HlM+sO [44/73]
紬「まあ!どうして?」
月「一週間前に起きた死亡事故、これはキラによる犯行です。死亡した秋山さんはキラについて何か知って
いた可能性が高い。」
紬「・・・澪ちゃんはキラに殺されたの?」
月「おそらく」
紬「ひどい!!澪ちゃんの代わりはいないのに!!」
ペースが遅くてすみません
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:10:23.21 ID:1F/HlM+sO [45/73]
月「わかります。それでお願いなんですが、紬さんにも捜査に協力していただきたい。」
紬「わたしがですか?」
月「無理にとは言いません。ただ、桜高に潜伏しているであろうキラの正体を暴くにはあなたの力が必要な
んです。もちろん危険は伴います。がしかし・・・」
紬「・・・わたしやります」
月「えっ?」
紬「わたしやります!!澪ちゃんのため、いえHTTみんなのためにわたし、捜査に協力します。」
月「(やっぱりこの女バカだ。友情にながされて、冷静な判断ができなくなってる)紬さんっ!!」ダキッ
紬「きゃっ!?月くん突然///」
月「ありがとう。やっぱり君は僕の運命の人だ。」
紬「月くん(・・・女装なんか似合うんじゃないかしら)」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:13:56.63 ID:1F/HlM+sO [46/73]
紬「それで具体的には何をすればいいのかしら?」
月「はい。日記に書いてあったんですけど、突然新任の先生が来たみたいですね。」
紬「ええ、竜崎先生といって音楽の先生よ」
月「その竜崎先生なんですが・・・おそらくその人物がキラです」
紬「・・・たしかにちょっと変な人だけど、キラみたいな殺人犯には思えないわ・・・」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:24:54.88 ID:1F/HlM+sO [47/73]
月「犯罪者なんてたいていそんなもんです。虫も殺さないような顔をしたやつほど残忍な殺人鬼だったりす
るものです。」
紬「そういうものなのかしら・・・」
月「そうです。だっておかしいじゃないですか?妊娠もしていない先生が急に産休だなんて。」
紬「言われてみればそうねぇ」
月「(あと一押しだ)その竜崎先生こそ秋山さんを殺したキラなんですよ!!」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:41:19.07 ID:1F/HlM+sO [48/73]
紬「・・・・・・」
ポワワーン
****************回想
澪「紬!こっちこっち!!」
澪「ミエナイキコエナイ~」
澪「ずっとみんなでバンドやっていけたらいいな!!」****************紬「澪ちゃん・・・・・・」グスッ
紬「わかりました。竜崎先生を捕まえます。」
月「いや捕まえるのは危険だ。紬さんには竜崎先生の身辺を調べてもらいたいんです。」
紬「身辺調査?」
月「はい。竜崎がキラであるという確証がほしいんです。」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:50:20.02 ID:1F/HlM+sO [49/73]
紬「身辺調査?」
月「はい。竜崎がキラであるという確証がほしいんです。」
紬「なるほど」
月「わかったことはこのノートに記入してください。日本語で結構です。ただし、キラにばれたときのこと
を考えて、人名はイニシャルでお願いします。竜崎、これはおそらく偽名でしょうが、竜崎の名前はそのま
まで構いません。生年月日、写真、本名、国籍。分かったことは何でもこのノートに書き込んでください。」
紬「わかったわ」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:07:20.67 ID:1F/HlM+sO [50/73]
紬「身辺調査……引き受けちゃったけど,大丈夫かしら…」
月「ククク…ここまでは計画通りだ。あとは紬に死神の目の取引をさせれば,もう用済みだ。Lもうかうか
と潜入捜査なんてしたのが運の尽きだったな」
リューク「でも,潜入してるやつがLじゃなかったらどうするんだ?」
月「それはまずないと考えていい。FBI捜査官が殺された後でまだFBIがLに協力しているとは考えにくい
し,日本の捜査本部とLの信頼関係の度合いを考えると,Lが他の人間に任せるとは
考えにくいからね。」
リューク「なるほどね。まあ俺はおもしろければなんでもいいんだけど。」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:12:05.73 ID:1F/HlM+sO [51/73]
翌日
律「(いろいろ考えてたら結局眠れなかった……)」
唯「りっちゃーん!おはよ!!」
律「お,おう!唯,おはよう。」
唯「りっちゃんどうしたの?すっごいクマだよ?」
律「ああ,ちょっと徹夜しちゃってな」
唯「なになに~もしや勉強ですか?」
律「悩める乙女はつらいのよ~」
ギャーギャーワーワー
竜崎「…平沢さん,田井中さん,おはようございます。」
唯「あ~竜ちゃん!!おっはよ~」ダキッ
竜崎「平沢さん」
唯「なに?」ナデナデ
竜崎「近いです。照れます」
律「わっ!!竜ちゃんが照れてる!!て言っても顔色1つ変わって
ないな」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:33:27.79 ID:1F/HlM+sO [52/73]
唯「あっ!!紬ちゃんだ!!お~い」
紬「あ!唯ちゃん,りっちゃん,おはよう……(!!竜崎先生もいるわ!!あの人が澪ちゃんを…)」
竜崎「ん?どうしたんですか,琴吹さん。顔色が悪いですよ。」
紬「え?いえ…なんでもありません…」
竜崎「……」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:37:06.19 ID:1F/HlM+sO [53/73]
放課後
唯「さて,今日のお菓子は何ですか~い」
紬「今日はロールケーキよ~」
竜崎「おいしそうですね。いただきます。」モグモグ
唯「あっ!!ずるーい!」
紬「(竜崎先生は甘いものが好き,と)」カキカキ
竜崎「琴吹さん,紅茶いただけますか?」
紬「はーい」
竜崎「あと角砂糖も」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:40:00.57 ID:1F/HlM+sO [54/73]
律「…って竜ちゃんどんだけ砂糖いれてんだよ!!」
竜崎「甘い物は脳にいいんですよ?知らないんですか?田井中さんもどうです?」
律「い,いいよ。私は太るから」
梓「……そういえば,澪先輩もよく言ってましたよね,お肉ついちゃうからって…」
唯「そうだね……」
竜崎「…みなさん。私に秋山さんの話を聞かせてくれませんか?」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:43:20.16 ID:1F/HlM+sO [55/73]
律「えっ?なんで?」
竜崎「純粋に秋山さんの話をしているときに皆さんがたのしそうだからです」
唯,律,紬,梓「……」
梓「そういえば,こんなことありましたっけ。~」
唯「そうそう!!それでりっちゃんが~」
律「ちがうだろっ!あれは唯が~」
紬「……」チラチラ
竜崎「…どうしたんです?私の顔に何かついてましたか?」
紬「いっ,いえ…」
竜崎「……」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:49:53.21 ID:1F/HlM+sO [56/73]
その夜,捜査本部
L「(おかしい。琴吹さんのようすが先週と比べると明らかにおかしい。まるで私に警戒するかのような視
線……。新任の教師だから仕方ないのか?いや,先週は私に対する警戒心がなかった。とすると週末になにかあったのか?い
ずれにせよ,彼女は私の素性を疑っている…まさか彼女がキラなのか?いやそれは考えにくい。キラならば
もっと大胆に私を探ってくるだろう。いずれにせよ,万が一の時のことを考えて・・・」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:03:30.19 ID:1F/HlM+sO [57/73]
L「夜神さん,みなさん。わたしは極秘で桜高に潜入し捜査を進めてきました。」
総一郎「な…?L!!我々も君を信頼して捜査しているんだ!!そういうことは先に言ってくれないと困る!!」
L「すいません。しかし急を要することだったので。」
松田「急を要するって……」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:05:20.28 ID:1F/HlM+sO [58/73]
L「それで,残念なのですが,近日中に私がキラに頃される可能性が出てきました。それで皆さんにおねが
いなのですが,私が死んだらこの4人を拘束してください。この中にキラ,ないしはキラとなんらかのつな
がりがある人間が居ます。どんなことをしていただいても構いません。」
相沢「だ,だったら殺される前に潜入捜査を打ち切ればいいじゃないか!」
L「それはできません。私がキラに追い詰められているのは確かですが,キラに関する重要な情報が手に入
りつつあるのもまた事実です。」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:06:07.64 ID:1F/HlM+sO [59/73]
総一郎「そ,そうなのか?」
L「はい。まだ断言はできませんが。・・・・・・夜神さん,みなさん,みなさんに初めてお会いしたときに言ったはずです。命を掛ける,と。」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:50:26.80 ID:1F/HlM+sO [60/73]
月「紬は順調にLのことを探っているようだよ。あとはどうやって紬に目の取引をさせるかだな・・・・・・」
リューク「言っておくが、取引をするものには代償の内容をちゃんと教えることになっているからな」
月「ああ、分かってるよ。」
唯「~♪しょうゆじゃないよ、砂糖うだよ~。あれー、もしかしてこないだ公園にいた・・・」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:57:39.08 ID:1F/HlM+sO [61/73]
唯「この前から気になってたんですけど、その髪型どうやってセットしているんですか?」
月「ぼ、僕かい?」
唯「うううん。後ろの黒い人」
リューク「あ?俺か?」
月「(なっ!こいつ、リュークが見えているだと?どういうことだ?)」
唯「ねーね」
リューク「これは髪じゃないぞ。」
唯「えっ?そうなの?」
月「(!!こいつ、この間紬と一緒に公園にいた・・・。しまった!こいつはノートを触っていたんだった・・・)」
唯「へぇ~そうなんだ。じゃあさ、その羽みたいなのは?」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:10:07.63 ID:1F/HlM+sO [62/73]
月「(ダメだこいつ・・・早く何とかしないと・・・だが桜高の一件を考えるといますぐ殺すのはまずい。・・・
そうだ。失踪させればいいんだ。こいつとは偶然ここで会ったんだ。ならばこいつの失踪に僕が関与してい
ると疑われることもあるまい。・・・馬鹿な奴だ・・・自分の名前がプリントされているTシャツを着ているな
んて・・・
平沢憂
2010年7月4日、当日にあったことを誰にも公言するこ
となく、同日5時から自分が考え得る誰にも発見されない場所、自殺の
方法を考えた後、3日以内にそれを実行。)」
リューク「これは羽なんだぜ!!ほら」バサバサ
唯「すっごおーい!」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:16:49.00 ID:1F/HlM+sO [63/73]
月「(ククク、ここで僕と会ったのが運の尽きだったな・・・・・・3・2・1!!!さあ!!死に急げ!!)」
唯「ねえねえ!大人になったらわたしにも生えてくるかなー?」
リューク「さあな。ククク」
月「(・・・?なぜだ?なぜ死なない?ノートに間違いはないはずだ。)」
唯「あっ!!わたしお使いの途中だったんだ!バイバーイ!!」
月「(まずい!このまま帰すわけには・・・しかしなぜだ?・・・・・・まさか偽名!?)」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:26:27.97 ID:1F/HlM+sO [64/73]
月「(まさか偽名なのか?一般人のこいつが?何に警戒して?落ち着け、落ち着くんだ月。こいつの本名を
探り出すのが先だ。だが何て言う?まさか偽名ですねなんて言えないし・・・)」
月「(フッ、僕としたことが何て愚かな勘違いを。僕はこいつが着ていたTシャツからこいつの名前が平沢
憂だと判断しただけだ。ならば、こんどは素直に名前を聞けばいいだけのことじゃないか)すいません。も
しかして、琴吹紬さんのご友人の方ですよね?」
唯「うん。もしかして紬ちゃんのお友達?」
月「はい。塾で一緒で。確かお名前は・・・」
唯「平沢唯です」フンス
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:33:36.08 ID:1F/HlM+sO [65/73]
月「(あっはっは!!こいつやっぱり馬鹿だ!今度こそあの世に送ってやるよ!!)」
平沢唯
~
月「(3・2・1さあ!!死ね!!)」
唯「・・・」クルッ
月「あれ?どこに行かれるんですか?お買い物に行かれるんですよね?商店街はあっちですよ?」
唯「・・・・・・もう、いいんです」
月「(一時はどうなることかと思ったが、ククク。やはり運は僕に味方している。)」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:45:26.04 ID:1F/HlM+sO [66/73]
憂「・・・お姉ちゃんがいなくなってもう4日・・・わたしが自分でお使いに行けばこんなことには・・・」シクシク
純「憂のせいじゃないよ。それに憂のお姉ちゃんのことだからひょっこりまた帰ってくるって」
梓「でも唯先輩、商店街に行ってなかったんだよね?」
憂「そうみたい。警察の人は事件に巻き込まれたんじゃないかって・・・」
梓「(唯先輩・・・)」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:54:06.97 ID:1F/HlM+sO [67/73]
放課後
律「なーんか唯がいなくなっちゃうと静かだな」
紬「ええ」
梓「・・・」
竜崎「(どういうことだ?平沢さんが失踪?いや、もう死んでいると考えた方がいいな・・・それにしても何
故だ?私がここに来てから4人は監視していたが何ら不審な点はなかった。琴吹さん以外は。私がLである
ことを知っている田井中さんがキラだとして、私の目の前で軽率な行動に出るはずがないし、それは私に警戒心を抱いている
琴吹さんもおなじこと・・・だとすると中野梓か?いや、やはりこの中にキラ本人がいる可能性は低いと考えた方が良さそうだ・・・・・・)」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:03:22.26 ID:1F/HlM+sO [68/73]
リューク「どうなんだ?なかなか進展がないみたいだけど?」
月「うーん。小休止ってとこかな。紬から入ってくる竜崎の情報はあまり役にたたないものばかりだし、取
引をさせることに焦りすぎて紬に疑われてもまずいからね。」
****************総一郎「L、どうなんだ?潜入捜査のほうは?」
L「小休止ってとこですね。桜高の軽音部にキラと何らかのつながりがあるものがいることは分かっている
のですが、下手に動けば恐らく今度はその人物がキラに殺されてしまいます。」
****************平沢家
ガチャッ
憂「(お姉ちゃんが帰ってきた!?)お姉ちゃーん!!」ダツ
憂「いない・・・・・・」
憂「・・・あれ?このノート何だろ?」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:13:33.67 ID:1F/HlM+sO [69/73]
憂「なんだろ?このノート?表紙が真っ黒で気持ち悪いなあ・・・」
バサバサ
憂「わっ!!!きゃ、きゃー!!」モゴモゴ
レム「静かに。私はレム、死神だ。分け合っておまえのところにきた。」
憂「(し、死神?!)」モゴモゴ
****************レム「というわけで、わたしはおまえたち姉妹が不憫でならない。」
憂「・・・お・・・お姉ちゃんはやっぱり・・・」シクシク
レム「キラに殺された。」
憂「・・・」
レム「おい、大丈夫か?・・・気絶してる・・・」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:30:18.89 ID:1F/HlM+sO [70/73]
憂「ごめんなさい、レムさん。介抱までしてもらって。」
レム「いいんだ。気にするな。」
憂「それでわたしはどうすればいいの?」
レム「それはお前の自由だ。私はおまえにキラと戦えるだけの力を与えにきた。」
憂「戦うだなんて・・・」
レム「お前が嫌ならそれでいい。ただ私はお前が死なないように監視する。」
憂「・・・なんでそこまでしてくれるの?」
レム「それはお前が不憫だからだ」
憂「それだけ?」
レム「そうだ」
憂「・・・・・・」
レム「・・・ノートの説明がまだだったな。」
憂「ノート?」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:02:24.06 ID:1F/HlM+sO [71/73]
レム「そうだ。そのデスノートだ。キラはそのノートでおまえの姉を殺した。」
憂「ノートで?どうやって?」
レム「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ。そういうことだ。」
憂「そんなまさか・・・」
レム「試してみるか?」
憂「い、いいです・・・」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:30:16.16 ID:1F/HlM+sO [72/73]
レム「死神界にも掟があって、わたしはキラが誰だかお前に教えることができない。ノートを使ってキラを
探すのもよし。何もせずこのまま姉を殺したキラを野放しにしておくもよしだ。」
憂「誰かを殺しちゃうのはイヤだけど、お姉ちゃんを殺したキラは憎いし・・・」
レム「まあ今すぐ決めることはないさ。それと残りの寿命半分と引き替えに、死神の目の取引ができる」
憂「死神の目?」
レム「ああ。死神の目があれば、すべての人間の名前、寿命が見えるようになる。ただ見えると言っても、
ノートを持つ人間と、目を持つ本人の寿命はみえないが。どうする?取り引きするか?」
憂「・・・うううん。よしとく。いまのところ、ノートを使う予定はないし・・・」
レム「そうか」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:01:21.32 ID:1F/HlM+sO [73/73]
憂「・・・そうだ!レムさん。よかったらご飯いっしょに食べない?いつお姉ちゃんが帰ってきてもいいよう
に二人分つくってあったから」
レム「せっかくだが死神は食事をしないんだ。」
憂「そうなの?」
レム「だが、私はアイスなら食べる」
憂「うん!!アイスならたくさんあるよ~」ニコニコ
申し訳ありませんが、明日早いので寝ます。保守よろしくおねがいします。
あと、いろいれコメントしてくださると参考になってありがたいです。
続きます
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