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木下秀吉「頭悪すぎて底辺高校に編入になったのじゃ…」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:00:19.65 ID:zVkLH+oo0 [1/36]
秀吉「まさかFクラスからもはじかれるとは…」

明久「秀吉いいい!!行くな!また試験召還戦争をして、この学校にいられるようにしてやるから!」

秀吉「明久、もういいのじゃ…」

雄二「ううっ…秀吉っ…お前の事は忘れないっ!」

秀吉「寂しくなるのお…」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:07:01.23 ID:zVkLH+oo0 [2/36]
秀吉「ううっ…姉からボロクソ言われたのじゃ…」

秀吉「何もここまで言わなくても…」



秀吉「明日から、別の学校じゃ…この制服ともおさらばなのじゃ…ううっ…」

秀吉「新しい学校には演劇部はあるのじゃろうか…」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:11:16.13 ID:zVkLH+oo0
次の日の朝


秀吉「そういえば、新しい学校の制服を見ていなかったのじゃ。今日着て行くというのに…」

秀吉「なんじゃ、これは…スカートじゃと…?うむ、向こうの学校では男子もスカートを穿くのか。変わっておるの」


・・・

秀吉「着いたぞ。ここが底辺高校か」

秀吉「職員室に来るように言われてたんじゃが、どこじゃろうか?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:16:31.17 ID:zVkLH+oo0
>>5
すまん、1回しか見てないから把握しきれてないかもしれん。


秀吉「すみませ~ん」

女「あぁん?」

秀吉「職員室に行きたいのじゃが、場所を教えてくれぬか?」

女「てめぇ、転入生かぁ?」

秀吉「そ…そうなのじゃ」

女「ちょっと着いて来い!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:21:52.96 ID:zVkLH+oo0
秀吉「ここが職員室なのか?体育館裏に見えるのじゃが…」

女「そのままで職員室に行けると思うな!お前…ここの校則知らねえだろ」

秀吉「校則じゃと…!?」

女「ここではな、パイパンじゃないといけねえんだよ!ちょっと見せろオラ!」

バッ

秀吉「や…やめろお!わ…わしは…」

女「あーあ、生え放題だな。ちょっと剃ってやるから待ってろ」

ジョリジョリ

女「こ…れ…は…」

秀吉「うぅ…グスッ…わしは男なのじゃ…」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:25:07.93 ID:zVkLH+oo0
女「これ偽者だろ」

秀吉「いたたたた…本物じゃ!痛いのじゃ!」

女「嘘つけ!どう見ても女にしか見えない」

秀吉「千切れるのじゃ。やめるのじゃ!」

女「本…物だと?」

秀吉「だから…わしは男じゃと…」

女「だったらなぜ女子の制服を着てるんだ?」

秀吉「えっ?」

女「えっ?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:29:53.98 ID:zVkLH+oo0
秀吉は事情を説明した。

女「なるほど…多分、制服を注文した店員がお前を女と間違えて、女子の制服を送ったんだな。」

秀吉「わしも、何か変だと思っておったのじゃ」


女「とりあえず、下の毛は全部剃らせてもらうぞ。このままだとおかしいからな」

秀吉「ううっ…」

ジョリジョリ


女「もう、お前、女として入学しろよ」

秀吉「ええっ!?」

女「マジな話、パイパンは冗談だが、その髪型は男として校則に引っ掛かる」

秀吉「嫌じゃ…わしは男として過ごしたいのじゃ」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:32:52.68 ID:zVkLH+oo0
女「なら、髪の毛を切ってスポーツ刈りにでもしろよ。男子はみんなそういう髪型だ。」

秀吉「い…嫌じゃ。髪はわしの命なのじゃ。」

女「…もういい、お前は女子として高校生活を過ごせ!職員室はこっちだ」

グイッ

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:38:36.37 ID:zVkLH+oo0
職員室

女「すみませ~ん、転入生を連れて来ました」

先生「おうっ!スマンな」

秀吉「はじめまして。転入生の木下秀吉です。」

先生「おや…確か、男子のはずだったが…」

女「いえ、こいつ女ですよ」

秀吉「わしは…」

ギリッ

秀吉(腕が…腕が折れるっ)

先生「そうか、そうか、勘違いしてすまなかったな。では、早速教室に行こうか。」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:45:11.10 ID:zVkLH+oo0
秀吉(下の毛を剃られたせいで、変な感じなのじゃ。この恨み晴らさずでおくべからずなのじゃ!)

秀吉「先生、そういえば、この学校には演劇部はあるのですか?」

先生「一応あるんだがな…入部希望か?」

秀吉「は…はいっ!是非っ!」

先生「そうかそうか、毎日、音楽室でやってると思うから、放課後、行ってみなさい」

秀吉「はいっ」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:47:37.48 ID:zVkLH+oo0
教室にて


先生「今日は転入生を紹介する」

男1「お…男か?女か?」

男2「おいおい…どうせ、この学校に入ってくる女なんてブサ…」

先生「喜べ。女の子だ。」

男1・2「ヒャッハー!」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:54:14.51 ID:zVkLH+oo0
先生「入ってきなさい」

秀吉「はじめまして。木下秀吉といいます。文月学園から編入しました。よろしくお願いします」

秀吉(ゲッ…あの女もいるじゃないか…)

先生「席は、そうだな…。男1君の隣と、女さんの隣が空いているが、どちらにする?」

秀吉「男1君の隣でお願いします」

先生「そうか?女さんは君に色々と世話を焼いてくれたんだし、女同士だから、女さんの隣がいいと思うのだが」

秀吉(よく考えたら、隣の方が復讐するのに丁度いいな)

秀吉「そうですね。女さんの隣でお願いします」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 17:59:47.15 ID:zVkLH+oo0
女「やっほー」

秀吉(プイッ)

女「可愛くないな~」


先生「秀吉さんは、まだ教科書持っていないから女さんに見せてもらいなさい」

秀吉(な…何だって)


秀吉「あ…あの、女さん、教科書を見せて欲しいのじゃ」

女「さっきの態度で見せて貰えると思ってるの~?」

秀吉「お…お願いなのじゃ。見せてほしいのじゃ」

女「じゃあ机くっつけようね」

ピタッ

秀吉(きょ…教科書が届くまでの辛抱じゃ)

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 18:07:52.50 ID:zVkLH+oo0
昼休み

男1「秀吉さ~ん、文月学園から編入してきたんだよな。マジパねえっす」

秀吉「そ…それほどでも」

男2「でもでも、どうしてここに編入して来たの?」

秀吉(Fクラスからはじかれてなんて言えないっ)

男1「もしかして、秀吉さん、可愛いからストーカーとかされてたんじゃない?」

秀吉「そ…そうなんだ。実は…カメラで隠し撮りとかされてて」

男2「きめえな。そいつ」

秀吉(許せ…ムッツリーニ)

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 18:15:57.13 ID:zVkLH+oo0
放課後

秀吉「さてと…やっと、あの女から開放されたのじゃ」

秀吉「確か、演劇部は音楽室にあると言ってたな」

秀吉「人に聞くと、面倒な事になりそうだから自分で探すか…」



音楽室

秀吉「ここが音楽室らしい」

コンコン

秀吉「誰かいますか~」

???「はーい」

ガラッ

そこには、馬の着ぐるみを着た男が仁王立ちしていた。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 18:20:22.05 ID:zVkLH+oo0
馬「演劇部へようこそ!」

秀吉「・・・」

鶏「演劇部へようこそ!」
猫「演劇部へようこそ!」
犬「演劇部へようこそ!」


秀吉「わ…わしは、こんなのは嫌じゃあ!」

ダッ

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 18:23:50.31 ID:zVkLH+oo0
馬「あーあ、行っちゃったよ」

鶏「この着ぐるみがいけないのかな?」

猫「馬のアイデアだぞ。これ」

犬「やっぱり普通に勧誘するか…」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 18:28:47.75 ID:zVkLH+oo0
秀吉「クッ…でも、やっぱり演劇は諦めきれない」

秀吉「勉強を疎かにして、Fクラスからもはじかれて、それで演劇まで手放したら、わしには何も無いっ!」

ダッ

秀吉「あ…あのっ、さっきはすみません」

馬「戻ってきた」
鶏「戻ってきたぞ」

秀吉「演劇部にっ、入部させてくださいっ!」

馬・鶏・猫・犬「!!!」

猫「や…やったぞ。新入部員だ。しかも女!」

犬「これで演劇の幅が広がるな」

馬「そうと決まれば、歓迎会だ!鶏!紅茶持って来い!」

鶏「あいよっ!」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 18:34:54.58 ID:zVkLH+oo0
馬「しかし、女の子が入って助かったよ」

猫「男ばかりの劇って盛り上がらないもんな」

秀吉(・・・)

犬「秀吉ちゃ~ん、ケーキ食べる?」

秀吉「…うん」

パクパク

秀吉「う…美味い」

鶏「秀吉ちゃんは、前の学校でも演劇部やってたの?」

秀吉「うん。だから、ここでも演劇をやろうと思って」

鶏「どんな役やってたの?」

秀吉「ナースとか…」

馬・鶏・猫・犬「おおおお」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 18:38:47.91 ID:zVkLH+oo0
馬「そして、パンチラ、もっとサービス過剰にマンチラ!」

秀吉「ううっ…」

猫「こらっ、秀吉ちゃんが困ってるだろ」

秀吉「わ…わしはじつは、おt」

犬「オタクなのか。秀吉ちゃん。いいね、いいね」

秀吉「そ…そうじゃなくて、わしは、おと」

鶏「乙女だから、そんな過激な事できないよね」

秀吉「わしは男なのじゃ!!」

馬・鶏・猫・犬「!!!!」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 18:44:15.43 ID:zVkLH+oo0
秀吉「だから…マンチラなぞ、できないのじゃ。胸も大きくならないのじゃ…」

秀吉「こんなに手厚く歓迎してもらったのに、本当にすまないのじゃ」

秀吉「うわあああんんん」


馬「男でもいいっ!」

猫「いや、寧ろ男でよかったっ!」

犬「凄いな。普段の学生生活が、まるまる演劇なんて。俺には真似できないよ」

鶏「どうしても女の子になりたいんだったら、知り合いの医者を紹介するよ」


秀吉「ううっ…みんな…。ありがとう。わし…演劇部に入るよ。」

馬・鶏・猫・犬「やった!!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 18:54:34.53 ID:zVkLH+oo0


秀吉「ところで、皆はいつ練習するのだ?」

馬「ティータイムがウチの売りだからな。練習?なにそれ」

猫「さあ、ケーキ食べようか」


秀吉「こんなんじゃダメですッ!!!」

犬「まあまあ、入ったばかりだし」

秀吉「そんなの関係ありません。皆さんもっとやる気を出すべきです。」

秀吉「音楽室を私物化するのはどうかと思います」

秀吉「ティーセットは全部撤去です」

鶏「そ…そんなあっ」

猫「いい子いい子」

犬「おいおい、そんなんで落ち着くわけ…」

秀吉「はぅ~っ」

馬「落ち着いたっ!?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 19:18:37.91 ID:zVkLH+oo0

次の日

秀吉「はあ…やってしまったのじゃ」

女「おーい、秀吉」

秀吉「はあ…」

バッ

女「スカートめくりっ」

秀吉「な…何するのじゃ」


女「昨日、待っててあげたのに、なんで来なかったのよ」

秀吉(待ち伏せかよ…)

秀吉「演劇部に行ってたのじゃ」

女「そうか。ところで秀吉」

女「下着も女物にしておいた方がいいぞ」

秀吉「~~~!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 20:22:47.63 ID:zVkLH+oo0

5時間目


阿部「次の時間は体育の授業を行う」

男1「よっしゃあ!」

男2「女子にいい所見せてやるぜえ!」

阿部「お前ら…こういう時だけは張り切るんだな」

阿部「更衣室で着替えたら、プールに集合だ」

秀吉(やっぱり…この学校には秀吉更衣室は無いのじゃな)

秀吉(やはり、学校や銭湯のあれは、姉上が作らせてくれたんだな。いい姉上じゃ)

女「秀吉~、早くきなよ」

秀吉(仕方ない…女子更衣室に行くか)

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 20:34:02.33 ID:zVkLH+oo0
更衣室にて

女「ひ・で・よ・し」

秀吉「あうっ」

モゾモゾ

秀吉「む…胸を弄るな。男でも、そこは感じるのじゃ」

女「秀吉~腕力で女に勝てないの?」

秀吉「お…お主が触るから、力が入らないのじゃ」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 20:43:17.23 ID:zVkLH+oo0
秀吉(うう…酷い目に遭った…)

秀吉(さっきので、他の女子から注目を浴びてる気がするのじゃ)

女1「秀吉ちゃんって、可愛いよね~」

女2「早く秀吉ちゃんの水着姿見てみたいわ」

秀吉(目立たぬように着替えねば…)

スルッ

秀吉「あっ」

ズデーン

秀吉「いたた…」

女1「秀吉ちゃん、大丈夫?」

女2「どこか打ってない」

秀吉(あわわ…)

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 20:48:21.34 ID:zVkLH+oo0
秀吉「だ…大丈夫じゃ」

女1「股を打ったの?」

秀吉「え?」

女1「だって、股を押さえてるし」

秀吉「ち…違うっ、恥ずかしいからじゃ」

女2「女同士でしょ。気にしないで。ほら、手貸して」

グイッ

秀吉「ひ…ひとりで起き上がれるっ」

女2「あ…」

秀吉(バレてしまった。また弱みを握られたのじゃ…)

女2「秀吉ちゃん、パイパン」

女1「へえ、秀吉ちゃん、綺麗好きなんだね」

秀吉「そ…そうなのじゃ」

秀吉(股に挟んでてよかった…)

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 20:55:10.24 ID:zVkLH+oo0
プールにて


秀吉(ふう…やっと着る事ができた)

阿部「次っ、女子、クロール50m。さっさとやらないか!」

秀吉「は…はいっ」

阿部「おうっ!転入生かっ。お手並み拝見といこうか」

阿部(おかしいっ、女子には反応しないはずなのに)


バシャバシャ

秀吉「ぷはあっ」

秀吉(何とか泳ぎ切ったのじゃ)

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 21:05:40.88 ID:zVkLH+oo0

放課後

秀吉「こんにちわ~」

馬・鶏・猫・犬「おーす」

??「あなたが秀吉ちゃんなのね。かぁわい~い」

馬「あ、この人は、のんちゃん先生って言って、俺達の顧問なんだよ」

法子「始めまして~。法子先生です。のんちゃん先生でいいわよ。」

秀吉「初めまして、木下秀吉です」

法子「知ってるわよ~、あなた、男なんでしょ?」

秀吉「!!!」

猫「すまん。口がすべって、つい」

法子「大丈夫。バラすつもりはないわよ。でも…」

法子「まさか女子更衣室に入って興奮してるとか、そんな事はないでしょうね?」

法子「もし興奮するようなら、あなたが女子生徒として、学生生活を送るのを辞めさせてもらうわ」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 21:14:07.56 ID:zVkLH+oo0
秀吉「そ…そんな事無いのじゃ」

法子「なら、本当に、女体で興奮しないか、確かめさせてもらうわ!」

バッ

秀吉「!!」

秀吉(自分の裸を見慣れてるから、興奮しないのじゃ)

法子「チッ、じゃあ、これならどうだ」

チュッ、ペロペロ

のんちゃん先生が秀吉の膝や太ももにキスをして舐めた。

秀吉「~!!」

法子「あ…ちょっと反応した」

法子「興 奮 し た わ ね」

秀吉「そ…それは反則なのじゃ」

法子「冗談よ。ちょっと苛めたかっただけだから」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 21:22:07.06 ID:zVkLH+oo0
自宅にて

秀吉「舐められたのじゃ…」

優子「おかえり」

秀吉「姉上っ!」

秀吉(あれから初めて口を聞いてくれたのじゃ)

優子「ところで、何よ、その格好は」

秀吉「こ…これはじゃな」

優子「ちょっと、部屋まで来なさい」

秀吉「わかったのじゃ…」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 21:36:28.87 ID:zVkLH+oo0
優子の部屋

優子「どういう事よ。きちんと説明しなさい」

秀吉「こ…これは…」

優子「あなたのせいで、文月学園が、オカマの変態ばかりって思われたらどうするつもりなのよ」

秀吉「そ…それは問題無いのじゃ。女子として入学したからの」

優子「あ…あんたって人は…」

秀吉「ところで、姉上、余った下着があったら分けて欲しいのじゃが」

優子「な…何に使うのよ。この変態」

秀吉「女子として学生生活を送るのに、男の下着では不自由での。かといって新しく買う金も無い。だから譲ってくれるとありがたいんじゃが…」

優子「もういい。わかったわよ。あなたは、真性。姉弟の縁を切るわ。」

秀吉「そ…そんな」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 21:44:31.07 ID:zVkLH+oo0
優子「今日から、あなたは弟ではなく、妹よ。」

秀吉「姉上…」

優子「ほら、持って行きなさい。下着」

秀吉「ありがとう」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 21:45:10.66 ID:zVkLH+oo0
秀吉「ところで姉上」

優子「何?」

秀吉「わしを待っておったという事は、何か話したい事があったのじゃろ」

優子「忘れてたわ」

優子「あなた、新しい学校で苛められたりとかしてない?ちゃんと上手くやれてるの?」

秀吉「うん、ちょっと変な人が多いけど、大丈夫じゃ」

優子「よかった。あと…」

優子「その言葉遣いどうにかした方がいいわよ。○○じゃとか、そういう変な言葉使ってると苛めの標的になるわよ」

優子「それに、女の子としてやって行きたいんでしょ?」

秀吉「わかったのじゃ。…あっ」

優子「しっかりしなさいよ。演劇部でしょ」

秀吉「うん、頑張るよ。お姉ちゃん」

優子(お…お…お姉ちゃんって言われたっ)

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:24:13.64 ID:zVkLH+oo0

翌日

秀吉(去年の振り分け試験までずっとお姉ちゃんと一緒だったけど…)

秀吉(私が頭悪かったから、学校まで別々になってしまった…)

秀吉(寂しいけど、今は…下着だけでもお姉ちゃんと一緒にいられる)

秀吉(なんか、お姉ちゃんに包まれて守られてる気がして、心強くなってきた)


女「おはよう~」

秀吉「あら、女さん、おはよう」

ピラッ

女「おっ、今日はちゃんと女の子の下着付けてるね~どこで買ったの」

秀吉「内緒~」

秀吉「これは、私のお守りみたいなものなんだ」

女「なにそれ」


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:52:47.30 ID:zVkLH+oo0
教室

男1「おおっ、さすが文月学園出身…勉強してる」

男2「勤勉な女の子っていいよな」

秀吉(いつか…また…お姉ちゃんと同じ学校に…文月学園に戻るんだ)


放課後

秀吉「べっ…別にあんたの為に、作ってあげた訳じゃないんだからねっ!(台詞)」

馬「秀吉ちゃん、女らしさに磨きがかかってるな」

犬「俺らは何も磨きが掛かってないけどな」

猫「お前は歯を磨けよ」

鶏「芸能人は歯が命」





秀吉「大丈夫だ。勉強なんて、演劇の台詞を覚えるのと同じ要領…この調子で行けば、3ヶ月でお姉ちゃんに追いつくっ」

秀吉「さらにWikipedia、yahoo知恵袋、okwave、2chを駆使すればっ」

カタカタカタカタ…


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:07:48.87 ID:zVkLH+oo0
3ヵ月後

先生「さすが文月学園出身だ。全科目100点とは…」

秀吉「…先生、折り入ってお願いがあるのですが」

先生「何だ?」

秀吉「また、文月学園に戻りたいので、編入試験を受けさせて下さい。お願いします。」

先生「…確かに学力では問題ないが…」

秀吉「では、何が問題なのですか?」

先生「お 前 男 だ ろ」


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:13:09.16 ID:zVkLH+oo0
秀吉「そ…そ、そんな事ないです。私は女です」

先生「嘘を付くな。嘘を」

先生「まさか、このまま文月学園に戻れるなんて思っていないよな?」

秀吉「嫌っ!やめて下さいっ!」

先生「こんなものを付けおってからに」

グニグニ

秀吉「う…うう…」

先生「せっかく目を付けて、そろそろ喰ってやろうと思った矢先に、逃げようとするとは」

先生「先生悲しいぞ」

秀吉「触らないで下さい。うう…」

先生「いいか、二度とこの学校から転校するなんて考えるな。」

ガラッ

鶏「話は聞かせてもらいました」

法子「あなた…最低ね…。ICレコーダーに今の会話を吹き込んだわ。バラして欲しく無ければ、二度と秀吉ちゃんに手を出さない事ね」

阿部「貴様っ…来いっ、オトコらしさというものを身を持って教えてやるっ!」
先生「アーッ!」


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:21:24.60 ID:zVkLH+oo0
鶏「ところで秀吉ちゃん」

秀吉「うん」

鶏「あなたは、文月学園に戻る時、男として受験したいの?それとも女として受験したいの?」

秀吉「女として受験したいっ!」

秀吉「私は、少し前まで男として生きてきた。女と間違えられる事があっても、度々否定してきた。」

秀吉「それは、自分が女になりたいって打ち明けると、姉上から捨てられるような気がしたからだ。本当は女の子になりたいっ」

秀吉「男言葉を使うのが、我慢ならなかったから、(わし)とか(じゃ)とかいう爺言葉を使ってたんだ」

鶏「そうだったのか…」

秀吉「成り行きで、お姉ちゃんにバレた時、それでも、お姉ちゃんは受け入れてくれた。」

秀吉「だから、なれるんなら、今すぐにでも女の子になりたい」

鶏「手術…受けるか?戸籍の性別変更も。演劇部のよしみだ。タダでやってやる」

秀吉「本当!?ありがとう。鶏さん」


…この後、秀吉は、鶏財閥の名医から最先端の性別適合手術を行って、完璧に女性の体となった。もちろん、子宮や卵巣まで完全に。


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:25:54.18 ID:zVkLH+oo0
木下家

秀吉「ただいま~」

優子「あんた…本当に女の子になったのね」

秀吉「変わったのは性別だけじゃないわよ。頭も良くなったんだから」

秀吉「今なら、お姉ちゃんと一緒のクラスに編入できるんだからっ」

優子「それは聞き捨てならないわね」

優子「なら、問題を出すわ!Cl-やF-のようなイオンを○○イオンといい、SO4 2-、NO3-のようなイオンを□□イオンという。
○○と□□に入る言葉を述べよ!」


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:36:17.72 ID:gzDm0Ccq0
たんげんしいおん
多原子イオン



85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:41:45.09 ID:zVkLH+oo0
>>84
正解


秀吉「○○は、単原子イオン。□□は多原子イオンよ」

優子「クッ…」

秀吉「じゃあ、私からお姉ちゃんに問題を出すわ」

秀吉「炭素(黒鉛)1molの燃焼熱は?、水(液体)1molの生成熱は?」

優子「そ…そんな事まで知らないわよ」

秀吉「ブー!炭素(黒鉛)1molの燃焼熱は394kJ、水(液体)1molの生成熱は286kJだよ」

優子「なにそれ凄い」


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:51:47.12 ID:zVkLH+oo0
優子(ひ…秀吉が私のクラスに来るっ、絶対、からかわれちゃうよ)

次の日

西村「えー、今から編入試験を始める」

秀吉「はーい」

西村(秀吉よ…お前…目覚めたのか…)


カリカリカリカリ…

西村(こ…この速さはっ…瑞希を超えてるっ)

秀吉(手首が…手首の限界がボトルネックとは…)


かくして秀吉は無事、文月学園のAクラスに入学できたのであった。


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:56:11.55 ID:zVkLH+oo0
後日

高橋「えー、転入生を紹介します。」

秀吉「元、文月学園のFクラスだった木下秀吉です。皆さん、よろしくお願いします」


A1「あの人、男の娘じゃなかったの?」

A2「玉取ったの!?」

A3「たまげた」

ざわ…ざわ…


高橋「席は…やっぱり優子さんの隣がいいでしょうね。」


秀吉「お姉ちゃん、これでいつも一緒にいられるね」

優子「う…うるさいっ」


Fin


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:57:31.06 ID:zVkLH+oo0
一応、これで終わりです。

読んでくださった方、保守してくださった方、ありがとうございました。

コメント

素晴らしい

No title

鶏財閥wwwwwwwwww

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No title

そこはFクラスに戻るだろww

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