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上条「俺のことはいい、早く行け!」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/03(土) 16:58:55.79 ID:M/lBnMC90 [1/18]
土御門「んー」
上条「な、な?こんなセリフ憧れるだろ?」
土御門「分からなくもないが…」
上条「うん」
土御門「カミやんさー」
上条「ん?」
土御門「常時こんなこと言ってる気がするにゃー」
上条「んなっ!」
土御門「んー」
上条「な、な?こんなセリフ憧れるだろ?」
土御門「分からなくもないが…」
上条「うん」
土御門「カミやんさー」
上条「ん?」
土御門「常時こんなこと言ってる気がするにゃー」
上条「んなっ!」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:04:02.84 ID:M/lBnMC90
上条「なわけねーだろ!誰がこんな恥ずかしいセリフ吐けるか!」
土御門「んー」
上条「あくまで憧れであって、これを平気で口に出せるほど上条さんは肝が据わってませんよ」
土御門「じゃあさー」
上条「ん?」
土御門「十八番の『その幻想をぶち殺す!』はどうなんだにゃー」
上条「な、おまっ!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:11:02.62 ID:M/lBnMC90
上条「あれとはどこにも共通点がないだろ!」
土御門「そうかにゃー。結構恥ずかしいと思うぜい」
上条「俺は……人を改心させるために、必死になってるんだよ!」
上条「俺には……この右手以外なにもないかもしれない。」
上条「頭は悪いし金もない。礼儀もなってねえしケンカだってそれほど強くはない」
上条「……けどな!」
上条「それは反対にとれば、この右手はあるってことなんだよ!」
上条「俺はこいつで一人でも多く救ってやると誓ったんだ!」
土御門「んー」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:18:04.76 ID:M/lBnMC90
土御門「いやー、さすがカミやんだにゃー」
上条「分かってくれればいいんだ」
上条「ところでさ」
土御門「んー?」
上条「さっきのセリフよりももっとシビれるのを思いついた」
土御門「おー」
上条「ずばり……」
上条「『俺は…あいつらの想いを背負ってるんだ…お前なんかには負けられねえんだよ!』」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:24:40.30 ID:M/lBnMC90
土御門「やけに長いにゃー」
上条「そ、そうか?俺にとってはむしろ短いくらいなんだけど」
土御門「けどさー」
上条「……もしかしてこれも俺がよく口にするとか言うんじゃねえだろうな」
土御門「いや、それもあるけど。それより…」
上条「うん」
土御門「さっきからカミやんの憧れてるセリフって自分が窮地に立ったときを想定してるにゅー」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:32:00.76 ID:M/lBnMC90
上条「ん、そうかな?」
土御門「やっぱり生粋のヒーロー体質だにゃー」
上条「じゃ、じゃあ……」
上条「……!」
上条「『前の車を追ってください!』なんてのはどうだ?」
土御門「んー」
上条「別に窮地に立ってないけど、やっぱり憧れるもんはあるだろ?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:44:20.42 ID:M/lBnMC90
土御門「ちょっと理解できないにゃー」
上条「えー、そうか」
土御門「そもそも前の車を追わなければいけない立場にいる時点で窮地に置かれてないかにゃー」
上条「えー、それはこじつけ入ってるだろ」
土御門「その上、他人に追わせておいて自分は何もしないのは気が引けるにゃー」
上条「えー、そこはタクシーの運ちゃんにお願いしてるっていわば暗黙の了解があるだろ」
土御門「そもそも追う理由が定かでない時点で難があるにゃー。もしかしたら可愛い義妹をストーカーしてるかもしれないぜい」
上条「えー」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:47:46.29 ID:M/lBnMC90
土御門「まぁ俺はそのストーカーの気持ちが分からなくもないがな」
上条「じゃあさ」
土御門「んー」
上条「土御門はどんなセリフに憧れるんだ?」
土御門「んー」
土御門「そういうの考えたこともないにゃー」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:53:20.33 ID:M/lBnMC90
上条「そこは空気読もうぜ義妹ストーカーさん」
土御門「怒っちゃうぞカミやん」
上条「申し訳ございません」
土御門「分かればよろしいにゃー。そもそも義妹はストーカーされても仕方ない可愛さだからな」
上条「そうか…」
土御門「んー」
上条「ん?」
土御門「……『こうでもしなきゃ、お前は俺を止めようとするだろ?』なんてどうだにゃー」
上条「お」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:57:18.41 ID:M/lBnMC90
上条「考えててくれたんだな」
土御門「にゃー」
上条「あれ、けどなんでだろう。そのセリフに妙な既視感が…」
土御門「気のせいだにゃー」
上条「そうかな」
土御門「そうだにゃー」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:02:55.75 ID:M/lBnMC90
上条「まぁ確かに良い線いってるな!男の友情って感じが堪らねえ!」
上条「聞いてるほうもきっと『馬鹿野郎……こんな方法で解決してもなんにもなんねえだろ…』って思ってそうだ」
土御門「こんなセリフ一度は言ってみたいもんだにゃー」
上条「な、な!やっぱそう思うよなー」
土御門「にゃー」
上条「なー」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:12:09.08 ID:M/lBnMC90
上条「じゃあさ」
土御門「んー」
上条「科学と魔術が交差する裏世界でのいちスパイとして憧れるセリフとかある?」
土御門「難しい注文だにゃー」
上条「例えば……『俺は決して日を浴びていい人間ではないんだ…』」
上条「うはっ!自分で言っておきながら鳥肌が立ってきたぜ!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:19:25.90 ID:M/lBnMC90
土御門「……『この世界に表や裏なんて概念はない。あるのは知人や友人、肉親までをも平気で裏切るドロドロの闇だけだ』」
上条「……」
土御門「……」
上条「……俺さ」
土御門「……」
上条「今猛烈に感動してるぞおお!」
土御門「にゃー」
上条「なんかスパイとしての世界観ってもんが神秘的に思えてきた」
土御門「ちょっとくさかったにゃー」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:25:16.25 ID:M/lBnMC90
上条「意外なことに義妹関連ではないんだな」
土御門「それはどうかにゃー」
上条「だってその場合『恋人』も追加しなきゃいけないだろ?」
土御門「……カミやん」
上条「……」
土御門「いやー、よく分かってらっしゃるにゃー」
上条「だ、だろ?へへ」
土御門「いひひ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:32:14.44 ID:M/lBnMC90
ピリリリ
土御門「おっと電話だにゃー」ピッ
土御門『どうした?』
『仕事だァ…』
土御門『お前か。用件は?』
『恒例のスキルアウト狩りだってよォ、よく分かンねェが呼ばれたのはお前と俺二人だけらしい』
土御門『そうか。今行く』
上条「誰から?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:42:25.20 ID:M/lBnMC90
土御門「んー、知らないほうが良いと思うにゃー」
上条「もしかして用事できた?」
土御門「ああ、すまないが今日はお開きだぜい」
上条「えー」
土御門「すまないにゃーカミやん。これもスパイの辛いところだぜい」
『……オイ、聞いてンのかァ?』
土御門『ああ、場所はいつものとこで合流だな?』
『アァ……遅れるンじゃねェぞ』ピッ
土御門「というわけでカミやん……」
上条「じゃあ帰り道別れるまで一緒に歩こうぜ」
土御門「そんな悠長にしてる暇な……まあアイツだしいいかにゃー」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:51:35.36 ID:M/lBnMC90
上条「それでさー」テクテク
土御門「んー」トコットコッ
上条「一方通行とはどんな関係でせうか」
土御門「かっ……!」
上条「ごめん土御門、俺めちゃくちゃ聞耳立ててた」
土御門「か、カミやんにこんな意外な才能があったとは」
上条「仕事とか言ってたけどもしかしてあいつもスパイだったのか……」
土御門「他人の空似だぜい。一方通行もあのような独特な喋り方するのかにゃー?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:59:37.80 ID:M/lBnMC90
上条「んん、確証はないけど。なんか声から出る雰囲気やオーラみたいなのが似てるなと思って」テクテク
土御門「ほうほう。まあ今のはただの仕事仲間だぜよ」トコットコッ
上条「えー、嘘はやめようよ土御門」
土御門「嘘じゃないぜいカミやん。あれは本当にただの仕事仲間だにゃー」
上条「ふーん」
土御門「にゃー」
上条「……じゃあさ」
土御門「んー」
上条「あそこにいるのはなんなのだろう」
土御門「ん?」
一方通行「……」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:07:51.47 ID:M/lBnMC90
土御門「……」
一方通行「……」
上条「……よう」
一方通行「…なァンでいつぞやの三下と一緒なンだァオイ」
土御門「カミやんの知り合いかにゃー?」
上条「いや、いま思い切りお前に話しかけてたよなっ?!」
一方通行「……アァン?」
土御門「とりあえず始めましてよろしくだにゃー」
一方通行「…なンのお遊びだコラァ。一体オマエラどういう関係ですかァ?」
土御門「無礼な人だにゃー」
上条「もう諦めろよ……」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:16:39.96 ID:M/lBnMC90
一方通行「オマエがオッせェから跳ンで上空から探してみたらちンたら二人で歩いてやがったンだろォが」
上条「ああ!もうどうでもいい!」
上条「それより一方通行!」
一方通行「……アァン?」
上条「お前には憧れるセリフというものがあるのかっ?!」
一方通行「…………なンだァ?」
土御門「にゃー」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:22:45.99 ID:M/lBnMC90
一方通行「ナニ言ッてやがる三下ァ。トチ狂ッたかァ?」
上条「狂ってない!いいか、男には誰にしも一度言ってみたいセリフってもんがあるはずだ!」
一方通行「……ハイ?」
上条「俺達の心の底に秘めてある、純真で大切なフレーズを俺は知りたい!」
一方通行「……」
上条「いや、俺だけじゃないはずだ。なぁ土御門?」
土御門「んー」
一方通行「……」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:31:58.72 ID:M/lBnMC90
上条「さあ!一方通行よ!教えてくれ、俺達に!お前の内に潜んだ、いつか爆発させたいその想いを!!」
一方通行「……」
一方通行「……『俺みたいな悪人に、人を守る権利なんてないかもしれない。けど俺は、自分の哲学、人生観を全否定してでも、アイツを守るって決めたんだ』」
上条「……」
土御門「……」
一方通行「……笑いたきゃァわ-」
上条「いい!いいぞ一方通行!素晴らしいぜ!」
一方通行「…へっ、へへ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:39:46.47 ID:M/lBnMC90
土御門「どこかで聞いたようなことのあるセリフだぜい」
上条「お、俺は言ってないぞ!」
一方通行「ハッ、こんなこと現実で言うヤツァいねえだろォ。さすがに羞恥心ってもんが邪魔するぜェ」
土御門「そうかにゃー」
上条「ああ、けどいいなぁ。やっぱりみんな夢見るセリフとかあるんだな」
一方通行「クククッ」
上条「へへっ」
土御門「ふっ」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:57:48.34 ID:M/lBnMC90
上条「ん、そういえば二人とも用事があるんじゃなかったっけ」
一方通行「……フン。辞めだ、ヤメェ」
上条「え、大丈夫なのか?」
一方通行「もういいンだ。オマエはオレに大切なことを思い出させてくれたンだァ。今日はアイツと少しでも長く一緒に居てやらァ」
一方通行「じゃあなァ……」ザッザッ
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:58:46.44 ID:M/lBnMC90
上条「……」
上条「…おい、土御門。見てるか」
土御門「あぁ……」
上条「あれぞ、真の漢の後姿だ」
土御門「あぁ」
上条「ふっ、俺も行くしかねえ。どうしようもない問題を抱えながら助けを求めてる世界の人々を助けるために。今動くしかないんだ」
土御門「ふっ。俺も燃えてきたぜい。スパイという名に土御門を刻んできてやるよ」
上条「じゃあ、ここでお別れだな。達者でな」
土御門「ふっ、やりにいくか」
上条「おう」
漢
上条「なわけねーだろ!誰がこんな恥ずかしいセリフ吐けるか!」
土御門「んー」
上条「あくまで憧れであって、これを平気で口に出せるほど上条さんは肝が据わってませんよ」
土御門「じゃあさー」
上条「ん?」
土御門「十八番の『その幻想をぶち殺す!』はどうなんだにゃー」
上条「な、おまっ!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:11:02.62 ID:M/lBnMC90
上条「あれとはどこにも共通点がないだろ!」
土御門「そうかにゃー。結構恥ずかしいと思うぜい」
上条「俺は……人を改心させるために、必死になってるんだよ!」
上条「俺には……この右手以外なにもないかもしれない。」
上条「頭は悪いし金もない。礼儀もなってねえしケンカだってそれほど強くはない」
上条「……けどな!」
上条「それは反対にとれば、この右手はあるってことなんだよ!」
上条「俺はこいつで一人でも多く救ってやると誓ったんだ!」
土御門「んー」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:18:04.76 ID:M/lBnMC90
土御門「いやー、さすがカミやんだにゃー」
上条「分かってくれればいいんだ」
上条「ところでさ」
土御門「んー?」
上条「さっきのセリフよりももっとシビれるのを思いついた」
土御門「おー」
上条「ずばり……」
上条「『俺は…あいつらの想いを背負ってるんだ…お前なんかには負けられねえんだよ!』」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:24:40.30 ID:M/lBnMC90
土御門「やけに長いにゃー」
上条「そ、そうか?俺にとってはむしろ短いくらいなんだけど」
土御門「けどさー」
上条「……もしかしてこれも俺がよく口にするとか言うんじゃねえだろうな」
土御門「いや、それもあるけど。それより…」
上条「うん」
土御門「さっきからカミやんの憧れてるセリフって自分が窮地に立ったときを想定してるにゅー」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:32:00.76 ID:M/lBnMC90
上条「ん、そうかな?」
土御門「やっぱり生粋のヒーロー体質だにゃー」
上条「じゃ、じゃあ……」
上条「……!」
上条「『前の車を追ってください!』なんてのはどうだ?」
土御門「んー」
上条「別に窮地に立ってないけど、やっぱり憧れるもんはあるだろ?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:44:20.42 ID:M/lBnMC90
土御門「ちょっと理解できないにゃー」
上条「えー、そうか」
土御門「そもそも前の車を追わなければいけない立場にいる時点で窮地に置かれてないかにゃー」
上条「えー、それはこじつけ入ってるだろ」
土御門「その上、他人に追わせておいて自分は何もしないのは気が引けるにゃー」
上条「えー、そこはタクシーの運ちゃんにお願いしてるっていわば暗黙の了解があるだろ」
土御門「そもそも追う理由が定かでない時点で難があるにゃー。もしかしたら可愛い義妹をストーカーしてるかもしれないぜい」
上条「えー」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:47:46.29 ID:M/lBnMC90
土御門「まぁ俺はそのストーカーの気持ちが分からなくもないがな」
上条「じゃあさ」
土御門「んー」
上条「土御門はどんなセリフに憧れるんだ?」
土御門「んー」
土御門「そういうの考えたこともないにゃー」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:53:20.33 ID:M/lBnMC90
上条「そこは空気読もうぜ義妹ストーカーさん」
土御門「怒っちゃうぞカミやん」
上条「申し訳ございません」
土御門「分かればよろしいにゃー。そもそも義妹はストーカーされても仕方ない可愛さだからな」
上条「そうか…」
土御門「んー」
上条「ん?」
土御門「……『こうでもしなきゃ、お前は俺を止めようとするだろ?』なんてどうだにゃー」
上条「お」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 17:57:18.41 ID:M/lBnMC90
上条「考えててくれたんだな」
土御門「にゃー」
上条「あれ、けどなんでだろう。そのセリフに妙な既視感が…」
土御門「気のせいだにゃー」
上条「そうかな」
土御門「そうだにゃー」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:02:55.75 ID:M/lBnMC90
上条「まぁ確かに良い線いってるな!男の友情って感じが堪らねえ!」
上条「聞いてるほうもきっと『馬鹿野郎……こんな方法で解決してもなんにもなんねえだろ…』って思ってそうだ」
土御門「こんなセリフ一度は言ってみたいもんだにゃー」
上条「な、な!やっぱそう思うよなー」
土御門「にゃー」
上条「なー」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:12:09.08 ID:M/lBnMC90
上条「じゃあさ」
土御門「んー」
上条「科学と魔術が交差する裏世界でのいちスパイとして憧れるセリフとかある?」
土御門「難しい注文だにゃー」
上条「例えば……『俺は決して日を浴びていい人間ではないんだ…』」
上条「うはっ!自分で言っておきながら鳥肌が立ってきたぜ!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:19:25.90 ID:M/lBnMC90
土御門「……『この世界に表や裏なんて概念はない。あるのは知人や友人、肉親までをも平気で裏切るドロドロの闇だけだ』」
上条「……」
土御門「……」
上条「……俺さ」
土御門「……」
上条「今猛烈に感動してるぞおお!」
土御門「にゃー」
上条「なんかスパイとしての世界観ってもんが神秘的に思えてきた」
土御門「ちょっとくさかったにゃー」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:25:16.25 ID:M/lBnMC90
上条「意外なことに義妹関連ではないんだな」
土御門「それはどうかにゃー」
上条「だってその場合『恋人』も追加しなきゃいけないだろ?」
土御門「……カミやん」
上条「……」
土御門「いやー、よく分かってらっしゃるにゃー」
上条「だ、だろ?へへ」
土御門「いひひ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:32:14.44 ID:M/lBnMC90
ピリリリ
土御門「おっと電話だにゃー」ピッ
土御門『どうした?』
『仕事だァ…』
土御門『お前か。用件は?』
『恒例のスキルアウト狩りだってよォ、よく分かンねェが呼ばれたのはお前と俺二人だけらしい』
土御門『そうか。今行く』
上条「誰から?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:42:25.20 ID:M/lBnMC90
土御門「んー、知らないほうが良いと思うにゃー」
上条「もしかして用事できた?」
土御門「ああ、すまないが今日はお開きだぜい」
上条「えー」
土御門「すまないにゃーカミやん。これもスパイの辛いところだぜい」
『……オイ、聞いてンのかァ?』
土御門『ああ、場所はいつものとこで合流だな?』
『アァ……遅れるンじゃねェぞ』ピッ
土御門「というわけでカミやん……」
上条「じゃあ帰り道別れるまで一緒に歩こうぜ」
土御門「そんな悠長にしてる暇な……まあアイツだしいいかにゃー」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:51:35.36 ID:M/lBnMC90
上条「それでさー」テクテク
土御門「んー」トコットコッ
上条「一方通行とはどんな関係でせうか」
土御門「かっ……!」
上条「ごめん土御門、俺めちゃくちゃ聞耳立ててた」
土御門「か、カミやんにこんな意外な才能があったとは」
上条「仕事とか言ってたけどもしかしてあいつもスパイだったのか……」
土御門「他人の空似だぜい。一方通行もあのような独特な喋り方するのかにゃー?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/03(土) 18:59:37.80 ID:M/lBnMC90
上条「んん、確証はないけど。なんか声から出る雰囲気やオーラみたいなのが似てるなと思って」テクテク
土御門「ほうほう。まあ今のはただの仕事仲間だぜよ」トコットコッ
上条「えー、嘘はやめようよ土御門」
土御門「嘘じゃないぜいカミやん。あれは本当にただの仕事仲間だにゃー」
上条「ふーん」
土御門「にゃー」
上条「……じゃあさ」
土御門「んー」
上条「あそこにいるのはなんなのだろう」
土御門「ん?」
一方通行「……」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:07:51.47 ID:M/lBnMC90
土御門「……」
一方通行「……」
上条「……よう」
一方通行「…なァンでいつぞやの三下と一緒なンだァオイ」
土御門「カミやんの知り合いかにゃー?」
上条「いや、いま思い切りお前に話しかけてたよなっ?!」
一方通行「……アァン?」
土御門「とりあえず始めましてよろしくだにゃー」
一方通行「…なンのお遊びだコラァ。一体オマエラどういう関係ですかァ?」
土御門「無礼な人だにゃー」
上条「もう諦めろよ……」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:16:39.96 ID:M/lBnMC90
一方通行「オマエがオッせェから跳ンで上空から探してみたらちンたら二人で歩いてやがったンだろォが」
上条「ああ!もうどうでもいい!」
上条「それより一方通行!」
一方通行「……アァン?」
上条「お前には憧れるセリフというものがあるのかっ?!」
一方通行「…………なンだァ?」
土御門「にゃー」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:22:45.99 ID:M/lBnMC90
一方通行「ナニ言ッてやがる三下ァ。トチ狂ッたかァ?」
上条「狂ってない!いいか、男には誰にしも一度言ってみたいセリフってもんがあるはずだ!」
一方通行「……ハイ?」
上条「俺達の心の底に秘めてある、純真で大切なフレーズを俺は知りたい!」
一方通行「……」
上条「いや、俺だけじゃないはずだ。なぁ土御門?」
土御門「んー」
一方通行「……」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:31:58.72 ID:M/lBnMC90
上条「さあ!一方通行よ!教えてくれ、俺達に!お前の内に潜んだ、いつか爆発させたいその想いを!!」
一方通行「……」
一方通行「……『俺みたいな悪人に、人を守る権利なんてないかもしれない。けど俺は、自分の哲学、人生観を全否定してでも、アイツを守るって決めたんだ』」
上条「……」
土御門「……」
一方通行「……笑いたきゃァわ-」
上条「いい!いいぞ一方通行!素晴らしいぜ!」
一方通行「…へっ、へへ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:39:46.47 ID:M/lBnMC90
土御門「どこかで聞いたようなことのあるセリフだぜい」
上条「お、俺は言ってないぞ!」
一方通行「ハッ、こんなこと現実で言うヤツァいねえだろォ。さすがに羞恥心ってもんが邪魔するぜェ」
土御門「そうかにゃー」
上条「ああ、けどいいなぁ。やっぱりみんな夢見るセリフとかあるんだな」
一方通行「クククッ」
上条「へへっ」
土御門「ふっ」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:57:48.34 ID:M/lBnMC90
上条「ん、そういえば二人とも用事があるんじゃなかったっけ」
一方通行「……フン。辞めだ、ヤメェ」
上条「え、大丈夫なのか?」
一方通行「もういいンだ。オマエはオレに大切なことを思い出させてくれたンだァ。今日はアイツと少しでも長く一緒に居てやらァ」
一方通行「じゃあなァ……」ザッザッ
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:58:46.44 ID:M/lBnMC90
上条「……」
上条「…おい、土御門。見てるか」
土御門「あぁ……」
上条「あれぞ、真の漢の後姿だ」
土御門「あぁ」
上条「ふっ、俺も行くしかねえ。どうしようもない問題を抱えながら助けを求めてる世界の人々を助けるために。今動くしかないんだ」
土御門「ふっ。俺も燃えてきたぜい。スパイという名に土御門を刻んできてやるよ」
上条「じゃあ、ここでお別れだな。達者でな」
土御門「ふっ、やりにいくか」
上条「おう」
漢
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No title
上やん病感染拡大か
No title
スキルアウトはどうした
No title
漢wwww
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てめぇらずっと待ってたんだろ(ry