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律「天国の扉」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:43:30.91 ID:Rpucv/6o0
朝、田井中聡が不安な夢から目が覚めると、自分が一匹の鶏に変身していることに気がついた。

律「おーい、聡、何やってんだー、朝飯食わないのかー」

一番、見られてはならない相手が部屋に入ってきた。そう思ったが、既に遅かった。

律はすぐに部屋の鶏を発見した。

律「聡、何あんた鶏に変身しちゃってるの?」

鶏になっているのに答えられるわけないだろうが、
お前の頭の養分は全部凸のテカリ使われちまってんのか、このくそビッチ。

そう悪態をついたところで、全て発する言葉は、鶏の鳴き声にしかならない。

律「まあいいや、今日は、唯の家で鍋だから、ちょうどよかった」

そう言うと、律は聡鶏を捕まえて逆さづりにして、頭を落とした。

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:44:37.71 ID:Rpucv/6o0
切り口からはおびただしい量の血が噴射するが、
律は切り口に、自分の口をつけて、血を全て飲みほした。

律「やっぱ、生血は最高だぜ」

律はそうつぶやくと、『後、1時間ほどしたら、ポストを覗いてみな』と澪にメールした。律はポストの中に、落とした鶏の生首を投げ込んでおくつもりだった。

聡「ああ・・・、お姉ちゃんの胃袋の中あったかい…」

意識のみの存在となった聡は、律の体内に吸収される歓びに浸っていた。

聡「お姉ちゃんに吸収されていく…、お姉ちゃんと一つになっていく」

聡は、姉の消化器官の中で、消化吸収されながら、意識の中で射精した。



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:45:50.08 ID:Rpucv/6o0
律は鶏を解体した後、澪の家に向かい、家のポストに鶏の生首を投げ込んだ。
そして物陰から澪の様子を伺っていた。

しばらくすると、澪が家から出てきた。ポストを覗き込んだと思ったら
声も無くその場にうずくまり、そのまま動かなくなった。
 
悲鳴を期待した律は、拍子抜けした表情で、澪の様子を伺いに近づいた。

澪は失神し、失禁していた。澪の失禁姿を写真に収めた後、
持っていたチキンで澪の頬を叩いて、律は唯の家に向かった。



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:46:40.77 ID:Rpucv/6o0
律「おーい、ちょっと早いけど来たよー」

憂「あ、律さんいらっしゃい。あ、そのチキンどうしたんですか」

律「ああ、これ、朝起きたら聡がニワトリになってたんで、つぶして持ってきた。
今日の鍋に使ってよ」

聡は、これから美しい女性に咀嚼され吸収される期待で打ち震えて、射精した。
意識体となっているが故に、射精の快感に終わりは無かった。

律「ところで、唯は」

憂「お姉ちゃんなら、一文字さんのところにクッキーを持っていきましたよ。
もうすぐ帰ってくると思うから、ちょっと待っていてください」



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:47:26.20 ID:Rpucv/6o0
一文字邸にて

唯「おばあちゃん、憂の焼いたクッキーを持ってきたよ」

とみ「あらあら唯ちゃん、いつもありがとうね」

唯「えへへー」

とみ「でも、年寄りにはクッキーは少し硬いから、唯ちゃん、
クッキーを食べやすくさせておくれ」

そう言うと、とみは唯のパンツの中に手を入れた。



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:48:11.80 ID:Rpucv/6o0
唯「おばあちゃん・・・気持ちいいよう・・・」

とみ「唯ちゃんの感じてる顔は、あいかわらずかわいいねえ」

唯「おばあちゃん・・・そこは・・・ああ」

とみ「憂ちゃんと弱いところが一緒なんて、やっぱり姉妹だねえ」

唯「おばあちゃん、ダメ、いっちゃう…立ってられない」

唯はその場にへたり込んでしまった。

とみ「クッキーをふやかすには、もう少しおつゆが欲しいねえ」

さらにとみは唯を責め立てる。唯が幼いころから、彼女を開発し、
その体を知り尽くしたとみは、唯を何度もいかせてしまった。

すでに、唯の意識は朦朧とし、股間は失禁したかのように濡れていた。



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:48:56.57 ID:Rpucv/6o0
とみは唯の股間にあふれた愛液にクッキーを浸して食べはじめた。

とみ「唯ちゃんのおつゆでふやかした、クッキーはおいしいねえ」

唯「ありがとう、おばあちゃん」

とみ「今度は、憂ちゃんと和ちゃんも一緒に遊びにおいで。
それに、この間のあずにゃんさんもかわいいねえ…」

唯「はい…わかりました」

とみ「それから、もうひとつ頼みがあるんだけどね…」



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:49:39.41 ID:Rpucv/6o0
唯の家

唯「うーいー、ただいまー」

憂「おかえり、おねえちゃん。律さん来てるよ」

唯「うん、りっちゃん早いね。そうそう、おばあちゃんクッキー喜んでたよ。
それでね、こんどは憂とか和ちゃんとかあずにゃんにも、
クッキーを柔らかくしてほしいって」

憂「うん…おねえちゃん、今度、みんなで一緒にお邪魔させてもらおうね」

二人の間で、淫らな笑みが交わされる。



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:50:35.53 ID:Rpucv/6o0
律「おーす、唯、おじゃましてるよー」

唯「りっちゃん、いらっしゃーい。あのね、さっき隣のおばあちゃんの家に
行ってきたんだけどね…」

憂「おねえちゃん!」

唯「違うよ憂、クッキーの事じゃないよ。おばあちゃんに頼まれごとされたんだよー」

律「んー、なに?クッキーって。何かあるの」

憂「ううん、何でもないんです、気にしないでください。おねえちゃん、ごめんね、
話の邪魔をしちゃって」

律「ふーん、で、頼まれごとが私らに何か関係あるの?」

唯「実はね、今度の老人会の集まりで私たちに演奏してほしいんだって」

律「へー、バンド全員でねぇ。お年寄りの前とか、普段と違う客層で面白いじゃん」

唯「でしょ、後で、他のみんなにも話してみようよ、やろうよ」



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:51:17.01 ID:Rpucv/6o0
律「うん、やろうぜ!オーッ!」

唯「おーっ!」

しばらくすると、軽音部のメンバー、それに和も唯の家にやってきた。

澪は律を見つけると、律の鳩尾にひざ蹴りを入れた。

律がうずくまると、髪をつかみ顔を挙げさせ、再度顔面に蹴りを入れた。

律はしばらくうめき声をあげながら、横になっていた。

しばらくの間、目の前で行われた暴力に一同は唖然としていたが、唯が口を開いた。

唯「澪ちゃん、ひどいよ」

律「いい…んだ…これが…私らのけじめだから」

律は無理矢理笑顔を作って答えた。

澪「そういうこと、心配しなくていいから、はじめよ」

しばらくの間、雰囲気は重かったが、律が回復して言葉数が増えてくるにつ
徐々に雰囲気も和らいできた。



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:52:04.98 ID:Rpucv/6o0
和「それにしても、こんな時期に鍋をしようなんて、唯らしいわね」

唯「暑い時期に、熱いものを食べて、暑さを吹き飛ばすのがいいんだよ~」

紬「唯ちゃん、それいいアイディアよ」

梓「そうなんですかねぇ…それにしても唯先輩っていつもこういうことするんですか」

憂「ううん、突然、いいだしたの。もっと思い出作りがしたいって」

澪「それで鍋か」

唯「うん、だってみんなで一緒に食べられるし、夏の鍋って思い出に残ると思うよ~」



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:52:51.88 ID:Rpucv/6o0
憂「でも、律さん、新鮮な鶏を持ってきてくれてありがとうございます。
どうやって手に入れたんですか」

律「朝、弟が鶏に変身してたから、つぶして持ってきた」

紬「いい弟さんですね、お姉さん思いで」

律「だろ、多分、あいつもみんなに食われて喜んでると思うな~」

その通りであった、聡は、彼女たちの口の中で咀嚼され、
飲み込まれる歓びにうちふるえていた。



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:53:34.79 ID:Rpucv/6o0
聡(ああ、澪さんに食べられてる。粉々にされて唾液と混ぜられてる…)

聡(紬さんの舌がからみついてくる…よく噛まれてる…)

聡(梓さんの中に飲み込まれていく…ああ…)

聡(唯さんも良く噛んでくれる…ねちっこくいつまで、ももぐもぐしてくれる…)

聡(でも、唯さん、それに姉ちゃんも、物を食べながら話はしない方がいいよ…)

聡の絶頂感はとどまることは無く、射精が止まることは無かった。



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:54:18.60 ID:Rpucv/6o0
聡は意識のみの存在となっていたが、止まることのない快楽の波の中で、失神した。

次に聡が自己を認識した時、一人の少女が目の前に立っていた。
周囲には、今まで見たことのないような空間が広がっていた。

聡「ここは…一体」

長門「ここはあなたの知る世界ではない。有機生命体には認識不可能な世界」

聡「あなたは」

長門「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイスの
役割を担っているが、今はその表記は正確なものではない。
なぜならば、あなたは有機生命体ではないから」

聡「何故、僕はここに」

長門「詳しい説明は可能。だが、現状において詳細な説明をする事は、
貴方の混乱を加速させるので、自然言語の範囲のみで説明する」

聡「・・・」



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:55:09.23 ID:Rpucv/6o0
長門「貴方が認識できる時間の概念で説明すると、
15時間ほど前に原因不明な情報爆発が観測された。
影響は最小限にとどめることができたが、局地的に情報空間の歪みが残ってしまった。
貴方が人類から鳥類に変化し、家族が何の疑問も抱かなかったのも、
情報空間の歪みが原因」

聡「・・・」

長門「貴方が有機生命体としての活動を停止した後も
意識のみが存在し続けていた。それ自体は特筆すべき現象ではない。
しかしながら、貴方の特異性は、意識のみの存在でありながら
情報爆発を小規模ながら起こし続けるだけの力を有していた。
その事態を看過し得ないと判断した情報統合思念体は、
一時的に貴方を回収することを決定し、その対応に当たるために、
有機生命体の観測を続けていた私を一時的にその任に当たらせた」

聡「・・・すみません、僕はどうなるんでしょうか」

長門「情報空間の歪みを是正した上で、有機生命体として再構成する」

聡「元に戻れるということですか?」



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:55:51.66 ID:Rpucv/6o0
長門「そう。既に修正プログラムは準備されている。
ただし、修正プログラムを起動させるためには、貴方の協力が必要」

聡「・・・僕は一体何をすればいいんでしょうか?」

長門「貴方がなすべきことは、姉である田井中律を鼓舞すること。
ただし、これは一定の条件下でなされねばならない。
その条件が到来したとき、私が貴方にそうするように指示をする。
それまでは、あなたは決して田井中律およびその友人の前に姿を現さず、
待機し続けることを推奨する」

聡「わかりました」



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:56:43.16 ID:Rpucv/6o0
唯の家に集まった面々は鍋も食べ終わり、デザートを食べていた。
そのとき律が提案した。

律「あのさ、さっき唯と話したんだけど、
放課後ティータイムに演奏の依頼が来たんだぜ。当然出るよな」

澪「どこからだ?」

唯「老人会からだよ。お隣のおばあちゃんが
私たちに老人会の夏祭りで演奏して欲しいって」

律「学祭の前の腕慣らしで、ちょうどいいじゃん。出ようぜ」

紬「でよー、でよー」

梓「いつもと違った感じで面白いとは思うんですけど、
でも大丈夫なんですか?受験勉強は」

澪「そこなんだよ」

和「でも、こういったボランティア活動は、
推薦のときの内申にはプラスになるでしょうね。澪は推薦狙ってるし、
こういうのもしておくといいかもね」

澪「そうか・・・、それならいいよ。ところで、本番はいつなんだ?」



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:57:26.21 ID:Rpucv/6o0
唯「えっとね、2週間後かな」

梓「あんまり時間がありませんね」

律「でも、持ち時間が15分だから3曲準備すれば大丈夫。
準備には大して時間がかからないって」

澪「そうだな。じゃあ、明日、やる曲を決めよう」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:58:12.38 ID:Rpucv/6o0
翌日、部室にて

澪「じゃあ、やる曲を決めようか」

梓「やっぱりお年寄り相手だから、私たちの曲をそのままやるのは、
どうでしょうかね。客層にあわせたほうがいいと思うんですが」

律「この間のゆいあずバージョンのふでぺん・ボールペンはいいんじゃない。
あれをバンドでやれば」

唯「あと、こきりこ節は音楽の授業でやったよね」

紬「それだったら、すぐに私弾けるから大丈夫よ」

澪「じゃあ、後一曲だな」



20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:58:55.03 ID:Rpucv/6o0
梓「天国の扉(ノッキンオンヘブンスドア)とかどうでしょうか?」

澪「それ、いいな。曲もシンプルだし」

律「天国の扉をノックするって歌だろ、お年寄りにはちょうどいいじゃん」

唯「でも、英語の歌詞だよ。覚えるの大変だよ」

紬「私、歌えますよ。ボブディラン好きなんです」

澪「さすが、ムギ。ガンズじゃなくてディランのほうで知ってるなんて」

律「じゃあ、この曲はムギがボーカルでいこうか」

このようにして、夏祭りのセットリストは決まり、
本番に向けてのリハーサルが開始された。



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 20:59:40.74 ID:Rpucv/6o0
そして本番当日。最初はかわいい女子高生が
演奏するということで、好意的に迎えられた。

しかし、ふでペン~の演奏途中から、客席がイライラし始め、
曲が終わったとき、お義理であることが明らかな拍手がパラパラと起こっただけだった。

 こきりこ節では、客が我慢の限界に達し、曲の途中から野次が飛び始めた。
それでも、何とか歌いきったが、曲が終わる頃には怒号が飛び交い始めた。



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 21:00:32.53 ID:Rpucv/6o0
最後の天国の扉に至っては、観客の野次と怒号、
それに物までが投げ込まれた。

唯はオムツをぶつけられ、梓は飛んできた入れ歯に手を噛まれ、
紬に至っては寝たきりの老人に殴られてしまうという事態にまで至り、
演奏を途中で中止せざるをえなかった。

 「帰れ、この小娘!」
 「わしらを馬鹿にしにきたのか!」
 「演奏がつまらんから、脱げ」
 「そんなぬるい演奏じゃ、コカンは濡れないんだよ!」

 怒号が飛び交う中、メンバーは一旦ステージ中央に集まり、どうするかを話し合った。



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 21:01:15.37 ID:Rpucv/6o0
澪「もうだめだよ・・・、今日はこれで中止にしようよ」
 
梓「私も手を噛まれて、ギターを弾く自身がありません」

唯「オムツが臭かったよ~、顔を洗いたいよ」

紬「負けちゃダメよ、みんな、やりぬかなきゃ」

律「そうだ、ここで降りるなんてしたくないよ」

律や紬が説得したが、心が折れた3人は楽器を持ってステージを降りようとした。


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24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 21:01:56.57 ID:Rpucv/6o0
それを見た観客は、さらに追い討ちをかけるように野次を飛ばす。
 
「ションベン臭い小娘どもが帰るぞ」
 「二度と来るなよ」
 「最近の若者はこれだから・・・」

 律「ほら、こんなに言われて悔しくないのかよ」
 
紬「そうよ、やりましょうよ」

二人はそういって、ステージを降りようとする三人の前に立ちはだかった。



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 21:04:24.71 ID:Rpucv/6o0
しかし、彼女たちはうつむいたまま二人を無視して、
ステージを降りようとしたため、メンバー同士が押し合うような形になってしまった。

その様子を見た観客は、さらに口汚く野次を飛ばす。

「次はお相撲ごっこかよ」
「演奏もつまんなかったけど、お相撲ごっこもつまんねえぞ」
「仲間割れなんかしないで仲良くしなさいよ~」

紬「逃げちゃダメよ、やりましょう」
そういって、紬は必死に戻ろうとする彼女たちを引き止める。

律は、泣いてはいけないと思いながらも、我慢の限界に達した。涙が出そうになったその瞬間に、聞きなれた声が聞こえた。



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 21:05:24.88 ID:Rpucv/6o0
聡「姉ちゃん、泣かないで、きっと上手くいくから」

律「・・・聡?あんたどこにいるの」

聡「後で、全部話すから。今はとにかく、演奏を続けて。必ず上手くいくから」

聡「半端に客に媚びるようなことをやったから、こんなことになってるんだよ。
自分たちの本気を思いっきりぶつけてやれば、きっと上手くいくから。僕を信じて」

律「・・・わかったよ、聡。あんたを信じる。あと、あんたを食べて悪かったね」

聡「その話はあとで、じゃあ、ねえちゃん頑張って、愛してるよ」



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 21:06:47.68 ID:Rpucv/6o0
律は聡と話し終えると、三人を抑えている紬に近づいて言った。

律「ムギ、しょうがない、二人でやろう。ふわふわを弾き語りできるか?
というか出来なくても構わない、やるしかない。それに、ムギならできる」

紬「わかったわ、りっちゃん。やりましょう」

律「それと、ボリュームは思いっきりでかくしよう、ヤツラの耳をつぶしてやろう」

紬「了解よ。後で何かあっても、揉み消すわ。徹底的にやりましょう」

律は紬に不敵な笑いを浮かべると、紬も同じように笑い返して、
キーボードの位置に戻った。

律「よーし、このクソジジイ、クソババア、今から本気を出してやるから、
とっととくたばりやがれ!」

律は、マイクを掴んでこう叫ぶと、ドラムセットに座ってドラムロールをはじめた。
そして、ひとしきり叩き終えると、紬のほうを向き、カウントをとり始めた。
 
律「ワン、ツー、スリー・・・」



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 21:08:05.34 ID:Rpucv/6o0
澪「律、待って・・・もう一度カウントしてくれる」

唯「その前に、ギターのボリュームも調節させて」

梓「私も・・・殺ってやるです」

律「おーし、いいかい。殺るぞ…ワン、ツー、スリー、フォー・・・」

ここでのふわふわ時間は、爆音としか表現できない音量で、そのスピードは
いつもの3倍の速さであった。まさに、エネルギーの表出とも言うべき演奏であった。

曲が終わると、一瞬、間をおいて拍手と大歓声が起こり、中には涙を流すものや
失禁をしてしまうものまで現れた。

鳴り止まない拍手と歓声に送られて、メンバーはステージを降りた。



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/01(木) 21:09:08.47 ID:Rpucv/6o0
長門「情報の歪みは修正できた」

聡「じゃあ、僕は元に戻れるんですね」

長門「そう、これで全て終了した。これまでの記憶は消去され、
貴方は情報空間の歪みが発生する以前の状態にもどることになる。
ここで私の任務は終了する」

聡「ありがとうございました。長門さん、お元気で・・・」

朝、田井中聡が不思議な夢から目を覚ますと、
姉が自分の顔を覗き込んでいることに気がついた。 

律「早くおきな、朝ごはん出来てるよ」 

終わり

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