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シンジ「最近アスカが彼女面してうざい」
ほのぼの♪
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 01:30:49.84 ID:nFXvgD1V0 [1/2]
アスカ「シンジー。シンジー」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 01:30:49.84 ID:nFXvgD1V0 [1/2]
アスカ「シンジー。シンジー」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 01:46:00.57 ID:6F1qAenlP [1/46]
アスカ「シンジーねぇ待ってよ」
シンジ「何? アスカ」
アスカ「帰るんでしょ?いっしょに帰りましょ」
シンジ「あ…ごめん僕寄っていくとこあるから。先に帰っててよ」
アスカ「どこに?」
シンジ「えっと…本屋だけど」
アスカ「じゃあ私もいっしょに行くわ!」
シンジ「……」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 01:48:40.90 ID:6F1qAenlP [2/46]
アスカ「シンジーねぇ待ってよ」
シンジ「何? アスカ」
アスカ「帰るんでしょ?いっしょに帰りましょ」
シンジ「あ…ごめん今日トウジたちと遊んでいくんだ。だから先帰っててよ」
アスカ「どこで?」
シンジ「えっと…ゲームセンターだけど」
アスカ「じゃあ私もいっしょにいくわ!」
シンジ「……」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 01:52:17.36 ID:6F1qAenlP [3/46]
トウジ「おっしゃーまた一位や!おまえらすっとろいのぅ」
シンジ「トウジはレースゲー上手いなぁ」
アスカ「……」
アスカ「つまんない。シンジ、なんか他のゲームやりましょ」
シンジ「え? あ、うん…」
アスカ「あ、あのぬいぐるみ可愛い! ねえシンジあれ取って!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 01:55:47.93 ID:6F1qAenlP [4/46]
シンジ「あの…でも僕あんまりお金ないんだけど…」
アスカ「何よ、あいつらとはゲームやってたくせに。女の子にお金出させる気?」
シンジ「……」チャリーン
ウィーーン…
アスカ「あ…もう少しもう少し! あ…あーーおしい!」
アスカ「ねえシンジ、もう一回もう一回!」
シンジ「……」チャリーン
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:03:25.24 ID:6F1qAenlP [5/46]
アスカ「…んもう下手くそね! どきなさい私が取ってあげるわ! 100円!」
シンジ「アスカ…僕もう本当にお金が…」
アスカ「大丈夫よ一回で取るから! 100円!」
シンジ「……」チャリーン
ケンスケ「…あの二人仲いいねぇ。楽しそうだなぁ」
トウジ「そうか? シンジのヤツうんざりしてるように見えるで」
ケンスケ「なんか二人の世界に入ってるし先に帰ろうか。シンジ、またね」
シンジ「え…あ」
アスカ「シンジ、100円!」
シンジ「……」チャリーン
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:06:41.00 ID:6F1qAenlP [6/46]
アスカ「このぬいぐるみ可愛いー! ね、シンジもそう思うわよね!」
シンジ「うん…そうだねかわいいね」
アスカ「ありがとうシンジ! うれしい!」
シンジ「うん…よかったね」
アスカ「私絶対大切にするからね!」
シンジ「うん…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:09:44.47 ID:6F1qAenlP [7/46]
─────
アスカ「シンジーシンジーお弁当いっしょに食べましょ」
シンジ「……」ダッ
アスカ「あ…ちょっとどこ行くのよ…」
アスカ「もう!馬鹿シンジ!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:12:48.38 ID:6F1qAenlP [8/46]
シンジ「はぁ…」
レイ「碇君」
シンジ「!? あ、綾波か…ビックリした。やぁ」
レイ「どうしたの? なんだかとっても疲れてるみたい…」
シンジ「……うん」
レイ「何かあったの?」
シンジ「ちょっとね…あ、よかったらいっしょにご飯食べない?」
レイ「…ええ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:18:20.04 ID:6F1qAenlP [9/46]
レイ「そう…セカンドがそんなことをしているのね」
シンジ「うん…」
レイ「セカンドのこと、嫌いなの?」
シンジ「嫌いってわけじゃないけど…」
シンジ「でも、最近アスカといると疲れるんだ、すごく…」
レイ「そう…」
シンジ「…綾波と話してると、なんかホッとするよ。ありがとう」
レイ「……」
アスカ「……」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:28:42.39 ID:6F1qAenlP [10/46]
─────
シンジ「ただいまぁ」
アスカ「……」
シンジ「あ、アスカ帰ってたんだ。どうしたの…」
パチンッ
シンジ「痛っ! な、何するんだよいきなり!」
アスカ「…昼ごはん、ファーストといっしょに食べてたでしょ」
シンジ「え…」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:32:03.83 ID:6F1qAenlP [11/46]
アスカ「食べてたでしょ! 私見たんだから!」
シンジ「……」
アスカ「なんで!? なんでよ! 私が食べようって言ったのに無視したくせに!」
シンジ「無視なんて…してないよ」
アスカ「した!」
シンジ「してないよ。聞こえなかったんだよ」
アスカ「嘘よ! この馬鹿シンジ! 最低!」
シンジ「……」
シンジ「なんだよ…」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:38:20.33 ID:6F1qAenlP [12/46]
シンジ「なんだよ! なんだって言うんだよ!」
アスカ「!?」
シンジ「なんで僕がアスカにそんなこと言われなきゃなんないんだよ! 誰といっしょに食べようが僕の勝手だろ!」
アスカ「なっ…」
シンジ「別にアスカといっしょに食べる約束してたわけじゃないじゃないか! なのに何好き勝手なこと言ってるんだよ!」
アスカ「……」
シンジ「だいたい…!」
ミサト「ちょ、ちょ~っと待った! はいはいはいストップストップ!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:43:27.99 ID:6F1qAenlP [13/46]
ミサト「だめよだめよーケンカはだめよー。二人とも落ち着いて、ね?」
シンジ「くっ…」
アスカ「……」ダッ
ガチャッ バタン
シンジ「……」
ミサト「…どーしたのよシンちゃんがアスカに怒るなんて珍しい。ダメじゃない女の子泣かせちゃ」
シンジ「だって…」
ミサト「うん…シンジ君が言いたいこともわかるけどね。でもアスカも悪気があるわけじゃないんだから」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:51:31.72 ID:6F1qAenlP [14/46]
ミサト「ねぇシンジ君。アスカはね、ずっと前から君のことが本当に好きだったのよ」
ミサト「でも人を好きになったことがなかったからどう接していいかわからなかったと思うの」
ミサト「だから今までツンケンしてたでしょ。でもきっとあなたに対してもっと素直になろうと決めたんじゃないかな」
ミサト「だからね。まだそうやって心を素直に表すことに慣れてないだけだと思うの。もう少し暖かく見守ってあげて?」
シンジ「……」
ミサト「あんな可愛い子に好かれるなんてシンちゃん幸せ者じゃな~い。ヒューヒュー」
シンジ「……」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:54:06.70 ID:6F1qAenlP [15/46]
─────
シンジ「……あ」
アスカ「……」
シンジ「お、おはよう…アスカ…」
アスカ「……」
アスカ「……シンジ」
シンジ「何?」
アスカ「昨日は…ごめんなさい。私…勝手なこと言った…ごめんなさい…」
アスカ「だから私のこと嫌いにならないで…」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:57:27.44 ID:6F1qAenlP [16/46]
シンジ「あ…いや、うん…あの」
シンジ「昨日は僕も言いすぎたよ…ごめんねアスカ」
アスカ「じゃあ許してくれるの…?」
シンジ「うん」
アスカ「…よかった…よかった…」ポロポロ
シンジ「!?」
アスカ「シンジに嫌われたら…私…」
シンジ「……」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:59:17.20 ID:6F1qAenlP [17/46]
アスカ「…ねぇシンジ。今日はいっしょにお弁当食べてくれる?」
シンジ「え…う、うん…いい…よ…」
アスカ「ホント? 絶対よ? 約束だからね?」
シンジ「……」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:04:25.11 ID:6F1qAenlP [18/46]
─────
アスカ「シンジーシンジー。はいあーん」
シンジ「い、いいよ…自分で食べるよ…」
アスカ「……」ジワッ
シンジ「!! あーん…」パクッ
アスカ「おいしい?」
シンジ「…うん…おいしいよ…」
アスカ「本当!? うれしい!」
ケンスケ「最近あの二人すっかり仲良しカップルだなー」
トウジ「けっ。人前でイチャイチャしおってけったいなヤツらや」
ケンスケ「トウジ、嫉妬はみっともないよ」
トウジ「ちゃうわ!」
ケンスケ「ま、気持ちはわかるけどね」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:12:47.28 ID:6F1qAenlP [19/46]
アスカ「シンジ、ごめんね…今日は委員会に出なきゃいけないの」
シンジ「そうなんだ」
アスカ「ちょっと長引きそうだから…シンジのこと待たせるのも悪いし、先に帰っててくれる?」
シンジ「うんっ。わかった」
アスカ「…それとも、終わるまで待っててくれる?」
シンジ「…いや。僕も今日はちょっと用事があるから先に帰ってるよ。じゃあまたねアスカ」
アスカ「……」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:16:27.78 ID:6F1qAenlP [20/46]
シンジ「ふぅ…」
レイ「碇君」
シンジ「あ、綾波」
レイ「今日は一人なの?」
シンジ「うん…一人で帰れるのは久しぶりだよ。はは」
レイ「大変そうね」
シンジ「うん…すごく…正直毎日辛いよ…」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:19:09.76 ID:6F1qAenlP [21/46]
レイ「セカンド…最近とても楽しそうだわ」
シンジ「アスカは楽しいかもしれないけど、僕は…」
レイ「……」
レイ「碇君」
シンジ「何?」
レイ「よかったら、ウチ、寄って行かない?」
シンジ「え…」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:23:29.80 ID:6F1qAenlP [22/46]
─────
シンジ「おじゃまします」
レイ「待ってて。紅茶、入れるから」
シンジ「紅茶入れれるようになった?」
レイ「練習したわ。あれから」
シンジ「あはは。じゃあ、待ってるね」
レイ「ええ」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:30:12.10 ID:6F1qAenlP [23/46]
シンジ「ズズッ」
レイ「…どう?」
シンジ「…うん。おいしいよ。とっても」
レイ「ありがとう」
シンジ「…はぁ」
シンジ「なんか…落ち着くなぁ。ここにいると…」
シンジ「…綾波といると、ホッとする…」
レイ「……」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:33:31.51 ID:6F1qAenlP [24/46]
レイ「…私も」
レイ「碇君といると、ポカポカする…」
シンジ「え…」
レイ「こんな気持ちになったこと…今までなかった」
レイ「私…ずっと、碇君といたいわ…」
シンジ「…あ…」
シンジ「綾…波…」
レイ「……」
シンジ「んっ…」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:36:08.03 ID:6F1qAenlP [25/46]
─────
レイ「……ん……あっ」
ギシギシ
シンジ「綾波…綾波…!」
レイ「碇…くん…あっ…」
ギシギシ
シンジ「綾波…!」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:39:31.51 ID:6F1qAenlP [26/46]
─────
シンジ「…ただいま」
ミサト「お帰りなさ~い」
アスカ「お帰りシンジ!」
シンジ「あ、うん…ただい…ま…」
アスカ「遅かったわね。どこ行ってたの?」
シンジ「え…と。ちょっとその、本屋に…」
アスカ「もうっ、シンジ本当に本屋好きね。ねぇ、それりよ聞いてよシンジ、今日委員会でね…」
シンジ「……」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:42:40.92 ID:6F1qAenlP [27/46]
─────
アスカ「ねえねえシンジ、今日は天気もいいしたまには屋上で食べましょ!」
シンジ「あ、うん…」
アスカ「今日のお弁当頑張ったんだから! あのね…」
レイ「碇君」
シンジ「!? あ、綾波…」
アスカ「!!」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:45:28.66 ID:6F1qAenlP [28/46]
アスカ「……」
シンジ「ど、どうしたの綾波?」
レイ「これ」スッ
シンジ「え? あ…」
レイ「碇君の携帯。昨日、ウチに忘れていったから」
シンジ「!!!」
アスカ「!!??」
レイ「じゃあ」
シンジ「……」
アスカ「……」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:52:06.23 ID:6F1qAenlP [29/46]
アスカ「…どういう…こと…」
シンジ「……」
アスカ「どういうことよ…ねぇ…どういうことよ!! ねぇシンジ!」
シンジ「……」
アスカ「昨日…昨日本屋に行ったって言ってたじゃない! 嘘だったの!? ファーストの家に行ってたの!?」
シンジ「……」
アスカ「あんな遅くまでファーストの家にいたの…? ねぇ…何してたのよ…ファーストと何してたの…」
アスカ「ねぇ! 答えてよ! なんとか言いなさいよ!」
アスカ「…お願いよ…なんとか言ってよ…ねぇシンジ…」ポロポロ
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:55:18.17 ID:6F1qAenlP [30/46]
シンジ「……」
シンジ「……さい……」
アスカ「え…?」
シンジ「うるさい!! うるさいうるさいうるさいうるさい!!」
アスカ「!?」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:01:15.00 ID:6F1qAenlP [31/46]
シンジ「僕はアスカのものじゃない!! 僕が何しようが僕の勝手だ!!」
アスカ「…!!」
シンジ「だいたい慣れ慣れしいんだよアスカは! なんなんだよ!? 僕とアスカはいつそんなに仲良くなったんだよ!」
アスカ「シ…」
シンジ「ずうずうしいし、しつこいし、うるさいし! もう嫌だ! もう君とは話したくない!」
アスカ「…い…」
アスカ「いや…いやあああぁぁぁ!!」
バシバシ!
シンジ「痛てっ…! や、やめろ…やめろよ!!」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:04:18.08 ID:6F1qAenlP [32/46]
アスカ「…もう…誰も…」
アスカ「誰も信じられない…!」バシバシ
シンジ「やめろっ!!」
ドンッッ
アスカ「!! きゃっ…」
シンジ「あ」
ガンッ ゴロゴロゴロ グシャッ
シンジ「……あ……」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:07:37.31 ID:6F1qAenlP [33/46]
シンジ「……あ……」
アスカ「……」
シンジ「…アス…カ…」
「きゃ…きゃーーー!!」
「惣流さんが…惣流さんが階段のところで…」
「ちょっと惣流さん、惣流さん!!」
「誰か救急車! 救急車呼んで!!」
シンジ「……」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:12:01.66 ID:6F1qAenlP [34/46]
─────
ミサト「…うっ…ひっぐ…ひっぐ…アスカ…アスカぁ…」
リツコ「まさかあの子が階段を踏み外して死んじゃうなんてね…」
ミサト「うぁぁぁぁぁん…」
シンジ「……」
リツコ「…シンジ君、無理な話かもしれないけど…元気出してね」
リツコ「辛いのはわかるけど…でも、いつ新しい使徒が襲ってくるかわからないんだから…」
シンジ「…はい…」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:15:45.34 ID:6F1qAenlP [35/46]
─────
シンジ「……」
レイ「…碇君」
シンジ「…僕が殺したんだ…」
レイ「……」
シンジ「僕が突き落としたんだ…アスカを…この手で…」
レイ「違うわ…あの子は一人で階段から落ちたのよ」
シンジ「違う! 僕が! 僕がやったんだ! その感触も残ってる!」
シンジ「…怖い…怖いよ、綾波…」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:19:21.88 ID:6F1qAenlP [36/46]
シンジ「毎晩夢に出てくるんだ…アスカの顔が…恨めしい目で僕を見てるんだ…」
レイ「無理もないわ…」
シンジ「怖い…本当のことがバレたら…僕は警察に捕まるかもしれない…」
シンジ「怖い…」
レイ「大丈夫よ…」
ぎゅっ
レイ「あなたは私が守るから…」
レイ「あなたには…私がいるから…」
シンジ「…綾波…」
レイ「…だから…私だけを見て…」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:22:55.04 ID:6F1qAenlP [37/46]
─────
シンジ「じゃあミサトさん、行ってきます」
ミサト「……シンちゃん」
シンジ「はい?」
ミサト「大丈夫…? そんなに、無理することないのよ?」
シンジ「…平気です。もう」
ガチャ バタン
ミサト「……」
ミサト「強いな…私なんかより、よっぽど…」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:26:12.42 ID:6F1qAenlP [38/46]
レイ「おはよう、碇君」
シンジ「あ、綾波。おはよう」
レイ「元気そうね」
シンジ「うん…大丈夫。もう平気だよ。綾波がいてくれたから」
レイ「そう…」
レイ「…ねぇ、碇君。明日から、一緒に学校まで行っていい?」
シンジ「え…? う、うん。いいよ、もちろん」
レイ「うれしい…」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:30:37.68 ID:6F1qAenlP [39/46]
─────
トウジ「おうシンジ、いっしょに弁当食おうや」
シンジ「うん」
レイ「…碇君」
シンジ「綾波。どうしたの?」
レイ「お弁当…いっしょに食べない?」
シンジ「え…あ、ご、ごめん。今日はトウジたちと約束しちゃったんだ。だからまた明日ね」
レイ「……」
レイ「そう」スッ
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:35:34.31 ID:6F1qAenlP [40/46]
シンジ「え?」
ブシュッッ
シンジ「!! ちょ…!!」
レイ「……」ドボドボドボ
シンジ「な…何やってんだよ綾波!!!」
トウジ「シンジ…ってうわ! なんやいったい! 何やってんのやおまえら!!」
シンジ「わかんないよ!! いきなり綾波がカッターで自分の手首切ったんだ!!」
ケンスケ「おいおいおいおい! ヤバいよこの出血! 早く保健室連れてかなきゃ!」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 05:16:40.58 ID:6F1qAenlP [41/46]
レイ「……」
シンジ「…大丈夫、綾波?」
レイ「ええ」
シンジ「…なんで…なんでいきなりあんなことしたんだよ…」
レイ「……」
レイ「碇君が…いっしょにお弁当食べてくれないから…」
シンジ「!? は…はぁ!? そ、そんなことで…?」
レイ「どうしていいかわからなかったの…」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 05:19:44.38 ID:6F1qAenlP [42/46]
シンジ「……」
シンジ「馬鹿っ! 何考えてんだよ! もう少しで死んじゃうとこだったんだぞ!」
レイ「…ごめんなさい」
シンジ「…もう、あんなことやめてよ。綾波。約束だよ」
レイ「…ええ。約束するわ」
レイ「…碇君も。明日はいっしょにお弁当…食べて。約束よ」
シンジ「…うん、わかった」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 05:26:10.78 ID:6F1qAenlP [43/46]
─────
キーンコーンカーンコーン
レイ「…はい」
シンジ「え、あ…これ」
レイ「お弁当…作ってみたの。食べてみて」
シンジ「う、うん。ありがとう…綾波」
シンジ(…まずい…)
レイ「…どう?」
シンジ「うん…おいしいよ。綾波、料理作れるんだね、すごいな」
レイ「そう」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 05:29:10.51 ID:6F1qAenlP [44/46]
シンジ「…はぁ…」
レイ「…碇君」タッタッタッタ
シンジ「あ、綾波…」
レイ「……」
シンジ「? 綾波? どうしたの?」
レイ「…どうして私のこと置いて一人で帰ろうとしたの」
シンジ「え? どうしてって…」
レイ「約束したのに…」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 05:32:24.72 ID:6F1qAenlP [45/46]
シンジ「え…いっしょに帰る約束なんてしてたっけ…」
レイ「……」スッ
シンジ「!!」
ブシュウッ
シンジ「あ…!! 綾波ぃ!!」
レイ「……」ドボドボドボ
シンジ「馬鹿…!! 救急車! 誰か救急車呼んでください!!!」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 05:37:23.13 ID:6F1qAenlP [46/46]
─────
シンジ「うう…もう嫌だ…」
シンジ「なんなんだよ…なんでこんなことになるんだよ…綾波があんなわけのわかんない子だったなんて…」
シンジ「これだったらアスカの方がまだ全然マシだったじゃないか…」
ガチャッ
ミサト「はぁーい。ただいまシンちゃん」
286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:08:34.61 ID:6F1qAenlP
シンジ「……」
ミサト「ただいまー。今日はいいもの買ってきたわよ…シンちゃん?」
シンジ「……」
ミサト「どうしたのシンジ君…?」
シンジ「なんでも…ないです…」グスッ
ミサト「!! シンジ君…」
289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:12:31.31 ID:6F1qAenlP
ミサト「…泣いてたの?」
シンジ「……」
ミサト「…やっぱり、辛かったのね」
シンジ「え…」
ミサト「そうよね…当たり前よね。あんなに仲の良かったアスカがあんなことになって…」
ミサト「無理して明るくふるまってたのよね。そうよね。そんなに簡単に立ち直れるはずないわよね…」
シンジ(別にそのことで泣いてたわけじゃ…)
ミサト「ごめん…ごめんね気づいてあげられなくて。ごめんね…シンジ君」
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:14:55.12 ID:6F1qAenlP
シンジ「ミサトさん…」
ぎゅっ
シンジ「!!」
ミサト「ごめんね…」
シンジ「うっ…うっ…うああああああ」
ミサト「シンジ君…」
シンジ「うっ…ぐすっ、ぐすっ…ミサトさん…うう…」
292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:17:15.44 ID:6F1qAenlP
─────
ミサト「ん…あんっ…シンジ君…シンジ君…」
レイ「……」
シンジ「ミサトさん…ミサトさん…!」
ギシギシ
ミサト「あっ…お願い…もっと激しくして…」
レイ「……」
シンジ「ミサトさん…!」
ギシギシ
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:19:26.57 ID:6F1qAenlP
ミサト「…私にはこれくらいしかしてあげられないけど…」
ミサト「でも、誰かと肌を重ねていると、少しは辛い気持ちも紛れるでしょ?」
シンジ「はい…」
ぎゅっ
ミサト「!! シンちゃん…」
レイ「……」
シンジ「ミサトさん…とっても…暖かいです…」
ミサト「…ふふ」
295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:21:41.78 ID:6F1qAenlP
─────
シンジ「ごちそう様。それじゃあ、行ってきます」
ミサト「うん、いってらっしゃい」
シンジ「…あ、あの。ミサトさん」
ミサト「何? シンジ君」
296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:25:29.98 ID:6F1qAenlP
シンジ「今日は夜、家にいますか?」
ミサト「え? うん、いると思うけど。どうして?」
シンジ「えっと…その、よかったら…」
シンジ「…今日、急いで帰ってくるから。昨日の…続きがしたいです」
ミサト「っ!!」
ミサト「…ふふ。もー。Hなんだからシンちゃんは」
シンジ「……」
ミサト「わかったわ。私も早く帰ってくるから。シンちゃんも早く帰ってきてね」
シンジ「!! は、はいっ!」
ミサト「…ふふ」
ミサト「…シンジ君のせいにしちゃって。私もしたかったくせに」
297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:28:59.91 ID:6F1qAenlP
─────
シンジ「~♪」
レイ「……」
シンジ「あ、綾波。おはよう」
レイ「おはよう。碇君」ツカツカ
シンジ「ん? どうしたの綾波…」
レイ「昨日…」
シンジ「ん?」
レイ「昨日見てたわ。あなたと葛城司令のこと」
シンジ「は?」
グサッ
299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:31:10.01 ID:6F1qAenlP
シンジ「え…」ボタボタ
レイ「……」
シンジ「…なんで…」ドボドボ
レイ「心配しないで。私も行くから」ブシュウッ
シンジ「あ…綾波…」
レイ「……」ドサッ
シンジ「あや…なみ…」
300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:33:16.47 ID:6F1qAenlP
シンジ「……」
ドサッ
シンジ「死ぬ…のか…」
シンジ「使徒にやられるわけでもなく…こんなところで…僕は…」
シンジ「ごめん…ごめんね綾波…ミサトさん…」
シンジ「…ごめんね…アスカ…」
シンジ「……」
310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 23:47:43.15 ID:6F1qAenlP
終
アスカ「シンジーねぇ待ってよ」
シンジ「何? アスカ」
アスカ「帰るんでしょ?いっしょに帰りましょ」
シンジ「あ…ごめん僕寄っていくとこあるから。先に帰っててよ」
アスカ「どこに?」
シンジ「えっと…本屋だけど」
アスカ「じゃあ私もいっしょに行くわ!」
シンジ「……」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 01:48:40.90 ID:6F1qAenlP [2/46]
アスカ「シンジーねぇ待ってよ」
シンジ「何? アスカ」
アスカ「帰るんでしょ?いっしょに帰りましょ」
シンジ「あ…ごめん今日トウジたちと遊んでいくんだ。だから先帰っててよ」
アスカ「どこで?」
シンジ「えっと…ゲームセンターだけど」
アスカ「じゃあ私もいっしょにいくわ!」
シンジ「……」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 01:52:17.36 ID:6F1qAenlP [3/46]
トウジ「おっしゃーまた一位や!おまえらすっとろいのぅ」
シンジ「トウジはレースゲー上手いなぁ」
アスカ「……」
アスカ「つまんない。シンジ、なんか他のゲームやりましょ」
シンジ「え? あ、うん…」
アスカ「あ、あのぬいぐるみ可愛い! ねえシンジあれ取って!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 01:55:47.93 ID:6F1qAenlP [4/46]
シンジ「あの…でも僕あんまりお金ないんだけど…」
アスカ「何よ、あいつらとはゲームやってたくせに。女の子にお金出させる気?」
シンジ「……」チャリーン
ウィーーン…
アスカ「あ…もう少しもう少し! あ…あーーおしい!」
アスカ「ねえシンジ、もう一回もう一回!」
シンジ「……」チャリーン
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:03:25.24 ID:6F1qAenlP [5/46]
アスカ「…んもう下手くそね! どきなさい私が取ってあげるわ! 100円!」
シンジ「アスカ…僕もう本当にお金が…」
アスカ「大丈夫よ一回で取るから! 100円!」
シンジ「……」チャリーン
ケンスケ「…あの二人仲いいねぇ。楽しそうだなぁ」
トウジ「そうか? シンジのヤツうんざりしてるように見えるで」
ケンスケ「なんか二人の世界に入ってるし先に帰ろうか。シンジ、またね」
シンジ「え…あ」
アスカ「シンジ、100円!」
シンジ「……」チャリーン
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:06:41.00 ID:6F1qAenlP [6/46]
アスカ「このぬいぐるみ可愛いー! ね、シンジもそう思うわよね!」
シンジ「うん…そうだねかわいいね」
アスカ「ありがとうシンジ! うれしい!」
シンジ「うん…よかったね」
アスカ「私絶対大切にするからね!」
シンジ「うん…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:09:44.47 ID:6F1qAenlP [7/46]
─────
アスカ「シンジーシンジーお弁当いっしょに食べましょ」
シンジ「……」ダッ
アスカ「あ…ちょっとどこ行くのよ…」
アスカ「もう!馬鹿シンジ!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:12:48.38 ID:6F1qAenlP [8/46]
シンジ「はぁ…」
レイ「碇君」
シンジ「!? あ、綾波か…ビックリした。やぁ」
レイ「どうしたの? なんだかとっても疲れてるみたい…」
シンジ「……うん」
レイ「何かあったの?」
シンジ「ちょっとね…あ、よかったらいっしょにご飯食べない?」
レイ「…ええ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:18:20.04 ID:6F1qAenlP [9/46]
レイ「そう…セカンドがそんなことをしているのね」
シンジ「うん…」
レイ「セカンドのこと、嫌いなの?」
シンジ「嫌いってわけじゃないけど…」
シンジ「でも、最近アスカといると疲れるんだ、すごく…」
レイ「そう…」
シンジ「…綾波と話してると、なんかホッとするよ。ありがとう」
レイ「……」
アスカ「……」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:28:42.39 ID:6F1qAenlP [10/46]
─────
シンジ「ただいまぁ」
アスカ「……」
シンジ「あ、アスカ帰ってたんだ。どうしたの…」
パチンッ
シンジ「痛っ! な、何するんだよいきなり!」
アスカ「…昼ごはん、ファーストといっしょに食べてたでしょ」
シンジ「え…」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:32:03.83 ID:6F1qAenlP [11/46]
アスカ「食べてたでしょ! 私見たんだから!」
シンジ「……」
アスカ「なんで!? なんでよ! 私が食べようって言ったのに無視したくせに!」
シンジ「無視なんて…してないよ」
アスカ「した!」
シンジ「してないよ。聞こえなかったんだよ」
アスカ「嘘よ! この馬鹿シンジ! 最低!」
シンジ「……」
シンジ「なんだよ…」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:38:20.33 ID:6F1qAenlP [12/46]
シンジ「なんだよ! なんだって言うんだよ!」
アスカ「!?」
シンジ「なんで僕がアスカにそんなこと言われなきゃなんないんだよ! 誰といっしょに食べようが僕の勝手だろ!」
アスカ「なっ…」
シンジ「別にアスカといっしょに食べる約束してたわけじゃないじゃないか! なのに何好き勝手なこと言ってるんだよ!」
アスカ「……」
シンジ「だいたい…!」
ミサト「ちょ、ちょ~っと待った! はいはいはいストップストップ!」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:43:27.99 ID:6F1qAenlP [13/46]
ミサト「だめよだめよーケンカはだめよー。二人とも落ち着いて、ね?」
シンジ「くっ…」
アスカ「……」ダッ
ガチャッ バタン
シンジ「……」
ミサト「…どーしたのよシンちゃんがアスカに怒るなんて珍しい。ダメじゃない女の子泣かせちゃ」
シンジ「だって…」
ミサト「うん…シンジ君が言いたいこともわかるけどね。でもアスカも悪気があるわけじゃないんだから」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:51:31.72 ID:6F1qAenlP [14/46]
ミサト「ねぇシンジ君。アスカはね、ずっと前から君のことが本当に好きだったのよ」
ミサト「でも人を好きになったことがなかったからどう接していいかわからなかったと思うの」
ミサト「だから今までツンケンしてたでしょ。でもきっとあなたに対してもっと素直になろうと決めたんじゃないかな」
ミサト「だからね。まだそうやって心を素直に表すことに慣れてないだけだと思うの。もう少し暖かく見守ってあげて?」
シンジ「……」
ミサト「あんな可愛い子に好かれるなんてシンちゃん幸せ者じゃな~い。ヒューヒュー」
シンジ「……」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:54:06.70 ID:6F1qAenlP [15/46]
─────
シンジ「……あ」
アスカ「……」
シンジ「お、おはよう…アスカ…」
アスカ「……」
アスカ「……シンジ」
シンジ「何?」
アスカ「昨日は…ごめんなさい。私…勝手なこと言った…ごめんなさい…」
アスカ「だから私のこと嫌いにならないで…」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:57:27.44 ID:6F1qAenlP [16/46]
シンジ「あ…いや、うん…あの」
シンジ「昨日は僕も言いすぎたよ…ごめんねアスカ」
アスカ「じゃあ許してくれるの…?」
シンジ「うん」
アスカ「…よかった…よかった…」ポロポロ
シンジ「!?」
アスカ「シンジに嫌われたら…私…」
シンジ「……」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 02:59:17.20 ID:6F1qAenlP [17/46]
アスカ「…ねぇシンジ。今日はいっしょにお弁当食べてくれる?」
シンジ「え…う、うん…いい…よ…」
アスカ「ホント? 絶対よ? 約束だからね?」
シンジ「……」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:04:25.11 ID:6F1qAenlP [18/46]
─────
アスカ「シンジーシンジー。はいあーん」
シンジ「い、いいよ…自分で食べるよ…」
アスカ「……」ジワッ
シンジ「!! あーん…」パクッ
アスカ「おいしい?」
シンジ「…うん…おいしいよ…」
アスカ「本当!? うれしい!」
ケンスケ「最近あの二人すっかり仲良しカップルだなー」
トウジ「けっ。人前でイチャイチャしおってけったいなヤツらや」
ケンスケ「トウジ、嫉妬はみっともないよ」
トウジ「ちゃうわ!」
ケンスケ「ま、気持ちはわかるけどね」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:12:47.28 ID:6F1qAenlP [19/46]
アスカ「シンジ、ごめんね…今日は委員会に出なきゃいけないの」
シンジ「そうなんだ」
アスカ「ちょっと長引きそうだから…シンジのこと待たせるのも悪いし、先に帰っててくれる?」
シンジ「うんっ。わかった」
アスカ「…それとも、終わるまで待っててくれる?」
シンジ「…いや。僕も今日はちょっと用事があるから先に帰ってるよ。じゃあまたねアスカ」
アスカ「……」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:16:27.78 ID:6F1qAenlP [20/46]
シンジ「ふぅ…」
レイ「碇君」
シンジ「あ、綾波」
レイ「今日は一人なの?」
シンジ「うん…一人で帰れるのは久しぶりだよ。はは」
レイ「大変そうね」
シンジ「うん…すごく…正直毎日辛いよ…」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:19:09.76 ID:6F1qAenlP [21/46]
レイ「セカンド…最近とても楽しそうだわ」
シンジ「アスカは楽しいかもしれないけど、僕は…」
レイ「……」
レイ「碇君」
シンジ「何?」
レイ「よかったら、ウチ、寄って行かない?」
シンジ「え…」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:23:29.80 ID:6F1qAenlP [22/46]
─────
シンジ「おじゃまします」
レイ「待ってて。紅茶、入れるから」
シンジ「紅茶入れれるようになった?」
レイ「練習したわ。あれから」
シンジ「あはは。じゃあ、待ってるね」
レイ「ええ」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:30:12.10 ID:6F1qAenlP [23/46]
シンジ「ズズッ」
レイ「…どう?」
シンジ「…うん。おいしいよ。とっても」
レイ「ありがとう」
シンジ「…はぁ」
シンジ「なんか…落ち着くなぁ。ここにいると…」
シンジ「…綾波といると、ホッとする…」
レイ「……」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:33:31.51 ID:6F1qAenlP [24/46]
レイ「…私も」
レイ「碇君といると、ポカポカする…」
シンジ「え…」
レイ「こんな気持ちになったこと…今までなかった」
レイ「私…ずっと、碇君といたいわ…」
シンジ「…あ…」
シンジ「綾…波…」
レイ「……」
シンジ「んっ…」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:36:08.03 ID:6F1qAenlP [25/46]
─────
レイ「……ん……あっ」
ギシギシ
シンジ「綾波…綾波…!」
レイ「碇…くん…あっ…」
ギシギシ
シンジ「綾波…!」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:39:31.51 ID:6F1qAenlP [26/46]
─────
シンジ「…ただいま」
ミサト「お帰りなさ~い」
アスカ「お帰りシンジ!」
シンジ「あ、うん…ただい…ま…」
アスカ「遅かったわね。どこ行ってたの?」
シンジ「え…と。ちょっとその、本屋に…」
アスカ「もうっ、シンジ本当に本屋好きね。ねぇ、それりよ聞いてよシンジ、今日委員会でね…」
シンジ「……」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:42:40.92 ID:6F1qAenlP [27/46]
─────
アスカ「ねえねえシンジ、今日は天気もいいしたまには屋上で食べましょ!」
シンジ「あ、うん…」
アスカ「今日のお弁当頑張ったんだから! あのね…」
レイ「碇君」
シンジ「!? あ、綾波…」
アスカ「!!」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:45:28.66 ID:6F1qAenlP [28/46]
アスカ「……」
シンジ「ど、どうしたの綾波?」
レイ「これ」スッ
シンジ「え? あ…」
レイ「碇君の携帯。昨日、ウチに忘れていったから」
シンジ「!!!」
アスカ「!!??」
レイ「じゃあ」
シンジ「……」
アスカ「……」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:52:06.23 ID:6F1qAenlP [29/46]
アスカ「…どういう…こと…」
シンジ「……」
アスカ「どういうことよ…ねぇ…どういうことよ!! ねぇシンジ!」
シンジ「……」
アスカ「昨日…昨日本屋に行ったって言ってたじゃない! 嘘だったの!? ファーストの家に行ってたの!?」
シンジ「……」
アスカ「あんな遅くまでファーストの家にいたの…? ねぇ…何してたのよ…ファーストと何してたの…」
アスカ「ねぇ! 答えてよ! なんとか言いなさいよ!」
アスカ「…お願いよ…なんとか言ってよ…ねぇシンジ…」ポロポロ
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 03:55:18.17 ID:6F1qAenlP [30/46]
シンジ「……」
シンジ「……さい……」
アスカ「え…?」
シンジ「うるさい!! うるさいうるさいうるさいうるさい!!」
アスカ「!?」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:01:15.00 ID:6F1qAenlP [31/46]
シンジ「僕はアスカのものじゃない!! 僕が何しようが僕の勝手だ!!」
アスカ「…!!」
シンジ「だいたい慣れ慣れしいんだよアスカは! なんなんだよ!? 僕とアスカはいつそんなに仲良くなったんだよ!」
アスカ「シ…」
シンジ「ずうずうしいし、しつこいし、うるさいし! もう嫌だ! もう君とは話したくない!」
アスカ「…い…」
アスカ「いや…いやあああぁぁぁ!!」
バシバシ!
シンジ「痛てっ…! や、やめろ…やめろよ!!」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:04:18.08 ID:6F1qAenlP [32/46]
アスカ「…もう…誰も…」
アスカ「誰も信じられない…!」バシバシ
シンジ「やめろっ!!」
ドンッッ
アスカ「!! きゃっ…」
シンジ「あ」
ガンッ ゴロゴロゴロ グシャッ
シンジ「……あ……」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:07:37.31 ID:6F1qAenlP [33/46]
シンジ「……あ……」
アスカ「……」
シンジ「…アス…カ…」
「きゃ…きゃーーー!!」
「惣流さんが…惣流さんが階段のところで…」
「ちょっと惣流さん、惣流さん!!」
「誰か救急車! 救急車呼んで!!」
シンジ「……」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:12:01.66 ID:6F1qAenlP [34/46]
─────
ミサト「…うっ…ひっぐ…ひっぐ…アスカ…アスカぁ…」
リツコ「まさかあの子が階段を踏み外して死んじゃうなんてね…」
ミサト「うぁぁぁぁぁん…」
シンジ「……」
リツコ「…シンジ君、無理な話かもしれないけど…元気出してね」
リツコ「辛いのはわかるけど…でも、いつ新しい使徒が襲ってくるかわからないんだから…」
シンジ「…はい…」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:15:45.34 ID:6F1qAenlP [35/46]
─────
シンジ「……」
レイ「…碇君」
シンジ「…僕が殺したんだ…」
レイ「……」
シンジ「僕が突き落としたんだ…アスカを…この手で…」
レイ「違うわ…あの子は一人で階段から落ちたのよ」
シンジ「違う! 僕が! 僕がやったんだ! その感触も残ってる!」
シンジ「…怖い…怖いよ、綾波…」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:19:21.88 ID:6F1qAenlP [36/46]
シンジ「毎晩夢に出てくるんだ…アスカの顔が…恨めしい目で僕を見てるんだ…」
レイ「無理もないわ…」
シンジ「怖い…本当のことがバレたら…僕は警察に捕まるかもしれない…」
シンジ「怖い…」
レイ「大丈夫よ…」
ぎゅっ
レイ「あなたは私が守るから…」
レイ「あなたには…私がいるから…」
シンジ「…綾波…」
レイ「…だから…私だけを見て…」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:22:55.04 ID:6F1qAenlP [37/46]
─────
シンジ「じゃあミサトさん、行ってきます」
ミサト「……シンちゃん」
シンジ「はい?」
ミサト「大丈夫…? そんなに、無理することないのよ?」
シンジ「…平気です。もう」
ガチャ バタン
ミサト「……」
ミサト「強いな…私なんかより、よっぽど…」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:26:12.42 ID:6F1qAenlP [38/46]
レイ「おはよう、碇君」
シンジ「あ、綾波。おはよう」
レイ「元気そうね」
シンジ「うん…大丈夫。もう平気だよ。綾波がいてくれたから」
レイ「そう…」
レイ「…ねぇ、碇君。明日から、一緒に学校まで行っていい?」
シンジ「え…? う、うん。いいよ、もちろん」
レイ「うれしい…」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:30:37.68 ID:6F1qAenlP [39/46]
─────
トウジ「おうシンジ、いっしょに弁当食おうや」
シンジ「うん」
レイ「…碇君」
シンジ「綾波。どうしたの?」
レイ「お弁当…いっしょに食べない?」
シンジ「え…あ、ご、ごめん。今日はトウジたちと約束しちゃったんだ。だからまた明日ね」
レイ「……」
レイ「そう」スッ
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 04:35:34.31 ID:6F1qAenlP [40/46]
シンジ「え?」
ブシュッッ
シンジ「!! ちょ…!!」
レイ「……」ドボドボドボ
シンジ「な…何やってんだよ綾波!!!」
トウジ「シンジ…ってうわ! なんやいったい! 何やってんのやおまえら!!」
シンジ「わかんないよ!! いきなり綾波がカッターで自分の手首切ったんだ!!」
ケンスケ「おいおいおいおい! ヤバいよこの出血! 早く保健室連れてかなきゃ!」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 05:16:40.58 ID:6F1qAenlP [41/46]
レイ「……」
シンジ「…大丈夫、綾波?」
レイ「ええ」
シンジ「…なんで…なんでいきなりあんなことしたんだよ…」
レイ「……」
レイ「碇君が…いっしょにお弁当食べてくれないから…」
シンジ「!? は…はぁ!? そ、そんなことで…?」
レイ「どうしていいかわからなかったの…」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 05:19:44.38 ID:6F1qAenlP [42/46]
シンジ「……」
シンジ「馬鹿っ! 何考えてんだよ! もう少しで死んじゃうとこだったんだぞ!」
レイ「…ごめんなさい」
シンジ「…もう、あんなことやめてよ。綾波。約束だよ」
レイ「…ええ。約束するわ」
レイ「…碇君も。明日はいっしょにお弁当…食べて。約束よ」
シンジ「…うん、わかった」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 05:26:10.78 ID:6F1qAenlP [43/46]
─────
キーンコーンカーンコーン
レイ「…はい」
シンジ「え、あ…これ」
レイ「お弁当…作ってみたの。食べてみて」
シンジ「う、うん。ありがとう…綾波」
シンジ(…まずい…)
レイ「…どう?」
シンジ「うん…おいしいよ。綾波、料理作れるんだね、すごいな」
レイ「そう」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 05:29:10.51 ID:6F1qAenlP [44/46]
シンジ「…はぁ…」
レイ「…碇君」タッタッタッタ
シンジ「あ、綾波…」
レイ「……」
シンジ「? 綾波? どうしたの?」
レイ「…どうして私のこと置いて一人で帰ろうとしたの」
シンジ「え? どうしてって…」
レイ「約束したのに…」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 05:32:24.72 ID:6F1qAenlP [45/46]
シンジ「え…いっしょに帰る約束なんてしてたっけ…」
レイ「……」スッ
シンジ「!!」
ブシュウッ
シンジ「あ…!! 綾波ぃ!!」
レイ「……」ドボドボドボ
シンジ「馬鹿…!! 救急車! 誰か救急車呼んでください!!!」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 05:37:23.13 ID:6F1qAenlP [46/46]
─────
シンジ「うう…もう嫌だ…」
シンジ「なんなんだよ…なんでこんなことになるんだよ…綾波があんなわけのわかんない子だったなんて…」
シンジ「これだったらアスカの方がまだ全然マシだったじゃないか…」
ガチャッ
ミサト「はぁーい。ただいまシンちゃん」
286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:08:34.61 ID:6F1qAenlP
シンジ「……」
ミサト「ただいまー。今日はいいもの買ってきたわよ…シンちゃん?」
シンジ「……」
ミサト「どうしたのシンジ君…?」
シンジ「なんでも…ないです…」グスッ
ミサト「!! シンジ君…」
289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:12:31.31 ID:6F1qAenlP
ミサト「…泣いてたの?」
シンジ「……」
ミサト「…やっぱり、辛かったのね」
シンジ「え…」
ミサト「そうよね…当たり前よね。あんなに仲の良かったアスカがあんなことになって…」
ミサト「無理して明るくふるまってたのよね。そうよね。そんなに簡単に立ち直れるはずないわよね…」
シンジ(別にそのことで泣いてたわけじゃ…)
ミサト「ごめん…ごめんね気づいてあげられなくて。ごめんね…シンジ君」
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:14:55.12 ID:6F1qAenlP
シンジ「ミサトさん…」
ぎゅっ
シンジ「!!」
ミサト「ごめんね…」
シンジ「うっ…うっ…うああああああ」
ミサト「シンジ君…」
シンジ「うっ…ぐすっ、ぐすっ…ミサトさん…うう…」
292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:17:15.44 ID:6F1qAenlP
─────
ミサト「ん…あんっ…シンジ君…シンジ君…」
レイ「……」
シンジ「ミサトさん…ミサトさん…!」
ギシギシ
ミサト「あっ…お願い…もっと激しくして…」
レイ「……」
シンジ「ミサトさん…!」
ギシギシ
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:19:26.57 ID:6F1qAenlP
ミサト「…私にはこれくらいしかしてあげられないけど…」
ミサト「でも、誰かと肌を重ねていると、少しは辛い気持ちも紛れるでしょ?」
シンジ「はい…」
ぎゅっ
ミサト「!! シンちゃん…」
レイ「……」
シンジ「ミサトさん…とっても…暖かいです…」
ミサト「…ふふ」
295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:21:41.78 ID:6F1qAenlP
─────
シンジ「ごちそう様。それじゃあ、行ってきます」
ミサト「うん、いってらっしゃい」
シンジ「…あ、あの。ミサトさん」
ミサト「何? シンジ君」
296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:25:29.98 ID:6F1qAenlP
シンジ「今日は夜、家にいますか?」
ミサト「え? うん、いると思うけど。どうして?」
シンジ「えっと…その、よかったら…」
シンジ「…今日、急いで帰ってくるから。昨日の…続きがしたいです」
ミサト「っ!!」
ミサト「…ふふ。もー。Hなんだからシンちゃんは」
シンジ「……」
ミサト「わかったわ。私も早く帰ってくるから。シンちゃんも早く帰ってきてね」
シンジ「!! は、はいっ!」
ミサト「…ふふ」
ミサト「…シンジ君のせいにしちゃって。私もしたかったくせに」
297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:28:59.91 ID:6F1qAenlP
─────
シンジ「~♪」
レイ「……」
シンジ「あ、綾波。おはよう」
レイ「おはよう。碇君」ツカツカ
シンジ「ん? どうしたの綾波…」
レイ「昨日…」
シンジ「ん?」
レイ「昨日見てたわ。あなたと葛城司令のこと」
シンジ「は?」
グサッ
299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:31:10.01 ID:6F1qAenlP
シンジ「え…」ボタボタ
レイ「……」
シンジ「…なんで…」ドボドボ
レイ「心配しないで。私も行くから」ブシュウッ
シンジ「あ…綾波…」
レイ「……」ドサッ
シンジ「あや…なみ…」
300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 22:33:16.47 ID:6F1qAenlP
シンジ「……」
ドサッ
シンジ「死ぬ…のか…」
シンジ「使徒にやられるわけでもなく…こんなところで…僕は…」
シンジ「ごめん…ごめんね綾波…ミサトさん…」
シンジ「…ごめんね…アスカ…」
シンジ「……」
310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/29(火) 23:47:43.15 ID:6F1qAenlP
終
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コメント
No title
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ここでの「ほのぼの」は要注意って意味だぞw
No title
アスカは超KYだからねぇ。
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何がほのぼのだよwwwwwwふざけんなwwwwwwwww