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ぬ~べ~「桜ヶ丘高校で謎の怪奇現象ですか…」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 15:35:15.33 ID:TlFWF5SDO [1/60]
校長「うん、ワシは桜ヶ丘高校の校長とは知り合いだから鵺野君、何とか力になってあげて」

鵺野「うーん…桜ヶ丘高校かぁ」

校長「あ、ちなみに女子高みたいだよ」

鵺野「行きます!いや…行かせて下さい!」

校長「じゃあ決まりだね」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 15:41:10.27 ID:TlFWF5SDO
鵺野「でも…桜ヶ丘高校って此処から遠いですよね?」

校長「うん電車で行ってね」

鵺野「お金は?」

校長「勿論、鵺野君の自腹だよ」

鵺野「今…金欠なんですよ給料日前だし…」

校長「仕方ないなぁ…ワシがお金出すよ」

鵺野「ありがとうございます!」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 15:48:49.04 ID:TlFWF5SDO
・・・・・・・・

鵺野「…と言う事でゆきめ君、俺は桜ヶ丘高校に行くから」

ゆきめ「私も一緒に行っちゃダメなんですか?」

鵺野「え?」

ゆきめ「私も一緒に行きたいです!」

鵺野「ダ、ダメだよ」

ゆきめ「何でですか?」

鵺野「ダメったらダメだ!」

鵺野(女子高だと知ったら行かせて貰え無い…)

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 15:50:58.13 ID:TlFWF5SDO
鵺野「じ…じゃあ行くからね」

ゆきめ「はい…無事に帰ってくる事を祈ってますから」

鵺野「大丈夫だって広達に何かあったらゆきめ君頼んだよ」

ゆきめ「はい」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 15:53:09.82 ID:TlFWF5SDO
鵺野「それじゃあバイバイ」

ゆきめ「はい、さようなら」

鵺野(……女子高か女子高生かぁ…)

鵺野(楽しみだな…女子高生…女子高生…ウフフフフ)

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:01:27.72 ID:TlFWF5SDO
桜ヶ丘高校

警備員「よし…見張り終わりっと」

ジャラァーンジャラァーン

警備員「ん…?ギターの音?」


ジャラァーンジャラァーン

警備員「音楽室からだ」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:05:27.60 ID:TlFWF5SDO
ガチャ

警備員「………誰もいないよな?気のせいか」

「…………一緒に」

警備員「…ん?」

「一緒に……一緒に」

警備員「うわ……」

「一緒に……しましょ」

警備員「出たああああああああ」タッタッタッ

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:14:28.07 ID:TlFWF5SDO
唯「また音楽室にお化け出たみたいだよ~」

律「また?」

唯「うん!」

澪「お…お化け……」

紬「最近話題になってるわね音楽室の幽霊」

律「見た事ある人多いし話題になるだろ」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:19:22.96 ID:TlFWF5SDO
唯「そうだね~音楽室の前を通るとギターの音も聞こえるらしいよ!」

律「何で音楽室を毎日使ってる私達は一人も幽霊見てないんだろうな」

紬「不思議ね~」

澪「お化け……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:24:20.92 ID:TlFWF5SDO
律「今日も放課後はお化けと一緒にティータイムやるか!」

澪「い…嫌だ!」

律「大丈夫だって何にも出やしないよ」

紬「りっちゃんは信じていないの?」

律「うん、噂が一人歩きして大きくなったんだよ」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:28:38.19 ID:TlFWF5SDO
律「じゃあ音楽室に行くぞー!」

唯「えー…お化け出るよ…」

律「大丈夫だってそれに練習しないとダメだろ?」

澪「嫌だよ律…」

律「だから毎日、音楽室を使ってる私達が幽霊を一回も見てないんだぜ?ただの噂話だって」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:31:43.45 ID:TlFWF5SDO
音楽室

澪「うぅ………」

律「大丈夫だって何もいないよ」

唯「うーん…でもやっぱり怖いよ」

紬「紅茶入れてくるわね~」

唯「ムギちゃん怖くないの?」

紬「うん…あんまり怖くないわ」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:37:50.78 ID:TlFWF5SDO
唯「何で怖くないの?」

紬「だって…何も悪い事していないでしょ?」

唯「幽霊が?」

紬「えぇ…だから怖くないの」

ガチャ

梓「あ…やっぱり今日も来てたんですね」

唯「あずにゃん!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:42:11.95 ID:TlFWF5SDO
梓「また幽霊出たらしいですね」

律「だなー」

唯「あずにゃんも信じてないんだよね?」

梓「はい、きっと誰かの嘘が広まっただけと思ってます」

さわ子「その通りよ!」

律「さ、さわちゃん…何時から音楽室に?」

さわ子「最初からいたわよ」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:45:59.22 ID:TlFWF5SDO
唯「さわちゃん幽霊より神出鬼没だね!」

さわ子「それより新しい衣装作って来たの!」

律「誰も着ないと思うぞ…」

さわ子「なら無理矢理着せるだけよ……梓ちゃん」

梓「…………へ?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:50:39.94 ID:TlFWF5SDO
鵺野「ふぅ…校長の話しによると音楽室で幽霊が目撃された様だな」

鵺野「とりあえず音楽室に向かうか」

鵺野(あの子スカートの丈短いな…)

鵺野(あの子は胸が大きいぞ)

鵺野(ここは…天国か)

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 16:55:16.22 ID:TlFWF5SDO
「きゃあああああああ」

鵺野「悲鳴!何処からだ?」

「嫌です離して下さい!」

鵺野「近くから聞こえる…」

鵺野「こっちだ!」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:00:43.37 ID:TlFWF5SDO
鵺野「音楽室…此処から悲鳴が聞こえたぞ」

「や、やめて下さい!」

鵺野「待ってろすぐに助ける!」

バンッ

さわ子「早く服を脱いでこの服を着るのよ!」

梓「い、嫌です!」

鵺野「…………あれ?」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:03:04.13 ID:TlFWF5SDO
さわ子「アナタ…誰?」

梓「きゃあああああ!」

鵺野「す、すみません間違いました!」

律「さわちゃんこの人新しい先生?」

さわ子「いえ…違うわ」

梓「そ、それより早く上着返して下さいよ!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:08:39.20 ID:TlFWF5SDO
・・・・・・・・

鵺野「すみませんでした着替え中に音楽室に入ってしまって」

さわ子「あら?全然いいのよ」

梓「よ、よくないです!」

律「そんな事より何で女子高に先生でも無い男の人がいるんですか?」

鵺野「それは……」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:15:31.73 ID:TlFWF5SDO
鵺野「………と言う事です」

唯「わざわざ童守町から来たんですね~」

紬「紅茶です」

鵺野「ありがとう」

律「…でも桜ヶ丘高校で起こってる幽霊騒動を調べに来た霊能力者だなんて」

梓「胡散臭いですね…」

鵺野(ムフフ…どの子も可愛いなぁ)

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:21:32.27 ID:TlFWF5SDO
さわ子「そう言えば校長が霊能力者が来るって言ってたわね~」

鵺野「俺がその霊能力者の鵺野鳴介です」

唯「本当に霊能力者っているんだね!」

律「本当に霊能力者なのかな?」

鵺野「正真正銘の霊能力者だよ音楽室の幽霊も何とかするから安心してね」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:27:10.01 ID:TlFWF5SDO
鵺野「ここが霊が出る音楽室見たいだし調べてもいい?」

律「あ、はいどうぞ」

鵺野「じゃあ……」

さわ子「経文と水晶?何だか本格的ね」

唯「お化けいます?」

鵺野「いないよ…だが微弱な霊気を感じる」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:34:38.67 ID:TlFWF5SDO
鵺野「どうやら本当に此処には霊がいるみたいだ」

律「アハハ……」

鵺野「今は何処かに身を潜めてるらしい霊気からして人に危害を加える霊じゃないみたいだ」

澪「……………」ガクガク

律「だってさ澪」

澪「う、うん………」

紬「鵺野さんケーキありますよ?」

鵺野「え?ケーキ?」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:40:42.41 ID:TlFWF5SDO
紬「食べますか?」

鵺野「も、勿論!」

唯「鵺野先生は小学校の先生なんですよね?」

鵺野「そうだ」

律「あのーずっと気になってたんですけど」

鵺野「なんだ?」

律「何で左手に手袋してるんですか?」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:44:36.45 ID:TlFWF5SDO
鵺野「あぁ…これは左手だけ冷え症なんだ」

律「左手だけですか?」

鵺野「うん」

鵺野(まぁ…鬼が封印されてるなんて言っても信じ無いだろうな)

梓「あ…練習!」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:48:58.71 ID:TlFWF5SDO
唯「えー…今日はお客さんもいるし止めようよ~」

梓「ダ、ダメです!」

鵺野「何の練習をするんだ?」

さわ子「この子達軽音部なの」

鵺野「だから音楽室にいたんですね」

紬「ケーキ持って来ましたよ」

鵺野「おぉぉ!ありがとうえーと…」

紬「紬です琴吹紬です」

鵺野「紬ちゃんありがとう」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:52:59.58 ID:TlFWF5SDO
鵺野「うーん美味しい……」

紬「ありがとうございます」

鵺野「紅茶も美味しいよ」

唯「あーずーにゃん練習嫌だよ~」ダキッ

梓「もー辞めて下さい!」

鵺野「…………」ダラダラ

紬「紅茶が口から零れてますよ」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 17:56:58.95 ID:TlFWF5SDO
鵺野「だ…抱き女の子同士で抱き……」

さわ子「そんなに驚く事じゃないわよ」

紬「ウフフ…………」

鵺野(女子高ではこれが普通なのか…?)

律「鵺野さんは今日ホテルですか?」

鵺野「え、ホテル?……ホテル?」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:01:49.20 ID:TlFWF5SDO
律「ホテルに泊まるんですか?」

鵺野「あ……違うよ、今日はこの学校の宿直室に泊めて貰おうと思って」

さわ子「女の子の体操着とか盗んじゃダメよ?」

鵺野「ぬ…盗みませんよ!」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:06:13.98 ID:TlFWF5SDO
鵺野「そうだ…幽霊に関して何か聞いてないか?」

澪「幽霊…………」

律「あ、あぁ…確かギターの音が聞こえるらしいですよ」

鵺野「ギターの音?」

唯「ジャラァーンって聞こえるらしいです!」

梓「それから…したいよって声が聞こえるみたいです」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:12:52.46 ID:TlFWF5SDO
鵺野「なるほど…」

唯「何かわかったんですか?」

鵺野「少しだけ…とりあえず今日は霊と話してみるよ」

律「霊と話す?」

鵺野「いや…正確には霊の心を読むんだけどな」

紬「霊の心を……」

鵺野「そうだもし俺が考えてる事が当たってたら君達の助けを借りる事になるかもしれない」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:19:26.22 ID:TlFWF5SDO
律「私達の助けを?」

鵺野「あぁ…」

律「そ、そうですか…」

唯「あ…もうこんな時間だよ!」

澪「ほ、本当だ……」

さわ子「もう遅いし早く帰りなさい」

唯「はぁーい」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:23:04.89 ID:TlFWF5SDO
一同「さようなら~」

さわ子「さようなら」

鵺野「さようならー」

さわ子「じゃあ私も職員室に戻るから」

鵺野「はい…さようなら」

さわ子「さようなら」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:30:40.74 ID:TlFWF5SDO
鵺野「ふぅ…霊が現れるまでここにいるか…」

鵺野「だか…何か変だこの学校」

鵺野「まったく浮遊霊を見掛け無い…普通は何処にでも浮遊霊はいるはずだが全然見掛け無い…」

鵺野「何かあるのか…?」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:37:45.57 ID:TlFWF5SDO


鵺野「…………来たか」

ジャラァーンジャラァーン

「したいよ……」

鵺野「やぁ…君か音楽室に現れる幽霊は」

「したいよ…したいよ」

鵺野「聞こえていない…か」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:47:27.66 ID:TlFWF5SDO
鵺野「南無大慈大悲救苦救難…」

鵺野「……俺の声が聞こえ無いなら鬼の手を通せば俺の声が聞こえるはずだ」

鵺野「話してごらん…何がしたいのか…」

鵺野「……………そうかそれが心残りで成仏が出来ない」

鵺野「わかった…必ず成仏させて見せるよ」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:51:16.54 ID:TlFWF5SDO


鵺野「はぁ……寝てた」

唯「あ!目が覚めたみたいだよ!」

律「音楽室で寝てるからびっくりしましたよ」

鵺野「す、すまん…つい」

紬「いいんですよ」

鵺野「それよりみんなに手伝って欲しい事があるんだ」

梓「手伝って欲しい事?」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 18:56:16.28 ID:TlFWF5SDO
鵺野「ちょっと驚くかも知れないが見ててくれ」

唯「はぁ~い」

鵺野「南無大慈大悲救苦救難…ここにいる霊よ姿を現らわせ」

幽霊「したいよ…したいよ…」

澪「ひぃっ!」

唯「お、お化けだ!」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:01:27.45 ID:TlFWF5SDO
梓「本当にいたんだ………」

律「……でもなんか怖くないな想像と違うって言うか」

鵺野「悪霊じゃないからな…この子と一緒に演奏出来るか?」

唯「……え?」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:10:52.84 ID:TlFWF5SDO
鵺野「この子は生前に軽音部でバンドをやっていたらしくてな…学祭で演奏する事を楽しみにしていたんだが前日に交通事故で死んでしまったんだ」

唯「そうなんだ…」

鵺野「学祭で演奏出来なかった…それが心残りとなって成仏出来ないでいる…だから、この子と一緒にバンドをしてほしい」

律「………私達と一緒に演奏すれば成仏出来るんですか?」

鵺野「あぁ…」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:14:08.23 ID:TlFWF5SDO
唯「勿論!やるよ」

紬「えぇ同じ軽音部だし私もやるわ」

梓「私もやります」

律「私も賛成だけど…澪が」

澪「だ、大丈夫…私もやるよ」

鵺野「そうか…みんなありがとう」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:17:35.35 ID:TlFWF5SDO
鵺野「じゃあ…なるべく人を集めてくれないか?」

唯「うん!」

律「澪のファンクラブのメンバーを呼ぶか!」

鵺野「よかったな…」

幽霊「ありがとう…」

鵺野「ん…何かが近付いてくる…これは妖気!」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:23:39.15 ID:TlFWF5SDO
唯「よ…妖気?」

鵺野「あ、あぁ…」

紬「一体…何が近付いてくるの?」

鵺野「妖怪だ…しかし何故このタイミングで」

律「アハハ…この世には妖怪もいるのかー…」

火車「ギィシャアアアアアア」

鵺野「現れたぞ…あれは、火車!」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:31:06.03 ID:TlFWF5SDO
唯「かしゃ?」

鵺野「あぁ…浮遊霊を見境無しに食べる妖怪だ…今まで浮遊霊を見掛け無かった理由は奴が全て食べていたのか…そしてこの霊も狙ってる分けか…」

律「で、でも姿が見えないぞ」

鵺野「見ない方がいい…それより下がっててくれ」

唯「う、うん…」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:35:53.21 ID:TlFWF5SDO
火車「ギィシャアアアアアアアア」

鵺野「ぐっ……」

紬「た、大変…鵺野さん腕から血が!」

鵺野「大丈夫かすり傷みたいな物だよ」

澪「ひぃぃぃ」バタッ

梓「み、澪先輩!」

鵺野「南無大慈大悲救苦し救遭…鬼の手よ今こそその力を示せ!」

唯「ひ、左手が……」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:39:59.07 ID:TlFWF5SDO
鵺野「無に帰れ!」

火車「ギィシャアアアアアア……」シュウウウウ

鵺野「ふぅ……もう大丈夫だよ」

紬「あ、あの…その手は?」

鵺野「鬼の手だよ色々分けあって左手に封じてあるんだ」

唯「かっ…かっこいー!」

律「澪起きろー!」

澪「う……うぅ」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:46:32.38 ID:TlFWF5SDO
澪「よ、妖怪!」

唯「鵺野先生の鬼の手だよ~」

鵺野「あ…そろそろ授業が始まるみたいだし戻った方がいいんじゃないか?」

唯「そうだね~」

鵺野(姿が見えて無いにしろ目の前に妖怪が現れたんだぞ?何でこんなに落ち着いてられるんだ?)

紬「あの…傷の手当を……」

鵺野「大丈夫ツバを付けときゃ直るから」

紬「いえ!それじゃダメです!」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:50:17.38 ID:TlFWF5SDO
紬「唯ちゃん達は先に教室に行ってて…私は鵺野さんの傷の手当するから」

鵺野「え?え?」

唯「うんわかった!先生に言って置くから!」

律「じゃあなムギ」

梓「それじゃあまた…」

澪「……………うぅ」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 19:57:34.10 ID:TlFWF5SDO
鵺野「授業は大丈夫なのか?」

紬「はい、あ…傷口見せて下さい」

鵺野「あ、あぁ……」

紬「あの…幽霊とか妖怪とかって本当にいるんですね」

鵺野「あぁ人魚や化け狐や雪女もいるぞ」

紬「凄いですね~あ、ちょっと染みますよ」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:01:20.85 ID:TlFWF5SDO
鵺野(しっかりした子だなぁ…何処かのコギャルとは大違いだ)

紬「あの…素敵でした」

鵺野「…………へ?」

紬「姿は見えなかったけど妖怪と戦っている鵺野さん素敵でした」

鵺野「そ、そっかありがとう」

紬「いえ…………」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:08:33.64 ID:TlFWF5SDO
紬「あの……」

鵺野「なんだ?」

紬「……結婚とかはしてるんですか?」

鵺野「してないよ…雪女の彼女はいるけど」

紬「そうですか…ごめんなさい」

鵺野「なんで謝るんだ?」

紬「いえ…傷の手当て終わりました」

鵺野「ありがとな」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:10:02.25 ID:TlFWF5SDO
紬「じゃあ私教室に戻りますね」

鵺野「うん、ありがとう紬ちゃん」

紬「いえ…それじゃあさようなら」

鵺野「あ、あぁ…」

紬「…………………」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:14:53.80 ID:TlFWF5SDO
放課後 音楽室

鵺野「いっぱい人が集まったな」

唯「うん!」

鵺野「他の人達には見えないようしておくから存分に演奏してくれ」

律「わかりました!」

鵺野「じゃあ俺も見ようかな」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:20:37.13 ID:TlFWF5SDO
唯「今日は集まって貰ってありがとうございます」

「キャー澪ちゃん!」「カッコイイー」「大丈夫だよー」

唯「実は…今日はある人の為に演奏します…姿は見えないけど私達と一緒に演奏します」

幽霊「………………」

唯「それでは聞いて下さいふわふわ時間」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:25:10.34 ID:TlFWF5SDO
ジャカジャカジャーン

唯「……………ふぅ」

唯「ありがとうございました」

幽霊「みんなありがとう」シュウウ

鵺野「成仏…したか」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:29:18.81 ID:TlFWF5SDO
・・・・・・・・・

鵺野「素晴らしい演奏だったぞ、あの子が成仏出来たのは君達のおかげだありがとう」

澪「い、いえ……」

紬「あの!本当に今日帰るんですか?」

鵺野「あぁ、名残惜しいが仕方ないよな」

律「さようなら鵺野先生」

唯「バイバイ!鵺野先生」

梓「色々とありがとうございました」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:32:49.83 ID:TlFWF5SDO
鵺野「じゃあまた…何か困った事があったら呼んでくれ童守小学生にいるから」

唯「うん!」

鵺野「じゃあ…さようなら」

紬「ま、待って下さい!」

鵺野「ん…?どうしたんだ?」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:37:56.02 ID:TlFWF5SDO
紬「また…来てくれますよね?」

鵺野「あ、あぁ…また来るよ」

紬「よかった…」

唯「あ!ムギちゃんもしかし…ぐむっ」

律「し、静かにしてような」

梓「そ、そうですよ!」

鵺野「それじゃあ…電車の時間が迫って来てるしバイバイみんな」

一同「さようならー」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 20:41:54.52 ID:TlFWF5SDO
澪「いい人だったな」

唯「うん…何だか温かい人だったね~」

紬「……………ぐすっ」

律「ど、どうしたんだムギ?」

紬「ううん…ただ別れたく無かったから」

梓「ムギ先輩……」

紬「……何だか羨ましいわ鵺野さんの生徒達が…本当に」




END

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