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男「女ってのは基本醜い……と、思う……が」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:18:11.50 ID:jcJIR/L60 [1/30]
友「が、なに」
男「男だって醜いとは思う。女が男に対してそう言う事もまぁわからんでもねぇ」
友「だからなに」
男「結局は2次が一番ってこった」
友「世間ではそれを現実逃避と呼ぶんでね?」
男「知らん、誰にも迷惑かけてないから問題ねぇ」
友「それで?」
男「なんか、今日親父が再婚相手を家に連れてくるらしいんだが」
友「おー、再婚すんのお前んち」
男「会いたくないんだよな。再婚相手に」
友「…なんで?」
男「だって……女だぞ?」
友「…………ぇぇー?」
友「が、なに」
男「男だって醜いとは思う。女が男に対してそう言う事もまぁわからんでもねぇ」
友「だからなに」
男「結局は2次が一番ってこった」
友「世間ではそれを現実逃避と呼ぶんでね?」
男「知らん、誰にも迷惑かけてないから問題ねぇ」
友「それで?」
男「なんか、今日親父が再婚相手を家に連れてくるらしいんだが」
友「おー、再婚すんのお前んち」
男「会いたくないんだよな。再婚相手に」
友「…なんで?」
男「だって……女だぞ?」
友「…………ぇぇー?」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:22:39.76 ID:jcJIR/L60
友「……そりゃぁ女だろうよ、再婚相手だし」
男「うんまぁ、そうなんだけどな?」
友「祝ってやろうって気持ちはあるんだろ?」
男「うん、まぁ」
友「……お前の家族にもなるわけだぞ?」
男「やっぱりそうだよな」
友「前から思ってた事をそろそろ言ってもいいか?」
男「みずくせぇな、んだよ言え」
友「女性恐怖症って奴じゃね?お前」
男「……」
友「……」
男「……」
男「…………ね、ねぇよ」
友「どもんな」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:26:59.44 ID:jcJIR/L60
男「いや、というか違う!というか違うにきまってる!じゃないと俺のこの女を醜いと思ってる感情はどう説明するんだ」
友「具体的にどう醜いのよ」
男「いや、話すと長くなるから」
友「あー、やめとく」
男「うん」
友「とにかく。まぁもう今日は大学も終わったしさ、帰れば?」
男「うーん……それでだな」
友「再婚相手とのご対面って奴だ。新たな家族との始まりの日って奴だ」
男「でもなぁ……あの、あれだ。お前んち…あの」
友「彼女来るから駄目だ」
男「いや……別に泊まろうってわけじゃねぇんだ。ゲームとかアニメとかそういう事で遊ぶだけで泊まるとかそんなんじゃなくて」
友「帰れ」
男「……」
友「じゃ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:34:39.21 ID:jcJIR/L60
男の家
男「ただいま」
父「おー!帰ったか」
男「じゃあ俺は部屋に行って寝るので」
父「まぁ待たんか。言っただろうが、今日から新しい家族が増えるって」
男「あー、聞こえない聞きたくないというか知らん勝手にしろ」
父「……お前なぁ」
男「んだよ!俺がこうなったのも親父があんな奴と結婚したのがわりぃんだろうが!」
父「……」
男「いや落ち込むなよ。事実だろうが、慰めるとでも思ってんのかこの俺が」
父「ところでだ。もうすぐ相手が来るからな」
男「スルー!?」
父「部屋着に着替えてもいいが普通の恰好にしとけよ。何しろお前とのファーストコンタクトだからな!がははっ!!」
男「うわ……マジ死ねよこいつ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:42:31.30 ID:jcJIR/L60
父「まぁまぁ!今度お前のお母さんになる人はとっても優しくて!清楚で!最高な人だ。なにせこの俺が惚れこんでしまったぐらいだから」
男「説得力のかけらもねぇな」
父「会ってみればすべてわかる!お前はいつか俺に感謝することになるだろう。こんなにすばらしい人と家族になれたのは親父のおかげだってな」
男「付き合ってられるかボケ、部屋行って寝る」
父「来たら起こすぞ。お前にサプライズも用意してあるんだ」
男「起こしに来たら殴る」
父「怖い事言うなよ」
男「マジで」
父「……」
男「おやすみ」
バタンッ
男「あー……会いたくねぇ……夢であってくれ……」
ゴロンッ
男「……寝て起きたら夢だったって事にしてくれ神様…………はぁ……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:47:57.60 ID:jcJIR/L60
数時間後
ガチャッ
男「……zzz」
「……うわ」
「えー……かっこよくない」
「それどころか見てよこれ……」
「ゲッ……何これ」
「アニメのDVDとかじゃないの?……こいつあれだよ。多分オタクって奴だと思う」
「……さいあく」
「……家族になるんでしょ?私達、こいつと」
「うぇ……」
「「………はぁ……」」
男「……うっぜぇな……んだよ」 ゴシゴシ
「あ」
男「ん……」 パチッ
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:52:18.77 ID:jcJIR/L60
男「……」
「……」
「……」
男「…………ぇ……」
「あ、あの…えっと私たちはその……」
「えーと…なんて言えばいいの?これ」
男「……」
「あ、あの……あなたのお父さんが再婚した相手てのが」
「私たちの母さんで」
男「…………」
「つ、つまり私たちは……その」
「母さんがあなたのお父さんと再婚したからその……」
男「………出てけ」
「「え?」」
男「つか、親父呼んでこい」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:59:01.35 ID:jcJIR/L60
「親父って……」
男「俺の親父呼んできて。1階にいるんだろうし」
「……よ、呼んでくれば…いいんですか?」
男「……」
「わかりました」
「な、なにあいつ……眼つきチョー怖かったんですけど」
「う、うん……もうやだぁ……」
男「……」 ゴロンッ
ガチャッ
父「どしたー?起きたんなら下に降りてk」
男「なぁ」
父「な、なんだ?」
男「再婚……おめでとう」
父「あ、ああ……ありがとう」
男「お祝いに、殴っていいか?」
父「な、なんだぁ?そんなにうれしかったのかゴフッ!!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 02:07:09.13 ID:jcJIR/L60
30分後
リビング
ガチャッ
「あ、降りてきた」
「シッ!」
父「いやぁすまんすまん!ちょっと色々あってな!がははっ!」
男「……」
父「こいつが私の息子だ。まぁもう分かってると思うがちょっと変な奴でな。悪い奴じゃないんだがね。ほれ挨拶」
男「……」
父「おいって」
男「はじめまして」
「……」
「……」
?「男さんですね。はじめまして」ニコッ
男「……えっと」
義母「あなたの新しいお母さん……と言っても、まぁお母さんみたいな事は出来ないかもしれないのですが、この度あなたのお父さんと再婚させて頂きました。
えっと……よろしくお願いします。ふふっ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 02:14:40.43 ID:jcJIR/L60
男「……」
父「ま!とにかくそういう事だ!」
男「……」チラッ
「……」
「……」
義母「あ、えっと。この二人は、私の娘です」
男「そうですか」
父「いやぁ!びっくりさせようと思ってな?お前には内緒にしといたんだ!」
男「そうですか」
義母「……ほら、自己紹介して」
義妹1「……はじめまして」
義妹2「……はじめまして」
男「……はじめまして」
義母「……え、えっと」 チラッ
父「うんうん!」
男「……スゥー……ハァー……えーと……ちょっといいですか?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 02:29:40.44 ID:jcJIR/L60
ふろ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:03:25.50 ID:jcJIR/L60
義母「はい、なんでしょうか?」
義妹1「……」
義妹2「?」
男「えっと……ここで一緒に暮らすって事でいいんですか?今日から」
義母「えっと……はい。住んでいた賃貸住宅はもう契約を解除させてもらったので……その」
父「家族になるんだから当然だ!何を言っとるんだお前は」
男「……わかりました。今日からよろしくお願いします」
義母「はい。うふふっ」
義妹1「……お願いします」
義妹2「……」 ペコッ
父「さってと!それじゃあ自己紹介も終わった事だし!さっそく……お酒でも飲みますか!」
義母「うふふっ、昨日も飲みましたよね?」
父「ま、細かい事は気にせずに!あ、そうそう。一緒に暮らすって言っても俺と義母さんは今日から離で暮らすからな!」
義妹1「え!?」
義妹2「お母さん!?」
男「……」
義母「そ、そうなんですか?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:14:08.73 ID:jcJIR/L60
父「まぁま!いいじゃないか。この家は部屋が少ない、子どもたちの部屋を確保したら我々が暮らすスペースの確保が少し難しくて、あははっ、お恥ずかしい」
義母「……確かに、そうですね」
父「子どもたちにはゆったりとしたスペースで暮らして欲しいという事で前に話したでしょう。なのでこういう形の方がいいかなと思ったんだけど」
義母「はい。……賛成です。ふふっ」
父「ま!暫くは新婚気分で生活しようって事ですな!夕食などの時はここで食べるのでもいいし!」
義妹1「ちょ、ちょっと待って下さい!」
義妹2「そ、そうです!待って下さい」
父「ん?どうしたのかな?」
義妹1「って事は……私たちって……こ、この人と?」
義妹2「3人で暫く……ここで生活するって事ですか?……3人で?」
父「ま、そういう事になるかな!あ、でも食事は基本皆で食べる事にしよう!ね!?」
義母「うふふっ、あなた達も新しいお兄さんと一緒に生活して、早く仲良くなってね」
男「……」
義妹1「……で、でも…その……」
義妹2「ねぇ?……」
父「なーに!最初は戸惑うかもしれないけどそのうち慣れるさ!私たちは家族になったんだからな!じゃ!行きましょうか!」
義母「じゃあ、えっと……はい」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:21:40.89 ID:jcJIR/L60
10分後
リビング
義妹1「……」
義妹2「……」
男「…………ふー……」
義妹1「……いつも、あんな感じなんですか?」
男「?」
義妹2「あなたのお父さんです」
男「まぁ……えー……と、言いたいことが何十個かある」
義妹1「……私たちも」
義妹2「……あります」
男「そっちが何を一番に言いたいのかは知らないけど俺からまず言わせてもらう。俺の話ってか俺の事を説明すれば君たちの疑問は解決すると思うから」
義妹1「………」
義妹2「…どうぞ」
男「……敬語やめるけどいいか?そっちも俺に対して敬語使わなくていいから」
義妹1,2「「……」」 コクッ
男「んじゃまぁ……最初からズバっといくけど、俺はお前らが大嫌いだ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:28:45.35 ID:jcJIR/L60
義妹1「……」
義妹2「……」
男「てか敬語って俺最初から使ってなかったな。さっきのは忘れて、そっちが敬語使わなくていいってのはそのままで」
義妹1「嫌いってどういう事?」
義妹2「……なんなの?」
男「うんまぁそうだろうね。簡単に言うと、俺は女が嫌いなんだ。本当に大嫌いと言ってもいい」
義妹1「……」
義妹2「……意味わかんない」
男「なんで嫌いになったのかは言いたくないから言わない。けど俺は女は醜いと思ってる。
お前ら女は基本的に男に媚びる為に生きてると言っても問題ない。俺の中での女ってのはそういう奴ばっかり。」
義妹1「何言ってんのか理解できないんだけど?」
男「お前ら化粧とかするだろ?」
義妹2「高校生だしそんなの当たり前じゃん。バカ?
男「何のために?」
義妹1「そりゃ綺麗に見られたいからに決まってんじゃん。何言ってんのよさっきから」
男「男に綺麗に見られたいから化粧すんだろ?」
義妹2「はぁ?確かにそれもあるんだろうけど私たちは別に…ねぇ?」
義妹1「つか男に媚売る為に化粧するって20代後半のババアがする事でしょ?私たちは只のお遊びレベルなんですけど」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:38:05.09 ID:jcJIR/L60
男「見苦しい言い訳してんじゃねぇよ、女が化粧するのはスッピンに自身がねぇからだろ。
よくブッサイクな奴が化粧してアイメイクとかして目玉すっげぇでかく見せて私綺麗とかやってるの見ると吐き気するわ」
義妹1「……お言葉ですが私たちはスッピンも綺麗なほうだから」
義妹2「というかその人だって別にあんたにそんな事言われる筋合いなんてないと思うんだけど?勝手じゃん」
男「確かに勝手だな。でもそういう奴に限って化粧は男を惹きつける為にやってるって想いが強いもんだ。
んでまたそういう奴に限ってその男から不細工と言われたら発狂すんだよなこれが。
自分の面を化粧で隠しててさ、それを否定されたら発狂。もうね、そんなので怒るなら最初からスッピンでいろボケって感じ」
義妹1「むかつくんだけど、なにこいつ」
義妹2「だからー、あんたにそんな事言われて私たちにどうしろっての?」
男「別に?俺は今女の醜い部分について言ってるだけだ。お前らが自分は当てはまらないなと思ったんならそれでいい。
俺は女をこう見ているって事をお前らに言ってるだけだ。」
義妹1「だからなんでそれを私たちに言う必要があるのよ!勝手に思ってればいいじゃん」
義妹2「もうさーなんか色々メンド臭いってあんた」
男「俺のお前らに対する態度が何故こんな感じなのかっていう事の説明責任を果たすべきだと思うから言ってるだけだ。げんなりするだろうがもうちょっと付き合え」
義妹2「嫌なんだけど」
義妹1「あー……うざ」
男「まぁ今言った感じの事は俺が女が嫌いな事の本質の部分とはまた別なんだけどな。序章って奴だ」
義妹1「もう部屋に行っていいですかー?」
義妹2「というか離に行って向こうで暮らしていいですか?」
男「聞けボケ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:45:36.05 ID:jcJIR/L60
義妹1「もうあんたほんとうざい。キモイし」
義妹2「同感」
男「女ってのは本能かなんか知らんが論理的に話を聞こうって奴が少ない気がする。今のお前らがそれだ。
俺が順序良く説明しようとしてるのにもう感情的になって話聞くの拒否したがってる。」
義妹1「だってうざいじゃん」
義妹2「うざい話聞きたくないっての事の何が悪いわけ?」
男「お前らは自分達の醜い部分を自覚させられる事から逃げようとしてるだけっつってんだよ。女ってみんなこうだよな。
自分が嫌だと思った事はすぐに耳を塞いで聞こうとしねぇ」
義妹1「……チッ…じゃあ思う存分言ってみればいいじゃん!聞いてやろうじゃん?」
義妹2「ふん……」
男「ま、じゃあもう結論から言うけど。お前ら女は生き方が汚い奴が多すぎる。だから嫌いだ」
義妹1「生き方汚いだって」
義妹2「えらい言われようだ事で」
男「お前らって今の社会は男尊女卑だと思うか?」
義妹1「は?……まぁそうなんじゃない?色んな社会において男の方が優遇されてるってのは良く聞くし」
義妹2「うん、それがなに?思ってるけど?今の社会は男尊女卑」
男「んでお前らは男女平等を叫ぶと、ナメてんのか」
義妹1「はぁ?」
義妹2「だから何が?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:55:00.16 ID:jcJIR/L60
男「言っといてやるけど、今の世の中は女尊男卑社会だ」
義妹1「……」
義妹2「……」
男「男は社会に出て家族の為の泥のように働く。で、専業主婦の女どもは夫が必死こいて稼いだ金を
管理して自らの欲望を満たすためにそれを使いまくる。俺の知ってる女像はそういう奴だ」
義妹1「……話にならない。そういう人はどうかと思うけどそれを女全体として見るとかどういう事?」
義妹2「……」
男「社会に出た女もそうだ。男女平等を叫びながらいざ男と同じ様な仕事を任されて失敗すると「だって私女だし」理論を展開する。
てめぇが男女平等を叫んだから同様に扱って自分が失敗したらその自分の責任を棚に上げて平気で自分が女だからできないとかほざく」
義妹1「……」
義妹2「……」
男「女は陰口もすごいよな。あれが女の醜さを物語る上で欠かせないもんだ。女は嫉妬深いからな。自分がいつも一番じゃねぇとゴネる。」
義妹1「あんたの妄想ばっかじゃい?それ」
義妹2「女が嫌いな癖にお詳しいですね、あはは」
男「女はムカつく奴がいると感情的に集団で固まってムカつく奴を集中攻撃する。男はそんな事はしねぇよ
実に醜い。」
義妹1「……そろそろ我慢できない」
義妹2「こっちからも言いたい事があるんだけど?当然聞いてくれるよね?」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:08:50.27 ID:jcJIR/L60
男「俺は今まで今言ってきた様な女は醜いって思える様な女像を結構見てきたんでな。嫌気がさしてんだ。
だから女が嫌いだ」
義妹1「だからー、こっちの話も聞けよ」
義妹2「ほんとになんかあれだね……キモイねあなた。頭の病気なんじゃないの?
さっき起こしに行った時に見たけどあなたってアレでしょ?オタクって奴でしょ?アニメみて萌えーとか言ってる人種なんでしょ?」
義妹1「ほんとキモイ。生理的に無理なんだよね」
男「……」
義妹2「あなたが散々言ってきた「女は醜い」に関する説明だけどさ。そんなの私たち女から見た男に関しても似た様なものだと思うんだよね」
義妹1「そうそう、男だって醜い」
義妹2「自分が都合が悪くなったらすぐに話をすり替えるってのは女に限らず男も多い…ってかむしろ男の方が多いでしょ」
義妹1「女が化粧するのだって男が女に綺麗さを常に求めてるからじゃん」
義妹2「高校生以上の女の人とかってもう必ず化粧しなきゃいけないみたいな風潮でさ、毎日毎日それなりに忙しいのにスッピンで
は出かけられないから頑張ってメイクするってのの繰り返しでしょ?そういう女側の苦労を一切考えもせず自分勝手に
不細工だなんだとか主張されたら溜まったもんじゃないっての。女をナメてんのか」
義妹1「女尊男卑云々って言ってたけど、あんたの言ってた女の人の感じは確かによくないかも知れない。
でも男だって自分が失敗して女が成功した時とかになんだかんだでイチャモンつけたりするじゃんネチネチとさ。
女にも陰湿なのはいるけど男にだっているっての。どっちもこういう部分はよくないと思うけど男にも当てはまる事を
アンタは女限定で一方的に捲くし立てて何様のつもりだっての」
男「…………よく喋るなお前ら」
義妹1,2「「あんたにイラついてんだよこのキモ野郎!!」」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:15:51.15 ID:jcJIR/L60
男「イラついてるねぇ……お前らも男が嫌いだったり?」
義妹1「男ってかアンタみたいなキモイ考え方が脳にこびりついてそうな奴は大嫌い」
義妹2「そう。私たちは男が嫌いなんじゃなくてアンタが嫌いなの」
男「……ふむ」
義妹1「……あー……疲れた。こんなに怒ったのっていつぶりだっけ?」
義妹2「昔母さんの事貶した奴らをめちゃくちゃに罵倒した時以来かも」
義妹1「あったねそんなことも」
義妹2「はぁ……」
男「……」 ガチャッ バタンッ キュポ コポコポ
男「……ん」 コト コト
義妹1,2「「え?」」
男「……麦茶」
義妹1「……急になに」
義妹2「……」
男「……前置き終了って奴だ。ちょっとお互い休戦するための一杯って奴、まぁ飲めよ」
義妹1「……」
義妹2「……」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:24:23.83 ID:jcJIR/L60
1分後
男「ふぁぁ……あー……久しぶりに喋りまくったから疲れた」
義妹1「……」 ゴクッ
義妹2「…………」ゴクッ
男「喉乾いてただろ」
義妹2「うるさい。いきなりなに」
義妹1「何企んでんだよこいつ」
男「……何から話せばいいか……あーめんどくせ」
義妹1「もう別にしゃべんなくていいよ。お互いがお互いを嫌ってるって認識出来たわけだし」
義妹2「そうそう、もういいよ」
男「えーと……まず、誤解を解くというか……まぁ誤解でもなんでもないんだが取り敢えず言っときたい事がある」
義妹1,2「「……」」
男「俺は、お前らが今俺に抱いている印象よりは……少しだけ、多分少しだけだが……まともな人間だ」
義妹1「はぁ!?」
義妹2「えっと……頭がおかしいんですか?」
男「いや聞けよ今から説明するから」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:36:13.67 ID:jcJIR/L60
男「今から俺が言う事に関してだけど、お前らに同情してもらおうとかそういう思惑は全く一切ないってのは本当に信じてくれ」
義妹1「……なに?」
男「俺は女が嫌いだ」
義妹2「聞いたっての」
男「で、俺は女は嫌いだけど、それを……治したいと思ってる」
義妹1「え?」
義妹2「?」
男「俺が女を嫌いになったのは、母親の影響だ」
義妹1「母親…」
義妹2「その感じなら……予想できちゃうんだけど」
男「まぁかもな。予想通りだと思うよ。俺の母親はゴミだった、自分の母親をこういうのはどうかと思うけど
俺の母親だった人間は俺がお前らにさっき言った「女の醜さ」って奴を全部最高レベルで持ってたって感じの人間だったんだ」
義妹1「……同情するわ……とかでいいの?」
男「だから前置きしただろ。いちいち同情してもらうために後出ししたわけじゃねぇよ。
お前らと家族になるって状況に放り込まれたから、お前らと暮らす事になったっぽいから言っとかなきゃ色々メンド臭そうな事に
後々なりそうだから、淡々と俺がこうなった経緯を話そうとしてるだけだ。事実を言ってるだけ」
義妹2「……それで?」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:44:30.28 ID:jcJIR/L60
義妹1「正直予防線貼りまくってる感じは否めないけど……ま…それで?」
男「まぁこういうのはいくら言ってもそういう印象持っちまったら変えられないからな。
予防線張りまくってて今の話をしてるって受け取ってくれてもいいや……」
義妹2「……」
男「結論として、俺は、お前らに自分という人間を暴露する事に決めたからそれを実行した。家族になるってのはそういう事だと思うから」
義妹1「……」
男「今お前らにとっての俺の印象は最悪だろう。それは俺も客観的に自分はこう写るんだろうなってのを想像できるから分かる。
でも、俺と言う人間はこうなんだ」
義妹2「……」
男「……俺は、女が嫌いだ。これは中々もう変わらないと思う、刷り込みレベルになっちまってるから。でも、さっき俺がお前らに浴びせまくったアホみたいな言葉に対する
お前らの反応見て、お前らは俺が嫌ってる女っていう像には当てはまらないってのはもう分かった。それが知りたかったんだよ。もし俺の母親みたいな……あの野郎みたいな反応しやがったら
ここで全部話は終わらせるつもりだった」
義妹1「……試してたってわけ?」
男「試すって言葉は語弊があるかもだが、確かめたかった」
義妹2「……」
義妹1「……」
男「………悪かった」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:50:20.49 ID:jcJIR/L60
義妹1「……なんか、あんたってメンド臭いんだね」
男「ひねくれてるしな俺」
義妹2「友達いないタイプでしょ」
男「いなくはないが少ない」
義妹1「女が嫌いなのは本当に嫌いなんだけどまぁ治したいとは思ってるって事ね。要は」
男「……まぁ」
義妹2「……似てるね」
義妹1「ね」
男「は?」
義妹1「あんたが察しのいいタイプかどうか分かんないけどまぁ簡単に言うと……ね?」
義妹2「私たちも……あんた系かもって事だよ」
男「……は?」
義妹1「あ、こいつ多分鈍い奴だ」
義妹2「……みたいね」
男「何言ってんだ?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:55:34.57 ID:jcJIR/L60
義妹1「私たちはあんたみたいな男が嫌いって言ったじゃん」
男「言ったな」
義妹2「でも普通の男の人は別に嫌いじゃないって言ったでしょ」
男「……まぁ男が嫌いじゃなくてお前が嫌いとは言われた気がする」
義妹1「それちょっと嘘になるかも」
義妹2「だね」
男「え?」
義妹1「私達、男の人は……全体的にちょっとだけ苦手って事」
義妹2「あんたが女を嫌いになったのと似た様な感じでね……私たちも過去にちょっとあったて事だよ。ここまで言えば分かるでしょ」
男「……」
義妹1「……」
義妹2「……」
男「……父親?」
義妹1,2「「正解」」
男「……」
義妹1「まぁ要は、私たちの父親だった人間もそれなりにひどかったって事ね」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:01:21.64 ID:jcJIR/L60
義妹2「母さんに色々な家の事を全部押し付けて、自分は浮気とかしちゃって……最悪だったねあいつは」
男「……」
義妹1「あー……なんかこれ私たちが逆に同情誘ってる様にならない?客観的に見て。それは嫌なんだけど」
義妹2「まぁでも、しょうがないよ」
男「……」
義妹2「あんたが自分を暴露したって言うから私たちもちょっと暴露したってだけ。これでお互いがどういう人間かちょっと分かったって事でしょ」
義妹1「会った初日にしてはお互いの理解度は結構なものになったかもね」
男「…………」
義妹2「なんか言ってよ」
男「……お前らって、母親好きだろ」
義妹1「当然」
義妹2「大好き。だから再婚にもOKしたし。私たちを一生懸命育ててくれた人に幸せになって欲しいと思ったから」
男「……」
義妹2「そういうの聞くって事は」
義妹1「あんたも父親の事好きなんでしょ」
男「まぁ、そりゃ嫌いじゃねぇよ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:08:32.74 ID:jcJIR/L60
義妹1「でもさ、もしそうなら何でこういう説明の仕方しか出来なかったの?」
男「え?」
義妹2「最初に女は嫌い宣言しなくてももうちょっと別の言い方あったんじゃない?って事」
男「……いや、お前らは予め聞いてたんだろ?」
義妹1「なにを」
男「再婚相手に息子がいるって事」
義妹2「そりゃね。だから二人で最初は丁寧語の方がいいかなとか打ち合わせしたりしてたし」
男「俺はお前らの存在知らされてなかったんだっての」
義妹1「あ……そうなの」
男「そうだよ!だからいきなり現れやがったお前らにテンパっちまったんだよ!つか今もテンパってるから
……再婚相手の女の方、お前らの母親の事だけど……その人とは比較的どう話そうとかは実は考えてたよ何となくは」
義妹2「でも私たちの登場に関してはノープランだったってわけね」
義妹1「ああ、なるほど……いやでももうちょっとなんか言い方あったでしょ」
男「……もういいよ……言いたいことが伝われれたんだから結果オーライって事にしろや」
義妹1「まぁいいけど……麦茶ちょうだい」
義妹2「私ももう一杯」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:13:51.54 ID:jcJIR/L60
2分後
男「で……だ」
義妹1「なに」
義妹2「?」
男「俺達は一応これからこの家で暮らす事になったわけだが」
義妹1「まぁしょうがないよね」
義妹2「だから?」
男「お前らは俺の事をキモイと言ってた様に、俺はまぁアニメとか見る。顔もブサイクな方だ」
義妹1,2「「だから?」」
男「……まぁ、なんかこんな俺だが……まだ女のお前らに関して嫌悪感を抱いてしまうような俺だが……」
義妹1「……」
義妹2「……」
男「まぁなんだ。………よろしく」
義妹1「……ん」
義妹2「……よろしく」
男「麦茶飲も……」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:17:42.62 ID:jcJIR/L60
その夜 友の家
~~♪
友「ん?」
友彼女「だれー?」
友「女性恐怖症っぽいけど根はいい奴」
友彼女「ふーん?……ふぁぁぁ♪」
友「……」パカッ
【なんかメンド臭い状況に置かれたけどまぁ頑張る】
友「……?」
『まぁよく分からんが頑張れ』
ピッ
友「……んー」 ゴソゴソ
友彼女「んんー♪」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:18:12.72 ID:jcJIR/L60 [30/30]
一部完
ノシ
友「……そりゃぁ女だろうよ、再婚相手だし」
男「うんまぁ、そうなんだけどな?」
友「祝ってやろうって気持ちはあるんだろ?」
男「うん、まぁ」
友「……お前の家族にもなるわけだぞ?」
男「やっぱりそうだよな」
友「前から思ってた事をそろそろ言ってもいいか?」
男「みずくせぇな、んだよ言え」
友「女性恐怖症って奴じゃね?お前」
男「……」
友「……」
男「……」
男「…………ね、ねぇよ」
友「どもんな」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:26:59.44 ID:jcJIR/L60
男「いや、というか違う!というか違うにきまってる!じゃないと俺のこの女を醜いと思ってる感情はどう説明するんだ」
友「具体的にどう醜いのよ」
男「いや、話すと長くなるから」
友「あー、やめとく」
男「うん」
友「とにかく。まぁもう今日は大学も終わったしさ、帰れば?」
男「うーん……それでだな」
友「再婚相手とのご対面って奴だ。新たな家族との始まりの日って奴だ」
男「でもなぁ……あの、あれだ。お前んち…あの」
友「彼女来るから駄目だ」
男「いや……別に泊まろうってわけじゃねぇんだ。ゲームとかアニメとかそういう事で遊ぶだけで泊まるとかそんなんじゃなくて」
友「帰れ」
男「……」
友「じゃ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:34:39.21 ID:jcJIR/L60
男の家
男「ただいま」
父「おー!帰ったか」
男「じゃあ俺は部屋に行って寝るので」
父「まぁ待たんか。言っただろうが、今日から新しい家族が増えるって」
男「あー、聞こえない聞きたくないというか知らん勝手にしろ」
父「……お前なぁ」
男「んだよ!俺がこうなったのも親父があんな奴と結婚したのがわりぃんだろうが!」
父「……」
男「いや落ち込むなよ。事実だろうが、慰めるとでも思ってんのかこの俺が」
父「ところでだ。もうすぐ相手が来るからな」
男「スルー!?」
父「部屋着に着替えてもいいが普通の恰好にしとけよ。何しろお前とのファーストコンタクトだからな!がははっ!!」
男「うわ……マジ死ねよこいつ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:42:31.30 ID:jcJIR/L60
父「まぁまぁ!今度お前のお母さんになる人はとっても優しくて!清楚で!最高な人だ。なにせこの俺が惚れこんでしまったぐらいだから」
男「説得力のかけらもねぇな」
父「会ってみればすべてわかる!お前はいつか俺に感謝することになるだろう。こんなにすばらしい人と家族になれたのは親父のおかげだってな」
男「付き合ってられるかボケ、部屋行って寝る」
父「来たら起こすぞ。お前にサプライズも用意してあるんだ」
男「起こしに来たら殴る」
父「怖い事言うなよ」
男「マジで」
父「……」
男「おやすみ」
バタンッ
男「あー……会いたくねぇ……夢であってくれ……」
ゴロンッ
男「……寝て起きたら夢だったって事にしてくれ神様…………はぁ……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:47:57.60 ID:jcJIR/L60
数時間後
ガチャッ
男「……zzz」
「……うわ」
「えー……かっこよくない」
「それどころか見てよこれ……」
「ゲッ……何これ」
「アニメのDVDとかじゃないの?……こいつあれだよ。多分オタクって奴だと思う」
「……さいあく」
「……家族になるんでしょ?私達、こいつと」
「うぇ……」
「「………はぁ……」」
男「……うっぜぇな……んだよ」 ゴシゴシ
「あ」
男「ん……」 パチッ
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:52:18.77 ID:jcJIR/L60
男「……」
「……」
「……」
男「…………ぇ……」
「あ、あの…えっと私たちはその……」
「えーと…なんて言えばいいの?これ」
男「……」
「あ、あの……あなたのお父さんが再婚した相手てのが」
「私たちの母さんで」
男「…………」
「つ、つまり私たちは……その」
「母さんがあなたのお父さんと再婚したからその……」
男「………出てけ」
「「え?」」
男「つか、親父呼んでこい」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 01:59:01.35 ID:jcJIR/L60
「親父って……」
男「俺の親父呼んできて。1階にいるんだろうし」
「……よ、呼んでくれば…いいんですか?」
男「……」
「わかりました」
「な、なにあいつ……眼つきチョー怖かったんですけど」
「う、うん……もうやだぁ……」
男「……」 ゴロンッ
ガチャッ
父「どしたー?起きたんなら下に降りてk」
男「なぁ」
父「な、なんだ?」
男「再婚……おめでとう」
父「あ、ああ……ありがとう」
男「お祝いに、殴っていいか?」
父「な、なんだぁ?そんなにうれしかったのかゴフッ!!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 02:07:09.13 ID:jcJIR/L60
30分後
リビング
ガチャッ
「あ、降りてきた」
「シッ!」
父「いやぁすまんすまん!ちょっと色々あってな!がははっ!」
男「……」
父「こいつが私の息子だ。まぁもう分かってると思うがちょっと変な奴でな。悪い奴じゃないんだがね。ほれ挨拶」
男「……」
父「おいって」
男「はじめまして」
「……」
「……」
?「男さんですね。はじめまして」ニコッ
男「……えっと」
義母「あなたの新しいお母さん……と言っても、まぁお母さんみたいな事は出来ないかもしれないのですが、この度あなたのお父さんと再婚させて頂きました。
えっと……よろしくお願いします。ふふっ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 02:14:40.43 ID:jcJIR/L60
男「……」
父「ま!とにかくそういう事だ!」
男「……」チラッ
「……」
「……」
義母「あ、えっと。この二人は、私の娘です」
男「そうですか」
父「いやぁ!びっくりさせようと思ってな?お前には内緒にしといたんだ!」
男「そうですか」
義母「……ほら、自己紹介して」
義妹1「……はじめまして」
義妹2「……はじめまして」
男「……はじめまして」
義母「……え、えっと」 チラッ
父「うんうん!」
男「……スゥー……ハァー……えーと……ちょっといいですか?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 02:29:40.44 ID:jcJIR/L60
ふろ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:03:25.50 ID:jcJIR/L60
義母「はい、なんでしょうか?」
義妹1「……」
義妹2「?」
男「えっと……ここで一緒に暮らすって事でいいんですか?今日から」
義母「えっと……はい。住んでいた賃貸住宅はもう契約を解除させてもらったので……その」
父「家族になるんだから当然だ!何を言っとるんだお前は」
男「……わかりました。今日からよろしくお願いします」
義母「はい。うふふっ」
義妹1「……お願いします」
義妹2「……」 ペコッ
父「さってと!それじゃあ自己紹介も終わった事だし!さっそく……お酒でも飲みますか!」
義母「うふふっ、昨日も飲みましたよね?」
父「ま、細かい事は気にせずに!あ、そうそう。一緒に暮らすって言っても俺と義母さんは今日から離で暮らすからな!」
義妹1「え!?」
義妹2「お母さん!?」
男「……」
義母「そ、そうなんですか?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:14:08.73 ID:jcJIR/L60
父「まぁま!いいじゃないか。この家は部屋が少ない、子どもたちの部屋を確保したら我々が暮らすスペースの確保が少し難しくて、あははっ、お恥ずかしい」
義母「……確かに、そうですね」
父「子どもたちにはゆったりとしたスペースで暮らして欲しいという事で前に話したでしょう。なのでこういう形の方がいいかなと思ったんだけど」
義母「はい。……賛成です。ふふっ」
父「ま!暫くは新婚気分で生活しようって事ですな!夕食などの時はここで食べるのでもいいし!」
義妹1「ちょ、ちょっと待って下さい!」
義妹2「そ、そうです!待って下さい」
父「ん?どうしたのかな?」
義妹1「って事は……私たちって……こ、この人と?」
義妹2「3人で暫く……ここで生活するって事ですか?……3人で?」
父「ま、そういう事になるかな!あ、でも食事は基本皆で食べる事にしよう!ね!?」
義母「うふふっ、あなた達も新しいお兄さんと一緒に生活して、早く仲良くなってね」
男「……」
義妹1「……で、でも…その……」
義妹2「ねぇ?……」
父「なーに!最初は戸惑うかもしれないけどそのうち慣れるさ!私たちは家族になったんだからな!じゃ!行きましょうか!」
義母「じゃあ、えっと……はい」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:21:40.89 ID:jcJIR/L60
10分後
リビング
義妹1「……」
義妹2「……」
男「…………ふー……」
義妹1「……いつも、あんな感じなんですか?」
男「?」
義妹2「あなたのお父さんです」
男「まぁ……えー……と、言いたいことが何十個かある」
義妹1「……私たちも」
義妹2「……あります」
男「そっちが何を一番に言いたいのかは知らないけど俺からまず言わせてもらう。俺の話ってか俺の事を説明すれば君たちの疑問は解決すると思うから」
義妹1「………」
義妹2「…どうぞ」
男「……敬語やめるけどいいか?そっちも俺に対して敬語使わなくていいから」
義妹1,2「「……」」 コクッ
男「んじゃまぁ……最初からズバっといくけど、俺はお前らが大嫌いだ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:28:45.35 ID:jcJIR/L60
義妹1「……」
義妹2「……」
男「てか敬語って俺最初から使ってなかったな。さっきのは忘れて、そっちが敬語使わなくていいってのはそのままで」
義妹1「嫌いってどういう事?」
義妹2「……なんなの?」
男「うんまぁそうだろうね。簡単に言うと、俺は女が嫌いなんだ。本当に大嫌いと言ってもいい」
義妹1「……」
義妹2「……意味わかんない」
男「なんで嫌いになったのかは言いたくないから言わない。けど俺は女は醜いと思ってる。
お前ら女は基本的に男に媚びる為に生きてると言っても問題ない。俺の中での女ってのはそういう奴ばっかり。」
義妹1「何言ってんのか理解できないんだけど?」
男「お前ら化粧とかするだろ?」
義妹2「高校生だしそんなの当たり前じゃん。バカ?
男「何のために?」
義妹1「そりゃ綺麗に見られたいからに決まってんじゃん。何言ってんのよさっきから」
男「男に綺麗に見られたいから化粧すんだろ?」
義妹2「はぁ?確かにそれもあるんだろうけど私たちは別に…ねぇ?」
義妹1「つか男に媚売る為に化粧するって20代後半のババアがする事でしょ?私たちは只のお遊びレベルなんですけど」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:38:05.09 ID:jcJIR/L60
男「見苦しい言い訳してんじゃねぇよ、女が化粧するのはスッピンに自身がねぇからだろ。
よくブッサイクな奴が化粧してアイメイクとかして目玉すっげぇでかく見せて私綺麗とかやってるの見ると吐き気するわ」
義妹1「……お言葉ですが私たちはスッピンも綺麗なほうだから」
義妹2「というかその人だって別にあんたにそんな事言われる筋合いなんてないと思うんだけど?勝手じゃん」
男「確かに勝手だな。でもそういう奴に限って化粧は男を惹きつける為にやってるって想いが強いもんだ。
んでまたそういう奴に限ってその男から不細工と言われたら発狂すんだよなこれが。
自分の面を化粧で隠しててさ、それを否定されたら発狂。もうね、そんなので怒るなら最初からスッピンでいろボケって感じ」
義妹1「むかつくんだけど、なにこいつ」
義妹2「だからー、あんたにそんな事言われて私たちにどうしろっての?」
男「別に?俺は今女の醜い部分について言ってるだけだ。お前らが自分は当てはまらないなと思ったんならそれでいい。
俺は女をこう見ているって事をお前らに言ってるだけだ。」
義妹1「だからなんでそれを私たちに言う必要があるのよ!勝手に思ってればいいじゃん」
義妹2「もうさーなんか色々メンド臭いってあんた」
男「俺のお前らに対する態度が何故こんな感じなのかっていう事の説明責任を果たすべきだと思うから言ってるだけだ。げんなりするだろうがもうちょっと付き合え」
義妹2「嫌なんだけど」
義妹1「あー……うざ」
男「まぁ今言った感じの事は俺が女が嫌いな事の本質の部分とはまた別なんだけどな。序章って奴だ」
義妹1「もう部屋に行っていいですかー?」
義妹2「というか離に行って向こうで暮らしていいですか?」
男「聞けボケ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:45:36.05 ID:jcJIR/L60
義妹1「もうあんたほんとうざい。キモイし」
義妹2「同感」
男「女ってのは本能かなんか知らんが論理的に話を聞こうって奴が少ない気がする。今のお前らがそれだ。
俺が順序良く説明しようとしてるのにもう感情的になって話聞くの拒否したがってる。」
義妹1「だってうざいじゃん」
義妹2「うざい話聞きたくないっての事の何が悪いわけ?」
男「お前らは自分達の醜い部分を自覚させられる事から逃げようとしてるだけっつってんだよ。女ってみんなこうだよな。
自分が嫌だと思った事はすぐに耳を塞いで聞こうとしねぇ」
義妹1「……チッ…じゃあ思う存分言ってみればいいじゃん!聞いてやろうじゃん?」
義妹2「ふん……」
男「ま、じゃあもう結論から言うけど。お前ら女は生き方が汚い奴が多すぎる。だから嫌いだ」
義妹1「生き方汚いだって」
義妹2「えらい言われようだ事で」
男「お前らって今の社会は男尊女卑だと思うか?」
義妹1「は?……まぁそうなんじゃない?色んな社会において男の方が優遇されてるってのは良く聞くし」
義妹2「うん、それがなに?思ってるけど?今の社会は男尊女卑」
男「んでお前らは男女平等を叫ぶと、ナメてんのか」
義妹1「はぁ?」
義妹2「だから何が?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 03:55:00.16 ID:jcJIR/L60
男「言っといてやるけど、今の世の中は女尊男卑社会だ」
義妹1「……」
義妹2「……」
男「男は社会に出て家族の為の泥のように働く。で、専業主婦の女どもは夫が必死こいて稼いだ金を
管理して自らの欲望を満たすためにそれを使いまくる。俺の知ってる女像はそういう奴だ」
義妹1「……話にならない。そういう人はどうかと思うけどそれを女全体として見るとかどういう事?」
義妹2「……」
男「社会に出た女もそうだ。男女平等を叫びながらいざ男と同じ様な仕事を任されて失敗すると「だって私女だし」理論を展開する。
てめぇが男女平等を叫んだから同様に扱って自分が失敗したらその自分の責任を棚に上げて平気で自分が女だからできないとかほざく」
義妹1「……」
義妹2「……」
男「女は陰口もすごいよな。あれが女の醜さを物語る上で欠かせないもんだ。女は嫉妬深いからな。自分がいつも一番じゃねぇとゴネる。」
義妹1「あんたの妄想ばっかじゃい?それ」
義妹2「女が嫌いな癖にお詳しいですね、あはは」
男「女はムカつく奴がいると感情的に集団で固まってムカつく奴を集中攻撃する。男はそんな事はしねぇよ
実に醜い。」
義妹1「……そろそろ我慢できない」
義妹2「こっちからも言いたい事があるんだけど?当然聞いてくれるよね?」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:08:50.27 ID:jcJIR/L60
男「俺は今まで今言ってきた様な女は醜いって思える様な女像を結構見てきたんでな。嫌気がさしてんだ。
だから女が嫌いだ」
義妹1「だからー、こっちの話も聞けよ」
義妹2「ほんとになんかあれだね……キモイねあなた。頭の病気なんじゃないの?
さっき起こしに行った時に見たけどあなたってアレでしょ?オタクって奴でしょ?アニメみて萌えーとか言ってる人種なんでしょ?」
義妹1「ほんとキモイ。生理的に無理なんだよね」
男「……」
義妹2「あなたが散々言ってきた「女は醜い」に関する説明だけどさ。そんなの私たち女から見た男に関しても似た様なものだと思うんだよね」
義妹1「そうそう、男だって醜い」
義妹2「自分が都合が悪くなったらすぐに話をすり替えるってのは女に限らず男も多い…ってかむしろ男の方が多いでしょ」
義妹1「女が化粧するのだって男が女に綺麗さを常に求めてるからじゃん」
義妹2「高校生以上の女の人とかってもう必ず化粧しなきゃいけないみたいな風潮でさ、毎日毎日それなりに忙しいのにスッピンで
は出かけられないから頑張ってメイクするってのの繰り返しでしょ?そういう女側の苦労を一切考えもせず自分勝手に
不細工だなんだとか主張されたら溜まったもんじゃないっての。女をナメてんのか」
義妹1「女尊男卑云々って言ってたけど、あんたの言ってた女の人の感じは確かによくないかも知れない。
でも男だって自分が失敗して女が成功した時とかになんだかんだでイチャモンつけたりするじゃんネチネチとさ。
女にも陰湿なのはいるけど男にだっているっての。どっちもこういう部分はよくないと思うけど男にも当てはまる事を
アンタは女限定で一方的に捲くし立てて何様のつもりだっての」
男「…………よく喋るなお前ら」
義妹1,2「「あんたにイラついてんだよこのキモ野郎!!」」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:15:51.15 ID:jcJIR/L60
男「イラついてるねぇ……お前らも男が嫌いだったり?」
義妹1「男ってかアンタみたいなキモイ考え方が脳にこびりついてそうな奴は大嫌い」
義妹2「そう。私たちは男が嫌いなんじゃなくてアンタが嫌いなの」
男「……ふむ」
義妹1「……あー……疲れた。こんなに怒ったのっていつぶりだっけ?」
義妹2「昔母さんの事貶した奴らをめちゃくちゃに罵倒した時以来かも」
義妹1「あったねそんなことも」
義妹2「はぁ……」
男「……」 ガチャッ バタンッ キュポ コポコポ
男「……ん」 コト コト
義妹1,2「「え?」」
男「……麦茶」
義妹1「……急になに」
義妹2「……」
男「……前置き終了って奴だ。ちょっとお互い休戦するための一杯って奴、まぁ飲めよ」
義妹1「……」
義妹2「……」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:24:23.83 ID:jcJIR/L60
1分後
男「ふぁぁ……あー……久しぶりに喋りまくったから疲れた」
義妹1「……」 ゴクッ
義妹2「…………」ゴクッ
男「喉乾いてただろ」
義妹2「うるさい。いきなりなに」
義妹1「何企んでんだよこいつ」
男「……何から話せばいいか……あーめんどくせ」
義妹1「もう別にしゃべんなくていいよ。お互いがお互いを嫌ってるって認識出来たわけだし」
義妹2「そうそう、もういいよ」
男「えーと……まず、誤解を解くというか……まぁ誤解でもなんでもないんだが取り敢えず言っときたい事がある」
義妹1,2「「……」」
男「俺は、お前らが今俺に抱いている印象よりは……少しだけ、多分少しだけだが……まともな人間だ」
義妹1「はぁ!?」
義妹2「えっと……頭がおかしいんですか?」
男「いや聞けよ今から説明するから」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:36:13.67 ID:jcJIR/L60
男「今から俺が言う事に関してだけど、お前らに同情してもらおうとかそういう思惑は全く一切ないってのは本当に信じてくれ」
義妹1「……なに?」
男「俺は女が嫌いだ」
義妹2「聞いたっての」
男「で、俺は女は嫌いだけど、それを……治したいと思ってる」
義妹1「え?」
義妹2「?」
男「俺が女を嫌いになったのは、母親の影響だ」
義妹1「母親…」
義妹2「その感じなら……予想できちゃうんだけど」
男「まぁかもな。予想通りだと思うよ。俺の母親はゴミだった、自分の母親をこういうのはどうかと思うけど
俺の母親だった人間は俺がお前らにさっき言った「女の醜さ」って奴を全部最高レベルで持ってたって感じの人間だったんだ」
義妹1「……同情するわ……とかでいいの?」
男「だから前置きしただろ。いちいち同情してもらうために後出ししたわけじゃねぇよ。
お前らと家族になるって状況に放り込まれたから、お前らと暮らす事になったっぽいから言っとかなきゃ色々メンド臭そうな事に
後々なりそうだから、淡々と俺がこうなった経緯を話そうとしてるだけだ。事実を言ってるだけ」
義妹2「……それで?」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:44:30.28 ID:jcJIR/L60
義妹1「正直予防線貼りまくってる感じは否めないけど……ま…それで?」
男「まぁこういうのはいくら言ってもそういう印象持っちまったら変えられないからな。
予防線張りまくってて今の話をしてるって受け取ってくれてもいいや……」
義妹2「……」
男「結論として、俺は、お前らに自分という人間を暴露する事に決めたからそれを実行した。家族になるってのはそういう事だと思うから」
義妹1「……」
男「今お前らにとっての俺の印象は最悪だろう。それは俺も客観的に自分はこう写るんだろうなってのを想像できるから分かる。
でも、俺と言う人間はこうなんだ」
義妹2「……」
男「……俺は、女が嫌いだ。これは中々もう変わらないと思う、刷り込みレベルになっちまってるから。でも、さっき俺がお前らに浴びせまくったアホみたいな言葉に対する
お前らの反応見て、お前らは俺が嫌ってる女っていう像には当てはまらないってのはもう分かった。それが知りたかったんだよ。もし俺の母親みたいな……あの野郎みたいな反応しやがったら
ここで全部話は終わらせるつもりだった」
義妹1「……試してたってわけ?」
男「試すって言葉は語弊があるかもだが、確かめたかった」
義妹2「……」
義妹1「……」
男「………悪かった」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:50:20.49 ID:jcJIR/L60
義妹1「……なんか、あんたってメンド臭いんだね」
男「ひねくれてるしな俺」
義妹2「友達いないタイプでしょ」
男「いなくはないが少ない」
義妹1「女が嫌いなのは本当に嫌いなんだけどまぁ治したいとは思ってるって事ね。要は」
男「……まぁ」
義妹2「……似てるね」
義妹1「ね」
男「は?」
義妹1「あんたが察しのいいタイプかどうか分かんないけどまぁ簡単に言うと……ね?」
義妹2「私たちも……あんた系かもって事だよ」
男「……は?」
義妹1「あ、こいつ多分鈍い奴だ」
義妹2「……みたいね」
男「何言ってんだ?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 04:55:34.57 ID:jcJIR/L60
義妹1「私たちはあんたみたいな男が嫌いって言ったじゃん」
男「言ったな」
義妹2「でも普通の男の人は別に嫌いじゃないって言ったでしょ」
男「……まぁ男が嫌いじゃなくてお前が嫌いとは言われた気がする」
義妹1「それちょっと嘘になるかも」
義妹2「だね」
男「え?」
義妹1「私達、男の人は……全体的にちょっとだけ苦手って事」
義妹2「あんたが女を嫌いになったのと似た様な感じでね……私たちも過去にちょっとあったて事だよ。ここまで言えば分かるでしょ」
男「……」
義妹1「……」
義妹2「……」
男「……父親?」
義妹1,2「「正解」」
男「……」
義妹1「まぁ要は、私たちの父親だった人間もそれなりにひどかったって事ね」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:01:21.64 ID:jcJIR/L60
義妹2「母さんに色々な家の事を全部押し付けて、自分は浮気とかしちゃって……最悪だったねあいつは」
男「……」
義妹1「あー……なんかこれ私たちが逆に同情誘ってる様にならない?客観的に見て。それは嫌なんだけど」
義妹2「まぁでも、しょうがないよ」
男「……」
義妹2「あんたが自分を暴露したって言うから私たちもちょっと暴露したってだけ。これでお互いがどういう人間かちょっと分かったって事でしょ」
義妹1「会った初日にしてはお互いの理解度は結構なものになったかもね」
男「…………」
義妹2「なんか言ってよ」
男「……お前らって、母親好きだろ」
義妹1「当然」
義妹2「大好き。だから再婚にもOKしたし。私たちを一生懸命育ててくれた人に幸せになって欲しいと思ったから」
男「……」
義妹2「そういうの聞くって事は」
義妹1「あんたも父親の事好きなんでしょ」
男「まぁ、そりゃ嫌いじゃねぇよ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:08:32.74 ID:jcJIR/L60
義妹1「でもさ、もしそうなら何でこういう説明の仕方しか出来なかったの?」
男「え?」
義妹2「最初に女は嫌い宣言しなくてももうちょっと別の言い方あったんじゃない?って事」
男「……いや、お前らは予め聞いてたんだろ?」
義妹1「なにを」
男「再婚相手に息子がいるって事」
義妹2「そりゃね。だから二人で最初は丁寧語の方がいいかなとか打ち合わせしたりしてたし」
男「俺はお前らの存在知らされてなかったんだっての」
義妹1「あ……そうなの」
男「そうだよ!だからいきなり現れやがったお前らにテンパっちまったんだよ!つか今もテンパってるから
……再婚相手の女の方、お前らの母親の事だけど……その人とは比較的どう話そうとかは実は考えてたよ何となくは」
義妹2「でも私たちの登場に関してはノープランだったってわけね」
義妹1「ああ、なるほど……いやでももうちょっとなんか言い方あったでしょ」
男「……もういいよ……言いたいことが伝われれたんだから結果オーライって事にしろや」
義妹1「まぁいいけど……麦茶ちょうだい」
義妹2「私ももう一杯」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:13:51.54 ID:jcJIR/L60
2分後
男「で……だ」
義妹1「なに」
義妹2「?」
男「俺達は一応これからこの家で暮らす事になったわけだが」
義妹1「まぁしょうがないよね」
義妹2「だから?」
男「お前らは俺の事をキモイと言ってた様に、俺はまぁアニメとか見る。顔もブサイクな方だ」
義妹1,2「「だから?」」
男「……まぁ、なんかこんな俺だが……まだ女のお前らに関して嫌悪感を抱いてしまうような俺だが……」
義妹1「……」
義妹2「……」
男「まぁなんだ。………よろしく」
義妹1「……ん」
義妹2「……よろしく」
男「麦茶飲も……」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:17:42.62 ID:jcJIR/L60
その夜 友の家
~~♪
友「ん?」
友彼女「だれー?」
友「女性恐怖症っぽいけど根はいい奴」
友彼女「ふーん?……ふぁぁぁ♪」
友「……」パカッ
【なんかメンド臭い状況に置かれたけどまぁ頑張る】
友「……?」
『まぁよく分からんが頑張れ』
ピッ
友「……んー」 ゴソゴソ
友彼女「んんー♪」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 05:18:12.72 ID:jcJIR/L60 [30/30]
一部完
ノシ
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