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上条「北野誠一郎?」ACT.2後編
45 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:23:53.34 ID:RX6lXEDO [11/30]
黒子「そこのあなた、大人しくお縄につきなさいですの」
北野(ん?この娘突然現れたけど……今の僕に言ってるのかな?)クルリ
黒子(!!な、何なんですの!この悪魔のような男は!?)タジッ
佐天(あの白井さんがたじろいでる…)
黒子(しかし、女の子が絡まれてると、通報があったから駆けつけてきましたが…女の子が、佐天さんとは…)
北野(うーん…確かジャッジメントって、この学園都市の警察みたいな人達だっけ?…)
北野「…あのう、何か勘違いなさってるみた――」
黒子「とりあえず…あなたを拘束させていただきます!」ダッ
黒子「そこのあなた、大人しくお縄につきなさいですの」
北野(ん?この娘突然現れたけど……今の僕に言ってるのかな?)クルリ
黒子(!!な、何なんですの!この悪魔のような男は!?)タジッ
佐天(あの白井さんがたじろいでる…)
黒子(しかし、女の子が絡まれてると、通報があったから駆けつけてきましたが…女の子が、佐天さんとは…)
北野(うーん…確かジャッジメントって、この学園都市の警察みたいな人達だっけ?…)
北野「…あのう、何か勘違いなさってるみた――」
黒子「とりあえず…あなたを拘束させていただきます!」ダッ
46 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:25:16.68 ID:RX6lXEDO [12/30]
北野「えっ、ちょっ―」
黒子「ハッ!」ブン!
北野「わ!」サッ
黒子「!?」
黒子(かわされた!?なら、この状態からの上段回し蹴りはどうですのっ!!)ヒュオッ!
佐天(凄い白井さん!あれは絶対かわせない)
北野「ッッ!?きひゃえい!」ペタン
黒子(そんな馬鹿な!…あの態勢から無理矢理上体をそらしてかわすなんて…くっ)ズザッ
北野(な、なんとか下がってくれたけど…何で僕に攻撃してくるんだろ…?)
47 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:26:31.57 ID:RX6lXEDO [13/30]
黒子「あなた…ただのスキルアウトじゃありませんわね……一体何者ですの?」ジリッ
北野「(スキルアウトって何だろう?)僕ですか?僕の名前は北野誠一郎と言います」
黒子(北野?…まさか!お姉様を倒したという噂の張本人!?…なる程…手強いわけですわ)
佐天(北野誠一郎って…噂では御坂さんを倒したっていう悪魔じゃない!……あの噂…本当だったんだ…!)
49 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:28:01.61 ID:RX6lXEDO [14/30]
黒子(LV5のあのお姉様を倒したのですから…油断できませんわ…)
黒子「…あなたがあの北野誠一郎なのでしたら…こちらも本気でやらせていただきますわ――」シュンッ!
北野(えっ!消えた!?)
黒子「どこを見てらっしゃいますの?」ドコンッ!
北野「がっ!?(後ろ??!)」
黒子「私の能力はLV4のテレポート…全力であなたを叩きのめさせてもらいますわ」
50 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:29:06.93 ID:RX6lXEDO [15/30]
白井がテレポートを使った攻撃を始めてから、北野君はかわすこともままならず、ひたすら攻撃を受けていた……だが…
佐天(…白井さんの攻撃をまともに受け続けてるのに…何で倒れないの……まさか…本当に悪魔!)
黒子(くっ!なんなんですのこの男!私の蹴りや打撃は全てヒットしてるというのに…どうして立っていられますの!?)
北野(うぅ…痛い…しかし、女の子なのに強いなあ…けど、僕は落とした財布を渡したいだけなのに…この娘…あの娘と知り合いみたいだけど……ひょっとして!…でも、それならなんとかして落ち着いてもらわなきゃ…よし!)
51 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:31:24.26 ID:RX6lXEDO [16/30]
北野「きえええええっ!」
黒子「なっ」シュン
シュン 黒子「くっ!(まずい!いきなりの奇声で演算が狂いましたわ!)」
北野(今だ!)ガシッ
黒子(っっ!?テレポートが間に合わない!)
スッ……
黒子(え?……財布?)
佐天(あれ?……あの財布は……)
北野「ごめんね…君はあの娘の財布を僕が取ると思ったんだね…それで僕から取り返そうとしてたんだね…」
黒子「は?…何を言ってますの?あなた…」
北野「本当にごめんね」
52 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:32:06.86 ID:RX6lXEDO [17/30]
黒子「くっ」バッ
黒子「…あなた…何を言ってますの!そんな下手な駆け引きで私は誤魔化されませんわよ!」
北野「人を信じられず全てを力で解決しようなんて…それじゃ人間としてあまりに悲しすぎるじゃないか」
佐天「……」
黒子「まだそんな事を!」
北野「……」ポロポロ
黒佐(!?)
53 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:32:53.30 ID:RX6lXEDO [18/30]
北野「あ…あれ、ごめん…こんなとこで涙を流すなんてみっともないよね」
黒子・佐天(……)
北野「信じてもらえないのは慣れてるハズなんだけど……そんな自分が急に情けなくなってきて…」グスッ
佐天(じゃあこの人は…私が落とした財布を…わざわざ届けに来てくれたの?……)
黒子「あなた………」
55 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:34:39.85 ID:RX6lXEDO [19/30]
佐天「本っ当にすみませんでした!」
黒子「私も申し訳ありませんでしたわ」
北野「ううん、誤解が解けたんだから気にしないで」
黒子「知らずとはいえ…あなたが佐天さんの財布を届けようとしてくれたのに…それを……本当にごめんなさいですわ」
佐天「いえ!白井さんは悪くないですよ!私が先に北野さんを怖がらずに聞けば良かっただけなんですから!」
北野「二人とも仲が良いんだね…大丈夫、僕はこういうの慣れてるから」
佐天(しかし…北野さんって話してみたら噂と違うな~、全然普通の人と変わらないじゃん)
黒子(あの噂もどうやら尾ひれがついたものだったみたいですわね)
56 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:36:43.08 ID:RX6lXEDO [20/30]
黒子(しかし…この殿方の動き…ただ者じゃないと思いますわ……)
黒子「…いきなり失礼ですが…北野さんは何か武道を嗜んでいらっしゃいますか?」
北野「と、とんでもない!僕は殴ったりするのは嫌いだし、いやあの」オタオタ
佐天・黒子「…ぷっ」
北野「?」
佐天「ご、ごめんなさい、なんかおかしくて」ククッ
黒子「…ギャップが有りすぎですわ」ププッ
北野「…そうかな?」
57 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:37:30.65 ID:RX6lXEDO [21/30]
黒子「さてと…誤解も晴れて一件落着ですし、私行きますわ…佐天さんも暗くなってきましたので、真っ直ぐ帰りますように」
佐天「はーい」
黒子「北野さんもですわよ」
北野「うん」
黒子(さて…跳んで帰りますか…)
キィィィィィィィンンン!
58 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:38:24.71 ID:RX6lXEDO [22/30]
黒子「うっ!!?(何なんですの!このノイズ音は!?)」
佐天「し、白井さん!」
北野「ど、どうしたの黒子ちゃん!」
スキルアウト「聞いてたぜ~、まさかテメーがあの超電磁砲を倒したっていう噂の奴なんだってな~」スッ
佐天(あの時逃げたスキルアウトの人!しかも仲間連れてきてる!)
スキルアウト「へっしかも…そこにいる奴は俺のダチを可愛がってくれたジャッチメントの糞ガキ…都合が良いぜ…テメェラまとめていたぶってやるよ」
黒子「あなた達…一体私に何を…したですの」
スキルアウト1「へ、そこにある車よ」
黒子「?」
スキルアウト2「あそこから超能力者の演算を狂わせる特殊な音を出させてるんだよ…まあ、無能力者には無害だがな」
59 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:39:19.16 ID:RX6lXEDO [23/30]
黒子「くっ…」シュン
シュン 黒子(っ!…演算が…うまくいきませんわ!)
スキルアウト「お~っと、どこにテレポートしてるんです―かあっ!!」ドカッ!
黒子「ぐふっ!」
佐天「し、白井さん!?」
北野「!」
スキルアウト「たくよぉ…今まで俺達をよくもコケにしてくれたなぁオイッ!」ゲシッ!
黒子「うぐっ!」
北野「だ、駄目だよケンカは!!女の子にそんなことしちゃいけないよ!」ダダッ
スキルアウト「うっせぇよ、ハッタリ野郎がっ!!」ドカッ!
北野「あぐ…」ズザー
佐天「北野さん!大丈夫ですか!北野さん!?」
60 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:40:41.77 ID:RX6lXEDO [24/30]
スキルアウト「テメー等の話しは全部聞いたって言ってんだろーが…オメーは後でゆっくり相手してやるからよ、しばらくそこで寝てろや」
黒子「き…北野さん」
スキルアウト「オラァッ!」ゲシッ!
黒子「ぐ…」
スキルアウト「俺達はなあ、テメーみてえな超能力でいい気になってる奴が一番むかつんだよ!調子にのりやがってくそガキがっ!」ドカッ!ドカッ!
黒子「ぐ…く…」
スキルアウト1「にやにや」
スキルアウト2「ニタニタ」
佐天「やめて!お願いします、やめて下さい!」
北野「うう…はっ!だ、駄目だよ、そんな事しちゃ!相手は女の子じゃないか!女の子にそんなことしちゃいけないよ!」
スキルアウト(…チッ、うぜぇ)ドゴン!
ゴロンっどさ
佐天「き、北野さん…」
北野「うぐ…ぐ、だ、駄目だよ…ケンカなんてやめようよ…」ググ・・
スキルアウト「ち……邪魔くせえ野郎だな…せっかくこっちで楽しんでるってのによ」
スキルアウト「おい、お前ら二人であいつ潰してこいよ…超電磁砲を倒した男だ…名を上げるチャンスだぞ」
スキルアウト1「へへっそいつはいいな」
スキルアウト2「ハッタリ野郎でも名前だけで有名だからな…こりゃあめっけもんだぜ」
北野「う…うう…」
61 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:42:04.43 ID:RX6lXEDO [25/30]
スキルアウト1「オラッ!」ガッ!
北野「ぐ…」
スキルアウト2「このハッタリ野郎が!」ゴッ!
北野「あ…ぐ…」
佐天「お願いします…やめて…やめて…下さい…」グスッグスッ
スキルアウト「へへへ、今日は良い日だな…楽しくて仕方ないぜ」
黒子「~~…はっ!」ブン!
スキルアウト「おととっ」スカッ
スキルアウト「残念でした~超能力封じられてよく頑張るねぇ」ガシッ
黒子「く……!」ギリッ
スキルアウト「さっさとオネンネしちまいな!」ドボッ!
黒子「ごふっ!」
スキルアウト「っらぁ!」ゴッ!
北野「!!」
黒子「……」ドサッ・・
スキルアウト「へへ…気ぃ失ったか…よし、もういいだろ。能力封じの音消しておけ」
北野「…」
スキルアウト「しかし…ガキにしちゃあ可愛い顔してるじゃん…別な意味でも可愛がってやるぜ」
北野「―――」
63 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:43:02.74 ID:RX6lXEDO [26/30]
スキルアウト1「てめぇ、何ぼーっとしてんだ!頭でもいかれたかぁ!」シュッ
北野「――」ズシャッ!!
スキルアウト、2「!!」
スキルアウト「が……」ガクッ
北野「――」ズザザッ!
スキルアウト2「な、何だてめ―」ドッ!!
スキルアウト2「か……」ドサッ
スキルアウト「な、なんだぁ!?」
佐天(え?…北野さん?)
北野「どうして……どうしてそんなひどいことするんだよ…」ザッザッ
北野「女の子なんだよ…女の子にはもっと優しくしなきゃいけないのに……」ポロポロ
スキルアウト「てめぇ…」ギリッ
64 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:44:40.98 ID:RX6lXEDO [27/30]
スキルアウト「んっの野郎!」ダッ
黒子「う…」
佐天「!―白井さん大丈夫ですか!?」タタッ
黒子「え、ええなんとかですわ…」
佐天「よ、よかっ――」
スキルアウト「おらぁ!どうしたぁ!さっきの奴らと俺を一緒だと思うなよコラァ!」ガッ!バキッ!
黒子「き…北野さん…」
佐天「あ…ああ…ど…どうしよう」
スキルアウト「おらぁっ!!」ガコ!
ドシャッ……
スキルアウト「へ…へへ、どうだこれで……なっ」
北野「う…」ぐっ
北野「痛いよ…こんなに痛いのに…どうしてケンカなんてするんだよ…」ぐぐっ
スキルアウト「て…てめぇ…」
スキルアウト「寝てろよてめぇは!!しつけーんだよ!」ゲシッ!
北野「が…お…お…女の子は…女の子はね…」
スキルアウト「」
スキルアウト「う、うわあああ!?」ガッ!
スキルアウト「ぐあ!があ!」ドカッドカッ
スキルアウト「はぁ!はぁ!」ドカッドカッ
佐天「白井さん、このままだと北野さん殺されちゃいます!」
黒子「…天性ですわ…」
佐天「へ?」
65 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:45:48.65 ID:RX6lXEDO [28/30]
黒子「あの殿方…無意識のうちに…殴られてる方向にかわしてますわ…」
佐天「え?…ということは…」
スキルアウト「があっ!」ガキッ!
北野「――」ズダン!
スキルアウト「はあ…はあ…(どうだ!もう立てねーだろ…)」
黒子「ええ…おそらくどんなに殴っても手応えはないでしょうね…見た目は一方的ですが、あれじゃ全く効いてませんわ」
佐天「北野さんって…凄い人ですね…」
北野「――」スクッ
スキルアウト「!!(嘘だろ……!?)」
北野「女の子はね…男が守ってやるものなんだよ」
66 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:46:37.33 ID:RX6lXEDO [29/30]
スキルアウト「う…うわあああ!?」ブン!
北野「――」サッ
北野「――」ズザザッ!
ドォッッ!!
スキルアウト「あ………」ドサッ
北野「黒子ちゃん大丈夫?」
黒子「ええ、平気ですわ。伊達に鍛えていませんことよ」
佐天「しかし…北野さんって本当は強いんですね!格好良かったです!」
北野「え?…僕って興奮すると自分でも何やってるか分からなくなるんだ…強いとかそんなんじゃないよ」
黒子「いいえ、あなたは強いですわ…力も心も」
67 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:48:44.94 ID:RX6lXEDO [30/30]
北野「僕…人にはケンカはいけないとか言っておいてこうだもん…自分で情けなくなるよ…本当、情けなくて涙が出ちゃうね…」ポロポロ
佐天「ぷっ」
黒子「ふふっ」
北野「?」ポロポロ
佐天「北野さんって悪魔というより…」
黒子「天使みたいな殿方ですわね」
北野「え!?とんでもないよ…僕なんか…」
ACT.2後編 終
71 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 23:38:24.91 ID:RX6lXEDO [31/34]
―おまけ―
北野「ふう…皆は休みなのに僕だけ補習か…」
北野「でもしょうがないよね…うん…よし!気を取り直して、補習に行く前に布団でも干そう……よいしょっと」ムンズ
ガラッ
北野「うーん…良い天気だなぁ…お日様、今日も素晴らしい天気をありがとう…ん?なんだろうあれ?」
北野「え…」ズルッドサッ
北野「お…女の子?」
北野「どうしてベランダに…」
72 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 23:39:32.07 ID:RX6lXEDO [32/34]
禁書「お…お腹減った」
北野「…えっ?」
禁書「お腹空いた…」
北野「えっと~…」
禁書「ご飯を一杯食べさせてくれると嬉し――」チラッ
北野「……」
禁書(な、何この人…と、とっても怖いんだよ!?)ビクッビクッ!
北野「!!き、君!危ない!?」
ツルッ
禁書「あ」
ひゅ~~~……ぐしゃ!
北野「きええええっ!!?」
おしまい
北野「えっ、ちょっ―」
黒子「ハッ!」ブン!
北野「わ!」サッ
黒子「!?」
黒子(かわされた!?なら、この状態からの上段回し蹴りはどうですのっ!!)ヒュオッ!
佐天(凄い白井さん!あれは絶対かわせない)
北野「ッッ!?きひゃえい!」ペタン
黒子(そんな馬鹿な!…あの態勢から無理矢理上体をそらしてかわすなんて…くっ)ズザッ
北野(な、なんとか下がってくれたけど…何で僕に攻撃してくるんだろ…?)
47 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:26:31.57 ID:RX6lXEDO [13/30]
黒子「あなた…ただのスキルアウトじゃありませんわね……一体何者ですの?」ジリッ
北野「(スキルアウトって何だろう?)僕ですか?僕の名前は北野誠一郎と言います」
黒子(北野?…まさか!お姉様を倒したという噂の張本人!?…なる程…手強いわけですわ)
佐天(北野誠一郎って…噂では御坂さんを倒したっていう悪魔じゃない!……あの噂…本当だったんだ…!)
49 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:28:01.61 ID:RX6lXEDO [14/30]
黒子(LV5のあのお姉様を倒したのですから…油断できませんわ…)
黒子「…あなたがあの北野誠一郎なのでしたら…こちらも本気でやらせていただきますわ――」シュンッ!
北野(えっ!消えた!?)
黒子「どこを見てらっしゃいますの?」ドコンッ!
北野「がっ!?(後ろ??!)」
黒子「私の能力はLV4のテレポート…全力であなたを叩きのめさせてもらいますわ」
50 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:29:06.93 ID:RX6lXEDO [15/30]
白井がテレポートを使った攻撃を始めてから、北野君はかわすこともままならず、ひたすら攻撃を受けていた……だが…
佐天(…白井さんの攻撃をまともに受け続けてるのに…何で倒れないの……まさか…本当に悪魔!)
黒子(くっ!なんなんですのこの男!私の蹴りや打撃は全てヒットしてるというのに…どうして立っていられますの!?)
北野(うぅ…痛い…しかし、女の子なのに強いなあ…けど、僕は落とした財布を渡したいだけなのに…この娘…あの娘と知り合いみたいだけど……ひょっとして!…でも、それならなんとかして落ち着いてもらわなきゃ…よし!)
51 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:31:24.26 ID:RX6lXEDO [16/30]
北野「きえええええっ!」
黒子「なっ」シュン
シュン 黒子「くっ!(まずい!いきなりの奇声で演算が狂いましたわ!)」
北野(今だ!)ガシッ
黒子(っっ!?テレポートが間に合わない!)
スッ……
黒子(え?……財布?)
佐天(あれ?……あの財布は……)
北野「ごめんね…君はあの娘の財布を僕が取ると思ったんだね…それで僕から取り返そうとしてたんだね…」
黒子「は?…何を言ってますの?あなた…」
北野「本当にごめんね」
52 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:32:06.86 ID:RX6lXEDO [17/30]
黒子「くっ」バッ
黒子「…あなた…何を言ってますの!そんな下手な駆け引きで私は誤魔化されませんわよ!」
北野「人を信じられず全てを力で解決しようなんて…それじゃ人間としてあまりに悲しすぎるじゃないか」
佐天「……」
黒子「まだそんな事を!」
北野「……」ポロポロ
黒佐(!?)
53 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:32:53.30 ID:RX6lXEDO [18/30]
北野「あ…あれ、ごめん…こんなとこで涙を流すなんてみっともないよね」
黒子・佐天(……)
北野「信じてもらえないのは慣れてるハズなんだけど……そんな自分が急に情けなくなってきて…」グスッ
佐天(じゃあこの人は…私が落とした財布を…わざわざ届けに来てくれたの?……)
黒子「あなた………」
55 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:34:39.85 ID:RX6lXEDO [19/30]
佐天「本っ当にすみませんでした!」
黒子「私も申し訳ありませんでしたわ」
北野「ううん、誤解が解けたんだから気にしないで」
黒子「知らずとはいえ…あなたが佐天さんの財布を届けようとしてくれたのに…それを……本当にごめんなさいですわ」
佐天「いえ!白井さんは悪くないですよ!私が先に北野さんを怖がらずに聞けば良かっただけなんですから!」
北野「二人とも仲が良いんだね…大丈夫、僕はこういうの慣れてるから」
佐天(しかし…北野さんって話してみたら噂と違うな~、全然普通の人と変わらないじゃん)
黒子(あの噂もどうやら尾ひれがついたものだったみたいですわね)
56 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:36:43.08 ID:RX6lXEDO [20/30]
黒子(しかし…この殿方の動き…ただ者じゃないと思いますわ……)
黒子「…いきなり失礼ですが…北野さんは何か武道を嗜んでいらっしゃいますか?」
北野「と、とんでもない!僕は殴ったりするのは嫌いだし、いやあの」オタオタ
佐天・黒子「…ぷっ」
北野「?」
佐天「ご、ごめんなさい、なんかおかしくて」ククッ
黒子「…ギャップが有りすぎですわ」ププッ
北野「…そうかな?」
57 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:37:30.65 ID:RX6lXEDO [21/30]
黒子「さてと…誤解も晴れて一件落着ですし、私行きますわ…佐天さんも暗くなってきましたので、真っ直ぐ帰りますように」
佐天「はーい」
黒子「北野さんもですわよ」
北野「うん」
黒子(さて…跳んで帰りますか…)
キィィィィィィィンンン!
58 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:38:24.71 ID:RX6lXEDO [22/30]
黒子「うっ!!?(何なんですの!このノイズ音は!?)」
佐天「し、白井さん!」
北野「ど、どうしたの黒子ちゃん!」
スキルアウト「聞いてたぜ~、まさかテメーがあの超電磁砲を倒したっていう噂の奴なんだってな~」スッ
佐天(あの時逃げたスキルアウトの人!しかも仲間連れてきてる!)
スキルアウト「へっしかも…そこにいる奴は俺のダチを可愛がってくれたジャッチメントの糞ガキ…都合が良いぜ…テメェラまとめていたぶってやるよ」
黒子「あなた達…一体私に何を…したですの」
スキルアウト1「へ、そこにある車よ」
黒子「?」
スキルアウト2「あそこから超能力者の演算を狂わせる特殊な音を出させてるんだよ…まあ、無能力者には無害だがな」
59 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:39:19.16 ID:RX6lXEDO [23/30]
黒子「くっ…」シュン
シュン 黒子(っ!…演算が…うまくいきませんわ!)
スキルアウト「お~っと、どこにテレポートしてるんです―かあっ!!」ドカッ!
黒子「ぐふっ!」
佐天「し、白井さん!?」
北野「!」
スキルアウト「たくよぉ…今まで俺達をよくもコケにしてくれたなぁオイッ!」ゲシッ!
黒子「うぐっ!」
北野「だ、駄目だよケンカは!!女の子にそんなことしちゃいけないよ!」ダダッ
スキルアウト「うっせぇよ、ハッタリ野郎がっ!!」ドカッ!
北野「あぐ…」ズザー
佐天「北野さん!大丈夫ですか!北野さん!?」
60 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:40:41.77 ID:RX6lXEDO [24/30]
スキルアウト「テメー等の話しは全部聞いたって言ってんだろーが…オメーは後でゆっくり相手してやるからよ、しばらくそこで寝てろや」
黒子「き…北野さん」
スキルアウト「オラァッ!」ゲシッ!
黒子「ぐ…」
スキルアウト「俺達はなあ、テメーみてえな超能力でいい気になってる奴が一番むかつんだよ!調子にのりやがってくそガキがっ!」ドカッ!ドカッ!
黒子「ぐ…く…」
スキルアウト1「にやにや」
スキルアウト2「ニタニタ」
佐天「やめて!お願いします、やめて下さい!」
北野「うう…はっ!だ、駄目だよ、そんな事しちゃ!相手は女の子じゃないか!女の子にそんなことしちゃいけないよ!」
スキルアウト(…チッ、うぜぇ)ドゴン!
ゴロンっどさ
佐天「き、北野さん…」
北野「うぐ…ぐ、だ、駄目だよ…ケンカなんてやめようよ…」ググ・・
スキルアウト「ち……邪魔くせえ野郎だな…せっかくこっちで楽しんでるってのによ」
スキルアウト「おい、お前ら二人であいつ潰してこいよ…超電磁砲を倒した男だ…名を上げるチャンスだぞ」
スキルアウト1「へへっそいつはいいな」
スキルアウト2「ハッタリ野郎でも名前だけで有名だからな…こりゃあめっけもんだぜ」
北野「う…うう…」
61 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:42:04.43 ID:RX6lXEDO [25/30]
スキルアウト1「オラッ!」ガッ!
北野「ぐ…」
スキルアウト2「このハッタリ野郎が!」ゴッ!
北野「あ…ぐ…」
佐天「お願いします…やめて…やめて…下さい…」グスッグスッ
スキルアウト「へへへ、今日は良い日だな…楽しくて仕方ないぜ」
黒子「~~…はっ!」ブン!
スキルアウト「おととっ」スカッ
スキルアウト「残念でした~超能力封じられてよく頑張るねぇ」ガシッ
黒子「く……!」ギリッ
スキルアウト「さっさとオネンネしちまいな!」ドボッ!
黒子「ごふっ!」
スキルアウト「っらぁ!」ゴッ!
北野「!!」
黒子「……」ドサッ・・
スキルアウト「へへ…気ぃ失ったか…よし、もういいだろ。能力封じの音消しておけ」
北野「…」
スキルアウト「しかし…ガキにしちゃあ可愛い顔してるじゃん…別な意味でも可愛がってやるぜ」
北野「―――」
63 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:43:02.74 ID:RX6lXEDO [26/30]
スキルアウト1「てめぇ、何ぼーっとしてんだ!頭でもいかれたかぁ!」シュッ
北野「――」ズシャッ!!
スキルアウト、2「!!」
スキルアウト「が……」ガクッ
北野「――」ズザザッ!
スキルアウト2「な、何だてめ―」ドッ!!
スキルアウト2「か……」ドサッ
スキルアウト「な、なんだぁ!?」
佐天(え?…北野さん?)
北野「どうして……どうしてそんなひどいことするんだよ…」ザッザッ
北野「女の子なんだよ…女の子にはもっと優しくしなきゃいけないのに……」ポロポロ
スキルアウト「てめぇ…」ギリッ
64 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:44:40.98 ID:RX6lXEDO [27/30]
スキルアウト「んっの野郎!」ダッ
黒子「う…」
佐天「!―白井さん大丈夫ですか!?」タタッ
黒子「え、ええなんとかですわ…」
佐天「よ、よかっ――」
スキルアウト「おらぁ!どうしたぁ!さっきの奴らと俺を一緒だと思うなよコラァ!」ガッ!バキッ!
黒子「き…北野さん…」
佐天「あ…ああ…ど…どうしよう」
スキルアウト「おらぁっ!!」ガコ!
ドシャッ……
スキルアウト「へ…へへ、どうだこれで……なっ」
北野「う…」ぐっ
北野「痛いよ…こんなに痛いのに…どうしてケンカなんてするんだよ…」ぐぐっ
スキルアウト「て…てめぇ…」
スキルアウト「寝てろよてめぇは!!しつけーんだよ!」ゲシッ!
北野「が…お…お…女の子は…女の子はね…」
スキルアウト「」
スキルアウト「う、うわあああ!?」ガッ!
スキルアウト「ぐあ!があ!」ドカッドカッ
スキルアウト「はぁ!はぁ!」ドカッドカッ
佐天「白井さん、このままだと北野さん殺されちゃいます!」
黒子「…天性ですわ…」
佐天「へ?」
65 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:45:48.65 ID:RX6lXEDO [28/30]
黒子「あの殿方…無意識のうちに…殴られてる方向にかわしてますわ…」
佐天「え?…ということは…」
スキルアウト「があっ!」ガキッ!
北野「――」ズダン!
スキルアウト「はあ…はあ…(どうだ!もう立てねーだろ…)」
黒子「ええ…おそらくどんなに殴っても手応えはないでしょうね…見た目は一方的ですが、あれじゃ全く効いてませんわ」
佐天「北野さんって…凄い人ですね…」
北野「――」スクッ
スキルアウト「!!(嘘だろ……!?)」
北野「女の子はね…男が守ってやるものなんだよ」
66 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:46:37.33 ID:RX6lXEDO [29/30]
スキルアウト「う…うわあああ!?」ブン!
北野「――」サッ
北野「――」ズザザッ!
ドォッッ!!
スキルアウト「あ………」ドサッ
北野「黒子ちゃん大丈夫?」
黒子「ええ、平気ですわ。伊達に鍛えていませんことよ」
佐天「しかし…北野さんって本当は強いんですね!格好良かったです!」
北野「え?…僕って興奮すると自分でも何やってるか分からなくなるんだ…強いとかそんなんじゃないよ」
黒子「いいえ、あなたは強いですわ…力も心も」
67 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 22:48:44.94 ID:RX6lXEDO [30/30]
北野「僕…人にはケンカはいけないとか言っておいてこうだもん…自分で情けなくなるよ…本当、情けなくて涙が出ちゃうね…」ポロポロ
佐天「ぷっ」
黒子「ふふっ」
北野「?」ポロポロ
佐天「北野さんって悪魔というより…」
黒子「天使みたいな殿方ですわね」
北野「え!?とんでもないよ…僕なんか…」
ACT.2後編 終
71 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 23:38:24.91 ID:RX6lXEDO [31/34]
―おまけ―
北野「ふう…皆は休みなのに僕だけ補習か…」
北野「でもしょうがないよね…うん…よし!気を取り直して、補習に行く前に布団でも干そう……よいしょっと」ムンズ
ガラッ
北野「うーん…良い天気だなぁ…お日様、今日も素晴らしい天気をありがとう…ん?なんだろうあれ?」
北野「え…」ズルッドサッ
北野「お…女の子?」
北野「どうしてベランダに…」
72 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 23:39:32.07 ID:RX6lXEDO [32/34]
禁書「お…お腹減った」
北野「…えっ?」
禁書「お腹空いた…」
北野「えっと~…」
禁書「ご飯を一杯食べさせてくれると嬉し――」チラッ
北野「……」
禁書(な、何この人…と、とっても怖いんだよ!?)ビクッビクッ!
北野「!!き、君!危ない!?」
ツルッ
禁書「あ」
ひゅ~~~……ぐしゃ!
北野「きええええっ!!?」
おしまい
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訳わかんないよね