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上条「北野誠一郎?」ACT.2前編

27 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 11:13:12.70 ID:RX6lXEDO [1/30]
広大なる大宇宙
またたく無数の星々…
その下に天使のように純朴で澄みきった心をもつ少年がいた

北野「綺麗な星空だなあ…ずっと見続けても全然飽きないや」

☆〃〃キラン

北野「あ、流れ星!何かお願い事しなきゃ!えーと、えーと」アセアセ

北野「…世界が平和でありますように」ギュッ

……だが、彼の顔は怖かった

28 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 11:14:12.17 ID:RX6lXEDO [2/30]

北野「お願い事…友達ができますようにと願えば良かったかな~…ううん、僕一人の願いよりやっぱり世界の平和の方が大事だよね、うん」

北野「よし、個人的な願い事はあの小さなお星様にお願いしよう…お星様、お願いします、僕に友達ができますように…」ギュッ

☆キランッ

北野「あ、僕が願い事したお星様がまるで返事をしてくれたみたいに光ってくれた」

北野「なんだか明日は良いいことが有る気がするな」

29 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 11:15:16.53 ID:RX6lXEDO [3/30]

―翌朝、教室前―

わいわいがやがや

北野(ふう、憂鬱だなぁ…また僕が入った途端静かになるんだろうなあ)スッ

上条「そろそろ北野が来る時間だな」

土御門「ああ…」

北野(…)ピタッ

青髪「あいつ、悪人の割には遅刻とかさぼりとかしない変わった奴やねえ」

上条「いやだから、北野悪人じゃないし」

土御門「カミやんは騙されてるにゃー、人は見かけによらんとか言うが…あれは見かけ通りの悪人に決まってるにゃー」

女子A「…でも本当に北野君て悪人なのかな?」

クラス一同「は?」

女子A「皆、顔で悪人とか悪魔とか言うけど…北野君って実は真面目な人なんじゃないかな」

上条「そうだよ、この間の事にしたって、誤解だって皆に伝えたじゃねーか(ナイス女子A!)」

青髪「珍しい…女子Aもギャグ言うんやね」

土御門「何を馬鹿な事言ってるにゃー」

男子A「そんなわけないだろ」

女子A「でも、怒ったりとかしないし…」

30 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 11:16:11.57 ID:RX6lXEDO [4/30]

女子A「私、やっぱり北野君が悪い人に見えないのよね…本当は真面目で優しい人じゃないかって」

上条(女子A…お前良い奴だな…)ジーン

ソーカー?ソンナコトネーヨwアリエネー
わいわいがやがや

北野(…ああ、お星様が僕の願いを聞いて下さったんだ)

青髪「女子A…あいつは間違いなく悪人や」

土御門「青ピの言う通りにゃー、奴は純度百%の大悪党に決まってるにゃー」

女子A「…」ムッ

女子A「皆酷いじゃない!それじゃ今日私から北野君におはようって声かけてみるからね!」ガシ!

ガラッ!

北野「…あ、おは――」

女子A「きゃあああああ!!」

北野「……」

女子A「…う…うう…」

女子B「…大丈夫?」

上条(北野…タイミング悪過ぎるぞ…)


……お星様の願いも空しかった

31 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 11:16:49.12 ID:RX6lXEDO [5/30]

―下校中―

北野「はあ~…また今日も皆の誤解…解けなかったな~」テクテク

上条「元気出せって、その内、皆北野の事分かってくれるさ」テクテク

北野「うん…そうだね…いつかきっと皆、分かってくれるよね」

上条「そうそう――てやば!特売の時間もう少しじゃねーか!北野また明日なー!」タッタタッタ!

北野「うん、また明日……上条君は上条君で大変なんだな」

北野「でも…上条君の言う通りだよね…うん、元気出さなきゃ」

33 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 11:35:48.10 ID:RX6lXEDO [6/30]



北野(困ったな…迷っちゃった…よし、あの女の子に道を聞いてみよう)

北野「すいません、道を教えていただきたいのですが」

佐天「私?ええ、いいです――きゃあああああ!!」ダダダダダダダ

北野「……やっぱり駄目か…あ!大変だあの女の子財布落として行っちゃった!追いかけて渡さなきゃ!」 タッタッタッ


―とある路地裏―

佐天「はあはあ…ここまでくれば大丈夫かな…」

佐天「しかし、またあの怖い人と遭遇するなんて私、ついてないなー」ハハハ

スキルアウト「いやいや君ついてるよー」

34 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 11:46:06.15 ID:RX6lXEDO [7/30]
佐天「え…あの…どちら様ですか?」

スキルアウト「ん~~、定番だけど怪しいモンじゃないよ、君可愛いねー、ちょっと俺と付き合わない?」

佐天「いや、あの」オロオロ

スキルアウト「ハイ、決まりー、一緒に行こうか」ガシッ

佐天「い、いや」

きえええええ

佐スキ「?」

北野「きえええええ!!」ダダダダダダダ!!!

佐天(あの悪人さん、追いかけてきた!)

スキルアウト(な、なんだあいつ!あぶねー面しやがって!シャブ中か!?)

北野「きへえええっ!(訳:君ーっ!)財け落ちちゃちゃたーーっ!(訳:財布落としたー!)」

36 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 12:01:20.06 ID:RX6lXEDO [8/30]
スキルアウト「くっ!て、テメー!一体何のようだコラッ!」

北野「はあはあ…追いついた…これ…財布」スッ

スキルアウト(な、ナイフだと!こいついきなり俺をナイフで刺そうってのか!?)

スキルアウト「て、テメーいきなり俺をナイフで刺そうってか!だ、だが俺はナイフの一つや2つで脅したとこで怯まねーぞコラッ!」

佐天(いきなりナイフだなんて…やっぱり怖い人だったんだ)ブルブル

北野「…?(いきなり何言ってるんだろうこの人?僕は後ろにいる女の子に財布を届けたいだけなのに…何か勘違いしてるみたいだけど…あの女の子の友達かな?)」ジー

スキルアウト(こ、こいつ…次はガンつけてきやがった!)

北野(うーん…彼女の友達なら財布を出せば、なーんだって皆笑って一件落着だよね…うん、早いとこ財布を渡そう)ニタリ

スキルアウト(!!…な、なめられてる!こいつ俺がガンつけられてびびったと思ってやがる!)

37 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/10(木) 12:03:40.42 ID:RX6lXEDO [9/30]
北野「財布を……」スタスタ

スキルアウト「くっ!おわっ!」ズダン

北野「(あ、転んだ)君…大丈夫かい?」スッ

スキルアウト(…こ…こいつ!目を抉りにきてる…!!)

北野「安心して…僕は何もしないから」ニタリ

スキルアウト(ひぃっ!)

スキルアウト「たっ――」

北野「?」

スキルアウト「助けてくれー!ころされるー!!」ダダダダダダダ

北野「……」

ヒュウウウ…

佐天(ど、どうしよう…一人になっちゃった)

北野(あの人行っちゃった……それより彼女に財布渡さなきゃ)

北野「君…」

佐天(ひっ)ビクッ

シュン!――タッ

黒子「ジャッジメントですの!大人しくお縄につきなさいですの!」

北野「?」

佐天「し、白井さん!」

ただ財布を渡す為に、行った親切だったが、そんな北野君の考えとは無関係に事態は最悪の展開へと向かっていた…

ACT.2前編終

Tag : エンジェル伝説とある魔術の禁書目録とある科学の超電磁砲

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