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神裂火織vs削板軍覇
732 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/01(火) 21:55:52.31 ID:XZOCFUDO [5/5]
地の文の練習がてらなんかバトル物書いてみたいな
何か熱そうな組み合わせってあるかな?今夜ちょっと書いてみようと思う
734 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/01(火) 22:05:53.25 ID:IdXSjPMo
>>732
魔術側から出してバトルを熱くするなら聖人系統がいいかもしんない
削板vs神裂とか、超高速でのド突き合いみたいな。
743 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:54:49.99 ID:gl9RrtUo [1/6]
>>734
というわけで半ばやっつけにサクっと神裂vs削板で書いてみた。
意外と二人の会話を書いたことが無い上に、
どうすりゃいいかわかんなくて普通の喧嘩になってしまったけどせっかくなので投下します
4resぐらい借ります
地の文の練習がてらなんかバトル物書いてみたいな
何か熱そうな組み合わせってあるかな?今夜ちょっと書いてみようと思う
734 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/06/01(火) 22:05:53.25 ID:IdXSjPMo
>>732
魔術側から出してバトルを熱くするなら聖人系統がいいかもしんない
削板vs神裂とか、超高速でのド突き合いみたいな。
743 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:54:49.99 ID:gl9RrtUo [1/6]
>>734
というわけで半ばやっつけにサクっと神裂vs削板で書いてみた。
意外と二人の会話を書いたことが無い上に、
どうすりゃいいかわかんなくて普通の喧嘩になってしまったけどせっかくなので投下します
4resぐらい借ります
744 名前:神裂火織vs削板軍覇 1/4[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:55:40.30 ID:gl9RrtUo [2/6]
昼間でも陽の光があまり当たらない路地裏に、あまりに不釣合いな1人の長身の女が歩いていた。
神裂「参りましたね、ちょっとテレビを新調しようと学園都市まで足を運んだものの」
その歩みには迷いなど一切無く、そちらに進むのが当然であるかのように彼女は歩いていた。
神裂「完全に道に迷ってしまったようです。電器屋一つ見つけられないとは恐るべし学園都市といったところでしょうか」
既に同じ角を5回は曲がっている。既に自分がどこから来たのかはわからず、どちらに進めばいいのかもわからない、つまり完全に
神裂「迷子になってしまいました。なんとか人がいれば道を聞けるのですが…」
神裂からすれば普段の仕事の時と同様に道を歩いていただけ、であるのだが
気づけばどうやら都市の人間もなかなか寄り付かないような路地裏を彷徨う羽目になっていた。
ここは一つ周囲の地図を確認するだけの術式でも組もうかとも考えたが、
たかだか買い物で学園都市を騒がせるわけにもいかない。
何せ科学の総本山である学園都市に聖人が1人乗り込んでいる時点で本来なら大事なのだから。
削板「お?どうしたんだ姉ちゃん?随分と困った顔してるじゃねえか、根性入れてかねえとここは危ないぞ!」
神裂「ああ、よかった。やっと人に会えました。お聞きしたいことがあるのですが…」
彼女は自分が外から来たこと、道に迷ってしまったこと、電器屋でテレビを買いたいからお勧めがあったら教えて欲しいことを説明した。
もちろん自分が魔術師であることは伏せていたし、ウェスタンベルトに差している『七天七刀』についても触れなかった。
削板「おいおい外から来た上にそのバカ長い刀って怪しすぎるだろ!お前もなかなか根性ある奴みたいだな」
神裂「え?いえいえそんな根性だなどということを話しているのではないのです。ここからいったいどうやtt」
話が通じていないようだ、と神裂は半ば困り顔で説明を繰り返そうとしたが、相手は取り合ってくれない。
それどころか思いっきり臨戦態勢だ。
削板「お前さては根性あるな?そしてかなり強いな?俺と勝負しろ!勝ったらテレビでもラジオでも買ってやるぞ!!」
神裂「勝負…ですか?まぁ手合わせ程度なら構いませんが、それに私が勝てばテレビを買っていただけるのですね?」
削板「そういうことだっ!!っおらぁぁぁぁぁ!!!」
745 名前:神裂火織vs削板軍覇 2/4[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:56:22.43 ID:gl9RrtUo [3/6]
瞬間、空間が爆ぜた。
双方が同時に、それも超音速でぶつかり合うことによる衝撃は、雑然とした路地裏のドラム缶や放置された自動車などを跡形も無く吹き飛ばす。
神裂「ぐぅ…っ!さすがは学園都市ですね、いやこの速さではまだ追いつける人がいるようです」
削板「やるじゃねえか姉ちゃん!随分と根性ある速さとパワーだ!」
なるほどこれは手を焼きそうだ。しかし魔術師がこんなところにいると知られたら大事だ。
魔術を使うわけにはいかない。ただ聖人の力と技で彼を打倒する必要がある。
削板「オラオラぁ!!どんどんいくぞぉぉぉ!!刀抜かないまま倒れるんじゃねえぞ!」
キュガッ!!
一合目より更に速い。完全に私の顔をめがけて突っ込んでくる。
音速の二倍はあろうかという削板の突撃に対し神裂火織は流れに逆らわず、相手の手首を掴みそのまま後ろへ受け流した。
ドゴォ!!
という物凄い音とともに削板が建物に衝突した。もちろん音速を超えた速さで。
壁は大きく穴が開いた。およそ通常の人間ではまず生きてはいまい。
神裂「まだ立てるはずです。私に刀を抜かせるのではないのですか?」
削板「ぬらぁぁぁぁ!!!舐めるなぁ!!学園都市のナンバーセブン!削板軍覇様を舐めるんじゃねえええ!!!」
削板は先ほどと同じように突っ込む。真っ直ぐと、神裂火織目掛けて。
神裂「一度破られた手でまた挑むとは愚直甚だしいことぐらい理解できないはずないでしょう」
当然神裂は先ほどと同じように受け流そうと相手の突き出された右手に意識を集中する。
(…今です!)
取った!しかしその直後、はるか後方へ流れていくはずの削板の体が神裂の眼前で急制動をかけた。
削板「そんな根性のねえ奴に俺が見えるってかぁぁぁ!!」
削板は超音速の運動エネルギーをそのままに、頭突きという形で神裂の顔面に見舞う。
ゴッ
という鈍い音とともに神裂の額が切れた、うっすら血が流れている。
神裂「がァッ…!!いいでしょう。私もあなたを甘く見ていたことを謝罪します。あなたに対する認識を改めなければなりませんね」
746 名前:神裂火織vs削板軍覇 3/4[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:56:53.28 ID:gl9RrtUo [4/6]
神裂「おおおおおおおおおおッ!!」
物凄い雄たけびとともに七天七刀を振りぬく。
その速さは既に目に見える速さではなく、まさに一撃必殺。
削板「そう!根性見せてみろ!!この俺に根性を!!」
まさに神速ともいえる神裂の斬撃を削板は拳で受け流す。
すなわち、接触の瞬間拳で刃の腹を小突いて捌く。
一太刀で3度切りつければ、3度拳でそれを受け流し、5度切りつければ、同様に5度拳で捌く。
ガイィィン!!ギィン!!
日本刀と生身の腕が交差する度に、すさまじい音が響き渡る。
もはや双方が刃物だとしてもこのような音はしないだろ。
神裂「私の太刀筋を拳で捌ききるとは、驚愕に値します。手加減しているつもりはないのですが」
削板「ハッ!!これならどうだぁぁ!!」
削板が地面スレスレに突進してくる。恐らく狙いは踏み込む右足か。
ならば
と神裂は真上へ飛び上がる。裕に3Mは飛び上がってそのまま空中で姿勢を変え、削板のいた場所から距離をとるように着地する。
神裂(…いない!どこへ!?)
削板「根性がねえから、そうやって余所見するんだ」
神裂(上ですか!)
ドガァッ!!
削板の拳が鉛直方向に突き刺さる。地面は円くえぐれ、路傍の自動車が大きく跳ねた。
ザザザァッ!!
神裂は紙一重でそれを交わし、横っ飛びに避ける。しかしまた、えぐれた地面の中心に削板はいない。
ゴバァッ!!
神裂「ごっがあああああああ!!」
削板の右足が神裂の腹を完全に捉えた。ひび割れたアスファルトの上を2度3度と跳ねて神裂の体は建物の壁へ激突する。
削板「だから余所見するようじゃ根性足りてねえっつってんだろ。誰がアンタの視角内でおとなしく待ってるってんだ」
神裂「ぐっ…はっ…」
マズい。完全に今のはもらってはいけない一撃だ。
彼は聖人なのか?少なくとも並の聖人と同等か、下手をすればそれ以上の身体能力はあるだろう。
それとも学園都市は既に聖人並の身体能力の開発に成功しているのだろうか。
削板「まーお前もなかなか強かったよ。もう終わりにしようぜ。これ以上は無駄だろ」
神裂「舐められてもらっては困ります。私とてもう少しカードはあるんですよ」
削板「そうかい…じゃあ見せてもらおうじゃねえか!お前の根性って奴をな!!」
747 名前:神裂火織vs削板軍覇4/4[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:59:56.00 ID:gl9RrtUo [5/6]
フッ
っと神裂が視界から消える。
先ほどの神速を超える速さで猛烈な勢いの斬撃を繰り出す。
ただ正面から切りつけているのではない、神裂の斬撃は、『七天七刀』の長さを利用して全方位から繰り出される。
削板「ぐっ…くそっ………おらぁ!!」
ガン!!ガギィ!!ガイイィン!!
それでも削板はしぶとく捌き続ける。
捌ききれない数ではない。最悪捌き漏らすことがあってもそれは致命傷にはなりえないものだ。
神裂「大したものです。ではこれならどうです?」
神裂は一太刀で7度切りつける。先ほどのものからさらに速い。
削板は捌ききれなくなって後ずさる。神裂はこの後退を見逃さなかった。
神裂「守りから逃げに入りましたね?それがあなたの根性の限界です」
速さはそのままに神裂が一足飛びで削板の懐に入り込む。
一度後ろへ向いた重心はなかなか元に戻らない。完全に削板は回避できない姿勢になった。
神裂「っっらああああ!!!!」
ゴッ!!
神裂はあえて刀ではなく右の拳で削板の腹を抉りこむように打ち抜いた。
バガァァン!!ガァァン!!ガァァン!
と、削板の体は建物の壁1枚では足りず、立て続けに2度3度と壁を撃ち抜いた。
6枚目の壁で削板の体はやっと停止し、そのままぐったりとうなだれた。
神裂「いくら魔術抜きとはいえここまでてこずるとは…ハッ!そうだ、彼を気絶させてしまっては元も子もありません。起きて案内をしていただかねば困ります。」
神裂は急いで彼の元へ駆け寄ると、そのまま両肩を掴んで猛烈な勢いで揺さぶった。
削板「あがががががいてぇいてぇいてぇ!!いくら俺が根性あってもさすがに全身いてえええ!!」
神裂「お、気がつきましたか。約束どおり電器屋を教えて欲しいのですが」
削板「あぁ、お前…いい根性だったぜ…また戦りてえなあ…」ガクッ
神裂「え?ろ望むところです。あなたも素晴らしい使い手でした。って気絶しないでください。困ります」
神裂「困りましたね、振り出しに戻ってしまいました。ここはいったいどこなんでしょう?」
神裂が周囲を見回す。二人がいる建物は壁が一枚完全に破壊され、内部もボロボロである。
しかし瓦礫の中にちらほらと見える洗濯機や冷蔵庫、遠巻きに二人を眺めている店員らしき人々が全てを物語っていた。
神裂「は、ははは…あのー……テレビを一つ、探しているのですが…」
748 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/02(水) 01:02:20.42 ID:gl9RrtUo [6/6]
という感じで一応導入とオチもつけてみたけど
よく考えたら唯閃もすごパも使ってないねっていうことに気づいちゃった
バトル物ってすげえ難しいな…地の文とか俺にはハードルが高すぎた。
またしばらくROM専に戻るとしますね…
昼間でも陽の光があまり当たらない路地裏に、あまりに不釣合いな1人の長身の女が歩いていた。
神裂「参りましたね、ちょっとテレビを新調しようと学園都市まで足を運んだものの」
その歩みには迷いなど一切無く、そちらに進むのが当然であるかのように彼女は歩いていた。
神裂「完全に道に迷ってしまったようです。電器屋一つ見つけられないとは恐るべし学園都市といったところでしょうか」
既に同じ角を5回は曲がっている。既に自分がどこから来たのかはわからず、どちらに進めばいいのかもわからない、つまり完全に
神裂「迷子になってしまいました。なんとか人がいれば道を聞けるのですが…」
神裂からすれば普段の仕事の時と同様に道を歩いていただけ、であるのだが
気づけばどうやら都市の人間もなかなか寄り付かないような路地裏を彷徨う羽目になっていた。
ここは一つ周囲の地図を確認するだけの術式でも組もうかとも考えたが、
たかだか買い物で学園都市を騒がせるわけにもいかない。
何せ科学の総本山である学園都市に聖人が1人乗り込んでいる時点で本来なら大事なのだから。
削板「お?どうしたんだ姉ちゃん?随分と困った顔してるじゃねえか、根性入れてかねえとここは危ないぞ!」
神裂「ああ、よかった。やっと人に会えました。お聞きしたいことがあるのですが…」
彼女は自分が外から来たこと、道に迷ってしまったこと、電器屋でテレビを買いたいからお勧めがあったら教えて欲しいことを説明した。
もちろん自分が魔術師であることは伏せていたし、ウェスタンベルトに差している『七天七刀』についても触れなかった。
削板「おいおい外から来た上にそのバカ長い刀って怪しすぎるだろ!お前もなかなか根性ある奴みたいだな」
神裂「え?いえいえそんな根性だなどということを話しているのではないのです。ここからいったいどうやtt」
話が通じていないようだ、と神裂は半ば困り顔で説明を繰り返そうとしたが、相手は取り合ってくれない。
それどころか思いっきり臨戦態勢だ。
削板「お前さては根性あるな?そしてかなり強いな?俺と勝負しろ!勝ったらテレビでもラジオでも買ってやるぞ!!」
神裂「勝負…ですか?まぁ手合わせ程度なら構いませんが、それに私が勝てばテレビを買っていただけるのですね?」
削板「そういうことだっ!!っおらぁぁぁぁぁ!!!」
745 名前:神裂火織vs削板軍覇 2/4[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:56:22.43 ID:gl9RrtUo [3/6]
瞬間、空間が爆ぜた。
双方が同時に、それも超音速でぶつかり合うことによる衝撃は、雑然とした路地裏のドラム缶や放置された自動車などを跡形も無く吹き飛ばす。
神裂「ぐぅ…っ!さすがは学園都市ですね、いやこの速さではまだ追いつける人がいるようです」
削板「やるじゃねえか姉ちゃん!随分と根性ある速さとパワーだ!」
なるほどこれは手を焼きそうだ。しかし魔術師がこんなところにいると知られたら大事だ。
魔術を使うわけにはいかない。ただ聖人の力と技で彼を打倒する必要がある。
削板「オラオラぁ!!どんどんいくぞぉぉぉ!!刀抜かないまま倒れるんじゃねえぞ!」
キュガッ!!
一合目より更に速い。完全に私の顔をめがけて突っ込んでくる。
音速の二倍はあろうかという削板の突撃に対し神裂火織は流れに逆らわず、相手の手首を掴みそのまま後ろへ受け流した。
ドゴォ!!
という物凄い音とともに削板が建物に衝突した。もちろん音速を超えた速さで。
壁は大きく穴が開いた。およそ通常の人間ではまず生きてはいまい。
神裂「まだ立てるはずです。私に刀を抜かせるのではないのですか?」
削板「ぬらぁぁぁぁ!!!舐めるなぁ!!学園都市のナンバーセブン!削板軍覇様を舐めるんじゃねえええ!!!」
削板は先ほどと同じように突っ込む。真っ直ぐと、神裂火織目掛けて。
神裂「一度破られた手でまた挑むとは愚直甚だしいことぐらい理解できないはずないでしょう」
当然神裂は先ほどと同じように受け流そうと相手の突き出された右手に意識を集中する。
(…今です!)
取った!しかしその直後、はるか後方へ流れていくはずの削板の体が神裂の眼前で急制動をかけた。
削板「そんな根性のねえ奴に俺が見えるってかぁぁぁ!!」
削板は超音速の運動エネルギーをそのままに、頭突きという形で神裂の顔面に見舞う。
ゴッ
という鈍い音とともに神裂の額が切れた、うっすら血が流れている。
神裂「がァッ…!!いいでしょう。私もあなたを甘く見ていたことを謝罪します。あなたに対する認識を改めなければなりませんね」
746 名前:神裂火織vs削板軍覇 3/4[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:56:53.28 ID:gl9RrtUo [4/6]
神裂「おおおおおおおおおおッ!!」
物凄い雄たけびとともに七天七刀を振りぬく。
その速さは既に目に見える速さではなく、まさに一撃必殺。
削板「そう!根性見せてみろ!!この俺に根性を!!」
まさに神速ともいえる神裂の斬撃を削板は拳で受け流す。
すなわち、接触の瞬間拳で刃の腹を小突いて捌く。
一太刀で3度切りつければ、3度拳でそれを受け流し、5度切りつければ、同様に5度拳で捌く。
ガイィィン!!ギィン!!
日本刀と生身の腕が交差する度に、すさまじい音が響き渡る。
もはや双方が刃物だとしてもこのような音はしないだろ。
神裂「私の太刀筋を拳で捌ききるとは、驚愕に値します。手加減しているつもりはないのですが」
削板「ハッ!!これならどうだぁぁ!!」
削板が地面スレスレに突進してくる。恐らく狙いは踏み込む右足か。
ならば
と神裂は真上へ飛び上がる。裕に3Mは飛び上がってそのまま空中で姿勢を変え、削板のいた場所から距離をとるように着地する。
神裂(…いない!どこへ!?)
削板「根性がねえから、そうやって余所見するんだ」
神裂(上ですか!)
ドガァッ!!
削板の拳が鉛直方向に突き刺さる。地面は円くえぐれ、路傍の自動車が大きく跳ねた。
ザザザァッ!!
神裂は紙一重でそれを交わし、横っ飛びに避ける。しかしまた、えぐれた地面の中心に削板はいない。
ゴバァッ!!
神裂「ごっがあああああああ!!」
削板の右足が神裂の腹を完全に捉えた。ひび割れたアスファルトの上を2度3度と跳ねて神裂の体は建物の壁へ激突する。
削板「だから余所見するようじゃ根性足りてねえっつってんだろ。誰がアンタの視角内でおとなしく待ってるってんだ」
神裂「ぐっ…はっ…」
マズい。完全に今のはもらってはいけない一撃だ。
彼は聖人なのか?少なくとも並の聖人と同等か、下手をすればそれ以上の身体能力はあるだろう。
それとも学園都市は既に聖人並の身体能力の開発に成功しているのだろうか。
削板「まーお前もなかなか強かったよ。もう終わりにしようぜ。これ以上は無駄だろ」
神裂「舐められてもらっては困ります。私とてもう少しカードはあるんですよ」
削板「そうかい…じゃあ見せてもらおうじゃねえか!お前の根性って奴をな!!」
747 名前:神裂火織vs削板軍覇4/4[saga] 投稿日:2010/06/02(水) 00:59:56.00 ID:gl9RrtUo [5/6]
フッ
っと神裂が視界から消える。
先ほどの神速を超える速さで猛烈な勢いの斬撃を繰り出す。
ただ正面から切りつけているのではない、神裂の斬撃は、『七天七刀』の長さを利用して全方位から繰り出される。
削板「ぐっ…くそっ………おらぁ!!」
ガン!!ガギィ!!ガイイィン!!
それでも削板はしぶとく捌き続ける。
捌ききれない数ではない。最悪捌き漏らすことがあってもそれは致命傷にはなりえないものだ。
神裂「大したものです。ではこれならどうです?」
神裂は一太刀で7度切りつける。先ほどのものからさらに速い。
削板は捌ききれなくなって後ずさる。神裂はこの後退を見逃さなかった。
神裂「守りから逃げに入りましたね?それがあなたの根性の限界です」
速さはそのままに神裂が一足飛びで削板の懐に入り込む。
一度後ろへ向いた重心はなかなか元に戻らない。完全に削板は回避できない姿勢になった。
神裂「っっらああああ!!!!」
ゴッ!!
神裂はあえて刀ではなく右の拳で削板の腹を抉りこむように打ち抜いた。
バガァァン!!ガァァン!!ガァァン!
と、削板の体は建物の壁1枚では足りず、立て続けに2度3度と壁を撃ち抜いた。
6枚目の壁で削板の体はやっと停止し、そのままぐったりとうなだれた。
神裂「いくら魔術抜きとはいえここまでてこずるとは…ハッ!そうだ、彼を気絶させてしまっては元も子もありません。起きて案内をしていただかねば困ります。」
神裂は急いで彼の元へ駆け寄ると、そのまま両肩を掴んで猛烈な勢いで揺さぶった。
削板「あがががががいてぇいてぇいてぇ!!いくら俺が根性あってもさすがに全身いてえええ!!」
神裂「お、気がつきましたか。約束どおり電器屋を教えて欲しいのですが」
削板「あぁ、お前…いい根性だったぜ…また戦りてえなあ…」ガクッ
神裂「え?ろ望むところです。あなたも素晴らしい使い手でした。って気絶しないでください。困ります」
神裂「困りましたね、振り出しに戻ってしまいました。ここはいったいどこなんでしょう?」
神裂が周囲を見回す。二人がいる建物は壁が一枚完全に破壊され、内部もボロボロである。
しかし瓦礫の中にちらほらと見える洗濯機や冷蔵庫、遠巻きに二人を眺めている店員らしき人々が全てを物語っていた。
神裂「は、ははは…あのー……テレビを一つ、探しているのですが…」
748 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/02(水) 01:02:20.42 ID:gl9RrtUo [6/6]
という感じで一応導入とオチもつけてみたけど
よく考えたら唯閃もすごパも使ってないねっていうことに気づいちゃった
バトル物ってすげえ難しいな…地の文とか俺にはハードルが高すぎた。
またしばらくROM専に戻るとしますね…
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