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ハルヒ「あら、アンタ犬飼い始めたの?」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 02:16:04.62 ID:B4+R+qPu0 [12/26]
夢落ちで処理する気か
夢落ちで処理する気か
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 02:21:56.84 ID:B4+R+qPu0 [13/26]
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
キョン「おーハルヒおはようー」
ハルヒ「クゥンクゥン」
キョン「こっちのハルヒもおはようー」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 02:42:31.71 ID:hS9HGuP00 [3/9]
キョン「じゃあそろそろ学校いくか」
通学路
キョン「おっすたにぐ…」
谷口「おっす…どうしたんだキョン?」
キョン「お、お前その格好はどうしたんだ…」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 02:53:57.37 ID:hS9HGuP00 [4/9]
谷口「ん?何のことだ?」
キョン「いや、だからその首につけてるのは何なんだ?」
谷口「キョン、何を今更。首輪にきまってるだろ」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 03:19:52.10 ID:B4+R+qPu0 [15/26]
キョン「今更もなにも、昨日までそんなのしてなかったろうが」
谷口「はぁ?キョン、お前何言ってんだ?誰にも首輪をつけさせなかった涼宮をついにペットにしたのはお前だろう?
東中の連中の間でも「あの涼宮が」って話題になってるぜ」
キョン「谷口、お前なんで俺がハルヒをペットにしたことを・・・」
谷口「知らねぇわけないだろ。あんだけ楽しそうに、散歩しながら下校してるの見せびらかしてたらよ」
キョン「(おかしいぞ、あれは極秘中の極秘。あんなもん学校の連中に知られたら、普通の神経じゃいられんはずだ・・・。)」
谷口「キョン?なんかお前今日おかしいぞ?飼い犬に手でも噛まれたか?」
キョン「い、いやなんでもない。ちょっと急用を思い出してな、少し先に行くぞ」
谷口「おう、体調悪いなら無理すんなよ!」
キョン「(長門に聞いてみるしかないが・・・、おそらくハルヒの力が働いていると考えて間違いないだろう。
普通、奴隷関係なんてこっそりやるのが楽しいもんじゃないのか?ハルヒ!)」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 03:32:33.42 ID:B4+R+qPu0 [16/26]
文芸部室
ガチャ
キョン「長門・・・、いてくれたか・・・!」
長門「・・・あなたが来るのを待っていた、状況は把握している。」
キョン「そうか、やっぱりおかしなことになってるんだな?」
長門「涼宮ハルヒは主従関係を一つの愛の形として選択した。これはわれわれの責任であり、あなたの責任でもある。」
キョン「それはわかってる。俺は一生あいつを面倒見ると決めたんだ。」
長門「そう・・・、じゃあ話はそれで終わり・・・」
キョン「・・・長門?」
長門「あなたが望んだ関係を、涼宮ハルヒは社会的、倫理的に良しとする改変を行ったに過ぎない。
あなたが望む限り、この改変を受け入れるべき。情報統合思念体もこの変化を喜んでいる。」
キョン「それはそうかもしれないが・・・、なぁ、こういうのは背徳感を味わいながら楽しむもんじゃないのか?」
長門「あなたはマニアックすぎる」
キョン「お前に言われたくない」
長門「・・・・・・ユニーク」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 03:38:02.96 ID:B4+R+qPu0 [17/26]
キョン「とりあえず、俺は教室に戻るが。改変前の状況を覚えてるやつは他にいるのか?」
長門「あなたと私、そして古泉一樹。飼い主はすべてを知っている必要があるらしい。」
キョン「すべてを知る飼い主と、何も知らないペットか・・・」
長門「涼宮ハルヒが望んだこと」
キョン「マニアックだな」
長門「・・・お似合い」
キョン「うるさい」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 03:50:16.50 ID:B4+R+qPu0 [19/26]
教室
谷口「おっすキョン、保健室にはいったのか?」
キョン「ああ、何とか大丈夫そうだ」
国木田「おはようキョン、今日も眠たそうだね」
キョン「眠いには眠いんだが・・・、そういえば国木田は首輪つけてないな」
国木田「何言ってるんだよキョン、僕は「飼い主」だからね」
キョン「そういえば…、そうだったな・・・ハハハすまん」
谷口「キョンのやつ朝からなんかおかしいんだよな~」
国木田「体調悪かったら休んでなきゃだめだよ、ペットだって悲しむんだからさ」
キョン「そうだな、心配かけてすまん、大丈夫だ」
谷口「ところで、涼宮とはどうなんだ?」
キョン「どうって?」
谷口「おいおい、これ以上言わせる気かよ?アレのことだよ。お前やっぱり「飼い主」だな、とぼけやがって」
キョン「何のことかさっぱりわからないんだが」
谷口「アレって言ったら決まってるだろ、「し・つ・け」だよ」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 04:03:15.95 ID:B4+R+qPu0 [20/26]
国木田「谷口、朝からする話題じゃないんじゃないかな?」
谷口「わかってるよそんなこたぁ、まぁその話は昼飯でも食いながらゆっくり聞かせてもらうぜ、っと、お前のペットのおでましだぞ、キョン」
キョン「ハルヒ・・・(やっぱり首輪つけてるな、「KYON」のネーム入り・・・、間違いなく俺が買ったやつだ)」
ハルヒ「あんたねぇ、朝から間抜け面晒してんじゃないわよ、そんなのだから犬に噛まれちゃうの!」
谷口「やっぱ噛まれちゃってるんだねぇ~、キョン!」
ハルヒ「う、うるさい!////」
谷口「す、すまん・・・お、おい席戻るぞ!」
国木田「谷口がごめんね、じゃあ、また休み時間に」
キョン「ハルヒ、お前首輪・・・」
ハルヒ「何とぼけたこと言ってんの?あんたがくれたんでしょ、「お前は一生俺のものだ、この首輪が証拠だ」なんて
柄にもなくキザなこと言っちゃってさ・・・」
キョン「(キザかなぁ、言った記憶もないが・・・)」
ハルヒ「とにかく、あたしに首輪つけたのはあんたなんだから、しっかり飼い主らしく振舞ってればいいの、
じゃないとまた噛み付いちゃうから・・・///」
キョン「(かわい・・・っていかんいかん、こんな状態を良しとしちゃいかん。長門は受け入れろと言っていたが、
俺はこっそりやりたいんだよっ!そっちのほうが、いいに、決まってる・・・はず)」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 04:16:36.49 ID:B4+R+qPu0 [21/26]
オーイ、セキニツケー
ハルヒ「ほら、授業始まっちゃうわよ。ただでさえアホ飼い主なんだから授業くらい聞いときなさい」
キョン「あ、ああ」
キョン「(授業は始まってから落ち着いてあたりを見回すと、意外と首輪をつけてるやつは少ない。
飼い主ってことなのか、それとも年齢的にまだ早いのか・・・、はたまた相手がいないだけなのか。まったく見当もつかん。
ただ、谷口の話を聞く限り、中学生でもこの関係は結ばれることもあるようだ・・・、ああ、どうなってるんだこりゃ・・・。
昼休みに改めて古泉と長門と話をしてみないとな)」
昼休み
谷口「キョン、飯にしようぜ~」
キョン「ああすまん、昼休みは部室のほうに顔を出さないといけなくてな」
谷口「何だよ、せっかく涼宮の話でも聞こうと思ってたのにな」
国木田「涼宮さんのエサはいいの?それとも、なんか悪いことでもしたからご飯抜きとか?」
キョン「い、いやハルヒはちょっとダイエット中なんだよ・・・」
国木田「へぇ、そんなふうには見えないけどなぁ。まぁ、キョンの趣味に口出しする気はないけどさ」
キョン「ま、まぁハルヒもひとりで出ちまってるみたいだし、ちょっと行って来る(国木田もすっかり飼い主なんだな・・・)」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 04:26:42.10 ID:B4+R+qPu0 [22/26]
文芸部室
ガチャ
キョン「おいなが・・・朝比奈さん!?」
朝比奈「くぅーん、くぅーん」
長門「エサの時間。涼宮ハルヒはいつもの場所でエサを待っている。あなたからの「待て」は出ていないはず」
キョン「いや、俺はそんなこと知らんぞ・・・」
長門「かわいそう、行ってあげて。早く」
キョン「わ、わかった。話はまた放課後にしよう。(長門があんなに睨んでくるとはな・・・。しかし、朝比奈さんが
床においてあるサンドイッチを犬食いしてる姿・・・、正直たまりません!)」 バタッ
長門「彼はドS、彼にこの世界を拒めるはずがない・・・」
朝比奈「わん?」
長門「こっちの話、あなたはエサを食べることに集中するべき。」
朝比奈「くぅん・・・、わふわふわふわふ・・・」
長門「おいしい?」
朝比奈「わん!」
長門「そう」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 04:39:57.56 ID:B4+R+qPu0 [23/26]
屋上
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「ワン!グルルルルル」
キョン「(何だこりゃ、野良犬みたいだぞ、もしかして腹へって怒ってる?)」
タッタッタッタッタッ
ハルヒ「ワン!」 ガブッ
キョン「痛てぇええ!!首を噛むな!!」
ハルヒ「(ガブガブ)わふわふ!」
キョン「俺が悪かった!腹減ってるんだよな、購買で買ってきたパンがあるから、離してくれ!」
ハルヒ「(パッ)グゥゥゥ、ワン!」
キョン「早くしろってことか?手のかかるやつだな・・・・・・。わ、わかった!歯を見せるな!飼い主を脅すんじゃない!」
パサッ
キョン「ほら、パン二つと牛乳だ。牛乳は皿がないからパックの蓋開けとくぞ。飲みにくかったら言えよ」
ハルヒ「わふわふ♪」ペチャペチャ
キョン「(二人きりになるとこうなるんだな・・・、でも・・・かーわいーなー、これ・・・。あれ?俺馴染んできてる?)」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 11:03:48.89 ID:B4+R+qPu0 [25/26]
同時刻 文芸部室
古泉「長門さんに朝比奈さん、こんにちわ」ナデナデ
朝比奈「わん!」
長門「古泉一樹、彼にはもう会った?」
古泉「いえ、まだ今日はお会いしていませんね。この状況についていくつかお話したいこともあるのですが。」
長門「朝、そして先程、彼はここに来た。」
古泉「賢明な判断ですね」
長門「あなたはこの状況に戸惑っていない?」
古泉「戸惑う必要が僕にはありません。彼と結ばれたことによって、涼宮さんの精神は安定。機関内でも、「飼う」という行為が非道徳的なものだったことを覚えている者はいません。
もっとも、覚えている者の方が極めて少ないんでしょうが。」
長門「私とあなた、そして彼だけ。」
古泉「んふっ、これは彼にもこの世界を受け入れてもらう必要がありそうです。」
長門「古泉一樹、あなたはわかっている。」
古泉「ぼくはこの世界を、前の世界より殊の外気にいってるんですよ。」
長門「彼もすでに馴染み始めている、問題ない。」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 16:55:26.98 ID:nUOi8tVw0 [2/5]
放課後 教室
ハルヒ「ちょっとキョン、今日は今週末のお散歩会の計画立てるんだから、ちゃんと部室で待ってなさいよ!」
キョン「お前はどうするんだ?(しかし昼休みとはえらい違いだな)」
ハルヒ「私はちょっと用事で遅れていくけど、サボるんじゃないわよ!」
キョン「へいへい、っと」
ハルヒ「じゃ、また後でね」
キョン「(行っちまった・・・、本当に落ち着きのない犬みたいなやつだ。それにしてもお散歩会ねぇ、不思議探索とは違うのか。
まぁ都合がいい、ハルヒ抜きで少し話をしておくか。)」
文芸部室
ガチャ
キョン「長門と古泉か。示し合わせたような組み合わせだな」
古泉「お待ちしておりました、お話したいことはたくさん持ち合わせてますよ」
長門「朝比奈みくるはと涼宮ハルヒはしばらく顔を出さない。私が涼宮ハルヒを連れ出すよう朝比奈みくるに命令しておいた。」
キョン「なるほどね、それでか・・・。じゃあ、早速だがこの状況のついて話をするかね」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 17:01:51.47 ID:nUOi8tVw0 [3/5]
古泉「はい、あなたもすでにご存じののように、涼宮さんによってこの世界は既に改変されています。
しかも改変前の世界を記憶しているのは我々三名のみ。」
キョン「間違いないな? 長門」
長門「古泉一樹の認識に間違いはない」
古泉「僕は今回の改変について、何らかの対策を講じるつもりはありません。この世界を受け入れる、それだけです」
キョン「それじゃあお前は、この「飼い主と犬」が成立した世界を選ぶってことだな?」
古泉「はい、その通りです」
長門「私もその意見に同意する。あなたは嫌?」
キョン「嫌…と言われればそうなのかもしれない。ただ、お前らの気持ちはわからんでもない」
古泉「(ニヤニヤ)」
長門「(ニヤニヤ)」
長門「やっぱり」
古泉「いつもは普通がいいとおっしゃっているあなたらしくない発言ですね」
キョン「ああ、確かに俺らしくはないな。改変された世界を認めてもいいなんて」
長門「あなたは変態、まずそれを認めるべき」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 17:55:03.05 ID:nUOi8tVw0 [4/5]
九時すぎから投下予定です。
もしよろしければ適当に保守お願いします
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:43:33.81 ID:nUOi8tVw0 [5/5]
古泉「いいではないですか、学校にペットがいるだなんて、理想的です。僕なんて、学校にいる間は離ればなれですから」
キョン「そういえば、森さんの記憶もないのか?」
古泉「もちろんです。しかもSOS団がかつて不思議探索と呼んでいたもの、今ではお散歩会と呼ばれていますが、これに森さんも参加していることになっています、
僕のペットとしてね」
キョン「なぁ古泉、俺は正直言って悩んでいる。自分が今までいた世界が、目を覚ましたら違うものになっていた。こんなこと認めるわけにはいかないとも思っている。
ただ、今日一日だけで、俺がかつて抱かなかった感覚が芽生え始めているんだ。」
古泉「お悩みのところ申し訳ございませんが、あなたが何を気にする必要があるのか、理解しかねます。」
長門「今回の改変は今までとちがう、全ての人間に不利益などない。特にあなたにとっては、すべてが有益。
既に涼宮ハルヒを手に入れている状態が、社会的に肯定されている。」
キョン「だからと言って…、はいそうですかで受け入れられるもんかよ」
古泉「わかりました、今週末のお散歩会まで待って下さい。その後に改めて話し合いましょう。もしあなたがその時に、「元の世界に戻したい」とおっしゃるのであれば、
我々はあなたに手を貸そうではありませんか。いかがです?」
長門「(コク・・・)」
キョン「そうだな、様子を見て見ないことには何もわからないからな。」
古泉「(なんだかんだで彼も楽しそうではないですか)」
長門「(今週は古泉一樹に負けない、絶対に)」
181 名前:ID変わったよ[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 21:36:39.13 ID:6hN+u2ew0 [1/7]
ハルヒ「やーお待たせ!ちょっとみくるちゃんの買い物につきあってたのよ」
朝比奈「少し遅くなっちゃったけど、おかげで良いお茶が手に入りました~」
ハルヒ「さっそくだけど今週末のお散歩会についての会議を始めます。
キョン、早速だけど何時もみたいにプランの発表よろしく♪」
キョン「はぁ?何時もお前が全部決めてたじゃないか。俺はそれに従うだけだ。」
ハルヒ「あんた何言ってんの?私たちをどうするかは、あんた達飼い主が決めることでしょ。ね~、みくるちゃん?」
朝比奈「涼宮さんはキョンくんみたいな優しいご主人様でうらやましいですぅ~・・・。
長門様にはそんな口のきき方できない・・・。あの、いや長門様が優しくないわけじゃ」
長門「朝比奈みくる」
朝比奈「はぃぃ・・・!」
長門「その無駄に育った乳から母乳が出るようにする?」
朝比奈「ひぃぃぃぃ・・・」
長門「ブリーダーに預かってもらう?」
朝比奈「いやですぅ!そういうのはちゃんとした、そのぅ・・・」
長門「次はない。即ブリーダー」
朝比奈「はぃぃ」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 21:54:34.79 ID:6hN+u2ew0 [3/7]
ハルヒ「ま、まぁそれはそれとして。キョン、さっさと今週末の計画を発表して」
キョン「(計画ったってなぁ、そんなものしたことは無いぞ。でもこの世界では、少し前から俺とハルヒはそういう関係なわけで)」
ハルヒ「何悩んでんのよ?!何も考えてきてないわけ?」
キョン「(仕方ない、ここは適当に)よし、今週はみんなでピクニックでもするか、公園で飯でもゆっくりと食おうじゃ無いか?」
ハルヒ「公園ねぇ、ま、あんたらしく普通でいいんじゃない?で服は?」
古長「(ニヤニヤ)」
キョン「服だぁ?そんなもん好きにすればいいだろ」
ハルヒ「そうじゃないでしょ、着るか着ないか聞いてるの!あんた今日変よ?いつもなら「剃ってこい」ぐらい言うじゃない。
「ハルヒのは俺が剃るからな」とか言っちゃってさ・・・///」
キョン「(お前の記憶の中の俺は、何言ってやがんだ!)そ、そうだな今週は取りあえず着よう」
ハルヒ「へぇ、犬に服着せるのは好きじゃないって言ってるあんたがねぇ・・・。それで他には?」
キョン「他?他って何のことだ?」
ハルヒ「オプションよ!もしかしてオプションのためにあえて着させるとか?」
キョン「(オプションって何だよ!どうすりゃいい?)」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 22:11:55.12 ID:6hN+u2ew0 [4/7]
長門「オプションはクリピアス。その際は紐をつけてくること」
朝比奈「ひぃぃ~」
ハルヒ「さすが有希ね、じゃあそれでいきましょう。服着てるから駅前集合でもいいわね。」
キョン「そ、そうだな(長門、助かったがその注文は何だ?)」
古泉「では、今週末の予定はおおよそ決定したということでよろしいですね。森さんもそのルールで連れてくることにしましょう。」
ハルヒ「じゃあとりあえず今日は解散!各自帰るなりなんなり好きにしていいわ。キョンは私と一緒に帰るのよね?」
キョン「お、おう、そうだな。」
ハルヒ「じゃあ私たちは明後日の相談しながら帰るから、戸締りよろしくねっ!」
キョン「おい、待てって!じゃ、とりあえずお先に!」
古泉「アレはカバンの中に入ってますからね~」
キョン「(アレ?何のことだ?)わ、わかった。おい、ハルヒ!」
バタッ
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 23:40:45.59 ID:6hN+u2ew0 [6/7]
古泉「さて我々も帰るとしますかね」
長門「朝比奈みくる」
朝比奈「はぃ!」
長門「今日は用事がある、先に帰っておいて」
朝比奈「わかりました!」
古泉「おや、いいんですかそんなことで?僕と園生の激しいプレイに勝てるとでもお思いですか」
長門「いまはそれよりも、彼にこの世界を否定させないことの方が重要。彼は鍵であり、涼宮ハルヒをコントロールできる唯一の人物。
だからこそ、彼にはこの世界を守る能力がある。それに私と朝比奈みくるが、あなたたちに負けることなどありえない」
古泉「んふっ、期待していますよ長門さん(ニヤ」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 23:58:17.66 ID:6hN+u2ew0 [7/7]
通学路
ハルヒ「キョン、早くここに鎖つないで!」
キョン「(自分から首輪のジョイント差し出してるのか。しかし鎖なぁ…、アレか!)ちょっと待ってろ。これだな、ここに繋いでっと。よしっ」
ハルヒ「キャウン!」
キョン「(なるほど、そういうシステムか…)」
ハルヒ「キョン…?どうしたの?」
キョン「いや、何でもないんだ。今日は少し話しながら帰りたい気分だから、犬でなくても構わんぞ」
ハルヒ「……あっそ」
キョン「(ん?にテンションが下がった。そうか、改変前に長門が言ってたっけな「犬も人間も一緒、同じように大切な存在」と。
その言葉で俺は目覚めたんだった。ハルヒを大切なペットとして扱ってやらんとな・・・)」
ハルヒ「いつもなら、ちゃんと私の話聞かないで、いろいろ命令してくれるのに……、話したいだなんて。この首輪はもう要らないの…?」
キョン「(やばい!ハルヒが泣きそうだ)いや、そういうわけじゃないんだが、まぁ、そのなんだ、やっぱり話さなくていいぞ、うん。
よしハルヒ、このまま俺の家行くぞ!」 グイッ
ハルヒ「キャウンキャウン!」
キョン「(取りあえず、引っ張って連れて帰っても問題なさそうだな。しかしこの改変、飼い主初心者の俺にはハードルが高いかもしれん。
というか、もっとこっそりやるのが気持ちいいんろうが!)」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 00:21:31.56 ID:WQ8zoP6V0 [1/27]
長門「うかつ。彼がむっつりだということを忘れていた。特に人前でのプレイには否定的。このままでは、人間を飼うという行為が背徳感のあるものになってしまう。
私はそれを望んでいない。しかし、彼はお散歩会まで待つといった。これは大きなチャンス」
キョン宅
キョン妹「お帰りキョンくん!あ、ハルにゃんもいっしょだねぇ~」
ハルヒ「こんにちは妹ちゃん!」
キョン「おう、ただいまー(帰り道始終ワンワン言いながらじゃれ付き回ってたのに、どっかにスイッチがあるんだろうなぁ)」
ハルヒ「ちょっとお邪魔させてもらうわね。行くわよっ、キョン!」
キョン「おいおい、そう焦るなって・・・」
バタッ
ハルヒ「くぅーん、くぅーん・・・」
キョン「(部屋に入ったとたんコレか。)よし、ハルヒ。今鎖はずしてやるからな~、ちょっと待ってろ」
ハルヒ「わふわふ!」
キョン「よし外れたぞ。さてハルヒ、一旦明後日の相談といくか」
ハルヒ「うん、わかった・・・」
キョン「(ツンデレならぬ犬デレってところだな)」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 00:35:06.84 ID:WQ8zoP6V0 [2/27]
キョン「それでだ、とりあえず服は着ていくとして」
ハルヒ「いつも着させてじゃないの・・・」
キョン「着ていくとしてだ、長門の言ってたクリピアスってのは・・・」
ハルヒ「あんた、まさか忘れたんじゃないでしょうね?」
キョン「いや、忘れてない!あれだろ、その、な、アソコのピアスだ」
ハルヒ「あんたが着けたんだからね、最初すっごい痛かったんだからっ!」
キョン「そ、そうだったな。よく覚えてる。頑張ったよな(まったく記憶にない!改変されてるんだから当たり前だが・・・)」 ナデナデ
ハルヒ「確認してみる?ちゃんと着けてるよ」
キョン「(確認ってことは・・・・・・、おい!まずいだろそれは!心の準備ができていない・・・。何とかしてごまかさんといかんな)
あ~、大丈夫だ。その代わりお前が何か悪いことをしたときにはしつけとして・・・な」
ハルヒ「う、うん・・・、わふぅん・・・///」
キョン「(あ~だめだ俺、受け入れそうだわ、この世界)」
ハルヒ「と、とにかくピアスに紐つけていくからねっ!有希の命令なんだから」
キョン「あ、そ、そうだな」
ハルヒ「もう、あんたがそんな調子じゃ、また古泉くんの所に負けちゃうわよ?」
キョン「負ける?何がだ?」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 00:52:37.35 ID:WQ8zoP6V0 [3/27]
ハルヒ「お散歩会!」
キョン「(そんなものに勝ち負けがあるのか?)」
ハルヒ「前はあんたが「ローターを使用して60デシベル以上の声が出たらおしっこ一回」とかむちゃくちゃ言ったでしょ?
あたしだって頑張ったけど、4回が限度よ。それなのに、スイッチ入れたり切ったり。あんた勝負より自分が楽しむことしか考えてなかったでしょ!?」
キョン「(何だそれ、楽しそうじゃねぇか!オプションってそういうことか・・・)いや、まぁ、な・・・」
ハルヒ「あんたが喜んでくれれば別にいいんだけど・・・、でも勝負は勝負でしょ!?」
キョン「(ペットになってもハルヒはハルヒだ、俺の好きなハルヒそのものだな)」
ハルヒ「しかも、あたしがフラフラなのに、そっから4回戦よ!忘れてるわけないわよね?」
キョン「・・・!あ、ああ、もちろん覚えてる(覚えていない・・・。ってか、俺まだ童貞だったよな?なおさらこの世界を受け入れたくなってきたぞ!)」
ハルヒ「別に、あんたが気持ちよければ、それはいいんだけどさ///」
キョン「(今いただいちゃってもいい感じなのか?!)」
長門「やはり彼は変態、股間の隆起を確認した。サイズは・・・・・・24cm!自立進化の可能性として情報統合思念体に報告・・・。思念体も驚いている」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:05:34.35 ID:WQ8zoP6V0 [4/27]
古泉宅
園生「古泉様?」
古泉「なんですか園生?」
園生「あの、クリピアスの穴・・・、空けていただけますでしょうか?///」
古泉「(なるほど、森さんはまだ空いていなかったんですね・・・。長門さん、ずるいですよ!)
そうでしたね、園生にはまだ空いていなかったんですね。いつか空けようとは思っていたのですが、僕の勘違いでした」
園生「キョンくんにも、それはまた後日とおっしゃっていただければ良かったのに・・・」
古泉「いえ、今回の提案は長門さんなんですよ」
園生「え?キョンくんじゃない・・・、あの乳女の飼い主、長門有希。園生負けられません、あのブリッコ乳女にだけは!
古泉様、ブスッといってしまってください!!」 ガバッ
古泉「(なんと美しい光景。改変されても森さんは森さんですね・・・)では、いきますよ・・・」
長門「森園生・・・、朝比奈みくるを口撃できるのは私だけ。許せない。正々堂々と葬ってくれる」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:21:59.88 ID:WQ8zoP6V0 [5/27]
土曜日 駅前広場
ハルヒ「キョン、遅い、罰金!」
キョン「(相変わらずだな、コイツは。よし、服は着てる。オレンジのTシャツと、それにしても短いスカートだな…、
ひざ上25cmはあるんじゃないか?)ああ、すまんすまん、準備に手間取ってな」
ハルヒ「もうみんな待ちくたびれたわよっ!」
キョン「(古泉に森さん、長門に朝比奈さん。もうすでに、首輪に鎖がつながれている。二人ともやけに体調が悪そうだ)」
ハルヒ「さ、キョン早く!いつもみたいにつなげてちょうだい」
キョン「お、おう」 カチャ
ハルヒ「わん!わふわふ♪」
キョン「よし、じゃあ公園の周りをぐるっと散歩だな」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:30:53.94 ID:WQ8zoP6V0 [7/27]
長門「紐・・・」
キョン「ん、どうした長門?鎖はもうつないであるぞ」
長門「そっちじゃない、涼宮ハルヒのスカートから出ている方」
キョン「あ、ああこの紐だな・・・(これは、ハルヒのクリピアスに繋がってる…、よく見ると、長門も古泉も鎖と紐を束ねて持ってるんだな)」
グィ
ハルヒ「わふわふわふぅ~ん・・・///」
キョン「おいハルヒ!大丈夫か?!」
長門「あなたは焦りすぎ、いつも無理をする。変態」
古泉「んっふ・・・」グイ
園生「わんっ!///」
長門「・・・古泉一樹を敵性と判断」
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:42:04.15 ID:WQ8zoP6V0 [8/27]
公園
古泉「さて、今回の勝負は何でつけましょうか?」
キョン「(異様な光景だ、美少女三人が首輪をつけられて、飼い主にじゃれ付いている。)」
長門「今日は敏感な部分につなげられた紐がある。これを生かさない手はない」
古泉「なるほど・・・、ではこうしましょう。今からわれわれは鎖を外して、紐だけでペットをコントロールします」
キョン「なんだと?」
古泉「この時点で、ペットには相当な快感が与えられることになりますが、それだけでは勝負になりません。
そこで「だるまさんが転んだ」を飼い主とペットが協力して行うというのはどうでしょうか?」
長門「わかった、古泉一樹、森園生。あなたたちだけには負けない」
朝比奈「わうん!」
園生「うぅぅぅぅ・・・わん!」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:50:12.41 ID:WQ8zoP6V0 [9/27]
キョン「だるまさんが転んだってことは、1ペア一度ずつ鬼をするってことだな?」
古泉「はい、鬼の間はちょっとしたブレイクタイムではありますが、タッチされては勝負に大きく影響しますよ」
長門「私と朝比奈みくるは負けない・・・」
ハルヒ「わふ・・・?」
キョン「ハルヒ・・・、大丈夫だ俺とお前が一番分かり合えている」ナデナデ
ハルヒ「わん!わおぅん・・・///」
一回戦 鬼 古泉・森
古泉「だるまさんが~ころんだ!」
ササササッ
長門・朝比奈「(ピタ)」
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
古泉「だるま~さんが、ころ~んだ!」
ササササササッ
長門・朝比奈「(ピタ)」
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:57:35.92 ID:WQ8zoP6V0 [10/27]
古泉「だ~るまさんがこ~~ろんだ!」
サササササ
ピーンッ
朝比奈「わっふぅ!!///」 パタ
長門「うかつ・・・、朝比奈みくるの運動神経を甘く見ていた、予測以上にとろい・・・」
古泉「長門さん、残念ですよ。ペットの能力を見誤るとは、飼い主失格ですよ?」
長門「うるさい」
古泉「もっふ・・・」
キョン「おい、早くしてくれないか?この体勢はだいぶきついぞ」
古泉「おや、これは失礼。あなたが少しでもバランスを崩せば、涼宮さんの紐はハイテンションでしょうね(ニヤ」
キョン「いいから、早くしろ!」
古泉「では・・・、だーるまさんが・・・・ころんだ!」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:05:59.52 ID:WQ8zoP6V0 [11/27]
サササササ
キョン・ハルヒ「(ポニョン)」
キョン「(だああああ、右ひじがハルヒの胸の左胸に・・・。しかし、この手を動かせば俺たちの負けだ。
しかし何だこりゃ、神か?まぁ、いろんな意味で神だったな・・・うん)」
ハルヒ「・・・・・・///」
古泉「今の変則的な攻撃によく耐えましたね。さあ、ここからが本当の勝負です。」
古泉「だーるまさんがころんだ!」
ササ
古泉「だるまさんがころんだ!」
ササ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
古泉「だるまさんがころんだ!」
サ
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:18:37.14 ID:WQ8zoP6V0 [12/27]
古泉「だるまさんが、ころんだ!」
サ
ピーンッ
キョン「(しまったぁぁ!ハイテンション状態で止まっちまった)」
ハルヒ「(ピタ)」
キョン「(ハルヒは、しっかりと止まってるな、さすが勝負事には強い!)」
古泉「だるまさんが・・ころんだ!」
・・・
キョン「ハルヒ?」
パタ
ハルヒ「くぅぅぅぅん・・・///」
古泉「止まるのが精一杯だったようですね、次の一歩はもう踏み出せなかったということでしょう」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:27:06.03 ID:WQ8zoP6V0 [13/27]
二回戦 鬼 ハルヒ・キョン
キョン「ハルヒの仇は俺が討つ!」
古泉「(あなたが引っ張ったんでしょうが・・・)」
長門「ここでタッチしておかなければ、古泉一樹に勝てない・・・」
朝比奈「わ・・・わん」
古泉「さて園生、閉鎖空間で鍛えたわれわれの身体能力とコンビネーションを見せ付けてあげましょう」
園生「うぅぅ・・・わふ!」
キョン「だーるまさんがこ・・・、ろんだ!」
サササササササササササ
古泉・園生「(ピタ)」
キョン「(一気に距離をつめられたな・・・)」
長門・朝比奈「(ピタ)」
長門「(身体能力が高い・・・、朝比奈みくるにペースをあわせていたのでは敵わない)」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:39:38.19 ID:WQ8zoP6V0 [15/27]
キョン「だるまさんがころん、だ!」
サササササ
古泉・園生「(ピタ)」
長門・朝比奈「(ピタ)」
キョン「(む、後2ターンでタッチされちまうぞ。何か作戦を考えなければ・・・。ハルヒ・・・、そうかハルヒだ。
鬼のときにコンビネーションプレイをしちゃいけないってルールはなかったもんな、ちょっとやってみるか)」
キョン「だーるまさんが、ころんだ」グィ
ハルヒ「くっ!ううぅーん!!///」
ササササ ビクッ! ピーンッ
園生・朝比奈「わっふ・・・!!//」
古泉「なんてことを・・・、緊迫感のある場面でペットを休ませることなく、鳴き声で驚かせるなんて・・・」
長門「鬼畜・・・(やはり彼には、この世界が、合っている)」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:49:34.29 ID:WQ8zoP6V0 [16/27]
キョン「ハルヒすまん・・・、これしか方法がなかったんだ」
ハルヒ「ウゥゥゥゥゥ・・・」ガブッ
キョン「痛てぇ!悪かったって!だから首筋を噛むな!くそっ!」グイ
ピンッ! パタッ
ハルヒ「フゥフゥ・・・///」
古泉「(彼はもう一回戦あるのを忘れているんでしょうか?)」
長門「(やはり、彼は涼宮ハルヒにとっての鍵)」
三回戦 鬼 長門・朝比奈
キョン「ここでタッチすれば俺らの勝ちだな、ハルヒ!」
ハルヒ「わんっ!」
古泉「むふっ、それは我々にも言えることですよ」
園生「わふっ!」
長門「ここでタッチされたら私たちは明確に敗者。せめて引きわけたい」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:00:38.71 ID:WQ8zoP6V0 [17/27]
キョン「普段世話になってるが、今回は本気でいくぞ、長門!」
古泉「(ああ、なんて生き生きとした彼の表情。改変前の世界では、クリピアスにつけた紐をもって「だるまさんがころんだ」など
狂気の沙汰。きっと彼はこの世界を選択するに違いありませんね)」
長門「では・・・、だるまさんが・・・ころんだ」
サササササ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
古泉・園生「(ピタ)」
長門「(やはり三回戦、どちらのペアも動きにキレがない。今日は引き分け)」
長門「だるまさんが、ころん、だ・・・」
サササッ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
古泉「ふもっ!」バタッ ピーン
キョン「(古泉!・・・森さんの後ろ足が股間に直撃。・・・無念だ)」
園生「わぉ~んっ!///」 パタッ
長門「(集中力が切れたが故のアクシデント。起こるべくして起こった)」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:03:26.34 ID:WQ8zoP6V0 [18/27]
長門「続きを・・・、だるまさんがころんだ」
ササ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
長門「(ここにきてコンビネーションが研ぎ澄まされている。この二人の絆は一体どこから?)」
長門「だるまさんがころん、だ」
ササササッ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
キョン「(後2ターンあれば長門の肩をたたける。これで俺たちの勝ちだな)」
長門「だるまさんがころんだ・・・」
ササ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
長門「(いけない、朝比奈みくるの前で負けは許されない。許して)」
長門「だるまさんがころんだ」グィ ピンッ!
朝比奈「わふわふわふ~ん!///」ジョー
長門「(おしっこの処理は、飼い主の責任。後で水で流しておこう)」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:14:18.74 ID:WQ8zoP6V0 [19/27]
ササ ポンッ
キョン「長門、お前にしては珍しい判断ミスだ。もう1ターン早くやられてたら負けてたかもな」
長門「私はあなたのように、鬼畜になりきれなかった」
キョン「いや、それはお前の優しさだよ」
長門「優しさ?」
キョン「何も厳しくするだけがペットへの接し方じゃない。お前はそれを理解したんだよ」
長門「勝負には負けてしまった」
キョン「いいか長門、これは「お散歩会」なんだろう?ペットとの絆が確認できれば、それでいいじゃないか」
長門「あなたがそういうなら、それでいいのかもしれない」
キョン「ああ、それでいいんだ、だろハルヒ?」
ハルヒ「くぅ~ん」スリスリ
キョン「こら、そんなところをすり寄せてくるなって。くすぐったいぞ~、なんだ発情してるのか?」
ハルヒ「わふん、わふんっ♪」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:22:27.59 ID:WQ8zoP6V0 [20/27]
長門「あなたは決めるといった・・・」
ハルヒ「わん?」
キョン「ああ・・・。10年後、またこうして・・・、みんなでクリピアスに紐つけて・・・、そうだなツイスターゲームなんかいいな」
長門「何?」
キョン「いや、なんでもない」
長門「?」
キョン「俺はとりあえず、この発情した犬をしつけなきゃならん。先に帰らせてもらうぞ」
長門「わかった。または図書館に・・・」
キョン「ああ、約束する。今度は、とびっ子だ。よし、いくぞハルヒ!」
ハルヒ「わんわん!」
長門「ついに、鍵が扉を開ける時が来た」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:31:40.92 ID:WQ8zoP6V0 [21/27]
月曜日 放課後 文芸部室
古泉「土曜日は非常に楽しませていただきました。どうやら先に帰ってしまわれたようですが?」
キョン「しつけをする必要が出てきてな・・・」
古泉「なるほど、これ以上聞くのは野暮というものでしょう」
キョン「結局俺はこの世界を選んでしまった。改変された世界をだ」
古泉「いえ、僕はあなたがこの世界を選んでくれるとわかっていました」
キョン「なぜだ?」
古泉「お散歩会でのあなたの、満ち足りた、そして穏やかな笑顔。そんな人間が今生きている世界を否定できるはずがありません」
キョン「なるほどな・・・」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:37:22.41 ID:WQ8zoP6V0 [22/27]
何書いてんだろ、おれw
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:42:31.21 ID:WQ8zoP6V0 [23/27]
ガチャ!!
ハルヒ「やっほー!あれ、キョンと古泉君だけ?有希がいないなんて珍しいわね」
キョン「長門はコンピ研だ。たまには会長もかまってやらんといかんらしい。多頭飼いのやつは気を使わんといかんようだな」
ハルヒ「ま、そもそもキョンには、何匹も飼えるような甲斐性なんてないんでしょうけど」
キョン「俺は、お前さえいれば十分だ。何匹も飼うやつもいれば、一匹にすべての愛を注ぐやつもいる。俺は・・・、後者なだけだ」
ハルヒ「な、なな、なに急に恥ずかしいこと言ってんのよっ!!もう、ほんとアホ飼い主なんだからっ!///
古泉君も笑ってないで、こいつを何とかしなさい!」
古泉「いやぁ、相変わらずいい関係だと思います。主従関係はあれど、それはお互いの欲求に正直であるということ。
しかもそこに強大な信頼がある。強く求め合っている証拠、ということでしょう」
キョン「ま、そういうこった」
ハルヒ「もう・・・///」
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:54:48.27 ID:WQ8zoP6V0 [24/27]
キョン「ところで、これからの活動予定について話す、とか言ってたっけな?」
ハルヒ「そう、もうすぐ夏よ!」
キョン「まだ5月だ」
ハルヒ「い~から、聞きなさい。夏のイベントは地道な準備から始まるの!まずは七夕ね・・・」
キョン「(そうか、あの日ジョン・スミスと名乗ってから、もうこいつの飼い主になる運命は決まってたのかもしれないな。
改変前にあった後ろめたさは雲散霧消して、今はただ、こいつといることが心地よい。)」
ハルヒ「キョン?どうしたの、ぼーっとして」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:56:50.70 ID:WQ8zoP6V0 [25/27]
キョン「いや、ちょっと考え事をな。ところでハルヒ、昨日話した俺の名前のタトゥーだがな」
ハルヒ「海に行く前には彫りに行くわよっ!」
キョン「いや、ちょっと待ってくれないか?」
ハルヒ「なんで?!あんなに昨日乗り気だったのに?」
キョン「いや、いずれ入れてもらいたいとは思っているんだが・・・ちょっとな(「KYON」だけじゃだめなんだ。
いつかハルヒが「KYON & JOHN」のタトゥーを入れられる時まで)」
ハルヒ「はっきりしないわね・・・、まぁいいわ、あんたの命令ならしょうがないしねっ!」
キョン「その代わりと言っちゃなんだが、これ、もらってくれないか?」
ポイッ
ハルヒ「なによ投げてよこすなんて・・・、ってこれ・・・、いいの?」
キョン「ああ、俺の心からのプレゼントだ」
ハルヒ「キョン・・・ありがとう・・・、早速着けてみるねっ!」
ハルヒは俺のプレゼントした首輪とおそろいのクリピアスとニップルピアスを見つめながら、スカートを下ろし始めた
おしまい
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:57:49.21 ID:WQ8zoP6V0 [26/27]
ほのぼのしたSSになったぜ!
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 04:47:16.24 ID:WQ8zoP6V0 [27/27]
ありがとうございます!
>>1の作ったほのぼのとした雰囲気を
踏襲しながら書きました。
私は寝ますが、このほのぼのとした世界を
楽しんでくれた皆さんに感謝します
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
キョン「おーハルヒおはようー」
ハルヒ「クゥンクゥン」
キョン「こっちのハルヒもおはようー」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 02:42:31.71 ID:hS9HGuP00 [3/9]
キョン「じゃあそろそろ学校いくか」
通学路
キョン「おっすたにぐ…」
谷口「おっす…どうしたんだキョン?」
キョン「お、お前その格好はどうしたんだ…」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 02:53:57.37 ID:hS9HGuP00 [4/9]
谷口「ん?何のことだ?」
キョン「いや、だからその首につけてるのは何なんだ?」
谷口「キョン、何を今更。首輪にきまってるだろ」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 03:19:52.10 ID:B4+R+qPu0 [15/26]
キョン「今更もなにも、昨日までそんなのしてなかったろうが」
谷口「はぁ?キョン、お前何言ってんだ?誰にも首輪をつけさせなかった涼宮をついにペットにしたのはお前だろう?
東中の連中の間でも「あの涼宮が」って話題になってるぜ」
キョン「谷口、お前なんで俺がハルヒをペットにしたことを・・・」
谷口「知らねぇわけないだろ。あんだけ楽しそうに、散歩しながら下校してるの見せびらかしてたらよ」
キョン「(おかしいぞ、あれは極秘中の極秘。あんなもん学校の連中に知られたら、普通の神経じゃいられんはずだ・・・。)」
谷口「キョン?なんかお前今日おかしいぞ?飼い犬に手でも噛まれたか?」
キョン「い、いやなんでもない。ちょっと急用を思い出してな、少し先に行くぞ」
谷口「おう、体調悪いなら無理すんなよ!」
キョン「(長門に聞いてみるしかないが・・・、おそらくハルヒの力が働いていると考えて間違いないだろう。
普通、奴隷関係なんてこっそりやるのが楽しいもんじゃないのか?ハルヒ!)」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 03:32:33.42 ID:B4+R+qPu0 [16/26]
文芸部室
ガチャ
キョン「長門・・・、いてくれたか・・・!」
長門「・・・あなたが来るのを待っていた、状況は把握している。」
キョン「そうか、やっぱりおかしなことになってるんだな?」
長門「涼宮ハルヒは主従関係を一つの愛の形として選択した。これはわれわれの責任であり、あなたの責任でもある。」
キョン「それはわかってる。俺は一生あいつを面倒見ると決めたんだ。」
長門「そう・・・、じゃあ話はそれで終わり・・・」
キョン「・・・長門?」
長門「あなたが望んだ関係を、涼宮ハルヒは社会的、倫理的に良しとする改変を行ったに過ぎない。
あなたが望む限り、この改変を受け入れるべき。情報統合思念体もこの変化を喜んでいる。」
キョン「それはそうかもしれないが・・・、なぁ、こういうのは背徳感を味わいながら楽しむもんじゃないのか?」
長門「あなたはマニアックすぎる」
キョン「お前に言われたくない」
長門「・・・・・・ユニーク」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 03:38:02.96 ID:B4+R+qPu0 [17/26]
キョン「とりあえず、俺は教室に戻るが。改変前の状況を覚えてるやつは他にいるのか?」
長門「あなたと私、そして古泉一樹。飼い主はすべてを知っている必要があるらしい。」
キョン「すべてを知る飼い主と、何も知らないペットか・・・」
長門「涼宮ハルヒが望んだこと」
キョン「マニアックだな」
長門「・・・お似合い」
キョン「うるさい」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 03:50:16.50 ID:B4+R+qPu0 [19/26]
教室
谷口「おっすキョン、保健室にはいったのか?」
キョン「ああ、何とか大丈夫そうだ」
国木田「おはようキョン、今日も眠たそうだね」
キョン「眠いには眠いんだが・・・、そういえば国木田は首輪つけてないな」
国木田「何言ってるんだよキョン、僕は「飼い主」だからね」
キョン「そういえば…、そうだったな・・・ハハハすまん」
谷口「キョンのやつ朝からなんかおかしいんだよな~」
国木田「体調悪かったら休んでなきゃだめだよ、ペットだって悲しむんだからさ」
キョン「そうだな、心配かけてすまん、大丈夫だ」
谷口「ところで、涼宮とはどうなんだ?」
キョン「どうって?」
谷口「おいおい、これ以上言わせる気かよ?アレのことだよ。お前やっぱり「飼い主」だな、とぼけやがって」
キョン「何のことかさっぱりわからないんだが」
谷口「アレって言ったら決まってるだろ、「し・つ・け」だよ」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 04:03:15.95 ID:B4+R+qPu0 [20/26]
国木田「谷口、朝からする話題じゃないんじゃないかな?」
谷口「わかってるよそんなこたぁ、まぁその話は昼飯でも食いながらゆっくり聞かせてもらうぜ、っと、お前のペットのおでましだぞ、キョン」
キョン「ハルヒ・・・(やっぱり首輪つけてるな、「KYON」のネーム入り・・・、間違いなく俺が買ったやつだ)」
ハルヒ「あんたねぇ、朝から間抜け面晒してんじゃないわよ、そんなのだから犬に噛まれちゃうの!」
谷口「やっぱ噛まれちゃってるんだねぇ~、キョン!」
ハルヒ「う、うるさい!////」
谷口「す、すまん・・・お、おい席戻るぞ!」
国木田「谷口がごめんね、じゃあ、また休み時間に」
キョン「ハルヒ、お前首輪・・・」
ハルヒ「何とぼけたこと言ってんの?あんたがくれたんでしょ、「お前は一生俺のものだ、この首輪が証拠だ」なんて
柄にもなくキザなこと言っちゃってさ・・・」
キョン「(キザかなぁ、言った記憶もないが・・・)」
ハルヒ「とにかく、あたしに首輪つけたのはあんたなんだから、しっかり飼い主らしく振舞ってればいいの、
じゃないとまた噛み付いちゃうから・・・///」
キョン「(かわい・・・っていかんいかん、こんな状態を良しとしちゃいかん。長門は受け入れろと言っていたが、
俺はこっそりやりたいんだよっ!そっちのほうが、いいに、決まってる・・・はず)」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 04:16:36.49 ID:B4+R+qPu0 [21/26]
オーイ、セキニツケー
ハルヒ「ほら、授業始まっちゃうわよ。ただでさえアホ飼い主なんだから授業くらい聞いときなさい」
キョン「あ、ああ」
キョン「(授業は始まってから落ち着いてあたりを見回すと、意外と首輪をつけてるやつは少ない。
飼い主ってことなのか、それとも年齢的にまだ早いのか・・・、はたまた相手がいないだけなのか。まったく見当もつかん。
ただ、谷口の話を聞く限り、中学生でもこの関係は結ばれることもあるようだ・・・、ああ、どうなってるんだこりゃ・・・。
昼休みに改めて古泉と長門と話をしてみないとな)」
昼休み
谷口「キョン、飯にしようぜ~」
キョン「ああすまん、昼休みは部室のほうに顔を出さないといけなくてな」
谷口「何だよ、せっかく涼宮の話でも聞こうと思ってたのにな」
国木田「涼宮さんのエサはいいの?それとも、なんか悪いことでもしたからご飯抜きとか?」
キョン「い、いやハルヒはちょっとダイエット中なんだよ・・・」
国木田「へぇ、そんなふうには見えないけどなぁ。まぁ、キョンの趣味に口出しする気はないけどさ」
キョン「ま、まぁハルヒもひとりで出ちまってるみたいだし、ちょっと行って来る(国木田もすっかり飼い主なんだな・・・)」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 04:26:42.10 ID:B4+R+qPu0 [22/26]
文芸部室
ガチャ
キョン「おいなが・・・朝比奈さん!?」
朝比奈「くぅーん、くぅーん」
長門「エサの時間。涼宮ハルヒはいつもの場所でエサを待っている。あなたからの「待て」は出ていないはず」
キョン「いや、俺はそんなこと知らんぞ・・・」
長門「かわいそう、行ってあげて。早く」
キョン「わ、わかった。話はまた放課後にしよう。(長門があんなに睨んでくるとはな・・・。しかし、朝比奈さんが
床においてあるサンドイッチを犬食いしてる姿・・・、正直たまりません!)」 バタッ
長門「彼はドS、彼にこの世界を拒めるはずがない・・・」
朝比奈「わん?」
長門「こっちの話、あなたはエサを食べることに集中するべき。」
朝比奈「くぅん・・・、わふわふわふわふ・・・」
長門「おいしい?」
朝比奈「わん!」
長門「そう」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 04:39:57.56 ID:B4+R+qPu0 [23/26]
屋上
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「ワン!グルルルルル」
キョン「(何だこりゃ、野良犬みたいだぞ、もしかして腹へって怒ってる?)」
タッタッタッタッタッ
ハルヒ「ワン!」 ガブッ
キョン「痛てぇええ!!首を噛むな!!」
ハルヒ「(ガブガブ)わふわふ!」
キョン「俺が悪かった!腹減ってるんだよな、購買で買ってきたパンがあるから、離してくれ!」
ハルヒ「(パッ)グゥゥゥ、ワン!」
キョン「早くしろってことか?手のかかるやつだな・・・・・・。わ、わかった!歯を見せるな!飼い主を脅すんじゃない!」
パサッ
キョン「ほら、パン二つと牛乳だ。牛乳は皿がないからパックの蓋開けとくぞ。飲みにくかったら言えよ」
ハルヒ「わふわふ♪」ペチャペチャ
キョン「(二人きりになるとこうなるんだな・・・、でも・・・かーわいーなー、これ・・・。あれ?俺馴染んできてる?)」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 11:03:48.89 ID:B4+R+qPu0 [25/26]
同時刻 文芸部室
古泉「長門さんに朝比奈さん、こんにちわ」ナデナデ
朝比奈「わん!」
長門「古泉一樹、彼にはもう会った?」
古泉「いえ、まだ今日はお会いしていませんね。この状況についていくつかお話したいこともあるのですが。」
長門「朝、そして先程、彼はここに来た。」
古泉「賢明な判断ですね」
長門「あなたはこの状況に戸惑っていない?」
古泉「戸惑う必要が僕にはありません。彼と結ばれたことによって、涼宮さんの精神は安定。機関内でも、「飼う」という行為が非道徳的なものだったことを覚えている者はいません。
もっとも、覚えている者の方が極めて少ないんでしょうが。」
長門「私とあなた、そして彼だけ。」
古泉「んふっ、これは彼にもこの世界を受け入れてもらう必要がありそうです。」
長門「古泉一樹、あなたはわかっている。」
古泉「ぼくはこの世界を、前の世界より殊の外気にいってるんですよ。」
長門「彼もすでに馴染み始めている、問題ない。」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 16:55:26.98 ID:nUOi8tVw0 [2/5]
放課後 教室
ハルヒ「ちょっとキョン、今日は今週末のお散歩会の計画立てるんだから、ちゃんと部室で待ってなさいよ!」
キョン「お前はどうするんだ?(しかし昼休みとはえらい違いだな)」
ハルヒ「私はちょっと用事で遅れていくけど、サボるんじゃないわよ!」
キョン「へいへい、っと」
ハルヒ「じゃ、また後でね」
キョン「(行っちまった・・・、本当に落ち着きのない犬みたいなやつだ。それにしてもお散歩会ねぇ、不思議探索とは違うのか。
まぁ都合がいい、ハルヒ抜きで少し話をしておくか。)」
文芸部室
ガチャ
キョン「長門と古泉か。示し合わせたような組み合わせだな」
古泉「お待ちしておりました、お話したいことはたくさん持ち合わせてますよ」
長門「朝比奈みくるはと涼宮ハルヒはしばらく顔を出さない。私が涼宮ハルヒを連れ出すよう朝比奈みくるに命令しておいた。」
キョン「なるほどね、それでか・・・。じゃあ、早速だがこの状況のついて話をするかね」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 17:01:51.47 ID:nUOi8tVw0 [3/5]
古泉「はい、あなたもすでにご存じののように、涼宮さんによってこの世界は既に改変されています。
しかも改変前の世界を記憶しているのは我々三名のみ。」
キョン「間違いないな? 長門」
長門「古泉一樹の認識に間違いはない」
古泉「僕は今回の改変について、何らかの対策を講じるつもりはありません。この世界を受け入れる、それだけです」
キョン「それじゃあお前は、この「飼い主と犬」が成立した世界を選ぶってことだな?」
古泉「はい、その通りです」
長門「私もその意見に同意する。あなたは嫌?」
キョン「嫌…と言われればそうなのかもしれない。ただ、お前らの気持ちはわからんでもない」
古泉「(ニヤニヤ)」
長門「(ニヤニヤ)」
長門「やっぱり」
古泉「いつもは普通がいいとおっしゃっているあなたらしくない発言ですね」
キョン「ああ、確かに俺らしくはないな。改変された世界を認めてもいいなんて」
長門「あなたは変態、まずそれを認めるべき」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 17:55:03.05 ID:nUOi8tVw0 [4/5]
九時すぎから投下予定です。
もしよろしければ適当に保守お願いします
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:43:33.81 ID:nUOi8tVw0 [5/5]
古泉「いいではないですか、学校にペットがいるだなんて、理想的です。僕なんて、学校にいる間は離ればなれですから」
キョン「そういえば、森さんの記憶もないのか?」
古泉「もちろんです。しかもSOS団がかつて不思議探索と呼んでいたもの、今ではお散歩会と呼ばれていますが、これに森さんも参加していることになっています、
僕のペットとしてね」
キョン「なぁ古泉、俺は正直言って悩んでいる。自分が今までいた世界が、目を覚ましたら違うものになっていた。こんなこと認めるわけにはいかないとも思っている。
ただ、今日一日だけで、俺がかつて抱かなかった感覚が芽生え始めているんだ。」
古泉「お悩みのところ申し訳ございませんが、あなたが何を気にする必要があるのか、理解しかねます。」
長門「今回の改変は今までとちがう、全ての人間に不利益などない。特にあなたにとっては、すべてが有益。
既に涼宮ハルヒを手に入れている状態が、社会的に肯定されている。」
キョン「だからと言って…、はいそうですかで受け入れられるもんかよ」
古泉「わかりました、今週末のお散歩会まで待って下さい。その後に改めて話し合いましょう。もしあなたがその時に、「元の世界に戻したい」とおっしゃるのであれば、
我々はあなたに手を貸そうではありませんか。いかがです?」
長門「(コク・・・)」
キョン「そうだな、様子を見て見ないことには何もわからないからな。」
古泉「(なんだかんだで彼も楽しそうではないですか)」
長門「(今週は古泉一樹に負けない、絶対に)」
181 名前:ID変わったよ[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 21:36:39.13 ID:6hN+u2ew0 [1/7]
ハルヒ「やーお待たせ!ちょっとみくるちゃんの買い物につきあってたのよ」
朝比奈「少し遅くなっちゃったけど、おかげで良いお茶が手に入りました~」
ハルヒ「さっそくだけど今週末のお散歩会についての会議を始めます。
キョン、早速だけど何時もみたいにプランの発表よろしく♪」
キョン「はぁ?何時もお前が全部決めてたじゃないか。俺はそれに従うだけだ。」
ハルヒ「あんた何言ってんの?私たちをどうするかは、あんた達飼い主が決めることでしょ。ね~、みくるちゃん?」
朝比奈「涼宮さんはキョンくんみたいな優しいご主人様でうらやましいですぅ~・・・。
長門様にはそんな口のきき方できない・・・。あの、いや長門様が優しくないわけじゃ」
長門「朝比奈みくる」
朝比奈「はぃぃ・・・!」
長門「その無駄に育った乳から母乳が出るようにする?」
朝比奈「ひぃぃぃぃ・・・」
長門「ブリーダーに預かってもらう?」
朝比奈「いやですぅ!そういうのはちゃんとした、そのぅ・・・」
長門「次はない。即ブリーダー」
朝比奈「はぃぃ」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 21:54:34.79 ID:6hN+u2ew0 [3/7]
ハルヒ「ま、まぁそれはそれとして。キョン、さっさと今週末の計画を発表して」
キョン「(計画ったってなぁ、そんなものしたことは無いぞ。でもこの世界では、少し前から俺とハルヒはそういう関係なわけで)」
ハルヒ「何悩んでんのよ?!何も考えてきてないわけ?」
キョン「(仕方ない、ここは適当に)よし、今週はみんなでピクニックでもするか、公園で飯でもゆっくりと食おうじゃ無いか?」
ハルヒ「公園ねぇ、ま、あんたらしく普通でいいんじゃない?で服は?」
古長「(ニヤニヤ)」
キョン「服だぁ?そんなもん好きにすればいいだろ」
ハルヒ「そうじゃないでしょ、着るか着ないか聞いてるの!あんた今日変よ?いつもなら「剃ってこい」ぐらい言うじゃない。
「ハルヒのは俺が剃るからな」とか言っちゃってさ・・・///」
キョン「(お前の記憶の中の俺は、何言ってやがんだ!)そ、そうだな今週は取りあえず着よう」
ハルヒ「へぇ、犬に服着せるのは好きじゃないって言ってるあんたがねぇ・・・。それで他には?」
キョン「他?他って何のことだ?」
ハルヒ「オプションよ!もしかしてオプションのためにあえて着させるとか?」
キョン「(オプションって何だよ!どうすりゃいい?)」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 22:11:55.12 ID:6hN+u2ew0 [4/7]
長門「オプションはクリピアス。その際は紐をつけてくること」
朝比奈「ひぃぃ~」
ハルヒ「さすが有希ね、じゃあそれでいきましょう。服着てるから駅前集合でもいいわね。」
キョン「そ、そうだな(長門、助かったがその注文は何だ?)」
古泉「では、今週末の予定はおおよそ決定したということでよろしいですね。森さんもそのルールで連れてくることにしましょう。」
ハルヒ「じゃあとりあえず今日は解散!各自帰るなりなんなり好きにしていいわ。キョンは私と一緒に帰るのよね?」
キョン「お、おう、そうだな。」
ハルヒ「じゃあ私たちは明後日の相談しながら帰るから、戸締りよろしくねっ!」
キョン「おい、待てって!じゃ、とりあえずお先に!」
古泉「アレはカバンの中に入ってますからね~」
キョン「(アレ?何のことだ?)わ、わかった。おい、ハルヒ!」
バタッ
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 23:40:45.59 ID:6hN+u2ew0 [6/7]
古泉「さて我々も帰るとしますかね」
長門「朝比奈みくる」
朝比奈「はぃ!」
長門「今日は用事がある、先に帰っておいて」
朝比奈「わかりました!」
古泉「おや、いいんですかそんなことで?僕と園生の激しいプレイに勝てるとでもお思いですか」
長門「いまはそれよりも、彼にこの世界を否定させないことの方が重要。彼は鍵であり、涼宮ハルヒをコントロールできる唯一の人物。
だからこそ、彼にはこの世界を守る能力がある。それに私と朝比奈みくるが、あなたたちに負けることなどありえない」
古泉「んふっ、期待していますよ長門さん(ニヤ」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/14(金) 23:58:17.66 ID:6hN+u2ew0 [7/7]
通学路
ハルヒ「キョン、早くここに鎖つないで!」
キョン「(自分から首輪のジョイント差し出してるのか。しかし鎖なぁ…、アレか!)ちょっと待ってろ。これだな、ここに繋いでっと。よしっ」
ハルヒ「キャウン!」
キョン「(なるほど、そういうシステムか…)」
ハルヒ「キョン…?どうしたの?」
キョン「いや、何でもないんだ。今日は少し話しながら帰りたい気分だから、犬でなくても構わんぞ」
ハルヒ「……あっそ」
キョン「(ん?にテンションが下がった。そうか、改変前に長門が言ってたっけな「犬も人間も一緒、同じように大切な存在」と。
その言葉で俺は目覚めたんだった。ハルヒを大切なペットとして扱ってやらんとな・・・)」
ハルヒ「いつもなら、ちゃんと私の話聞かないで、いろいろ命令してくれるのに……、話したいだなんて。この首輪はもう要らないの…?」
キョン「(やばい!ハルヒが泣きそうだ)いや、そういうわけじゃないんだが、まぁ、そのなんだ、やっぱり話さなくていいぞ、うん。
よしハルヒ、このまま俺の家行くぞ!」 グイッ
ハルヒ「キャウンキャウン!」
キョン「(取りあえず、引っ張って連れて帰っても問題なさそうだな。しかしこの改変、飼い主初心者の俺にはハードルが高いかもしれん。
というか、もっとこっそりやるのが気持ちいいんろうが!)」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 00:21:31.56 ID:WQ8zoP6V0 [1/27]
長門「うかつ。彼がむっつりだということを忘れていた。特に人前でのプレイには否定的。このままでは、人間を飼うという行為が背徳感のあるものになってしまう。
私はそれを望んでいない。しかし、彼はお散歩会まで待つといった。これは大きなチャンス」
キョン宅
キョン妹「お帰りキョンくん!あ、ハルにゃんもいっしょだねぇ~」
ハルヒ「こんにちは妹ちゃん!」
キョン「おう、ただいまー(帰り道始終ワンワン言いながらじゃれ付き回ってたのに、どっかにスイッチがあるんだろうなぁ)」
ハルヒ「ちょっとお邪魔させてもらうわね。行くわよっ、キョン!」
キョン「おいおい、そう焦るなって・・・」
バタッ
ハルヒ「くぅーん、くぅーん・・・」
キョン「(部屋に入ったとたんコレか。)よし、ハルヒ。今鎖はずしてやるからな~、ちょっと待ってろ」
ハルヒ「わふわふ!」
キョン「よし外れたぞ。さてハルヒ、一旦明後日の相談といくか」
ハルヒ「うん、わかった・・・」
キョン「(ツンデレならぬ犬デレってところだな)」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 00:35:06.84 ID:WQ8zoP6V0 [2/27]
キョン「それでだ、とりあえず服は着ていくとして」
ハルヒ「いつも着させてじゃないの・・・」
キョン「着ていくとしてだ、長門の言ってたクリピアスってのは・・・」
ハルヒ「あんた、まさか忘れたんじゃないでしょうね?」
キョン「いや、忘れてない!あれだろ、その、な、アソコのピアスだ」
ハルヒ「あんたが着けたんだからね、最初すっごい痛かったんだからっ!」
キョン「そ、そうだったな。よく覚えてる。頑張ったよな(まったく記憶にない!改変されてるんだから当たり前だが・・・)」 ナデナデ
ハルヒ「確認してみる?ちゃんと着けてるよ」
キョン「(確認ってことは・・・・・・、おい!まずいだろそれは!心の準備ができていない・・・。何とかしてごまかさんといかんな)
あ~、大丈夫だ。その代わりお前が何か悪いことをしたときにはしつけとして・・・な」
ハルヒ「う、うん・・・、わふぅん・・・///」
キョン「(あ~だめだ俺、受け入れそうだわ、この世界)」
ハルヒ「と、とにかくピアスに紐つけていくからねっ!有希の命令なんだから」
キョン「あ、そ、そうだな」
ハルヒ「もう、あんたがそんな調子じゃ、また古泉くんの所に負けちゃうわよ?」
キョン「負ける?何がだ?」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 00:52:37.35 ID:WQ8zoP6V0 [3/27]
ハルヒ「お散歩会!」
キョン「(そんなものに勝ち負けがあるのか?)」
ハルヒ「前はあんたが「ローターを使用して60デシベル以上の声が出たらおしっこ一回」とかむちゃくちゃ言ったでしょ?
あたしだって頑張ったけど、4回が限度よ。それなのに、スイッチ入れたり切ったり。あんた勝負より自分が楽しむことしか考えてなかったでしょ!?」
キョン「(何だそれ、楽しそうじゃねぇか!オプションってそういうことか・・・)いや、まぁ、な・・・」
ハルヒ「あんたが喜んでくれれば別にいいんだけど・・・、でも勝負は勝負でしょ!?」
キョン「(ペットになってもハルヒはハルヒだ、俺の好きなハルヒそのものだな)」
ハルヒ「しかも、あたしがフラフラなのに、そっから4回戦よ!忘れてるわけないわよね?」
キョン「・・・!あ、ああ、もちろん覚えてる(覚えていない・・・。ってか、俺まだ童貞だったよな?なおさらこの世界を受け入れたくなってきたぞ!)」
ハルヒ「別に、あんたが気持ちよければ、それはいいんだけどさ///」
キョン「(今いただいちゃってもいい感じなのか?!)」
長門「やはり彼は変態、股間の隆起を確認した。サイズは・・・・・・24cm!自立進化の可能性として情報統合思念体に報告・・・。思念体も驚いている」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:05:34.35 ID:WQ8zoP6V0 [4/27]
古泉宅
園生「古泉様?」
古泉「なんですか園生?」
園生「あの、クリピアスの穴・・・、空けていただけますでしょうか?///」
古泉「(なるほど、森さんはまだ空いていなかったんですね・・・。長門さん、ずるいですよ!)
そうでしたね、園生にはまだ空いていなかったんですね。いつか空けようとは思っていたのですが、僕の勘違いでした」
園生「キョンくんにも、それはまた後日とおっしゃっていただければ良かったのに・・・」
古泉「いえ、今回の提案は長門さんなんですよ」
園生「え?キョンくんじゃない・・・、あの乳女の飼い主、長門有希。園生負けられません、あのブリッコ乳女にだけは!
古泉様、ブスッといってしまってください!!」 ガバッ
古泉「(なんと美しい光景。改変されても森さんは森さんですね・・・)では、いきますよ・・・」
長門「森園生・・・、朝比奈みくるを口撃できるのは私だけ。許せない。正々堂々と葬ってくれる」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:21:59.88 ID:WQ8zoP6V0 [5/27]
土曜日 駅前広場
ハルヒ「キョン、遅い、罰金!」
キョン「(相変わらずだな、コイツは。よし、服は着てる。オレンジのTシャツと、それにしても短いスカートだな…、
ひざ上25cmはあるんじゃないか?)ああ、すまんすまん、準備に手間取ってな」
ハルヒ「もうみんな待ちくたびれたわよっ!」
キョン「(古泉に森さん、長門に朝比奈さん。もうすでに、首輪に鎖がつながれている。二人ともやけに体調が悪そうだ)」
ハルヒ「さ、キョン早く!いつもみたいにつなげてちょうだい」
キョン「お、おう」 カチャ
ハルヒ「わん!わふわふ♪」
キョン「よし、じゃあ公園の周りをぐるっと散歩だな」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:30:53.94 ID:WQ8zoP6V0 [7/27]
長門「紐・・・」
キョン「ん、どうした長門?鎖はもうつないであるぞ」
長門「そっちじゃない、涼宮ハルヒのスカートから出ている方」
キョン「あ、ああこの紐だな・・・(これは、ハルヒのクリピアスに繋がってる…、よく見ると、長門も古泉も鎖と紐を束ねて持ってるんだな)」
グィ
ハルヒ「わふわふわふぅ~ん・・・///」
キョン「おいハルヒ!大丈夫か?!」
長門「あなたは焦りすぎ、いつも無理をする。変態」
古泉「んっふ・・・」グイ
園生「わんっ!///」
長門「・・・古泉一樹を敵性と判断」
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:42:04.15 ID:WQ8zoP6V0 [8/27]
公園
古泉「さて、今回の勝負は何でつけましょうか?」
キョン「(異様な光景だ、美少女三人が首輪をつけられて、飼い主にじゃれ付いている。)」
長門「今日は敏感な部分につなげられた紐がある。これを生かさない手はない」
古泉「なるほど・・・、ではこうしましょう。今からわれわれは鎖を外して、紐だけでペットをコントロールします」
キョン「なんだと?」
古泉「この時点で、ペットには相当な快感が与えられることになりますが、それだけでは勝負になりません。
そこで「だるまさんが転んだ」を飼い主とペットが協力して行うというのはどうでしょうか?」
長門「わかった、古泉一樹、森園生。あなたたちだけには負けない」
朝比奈「わうん!」
園生「うぅぅぅぅ・・・わん!」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:50:12.41 ID:WQ8zoP6V0 [9/27]
キョン「だるまさんが転んだってことは、1ペア一度ずつ鬼をするってことだな?」
古泉「はい、鬼の間はちょっとしたブレイクタイムではありますが、タッチされては勝負に大きく影響しますよ」
長門「私と朝比奈みくるは負けない・・・」
ハルヒ「わふ・・・?」
キョン「ハルヒ・・・、大丈夫だ俺とお前が一番分かり合えている」ナデナデ
ハルヒ「わん!わおぅん・・・///」
一回戦 鬼 古泉・森
古泉「だるまさんが~ころんだ!」
ササササッ
長門・朝比奈「(ピタ)」
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
古泉「だるま~さんが、ころ~んだ!」
ササササササッ
長門・朝比奈「(ピタ)」
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 01:57:35.92 ID:WQ8zoP6V0 [10/27]
古泉「だ~るまさんがこ~~ろんだ!」
サササササ
ピーンッ
朝比奈「わっふぅ!!///」 パタ
長門「うかつ・・・、朝比奈みくるの運動神経を甘く見ていた、予測以上にとろい・・・」
古泉「長門さん、残念ですよ。ペットの能力を見誤るとは、飼い主失格ですよ?」
長門「うるさい」
古泉「もっふ・・・」
キョン「おい、早くしてくれないか?この体勢はだいぶきついぞ」
古泉「おや、これは失礼。あなたが少しでもバランスを崩せば、涼宮さんの紐はハイテンションでしょうね(ニヤ」
キョン「いいから、早くしろ!」
古泉「では・・・、だーるまさんが・・・・ころんだ!」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:05:59.52 ID:WQ8zoP6V0 [11/27]
サササササ
キョン・ハルヒ「(ポニョン)」
キョン「(だああああ、右ひじがハルヒの胸の左胸に・・・。しかし、この手を動かせば俺たちの負けだ。
しかし何だこりゃ、神か?まぁ、いろんな意味で神だったな・・・うん)」
ハルヒ「・・・・・・///」
古泉「今の変則的な攻撃によく耐えましたね。さあ、ここからが本当の勝負です。」
古泉「だーるまさんがころんだ!」
ササ
古泉「だるまさんがころんだ!」
ササ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
古泉「だるまさんがころんだ!」
サ
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:18:37.14 ID:WQ8zoP6V0 [12/27]
古泉「だるまさんが、ころんだ!」
サ
ピーンッ
キョン「(しまったぁぁ!ハイテンション状態で止まっちまった)」
ハルヒ「(ピタ)」
キョン「(ハルヒは、しっかりと止まってるな、さすが勝負事には強い!)」
古泉「だるまさんが・・ころんだ!」
・・・
キョン「ハルヒ?」
パタ
ハルヒ「くぅぅぅぅん・・・///」
古泉「止まるのが精一杯だったようですね、次の一歩はもう踏み出せなかったということでしょう」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:27:06.03 ID:WQ8zoP6V0 [13/27]
二回戦 鬼 ハルヒ・キョン
キョン「ハルヒの仇は俺が討つ!」
古泉「(あなたが引っ張ったんでしょうが・・・)」
長門「ここでタッチしておかなければ、古泉一樹に勝てない・・・」
朝比奈「わ・・・わん」
古泉「さて園生、閉鎖空間で鍛えたわれわれの身体能力とコンビネーションを見せ付けてあげましょう」
園生「うぅぅ・・・わふ!」
キョン「だーるまさんがこ・・・、ろんだ!」
サササササササササササ
古泉・園生「(ピタ)」
キョン「(一気に距離をつめられたな・・・)」
長門・朝比奈「(ピタ)」
長門「(身体能力が高い・・・、朝比奈みくるにペースをあわせていたのでは敵わない)」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:39:38.19 ID:WQ8zoP6V0 [15/27]
キョン「だるまさんがころん、だ!」
サササササ
古泉・園生「(ピタ)」
長門・朝比奈「(ピタ)」
キョン「(む、後2ターンでタッチされちまうぞ。何か作戦を考えなければ・・・。ハルヒ・・・、そうかハルヒだ。
鬼のときにコンビネーションプレイをしちゃいけないってルールはなかったもんな、ちょっとやってみるか)」
キョン「だーるまさんが、ころんだ」グィ
ハルヒ「くっ!ううぅーん!!///」
ササササ ビクッ! ピーンッ
園生・朝比奈「わっふ・・・!!//」
古泉「なんてことを・・・、緊迫感のある場面でペットを休ませることなく、鳴き声で驚かせるなんて・・・」
長門「鬼畜・・・(やはり彼には、この世界が、合っている)」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 02:49:34.29 ID:WQ8zoP6V0 [16/27]
キョン「ハルヒすまん・・・、これしか方法がなかったんだ」
ハルヒ「ウゥゥゥゥゥ・・・」ガブッ
キョン「痛てぇ!悪かったって!だから首筋を噛むな!くそっ!」グイ
ピンッ! パタッ
ハルヒ「フゥフゥ・・・///」
古泉「(彼はもう一回戦あるのを忘れているんでしょうか?)」
長門「(やはり、彼は涼宮ハルヒにとっての鍵)」
三回戦 鬼 長門・朝比奈
キョン「ここでタッチすれば俺らの勝ちだな、ハルヒ!」
ハルヒ「わんっ!」
古泉「むふっ、それは我々にも言えることですよ」
園生「わふっ!」
長門「ここでタッチされたら私たちは明確に敗者。せめて引きわけたい」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:00:38.71 ID:WQ8zoP6V0 [17/27]
キョン「普段世話になってるが、今回は本気でいくぞ、長門!」
古泉「(ああ、なんて生き生きとした彼の表情。改変前の世界では、クリピアスにつけた紐をもって「だるまさんがころんだ」など
狂気の沙汰。きっと彼はこの世界を選択するに違いありませんね)」
長門「では・・・、だるまさんが・・・ころんだ」
サササササ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
古泉・園生「(ピタ)」
長門「(やはり三回戦、どちらのペアも動きにキレがない。今日は引き分け)」
長門「だるまさんが、ころん、だ・・・」
サササッ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
古泉「ふもっ!」バタッ ピーン
キョン「(古泉!・・・森さんの後ろ足が股間に直撃。・・・無念だ)」
園生「わぉ~んっ!///」 パタッ
長門「(集中力が切れたが故のアクシデント。起こるべくして起こった)」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:03:26.34 ID:WQ8zoP6V0 [18/27]
長門「続きを・・・、だるまさんがころんだ」
ササ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
長門「(ここにきてコンビネーションが研ぎ澄まされている。この二人の絆は一体どこから?)」
長門「だるまさんがころん、だ」
ササササッ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
キョン「(後2ターンあれば長門の肩をたたける。これで俺たちの勝ちだな)」
長門「だるまさんがころんだ・・・」
ササ
キョン・ハルヒ「(ピタ)」
長門「(いけない、朝比奈みくるの前で負けは許されない。許して)」
長門「だるまさんがころんだ」グィ ピンッ!
朝比奈「わふわふわふ~ん!///」ジョー
長門「(おしっこの処理は、飼い主の責任。後で水で流しておこう)」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:14:18.74 ID:WQ8zoP6V0 [19/27]
ササ ポンッ
キョン「長門、お前にしては珍しい判断ミスだ。もう1ターン早くやられてたら負けてたかもな」
長門「私はあなたのように、鬼畜になりきれなかった」
キョン「いや、それはお前の優しさだよ」
長門「優しさ?」
キョン「何も厳しくするだけがペットへの接し方じゃない。お前はそれを理解したんだよ」
長門「勝負には負けてしまった」
キョン「いいか長門、これは「お散歩会」なんだろう?ペットとの絆が確認できれば、それでいいじゃないか」
長門「あなたがそういうなら、それでいいのかもしれない」
キョン「ああ、それでいいんだ、だろハルヒ?」
ハルヒ「くぅ~ん」スリスリ
キョン「こら、そんなところをすり寄せてくるなって。くすぐったいぞ~、なんだ発情してるのか?」
ハルヒ「わふん、わふんっ♪」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:22:27.59 ID:WQ8zoP6V0 [20/27]
長門「あなたは決めるといった・・・」
ハルヒ「わん?」
キョン「ああ・・・。10年後、またこうして・・・、みんなでクリピアスに紐つけて・・・、そうだなツイスターゲームなんかいいな」
長門「何?」
キョン「いや、なんでもない」
長門「?」
キョン「俺はとりあえず、この発情した犬をしつけなきゃならん。先に帰らせてもらうぞ」
長門「わかった。または図書館に・・・」
キョン「ああ、約束する。今度は、とびっ子だ。よし、いくぞハルヒ!」
ハルヒ「わんわん!」
長門「ついに、鍵が扉を開ける時が来た」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:31:40.92 ID:WQ8zoP6V0 [21/27]
月曜日 放課後 文芸部室
古泉「土曜日は非常に楽しませていただきました。どうやら先に帰ってしまわれたようですが?」
キョン「しつけをする必要が出てきてな・・・」
古泉「なるほど、これ以上聞くのは野暮というものでしょう」
キョン「結局俺はこの世界を選んでしまった。改変された世界をだ」
古泉「いえ、僕はあなたがこの世界を選んでくれるとわかっていました」
キョン「なぜだ?」
古泉「お散歩会でのあなたの、満ち足りた、そして穏やかな笑顔。そんな人間が今生きている世界を否定できるはずがありません」
キョン「なるほどな・・・」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:37:22.41 ID:WQ8zoP6V0 [22/27]
何書いてんだろ、おれw
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:42:31.21 ID:WQ8zoP6V0 [23/27]
ガチャ!!
ハルヒ「やっほー!あれ、キョンと古泉君だけ?有希がいないなんて珍しいわね」
キョン「長門はコンピ研だ。たまには会長もかまってやらんといかんらしい。多頭飼いのやつは気を使わんといかんようだな」
ハルヒ「ま、そもそもキョンには、何匹も飼えるような甲斐性なんてないんでしょうけど」
キョン「俺は、お前さえいれば十分だ。何匹も飼うやつもいれば、一匹にすべての愛を注ぐやつもいる。俺は・・・、後者なだけだ」
ハルヒ「な、なな、なに急に恥ずかしいこと言ってんのよっ!!もう、ほんとアホ飼い主なんだからっ!///
古泉君も笑ってないで、こいつを何とかしなさい!」
古泉「いやぁ、相変わらずいい関係だと思います。主従関係はあれど、それはお互いの欲求に正直であるということ。
しかもそこに強大な信頼がある。強く求め合っている証拠、ということでしょう」
キョン「ま、そういうこった」
ハルヒ「もう・・・///」
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:54:48.27 ID:WQ8zoP6V0 [24/27]
キョン「ところで、これからの活動予定について話す、とか言ってたっけな?」
ハルヒ「そう、もうすぐ夏よ!」
キョン「まだ5月だ」
ハルヒ「い~から、聞きなさい。夏のイベントは地道な準備から始まるの!まずは七夕ね・・・」
キョン「(そうか、あの日ジョン・スミスと名乗ってから、もうこいつの飼い主になる運命は決まってたのかもしれないな。
改変前にあった後ろめたさは雲散霧消して、今はただ、こいつといることが心地よい。)」
ハルヒ「キョン?どうしたの、ぼーっとして」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:56:50.70 ID:WQ8zoP6V0 [25/27]
キョン「いや、ちょっと考え事をな。ところでハルヒ、昨日話した俺の名前のタトゥーだがな」
ハルヒ「海に行く前には彫りに行くわよっ!」
キョン「いや、ちょっと待ってくれないか?」
ハルヒ「なんで?!あんなに昨日乗り気だったのに?」
キョン「いや、いずれ入れてもらいたいとは思っているんだが・・・ちょっとな(「KYON」だけじゃだめなんだ。
いつかハルヒが「KYON & JOHN」のタトゥーを入れられる時まで)」
ハルヒ「はっきりしないわね・・・、まぁいいわ、あんたの命令ならしょうがないしねっ!」
キョン「その代わりと言っちゃなんだが、これ、もらってくれないか?」
ポイッ
ハルヒ「なによ投げてよこすなんて・・・、ってこれ・・・、いいの?」
キョン「ああ、俺の心からのプレゼントだ」
ハルヒ「キョン・・・ありがとう・・・、早速着けてみるねっ!」
ハルヒは俺のプレゼントした首輪とおそろいのクリピアスとニップルピアスを見つめながら、スカートを下ろし始めた
おしまい
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/15(土) 03:57:49.21 ID:WQ8zoP6V0 [26/27]
ほのぼのしたSSになったぜ!
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 04:47:16.24 ID:WQ8zoP6V0 [27/27]
ありがとうございます!
>>1の作ったほのぼのとした雰囲気を
踏襲しながら書きました。
私は寝ますが、このほのぼのとした世界を
楽しんでくれた皆さんに感謝します
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