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ハルヒ「あら、アンタ犬飼い始めたの?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:23:10.26 ID:wAyN4YXI0 [1/25]
キョン「あぁ、これがもう可愛くてな」
ハルヒ「ふぅん。オス?メス?」
キョン「メスだな。とびっきり可愛い名前をつけてやったぜ」
ハルヒ「へぇ。なんて名前よ?」
キョン「『ハルヒ』っていうんだ」
ハルヒ「えっ」
キョン「あぁ、これがもう可愛くてな」
ハルヒ「ふぅん。オス?メス?」
キョン「メスだな。とびっきり可愛い名前をつけてやったぜ」
ハルヒ「へぇ。なんて名前よ?」
キョン「『ハルヒ』っていうんだ」
ハルヒ「えっ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:26:38.81 ID:wAyN4YXI0
ハルヒ「ちょ、え?アンタいまなんて…」
キョン「ん?だから名前は『ハルヒ』だ。可愛いだろ」
ハルヒ「か、かわい…あ、アンタふざけてんの!?人様の名前を犬なんかにつけないでよね!」
キョン「む…。すまん、俺もそうは思ったんだがな。他に可愛い名前が浮かばなかったんだ」
ハルヒ「い、いや、だからその…」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:32:26.78 ID:wAyN4YXI0
ハルヒ「ま、まぁいいわ。それよりシャミセンはどうしたのよ」
キョン「あいつもちゃんと世話してるぞ」
ハルヒ「ならいいけど、喧嘩なんてしてないでしょうね?その、は、ハルヒと…」
キョン「あぁ、大丈夫だ。むしろ仲が良すぎるくらいだぜ。それでちょっと相談があるんだけどな」
ハルヒ「? なによ?」
キョン「シャミセンの名前を変えたいんだが…」
ハルヒ「はぁ?ダメに決まってるじゃない!私が決めた名前にケチつけるっての!?」
キョン「やっぱだめか…。『キョン』にしようとしてたんだがな」
ハルヒ「えっ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:20:40.63 ID:wAyN4YXI0
キョン「やはりダメか」
ハルヒ「え、あ、いや、その…」
キョン「まぁ、名前ってもんはそんな簡単に変えていいもんじゃないしな」
ハルヒ「えっと…べ、別にアンタがどうしてもっていうんなら…」
キョン「おっ、いいのか?」
ハルヒ「わたしは、別に…」
キョン「おぉ、そうか!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:27:29.95 ID:wAyN4YXI0
キョン「いやしかしペットはいいもんだな」
ハルヒ「たしかに、アンタの冴えない顔眺めてるよりよっぽど和むしね」
キョン「酷い言いぐさだな…。昨日もキョンの腹を枕にしてハルヒが寝ててな…」
ハルヒ「!? え、ちょ、え?」
キョン「あれは見てて優しい気持ちになれたな。ハルヒがすごく気持ちよさそうに寝てて…」
ハルヒ「わ、わたしが、アンタの…いや、あの、あれ、えと…」
キョン「? どうした、ハルヒ?」
ハルヒ「や、やっぱダメ。名前シャミセンにもどして…」
キョン「む…そうか…名付け親に言われちゃ仕方ないな」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:30:26.74 ID:wAyN4YXI0
ガチャ
古泉「どうも」
ハルヒ「あら古泉君、遅かったわね」
古泉「すいません、掃除当番でして。なにやら盛り上がっていたようですね」
キョン「あぁ、ペットの話でな。最近犬を飼い始めたんだ」
古泉「ほう、それは興味深いですね」
キョン「そうだろう。『ハルヒ』って名前なんだ」
ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!」
古泉「んっふ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:36:55.37 ID:wAyN4YXI0
キョン「これが可愛くてな」
ハルヒ「…」
古泉「(犬…そして名前…そういうことですか、んっふ)実は僕も犬を飼っているんです」
キョン「ほう、そうだったのか。おまえもペット好きだったのか」
古泉「えぇ。好きというか、愛しているというか…とにかく美しいですね」
キョン「(美しい?高級種か?)名前はなんていうんだ?」
古泉「『森園生』と言います」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:54:26.56 ID:wAyN4YXI0
ハルヒ「森園生って…」
キョン「これまた可愛い名前をつけてるな」
古泉「えぇ。しかしあなたも同じ趣味をお持ちだったとは、嬉しいですね」
キョン「趣味というのかね、これは」
古泉「あなたも夜に首輪をつけて散歩させたりしているんですか?」
キョン「散歩は夕方だな」
古泉「夕方とは…。さすがの僕もそれは人目が気になってできません。すごいですね」
キョン「そうか?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:05:34.24 ID:wAyN4YXI0
キョン「俺は団活で遅くなる時があるからな。妹に行かせてるんだ」
古泉「…妹さんも、こちら側なのですか?」
キョン「こちら側?あぁ、ペット愛好家としては俺以上かもしれんな」
古泉「ほう…。ぜひお話したいところですね」
キョン「まぁ、もちろん俺も散歩には行ってるぞ。糞の世話はまだ慣れないがな」
古泉「もうそこまでいっておられるとは、すごいですね。僕は外でさせるまで2カ月ほどかかりましたよ」
キョン「ん? フンは外でさせるもんだろう。というより散歩はそれも兼ねて行くんじゃないのか?」
古泉「これはこれは、意識を高くもっていますね。見習いたいところです」
キョン「おかしなやつだ」
ハルヒ(なんか変な会話ね)
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:08:25.60 ID:wAyN4YXI0
ガチャ
みくる「すいません、遅れました~」
キョン「朝比奈さん、こんにちわ」
古泉「どうも」
ハルヒ「遅かったわね、なにかあったの?」
みくる「すいません、クラスの係の仕事で…。すぐにお茶入れますね!」
キョン「いつもすみませ…あれ?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:11:50.75 ID:wAyN4YXI0
みくる「どうぞ」
古泉「ありがとうございます」
みくる「はい、キョン君」
キョン「あぁ、どうも…。あの、朝比奈さん?」
みくる「はい?」
キョン「首になにかアザが出来てませんか? なにかあったんじゃ」
みくる「!! あ、いえ、これは…」
古泉「んっふ」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:14:30.73 ID:wAyN4YXI0
みくる「な、なんでもないです。寝てるときに何かの痕がついたのかも…」
キョン「そうでしたか。まるで首輪の痕みたいでビックリしましたよ」
みくる「や、やだキョンくん!首輪なんてそんなわけ…」
古泉「そういえば朝比奈さん。彼は『犬』を飼いはじめたらしいですよ」
みくる「ひぇっ!?」
キョン「あぁ、そうなんですよ。『ハルヒ』っていうんです」
みくる「えっ? あ、え?涼…宮さん?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:20:12.15 ID:wAyN4YXI0
キョン「いや、名字まではないですよ。ただの『ハルヒ』です」
みくる「え、えーと…そうですか…」
キョン「あれ、朝比奈さん、もしかして犬苦手でした?」
みくる「い、いえ!そんなことないです!すごく嬉しいです!!」
キョン「嬉しい?」
みくる「あ、いえ、その…」
古泉「これはこれは…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:22:53.56 ID:wAyN4YXI0
キョン「もしかして、朝比奈さんも犬を飼ってるんですか?」
みくる「え、えーと…飼ってるというか…飼われてるというか…」
キョン「え?」
みくる「あ、えーとその…」
キョン「あぁ、たしかに朝比奈さんは犬に飼われてそうですね。こけそうになって助けられてたり」
みくる「は、はは…」
古泉「朝比奈さん。その犬、もしかして飼い主は別にいるんじゃありませんか?」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:25:49.77 ID:wAyN4YXI0
キョン「え?そうなんですか?」
みくる「えっと…。は、はい、そうです。そうなんです!」
古泉「あなたもどうして、鈍いですねぇ」
キョン「いや、これはわからんだろ。よくわかったなぁお前。で、本当の飼い主は誰なんです?」
みくる「え、えっと…。(チラッ)」
キョン「?(チラッ)」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:27:48.39 ID:wAyN4YXI0
長門「……」
キョン「長門、お前なのか?」
長門「……(ペラペラ)」
キョン「ん、どうしたんだ、何か不機嫌だな。朝比奈さん、飼い主は長門なんですか?」
みくる「え、えーと…」
長門「…(パタン)」
みくる「ひっ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:30:33.18 ID:wAyN4YXI0
長門「朝比奈みくる。話がある」
みくる「は、は、はい…」
ガチャ、バタン
キョン「なんか長門の様子がおかしいな。朝比奈さんも脅えてたし、大丈夫だろうか」
古泉「ここは二人きりにさせてあげましょう。お二人の間柄は本人たちが一番わかっています」
キョン「? なんかよくわからんが、そういうことならまぁ…」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:34:38.30 ID:wAyN4YXI0
長門「朝比奈みくる」
みくる「は、はい…」
長門「返事はちゃんとして」
みくる「はい!」
長門「どうしてばらそうとした?」
みくる「わ、わたしは別に…」
長門「しつけが足りなかった(ペチン)」
みくる「ひゃっ」
長門「…(ペチ、ペチッ)」
みくる「い、いたっ、痛いっですっ」
長門「誰にも言うなと言ったはず」
みくる「す、すいません…(ペチン)ひゃぁっ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:42:32.12 ID:wAyN4YXI0
みくる「で、でも長門さん、彼は…」
長門「様(ペチン)」
みくる「ひゃっ! あ、あう…えっと、長門様、キョンくんも涼宮さんをペットにしてるらしいし、わかってくれるんじゃ…」
長門「……同族嫌悪を抱く可能性もある。油断禁物」
みくる「きょ、キョンくんはそんなことないと思います。きっと大丈夫だと…」
長門「……そう」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:45:40.98 ID:wAyN4YXI0
ガチャ
長門「……」
キョン「おぉ長門。なんだったんだ?」
長門「なんでもない」
みくる「……」
キョン「あ、朝比奈さん。なんだか疲れてませんか…?」
みくる「ふぇっ? いや、これがまたいいんです。後からじんわりと…」
キョン「え?」
みくる「い、いえ!なんでもないです!」
長門「……(ペラペラ)」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:49:54.01 ID:wAyN4YXI0
古泉「朝比奈さん、僕も犬を飼っているんですよ」
みくる「え?そうなんですか?」
古泉「はい。『森園生』といいます」
みくる「えっ、それって」
古泉「そうです」
長門「…(古泉一樹もペットを…)」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:51:53.88 ID:wAyN4YXI0
みくる「キョンくん、ペットのことなんですけど…」
長門「…(チラッ)」
キョン「え? あぁ、はい。ハルヒですか」
みくる「えーと…ペットって、その…どうですか?」
キョン「え?あー、えっと、可愛いですよ。見てて和みますしね、ハルヒは」
ハルヒ「(ドキッ)」
キョン「ペット好きに悪い奴はいないと思います」
みくる「そ、そうですか!そうですよね!!」
キョン「は、はい。なんか怖いです、朝比奈さん」
長門「……(大丈夫かもしれない)」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:54:45.11 ID:wAyN4YXI0
古泉「今度みんなで散歩に行くのもいいかもしれませんね」
みくる「ふぇっ」
キョン「お、いいな」
長門「……」
みくる「こ、古泉君、それはちょっと…」
長門「私はかまわない」
みくる「ふぇっ!?な、長門さん!?」
長門「朝比奈みくる。さっきはあなたも大丈夫といったはず」
みくる「そ、そうですけど、見られるのは、その、恥ずかし…」
キョン「いいじゃないですか朝比奈さん。みんなで行きましょうよ」
みくる「きょ、キョンくん…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:59:51.90 ID:wAyN4YXI0
みくる「……わかりました」
キョン「そこまで考え込まなくても…。えーと、それじゃ明日の放課後にでもどうでしょう?」
みくる「ほ、放課…!?それってまだ外も明るいんじゃ…」
キョン「? えぇ、そのほうが安全ですしいいかなと…」
みくる「だ、だって人に見られ…」
長門「了解した」
みくる「!?」
古泉「うちの園生も、ここで一段階レベルアップですかね」
キョン「?」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:03:22.43 ID:jek8eRnM0 [1/46]
長門「行きは服を着せる」
みくる「か、か、帰りはどうすれば!」
長門「大丈夫。その頃には日も暮れる」
みくる「で、でも…」
キョン「なんだ長門、服なんか着せてるのか? ずいぶん可愛がってるんだな」
長門「そう。可愛い」
みくる「な、長門さん…(ドキッ)」
古泉「我々はどうしましょうかね?」
キョン「うちは服なんかないぞ」
古泉「おやおや…さすがです。感服しますよ」
キョン「なんだ、お前も服を着せてるのか。やれやれ、俺ももっとハルヒを可愛がらないとなぁ」
ハルヒ「な、なな…」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:06:10.00 ID:jek8eRnM0 [2/46]
キョン「しかし、ハルヒ以外みんなペットを飼っていたとはなぁ。まぁ長門と朝比奈さんは二人でだが」
ハルヒ「なによ、私だけ仲間はずれみたいに」
古泉「まぁ、朝比奈さんは我々とは違う側みたいですがね」
キョン「ん? 違う側?」
みくる「こ、古泉くん!」
古泉「んっふ」
キョン「気持ち悪い奴だ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:09:05.84 ID:jek8eRnM0 [3/46]
キョン「にしても、ペットってのはいいもんだよな」
古泉「えぇ、心の底から同感しますね」
長門「(コクッ)」
キョン「俺なんか携帯に写真を入れてるぜ。休み時間の体力補給源だ」
古泉「おや、奇遇ですね。僕もですよ」
長門「私も」
みくる「え、そ、そうなんですか…?」
長門「そう」
キョン「うーん、ペット愛好家同士の会話ってやつだな。いいもんだ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:09:51.03 ID:jek8eRnM0 [4/46]
キョン「そうだ、写真を見せあわないか?」
みくる「ふぇっ!?」
古泉「いいですね」
長門「(コクッ)」
みくる「そ、それはっ!」
ハルヒ「あら、いいじゃないみくるちゃん。私も見てみたいわ!」
みくる「で、でもでもっ!」
長門「朝比奈みくる。飼い主は私(ギロッ)」
みくる「ひっ(ゾクッ)」
キョン「ま、まぁまぁ長門。えー、まぁなんだ。朝比奈さん、そんな恥ずかしがらなくても。みんな同じようなもんですよ」
みくる「え、えー…と…」
長門「(ギロッ)」
みくる「は、はい…」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:13:26.59 ID:jek8eRnM0 [5/46]
キョン「それじゃ、言いだしっぺは俺だしな。うちのハルヒから見せてやろう」
古泉「すずみ…いや、ハルヒですか。いつもと違う姿を見るのは楽しみですね」
キョン「ん?見せたことあったか? まぁいいや、これだ」
古泉「失礼します」
長門「…(チラッ)」
みくる「えーと…」
ハルヒ「どれどれ?」
古泉長門みくる「え?」
ハルヒ「へぇー、可愛いじゃない」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:27:08.62 ID:jek8eRnM0 [7/46]
古泉「あの、これは…?」
キョン「ん?だからハルヒだ。うちのペットのな」
みくる「こ、これって…」
長門「…犬」
キョン「え? あぁ、犬だが…?犬を飼ってると言ったろう?」
古泉「え、えぇ。か、可愛いらしいですね、本当に」
みくる「か、かわいいですー」
長門「……犬」
キョン「な、なんなんだ…?」
ハルヒ「キョン、今度この子連れてきなさい!いっぱい遊んであげるわ!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:32:38.60 ID:jek8eRnM0 [8/46]
キョン「ま、まぁそんなにずっと見ないでくれ、なんだか俺が恥ずかしくなってきた」
古泉「え、えぇ…(まずいですね)」
みくる「は、はい(ふえぇ)」
長門「……(犬)」
ハルヒ「キョン、後で写真送っときなさいよ!」
キョン「やれやれ」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:35:27.35 ID:jek8eRnM0 [9/46]
キョン「さて、それじゃみんなの犬もみせてくれよ」
みくる「(ビクッ)」
古泉「え、えーと…はは…(サッ)」
キョン「ん? 古泉、なぜポケットから出しかけた携帯を元にもどすんだ」
古泉「いえ、それはですね」
キョン「あれか?うちのハルヒが可愛すぎて出しにくくなったとか」
古泉「じ、実はそうなんですよ。これはもう、うちの犬はみなくても良いかと…」
キョン「そんなわけにはいかん。飼い主が自信をもってやらんとペットがかわいそうだろうが。見せてみろよ」
古泉「え、えーと…」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:38:43.07 ID:jek8eRnM0 [10/46]
長門「(パタン)」
古泉「! お、おや。今日はこれで団活はおわりみたいですね」
キョン「お、もうそんな時間か。まぁ写真くらいいいだろ、見せて…」
みくる「た、大変!今日は用事があったんでした!長門様…じゃなかった、長門さん、帰りましょう!」
長門「(コクリ)」
ガチャ、バタン!
キョン「あ、朝比奈さん、長門! あんなに急いでどうしたんだろうな。さて古泉、おまえだけでも…」
古泉「ど、どうせならまとめて見たほうがよろしいのではないでしょうか?楽しみはとっておくものですよ、そうですよ」
キョン「むぅ、それはたしかに一理あるが…。俺だけ見せるってのもなんだかなぁ」
古泉「まぁ、明日のお楽しみということにしましょうよ。お願いします」
キョン「そこまでいわれちゃ仕方ないな。そのかわり、今日とびっきりの写真を撮ってこいよ?」
古泉「は、はは…。まかせてください…」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:39:42.06 ID:jek8eRnM0 [11/46]
キョン「それじゃあな」
ハルヒ「また明日ね、古泉くん!」
古泉「えぇ、それでは」
古泉「(ピッピッ プルルルル…ガチャ)もしもし、すみませんが集まりませんか、お話が…」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:40:27.36 ID:jek8eRnM0 [12/46]
古泉「……お待たせしました」
長門「……」
みくる「……」
古泉「困りましたね、本当に……」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:49:29.88 ID:jek8eRnM0 [15/46]
古泉「では…が…で…つまりこれは…」
みくる「でも…が…なら…」
長門「…そう…で…だから…」
古泉「決まり、ですね」
長門「そう」
みくる「……」
古泉長門みくる「開き直る……!!」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:52:17.32 ID:jek8eRnM0 [16/46]
次の日
キョン「うーっす」
ハルヒ「おっはろー」
みくる「あ、こんにちわぁ」
古泉「どうも」
長門「…(ペラペラ)」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:54:23.47 ID:jek8eRnM0 [17/46]
キョン「さて、それじゃ3人とも、犬の写真を…」
古泉「そのことですが」
キョン「ん?」
古泉「実は、あのあと3人で話し合いましてね。今日はみんなで散歩に行くと言っていたでしょう?」
キョン「あぁ、そういえばそうだったな」
古泉「なら、写真ではなく実物でいいだろうと」
キョン「んー、それもそうだな。そうするか」
古泉「えぇ」
長門「……」
みくる「……」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:56:19.15 ID:jek8eRnM0 [18/46]
放課後
キョン「よし、それじゃあこの後公園に集合だな」
古泉「えぇ。そうしましょう」
長門「わかった」
みくる「……」
キョン「朝比奈さん?顔色が悪いですが大丈夫ですか?」
みくる「…はい。覚悟はできてます」
キョン「?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:58:53.49 ID:jek8eRnM0 [19/46]
公園
キョン「さて、俺が一番か…」
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
キョン「うむ、元気でいいことだ。よーしよし(ナデナデ)」
ハルヒ(犬)「クゥ~ン」
キョン「ふふふ、可愛い奴め。お、あれは…」
ハルヒ「あら、早いのね」
キョン「あぁ、家が一番近いしな。って、お前の家一番遠くなかったか?」
ハルヒ「な、なによ。偶然よ偶然!」
キョン「ふぅん」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:02:17.77 ID:jek8eRnM0 [20/46]
ハルヒ「それがえーと、は、ハルヒ?」
キョン「あぁそうだ。ほらハルヒ、挨拶」
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
ハルヒ「…か、可愛い…」
キョン「ハルヒ。顔ゆるんでるぞ」
ハルヒ「っ!! う、うるさい!」
キョン「ふぅ、やれやれ…。同じ名前でも大違いだ。なぁハルヒ(ナデナデ)」
ハルヒ(犬)「クゥン」
ハルヒ「…(いいなぁ…)」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:04:44.91 ID:jek8eRnM0 [21/46]
キョン「ハルヒ、お前もしかしてめちゃくちゃ犬好きなんじゃないか?」
ハルヒ「え!べ、別に、そんなんじゃないわよ!」
キョン「…ほら、紐かしてやるから。ちょっとハルヒ(犬)を連れてってやってくれ」
ハルヒ「え、でも…」
キョン「あいつらは俺は待ってるさ。ほら」
ハルヒ「あ…。…し、仕方ないわね!ほら、いくわよハルヒ!」
ハルヒ(犬)「ワンッワンッ!」
キョン「まったく、あいつも可愛いとこあるじゃないか…。お、だれか来たな。あれは…」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:07:51.76 ID:jek8eRnM0 [22/46]
古泉「……」
キョン「古泉か。なにしてんだあいつ? 紐を引っ張ってるのか?」
古泉「もりさ…くごをきめて…さひなさんも…」
キョン「何か言ってるな…。犬が壁に隠れて見えないぞ。引っ張られてるのか。あいつのしつけも大したことないんだな」
キョン「にしても埒があかん。俺から行ってやるか」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:09:49.80 ID:jek8eRnM0 [23/46]
キョン「おーい、古泉ー!」
古泉「!!(ビクッ)」
??「こ、古泉、いまの声は…?」
古泉「え、えーと…ははは」
キョン「ペットが言うこと聞いてくれないってか? おまえもまだまだだな。どれ、俺に見せてみろ(チラッ)」
園生「あ…」
キョン「…………」
キョン「…………は?」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:12:13.43 ID:jek8eRnM0 [24/46]
園生「きょ、キョン君!?ち、ちがうの、これは、こ、古泉!?」
古泉「森さん。覚悟を決めましょう」
園生「きょ、今日は夕方にチャレンジとしか…!な、なんでその…!!」
古泉「森さん、覚悟を決めましょう」
園生「な、なんで彼が!?」
古泉「森さん、覚悟を決めましょう(グイッ)」
園生「キャンッ」
キョン「」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:14:41.90 ID:jek8eRnM0 [25/46]
古泉「と、いうわけで。彼女が僕のペット、『森園生』です」
キョン「……」
園生「きょ、キョン君あのね」
古泉「(グイッ)」
園生「キャウンッ」
古泉「すいませんね、しつけ不足でして」
キョン「……まってくれ、状況を整理したい」
>>1「……まってくれ、状況を整理したい」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:18:24.08 ID:jek8eRnM0 [26/46]
古泉「長門さんがペットに服を着せてくるということなので、僕もそうしました」
キョン「いや、そりゃ服は着ているが…」
古泉「あなたも見たことがありましたね。別荘のときのメイド服です」
園生「……」
古泉「ほら、挨拶ですよ」
園生「ワ、ワン…」
古泉「元気よく(グイッ)」
園生「ワンッ!」
キョン「……」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:20:24.09 ID:jek8eRnM0 [27/46]
古泉「おや、着いたようですよ」
キョン「え?(チラッ)」
長門「……」
キョン「長門!ちょっときてくれ、古泉がおかし…く…」
みくる「……」
キョン「」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:22:22.22 ID:jek8eRnM0 [28/46]
古泉「おや、これは可愛らしいコーディネートですね」
長門「ありがとう」
みくる「……」
長門「挨拶」
みくる「わんっ!」
古泉「これはこれは。しつけが行き届いてますね。さすがは長門さん」
長門「それほどでもない」
キョン「……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:25:37.43 ID:jek8eRnM0 [29/46]
キョン「……おい」
古泉「はい?」
キョン「なんだこれは」
古泉「ペットですよ」
長門「犬」
キョン「いや、どうみても人だろう!」
古泉「可愛いでしょう」
キョン「いや、そりゃたしかに可愛いが…」
園生「わんわん」
みくる「くぅん」
キョン「……(…なんだろう、この感覚は…)」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:29:19.68 ID:jek8eRnM0 [30/46]
園生「……(モジモジ)」
古泉「おや、トイレにいきたいようですね」
キョン「は?」
古泉「すいません、ちょっとそこらの茂みで…」
キョン「お、おい!いくらなんでも…!!」
園生「クゥン…(モジモジ)」
キョン「うっ…」
古泉「失礼します」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:30:43.27 ID:jek8eRnM0 [31/46]
キョン「……い、いっちまった…。おい、長門!どうなってるんだ!」
長門「なにが」
キョン「人間を犬だとかペットだとか!あれか、またハルヒが何か…」
長門「違う」
キョン「え…?」
長門「私たちは望んでこうしている」
みくる「クゥン」
キョン「……」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:35:15.43 ID:jek8eRnM0 [32/46]
長門「飼い主は飼い主として。ペットはペットとして。喜びを感じ生きている。何も問題はない」
キョン「いや、しかし……」
長門「あなただってそう」
キョン「え?」
長門「あなたもハルヒ(犬)を家族として見ている。同じように大切におもっているはず」
キョン「……」
長門「私もそう。朝比奈みくるを大切に思っている。だから服選びにも時間を使う。体調管理もしっかりしている」
みくる「……」
長門「一緒にいると楽しい。いないと淋しい。なんでもしてあげられる」
長門「犬も、人間も、同じように大切な存在。いっしょ」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:37:00.28 ID:jek8eRnM0 [33/46]
長門「あなたは?」
キョン「え?」
長門「あなたはハルヒをどう思っている?」
キョン「俺は…」
みくる「くぅん…(モジモジ)」
長門「尿意。失礼する」
キョン「あ、長門!」
キョン「俺は…ハルヒを…。どう、思って…」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:39:59.49 ID:jek8eRnM0 [34/46]
キョン「……」
古泉「遅くなりました」
長門「遅れた」
キョン「……あぁ」
みくる「ワンッ!」
園生「ワンワンッ!」
古泉「すっかり仲良くなったようですね」
長門「良いこと」
キョン「……」
古泉「そういえば、あなたのハルヒはどこですか?」
キョン「あぁ、ハルヒなら…あぁ、帰ってきたな」
ハルヒ「おーい、みんなおま…た…」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:41:52.46 ID:jek8eRnM0 [35/46]
古泉「どうも、涼宮さん」
長門「……」
ハルヒ「あぁ、うん…え?何、コレ」
みくる「クゥン」
園生「ワン」
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:43:21.25 ID:jek8eRnM0 [36/46]
ハルヒ「え?なに?え?」
キョン「……ハルヒ」
ハルヒ「は、はひゃいっ!?な、何よキョン」
キョン「俺は…お前を、とても大切に思っている」
ハルヒ「えっ(ドキッ)」
キョン「お前がいると楽しい。お前が休んだ日は物足りない。いつの間にか、お前は俺の生活の一部になっていたんだ」
ハルヒ「きょ、キョン…」
キョン「ハルヒ…俺、目が覚めたんだ。こいつらのおかげで」
ハルヒ「キョン…え?」
古泉「んっふ」
長門「……」
キョン「ハルヒ、どうか俺の……」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:44:31.85 ID:jek8eRnM0 [37/46]
公園
キョン「……お、きたな」
古泉「どうも、遅くなりました」
園生「ワンッ!」
キョン「おう。はは、森さんは今日も元気だなぁ(ナデナデ)」
園生「クゥン」
長門「おまたせ」
キョン「おぉ、長門」
みくる「わんわんっ」
キョン「朝比奈さん、今日も可愛らしいですね」
みくる「くぅん…」
古泉「さて、それではいきましょうか」
長門「散歩」
キョン「あぁ、そうだな」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:45:12.82 ID:jek8eRnM0 [38/46]
キョン「いくぞ、ハルヒ!」
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
ハルヒ「ワンっ!!」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:47:10.90 ID:jek8eRnM0 [40/46]
ちょっとまてよ
俺の初SSこんなのかよ
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:48:17.49 ID:jek8eRnM0 [41/46]
最初はほのぼのを書くつもりだった
古泉の顔が浮かんだ瞬間に何かが崩れた
最後はなんかもうありきたりすぎる
なんかごめんなさい
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:48:59.41 ID:B4+R+qPu0 [9/26]
>>111
まだ終わんなきゃいいんじゃね?
こっから海水浴編入れば?
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:51:16.73 ID:jek8eRnM0 [42/46]
>>114
もう無理だろ…どうしろってんだよ…
わんわん鳴いてるハルヒしか浮かばねぇよ…可愛いよくそ…
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:55:16.54 ID:moK98cQ60
続けられないならこういう短編いっぱい書けばいいじゃないか
ほのぼの系でも許す
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:57:09.10 ID:jek8eRnM0 [43/46]
>>120
完全に思いつきで書いてたんだぞ、いまは思いつきがゼロだ
って事で、書き手がチェンジします
ハルヒ「ちょ、え?アンタいまなんて…」
キョン「ん?だから名前は『ハルヒ』だ。可愛いだろ」
ハルヒ「か、かわい…あ、アンタふざけてんの!?人様の名前を犬なんかにつけないでよね!」
キョン「む…。すまん、俺もそうは思ったんだがな。他に可愛い名前が浮かばなかったんだ」
ハルヒ「い、いや、だからその…」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 21:32:26.78 ID:wAyN4YXI0
ハルヒ「ま、まぁいいわ。それよりシャミセンはどうしたのよ」
キョン「あいつもちゃんと世話してるぞ」
ハルヒ「ならいいけど、喧嘩なんてしてないでしょうね?その、は、ハルヒと…」
キョン「あぁ、大丈夫だ。むしろ仲が良すぎるくらいだぜ。それでちょっと相談があるんだけどな」
ハルヒ「? なによ?」
キョン「シャミセンの名前を変えたいんだが…」
ハルヒ「はぁ?ダメに決まってるじゃない!私が決めた名前にケチつけるっての!?」
キョン「やっぱだめか…。『キョン』にしようとしてたんだがな」
ハルヒ「えっ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:20:40.63 ID:wAyN4YXI0
キョン「やはりダメか」
ハルヒ「え、あ、いや、その…」
キョン「まぁ、名前ってもんはそんな簡単に変えていいもんじゃないしな」
ハルヒ「えっと…べ、別にアンタがどうしてもっていうんなら…」
キョン「おっ、いいのか?」
ハルヒ「わたしは、別に…」
キョン「おぉ、そうか!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:27:29.95 ID:wAyN4YXI0
キョン「いやしかしペットはいいもんだな」
ハルヒ「たしかに、アンタの冴えない顔眺めてるよりよっぽど和むしね」
キョン「酷い言いぐさだな…。昨日もキョンの腹を枕にしてハルヒが寝ててな…」
ハルヒ「!? え、ちょ、え?」
キョン「あれは見てて優しい気持ちになれたな。ハルヒがすごく気持ちよさそうに寝てて…」
ハルヒ「わ、わたしが、アンタの…いや、あの、あれ、えと…」
キョン「? どうした、ハルヒ?」
ハルヒ「や、やっぱダメ。名前シャミセンにもどして…」
キョン「む…そうか…名付け親に言われちゃ仕方ないな」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:30:26.74 ID:wAyN4YXI0
ガチャ
古泉「どうも」
ハルヒ「あら古泉君、遅かったわね」
古泉「すいません、掃除当番でして。なにやら盛り上がっていたようですね」
キョン「あぁ、ペットの話でな。最近犬を飼い始めたんだ」
古泉「ほう、それは興味深いですね」
キョン「そうだろう。『ハルヒ』って名前なんだ」
ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!」
古泉「んっふ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:36:55.37 ID:wAyN4YXI0
キョン「これが可愛くてな」
ハルヒ「…」
古泉「(犬…そして名前…そういうことですか、んっふ)実は僕も犬を飼っているんです」
キョン「ほう、そうだったのか。おまえもペット好きだったのか」
古泉「えぇ。好きというか、愛しているというか…とにかく美しいですね」
キョン「(美しい?高級種か?)名前はなんていうんだ?」
古泉「『森園生』と言います」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 22:54:26.56 ID:wAyN4YXI0
ハルヒ「森園生って…」
キョン「これまた可愛い名前をつけてるな」
古泉「えぇ。しかしあなたも同じ趣味をお持ちだったとは、嬉しいですね」
キョン「趣味というのかね、これは」
古泉「あなたも夜に首輪をつけて散歩させたりしているんですか?」
キョン「散歩は夕方だな」
古泉「夕方とは…。さすがの僕もそれは人目が気になってできません。すごいですね」
キョン「そうか?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:05:34.24 ID:wAyN4YXI0
キョン「俺は団活で遅くなる時があるからな。妹に行かせてるんだ」
古泉「…妹さんも、こちら側なのですか?」
キョン「こちら側?あぁ、ペット愛好家としては俺以上かもしれんな」
古泉「ほう…。ぜひお話したいところですね」
キョン「まぁ、もちろん俺も散歩には行ってるぞ。糞の世話はまだ慣れないがな」
古泉「もうそこまでいっておられるとは、すごいですね。僕は外でさせるまで2カ月ほどかかりましたよ」
キョン「ん? フンは外でさせるもんだろう。というより散歩はそれも兼ねて行くんじゃないのか?」
古泉「これはこれは、意識を高くもっていますね。見習いたいところです」
キョン「おかしなやつだ」
ハルヒ(なんか変な会話ね)
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:08:25.60 ID:wAyN4YXI0
ガチャ
みくる「すいません、遅れました~」
キョン「朝比奈さん、こんにちわ」
古泉「どうも」
ハルヒ「遅かったわね、なにかあったの?」
みくる「すいません、クラスの係の仕事で…。すぐにお茶入れますね!」
キョン「いつもすみませ…あれ?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:11:50.75 ID:wAyN4YXI0
みくる「どうぞ」
古泉「ありがとうございます」
みくる「はい、キョン君」
キョン「あぁ、どうも…。あの、朝比奈さん?」
みくる「はい?」
キョン「首になにかアザが出来てませんか? なにかあったんじゃ」
みくる「!! あ、いえ、これは…」
古泉「んっふ」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:14:30.73 ID:wAyN4YXI0
みくる「な、なんでもないです。寝てるときに何かの痕がついたのかも…」
キョン「そうでしたか。まるで首輪の痕みたいでビックリしましたよ」
みくる「や、やだキョンくん!首輪なんてそんなわけ…」
古泉「そういえば朝比奈さん。彼は『犬』を飼いはじめたらしいですよ」
みくる「ひぇっ!?」
キョン「あぁ、そうなんですよ。『ハルヒ』っていうんです」
みくる「えっ? あ、え?涼…宮さん?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:20:12.15 ID:wAyN4YXI0
キョン「いや、名字まではないですよ。ただの『ハルヒ』です」
みくる「え、えーと…そうですか…」
キョン「あれ、朝比奈さん、もしかして犬苦手でした?」
みくる「い、いえ!そんなことないです!すごく嬉しいです!!」
キョン「嬉しい?」
みくる「あ、いえ、その…」
古泉「これはこれは…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:22:53.56 ID:wAyN4YXI0
キョン「もしかして、朝比奈さんも犬を飼ってるんですか?」
みくる「え、えーと…飼ってるというか…飼われてるというか…」
キョン「え?」
みくる「あ、えーとその…」
キョン「あぁ、たしかに朝比奈さんは犬に飼われてそうですね。こけそうになって助けられてたり」
みくる「は、はは…」
古泉「朝比奈さん。その犬、もしかして飼い主は別にいるんじゃありませんか?」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:25:49.77 ID:wAyN4YXI0
キョン「え?そうなんですか?」
みくる「えっと…。は、はい、そうです。そうなんです!」
古泉「あなたもどうして、鈍いですねぇ」
キョン「いや、これはわからんだろ。よくわかったなぁお前。で、本当の飼い主は誰なんです?」
みくる「え、えっと…。(チラッ)」
キョン「?(チラッ)」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:27:48.39 ID:wAyN4YXI0
長門「……」
キョン「長門、お前なのか?」
長門「……(ペラペラ)」
キョン「ん、どうしたんだ、何か不機嫌だな。朝比奈さん、飼い主は長門なんですか?」
みくる「え、えーと…」
長門「…(パタン)」
みくる「ひっ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:30:33.18 ID:wAyN4YXI0
長門「朝比奈みくる。話がある」
みくる「は、は、はい…」
ガチャ、バタン
キョン「なんか長門の様子がおかしいな。朝比奈さんも脅えてたし、大丈夫だろうか」
古泉「ここは二人きりにさせてあげましょう。お二人の間柄は本人たちが一番わかっています」
キョン「? なんかよくわからんが、そういうことならまぁ…」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:34:38.30 ID:wAyN4YXI0
長門「朝比奈みくる」
みくる「は、はい…」
長門「返事はちゃんとして」
みくる「はい!」
長門「どうしてばらそうとした?」
みくる「わ、わたしは別に…」
長門「しつけが足りなかった(ペチン)」
みくる「ひゃっ」
長門「…(ペチ、ペチッ)」
みくる「い、いたっ、痛いっですっ」
長門「誰にも言うなと言ったはず」
みくる「す、すいません…(ペチン)ひゃぁっ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:42:32.12 ID:wAyN4YXI0
みくる「で、でも長門さん、彼は…」
長門「様(ペチン)」
みくる「ひゃっ! あ、あう…えっと、長門様、キョンくんも涼宮さんをペットにしてるらしいし、わかってくれるんじゃ…」
長門「……同族嫌悪を抱く可能性もある。油断禁物」
みくる「きょ、キョンくんはそんなことないと思います。きっと大丈夫だと…」
長門「……そう」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:45:40.98 ID:wAyN4YXI0
ガチャ
長門「……」
キョン「おぉ長門。なんだったんだ?」
長門「なんでもない」
みくる「……」
キョン「あ、朝比奈さん。なんだか疲れてませんか…?」
みくる「ふぇっ? いや、これがまたいいんです。後からじんわりと…」
キョン「え?」
みくる「い、いえ!なんでもないです!」
長門「……(ペラペラ)」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:49:54.01 ID:wAyN4YXI0
古泉「朝比奈さん、僕も犬を飼っているんですよ」
みくる「え?そうなんですか?」
古泉「はい。『森園生』といいます」
みくる「えっ、それって」
古泉「そうです」
長門「…(古泉一樹もペットを…)」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:51:53.88 ID:wAyN4YXI0
みくる「キョンくん、ペットのことなんですけど…」
長門「…(チラッ)」
キョン「え? あぁ、はい。ハルヒですか」
みくる「えーと…ペットって、その…どうですか?」
キョン「え?あー、えっと、可愛いですよ。見てて和みますしね、ハルヒは」
ハルヒ「(ドキッ)」
キョン「ペット好きに悪い奴はいないと思います」
みくる「そ、そうですか!そうですよね!!」
キョン「は、はい。なんか怖いです、朝比奈さん」
長門「……(大丈夫かもしれない)」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:54:45.11 ID:wAyN4YXI0
古泉「今度みんなで散歩に行くのもいいかもしれませんね」
みくる「ふぇっ」
キョン「お、いいな」
長門「……」
みくる「こ、古泉君、それはちょっと…」
長門「私はかまわない」
みくる「ふぇっ!?な、長門さん!?」
長門「朝比奈みくる。さっきはあなたも大丈夫といったはず」
みくる「そ、そうですけど、見られるのは、その、恥ずかし…」
キョン「いいじゃないですか朝比奈さん。みんなで行きましょうよ」
みくる「きょ、キョンくん…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 23:59:51.90 ID:wAyN4YXI0
みくる「……わかりました」
キョン「そこまで考え込まなくても…。えーと、それじゃ明日の放課後にでもどうでしょう?」
みくる「ほ、放課…!?それってまだ外も明るいんじゃ…」
キョン「? えぇ、そのほうが安全ですしいいかなと…」
みくる「だ、だって人に見られ…」
長門「了解した」
みくる「!?」
古泉「うちの園生も、ここで一段階レベルアップですかね」
キョン「?」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:03:22.43 ID:jek8eRnM0 [1/46]
長門「行きは服を着せる」
みくる「か、か、帰りはどうすれば!」
長門「大丈夫。その頃には日も暮れる」
みくる「で、でも…」
キョン「なんだ長門、服なんか着せてるのか? ずいぶん可愛がってるんだな」
長門「そう。可愛い」
みくる「な、長門さん…(ドキッ)」
古泉「我々はどうしましょうかね?」
キョン「うちは服なんかないぞ」
古泉「おやおや…さすがです。感服しますよ」
キョン「なんだ、お前も服を着せてるのか。やれやれ、俺ももっとハルヒを可愛がらないとなぁ」
ハルヒ「な、なな…」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:06:10.00 ID:jek8eRnM0 [2/46]
キョン「しかし、ハルヒ以外みんなペットを飼っていたとはなぁ。まぁ長門と朝比奈さんは二人でだが」
ハルヒ「なによ、私だけ仲間はずれみたいに」
古泉「まぁ、朝比奈さんは我々とは違う側みたいですがね」
キョン「ん? 違う側?」
みくる「こ、古泉くん!」
古泉「んっふ」
キョン「気持ち悪い奴だ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:09:05.84 ID:jek8eRnM0 [3/46]
キョン「にしても、ペットってのはいいもんだよな」
古泉「えぇ、心の底から同感しますね」
長門「(コクッ)」
キョン「俺なんか携帯に写真を入れてるぜ。休み時間の体力補給源だ」
古泉「おや、奇遇ですね。僕もですよ」
長門「私も」
みくる「え、そ、そうなんですか…?」
長門「そう」
キョン「うーん、ペット愛好家同士の会話ってやつだな。いいもんだ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:09:51.03 ID:jek8eRnM0 [4/46]
キョン「そうだ、写真を見せあわないか?」
みくる「ふぇっ!?」
古泉「いいですね」
長門「(コクッ)」
みくる「そ、それはっ!」
ハルヒ「あら、いいじゃないみくるちゃん。私も見てみたいわ!」
みくる「で、でもでもっ!」
長門「朝比奈みくる。飼い主は私(ギロッ)」
みくる「ひっ(ゾクッ)」
キョン「ま、まぁまぁ長門。えー、まぁなんだ。朝比奈さん、そんな恥ずかしがらなくても。みんな同じようなもんですよ」
みくる「え、えー…と…」
長門「(ギロッ)」
みくる「は、はい…」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:13:26.59 ID:jek8eRnM0 [5/46]
キョン「それじゃ、言いだしっぺは俺だしな。うちのハルヒから見せてやろう」
古泉「すずみ…いや、ハルヒですか。いつもと違う姿を見るのは楽しみですね」
キョン「ん?見せたことあったか? まぁいいや、これだ」
古泉「失礼します」
長門「…(チラッ)」
みくる「えーと…」
ハルヒ「どれどれ?」
古泉長門みくる「え?」
ハルヒ「へぇー、可愛いじゃない」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:27:08.62 ID:jek8eRnM0 [7/46]
古泉「あの、これは…?」
キョン「ん?だからハルヒだ。うちのペットのな」
みくる「こ、これって…」
長門「…犬」
キョン「え? あぁ、犬だが…?犬を飼ってると言ったろう?」
古泉「え、えぇ。か、可愛いらしいですね、本当に」
みくる「か、かわいいですー」
長門「……犬」
キョン「な、なんなんだ…?」
ハルヒ「キョン、今度この子連れてきなさい!いっぱい遊んであげるわ!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:32:38.60 ID:jek8eRnM0 [8/46]
キョン「ま、まぁそんなにずっと見ないでくれ、なんだか俺が恥ずかしくなってきた」
古泉「え、えぇ…(まずいですね)」
みくる「は、はい(ふえぇ)」
長門「……(犬)」
ハルヒ「キョン、後で写真送っときなさいよ!」
キョン「やれやれ」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:35:27.35 ID:jek8eRnM0 [9/46]
キョン「さて、それじゃみんなの犬もみせてくれよ」
みくる「(ビクッ)」
古泉「え、えーと…はは…(サッ)」
キョン「ん? 古泉、なぜポケットから出しかけた携帯を元にもどすんだ」
古泉「いえ、それはですね」
キョン「あれか?うちのハルヒが可愛すぎて出しにくくなったとか」
古泉「じ、実はそうなんですよ。これはもう、うちの犬はみなくても良いかと…」
キョン「そんなわけにはいかん。飼い主が自信をもってやらんとペットがかわいそうだろうが。見せてみろよ」
古泉「え、えーと…」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:38:43.07 ID:jek8eRnM0 [10/46]
長門「(パタン)」
古泉「! お、おや。今日はこれで団活はおわりみたいですね」
キョン「お、もうそんな時間か。まぁ写真くらいいいだろ、見せて…」
みくる「た、大変!今日は用事があったんでした!長門様…じゃなかった、長門さん、帰りましょう!」
長門「(コクリ)」
ガチャ、バタン!
キョン「あ、朝比奈さん、長門! あんなに急いでどうしたんだろうな。さて古泉、おまえだけでも…」
古泉「ど、どうせならまとめて見たほうがよろしいのではないでしょうか?楽しみはとっておくものですよ、そうですよ」
キョン「むぅ、それはたしかに一理あるが…。俺だけ見せるってのもなんだかなぁ」
古泉「まぁ、明日のお楽しみということにしましょうよ。お願いします」
キョン「そこまでいわれちゃ仕方ないな。そのかわり、今日とびっきりの写真を撮ってこいよ?」
古泉「は、はは…。まかせてください…」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:39:42.06 ID:jek8eRnM0 [11/46]
キョン「それじゃあな」
ハルヒ「また明日ね、古泉くん!」
古泉「えぇ、それでは」
古泉「(ピッピッ プルルルル…ガチャ)もしもし、すみませんが集まりませんか、お話が…」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:40:27.36 ID:jek8eRnM0 [12/46]
古泉「……お待たせしました」
長門「……」
みくる「……」
古泉「困りましたね、本当に……」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:49:29.88 ID:jek8eRnM0 [15/46]
古泉「では…が…で…つまりこれは…」
みくる「でも…が…なら…」
長門「…そう…で…だから…」
古泉「決まり、ですね」
長門「そう」
みくる「……」
古泉長門みくる「開き直る……!!」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:52:17.32 ID:jek8eRnM0 [16/46]
次の日
キョン「うーっす」
ハルヒ「おっはろー」
みくる「あ、こんにちわぁ」
古泉「どうも」
長門「…(ペラペラ)」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:54:23.47 ID:jek8eRnM0 [17/46]
キョン「さて、それじゃ3人とも、犬の写真を…」
古泉「そのことですが」
キョン「ん?」
古泉「実は、あのあと3人で話し合いましてね。今日はみんなで散歩に行くと言っていたでしょう?」
キョン「あぁ、そういえばそうだったな」
古泉「なら、写真ではなく実物でいいだろうと」
キョン「んー、それもそうだな。そうするか」
古泉「えぇ」
長門「……」
みくる「……」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:56:19.15 ID:jek8eRnM0 [18/46]
放課後
キョン「よし、それじゃあこの後公園に集合だな」
古泉「えぇ。そうしましょう」
長門「わかった」
みくる「……」
キョン「朝比奈さん?顔色が悪いですが大丈夫ですか?」
みくる「…はい。覚悟はできてます」
キョン「?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:58:53.49 ID:jek8eRnM0 [19/46]
公園
キョン「さて、俺が一番か…」
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
キョン「うむ、元気でいいことだ。よーしよし(ナデナデ)」
ハルヒ(犬)「クゥ~ン」
キョン「ふふふ、可愛い奴め。お、あれは…」
ハルヒ「あら、早いのね」
キョン「あぁ、家が一番近いしな。って、お前の家一番遠くなかったか?」
ハルヒ「な、なによ。偶然よ偶然!」
キョン「ふぅん」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:02:17.77 ID:jek8eRnM0 [20/46]
ハルヒ「それがえーと、は、ハルヒ?」
キョン「あぁそうだ。ほらハルヒ、挨拶」
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
ハルヒ「…か、可愛い…」
キョン「ハルヒ。顔ゆるんでるぞ」
ハルヒ「っ!! う、うるさい!」
キョン「ふぅ、やれやれ…。同じ名前でも大違いだ。なぁハルヒ(ナデナデ)」
ハルヒ(犬)「クゥン」
ハルヒ「…(いいなぁ…)」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:04:44.91 ID:jek8eRnM0 [21/46]
キョン「ハルヒ、お前もしかしてめちゃくちゃ犬好きなんじゃないか?」
ハルヒ「え!べ、別に、そんなんじゃないわよ!」
キョン「…ほら、紐かしてやるから。ちょっとハルヒ(犬)を連れてってやってくれ」
ハルヒ「え、でも…」
キョン「あいつらは俺は待ってるさ。ほら」
ハルヒ「あ…。…し、仕方ないわね!ほら、いくわよハルヒ!」
ハルヒ(犬)「ワンッワンッ!」
キョン「まったく、あいつも可愛いとこあるじゃないか…。お、だれか来たな。あれは…」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:07:51.76 ID:jek8eRnM0 [22/46]
古泉「……」
キョン「古泉か。なにしてんだあいつ? 紐を引っ張ってるのか?」
古泉「もりさ…くごをきめて…さひなさんも…」
キョン「何か言ってるな…。犬が壁に隠れて見えないぞ。引っ張られてるのか。あいつのしつけも大したことないんだな」
キョン「にしても埒があかん。俺から行ってやるか」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:09:49.80 ID:jek8eRnM0 [23/46]
キョン「おーい、古泉ー!」
古泉「!!(ビクッ)」
??「こ、古泉、いまの声は…?」
古泉「え、えーと…ははは」
キョン「ペットが言うこと聞いてくれないってか? おまえもまだまだだな。どれ、俺に見せてみろ(チラッ)」
園生「あ…」
キョン「…………」
キョン「…………は?」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:12:13.43 ID:jek8eRnM0 [24/46]
園生「きょ、キョン君!?ち、ちがうの、これは、こ、古泉!?」
古泉「森さん。覚悟を決めましょう」
園生「きょ、今日は夕方にチャレンジとしか…!な、なんでその…!!」
古泉「森さん、覚悟を決めましょう」
園生「な、なんで彼が!?」
古泉「森さん、覚悟を決めましょう(グイッ)」
園生「キャンッ」
キョン「」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:14:41.90 ID:jek8eRnM0 [25/46]
古泉「と、いうわけで。彼女が僕のペット、『森園生』です」
キョン「……」
園生「きょ、キョン君あのね」
古泉「(グイッ)」
園生「キャウンッ」
古泉「すいませんね、しつけ不足でして」
キョン「……まってくれ、状況を整理したい」
>>1「……まってくれ、状況を整理したい」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:18:24.08 ID:jek8eRnM0 [26/46]
古泉「長門さんがペットに服を着せてくるということなので、僕もそうしました」
キョン「いや、そりゃ服は着ているが…」
古泉「あなたも見たことがありましたね。別荘のときのメイド服です」
園生「……」
古泉「ほら、挨拶ですよ」
園生「ワ、ワン…」
古泉「元気よく(グイッ)」
園生「ワンッ!」
キョン「……」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:20:24.09 ID:jek8eRnM0 [27/46]
古泉「おや、着いたようですよ」
キョン「え?(チラッ)」
長門「……」
キョン「長門!ちょっときてくれ、古泉がおかし…く…」
みくる「……」
キョン「」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:22:22.22 ID:jek8eRnM0 [28/46]
古泉「おや、これは可愛らしいコーディネートですね」
長門「ありがとう」
みくる「……」
長門「挨拶」
みくる「わんっ!」
古泉「これはこれは。しつけが行き届いてますね。さすがは長門さん」
長門「それほどでもない」
キョン「……」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:25:37.43 ID:jek8eRnM0 [29/46]
キョン「……おい」
古泉「はい?」
キョン「なんだこれは」
古泉「ペットですよ」
長門「犬」
キョン「いや、どうみても人だろう!」
古泉「可愛いでしょう」
キョン「いや、そりゃたしかに可愛いが…」
園生「わんわん」
みくる「くぅん」
キョン「……(…なんだろう、この感覚は…)」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:29:19.68 ID:jek8eRnM0 [30/46]
園生「……(モジモジ)」
古泉「おや、トイレにいきたいようですね」
キョン「は?」
古泉「すいません、ちょっとそこらの茂みで…」
キョン「お、おい!いくらなんでも…!!」
園生「クゥン…(モジモジ)」
キョン「うっ…」
古泉「失礼します」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:30:43.27 ID:jek8eRnM0 [31/46]
キョン「……い、いっちまった…。おい、長門!どうなってるんだ!」
長門「なにが」
キョン「人間を犬だとかペットだとか!あれか、またハルヒが何か…」
長門「違う」
キョン「え…?」
長門「私たちは望んでこうしている」
みくる「クゥン」
キョン「……」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:35:15.43 ID:jek8eRnM0 [32/46]
長門「飼い主は飼い主として。ペットはペットとして。喜びを感じ生きている。何も問題はない」
キョン「いや、しかし……」
長門「あなただってそう」
キョン「え?」
長門「あなたもハルヒ(犬)を家族として見ている。同じように大切におもっているはず」
キョン「……」
長門「私もそう。朝比奈みくるを大切に思っている。だから服選びにも時間を使う。体調管理もしっかりしている」
みくる「……」
長門「一緒にいると楽しい。いないと淋しい。なんでもしてあげられる」
長門「犬も、人間も、同じように大切な存在。いっしょ」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:37:00.28 ID:jek8eRnM0 [33/46]
長門「あなたは?」
キョン「え?」
長門「あなたはハルヒをどう思っている?」
キョン「俺は…」
みくる「くぅん…(モジモジ)」
長門「尿意。失礼する」
キョン「あ、長門!」
キョン「俺は…ハルヒを…。どう、思って…」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:39:59.49 ID:jek8eRnM0 [34/46]
キョン「……」
古泉「遅くなりました」
長門「遅れた」
キョン「……あぁ」
みくる「ワンッ!」
園生「ワンワンッ!」
古泉「すっかり仲良くなったようですね」
長門「良いこと」
キョン「……」
古泉「そういえば、あなたのハルヒはどこですか?」
キョン「あぁ、ハルヒなら…あぁ、帰ってきたな」
ハルヒ「おーい、みんなおま…た…」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:41:52.46 ID:jek8eRnM0 [35/46]
古泉「どうも、涼宮さん」
長門「……」
ハルヒ「あぁ、うん…え?何、コレ」
みくる「クゥン」
園生「ワン」
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:43:21.25 ID:jek8eRnM0 [36/46]
ハルヒ「え?なに?え?」
キョン「……ハルヒ」
ハルヒ「は、はひゃいっ!?な、何よキョン」
キョン「俺は…お前を、とても大切に思っている」
ハルヒ「えっ(ドキッ)」
キョン「お前がいると楽しい。お前が休んだ日は物足りない。いつの間にか、お前は俺の生活の一部になっていたんだ」
ハルヒ「きょ、キョン…」
キョン「ハルヒ…俺、目が覚めたんだ。こいつらのおかげで」
ハルヒ「キョン…え?」
古泉「んっふ」
長門「……」
キョン「ハルヒ、どうか俺の……」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:44:31.85 ID:jek8eRnM0 [37/46]
公園
キョン「……お、きたな」
古泉「どうも、遅くなりました」
園生「ワンッ!」
キョン「おう。はは、森さんは今日も元気だなぁ(ナデナデ)」
園生「クゥン」
長門「おまたせ」
キョン「おぉ、長門」
みくる「わんわんっ」
キョン「朝比奈さん、今日も可愛らしいですね」
みくる「くぅん…」
古泉「さて、それではいきましょうか」
長門「散歩」
キョン「あぁ、そうだな」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:45:12.82 ID:jek8eRnM0 [38/46]
キョン「いくぞ、ハルヒ!」
ハルヒ(犬)「ワンッ!」
ハルヒ「ワンっ!!」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:47:10.90 ID:jek8eRnM0 [40/46]
ちょっとまてよ
俺の初SSこんなのかよ
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:48:17.49 ID:jek8eRnM0 [41/46]
最初はほのぼのを書くつもりだった
古泉の顔が浮かんだ瞬間に何かが崩れた
最後はなんかもうありきたりすぎる
なんかごめんなさい
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:48:59.41 ID:B4+R+qPu0 [9/26]
>>111
まだ終わんなきゃいいんじゃね?
こっから海水浴編入れば?
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:51:16.73 ID:jek8eRnM0 [42/46]
>>114
もう無理だろ…どうしろってんだよ…
わんわん鳴いてるハルヒしか浮かばねぇよ…可愛いよくそ…
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:55:16.54 ID:moK98cQ60
続けられないならこういう短編いっぱい書けばいいじゃないか
ほのぼの系でも許す
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:57:09.10 ID:jek8eRnM0 [43/46]
>>120
完全に思いつきで書いてたんだぞ、いまは思いつきがゼロだ
って事で、書き手がチェンジします
<<ハルヒ「あら、アンタ犬飼い始めたの?」 | ホーム | 夏奈「またか春香。男作ってそいつに弄ってもらえって言ってるだろ」>>
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