2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

梓「さつじんじけん!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 21:50:59.71 ID:B7T9bkLG0 [1/28]

新学期


春休みは特にこれといったイベントも無く

桜を散らせる暖かい南風と共に過ぎて行った

イベントどころか まともな練習すら無いのには驚かされる

まぁ

あの先輩方には何を言っても無駄なのだろう

練習したくてたまらない日でも 最近は我慢できるようになってしまった

というか 諦めなんだけど



私 中野梓は桜ケ丘高校二年生で軽音部所属

性別女 成績は多分普通 鯛焼きが好物

髪は真面目だから染めない 

リズムギター担当で結構頑張ってる感じ

少なくとも先輩達よりは

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 21:52:48.26 ID:B7T9bkLG0
軽音部メンバーはその私を含めて5人と1匹

部長は田井中律先輩

元気溌剌パワフルな人で 多少躓いても引っ張ってくれる

でも やんちゃし過ぎていつも怒られてるんだよね 部長なのに

常に脚を開いて座るので大変はしたない

パンツは以外と可愛い


次に秋山澪先輩

怖がりだけど落ち着いてて、正直一番部長っぽい先輩

そして部で一番美人 ファンクラブまである始末

鞄の内ポケットに大量の律先輩の写真を溜めているのを私は見てしまったり


三人目は琴吹紬先輩

お金持ち 社長令嬢 女子の絡みが好き

以上


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 21:53:31.13 ID:B7T9bkLG0
平沢唯先輩は超天然

何をするにも超マイペースで いつも超ベタベタしてくるけど

ギターの「ギー太」に対する熱意は超激しいみたい

脳味噌がバニラアイスクリームで出来ているのであまり頭が良くない


最後にスッポンモドキのトンちゃん

私の唯一の後輩

心なしか表情があるような可愛い生物

唯先輩が買ってくれたのだ

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 21:55:34.82 ID:B7T9bkLG0
「旅行行こうぜ!」

唐突にそんな提案を持ち掛けたのは黄色いカチューシャが良く似合う律先輩で

パッとムギ先輩の方を見る

一同ぽかんと口を開けて いきなり過ぎる展開に置いてきぼりだ

「新歓ライブしたら その記念ってことで・・・ムギ、ダメ?」

「またムチャを言う・・・」

澪先輩は溜息混じりに言った

去年もその前も合宿はムギ先輩の別荘頼りで、少し遠慮してるのだろう

食料も出してくれるので、毎回それなりにお金が動いているみたいだし


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:00:05.24 ID:B7T9bkLG0
しかしムギ先輩はそんなことを露ほど気にせず

「楽しそう、行きましょう!」

ノリノリの二つ返事で承諾し

ゴールデンウィークを利用しての打ち上げ旅行が決定した

まだライブさえしてないのに




そしてその日も練習はロクにせず終わった

この軽音部は毎回食事に時間を割き過ぎているので 練習をサボってばかりだ

でも、流石に旅行がエサとなれば、明日辺り先輩達も練習を始めるだろう

なんだかんだでやればできる 結構な実力を秘めた人達で

特に唯先輩なんかは凄い力を発揮する

普段からそれを維持してくれればいいのに・・・


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:02:27.30 ID:B7T9bkLG0




そして新歓ライブはチョチョイノチョイと成功して旅行決定



あっという間にゴールデンウィーク突入



丘でハイキングしたり川でバーベキューするらしい



超スピードで到着して とりあえず山の上のロッジへ行くことに



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:06:51.21 ID:B7T9bkLG0

「あずにゃんイモムシだよ、イモムシ!」
 
緩やかな山道

唯先輩が木の幹に張り付いたイモムシを突っついている

「なんか不気味ですね」

「そんなことないよー なんだか美味しそうだよぉ」

食欲旺盛 生涯満腹

食べても太らない能力者を自称している唯先輩は、イモムシもオヤツに見えるらしい

以前も消しゴムのカスを「ひじき」とか言って食べていた 

私はさっさとロッジに辿り着いて暑さから逃れたかったので歩を速める

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:09:28.91 ID:B7T9bkLG0
奥に建物が見えてきた時 律先輩が聞いてきた

「梓はちゃんと持ってきたかー?」

「何をですか」

「ゲームキューブのコントローラーだよ」

律先輩は旅行前に私を呼び出してゲーム機のコントローラーを要求してきた

何故旅行 しかも山に登ってまでゲームキューブで遊ぼうとしているのか

「家にありませんでした」

「はー!?じゃあただの箱じゃん・・」

「代わりにバーチャルボーイを5台持ってきました」

「いらねぇよ・・・」

単三電池30本がリュックの中でゴロゴロしている

流石に重いけど バーチャルボーイという神器を持ち運んでいるんだ

我慢我慢

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:14:29.73 ID:B7T9bkLG0
――――――――――――――――


小さめの鞄に律先輩のプリクラを貼り付けまくってる澪先輩が体力の限界を訴え始めたところで

ようやくロッジに辿り着いた

「あー疲れたよぉ」

唯先輩は大きく誇大した鞄をドサリと置いて呻く

口から、虫の足のような物がはみ出ていた

「少し休んだら川で釣りしよーぜー!」

「釣りですか・・?」

「この辺はマス釣りができるのよ、梓ちゃん」

なるほど釣りか

初体験なので少し胸を躍らせて 窓の外を見た

森有り 川有り スポーツ施設も有るようだ

しかし

このロッジで あの恐ろしい惨劇が起こるとは

この時は思っていなかった・・

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:19:42.28 ID:B7T9bkLG0


休憩がてらロッジの中を見まわってみると、かなり広い

流石はムギ先輩の所有といったところか

一応一人一部屋設けられたけど どうせみんな広い大部屋に集まって騒ぐだろう

小部屋1つ1つにもパソコンや冷蔵庫が設置されていて

電気もばっちり通ってるのかと感心する


しかしテレビはアダルトのレズビアン動画しか流れなかった

私はシャワーを浴びたかったけど

階下から律先輩が催促してくるので仕方なく向かうことにする

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:22:21.01 ID:B7T9bkLG0
玄関には既にみんな集合していて ムギ先輩が竿や小物を用意していた

釣りは詳しくないけど、見る限りなかなか本格的なもののようで・・

「この竿、一本1200万円するの♪」

「ほ、ホントかムギ・・」

やはり次元が違うといか色々おかしい

「じゃあ早く出発だよ!鞄重いしー」

唯先輩はまた大きな鞄を背負っていた

何に使うんだろう

そんな疑問を抱きつつ 軽音部は斜面を下って行く


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:25:48.77 ID:B7T9bkLG0
5分程で川原に到着する

木陰の冷たい空気と爽やかなせせらぎが気持ちいい

「じゃあ釣るぞー!!」

律先輩が早速竿を振る

威勢の良いフォーム なびく髪の毛

それを見て顔真っ赤にして大興奮する澪先輩

それを見てなんかニヤニヤしてるムギ先輩




私もテキトーに糸を垂らした

マスに限らず 何か釣れるといいなぁ


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:28:34.30 ID:B7T9bkLG0
――――――――――――――――

一時間後

律先輩の脇には大量のマスがピチピチ跳ねている

私の脇にはちっちゃいよくわからんのが1匹いるだけで なんか悔しい

他の先輩はというと 澪先輩はずっと律先輩の隣で凄い凄い言ってるだけだし

ムギ先輩は手掴みでマスを5匹捕まえてて

なんかもう釣りしろよって感じ

「あ・・餌が無くなっちゃいました」

「あら、おかしいわね・・?」

ムギ先輩の持ってきたケースにはブドウ虫とミミズが入っててキモかったのだけど

今では空っぽだった おかしい 竿高い癖に餌は安っぽいのもおかしいけど

背後でクッチャクッチャ音がするので振り返ると

唯先輩が何か食べている

「おいひーよあずひゃん」

返事はしなかった

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:32:11.03 ID:B7T9bkLG0
ある程度 というか律先輩が沢山釣りあげたので撤収することに

次はゴルフをするらしい

「唯先輩の鞄、結局何が入ってるんですか?」

「おやついっぱい持ってきたんだけど、さっき川原で良い物食べたから 結局まだ手付かずなんだぁ」

「へぇ」


唯先輩の鞄からは白い液体がポタポタ漏れている

多分クーラーボックスにも入れずにあれを持ってきたのだろう

凄い甘い臭いが漂う軽音部一行

今度は斜面を登っていく

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:36:51.91 ID:B7T9bkLG0
ゴルフ場は立派過ぎるものだったけど

素人の女子高生が打ってもしょうがないので パターゴルフ場を借りることに




「一応スポーツだし・・」

そう言いながら澪先輩がポニーテールを作る

中々似合ってます とお世辞の一つを言おうとした瞬間

今度は律先輩が顔真っ赤にしながら「澪ー」とか言って金魚のフンみたくくっ付いた

ムギ先輩の鼻息が五月蠅い


その後は唯先輩がボールを一時間くらい口に咥えて「やっぱり美味しくないね」とかほざいたり

スポーツウェアで強調された澪先輩の胸部を見て絶望したり

ムギ先輩が450ydかっ飛ばしたりでてんやわんやだった

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:42:48.27 ID:B7T9bkLG0
「疲れた・・・」

「あー遊んだー」

ロッジに戻るとみんなぐったり汗びっしょり

唯先輩のリュックもなんかべっとりだ

「唯先輩、その鞄どうするんですか?」

「何が?」

「アイス入れたんでしょう?溶けちゃってますよ」

「え?また凍らせればいーじゃん」

そう言うと唯先輩はキッチンの冷凍庫にリュックを突っ込んだ

「みんな、ここ 大きな露天風呂があるの。入りましょう?」

「露天風呂?」

律先輩の目が輝く みんな大好き露天風呂

「ねぇムギちゃん、ひょっとして・・混浴?」

脳のアイスクリームは順調に溶けている

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:47:31.45 ID:B7T9bkLG0
広い 広い

「こんな広いお風呂初めて見ました・・」


露天風呂は広かった

確かに狭いなんて予想 最初から全くしてないけど

想像を絶するレベルで広かった

「澪のおっぱいよりおっきい・・」

「律の前髪・・やっぱ下ろしたほうがいいよ・・」

この二人は全く風呂なんか見てないが

ホントに広い

どれくらい広いかって もう

水平線が見えるもん

「水平線は約4.5キロなんだよあずにゃん!」

先輩は控え目な胸を張って無駄知識を披露した

それでも私より 大分おっきいけど・・

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:50:03.99 ID:B7T9bkLG0
温かい湯に浸かりながら 今夜のことを考える

お気に入りのウサちゃんを家に忘れてしまったので

一人で眠ることが非常に難しい私は 

なんとかして誰かと一緒にベッドインしたかった

でも唯先輩はダメだ あそこで石鹸食べてる

寝てる間に丸のみにされかねない

澪先輩は律先輩と寝る気満々だ

となると ムギ先輩になるけど・・・


「ごめんね、私ちょっと先に出てるから・・・」

そのムギ先輩はどういうわけか先に上がってしまった

のぼせたのだろうか

まだ大して時間も経ってないのに・・・



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 22:55:36.78 ID:B7T9bkLG0
しばらくして他のみんなもお風呂から出ると

唯先輩が叫んだ

「あ、着替え家に忘れちゃった!」

「何してるんですか・・てか入る時点で気付きましょうよ」

唯先輩は全裸でうろうろしてる

「でも珍しいですね、憂が入れてくれそうですけど・・」

「憂が服入れるとアイス入らないから全部抜いておいたんだー♪」

「それ忘れたじゃなくて故意でしょう。完全に自業自得じゃないですか」

唯先輩以外全員着替え終わって 髪も乾かした頃

突然閃いたように

「あ!もっかいコレ着ればいいんだ!」

と言って汗びっしょりの服を着る

「! ・・うぅ 汗臭くなっちゃった・・・」

そしてその後 また風呂に入って行った


私達は静かに脱衣所を後にした

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 23:00:19.91 ID:B7T9bkLG0
「あれ ムギは?」

律先輩が言う

「自分の部屋にいるんじゃないんですか?」

「いや 部屋も見に行ったけどさ、いないんだよ」

「広い建物ですし、どこかで作業してるんとか」

といっても みんなで遊ぶことの大好きなムギ先輩が

黙っていなくなるのもなんだかおかしい

「なんだよー折角みんなでスマブラDXのOP見ようと思ってたのに・・」

バーチャルボーイ<コントローラーの無いゲームキューブ らしい

馬鹿な



とりあえず3人で王様ゲームでもして遊んでると

澪先輩が17回連続で王になって

「王様と1番は・・キ キス・・・!」

とか言うんだけど17回連続で1番を引いた私は17回連続で味気ないキスを頬に貰った

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 23:04:20.98 ID:B7T9bkLG0
気付けば2時間 

延々と王様ゲームをしていた

「あれ、そういえばムギってまだ来ないのかー?」

律先輩がそう言うまで すっかりムギ先輩のことを忘れてた

つまりまぁ

いてもいなくても大して・・

「も、もしかして・・何かあったんじゃ・・・」

澪先輩が震えた声で言う

「ま、まっさかぁ・・ ちょっと探してみようぜ」

「なんだか嫌な予感がしますね・・」

外はもう暗い

急に私達を孤独が包んだ

「まさか軽音部員一人欠けるだけで こんなに不安になるなんて・・」

「澪、梓 離れるなよ・・」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 23:09:04.08 ID:B7T9bkLG0
キッチン トイレ ボイラー室 その他諸々の部屋は見回ったけれど

ムギ先輩は見当たらない

「おかしいな・・」

「荷物はムギ先輩の部屋にありましたから・・携帯も通じませんね・・」

もう一度大広間へ戻ろうと

澪先輩が

扉を開けた時

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

耳をつんざく澪先輩の悲鳴

続いて律先輩が一歩後ろに下がる

最後に私が扉の向こうを覗くと



そこには BL同人誌に包まれたムギ先輩が血を吐いて倒れていた

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 23:17:46.49 ID:B7T9bkLG0
「ひ、酷い・・・」

凄惨たる状況だった

大量のホモっぽい漫画共 絶望した瞳のムギ先輩

もう目を背けたくなるくらいの現場だ ほんとに

「・・・でも なんで・・?」

おかしい

さっきまで私達は ここで王様ゲームをしていたのだ

二時間程

私達が捜索を初めて ここに戻ってくるまでの時間は20分に満たないだろう

その間にここで殺されたのだろうか

「・・・やられたの・・ムギで良かったな・・」

「な、何言ってるんですか 律先輩!」

「だってさ 正直誰か軽音部で殺される人間選べ っていわれたら・・誰選ぶよ・・・」

「それは確かにムギ先輩ですけど・・・」


私達はひとまずそこから動かない事に決めた

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 23:28:44.99 ID:B7T9bkLG0
「もう軽音部 3人になっちゃったなぁ・・」

澪先輩が寂しそうに言った

視線はムギ先輩の死体から目を逸らしている

「これじゃあ人数不足で廃部だな・・ハハハ・・」

律先輩の乾いた笑いと重なるように 大広間の扉が開いた

「誰だ!?」


「だれか・・服貸して・・・・」

なんか全裸の女子高生が立っていた

「誰だっけ・・・?」

「ほら・・アレ・・えっと   唯!唯だよ!」

あのまま延々と風呂から出て汗臭くなってまた風呂に入って・・を繰り返していたらしい

「とりあえず私の着替え唯先輩に貸してあげますよ」

「それさっき貸せたよね?」

唯先輩がブラを付けようとした瞬間「無理無理」とか言ったのでイラっときたけど

とりあえず恥ずかしくない格好になった

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 23:35:29.08 ID:B7T9bkLG0
律先輩がキョトンとした顔をする

「あれ・・四人・・?」

「どうしたんですか?」

「いや、さっき軽音部廃部みたいな話だったのに、今四人いるじゃん」

「そういえば・・・」

「り、律・・なんか怖いよ・・・!」

完璧完全に唯先輩を忘れていたことを 忘れているという茶番を繰り広げていると

その唯先輩が声をあげた


「あれ、ムギちゃん死んでる!?」

「そうなんです・・・」

流石に能天気な唯先輩も目に涙を溜めて

擦れるような声で言った


「帰ろっか・・・」

皆賛成した

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/01(土) 23:44:01.70 ID:B7T9bkLG0
――――――――――――――――

ゴールデンウィークが明けて 今日も平和なティータイム

空っぽの水槽を見て あの日のことを思い出す



トンちゃんは唯先輩が凍らせたリュックの中に入れられていたようで

唯先輩が家の電子レンジで解凍したところ 

二度と動き出すことは無かった


結局あの後 普通に徒歩で帰宅したけど

途中でムギ先輩が走って追いかけてきた

死んだふりをして驚かせたかったみたい・・・



私達のロッジでの遭難事件はこれで終わった

またいつか 似たような事件に遭遇するかもしれない

その時は 落ち着いて警察に連絡をし、決して一人にならず団体行動で救助を待とう

終わり

コメント

No title

え?最後のレスが見えない。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)