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唯「りっちゃん、りっちゃん」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:29:33.64 ID:/Q5ZMD9E0
律「ん~、なんだ~?」
唯「りっちゃんコチョコチョ~♪」
律「ひゃあ!?」
唯「コチョコチョ~♪」
律「あはははは、やっ、やめ、いひひひひ」
唯「それそれ~♪」
紬『ふむ』
律「ん~、なんだ~?」
唯「りっちゃんコチョコチョ~♪」
律「ひゃあ!?」
唯「コチョコチョ~♪」
律「あはははは、やっ、やめ、いひひひひ」
唯「それそれ~♪」
紬『ふむ』
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:39:33.23 ID:/Q5ZMD9E0
律「あーははは! こ、この~」バッ
唯「わぁっ! り、りっちゃん!?」
律「へへ~ん、仕返しだぁ。コチョコチョ~♪」
唯「あははは、ちょとま、あっはははは」
律「ホレホレ~!」
唯「あはははは! きゃははは」
律「まだまだ~♪」
紬『部室で子犬が二匹じゃれ合ってるわ』
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:49:28.79 ID:/Q5ZMD9E0
唯「ふひゃぁん、あーはははは。り、りっちゃん、やりすぎだよ~」ダッ
律「あっ! コラ唯、逃げるなぁ」
唯「ハッハッハ、捕まえてみたまえ」
律「むっ、ソファーを盾にするように逃げるとは」
唯「ふふふ、これでりっちゃんは私を捕まえられない」
律「ほほう、ならばこうだっ!」バッ
唯「!! ソファーわ飛び越えた!?」
律「とらえたぜ! 唯っ!」ガシ
唯「ひい、りっちゃんおやめになって~」
紬『そこだ! 犯れ!』
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:55:33.04 ID:/Q5ZMD9E0
律「問答無用! コチョコチョコチョコチョ」
唯「キャハハハ、こ、こっちだって~」コチョコチョ
律「きゃぅん////」ビクン
唯「ふお!?」
紬『ふお!?』
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:19:17.77 ID:/Q5ZMD9E0
律「へ、へんなトコ、触るなよ……////」カァァ
唯「きゃぅん! だって~、かわい~。もう一回いって~」ワキワキ
律「言うわけ無いだろ////」
唯「りっちゃんもそんな声が出せるんだね」
律「うるさいやい! ソファーわ飛び越えた!? とか言ってたくせに!」
唯「ちょっと噛んだだけだよ~」
律「ふんだ」プイ
唯「ジーーー」
律「な、なんだよ?」
唯「りっちゃんかわいい~」ダキ
律「うわっ!」グラ
ドサ
紬「唯ちゃんがりっちゃんをソファーに押し倒した!?」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:47:48.24 ID:/Q5ZMD9E0
唯「りっちゃんすごく可愛かったよぉ!」ギュウ
律「わ、わかったから、私の上か下りろ////」
紬『フリーだ小暮 うてっ!』クワ
唯「……」
律「お~い、唯……?」
唯「ねぇ、りっちゃん」
律「な、なんだ?」
唯「私たちって、もう来年には卒業しちゃうんだよね?」
律「……そうだな」
紬『なぜそこでパスをする!?』
唯「それからどうなるの?」
律「どうなるって、皆で同じ大学に行くんだろ?」
紬『ゴール前フリーなのに!』
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:49:28.94 ID:/Q5ZMD9E0
唯「でも、でも、もし皆行けなかったら? 誰かが落ちたら?」
律「……」
紬『なぜベストを尽くさない!』
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:02:21.29 ID:/Q5ZMD9E0
唯「きっと皆バラバラになっちゃう。そんなヤダよぉ……怖いんだよ、りっちゃん。卒業なんてしたくないよ。時間なんて止まっちゃえばいいのに……」
律「唯……」
唯「ずっと高校生でいれると思ってた」
律「私はいつだって皆一緒だと思うよ」
唯「でも……」
律「例え皆バラバラになっても、バンドが、放課後ティータイムが私たちをつなぎ止めてくれるから」
唯「………」
律「だから何も怖がることないよ。一緒に笑って卒業しようぜ」
唯「……うん」
紬「………」ホジホジ
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:13:04.75 ID:/Q5ZMD9E0
唯「えへへへ」
律「なんだよ?」
唯「こんなのりっちゃんのキャラじゃないよ」
律「なっ!」
唯「でも、すごく嬉しいよ」ギュウ
律「そ、そっか////」
唯「ときにりっちゃん!」
律「今度はなんだ?」
唯「チューしてもいいですか!?」
律「なんでだよ!?////」
紬『おれの 時代だァ!!!!』ドン!
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:23:58.51 ID:/Q5ZMD9E0
唯「え~~、だめ?」
律「当たり前だろ////」
唯「チューしたい気分なんだよぉ。りっちゃん」ウルウル
律「そんなコト言われても……」
唯「りっちゃんおねがぁい」スリスリ
律「う、う~~」
唯「りっちゃぁん。りっちゃぁん」スリスリスリスリ
律「わ、わかったよ。チョットだけだぞ////」
紬『いいぞォ! 作戦通りだ!』
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:42:11.63 ID:/Q5ZMD9E0
唯「わーい、ありがとりっちゃん!」
律「でも、口はダメなんだからな!」
唯「わかってるよぉ。じゃあチュー、するよ?」
律「お、おう////」
チュッ
唯「えへへ、りっちゃんのおデコにチューしちゃった////」
律「う、ん////」
唯「ん~! りっちゃ~ん! チュッチュッチュッチュッ」
律「あっ、あっ、コラ! チョットだけって言っただろ!?////」
唯「りっちゃん、りっちゃん」チュッチュッ
紬『ぶるぁあああぁああぁあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
澪「ひぃ! む、ムギ?」
梓「……部室の前で何やってるんですか?」
紬「静かにしろろぉぉぉおぉぉおぉ!! 気づかれるだろぉおがぁ!!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:37:00.50 ID:/Q5ZMD9E0
おまけ
梓「もう、なに言ってるんですか。入りますよ」スッ
紬「邪!」ドリュッ
梓「もどっ!」ドサ
澪「梓ぁぁぁぁぁああ」
梓「」ピクピク
澪「ムギ! どう言うつもりだ!」
紬「澪ちゃん、今日の部活は中止よ。梓ちゃんを連れて帰りなさい」
澪「そうは行くか! 唯も律も中にいるんだろ!? そこをどけ!」
紬「嫌よ。どうしてもというなら私を倒しなさい」
澪「本気で言ってるのか?」
紬「もちろんよ。ただ澪ちゃんみたいなヘタレには無理だろうけど」
澪「上等だ。なら付いて来い。後悔させてやる」
紬「ふふふ、いいわ。そんな強いこと言っても私の勝ち戦に花を添えるだけだけど」
澪「ほざけ」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:49:12.91 ID:/Q5ZMD9E0
校庭
澪「ここならいいだろう?」
紬「えぇ」
澪「行くぞ ムギ」
紬「いらっしゃい、澪ちゃん」
夕暮れの校庭に対峙する二人の少女。彼女たちは動かないまま互いを静かに
見据える。二人から発せられた気と気がぶつかり合い、主導権を取ろうとせめ
ぎあう。
その時、風に舞う葉が二人間を横切ろうし、パンっと弾けた。
澪紬「うおおおおおおおおおおお!!」
示し合わせたように澪と紬は咆哮を上げ、獣のような速さで互いに肉薄する。
澪「らぁっ!」
紬「ふっ!」
短い気合と共に打ち出された拳と拳ががぶつかり合い、爆音が鳴り響いた。
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:55:49.75 ID:/Q5ZMD9E0
梓「なっ!」
意識を取り戻し、応援に駆けつけた梓に戦慄が走った。爆音と共に発生した
衝撃波が地面を砕き、吹き飛ばし、桜高の校庭にクレーターを創りだした。
梓「じ、次元が違いすぎる……!」
梓は悟った。自分はこの戦いについて行けない。無理に加勢しようとるれば
澪の足を確実に引っ張ってしまう。巻き込まれないようにするのが精一杯だった。
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:05:41.16 ID:9UjXtXea0
砂埃が舞うクレーターの中心で澪と紬は拳を付き合わせた状態で静止したいた。
紬「ふふふ」
澪「何が可笑しい?」
紬「ゴメンなさい。私の一撃に耐えた人に合うのは久々だったから、つい」
澪「随分余裕だな、次はこうはいかないからな」
紬「ええ、楽しみにしてるわ。私も今度は半分くらいの力で行くわ」
澪「ナメるなよっ!」
瞬間―――澪が消え、紬の真横に足を振り上げた状態で突如現れた。
澪「せいっ!」
首を刈り取るような上段回し蹴り。しかし、紬はそれをスウェーバックで
避ける。
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:15:16.73 ID:9UjXtXea0
澪「まだだ!」
初撃の回転力を活かした後ろ回し蹴りを皮切りに、澪はありとあらゆる足技
を高速かつ変則的に繰り出す。暴風のような蹴撃。しかし紬はそれをまるで夏
のそよ風を浴びるような面持ちでかわしていく。
澪「ちっ、これなどうだ!」
紬「っ!?」
澪は地面を蹴り上げ砂埃で紬の視界を奪い、そのまま振り上げた足をめいい
っぱい打ち下ろす。強烈な踵落とし。しかし、それが紬を捉えた感触は無く、
澪の踵は地面を踏み砕いただけだった。
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:29:06.36 ID:9UjXtXea0
紬「ふふ、残念ね」
澪「!?」
紬の声が聞こえた。澪が振り向こうとした時、彼女の側頭部を物凄い衝撃
が襲った。紬が突き刺すようなヒジ打ちを見舞ったのだ。
そのあまりの衝撃に、澪の体はまるで水切りの石ように地面を跳ね回った。
梓「澪先輩ーーーーー!!」
致命的な攻撃を受けた澪を助けようとし、梓はたまらず駆けつける。しかし
その行為が紬の逆鱗に触れてしまった。
紬「力のないものが! ウロウロするなーーーっ!!!!」
突如目の前に現れた紬が梓の顔面を乱暴に殴り付けた。
梓「ーーーーーーーー!?」
澪「あずさーーーーーーーー!!」
悲鳴を置き去りにするように、梓の体は地面を抉りながら数百メートル突き進み
、銅像を破壊して停止した。
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 01:05:29.87 ID:9UjXtXea0
紬「マナー違反よ梓ちゃん。弱者は後ろで解説でもしてなさい」
澪「おまえーーーーー!!」
侮蔑に満ちた言葉を吐き捨てる紬に向い、澪は地面を踏み砕き、怒りの絶叫
と共に紬に迫る。
紬(はやいっ!?)
身の危険を感じ、紬を思わずガード固める。直後、強烈な一撃が紬の腹部
を襲う。完全に防御を無視したボディーアッパー。辛うじて防いだ両腕から
衝撃が突き抜け、紬の体が数十センチ宙に浮く。
紬「か、は」
体を『く』の字にして完全に隙だらけになった紬に、澪は手の平をかざした。大量
の氣が丹田から腕、肘、手首へと螺旋を描くよう流れ、掌の中にどんどん集まっていく。
澪「消し飛べっ!」
一気に開放。巨大な象さえも爆砕する発勁。猛烈な氣奔流を受け、紬は超高速で校舎
の壁に激突、砕けた壁と共に地面に落下した。
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 01:24:15.99 ID:9UjXtXea0
澪「終わった。早く梓を手当しなきゃ」
―――どこへいくの?―――
澪「!?」
紬「まだ勝負はついてないわ」
澪「う、そだろ」
紬「ちゃんと見てないから」
そう言うと紬は、瓦礫の方を指差す。澪をそれにつられて見てみると、そこには
一人の少女が倒れている。赤いリボンの桜高の制服を着て、クセののあるセミロング
の髪を二つに分けてまとめた少女。梓の友達だった。
澪「いつのまに?」
紬「私の前でオナニーするな教えてあげるわよ?」
澪「ふざけるな!」
紬「あらあら、ゴメンなさいね。ただあの攻撃は凄かったわ。これな私も」
―――本気をだせる―――
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:02:40.92 ID:9UjXtXea0
澪「!?」
紬の雰囲気が豹変した。重く纏わり付くような空気がその場を支配する。ほ
どなくして、まるで風が吹いたかのように、校庭にいる鳥などの小動物、昆虫
までもが一斉にその場から逃げ出した。
澪(落ち着け、力むな)
心のそう言い聞かせ、澪は発狂してしまいそう心を沈める。
紬「さぁ澪ちゃん―――」
紬が大鷲のように両手を広げ、体勢を低くした。
澪(はやるな)
恐ろしいまでの前傾姿勢。おおよそ人間の構えとは思えないほどに。
紬「私の乾きを―――」
それはまるで、獣のよう。四肢に力が漲っていく。
澪(ためらうな)
必殺の一撃に備え、澪は全神経を紬に集中させる。
紬「癒せぇえぇぇぇぇぇえええぇぇぇぇ!!」
刹那―――紬の身体が爆発したかのような突進。彼女は炎を纏った隕石と化し
澪に迫る。
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:33:11.19 ID:9UjXtXea0
澪「見極めろっ!」
紬の突進力を生かした拳が澪の顔面目がけ襲いかかる。それはまるで音速の砲弾。
当たれば、首から上た跡形もなく吹き飛んでしまう。澪はそれ右斜め前方に踏み込み
、紙一重で躱す。一連の動作で利き腕の拳を紬の鳩尾に叩き込んだ。手首の当たりまで
拳が入り込んだところで、トドメに発勁を放つ。
紬「――――!?」
紬の体は一瞬大きく痙攣を起し、制服の背中が丸くくり抜いたようにはじけ
飛んだ。苦悶の表情で固まる紬の顔。貫くことをイメージした発勁は人体、お
よび霊的中枢を完璧に破壊した。普通の人間なら二度と動くことはないだろう、
しかし―――
紬「もう終わり?」
澪「!?」
紬は表情を一変させ、歯を剥きだしにして嘲う。その狂気に満ちた笑みに
澪は恐怖のあまりその場から動けなくなってしまった。
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:56:08.37 ID:9UjXtXea0
紬「じゃあ今度はこっち番っ!!」
恐怖ですくみ上がった澪に、紬は組んだ両手を頭上がら叩きつけた。
澪「―――」
断末魔の叫びすら無いまま、澪の意識は遥か彼方にまで吹き飛ばされ、体は
地面に付けられ沈黙した。たった一発の攻撃で、あっけなく勝負の幕切れとなっ
てしまった。
だが彼女はまだ満足しなかった。
紬「ウオォォォオォォオオオオオオォォォオォォン!!!!」
紬は雄叫びを上げ、拳を天に掲げる。するとそこに周囲か光が集まり始めた。
甲高い音を立てながら収束し、つには彼女の拳が黄金に輝き始めた。
紬「クズがっ!!」
ありあまるエネルギーを澪に向けすべて解き放つ―――
閃光、そして大爆発。桜高の校庭に、天を衝く巨大な光の柱を顕現した。
後に、この光景を見たトミおばあちゃんはこう言ったそうだ。
――――ピカドンかと思った――――
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:03:12.66 ID:9UjXtXea0
部室前
紬「さぁて、これでゆっくり観察できるわぁ♪ そぉとドアを開けてっと」
カチャリ
紬「こ、これは!」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:07:39.66 ID:9UjXtXea0
紬「なんてコトなの!?」
紬「誰もいない!?」ガーン
紬「はっ、この匂い! まさか!」
ドギャア!
ドアを蹴り破り、紬は中へ駆け込む。
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:15:39.30 ID:9UjXtXea0
紬「このソファーの液体から」ペロ
紬「やっぱり間違いないわ」
紬「……見逃してしまったというの? 私の乾きを癒す唯一の方法なのに……」
紬「う、うぅ、うあぁぁぁああああぁぁぁ!!」
紬は泣いた、泣いて、泣いて、泣き叫び。
また一つ大人の階段を登った。
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:28:27.56 ID:9UjXtXea0
翌日
律「よぉし! はりっきって行くぞ~!」
唯「おおう!」
澪「あの二人は元気だな」ボロ
梓「まったくです」ボロ
律「っていうか何でお前ら傷だらけなんだよ?」
澪「んっ? まぁ」
梓「いろいろと」
紬「うふふふ」
唯「あっ! 私りっちゃんと付き合ってます!」
律「なんの脈絡もなくカミングアウトするなぁぁ!////」
唯「だってりっちゃんが大好きだんだもん!」
チュッ
完
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:31:28.89 ID:9UjXtXea0
これで終わりです。
後半部分ミスが多くてすいません。
皆さんありがとうございました。
おやすみなさい。
律「あーははは! こ、この~」バッ
唯「わぁっ! り、りっちゃん!?」
律「へへ~ん、仕返しだぁ。コチョコチョ~♪」
唯「あははは、ちょとま、あっはははは」
律「ホレホレ~!」
唯「あはははは! きゃははは」
律「まだまだ~♪」
紬『部室で子犬が二匹じゃれ合ってるわ』
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:49:28.79 ID:/Q5ZMD9E0
唯「ふひゃぁん、あーはははは。り、りっちゃん、やりすぎだよ~」ダッ
律「あっ! コラ唯、逃げるなぁ」
唯「ハッハッハ、捕まえてみたまえ」
律「むっ、ソファーを盾にするように逃げるとは」
唯「ふふふ、これでりっちゃんは私を捕まえられない」
律「ほほう、ならばこうだっ!」バッ
唯「!! ソファーわ飛び越えた!?」
律「とらえたぜ! 唯っ!」ガシ
唯「ひい、りっちゃんおやめになって~」
紬『そこだ! 犯れ!』
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:55:33.04 ID:/Q5ZMD9E0
律「問答無用! コチョコチョコチョコチョ」
唯「キャハハハ、こ、こっちだって~」コチョコチョ
律「きゃぅん////」ビクン
唯「ふお!?」
紬『ふお!?』
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:19:17.77 ID:/Q5ZMD9E0
律「へ、へんなトコ、触るなよ……////」カァァ
唯「きゃぅん! だって~、かわい~。もう一回いって~」ワキワキ
律「言うわけ無いだろ////」
唯「りっちゃんもそんな声が出せるんだね」
律「うるさいやい! ソファーわ飛び越えた!? とか言ってたくせに!」
唯「ちょっと噛んだだけだよ~」
律「ふんだ」プイ
唯「ジーーー」
律「な、なんだよ?」
唯「りっちゃんかわいい~」ダキ
律「うわっ!」グラ
ドサ
紬「唯ちゃんがりっちゃんをソファーに押し倒した!?」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:47:48.24 ID:/Q5ZMD9E0
唯「りっちゃんすごく可愛かったよぉ!」ギュウ
律「わ、わかったから、私の上か下りろ////」
紬『フリーだ小暮 うてっ!』クワ
唯「……」
律「お~い、唯……?」
唯「ねぇ、りっちゃん」
律「な、なんだ?」
唯「私たちって、もう来年には卒業しちゃうんだよね?」
律「……そうだな」
紬『なぜそこでパスをする!?』
唯「それからどうなるの?」
律「どうなるって、皆で同じ大学に行くんだろ?」
紬『ゴール前フリーなのに!』
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:49:28.94 ID:/Q5ZMD9E0
唯「でも、でも、もし皆行けなかったら? 誰かが落ちたら?」
律「……」
紬『なぜベストを尽くさない!』
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:02:21.29 ID:/Q5ZMD9E0
唯「きっと皆バラバラになっちゃう。そんなヤダよぉ……怖いんだよ、りっちゃん。卒業なんてしたくないよ。時間なんて止まっちゃえばいいのに……」
律「唯……」
唯「ずっと高校生でいれると思ってた」
律「私はいつだって皆一緒だと思うよ」
唯「でも……」
律「例え皆バラバラになっても、バンドが、放課後ティータイムが私たちをつなぎ止めてくれるから」
唯「………」
律「だから何も怖がることないよ。一緒に笑って卒業しようぜ」
唯「……うん」
紬「………」ホジホジ
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:13:04.75 ID:/Q5ZMD9E0
唯「えへへへ」
律「なんだよ?」
唯「こんなのりっちゃんのキャラじゃないよ」
律「なっ!」
唯「でも、すごく嬉しいよ」ギュウ
律「そ、そっか////」
唯「ときにりっちゃん!」
律「今度はなんだ?」
唯「チューしてもいいですか!?」
律「なんでだよ!?////」
紬『おれの 時代だァ!!!!』ドン!
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:23:58.51 ID:/Q5ZMD9E0
唯「え~~、だめ?」
律「当たり前だろ////」
唯「チューしたい気分なんだよぉ。りっちゃん」ウルウル
律「そんなコト言われても……」
唯「りっちゃんおねがぁい」スリスリ
律「う、う~~」
唯「りっちゃぁん。りっちゃぁん」スリスリスリスリ
律「わ、わかったよ。チョットだけだぞ////」
紬『いいぞォ! 作戦通りだ!』
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:42:11.63 ID:/Q5ZMD9E0
唯「わーい、ありがとりっちゃん!」
律「でも、口はダメなんだからな!」
唯「わかってるよぉ。じゃあチュー、するよ?」
律「お、おう////」
チュッ
唯「えへへ、りっちゃんのおデコにチューしちゃった////」
律「う、ん////」
唯「ん~! りっちゃ~ん! チュッチュッチュッチュッ」
律「あっ、あっ、コラ! チョットだけって言っただろ!?////」
唯「りっちゃん、りっちゃん」チュッチュッ
紬『ぶるぁあああぁああぁあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
澪「ひぃ! む、ムギ?」
梓「……部室の前で何やってるんですか?」
紬「静かにしろろぉぉぉおぉぉおぉ!! 気づかれるだろぉおがぁ!!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:37:00.50 ID:/Q5ZMD9E0
おまけ
梓「もう、なに言ってるんですか。入りますよ」スッ
紬「邪!」ドリュッ
梓「もどっ!」ドサ
澪「梓ぁぁぁぁぁああ」
梓「」ピクピク
澪「ムギ! どう言うつもりだ!」
紬「澪ちゃん、今日の部活は中止よ。梓ちゃんを連れて帰りなさい」
澪「そうは行くか! 唯も律も中にいるんだろ!? そこをどけ!」
紬「嫌よ。どうしてもというなら私を倒しなさい」
澪「本気で言ってるのか?」
紬「もちろんよ。ただ澪ちゃんみたいなヘタレには無理だろうけど」
澪「上等だ。なら付いて来い。後悔させてやる」
紬「ふふふ、いいわ。そんな強いこと言っても私の勝ち戦に花を添えるだけだけど」
澪「ほざけ」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:49:12.91 ID:/Q5ZMD9E0
校庭
澪「ここならいいだろう?」
紬「えぇ」
澪「行くぞ ムギ」
紬「いらっしゃい、澪ちゃん」
夕暮れの校庭に対峙する二人の少女。彼女たちは動かないまま互いを静かに
見据える。二人から発せられた気と気がぶつかり合い、主導権を取ろうとせめ
ぎあう。
その時、風に舞う葉が二人間を横切ろうし、パンっと弾けた。
澪紬「うおおおおおおおおおおお!!」
示し合わせたように澪と紬は咆哮を上げ、獣のような速さで互いに肉薄する。
澪「らぁっ!」
紬「ふっ!」
短い気合と共に打ち出された拳と拳ががぶつかり合い、爆音が鳴り響いた。
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:55:49.75 ID:/Q5ZMD9E0
梓「なっ!」
意識を取り戻し、応援に駆けつけた梓に戦慄が走った。爆音と共に発生した
衝撃波が地面を砕き、吹き飛ばし、桜高の校庭にクレーターを創りだした。
梓「じ、次元が違いすぎる……!」
梓は悟った。自分はこの戦いについて行けない。無理に加勢しようとるれば
澪の足を確実に引っ張ってしまう。巻き込まれないようにするのが精一杯だった。
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:05:41.16 ID:9UjXtXea0
砂埃が舞うクレーターの中心で澪と紬は拳を付き合わせた状態で静止したいた。
紬「ふふふ」
澪「何が可笑しい?」
紬「ゴメンなさい。私の一撃に耐えた人に合うのは久々だったから、つい」
澪「随分余裕だな、次はこうはいかないからな」
紬「ええ、楽しみにしてるわ。私も今度は半分くらいの力で行くわ」
澪「ナメるなよっ!」
瞬間―――澪が消え、紬の真横に足を振り上げた状態で突如現れた。
澪「せいっ!」
首を刈り取るような上段回し蹴り。しかし、紬はそれをスウェーバックで
避ける。
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:15:16.73 ID:9UjXtXea0
澪「まだだ!」
初撃の回転力を活かした後ろ回し蹴りを皮切りに、澪はありとあらゆる足技
を高速かつ変則的に繰り出す。暴風のような蹴撃。しかし紬はそれをまるで夏
のそよ風を浴びるような面持ちでかわしていく。
澪「ちっ、これなどうだ!」
紬「っ!?」
澪は地面を蹴り上げ砂埃で紬の視界を奪い、そのまま振り上げた足をめいい
っぱい打ち下ろす。強烈な踵落とし。しかし、それが紬を捉えた感触は無く、
澪の踵は地面を踏み砕いただけだった。
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:29:06.36 ID:9UjXtXea0
紬「ふふ、残念ね」
澪「!?」
紬の声が聞こえた。澪が振り向こうとした時、彼女の側頭部を物凄い衝撃
が襲った。紬が突き刺すようなヒジ打ちを見舞ったのだ。
そのあまりの衝撃に、澪の体はまるで水切りの石ように地面を跳ね回った。
梓「澪先輩ーーーーー!!」
致命的な攻撃を受けた澪を助けようとし、梓はたまらず駆けつける。しかし
その行為が紬の逆鱗に触れてしまった。
紬「力のないものが! ウロウロするなーーーっ!!!!」
突如目の前に現れた紬が梓の顔面を乱暴に殴り付けた。
梓「ーーーーーーーー!?」
澪「あずさーーーーーーーー!!」
悲鳴を置き去りにするように、梓の体は地面を抉りながら数百メートル突き進み
、銅像を破壊して停止した。
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 01:05:29.87 ID:9UjXtXea0
紬「マナー違反よ梓ちゃん。弱者は後ろで解説でもしてなさい」
澪「おまえーーーーー!!」
侮蔑に満ちた言葉を吐き捨てる紬に向い、澪は地面を踏み砕き、怒りの絶叫
と共に紬に迫る。
紬(はやいっ!?)
身の危険を感じ、紬を思わずガード固める。直後、強烈な一撃が紬の腹部
を襲う。完全に防御を無視したボディーアッパー。辛うじて防いだ両腕から
衝撃が突き抜け、紬の体が数十センチ宙に浮く。
紬「か、は」
体を『く』の字にして完全に隙だらけになった紬に、澪は手の平をかざした。大量
の氣が丹田から腕、肘、手首へと螺旋を描くよう流れ、掌の中にどんどん集まっていく。
澪「消し飛べっ!」
一気に開放。巨大な象さえも爆砕する発勁。猛烈な氣奔流を受け、紬は超高速で校舎
の壁に激突、砕けた壁と共に地面に落下した。
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 01:24:15.99 ID:9UjXtXea0
澪「終わった。早く梓を手当しなきゃ」
―――どこへいくの?―――
澪「!?」
紬「まだ勝負はついてないわ」
澪「う、そだろ」
紬「ちゃんと見てないから」
そう言うと紬は、瓦礫の方を指差す。澪をそれにつられて見てみると、そこには
一人の少女が倒れている。赤いリボンの桜高の制服を着て、クセののあるセミロング
の髪を二つに分けてまとめた少女。梓の友達だった。
澪「いつのまに?」
紬「私の前でオナニーするな教えてあげるわよ?」
澪「ふざけるな!」
紬「あらあら、ゴメンなさいね。ただあの攻撃は凄かったわ。これな私も」
―――本気をだせる―――
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:02:40.92 ID:9UjXtXea0
澪「!?」
紬の雰囲気が豹変した。重く纏わり付くような空気がその場を支配する。ほ
どなくして、まるで風が吹いたかのように、校庭にいる鳥などの小動物、昆虫
までもが一斉にその場から逃げ出した。
澪(落ち着け、力むな)
心のそう言い聞かせ、澪は発狂してしまいそう心を沈める。
紬「さぁ澪ちゃん―――」
紬が大鷲のように両手を広げ、体勢を低くした。
澪(はやるな)
恐ろしいまでの前傾姿勢。おおよそ人間の構えとは思えないほどに。
紬「私の乾きを―――」
それはまるで、獣のよう。四肢に力が漲っていく。
澪(ためらうな)
必殺の一撃に備え、澪は全神経を紬に集中させる。
紬「癒せぇえぇぇぇぇぇえええぇぇぇぇ!!」
刹那―――紬の身体が爆発したかのような突進。彼女は炎を纏った隕石と化し
澪に迫る。
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:33:11.19 ID:9UjXtXea0
澪「見極めろっ!」
紬の突進力を生かした拳が澪の顔面目がけ襲いかかる。それはまるで音速の砲弾。
当たれば、首から上た跡形もなく吹き飛んでしまう。澪はそれ右斜め前方に踏み込み
、紙一重で躱す。一連の動作で利き腕の拳を紬の鳩尾に叩き込んだ。手首の当たりまで
拳が入り込んだところで、トドメに発勁を放つ。
紬「――――!?」
紬の体は一瞬大きく痙攣を起し、制服の背中が丸くくり抜いたようにはじけ
飛んだ。苦悶の表情で固まる紬の顔。貫くことをイメージした発勁は人体、お
よび霊的中枢を完璧に破壊した。普通の人間なら二度と動くことはないだろう、
しかし―――
紬「もう終わり?」
澪「!?」
紬は表情を一変させ、歯を剥きだしにして嘲う。その狂気に満ちた笑みに
澪は恐怖のあまりその場から動けなくなってしまった。
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 02:56:08.37 ID:9UjXtXea0
紬「じゃあ今度はこっち番っ!!」
恐怖ですくみ上がった澪に、紬は組んだ両手を頭上がら叩きつけた。
澪「―――」
断末魔の叫びすら無いまま、澪の意識は遥か彼方にまで吹き飛ばされ、体は
地面に付けられ沈黙した。たった一発の攻撃で、あっけなく勝負の幕切れとなっ
てしまった。
だが彼女はまだ満足しなかった。
紬「ウオォォォオォォオオオオオオォォォオォォン!!!!」
紬は雄叫びを上げ、拳を天に掲げる。するとそこに周囲か光が集まり始めた。
甲高い音を立てながら収束し、つには彼女の拳が黄金に輝き始めた。
紬「クズがっ!!」
ありあまるエネルギーを澪に向けすべて解き放つ―――
閃光、そして大爆発。桜高の校庭に、天を衝く巨大な光の柱を顕現した。
後に、この光景を見たトミおばあちゃんはこう言ったそうだ。
――――ピカドンかと思った――――
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:03:12.66 ID:9UjXtXea0
部室前
紬「さぁて、これでゆっくり観察できるわぁ♪ そぉとドアを開けてっと」
カチャリ
紬「こ、これは!」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:07:39.66 ID:9UjXtXea0
紬「なんてコトなの!?」
紬「誰もいない!?」ガーン
紬「はっ、この匂い! まさか!」
ドギャア!
ドアを蹴り破り、紬は中へ駆け込む。
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:15:39.30 ID:9UjXtXea0
紬「このソファーの液体から」ペロ
紬「やっぱり間違いないわ」
紬「……見逃してしまったというの? 私の乾きを癒す唯一の方法なのに……」
紬「う、うぅ、うあぁぁぁああああぁぁぁ!!」
紬は泣いた、泣いて、泣いて、泣き叫び。
また一つ大人の階段を登った。
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:28:27.56 ID:9UjXtXea0
翌日
律「よぉし! はりっきって行くぞ~!」
唯「おおう!」
澪「あの二人は元気だな」ボロ
梓「まったくです」ボロ
律「っていうか何でお前ら傷だらけなんだよ?」
澪「んっ? まぁ」
梓「いろいろと」
紬「うふふふ」
唯「あっ! 私りっちゃんと付き合ってます!」
律「なんの脈絡もなくカミングアウトするなぁぁ!////」
唯「だってりっちゃんが大好きだんだもん!」
チュッ
完
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 03:31:28.89 ID:9UjXtXea0
これで終わりです。
後半部分ミスが多くてすいません。
皆さんありがとうございました。
おやすみなさい。
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(°Д°)ポカーン
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