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GEクロス
513 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 08:19:32.09 ID:N6qHfYDO [1/8]
>>379で言ってたゴッドイーターと禁書クロスの冒頭的なものを書いてみた。
感想とか聞きたいからちょっと投下してみる
>>379で言ってたゴッドイーターと禁書クロスの冒頭的なものを書いてみた。
感想とか聞きたいからちょっと投下してみる
514 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:22:22.90 ID:N6qHfYDO [2/8]
――いつの頃からか突如現れたアラガミによって世界は支配され、退廃の一途を辿っていた。人類は滅亡寸前であり、遠くない未来に、きっとそれは願わずとも叶うのだろう。
荒神―アラガミ―。
それはオラクル細胞から構成された、神の名を司る生命体。あらゆるものを捕喰し、ヒトもその限りではない。毎日、何万もの人々がアラガミによって捕喰され、死に行く。
強固な結合は通常兵器では全く通用せず、対抗手段として確認されているのは、アラガミと同じ、オラクル細胞から作られた“神機”のみ。
神機を使う攻撃とは、すなわち神を喰らう事。
それゆえ…神機を使用し、アラガミと戦う者のことを、人はこう呼ぶ。
――“GOD EATER” と。
515 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:24:35.07 ID:N6qHfYDO [3/8]
「へぇ。第一部隊に新人入るってのは本当だったのね」
「みたいですよ。ま、管轄の違う私達には超あんまり関係ない話ですが」
「でも結局、この支部自体に人が増えるのはラッキーって訳よ。仕事が減ることは間違えないだろうし」
「…入ってくるひと、どんな人なのかな…?」
フェンリル極東支部、アナグラ・エントランス。
…ソファーに腰掛ける4人は、噂話に花を咲かせる。
「なんでも、超無能力者って話らしいですよ」
「…アラガミに能力なんてほとんど通用しないからね。本部としては何だって良いんでしょ」
「うん。…はまづらも能力持ってない」
「そう。持ってたところで死ぬ人間は死ぬし、死なない人間は死なない。結局、どっちでも同じって訳よ」
「まあ、そうね。大切なのは神機との適合率なんだしね」
第三部隊のリーダー麦野沈利は、配給品であるコーヒーを飲み干すと、その苦味に少しだけ顔を歪ませながら答えた。
「その上、新型だそうですよ。私も、超さっき初春に聞いたばかりの話なんですけどね」
膝の上に乗せた雑誌をぺらぺらとめくりながら、言葉を発したのは絹旗最愛。
「新型なんて言っても、結局役に立たなかったら意味が無いって訳よ」
缶切りを手にして、呆れるようにフレンダは言った。
「仲良くなれると、いいな…」
誰に聞かせるのでもなく、滝壺理后は呟いた。
516 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:26:39.41 ID:N6qHfYDO [4/8]
「え!?こ…今度の新人さん、新型なんですか?」
「そーらしいぜ。まあ配属されんのは、あの憎たらしい第一位様がいる第一部隊だから俺達には関わりはねぇけどな」
「でもでも!良いなぁ…新型。たしか新型っていうのは銃も剣も使えるんですよね?」
「そうみたいね。でも涙子…貴女、剣を使ってみたかったの?」
「剣もそうですけど、何より“捕喰”ってのがしてみたいワケですよー!」
「ふぅん…んなもんなのかね?けど、お前には今のままアサルトが合ってると俺は思うぜ?」
「うーん…それは褒め言葉として受け取っても良いんですかぁ?垣根さん」
「要するに貴女の腕が良いってことよ。……それじゃ、無駄話はこれくらいにしてそろそろ行きましょ」
「さっさと片付けて帰りてぇしな。…んじゃ、いつも通り佐天は援護。結標は後ろから奇襲仕掛けろ」
「「了解!」」
それを合図に、垣根帝督率いる第二部隊はひらりと“愚者の空母”へと降り立った。
517 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:31:44.86 ID:N6qHfYDO [5/8]
「初春!例の新型さんの配属が第一部隊って、どういうことですの!?」
デスクにバンバンと両手で叩きつけながら、白井黒子は叫んだ。
「そんなこと私に言われましてもっていう話なんですけど…大体、新型さんが第一部隊に配属される事に、何か問題でもあるんですか?」
キーボードを叩く手を止めないままオペレーター・初春飾利は、白井をあしらうかのように答えた。
「何が問題って…全部に決まってますのよ!どうして新人が第一部隊に配属で、わたくしが異動にならないんですの!?」
「それはやっぱり、新型として前線で戦って欲しいという上からの願いなんじゃないですかね?」
「ま…前々からお姉様と同じ部隊が良いと上に希望を出しているのは、このわたくしだというのに!それを、そんな黒子の願いを、……新型さんは、いとも簡単に叶えてしまいますのね…」
白井は手を止めて、ハンカチを目元にあてながら感傷に浸る。
「それ以前に白井さん、その事については御坂さんに全力で拒否されてたじゃないですかー。まさか忘れたんですか?」
そんな白井に目もくれず、初春はさらりと毒を吐く。
「くっ!…初春…よくも嫌な事を思い出させてくれましたわね…!大体それは男ばかりに囲まれてるお姉様に、露払いとしての提案でしたのに…」
ぎりりと歯を噛み締め、目の前の人物を睨みつけると白井は言葉を零した。
「はあ…そうですか。それより白井さん、残りの方々は一緒じゃないんですか?」
初春は言葉を確認するかのように、きょろきょろと白井の周りを見回した。
「ああ、お仕事ですわ。ステファニーと削板さん。それに今日は浜面さんも一緒ですの。わたくしの神機は今整備中ですから」
「浜面さんといえば…あの人はこれから忙しくなるでしょうね」
再びモニターに目をやって初春は言う。
518 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:39:53.64 ID:N6qHfYDO [6/8]
「今更何を。元より第一部隊は多忙な部隊として有名じゃありませんの?」
「それもそうですけど…多分、新人さんの教育係になるのは浜面さんだと思いませんか?」
「…ああ、なるほど。そうですわね。お姉様はともかく…あの方が自ら教えるなんて事は、まず有り得ませんの」
頭にその様子を思い浮かべたのか、やっぱり有り得ないなとでも言うように白井は目を伏せ、首を小さく横に振った。
「あ、白井さん。御坂さん達任務から帰ってきたみたいですよー」
初春が見ているモニターには、小型端末から送られてきてた任務完了の信号を受信した旨が書かれているようだ。
「本当ですの!?」
「サリエル2体の討伐任務。さすが討伐専門の第一部隊。早いですねー」
「あの殿方とお姉様がいらっしゃるんですから当たり前ですの!ではまた、初春。わたくしはお姉様のところに向かいますわ」
白井はデスクに背を向け、すぐに瞬間移動でその場を立ち去った。
「うーん。新人さんが男ってこと…白井さんには言わなくて正解でしたね」
初春はぽつりと呟いた。
519 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:46:58.14 ID:N6qHfYDO [7/8]
「あー今日も疲れたわねー…」
討伐を終え、後処理部隊が到着したのを確認すると御坂美琴は神機である“レールガン”を下ろし、軽く背伸びする。
「まァな。浜面もいねェ中、二人で行けってところがあのオペレーターふざけてやがる…」
捕喰を終え素材を回収すると要らない物ばかりだ、と一方通行は舌打ちした。
「初春さんの所為じゃないわ。……そういえば、次に来る新人はウチの部隊なんでしょ?…少しは私達も楽になるもんなのかしらね?」
「…そォいや、そんな話があったな。新型で実戦経験はほぼ皆無。まァまともに使えるようになンのは当分先だろォな」
「仕事が増えたりするのは勘弁してほしいトコロよね…その新人教えるのはアンタがやるの?一方通行」
「なァンでリーダーのこの俺が、ンな面倒な事やらないといけないンですかァ?オマエがやれ。超電磁砲」
「嫌よ。じゃあまた浜面さんにやってもらう事になるのかしらねー…?」
「まァ…それが良いだろォな」
「…何にしたって、死ぬことだけはないようにしてほしいわね」
「ハッ!当然だな。ンな事されたら俺の名誉に傷が付く。そいつの人生なンざに興味はねェけどな」
―――迎えのヘリに乗り込み、二人は戦場を後にした。
520 名前:GEクロス[] 投稿日:2010/11/10(水) 08:47:31.87 ID:N6qHfYDO [8/8]
終わりー
新人というのはもちろん…
――いつの頃からか突如現れたアラガミによって世界は支配され、退廃の一途を辿っていた。人類は滅亡寸前であり、遠くない未来に、きっとそれは願わずとも叶うのだろう。
荒神―アラガミ―。
それはオラクル細胞から構成された、神の名を司る生命体。あらゆるものを捕喰し、ヒトもその限りではない。毎日、何万もの人々がアラガミによって捕喰され、死に行く。
強固な結合は通常兵器では全く通用せず、対抗手段として確認されているのは、アラガミと同じ、オラクル細胞から作られた“神機”のみ。
神機を使う攻撃とは、すなわち神を喰らう事。
それゆえ…神機を使用し、アラガミと戦う者のことを、人はこう呼ぶ。
――“GOD EATER” と。
515 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:24:35.07 ID:N6qHfYDO [3/8]
「へぇ。第一部隊に新人入るってのは本当だったのね」
「みたいですよ。ま、管轄の違う私達には超あんまり関係ない話ですが」
「でも結局、この支部自体に人が増えるのはラッキーって訳よ。仕事が減ることは間違えないだろうし」
「…入ってくるひと、どんな人なのかな…?」
フェンリル極東支部、アナグラ・エントランス。
…ソファーに腰掛ける4人は、噂話に花を咲かせる。
「なんでも、超無能力者って話らしいですよ」
「…アラガミに能力なんてほとんど通用しないからね。本部としては何だって良いんでしょ」
「うん。…はまづらも能力持ってない」
「そう。持ってたところで死ぬ人間は死ぬし、死なない人間は死なない。結局、どっちでも同じって訳よ」
「まあ、そうね。大切なのは神機との適合率なんだしね」
第三部隊のリーダー麦野沈利は、配給品であるコーヒーを飲み干すと、その苦味に少しだけ顔を歪ませながら答えた。
「その上、新型だそうですよ。私も、超さっき初春に聞いたばかりの話なんですけどね」
膝の上に乗せた雑誌をぺらぺらとめくりながら、言葉を発したのは絹旗最愛。
「新型なんて言っても、結局役に立たなかったら意味が無いって訳よ」
缶切りを手にして、呆れるようにフレンダは言った。
「仲良くなれると、いいな…」
誰に聞かせるのでもなく、滝壺理后は呟いた。
516 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:26:39.41 ID:N6qHfYDO [4/8]
「え!?こ…今度の新人さん、新型なんですか?」
「そーらしいぜ。まあ配属されんのは、あの憎たらしい第一位様がいる第一部隊だから俺達には関わりはねぇけどな」
「でもでも!良いなぁ…新型。たしか新型っていうのは銃も剣も使えるんですよね?」
「そうみたいね。でも涙子…貴女、剣を使ってみたかったの?」
「剣もそうですけど、何より“捕喰”ってのがしてみたいワケですよー!」
「ふぅん…んなもんなのかね?けど、お前には今のままアサルトが合ってると俺は思うぜ?」
「うーん…それは褒め言葉として受け取っても良いんですかぁ?垣根さん」
「要するに貴女の腕が良いってことよ。……それじゃ、無駄話はこれくらいにしてそろそろ行きましょ」
「さっさと片付けて帰りてぇしな。…んじゃ、いつも通り佐天は援護。結標は後ろから奇襲仕掛けろ」
「「了解!」」
それを合図に、垣根帝督率いる第二部隊はひらりと“愚者の空母”へと降り立った。
517 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:31:44.86 ID:N6qHfYDO [5/8]
「初春!例の新型さんの配属が第一部隊って、どういうことですの!?」
デスクにバンバンと両手で叩きつけながら、白井黒子は叫んだ。
「そんなこと私に言われましてもっていう話なんですけど…大体、新型さんが第一部隊に配属される事に、何か問題でもあるんですか?」
キーボードを叩く手を止めないままオペレーター・初春飾利は、白井をあしらうかのように答えた。
「何が問題って…全部に決まってますのよ!どうして新人が第一部隊に配属で、わたくしが異動にならないんですの!?」
「それはやっぱり、新型として前線で戦って欲しいという上からの願いなんじゃないですかね?」
「ま…前々からお姉様と同じ部隊が良いと上に希望を出しているのは、このわたくしだというのに!それを、そんな黒子の願いを、……新型さんは、いとも簡単に叶えてしまいますのね…」
白井は手を止めて、ハンカチを目元にあてながら感傷に浸る。
「それ以前に白井さん、その事については御坂さんに全力で拒否されてたじゃないですかー。まさか忘れたんですか?」
そんな白井に目もくれず、初春はさらりと毒を吐く。
「くっ!…初春…よくも嫌な事を思い出させてくれましたわね…!大体それは男ばかりに囲まれてるお姉様に、露払いとしての提案でしたのに…」
ぎりりと歯を噛み締め、目の前の人物を睨みつけると白井は言葉を零した。
「はあ…そうですか。それより白井さん、残りの方々は一緒じゃないんですか?」
初春は言葉を確認するかのように、きょろきょろと白井の周りを見回した。
「ああ、お仕事ですわ。ステファニーと削板さん。それに今日は浜面さんも一緒ですの。わたくしの神機は今整備中ですから」
「浜面さんといえば…あの人はこれから忙しくなるでしょうね」
再びモニターに目をやって初春は言う。
518 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:39:53.64 ID:N6qHfYDO [6/8]
「今更何を。元より第一部隊は多忙な部隊として有名じゃありませんの?」
「それもそうですけど…多分、新人さんの教育係になるのは浜面さんだと思いませんか?」
「…ああ、なるほど。そうですわね。お姉様はともかく…あの方が自ら教えるなんて事は、まず有り得ませんの」
頭にその様子を思い浮かべたのか、やっぱり有り得ないなとでも言うように白井は目を伏せ、首を小さく横に振った。
「あ、白井さん。御坂さん達任務から帰ってきたみたいですよー」
初春が見ているモニターには、小型端末から送られてきてた任務完了の信号を受信した旨が書かれているようだ。
「本当ですの!?」
「サリエル2体の討伐任務。さすが討伐専門の第一部隊。早いですねー」
「あの殿方とお姉様がいらっしゃるんですから当たり前ですの!ではまた、初春。わたくしはお姉様のところに向かいますわ」
白井はデスクに背を向け、すぐに瞬間移動でその場を立ち去った。
「うーん。新人さんが男ってこと…白井さんには言わなくて正解でしたね」
初春はぽつりと呟いた。
519 名前:GEクロス[saga] 投稿日:2010/11/10(水) 08:46:58.14 ID:N6qHfYDO [7/8]
「あー今日も疲れたわねー…」
討伐を終え、後処理部隊が到着したのを確認すると御坂美琴は神機である“レールガン”を下ろし、軽く背伸びする。
「まァな。浜面もいねェ中、二人で行けってところがあのオペレーターふざけてやがる…」
捕喰を終え素材を回収すると要らない物ばかりだ、と一方通行は舌打ちした。
「初春さんの所為じゃないわ。……そういえば、次に来る新人はウチの部隊なんでしょ?…少しは私達も楽になるもんなのかしらね?」
「…そォいや、そんな話があったな。新型で実戦経験はほぼ皆無。まァまともに使えるようになンのは当分先だろォな」
「仕事が増えたりするのは勘弁してほしいトコロよね…その新人教えるのはアンタがやるの?一方通行」
「なァンでリーダーのこの俺が、ンな面倒な事やらないといけないンですかァ?オマエがやれ。超電磁砲」
「嫌よ。じゃあまた浜面さんにやってもらう事になるのかしらねー…?」
「まァ…それが良いだろォな」
「…何にしたって、死ぬことだけはないようにしてほしいわね」
「ハッ!当然だな。ンな事されたら俺の名誉に傷が付く。そいつの人生なンざに興味はねェけどな」
―――迎えのヘリに乗り込み、二人は戦場を後にした。
520 名前:GEクロス[] 投稿日:2010/11/10(水) 08:47:31.87 ID:N6qHfYDO [8/8]
終わりー
新人というのはもちろん…
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