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長門「何故涼宮ハルヒは私に優しく接してくれるのだろう」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:40:00.34 ID:tl/JeApl0 [1/31]
ハルヒ「あら、有希じゃない」

長門「・・・涼宮ハルヒ」

ハルヒ「奇遇ね。有希も買い物に来たの?」

長門「食料の調達に」

ハルヒ「そうなの?ねぇ、良かったらあたしも買い物付き合っていい?」

長門「構わない」

ハルヒ「よかった。じゃあ早く行こっ」ギュッ

長門(・・・『付き合ってもいい?』///)

長門(いつの頃からだろう。私が涼宮ハルヒに特別な感情を抱くようになったのは)

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:41:57.52 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「~♪」

長門(涼宮ハルヒと手を繋いでいる)

長門(涼宮ハルヒと一緒に歩いている)

長門(・・・涼宮ハルヒと一緒に買い物をしている)

長門(これではまるで・・・)

長門(・・・私は一体何を考えているのだろう)

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:43:49.67 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「有希?どうしたの?」

長門「な、何が」

ハルヒ「なんか顔が赤いみたいだけど・・・」

長門「問題ない」

ハルヒ「そう?ならいいんだけど・・・」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:45:32.48 ID:tl/JeApl0
長門(体温が0.4℃上昇するのを確認)

長門(早急ににこのエラーの原因を調査する必要がある)

長門(この症状は有機生命体における恋愛感情によるものと酷似している)

長門(しかし私と涼宮ハルヒが同性である以上、この感情が恋愛感情であることはあり得ない)

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:48:07.14 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「ちょっと有希!」

長門「なに」

ハルヒ「何じゃないわよ。さっきからカートに入れてるのインスタントとレトルト食品ばっかりじゃない」

長門「問題ない」

ハルヒ「大アリよ。成長期なんだからもっと栄養のあるもの食べなくちゃ」

ハルヒ「それに女子高生なら料理のひとつも出来ないと恥ずかしいわよ」

長門「・・・申し訳ない」

ハルヒ「分かればいいのよ。有希はどんな料理が好きなの?」

長門「カレー」

ハルヒ「カレーかぁ、じゃあ野菜コーナーに行こっか」

長門「・・・」コク

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:50:53.30 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「にんじん、たまねぎ、じゃがいも・・・あとマッシュルームなんかも入れると美味しいのよ」

長門「興味深い」

ハルヒ「それから・・・コレ!」

長門「野菜ジュース?」

ハルヒ「そう、水の代わりに野菜ジュースで煮込むとコクが出て美味しいの」

長門「・・・覚えておく」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:52:41.25 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「あとはお肉とルゥを買って・・・あ、そういえば有希は料理は得意?」

長門「インスタント食品なら」

ハルヒ「それは無しって言ったでしょ?」

長門「申し訳ない」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:54:55.55 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「つまり料理はほとんどやらないのね?」

長門「・・・」コク

ハルヒ「しょうがないわねぇ・・・今度あたしが料理の仕方教えてあげる!」

長門「!!」

ハルヒ「今度の不思議探索が終わってからでいい?」

長門「・・・」コク

ハルヒ「ふふふ、どびっきり美味しいカレーを作ってあげるから、楽しみにしててね」ニコ

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:55:59.03 ID:tl/JeApl0
長門(何故涼宮ハルヒは私に優しく接してくれるのだろう)

長門(まさか彼女は私に・・・)

長門(・・・体温が更に0.5℃上昇するのを確認。やはり今日の私は何かおかしい)


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 18:57:55.05 ID:tl/JeApl0
店員「ありがとうございましたー」

ハルヒ「有希、荷物はあたしが持つわ」

長門「いい。付き合わせているのにこれ以上は悪い」

ハルヒ「いいからいいから。あたしが好きで付き合ってるんだから遠慮しないの」

長門「・・・了解」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:00:14.61 ID:tl/JeApl0
長門(『好きで付き合ってる』・・・)

長門(・・・彼女は友人として、ごく自然な発言をしたに過ぎない)

長門(私は少し冷静になるべき)

長門(・・・体温が0.6℃上昇するのを確認)

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:02:13.80 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「有希は他に買うものはある?」

長門「ない」

ハルヒ「そう。それじゃちょっと本屋に寄って行かない?」

長門「本屋?」

ハルヒ「うん、今度新しい映画を作ろうと思ってるんだけど、その資料を探しに行くの」

長門「行く」

ハルヒ「そう言ってくれると思ったわ!本屋はたしか3階だったわね」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:04:50.21 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「えっと、まずは・・・あった。月刊ムー」

ハルヒ「やっぱりSF撮るならこれがなくちゃね」

長門「・・・」コク

ハルヒ「でも前作もSFだったし、同じジャンルばっかりじゃ飽きられちゃうかしら」

長門「その可能性もある」

長門(・・・SF?)

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:06:36.96 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「そうね、何か新しいジャンルを開拓したいわね・・・」

長門「・・・」コク

ハルヒ「推理、ホラー、任侠・・・なかなかいいのが無いわね・・・」

長門「・・・」

ハルヒ「あっ!コレなんてどうかしら?」スッ

長門(・・・?コミック百合姫?)

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:10:23.46 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「自慢じゃないけど、せっかく我がSOS団には美少女が揃ってるんだから、これを利用しない手はないと思うの」

長門「・・・資料の内容を確認したい」

ハルヒ「いいわよ。どんな映画を作るのか理解しなきゃいい物は撮れないもんね」

長門「・・・」ペラ

長門「・・・?」ペラ

長門「・・・!?」ペラ

長門「・・・!!」ペラ

長門「・・・」ブルブル

ハルヒ「ゆ、有希?どうしたの?」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:15:17.06 ID:tl/JeApl0
長門(体温の上昇を確認・・・0.8℃、1.0℃、1,2℃・・・)

フラッ

ハルヒ「ちょ、ちょっと、有希?」

ハルヒ「・・・!?すごい熱!有希、大丈夫!?」

長門「・・・・・・・・・」

ハルヒ「有希!有希っ!!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:20:06.54 ID:tl/JeApl0
長門「・・・ここは?私の部屋?」

ハルヒ「よかったぁ・・・有希、気がついたのね」

長門「涼宮ハルヒ・・・」

ハルヒ「もう、風邪ひいてるならそう言ってくれれば良かったのに」

ハルヒ「たまたま近くに古泉君がいてね、病院に連れてってくれたの」

ハルヒ「二、三日も大人しく寝てれば良くなるって」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:21:55.02 ID:tl/JeApl0
長門「・・・申し訳ない。あなたに多大な迷惑をかけてしまった」

ハルヒ「有希、そんな顔しないの。団長が団員に尽くすのは当然でしょ?」

長門「・・・感謝する」

ハルヒ「でも、これからは具合が悪い時は無理せず素直に言ってね?」

ハルヒ「今日だって、古泉君がいなかったらどうなってたか分からないんだから」

長門「了解した」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:24:15.87 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「ところで有希、お腹すいてない?」

長門「とても」

ハルヒ「よかった。有希が寝ている間にカレー作っておいたの!」

長門「・・・大好き」

長門(・・・はっ!?)

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:27:02.71 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「えっ!?・・・ゆ、有希?」カァァ

長門(しまった・・・一体どうすれば・・・)

長門「カ、カレーの事」

ハルヒ「な、なんだぁもう、びっくりしたじゃない」

ハルヒ「それじゃあカレーもって来るから待っててね」

長門(危なかった・・・)

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:29:08.36 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「はい有希、あーん」

長門「・・・」

ハルヒ「どうしたの?」

長門「一人で食べられる」

ハルヒ「有希は病人なんだから遠慮しなくていの」

長門「・・・恥ずかしい」

ハルヒ「もう、誰にも言わないから大丈夫よ」

ハルヒ「ほら、あーんして」

長門「・・・あーん」パク

ハルヒ「おいしい?」

長門「おいしい」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:31:18.46 ID:tl/JeApl0
長門「ごちそうさま」

ハルヒ「よかった、顔色も少し良くなったみたい」

長門「あなたのおかげ」

ハルヒ「ふふふ、どーいたしましてっ」

ハルヒ「有希、何か欲しいものない?プリンでも買ってこようか?」

長門「・・・」クイクイ

ハルヒ「?」

長門「もう少しあなたにここに居てほしい」

ハルヒ「まったくもう、有希ったら甘えん坊さんね」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:33:34.96 ID:tl/JeApl0
長門「あなたに聞きたい事がある」

ハルヒ「いいわよ、何でも聞いて」

長門「どうしてあなたは私に優しくしてくれるの?」

ハルヒ「どうしてって・・・有希が風邪をひいてるから・・・」

長門「そういう意味ではない。あなたはいつも私に優しい」

ハルヒ「それは・・・有希がSOS団員だからよ」

長門「嘘。他の団員、特に彼と私への態度では明らかな差がある」

長門「どうして?」

ハルヒ「有希・・・」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:35:49.17 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「うーん・・・どうしてかな?何だか有希を見ると放っておけないのよ」

ハルヒ「ほら、初めて有希と会った時、文芸部に有希一人しかいなかったでしょ?」

長門「・・・」コク

ハルヒ「なんだかその時、一人ぼっちでかわいそうだなって思っちゃったの」

ハルヒ「あたし変わり者だから中学では友達も少なくて・・・他人とは思えなかったのかもね」

ハルヒ「だから有希がSOS団に入れば寂しくないかなって思って・・・もしかして迷惑だった?」

長門「そんな事はない」

ハルヒ「よかった、実はずっと迷惑じゃないかって心配してたのよ」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:40:36.01 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「それに有希ってしっかり者だけど、大人しくて口数も少ないから、あたしの知らない所ですごく無理してるんじゃないかって・・・」

ハルヒ「今日だって具合悪いのをずっと我慢してたんでしょ?」

長門「・・・ごめんなさい」

ハルヒ「ううん、あたしこそ気づけなくてごめんね。でも、これからは無茶しちゃダメよ?」

長門「・・・」コク

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:43:22.74 ID:tl/JeApl0
ハルヒ「だからかな。あたしが有希を放っておけないのって。」

長門「そう・・・」

ハルヒ「有希、早く良くなってね」

長門「わかった」

ハルヒ「いい、今度無茶したら死刑だからね!」

長門「・・・ありがとう」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:46:11.12 ID:tl/JeApl0
長門(・・・今確信した)

長門(やはりあの雑誌に書かれていた事は間違いではなかった)

長門(この感情は・・・)



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:48:00.91 ID:tl/JeApl0
翌日

ハルヒ「みんな!新しい映画を作るわよ!」

キョン「映画って・・・またあんなのを作るのか!?」

ハルヒ「大丈夫、今度は前作みたいなアクション映画じゃないから!」

ハルヒ「今回のテーマはズバリ百合!GL(ガールズラブ)よ!」

古泉「おやおや・・・」

キョン「百合って・・・つまりその・・・」

ハルヒ「そう、みくるちゃんと有希の純愛ストーリーよ!」

みくる「ふえぇぇ・・・」

ハルヒ「はい、これが台本よ!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:50:37.25 ID:tl/JeApl0
キョン「こ、これは・・・前作とは違ったベクトルの恥ずかしさが・・・」

キョン「これ、校内で上映して大丈夫なのか?」

ハルヒ「何言ってるのよ!R18指定されるようなシーン入れた覚えはないわよ!」

キョン「いや、そういう意味じゃなくてだな・・・」

みくる「す、涼宮さん・・・流石にこれはちょっと・・・」

キョン「ほら、朝比奈さんだってああ言ってるじゃないか」

スッ

長門「朝比奈みくるにこの映画の主演をやらせるべきではない」

ハルヒ「ゆ、有希?」

キョン「そうだ長門。もっと言ってやれ」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:54:45.17 ID:tl/JeApl0
長門「この主人公はあなたが演じるべき」

キョン「はぁ?」

ハルヒ「へっ?」

古泉「え?」

みくる「ふぇ?」

ギュ

長門「あなたが好き」

ハルヒ「・・・!!」

キョン・古泉・みくる「」

長門「大好き」

ハルヒ「あ、あたしもよ・・・有希」

おわり

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/21(木) 19:58:48.36 ID:tl/JeApl0 [31/31]
期待してスレを開いてくれた人には、こんな駄文を読ませてしまって申し訳ない
最後まで読んでくれてありがとう

コメント

うはっ

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