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森さん「はぁ...キョンさん...」その1
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:26:18.88 ID:0z7YtCu20 [1/107]
森さん「せっかくの休暇だし、買い物でもいこっと♪」
森さん「~♪」ブロロロロ…
森さん「ふんふふんふ~ん♪」
森さん「かにったっべいこお~♪」ニコニコ
森さん「ふふんふんふふふふ~ん♪」
森さん「リ~ズ~ム~に~あ~わ~せ~て♪」
森さん「あ」
ドギャッ!!
森さん「あ…」
森さん「せっかくの休暇だし、買い物でもいこっと♪」
森さん「~♪」ブロロロロ…
森さん「ふんふふんふ~ん♪」
森さん「かにったっべいこお~♪」ニコニコ
森さん「ふふんふんふふふふ~ん♪」
森さん「リ~ズ~ム~に~あ~わ~せ~て♪」
森さん「あ」
ドギャッ!!
森さん「あ…」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:29:23.08 ID:0z7YtCu20
キキッ……
森さん「……」
森さん「……」ダクダク…
森さん「……」ガタガタガタガタ
森さん「ひ…人…轢い…轢い…ひぃ…」ダクダクダク…
バンッ
森さん「ごめんなさぁ~い!!だっ、だだ大丈夫ですかあ~!?」タッタッタ…
キョン「あう…あうっふぅ…」ヒクヒク
森さん「―――――」ツゥーン…(※注
※注 鼻にサッカーボールが直撃した感覚
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:33:58.95 ID:0z7YtCu20
森さん「きょ…」
キョン「ぐは…はぐぅ…ぬふぅ…」ピクピク
森さん「きょんくん…」
森さん(キョン君を…撥ねちゃった…私…キョン君を…殺しちゃった…?)
森さん「ひ…ひぃ…ひぃぃいいぃいいい~…」ガタガタ…
森さん(もうお終い…何もかも…どうしよう…どうしようぅ~…)
キョン「うふぅ…ぐぅ…ぬふぅ…ぬふぅ…」カクカク
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:36:38.95 ID:0z7YtCu20
森さん「ああ…何てことを…私、どうしたら…」
森さん「……」
~~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~~
涼宮さん「ええ!キョンが死んだ?うわーん悲しいなーせつないなー!」
わたし「ごめんなさーい」
涼宮さん「こんな世界、もうやだ!リセット!そうりゃ!」
わたし「わぁやめて!」
涼宮さん「どーん!ハイどーん!!」ドーン
――こうして歴史が終わった――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
森さん「あわわ…あわわわ…」ガタガタ
森さん「あわわわわー…」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:39:43.82 ID:0z7YtCu20
森さん「あわー…」
森さん「……」
森さん「…」
森さん「死のう」
森さん「死んで償おう」
森さん「あ、そだ」
森さん「死ぬ前に古泉に借りたお金返さなきゃ」
森さん「うふふふ」
森さん「いや、どーせ死ぬならもう少しお金借りて」
森さん「甘いモノいっぱい食べてから死のう」
キョン「んん…んぐふ…くは…」ガクガク
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:41:15.73 ID:0z7YtCu20
森さん「新川さんのヅラも取っちゃえ、ふふ」
森さん「そいで新川さんの目の前でヅラを引き裂いちゃえ」
森さん「うふふふふ…」
キョン「ぐはっ…はぐぅ…」ガシ
森さん「うふふふふふふふ…う?」
キョン「きゅ…きゅ…しゃ…救急車…がは…」ガクリ
森さん「大丈夫ですか!?キョン君!しっかりしてください!」キリッ
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:44:47.23 ID:0z7YtCu20
森さん(良かった、良かったぁ!!生きてた!キョン君が生きてたよー!!)
森さん(あー良かった、ホントよかった~)
森さん(良く見たら別に大出血してるわけじゃないし、体のパーツは揃ってるし車もそんな速くなかった気がするし?)
森さん(私ったらすっかり動転しちゃった!)
森さん(あ、でも腕が若干変なほう向いてる…)
キョン「うぐぐ…きゅ…救急車は…まだですか…?」ムクリ
森さん「はっ!ああのあのあの、もうじき来るとおもいます、ハイ」
キョン「そ…そですか…あ…また意識が…」カクン…
キョン「……」
森さん「……」
森さん「いけないいけない…えと、携帯はっと…」ガサガサ
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:47:16.14 ID:0z7YtCu20
森さん「ええっと、いち、いち、きゅーっと」ポチポチ
『救急ですか?消防ですか?』
森さん「えっと、救急です」
『どういう状況ですか?』
森さん「えっとですね…」
森さん「……」
~~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~
偉い人「病院から情報があったよ…キミ、やってくれたね…」
わたし「申し訳ありません…」ショボン
偉い人「危うく世界の終りだったな…私はキミを買い被っていたようだ」
わたし「えっ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『もしもし?もしもし?』
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:49:54.96 ID:0z7YtCu20
森さん「……」
~~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~
偉い人「キミには今回の責任を取ってもらう」
わたし「あう」
偉い人「クビ。退職金はなしよ」
わたし「えーっ」ガーン
古泉「おやおや、森さんともあろうお方が…へっ、これだから女は…」ヘラヘラ
新川さん「全く…恋人もいない寂しい女のくせに余計なことを…家でマンガでも書いてろよ…」ペッ
わたし「うぐ…ううう~…」ポロポロ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『ちょっと!?大丈夫ですかー!?もしもーし!もしも』
プツ
森さん「……キョン君、少しだけガマンしてくださいね!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:54:05.15 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・
・・・・
某闇医者「~♪」コポコポ…
キュリリリ…ッ
闇医者「?」
闇医者「うん」
闇医者「いい香りだ」
闇医者「確か貰いモノの羊羹がどこかに」
キャキャキャ…バロロロ…
闇医者「何だいうるせえな…お、あったぞ」ガサ
キュキュキュキュキュ…ブロロロロロロロロロ…
闇医者「さっきから一体何の騒ぎ
ドガシャッ!!メキメキメキバキバキ…
闇医者「…!」ビクッ
??『先生!急患で…あれ?ドアが開かない!んににに…』グギギ…
闇医者「……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:56:34.47 ID:0z7YtCu20
バキッ
森さん「ああっ、ドアが…あっ先生!」
闇医者「ウチが立体駐車場に見えたのか?いい眼医者を紹介するぞ」
森さん「え?いえ、あの、この子の治療をお願いしたいんです」
キョン「うーん…」
闇医者「キミんとこからは何も聞いてないが…」
森さん「まあ色々ありまして…」
闇医者「何だいこりゃ…見た感じ交通事故のようだが」
森さん「え?そう見えますか?」
闇医者「わたしを甘く見ないでほしいね…お前さん、やらかしたろ」
森さん「……」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:59:19.27 ID:0z7YtCu20
闇医者「…命に別条はないよ…町の病院でも十分治療できる」
森さん「そうですか…え?見てくれないんですか?」
森さん「大きい病院は…その、ちょっと…」
闇医者「うちは高いですぜ…?」ニヤリ
森さん「払います!一生掛っても払いますとも!」
闇医者「その言葉が聞きたかった」キリッ
森さん「もう、マンガの真似してないで早く処置してあげてください!」
闇医者「はいはい…」
森さん「あとこのことは機関にはナイショで…」
闇医者「はいはい…」
森さん「恩に着ます~!今年のお中元は奮発しますからね♪」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:16:40.73 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・・・・
・・・・・・
キョン「う…?」
森さん「あ、目が覚めましたか」
キョン「あれ?俺…ぁいででででっ!」
森さん「あっ、まだ動かないでください…」
キョン「んん?あれ?ここは…?俺は一体…」
森さん「ここは私のアパートです…」
キョン「はぁ……お、何だコレ…手に包帯が…?」
森さん「あ、あの…キョン君…」
キョン「森さん、一体何があったんですか?」
森さん「ごめ…え?」
キョン「俺、何があったのかイマイチ憶えてないんです…」
森さん(これは)
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:20:55.42 ID:0z7YtCu20
森さん(これはチャンスなのでは)
森さん(何とかして誤魔化しきれば…)
森さん(私への社会的ダメージを軽減できるかもしれません…)
森さん(幸いキョン君の怪我は腕の脱臼と打撲…)
キョン「森さん?」
森さん(骨はもう嵌めてもらったし、打撲は軽度…)
森さん(あの藪医者が言うには全治1週間…それを凌げば…)
森さん(更に幸運なことに北高は今、連休中…)
森さん(うまくやれば、十分誤魔化せるはず…!)
キョン「あの…森さん?」
森さん「キョン君…私がこれから言う事、よく聞いてください」
キョン「はあ…」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:23:36.74 ID:0z7YtCu20
森さん「キョン君、あなたは…狙われています!」
キョン「ええっ!?」
森さん「あなたは路上で奴に襲われて…」
キョン「襲われて?車に撥ねられたように感じたんですが…」
森さん「は、犯人は車に乗ってキョン君に襲いかかったんです」アセアセ
キョン「なっ…殺す気まんまんじゃないですか…!」ゴクリ
森さん「恐ろしい相手なんです…」
キョン「犯人とは…一体…?」
森さん「え?」
キョン「犯人は一体誰なんですか?」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:25:42.14 ID:0z7YtCu20
森さん「…わかりません…」
キョン「そうですか…長門なら解るかな…?」
森さん「あわっ、わ、解ってるのは」アセアセ
森さん「長門さんでも解らないだろうということだけです…」キリッ
キョン「………」
森さん「~~~~~っ」ダラダラ
キョン「一筋縄ではいかない強敵…ってことですね…」ゴクリ
森さん「そ、そうなんです…」ホッ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:28:21.54 ID:0z7YtCu20
森さん「キョン君は、あの、犯人の顔とか、その、見たりしてませんよね?」
キョン「ええ…でも女性だったように思います」
森さん「!!」ギク
森さん「なぜ、そう、オモウノデスカ?」カタカタ
キョン「車に撥ね飛ばされた直後、女性の声がこっちに向かってきたんです」
森さん「へ、へぇ~…」
キョン「俺はてっきり事故の加害者が駆け付けたのかと…そうか…危ないとこだった…」
キョン「クソ…青信号の横断歩道を歩く人間を轢き殺そうとするなんて…なんちゅう外道だ…」
森さん(はうっ)
キョン「でも何で森さんが?」
森さん「え?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:31:42.70 ID:0z7YtCu20
森さん「あ、わ、私は犯人を追跡してたんです…」
キョン「え?犯人が誰か解らないのにどうやって?」
森さん「うぎっ…は、犯人は……」
キョン「?」
森さん「犯人は…顔を…じゆーに、変える事が…でき、る、のです…」ダラダラ
キョン「………」
森さん(うう~~っ)
キョン「……何てこった…つまり人知を超えた怪物ってことですか」
森さん「はい……はい、そうなんです」ホッ
キョン「俺を撥ねた犯人は、その後どうなったんですか?」
森さん「はひっ?」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:35:03.34 ID:0z7YtCu20
キョン「だって機関でも未だに拘束できなくて、顔を自由に変える超人で、丸腰の相手を轢くほどの外道なわけでしょ」
森さん「ひゃい…」
キョン「森さん、俺を助けてくれた時にそいつと対峙したんですよね?」
森さん「え?」
キョン「相手は車から降りてたんでしょ?俺にトドメを刺しに…」
森さん「……降り…たかな…?降り…たかも…」
キョン「? 一体そのあとどうなったんですか?何があったんですか?」
森さん「えと、えと、わ、私はこれでも機関の超能力者ですからね!なんとか撃退しました!」
キョン「なるほど…じゃあ俺が救急車を頼んだのは森さんだったのか…」
森さん「そ、そうなんです…」
キョン「てっきり俺を撥ねた相手だと思ってたんですが…」
森さん「!」ギクリ
キョン「まああの時は意識が朦朧としてたからな…」
森さん「そ、そうでしたね~…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:36:41.07 ID:0z7YtCu20
キョン「あれ?でも超能力は確か閉鎖空間でしか使えないんじゃ…」
森さん「!!」ドキ
キョン「何かひっかかる…何か…今までの話に違和感が…」
森さん(あわわわわえっと、えっと、ああもう!!)
森さん「キョン君!!」
キョン「はい」
森さん「私、あなた達に隠していたことがあるんですっ!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:39:21.17 ID:0z7YtCu20
キョン「といいますと?」
森さん「実は、私は、えーと、他の超能力者とは違うんです!!」
キョン「え?」
森さん「私は古泉のような超能力者ではありません!」
キョン「そうだったんですか?」
森さん「はいっ」
森さん「私は、涼宮さんとは関係なく、もっと前から超能力を使えました!」
キョン「いつからなんですか?」
森さん(えっと、えっと)
森さん「しょ、小学生?」
キョン「いや、小学生?て聞かれても」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:44:06.08 ID:0z7YtCu20
森さん「だから、とにかく、実は閉鎖空間以外でも超能力が使えるんです!」
キョン「そうだったんですか…」
森さん「そうだったんですよ…」
キョン「何があったんですか?」
森さん「えっ?」
キョン「いや、超能力に目覚めた切っ掛けですよ」
森さん(ええ~っと、えええ~~っとぉ~…)
森さん「け…」
キョン「け?」
森さん「契約…です」
キョン「契約!?何と?」
森さん「も…森の妖精…」ジワッ
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:48:28.00 ID:0z7YtCu20
キョン「も…森さん…」
森さん「はい……」
(もう泣きたい…)
キョン「それ、超能力じゃなくて魔法じゃないですか」
森さん「そうです全部うs…はえ?」
キョン「なんてこった…超能力者、宇宙人、未来人と来て、ここで魔法使いとは…」
森さん「…ま、まあ、そうとも言いますか…」
キョン「しかも小学生の頃って、完全に魔法少女じゃないですか」
森さん「え、ええ、昔は色々無茶したものです…」
キョン「すげえ…」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:51:11.54 ID:0z7YtCu20
キョン「例えばどんな魔法を…森さん泣いてるんですか?」
森さん「いえ、ちょっと目にゴミが…」
キョン「そうですか…で、どんな魔法を使うんですか?」
森さん「それは、まあ…色々…」
キョン「ビーム出したりできるんですか?」
森さん「そんなたいそれたことはちょっと…」
キョン「空飛んだり?」
森さん「それもちょっと…」
キョン「え?閉鎖空間では飛ぶんですよね?」
森さん「あそっか、えっと、古泉と同じ超能力者でありながら、魔法使いなんです…」
キョン「まじですか!!古泉の比じゃないじゃないですか!超マルチ!」
森さん(うう…気分が悪くなってきました…)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:52:06.80 ID:0z7YtCu20
こんな時間に何故立てた!!
ごめんなさいお昼までに戻ります
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:06:56.56 ID:0z7YtCu20
キョン「あ、じゃあこの怪我とか治せます?」
森さん「それもでき……治せ…ます…」
キョン「一つお願いできませんか」
森さん「治せますが自然治癒のほうが早いです…」
キョン「………」
森さん「………」
キョン「……それ、意味あるんですか…?」
森さん「ふふ…無いですね……申し訳ありません…」
キョン「いや、仕方ないですよ…」
森さん「本当に…ごめんなさい…」
キョン「森さんは悪くないです…悪いのは犯人のクソ野郎なんですから」
森さん「ううぅ~…ごめんなさい…ごめんなさい…」メソメソ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:09:54.96 ID:0z7YtCu20
キョン「森さん元気出してくださいよ」
森さん「グス…はい…」
キョン「で、話は戻るんですが、どんな魔法を使うんですか?」
森さん「ううう~…」
森さん(もうダメ…もう誤魔化せない…もう…正直に言っちゃおう…)
キョン「森さん?」
森さん「あの…私…魔法…使えない…ですぅ…」
キョン「え?……ああ、そういうことですか…」
森さん「ごめ…なさい…ひっく、大人のくせにこんな…ごめんな…ひゃい…」
キョン「変身して魔法を使うタイプの魔法使い…なんでしょ?」
森さん「ごめ……へっ…?」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:13:51.83 ID:0z7YtCu20
キョン「無理言ってすみませんでした…生身で魔法使えだなんて…」
森さん「あの、その…キョン君、本当に私が魔法使いだと思ってるんですか?」
キョン「ええ…そりゃ確かに荒唐無稽な話ですけど…」
キョン「他ならぬ森さんが言うなら信じますよ」
森さん「………!?」
キョン「もしウチの妹とかハルヒがそんなこと言いだしたら…」
キョン「2~3発引っ叩いて頭の病院に連れてきますね」
キョン「退院しても暫らく距離を置いて接します」
森さん「………」
森さん「で、ですね…はは…」
(なんでこうなるの…)
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:21:29.97 ID:0z7YtCu20
キョン「というわけで変身を希望します」
森さん「そんなぁ…無理です…」
キョン「え、何故ですか?」
森さん「だって…」
キョン「だって…?」
森さん「だってぇ…」ソワソワ
キョン「………?」
キョン「!」ハッ
キョン「そ、そうか…変身の際に服が一瞬消えると!そうなんでしょう!」
森さん「あっ、そ、そうなんです…」
キョン「知らなかったとはいえ何と言うセクハラ発言を…すみません!森さん!」
森さん「うう…」
(夢…これは悪い夢です…はやく覚めて…)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:25:35.55 ID:0z7YtCu20
キョン「ま、その問題は俺が目を閉じていればクリアですね!じゃあどうぞ!」
森さん(もう…覚悟を決めるしかないんですね…)
森さん(一度だけ…せめて一度だけでも誤魔化さなきゃ…)
森さん(その後は適当に犯人が捕まったとか言っておけば…)
森さん(そしたら後は怪我が治るまで、ウチで保護(注,監禁の意)すれば…)
森さん(よし…やるしかない……やるしか…)
森さん「キョン君!!」
キョン「は、はいっ!」
森さん「行きますよ!絶対見ちゃダメですからねっ!」
キョン「はいっ!」
森さん「すー…はー…すー…」
キョン「……」ワクワク
森さん「ッ!!」カッ
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:28:45.35 ID:0z7YtCu20
森さん「ラブリィイイイイイイ~~~ッ!!」(今のうちに…)
キョン「!!」ビクッ
森さん「プリティィイイイイイッ!!」ガサガサ
キョン「…」ドキドキ
森さん「ムゥウウウウウンスパイラルパワァアアアアア!!」(どこにしまったっけ…?)
森さん「マジカルゥウウウウウウ!!!」ガタゴト
森さん「臨!兵!闘!者!皆!陣!列!在!前!!!」(早くしないと…!)
キョン「………統一感が全く無いな…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:32:07.78 ID:0z7YtCu20
森さん「ぱいるだぁああああああ、あっ」ゴトッ
(あった!良かったぁ!)
森さん「スタープラチナ…」パチチチチッ
森さん「ザッ!ワールド!!」
(キョン君ごめんなさいっ)
バチバチバヂバヂッ
キョン「しぶぁあああああああっ!!」シビビビビ
キョン「―――――ッ…」
キョン「」ガクリ
森さん「ふう…初めてスタンガンが役に立ちました…」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:34:03.65 ID:0z7YtCu20
森さん「……」ジー…
キョン「」ピクピク…
森さん「……」
森さん「キョンくーん…?」ツンツン
森さん「……」
森さん「念のため…」
バヂバチバチバチ…
キョン「―――ッ!―――ッ!!」ビクンビクン…
キョン「」プスプス…
森さん「よしっと」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:36:27.37 ID:0z7YtCu20
森さん「これで暫らく時間が稼げますね…」
森さん「今のうちに何とか魔法少女に変身しないと!」
・・・・・
・・・
森さん「うーん…」
森さん「頭はメイドカチューシャで誤魔化せるとして…」
森さん「えーと…魔法少女ってどんな格好だっけ…?」
森さん「ググってみましょう…」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:38:01.48 ID:0z7YtCu20
・・・・・
・・・
森さん「えー…」
森さん「色々ありますが…」
森さん「ニーソックス、ピッチリした衣装、申し訳程度の布、手袋あたりは必須のようですね…」
森さん「ニーソックス…そんなの持ってないです…」
森さん「仕方ない、パンスト切っちゃえ…」ショキショキ
森さん「……こんなもんかなあ…」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:39:36.82 ID:0z7YtCu20
森さん「手袋は…友達の結婚式に着て行ったパーティードレスのサテンでいいか…」
森さん「………あっ!」
森さん「しまった…アレ、見てると得も言われぬ不安感が過るから実家に持ってっちゃったんだっけ…」
森さん「………」
森さん「私、こんな仕事してて結婚できるのかな…」
森さん「ううっ」ゾクゾク…
森さん「考えまい…考えまい…」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:43:11.66 ID:0z7YtCu20
森さん「でもそうなると…」
森さん「ウチには軍手とゴム手しか…」
森さん「防寒手袋とか料理用のミトンもあるけど…ダメですよね…」
森さん「うーん…」ガサゴソ
森さん「あ、これ!」
森さん「トレーニング用のオープンフィンガーグローブ!」
森さん「まえに古泉と組み手した時、殴りすぎて血で汚れたから洗濯しに持って帰ってたんだっけ」
森さん「人体に対する打撃の感覚を掴むためにクッションの薄いのを選んでるから、そんなにゴツくない…」
森さん「良かったぁ、これならギリギリ何とかなりそうです…」
森さん「きっと普段の行いがいいから神様が助けてくれたんですね♪」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:47:10.72 ID:0z7YtCu20
森さん「次はピッチリした衣装ですか…困りました…」
森さん「うー……買いに行くにしても、どこで売ってるんでしょうか…」
森さん「んん~…」ガサゴソ
森さん「……あっ!これ…!」
森さん「……」
森さん「いや、でも…」
森さん「うう…」
森さん「着るの、何年ぶりだろう…」
森さん「スクール水着……」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:51:10.60 ID:0z7YtCu20
森さん「ふぅ…大方集まりましたね…」
森さん「うーん…何か味気ない…」
森さん「そうだ、手芸用のファーとかビーズを付けてみましょう」
森さん「うふふ…なんか楽しくなってきました♪」
森さん「メイドカチューシャも改造しちゃお」
森さん「ねこ耳はなんか被りそうだから…」
森さん「犬耳でいいかな…何か私は犬な気がする…」チクチク
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:53:37.71 ID:0z7YtCu20
森さん「~♪」チクチク
森さん「部屋とワイシャツとわたし♪」ショキショキ
森さん「愛するあなたのため♪」
森さん「毎日~鍛えて~いたいから~♪」
森さん「………」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:56:20.72 ID:0z7YtCu20
森さん(そう言えば…初めてだ…)
森さん(部屋に男の人を入れるのって…)
森さん(わぁ、すごいすごい)
森さん(えへへ…新婚さんみたい…)ニヤニヤ
森さん(……)
森さん「あ、あなた、起きてくださいな…」
森さん「なんてね!きゃーっ!うふふふ♪」
キョン「う…うぐぐ…」モゾ…
森さん「あっ」
バリバリバリバリッ
森さん「ふぅ…危ない、危ない…」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:58:45.57 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・・
・・・・・
森さん「うーん…」
森さん「一応完成して装着しましたが…」
森さん「この年でこの恰好…何かの法律に接触しそうですね…」
森さん「まぁいいか…きょんくーん、起きてくださぁい」ユサユサ
キョン「」
森さん「あれ…」
キョン「」
森さん「…フンッ!!」グッ!
キョン「ぐはあっ」ビク-ン
キョン「…あ、……あれ?」キョロキョロ
森さん「お目覚めですか?変身、終わりましたよ☆」
※妄想してみよう!
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 13:01:43.51 ID:0z7YtCu20
キョン「うわっ!森さんその格好…」
森さん「私が魔法少女って、信じてもらえましたか?」
キョン「ああ…そういやそんな話してましたね…」
森さん「ぽいでしょ?」
キョン「ぽいっちゃあぽいですが……んん?外が暗くなってる…」
森さん「!」ギク
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 13:04:38.12 ID:0z7YtCu20
キョン「あれ?ていうか俺、何で気を失ってたんだ…?」
森さん「そそ、それはアレです!」
キョン「?」
森さん「私が変身した際に発生した電界(注,1)の中にキョン君がいたから感電しちゃったんですよ!」
キョン「ああ~、それでですか…なるほど道理で…」
森さん「起こすのもなんだったので…」
キョン「そんな気にしなくていいのに…」
(注、電界とは、電撃が迸っている空間のことである!少なくとも森さんの中ではそうなのだ!)
73 名前:再開[] 投稿日:2010/10/12(火) 17:59:21.47 ID:0z7YtCu20
森さん「と、ところでどうですか?似合ってますか?」クルリン
キョン「に、似合ってますよ…////」
森さん「フレッシュガーデン モーリン!なんてね!」キラッ
キョン「犯罪的に似合ってます…////」
森さん「もうっ!ちゃんと見て言ってくださいよ~」テレテレ
キョン「いや、はは、ちょっと森さんの素肌が眩しくて…////」
森さん「やだ、もうキョン君たら……ん?」
74 名前:再開[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:05:10.01 ID:0z7YtCu20
森さん「………」
森さん(今窓に映ってるの…誰…?)
森さん(なんて破廉恥な恰好してるんですか…?)
森さん(いい年して恥ずかしくないんですか……?)
森さん(一体何を考えてるんですか…?)
森さん(頭、大丈夫ですか……?)
森さん(何とか言いなさいよ……)
森さん(…わたし………)
森さん「!!!!!」カァッ
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:11:48.88 ID:0z7YtCu20
キョン「じ、じゃあ早速魔法を見せてくださ…森さん?」
森さん「ううっ、ひっ、ひっく、うえっ、ひんっ…」シクシク
キョン「どうしたんですか!?うずくまっちゃって…お腹痛いんですか?」
森さん「ひっ、ひっく、なんでもないです…もう着替えるからあっち向いててください…」
キョン「着替え!?変身解除は手動なんですか!?変身の度にコスチュームが量産される仕様なんですか!?」
森さん「そーです…もうそれでいいですから…見ないで…」
キョン「顔が真っ赤ですよ!?もしかして火属性なんですか!?」
森さん「知りません…もうしりません…」ブンブン
キョン「お願いします!一度だけ!一度だけ魔法を見せてください!」
森さん「できません…できないもん…」メソメソ
キョン「せっかく変身したのに…あっ!!そ、そうか…」
森さん「ふえ?」ズビ
キョン「魔法を使う媒体が手元に無いんですね…?」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:15:39.75 ID:0z7YtCu20
森さん「ば、ばいたい…?」
キョン「杖とかブレスレットとか…」
森さん「そ、そうなんです…無くしちゃって…」
キョン「大変じゃないですか!もし今奴が来たら…」
森さん「だ、大丈夫ですよ、多分…」
キョン「何をゆーちょな…」
チンポーン…チンポーン…
キョン「はっ…誰だ!?まさか奴じゃ…」
森さん「…ちょ、ちょっと失礼します…」ソソクサ
(一時しのぎだけど助かりました…)
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:18:55.77 ID:0z7YtCu20
闇医者「クソッタレ!いるのは解ってるんだぞ早く開けろ!!」ポチチチチ…
森さん「あのぅ…どなたですか…?」キィ
闇医者「やはりいたか!玄関の修理代貰うの忘れてた!払え!」
森さん「あ、あの、今はちょっと、持ち合わせが…」
闇医者「ふざけなさんな!入るぞ!寒くてかなわん」ズカズカ
森さん「あっ、ちょっと待って…!」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:25:09.99 ID:0z7YtCu20
キョン「うわっ、何ですかアンタ…」
闇医者「おっ、キミは今日の少年じゃないか、経過はどうだい?」
キョン「へ?」
森さん「あわわわ…」
闇医者「君も災難だったねぇ!何たって」
森さん「わーっ!わーっ!」
闇医者「うるさいよ…って、よく見たら何ちゅうカッコしてるんだアンタ…」
森さん「えっ…」
闇医者「むっ、もしかしてお楽しみの最中に…お邪魔だったかな…」
森さん「あっ…あっ…」カァアア…
キョン「あの、状況がよく…」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:33:33.59 ID:0z7YtCu20
闇医者「何だ聞いてないのかツバメ君…キミは今日この女の車に
森さん「フォレスト袈裟斬りチョップッ!!」ビスッ
闇医者「ほぐっ」ガク
森さん「キョン君!!」
キョン「はい」
森さん「こいつが例の犯人です!」
キョン「え、あれ?確か犯人は女性…」
闇医者「うぐぐ…何すんだ…」グググ…
森さん「よくもキョン君をっ!フォレスト逆水平チョップ!!」バチィ
闇医者「ん゛んッ!!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:37:09.63 ID:0z7YtCu20
森さん「ここで会ったが百年目!キョン君は私が守るっ!とうっ!」
闇医者「イカれちまったのか…ッ」
森さん「おだまりっ!フォレストモンゴリアンチョップッ」ドスッ
闇医者「る゛っ…」
闇医者「…ッ」ドサ
キョン「す、すげえ…魔法いらねえ…」
森さん「押忍ッ!!」ビシ
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:42:47.54 ID:0z7YtCu20
キョン「凄い…肉弾戦もこなすなんて…」
森さん「ふぅ…ふぅ…」ハァハァ
キョン「流石ですね!魔法少女は伊達じゃない!」
森さん「お、お任せください…」
(良かった…何とか誤魔化せた…かな?)
キョン「いやぁ、良いモノ見せてもらえました…一件落着ですね」
森さん「ですね…」
キョン「では、危機も去ったことですし、俺はそろそろおいとまします」
森さん「えっ」
キョン「お世話になりました」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:51:18.91 ID:0z7YtCu20
森さん(………)
~~~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~
古泉「おや?その怪我は?」
キョン君「いやあかくかくしかじかで…森さんのお世話になったんだ」
古泉「ほっほーう…そんな報告は聞いてませんねぇ~」ニチャアア…
わたし「あの、そのぉ…」
古泉「なんで報告しないんですかぁあ?ねぇえええ森さぁぁああん?」ニタニタ
わたし「はわわ…」
古泉「色々調査しないとねぇええ~そういや森さん、今日は車じゃないんでぇすかぁ~?」ベロォオオ…
わたし「ひぃいいいい…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
森さん「まっ、待ってください!」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:54:34.93 ID:0z7YtCu20
キョン「ん、どうかしましたか?」
森さん「えと、あの、もう少しゆっくりしていっても…」
キョン「いやぁ、そろそろ親も心配するだろうし…」
森さん「あの、その、えっと…」
(わああどうしようどうしよう)
闇医者「うぐ…」
森さん「!!!」
闇医者「つ、ツバメ君、聞け…キミはこの女にだまs
森さん「モリサンダー!!!」
バヂヂバヂバリバリッ
闇医者「ささささいふぉんふぃるたああああっ!!!」シビビ
闇医者「―――――ッ…」
闇医者「」ガクリ
キョン「!?」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:04:09.19 ID:0z7YtCu20
キョン「え…森さんの陰で良く見えなかったけど…まさか今のって…魔法…?」
森さん「……ッ!!……わ、私の魔法のお味はいかがですかっ!」
キョン「やっぱり…!」
闇医者「」プスプス
森さん「えっ!?何ですか?『いい気になるな、私は四天王の中でも最弱の存在だ』ですって!?」
キョン「なっ」
闇医者「」プス…
森さん「なになに、『今に第二、第三の刺客が大体1週間くらいの間を目処に狙う』…なんてこと!」
キョン「やべえ!」
闇医者「」
森さん「ふんふん、『それ以降は諦めるが、少なくともキョン君の怪我が治らないうちは外に出ない方が身のため』ときましたか!」
キョン「すぐ家に連絡入れます!」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:08:22.00 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
キョン「とりあえず部活の合宿ってことで誤魔化しておきました」
森さん「そうですか…」
キョン「あれ?さっきの刺客は?」
森さん「キョン君が電話してる間に機関に回収させました…」
キョン「迅速ですね…流石森さん…」
森さん「と、ところでキョン君、私が魔法少女ってこと、他の人には内緒で…特に機関とか…」
キョン「あぁ、そういうタイプの…いいですよ」
森さん「ほっ…約束ですからね?」
キョン「二人だけの秘密ができましたね」
森さん「そっ…そそ、そう、ですね…」ドキドキ
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:18:47.02 ID:0z7YtCu20
闇医者「…う」
闇医者「ここは…って、臭っ!寒っ!」
闇医者「ゴミ捨て場…鬼か…あの女…」
闇医者「ん…?」カサ
闇医者「額にメモが…なになに」
闇医者「えー、『お金は払います 喋ったらヒドイですよ』…」
闇医者「…何ちゅう女だ…」
闇医者「ツバメ君…女難の相が出ているぞ…」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:21:24.31 ID:0z7YtCu20
森さん「……はぁあああ…」
キョン「とんでもない事になりましたね…」
森さん「ええ…もう…ホントに…」
キョン「しかし1週間…でしたっけ?律義に期限を指定してましたね」
森さん「ええ…ここは大人しく従って、ウチから出ないでくださいね…?」
キョン「はあ…じゃあその間は森さんと同棲ですか」
森さん「そうですね…」
森さん(……)
森さん(…?)
森さん(どうせい…?)
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:25:07.39 ID:0z7YtCu20
森さん(どうせい……)
森さん(同棲…一緒に住むこと…)
森さん(え?誰が?)
森さん(えっ?キョン君が!?)
森さん(私の部屋で!?)
森さん(ええっ!?そんな、だって、やだ、まだ心の準備が…!)
キョン「森さん?」
森さん「ひゃいっ!?」
キョン「しばらくの間、ご厄介になります」ペコリ
森さん「こっこちらこそ…ふっ…ふつつつつかものですが、よろしくお願いしますでございますで蹌踉…」フカブカ
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:31:25.25 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
森さん「…………」
キョン「…………」
森さん(ああ…何…この沈黙…)
森さん(ううう…耐えられない…キョン君…何とか言ってください…)
森さん「……」チラ
キョン「…コホン」
森さん「…!!」サッ
森さん(すごく居心地悪そう…なんでですか…?)
キョン「……」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:36:07.92 ID:0z7YtCu20
森さん「~~~っ」ソワソワ…
森さん(あああ…ダメ…どうしたらいいんでしょう…?何か話さなきゃ…ええっと、えーと…)
キョン「あの、森さ
森さん「キョン君!!!」
キョン「はい」
森さん「キョン君…」
キョン「何か」
森さん「あの~、えっとぉ…」
キョン「?」
森さん「あの、あそだ、ごはん!ごはんにしましょう!」
キョン「はぁ…」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:41:15.39 ID:0z7YtCu20
森さん「今から作りますから、待っててくださいね!」
キョン「はい」
森さん「腕によりをかけて作りますから!」
キョン「はぁ…」
森さん(やった!この調子で何とかしのごう…)
森さん(ええっと、食材、食材…)ガパ
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:43:43.58 ID:0z7YtCu20
森さん(卵と鳥肉…ネギ…親子丼コースですね)
森さん「…」
森さん「はっ!!」
~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~
わたし「どうですか?」
キョン君「森さんの腕によりをかけて作った料理って親子丼のことですか…」
わたし「えっ」
キョン君「なーんか拍子抜けしちゃったなぁ」ヘッ
わたし「えっ」ウルウル
キョン君「凄い御馳走を期待してたのになぁ…」
わたし「ええ~っ!?だってぇ~っ」ウルウルウルウル
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
森さん「……」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:46:40.37 ID:0z7YtCu20
森さん(いやいや、それは無いです)
森さん(ありえないですねそれは)
森さん(キョン君がそんな酷いこと言うはずがないですよ、うん)
森さん(キョン君はそんなこと言う子じゃありませんよバカらしい)
森さん(…言う子じゃないです…)
森さん(…………)
森さん(言う子じゃないけど思うかもしれないッ……!!!)クラッ
森さん(いや、それでもそう思う確率は低いですよ?)ググ…
森さん(九分九厘、思わないはずです)ハァ、ハァ…
森さん(…………)
森さん(一厘は…思うのかも…)ヘタリ…
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:47:25.15 ID:0z7YtCu20
森さん「キョン君」
キョン「はい」
森さん「おすし取りましょう、おすし」
キョン「はぁ」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:51:38.49 ID:0z7YtCu20
キョン「ごちそうさまでした…いや、恥ずかしながらウニって初めて食べましたよ(※)」
森さん「喜んでもらえて幸いです」
キョン「ふう…腹いっぱいだ…」
森さん「お茶、如何ですか?」
キョン「あ、頂きます」
森さん「~♪」コポコポ…
キョン「森さん」
森さん「なんですか?はい、お茶どうぞ」
※、当然森さんは特上を注文したのだ!見栄っ張りなのだ!
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:55:42.07 ID:0z7YtCu20
キョン「あ、どうも…えっと、気を遣わせちゃってすみません」
森さん「え?」
キョン「ホラ、手がこのザマですからね…正直食事はどうしたもんかと悩んでたんです」
森さん「あ…ああ、いえ、別にそんな…」
キョン「流石ですね、ホントに…気配りが行き届いてる」
森さん「うふふ…」
森さん(ああ…気付かなかったくせに…なんて小さい人間なのかしら…私って女は…)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:03:07.27 ID:0z7YtCu20
森さん「それでは、片づけてきますから、お寛ぎくださいね?」
キョン「はい…あぁ、そう言えば森さん」
森さん「はい、なんでしょうか?」ニコ
キョン「さっきから気になってたんですが…」
森さん「はぁ」
キョン「いつまで変身してるんですか?」
森さん「え?」
森さん「………」
森さん「……ッ!」ボッ
森さん「きき、着替えてきます…」コソコソ
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:07:54.26 ID:0z7YtCu20
森さん(うわああ…だから出前のお寿司屋さん、変な顔してたんだ…)ヌギヌギ
森さん(先生を外に捨てに行った時も…うあー…)
森さん(あー、ダメ…何か全部カラ回りしてばっかり…)
森さん(ここらで気持ちを切り替えて、もっと大人の余裕を取り戻さなくては…)
森さん(キョン君を幻滅させたくない…)
森さん(………)
森さん(私って、こんなに見栄っ張りだったっけ…?)
森さん(いけないいけない…落ち着きを保っていきましょう…)
森さん(別に取り繕う必要なんてないんですから…)
森さん(……)
森さん(でもジャージはやめとこう…)
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:37:50.27 ID:0z7YtCu20
森さん「失礼しました…」
キョン「お、普段着もお似合いですよ」
森さん「うふふ…ありがとうございます」
(~♪)
キョン「あー…何か一息つきましたね…」
森さん「そうですねぇ」
キョン「あの、ちょっといいですか?」
森さん「はい、何でしょう?」
キョン「俺はどこで寝ればいいですかね」
森さん「え……あ…」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:45:03.57 ID:0z7YtCu20
30分後…
キョン「お断りします!」
森さん「遠慮なさらないでください!」
キョン「遠慮なんかしてませんて!俺はこのソファで寝ますから!」
森さん「いーえ!私がここで寝ます!キョン君がベッド使ってください!」
キョン「解ってくださいよ!女性をソファで寝かせて自分はベッドとか許せないんですよ!俺は!」
森さん「だから私の事は気にしないでって言ってるじゃないですかぁ!」
キョン「だからそういう問題じゃ…じゃあ一緒に寝ますか?」
森さん「ホント気になさ…ひぇっ!?」ボッ
キョン「隙ありっ」ササー
森さん「あっ!キョン君、いいですから、私ここでいいですから!」グイグイ
キョン「いたたた森さん痛いやめて」
森さん「あっ……もぉ~…」
森さん「はぁ...キョンさん...」その2
続きます
キキッ……
森さん「……」
森さん「……」ダクダク…
森さん「……」ガタガタガタガタ
森さん「ひ…人…轢い…轢い…ひぃ…」ダクダクダク…
バンッ
森さん「ごめんなさぁ~い!!だっ、だだ大丈夫ですかあ~!?」タッタッタ…
キョン「あう…あうっふぅ…」ヒクヒク
森さん「―――――」ツゥーン…(※注
※注 鼻にサッカーボールが直撃した感覚
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:33:58.95 ID:0z7YtCu20
森さん「きょ…」
キョン「ぐは…はぐぅ…ぬふぅ…」ピクピク
森さん「きょんくん…」
森さん(キョン君を…撥ねちゃった…私…キョン君を…殺しちゃった…?)
森さん「ひ…ひぃ…ひぃぃいいぃいいい~…」ガタガタ…
森さん(もうお終い…何もかも…どうしよう…どうしようぅ~…)
キョン「うふぅ…ぐぅ…ぬふぅ…ぬふぅ…」カクカク
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:36:38.95 ID:0z7YtCu20
森さん「ああ…何てことを…私、どうしたら…」
森さん「……」
~~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~~
涼宮さん「ええ!キョンが死んだ?うわーん悲しいなーせつないなー!」
わたし「ごめんなさーい」
涼宮さん「こんな世界、もうやだ!リセット!そうりゃ!」
わたし「わぁやめて!」
涼宮さん「どーん!ハイどーん!!」ドーン
――こうして歴史が終わった――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
森さん「あわわ…あわわわ…」ガタガタ
森さん「あわわわわー…」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:39:43.82 ID:0z7YtCu20
森さん「あわー…」
森さん「……」
森さん「…」
森さん「死のう」
森さん「死んで償おう」
森さん「あ、そだ」
森さん「死ぬ前に古泉に借りたお金返さなきゃ」
森さん「うふふふ」
森さん「いや、どーせ死ぬならもう少しお金借りて」
森さん「甘いモノいっぱい食べてから死のう」
キョン「んん…んぐふ…くは…」ガクガク
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:41:15.73 ID:0z7YtCu20
森さん「新川さんのヅラも取っちゃえ、ふふ」
森さん「そいで新川さんの目の前でヅラを引き裂いちゃえ」
森さん「うふふふふ…」
キョン「ぐはっ…はぐぅ…」ガシ
森さん「うふふふふふふふ…う?」
キョン「きゅ…きゅ…しゃ…救急車…がは…」ガクリ
森さん「大丈夫ですか!?キョン君!しっかりしてください!」キリッ
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:44:47.23 ID:0z7YtCu20
森さん(良かった、良かったぁ!!生きてた!キョン君が生きてたよー!!)
森さん(あー良かった、ホントよかった~)
森さん(良く見たら別に大出血してるわけじゃないし、体のパーツは揃ってるし車もそんな速くなかった気がするし?)
森さん(私ったらすっかり動転しちゃった!)
森さん(あ、でも腕が若干変なほう向いてる…)
キョン「うぐぐ…きゅ…救急車は…まだですか…?」ムクリ
森さん「はっ!ああのあのあの、もうじき来るとおもいます、ハイ」
キョン「そ…そですか…あ…また意識が…」カクン…
キョン「……」
森さん「……」
森さん「いけないいけない…えと、携帯はっと…」ガサガサ
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:47:16.14 ID:0z7YtCu20
森さん「ええっと、いち、いち、きゅーっと」ポチポチ
『救急ですか?消防ですか?』
森さん「えっと、救急です」
『どういう状況ですか?』
森さん「えっとですね…」
森さん「……」
~~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~
偉い人「病院から情報があったよ…キミ、やってくれたね…」
わたし「申し訳ありません…」ショボン
偉い人「危うく世界の終りだったな…私はキミを買い被っていたようだ」
わたし「えっ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『もしもし?もしもし?』
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:49:54.96 ID:0z7YtCu20
森さん「……」
~~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~
偉い人「キミには今回の責任を取ってもらう」
わたし「あう」
偉い人「クビ。退職金はなしよ」
わたし「えーっ」ガーン
古泉「おやおや、森さんともあろうお方が…へっ、これだから女は…」ヘラヘラ
新川さん「全く…恋人もいない寂しい女のくせに余計なことを…家でマンガでも書いてろよ…」ペッ
わたし「うぐ…ううう~…」ポロポロ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『ちょっと!?大丈夫ですかー!?もしもーし!もしも』
プツ
森さん「……キョン君、少しだけガマンしてくださいね!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:54:05.15 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・
・・・・
某闇医者「~♪」コポコポ…
キュリリリ…ッ
闇医者「?」
闇医者「うん」
闇医者「いい香りだ」
闇医者「確か貰いモノの羊羹がどこかに」
キャキャキャ…バロロロ…
闇医者「何だいうるせえな…お、あったぞ」ガサ
キュキュキュキュキュ…ブロロロロロロロロロ…
闇医者「さっきから一体何の騒ぎ
ドガシャッ!!メキメキメキバキバキ…
闇医者「…!」ビクッ
??『先生!急患で…あれ?ドアが開かない!んににに…』グギギ…
闇医者「……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:56:34.47 ID:0z7YtCu20
バキッ
森さん「ああっ、ドアが…あっ先生!」
闇医者「ウチが立体駐車場に見えたのか?いい眼医者を紹介するぞ」
森さん「え?いえ、あの、この子の治療をお願いしたいんです」
キョン「うーん…」
闇医者「キミんとこからは何も聞いてないが…」
森さん「まあ色々ありまして…」
闇医者「何だいこりゃ…見た感じ交通事故のようだが」
森さん「え?そう見えますか?」
闇医者「わたしを甘く見ないでほしいね…お前さん、やらかしたろ」
森さん「……」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 07:59:19.27 ID:0z7YtCu20
闇医者「…命に別条はないよ…町の病院でも十分治療できる」
森さん「そうですか…え?見てくれないんですか?」
森さん「大きい病院は…その、ちょっと…」
闇医者「うちは高いですぜ…?」ニヤリ
森さん「払います!一生掛っても払いますとも!」
闇医者「その言葉が聞きたかった」キリッ
森さん「もう、マンガの真似してないで早く処置してあげてください!」
闇医者「はいはい…」
森さん「あとこのことは機関にはナイショで…」
闇医者「はいはい…」
森さん「恩に着ます~!今年のお中元は奮発しますからね♪」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:16:40.73 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・・・・
・・・・・・
キョン「う…?」
森さん「あ、目が覚めましたか」
キョン「あれ?俺…ぁいででででっ!」
森さん「あっ、まだ動かないでください…」
キョン「んん?あれ?ここは…?俺は一体…」
森さん「ここは私のアパートです…」
キョン「はぁ……お、何だコレ…手に包帯が…?」
森さん「あ、あの…キョン君…」
キョン「森さん、一体何があったんですか?」
森さん「ごめ…え?」
キョン「俺、何があったのかイマイチ憶えてないんです…」
森さん(これは)
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:20:55.42 ID:0z7YtCu20
森さん(これはチャンスなのでは)
森さん(何とかして誤魔化しきれば…)
森さん(私への社会的ダメージを軽減できるかもしれません…)
森さん(幸いキョン君の怪我は腕の脱臼と打撲…)
キョン「森さん?」
森さん(骨はもう嵌めてもらったし、打撲は軽度…)
森さん(あの藪医者が言うには全治1週間…それを凌げば…)
森さん(更に幸運なことに北高は今、連休中…)
森さん(うまくやれば、十分誤魔化せるはず…!)
キョン「あの…森さん?」
森さん「キョン君…私がこれから言う事、よく聞いてください」
キョン「はあ…」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:23:36.74 ID:0z7YtCu20
森さん「キョン君、あなたは…狙われています!」
キョン「ええっ!?」
森さん「あなたは路上で奴に襲われて…」
キョン「襲われて?車に撥ねられたように感じたんですが…」
森さん「は、犯人は車に乗ってキョン君に襲いかかったんです」アセアセ
キョン「なっ…殺す気まんまんじゃないですか…!」ゴクリ
森さん「恐ろしい相手なんです…」
キョン「犯人とは…一体…?」
森さん「え?」
キョン「犯人は一体誰なんですか?」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:25:42.14 ID:0z7YtCu20
森さん「…わかりません…」
キョン「そうですか…長門なら解るかな…?」
森さん「あわっ、わ、解ってるのは」アセアセ
森さん「長門さんでも解らないだろうということだけです…」キリッ
キョン「………」
森さん「~~~~~っ」ダラダラ
キョン「一筋縄ではいかない強敵…ってことですね…」ゴクリ
森さん「そ、そうなんです…」ホッ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:28:21.54 ID:0z7YtCu20
森さん「キョン君は、あの、犯人の顔とか、その、見たりしてませんよね?」
キョン「ええ…でも女性だったように思います」
森さん「!!」ギク
森さん「なぜ、そう、オモウノデスカ?」カタカタ
キョン「車に撥ね飛ばされた直後、女性の声がこっちに向かってきたんです」
森さん「へ、へぇ~…」
キョン「俺はてっきり事故の加害者が駆け付けたのかと…そうか…危ないとこだった…」
キョン「クソ…青信号の横断歩道を歩く人間を轢き殺そうとするなんて…なんちゅう外道だ…」
森さん(はうっ)
キョン「でも何で森さんが?」
森さん「え?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:31:42.70 ID:0z7YtCu20
森さん「あ、わ、私は犯人を追跡してたんです…」
キョン「え?犯人が誰か解らないのにどうやって?」
森さん「うぎっ…は、犯人は……」
キョン「?」
森さん「犯人は…顔を…じゆーに、変える事が…でき、る、のです…」ダラダラ
キョン「………」
森さん(うう~~っ)
キョン「……何てこった…つまり人知を超えた怪物ってことですか」
森さん「はい……はい、そうなんです」ホッ
キョン「俺を撥ねた犯人は、その後どうなったんですか?」
森さん「はひっ?」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:35:03.34 ID:0z7YtCu20
キョン「だって機関でも未だに拘束できなくて、顔を自由に変える超人で、丸腰の相手を轢くほどの外道なわけでしょ」
森さん「ひゃい…」
キョン「森さん、俺を助けてくれた時にそいつと対峙したんですよね?」
森さん「え?」
キョン「相手は車から降りてたんでしょ?俺にトドメを刺しに…」
森さん「……降り…たかな…?降り…たかも…」
キョン「? 一体そのあとどうなったんですか?何があったんですか?」
森さん「えと、えと、わ、私はこれでも機関の超能力者ですからね!なんとか撃退しました!」
キョン「なるほど…じゃあ俺が救急車を頼んだのは森さんだったのか…」
森さん「そ、そうなんです…」
キョン「てっきり俺を撥ねた相手だと思ってたんですが…」
森さん「!」ギクリ
キョン「まああの時は意識が朦朧としてたからな…」
森さん「そ、そうでしたね~…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:36:41.07 ID:0z7YtCu20
キョン「あれ?でも超能力は確か閉鎖空間でしか使えないんじゃ…」
森さん「!!」ドキ
キョン「何かひっかかる…何か…今までの話に違和感が…」
森さん(あわわわわえっと、えっと、ああもう!!)
森さん「キョン君!!」
キョン「はい」
森さん「私、あなた達に隠していたことがあるんですっ!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:39:21.17 ID:0z7YtCu20
キョン「といいますと?」
森さん「実は、私は、えーと、他の超能力者とは違うんです!!」
キョン「え?」
森さん「私は古泉のような超能力者ではありません!」
キョン「そうだったんですか?」
森さん「はいっ」
森さん「私は、涼宮さんとは関係なく、もっと前から超能力を使えました!」
キョン「いつからなんですか?」
森さん(えっと、えっと)
森さん「しょ、小学生?」
キョン「いや、小学生?て聞かれても」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:44:06.08 ID:0z7YtCu20
森さん「だから、とにかく、実は閉鎖空間以外でも超能力が使えるんです!」
キョン「そうだったんですか…」
森さん「そうだったんですよ…」
キョン「何があったんですか?」
森さん「えっ?」
キョン「いや、超能力に目覚めた切っ掛けですよ」
森さん(ええ~っと、えええ~~っとぉ~…)
森さん「け…」
キョン「け?」
森さん「契約…です」
キョン「契約!?何と?」
森さん「も…森の妖精…」ジワッ
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:48:28.00 ID:0z7YtCu20
キョン「も…森さん…」
森さん「はい……」
(もう泣きたい…)
キョン「それ、超能力じゃなくて魔法じゃないですか」
森さん「そうです全部うs…はえ?」
キョン「なんてこった…超能力者、宇宙人、未来人と来て、ここで魔法使いとは…」
森さん「…ま、まあ、そうとも言いますか…」
キョン「しかも小学生の頃って、完全に魔法少女じゃないですか」
森さん「え、ええ、昔は色々無茶したものです…」
キョン「すげえ…」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:51:11.54 ID:0z7YtCu20
キョン「例えばどんな魔法を…森さん泣いてるんですか?」
森さん「いえ、ちょっと目にゴミが…」
キョン「そうですか…で、どんな魔法を使うんですか?」
森さん「それは、まあ…色々…」
キョン「ビーム出したりできるんですか?」
森さん「そんなたいそれたことはちょっと…」
キョン「空飛んだり?」
森さん「それもちょっと…」
キョン「え?閉鎖空間では飛ぶんですよね?」
森さん「あそっか、えっと、古泉と同じ超能力者でありながら、魔法使いなんです…」
キョン「まじですか!!古泉の比じゃないじゃないですか!超マルチ!」
森さん(うう…気分が悪くなってきました…)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 08:52:06.80 ID:0z7YtCu20
こんな時間に何故立てた!!
ごめんなさいお昼までに戻ります
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:06:56.56 ID:0z7YtCu20
キョン「あ、じゃあこの怪我とか治せます?」
森さん「それもでき……治せ…ます…」
キョン「一つお願いできませんか」
森さん「治せますが自然治癒のほうが早いです…」
キョン「………」
森さん「………」
キョン「……それ、意味あるんですか…?」
森さん「ふふ…無いですね……申し訳ありません…」
キョン「いや、仕方ないですよ…」
森さん「本当に…ごめんなさい…」
キョン「森さんは悪くないです…悪いのは犯人のクソ野郎なんですから」
森さん「ううぅ~…ごめんなさい…ごめんなさい…」メソメソ
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:09:54.96 ID:0z7YtCu20
キョン「森さん元気出してくださいよ」
森さん「グス…はい…」
キョン「で、話は戻るんですが、どんな魔法を使うんですか?」
森さん「ううう~…」
森さん(もうダメ…もう誤魔化せない…もう…正直に言っちゃおう…)
キョン「森さん?」
森さん「あの…私…魔法…使えない…ですぅ…」
キョン「え?……ああ、そういうことですか…」
森さん「ごめ…なさい…ひっく、大人のくせにこんな…ごめんな…ひゃい…」
キョン「変身して魔法を使うタイプの魔法使い…なんでしょ?」
森さん「ごめ……へっ…?」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:13:51.83 ID:0z7YtCu20
キョン「無理言ってすみませんでした…生身で魔法使えだなんて…」
森さん「あの、その…キョン君、本当に私が魔法使いだと思ってるんですか?」
キョン「ええ…そりゃ確かに荒唐無稽な話ですけど…」
キョン「他ならぬ森さんが言うなら信じますよ」
森さん「………!?」
キョン「もしウチの妹とかハルヒがそんなこと言いだしたら…」
キョン「2~3発引っ叩いて頭の病院に連れてきますね」
キョン「退院しても暫らく距離を置いて接します」
森さん「………」
森さん「で、ですね…はは…」
(なんでこうなるの…)
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:21:29.97 ID:0z7YtCu20
キョン「というわけで変身を希望します」
森さん「そんなぁ…無理です…」
キョン「え、何故ですか?」
森さん「だって…」
キョン「だって…?」
森さん「だってぇ…」ソワソワ
キョン「………?」
キョン「!」ハッ
キョン「そ、そうか…変身の際に服が一瞬消えると!そうなんでしょう!」
森さん「あっ、そ、そうなんです…」
キョン「知らなかったとはいえ何と言うセクハラ発言を…すみません!森さん!」
森さん「うう…」
(夢…これは悪い夢です…はやく覚めて…)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:25:35.55 ID:0z7YtCu20
キョン「ま、その問題は俺が目を閉じていればクリアですね!じゃあどうぞ!」
森さん(もう…覚悟を決めるしかないんですね…)
森さん(一度だけ…せめて一度だけでも誤魔化さなきゃ…)
森さん(その後は適当に犯人が捕まったとか言っておけば…)
森さん(そしたら後は怪我が治るまで、ウチで保護(注,監禁の意)すれば…)
森さん(よし…やるしかない……やるしか…)
森さん「キョン君!!」
キョン「は、はいっ!」
森さん「行きますよ!絶対見ちゃダメですからねっ!」
キョン「はいっ!」
森さん「すー…はー…すー…」
キョン「……」ワクワク
森さん「ッ!!」カッ
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:28:45.35 ID:0z7YtCu20
森さん「ラブリィイイイイイイ~~~ッ!!」(今のうちに…)
キョン「!!」ビクッ
森さん「プリティィイイイイイッ!!」ガサガサ
キョン「…」ドキドキ
森さん「ムゥウウウウウンスパイラルパワァアアアアア!!」(どこにしまったっけ…?)
森さん「マジカルゥウウウウウウ!!!」ガタゴト
森さん「臨!兵!闘!者!皆!陣!列!在!前!!!」(早くしないと…!)
キョン「………統一感が全く無いな…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:32:07.78 ID:0z7YtCu20
森さん「ぱいるだぁああああああ、あっ」ゴトッ
(あった!良かったぁ!)
森さん「スタープラチナ…」パチチチチッ
森さん「ザッ!ワールド!!」
(キョン君ごめんなさいっ)
バチバチバヂバヂッ
キョン「しぶぁあああああああっ!!」シビビビビ
キョン「―――――ッ…」
キョン「」ガクリ
森さん「ふう…初めてスタンガンが役に立ちました…」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:34:03.65 ID:0z7YtCu20
森さん「……」ジー…
キョン「」ピクピク…
森さん「……」
森さん「キョンくーん…?」ツンツン
森さん「……」
森さん「念のため…」
バヂバチバチバチ…
キョン「―――ッ!―――ッ!!」ビクンビクン…
キョン「」プスプス…
森さん「よしっと」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:36:27.37 ID:0z7YtCu20
森さん「これで暫らく時間が稼げますね…」
森さん「今のうちに何とか魔法少女に変身しないと!」
・・・・・
・・・
森さん「うーん…」
森さん「頭はメイドカチューシャで誤魔化せるとして…」
森さん「えーと…魔法少女ってどんな格好だっけ…?」
森さん「ググってみましょう…」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:38:01.48 ID:0z7YtCu20
・・・・・
・・・
森さん「えー…」
森さん「色々ありますが…」
森さん「ニーソックス、ピッチリした衣装、申し訳程度の布、手袋あたりは必須のようですね…」
森さん「ニーソックス…そんなの持ってないです…」
森さん「仕方ない、パンスト切っちゃえ…」ショキショキ
森さん「……こんなもんかなあ…」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:39:36.82 ID:0z7YtCu20
森さん「手袋は…友達の結婚式に着て行ったパーティードレスのサテンでいいか…」
森さん「………あっ!」
森さん「しまった…アレ、見てると得も言われぬ不安感が過るから実家に持ってっちゃったんだっけ…」
森さん「………」
森さん「私、こんな仕事してて結婚できるのかな…」
森さん「ううっ」ゾクゾク…
森さん「考えまい…考えまい…」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:43:11.66 ID:0z7YtCu20
森さん「でもそうなると…」
森さん「ウチには軍手とゴム手しか…」
森さん「防寒手袋とか料理用のミトンもあるけど…ダメですよね…」
森さん「うーん…」ガサゴソ
森さん「あ、これ!」
森さん「トレーニング用のオープンフィンガーグローブ!」
森さん「まえに古泉と組み手した時、殴りすぎて血で汚れたから洗濯しに持って帰ってたんだっけ」
森さん「人体に対する打撃の感覚を掴むためにクッションの薄いのを選んでるから、そんなにゴツくない…」
森さん「良かったぁ、これならギリギリ何とかなりそうです…」
森さん「きっと普段の行いがいいから神様が助けてくれたんですね♪」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:47:10.72 ID:0z7YtCu20
森さん「次はピッチリした衣装ですか…困りました…」
森さん「うー……買いに行くにしても、どこで売ってるんでしょうか…」
森さん「んん~…」ガサゴソ
森さん「……あっ!これ…!」
森さん「……」
森さん「いや、でも…」
森さん「うう…」
森さん「着るの、何年ぶりだろう…」
森さん「スクール水着……」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:51:10.60 ID:0z7YtCu20
森さん「ふぅ…大方集まりましたね…」
森さん「うーん…何か味気ない…」
森さん「そうだ、手芸用のファーとかビーズを付けてみましょう」
森さん「うふふ…なんか楽しくなってきました♪」
森さん「メイドカチューシャも改造しちゃお」
森さん「ねこ耳はなんか被りそうだから…」
森さん「犬耳でいいかな…何か私は犬な気がする…」チクチク
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:53:37.71 ID:0z7YtCu20
森さん「~♪」チクチク
森さん「部屋とワイシャツとわたし♪」ショキショキ
森さん「愛するあなたのため♪」
森さん「毎日~鍛えて~いたいから~♪」
森さん「………」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:56:20.72 ID:0z7YtCu20
森さん(そう言えば…初めてだ…)
森さん(部屋に男の人を入れるのって…)
森さん(わぁ、すごいすごい)
森さん(えへへ…新婚さんみたい…)ニヤニヤ
森さん(……)
森さん「あ、あなた、起きてくださいな…」
森さん「なんてね!きゃーっ!うふふふ♪」
キョン「う…うぐぐ…」モゾ…
森さん「あっ」
バリバリバリバリッ
森さん「ふぅ…危ない、危ない…」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 12:58:45.57 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・・
・・・・・
森さん「うーん…」
森さん「一応完成して装着しましたが…」
森さん「この年でこの恰好…何かの法律に接触しそうですね…」
森さん「まぁいいか…きょんくーん、起きてくださぁい」ユサユサ
キョン「」
森さん「あれ…」
キョン「」
森さん「…フンッ!!」グッ!
キョン「ぐはあっ」ビク-ン
キョン「…あ、……あれ?」キョロキョロ
森さん「お目覚めですか?変身、終わりましたよ☆」
※妄想してみよう!
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 13:01:43.51 ID:0z7YtCu20
キョン「うわっ!森さんその格好…」
森さん「私が魔法少女って、信じてもらえましたか?」
キョン「ああ…そういやそんな話してましたね…」
森さん「ぽいでしょ?」
キョン「ぽいっちゃあぽいですが……んん?外が暗くなってる…」
森さん「!」ギク
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 13:04:38.12 ID:0z7YtCu20
キョン「あれ?ていうか俺、何で気を失ってたんだ…?」
森さん「そそ、それはアレです!」
キョン「?」
森さん「私が変身した際に発生した電界(注,1)の中にキョン君がいたから感電しちゃったんですよ!」
キョン「ああ~、それでですか…なるほど道理で…」
森さん「起こすのもなんだったので…」
キョン「そんな気にしなくていいのに…」
(注、電界とは、電撃が迸っている空間のことである!少なくとも森さんの中ではそうなのだ!)
73 名前:再開[] 投稿日:2010/10/12(火) 17:59:21.47 ID:0z7YtCu20
森さん「と、ところでどうですか?似合ってますか?」クルリン
キョン「に、似合ってますよ…////」
森さん「フレッシュガーデン モーリン!なんてね!」キラッ
キョン「犯罪的に似合ってます…////」
森さん「もうっ!ちゃんと見て言ってくださいよ~」テレテレ
キョン「いや、はは、ちょっと森さんの素肌が眩しくて…////」
森さん「やだ、もうキョン君たら……ん?」
74 名前:再開[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:05:10.01 ID:0z7YtCu20
森さん「………」
森さん(今窓に映ってるの…誰…?)
森さん(なんて破廉恥な恰好してるんですか…?)
森さん(いい年して恥ずかしくないんですか……?)
森さん(一体何を考えてるんですか…?)
森さん(頭、大丈夫ですか……?)
森さん(何とか言いなさいよ……)
森さん(…わたし………)
森さん「!!!!!」カァッ
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:11:48.88 ID:0z7YtCu20
キョン「じ、じゃあ早速魔法を見せてくださ…森さん?」
森さん「ううっ、ひっ、ひっく、うえっ、ひんっ…」シクシク
キョン「どうしたんですか!?うずくまっちゃって…お腹痛いんですか?」
森さん「ひっ、ひっく、なんでもないです…もう着替えるからあっち向いててください…」
キョン「着替え!?変身解除は手動なんですか!?変身の度にコスチュームが量産される仕様なんですか!?」
森さん「そーです…もうそれでいいですから…見ないで…」
キョン「顔が真っ赤ですよ!?もしかして火属性なんですか!?」
森さん「知りません…もうしりません…」ブンブン
キョン「お願いします!一度だけ!一度だけ魔法を見せてください!」
森さん「できません…できないもん…」メソメソ
キョン「せっかく変身したのに…あっ!!そ、そうか…」
森さん「ふえ?」ズビ
キョン「魔法を使う媒体が手元に無いんですね…?」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:15:39.75 ID:0z7YtCu20
森さん「ば、ばいたい…?」
キョン「杖とかブレスレットとか…」
森さん「そ、そうなんです…無くしちゃって…」
キョン「大変じゃないですか!もし今奴が来たら…」
森さん「だ、大丈夫ですよ、多分…」
キョン「何をゆーちょな…」
チンポーン…チンポーン…
キョン「はっ…誰だ!?まさか奴じゃ…」
森さん「…ちょ、ちょっと失礼します…」ソソクサ
(一時しのぎだけど助かりました…)
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:18:55.77 ID:0z7YtCu20
闇医者「クソッタレ!いるのは解ってるんだぞ早く開けろ!!」ポチチチチ…
森さん「あのぅ…どなたですか…?」キィ
闇医者「やはりいたか!玄関の修理代貰うの忘れてた!払え!」
森さん「あ、あの、今はちょっと、持ち合わせが…」
闇医者「ふざけなさんな!入るぞ!寒くてかなわん」ズカズカ
森さん「あっ、ちょっと待って…!」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:25:09.99 ID:0z7YtCu20
キョン「うわっ、何ですかアンタ…」
闇医者「おっ、キミは今日の少年じゃないか、経過はどうだい?」
キョン「へ?」
森さん「あわわわ…」
闇医者「君も災難だったねぇ!何たって」
森さん「わーっ!わーっ!」
闇医者「うるさいよ…って、よく見たら何ちゅうカッコしてるんだアンタ…」
森さん「えっ…」
闇医者「むっ、もしかしてお楽しみの最中に…お邪魔だったかな…」
森さん「あっ…あっ…」カァアア…
キョン「あの、状況がよく…」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:33:33.59 ID:0z7YtCu20
闇医者「何だ聞いてないのかツバメ君…キミは今日この女の車に
森さん「フォレスト袈裟斬りチョップッ!!」ビスッ
闇医者「ほぐっ」ガク
森さん「キョン君!!」
キョン「はい」
森さん「こいつが例の犯人です!」
キョン「え、あれ?確か犯人は女性…」
闇医者「うぐぐ…何すんだ…」グググ…
森さん「よくもキョン君をっ!フォレスト逆水平チョップ!!」バチィ
闇医者「ん゛んッ!!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:37:09.63 ID:0z7YtCu20
森さん「ここで会ったが百年目!キョン君は私が守るっ!とうっ!」
闇医者「イカれちまったのか…ッ」
森さん「おだまりっ!フォレストモンゴリアンチョップッ」ドスッ
闇医者「る゛っ…」
闇医者「…ッ」ドサ
キョン「す、すげえ…魔法いらねえ…」
森さん「押忍ッ!!」ビシ
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:42:47.54 ID:0z7YtCu20
キョン「凄い…肉弾戦もこなすなんて…」
森さん「ふぅ…ふぅ…」ハァハァ
キョン「流石ですね!魔法少女は伊達じゃない!」
森さん「お、お任せください…」
(良かった…何とか誤魔化せた…かな?)
キョン「いやぁ、良いモノ見せてもらえました…一件落着ですね」
森さん「ですね…」
キョン「では、危機も去ったことですし、俺はそろそろおいとまします」
森さん「えっ」
キョン「お世話になりました」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:51:18.91 ID:0z7YtCu20
森さん(………)
~~~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~
古泉「おや?その怪我は?」
キョン君「いやあかくかくしかじかで…森さんのお世話になったんだ」
古泉「ほっほーう…そんな報告は聞いてませんねぇ~」ニチャアア…
わたし「あの、そのぉ…」
古泉「なんで報告しないんですかぁあ?ねぇえええ森さぁぁああん?」ニタニタ
わたし「はわわ…」
古泉「色々調査しないとねぇええ~そういや森さん、今日は車じゃないんでぇすかぁ~?」ベロォオオ…
わたし「ひぃいいいい…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
森さん「まっ、待ってください!」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:54:34.93 ID:0z7YtCu20
キョン「ん、どうかしましたか?」
森さん「えと、あの、もう少しゆっくりしていっても…」
キョン「いやぁ、そろそろ親も心配するだろうし…」
森さん「あの、その、えっと…」
(わああどうしようどうしよう)
闇医者「うぐ…」
森さん「!!!」
闇医者「つ、ツバメ君、聞け…キミはこの女にだまs
森さん「モリサンダー!!!」
バヂヂバヂバリバリッ
闇医者「ささささいふぉんふぃるたああああっ!!!」シビビ
闇医者「―――――ッ…」
闇医者「」ガクリ
キョン「!?」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:04:09.19 ID:0z7YtCu20
キョン「え…森さんの陰で良く見えなかったけど…まさか今のって…魔法…?」
森さん「……ッ!!……わ、私の魔法のお味はいかがですかっ!」
キョン「やっぱり…!」
闇医者「」プスプス
森さん「えっ!?何ですか?『いい気になるな、私は四天王の中でも最弱の存在だ』ですって!?」
キョン「なっ」
闇医者「」プス…
森さん「なになに、『今に第二、第三の刺客が大体1週間くらいの間を目処に狙う』…なんてこと!」
キョン「やべえ!」
闇医者「」
森さん「ふんふん、『それ以降は諦めるが、少なくともキョン君の怪我が治らないうちは外に出ない方が身のため』ときましたか!」
キョン「すぐ家に連絡入れます!」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:08:22.00 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
キョン「とりあえず部活の合宿ってことで誤魔化しておきました」
森さん「そうですか…」
キョン「あれ?さっきの刺客は?」
森さん「キョン君が電話してる間に機関に回収させました…」
キョン「迅速ですね…流石森さん…」
森さん「と、ところでキョン君、私が魔法少女ってこと、他の人には内緒で…特に機関とか…」
キョン「あぁ、そういうタイプの…いいですよ」
森さん「ほっ…約束ですからね?」
キョン「二人だけの秘密ができましたね」
森さん「そっ…そそ、そう、ですね…」ドキドキ
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:18:47.02 ID:0z7YtCu20
闇医者「…う」
闇医者「ここは…って、臭っ!寒っ!」
闇医者「ゴミ捨て場…鬼か…あの女…」
闇医者「ん…?」カサ
闇医者「額にメモが…なになに」
闇医者「えー、『お金は払います 喋ったらヒドイですよ』…」
闇医者「…何ちゅう女だ…」
闇医者「ツバメ君…女難の相が出ているぞ…」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:21:24.31 ID:0z7YtCu20
森さん「……はぁあああ…」
キョン「とんでもない事になりましたね…」
森さん「ええ…もう…ホントに…」
キョン「しかし1週間…でしたっけ?律義に期限を指定してましたね」
森さん「ええ…ここは大人しく従って、ウチから出ないでくださいね…?」
キョン「はあ…じゃあその間は森さんと同棲ですか」
森さん「そうですね…」
森さん(……)
森さん(…?)
森さん(どうせい…?)
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:25:07.39 ID:0z7YtCu20
森さん(どうせい……)
森さん(同棲…一緒に住むこと…)
森さん(え?誰が?)
森さん(えっ?キョン君が!?)
森さん(私の部屋で!?)
森さん(ええっ!?そんな、だって、やだ、まだ心の準備が…!)
キョン「森さん?」
森さん「ひゃいっ!?」
キョン「しばらくの間、ご厄介になります」ペコリ
森さん「こっこちらこそ…ふっ…ふつつつつかものですが、よろしくお願いしますでございますで蹌踉…」フカブカ
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:31:25.25 ID:0z7YtCu20
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
森さん「…………」
キョン「…………」
森さん(ああ…何…この沈黙…)
森さん(ううう…耐えられない…キョン君…何とか言ってください…)
森さん「……」チラ
キョン「…コホン」
森さん「…!!」サッ
森さん(すごく居心地悪そう…なんでですか…?)
キョン「……」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:36:07.92 ID:0z7YtCu20
森さん「~~~っ」ソワソワ…
森さん(あああ…ダメ…どうしたらいいんでしょう…?何か話さなきゃ…ええっと、えーと…)
キョン「あの、森さ
森さん「キョン君!!!」
キョン「はい」
森さん「キョン君…」
キョン「何か」
森さん「あの~、えっとぉ…」
キョン「?」
森さん「あの、あそだ、ごはん!ごはんにしましょう!」
キョン「はぁ…」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:41:15.39 ID:0z7YtCu20
森さん「今から作りますから、待っててくださいね!」
キョン「はい」
森さん「腕によりをかけて作りますから!」
キョン「はぁ…」
森さん(やった!この調子で何とかしのごう…)
森さん(ええっと、食材、食材…)ガパ
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:43:43.58 ID:0z7YtCu20
森さん(卵と鳥肉…ネギ…親子丼コースですね)
森さん「…」
森さん「はっ!!」
~~~~~~~~ホワンホワン~~~~~~~~~~
わたし「どうですか?」
キョン君「森さんの腕によりをかけて作った料理って親子丼のことですか…」
わたし「えっ」
キョン君「なーんか拍子抜けしちゃったなぁ」ヘッ
わたし「えっ」ウルウル
キョン君「凄い御馳走を期待してたのになぁ…」
わたし「ええ~っ!?だってぇ~っ」ウルウルウルウル
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
森さん「……」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:46:40.37 ID:0z7YtCu20
森さん(いやいや、それは無いです)
森さん(ありえないですねそれは)
森さん(キョン君がそんな酷いこと言うはずがないですよ、うん)
森さん(キョン君はそんなこと言う子じゃありませんよバカらしい)
森さん(…言う子じゃないです…)
森さん(…………)
森さん(言う子じゃないけど思うかもしれないッ……!!!)クラッ
森さん(いや、それでもそう思う確率は低いですよ?)ググ…
森さん(九分九厘、思わないはずです)ハァ、ハァ…
森さん(…………)
森さん(一厘は…思うのかも…)ヘタリ…
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:47:25.15 ID:0z7YtCu20
森さん「キョン君」
キョン「はい」
森さん「おすし取りましょう、おすし」
キョン「はぁ」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:51:38.49 ID:0z7YtCu20
キョン「ごちそうさまでした…いや、恥ずかしながらウニって初めて食べましたよ(※)」
森さん「喜んでもらえて幸いです」
キョン「ふう…腹いっぱいだ…」
森さん「お茶、如何ですか?」
キョン「あ、頂きます」
森さん「~♪」コポコポ…
キョン「森さん」
森さん「なんですか?はい、お茶どうぞ」
※、当然森さんは特上を注文したのだ!見栄っ張りなのだ!
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:55:42.07 ID:0z7YtCu20
キョン「あ、どうも…えっと、気を遣わせちゃってすみません」
森さん「え?」
キョン「ホラ、手がこのザマですからね…正直食事はどうしたもんかと悩んでたんです」
森さん「あ…ああ、いえ、別にそんな…」
キョン「流石ですね、ホントに…気配りが行き届いてる」
森さん「うふふ…」
森さん(ああ…気付かなかったくせに…なんて小さい人間なのかしら…私って女は…)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:03:07.27 ID:0z7YtCu20
森さん「それでは、片づけてきますから、お寛ぎくださいね?」
キョン「はい…あぁ、そう言えば森さん」
森さん「はい、なんでしょうか?」ニコ
キョン「さっきから気になってたんですが…」
森さん「はぁ」
キョン「いつまで変身してるんですか?」
森さん「え?」
森さん「………」
森さん「……ッ!」ボッ
森さん「きき、着替えてきます…」コソコソ
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:07:54.26 ID:0z7YtCu20
森さん(うわああ…だから出前のお寿司屋さん、変な顔してたんだ…)ヌギヌギ
森さん(先生を外に捨てに行った時も…うあー…)
森さん(あー、ダメ…何か全部カラ回りしてばっかり…)
森さん(ここらで気持ちを切り替えて、もっと大人の余裕を取り戻さなくては…)
森さん(キョン君を幻滅させたくない…)
森さん(………)
森さん(私って、こんなに見栄っ張りだったっけ…?)
森さん(いけないいけない…落ち着きを保っていきましょう…)
森さん(別に取り繕う必要なんてないんですから…)
森さん(……)
森さん(でもジャージはやめとこう…)
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:37:50.27 ID:0z7YtCu20
森さん「失礼しました…」
キョン「お、普段着もお似合いですよ」
森さん「うふふ…ありがとうございます」
(~♪)
キョン「あー…何か一息つきましたね…」
森さん「そうですねぇ」
キョン「あの、ちょっといいですか?」
森さん「はい、何でしょう?」
キョン「俺はどこで寝ればいいですかね」
森さん「え……あ…」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:45:03.57 ID:0z7YtCu20
30分後…
キョン「お断りします!」
森さん「遠慮なさらないでください!」
キョン「遠慮なんかしてませんて!俺はこのソファで寝ますから!」
森さん「いーえ!私がここで寝ます!キョン君がベッド使ってください!」
キョン「解ってくださいよ!女性をソファで寝かせて自分はベッドとか許せないんですよ!俺は!」
森さん「だから私の事は気にしないでって言ってるじゃないですかぁ!」
キョン「だからそういう問題じゃ…じゃあ一緒に寝ますか?」
森さん「ホント気になさ…ひぇっ!?」ボッ
キョン「隙ありっ」ササー
森さん「あっ!キョン君、いいですから、私ここでいいですから!」グイグイ
キョン「いたたた森さん痛いやめて」
森さん「あっ……もぉ~…」
森さん「はぁ...キョンさん...」その2
続きます
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