スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
女盗賊「女騎士のくせにこんなデカくてやらしいモノぶらさげちゃって」-2
続き
女騎士「………」
女盗賊「なによ、さっきから難しい顔して。ほんとにこのふんどしに愛想尽かした?」
忍者「………」
女騎士「いや、城の御触れについて考えていた」
女盗賊「御触れ?最下層まで探索をしたものに褒美をとらすってヤツ?」
女騎士「うむ。冒険者だけでなく兵士、騎士、一般市民まで対象とされている」
女盗賊「あんたも騎士だものね。…そういや、なんであんたここに来たの?なんか欲しいもんでもあったの?」
女騎士「自分自身を鍛えるためと国を思ってだ。金に興味はない」
女盗賊「ふぅん、さすが騎士様。御志が高いことでございますねぇ」
女騎士「茶化すな。…話を戻すぞ?御触れの目的はひょっとして此処ではないか?」
女盗賊「最下層ってこと?」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 03:27:23.17 ID:/alqoLNYO [11/62]
女騎士「あぁ、そうだ。御触れに探索の目的は書かれていなかっただろう?」
女盗賊「まぁ、確かに妙な感じよね。調べてくるだけでご褒美貰えるなんて」
女騎士「ひょっとしたら国王、大臣はこの遺跡のことを知っていたのかもしれんな」
女盗賊「で、自分らで行くのは怖いからあたしらに行けって?ふざんじゃないわよ!」
女騎士「不敬なことを言うな。どの程度の利益があるかもわからないのに、大規模に兵士などは投入できん」
女盗賊「行くなら個人で準備して行けって?汚いわねぇ…だからお偉いさんは嫌いよ!」
女騎士「まぁ…私も思う所が無いわけではないが…」
忍者「………」
女盗賊「…なによ?今大事な話をしてるんだけど?」
忍者「…何度も言うが、拙者はきたなくないからな?」
女盗賊「あんたのことじゃないって言ってんでしょ!しつこいわね…あんたトラウマでもあんの?」
忍者「…いや、別に」
女盗賊「だったらいちいち話に首突っ込まないでよ!」
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 03:40:41.26 ID:/alqoLNYO [12/62]
忍者「…妙だ」
女盗賊「何がよ?さっきの話?」
忍者「…違う。この階層になんの気配もないことだ」
女盗賊「確かにそうね。上はあんだけ魔物が徘徊してたっていうのに…」
女騎士「魔物が入って来れない仕掛けでもあるのか?」
女盗賊「あの昇降機使う脳みそ無いだけじゃないの?」
女騎士「ふむ、なるほど…確かに鍵もかかっていたしな」
忍者「…これを見ろ」
女盗賊「…足跡ね。かなりでかい…巨人族かしら?」
忍者「…まだ新しいうえ、土でついた跡だ」
女盗賊「他にも入口あるのかしらね?でも気配が無いんで…あれ?」
女騎士「…何かあるのか?この階層…」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 03:55:47.42 ID:/alqoLNYO [13/62]
忍者「………」
女騎士「…どうする?このまま進むか?」
女盗賊「此処まで来て手ぶらでなんか帰れないわよ!」
女騎士「…変な人形は手に入れたがな」
忍者「…うむ。拙者は割と満足」
女盗賊「あんたが満足してもこっちが満足しないわよ!収穫がふんどし用の抱きまくらだけなんてあたしはぜったい嫌だからね!?」
女騎士「また命を落としても知らんぞ?」
女盗賊「うっ…で、でもお宝に危険はつきものだもの…!」
女騎士「見上げた根性だな…そうまでして宝が欲しいのか…」
女盗賊「当たり前でしょ!?」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 04:04:19.58 ID:/alqoLNYO [14/62]
忍者「…では進むんだな?」
女盗賊「い、いざとなったら守ってね?」
忍者「………」
女盗賊「ちょっと、聞いてんの!?」
忍者「…守るものが貧乳ではな…やる気がでない」
女盗賊「うっさい!いいからあたしのこと守んなさいよ!」
女騎士「落ち着け。さすがにそれは無茶苦茶だ」
女盗賊「わ、わかってるわよ!それくらい!」
忍者「…では行こう」
女騎士「そうだな。いつまで話しているわけにもいかん」
女盗賊「ちょっ…!た、タンマ!やっぱり待って!まだ心の準備が…」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 04:18:53.64 ID:/alqoLNYO [15/62]
忍者「…だいぶ奥まで来たはずだが…」
女騎士「特に変わった様子は無いな」
女盗賊「あたしの覚悟はなんだったのよ…!」
忍者「…しかし複雑な回廊だ」
女盗賊「見てよこれ!地図がこんなになっちゃってるし…」
女騎士「まるで迷路だな…」
女盗賊「部屋もほとんど無いし…はぁー…スカかなぁ、ここ」
忍者「……ぬ」
女盗賊「何!?なんかめぼしいの見つけた!?」
女騎士「待て…なんだあれは…?」
忍者「…魔物の死体か?」
女盗賊「うぁ…山になってんだけど…」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 04:30:44.71 ID:/alqoLNYO [16/62]
女騎士「…白骨化しているのがほとんどだが、この辺りのはまだ新しい…」
女盗賊「誰が集めてんのよ…寒気がしてくるんだけど…」
女騎士「人では無いだろう…此処は迷宮だぞ?」
忍者「……ぬ」
女盗賊「今度は何よぉ…?」
忍者「…人の死体もあるな」
女盗賊「ちょっとやめてよ!…それマジで言ってんの!?」
女騎士「…急所を一撃か…良い腕だ。見た所冒険者のようだが、入口の靴跡の連中か?」
忍者「…おそらく」
女盗賊「あーもう!さっさと帰ろうって!!人を襲うってことはあたしらまで狙われるってことでしょ!?」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 04:48:27.75 ID:/alqoLNYO [17/62]
女騎士「そうだな…此処は危険だ。ひとまず帰還しよう」
女盗賊「まったく…覚悟を決めて探索した結果がこんな気味の悪いの見せられただけなんて…最悪よ!」
忍者「………」
女盗賊「何してんのよ、早く行くわよ?」
忍者「…この遺体拾って行こうかな?…とな」
女盗賊「ほっときなさいよ、そんな奴ら!どうせ仲間にもなってくれないんだから!」
女騎士「…慈愛の心のかけらもないな」
女盗賊「あたしはさっさと出たいのよ!無駄な時間くってたらあたしらまでそいつらの仲間入りでしょ!?」
女騎士「それはそうだが…まぁいい、報告がてら他の冒険者に回収を頼もう。おそらく間に合うはずだ」
女盗賊「あたしらを出し抜こうとした奴らなんか知ったこっちゃないのに…じゃあ、今度こそ帰りましょ?」
コツン…
忍者「……?」
女盗賊「…今度は何よ!?いい加減にしないとぶん殴…」
コツン…
女騎士「遅かったようだな…」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 05:00:23.42 ID:/alqoLNYO [18/62]
人形A「………」コツコツ…
人形B「………」コツコツ…
女盗賊「…人形?何あれ…動いてるの?」
女騎士「…どういう原理なんだろうな?」
女盗賊「んなことあたしに聞かないでよ!?」
人形A「………」コツコツ…
人形B「………」コツコツ…
女騎士「そうだな。バラしてみなければわかるまい…来るぞ!」
女盗賊「ヤダヤダ!!ちょっとタンマ…」
がきーん
忍者「………」シュタッ!
※人形A は首を落とされた!※
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 05:10:36.09 ID:/alqoLNYO [19/62]
女盗賊「ふ、ふんどし!…あんたやるじゃない!」
忍者「………」ジリッ…
人形B「………」
女騎士「よし!残るは一体だ!こいつを倒せば…」
忍者「…逃げるぞ」
女盗賊「なんでよ?また首ぱーんてしてきてよ?」
忍者「…あの数は無理」
女騎士「何処に隠れていたんだ?」
人形C「………」
人形D「………」
人形E「………」
女盗賊「…もうやだぁ!あっち行ってよ!!」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 05:24:01.07 ID:/alqoLNYO [20/62]
女騎士「今だ!走れ!」
女盗賊「言われなくたって走るにきまってるでしょ!?」ダダ…
忍者「………」シュタタ…
女盗賊「こんなとこもうぜったい来ない!あと部屋にある人形燃やしてやるからね!?覚えてなさいよ!?」
女騎士「人形相手に無駄口を叩くな!舌を噛むぞ!?」
人形B「………」コツコツ…
人形C「………」コツコツ…
人形D「………」コツコツ…
人形E「………」コツコツ…
・
・
・
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 05:29:51.56 ID:/alqoLNYO [21/62]
女盗賊「はぁはぁ…もう追っては来ないみたいね…」
女騎士「らしいな…はぁはぁ…」
忍者「…どうやらあの場所付近のみが行動範囲らしい」
女盗賊「…なんでそんなこと解るの…よ?」
人形「………」ぷらーん…
忍者「…あの人形ども途中で引き返していったからな。おそら『きゃああああ!?』
女騎士「…なんだ?ひょっとしてまだいたの…か?」
人形「………」ぷらーん…
忍者「…いや、それらしい気配は『きゃああああ!?』
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 05:39:59.20 ID:/alqoLNYO [22/62]
女騎士「そ、そそいつは!?」
忍者「……ぬ?」
女盗賊「なんであんたそんなもん背負ってんのよ!?」
忍者「…これは拙者の夜の供だが…」
女騎士「しょ、正気か!?…動いてはいないようだが…正気か!?」
女盗賊「ふざけんじゃないわよ!?襲われて殺されかけたってのにまだそんなこと言ってんの!?あんたどういう神経してんのよ!?」
忍者「……?」
女騎士「…豪胆を通り越してもはや馬鹿にしか思えん…」
女盗賊「思えんじゃなくて完全な馬鹿でしょ…心臓に悪いったらありゃしないわよ!!」
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 05:49:40.43 ID:/alqoLNYO [23/62]
女盗賊「離しなさいよ!こんなもの即刻灰にしてやるわ!」
忍者「嫌でござる!嫌でござる!」
女騎士「…また妙な駄々を…動いていないとは言え危険過ぎる。処分すべきだ」
忍者「…できぬぅ…!」
女盗賊「離しなさいって…いうの…よっ!!」バッ!
忍者「…ッ…不覚!」
ゴツン!
女盗賊「…はぁはぁ…あとで新しい人形買ってあげるから我慢しなさい!この馬鹿!」
人形「………」ヴン…
女騎士「さてこれをどうするかだが…」
人形「…%#£%…★§@¥&…」ヴン…ヴン…
女騎士「お、おい…まさか…」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 06:00:05.96 ID:/alqoLNYO [24/62]
女騎士「離れろ!…コイツ…動くぞ!?」バッ!
女盗賊「え?ちょっと、それどういうことよ!?」ババッ!
女騎士「しらん!とにかく離れろ!一体なら仕留められるはずだ!」
女盗賊「わ、わかった!…あ!」
人形「………」ムクッ…
忍者「…ほぅ」
女盗賊「あの馬鹿何やってんのよ…!」
女騎士「リーダー!」
忍者「……?」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 06:07:01.25 ID:/alqoLNYO [25/62]
人形『…言語解析終了…声紋登録をお願いします…』
忍者「…何?」
人形『…声紋登録終了…お名前の登録をお願いします…』
忍者「…忍者だが?それがどうした?」
人形『…マスター名『忍者』様、登録終了…通常モードで起動します…』ヴン…
女盗賊「…あいつなにやってんの?」
女騎士「わからん…襲ってくる様子はないが…」
人形「………」キュウウン…
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 06:24:56.01 ID:/alqoLNYO [26/62]
女盗賊「…ひょっとして今なら殺れる?」
女騎士「あぁ、私も同じことを考えていた」
女盗賊「OK。行くわよ!」ダッ!
女騎士「…あぁ」ダッ!
人形「…は…」ギシッ…
女盗賊「うわぁあ!?」
女騎士「…気づかれたか!?」
人形「初めましテ。忍者様」
女盗賊「…しゃ、しゃべった…!」
人形「製造番号T-800-5。自動人形でございマス」
女騎士「…なんだ?何がどうなっているんだ?」
自動人形「なんなりト、お申し付けくだサイ」
忍者「………」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 16:19:56.58 ID:/alqoLNYO [28/62]
酒場
女盗賊「…面白くない」
親父「お宝手に入れたんだろ?何が面白くないんだよ?」
女騎士「宝かどうかはわからんが珍しい物だとは思う…」
自動人形「忍者様、お乳をお持ち致しましタ」
忍者「…うむ。よきにはからぇい」
女盗賊「だってあれってお宝の独り占めでしょ!?あたしらで見つけたってのにあいつにだけしか従わないのよ!?売っ払らおうにもふんどしが泣きつくし…」
女騎士「登録がどうとか言っていたからな…主として認識されたのがリーダーだったんだろう」
親父「…あれが人を襲う人形ねぇ…継ぎ目を見せてもらわなきゃ、信じられなかったぜ」
女盗賊「しかもッ!!動かしてあげたのはあたしなのよ!?なんで拾っただけのあいつに懐くのよ!」
女騎士「頭から地面に落としただけだろうに…」
女盗賊「関係ないわよ!…ちょっと、デク人形!」
自動人形「………」ツーン
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 16:32:49.30 ID:/alqoLNYO [29/62]
女盗賊「シカト…!!あったま来たわ!!あんたスクラップにしてやるからね!?」ガタッ!
親父「お、おい!喧嘩は勘弁してくれよ…店が…!」
女騎士「落ち着け。あれが今回の唯一の収穫なんだぞ?壊してどうする?」
女盗賊「一文にもならないのに!?掃除用品でも持ってきた方がマシだったわ!!」
忍者「…ふっ…お代わりを頼む」
自動人形「かしこまりましタ」
女盗賊「…あんのふんどし野郎ォ…!これみよがしに…あんたもなんであんな馬鹿に従ってんなよ!?このうすらトンカチ!!」バシッ!
自動人形「……!」
女騎士「おい、やめろ。壊れて暴れたりしたらどうする?」
親父「あ、暴れる!?嬢ちゃん!やめてくれ!店が…」
女盗賊「嬢ちゃんいうなぁ!!…暴れるなら願ったり叶ったりよ!そうなったらぶっ壊してあげるんだから!…何とか言いなさいよ、デク人形!」バシッ!バシッ!
自動人形「…!…!」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 16:49:04.99 ID:/alqoLNYO [30/62]
自動人形「攻撃されましタ。忍者様、反撃の許可をお願いしマス」
忍者「…ダメだ。仲間を攻撃するな」
女盗賊「盗賊ナメんじゃないわよ!?ふざけた態度とってると解体してでも金に換金してやるからね!?」
自動人形「関係を認識、登録しましタ。喧嘩の許可をお願いしマス」
忍者「…ダメだ。店に迷惑がかかる」
女盗賊「なにこそこそ話てんのよ!?聞いてんの!?」
自動人形「状況を把握しましタ。口喧嘩の許可をお願いしマス」
忍者「…それならいいかな」
自動人形「ありがとうございマス。…うるさいわネェ!?あたしがなにしようと勝手でショ!?ひがんでんじゃないわヨ!つるぺた!!」
女盗賊「な…!?」
忍者「…ぶふぉ!?」
自動人形「忍者様、お乳ガ…」フキフキ…
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 17:04:08.50 ID:/alqoLNYO [31/62]
女騎士「ほぅ…賢いなあの人形」
親父「…喧嘩は勘弁してくれよ…」
女騎士「どうやら口論によって反撃するらしい…まぁ、騒がしいのは勘弁してくれ」
親父「ならいいが…ほんとかよ…?」
女騎士「しかし何処かで聞いたような罵倒だが…学習でもしてるのか?」
女盗賊「あんた誰にんな口聞いてんのよ!?今度はぶん殴るわよ!?」
自動人形「やれるもんならやってみなさいヨ!!壊れて暴れたって知らないからネ!?」
女盗賊「ぐっ…あんた命の恩人を脅そうっての!?」
自動人形「あたしに命なんかないわヨ!!あんた馬鹿じゃないノ!?」
女盗賊「ものの例えでしょ!?動かしたのはあたしなんだからね!?」
自動人形「起動の時のことなんか覚えてるわけないでショ!?叩かれたのは覚えるけどネ!!」
女盗賊「うっ…く、口の減らないデク人形ね…!」
忍者「………」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 17:29:21.83 ID:/alqoLNYO [32/62]
飲んだくれ戦士『おい、どうした?ちっこい嬢ちゃん。息切れか?』
女魔術師『ちょっと!煽んないでよ、キーキー五月蝿くてしかたないわ…』
女盗賊「うっさいわね!見せもんじゃないのよ!?黙ってなさいよ!」
飲んだくれ戦士『おぉ、怖ぇ怖ぇ…』
女盗賊「いちいちムカつくわね…!髭もじゃ!後で覚えてなさいよ!酷いんだからね!?」
飲んだくれ戦士『おぅ、やってみな!がはは!』
女魔術師『だからやめてって言ってるでしょ?あんな変態パーティー相手にしないでよ、恥ずかしいわね…』
自動人形「侮辱を確認しました。口論の許可をお願いしマス」
女騎士「結構攻撃的だな、コイツ…」
忍者「………」
女盗賊「このふんどし野郎と一緒にするなぁ!!」
・
・
・
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 17:46:38.28 ID:/alqoLNYO [33/62]
女盗賊「ちきょう…あのクソ女魔術師…誰が変態よ、ばかやろ~…」
女騎士「…よく飽きもせず、毎回潰れることだな」
女盗賊「うっさい…ほっときなさいよ~…っく」
自動人形「………」
女騎士「今回は運び手がいるから構わんが…すまんな人形」
自動人形「………」
女騎士「…リーダー以外にはとことん無関心だな」
女盗賊「…うー…ってかなんでこのクソ人形におぶさってるの~?…コイツめ~」バシッ!
自動人形「……!」
女騎士「運んでもらっているのになんという態度…まぁ、いつも似たようなものか…」
自動人形「忍者様…」
忍者「…我慢しろ」
自動人形「…かしこまりましタ」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 18:07:37.87 ID:/alqoLNYO [34/62]
女盗賊「…頭痛い…」
女騎士「いつも通りだろう?」
女盗賊「なんで飲んでるときは気持ち良いのに後でこんな地獄が待ってるのよ…」
女騎士「良薬も飲み過ぎれば毒と言うことだ。少しは学習しろ…毎回言ってるだろう?飲み過…」
女盗賊「朝っぱらから説教は勘弁してよ…」
女騎士「…やれやれ」
忍者「…では行こう」
女盗賊「はぁ?なんでよ?最下層まで探索したんでしょ?あとはご褒美貰っておしまいじゃない」
女騎士「あの階は最下層ではないらしい」
女盗賊「はぁ!?」
女騎士「昨日報告したんだが、探索を続けるよう言われた。もちろん褒美は無しだ」
女盗賊「…もう…ふざけんじゃないわよ…まだ下があるっての?」
女騎士「…のようだな」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 18:21:45.65 ID:/alqoLNYO [35/62]
女盗賊「で?」
自動人形「………」
女盗賊「なんでコイツまでいるのよ?」
女騎士「リーダーについて来るんだ。仕方ないだろう?」
女盗賊「王宮で良い金で引き取ってくれるんじゃないの?」
女騎士「リーダーの言葉以外、言うことをきかんのだから無理だ。リーダーも手放そうとしないしな」
女盗賊「変態ふんどしのことなんか知らないわよ…勝手に献上でもなんでもすればよかったじゃない」
女騎士「下手に引き離して暴れられたら私達に罪が被せられる。無理だ」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 18:27:00.52 ID:/alqoLNYO [36/62]
女盗賊「なんでよ?コイツが勝手に暴れるんだから関係ないでしょ?」
女騎士「その後、私達の所に戻って来てみろ、我々が先導した風にしか見えん」
女盗賊「…もう!なんで手放さないのよ!この馬鹿は!」
忍者「…拙者の夜の供ゆえ」
女盗賊「はぁ…もういいわよ!勝手にしなさいよ!」
自動人形「頑張りマス」
女盗賊「はぁ?」
自動人形「よろしくお願いしマス」ペコッ
女盗賊「昨日と態度が全然違うんだけど…なんか企んでんの?コイツ…」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 18:48:02.33 ID:/alqoLNYO [37/62]
女騎士「確かに様子が違うな。…おい人形」
自動人形「………」ツーン
女騎士「…おい」
自動人形「………」ツーン
女盗賊「相変わらずのシカトっぷりじゃない?…ねぇ、ちょっと」
自動人形「なんでショウ?」
女盗賊「え?いや、なんでもないけど…」
自動人形「そうですカ」
女騎士「どういうことだ?…おい」
自動人形「………」ツーン
女騎士「………」
女盗賊「あらまぁ…ひょっとしてあんたはぶられてんじゃない?」
女騎士「…おい、やめろ。おい」
自動人形「………」ツーン
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 19:00:59.05 ID:/alqoLNYO [38/62]
女騎士「………」
女盗賊「何もそこまで落ち込まなくても…ほら、元気出しなさいよ」
忍者「……?」
自動人形「………」
忍者「…??」
女盗賊「あんたは何してんのよ?人形におかしなとこでもあんの?」
忍者「…ぼたんは無いようだが…」
女盗賊「…ボタン?」
忍者「…つん、でれの切り替え出来るのではないか、とな」
女盗賊「つんでれ?…まぁいいわ、多分ボタンなんて無いと思うわよ?って言うかボタンですべて解決出来ると思ってんの?」
忍者「…違うのか?」
女盗賊「違うに決まってるでしょ!?あんたどれだけ迷宮の押しボタンに毒されてんのよ!?」
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 19:43:55.22 ID:/alqoLNYO [40/62]
女盗賊「でもさぁ、またあそこに行くの?」
女騎士「…そこしか道があるまい」
女盗賊「嫌よ!またコイツと同じ顔した奴らに追っ掛けられるでしょ!?」
自動人形「?」
女盗賊「コイツと勘違いして話し掛けたらバッサリとか洒落にもならないわよ!」
女騎士「私は問題ない。…どうせ応えて貰えないしな」
女盗賊「なに拗ねてんのよ…いい加減機嫌直してってば」
忍者「……!」
※何者かと遭遇した!※
オーガ×2
ウルフマン×1
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 19:50:34.69 ID:/alqoLNYO [41/62]
女盗賊「まったく、空気読みなさいよ!今話してる最中でしょうが!!」
忍者「………」シュタタ…
女騎士「魔物にそんなこと言ってもな…」ダダ…
女盗賊「わかってるわよ!」ダダ…
※女盗賊はダガーで切りつけた!※
※4回ヒットしてウルフマンに52のダメージ!※
自動人形「………」
女盗賊「あんたもぼーっとしてないで戦いなさいよ!?」
自動人形「了解しました」タタ…
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 19:55:02.98 ID:/alqoLNYO [42/62]
自動人形「………」がきーん
※自動人形 は力いっぱい殴りつけた!※
※10回ヒットしてウルフマン に538のダメージ!※
※ウルフマン は首を落とされた!※
女盗賊「………」
女騎士「…凄まじいな」
忍者「………」がきーん
※忍者 は手刀を繰り出し……
・
・
・
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 20:05:15.69 ID:/alqoLNYO [43/62]
女盗賊「ぜーったい!ぜぇーったい嫌よ!?…今の見た!?」
女騎士「…あぁ」
自動人形「………」
女盗賊「あの人形、オーバーキルしてさらに首まで跳ね飛ばしたわよ!?しかも素手で!!」
忍者「…拙者も素手だが」
女盗賊「そんなことどうだっていいのよ!?問題は今からあんなヤツがうじゃうじゃいる所に行かなきゃなんないってことよ!!」
女騎士「勝てる気がしないな…まさかあれほどとは…」
忍者「………」
女盗賊「あたしはぜったい行かないからね!?」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 20:12:16.76 ID:/alqoLNYO [44/62]
女騎士「…ここまで来て諦めるのか?」
女盗賊「命は大切でしょ!?お金があっても命がなきゃ使えないじゃない!」
女騎士「確かにそうだが…」
女盗賊「もう帰る!もう帰るー!」
忍者「………」
※宝箱だ。罠と鍵が掛かっている。…開けますか?※
忍者「……?」ガチャガチャ
自動人形「お任せくだサイ」
ドガッ!
※おおっと!テレポート!※
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 20:20:57.81 ID:/alqoLNYO [45/62]
自動人形「………」
忍者「………」
女盗賊「あ・ん・た・た・ちぃ!!揃いも揃ってなにやってんのよ!?」
忍者「…いや、拙者は…」
女盗賊「黙りなさい!」
忍者「………」
女盗賊「なんで宝箱に罠掛かってるのにあたしに相談しないのよ、あんたは!?」
忍者「…拙者も罠外せ…」
女盗賊「黙りなさいって言ってんのよ!このふんどし野郎!」
忍者「………」
女騎士「…ざっと見た感じだが、来たことがないエリアのようだ」
女盗賊「どーすんのよ!?知らない場所に飛ばされて…ああ、もう!ここどこよぉー!?」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 20:29:36.16 ID:/alqoLNYO [46/62]
女騎士「階層まで移動したわけではないし、知ったいる場所に辿り着ければ帰れるだろう」
女盗賊「まったくもう!ふざけんじゃないわよ!テレポートとかにひっかかるなんて…!」
女騎士「場所を移動させられるだけじゃないのか?」
女盗賊「馬鹿言わないでよ!壁の中に飛ばされてみなさいよ!?※いしのなかにいる!※とかなって消滅よ!?消滅!?」
女騎士「………」
忍者「…何故、拙者だけ…」
女盗賊「うっさい!黙れ!もう何もすんな、馬鹿忍者!」
忍者「………」
自動人形「鍵が掛かっていマス」ガチャ!ガチャ!
女盗賊「あんたもよ!デク人形!」
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 20:39:14.71 ID:/alqoLNYO [47/62]
女盗賊「はぁ…疲れる…」カチャカチャ…
女騎士「怒鳴り散らす相手が2人に増えたからな。大変だろう」
女盗賊「自覚ないのか惚けてんのか知らないけど、あんたにも十分つっこんでるからね?わかってんの?」カチャカチャ…
女騎士「…そんなはずは…いやまさか私が…」
ガチャリ…
女盗賊「…はぁ…開いたわよ」
忍者「…では行こう」
自動人形「かしこまりましタ」
女盗賊「今度は問題起こさないでよね!?わかったわね!?」
忍者「…あぁ、わかっている」
自動人形「わかりましタ」
女盗賊「くっ…まったく信用できないわ…!」
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 21:03:30.23 ID:/alqoLNYO [48/62]
忍者「…行き止まりか」
女騎士「というか落盤で通行出来なくなっているな…地図は?」
女盗賊「ちょっと待って…えーとね、はい」
女騎士「…ふむふむ…ここがそうじゃないか?」
女盗賊「あぁ、前に落盤で通れなかったとこ?じゃあ今は反対側に…ってことは…」
女騎士「閉じ込められた可能性が出てきたな…」
女盗賊「また閉じ込められたの!?もうやだぁ…これも全部あんたらのせいだからね!?」
忍者「………」
自動人形「………」
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 21:09:32.33 ID:/alqoLNYO [49/62]
女盗賊「何黙ってんのよ!?なんかあたしらに言うことがあんでしょうが!?」
自動人形「ご主人様?」
忍者「…ひすてりーというやつだ。ほっておけばそのうち収まる」
女盗賊「あんた全然反省してないでしょ!?毎回巻き込まれるこっちの身になってみなさいよ!?」
忍者「…すまん?」
女盗賊「…もういいわ…いちいちつっこむ体力が勿体ない気がしてきた…」
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 21:19:10.73 ID:/alqoLNYO [50/62]
女騎士「さて、どうしたものかな…」
女盗賊「この岩どけてくしかないんじゃない?」
忍者「…崩れたりして下敷きになれば遺体の回収はとてもではないが無理だ」
女盗賊「…うっ…じゃ、じゃあどうするのよ?」
女騎士「迂回路を捜すしかあるまいな…」
女盗賊「そんなのあるの?一本道だったじゃない?シークレットドアとか?」
女騎士「…可能性は低いが周辺を調べるしか無いだろう?岩盤をどけるのは最後の手段だ」
女盗賊「…はぁ…もう結果見えてそうだけどね…」
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 21:47:33.19 ID:/alqoLNYO [51/62]
女騎士「…残るは最初の部屋だけだな」
女盗賊「やっぱり岩盤どけるしかないんじゃないの?」
女騎士「お前な…簡単そうに言うが、どれだけの距離が埋まってるかもわからんのだぞ?」
女盗賊「はいはい…でも何にもないじゃない。向こうは掘ればいつかは繋がるんだもの。あたしはそっちのがいいわ」
自動人形「汝、我の前に千恵を示せ」
女騎士「…何?」
自動人形「………」ツーン
女盗賊「あら?さっきの扉の反対側…文字が書いてある…」
自動人形「ハイ」
女騎士「………」
女盗賊「…出るんじゃなくて、入る方が正しい道順だったのかしらね?」
女騎士「…こんな時まで無視は無いだろう…」
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 21:59:38.92 ID:/alqoLNYO [52/62]
忍者「…?」
女盗賊「何か見つかった?」
女騎士「…何か奉ってあるようだな」
女盗賊「何かしらね、これ?…人面獣身の像?」
女騎士「スフィンクスか?」
女盗賊「スフィンクス?」
女騎士「魔物ではあるが、知恵の神としても崇められている…知恵あるものに栄光を与え、愚者には罰を与える」
女盗賊「扉の文字ね。…でもここただの部屋よ?魔物なんていないじゃない?」
女騎士「ふむ…もう少し調べてみよう。先に進む道があるかもしれん」
女盗賊「ちょっと希望が見えてきたかしらね」
忍者「………」
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 22:11:33.48 ID:/alqoLNYO [53/62]
女盗賊「で、今度は何したのよ!?」
忍者「………」
女盗賊「またわけわかんない所に飛ばされたんだけど!?」
忍者「…欲しくてな、この像」
女盗賊「…あ・ん・た・ね…!」
女騎士「まぁ、待て。今回は吉と出たようだぞ?」
女盗賊「…なんでよ!?」
女騎士「とりあえずあの場所からは出られただろう?」
女盗賊「あ!…ま、まぁ、それはそうだけど…またわけわかんない場所に…」
忍者「…ふっ…」
女盗賊「…何笑ってんのよ!?毎回毎回言うけど、ほとんどあんたのせいで問題が起こってんだからね!?」
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 22:25:33.07 ID:/alqoLNYO [54/62]
女盗賊「まったく…調子に乗ってんじゃないわよ!?たまたま運よく出られただけでしょうが!」ブツブツ…
自動人形「前方に大きな建造物がみえマス」
女騎士「うん?……見えんな。…どんな視力をしてるんだ?こいつは」
自動人形「………」ツーン
女騎士「…わかっていた、わかっていたよ…だがな…くっ…」
忍者「…神殿のようだ」
女盗賊「じゃあ、さっさと行くわよ!」
・
・
・
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 22:34:24.06 ID:/alqoLNYO [55/62]
忍者「………」
女盗賊「で、でかいわね…」
女騎士「こんな巨大なものがあの迷宮の何処に埋まっているんだ…?」
忍者「…では行こう」
自動人形「了解しましタ」
女盗賊「…あんたら驚くとか物おじとかしないの?スタスタ行っちゃうけどさ…」
女騎士「足踏みしても前には進まん。私達も行こう」
女盗賊「何か金めのものあるかしらねぇ…」
女騎士「罰が当たっても知らんぞ?」
女盗賊「罰が怖くて盗賊がやってられるかってのよ!」
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 22:50:56.30 ID:/alqoLNYO [56/62]
女盗賊「スカスカね…柱ばっかりじゃない?」
女騎士「神殿だからと言って価値がある装飾品があるとは限らん」
女盗賊「うぁ…やる気なくなるんだけど…」
女騎士「…まぁ、あったとしても、ここから出られないと換金もできないがな」
女盗賊「…あ」
忍者「…敵の気配は無いな」
女盗賊「そういや、ここから出られんの?」
女騎士「わからん…」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 23:06:06.29 ID:/alqoLNYO [57/62]
女盗賊「わからん…じゃないわよ!?すっかり忘れてたけど場所が変わっただけで閉じ込められてんのは一緒じゃない!?」
女騎士「そんなこと言われてもな…」
女盗賊「あぁ!!もうっ!!さっき出られたとか言うからっ…!!」
『これは騒がしい客人が来たものだな』
女盗賊「はぁ?うっさいわね!今それどころじゃないんだから黙ってない…よ!っ?」
忍者「…でかいな」
女騎士「…あ…あれがこの神殿の主か…!?」
スフィンクス『いかにも。我が…』
忍者「…いかにも。拙者が忍者だ」
女盗賊「あんたいきなり何言ってんのよ!?機嫌でも損なって襲われたらどうすんのよ!?」
忍者「…ふれーずを盗られてつい、な
女騎士「………」
女盗賊「…もうやだ…なんでこいつこんな馬鹿なのよ…」
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 23:15:14.64 ID:/alqoLNYO [58/62]
スフィンクス『………』
女盗賊「普通さぁ、こういう時って相手の出方を見るもんでしょ!?」
女騎士「同感だ…」
忍者「………」
女盗賊「あんだけでかいのよ!?ぜったい強いでしょうが!!あたしらじゃ相手にもなんないわよ!?」
忍者「………」
女盗賊「しゃべりたがってんだからしゃべらせればいいのよ!んで、適当に相槌うって話し合わせて、バイバイよ!分かる!?」
忍者「…ちっ…」
女盗賊「あ、今舌打ちしたでしょ!?文句があるなら口で言いなさいよ!態度悪いわね!あんたのそういう所が……」
スフィンクス『………』
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 23:21:39.63 ID:/alqoLNYO [59/62]
女騎士「そのくらいにしておけ、リーダーが泣きそうだ」
女盗賊「…ったく!しょうがないわね…もう世話掛けんじゃないわよ!?」
忍者「…貧乳のくせに…」
女盗賊「なんか言った!?」
忍者「…いや」
自動人形「………」
女盗賊「…ぜったいなんか言ったでしょ?あたしをごまかせると…何よ!?」
自動人形「先方がそろそろ話したがっていると思われマス」
スフィンクス『………』
女盗賊「あ」
女騎士「…そういえば…」
忍者「……ぬ?」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 23:36:23.97 ID:/alqoLNYO [60/62]
女盗賊「ご、ごめんなさいね?騒がしくしちゃって…あ!どうぞ自己紹介してちょうだ…ください」
女騎士「…もうどう繕っていいかわからんほどグダクダだ…」
忍者「………」
スフィンクス『…ふっ…なかなか面白い者達だな』
女盗賊「いえいえ…あ!スフィンクスさんもなかなかご立派な…」
女騎士「おい馬鹿!向こうにしゃべらせろ!」
女盗賊「…いやでもさ、ヨイショくらいしといた方が…
女騎士「お前の場合は話しの腰を折りそうなんだが…」
女盗賊「うっ…」
忍者「…すまん。続けてくれ」
スフィンクス『ふふふ…いや、気にするな。ここがこれほど賑やかなのも久しぶりだ』
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 23:41:33.34 ID:/alqoLNYO [61/62]
女盗賊「…案外良い人?」
自動人形「人ではないと訂正しマス」
女盗賊「うっさいわねぇ…言葉のあやってヤツでしょう?それくらいわかりなさいよ、馬鹿!」
女騎士「おい、やめろ。また脱線仕掛けているぞ?」
忍者「…賑わう?」
スフィンクス『かつて我は知恵の神と崇められ、巡礼に来るものも少なくなかった。しかし…』
自動人形「ご主人様、馬鹿にされたしタ。喧嘩の許可をお願いしマス」
忍者「…ダメだ」
自動人形「………」
スフィンクス『その…続けてよいかな?』
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 00:39:18.56 ID:/w9GTvcTO [1/63]
忍者「…続けてくれ」
スフィンクス『うむ。では…しかしからか?』
忍者「…そうだ」
スフィンクス『すまぬな。…しかし時と共に我の存在は忘れられ、今は此処に来るものなどおらぬ』
女盗賊「淋しいわね…あたしだったら堪えらんないわ…」
女騎士「お前から想像しさをとったら酒乱しか残らんからな…」
女盗賊「…あんただってあたしが話し掛けなかったら空気でしょ?人形にだって無視されちゃうしさぁ…?ぷぷっ」
女騎士「貴様…」
女盗賊「何よ?そっちが始めたんじゃない!」
スフィンクス『淋しがるわけではないが、この賑やかさが我は少しうらやましい。人が来なくなった此処は少々静か過ぎる』
忍者「………」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 00:52:21.05 ID:/w9GTvcTO [2/63]
スフィンクス『それでそなたらは何をしに此処に来たのだ?巡礼とは思えぬが…』
忍者「…てれぽーとで飛ばされてな、出口を捜すうちに…」
女盗賊「そうそう、この馬鹿がさ…あ、このデク人形もだけど…やらかしたのよ!」
忍者「………」
自動人形「………」
女盗賊「罠解除ならあたしに任せてっていっつも言ってるのに…!」
女騎士「…お前、向こうが話の解る相手と知ったらすぐそれか…」
女盗賊「うっさいわね…ちょっと愚痴言うくらいいいじゃないの!ねぇ?」
スフィンクス『…まぁ、少しくらいならば…』
女騎士「知恵の神ともあろう者がしくじったな…私は知らんぞ?」
スフィンクス『なに?』
女盗賊「あたしだってさ、一度くらいならそこまで怒んないわよ?でも二度、三度って続けられたら……」
・
・
・
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 01:05:13.31 ID:/w9GTvcTO [3/63]
女盗賊「この間なんかもね?また勝手にボタン押して……」
スフィンクス『………』
忍者「………」
女騎士「…ここまでとは思わなかった…いつもは酒で途中から潰れるが、今回は素面だからか…凄まじい」
忍者「…心なしかげっそりしたな」
女騎士「ぶっ通しで話し続けているからな…本来の目的忘れてるだろう、あいつ」
スフィンクス『…わかった…うむ…そなたも大変だな…うむ…はぁ…』
自動人形「いつまで続くのデス?」
女騎士「しらん。女盗賊に聞け」
自動人形「………」ツーン
女騎士「…話しが続かんのも辛いな…」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 01:23:48.64 ID:/w9GTvcTO [4/63]
スフィンクス『………』グッタリ…
女盗賊「はー…すっきりしたわぁ…やっぱり嫌なことはたまに吐き出さないとだめね」
女騎士「…大変だっただろう?…すまない」
スフィンクス『…身から出た錆だ。何も言うまい…』
女騎士「…そうか。では疲れている所悪いが本題に入らせてもらおう」
スフィンクス『うむ?』
女騎士「さっきも言ったように、私達は閉じ込められてしまってな。出口を教えてもらいたい」
スフィンクス『…よかろう。しかしただというわけにはいかぬ』
女盗賊「お金なら持ってないわよ?最近ろくな稼ぎがないもの」
忍者「…この像は渡せぬぞ?」
スフィンクス『そんなものはいらぬ』
女盗賊「じゃあ何が欲しいってのよ?あ!い、命とかは問題外だからね!?」
スフィンクス『我は知恵を司る者。故に道を知りたくば、なんじらの知恵を我に示すがよい』
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 01:34:58.15 ID:/w9GTvcTO [5/63]
忍者「……ぬ?」
女盗賊「知恵ねぇ…そういや知恵を示せとか扉にも書いてあったわね」
女騎士「神との知恵比べか…」
自動人形「………」
スフィンクス『願いが同じならば、そなたら全員で問いに答えることを許そう。我の問いに答えるか?』
女盗賊「…答えるしか道はないんでしょ?やってやるわよ!」
女騎士「さて、私の知識で何処まで答えられか…だが、やるしかあるまいな」
忍者「…待て」
女盗賊「なんでよ?これしか方法が無いのよ?なんで待たなくちゃなんないのよ?」
スフィンクス『なんだ?』
忍者「…拙者、願いがもうひとつある」
女盗賊「あんた急に何言い出すのよ?ここから出ることだけじゃ足んないっての?」
スフィンクス『…申してみよ』
忍者「…その…その谷間に挟まって見たい…!」
スフィンクス『…………え?』
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 01:58:10.66 ID:/w9GTvcTO [6/63]
女騎士「………」
女盗賊「………」
スフィンクス『…も、もう一度申してみよよ』
忍者「…拙者、そなたを一目見た時からその谷間にくぎづけにて候…」
自動人形「トップ約3.5mとアンダー2.7m。人間換算でEカップであると推測しマス」
忍者「…人ではまず叶わぬ全身で感じる乳の抱擁…ぜひとも『この変態ふんどし野郎!!』
女盗賊「…あんた何考えてんのよ!?」
忍者「…拙者は漢の夢を…」
女盗賊「ふざけてんじゃないわよ!!何が漢の夢よ!?頼むならもっとマシな願いにしてよ!?せっかく盛り上がって参りました!って空気台なしよ!?スフィンクスだって引いてるわ!この変態!」
スフィンクス『…悠久の時を生き、様々な願いを聞いてきたが…こ、このような願いは初めてだ…』
女騎士「…すまない!少しリーダーが錯乱しているようで…今のは聞かなかったことにして先に進めてくれ!頼む!」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 02:08:00.05 ID:/w9GTvcTO [7/63]
スフィンクス『で、では問おう…』
女騎士「…よろしく頼む」
忍者「嫌でごさる!嫌でごさる!」
スフィンクス『………』
女盗賊「黙って問題聞きなさいよ!さっき見たいな願い叶えてもらえるわけないでしょ!?てかこれ以上恥を晒さないでよ!?」
忍者「…ぬぐぐ…」
スフィンクス『進め難いのだが…』
女騎士「気にしてはいけない。強引にでも進めてくれ…頼む」
スフィンクス『…う、うむ。では…』
※我は追跡する者なり 光ある限り我からは逃れられぬ※
※我とは何か?※
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 02:20:33.76 ID:/w9GTvcTO [8/63]
スフィンクス『…では答えよ』
自動人形「データベースに該当する単語はありまセン」
女盗賊「よくわかんないけど人形はお手上げってこと?」
自動人形「ハイ」
女騎士「仕方あるまい我々で解くしかない。…まずは追跡者とはなんだ?」
女盗賊「うーん…追跡者ねぇ…」
忍者「…拙者?」
女騎士「近いといえば近いが…光ある限りとは?」
女盗賊「あんたはどっちかっていうと闇の方よね?」
忍者「…勇者的な拙者?」
女盗賊「あんた真面目に解く気あるの!?やる気ないなら黙ってなさいよ!?こっちは必死なんだからね!?」
女騎士「光…闇…そうかわかったぞ!」
女盗賊「え!?ほんとに!?」
女騎士「これは謎掛けだ。追跡者とは影であり、影は光有る限り消えはしない」
スフィンクス『…その通り』
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 02:29:24.02 ID:/w9GTvcTO [10/63]
スフィンクス『まずは合格だ』
女盗賊「あんた頭堅そうな割になかなかやるわね!見直したわよ!」
女騎士「…とてもそうは聞こえないが」
女盗賊「でも謎掛けか…これなら閃きと直感でも行けそうね!」
忍者「…拙者ではなかったか…」
女盗賊「当たり前でしょ!?あんたなら変態の語句がぜったい入ってるわ!」
スフィンクス『…それでは次の問いだ』
※我はいたる所に存在する※
※時に人を悩ませ、楽しませ、役に立ち※
※瞳を閉じても我は感じられる※
※我とは何か?※
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 02:42:19.54 ID:/w9GTvcTO [11/63]
スフィンクス『…では答えよ』
自動人形「データベースに該当する単語はありまセン」
女盗賊「人形はダメね。こういうリドルには対応してないみたい」
女騎士「ふむ…まぁ二人で知恵を合わせればきっと解けるはずだ」
忍者「…拙者は?」
女盗賊「黙ってなさいよ!あんたは戦力外通告よ!全然役に立たないじゃない!?」
女騎士「おい、やめろ。まずは問いを解かねば…」
女盗賊「そうね、馬鹿はほっときましょ」
忍者「………」
女騎士「しかしどこにでもある…か。範囲が広すぎて想像がつかんな…」
女盗賊「でも悩ませたり、楽しませたり、役に立つんでしょ?身の回りの物よね?」
忍者「……ぬ?」
女盗賊「しつこい。ちょっとは黙ってらんないの!?」
忍者「…拙者…わかってしまったかもしれない…」
女盗賊「え?」
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 02:53:55.55 ID:/w9GTvcTO [12/63]
女騎士「本当に解けたのか?」
忍者「…いかにも」
女盗賊「怪しいわね…まぁ一応聞いたげるわ。何よ?」
忍者「…おっぱいでござる」
女騎士「………」
女盗賊「…聞いたあたしらが馬鹿だったわ…」
忍者「……ぬ。しかしおっぱいは女人がいれば何処にでも在り、時に拙者を悩ませ、楽しませ、ちょめちょめにおいて大いに役に立つ」
女盗賊「…もうほんとさいてーよ…」
忍者「…さらに拙者ほどにもなれば目をつむっていてもその芳しい香で…」
女盗賊「!今なんて言った!?」
忍者「…おっぱい?」
女盗賊「そっちじゃないわよ!ぶん殴られたいの!?」
女騎士「どうした?何かわかったのか?」
女盗賊「さっきこの馬鹿が香りって言ったでしょ!?匂いならどこにでもあるし、いろいろ使うし、人によって感じる効果は様々だわ!そしてなにより目を閉じても解る!」
スフィンクス『その通り』
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 03:02:48.68 ID:/w9GTvcTO [13/63]
スフィンクス『途中、聞き捨てならん言葉が聞こえた気がするが…まぁ、よかろう』
女盗賊「どんなもんよ!」
忍者「…拙者の素晴らしいあどばいすが生きたか」
女騎士「…否定はできんが、中身は酷いものだったぞ?」
女盗賊「図に乗ってんじゃないわよ、変態ふんどし!あんたまださっきの願い諦めてなかったの!?」
忍者「…むろん。おっぱいに挟まれることは漢の…」
スフィンクス『ごほん!…最後の問いをしてもよいな?』
女盗賊「あ!どうぞどうぞ…この馬鹿!あんたのせいで睨まれたでしょ!?」ボソボソ…
女騎士「お前が蒸し返したからだろうに…」
スフィンクス『…では問おう』
※我は世界の半分を支配するものなり※
※時によって姿を変え※
※いずれは元に戻る※
※我とは何か?※
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 03:08:24.52 ID:/w9GTvcTO [14/63]
スフィンクス『…では答えよ』
自動人形「データベースに該当する単語は…」
女盗賊「はいはい。わかった、わかった」
自動人形「………」
女騎士「約に立たんとわかってからの扱いが酷いな…」
女盗賊「だってこれ解かないと戻れないのよ?無駄な時間使ってる暇はないわよ」
女騎士「…何故こいつには応えて私には応えてくれないのだろう…」
自動人形「………」
女盗賊「良いから解くわよ!ほらしっかり考えてったら!」
女騎士「わかっている」
・
・
・
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 03:20:43.51 ID:/w9GTvcTO [15/63]
女盗賊「ダメ…わかんない」
女騎士「私もだ…」
自動人形「………」
女盗賊「完全に手詰まりだわ…何なのよ!?世界を半分支配して形が変わったり戻ったりするのって!?」
スフィンクス『どうした?降参か?』
女盗賊「うっ…」
女騎士「…うぅむ…」
忍者「………」
スフィンクス『…知恵無き者どもよ。そなたらを…』
忍者「…人だ」
女盗賊「ふんどし?」
女騎士「…解けたのか?」
忍者「…人の世は男女によって支配され、性は一方にしか属せぬ。時の流れによって成長し、老いながら姿を変える。そして最後には土へと還る。…どうだ?』
スフィンクス『………』
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 03:30:32.96 ID:/w9GTvcTO [16/63]
女盗賊「当たってるの?…変な間はやめてよぉ…」
女騎士「…私に聞くな。それらしく聞こえたが…わからん」
スフィンクス『…残念だが、我の用意した答えとは違う』
女盗賊「こんのふんどし野郎ー!!もっともらしことベラベラしゃべって結局間違えてんじゃないのよ!?どーすんのよ!?帰れないじゃないのよー!!」
忍者「………」
女騎士「おい、八つ当たりするな!私達も解らなかっただろう?」
女盗賊「そんなことわかってるわよ!だけど…だけど…ッ当たらないでやってらんないわよ!!」
女騎士「…開き直って八つ当たりしてもどうにもならんぞ?」
女盗賊「あたしの夢が…希望が…こんな所で終わるなんて嫌よぉ…!」
スフィンクス『しかし…』
女騎士「……?」
女盗賊「…へ?」
371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 03:41:27.61 ID:/w9GTvcTO [17/63]
スフィンクス『…視点を変えればそう捉えられなくもない』
忍者「………」
スフィンクス『…知とは迷宮のごとく、答えは自身が探求し、導いたもの。そこには幾通りもの道がある』
忍者「………」
スフィンクス『そなたは我の問いを探求し、新たな見解を示した』
忍者「………」
スフィンクス『…よってそなたの答えを新しい答えとして認めよう』
女盗賊「ほんとに!?ほんとにほんと!?」
女騎士「…神が言うのだ、本当だろう。しかし新しい答えとは…」
忍者「……ぬ?」
スフィンクス『賢き者どもよ、我はそなたらを歓迎する。そしてその願いを叶えよう…』
373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 03:50:01.12 ID:/w9GTvcTO [18/63]
女盗賊「やったー!長かった…長かったわ…!でもこれでやっと外に出られる!!愛してるわ!ふんどし!」
女騎士「…何はともあれ、一段落か…たいした探索もしなかったが」
スフィンクス『では願いを言うがよい』
忍者「…お…」
スフィンクス『ふむ?』
忍者「…おっぱいに挟んで貰いたい」
スフィンクス『…………………………………………』
女盗賊「……………………………………………」
女騎士「……………………………………………」
自動人形「トップ約3.5mとアンダー2.7m。人間換算でEカップデス。ご主人様」
忍者「…頼む…!」
女盗賊「こ…の…」
忍者「……ぬ?」
女盗賊「大馬鹿野郎ぉぉお!!!!!!!!」
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 04:03:47.43 ID:/w9GTvcTO [20/63]
酒場
女盗賊「エール!じゃんじゃん持って来て!!」ダンッ!
女騎士「私にも頼む…!」ダンッ!
親父「え、えらい剣幕だな…まぁ、深くは聞かないが…」
女盗賊「あんの馬鹿!変態!ふんどし!100回ぶん殴っても飽き足りないわッ!」
女騎士「同感だ!」
親父「あいよ…エールだ」
女盗賊「今後あいつに発言権を与えないことを誓って!!」
女騎士「散っていった知恵の神のためにも!」
女盗賊「乾杯ッ!」
女騎士「乾杯ッ!」
親父「やれやれ…今回は何があったんだかね…」
女盗賊「ぷはぁ!…今夜はとことん飲むわよ!」
女騎士「おぉ!」
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 04:15:12.81 ID:/w9GTvcTO [21/63]
忍者「…髪か?」
スフィンクス『違う』
自動人形「伸び続けるモノ。されど伸びるほどに地面へと近づく…デス。ご主人様」
忍者「…いや、髪しか思い浮かばんのだが…」
スフィンクス『…違う』
忍者「…髪でござるな。間違いない」
スフィンクス『…ぐっ…!』
忍者「…では頼む」
スフィンクス『…これで帰ってくれないだろうか…?』
忍者「…よいではないか、よいではないか。どれ…」ポフッ
スフィンクス『…うぅ…!』
忍者「…素晴らしい…拙者、また一歩真理に近づいた気がするでござるよ」
スフィンクス『…問いさえ答えられねば八つ裂きにしてやれるというのに…!』
忍者「…極楽でござる、極楽でござる」ふよんふよん…
スフィンクス『う、動くでない!やめ…ぅう…!』
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:04:24.93 ID:/w9GTvcTO [23/63]
女盗賊「うー…頭が…」
女騎士「ほら、水だ」
女盗賊「…ありがと。んで今日はどうすんの?」
女騎士「下の階層へ進む道を探さねばならんだろうが…リーダーがいないな…」
女盗賊「そういえば………思い出したらまた腹立ってきたんだけど…!」
女騎士「置いてきてしまったが、平気だろうか?」
女盗賊「あんなヤツ知らないわよ!一生おっぱいでも漢の夢でも追いかけてればいいじゃない!」
女騎士「まぁアレで腕は確かだし、人形もついているから、滅多なことはあるまいが…」
女盗賊「いっそ一度死んで反省してほしいもんだわ…あ、でもあいつがいないなら今日って休み?」
女騎士「そうなるかな?我々だけで進めるとも思えんし…」
女盗賊「やったー!久しぶりの休みだわ!ね、ね?どっか行かない?」
女騎士「うーむ…探索がないなら今日はゆっくり休みたい気分だが…」
女盗賊「堅いこと言わないでよ!ほら支度して!」
女騎士「お、おい、押すな!」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:10:44.20 ID:/w9GTvcTO [24/63]
商店
女盗賊「これとこれと…あとこれちょうだい」
店主「毎度ー」
女騎士「なんだ、冒険用の買い出しか」
女盗賊「服なんか買ったってしばらく使う予定もないしね。宝の持ち腐れはごめんよ」
女騎士「現実主義というわけか…」
女盗賊「そういうこと。…あ!ちょっと!?こんだけ買ってんだから少しはおまけしなさいよ!常連でしょ!?あたし!」
店主「ちょっ…またかよ!?」
417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:13:27.00 ID:/w9GTvcTO [25/63]
女盗賊「当たり前でしょ!?お客様は神様って習わなかったの?誰のおかげでおまんま食ってけてると思ってんのよ!?」
店主「わかった!わかった!だから店先で騒がないでくれよ!…ったく嬢ちゃんには敵わねぇな…」
女盗賊「嬢ちゃんっていうな!何処に目つけてんの!?あんたね…!」
女騎士「おい、やめろ。値切ってもらってるんだ。それくらい多めに見てやれ」
店主「お?姉ちゃんのこいつの連れかい?頼むよ…毎回買い叩かれてんだ…せめて態度くらいもう少し何とかさしてくんねぇかな?」
女騎士「…残念だが、それは本人に言ってくれ」
女盗賊「ふん。こっちだって必死だもの。あたしらんとこ魔術系いないから、ただでさえアイテムの消費が激しいしさぁ…。ほんとポーションとかいくらあっても…」
店主「…また始まったよ…はぁ…」
女騎士「どれ、私は剣でも見せてもらおうかな…」
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:25:36.59 ID:/w9GTvcTO [26/63]
酒場
親父「おう、いらっしゃい」
女盗賊「エール…はやめてお茶かなんかちょうだい。それと軽い食事」
女騎士「私も同じものを頼む」
親父「あいよ。…しかし嬢ちゃんらが昼間のうちに来るなんて珍しいな」
女盗賊「今日は探索が休みになったのよ。…どこぞの変態ふんどしが帰って来なくてね!」
親父「迷宮か?そら心配だな…」
女盗賊「何処が!?あいつは殺したって死なないようなヤツよ!?心配するだけ損よ!」
女騎士「グレーターデーモンの群れからでも生還しそうな男だからな…」
親父「散々な言われようだな…」
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:27:21.70 ID:/w9GTvcTO [27/63]
女盗賊「まだまだ言い足んないわよ!あいつのせいでとんでもないことばっかり巻き込まれるし!」
女騎士「迷宮のことは聞いていたがこれほどとは思わなかったな…」
女盗賊「全部あいつがやらかしてんのよ!いくら迷宮探索ったって普通はあんな酷くないわよ!?」
女騎士「そうなのか?私はこういうことは初めてだったからな…よくわからん」
女盗賊「あ、そうだっけ?ツイてないわね。初めてがあんなヤツなんて…汚されちゃったわね…かわいそう…」
女騎士「おい、やめろ。変に意味に聞こえるだろう?」
女盗賊「あら?どんな意味かしら??あたし何か変なこと言ったかしら…?」
女騎士「…き、貴様…!」
親父「お、おい!ちょっと…」
女盗賊「冗談よ、冗談。そんな怖い顔しないでよ?」
女騎士「…口は災いの元だぞ?」
女盗賊「はいはい」
女騎士「…この…!」
親父「し、しかしあれだなぁ!珍しい組み合わせだよな、あんたたち!」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:30:19.17 ID:/w9GTvcTO [28/63]
女盗賊「はぁ?急に何よ?」
女騎士「…ふむ?」
親父「い、いやな?ほら騎士様が冒険者に混ざって迷宮潜るとか、盗賊と忍者が一緒ってのは珍しいパーティーだなと…」
女盗賊「…そういやそうね。あんたなんであたしらと一緒に潜ってんの?」
女騎士「…これまで苦楽を共にしてきてそれか…」
女盗賊「だって考えてみたらおかしな話でしょ?良いとこのお嬢様とあたしら冒険者みたいなはぐれ者が一緒なんて」
女騎士「それは…」
親父「訳ありってわけかい…?」
女盗賊「うっさいわね、今はあたしが聞いてんだから黙ってなさいよ」
親父「………」
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:43:41.49 ID:/w9GTvcTO [29/63]
女盗賊「で、それは?」
女騎士「…目的は前にも話しただろう?」
女盗賊「鍛練とお国のためでしょ?優等生よねぇ…」
女騎士「だから茶化すなと言っているだろうに。…まぁいい、それで迷宮に挑戦することにしたんだが…その…なんだ…」
女盗賊「ちょっと、勿体ぶらないで早く教えてよ?」
女騎士「…き、騎士団には私と一緒に行ってくれる者などいなくてな…。それで酒場に登録したらリーダーに誘われた」
女盗賊「…あんた友達いないの?」
女騎士「…う、うるさい!仕方ないだろう!?騎士団に女なんてそうそういないし…」
女盗賊「あ!だから人形にシカトされてあんなにしょんぼりしてたんだ!…さてはイジメられたりしてたんでしょ?だってあんた…」
女騎士「…やめろ。騎士がいじめなどするものか」
女盗賊「…だーかーら!そんなに睨まないでよ?…からかったあたしが悪かったからさぁ」
女騎士「いちいちうるさいんだよ…お前は。…だがある意味当たっているかもしれん」
女盗賊「うん?」
女騎士「…少なくとも男女間の壁はある…対等に接してもらっていたとは言えない」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:47:18.20 ID:/w9GTvcTO [30/63]
女盗賊「ふーん。まぁ、男社会!って感じだものね。あんたもなかなか苦労してんのね」
女騎士「だからこうして対等に扱われるのは嬉しい。迷宮では危ない目にもあうが、息苦しさは感じない…むしろ楽しいくらいだ」
女盗賊「あんなとこが楽しいね…あんたも変わってるわね。まぁ、迷宮くんだりまで来る時点で普通じゃないけど」
女騎士「そういうお前はどうなんだ?いつも文句ばかり言うくせに一緒にいるだろう?何故だ?」
女盗賊「あたし?あたしはほら、こんなだからさ。他のパーティーとは反りがが合わなくってね」
女騎士「…わかっててあんな態度とってるのか?」
女盗賊「隠してたっていつかはばれるもの。それにパーティーってメンバー同士の相性が重要なのよ?自分の命預けるんだから」
女騎士「…一度死んでるがな、お前」
女盗賊「…それ言わないでよ…思い出したくない過去なんだから…うっ…」
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:52:25.60 ID:/w9GTvcTO [31/63]
女盗賊「とにかく!あたしはそのままの自分でいられるパーティーが良いのよ!」
女騎士「ふむ」
女盗賊「あんなヤツにホイホイついてっちゃったのはどうかと自分でも思うけどさ、結局うまく嵌まってる感じなのよね」
女騎士「………」
女盗賊「15になったときから冒険者登録して、ずっとこの仕事やって来たけど、これだけ長続きしたパーティーは初めてだし。あんただって似たような感じじゃない?」
女騎士「まぁ、な。…あの男の懐が広いからだろうか?」
女盗賊「んなわけないない。あの馬鹿ほっとけないだけでしょ?あたしらがいなくなったら誰があいつの暴走止めんのよ!?」
女騎士「ふっ…まぁ、確かに…」
女盗賊「今回だってさ、あいつ自分の都合だけで行動してんのよ?帰ってきたらとっちめてやるんだから…!」
女騎士「まったく今頃何をしてるんだかな…」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 15:57:44.79 ID:/w9GTvcTO [32/63]
親父「ははは…なるほどなぁ…」
女盗賊「馬鹿の考えることなんて知らないわよ!…っておっさん!何笑ってんのよ!?」
親父「いやね。おまえさんら、ほんとに良いパーティーだと思ってね…」
女騎士「………」
女盗賊「はぁ!?どう聞こえたらそうなんのよ?職業バランス偏ってるし、変な人形いるし、チームワークだって皆無!!それにあいつは…あーもう、ダメ!エールちょうだい!またこの間のこと思い出してきた…!」
女騎士「…今日くらいやめておけ。身体を壊すぞ?」
女盗賊「若いんだから平気よ!それに飲まなきゃやってらんないっての!…おっさん!早くちょうだいよ!?」
親父「…へいへい」
女騎士「…また私に負ぶさって帰るつもりか?」
親父「ほいよ、エールおまち」
女盗賊「ありがと。でも次はもっと早く出しなさいよ?」
女騎士「無駄かもしれんが一応言っておくぞ?…くれぐれも飲み過ぎるなよ?」
女盗賊「お酒なんて酔ってなんぼでしょ?…酔うことこそが我が人生ってね!…後はお願いね?うふっ」
女騎士「はぁ…勘弁してくれ…」
429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 16:14:29.15 ID:/w9GTvcTO [33/63]
忍者「…ポチっとな」ポチッ
ウィィン…
自動人形「下へ参りマス」
女騎士「何度乗っても慣れそうにないな。この箱…」
女盗賊「ここまでは良いのよ、ここまでは…」
ガグン…
自動人形「6階でございマス。ご利用、ありがとうございまシタ」
女盗賊「あんたさっきから何ぶつぶついってんのよ?」
自動人形「エレベータドールでございマス」
女盗賊「はぁ?…まぁいいわ。問題はここからよ」
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 16:24:14.03 ID:/w9GTvcTO [34/63]
忍者「…おっぱいに聞いた所によると、此処はかつての防衛拠点らしい」
女盗賊「おっぱい?あんたついに頭イカれちゃったの?」
女騎士「ひょっとして…スフィンクスのことじゃないか?」
忍者「…いかにも」
女盗賊「ああ、あの…思えばかわいそうなことしたもんだわ…」
忍者「………」
女盗賊「…にしてもあんた良く帰ってこれたわね?食い殺されたんじゃないかと思ってたわよ」
忍者「…むしろこちらがご馳走様かな」
女騎士「…もうこの話題に触れるのはよそう。神獣が哀れ過ぎる…」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 16:39:00.76 ID:/w9GTvcTO [35/63]
女盗賊「…それで?何よ、その防衛拠点って」
忍者「…拙者らが言う、魔帝国時代にこれより下の階層の魔物を封じるために造られたらしい」
自動人形「私もその目的の為に造られまシタ」
女騎士「なるほど…だからあれほどの戦闘能力を持っているのか…」
自動人形「………」ツーン
女盗賊「ってことはこの階が一番危険なんじゃない!」
忍者「…そうでもない」
女盗賊「なんでよ?魔物を封じられるほど強いんだからこの人形が一番強いってことでしょ?」
女騎士「…逆に言えばこの人形を持ってしても倒し切ることが出来なかったとも言える」
女盗賊「…うじゃうじゃいるってこと?」
女騎士「…その可能性が高い」
女盗賊「…や、やっぱり帰らない?無理は良くないわよ?」
忍者「…では行こう」
自動人形「ご案内いたしマス」
女盗賊「ちょっと!行きたくないって言ってんでしょ!?ってか少しはあたしの要望考えたりとかしてよー!!」
434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 16:50:26.78 ID:/w9GTvcTO [36/63]
自動人形「………」キュウウン…
女盗賊「壁に向かってなにやってんの?こいつ」
女騎士「しらん。だが、案内すると言っていた。シークレットドアか何かじゃないか?」
女盗賊「ふぅん…シークレットドアねぇ…あたしでも全然わかんないわ」
…ウィィン…
自動人形「ロック、解除しまシタ」
女盗賊「あ、ほんとにあった…」
女騎士「…すごい技術だな。盗賊すら気づけぬドアとは…」
女盗賊「ぐっ…せ、専門外なんだから仕方ないでしょ!?」
忍者「…うむうむ」
女盗賊「なにをうんうん頷いてんのよ!言っとくけどあたしの技術はあんたよりずっと上なんだからね!?一緒にしないでよ!?」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 17:04:31.75 ID:/w9GTvcTO [37/63]
自動人形「ロックが解除されたタメ、各ブロック、及び下層への通行が可能になりマス」
女盗賊「…他の場所も通れるようになったってこと?」
自動人形「ハイ」
女騎士「…ちょっとまて。下からもこの階に上がれるのか?」
自動人形「………」ツーン
女盗賊「まぁだダメなの?…何が悪いのかしらね?」
女騎士「…女盗賊、頼む」
女盗賊「そうなの?人形?」
自動人形「ハイ。下からも通行可能デス」
女盗賊「…だそうよ。それがどうかしたの?」
女騎士「ということはそのうち下の連中も上がってくるんじゃないか?」
女盗賊「…それ結構やばくない?」
女騎士「私達の独断で決めるべきではなかったかもしれん…。今すぐロックを掛けて王宮に報告を…」
忍者「……!」
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 17:15:35.84 ID:/w9GTvcTO [38/63]
※何者かに遭遇した!※
巨大な人影×1
巨大な人影×1
女騎士「…なんだ!?」
女盗賊「言った側から敵よ!あんたたちどんだけ空気読んでんのよ!?ほんと迷惑なんだけど!?」
忍者「………」シュタタ…
自動人形「目標を確認しまシタ。攻撃を開始しマス」
※巨大な人影 は振りかぶってたたき付けた!※
※1回ヒットして忍者に205のダメージ!※
忍者「…ぐふっ…不覚…」
女盗賊「ちょっと、ふんどし!?何まともに喰らってんのよ!?」
女騎士「騒ぐな!まだ息はある!今は目の前の敵に集中しろ!」
※女騎士 は突き刺した!※
※5回ヒットして………
・
・
・
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 17:34:39.17 ID:/w9GTvcTO [39/63]
※アースジャイアントを倒した!経験値……※
女盗賊「はぁ…ちょっと…はぁ…シャレになんない強さじゃないのよ…!」
女騎士「はぁ…はぁ…まともに戦えるのは人形とリーダーくらいか…」たゆん
忍者「……!」
女盗賊「ってかなんであんたはピンピンしてんのよ!?さっきまともに喰らってたじゃない!?」
忍者「…鍛え上げられた肉体は鋼よりも堅い。つまりはそういうことだ」
女盗賊「…あんたほんとに人間?」
自動人形「ご主人様。呼吸、心拍に少々異常が見られマス。休息をとることを提案致しマス」
忍者「………」
女騎士「…リーダーも無事というわけではないな…。早くロックを閉めよう」
女盗賊「…なんで痩せ我慢なんかしてんのよ、あんたは!?格好良いとでも思ってんの!?回復用のポーションの数だって限りがあるんだから辛いならそれらしくしなさいよ!?」
忍者「…いや、拙者は別に…」
女騎士「良いから黙ってポーションを飲め。…女盗賊はロックの指示を人形に出してくれ」
女盗賊「まったく…この馬鹿!!…人形、早くロック閉めて!またあいつらが来る前にね!」
自動人形「了解しましタ」キュウウン…
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 17:57:36.63 ID:/w9GTvcTO [40/63]
女盗賊「なんだって?」
女騎士「…ロックの常時解除を認めるとのことだ」
女盗賊「はぁ!?この国のお偉いさんは何考えてんの!?あんな魔物が浅い階層まできたらその辺死体だらけになるわよ!?」
女騎士「それどころか下手をしたら迷宮の外まで来る可能性もある…一体何を考えているんだ?」
忍者「………」
女盗賊「でもどうすんのよ?このままじゃ先進めないじゃない」
女騎士「…かといって今の私達のレベルで下層の探索は困難だ。しばらくはレベルアップに専念し、様子を見よう」
女盗賊「…それしかないかしらね。あたしもまだ全然だもの…いつまで人形におんぶ抱っこってわけにも行かないしね」
女騎士「…あれに追いつくのは至難の業だと思うが…」
自動人形「………」ツーン
443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 18:30:24.02 ID:/w9GTvcTO [41/63]
酒場
女盗賊「はぁ!?別行動!?」
忍者「…いかにも」
女騎士「…どういうことだ?」
忍者「…拙者とおぬしらでは実力差が在り過ぎる。故に別れる」
女騎士「………」
女盗賊「そ、そりゃそうかもしんないけどさ、あんたいなくなったら誰がリーダーやんのよ?」
忍者「…女騎士で良いだろう。それと拙者の夜の共を置いてゆく。女騎士と貧乳を頼むぞ?」
自動人形「了解しました」
女盗賊「貧乳って言うな!それと人形!あんたもすんなり頷くんじゃないわよ!?」
自動人形「トップ78㎝、アンダー…」
女盗賊「ちょっと何口走って…わー!わー!言わないで!言わないでぇ!!」
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 18:36:09.20 ID:/w9GTvcTO [42/63]
女騎士「…わかった。リーダーが帰って来るまで私が代役を務めよう」
女盗賊「ちょっと!本気でいってんの!?」
女騎士「…仕方あるまい…確かに実力差があるのは事実だし、このまま探索を続ければ私達は足手まといにしかならない」
女盗賊「うっ…」
忍者「…生きていればまた会える」
女盗賊「別れ際にんな不吉なこと言わないでよ…」
忍者「…では再会を誓って、乾杯」
女騎士「…乾杯」
女盗賊「…ぜったい帰って来なさいよね!?」
忍者「………」
女盗賊「こんな時まであんたは…!ちょっと!聞いてんの!?ふんどし!あのね、せめて一言あったって………」
・
・
・
447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 18:59:24.19 ID:/w9GTvcTO [43/63]
女盗賊「…ふぅ…だいぶ力付いてきたんじゃない?」
女騎士「まぁ、1ヶ月も潜りつづければな」
女盗賊「お金も結構溜まったけど毎回毎回魔物退治ってのも味気ないわ…」
女騎士「素直に淋しいと言えばどうだ?」
女盗賊「誰があんなヤツ…だいたいあいつはどこで何やってんのよ?行き先も言わないで行っちゃうしさ」
女騎士「…さぁな。だが待つしかないだろう?こいつはリーダーの命令で私達の警護以外無関心で先にも進めん」
自動人形「………」
女盗賊「融通効かないわよねぇ…コイツ」
448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 19:05:36.85 ID:/w9GTvcTO [44/63]
酒場
女盗賊「おっさん、エール」
女騎士「茶を頼む」
親父「あいよ。…しかしあの忍者がいなくなってからずいぶんしおらしくなっちまったなぁ…」
女盗賊「トラブルメーカーがいなくて騒ぐ必要がないからよ。んなこといいからさっさと注文の品出しなさいよ」
親父「…中身は変わっちゃいねぇな…」
女騎士「………」
からん…
親父「おう、いらっしゃ…ほほぉ…」
女盗賊「何よ?にやにやして…」
親父「…待ち人来たりってな」
女騎士「なに?」
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 19:09:43.91 ID:/w9GTvcTO [45/63]
忍者「………」
女盗賊「あ…」
女騎士「………」
女盗賊「…ふんどし!あんた今までどこに行ってたのよ!?」
女騎士「…お帰り。待っていたぞ?」
自動人形「お帰りなさいマセ。ご主人様」
親父「これでまた騒がしくなるかな…」
・
・
・
452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 19:18:42.26 ID:/w9GTvcTO [46/63]
女盗賊「そんで?あんたちゃんと修業して来たんでしょうね?」
女騎士「私達はだいぶ成長したと思うが…」
女盗賊「ちなみに今、あたしらのステータスはこんなもんよ?」
女盗賊 人間‐N‐盗賊 LV73
女騎士 人間‐G‐騎士 LV65
女騎士「そちらはどうだ?追いついているといいんだが…」
忍者「…拙者はこんな感じかな」
忍者 人間‐E‐忍者 LV55
女盗賊「は?」
女騎士「…なに?」
453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 19:26:12.66 ID:/w9GTvcTO [47/63]
女盗賊「あんたぜんっぜん成長してないじゃないの!?あたしらがものすごい追い抜いてんじゃないの!!」
女騎士「…いや、それ以前にこれを見ろ…Eだぞ?」
女盗賊「…ッ性格変わってんじゃないのよ!?どうすんのよ!?パーティー組めないじゃない!?」
忍者「……ぬ?」
女盗賊「あんたこの一ヶ月どこで何をしてたのか洗いざらい吐きなさい!」
女騎士「…いや、吐かせる」
忍者「…それはできぬ…」
女騎士「…それが通じるとでも思っているのか?」
女盗賊「今のあたしらならあんたなんかふるぼっこにできるんだからね…?」
忍者「…ぬぐぐ…」
457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 19:41:48.87 ID:/w9GTvcTO [48/63]
《一ヶ月前》
忍者『…あの2人の手前、拙者も気合いを入れて修業せねばなるまい』
忍者『…しかし今の階層は拙者には温い。迷宮内で顔を合わせるのも気まずいな…』
忍者『…どうしたものか…ぬ?』
忍者『…ふーむ…』サワサワ…
※おおっと!テレポート!※
・
・
・
459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 19:49:10.66 ID:/w9GTvcTO [49/63]
スフィンクス『そなた…また来たのか…』
忍者『…これを触っていたら此処に飛ばされた』
スフィンクス『それは人間どもが作った神殿への鍵…そなたいつそんなものを…は!』
忍者『…うむ。以前拾ったおっぱい人形だ』
スフィンクス『!…誰がお…お…ぉぱ…おっ…ぱぃ……』
忍者『……ぬ?』
スフィンクス『な、なんでもないわ!…もう問いはせぬからさっさと帰れ』パァァ…
忍者『…待て。そなた強いのだろう?
スフィンクス『まぁ、曲がりなりとも神と呼ばれた身だ。並の魔物などと比べるべくもないが…』
忍者『…では拙者に修業をつけてくれ。頼む』
スフィンクス『…ぅうむ?』
忍者『…拙者、強くならねばならん。自分の為にも…仲間の為にも』
スフィンクス『…よかろう。だが、我との戦いは命掛けだぞ?』
忍者『…死線は拙者の望むところ。いざ
・
・
・
460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 20:02:27.34 ID:/w9GTvcTO [50/63]
忍者「…というわけだが…」
女盗賊「あんたそんな所にいたの?」
女騎士「しかし、修業してきたのだろう?何故レベルアップしていないんだ?」
女盗賊「…まさか宿屋に泊まってませんってことはないわよね?」
忍者「…いや、拙者昨日は久方ぶりのベッドでぐっすり」
女盗賊「ならなんでって聞いてんのよ!?早く答えなさいよ!」
忍者「…始めはそれはもう壮絶な修業をしていたが…」
女騎士「…ふむ」
忍者「…揺れるのだ」
女盗賊「はぁ?」
忍者「…目の前でたわわ過ぎる二つの果実が揺れるのだ!あんなもの拙者、とても我慢でき『この大馬鹿野郎ぉぉお!!』
女盗賊「あんた一体何しに行ったのよ!?こっちは来る日も来る日も迷宮行って傷だらけになりながら力を付けたっていうのに…あ・ん・た・は…!!」
女騎士「…そのEに変わった性根…叩き直してやる…」
忍者「…あ、いやその待っ…い、嫌でござる…嫌でござるぅ…!」
・
・
・
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 20:25:24.70 ID:/w9GTvcTO [51/63]
寺院
ささやきーえいしょうーいのりーねんじろ!
※忍者 は生き返りました※
忍者「……ぬ?」
女盗賊「あ、生き返った」
自動人形「お還りなさいませ、忍者様」
女騎士「…少しやり過ぎたな、すまない」
忍者「…少しのやり過ぎで殺されるとはこれいかに」
女盗賊「だ、だってまさか10ヒットもするなんて思わなくて…」
忍者「…鬼でござる…」
女盗賊「う、うっさいわね!てかあんた忍者なら躱しなさいよ!?全部喰らうってあんた馬鹿なの!?」
女騎士「…殺しておいてそれはないだろう…」
女盗賊「何いい子ぶってんのよ!?あんただって性格Eになってんじゃない!悪人よ、悪人!!」
女騎士「なっ…き、貴様…!」
忍者「………」
470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 21:00:49.03 ID:/w9GTvcTO [52/63]
酒場
女盗賊「はぁ…せっかく貯めたお金が…」
女騎士「別に良いだろう?装備はすでに揃えたし、余った金だ」
女盗賊「お金はお金よ!もう!また集め直しじゃない!どうしてくれんのよ!?」
忍者「…拙者に言われても…」
女盗賊「これ、借金だからね!?あとでちゃんと返しなさいよ!?」
女騎士「しかしこれでまた探索を再開出来るな」
女盗賊「7階層ね…今度はあのでかいヤツぼっこぼこにしてやるわ!!」
女騎士「そう息巻くな。まずはこれだろう?」スッ…
女盗賊「こんなヤツのために?…しょうがないわね…」スッ…
忍者「……ぬ?」
女騎士「お帰り、リーダー」
女盗賊「これからキリキリ働きなさいよ?あんたサボってたんだからね?…ちゃんと働かないとぶん殴るからね!?」
忍者「………」スッ…
親父「ふふっ…相変わらず騒がしい連中だな…」
471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 21:13:08.67 ID:/w9GTvcTO [53/63]
女盗賊「んでもどうすんの?ロック開けたら下から魔物がはい上がってくんでしょ?」
女騎士「私達が入った後、もう一度ロックを掛ければいい」
女盗賊「人形置いてくの?戦力的にちょっと不安なんだけど…」
自動人形「………」
女騎士「…下層側からは操作出来ないのか?」
自動人形「出来まセン。操作端末は6階層にしかありまセン」
女騎士「やはり人形を残して行くしか…」
女盗賊「あ!帰るときどうするのよ!?声が届かなかったら開けてくれないじゃない!?」
女騎士「…そうだな。となるとやはり開けたまま行くしかないか…」
忍者「………」
475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 21:29:40.54 ID:/w9GTvcTO [54/63]
忍者「…足跡があった場所は?」
女盗賊「あのちょっと奥の?」
忍者「…そうだ」
女騎士「あれはオーガじゃないのか?5階層に巨人族はオーガしかいないぞ?」
忍者「…オーガにしては大きかった気がする」
女騎士「あの足跡の主が上からではなく下から来た可能性か…言ってみる価値はありそうだな」
女盗賊「じゃあ早速行ってみましょ」
・
・
・
女盗賊「ビンゴ!穴が開いてるわ。さてと、中はどんな感じかしらね。ちょっと待ってて…」キョロキョロ…
女騎士「これで出入口の確保は出来たな」
忍者「…では行こう」
自動人形「お供致しマス」
女盗賊「だからなんで無警戒ではいってくのよ!?あんたほんと全然変わってないわね!!いきなり奇襲でもされたらどーすんのよ!?」
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 21:45:03.47 ID:/w9GTvcTO [55/63]
女盗賊「なんか雰囲気が5階に戻った感じね…」
女騎士「ふむ…スフィンクスによれば6階層は防衛拠点だったか…」
女盗賊「あそこだけ特別な造りなのかしらね?」
女騎士「そうかもしれないな」
忍者「……ぬ?」
女盗賊「どしたの?」
忍者「…宝箱だ」
女盗賊「あら、ほんと!あんた良く言えたわね!…ちょっとは成長してんのね、あんた!なでなでしたげる!!」ナデナデ…
忍者「………」
女騎士「…それけなしてるようにしか見えんぞ?」
女盗賊「さーて、じゃあ『宝箱を開けて』お宝を…
自動人形「お任せくだサイ」
ドガッ!
※おおっと! テレポート!※
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 21:54:45.45 ID:/w9GTvcTO [56/63]
女盗賊「あぁぁもう!!何度目よ!?このパターン!!」
女騎士「…今度は何処だ?」
忍者「…拙者、今回は関係ない」
女盗賊「うっ…!」
自動人形「………」
女盗賊「あ、あのね、デク人形!?さっきのは開けろって指示じゃないの!分かる!?あたしが開けるって意思表示なの!!
女騎士「矛先を変えたか…」
忍者「…きなたい。さすが盗賊。きなたい」
女盗賊「…う、うっさい!コイツが融通効かないのが悪いのよ!…とにかく!今後あんたは宝箱に一切触れないこと!良いわね!?」
自動人形「メモリに記憶終了。了解しましタ」
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 22:09:45.80 ID:/w9GTvcTO [57/63]
女騎士「しかしどうしたものか…出入口が解らなくなってしまったぞ」
女盗賊「あんた、なんでそんなに冷静なのよ!?」
女騎士「…もう慣れた」
女盗賊「んなこと慣れてんじゃないわよ!?あぁ…どうすんのよ…入っていきなり大ピンチよ…!!」
忍者「……?」
※目の前に光る水が湛えられている 飲みますか?※
忍者「…いただこう」ゴクリ…
※忍者 の体力が回復しました※
忍者「…旨いッ…!」
女盗賊「あんた、またわけわかんないのに手出してんの?そんなとこにある水飲んでお腹壊しても知らないからね?」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 22:27:00.23 ID:/w9GTvcTO [58/63]
女騎士「そこの涌き水以外、特に変わった様子はなさそうだな…」
女盗賊「…そうね。どっかの小部屋みたい。扉開けてからは警戒ってとこかしらね」
女騎士「あぁ」
忍者「………」トクトク…
女盗賊「…あんたさぁ、その涌き水、水筒に入れてどうすんの?」
忍者「…後で飲む」キュッキュッ
女盗賊「じゃあ、早くしてよ。そろそろ行くわよ?」
忍者「…ちょっとこれ持って」
自動人形「了解しましタ」
忍者「………」トクトク…
女盗賊「早くしてって言ってんでしょうが!?あんたどんだけ持ってく気なのよ!?」
489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 22:50:27.79 ID:/w9GTvcTO [59/63]
女盗賊「…何あれ?」
女騎士「扉の前に何かいるな。人形に似ているが…大きいな」
女盗賊「なんか…扉を護ってるみたいじゃない?」
女騎士「ガーディアンか…」
ガーディアン?『………』
忍者「…身動き一つせず完全に気配を消している。…あやつ出来る」
女盗賊「んなことわかってんのよ。この人形の仲間らしいし、ガーディアンなんだから強いに決まってんでしょ?」
忍者「………」
自動人形「形式番号T-Xクラスのドールと思われマス」
女盗賊「何?やっぱり仲間?」
自動人形「私よりも後期モデルでアリ、全身に武装を内蔵シ、殲滅能力を向上させたバージョンでありマス」
女盗賊「…あんたより強いっての?ダメダメ無理。帰りましょ」
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 23:01:04.26 ID:/w9GTvcTO [60/63]
女騎士「おい、何処へ行く?」
女盗賊「帰るのよ!あんなの無理に決まってんでしょ!?大きさだけだって2倍はあるのに全身に武器って反則じゃないのよ!?」
T-X「………」ヴン…
忍者「……ぬ?」
女騎士「騒ぐな。気づかれでもしたらどうする?」
女盗賊「だから気づかれる前にトンズラしようって言ってんじゃないの!!」
忍者「…おい」
女盗賊「何よ!?戦うならあんた一人で…?」
T-X「侵入者を確認。排除しマス」
女騎士「…最近お前の方がトラブルメーカーな気がするんだが…」
自動人形「探知されまシタ。来マス」
女盗賊「ちょっと!待っ…」
※何者かに遭遇した!※
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 23:22:34.39 ID:/w9GTvcTO [61/63]
女盗賊「なんでこうなるのよぉ!?」
※T-X は電動のこぎりで切りつけた!※
※3回ヒットして 女盗賊 に235のダメージ!※
女盗賊「痛ったぁい!!…なんでいっつもあたしなのよ!?」
女騎士「騒ぐからだ!黙って戦え!」
女盗賊「…うぅ…ポーション、ポーション…」ゴソゴソ…
忍者「………」シュタタ…
※忍者 は手刀を繰り出した!※
※3回ヒットして52のダメージ!※
忍者「…堅い」
・
・
・
女盗賊「女騎士のくせにこんなデカくてやらしいモノぶらさげちゃって」-3
続きます
<<女盗賊「女騎士のくせにこんなデカくてやらしいモノぶらさげちゃって」-3 | ホーム | 女盗賊「女騎士のくせにこんなデカくてやらしいモノぶらさげちゃって」>>
コメント
No title
善 (good)・中立 (neutral)・悪 (evil) の頭文字
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |