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ゲンドウ「そうだ。久しぶりだなシンジ」シンジ「…長谷川さん?」実質3スレ目 2
154 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 15:15:29.30 ID:yHlM.UAO [2/25]
銀時「テメーで持ちきれない余計な荷ィこさえてんじゃねーよ、馬鹿」
銀時「持ちきれねえ荷なら、まわりの助け借りりゃいいじゃねーか」
銀時「悲しい時は鼻水垂れ流して泣きやがれ。
頭にきた時は腹から声出して叫びやがれ」
銀時「オメーはもう、他人の目ェ気にして抱え込まなくていいンだ」
銀時「シンジ、オメーはどうしたい」
銀さん…僕は…
僕は…おじさんとおばさんの…
あの家に帰りたくないです…!
銀時「最初っからそう言えよ、バカシンジ」
「バカシンジ!」
シンジ「ハッ!?」
銀時「テメーで持ちきれない余計な荷ィこさえてんじゃねーよ、馬鹿」
銀時「持ちきれねえ荷なら、まわりの助け借りりゃいいじゃねーか」
銀時「悲しい時は鼻水垂れ流して泣きやがれ。
頭にきた時は腹から声出して叫びやがれ」
銀時「オメーはもう、他人の目ェ気にして抱え込まなくていいンだ」
銀時「シンジ、オメーはどうしたい」
銀さん…僕は…
僕は…おじさんとおばさんの…
あの家に帰りたくないです…!
銀時「最初っからそう言えよ、バカシンジ」
「バカシンジ!」
シンジ「ハッ!?」
156 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 15:19:27.54 ID:yHlM.UAO [3/25]
《葛城家・シンジの部屋》
アスカ「やっと起きたわね…バカシンジ」
シンジ「…。アスカ?
何だいMutter今日は日曜だよ?まったくおっちょこちょいだナァ」ゴシゴシ
アスカ「今日は土曜よバカ。つか何でちょっといい発音のドイツ語!?あとお母さんじゃないわよバカ!?」
シンジ「あー…どういう風の吹き回しですか。アスカが僕を起こしに来るとか…」
アスカ「フフン、涙流して感謝しなさい。それとも
『もおっ!シンジくん早く起きて!遅刻しちゃうよっ!』
とでも言ったほうが良かったかしら?ん?」
シンジ「どんなラブコメだ。幼なじみか?幼なじみプレイか?」
アスカ「バカ言ってないでさっさと来なさい。朝ご飯の支度もできてるわよ」
シンジ「ハァ?」
160 名前:ところで、俺のこのクロスSSを見てくれ。こいつをどう思う?[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 15:37:37.91 ID:yHlM.UAO [4/25]
《葛城家の朝はトーストとウインナーエッグと牛乳から始まったり始まらなかったり》
シンジ「これ…アスカが作ったのか?」
アスカ「フフーン、このアタシが本気出せばこんなの朝飯前よ」
ミサト「朝ご飯を朝飯前に作るのは当たり前じゃね?」モグモグ
アスカ「うっさい黙って食ってなさい」
シンジ「しっかし何でまた」
アスカ「…ネコ耳だろうと団地妻だろうとアタシはアタシなんでしょ?」
シンジ「あ?」
アスカ「アンタなんかに論破されるのは不本意だけどね。悔しいけど納得はしたわ。
だ、か、ら!アタシらしく正々堂々真っ正面から!アンタの領域に攻め込むことにしたから!」
シンジ「…」
アスカ「負けないわよ!」フンゾリ
ミサト「(要するに?これからはシンちゃんのお手伝いするってことよねぇ?)」
アスカ「ほれっ!さっさと食べて学校行くわよ!」
シンジ「朝から元気だねえ…」モシャモシャ
161 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 15:56:39.25 ID:yHlM.UAO [5/25]
シンジ「…」モシャモシャ
何で、いまさらあんな夢…
…。
シンジ「そうだった、今日は…」
ミサト「ん?今日はどしたのシンちゃん?」
シンジ「え?ああ、いえ…
今日は綾波が来てないなって」
アスカ「そう言えば今日はいないわね?3バカのあと二人も来ないし」
シンジ「トウジは日直がどうとか昨日愚痴ってたな。ケンスケは港に軍艦が来てるから休むとか何とか」
アスカ「ふーん。じゃ、さっさと行くわよ!」
シンジ「へいへい…。
んじゃ行ってきます」
アスカ「ミサト!片付けぐらいはよろしく!じゃ!」パタパタ
ミサト「はいは~い、行ってらっしゃ~い」
ミサト「んふ、いよいよデレ期到来かしらん?
…にしてはシンちゃんは妙に冴えないわね?」
162 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:05:01.10 ID:yHlM.UAO [6/25]
《通学路》
アスカ「アンタがもたもたしてるから時間ギリギリじゃない!」
シンジ「んー…」
アスカ「ほら、ちょっと急ぐわよ!」
シンジ「…」
アスカ「…ねえシンジ!どうだった?アタシの腕ま…」
アスカ「…シンジ?」
シンジ「悪い、先に行ってて。僕今日休むから」
アスカ「休むって…!?何で!?」
シンジ「あ?あのアレ…。
男の子の日三日目だから。じゃ」
アスカ「待て」
163 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:13:56.71 ID:yHlM.UAO [7/25]
アスカ「シ ン ジ?男の子の日って何。いや知りたくもないけど何?サボろうっての?」
シンジ「バッカオメーその辺アレだよ察しろよ。この年頃の子は色々傷つきやすいんだよガラスの十代なんだよ」
アスカ「同い年だろうがバカ!?」
シンジ「いや違うんだよ。
馴染みの店の娘にさ、たまには朝キャバで指名して下さい~とか言われちゃっててシンさん」
アスカ「どこがガラスの十代!?コンクリの団塊世代の発言だろうがこのオッサン中学生!?」
シンジ「まそういうことなんで。じゃ学業に精出して~」ヒラヒラ
アスカ「…勝手にしなさいよバカぁっ!?」
165 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:20:49.10 ID:yHlM.UAO [8/25]
シンジ「…」スタスタ
シンジ「…」スタスタ
シンジ「…」ピタ
シンジ「…ついて来る気?」
アスカ「…っ。アンタがバカな遊びをしないようにね!」
シンジ「ついて来ても面白くないと思うけど。…まあいいや」
アスカ「どこに行くのよ…?」
166 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:25:20.64 ID:yHlM.UAO [9/25]
アスカ「花束なんて買って…イヤらしい」
シンジ「深読みしすぎですよアスカさん。別にキャバ嬢に入れ込んでるわけじゃないから」
アスカ「…お見舞いにでも行くの?」
《墓地・入口》
アスカ「お墓……っじゃあ…。
…何で先に言わないのよ!?」
シンジ「ホレ、行くよ」
アスカ「ま、待ちなさいっての!?」
167 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:30:44.50 ID:yHlM.UAO [10/25]
《墓地・碇ユイ墓前》
…
シンジ「…」
ゲンドウ「…シンジか」
アスカ「いっ、碇司令…!?」
シンジ「…こいつぁ驚いた。女房の命日はちゃんと覚えてたってか」
アスカ「(女房って…じゃ、シンジのお母さんの…)」
ゲンドウ「忘れる筈はない…
…何故セカンドチルドレンが居る」
アスカ「え!?えっと、その」
シンジ「ただついて来ただけさ。どこに行くかも知らないでな」
ゲンドウ「そうか」
アスカ「(ちょっとぉ完璧アタシが空気読めてない危機的状況なんですけど!?
…いや、普段から読めてるかって言われたら読めてないけど!?)」
168 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:35:25.84 ID:yHlM.UAO [11/25]
シンジ「…」
ゲンドウ「…」
……
アスカ「(く…空気重ッ…!?何コレ何この親子!?)」
シンジ「…わからんね」
ゲンドウ「何がだ」
シンジ「アンタの腹の内がさ。
エヴァの事も、使徒の事も……親子の仲も、全部」
ゲンドウ「…」
シンジ「飾りものの墓でも母さんの前だ。殴りはしねーが…答えてもらおうか。
アンタ…一体何を考えてる?」
169 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:46:01.43 ID:yHlM.UAO [12/25]
ゲンドウ「シンジ。どんな答えを期待しているかは知らんが…。
私に父親を求めるのはやめろ」
シンジ「……」
ゲンドウ「人は他人と分かり合おうとする悲しい生き物だ。だが、お互いが完全に分かり合う事などない。例えそれが肉親であってもだ」
シンジ「…。答える気は無いってか。
分かり合う事がないからハナっから言うだけムダってか。
…そうかい、それならそれでいいさ」
170 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:08:37.53 ID:yHlM.UAO [13/25]
ゲンドウ「シンジ、私の質問にも答えてもらおう」
シンジ「何でしょうかね碇司令?」
ゲンドウ「この数年間、お前は一体どこで何をしていた」
シンジ「…」
ゲンドウ「お前が伯母夫婦の家を飛び出していたことは先日判明した」
ゲンドウ「だが飛び出した事自体、当時こちらでは察知していなかった」
ゲンドウ「ただの子供が、一人で生きていける筈もない」
ゲンドウ「それを何故、行方をくらますことができた。私の呼び出しに応じられた」
ゲンドウ「答えろ。お前は何をしていた。一体どこにいた」
シンジ「…家族のところにいたさ」
172 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:23:05.50 ID:yHlM.UAO [14/25]
ゲンドウ「家族とは何だ。誰のことを言っている」
シンジ「分かり合えねー相手に何言っても無駄だろ?」
皮肉なもんだなァ。本当に大事なモンってのは、持ってるヤツより持ってねーヤツの方が知ってるもんさ。
言っときますけどねェ、僕はずっと万事屋にいますからね。家族と思ってくれていいですからね。
私は最後の一本になっても折れないネ。最後まで木と一緒にいるネ。
ゲンドウ「…」
シンジ「息子に『家族とは何だ』なんて聞いてる時点で…テメーにゃわかんねえだろうよ…!」
シンジ「必要なモンも大事なモンも全部あの街で、あの人たちに貰った!アンタがくれなかった分までな!」
シンジ「…安心しな、報酬分の仕事はするさ。だが…
俺の領分に入り込むな」
シンジ「この刀、コイツが届く範囲は、俺の領分だ。土足で踏み入れてみろ。
遠慮なくブッた斬るぞ」
ゲンドウ「…そうか」
バラララララララ……
ゲンドウ「時間だ、先に帰る」
シンジ「…」
173 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:30:35.93 ID:yHlM.UAO [15/25]
バラララララララ………
シンジ「…」
アスカ「…」
シンジ「…ハァ…」
アスカ「…シンジ…」
シンジ「うっし、帰ーるかね」
アスカ「ちょっ、ちょっと。お母さんのお墓参りは…」
シンジ「あ?あーそうだったそうだった」ファサッ
っ花束
シンジ「はぁい終了ォ。行くぞー」
アスカ「シンジ!?もうちょっとちゃんと…!
待ってったらもう!?」
174 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:36:35.94 ID:yHlM.UAO [16/25]
《VTOL機内》
綾波「(…碇君…怒っているの…?)」
ゲンドウ「レイ、調子はどうだ」
綾波「あ…はい。問題ありません」
ゲンドウ「ならばいい」
綾波「(碇司令も…怒ってる?
ううん違う…何か…何か、怖い。とても)」
175 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:39:29.95 ID:yHlM.UAO [17/25]
ちょっと休憩
177 名前:エヴァ側の引力があああああ[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:57:01.73 ID:yHlM.UAO [18/25]
《帰り道》
シンジ「…」
アスカ「…!(怯んでんじゃないわよアスカ!ここは一丁アタシが…!)」
アスカ「っし!ねぇシンジ!」
シンジ「アスカ、先に帰ってて」
アスカ「へっ?」
シンジ「いや、マダオとやりあってストレス溜まったからな…ちょっと息抜き」ボリボリ
アスカ「何よ…まだどこか行くの?だったらアタシも…」
シンジ「そこはアレだよ察しろ。息抜きっつーか違うモンを抜くんだよ。
シンちゃんの暴れん棒なアレをアレするんだよフンフンハァハァ言いながら」
アスカ「なっ…がっ…アンタ何をっ!?」
シンジ「わかんない?だから僕の堅くて長くて太くてそそり立つ棒をこう」
バチーン
アスカ「バカっ!?最低っ!?」ズカズカズカ
シンジ「…」
178 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:05:25.48 ID:yHlM.UAO [19/25]
《近所の公園》
シンジ「うっし、ここなら人気もないしちょうどいいかね。
ここしばらく使うばっかでまともにやってなかったからなァ…。
剣の鍛錬」
…洞爺湖…。
早いとこ帰りたいな…かぶき町。
シンジ「…始めるか」
シンジ「フン!フン!」
ビュンッ ビュンッ
シンジ「フン!フン!」
ビュンッ ビュンッ
シンジ「フン!フン!」
ビュンッ ビュンッ
・
・
・
179 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:07:43.68 ID:yHlM.UAO [20/25]
《シンジの回想・志村家恒道館道場》
カランカラン
シンジ「っ痛つつ…」
新八「大丈夫シンジ君?」
シンジ「すみません…木刀って重たいんですね…。
痛…血マメが」
新八「ちょっと頑張りすぎちゃったかな…今日はこれくらいにしておく?」
お妙「そうねぇ、初日から飛ばしすぎても後が続かないでしょうし」
近藤「いやっ、何事も始めが肝心と言いますからね。鉄は熱いうちに打つべきでしょう」
…
お妙「テメェは何レギュラーキャラみたいに当たり前に出てきてんだゴリラストーカァァァ!!!?」
バキバキボコゴグシャッ
近藤「ギャァァァ!!?!」
シンジ「…新八さん、あの人確か真撰組の」
新八「局長だね一応」
シンジ「いいんですか助けなくて」
新八「ストーカーだから。いつものことだから」
シンジ「世も末ですね」
181 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:23:26.95 ID:yHlM.UAO [21/25]
近藤「ガハハハ!いやはや、見苦しいところを見られてしまったね!」ダラダラ
新八「近藤さん、見苦しいまんまなんですけど。シンジ君ドン引きなんですけど。まず血ィ止めてくんない?」
近藤「いやぁ、万事屋に新人が入ったと聞いてついな。君がそうか?」
シンジ「…碇シンジです」
近藤「んっ、俺は真撰組の近藤勲だ。剣の修行とは結構結構!
だが、初日からちと諦めが早すぎやせんか!?」
シンジ「…でも、血マメが」
近藤「血マメなんぞはできて当たり前!
むしろ血マメが潰れるところから修行が始まると言っても過言ではないよウンウン!」
シンジ「そんな…でも…」
新八「ちょっと近藤さん!シンジ君は今日初めて剣を持つ素人ですよ!?」
近藤「ならば尚更。半端な覚悟で始めればまず失敗する。
君は強くなりたくて剣を習いたいんだろう?」
シンジ「それはそう、ですけど…。
…やっぱり僕なんかじゃ剣は無理…ですかね…」
近藤「…ふむ…。
シンジ君は、痛いのや辛いのは嫌いか」
シンジ「…。好きじゃ、ないです」
近藤「俺もだ」ニタッ
シンジ「え…?」
183 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:36:28.80 ID:yHlM.UAO [22/25]
新八「近藤さん?」
近藤「俺だけじゃあない誰だってそうだろう。
順風満帆、何も問題なく生きられるならそれに越したことはない。だが、そうも行かないのが人生というやつだ」
近藤「痛い思いも辛い思いも必ず待ち受けている。じゃあどうするか」
シンジ「どうするん、ですか」
近藤「自分から、痛みや辛さに突っ込んでいくのさ」
新八「…」
近藤「今自分から痛い思いをしておけば、いずれ来るもっと大きな痛みにも耐えられる。
今辛い思いをしておけば、先の辛い思いをはねのけられる。
そうやって繰り返すことが強くなることだと、俺は思う」
近藤「そうして強くなっておけば…自分自身だけじゃない。
いざという時、大切な何かを、誰かを護れる!」
184 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:49:20.77 ID:yHlM.UAO [23/25]
シンジ「自分だけじゃない何かを…守る…」
近藤「フフ、まあ剣しか能がない田舎侍の屁理屈だが…。
俺自身はそうやって剣を振るってきたつもりだ。
見ろ!手なんぞ血マメ潰しすぎてボコボコだぞ!」ニカッ
シンジ「…凄い。凄いです」
近藤「そう言ってくれると嬉しいな。今までの修行で、この潰した血マメの分くらいは強くなったつもりだ。
どれ…木刀をお借りしますよ師範殿」
新八「え、あ。はい」
近藤「フンッッ!!」
ブゥォォォンン…!
シンジ「うわっ…!?素振りで風が…!?」
近藤「シンジ君。君の目は強くなりたくてもがく男の目だ。
もっともっともがいて!迷いを捨てろ!
ゴリラみたいなオッサンからの最初のアドバイスだ」
シンジ「…」
新八「近藤さん…」
シンジ「…やります…。自信はないけど僕、もっとやってみます!」
186 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 19:04:42.62 ID:yHlM.UAO [24/25]
近藤「ンッ!100点満点とはいかないが悪くない返事だ!
どうだ、万事屋の天パなんぞ見切りをつけて、真撰組に来んか!?」
シンジ「え!?いやあの、それは…」
新八「ちょっと近藤さん!シンジ君はうちの新人なんですから勝手に勧誘しないで下さい!」
近藤「ナッハハハ!スマンスマン!なかなか見どころがありそうだったんでな!」
シンジ「…(///)」テレ
近藤「よし、新八君!少し俺も汗を流させてもらいたい!」
新八「…はいっ!僕もやりますよ!」
シンジ「ぼ、僕も頑張ります!」
ブンッ ブンッ
ビュゥンッ ビュゥンッ
ブォォォンン…!! ブォォォッンン…!!
近藤「(ンッフッフッフッフッ……見てくれましたか聞いてくれましたかお妙さん!?この近藤勲の勇姿を!!
若人を導く真撰組局長の凛々しき言葉をッ!!)」
新八「…ああ、姉上だったら>>181でさっさと出て行きましたけど」
近藤「何でェェェェェェ!!!!!!!?
俺いい事言ったのに!?カッコいい事言ったのにぃぃ!!!?」
シンジ「理由は明白ですよね」
近藤「シンジ君までヒドいぃぃぃ!!!?」
194 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 03:55:39.02 ID:hZGTpcAO [2/5]
ビュゥンッ……ビュンッ
シンジ「…フッ…ンッ…フンッ………ハァ、ハァ、ハァ……」
シンジ「まだ、まだ……!フッ…!
ッ!?」
アスカ「フンフンフンフンうるさぁぁぁいっ!!!?」
ゲシッ
シンジ「ヒラサワッ!!!?」
ズサー
アスカ「フンフンフンフン桜木かお前はァァァ!?いい加減帰って来なさいよ!!!?」
シンジ「」
アスカ「剣道だかゲンドウだかマダオだか知らないけど日が暮れるまでやることないでしょアンタバカァ!?
…あれ、シンジ?」
シンジ「」チーン
アスカ「あれ…?ちょっ…シンジ!?」
195 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 04:02:36.08 ID:hZGTpcAO [3/5]
シンジ「…お前…こっちは限界ギリギリまで剣振り回してんのに…後ろから蹴るか普通…」
アスカ「あ、アンタがいつまでたっても帰ってこないから…!?
ほら、起きなさい!」グイ
シンジ「痛だだだだだだ痛い痛い腕引っ張んな!?」
アスカ「ッ!?アンタこれ…手、血まみれじゃない!?」
シンジ「あー血マメ潰れたから。ちなみに腕もまともに動かない。全身まともに動かない。
このまんまチーズ蒸しパンになりたい」
アスカ「何でそんなに無茶してんのよ…」
シンジ「ストレス解消って言ったろーが。あとアレ、無茶しなきゃ修行になんねーし。
あー…地べた気持ちいい。もう僕公園で暮らすわ。ここの植え込みとして一生を終えるわ」
アスカ「あああもー世話のやける…!」・
・
・
シンジ「肩貸してくれるたぁサービスいいな」
アスカ「うっさい。そして重い。…汗臭いわよバカ」
シンジ「悪かったな」
196 名前:改行間違えたドンマイ僕[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 04:05:09.52 ID:hZGTpcAO [4/5]
《葛城家・風呂》
カポーン
シンジ「あ~……手ェ痛…全身痛…」
シンジ「…(うつら、うつら)」
アスカ『シンジー?着替え置いとくわよ!?
シンジー?』
シンジ「」ガボガボブクブクブクブク…
アスカ「シンさあぁぁぁんん!?」
シンジ「いや風呂場で死ぬかと思った。湯に溶けてシンクロ率400%超えるかと」ゴシゴシフキフキ
アスカ「そのまま下水に流すわよバカ。
つか前を隠せェェェ!!!?何で堂々むき出しにしてんの!?セクハラ!?」
シンジ「気にすんな」
アスカ「アンタが気にしろっ!?
こちとらアンタほど人生スレてないの!?まだ花も恥じらう乙女なの!?」
シンジ「はいはい…。
あれ?人生スレてる乙女じゃない人はまだ帰って来てないの?」
アスカ「…まだね。
明日は友達の結婚式って言ってたから、買い物でもしてんのよきっと」
シンジ「ん、そ。
あふ…僕もう寝るわ…夕飯は」
アスカ「適当に用意するわよ。いいからオッサンはさっさとパンツ履いてさっさと寝なさい」
シンジ「そーするわ……アスカ」
アスカ「何よ…」
シンジ「ありがとな。色々」
アスカ「…いいから寝ろっ」
197 名前:とりあえずここまで[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 04:24:52.13 ID:hZGTpcAO [5/5]
アスカ「…」
ありがとな。色々。
アスカ「…フン」ニヘラ
《おまけ》
ミサト「ただいま。
アスカ?今日はシンジ君と一緒に学校サボったそうね?」
アスカ「おかえり。サボりじゃないわよ付き添いよ付き添い」
ミサト「ごまかさないの!学校からこっちに連絡があったわよ?
何をしてたの?」
アスカ「ミサト?この年頃の子は傷つきやすいガラスの十代なの。そっとしといたげて。
心配しないで、別にキャバクラなんて行ってないから」
ミサト「」
アスカ「アタシも寝るわ。おやすみ~♪」
ミサト「キャ、キャバクラ!?アスカ待ちなさいちょっと!?」
続
215 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/05(水) 07:36:55.26 ID:wZ26mcAO [2/6]
冬月「昨日キール議長から計画の遅延に関して文句が来たぞ。俺のところに直接。
終いにはお前の解任もほのめかしていた。相当苛ついていたな」
ゲンドウ「アダムは順調だ。ダミープラグにも着手している。ゼーレの老人たちは何が不満なのだ」
冬月「肝心の補完計画が遅れている」
ゲンドウ「全ての計画はリンクしている。問題はない」
冬月「お前の息子もか?昨日のユイ君の墓参りで会ったのだろう?」
ゲンドウ「…。手は打った。アレも確実に計画に組み込んでみせる」
冬月「…まあいい。あの男はどうする」
ゲンドウ「今しばらくは役に立ってもらう。マルドゥック機関と同じだ」
《京都某所》
加持「…ここもハズレ、か…」
マルドゥック機関…。人類補完委員会直属、エヴァンゲリオンパイロット選出機関。その実体は未だ不透明。
108の関連企業の内106がダミー。
そしてここが107番目…
加持「…やはり全てはネルフの…碇司令の手の内か」
216 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/05(水) 07:38:43.63 ID:wZ26mcAO [3/6]
《葛城家は日曜朝っぱらからお説教タイムのようです》
シンジ(正座中)「…」
アスカ(正座中)「…」
ミサト「二人とも、私には保護者としての責任があるわ。わかるわね?」
シンジ(正座中)「…」チラッ
アスカ(正座中)「…」チラッ
ミサト「正直に答えなさい。昨日は一体学校サボって何をやっていたの?」
シンジ「公園でフンフンハァハァやってました。棒使って」
アスカ「そのフンフンハァハァやってるシンジを蹴っ飛ばしたりしてました。
あと動けなくなった後は家まで運んでお風呂に入れたり」
ミサト「本当に何やってたのアンタ達ィィィ!!!?」
217 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/05(水) 07:44:02.88 ID:wZ26mcAO [4/6]
ミサト「ねえホンットわかんない。女29年やってるけどわかんないわなにそれ何プレイ?」
アスカ「あ、あと溺死しかけの全裸見せられて『キャー!シンジさんのエッチー!』とかやる流れだったけど…
まあそこまでの下半身でもなかったから自重したわ」
シンジ「オイオイ聞き捨てならないね。僕の本気があの程度とか思ったら大間違いだよ?
まあ確かに普段は一歩後ろに下がってる控えめな子だけど?
いざとなったらグイグイ前に出て自己主張するやればできる子だようちの子は?」
アスカ「見栄はってんじゃないわよ。いざとなったらってそんな日が来たことあんの?悲しい男ね」
シンジ「その言葉そのままバットで打ち返すよ。見栄はっても未経験なのはバレバレ愉快だよアスカちゃん」
アスカ「何言っちゃってんの?男の未経験と女の未経験は似て非なるモンなの。値打ちが違うの。
アカツキと百式ぐらい違うの」
シンジ「何だコノヤロー僕がアカツキか。エヴァンゲリオンの鷹かコノヤロー」
アスカ「鷹っていうかむしろ雀ね。砂漠の虎というより砂場の猫ね」
ミサト「アンタたち打ち合わせでもしたのかァァァ!?何その無駄なコンビネーション!?ぶっつけ本番でイスラフェル倒せそうじゃん!?」
218 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/05(水) 08:13:16.88 ID:wZ26mcAO [5/6]
アスカ「もー、ミサトが考えるような薄汚れた展開はなかったわよ。
いいからさっさと友達のお呪いに行ってきなさいって」
ミサト「お呪いじゃないからお祝いだから。
別に三十路前だからって焦ってないから焦って妥協したヤツらを笑いに行くだけだから」
シンジ「さり気に真っ黒だよこの人。ティターンズカラーだよこの人」
・
・
・
ミサト「じゃ行ってくるけど…ホント変なコトしちゃダメよ!?」
シンアスカ「「はいはーい、行ってらっしゃーい」」
PEN2「クワ」
バタン
《結婚式場・ロビー》
ミサト「っていう具合だったのよあの二人…」ムス
リツコ「あらあら」
ミサト「なんだか最近アスカまでスレてきた気がするわ」
リツコ「シンジ君にかかったらミサトも形無しね。
…あら、結局オレンジのドレスはやめたの?」
ミサト「あーアレ?アレはちょっち訳ありで…」
リツコ「そう、キツかったの」
ミサト「っ!そーよ!昨日新調したの!
ご祝儀といいまた出費が…ハァ。どいつもこいつも焦りすぎよ…」
リツコ「お互い最後の一人にはなりたくないものね。さ、そろそろ移動しましょ」
230 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 15:42:22.16 ID:r1x8/.AO [2/9]
《少し巻き戻って葛城家》
シンアスカ「「はいはーい、行ってらっしゃーい」」
PEN2「クワ」
バタン
…
シンジ「…悪いな」ボリボリ
アスカ「何よ」
シンジ「余計な気ィ使わせて…」
アスカ「…ふん、アンタだってわざわざヤなこと思い出したくないでしょ。
ふふーん、そうだ。感謝するんなら行動で示してもらいましょうか」
シンジ「上がった株価が早速暴落だよチクショー交換条件かよ。何だよ何が望みだ?」
《結婚式場》
「三つの袋というものを心に……」
リツコ「来ないわねリョウちゃん」チラ
ミサト「アイツが時間通りに来たことなんていっぺんもないわよ」
リツコ「デートの時は、でしょ?仕事は違ってたわよ」
加持「やあやあお二人さん、今日は一段とお美しい。
いやぁ、時間までに仕事抜けられなくってさ…」
ミサト「いっつもプラプラ暇そうにしてるクセに…。
無精ひげ何とかならないの?ほら、ネクタイ曲がってる!」グッ
加持「お、お。…こりゃ、どうも」
リツコ「ふふ、そうしてると夫婦みたいよ。あなた達」
加持「いい事言うねリッちゃん」
ミサト「だーれがこんなヤツと」
231 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 15:43:31.08 ID:r1x8/.AO [3/9]
《葛城家・キッチン》
グツグツグツグツ…
シンジ「ん、で後はカレールーを投入な。メーカーが違うのを半分ずつ入れて」
アスカ「…何で半分ずつなの?同じメーカーのを一つでも」
シンジ「スパイスの配分が違うんだよ。半々で使ったほうが味わいが深くなる」
アスカ「へぇ…アンタ本当詳しいわね」
シンジ「…(まさか料理を教えろとはねぇ…)」
『言ったでしょ、アンタには負けないって!まずはアンタから教わることで腕を磨くわ!』
シンジ「…職場の食事係が当番制だからなー。
あとは隠し味にバターとかチョコをひとかけらとかあるけど…」
コトコト…
アスカ「ふうん…ね、シンジ。何だかこうしてると」
シンジ「こうしてると?」
夫婦みたいね、私たち。
アスカ「…こうしてるとアンタが主夫一直線なのがよくわかるわね~!」
シンジ「うるっせーよ。料理は好きだけど結婚してまでメシの支度したかねーっての」
アスカ「あっそ!じゃっ、料理のできる相手と結婚しなさい!」
シンジ「結婚ねえ…」
お妙さあぁぁぁんん!!結婚して下っさああいいい!!!
ハツゥゥゥ!?帰ってきてくれェェェ!?
シンジ「あんまりいいイメージないな」
アスカ「?」
232 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 15:50:00.76 ID:r1x8/.AO [4/9]
《結婚式・二次会》
ミサト「あの二人大丈夫かしら…」
加持「…シンジ君とアスカか?」
ミサト「そーよ」
加持「仲良くやってたんじゃなかったのか?この前の失敗でアスカもいい方向に落ち着いたようだし」
ミサト「仲が良いにも色々あるでしょ、昨日は学校サボって何してたんだか…」
加持「あの年頃ならそういう時もあるさ」
ミサト「もう。あの年頃だから心配なんじゃない」
リツコ「何だかいよいよ夫婦じみてるわね。子供二人を心配するお母さんと旦那?」
ミサト「リッちゃーん?それ以上余計なこと言うなら頭にカチューシャはめてドラム叩かせるわよ?」
233 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 16:03:40.41 ID:r1x8/.AO [5/9]
《葛城家・リビング》
アスカ「…」パク
シンジ「どう?マイカレーの感想は」
アスカ「…んっふっふっ。初めてでこの出来映え、さすがアタシ!」
シンジ「はいはい…」
・
・
・
アスカ「…シンジ。」モグモグ
シンジ「ん?」モグモグ
アスカ「アンタがいた職場っての?一体どういうところだったのよ」
シンジ「どういうって。…何でそんな事聞くのさ」
アスカ「ひ、暇だからよ。昨日碇司令も聞いてたけど…どんな生活してたの?」
シンジ「んー…」ボリボリ
シンジ「僕が世話になってるのは万事屋でね」
アスカ「万事屋?」
シンジ「そ。頼まれれば何でもやるのさ。ペット探しから爆弾処理、大工の真似事、アイドルの身辺警護…」
アスカ「…胡散臭さがハンパないんだけど」
シンジ「働いててもそう思うよ。まあ預けられてた先でイヤな目にあって、家出してたどり着いたのが万事屋ってわけ。そこの……」
・
・
・
234 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 16:10:40.65 ID:r1x8/.AO [6/9]
《結婚式・三次会》
ミサト「…調子いいんだから!ちょっちお手洗い~」
加持「とか言って逃げるなよ?」
ミサト「べーだ」
加持「(ヒール、か)
久しぶりじゃないか?三人で飲むのなんて」
リツコ「ミサト、少し飲みすぎじゃない?何だかはしゃいでるみたい」
加持「浮ついた自分を抑えるためにまた飲んでる…今日は逆か」
リツコ「さすがに、一緒に暮らしていた人の言葉は重みが違うわね」
加持「暮らしてたっていっても、葛城がヒールとか履く前の話だからな…」
リツコ「学生時代には考えられなかったわよね」
加持「俺もガキだったし…ありゃ同棲というより共同生活だ。
ままごとだよ。現実は甘くはないさ。
あ、そうだ。これ、ネコの土産」
リツコ「あら、ありがとう。マメねえ」
加持「女性にはね。仕事はズボラさ」
リツコ「京都、何をしに行ってきたの?」
加持「あれ?松代だよその土産?」
リツコ「ごまかしても駄目。深入りすると火傷するわよ。
これは友人としての忠告」
加持「真摯に聞いておくよ。
でもその言葉は…そのままリッちゃんに返したいな」
リツコ「…」
加持「もっとも、俺も説教できるような立場じゃないか。
…遅いな葛城のやつ。化粧でも直してるのかな?」
235 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 16:51:59.94 ID:r1x8/.AO [7/9]
ミサト「あ、もしもしアスカ?私。…そ、今は三次会でね~」
《葛城家》
アスカ「まさか朝帰りしようってんじゃないでしょうねー?
…はいはい、子供はさっさと寝ます~じゃっ」
ガチャッ
シンジ「ミサトさん?」
アスカ「そうよ~。まだ遅くなるから先に寝てろってさ。
加持さんにお持ち帰りされる気じゃないのかしら」
シンジ「あ?酔った勢いで?」
アスカ「違うわよ。酔ったふりして」
シンジ「…(アレ?加持さん絡みになったらもっと殺伐とするかと…なんで?)」
アスカ「それより続き続き!その…お妙さん?下着泥棒をどうしたの?ボコボコ?」
シンジ「よりによってお妙さんに食いついちゃったよこの娘。ものっそい不安なんですけど」
・
・
・
加持「遅かったな?」
ミサト「ちょっち家に電話をね。…リツコにちょっかい出してないでしょうね?」
リツコ「大丈夫よ。昔話を少しね」
加持「生きるという事は変わるって事って話をしてた」
ミサト「ふーん」
加持「いや本当…本当だって。なにその目」
リツコ「ホメオスタシスとトランジスタシスね」
ミサト「何、それ?」
リツコ「今を維持しようとする力と変えようとする力。2つを兼ね備えたのが生き物なのよ。さて、そろそろお暇するわ。仕事も残ってるし」
ミサト「先帰っちゃうの?」
加持「残念だな」
リツコ「フフ、ごゆっくり」
ミサト「あ…うん」
241 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/05/06(木) 22:43:18.87 ID:L2omFXQP
万事屋って飯係当番制なのか
銀さんと神楽って飯作れるイメージないしてっきり新八が作ってるもんだと
244 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 23:48:41.93 ID:r1x8/.AO [9/9]
《おしえて!銀八先生!》
銀八「ペンネーム>>241さんからのお便り」
銀八「はーい、ズバリお答えしまーす」
銀八「本編や原作やアニメや>>242でも言ってるように万事屋のメシは当番制でーす」
銀八「銀さんはああ見えて凝り性なんで料理はバリバリできます。
蒸しパンとか作ってメンバーひかせるくらいバリバリできます」
銀八「新八も姉があの腕前なので当然できます。命に関わるのでできます」
銀八「神楽は…ふりかけごはんとか卵かけごはんとか卵かけごはんとか卵かけごはんとか作ります。
今朝に至っては『卵が!?卵がこっちに来るよぅ!?』ごはんでした。他は味噌汁すら作りませーん」
銀八「シンジは最初はガキでしたしアレでしたが、今じゃレストランに勤められるくらいバリバリできます。
ただし万事屋は食材が乏しいんで腕前が全力で発揮されることはあまりありませーん。
神楽と定春がバカみたいに食い過ぎなんだよ味わって食えっつーの」
銀八「そんなわけで>>241ー。今すぐ廊下で原作やアニメを見返すように」
まったり再開
245 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:00:33.75 ID:TvcBJAAO [1/13]
ミサト「おぼろろろろろろ……」
加持「いい年して戻すなよ」
ミサト「悪かったわねいい年で…」
加持「ハハ、いい年はお互い様か…葛城がヒール履いてるんだもんなあ…」
ミサト「そーよぉ…」
ミサト「(おんぶ…かぁ…)」
ミサト「ん…ありがと、あと歩く」
ミサト「加持君…私、変わったかな?」
加持「そうだな…キレイになった」
ミサト「ね…あの時一方的に別れ話して、ごめんね。
好きな人ができたって…あれ、嘘。気づいてた?」
加持「いや…?」
ミサト「気づいちゃったのよ。加持君、私の父に似てるって」
加持「…」
ミサト「ずっとわからなかった…あの人を憎んでたはずなのに、父に似た人を好きになる…。
ただ、たまらなく怖かった」
ミサト「父の敵討ちか父への復讐なのか、自分でもわからないままネルフに入って…でもそれも父のいた組織で」
加持「葛城が自分で選んだ道だ。俺がどうこう言うことじゃないさ」
ミサト「ん…でもそれすら逃げてたのかも知れなくて…。
そしたらね、彼が言ったの。『後ろばかり見てないで、自分らしく胸張って前を見て歩いて行きな』って」
加持「…彼?」
ミサト「シンジ君。『最初から何も持たなければ楽なのかもしれないけど、それでもいつの間にかまた背負いこんでる』
『お互い大事なものだけは、シャンと背筋伸ばして背負って歩きたいですね』って…」
246 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:07:25.02 ID:TvcBJAAO [2/13]
加持「…子供の言葉とは思えないな」
ミサト「彼も教わったんだってさ…私たちの知らない誰かから…」
加持「…葛城」
ミサト「すごいわよね…。あの年で、あれだけタフで、堂々と振る舞って、エヴァのパイロットで、お父さんとも渡り合って…」
加持「葛城」
ミサト「そう、か…あはは。私、シンジ君がうらやましいんだ…」
加持「葛城」スッ
ミサト「…加持君?」
加持「ズルいな」
ミサト「…えっ…」
加持「昔の男の前で、今気になってる男の話をするなんて」
ミサト「加持く……
んっ……」
…
247 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:16:01.95 ID:TvcBJAAO [3/13]
カチ コチ カチ コチ…
《葛城家》
アスカ「ねえシンジ…」
シンジ「んー?」
アスカ「アンタ、全部終わったら帰るのよね。万事屋に」
シンジ「んー。帰るよー」
アスカ「じゃあアタシも連れてって」
…
シンジ「あ?」
アスカ「だから万事屋によ」
シンジ「…何で…?」
アスカ「面白そうだからよ。それとも何?不満なの?」
シンジ「いや不満っつーか…。
現実は甘かねーよ?」
アスカ「子供扱いする気?」
シンジ「いやあそうじゃなしに。
基本的に街の住人全部僕みたいな連中なんだけど、耐えられんの?」
アスカ「…マジでか」
シンジ「マジでだ」
248 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:27:32.82 ID:TvcBJAAO [4/13]
シンジ「だいたい全部終わったらアスカ…ドイツには帰らないの?
僕ァてっきり加持さんを引っ張って帰るモンかと思ってたけど」
アスカ「…」
シンジ「まあ今夜次第ってとこかね。
ひょっとしたらあの二人、本当にヨリをもどすかもしれないし」
アスカ「……ぃでしょ」
シンジ「どちらにしても、いつも食いっぱぐれてるような職場だからね。万事屋はオススメはしな」
アスカ「加持さんは関係ないでしょっ!?」
シンジ「何怒ってんだよ」
アスカ「うるさいバカっ!?」
…
ピンポーン
249 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:35:13.58 ID:TvcBJAAO [5/13]
加持「ほれ着いたぞ!しっかりしろ!」
ミサト「んぅ…」
アスカ「加持さん!」
シンジ「やっぱり酔いつぶれてきましたか…」
加持「ハハ、予想通りかい?じゃ、俺は帰るよ。済まないが葛城のことを頼む」
シンジ「はーい」
アスカ「ねっ、加持さんも泊まっていったら?」
加持「この格好で出勤したら笑われちまうよ…」
アスカ「えー!?おかしくないったらー!」
加持「アスカ…」
アスカ「ん?」
ナデナデ
アスカ「加持、さん?」
加持「…じゃ、二人ともまたな」
バタン
シンジ「…?」
250 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:38:57.46 ID:TvcBJAAO [6/13]
シンジ「…アスカ、今…」
アスカ「何よ…」
シンジ「加持さんに…何かされなかったか?」
アスカ「…別に…頭なでられただけよ?
…フフン、なにー?シンちゃんったら妬いちゃった?アタシったら罪作りな女ねー」
シンジ「…アスカ」スッ
アスカ「ッ。シンジ?
ちょっ、待っ…」
シンジ「…」サッ
アスカ「…ッ」ビクッ
…
251 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:42:10.28 ID:TvcBJAAO [7/13]
シンジ「ヘッドセット…なんか挟まってた」
アスカ「……へ」
シンジ「メモ?…こんなの挟んでるの?」
バチコーン
シンジ「おい今何で殴った」
アスカ「うるさいうるさいうるさいバカ!」
シンジ「加持さんか…?」
アスカ「貸しなさいよっ!?」パシッ
アスカ「…何コレ。
アタシとシンジ宛になってる…」
252 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:51:35.26 ID:TvcBJAAO [8/13]
《翌朝・ネルフ某所》
加持「…」
スチャッ
加持「…。やあ、二日酔いは大丈夫かい」
ミサト「おかげ様でね。
ネルフ特殊監査部所属加持リョウジ。と同時に国お抱え、内務省調査部所属加持リョウジでもあるわけね」
加持「バレバレか」
ミサト「ネルフを甘く見ないで。
…昨日のお礼にチャラにしとく。でも、これ以上アルバイトを続けると…死ぬわ」
加持「司令は俺を利用してる。まだいけるさ。でも、葛城に隠し事していたのは謝るよ」
葛城「謝られても嬉しかないわよ!」
加持「でも、司令やリッちゃんも君に隠し事をしている。それが…」
ミサト「!」
pi!
加持「これさ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
ミサト「これは…エヴァ?
…いえ違う……まさか…!?」
加持「そう。全ての始まり。エヴァのベースとなった……アダムだよ」
ミサト「アダム……あの第壱使徒がここに…!?
確かに、私が思ってるほどネルフは甘くないわね」
シンジ「…何なんですこの化けモンは…」
アスカ「エヴァのベースって…私、こんなのに乗ってたの…!?」
ミサト「…!?シンジ君!アスカ!どうしてここにいるの!?」
加持「俺が呼んだのさ」
ミサト「ッ!?加持ッ!!!?」
続
253 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:53:23.65 ID:TvcBJAAO [9/13]
とりあえずここまで…
なんだがエヴァ話ばっかりで銀魂分が足りなすぎる…
のでおまけを少々
254 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:08:06.45 ID:TvcBJAAO [10/13]
《NGっぽいおまけ》
加持「でも、司令やリッちゃんも隠し事をしている。それが…」
ミサト「!」
pi!
加持「これさ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
ミサト「これは…何?
大量の…紅い…剣…?
…何でネルフ本部にこんなものが…!?」
加持「電魂と呼ばれる人工知能を有し、使用者に寄生することでその身体をも操る。
戦闘の経緯をデータ化し学習を積むことでその能力を向上させていく生きた刀…
『紅桜』だよ」
ミサト「紅桜…!?」
加持「ネルフの…エヴァの技術を応用して碇司令は…この紅桜を量産、大規模な武装蜂起を目論んでいるんだ。
最悪のテロリスト、高杉晋助と」
チャキッ
「銃を捨てろ。
その話、詳しく聞かせて貰おうか」
ミサト「刀…!?クッ!?」
加持「よせ葛城!碇司令の関係者…ってわけじゃなさそうだな」
桂「葛城じゃない。桂だ」
どう考えても紅桜編一直線なので却下
255 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:17:37.17 ID:TvcBJAAO [11/13]
《NGっぽいおまけ・その2》
加持「でも、司令やリッちゃんも隠し事をしている。それが…」
ミサト「!」
pi!
加持「これさ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
ミサト「これは…?
戦自から徴収したポジトロンスナイパーライフル…
いえ違う…まさか!?」
加持「そう、江戸城の天守閣を吹き飛ばし江戸を開国させてしまった戌威族の決戦兵器…
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だよ」
ミサト「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲…
別名『走る雷』バルカン戦役における惨劇『火の7日間』を引き起こした地獄の兵器がここに…!?
確かに、私が思ってるほどネルフは甘くないわね」
シンジ「さっきと話違うんですけど」
257 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:29:45.52 ID:TvcBJAAO [12/13]
《NGっぽいおまけ・その3》
加持「でも、司令やリッちゃんも隠し事をしている。それが…」
ミサト「!」
pi!
加持「これさ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
ミサト「これは…?
…え…コレ…何?」
加持「日本重化学工業共同体が心血を注いで完成させたロボット兵器ジェットアローン。
そのベースになった機体…ジャスタウェイだよ」
ミサト「ジャスタウェイ……
ってナニ」
加持「ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何物でもないそれ以上でも以下でもない」
ミサト「だからジャスタウェイって何って聞いてんだろーがァ!?」
加持「ジャスタウェイを何だと思ってやがる!?これだから女ってヤツは!」
ミサト「うるっせーよただのガラクタじゃんこんなん!?
なんかコレ見てるとイラッとくんのよ!?」
256 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:18:55.96 ID:1BXAXEAO
銀魂キャラが本格的に絡む展開もみたいからその案も捨てがたいな
258 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:33:07.07 ID:TvcBJAAO [13/13]
なんかエヴァのシリアスに耐えられなくてやっちまった
反省はしてなくもない
>>256
いやホラ、一応エヴァ側のシナリオで進めてるから……あのアレ……調子のってスイマセンっした
寝ます
《葛城家・シンジの部屋》
アスカ「やっと起きたわね…バカシンジ」
シンジ「…。アスカ?
何だいMutter今日は日曜だよ?まったくおっちょこちょいだナァ」ゴシゴシ
アスカ「今日は土曜よバカ。つか何でちょっといい発音のドイツ語!?あとお母さんじゃないわよバカ!?」
シンジ「あー…どういう風の吹き回しですか。アスカが僕を起こしに来るとか…」
アスカ「フフン、涙流して感謝しなさい。それとも
『もおっ!シンジくん早く起きて!遅刻しちゃうよっ!』
とでも言ったほうが良かったかしら?ん?」
シンジ「どんなラブコメだ。幼なじみか?幼なじみプレイか?」
アスカ「バカ言ってないでさっさと来なさい。朝ご飯の支度もできてるわよ」
シンジ「ハァ?」
160 名前:ところで、俺のこのクロスSSを見てくれ。こいつをどう思う?[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 15:37:37.91 ID:yHlM.UAO [4/25]
《葛城家の朝はトーストとウインナーエッグと牛乳から始まったり始まらなかったり》
シンジ「これ…アスカが作ったのか?」
アスカ「フフーン、このアタシが本気出せばこんなの朝飯前よ」
ミサト「朝ご飯を朝飯前に作るのは当たり前じゃね?」モグモグ
アスカ「うっさい黙って食ってなさい」
シンジ「しっかし何でまた」
アスカ「…ネコ耳だろうと団地妻だろうとアタシはアタシなんでしょ?」
シンジ「あ?」
アスカ「アンタなんかに論破されるのは不本意だけどね。悔しいけど納得はしたわ。
だ、か、ら!アタシらしく正々堂々真っ正面から!アンタの領域に攻め込むことにしたから!」
シンジ「…」
アスカ「負けないわよ!」フンゾリ
ミサト「(要するに?これからはシンちゃんのお手伝いするってことよねぇ?)」
アスカ「ほれっ!さっさと食べて学校行くわよ!」
シンジ「朝から元気だねえ…」モシャモシャ
161 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 15:56:39.25 ID:yHlM.UAO [5/25]
シンジ「…」モシャモシャ
何で、いまさらあんな夢…
…。
シンジ「そうだった、今日は…」
ミサト「ん?今日はどしたのシンちゃん?」
シンジ「え?ああ、いえ…
今日は綾波が来てないなって」
アスカ「そう言えば今日はいないわね?3バカのあと二人も来ないし」
シンジ「トウジは日直がどうとか昨日愚痴ってたな。ケンスケは港に軍艦が来てるから休むとか何とか」
アスカ「ふーん。じゃ、さっさと行くわよ!」
シンジ「へいへい…。
んじゃ行ってきます」
アスカ「ミサト!片付けぐらいはよろしく!じゃ!」パタパタ
ミサト「はいは~い、行ってらっしゃ~い」
ミサト「んふ、いよいよデレ期到来かしらん?
…にしてはシンちゃんは妙に冴えないわね?」
162 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:05:01.10 ID:yHlM.UAO [6/25]
《通学路》
アスカ「アンタがもたもたしてるから時間ギリギリじゃない!」
シンジ「んー…」
アスカ「ほら、ちょっと急ぐわよ!」
シンジ「…」
アスカ「…ねえシンジ!どうだった?アタシの腕ま…」
アスカ「…シンジ?」
シンジ「悪い、先に行ってて。僕今日休むから」
アスカ「休むって…!?何で!?」
シンジ「あ?あのアレ…。
男の子の日三日目だから。じゃ」
アスカ「待て」
163 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:13:56.71 ID:yHlM.UAO [7/25]
アスカ「シ ン ジ?男の子の日って何。いや知りたくもないけど何?サボろうっての?」
シンジ「バッカオメーその辺アレだよ察しろよ。この年頃の子は色々傷つきやすいんだよガラスの十代なんだよ」
アスカ「同い年だろうがバカ!?」
シンジ「いや違うんだよ。
馴染みの店の娘にさ、たまには朝キャバで指名して下さい~とか言われちゃっててシンさん」
アスカ「どこがガラスの十代!?コンクリの団塊世代の発言だろうがこのオッサン中学生!?」
シンジ「まそういうことなんで。じゃ学業に精出して~」ヒラヒラ
アスカ「…勝手にしなさいよバカぁっ!?」
165 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:20:49.10 ID:yHlM.UAO [8/25]
シンジ「…」スタスタ
シンジ「…」スタスタ
シンジ「…」ピタ
シンジ「…ついて来る気?」
アスカ「…っ。アンタがバカな遊びをしないようにね!」
シンジ「ついて来ても面白くないと思うけど。…まあいいや」
アスカ「どこに行くのよ…?」
166 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:25:20.64 ID:yHlM.UAO [9/25]
アスカ「花束なんて買って…イヤらしい」
シンジ「深読みしすぎですよアスカさん。別にキャバ嬢に入れ込んでるわけじゃないから」
アスカ「…お見舞いにでも行くの?」
《墓地・入口》
アスカ「お墓……っじゃあ…。
…何で先に言わないのよ!?」
シンジ「ホレ、行くよ」
アスカ「ま、待ちなさいっての!?」
167 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:30:44.50 ID:yHlM.UAO [10/25]
《墓地・碇ユイ墓前》
…
シンジ「…」
ゲンドウ「…シンジか」
アスカ「いっ、碇司令…!?」
シンジ「…こいつぁ驚いた。女房の命日はちゃんと覚えてたってか」
アスカ「(女房って…じゃ、シンジのお母さんの…)」
ゲンドウ「忘れる筈はない…
…何故セカンドチルドレンが居る」
アスカ「え!?えっと、その」
シンジ「ただついて来ただけさ。どこに行くかも知らないでな」
ゲンドウ「そうか」
アスカ「(ちょっとぉ完璧アタシが空気読めてない危機的状況なんですけど!?
…いや、普段から読めてるかって言われたら読めてないけど!?)」
168 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:35:25.84 ID:yHlM.UAO [11/25]
シンジ「…」
ゲンドウ「…」
……
アスカ「(く…空気重ッ…!?何コレ何この親子!?)」
シンジ「…わからんね」
ゲンドウ「何がだ」
シンジ「アンタの腹の内がさ。
エヴァの事も、使徒の事も……親子の仲も、全部」
ゲンドウ「…」
シンジ「飾りものの墓でも母さんの前だ。殴りはしねーが…答えてもらおうか。
アンタ…一体何を考えてる?」
169 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 16:46:01.43 ID:yHlM.UAO [12/25]
ゲンドウ「シンジ。どんな答えを期待しているかは知らんが…。
私に父親を求めるのはやめろ」
シンジ「……」
ゲンドウ「人は他人と分かり合おうとする悲しい生き物だ。だが、お互いが完全に分かり合う事などない。例えそれが肉親であってもだ」
シンジ「…。答える気は無いってか。
分かり合う事がないからハナっから言うだけムダってか。
…そうかい、それならそれでいいさ」
170 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:08:37.53 ID:yHlM.UAO [13/25]
ゲンドウ「シンジ、私の質問にも答えてもらおう」
シンジ「何でしょうかね碇司令?」
ゲンドウ「この数年間、お前は一体どこで何をしていた」
シンジ「…」
ゲンドウ「お前が伯母夫婦の家を飛び出していたことは先日判明した」
ゲンドウ「だが飛び出した事自体、当時こちらでは察知していなかった」
ゲンドウ「ただの子供が、一人で生きていける筈もない」
ゲンドウ「それを何故、行方をくらますことができた。私の呼び出しに応じられた」
ゲンドウ「答えろ。お前は何をしていた。一体どこにいた」
シンジ「…家族のところにいたさ」
172 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:23:05.50 ID:yHlM.UAO [14/25]
ゲンドウ「家族とは何だ。誰のことを言っている」
シンジ「分かり合えねー相手に何言っても無駄だろ?」
皮肉なもんだなァ。本当に大事なモンってのは、持ってるヤツより持ってねーヤツの方が知ってるもんさ。
言っときますけどねェ、僕はずっと万事屋にいますからね。家族と思ってくれていいですからね。
私は最後の一本になっても折れないネ。最後まで木と一緒にいるネ。
ゲンドウ「…」
シンジ「息子に『家族とは何だ』なんて聞いてる時点で…テメーにゃわかんねえだろうよ…!」
シンジ「必要なモンも大事なモンも全部あの街で、あの人たちに貰った!アンタがくれなかった分までな!」
シンジ「…安心しな、報酬分の仕事はするさ。だが…
俺の領分に入り込むな」
シンジ「この刀、コイツが届く範囲は、俺の領分だ。土足で踏み入れてみろ。
遠慮なくブッた斬るぞ」
ゲンドウ「…そうか」
バラララララララ……
ゲンドウ「時間だ、先に帰る」
シンジ「…」
173 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:30:35.93 ID:yHlM.UAO [15/25]
バラララララララ………
シンジ「…」
アスカ「…」
シンジ「…ハァ…」
アスカ「…シンジ…」
シンジ「うっし、帰ーるかね」
アスカ「ちょっ、ちょっと。お母さんのお墓参りは…」
シンジ「あ?あーそうだったそうだった」ファサッ
っ花束
シンジ「はぁい終了ォ。行くぞー」
アスカ「シンジ!?もうちょっとちゃんと…!
待ってったらもう!?」
174 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:36:35.94 ID:yHlM.UAO [16/25]
《VTOL機内》
綾波「(…碇君…怒っているの…?)」
ゲンドウ「レイ、調子はどうだ」
綾波「あ…はい。問題ありません」
ゲンドウ「ならばいい」
綾波「(碇司令も…怒ってる?
ううん違う…何か…何か、怖い。とても)」
175 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:39:29.95 ID:yHlM.UAO [17/25]
ちょっと休憩
177 名前:エヴァ側の引力があああああ[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 17:57:01.73 ID:yHlM.UAO [18/25]
《帰り道》
シンジ「…」
アスカ「…!(怯んでんじゃないわよアスカ!ここは一丁アタシが…!)」
アスカ「っし!ねぇシンジ!」
シンジ「アスカ、先に帰ってて」
アスカ「へっ?」
シンジ「いや、マダオとやりあってストレス溜まったからな…ちょっと息抜き」ボリボリ
アスカ「何よ…まだどこか行くの?だったらアタシも…」
シンジ「そこはアレだよ察しろ。息抜きっつーか違うモンを抜くんだよ。
シンちゃんの暴れん棒なアレをアレするんだよフンフンハァハァ言いながら」
アスカ「なっ…がっ…アンタ何をっ!?」
シンジ「わかんない?だから僕の堅くて長くて太くてそそり立つ棒をこう」
バチーン
アスカ「バカっ!?最低っ!?」ズカズカズカ
シンジ「…」
178 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:05:25.48 ID:yHlM.UAO [19/25]
《近所の公園》
シンジ「うっし、ここなら人気もないしちょうどいいかね。
ここしばらく使うばっかでまともにやってなかったからなァ…。
剣の鍛錬」
…洞爺湖…。
早いとこ帰りたいな…かぶき町。
シンジ「…始めるか」
シンジ「フン!フン!」
ビュンッ ビュンッ
シンジ「フン!フン!」
ビュンッ ビュンッ
シンジ「フン!フン!」
ビュンッ ビュンッ
・
・
・
179 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:07:43.68 ID:yHlM.UAO [20/25]
《シンジの回想・志村家恒道館道場》
カランカラン
シンジ「っ痛つつ…」
新八「大丈夫シンジ君?」
シンジ「すみません…木刀って重たいんですね…。
痛…血マメが」
新八「ちょっと頑張りすぎちゃったかな…今日はこれくらいにしておく?」
お妙「そうねぇ、初日から飛ばしすぎても後が続かないでしょうし」
近藤「いやっ、何事も始めが肝心と言いますからね。鉄は熱いうちに打つべきでしょう」
…
お妙「テメェは何レギュラーキャラみたいに当たり前に出てきてんだゴリラストーカァァァ!!!?」
バキバキボコゴグシャッ
近藤「ギャァァァ!!?!」
シンジ「…新八さん、あの人確か真撰組の」
新八「局長だね一応」
シンジ「いいんですか助けなくて」
新八「ストーカーだから。いつものことだから」
シンジ「世も末ですね」
181 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:23:26.95 ID:yHlM.UAO [21/25]
近藤「ガハハハ!いやはや、見苦しいところを見られてしまったね!」ダラダラ
新八「近藤さん、見苦しいまんまなんですけど。シンジ君ドン引きなんですけど。まず血ィ止めてくんない?」
近藤「いやぁ、万事屋に新人が入ったと聞いてついな。君がそうか?」
シンジ「…碇シンジです」
近藤「んっ、俺は真撰組の近藤勲だ。剣の修行とは結構結構!
だが、初日からちと諦めが早すぎやせんか!?」
シンジ「…でも、血マメが」
近藤「血マメなんぞはできて当たり前!
むしろ血マメが潰れるところから修行が始まると言っても過言ではないよウンウン!」
シンジ「そんな…でも…」
新八「ちょっと近藤さん!シンジ君は今日初めて剣を持つ素人ですよ!?」
近藤「ならば尚更。半端な覚悟で始めればまず失敗する。
君は強くなりたくて剣を習いたいんだろう?」
シンジ「それはそう、ですけど…。
…やっぱり僕なんかじゃ剣は無理…ですかね…」
近藤「…ふむ…。
シンジ君は、痛いのや辛いのは嫌いか」
シンジ「…。好きじゃ、ないです」
近藤「俺もだ」ニタッ
シンジ「え…?」
183 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:36:28.80 ID:yHlM.UAO [22/25]
新八「近藤さん?」
近藤「俺だけじゃあない誰だってそうだろう。
順風満帆、何も問題なく生きられるならそれに越したことはない。だが、そうも行かないのが人生というやつだ」
近藤「痛い思いも辛い思いも必ず待ち受けている。じゃあどうするか」
シンジ「どうするん、ですか」
近藤「自分から、痛みや辛さに突っ込んでいくのさ」
新八「…」
近藤「今自分から痛い思いをしておけば、いずれ来るもっと大きな痛みにも耐えられる。
今辛い思いをしておけば、先の辛い思いをはねのけられる。
そうやって繰り返すことが強くなることだと、俺は思う」
近藤「そうして強くなっておけば…自分自身だけじゃない。
いざという時、大切な何かを、誰かを護れる!」
184 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 18:49:20.77 ID:yHlM.UAO [23/25]
シンジ「自分だけじゃない何かを…守る…」
近藤「フフ、まあ剣しか能がない田舎侍の屁理屈だが…。
俺自身はそうやって剣を振るってきたつもりだ。
見ろ!手なんぞ血マメ潰しすぎてボコボコだぞ!」ニカッ
シンジ「…凄い。凄いです」
近藤「そう言ってくれると嬉しいな。今までの修行で、この潰した血マメの分くらいは強くなったつもりだ。
どれ…木刀をお借りしますよ師範殿」
新八「え、あ。はい」
近藤「フンッッ!!」
ブゥォォォンン…!
シンジ「うわっ…!?素振りで風が…!?」
近藤「シンジ君。君の目は強くなりたくてもがく男の目だ。
もっともっともがいて!迷いを捨てろ!
ゴリラみたいなオッサンからの最初のアドバイスだ」
シンジ「…」
新八「近藤さん…」
シンジ「…やります…。自信はないけど僕、もっとやってみます!」
186 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/01(土) 19:04:42.62 ID:yHlM.UAO [24/25]
近藤「ンッ!100点満点とはいかないが悪くない返事だ!
どうだ、万事屋の天パなんぞ見切りをつけて、真撰組に来んか!?」
シンジ「え!?いやあの、それは…」
新八「ちょっと近藤さん!シンジ君はうちの新人なんですから勝手に勧誘しないで下さい!」
近藤「ナッハハハ!スマンスマン!なかなか見どころがありそうだったんでな!」
シンジ「…(///)」テレ
近藤「よし、新八君!少し俺も汗を流させてもらいたい!」
新八「…はいっ!僕もやりますよ!」
シンジ「ぼ、僕も頑張ります!」
ブンッ ブンッ
ビュゥンッ ビュゥンッ
ブォォォンン…!! ブォォォッンン…!!
近藤「(ンッフッフッフッフッ……見てくれましたか聞いてくれましたかお妙さん!?この近藤勲の勇姿を!!
若人を導く真撰組局長の凛々しき言葉をッ!!)」
新八「…ああ、姉上だったら>>181でさっさと出て行きましたけど」
近藤「何でェェェェェェ!!!!!!!?
俺いい事言ったのに!?カッコいい事言ったのにぃぃ!!!?」
シンジ「理由は明白ですよね」
近藤「シンジ君までヒドいぃぃぃ!!!?」
194 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 03:55:39.02 ID:hZGTpcAO [2/5]
ビュゥンッ……ビュンッ
シンジ「…フッ…ンッ…フンッ………ハァ、ハァ、ハァ……」
シンジ「まだ、まだ……!フッ…!
ッ!?」
アスカ「フンフンフンフンうるさぁぁぁいっ!!!?」
ゲシッ
シンジ「ヒラサワッ!!!?」
ズサー
アスカ「フンフンフンフン桜木かお前はァァァ!?いい加減帰って来なさいよ!!!?」
シンジ「」
アスカ「剣道だかゲンドウだかマダオだか知らないけど日が暮れるまでやることないでしょアンタバカァ!?
…あれ、シンジ?」
シンジ「」チーン
アスカ「あれ…?ちょっ…シンジ!?」
195 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 04:02:36.08 ID:hZGTpcAO [3/5]
シンジ「…お前…こっちは限界ギリギリまで剣振り回してんのに…後ろから蹴るか普通…」
アスカ「あ、アンタがいつまでたっても帰ってこないから…!?
ほら、起きなさい!」グイ
シンジ「痛だだだだだだ痛い痛い腕引っ張んな!?」
アスカ「ッ!?アンタこれ…手、血まみれじゃない!?」
シンジ「あー血マメ潰れたから。ちなみに腕もまともに動かない。全身まともに動かない。
このまんまチーズ蒸しパンになりたい」
アスカ「何でそんなに無茶してんのよ…」
シンジ「ストレス解消って言ったろーが。あとアレ、無茶しなきゃ修行になんねーし。
あー…地べた気持ちいい。もう僕公園で暮らすわ。ここの植え込みとして一生を終えるわ」
アスカ「あああもー世話のやける…!」・
・
・
シンジ「肩貸してくれるたぁサービスいいな」
アスカ「うっさい。そして重い。…汗臭いわよバカ」
シンジ「悪かったな」
196 名前:改行間違えたドンマイ僕[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 04:05:09.52 ID:hZGTpcAO [4/5]
《葛城家・風呂》
カポーン
シンジ「あ~……手ェ痛…全身痛…」
シンジ「…(うつら、うつら)」
アスカ『シンジー?着替え置いとくわよ!?
シンジー?』
シンジ「」ガボガボブクブクブクブク…
アスカ「シンさあぁぁぁんん!?」
シンジ「いや風呂場で死ぬかと思った。湯に溶けてシンクロ率400%超えるかと」ゴシゴシフキフキ
アスカ「そのまま下水に流すわよバカ。
つか前を隠せェェェ!!!?何で堂々むき出しにしてんの!?セクハラ!?」
シンジ「気にすんな」
アスカ「アンタが気にしろっ!?
こちとらアンタほど人生スレてないの!?まだ花も恥じらう乙女なの!?」
シンジ「はいはい…。
あれ?人生スレてる乙女じゃない人はまだ帰って来てないの?」
アスカ「…まだね。
明日は友達の結婚式って言ってたから、買い物でもしてんのよきっと」
シンジ「ん、そ。
あふ…僕もう寝るわ…夕飯は」
アスカ「適当に用意するわよ。いいからオッサンはさっさとパンツ履いてさっさと寝なさい」
シンジ「そーするわ……アスカ」
アスカ「何よ…」
シンジ「ありがとな。色々」
アスカ「…いいから寝ろっ」
197 名前:とりあえずここまで[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 04:24:52.13 ID:hZGTpcAO [5/5]
アスカ「…」
ありがとな。色々。
アスカ「…フン」ニヘラ
《おまけ》
ミサト「ただいま。
アスカ?今日はシンジ君と一緒に学校サボったそうね?」
アスカ「おかえり。サボりじゃないわよ付き添いよ付き添い」
ミサト「ごまかさないの!学校からこっちに連絡があったわよ?
何をしてたの?」
アスカ「ミサト?この年頃の子は傷つきやすいガラスの十代なの。そっとしといたげて。
心配しないで、別にキャバクラなんて行ってないから」
ミサト「」
アスカ「アタシも寝るわ。おやすみ~♪」
ミサト「キャ、キャバクラ!?アスカ待ちなさいちょっと!?」
続
215 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/05(水) 07:36:55.26 ID:wZ26mcAO [2/6]
冬月「昨日キール議長から計画の遅延に関して文句が来たぞ。俺のところに直接。
終いにはお前の解任もほのめかしていた。相当苛ついていたな」
ゲンドウ「アダムは順調だ。ダミープラグにも着手している。ゼーレの老人たちは何が不満なのだ」
冬月「肝心の補完計画が遅れている」
ゲンドウ「全ての計画はリンクしている。問題はない」
冬月「お前の息子もか?昨日のユイ君の墓参りで会ったのだろう?」
ゲンドウ「…。手は打った。アレも確実に計画に組み込んでみせる」
冬月「…まあいい。あの男はどうする」
ゲンドウ「今しばらくは役に立ってもらう。マルドゥック機関と同じだ」
《京都某所》
加持「…ここもハズレ、か…」
マルドゥック機関…。人類補完委員会直属、エヴァンゲリオンパイロット選出機関。その実体は未だ不透明。
108の関連企業の内106がダミー。
そしてここが107番目…
加持「…やはり全てはネルフの…碇司令の手の内か」
216 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/05(水) 07:38:43.63 ID:wZ26mcAO [3/6]
《葛城家は日曜朝っぱらからお説教タイムのようです》
シンジ(正座中)「…」
アスカ(正座中)「…」
ミサト「二人とも、私には保護者としての責任があるわ。わかるわね?」
シンジ(正座中)「…」チラッ
アスカ(正座中)「…」チラッ
ミサト「正直に答えなさい。昨日は一体学校サボって何をやっていたの?」
シンジ「公園でフンフンハァハァやってました。棒使って」
アスカ「そのフンフンハァハァやってるシンジを蹴っ飛ばしたりしてました。
あと動けなくなった後は家まで運んでお風呂に入れたり」
ミサト「本当に何やってたのアンタ達ィィィ!!!?」
217 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/05(水) 07:44:02.88 ID:wZ26mcAO [4/6]
ミサト「ねえホンットわかんない。女29年やってるけどわかんないわなにそれ何プレイ?」
アスカ「あ、あと溺死しかけの全裸見せられて『キャー!シンジさんのエッチー!』とかやる流れだったけど…
まあそこまでの下半身でもなかったから自重したわ」
シンジ「オイオイ聞き捨てならないね。僕の本気があの程度とか思ったら大間違いだよ?
まあ確かに普段は一歩後ろに下がってる控えめな子だけど?
いざとなったらグイグイ前に出て自己主張するやればできる子だようちの子は?」
アスカ「見栄はってんじゃないわよ。いざとなったらってそんな日が来たことあんの?悲しい男ね」
シンジ「その言葉そのままバットで打ち返すよ。見栄はっても未経験なのはバレバレ愉快だよアスカちゃん」
アスカ「何言っちゃってんの?男の未経験と女の未経験は似て非なるモンなの。値打ちが違うの。
アカツキと百式ぐらい違うの」
シンジ「何だコノヤロー僕がアカツキか。エヴァンゲリオンの鷹かコノヤロー」
アスカ「鷹っていうかむしろ雀ね。砂漠の虎というより砂場の猫ね」
ミサト「アンタたち打ち合わせでもしたのかァァァ!?何その無駄なコンビネーション!?ぶっつけ本番でイスラフェル倒せそうじゃん!?」
218 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/05(水) 08:13:16.88 ID:wZ26mcAO [5/6]
アスカ「もー、ミサトが考えるような薄汚れた展開はなかったわよ。
いいからさっさと友達のお呪いに行ってきなさいって」
ミサト「お呪いじゃないからお祝いだから。
別に三十路前だからって焦ってないから焦って妥協したヤツらを笑いに行くだけだから」
シンジ「さり気に真っ黒だよこの人。ティターンズカラーだよこの人」
・
・
・
ミサト「じゃ行ってくるけど…ホント変なコトしちゃダメよ!?」
シンアスカ「「はいはーい、行ってらっしゃーい」」
PEN2「クワ」
バタン
《結婚式場・ロビー》
ミサト「っていう具合だったのよあの二人…」ムス
リツコ「あらあら」
ミサト「なんだか最近アスカまでスレてきた気がするわ」
リツコ「シンジ君にかかったらミサトも形無しね。
…あら、結局オレンジのドレスはやめたの?」
ミサト「あーアレ?アレはちょっち訳ありで…」
リツコ「そう、キツかったの」
ミサト「っ!そーよ!昨日新調したの!
ご祝儀といいまた出費が…ハァ。どいつもこいつも焦りすぎよ…」
リツコ「お互い最後の一人にはなりたくないものね。さ、そろそろ移動しましょ」
230 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 15:42:22.16 ID:r1x8/.AO [2/9]
《少し巻き戻って葛城家》
シンアスカ「「はいはーい、行ってらっしゃーい」」
PEN2「クワ」
バタン
…
シンジ「…悪いな」ボリボリ
アスカ「何よ」
シンジ「余計な気ィ使わせて…」
アスカ「…ふん、アンタだってわざわざヤなこと思い出したくないでしょ。
ふふーん、そうだ。感謝するんなら行動で示してもらいましょうか」
シンジ「上がった株価が早速暴落だよチクショー交換条件かよ。何だよ何が望みだ?」
《結婚式場》
「三つの袋というものを心に……」
リツコ「来ないわねリョウちゃん」チラ
ミサト「アイツが時間通りに来たことなんていっぺんもないわよ」
リツコ「デートの時は、でしょ?仕事は違ってたわよ」
加持「やあやあお二人さん、今日は一段とお美しい。
いやぁ、時間までに仕事抜けられなくってさ…」
ミサト「いっつもプラプラ暇そうにしてるクセに…。
無精ひげ何とかならないの?ほら、ネクタイ曲がってる!」グッ
加持「お、お。…こりゃ、どうも」
リツコ「ふふ、そうしてると夫婦みたいよ。あなた達」
加持「いい事言うねリッちゃん」
ミサト「だーれがこんなヤツと」
231 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 15:43:31.08 ID:r1x8/.AO [3/9]
《葛城家・キッチン》
グツグツグツグツ…
シンジ「ん、で後はカレールーを投入な。メーカーが違うのを半分ずつ入れて」
アスカ「…何で半分ずつなの?同じメーカーのを一つでも」
シンジ「スパイスの配分が違うんだよ。半々で使ったほうが味わいが深くなる」
アスカ「へぇ…アンタ本当詳しいわね」
シンジ「…(まさか料理を教えろとはねぇ…)」
『言ったでしょ、アンタには負けないって!まずはアンタから教わることで腕を磨くわ!』
シンジ「…職場の食事係が当番制だからなー。
あとは隠し味にバターとかチョコをひとかけらとかあるけど…」
コトコト…
アスカ「ふうん…ね、シンジ。何だかこうしてると」
シンジ「こうしてると?」
夫婦みたいね、私たち。
アスカ「…こうしてるとアンタが主夫一直線なのがよくわかるわね~!」
シンジ「うるっせーよ。料理は好きだけど結婚してまでメシの支度したかねーっての」
アスカ「あっそ!じゃっ、料理のできる相手と結婚しなさい!」
シンジ「結婚ねえ…」
お妙さあぁぁぁんん!!結婚して下っさああいいい!!!
ハツゥゥゥ!?帰ってきてくれェェェ!?
シンジ「あんまりいいイメージないな」
アスカ「?」
232 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 15:50:00.76 ID:r1x8/.AO [4/9]
《結婚式・二次会》
ミサト「あの二人大丈夫かしら…」
加持「…シンジ君とアスカか?」
ミサト「そーよ」
加持「仲良くやってたんじゃなかったのか?この前の失敗でアスカもいい方向に落ち着いたようだし」
ミサト「仲が良いにも色々あるでしょ、昨日は学校サボって何してたんだか…」
加持「あの年頃ならそういう時もあるさ」
ミサト「もう。あの年頃だから心配なんじゃない」
リツコ「何だかいよいよ夫婦じみてるわね。子供二人を心配するお母さんと旦那?」
ミサト「リッちゃーん?それ以上余計なこと言うなら頭にカチューシャはめてドラム叩かせるわよ?」
233 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 16:03:40.41 ID:r1x8/.AO [5/9]
《葛城家・リビング》
アスカ「…」パク
シンジ「どう?マイカレーの感想は」
アスカ「…んっふっふっ。初めてでこの出来映え、さすがアタシ!」
シンジ「はいはい…」
・
・
・
アスカ「…シンジ。」モグモグ
シンジ「ん?」モグモグ
アスカ「アンタがいた職場っての?一体どういうところだったのよ」
シンジ「どういうって。…何でそんな事聞くのさ」
アスカ「ひ、暇だからよ。昨日碇司令も聞いてたけど…どんな生活してたの?」
シンジ「んー…」ボリボリ
シンジ「僕が世話になってるのは万事屋でね」
アスカ「万事屋?」
シンジ「そ。頼まれれば何でもやるのさ。ペット探しから爆弾処理、大工の真似事、アイドルの身辺警護…」
アスカ「…胡散臭さがハンパないんだけど」
シンジ「働いててもそう思うよ。まあ預けられてた先でイヤな目にあって、家出してたどり着いたのが万事屋ってわけ。そこの……」
・
・
・
234 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 16:10:40.65 ID:r1x8/.AO [6/9]
《結婚式・三次会》
ミサト「…調子いいんだから!ちょっちお手洗い~」
加持「とか言って逃げるなよ?」
ミサト「べーだ」
加持「(ヒール、か)
久しぶりじゃないか?三人で飲むのなんて」
リツコ「ミサト、少し飲みすぎじゃない?何だかはしゃいでるみたい」
加持「浮ついた自分を抑えるためにまた飲んでる…今日は逆か」
リツコ「さすがに、一緒に暮らしていた人の言葉は重みが違うわね」
加持「暮らしてたっていっても、葛城がヒールとか履く前の話だからな…」
リツコ「学生時代には考えられなかったわよね」
加持「俺もガキだったし…ありゃ同棲というより共同生活だ。
ままごとだよ。現実は甘くはないさ。
あ、そうだ。これ、ネコの土産」
リツコ「あら、ありがとう。マメねえ」
加持「女性にはね。仕事はズボラさ」
リツコ「京都、何をしに行ってきたの?」
加持「あれ?松代だよその土産?」
リツコ「ごまかしても駄目。深入りすると火傷するわよ。
これは友人としての忠告」
加持「真摯に聞いておくよ。
でもその言葉は…そのままリッちゃんに返したいな」
リツコ「…」
加持「もっとも、俺も説教できるような立場じゃないか。
…遅いな葛城のやつ。化粧でも直してるのかな?」
235 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 16:51:59.94 ID:r1x8/.AO [7/9]
ミサト「あ、もしもしアスカ?私。…そ、今は三次会でね~」
《葛城家》
アスカ「まさか朝帰りしようってんじゃないでしょうねー?
…はいはい、子供はさっさと寝ます~じゃっ」
ガチャッ
シンジ「ミサトさん?」
アスカ「そうよ~。まだ遅くなるから先に寝てろってさ。
加持さんにお持ち帰りされる気じゃないのかしら」
シンジ「あ?酔った勢いで?」
アスカ「違うわよ。酔ったふりして」
シンジ「…(アレ?加持さん絡みになったらもっと殺伐とするかと…なんで?)」
アスカ「それより続き続き!その…お妙さん?下着泥棒をどうしたの?ボコボコ?」
シンジ「よりによってお妙さんに食いついちゃったよこの娘。ものっそい不安なんですけど」
・
・
・
加持「遅かったな?」
ミサト「ちょっち家に電話をね。…リツコにちょっかい出してないでしょうね?」
リツコ「大丈夫よ。昔話を少しね」
加持「生きるという事は変わるって事って話をしてた」
ミサト「ふーん」
加持「いや本当…本当だって。なにその目」
リツコ「ホメオスタシスとトランジスタシスね」
ミサト「何、それ?」
リツコ「今を維持しようとする力と変えようとする力。2つを兼ね備えたのが生き物なのよ。さて、そろそろお暇するわ。仕事も残ってるし」
ミサト「先帰っちゃうの?」
加持「残念だな」
リツコ「フフ、ごゆっくり」
ミサト「あ…うん」
241 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/05/06(木) 22:43:18.87 ID:L2omFXQP
万事屋って飯係当番制なのか
銀さんと神楽って飯作れるイメージないしてっきり新八が作ってるもんだと
244 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 23:48:41.93 ID:r1x8/.AO [9/9]
《おしえて!銀八先生!》
銀八「ペンネーム>>241さんからのお便り」
銀八「はーい、ズバリお答えしまーす」
銀八「本編や原作やアニメや>>242でも言ってるように万事屋のメシは当番制でーす」
銀八「銀さんはああ見えて凝り性なんで料理はバリバリできます。
蒸しパンとか作ってメンバーひかせるくらいバリバリできます」
銀八「新八も姉があの腕前なので当然できます。命に関わるのでできます」
銀八「神楽は…ふりかけごはんとか卵かけごはんとか卵かけごはんとか卵かけごはんとか作ります。
今朝に至っては『卵が!?卵がこっちに来るよぅ!?』ごはんでした。他は味噌汁すら作りませーん」
銀八「シンジは最初はガキでしたしアレでしたが、今じゃレストランに勤められるくらいバリバリできます。
ただし万事屋は食材が乏しいんで腕前が全力で発揮されることはあまりありませーん。
神楽と定春がバカみたいに食い過ぎなんだよ味わって食えっつーの」
銀八「そんなわけで>>241ー。今すぐ廊下で原作やアニメを見返すように」
まったり再開
245 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:00:33.75 ID:TvcBJAAO [1/13]
ミサト「おぼろろろろろろ……」
加持「いい年して戻すなよ」
ミサト「悪かったわねいい年で…」
加持「ハハ、いい年はお互い様か…葛城がヒール履いてるんだもんなあ…」
ミサト「そーよぉ…」
ミサト「(おんぶ…かぁ…)」
ミサト「ん…ありがと、あと歩く」
ミサト「加持君…私、変わったかな?」
加持「そうだな…キレイになった」
ミサト「ね…あの時一方的に別れ話して、ごめんね。
好きな人ができたって…あれ、嘘。気づいてた?」
加持「いや…?」
ミサト「気づいちゃったのよ。加持君、私の父に似てるって」
加持「…」
ミサト「ずっとわからなかった…あの人を憎んでたはずなのに、父に似た人を好きになる…。
ただ、たまらなく怖かった」
ミサト「父の敵討ちか父への復讐なのか、自分でもわからないままネルフに入って…でもそれも父のいた組織で」
加持「葛城が自分で選んだ道だ。俺がどうこう言うことじゃないさ」
ミサト「ん…でもそれすら逃げてたのかも知れなくて…。
そしたらね、彼が言ったの。『後ろばかり見てないで、自分らしく胸張って前を見て歩いて行きな』って」
加持「…彼?」
ミサト「シンジ君。『最初から何も持たなければ楽なのかもしれないけど、それでもいつの間にかまた背負いこんでる』
『お互い大事なものだけは、シャンと背筋伸ばして背負って歩きたいですね』って…」
246 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:07:25.02 ID:TvcBJAAO [2/13]
加持「…子供の言葉とは思えないな」
ミサト「彼も教わったんだってさ…私たちの知らない誰かから…」
加持「…葛城」
ミサト「すごいわよね…。あの年で、あれだけタフで、堂々と振る舞って、エヴァのパイロットで、お父さんとも渡り合って…」
加持「葛城」
ミサト「そう、か…あはは。私、シンジ君がうらやましいんだ…」
加持「葛城」スッ
ミサト「…加持君?」
加持「ズルいな」
ミサト「…えっ…」
加持「昔の男の前で、今気になってる男の話をするなんて」
ミサト「加持く……
んっ……」
…
247 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:16:01.95 ID:TvcBJAAO [3/13]
カチ コチ カチ コチ…
《葛城家》
アスカ「ねえシンジ…」
シンジ「んー?」
アスカ「アンタ、全部終わったら帰るのよね。万事屋に」
シンジ「んー。帰るよー」
アスカ「じゃあアタシも連れてって」
…
シンジ「あ?」
アスカ「だから万事屋によ」
シンジ「…何で…?」
アスカ「面白そうだからよ。それとも何?不満なの?」
シンジ「いや不満っつーか…。
現実は甘かねーよ?」
アスカ「子供扱いする気?」
シンジ「いやあそうじゃなしに。
基本的に街の住人全部僕みたいな連中なんだけど、耐えられんの?」
アスカ「…マジでか」
シンジ「マジでだ」
248 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:27:32.82 ID:TvcBJAAO [4/13]
シンジ「だいたい全部終わったらアスカ…ドイツには帰らないの?
僕ァてっきり加持さんを引っ張って帰るモンかと思ってたけど」
アスカ「…」
シンジ「まあ今夜次第ってとこかね。
ひょっとしたらあの二人、本当にヨリをもどすかもしれないし」
アスカ「……ぃでしょ」
シンジ「どちらにしても、いつも食いっぱぐれてるような職場だからね。万事屋はオススメはしな」
アスカ「加持さんは関係ないでしょっ!?」
シンジ「何怒ってんだよ」
アスカ「うるさいバカっ!?」
…
ピンポーン
249 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:35:13.58 ID:TvcBJAAO [5/13]
加持「ほれ着いたぞ!しっかりしろ!」
ミサト「んぅ…」
アスカ「加持さん!」
シンジ「やっぱり酔いつぶれてきましたか…」
加持「ハハ、予想通りかい?じゃ、俺は帰るよ。済まないが葛城のことを頼む」
シンジ「はーい」
アスカ「ねっ、加持さんも泊まっていったら?」
加持「この格好で出勤したら笑われちまうよ…」
アスカ「えー!?おかしくないったらー!」
加持「アスカ…」
アスカ「ん?」
ナデナデ
アスカ「加持、さん?」
加持「…じゃ、二人ともまたな」
バタン
シンジ「…?」
250 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:38:57.46 ID:TvcBJAAO [6/13]
シンジ「…アスカ、今…」
アスカ「何よ…」
シンジ「加持さんに…何かされなかったか?」
アスカ「…別に…頭なでられただけよ?
…フフン、なにー?シンちゃんったら妬いちゃった?アタシったら罪作りな女ねー」
シンジ「…アスカ」スッ
アスカ「ッ。シンジ?
ちょっ、待っ…」
シンジ「…」サッ
アスカ「…ッ」ビクッ
…
251 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:42:10.28 ID:TvcBJAAO [7/13]
シンジ「ヘッドセット…なんか挟まってた」
アスカ「……へ」
シンジ「メモ?…こんなの挟んでるの?」
バチコーン
シンジ「おい今何で殴った」
アスカ「うるさいうるさいうるさいバカ!」
シンジ「加持さんか…?」
アスカ「貸しなさいよっ!?」パシッ
アスカ「…何コレ。
アタシとシンジ宛になってる…」
252 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:51:35.26 ID:TvcBJAAO [8/13]
《翌朝・ネルフ某所》
加持「…」
スチャッ
加持「…。やあ、二日酔いは大丈夫かい」
ミサト「おかげ様でね。
ネルフ特殊監査部所属加持リョウジ。と同時に国お抱え、内務省調査部所属加持リョウジでもあるわけね」
加持「バレバレか」
ミサト「ネルフを甘く見ないで。
…昨日のお礼にチャラにしとく。でも、これ以上アルバイトを続けると…死ぬわ」
加持「司令は俺を利用してる。まだいけるさ。でも、葛城に隠し事していたのは謝るよ」
葛城「謝られても嬉しかないわよ!」
加持「でも、司令やリッちゃんも君に隠し事をしている。それが…」
ミサト「!」
pi!
加持「これさ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
ミサト「これは…エヴァ?
…いえ違う……まさか…!?」
加持「そう。全ての始まり。エヴァのベースとなった……アダムだよ」
ミサト「アダム……あの第壱使徒がここに…!?
確かに、私が思ってるほどネルフは甘くないわね」
シンジ「…何なんですこの化けモンは…」
アスカ「エヴァのベースって…私、こんなのに乗ってたの…!?」
ミサト「…!?シンジ君!アスカ!どうしてここにいるの!?」
加持「俺が呼んだのさ」
ミサト「ッ!?加持ッ!!!?」
続
253 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 00:53:23.65 ID:TvcBJAAO [9/13]
とりあえずここまで…
なんだがエヴァ話ばっかりで銀魂分が足りなすぎる…
のでおまけを少々
254 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:08:06.45 ID:TvcBJAAO [10/13]
《NGっぽいおまけ》
加持「でも、司令やリッちゃんも隠し事をしている。それが…」
ミサト「!」
pi!
加持「これさ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
ミサト「これは…何?
大量の…紅い…剣…?
…何でネルフ本部にこんなものが…!?」
加持「電魂と呼ばれる人工知能を有し、使用者に寄生することでその身体をも操る。
戦闘の経緯をデータ化し学習を積むことでその能力を向上させていく生きた刀…
『紅桜』だよ」
ミサト「紅桜…!?」
加持「ネルフの…エヴァの技術を応用して碇司令は…この紅桜を量産、大規模な武装蜂起を目論んでいるんだ。
最悪のテロリスト、高杉晋助と」
チャキッ
「銃を捨てろ。
その話、詳しく聞かせて貰おうか」
ミサト「刀…!?クッ!?」
加持「よせ葛城!碇司令の関係者…ってわけじゃなさそうだな」
桂「葛城じゃない。桂だ」
どう考えても紅桜編一直線なので却下
255 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:17:37.17 ID:TvcBJAAO [11/13]
《NGっぽいおまけ・その2》
加持「でも、司令やリッちゃんも隠し事をしている。それが…」
ミサト「!」
pi!
加持「これさ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
ミサト「これは…?
戦自から徴収したポジトロンスナイパーライフル…
いえ違う…まさか!?」
加持「そう、江戸城の天守閣を吹き飛ばし江戸を開国させてしまった戌威族の決戦兵器…
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だよ」
ミサト「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲…
別名『走る雷』バルカン戦役における惨劇『火の7日間』を引き起こした地獄の兵器がここに…!?
確かに、私が思ってるほどネルフは甘くないわね」
シンジ「さっきと話違うんですけど」
257 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:29:45.52 ID:TvcBJAAO [12/13]
《NGっぽいおまけ・その3》
加持「でも、司令やリッちゃんも隠し事をしている。それが…」
ミサト「!」
pi!
加持「これさ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
ミサト「これは…?
…え…コレ…何?」
加持「日本重化学工業共同体が心血を注いで完成させたロボット兵器ジェットアローン。
そのベースになった機体…ジャスタウェイだよ」
ミサト「ジャスタウェイ……
ってナニ」
加持「ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何物でもないそれ以上でも以下でもない」
ミサト「だからジャスタウェイって何って聞いてんだろーがァ!?」
加持「ジャスタウェイを何だと思ってやがる!?これだから女ってヤツは!」
ミサト「うるっせーよただのガラクタじゃんこんなん!?
なんかコレ見てるとイラッとくんのよ!?」
256 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:18:55.96 ID:1BXAXEAO
銀魂キャラが本格的に絡む展開もみたいからその案も捨てがたいな
258 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/07(金) 01:33:07.07 ID:TvcBJAAO [13/13]
なんかエヴァのシリアスに耐えられなくてやっちまった
反省はしてなくもない
>>256
いやホラ、一応エヴァ側のシナリオで進めてるから……あのアレ……調子のってスイマセンっした
寝ます
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