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一方通行「ァ? ……おいクソガキ」打ち止め「……あなたは誰?」

1 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/04/29(木) 11:55:27.00 ID:oAf7RwU0 [1/35]

一方通行(……ここァ何処だ? 路地裏、か? ンで、何で俺がこンな所にいンだよ)

      チッ……取り敢えず表に出るかァ)スク

一方通行「あァ? ……杖がねェ……のに、立てるだァ? 俺ァいつスイッチ……
      はァ!? チョーカーがねェだァ!?
      (待て待て、どォなってンだァ!? ……落ち着け、落ち着け俺ェ! まずは能力だ……)

ドゴンッ――

一方通行「……能力が使える……おいおい、まじでどォなってンですかァおい!?
      チィッ、まずはクソガキにでも聞きに行くか……」

現行ですので注意


表通り


一方通行「っつた物の……そう簡単にいる訳ねェよなァ」

打ち止め「るんるるんるんるーん」

一方通行「(!?) おい、待てクソガキ!」

打ち止め「……あなたは誰? ってミサカはミサカは声をかけてきたあなたに尋ねてみる!」

一方通行「はァ? お前、頭がついにショートしちまったかァ?」

打ち止め「むむ! 初対面の子に向かってそういうのはよくないよってミサカはミサカは憤慨してみる」

一方通行「……待て待て、待て。初対面だァ?」

打ち止め「? そうじゃないの? ってミサカはミサカはあなたと面識が無い事を主張してみたり」

一方通行「おいおい……ふざけンのも大概にしろよォ……クソガキ、からかってンのか?」

打ち止め「そう言われても分からない物は分からないし……はっまさか新手のナンパ? ってミサカはミサカはみぎゃ!」

一方通行「もォいい! 一人で勝手に記憶喪失ごっこでもしてろォ!」

打ち止め「いたたた……いきなりチョップだなんて、乱暴な人だなぁってミサカはミサカは愚痴ってみたり」

打ち止め「それより、今日は黄泉川とお茶だった! ってミサカはミサカは急いで走ったり!」


2 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:00:00.92 ID:oAf7RwU0
一方通行(あァむかつくゥ! あのクソガキが、こっちは色々尋ねたい事があるっつゥのによォ)

一方通行「あァイライラする……」

通行人「ひっ」ビク

一方通行「チィ……ン? ありゃァ……」

美琴「チェストォォォオオ!!」ドゴン

一方通行「おい、オリジナル!」

美琴「! ど、どなたかしら?」

一方通行「はァ? お前までからかう気ですかァおい!」

美琴「……何を言ってるの? からかうって、意味分からないんだけど……」

一方通行「そのまンまの意味じゃねェか! お前、目の前にいるのが誰かよォくご存知だよなァ!?」

美琴「ええっと……ごめん、前に会った事あったっけ? 私最近忙しかったから、覚えてないかもしれないわ。ごめんね」

一方通行「……おいおいおい、てめェふざけンなよ? てめェの目の前にいンのは、てめェの妹達1万人以上ぶっ殺した一方通行じゃねェのかァ!?」

美琴「!? な、何であんたがその事を……」

3 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:05:18.48 ID:oAf7RwU0
一方通行(あァ? 様子が変だなァ……)

美琴「残念だけど、私の知り合いに一方通行って人はいないわ。だけど……妹達なら知ってる。それに、私の妹達を殺したのは――第一位、未元物質・垣根帝督よ?」

一方通行「はァ!? あのクソメルヘン野郎が第一位だァ!?」

美琴「!? そ、それくらい誰でも知ってるでしょ? それで、何であなたが妹達の話を知っているのかしら? 場合によっちゃ……」

一方通行「あァクソッタレ! 意味分かンねェよ!」

美琴「……何だか混乱している所悪いけど、私もあなたの知っている事を吐いてもらうわよ? それが実力行使になってもね」

一方通行「はァ? 第三位が、調子に乗ってンじゃねェよ」

美琴「……あなた何者? 勝手に人の順位下げないでくれるかしら。私は超電磁砲、第二位よ」

一方通行(……ダメだ、そろそろマジでやべェ。ここは一旦引くか……頭いてェ)

美琴「あら、もしかしてあなた知らなかったのかしら? でも、妹達の事を知っているって事はそこそこの人間よね? だから悪いけど――ってあれ!? 何処に……」

4 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:09:40.32 ID:oAf7RwU0
一方通行(どォなってやがンだァ? あいつらの目や言動は明らかに嘘をついてるもンじゃ無かったが……!)

上条「それで、毎回毎回絡まれちまってよー」

土御門「そりゃ大変だにゃー、でも女子中学生に絡まれるだなんてうらやましいじゃねぇか。よって天罰!」ドゴ

青髪「せやせや!」

上条「いってぇ! 何すん……ん?」

一方通行「よォ三下ァ、土御門。てめェらに聞きてェ事があンだ、ちょっと着いて来い」

上条「お、おう。でもいきなりどうしたんだ?」

土御門「……」

一方通行「話はあの喫茶店に入ってからだァ。ああ、後ソコの青髪」

青髪「ん、僕がどうしたん?」

一方通行「(第三者の話も欲しい所だなァ……)てめェも来い」

青髪「まあ良く分からんけど……カミやんもつっちーもおるしええよ!」

6 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:13:37.76 ID:oAf7RwU0
とある喫茶店

上条「で、どうしたんだ? 一方通行」

一方通行「! ッチ、やっぱ俺がからかわれてただけかァ?」

土御門「一方通行、話はこっちもあるにゃー」

一方通行「あァ。だがその前に青髪ィ」

青髪「なんか暗い雰囲気やなぁ……どうしたん?」

一方通行「学園都市第一位って誰か分かるかァ?」

青髪「何言うとんの~。第一位って言ったらあれやん、未元物質の垣根提督やろ?」

上条「はぁ!?」

土御門「やっぱりか……」

一方通行「……あったまいってェわァ……」

上条「おいおい青ピ、何言ってるんだ?」

青髪「何言っとるって、聞かれたから言うただけやん?」

土御門「悪いな青ピ、ちょっと席はずして貰えるかにゃー?」

青髪「ええ、もう!? まあしゃーないなぁ……」スク

10 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:19:33.99 ID:oAf7RwU0
上条「ちょ、ちょっとどうなっているんだよ? 第一位って、一方通行じゃないのか?」

土御門「にゃー、それで合ってるんだが……それはあくまで、前の世界の話だぜい」

一方通行「はァ?」

土御門「単刀直入に言うぞ。――これは、魔術だ」

上条・一方「!?」

土御門「それも飛びっきり大きい、な。範囲はまだ分からないが、何の魔術までかは分からなかった。だが、今確信したぞ。
     今この学園都市には一方通行という存在が無くなっている」

一方通行「おいおい、そンな魔術ってのが存在すンのかよ? 氷出したり、炎出すくらいじゃねェのかァ!?」

上条「いや、でも辻褄は合うな……俺は幻想殺しのお陰で、土御門は結界を張ったお陰でその効力を受けていない、か?
    ――って、土御門!?」

土御門「ありゃりゃ、バレちまったか。大丈夫だにゃー、今回はあまり体の損傷も激しくは無かったぜ」

一方通行「……どォなってやがンだァ……?
      俺ァさっき、打ち止めと超電磁砲に会ったが、あいつらはその魔術にかかったみてェだな……」

土御門「! 詳しく話せるか?」

11 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:24:40.83 ID:oAf7RwU0
一方通行「あァ……。打ち止めは俺に向かって初対面だとか言いやがったしよォ、オリジナルは俺が妹達の話をしたら様子が変わりやがった。
      それだけじゃねェ、1万人以上の妹達を殺したのはこの一方通行じゃねェ、垣根帝督だとよォ」

上条「な……どうなっているんでせうか!? 頭が混乱してきたぞ」

土御門「大方、一方通行という存在がいなくなった分の穴埋めを都合いいようにされているんだろう」

一方通行「で、だァ。おめェの今の状況はどォなってやがンだ?」

土御門「ちょっと待て、結標に確認する」

上条「結標? 誰だそれ?」

一方通行「てめェは気にしなくていいンだよォ」


土御門「……結標か?」

『何? 仕事の話かしら? それ以外なら切るわよ』

土御門「待て、いいか? 俺が今から聞く事に真面目に答えろ」

『……いいわ、但しふざけた質問だったらぶち切るから』

土御門「……今すぐグループのメンバーを教えろ」

ブチッ

一方通行・上条「……」

12 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:29:11.15 ID:oAf7RwU0
一方通行「てめェは単刀直入すぎンだよォシスコンがァ!!」

土御門「まずいにゃー、もしかすると結標が来るかもしんないぜい。俺が偽者と疑ったまま、な」

上条「その結標ってどんな奴なんだ?」

一方通行「……レベル4の座標移動の能力者だァ。あいつ自身が座標移動すンのが難しい時点でレベル4止まりだが、下手すりゃレベル5相当の力を持ってやがる」

土御門「触れずに物体を動かす事ができるんだが……まずいな、どうやって誤解を解くか」

一方通行「いざとなりゃ俺がぶち殺すぜ? 今の俺にゃどうやら能力の制限は無いみたいだしよォ」

上条「参ったな……ってああ! 今日の特売セールの時間まで後5分じゃねぇか――」

――ヒュン

結標「……あらあら、個性的なメンバーね偽者さん」

土御門・上条・一方通行「!」

14 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:34:53.94 ID:oAf7RwU0
土御門「待て、結標。お前がここに来ることはリーダーの垣根は知ってるのか?」

一方通行(ハッタリか?)

結標「はぁ? 何でアイツにこんな事でわざわざ連絡しなきゃいけない訳?」

土御門「(ビンゴかにゃー……)落ち着け、俺は偽者でも何でも無いぞ」

結標「……それを確かめる術は?」

上条(いざとなったら俺の幻想殺しで証明すればいいかもしれねぇが……)

土御門「今まであった大まかな事件を述べればいいか? それとも、義妹について熱く語ろうか? それとも出会いの馴れ初めか?」

結標「……はぁ。まあいいわ、それでどうしてあんな電話を寄越したのかしら?」

土御門「ちょっとした悪戯にゃー。悪かったな、帰っても大丈夫だ」

結標「……」ゴツン

土御門「いでっ!」

結標「じゃあ帰るけど、次そんな事があったら容赦しないわよ?」

土御門「ああ、ご苦労さん」

――ヒュン


上条「……危なかったな」

一方通行「だが、収穫は得たぜェ」



16 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:40:07.92 ID:oAf7RwU0
土御門「グループはおそらく、俺・垣根・結標・海原の4人構成だ」

一方通行「チィッ……完全に俺はいねェ事になってるみてェだなァおい」

上条「海原って、あいつか!?」

土御門「あー、その辺はまあ追求しないで欲しいにゃー。だけどアイツも魔術師だ、結界は張れているはずだが……」

一方通行「電話すンぞ…………海原かァ?」

『おやおや。あなたは――、一方通行さんですか?』

一方通行「よォし、知ってンなら今すぐ○○の喫茶店に来い」

『分かりました、すぐに向かいましょう』ピッ

上条「その他に、魔術にかかっていない奴はいるのか?」

土御門「それはまだ分からんが、俺の知り合いじゃあこんなもんだぜい」

一方通行「あァー面倒な事になっちまったなァクソッタレ」


海原「おやおや、これは土御門さんに上条さんまで」

土御門「お早いお着きだな」

海原「偶然近くを通りかかっていたものでして、ね」

17 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:47:55.73 ID:oAf7RwU0
海原「それで、状況は?」

土御門「大規模な魔術だにゃー。効果は『一方通行という存在を無かった事にする』ってのだが――いや、それなら何故一方通行は生きている?」

上条「そう言われればそうだな……」

一方通行「はっ、どォせ俺が戸惑っている間に俺を殺そうとしたンじゃねェの? 順序を間違いやがったなァ。
      まァ、魔術を発動する前に俺を殺すのは不可能と判断したンじゃねェの?」

海原「ラッキーでしたね、あなたが動揺している間を突かれずに」

一方通行「まァ、その後すぐにてめェらと会ったからなァ」

海原「そうですか……それで、グループの方はどうなっていますか?」

土御門「俺、お前、結標――そして、今現在第一位になっている垣根帝督の4人だな」

海原「……これは驚きましたね」

上条「それで、どうするんだ? その魔術師を見つけれないと話にならないぞ」

土御門「そう、そこが問題なんだにゃー……一応は探りを入れてみるが」

一方通行「それまで俺ァどうすればいいンだよ?」

上条「うーん……それなら、家に来るか?」

海原「それはとてもいい案ですね」

一方通行「俺が、三下の家にだァ? 寝言は寝てから言え」

土御門「いや、案外悪くないかもしれないにゃー。連絡もカミやん相手なら怪しまれずに済むしな」

一方通行「チッ……」

18 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:51:34.90 ID:oAf7RwU0
一方通行「そンじゃまァ、俺は抜けンぞ」

土御門「待て、一方通行。間違っても、今の状況で事を起こすなよ?」

上条「?」

一方通行「はァ?」

土御門「ったく……だから、間違っても垣根帝督を殺しにかかったりするなと言っている」

一方通行「…………うっせェ、分かってンだよ」

土御門「ならいい、じゃあ今日はこれで解散だ。海原と俺は学園都市にいる魔術師の探索と、どの魔術なのか探りを入れる」

上条「ならそれまで、一方通行をかくまえばいいんだな?」

一方通行「あァー面倒くせェ事になりやがったなァ畜生が!」

~~~~~~~~~

20 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 12:56:45.86 ID:oAf7RwU0
上条家

上条「ただいまぁ~」

イン「おかえりー! ってあれ、……とうまがまた女の子を連れてきたんだよー! ムキー!」

一方通行「は、はァ!? おめェの目は節穴ですかァ何処をどう見たら俺がそう見えるンですかァ!?」

上条「お、落ち着けインデックス! だから噛み付こうとするな! コイツは男だ!」

イン「ほえ? ……良く見ればそうかも。遊びに来たの?」

上条「いや、色々と事情があってな。今日からここに住むんだ」

イン「うーん、私は構わないけど……お金は大丈夫なの?」

上条「そりゃ、一方通行だぜ? お金なんて……」

一方通行「おい三下ァ、俺ン銀行に金があるか――いや、それ以前に俺の銀行があるかだなンて分かンねぇぞ?」

上条「!?」

イン「とうまは本当に計画性が無いんだね……」



22 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 13:02:57.87 ID:oAf7RwU0
一方通行「が、まァ安心しろ。海原の野郎に金は借りてきた」

上条「ほえ!? ……なななな、福沢諭吉さんが札束!?」

イン「と、とうま! これ全部ご飯になるんだよね!?」

上条「今日は焼肉だぞインデックス!!」

イン「お、お肉!? 久しぶりなんだよー!」

一方通行(こいつら今までどンな生活してたンだよ……)

イン「それで、あなたはアクセラレータでいいの?」

一方通行「あァ……(そォいやァ、こいつも魔術にかかってンだよなァ。ッチ、昔の出来事を俺だけが覚えてるってのはいい気がしねェ……)」

上条「よし、早速買い物に出かけるぞ! 俺がとっておきのお肉を買ってくるからしっかりお留守番するんだぞインデックス!」

イン「とうま、任せたんだよ!」

一方通行「ンじゃ俺は寝かせて貰うぜェ」

上条「? お前も行くんだぞ、一方通行」

一方通行「はァ!?」

上条「そりゃ上条さん一人じゃつい貧乏性でやっすい肉買いそうなんですよ! だから一方通行にも選んで欲しいって訳です!」

一方通行「……仕方ねェな、とっとと行くぞ三下」


昼飯食べてきますゥ

25 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 13:26:27.47 ID:oAf7RwU0
ただいまァ

一方通行「……」

上条「……」

一方通行「…………」

上条(会話が無い……)

一方通行「……ここでいいだろ」

上条「あ、そうだな。……って、えっ!? 何だこの高額なお肉は!?」

一方通行「はァ? 普通だろ」

上条「こ、これと同じグラムのお肉があっちのスーパーでいくらだと思っているんだ!? おいおい詐欺だぞコレ!」

一方通行「営業妨害だァボケ! おら、とっととこの肉買えェ」

上条「こ、こんな高額な物頼めないです! 一方通行さんお願いします!」

一方通行(コイツ……俺が行かなきゃどんな安肉買うつもりだったンだよォ!?)

美琴「! 見つけたわよ!」

上条「ほえ? ってビリビリ!?」

美琴「だからビリビリって――!! あんたは……」

一方通行「あァ……? チィ、面倒くせェのに捉っちまったなァクソ」

美琴「面倒臭いってどういう事よ! それより、さっきの話しっかりと話して貰うわよ?」

上条「(そういえば御坂に会ったって言ってたな……)悪い悪い、こいつ俺の友達なんだ」

美琴「はあ? こんな悪人面があんたの友達?」

一方通行「(人が気にしてる事スラスラ言いやがってェ!!!)……そォだよォ! コイツに話聞いたからてめェに確認しただけだ、そンじゃあ話は終わったなァ?」

美琴「……釈然としないわね。それに、あんた! 何一般人に話してるのよ!?」コソコソ

上条「わ、悪い、ついボロが出ちまってそこから……」コソコソ

美琴「本当バカね……これ以上、そいつに何も話すんじゃないわよ?」コソコソ

上条「あ、あぁ」

一方通行(丸聞こえだっつゥの……)

26 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 13:32:05.86 ID:oAf7RwU0
上条「あ、御坂!」

美琴「何?」

上条「あー、あんま言いたくないんだけど、あの実験って結局どうなったんだ?」

美琴「……あんたが垣根帝督を止めてからあの実験はもう中止になったわよ」

一方通行・上条(!)

美琴「どうしたのよ、急に変な顔しちゃって?」

上条「いや、何でも無い。悪かったな、御坂! じゃあな」

美琴「……いつにもまして変な奴ね」

一方通行「オラ、肉買ったから次行くぞォ」

上条「お、おう」
~~~~~~~~~~~~~

一方通行「さァて、次はここだなァ」

上条「!? な、何という水水しさの残る新鮮な野菜が置かれている店だ……って、高ぁ!?」

一方通行「おめェはさっきからリアクションが大げさすぎンだよォ!」

上条「何を言っているんでせうか!? 流石に貧乏人だからとか関係無しにこの野菜は高すぎるだろ!?」

一方通行「それだけ出す価値があンだよボケ!」


「あー、さっきの人だってミサカはミサカは声を上げてみる!」

「さっきの人? って誰じゃん?」

一方通行・上条(!?)

27 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 13:37:19.48 ID:oAf7RwU0
打ち止め「ミサカにナンパしてきた人ーってミサカはミサカは説明してみる!」

黄泉川「な、ナンパぁ!? って……めちゃくちゃ悪人面じゃん……」

一方通行「…………あんたがコイツの保護者かァ?」

黄泉川「そうじゃん。って、お前は月詠センセんトコの生徒じゃん」

上条「ど、どうも黄泉川先生」

一方通行「……そいつに声掛けたンは人違いだったわ。悪かったな嬢ちゃん(クソッ……)」

打ち止め「そうなの? そうは思えなかったけど……ってミサカはミサカは回想してみる!」

一方通行「人違い、だァ! 分かったら、とっとと俺ン前から消えろォ!!」

黄泉川「おいおい、そんなカッカする事じゃないじゃん? お前は上条の友達じゃん?」

上条「あ、です」

黄泉川「ふむ。……そうじゃん、今から私らは鍋なんだけど一緒にどうじゃん?」

打ち止め「あ、それいいかもってミサカはミサカは提案に乗ってみる!」

上条(ど、どうするんだ一方通行?)

一方通行「(決まってンだろ……)わりィけど、お断りだァ!」

29 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 13:45:01.05 ID:oAf7RwU0
黄泉川「費用は出すじゃん?」

上条「是非!」

一方通行「はァ!? お前のポケットにあるその封筒は何のためにあンだァ!?」

上条「何言ってるんでせうか!? お金は節約する事にこした事はないだろ!」

一方通行「じゃああの居候はどうすンだよォ?」

上条「インデックスも呼べば解決だろ? それに、少しは話せる仲になっといた方がいいんじゃないか?」コソコソ

一方通行「……うっせェ。あいつは俺を知らねェンだよ」

打ち止め「ねぇねぇってミサカはミサカはあなたの服を引っ張ってみる!」

一方通行「あァ?」

打ち止め「あなた、さっき話しかけた事以前に……ミサカと会った事あるの? ってミサカはミサカは疑問に思ってたことを尋ねてみたり」

一方通行「だから人違いって言ってンだろォ!」

打ち止め「ううん……なんだかミサカの心にも引っかかってるのってミサカはミサカは説明してみる」

一方通行「!」

打ち止め「でも、それが何なのかは思い出せないから……一緒にお鍋食べてお話しよ? ってミサカはミサカはあなたにお願いしてみる!」

上条(どうするんだ? 一方通行……)

一方通行「チッ……今日だけだぞォ」

黄泉川「よし、そうと決まれば早速材料買うじゃん?」

上条「あ、じゃあ俺、家で一人腹空かせて待ってる奴いるんで呼んできますね」

一方通行(空気読もうとしてンのか知らねェけど、空回りだァ!! こっちは色々悩ンでるっつゥのによォ!)

打ち止め「了解ってミサカはミサカは敬礼! じゃああなたも一緒に材料選ぼうってミサカはミサカは手を引っ張ってみる!」

一方通行「……あァ(クソッ、このガキを前にすると断れねェ……)」

30 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 13:51:59.60 ID:oAf7RwU0
黄泉川「おし、だいたいの材料は買い揃えたじゃん? ってコレは……」

打ち止め「あー! それはミサカの大好きなお菓子! ってミサカはミサカは目を輝かしてみたり!」

黄泉川(おかしいな、入れた覚えはないじゃん……まさか、あの子が? 幼女相手に喜ばせる術を知っているってまさか……ダメじゃん! 黄泉川愛穂、そんな考えはよすじゃん!)

一方通行「……おら、とっとと行くぞ」

黄泉川「あ、ああ」

打ち止め「わーいってミサカはミサカはカートの下ではしゃいでみたり!」

一方通行(すぐ近くに打ち止めがいるってのによォ……何なンですかァこのもやもやはよォ……)

打ち止め「そういえば、あなたのお名前は何なの? ってミサカはミサカは尋ねてみる!」

一方通行「! ……本名はねェよ(何なンだよこの痛みはァ……)」

打ち止め「あ……ごめんね、嫌な事聞いちゃったってミサカはミサカは反省してみる」

一方通行「気にすンな」

黄泉川「でもそれだと不便じゃん? 何か、呼ぶ名前は無いのか?」

一方通行「…………一方通行」

打ち止め「アクセラレータだね、了解ってミサカはミサカは確認してみる!」

31 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 13:59:04.34 ID:oAf7RwU0
~~~黄泉川家~~~~

上条「よーし、全員揃ったな!」

インデックス「お肉がお鍋になったのは残念だけど、人がいっぱいの中で食べるのって久しぶりだね!」

黄泉川「まあ待つじゃん? 今芳川がもう一人を呼んできてるじゃんか」

一方通行(もう一人だァ? ……まさか、なァ。そンな訳……)





垣根「はぁ? 何なんだよ、この人数は……って、てめぇは……上条当麻!」

上条・一方通行「!!!」

打ち止め「そんなにカッカしちゃダメだよってミサカはミサカは寝起きのあなたに抱きついてみたり!」

垣根「いって……いきなりタックルとはいい度胸だなぁコラ……チッ、おい上条当麻」

上条「は、はい何でしょうか!?」

垣根「……安心しやがれ。今てめぇに攻撃する気はねぇよ」

黄泉川「はいはい、座るじゃん! じゃあ鍋パーティーを……」

一方通行「わりィが、俺ァ帰る」

上条「…………」

打ち止め「ええー! ってミサカはミサカは突然の出来事に困惑してみたり」

垣根「てめえが誰だか知らねえけどよ、ここまで来たんなら食べてけよ」

一方通行「……うっせェンだよ、クソメルヘンが」

打ち止め「むむ! 帝督に向かってそんな事言っちゃダメだよってミサカはミサカは注意してみる!」

垣根「落ち着けガキ。で、誰がクソメルヘンだって?」

黄泉川「お前が落ち着くじゃん!」

33 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 14:05:24.84 ID:oAf7RwU0
一方通行「てめェ以外に誰がいるンですかァ? クソメルヘンの超雑魚野郎がァ」

上条「お、おい一方通行! 落ち着けって!」

垣根「ほぉ、いい度胸じゃねえか。お前、目の前にいるのが誰か分かって言ってやがるのか?」

一方通行「あァ勿論だァクソメルヘンが。《第二位》の未元物質ァ!」

垣根「第二位? お前の頭はどうにかなっちまってんのかぁ? 俺は第一位だ、クソボケ」

打ち止め「二人とも喧嘩しちゃだめってミサカはミサカは止めに入る! ほら、帝督も座ってってミサカはミサカはあなたの腕を引っ張って……ふぬぬぬー!」

一方通行「! (……あァそうだよなァ…………今俺がコイツぶっ殺したら、傷つくのは……あのガキだァ……。今あそこにいるのは俺じゃねェ)」

上条「わ、悪い黄泉川先生、打ち止め! ちょっと先に失礼するわ、ほらインデックスも!」

イン「えっ、何があったの!?」

垣根「おいコラ、人をクソメルヘン呼ばわりしてただで帰すと思ってんのか? 人が気にしてる事ずばずばいいやがって」

黄泉川「落ち着くじゃん、垣根!」

上条「じゃ、じゃあそういう事で!」ダッ

垣根「チィ……次あったらぶっ殺してやる」

34 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 14:06:10.60 ID:oAf7RwU0
>>32
俺の未元物質に常識は通用しねぇ

つまりはそういう事

37 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 14:13:13.63 ID:oAf7RwU0
~外~
上条「おい、一方通行! 何してんだよ!」

一方通行「……うっせェ」

イン(お腹空いたけど、言い出せる空気じゃないんだよ……)

上条「確かに辛いかもしんねぇけど、抑えろよ!」

一方通行「はァ!? だから俺は最初断っただろォが! 誰が! あそこに俺を連れていったンですかァ!?」

上条「うっ……上条さんもまさか垣根って奴がいるとは思ってなかったんでせう……すみません」

一方通行「チッ……とっとと飯食いに帰ンぞ」

イン「! ほら、アクセラレータもそう言ってるし早く帰るんだよ、とうま!」

上条「あ、ああ…………って、うぇ!?」

垣根「よぉ、コラ」

一方通行「あァ? ……三下ァ、シスター、てめェらは先に帰りやがれ」

上条「お、おい一方通行!?」

一方通行「……話つけるだけだァ、すぐに戻る」

垣根「ほぉ、俺はお前をぶち殺しに着たんだが? どうも、お前を見てると腹が立ってしょうがねぇ」

一方通行「とっとと行け三下、話するだけだっつってンだろ」

上条「……間違っても殺したりはすんなよ、一方通行!」

イン「よく分からないけど、早くご飯食べたいんだよぅ」


一方通行「これでよォやくてめェと話ができるよォになったなァ」

垣根「話だと? ふざけるのも大概にしろ」

一方通行「誰がふざけるかっつーの」

垣根「はん……今なら、泣いて土下座すりゃ許してやらねぇ事もない」

一方通行「そりゃあこっちの台詞だが……おい、垣根」

垣根「あ?」

一方通行「てめェは、今、幸せかァ?」

38 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 14:21:29.26 ID:oAf7RwU0
垣根「はぁ?」

一方通行「だからよォ。実験をアイツに止められてよォ。打ち止めと出会って助けて、今の環境に恵まれててめェは幸せかァ?」

垣根「……まぁ悪くはねぇな。罪滅ぼしっつーの? 少なくとも、打ち止めといれてりゃ満足だ。あいつ、俺が好きみてぇだしな」

一方通行「あー……今分かったわァ」

垣根「は?」

一方通行「てめェは、そこにいるべきじゃねェ」

垣根「……ふうーん。よくわからねえがよ、殺されたいって事で……」

一方通行「てめェと話してると全身がブツブツして気持ちわりィンだよ。次、会ったらてめェをぶち殺す」

垣根「おいおい、逃げようってか?」

一方通行「はっ、勝手にほざいてろ。
                 ……てめェ、今の状況でさらに打ち止めを悲しませてみろ。地獄に行かせてやる」ヒュン

垣根「あぁ!? ッチ、何処に行きやがった……」

39 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 14:25:02.77 ID:oAf7RwU0
上条家

上条「……」ソワソワ

イン「……」グキュルル~

上条「……」トトトトト

イン「……」グウウウウキュルルルゥ

一方通行「よォ」

上条「! おい、垣根はどうなった?」

イン「! とうま、速くご飯食べるんだよ!」

一方通行「手は出してねェよ。つゥか、次会ったらぶち殺すっつっただけだァ」

上条「そうか……じゃあ、焼肉食うか!」

イン「ついに来たんだよおおおお!!!!」



一方通行(……あいつの目にゃ、1万人以上、殺されてった妹達はいねェ……。ふざけンなよ、あのクソメルヘンが……)



ちょっと席外れますね

43 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 15:07:12.48 ID:oAf7RwU0
~~~~

打ち止め「おかえりー! ってミサカはミサカはあなたにタックル!」

垣根「いてェなァ……ッチ、あのクソ白髪、何が言いてぇのか訳分かんねぇよ」

打ち止め「あー! やっぱりあの人に会ってきたんだってミサカはミサカは憤慨! 何もしていないよね?」

垣根「萎えたからなぁ(そうだよなあ、俺はこれでいいんだよ……今に満足してんだ、俺は……だから、これでいいんだよ……)」

~~~~~~~

イン「お肉がすっごくおいしいんだよ!」

上条「上条さんはこんなにおいしいお肉を食べれて感動しました!!」

一方通行「あァそうかよォ……(クソ、あのクソメルヘンが……)」


一方通行さんが何を言いたいのかはまた後々明かされると思います!
今はまあ取り敢えず一方通行さんがヘラヘラしてる垣根にクソむかついたっつう事で宜しくお願いしますね
では始めマッスル

44 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 15:14:48.55 ID:oAf7RwU0
てか展開的にもうクライマックス近付いてます……

~~~そして数日が過ぎ~~~~

土御門「一方通行、こっちだにゃー」

一方通行「あァ」

上条「何か分かった事はあるか?」

海原「ええ、とても重要な事が」

一方通行「さっさと教えろォ」

土御門「そうだにゃー。まずは、この魔術に関する説明だが……」

海原「この魔術は、簡単に言えば自分の立場を、対象の相手の立場に無理やりねじ込むような物ですね」

土御門「ああ。そして対象となった人物の立場は、術者によって弾かれ存在しなかった事になる。危険性は特にないが、魔術者と対象の相手次第ではかなり危険だにゃー」

海原「たとえば、術者がお偉い人物の立場を奪ってしまえば術者次第では大変な惨劇になります。これと同じ魔術を行使され、そういった類の事件が起こった事がありましてね」

一方通行「……つまりよォ、今、俺が元居た場所にいる人間が術者っつゥ事だよなァ……」

上条「って事はまさか……」

土御門「ああ。どういった方法でこの魔術を知ったのか知らないが、術者は十中八九――垣根帝督で間違いないだろう」

上条「じゃあ、どうすればこの魔術は解けるんだ?」

海原「それが、重要なのですが……どうも、お話しにくい」

一方通行「……垣根帝督を、ぶち殺せばいいンですかァ?」

土御門「ビンゴ、にゃー……」

46 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 15:19:55.36 ID:oAf7RwU0
土御門「まあ、お前なら問題は無いだろう」

一方通行「……ッチ、帰ンぞ三下」

海原「おや? あなたの事ですから、奇妙な笑い声を上げて垣根帝督の家に押しかけると思ったのですが……」

一方通行「うっせェ……過程はどうあれ、今の垣根は打ち止めの大切な人間なンだよ」

上条「じゃあ、どうするんだ?」

一方通行「それを考えるために取り敢えず家帰ンだよボケ!」

海原「まあ、術者を殺すと同時に魔術は解けますが、その際今まで起こった事は忘れられます」

土御門「だから遠慮なくぶっ殺してもいいんだが……まあそこはお前次第だ。暗殺するもよし、正面からぶち殺すもよし」

一方通行「うっせェ、てめェらに言われなくても分かってンだよ」

~~~~~~~~~

上条「で、結局どうするんだ?」

一方通行「…………てめェはここで待ってやがれ」

上条「……分かった、しっかりケリつけてこいよ」

一方通行「はン、言われなくてもよォ……」

一方通行「ナシつけてくンわ」
~~~~~~~~~~

48 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 15:31:23.12 ID:oAf7RwU0
打ち止め「ふんふふーんってミサカはミサカは鼻歌交じりに店を出たり!」

黄泉川「おいおい、あんまりはしゃぐとこけるじゃん?」

打ち止め「そんな間抜けな事しないよってミサカはミサカは――きゃっ」

ツルッ――ボスッ

一方通行「よォ……」

黄泉川「お前はあん時の……どうしたじゃん?」

打ち止め「……黄泉川、ちょっとこの人とお話がしたいから……ってミサカはミサカはアイサイン」

黄泉川「……アイサインになってないけど、分かったじゃん。何かあったらすぐ連絡するじゃん」

タッタッタッタッタ……

一方通行「なァ、打ち止め」

打ち止め「どうしたの? ってミサカはミサカは尋ねてみたり」

一方通行「……俺よォ、またてめェの大切な人間ぶち殺しちまうンだよ」

打ち止め「…………それって帝督の事? ってミサカはミサカは言ってみる」

一方通行「あァ。俺ァ、もう二度とてめェを悲しませねェって決めてたンだけどよォ」

打ち止め「……」

一方通行「やっぱ、約束守れそうにねェ」

打ち止め「よく分からないけど……あなたは何をそんなに悩んでいるの? ってミサカはミサカはあなたの表情を伺ってみる」

一方通行「気にすンな、こりゃァ俺の独り言だ。
      それでよォ。勝手なンは分かってる。アイツをぶっ殺したらてめェが悲しむ事も分かってる。それでも」

一方通行「それでも――あーやっぱ言葉になンねェ。つーか恥ずかしいっつーの」

一方通行「……アイツをぶち殺したらてめェが悲しむ事も分かってる! てめェの涙なンざ見たくねェ! だけどよォ、あいつじゃダメなンだよ!
      アイツはてめェといていい資格がねェンだよ! 自意識過剰なのも分かってンだよ、だけど俺じゃねェとダメなンだよ!
      だから俺はあいつをぶち殺す。……許せとは言わねェ。そンだけだ」

タッタッタッタ……

49 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 15:51:47.35 ID:oAf7RwU0

一方通行「よォ垣根」

垣根「あ? ……ッチ、その顔はやっぱ知っちまったか」

一方通行「てめェが何を考えてこの魔術を使ったか知らねェけどよォ……わりィが、ぶち殺させてもらうぜ」

垣根「は、今俺は、お前と同じ場所にいるんだぞ? 俺を殺すっつー事はどういう事か――」

一方通行「はっ――前々から言おうと思ってたンだけどよォ。


     ヘラヘラしてンじゃねェよ。その場所にいるっつー事はよォ、てめェはもっと罪の意識に悩むべきなンだよォ!
1万人以上ぶっ殺した奴が、打ち止めといるだけで満足してンじゃねェ。そこの場所はよォ、打ち止めの事だけじゃねェ、殺されていった妹達の事も考えるべき場所なンだよォ!!

ふざけンなよ、実験のためだァ!? そンな理由で、生まれてきた命をぶっ殺していい訳ねェよなァ!!
だがよォ、ぶっ殺しちまったのは仕方がねェンだよ! だから、そこにいるてめェは一生後悔しなきゃなンねェンだよォ!

打ち止めといるだけで1万人以上の妹達をぶっ殺した事実が消える訳じゃねェンだよ、そこの立場にいるっつゥのはそういう事なンだよ! 打ち止めといるからって、その事を忘れンじゃねェ!

……それができてねェてめェにはやっぱその位置は荷がおめェンだよォ
てめェみたいにヘラヘラ笑って、今に満足してる奴がそこにいンのは無理だっつゥンだよォ!!」

垣根「……うっせぇ、うるせえうるせえうるせえんだよおおおおお!」


50 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 15:58:02.19 ID:oAf7RwU0
垣根「俺はよぉ、お前と同じ闇の住人なんだよ!! なのにどうだ? なんでてめぇは光の住人に囲まれてやがる!?
    ああいいさ、どうせ最後だ教えてやる! 俺はてめぇに憧れに近い感情を抱いてんだよ!! 俺と同じ闇の人間が、なんで光の人間に囲まれてやがんだ!? ふざけんな、おかしいだろうが!!

だから俺はこの魔術を知って行動に移ったんだよ!! てめえと同じ場所にいたかったんだよ!!!

それでもてめえが、俺の居場所を奪い返すっつうなら!!! 容赦しねええ!!!」

一方通行「てめェじゃ無理だっつゥのが分かンねェのかクソメルヘェェエエエン!!!!」

垣根「分かってるんだよ!!! 俺じゃお前にはなれねえっつうのはよおおおおお!!!! それでも俺はここにいてえんだよ!!! だから、邪魔させねぇええ!!!」

一方通行「てめェがそこにいて、そンな半端な覚悟にいるっつゥ事が俺は許せねェンだよォ!!」

垣根「うるせえええ!!! てめえにはわかんねぇだろうよ!! ずっとこの立場にいたてめえにはよぉ! ずっと闇にいた人間が、光の人間に囲まれるっつう良さがよおおお!!!!」

一方通行「もう話はいらねェ!!! 俺はてめェをぶち殺す!!!!」

垣根「できるもんならやってみやがれクソ第一位がああああ!!!!!!!!」

51 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 16:08:58.33 ID:oAf7RwU0
一方通行「hrysmdhふぁmkfj!!!!!!」バサァ

垣根「うおおおおおおおおお!!!!」ブワッ


















一方通行「あァ……? っつ……頭いてェ……」

一方通行「ベッド……部屋…………あー、なーンだ……戻ってこれたっつゥ訳か……」

ガチャ

打ち止め「おはよーってミサカはミサカは朝一番に抱きついてみたり!!」

一方通行(……やっぱ、この場所は俺のモンだけだわ……あのクソメルヘンには渡さねェ……

三下みてェな説教しちまったがよォ……この場所だけは俺以外の奴に背負わせる訳にゃいかねェンだよ

1万人以上ぶっ殺した事実がある場所になンざ、俺だけで十分なンだよ……)

打ち止め「? 何を思いつめた表情をしてるのってミサカはミサカは寝坊助のあなたに尋ねてみる」

一方通行「なンでもねェよ……」

~fin~





ボツfin

一方通行(……やっぱ、この場所は俺のモンだけだわ……あのクソメルヘンには渡さねェ……


この毎朝打ち止めに抱きつかれる場所だけはよォオオオ!!!)



57 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 16:22:10.70 ID:oAf7RwU0
なんか第二章始めたくなったから書き溜めてきます……このスレ使わせて頂くでございまするに。

あ、ついでに今までのレスとは関係の無い……いやちょっとあるかな? お話なのであしからず……

68 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/04/29(木) 16:48:44.72 ID:oAf7RwU0 [34/35]
今ビビって来たんですがどうしよう。

まーーーったく関係ないけどめーっちゃくちゃかわいい一方さんを考えたんですけど……
その書き溜め……してきても、いいかな……?

コメント

No title

超能力者なのに魔術使えるの?

No title

逆パターンだけど、土御門が使えてるんだし使えるんじゃね

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