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【その2】女「…女になってる…」
62 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 18:20:40.45 ID:IXb8l5U0 [1/3]
~木曜、教室~
女「女生徒1,2ちゃんおはよー」
女生徒1,2「おっ、女おはよー」
女「早速だけどもう上履きに噛んだ後のガム付けられてた…」
女生徒2「あちゃー、やっぱり始まったか…」
女生徒1「…ほんっとあの女汚いよね…これからどんどんエスカレートしていくかも…」
女「えぇっ、これ以上エスカレートされたら困るよ!ガム取るのにも大分時間かかったのに…」
女生徒2「いや、時間の問題じゃなくてさ…」
女生徒1「もっと精神的に来るようなタイプのが…」
~木曜、教室~
女「女生徒1,2ちゃんおはよー」
女生徒1,2「おっ、女おはよー」
女「早速だけどもう上履きに噛んだ後のガム付けられてた…」
女生徒2「あちゃー、やっぱり始まったか…」
女生徒1「…ほんっとあの女汚いよね…これからどんどんエスカレートしていくかも…」
女「えぇっ、これ以上エスカレートされたら困るよ!ガム取るのにも大分時間かかったのに…」
女生徒2「いや、時間の問題じゃなくてさ…」
女生徒1「もっと精神的に来るようなタイプのが…」
64 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 18:30:19.11 ID:IXb8l5U0 [2/3]
女「例えば…?」
女生徒1「えっとねー…上履きの中にゴキっ…ゴキっ…」ゾゾゾ
女「うわっ、えぇ?!マジで?!」
女生徒1「うん、上履きの中ですり潰されてた…うおぉぉ、思い出すだけで寒気が‼」ゾクゾク
女生徒2「とりあえず上履き履く前によく仲とかを確認するコト」
女「うん…でも、Gとか中ですり潰されてたらその後も履けないよね…」
女生徒1「あったりまえじゃん。ウチそれされた後泣きながら帰ったからね。」
女生徒2「靴箱に鍵でも付けとけば?」
女「おっ、ナイスアイディア!」
67 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 18:47:33.91 ID:IXb8l5U0 [3/3]
~金曜、教室~
女「…」
女生徒1「どうした?浮かない顔して」
女「靴箱ロック作戦失敗…」
女生徒2「え?なにがあった!」
女「鍵穴にガムつめられてた…」
女生徒1「またガムかよ…あいつらどんだけガム食ってんだよ…」
女「違う!つっこむポイントが違うよ!」
女生徒2「まぁ、あいつらの目が上履きにしか向いてない間はまだ安泰な方なんじゃないの?」
女生徒1「そうそう、ノートとか教科書は全部鞄に入れて常に持ち歩いといた方が良いよ。」
女「マジで?!重くね?あたし細いから全部とか無理~」
女生徒2「水浸しにされるのとかよりはマシでしょ?筋トレだと思って頑張れ!」
筋トレか…懐かしい響きだ。
69 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:06:05.37 ID:sHC7D0A0 [1/2]
女生徒2「そういえばさ、昨日あたしらにあいつらから『お誘い』が来たわけ」
女「!」
女生徒1「そりゃ普通に断ったけどね?」
女生徒1「にしてもさ、よくあんなコトいけしゃあしゃあと過去に虐めたコトある人間に言えるよね。」
女「いけしゃあしゃあ…?」
女生徒2「…女、そこはどうでもいいの。まぁ、あの女がろくなヤツじゃないってコトが改めて分かったね。」
女生徒1「何が『そこの2人も加わらない?』だよ。何に?!って感じだし。やらしい言い方しやがってさ。」
女生徒2「んでもって断ったら、『嫌な思い出掘りおこしちゃった?ごっめーん☆』」
女生徒1「あ゛ぁぁぁぁ!!!いらつくんじゃぁ!!!」ガンッガンッ
女「女生徒1ちゃん!落ち着いて!」
73 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:22:50.68 ID:sHC7D0A0 [2/2]
それから一週間が経ったが、イジメのレベルも少しずつ上がっていき、今日は上履きが苺オレでビショビショになっていた。
女「はぁ…」
靴下を抜いで素足で履く。
教室に着いたらこんな物抜いでしまえば良い。そのあとに靴下を履こう。
歩く度にぐちゅぐちゅと苺オレが染み出してきて嫌な感じだ…
あいつらなんでこんなくだらないコトやってんだろ…楽しいのかな?
あ…でも俺も中二、三の頃みんなと一緒に虐めやってたな…ギャーギャー喜びながら。
まぁ、それの報いか、あはは…
~教室~
女「おはよー、どうしたのさ2人してケータイ覗き込んじゃって」
女生徒1「お…おはよう女…あれ?なんか甘ったるい匂いしね?」
女「うん、上履きに苺オレの香水かけられてた。」
女生徒2「うわぁ…そこまで来たか…でもそれより女、これ見てよ」
女生徒2は俺の目の前にケータイを突き出してきた。
74 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:47:59.36 ID:LnUbn.w0
女「ちょっと、近すぎて見えないってば」
女生徒1「まぁ、とりあえず読んでみ。」
女「…なにこれ、メール?」
『☆あなたは女ちゃんの本当の姿を知っていますか?☆
あなたは○○学園高等部1年C組の女ちゃんを知ってますか?
小ちゃくて可愛い。無邪気な笑顔、フワフワとした髪。誰に対しても優しくて、まさに天使です。
でも、彼女の本当の顔をみたコトはありますか?
彼女はいつも貴方に対して優しかったですよね。
でも私は知っています。
彼女は影で貴方の悪口を言っていますよ。
彼女に「君だけだよ…」と体を求められたコトはありませんか?
この手口で彼女は百の男と関係を持っています。
貴方への愛を囁きながらも他の場所では今も違う男のアレを咥えていますよ。
なぜ私が彼女のコトをここまで知っているかというと、いつも一緒にいるからです。
私の正体がバレてしまうと彼女に復讐されるので名前は言えません。
私がこのようなメールを送ったのは、もうこれ以上だれも騙されてほしくないからです。協力して下さい。お願いです。
協力は簡単です。このメールを三人の友達に送って下さい。それだけで十分です。
御協力に感謝します。』
女「…なにこれ読みにく…チェンメ?」
83 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:13:10.87 ID:VJaZZJY0
女生徒1「しかも誰かがあたしらのどっちかのフリをして書いたメール。」
女生徒2「嘘ばっか本当のコトみたいに書いてね。」
女「あいつか…あいつがこれ送ったのか…」ワナワナ
女生徒1「たぶんあたしのケータイに届いたのは**の間違い。**も自分に届いたからってこんなメール他の人に回して…みんな許せない!」
女「通りで今日はちらちらちらちら見られた訳だ」
女「へぇ、こういうことするんだあの女。きったないねぇ。」ワナワナ
友1「ちょっといいか。」
女生徒2「うわっ、ビビったぁ!」
男生徒1「うっす」
女生徒1「2人して何の用?」
102 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:22:06.86 ID:Eep0O860 [1/2]
女「?」
友1「この昨日届いたチェーンメールのコトなんだが…」
女「それは全部嘘でっ俺はそんなこと絶対してない!」
女生徒1「お、俺?!」
女「あ、いやっ、冗談。あはは…」
未だに友1と2人でしゃべるときは男言葉なので、うっかりみんなの前でも男言葉になってしまった…
男生徒1「だよな!女がそんなコトしてる分けないじゃんな。俺は分かってたよ。うん」
友1「でもあのメールの効あってやはり変な噂がどんどん広がっていってるんだよな…」
女「噂?」
男生徒1「そう、本当に根も葉もない噂がさ。」
女生徒1「例えば?!」
友1「うーん…いや、ホントに百済ない噂なんだ。気にしないでくれ。」
男生徒1「多分みんな面白がってるんだよ…男子でも半分くらいは騒いでるし…」
女「ど、どんな感じで?」
男生徒1「いや…なんか男子の一部がお前とヤったとか言ってるんだわ…」
女「はぁ?ヤってる訳ないじゃん!」バッ
男生徒1「だからただの嘘だって!」
113 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:40:03.28 ID:UANSyF20
女「許せない…」ギリ
女生徒1「まぁ、どうせ計画したのはあの女だけどね…」
友1「女…もしかしてお前虐められてるのか?」
女「…そうっぽい…かな…」
男生徒1「やっぱりそうか…誰?誰が主犯?」
女「…それは…」
女生徒2「美少女だよ。」
女「ちょっと、そんなの言っちゃって…」
女生徒1「言って見方が増えるんなら言っちゃった方が良いって。」
女「…そうだね」
124 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:25:21.92 ID:fOe1.yI0
男生徒1「あの女…やっぱり女のこと…」
女「…」
女生徒1「てことだからさ、協力おねがいね。変な噂消しといて。」
友1「そうか…いじめられてたのか…気付かなくて悪かった」
女「いや、友1が謝るコトなんて全然ないし。」
女生徒2「これで少なくとも女生徒1の時よりはずっとマシになったね。」
女生徒1「ウチの時は味方女生徒2だけだったからねwあれはもう泣けたw」
女生徒2「今でこそ笑い話になるけどねw」
ついでに言っておくと、男生徒1はクラスの中心グループのなかでもまぁそれなりに発言力がある方だ。あいつを味方に付けたからには男子の面ではもう大丈夫そうだ。
友1「じゃ、そろそろ席つくから。じゃ」
女「じゃ、サンキューな」
126 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:51:34.88 ID:jUGG22o0
~休み時間~
女生徒1「まぁ、あいつらに襲われたくなかったら絶対一人になっちゃダメ。絶対ウチらと一緒に行動するようにして」
女生徒2「そうそう。」
女「うん、分かった。」
女生徒2「あ、そういえば、今朝電車でね、女生徒3と会ったんだよね。」
女生徒1「え?言うの遅くね?!で、なに喋ったの?」
女「…」
女生徒2「いや、あのメール見て忘れちゃってたんだよ。まぁ、でね、ウチ聞いたんよ。『そろそろ疲れてきてない?』って」
女生徒1「で?で?」
女生徒2「図星だったっぽい。『…うん…なんか、もう怠いかも』だってさ。」
135 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 00:33:18.07 ID:cTp7TdY0
女「…そろそろ彼女は抜けるかね。」
女生徒2「多分ね。で、あんたのコト虐めてるコトに対してはどう思ってるのかって聞いたらさ…『悪いとは…思ってる…でも…逆らったりしたら怖いし…』だってさ。」
女生徒1「怖いから続けるとか聞いて呆れるわあの女。」
女「まぁ、確かに怖いコトは怖いよね。逆らった上履きに苺オレかけられんだもん。」
女生徒2「でもいざ逆らってあの子がいじめられるようなコトになったなら助けてあげなくちゃね。」
女生徒1「本当に逆らってくれるとはウチには思えないけどね。」
女「でも、それを願うよ。切に。」
140 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:29:48.34 ID:mwXZd4M0 [1/2]
それから更に一週間ほど経ったが、男生徒1と友1の功績で男子の中での悪い噂は殆ど消え、イジメもそこまでエスカレートはしてなかった。ただ、上履きにかけられている物がイチゴオレからカフェオレに変わってたけど。
しかしやはり女子の中ではまだ変な噂を消しきれず、少し困惑していた。
女「うーん、まだ変な噂消えないね…なんで勝手にあたしが淫乱っていう設定になってるんだろう…」
女生徒1「そりゃ顔が可愛いからじゃないの?」
女生徒2「でもウチはこんな胸ちっさい女の子はやだなぁー。細いしフェロモン?まぁ、いいや、とにかくこんな色気のない子がどうやったら淫乱になるのか…」
女「それは貶されてるのかな?」
女生徒2「さぁね、まぁ取り合えずあんな噂気にすんなってこと」
146 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:48:59.42 ID:NAJIbJA0
~放課後~
俺は機嫌が良かったので歌いながら帰りのしたくをしていた。
女「そこに~わたしは~いません。眠ってなんか…あ…」
顔を上げると、美少女をはじめとする例の五人が立っていた。
美少女「機嫌良さそうだね。ちょっと一緒に来てもらえる?」
女「えっ?…女生徒1ちゃーん、2ちゃー…」
美少女「いや、一人で。」
女「…今行くよ」
女生徒1「…あちゃー、行っちゃった…」
女生徒2「…ジャージ確保!」
女生徒1「あいさー!」ダッ
151 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:11:45.50 ID:mwXZd4M0 [2/2]
~トイレ~
女「な、何?」ガタガタ
美少女「思ってたんだけどさ…あんた何ちゃっかり男生徒1味方に付けてんの?」
女「ねっ、優しいよね。ホント」ガタガタ
美少女「強がったコト言っちゃって。震えてるよ?」
女「…」
美少女「女生徒4ちゃん、バケツに水汲んで持って来て。」
女生徒4「…」タッタッタ
女「…!」
美少女「ふふっ、ビビってるビビってるw怖い?」
156 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:49:32.23 ID:uewF3MY0
タッタッタ
女生徒4「く、汲んできたよ。」
美少女「うん、ありがと。じゃああの子にかけて。」
女生徒4「…えっ…」
女「やだっ、やめて!かけないで!」
女生徒4「…っ…」
美少女「ちょっと、何してんの?早くかけなよ」イライラ
女「やだ…やだ…ねぇ…お願い止めてよ…」ポロポロ
美少女「ほら早く!」イライラ
女生徒4「…出来ない…出来ないよ…」
164 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 03:47:38.38 ID:BqkW8Ro0
女生徒4「美少女ちゃん…あたし達話し合ったんだけどさ…やっぱりやめようよこんなコト…なんか可哀想だよやっぱり…」
女「!」
美少女「はぁっ?何いってんの?去年も似たようなコトやったくせに!」
女生徒3「美少女ちゃん…もうやめよう…去年は言い出せなかったんだよ…」
美少女「都合のいいコト言っちゃってさ、それ貸せよっ」バッ
女生徒4「あっ」
美少女「こうっすんのよっ」バッ
女「ひぃっ…!」クルッ
バシャ
女「…」ボトボト
美少女「はぁ、はぁ…ふふっ」
166 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 04:29:29.12 ID:NUCCBsI0 [1/2]
女「……」
女生徒4「ごめん…ウチ帰る…女生徒3…行こっ」
女生徒3「……」
タッタッタ
女生徒5「あたし達も…帰るね…」
タッタッタ
美少女「………あたしも帰ろ…これ片付けといてね。」ポイッ
タッタッタ
女「…帰るか…」
172 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 05:06:19.79 ID:NUCCBsI0 [2/2]
~教室~
ガラッ
女「はぁ…」
女生徒1「女!大丈夫?ビショビショになってるじゃん!」
女「あれ?女生徒1ちゃん、2ちゃん、待っててくれたの?!」
女生徒2「そりゃ待ってるでしょ」
女「女生徒2ちゃん…1ちゃん…」ポロポロ
女生徒1「ほら、泣かないで早く着替えなよ。はい、ジャージ」
女「ありがと…」ニコ
174 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 05:30:08.81 ID:O/K25L20
~駅までの帰り道~
女「うぅ~パンツ履いてないからスースーする」
女生徒1「こんなコトになるなら替えの下着持ってきてりゃ良かったね。」
女生徒2「まぁ、そんだけ胸小さかったら襲われる心配は無いけどねw」
女「なにをー。世の中には色んな好みの人がいるんだよー」ブー
女生徒2「はいはい、じゃあ襲われて帰って下さいね。」
女「え、それはやだよ」
女「あ、そういえばさっき水かけられたときね」
176 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 07:21:00.93 ID:..I3RF20
女「途中で皆美少女ちゃんのコト置いて帰っちゃったんだよね」
女生徒1,2「!」
女生徒1「マジで?ははっ、遂にあいつも愛想つかされたか」
女生徒2「あいつ今の友達手放したらもう今年は友達できないんじゃないかな?あいつそれなりにカワイイ子しかグループに入れないし…」
女生徒1「孤立しろ孤立しろー」
女「うわぁ女生徒1ちゃん性格悪っ」
女生徒1「だってそうじゃん!女もそう思ってるくせにー」
女「そんなこと!…嫌いだけど孤立して欲しいとかまではいかないかな…へぷしっ!へぷしっ!」
女生徒2「ほら、髪濡れてるから冷えてんじゃないの?風引くなよー」
女「うぅ…」
178 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 08:27:14.83 ID:wDBGg4o0
~翌日、教室~
女生徒2「で、結局あの子は風邪ひいちゃったか…」
女生徒1「くしゃみしまくってたもんね。」
女生徒2「で、あっちはなんか揉めてるけど。」
女生徒1「まさか昨日言ったコトがホントになるとはねぇ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
美少女「はぁ?抜けるって何?ふざけてんのかよ!あんたら絶対これから虐めてやるから!絶対!」
女生徒3「好きにしなよ…もう流石にウチらはついてけない。行こっ女生徒4」
女生徒4「うん…」
タッタッタ
186 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 08:55:55.19 ID:fDfqp.I0 [1/3]
美少女「なにあいつらイライラする。次のターゲットにあの2人も追加ー。」
女生徒6「いや…あのさ、美少女ちゃん…うちらあんまイジメとかしたくないんだわ…前から言ってたけど…」
美少女「でもするでしょ?」
女生徒6「いや…女生徒4達をいじめるぐらいなら…もうこれ以上美少女ちゃんにはついて行けない」
美少女「はぁ?!何言ってんのよ!やれよ!」
女生徒6「……ごめん…じゃぁ…じゃあね…。女生徒5、あたしはもうイジメは怠くなったから抜ける。あんたはどうする?」
女生徒「ウチは…ウチは…うーん…ウチもそろそろ…イジメは疲れてきた…かな?」
美少女「もう!なんなんだよ!勝手にしろ!お前ら全員いじめてやるからな!」バンッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女生徒1「ありゃりゃー、なんかあの子机に突っ伏しちゃったよ。」
女生徒2「ついに切られたか。また一からグループ作んのかね?」
女生徒1「無理でしょ、少なくともこのクラスでは。あの子ブスとは絡まないよ。」
女生徒1「だろうね~。仮にウチらのとこに来たら思いっきり断ってやるし」
189 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 09:12:01.49 ID:fDfqp.I0 [2/3]
~自宅~
女「…ん~…?」
何時間寝たかは分からないが目が覚めた。
よく寝たが体はまだ怠い。昨日バケツいっぱいの水をかけられたのが原因だろう。
女「喉…乾いた…」フラフラ
フラフラとした足取りで一階に降りる
ダイニングに行くと、机の上にインスタント味噌汁とメモが置いてあった
『おはよう。今日もパートにいかなきゃダメなので家を出ます。看病出来なくてごめんね。暖かいお味噌汁を飲んで元気になって下さい。 母』
ジョロジョロ
ポットでお湯を淹れ、ミソ汁を作る。
女「(まだ頭ボーッとするなぁ…)」ズズッ
女「ふあちっ!」
女「(あちち…舌火傷した…冷めるまで待つか…)」
女「………」
女「…zzz…」
191 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 09:24:10.53 ID:uSAiR46o
どれぐらい寝ていたんだろう、喉の渇きで目が覚めてしまった
ベッドから起き上がり、缶ビールを開けて至福の一時…!
…のはずが、…ぬるい!
どうやら、とうとうボロ冷蔵庫め!ブッ壊れやがったか。
常温のビールなど飲めたもんじゃない!
…私はブツブツ独り言を吐きながらも、
仕様がないので今からコンビニに行くかどうか迷った。
…が、パジャマ姿で出かけるのも面倒臭い。
時計を見ると午後10時。
…母は、残業で帰りが遅くなる旨のメールが先程あったばかりだが、
もしかするとそろそろ帰ってくるかもしれない!
…そんな淡い期待を込めて、母のケータイにかけてみた。
聞き慣れた着メロが、キッチンの方から聞こえた。
234 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 16:39:34.35 ID:KC6R0zs0 [1/2]
女「………ん…」
目を開けると、再び布団の中にいた。
女「(あれ…?なんで布団の中に?たしかさっき俺はあのまま寝ちゃって…)」
友1「おお、起きたか。」
女「?!」ビクッ
学習机の方から声が聞こえたのでそっちを向く。
女「友1?!なんでここにコホッコホッ…」
友1「おいおい、まだ風邪治ってないんだから大きな声出すな。布団に篭ってろ」
女「うぅ…」モフモフ
237 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 16:50:53.52 ID:KC6R0zs0 [2/2]
女「…どうやって入って来たんだ…」
友1「いやぁ、お前に今日のプリントと手紙渡そうと思って立ち寄ったんだ。明日までに提出の手紙もあるし。もちろんついでにお見舞いもな。」
女「…じゃなくて、どうやって入ってきたんだ…」
友1「あぁ、ベル鳴らしても出ないからドア押してみたら開いた。勝手に入って悪い。」
女「………それ、思いっきり不法侵入。うちの親家に一人でもいたら鍵閉めないからな…」
友1「まぁそういわないでくれよ。あのまま俺が来ないであそこで寝てたら風邪悪化してたぞ。お前運ぶのには苦労した。まぁ、軽くなってるから言うほどでは無いが。」
女「…まぁ…それならば許す…」
友1「そういえば下に味噌汁あったけど温めて持ってきてやろうか?」
女「うん、頼む。ありがとな」
242 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 17:10:48.29 ID:Z0T7sD20
友1「はい、味噌汁。熱いから気ぃ付けろよ。」
女「ありがとー」フーフー
友1「なんか飲み物もいるか?」
女「うん、頼む。今日今まで飲まず食わずだし」
友1「は?マジでか?風邪なんだから水分採れよ!持ってくる」
女「お、ありがと」ズズズ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
友1「ほい、ペットボトルに入れてきたから結構持つと思う。」
女「ほんとに悪いな。こんなコトまでされちゃって。お陰で早く治りそうだ。」ゴホゴホ
友1「咳しながら言われても説得力無いな。まぁ、時間も時間だし俺ももう帰るわ。味噌汁のみ終わったんならそのお椀よこせ。下に持ってっとく。」
女「うん、ありがとな」
友1「じゃ、」
女「じゃな」
女「……」
女「(一人になると心細いものだな…)」
女「…トイレ行こ…」ムクッ
女「ぅう~体重い…」ヨタヨタ
女「…?パジャマのボタンが一つ外れてる?」
女「……ちゃんと全部つけたはずなんだけどな…」
女「…まぁ寝てるあいだに外れたんだなきっと…」
246 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 17:25:20.19 ID:85z/DUA0
~帰り道~
友1「………触っちまった…」
寝ている女をダイニングから運ぶとき、つい手が女の胸に当たってしまった。
それは偶然だからしょうがないのだが、それでムラムラしてベッドに女を置いた後、上を脱がせて好き放題触ってしまった。
女が眉間に皺を寄せ『んっ…』と唸ったところで止めたが。
友1「………」
友1「…あいつは男あいつは男あいつは男!」
友1「…でも可愛いコトは可愛いんだよな…」
友1「……ダメだダメだダメだ!」ブンブン
友1「……にしても柔らかかったな…」
友1「…あぁぁ!ダメだダメだダメだ!」ガンッガンッ
254 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 17:48:45.33 ID:OJbYyU.0
~3日後、教室~
女「おはよー」
女生徒1「おっ、女おはよー。ついに風邪治ったか。」
女生徒2「結構風邪ヤバかった感じ?」
女「うん、まぁもう大丈夫。」
女生徒1「でもまだ鼻声じゃね?」
女「明日ぐらいにゃ治るっしょ」
女生徒2「それよりもさ、ついにやったよ。もうあんたはセーフだよ」
女「セーフ?」
女生徒1「もうイジメられないってコト。少なくともしばらくはね。」
女「マジで?あっ、鼻水垂れてきた。誰かティッシュ持ってない?」
女生徒2「はいよ。風邪のときぐらい持ってこようよ」
女「ははは、悪いね」ズビー
258 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 18:04:02.33 ID:5xbbKXQ0 [1/2]
~昼休み~
女「へぇ~、まじで捨てられちゃったかぁ」
女生徒1「ざまぁねぇよホント。」
女生徒2「昼飯独りで食うとか堕ちたもんだねあの子も。男子と食えばいいのに。」
女「ちょっと、あの子チラチラこっち見てるよ。」
美少女「…」チラッチラッ
女生徒1「見んな見んな。シカトしろ」
美少女「…!」
女「あ、目ぇ合った」
美少女「…」プイッ
女「と思ったら逸らされた…」
女生徒2「ほっとけほっとけ」
262 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 18:18:37.77 ID:5xbbKXQ0 [2/2]
~トイレ~
美少女「…はぁ…だっるー…」
女「やぁ。」
美少女「!……何の用?」
女「悲しいでしょ」
美少女「はぁ?なにいってるのか全然分からないんですけど~w」
美少女「あたしが悲しい?なわけねーしーw てかあんたなに勘違いしてんの?チビ。」
女「一人ぼっちになんてなったコトこれまで一回もなったコトないんじゃないの?」
美少女「はぁ?どうせ時間経ちゃ周りの奴らなんてどうせ寄ってくるしw」
女「その性格じゃ誰も寄りたがらないよ。もっと丸くな…」
美少女「………あーあ、なんで生理でもねーのにこんなイライラしなきゃなんねーんだよ…邪魔っ。どけ。」ドン
女「ぅあっ」フラ
美少女「…」スタスタ
美少女「………くっ…」スタスタ
264 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 18:48:13.75 ID:q52mt/Q0 [1/2]
美少女「…なんなんだよ…」スタスタ
美少女「あたしのコト分かったような言い方しやがって…」スタスタ
美少女「別に友達なんか…友達なんか…」スタスタ
美少女「…………」
美少女「……帰ろ…」スタスタ
美少女「……はぁ…やっぱり怠…」
267 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 19:08:20.47 ID:q52mt/Q0 [2/2]
バケツ事件から二週間ぐらい経ち、もうすっかりイジメはなくなっていた。
まだ例の変な噂は完全には払拭できてはいないが、上履きがカフェオレ臭くなることはなかったし、ロッカーに水が流し込まれてるコトもなくなった。
女「…平和だねー。そういえば美少女って最近昼休みどっか行ってるよね。」
女生徒1「あぁ、なんか上の学年にまた彼氏できたらしいよ。」
女生徒2「そんでもってその男、DV野郎らしいよ。あの子の背中に無数のアザが出来てるのを見たとか見てないとか…」コショコショ
女生徒1「でもまぁ本人が良ければいいんじゃないの?依存してんでしょ、どうせ」
女「…DV…ねぇ…」
277 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 19:47:24.61 ID:VRm2T3s0 [1/4]
~廊下~
女「美少女ちゃん!」タッタッタ
美少女「?…なんだ、あんたか…何の用?」
女「彼氏出来たんだって?」
美少女「…そうだけど…だから何?」
女「怖くない?」
美少女「はぁ?名にいってんの?!」
女「暴力振るったりしてこない?」
美少女「……別に…」プイッ
女「ホントに?変な噂されてるからね。ただの噂なら皆に違うっていっといた方がいいんじゃない?」
美少女「………」スタスタ
女「あっ、待って!」
美少女「……」スタスタ
女「その…困ってんだったら…協力はするから…」
美少女「…!」ピタッ
美少女「……」スタスタ
女「……」
281 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 19:58:58.09 ID:VRm2T3s0 [2/4]
~教室~
女「さっき美少女と話したんだけどさ。」
女生徒1「?!な、何喋ったの?」
女「いや、彼氏できたんだってねーって」
女生徒2「何普通のコト喋ってんのよ」
女「いや、その後に暴力とか無い?って聞いた。」
女生徒1「えっ、ちょっと、どんだけ直球な質問だよっ」
女「ある…とは言わなかったけどなんか怪しい。あるっぽいよ。」
女生徒2「まぁ、あいつが殴られようが何されようがもうどうでもよくない?」
女「いや…あたしは…できるコトなら救ってあげたいかも…」
女生徒1「………ウチは反対だけどさ…なんていうか…女って優しいんだな。」
288 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 20:30:55.19 ID:VRm2T3s0 [3/4]
~自宅~
女「うぅー、分からん…こんなの解けるやついるのかよ…」
チラチラリン♪
女「うぁー、誰だよ勉強中にメールなんて送って来るやつ!」イライラ
カチカチ
女「え…?美少女から?」
from:美少女
title:助けて
massage:
彼氏が暴力振るう。今日も殴られた。
別れたい。でもまだ好きだから別れたくもない。
助けて。
今日協力してくれるって言ったよね。
今頼りになるのはあんたしかいない。
女「…助けてって言われてもなぁ…」
女「絵文字も顔文字も入ってないってコトは相当シリアスな問題なのかな。」
女「とりあえず返信しなきゃ。」
to:美少女
title:Re:助けて
massage:協力するよ。具体的に何をすればいいの?
女「まぁ…とりあえず送信っと」ポチッ
294 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 20:50:52.11 ID:VRm2T3s0 [4/4]
チラチラリン♪
女「あっ、返信きた」
美少女『分からない。」
女「分からないって…お前に分かんないものが俺に分かるわけないじゃんかよ…自分の問題だろ…『別れたいの?別れたくないの?どっち?』送信っと」
チラチラリン
美少女『分からない』
女「分からない…て…『ハッキリしないと協力のしようがない。決めてよ』送信っと」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女「そういえば一時間ぐらいたったのに返信来ないな。悩んでんのかなー。」
チラチラリン♪
女「おっ来た。」パカッ
美少女『別れたい』
298 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 21:09:07.96 ID:umdiK8o0 [1/2]
女「…さぁどうしよう」
女「…………………」
女「……アイディアが…思い浮かばない…」
女「まぁいいや、返信しよ。『なんとか策を練って頑張ろう』っと」ポチッ
女「多分この件に関しては女生徒1,2は協力してくれそうにないし…」
女「そうだっ、友1のアイディアを借りりゃいいんだ。」ポンッ
女「…あいつ寝るの早いからもう寝てるかもな…メールは止めて明日話そうっと。」
女「俺もそろそろ寝るか…」
女「…美少女も結構ストレスたまってんだろうな…」
女「……zzz」スースー
304 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 21:31:06.14 ID:umdiK8o0 [2/2]
~翌日、教室~
女「友1~、ちょっと助けて欲しい。」
友1「おぉ、女おはよ。どした?」
女「あのさぁ、頼みがあるんだけど。」
男生徒1「おっ、女おっす。何の話してんの?」
女「あっ、男生徒1おはよー」
今大事なコト話そうとしてたのに…あ、こいつにも協力してもらおう。こいつは発言力とか統率力あるから使えるかも。
女「あっ、じゃあ男生徒1も聞いて。」
男生徒1「おっ、おう。」
女「あのね、美少女の彼氏について調べてきてほしいの。」
友1「はぁ?なんでさ」
男生徒1「あっ、俺知ってる。兄貴と同じ学年だわ。超ヤバイよ。この学校でも三人ぐらい病院送りにしてる奴。でも金もってるから金もってるから退学にはならんらしい。」
女「…ぃ…ぃええ?!なんだそら!」
310 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 21:59:36.47 ID:T4IT9vs0 [1/2]
女「…ど、どうしよう…」
友1「どうした?そんなヤバイやつと関係なんかないだろ?」
女「いや…美少女が別れたいって言ってるから協力しようと思って…」
女「でもそんな人怒らせたら…死ぬかも…」
友1「協力…か」
男生徒1「おっ、俺も協力すっよ!」
女「!マジで?」
男生徒1「お、おう。そりゃお前が困ってるんだから協力しない訳にもいかないしなっ!ほらっ、こいつも協力するから!」ガシッ
友1「おっ?おう!」
女「ありがと!心強い!」
327 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 22:55:12.68 ID:T4IT9vs0 [2/2]
~トイレ~
女「はぁ…ヤンキーかよ…めんどくさいコトになったな…」
美少女「ねぇ」ツンツン
女「おわぁ!い、いつからいたの?」
美少女「あんたがトイレ行ったからついてきただけだよ」
女「…あのさぁ…その口調やめて。普通に喋って。ビクッとするから…」
美少女「…どっちかって言うとあっちのしゃべり方の方が楽なんだよね。で、策は考えといてくれた?」
女「んな一晩で考えられるわけないじゃん…あ、でも友1と男生徒1も協力してくれるってさ」
美少女「そんな大事にしなくても…」
女「味方は多ければ多い程イイって。」
331 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 23:22:52.40 ID:lD/Y7zw0
女「で、いつ彼氏には別れたいって伝えるの?」
美少女「いや…まだ…決めてない…」
女「はぁ?早く言いなって!」
美少女「う、うるさいなぁ!あたしが独りになったからって強気になりやがって…出来るだけ早くに言うよ…でも……」
女「…でも?」
美少女「…断られたりしたら…怖い…」
女「大丈夫だって。そんときのためにあたし達がいるんだから!」
美少女「…」パァ
美少女「…じゃあちゃんとフォローしてよね!」
女「オーラ~イ」ニコッ
美少女「じゃ、今日無理だったらメールするから。」タッタッタ
女「おっけー」
女「………」
女「…どうしよう…策なんかねぇよ…」
341 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 23:42:57.67 ID:e2s56lM0
~その夜~
女「はぁ~。策ねぇ。策ねぇ…」
女「相手はヤンキー…」
女「うう~アイディアが思い浮かばぬぅ~…」グヌヌ
チラチラリン♪
女「おっ、メールきた。成功してますようにっ!」パカッ
美少女『ダメだった。顔はたかれてお腹蹴られた後に無理矢理ヤられた。助けて。もう絶対に別れる。」
女「顔叩いて腹蹴って……そんなコト…」
女「許せん…絶対に別れさせてやるよ…」
女「『明日皆で策を練ろう!絶対別れさせてみせる!』送信」ポチッ
女「……『絶対』…無責任だなぁ、俺って…口先だけ。ホント…」
369 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 00:24:16.87 ID:APFjWqw0
~翌日、学校、昼休み~
女生徒1「だから違うって~ホントに~!もう分かってよ~」
女「あはは、分かった分かった」
ツンツン
女「ん?あっ、おはよ美少女ちゃん」
美少女「ちょっと来て」
女「分かった。女生徒1ちゃん、2ちゃん。ちょっとしたらかえって来る!」
タッタッタ
女生徒1「…また騙されてたりしないかね…」
女生徒2「うーん、それは分からないけど今回は友1とかも一緒だから大丈夫じゃない?」
女生徒1「まぁ、そうだね。ウチはあの子には関わらないコトにするけど。」
女生徒2「まぁ、女の好きにすればいいんじゃない?なんかあったら男生徒1が守ってくれるでしょ。」
女生徒1「あいつ女にメロメロだからねw」
女生徒1,2「あはは」キャッキャ
372 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 00:53:14.05 ID:d8LFJfw0 [1/2]
~トイレ~
美少女「見て」
そういうと美少女は制服を捲し上げて背中を見せてきた。
女「!」
美少女の背中には、無数の痣があった。
女「これ…全部彼氏にやられたの?」
美少女「…」コクリ
美少女「腕にも足にもちょこちょこ痣あるし…このままじゃ夏になったときプール入れない…」
女「だ、大丈夫だって!今別れれば夏までには余裕で全部消えるって!」
美少女「でも…どうやって別れよう…」
女「そうだ!男生徒1にお願いしてお兄ちゃんから頼んでもらうように言っとく!」
美少女「あっ、でも…」
女「大丈夫!」
美少女「…うん…頼むよ…」
377 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 01:18:20.87 ID:d8LFJfw0 [2/2]
~翌日、教室~
昨日はあの後、男生徒1に彼の兄から美少女と分かれるようにと言ってくれと頼んだ。
男生徒1は快く受け入れてくれ、その後兄も承諾してくれたらしい。
だから恐らく今日の午後には美少女の彼氏に伝わっているだろう。
美少女には、今日は休み時間にも彼氏の所に行かないようにと告げておいた。
女生徒1「おーい、女~。大丈夫かー」
女「あっ、ごめん。ボーッとしてた。」
女生徒2「いや、別に謝るコトないでしょw」
うまく行けばいいのだが…
380 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 01:48:38.56 ID:HVTO0Hc0
~昼休み、教室~
キーンコーン
女「だぁ~やっと昼飯だぜー」
女生徒1「はぁー、数学マジ怠いし…宿題多過ぎでしょ」ハァ
女生徒2「あのさ、それよりなんで今日はあの子自分の席についたままなんだろ。彼氏のとこいかないのかな。」
女「言ってなかったっけ?もうそのDV男とは別れるんだよー」
女生徒1「マジで?!…まぁ、どうでもいいけどー」
ザワザワ
美少女「えっ、いやっ!なんで来るのよ!いやっ!放して!」
女「え?」
美少女の机の方に目を向けた。
384 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 02:28:46.65 ID:RcshKq.0
背の高い男が美少女の腕を引っ張って教室の外に連れ出そうとしていた。
DV男「歩けっ!立てよ!こっち来い!おいっそこどけっ!」
美少女「いやだっ、はなせっ!」
この時になってようやく状況を理解した。
あの背が高いイケメンが例のDV男なんだろう。
美少女を助けなくちゃ。
女「…なに…なにやってんだよ!」
俺が席から立ち上がる頃には既に美少女は外に連れ去られてた。
女「待てぇ~‼」ダッ
女生徒2「ちょっと女!」
助けなくちゃ。
このアイディアを出したのは俺だ。
これで美少女の顔にでも傷が入ったら俺は…俺は…
教室を出て美少女の声の聞こえる階段へ向かった。
387 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 03:00:41.67 ID:QNjibvw0 [1/3]
~階段~
美少女「いやだっ!はなして!」
DV男「うるせぇさっさと歩け。」グイグイ
女「待てよ!」
DV男「あ?」クルッ
美少女「…女…」
DV男「…なんだよ中一。」
女「中一じゃない!美少女放せよ!」
DV男「は?何なのお前。」
DV男が立っている段まで歩いて昇る。
女「…よくも美少女を…殴って…蹴って…傷つけ…」
DV男「…」ムスッ
DV男の立っている段より二段程下まで来たところで、DV男の足がこっちに向かって飛んできた。
女「(…うっそ…女相手に蹴りいれるなんて…こいつ正気か?)」
腹に鈍い痛みを感じ、体が宙に浮いた。
女「ぐぁ…」フワッ
女「(まずい…このままじゃ頭を打つ…‼)」
392 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 03:28:24.86 ID:QNjibvw0 [2/3]
バンッ
女「ごほっごほっけほっ……あれ?」
頭…痛く…ない…
友1「…っつー…キャッチ失敗…いたたたた…」
女「友1!大丈夫?!」
友1「おう。お前こそ大丈夫か?」
男生徒1「立てる?」
男生徒1が手を差し伸べてきたのでそれを掴んで立ち上がる。
女「ありがと…」スクッ
友2「最高のタイミングで来たな。」
男生徒1「ヒーローっぽかったり」
友3「いや、ギリギリのタイミングだね。もう少し早く来てたら女が蹴られるコトはなかったし」
友2「まぁ女が脳震盪とか起こさなくて良かったってこった。」
393 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 03:32:37.73 ID:QNjibvw0 [3/3]
友1「いっつー…じゃあ行くか。美少女連れ戻しに。」
男生徒1「いくらあの人でも高1が4人いたら勝てねーだろ。」
友2「気合入れて行くぞー」
友3「骨折れたりしたらやだなー」
友1「お前ラグビー部だから1番頑丈だろ。」
女「あっ、あたしも行く!」
友1「…お前は美少女を確保した後あいつを連れて逃げろ。」
女「友1…でもお前らは…」
友1「いいから。」
女「…分かった」
398 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 04:23:10.21 ID:qzZ0Ae20
~高等部3年B組教室前~
友3「うぉぉぉおぉぉぉぉお!!!!!!」ダッ
DV男「?うぉっ!」
美少女「きゃっ」
後ろからいきなり友3のタックルを食らい、DV男が豪快に吹っ飛ぶ。DV男に腕を掴まれてた美少女もDV男と共にこける。
友1「ちょっ…美少女までこけさせてどうすんだよ…」
友3「あっ、つい…」
DV男「…てめぇ…許さねぇ…」スクッ
男生徒1「うぉぉぉ!!!!!!」ダッ
友2「だぁぁぁぁぁ!!!!!!」
友1「美少女連れて逃げろ!早く!」
女「えっ、でも!」
友1「がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダッ
DV男「ふんっ」ドス
友2「うがっ…」
402 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 05:19:49.30 ID:sDqDeYI0 [1/2]
女「…くっ…」
女「美少女ちゃん!」タッタッタ
美少女「…っくぅ…いったぁ…」
女「こっち!早く!」グイグイ
美少女「~~」
後ろでは友1達がDV男と奮闘していた。
だが、今の俺の役割は美少女を連れて逃げるコト。
美少女を立ち上がらせてその場から離れる。
修羅場となった3年B組教室前には、野次馬が集まり野次を飛ばしていた。
高三1「DV男!やれ!一年坊主ひねり潰せ!」
高三2「一年がちょーしのってんじゃねーぞ!」
高三3「いっけーDV男‼やっちまえー!」
ワイワイガヤガヤ
友1…男生徒1…みんな…勝ってくれよ…!
そう切に願ってその場から美少女と共に離れた。
404 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 05:37:46.01 ID:sDqDeYI0 [2/2]
~保健室~
美少女はこけた時に膝を擦りむいてしまったらしいので保健室に連れていき手当してもらった。
美少女「いつつ…」ビクッ
保健職員「はいっ、これで大丈夫。」
美少女「あ、ありがとうございました…」
女「あっ、身長1cm伸びてる!わーい」
美少女「…」
保健職員「そろそろ休み時間終わるから教室に戻りなさい。」
その時、保健室のドアが大きな音を立てて開いた。
ガララッ
女「!」
409 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 06:01:00.02 ID:D3ap/Hk0 [1/2]
顔の右半分を血で真っ赤にした友1が先生にもたれ掛かりながらはいって来た。額をハンカチで抑えられている。おそらくそこから主血しているのだろう。よく見ると鼻からもダラダラと血を流していた。
女「友1‼」
保健職員「なにがあったんですか!」
泣きそうになりながら駆け寄る。
友1「大丈夫だいじょうぶ。」フラフラ
女「でも…でも、血が…」
友1は無理して引きつった笑顔を見せた。
よく見ると友1の後ろに男生徒1と、友2、友3が各々先生の肩を借りながら立っていた。みんな鼻血を出して
女「みんな…みんな…」
一人一人の顔を覗き込むと、みんな力なく笑った。
男生徒1「あぁぁ、情けねえ…」フフッ
友2「…四人がかりでかかって負けるとか」ニヤッ
友3「あぁ、鼻血とまんねーし」フラフラ
女「みんな…みんな…」アワワ
413 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 06:35:24.81 ID:D3ap/Hk0 [2/2]
体育教師1「喧嘩ですよ。高校生にもなって。…お前ら俺達が来なかったらどうするつもりだったんだ。」
友1「あぁぁ…ホントすいません」
体育教師2「もう救急車は呼んでおきましたんで。」
化学教師「そんな、救急車なんて…四人なら僕の車で十分でしたよ。」
女「あわわわわ…」アタフタ
友2「っ足いってぇー…」
美少女「はい、みんな、これ鼻に詰めて。」
男生徒1「おっ、サンキュー」
女「あわわ…」アタフタ
男生徒3「あぁっ、先生!沁みる!」
保健職員「我慢しなさい!」
女「…」アタフタ
美少女「…みんな!」
一同「?!」
美少女「…ごめんね…あたしのために。…あと…ありがと。」
478 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 01:48:43.84 ID:sFWp8LE0 [1/2]
~翌日~
あの後、友1,2,3、男生徒1は、救急車に乗りこみ、病院に行った。
友1,2はそれぞれ額に2針づつ縫う怪我を負い、友2は右足を、男生徒1は左手の小指を折っていたらしい。
この騒ぎで、友1以下三人は二週間の自宅謹慎となり、DV男は退学となった。
さすがのDV男の家でも今回の事件は原因が原因なだけに退学処分を取り消す事はムリだったようだ。
女「はぁ…」
女生徒1「ほら、ため息なんてついてないで早く弁当食べちゃいなよ。」
女生徒2「…にしても男生徒1たちやるねぇ!あのDV男を退学まで追い込むとは思ってもなかったよ!」
女生徒1「まぁ、話によればDV男にボッコボコにされた挙句先生に助けられたらしいけどね。」
女生徒2「あちゃー、図らずもDV男の伝説に新たに四人の犠牲者が追加されちゃった訳か…」
女生徒1「そーゆーコト。この子の為にね。」ツンツン
女「え?あたし?!」
482 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 02:02:40.28 ID:sFWp8LE0 [2/2]
女生徒1「え?!女もしかして気づいてなかったの?!」
女「え?だってあれは美少女ちゃんを守るぞーって感じじゃなかったの?」
女生徒2「まぁさ、半分ぐらいはそういうのもあったと思うけどさ、半分以上はあんたの為にやってるよ。」
女生徒1「そ、女がいきなり凄い勢いで美少女のコト追っかけてったからね。そんで友1が君のコト追っかけてったって訳。」
女生徒2「そ。それに続いて男生徒1が近くにいた他の2人を連れて出てったの。」
女「じゃあ…じゃああいつらが怪我したのって…」
女生徒1「あっ、いや、そういうつもりで行った訳では無いんだけど…」
女「…今日…電話して皆に謝らなきゃ…」
487 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 02:24:03.38 ID:wD8PlAM0 [1/8]
~その夜~
女「はぁ…電話だけど皆にはちゃんと謝った…」
女「みんな女子2人の為によくあそこまでするよ…バカなのか?」
だがよく考えてみると、何も考えないで1番最初に突っこんだのは俺だった。
女「…いや、一番バカなのは俺か…」
結局は自分の安直さが招いた惨事だった。
もう少し考えて行動すればあいつらが怪我をすることはなかったはずだ。
…いや、それじゃ美少女を救えてなかったんだ…
それどころか友1の助けがなかったら落ちた時に頭を打って俺が病院送りになっていたかもしれない。
なんとも言えない複雑な気持ちになった。
女「…あいつらが帰ってきたらお祝いでカラオケにでも誘おっと。俺の奢りで。」
488 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[sage] 投稿日:2010/04/13(火) 02:24:56.36 ID:wD8PlAM0 [2/8]
>>483まぁ、待っていてくれ。じきに分かります。
491 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 02:52:25.72 ID:wD8PlAM0 [3/8]
~二週間後、カラオケボックス~
俺は彼等の謹慎が解けた月曜日、例の男子四人と美少女を呼んでカラオケに行った。
男子はみんなまだ怪我が完治してないようで、友2は松葉杖をつきながら歩いていた。
男生徒1「いやー、怪我してると部活サボれてイイわーw」
女「ごめんね、練習しなきゃなんないのに…」
男生徒1「あっ、いや、イヤミとかじゃ全然ないから!」
友3「いいねぇ、俺も骨折しときたかったよ。ちょっと頭割れた位だともう二週間も立ったら大分塞がってるし。明日から部活だし…」
友1「俺もほとんど塞がったけど流石に泳ぐのはマズイっぽい。」
友2「友1、頑張れば何とかなるって。サボんな!あぁー、足折れてっとしばらくバスケできねーなぁ…」
男生徒1「バスケバカざまぁw」
美少女「ははは」ニコニコ
ワイワイガヤガヤ
493 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 03:26:51.52 ID:wD8PlAM0 [4/8]
~翌日~
結局昨日はあのあとカラオケで二時間程過ごした後各々家に帰った。
女生徒1「はぁー、なんか楽しいコトないかなぁ…男帰ってこないかなぁ…」
女「!」ゴホッゴホッ
女生徒2「ちょっと、変なコトいうから女が牛乳でむせてるじゃん。あんたまだ男のコト好きなの?」
女生徒「…だって好きなんだもん…あの優しい目が忘れられないんだもん!」
女「」デレデレ
女生徒2「ちょっと!女何笑ってんの?!」
女「いやー、なんでもないよー」デレデレ
チョンチョン
女「?」クルッ
男生徒1「女…ちょ、ちょっと良いか…?」
494 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 03:37:23.32 ID:wD8PlAM0 [5/8]
女「おっ、おっす男生徒1」
男生徒1「お、おぉ…ちょと一緒に来てくんね…?」
女「え?何?分かった」スクッ
男生徒1「…」キョドキョド
女「すぐ戻ってくるねー」
タッタッタ
女生徒1「……」
女生徒2「…これは…」
女生徒1「…ついに行っちゃうか男生徒1!」
女生徒2「…ウチらも行くよ!」スクッ
女生徒1「あいさー!」スクッ
496 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 04:07:19.39 ID:wD8PlAM0 [6/8]
~校舎裏~
女「…こんなところまで連れてきて何?」
一応聞いてみたが実際は大体分かっていた。ドキドキと心臓の鼓動を感じた。
男生徒1「いや…えっと…その…」
女「…」
男生徒1「おれは…その…」
男生徒「…」
男生徒1「…お前が好きだ!」
女「!」
やっぱりとは思っていたが、動揺を隠しきれない。
女「…」アタフタ
男生徒1の顔を見ると、真っ赤な顔をしながら俺の目をじっと見ていた。
気まずい空気に耐えられなくなり、目を逸らす。
497 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 04:31:46.82 ID:wD8PlAM0 [7/8]
男生徒「…」
女「…っ…」
気まずい沈黙が流れる。もうどれぐらい経っただろうか。五分ぐらいは経ったような気がする。
男「…付き合ってくれないか…」
女「…ぅああ…」
なんと受け答えすればよいのだろう。
断れば男生徒1は傷つくだろう。
だからと言って受け入れるのか?
俺はまだ女生徒1のコトが好きだ。
この姿では届けられない想いだが。
女「…かっ、考えとく!」
無理だ。答えられない。
結局俺は逃げの道を進んだ。
答えなんか出せる訳がない。
そのまま後ろを向いて教室に走った。
男生徒1はどんな顔をしているのだろう。
想像に難くはなかったが、振り返らずに走った。
499 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 04:46:56.61 ID:wD8PlAM0 [8/8]
~教室~
女「はぁ、はぁ…」
女「あれ?二人がいない…」
女「(…なーるほど…これはあれを覗いてたってコトだな?)」モグモグ
女「…」モグモグ、コホッコホッ
女生徒1,2「お、戻ってきたか女。」
女「…」キッ
女生徒1「…まぁ睨むなって」
女「…」モグモグ
女生徒2「で、どうすんの…」
女「…」
503 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 06:02:11.52 ID:N/TV7R.0 [1/3]
女「分かんない…」
女生徒1「分かんないって…あいつが前から分かってたコトじゃん!こういう時のための答えは出してなかったの?!」
女「分かってなかったよ!知らなかったんだよさっきまで!」
女生徒2「え…分かってなかったって…。前からウチら言ってたじゃん!」
女「それは…ただ単におちょくられてると思ってたの!」
女生徒1「…なんなんだよもう…。女ってなんか感覚おかしいから…」
女「うぅ…」
女生徒2「とりあえず…答え決めたげなよ…あんな逃げ方さすがに男生徒1かわいそう…」
女「…っく…今晩決めるよ…」
505 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 06:18:15.52 ID:N/TV7R.0 [2/3]
女生徒1「ウチは付き合っちゃえばいいと思うよ。」
女「!」
女生徒2「ウチもそれに同意。」
女「…」
女生徒1「だってあいつと喋ってる時の女楽しそうだもん。ずっとニコニコしてる。仮に女があいつのコト好きじゃなかったとしてもあんな態度とってたらそりゃ勘違いはするよね。」
確かに男生徒1とは気が合ったし、喋るのも楽しかった。
でも…好きとかそういう感情とは違う。
友達だ。男の頃からまぁ仲は良かったし。
女生徒2「それに二回も助けられてるでしょ?多分これからもあんたに何か起こったら助けてくれるよ」
そう、二回も助けられたのだ。
その負い目もあって断るコトが出来なかったというのもある。
女「分かんない…分かんないんだよ…」
女生徒1「まぁ…自分で決めたらいいと思うよ。」
女生徒2「そうだね。人の恋路に口出す奴は馬に轢かれて死んじまえってやつ。」
女「…うん」
506 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 06:30:16.98 ID:N/TV7R.0 [3/3]
~放課後~
女「今日一緒に帰ろ。部活無いでしょ。」
友1「お?あ、うん。べつにいいよ」
女「じゃ、行こ。」
トタトタトタトタ……
女生徒1「………はぁ~」
女生徒2「…はぁー、だね。」
女生徒1「…ほんとあの子にっぶいよねぇ…多分あの子は相談するつもりで友1を誘ったんだろうけどさ…」
女生徒2「男生徒1の表情がマジでかわいそうなコトになってたよね。」
女生徒1「そりゃぁねぇ。自分の好きな女が自ら他の男を誘って帰ってる訳だからね。しかも告白したその日に。」
女生徒2「普通に考えたらあからさまな拒否の表現だよね。」
女生徒1「はぁ…ホントあの子はアホ。成績云々の話じゃなくてアホ」
女生徒2「天然とかのレベルを越してる。アホだね。」
女生徒1「はぁーっ…」
507 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 06:44:11.75 ID:mSBQ7ms0
~電車内~
女「今日さ…俺、告られたんだよね。」
友1「またか。どうせ普通に断ったんだろ?」
女「それがさ…今回は一筋縄にはいかんみたいなんだわ…」
友1「?どうしたんだ?」
女「男生徒1に告られたんだ…」
友1「!」
女「あいつはさ…優しいし…仲もいいし…。他のちょこちょこ喋ったコトしかないのに告ってくるような奴らとは違うし…。断ったらなんか気まずくなりそうで…」
友1「…」
女「そのまま逃げてきちゃった…なぁ、どうすればいいと思う?」
友1「逃げた?…………お前…なんで俺を誘った…」
女「?!え?なんで怒ってるの?」
友1「なんであいつがいる前で俺を誘ってきたんだよ…」
511 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 07:11:11.81 ID:.CQFRSY0
女「…あっ!」
友1「はぁ…」
女「あぁぁ、どうしよう!変な勘違いさせてないかな?」
友1「するだろ普通…」
女「あぁぁ!どうしよう!」アワワ
友1「…第一お前…逃げたって言ってたけどどういうことだ?」
女「えっとー、それは…考えとく!って言って走って逃げたの。」
友1「…それって…生殺しじゃないか。そこで仮にキッパリ断っとけば少なくとも今晩あいつはぐっすり眠れただろうに。あと、女言葉になってる。」
女「あぁぁ…なんかひどいコトしちゃったかな?」
友1「…そうだな。うん。できる限り早くに答え出してあげな。断るなら断るで。」
女「うん…そう…だな。頑張って決める!」
友1「断るならキッパリ断ってやれよ。あいつのためにも。」
女「…うん!相談に乗ってくれてありがとな!」
友1「おうよ。」
友1「………」
友1「(おれはなんでこんなに『断る』と言う単語を強調しているんだろうか…)」
556 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:21:27.34 ID:65M9P2I0
~その夜~
女「はぁ…」
女「いきなり過ぎて決めらんねぇよ…」
友1と別れた後、女生徒1,2とケータイでチャットを開いたところ、友1を男生徒1の目の前で誘ったコトを責められた挙句、あんたは鈍いだのなんだの言われた。
その後恋愛相談?に話を切り替えるも、「自分で決めろ!」とのコト。
男生徒1に関しては、考えれば考える程意識してしまうようになった。
でも…俺は男だし…あれ?女?まぁとにかく俺は女生徒1が好きな訳だし…。
でもそれは男の姿の俺の話しであって今の俺とは違って…。だからこの姿だったら別に男生徒1と付き合っても…
女「うぁぁぁぁぁ!!!余計にわからなくなっちまったぁぁぁ!!!」モンモン
女「…こういう時は風呂が一番だよな!さぁ、風呂!風呂行こ!」スクッ
561 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:51:47.61 ID:LXdMkJM0
風呂に入っても結局もやもやは取れなかった。
このままじゃ寝れそうにない。
女「あっ、そうだ。美少女に相談すればいんじゃん」
あいつなら経験も沢山ありそうだし。
こういう時に一番頼りになるのはもしかしたら彼女なのではないだろうか。
早速電話をかけてみる。
prrrrr…
女「あ、美少女ちゃん?あたし」
美少女『…何時だと思ってんだよ…』ブチッ
女「あ、切られた。」
prrrrrr
美少女『もう!なんなの?!せっかく気持ち良く寝てたのに!」
女「相談したいコトがあるんだけど…」
美少女『…とりあえず言って…あんたには借りがあるしね…くだらないコトだったらキれるからね。」
女「うん、あのね…」
俺はとりあえず、男生徒1に告られたコト、でも答えが出せずに困ってるコトを伝えた。
566 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:21:58.90 ID:pWp6MMY0
美少女『気づいてなかったとかバカ?』
女「もうやめて!皆にも言われたから。」
美少女『まぁいいや…あんたいろいろと鈍いよね。で、肝心の答えはどうするの?』
女「…分からないから電話したんだよー。美少女ちゃん経験豊富そうだし」
美少女『…うーん…あたしは…迷ってるなら、とりあえず付き合ってみればいいと思う。』
女「え、でもとりあえずって…」
美少女『付き合ってみて楽しかったらそれからも付き合えばいいし、楽しくなかったら別れりゃいいんじゃないかなーなんて』
女「…」
美少女『付き合ってから断られた方が男生徒1もスッキリするだろうしねー』
女「…分かった…うん、そうする。ありがと…」
美少女『案ずるよりも産むが安しだよ。頑張って。じゃ、あたしは寝るから。おやすみー』
女「あ、おやす…」
ブチッ
女「……案ずるよりも…産むが安し…」パタリ
女「…zzz」
567 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:32:02.25 ID:fqVzhYQ0 [1/3]
~翌日、休み時間~
女「…男生徒1…ちょっと来て…」ツンツン
男生徒1「おっ?お、おう!」スクッ
スタスタスタスタ…
友1「…」
~校舎裏~
女「昨日の答えだけど…」
男生徒1「ぉ、ぉぅ…」ゴクリ
女「…っ」
言うんだ。案ずるな。ここで躊躇ったら余計に言いづらくなる気がする。
女「……OK…ってコトで…」
男生徒1「…っ!まっマジでっ⁈」
女「…」コクリ
568 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:37:15.15 ID:fqVzhYQ0 [2/3]
男生徒1「やった!マジかよ!ほっほぅ!」
女「…」
男生徒1「じゃあさ…彼女になったんだからさ…」
女「…?」
男生徒1「…抱いていい?こう、ギュッと。」
女「…」
まぁ、それぐらいなら…
女「…」コクリ
男生徒1「やった…」ギュ
女「…」
男生徒1「…柔らかい…華奢だからもっと骨っぽいのかと思ってた…」ポンポン
女「…うん…」
これで…これで良かったんだよな。
571 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:47:26.77 ID:fqVzhYQ0 [3/3]
~教室~
女「…」
男生徒「~♪」
女生徒1「なに~?手ぇなんか繋いで教室入ってきちゃって~」チョイチョイ
女生徒2「おやおや、そういう感じですか、そうなんですか」ニヤニヤ
男生徒1「なんだよー、そんな感じじゃダメかよ~wな、女?」
女「…」
女生徒1「ほらー、女ちゃ~ん、照れちゃってるのかな~?」
友3「ひゅー!」
女「…」チラッ
たまたま視線を移した先には、友1がいた。調度あいつもこっちを見ていたようで、目が合う。
友1「…」サッ
目があった瞬間直ぐに目を逸らされてしまった。
女「…」
これで…これで…これで良かった……のか?
572 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 03:06:20.35 ID:Hgq3YW.0
~放課後~
女「友1っ、今日部活ないっしょ?一緒に…」
男生徒1「おーい、女~」
友1「…ほら、呼ばれてるぞ!行ってこい。」ニコッ
女「…おう…」
男生徒1「あのさー、女、今週の日曜ヒマ?もし暇なら…」
女「あっ、その日はあたし女生徒1,2ちゃんと出かけ…」
女生徒1「あっ、ウチら二人で行っとくからそっちもイチャイチャしてきなよ!」
女「えっ、でも…」
女生徒2「行ってきなって。ね?ウチらは2人であんたがいない間に陰口ぐちぐち言っとくからさw」
女「でっ、でも…」
男生徒1「じゃあ、日曜日、○○に11時に集合ね!」
女「……うん…」
574 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 03:43:46.45 ID:64.2I.w0
~日曜日~
男生徒1「わっりぃ!遅れた!」
男生徒1はファッションセンスがいいので、今日もやっぱり洒落た服を着てきた。
まぁ、それを着こなすためのスタイルや顔も持っている訳だが。
女「いや、いいよ。五分ぐらいしか遅れてないし。」
男生徒1「つーか女の私服姿カワイっ!いや、いつもカワイイけどさ。」
女「そ、そんなことないって」
正直まんざらでもなかった。
男生徒1「じゃ、行こっか。」
そう言うと、男生徒1がこっちに手を差し伸べてきた。
女「え?」
男生徒1「ほら、手ぇ繋ごって。イヤ?」
イヤ…とは言えなかった。
黙って差し出された手を握った。
女「…」
男生徒1「~♪」
576 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 04:19:55.75 ID:bKc7LcU0 [1/2]
結局その後は、映画見て、買い物して、ゲーセンで遊んで、というデート?と言うよりは普通に友達と遊ぶ時と同じようなコトをした。いや、これも男と女、二人でやればデートと言われるのかもしれない。
女「そろそろ疲れてきた…」
男生徒1「おっ、そうか。ゴメンな、気づいてやれなくて。女の子はか弱いもんな。」
女「からかってるの?まぁ、たしかに部活もしてないけどさ。」
男生徒1「いや、からかってる訳じゃねーよwあ、外にベンチあった。座ろーぜ。」
女「あ、本当だ」
男生徒1「行こ行こ」
577 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 04:30:26.18 ID:bKc7LcU0 [2/2]
どれぐらい喋っただろうか。
時計を見ると、既に時刻は7時を廻っていた。
一時間以上ベンチに座ったまま話し続けてたことになる。
女「わぉ、もう7時だ。明るいから分かんないね。」
男生徒1「ほんとだ。大分長いこと話してたっぽいな。」
女「だねーw」
男生徒1「なんか俺らって気ぃあうよな。」
女「うーん、そうなのかもね。」
男生徒1「…やっ、やっぱ結構運命だったりすんのかな…!」
女「…へ?」
男生徒1の顔がみるみる赤くなっていく。
女「…?男生徒1…?」
男生徒1「…っ、女!キっ、キスしよう!」
582 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 05:37:45.09 ID:EcsYnhE0
女「…は?」
男生徒1「ききききすしよう!」
女「………」
男生徒1「」ゼエゼエ
女「…ちょっと…それはまだ無理かな…」
男生徒1「…え?」
女「え?」
男生徒1は、なにそれありえねぇ、みたいな顔をしていた。
男生徒1「なっ、なんでだよ!こんなに勇気出して言ったのに!」バッ
女「えっ、いや、でも!」
男生徒1「あっ……ゴメン、興奮しすぎてたわ…ごめん…」
585 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 06:20:58.72 ID:XD5jud20
女「…いや、別にいいけどさ…」
何故だかは分からないが、心臓がバクバクと音をたてていた。
息が苦しい気もする。
男生徒1「ごめん!」
女「そんな、やめてよ!顔上げてよ!周りの人皆見てんじゃん!」
男生徒1「あ、ごめん。」
女「もうさ、行こ?ね?お腹減ったし。ほら、早く!」
男生徒1「え?あっ、ちょっと!」
周りの視線が自分達に集まってるような気がしたので、男生徒1の腕をつかみそこから逃げるように去った。
その後、ファミレスで夕飯を食べた後、駅で別れ各々帰路についた。
ファミレスでは、しばらくの間気まずい雰囲気が流れていたが、しばらくするといつも通りの雰囲気に戻った。
だが電車に乗って一人になった今も、キスしよう、と言われた時のコトを思い出すとなんとも言い難い気持ちになった。
587 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 06:50:04.91 ID:9DpRNzE0
~翌日、教室~
女生徒1「あぁー、あいつがキス魔で浮気性ってのは聞いたコトある気がする。」
女「えっ?そうなの?!」
女生徒2「まぁ、ただ単に女子内ネットワークからの情報だから真意は定かじゃないけどね。」
女生徒1「そ、気にすんな。気にしたらきりが無いさ。女に淫乱説が流れたのと一緒でどーせ別れた彼女とかの恨みつらみから出た嘘だと思う。」
女「………」
女「…変な噂流す人いるもんだよねー。ほんと何してんだか。」
学校に着いたらすぐに昨日のコトについて聞かれた。
途中までは真面目に話していたが、それ以降は適当に話しながら目の前にいる女生徒1のコトをずっと考えていた。
時間が経てば経つほど仲良くなっていくのに、それに比例して逆に遠い所に行ってしまうような感じがした。
まだ、俺は彼女が好きだ。
結ばれたい。
今回男生徒1に告られたコトによって、更に彼女は遠ざかっていってしまった気がする。
まぁ、遠ざかったも何も、この体では結ばれるコトはないのだ。
そう思い、俺はそれについて考えるコトはやめた。
604 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 01:45:48.00 ID:k3mqG4Y0
~数日後、放課後~
男生徒1「女~、今週日曜ヒマ?」
女「いやいや全然暇じゃないって。もう来週から期末試験だよ?」
男生徒1「えーっ、いいじゃーん。それぐらい遊んだって遊ばなくたって変わんないって~」
そう、こいつはこんなコト言ってるだけあってバカだ。
女「だめだよ。ちゃんと勉強しなきゃ。」
男生徒1「えー、じゃあこれからどっか行って勉強教えてー。試験一週間前だから部活もないし。」
女「ごめん、今日はあたしん家で友1に分からないところ教えてもらうんだ。近所だし。」
友1「そ、悪いな。」
男生徒1「?!…………まぁ、お前なら大丈夫だな。じゃあ、それが解るようになったら今度俺にも教えて」
女「うん。じゃねー」
友1「じゃあ明日な。」
男生徒1「じゃな。」
608 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 02:11:39.51 ID:AXaaOPc0 [1/3]
~電車内~
女「やっぱりテスト前はお前がいなきゃダメだなぁ~。」
友1「お前、俺のコト辞書かなんかだと思ってるだろ。」
女「えー、そんなコトねぇよ。いつか恩は返すよーっだ。」
友1「まぁ、テスト勉強は結果的に俺の為にもなるから別に構わないんだがな。……あ、なんかお前最近男言葉喋る時ムリしてないか?なんか頑張って男言葉で喋ってますよ感が最近出てきた気がするぞ。」
女「…!!そっ、そんなコトねえって!マジで!」
友1「…まぁ、どっちでも良いんだけどさぁ…ムリしなくてもいいと思うぞ?」
女「…無理なんかしてない…」
友1「ならいいんだが。」
女「……」
609 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 02:30:24.71 ID:AXaaOPc0 [2/3]
~自宅~
女「ただいまー、って言っても家には誰もいなーいっ」
友1「おじゃましまーす。お母さんパートか?」
女「そ、働くコトが生き甲斐なんだってさ。いつも8時ぐらいに帰ってくる。」
友1「随分と長いコト働いてんだな。」
女「趣味にお金費やすために自分でも稼ぐ!とか言ってるから。」
友1「なるほどなー。でもお前ん家広いし金持ちだろ?」
女「そんなコトないって。お前んちこそ親医者なんだし金持ちだろー」
友1「親が金持ち=その家の子供が金持ちってワケではないんだな。」
女「それ言うなら俺も言うよ?」
友1「まぁ、結構そーゆータイプの人間は多いだろうな。」
女「とくに私学行ってるヤツとかはね。」
610 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 03:04:01.32 ID:AXaaOPc0 [3/3]
~自室~
女「ふぅー、つかれたーっ」ポイッ
友1「…き、きたねぇ…」
女「は?そんなに汚くないだろ。2日前の靴下が転がってるぐらいだ。」
友1「…違う。お菓子の容器ぐらいゴミ箱いれろよ…ゴキブリ湧くぞ。てかお前こんなにチョコレート食ってんのか…」
女「ぅわぁぁぁ!ゴキブリとかヤメロぉ!マジで嫌いだから!」ゾクゾク
友1「まぁ、綺麗にしてりゃ多分大丈夫だろ。ここ二階だし。」
女「これからは綺麗にするように心がけよう。」
友1「そうしてください。?どうした、もじもじして。」
女「いや…急激な便意が…」モジモジ
友「…トイレ行ってこい」ハァ
女「いっ、行ってきます!」ダッ
ドタドタドタ…
友1「…やれやれ」ハァ
612 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 03:47:16.22 ID:FSnRDr20 [1/2]
友1「はぁ…ベッドにでも座っとくか…」モフッ
友1「ん?なんだこれ。うわっ、バスタオルかよ…これ昨日使ったヤツか?他にも1、2、3…4枚って溜めすぎだろ…」
友1「はぁ…まとめといてやるか…ん?」
友1「(…これで女は体とか髪を拭いたんだよな…髪も…あんなとこもこんなとこも…)」
友1「……」
友1「……」
友1「…」クンクン
友1「あ、なんか結構いい匂いする…」
友1「…」クンクン
ガチャ
女「」
友1「」クンクン
614 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 03:56:02.43 ID:FSnRDr20 [2/2]
女「」
友1「あ…」
女「」
友1「いや、これは違って…」
女「あー、そういえばタオル洗ってなかったなぁ~。下に持ってかなくちゃ。」バッ
友1「あっ…」
女「タオル集めといてくれたんだな。サンキュー!洗濯機に突っ込んでくる!」
友1「ぉ、おお。」
女「ついでにお菓子とかも持ってくる!」
ドタドタドタ…
友1「…」
616 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 04:43:10.79 ID:4T.Vj0s0 [1/2]
~キッチン~
女「…」
女「あれって…」
嗅いでた。多分。いや、絶対。タオルに顔をうずめて。
タオルの匂い嗅ぐとかどんな変態だよ…
まぁ…風呂あがりだから石鹸とシャンプー、リンスの匂いぐらいしかしなかったと思うが…
女「うわっ!」
しまった…ボーッとしてたせいで注いでいたジュースを溢れさせてしまった。
女「…サイアクだ…」フキフキ
菓子とジュースを盆に乗せ、上に持っていく。
女「…」テクテク
女「…」ピタッ
女「…なんか顔合わせんの気まずいな…」テクテク
617 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 05:14:28.82 ID:4T.Vj0s0 [2/2]
~自室~
ガチャ
女「お菓子とジュース持ってきたよー」
友1「ぉ、おお、ありがとな。」
女「ほら、食べなって。」
友1「おう。」
女「…」モグモグ
友1「…」パクパク
女「…」モグモグ
友1「…お前っていい匂いするよな」
女「?!」ガタッ
619 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 05:30:39.64 ID:.WFGYtA0 [1/5]
女「ちょっ、お前なにっ、何言って、何…」アウアウ
友1「いや、もう見られてしまっただろ?モヤモヤして帰るのも嫌だしここで開き直ってしまおうかなって思って。」
女「あ…あぁ…」
友1「タオル嗅いだりしてゴメン。」
女「えっ?あ、いいよ?…じゃなくて!え?え?マジで嗅いでたの?」
友1「うん、ついやっちまった。」
女「え?え?!タオルの匂い嗅ぐとか…え?マジかよ…」
友1「お前と同じ匂いがした。」
女「ちょっと、なんなんだよ!さっきから気持ち悪いコトばっか言って!」
623 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 06:15:57.88 ID:.WFGYtA0 [2/5]
友1「俺はお前の匂い好きだ。もっと嗅がせろ。」ガシッ
女「え?あっ、おい!なにすんだよ!うわっ」
腕を引っぱられ、そのまま友1の腕の中に収められる。
女「うわっ、ちょっと!放してよ!」バタバタ
友1「やっぱもう限界。お前可愛すぎ…なんでそんなに可愛いの…?」ギュッ
女「はー、なー、せー!」グググ
友1「そう言ってる割には顔赤いぞ…」
女「!そ、そりゃこんなコトされたら誰だってそうなるわ!」
友1「お前って柔らかいよなぁ…」
女「きー、もー、いー!」ペシペシ
628 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 06:40:49.38 ID:.WFGYtA0 [3/5]
女「マジで止めて!マジで!」
友1「いやよいやよもなんたらかんたら」
女「頼むから…」
友1「?」
女「お前だけには…お前だけにはそういう目で見られたくないんだ…」
友1「…え…」
女「お前には男として見てもらわなきゃ…扱ってもらわなきゃ、もう…気持ちまで女になっちまう…」
友1「…」
友1「…」ギュ
女「…だからやめてって言ってんじゃん…」
友1「…」
631 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 07:35:01.08 ID:.WFGYtA0 [4/5]
友1「いいじゃん。それとも、お前俺のコト嫌いか?」
女「嫌いも何も!……お前は友達だし…」
友1「それは男としての回答だと受け取る。女としてはどうなんだ?」
女「……それは…」
女「……」
女「…嫌い…じゃ…ない」
友1「じゃあそれでいいんじゃないか?」ギュッ
女「…」
女「あ、でもあたし彼氏持ちだし。」
友1「……そうだった…」
女「は?お前まさか忘れてた?」
友1「ヤバい。今ので一気に頭冷めた。俺何やってんだ…」ペシペシ
女「…ようやく正気に戻ったか。一時はどうなるコトかと思ったぞ。」
友1「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ブンブン
女「…でも、ちょっと嬉しかったり…」ボソッ
636 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 08:43:36.36 ID:.WFGYtA0 [5/5]
友1「…嬉しかった?」
女「え?いや、冗談だってっ。はっはっは!…てかお前は俺のコト好きなの?」
友1「そうだな。」
女「…マジ…で?」
友1「あぁ。それよりも男生徒1とはどんな感じなんだ。」
女「…ぇ…ぃゃ、それは…」
女「いやぁ、もうラブラブ過ぎて困っちゃってるわ!あははは!」
友1「…そうか…」ショボーン
女「あ、いや…」
友1「…じゃあ…キスとかもしたのか?」
女「…まだしてないって…そんな付き合って一ヶ月もしないでそんなことする程淫乱じゃないから…」
友1「…」バッ
女「きゃっ!」
友1がこっちに身を乗り出してきて、顔を両手で抑えてきた。
女「ちょっ、ちょっと!なにすんだよ!」
655 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 18:59:47.02 ID:QeVavsI0 [1/4]
友1「…女…」
友1は自分から10cmぐらいのまで接近していた。
鼻息が荒い。目が見開いている。怖い。いつもの友1じゃない。
心臓の鼓動が速くなる。
女「…ちょっと…友1?」
友1「…」
友1「…あいつに…初めてを取られるぐらいなら…!」
友1の顔が0距離まで近づく
女「え?ん?んむ~!!!!!」
一瞬なにが起きたのか分からなかった。
今も少し信じられない気持ちが残っている。
いきなり…キ…唇を奪われたのだ。
女「?!んー‼んー!!!」バタバタ
友1「…」チューッ
友1はこちらが抵抗(手足をバタつかせてるだけ)してもキスを続けた。
遂に舌まで入ってきたところで、友1の動きがぴたりと止まった。
友1「…」ピタリ
女「?」
660 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 19:16:02.56 ID:QeVavsI0 [2/4]
友1の唇がゆっくりと離れる
女「…ぷはぁっ!はぁ、はぁ…」
友1「…悪い…。無理矢理…。」
女「………」
友1「そっちの気持ちなんかそっちのけで…。お前には男生徒1がいるのに…」
女「…」
友1「気持ち悪かったろ?ゴメンな…」
友1の声が最終的に鼻声になる。
多分泣いてしまいそうなのだろう。
友1が俺に抱いてしまっているのは、間違いなく恋心だ。
本人も相当葛藤したのだろう。元々男だった友達を好きになってしまったコトに対して。
俺は…俺は…
女「そっ、そんなコトなかったって!ただ…いきなりだったから…」
嘘だ。多分。気持ち悪かった。男にキスなんてされてたまったもんじゃない。たとえそれが友1であろうと。
しかし、悦んでもいたのだ。キスをされているとき、もうこのまま…などと思っている気持ちもあった。
恐らく、「女」が「男」を侵略し始めている。
今も、まだ興奮が続いていた。抑えきれないほどの。
661 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 19:28:05.95 ID:QeVavsI0 [3/4]
友1「…無理しなくていいんだぞ…」
女「…ホントだって…なんならほら、もう一回してもいいんだよ?」
理性が、本能に負けた。
駄目だ。駄目だ。俺には仮にも彼氏がいる訳だし、女生徒1もいる。
駄目なんだ。ここでこんなコトをしてちゃ。
だめなのに…
友1「ほ、ホントにいいのか…?」
女「…うん」
体の火照りを抑えられない。
友1「じゃあ…」
友1の唇が、ゆっくりと近づいてきた。目を閉じる。
目を瞑って少しすると、唇にカサカサとした弾力のある物を感じた。
そのまま舌が入ってくる。
こっちもそれに応えて舌を絡める。
女「…んっ…」
667 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 19:50:55.95 ID:QeVavsI0 [4/4]
もう何分ぐらいキスしただろうか。
互いの舌を絡めあっても、欲望は解消されるどころかどんどん膨らんでいった。欲望、と言うよりは肉欲だろうが。
女「ん…ん?!んー‼」
友1は左手で俺の体を支えながら右手で制服の上から胸を触りだした。
女「…んっ…んん…ふぁっ…」
友1は胸から手を離すと、俺を持ち上げそっとベッドに置いた。
女「…あっ、待って。外出た服で布団に入ってベッド汚したくないんだ…」
友1「じゃあ…脱いでくれ…」
女「…うん…」
断る理由は…断る理由なら……腐るほどある。
だけど多分ここで考えたら罪悪感に耐えられなくなる。
今ここで断ったら更に友1を傷つけてしまいそうだ。
それにこの体の火照りがおさまるなら。
それならば…
考えるのを止めて、服を一枚一枚脱いだ。
680 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:07:10.98 ID:y20DNvU0 [1/5]
女「…脱いだ…」
友1「…そうか。…布団かぶってるとお前を見れないし触れないんだが。」
女「…」
下着まで脱いだが、流石に裸ではない。
布団に篭ったのは、この貧相な胸を見られたく無かったからだ。まぁ、さっき触られた時点で小さいコトはバレてるだろうが。
友1「…まぁいいや。」
そう言うと友1は布団から出てる俺の顔にキスしてきた。
それからしばらくまたキスをしていたが、布団の中ならバレないだろうと、ずっとオナニーしていた。
女「んんっ…んっ…」
友1「…寂しいのか?」
女「!!!」
友1「さっきからずっと一人でヤってるみたいだけど、バレバレだぞ。」
女「…」
女「……ぅう…」モジモジ
女「友1も脱いで布団に入って…」モジモジ
681 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:19:05.75 ID:y20DNvU0 [2/5]
友1「…分かった」
友1がバサバサと服を脱ぎ始めた。
女「筋肉また増えたね…」
友1「?あ、あぁ。部活厳しいからな。」
女「知ってるって。俺もこの体になる前はお前らと一緒にやってたじゃん。」
友1「そうだな。………これってパンツも脱いだ方がいいのか?」
女「…どっちでもイイよ…俺は下着つけてるし…」
友1「じゃあ俺は脱ぐからお前も脱ぐんだ。」
女「え?!…分かったよ…ちょっと待って」
686 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:32:55.58 ID:y20DNvU0 [3/5]
女「…はいっ、脱いだ。」ポイッ
友1「じゃあ俺も脱ぐ。」ヌギヌギ
女「!!!」モフモフ
友1「どうした、布団に顔うずめて。」
女「…~~」
友1「…あぁ…別にお前数ヶ月前はこんなん毎日見てたろ。」
女「…今はなんか見てられないんだよ!」モフモフ
友1「あ、そんなコトよりコンドーム持ってるか?」
女「持ってたけど…水風船にして遊んじゃった……てか、え?!や、ヤるの?!」
友1「え?素っ裸になっといてヤらないの?したくないのか?」
女「………したい…」
690 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:46:00.18 ID:y20DNvU0 [4/5]
友1「コンドームないのに?」
女「…したい…」
友1「生でヤるのか?」
女「…うん…」
友1「…じゃあシャワー使ってきていい?」
女「え?なんで?」
友1「なんでって…汚い状態で生でヤったら病気になるかもしれないだろ?」
女「…やっぱりお前はしっかりしてるな。…入ってきて。その後に俺も入る。」
友1「一緒に…」
女「そそそそれは流石に無理!」
友1「分かった。じゃ、浴びてくる。」
バタン
女「…」
694 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:59:27.52 ID:y20DNvU0 [5/5]
ガチャ
女「浴びてきた…」
友1「おう、なんか長かったな。」
女「普通に体とかも洗ってきたから…今日はもうお風呂入らないとおもうし。」
友1「髪は?あんま濡れてないけど。」
女「長いから毎日は洗わないの。昨日洗ったし。」
友1「そ、そうなのか。」
女「そ。裸になるからあっち向いてて。」
友1「ぉ、おお」
女「…よし、うんしょっと。」ギシ
友1「…」
女「布団に2人で入ったのなんて小学校以来初めてかも。」モフモフ
696 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 21:16:54.85 ID:NKhr1ic0
友1「…女っ」クルッ
女「布団めくったりしたらぶっ飛ばすからな」
友1「…いや、めくるだろ。なんでそんなに裸見られんのを嫌がる?」
女「…ガリガリの男が裸見られんの嫌がんのと一緒だと思う…」
友1「貧乳だから?」
女「あああああ!!!」ブンブン
友1「それは公然の秘密だろ。身長も低いし仕方ないだろ。」
女「……ぅう…身長のコトまで…絶対に許さないからな…」
友1「じゃ、始めるか。前戯から。」
女「…うん」ドキドキ
708 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 22:22:54.31 ID:aGBydWA0
友1「じゃあ…舐めて。」
女「えっ…どこを?」
友1「え、いや、アソコだろ。」
女「…やっぱり?…うーん…分かった。」ゴソゴソ
女「…」
友1「あ、そこそこ。」
女「…」カプッ
友1「おぉ…」
女「…」レロレロ
友1「…はぁ…まぁ、気持ちいいんだけどさ…布団やっぱ取ろ?お前の顔見たい。」
女「…」レロレロ
友1「…」ペラッ
女「…ふぁ…顎疲れた…」
709 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 22:35:42.82 ID:0SIgqSk0
友1「疲れたのか?」
女「……」コクリ
友1「…」
女「…ゴメン。もう無理…」
友1「…じゃあ今度は俺がやってやるよ。又開いて」
女「……」
女「…ぅう…」ギュ
友1「だから開けって。」
女「…無理!恥ずいって…」グッ
友1「じゃあ無理矢理…」グググ
女「あうぁ~…やめれぇやめれぇ!!」
721 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 23:58:43.13 ID:DPfGyzA0
友1「生えかけ…か。」
女「うぁぁぁ」カァァ///
友1「…ピンク」
女「~~」
友1「ほら、顔隠すな。」
女「…恥ずいんだってぇ…」
友1「恥ずくない恥ずくない。」ペロ
女「ふぁっ!」
友1「…」ペロペロ
女「~~」ビクビク
友1「…結構濡れてきたけど感じてる?」
女「……」コクコク
友1「…じゃあ…指入れるぞ。」
女「…」
友1「…」ズププ
女「…いっ…たい…」
722 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 00:20:10.78 ID:ICxTM3Y0
友1「…全部入った…」
女「…はぁー…はぁー…」
友1「…女?大丈夫か?」
女「…うん」
友1「痛かった?」
女「ちょっとね…」
友1「動かしても大丈夫か?」
女「…優しくね…」
友1「…」ヌプフ゜
女「…くぁぁ…」
727 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 00:58:09.46 ID:t/S3G320
女「…ふぁぁ…」
友1「俺…そろそろいいか?」
女「…うん…」
友1「初めて…だよな?」
女「…うん…」
友1「…優しくするからな。」
女「…うん…」
そう言って友1が俺に跨る。
友1「…入れるぞ…」
女「…」コクリ
友1の勃起したアソコ俺ののアソコに押しつけられる。
先っぽが少し入って来た。
サイズ的に俺の小さな穴に友1の棒が入るのなんて無理だと思った。
女「…くっ…」
友1「…力抜いて…」
734 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 02:42:32.49 ID:HjqkIgo0
女「…くぁぁ…」
アソコに激痛が走り、抑えていた声が漏れる。
友1「だ、大丈夫か?痛いなら止めても…」
女「我慢するから続けて…」
友1「でも痛いんなら…」
女「いいから…」
友1「…じゃあ続けるぞ…」ヌブプ
女「……く…あぁっ…!」ガクガク
738 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 03:51:31.97 ID:Fp6EE0k0
友1「あぁ…」トローン
女「…ぁ…あ…」ガクガク
痛い。痛い痛い痛い。
痛い 痛い。
女「…ぬい…て…」
友1「お、おう!」
女「…待ってっ…!やっぱり続けて…最後まで…でも…早く…早く終わらせて!」
友1「…じゃあ…動かすぞ…」
女「ぅあぁぁ…」
友1「…」ズチュズチュ
女「…っ…っ~!!」
友1「はぁっ、はぁっ」パンパン
740 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 04:36:06.33 ID:J5ddp820 [1/2]
友1「はあっ、はぁっ…お前の中…温かいぞっ…」パンパン
痛い。痛い…
女「…ぁあっ…くぁ…」
友1「はぁっ、女!好きだ!お前が好きだ!」パンパン
女「…はぁっ…ぬぁ…んー…」
友1「はぁっ、はぁっ…女…俺そろそろ…」パンパン
女「…ぐぁ…ぅあっ…ちょっと、激しくしな…」
友1「はぁっ…くぅっ…女っ、中でっ…中でイクぞっ…!くっ…」ビクッ
女「えっ?あっ……~~~~っ‼!!!」
熱くてドロっとした物が中に注ぎ込まれたような感じがした。
あぁ…出されちゃった…
友1「…はぁ、はぁ…」ガクリ
女「…イったなら…早く…抜いてよぉ…痛いから…」グググ
友1「ぉ、おお、悪い…」デロン
女「はぁ…はぁ…」
743 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 05:17:14.80 ID:J5ddp820 [2/2]
友1「はぁ、はぁ…女…」ギュッ
女「…ぅう…」ギュ
友1が抱きしめてきたので、抱きしめ返す。ごつごつとした大きな背中だった。
まだ、あそこが痛い。ジンジンとした痛みが行為中よりは全然マシだが、まだ続いていた。
血とか出てんのかな…
友1「…これで…お前は…俺のものだ…」
女「…へ?」
いつもは穏やかな友1の口から友1が言ったとは思えないような台詞が出てきたので、正直驚きを隠せなかった。
友1「…もう誰にも渡さない…」
そこまで言われてハッとした。
男生徒1の顔が頭に浮かぶ。
性欲が痛みによって制欲されている状態になってやっと、自分のした罪の大きさが分かってきた。
750 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 07:07:53.09 ID:fL2as8k0 [1/2]
女「つか…れた…」
友1「痛かった?」
女「…マジで痛くて死にそうだった…今もまだちょっと痛いし…」
友1「…痛くしてゴメンな。血でてるかな…」
友1が布団をめくる。
今は腰を起こしてアソコを見る気力すらなかった。
友1「…結構血でちゃったな…。端の方が少し裂けてる。」
女「うぅ…シーツに血付いてない?」
友1「…ちょっと付いてる…」
女「…どうしよう…親にばれないように選択しなきゃ…」
751 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 07:08:19.63 ID:fL2as8k0 [2/2]
修正
選択→洗濯
752 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 07:43:23.62 ID:3SzApnQ0
友1「この裂けちゃってるとこ痛そう…」
女「うん、じんじんする…」
友1「治るまではしばらく出来ないね。」
女「え?何が?」
友1「ヤれないねってこと。」
女「…」
こんな関係になって良いのだろうか。
友1が俺に対して抱いている恋心は、これで満たされるようだ。
しかし、男生徒1はどうする?
あいつは俺の事を好きだ。仮にも現彼氏だ。
それに関わらず、初めてを奪うコトを彼氏でも何でもない友1に許した。彼氏である男生徒1の唇を拒否しておきながら。
男生徒1『まぁ…お前なら大丈夫だろ』
今日の別れ際に男生徒1が言った言葉を思い出す。
『お前』の指す意味が俺なのか友1なのかそれとも両者なのかは分からない。
だが『大丈夫だろ』と言う言葉には、俺らに対する信頼が篭ってたはずだ。
なのに…。
754 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 08:22:25.35 ID:BfnDMm.0
友1「おーい、女ー。」
女「…!なっ、何⁈」
友1「いや、なんかボーッとしてるなーって思って。」
女「あぁ…大丈夫。あっ、それより今何時?」
友1「え?あー、えっと…マズイっ、もう七時半だ!」
まずい。後大体十五分ぐらいで親が帰ってくる。下手に部屋に入られたりしたらまずい気がした。
女「し、7時半?!ヤバイって!ちょっと、早く帰って!親帰ってきちゃう!」
友1「え、でも解んないトコ教えなきゃ…」
女「いいから!それは明日学校で教えて!早く!親帰ってくるから!」
友1「分かったって。二回も言うな!今から着替えるから。」
女「早く!早く!」
友1「はいはい、もう着替え終わったから。じゃ、明日学校でな。」
女「バイバイ!」
バタン…
786 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 17:43:41.51 ID:LLpFKoI0 [1/12]
~翌日、教室~
女生徒1「おっす、女!おっはよー」
女生徒2「おはよー」
女「………おはよぉ」
女生徒1「…どうしたの?なんか元気ないぞー」
女生徒2「なんかあった?」
女「…いや、ただの夜更かしだよ…」
女生徒2「そ、ならいいんだけどね。」
女「うん…」
男生徒1「おっす、女!」ポン
女「‼…男生徒1…」
男生徒1「ん?どした?なんか今日の女元気ねーぞ。」
女生徒2「夜更かしだってさ。」
女「…」コクコク
790 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 17:56:18.82 ID:LLpFKoI0 [2/12]
男生徒1「そっかぁ、夜更かしか。勉強とかもほどほどにしようぜ。体壊したら元も子もないぜ!」
女「うん、そうだよね…あはは…」
男生徒1「そっ。女は大事な俺の彼女なんだからな。」
ズシリとした感じが胸の辺りでした。
罪悪感。
申し訳なくて男生徒1の顔を見れない。
男生徒1「あれ?女、どうした?顔上げろー」
女生徒1「ほら、照れてないで顔上げなよーw」
女「…」
キーンコーン
男生徒1「あ、鐘鳴った。じゃな。」
女「…じゃね…」
791 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:04:23.26 ID:LLpFKoI0 [3/12]
~休み時間、トイレ~
女「…」ジャバジャバジャバジャバ
美少女「…おはよー」
女「!?」
美少女「どうした?そんなに顔に水かけて…ついに狂った?強迫性障害?」
女「いや…なんでも…」
美少女「あっそ。」スタスタ
女「…待って美少女ちゃん!」
美少女「…何よ…」ピタ
女「あのさぁ…」
792 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:13:38.26 ID:LLpFKoI0 [4/12]
女「…もし、仮に、仮にね?」
美少女「…仮に?」
女「彼氏がいるのに他の人とキスしたりしたらさ、その彼氏はどう思うかな…」
美少女「…そりゃ怒ったり泣いたりすんじゃないの?」
女「…そうだよね…」
美少女「………まさかあんた…」
女「い、いやっ、あたしのコトじゃなくてさ、ほら…えーっと、他の人とか…」
美少女「…最低。」
女「…」ジワッ
美少女「あーあ、そこで泣いちゃうんだ。ってコトはあんたホントにやっちゃったんだね。」
793 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:18:56.32 ID:LLpFKoI0 [5/12]
美少女「…誰としたの?」
女「…」ブンブン
美少女「…言えよ…」
女「…」ポロポロ
美少女「…まぁ誰でもいいや。大体推測はついてるし。」
女「…」ポロポロ
美少女「で、どこまでした?キス?」
女「…」ブンブン
美少女「…キスはしてないの?」
女「…した…ヒッグ…」
美少女「…まさか…キスより先もしたの?」
795 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:22:37.37 ID:LLpFKoI0 [6/12]
女「…うん…」
美少女「…ヤったの?」
女「………」コクリ
美少女「…男生徒1とはもうしたの?」
女「…」ブンブン
美少女「…キスは?」
女「…」ブンブン
美少女「…」
女「…」
美少女「じゃああんた…彼氏でもないヤツにファーストキスも初体験も捧げたの?」
女「…」ジワッ
美少女「…男生徒1になんて言うつもりよ…」
女「…」
798 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:28:06.63 ID:LLpFKoI0 [7/12]
女「…うっ、うぅ…どうしよう…」ポロポロ
美少女「…まぁ泣くなって…」
女「助けて…助けてよ…」ポロポロ
美少女「…てめえのケツはてめえで拭けっ!」
女「……ぅう~…」ガクン
美少女「…と、言いたいところだけど。」
女「…え?」
美少女「…今回は貸しを作っとこうかなー。」
女「…ぅう~、美少女ありがと~…」ギュー
美少女「ちょっと、キモいから抱きつかないでよ!」
803 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:42:33.11 ID:LLpFKoI0 [8/12]
美少女「でもやっぱり協力やーめた。」
女「えっ、ちょっ、ちょっとぉ!」
美少女「誰とヤったのか素直に言ってくれたら助けてあげようかなー。」
女「…ぅう…」
美少女「…別に言わなくても良いんだけどね?さぁ、教室かーえろっと…」
女「ま、待って!…言うから…」
美少女「…どうぞ。」
女「…友…1…」
美少女「…」
女「…」
美少女「…やっぱりそうか。」
女「…」
807 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:56:09.23 ID:LLpFKoI0 [9/12]
美少女「…初めてのお味はどうでしたか?」
女「……痛くて死ぬかと思った。」
美少女「濡らしてからヤんなかったの?」
女「十分濡らしたけどさ…」
美少女「…まぁ、最初はそんなもんか。…これであんたも不純な世界の住民の仲間入りだね。」
女「…ぅう…」
美少女「…ま、高校生だしいいんじゃない?」
女「…これからどうしよう…」
美少女「…友1と?」
女「…みんなと…あ、絶対このコトはヒミツだからね!誰にも言わないでね!」
美少女「大丈夫だいじょうぶ。弱みは握ったままにしておくよ。」
女「…ぅう…」
811 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 19:17:22.50 ID:LLpFKoI0 [10/12]
美少女「で、現段階では友1と男生徒1、どっちが好きなの?」
女「…分からないよ…」
美少女「自分を誤魔化さないで言って。」
女「………」
美少女「…言って」
女「…多分……友1…」
美少女「…」
女「……」
美少女「…あそこであんなアドバイスをしたのは間違いだったのかな…」
女「…そそんなコトないって。あれは多分的確なアドバイスだったんだと思う…」
美少女「…あたしがあの時にもっとしっかり考えとけば今頃もっとすがすがしい気持ちでいられたのかもね…」
女「…」
美少女「男生徒1に悪いコトしたかもな…」
女「そんなコト無いって!全部悪いのはあたしだし…」
美少女「…でも責任はあるし。あんたの助けになれればいいな。」
女「ありがと…」ギュッ
815 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 19:36:27.55 ID:LLpFKoI0 [11/12]
女「あ、今日帰りにゴム買いにいかなきゃ…」
美少女「は?昨日はゴムしなかったの?!…あっ、だいぶ前に一つあげたけどあれ使ったの?」
女「…あれさ…持ってかえってすぐに水風船にして遊んじゃったんだよね…」
美少女「…ちょっと待って…生?マジで昨日生でヤったの?」
女「…うん…」
美少女「…さすがに外に出してもらったよね?」
女「…中にだされちゃった…」
美少女「…あんた生理きてるよね?」
女「…うん、まぁ…多分一週間後ぐらいにまた生理始まる。」
美少女「…祈っとくしか…ないね…」
女「…うん…」
820 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 20:13:28.69 ID:LLpFKoI0 [12/12]
~放課後~
友1「おーい、女ー。」
女「…あっ、友1…」
友1「今日こそは分かんなかったとこ教えてやろうか?」
女「…うん、教えて欲しいんだけど…」
友1「だけど?」
女「…今日は駅の近くのカフェで良くない?家に二日連続で呼ぶのはちょっと…」
正直、家に来られて体を求められるのが嫌だった。あんな痛い思いはしばらくしたくない。
友1「…まぁ、いいんじゃないか?少し金掛かりそうだが。」
女「…うん。」
男生徒1「なになに、勉強会?俺も入れてくんね?w」
女「!」
友1「おぉ、男生徒1も来るか?」
男生徒1「俺も昨日解いたトコで分かんないとこあったし。友1大先生に質問しようかなーなんてな。」
友1「じゃ、行くか!」
女「…」
825 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 20:36:44.67 ID:cdn93Hg0 [1/3]
~喫茶店~
女「モカおいしー」
男生徒1「やっぱコーヒーはカプチーノが一番だな~。」
友1「男ならふつうエスプレッソだろ。」
男生徒1「何かっこつけて苦いの飲んじゃってんだか。女を見ろ!シュガースティック日本も入れてるぞ!」
友1「苦くないコーヒーはコーヒーとは呼ばないのさ。」
女「いいじゃんなんでも。エスプレッソとか飲んだら寝れなくなりそーだし。」
男生徒1「あ、でもダブルエスプレッソにしてる訳じゃないからどうせ使ってるコーヒー豆の量は友1のエスプレッソも女のモカも一緒だぞ。」
女「そ、そうなの?」
男生徒1「うん、俺コーヒー詳しいぜ。部活無い日は家の近くのカフェでバイトしてるから。」
女「へぇー、すげー。あれ?でもうちの学校バイト禁止じゃなかった?」
男生徒1「ばれなきゃ良いんよそんなもん!」
女「いーなぁーあたしもバイトして稼ぎたい。」
831 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 21:30:08.71 ID:cdn93Hg0 [2/3]
男生徒1「だからねー、俺コーヒー作んの上手いよー。コーヒーアートとかも出来るし。」
女「へー、すごーい。」
男生徒1「いつか女にハートつくってあげるよ」
男生徒1は、そう言うと俺の肩に腕をまわして、自分の方に引き寄せて来た。
女「ちょっと!公共の場でそーゆーコトすんのやめてよ!」
男生徒1「いいじゃんいいじゃん、彼女なんだからー」スリスリ
女「…ぅう…」
友1をチラリと見てみる。
心底つまらなさそうな顔をしながら俺のコトを見ていた。
友1「…」
女「…ぅ…」
眼があった瞬間即時に眼を反らした。
なんとも言えない気持ちだった。
843 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:22:42.41 ID:cdn93Hg0 [3/3]
女「…ちょっと、あたしトイレ!」スクッ
気まずい雰囲気に耐えられなくなり、席を立つ。
友1「おれもトイレ行こっかな。」
女「?!」
友1「男生徒1、荷物見といて。」
男生徒1「OK。」
友1「じゃ、行ってくる。おい、女、行くぞ。」
女「……」
友1「おーい。」
女「…わっ、分かってるって」テッテッテ
男生徒1「?」
850 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:58:20.20 ID:SXELUu60
トイレは喫茶店の奥の方の角を曲がったところにある。
やっぱりとは思っていたが、丁度曲ったところで友1が待っていた。
ここは俺らの座ってた席から見えない場所になっているのだ。
女「…なんだよう…」
友1「…ここでキスマーク付けて戻ったら男生徒1どんな顔するかな。」
女「!!!止めてよ!男生徒1は友達だろ?!そんな友情ぶっ壊すようなコト!」
友1「まぁ、昨日したコトがばれた時の方がまずいコトになりそうだけどな。」
女「…ぅう…」
友1「…じゃ、見えない位置に付けとく。」
シャツのボタンを外され、右肩を露出させられる。
不思議と抵抗する気持ちは湧かなかった。
そのまま友1が屈み、肩に唇をつけキュっと吸う。
友1「よし、OK。」
友1は肩から唇を離し、こっちを見ながらそう言った。
女「…」
右肩を見ると、キスされた部分がほんのりと赤くなっていた。
友1「じゃ、俺は先に戻っとく。怪しまれないように少し時間置いてから来いよ。」スタスタスタ
女「…あ…」
女「…」
はだけたシャツを直した後、トイレに入った。
863 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 23:44:19.75 ID:cqzLV/c0
男生徒1「お、女、遅かったな。」
友1「じゃ、さっさと始めるぞ。」
女「…うん」
男生徒1の顔を見る事は今はできなかった。
無論、罪悪感で。
男生徒1「おーい、女。さっさとノート出せ。」
女「あっ、うん…」ゴソゴソ
結局この後、一時間程勉強し、喫茶店を出た。
男生徒1「あーっ、頭疲れた~」
友1「普段から勉強部屋しとけばそれぐらいで疲れたりはしないだろ。」
男生徒1「お前とは頭の構造が違うんだよ。」
友1「んなコトないって。」
女「…」
よくあんなコトしておいて友1は男生徒1と普通に話せるな…
俺なんか顔を直視できなくなってしまう程なのに…
868 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[sage] 投稿日:2010/04/19(月) 00:14:52.00 ID:FA85/Cs0
~駅~
男生徒1「じゃ、俺こっち方面だから。」
友1「おぉ、明日な。」
男生徒1「じゃ、」
女「…バイバーイ」
女「……」
友1「ほら、俺たちも行くぞ。」
女「…なぁ、友1…」
友1「ん?」
女「…やっぱりさ…こういうのは良くないと思うんだ…」
友1「どういうのが?」
女「…その…男生徒1がいるのにちゅーしたりとか…」
友1「…」
869 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 01:04:57.65 ID:q/mlhXk0
友1「いいじゃないか。」
女「…は?」
友1「いいじゃん。」
女「…よ、良くないって!」
友1「いやなのか?キスされんの。」
女「いやとか…そーゆー問題じゃない!」
友1「…」
女「…兎に角!こんな浮気みたいなコトは…もうやめよう…」
友1「じゃあ俺はお前と普通に付き合いたい」
女「だから…俺には男生徒1がいるんだよ…」
872 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 02:11:54.85 ID:5JYcqK20
友1「やだ。」
女「…へ?」
友1「無理だ。俺はお前が好きだ。他のやつにペタペタと触られてるのを指加えて見てろって言うのか?」
女「そう言うつもりじゃっ!…」
友1「結局そうなるだろ。それよりもお前は本当にあいつといて幸せなのか?あいつと友達の関係でいた時のお前は本当に楽しそうだったけど、カップルとしては空回りしてる感じがするぞ?困った顔になってる。俺がいない時もな。」
女「…分かんない…分かんねーよ…」
友1「分かんない状態であいつと付き合ってもあいつがかわいそうなだけじゃないか?」
女「だから分かんねーんだよっ!あいつのコトも…お前のコトも…自分のコトも…」
友1「…」
女「それに仮にこのまま男生徒1と分かれてお前と付き合ってもやっぱり分からないままなんだよ!…どうすれば…どうすればいいのかも全然分かんないんだよ…」ガクリ
友「…女…」
877 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 04:30:01.11 ID:BSxl6DM0 [1/4]
友1「…分かった。お前がそこまで言うんだったら…」
女「…」
友1「…でも俺は本気で問いたい。お前は男生徒1が彼氏で幸せか?」
女「…だから…わかんねーって…」
友1「…じゃあ、変なコト聞くけど…俺とヤったときは幸せだったか?」
女「‼」
友1「…」
女「…いや…じゃなかった…でも、それとこれとは多分関係無いし…」
友1「…じゃあ…なんで前に男生徒1とデートしたときキスを拒んだんだ?」
女「…まだ…早いと思ったし…」
友1「じゃあ俺がキスしたとき拒まなかったのはなんでだ?」
女「えっ、あれはお前が無理矢理…」
友1「でもその後に受け入れたよな。」
女「…」
881 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 06:06:43.02 ID:BSxl6DM0 [2/4]
女「…いやじゃ…なかった…」モジ
友1「…あの後ヤったときは?」
女「…イヤでは…なかったけど…」モジ
友1「俺は嬉しかった。」
女「…まぁ俺も…」
友1「俺で良かったのか?」
女「…うん…別にお前なら…」
友1「…男生徒1だったら…?」
女「…分からない…分からないんだって…」
友1「…分かった…悪かったな。これからはお前のけじめがつくまで手出しはしないコトにする。」
女「…うん…そうしてくれ…」
884 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 06:25:16.91 ID:BSxl6DM0 [3/4]
友1「ヤってからさ…完全にお前を俺の物にしたいって思ってしまってたんだ。」
女「…」
友1「…嫉妬だ。男生徒1に対しての。だから今日もあんなコトしてしまった。」
女「…」
友1「もうすこし早くに行動しとけば良かったな。男生徒1とお前が付き合い出して初めて自分の気持ちに気づいた。………もう少し早くに…」
女「…」
友1「じゃ、俺の言いたいコトはそれだけ。じゃあな、女。」フリフリ
女「えっ、ちょ、待ってよ。なんで離れんの?一緒に帰ろうよ!」
友1「…お前がけじめをつけるまで俺はお前に関わらないコトにする。お前を惑わさないように。けじめがついたら言ってくれ。そしたらお前の側に戻るから。彼氏としてか、友達としてか、どっちかはまだ分からないが。」
女「そ、そこまでしなくても…」
友1「もちろん俺は彼氏として戻るコトを臨むがな。ははっ、」
女「…うん…」
友1「…じゃあな、女。テスト、頑張ろうな」テクテク
女「…うん…」
女「…」
886 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 06:52:34.53 ID:BSxl6DM0 [4/4]
電車の中での時間は、いつもよりもずっとゆっくりと流れた。
いつもなら、友1が部活のない日は、一緒に帰っていた。
最初っから一人で帰る日だと分かっている時は、時はこんなにゆっくりと流れない。
友1と一緒に帰ってたはずなのに、同じ電車に友1が乗っているはずなのに、一緒に帰らず、ただ一人黙々と外を眺めながら家の最寄り駅に着くのを待つ。
その行為が、とても退屈に感じられた。
あまりに退屈なので、今日配られた歴史のプリントを眺めるが、書いてある内容を頭が理解しようとせず、ただ字面を視線が滑るだけとなった。
友1を選ぶか男生徒1を選ぶか。
この場合、女生徒1は別だ。
この二者は俺にとって何なのか。どのような関係を持っているのか。
そんなコトを考えてしまい、どうにもこうにも勉強には集中できなかった。
女「…分からない…分かんねーよ…」ボソッ
思わず声に出る。一瞬視線を集めるが、そんなのはどうでも良いコトだ。
とにかく俺は悩んで、悩んだ。
933 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 01:07:51.24 ID:ikoc/WY0 [1/2]
ただいま帰って来ました。
これから少しずつ書いていきます。
友1は冴えないって訳じゃないですよ。
顔は中の上ぐらい?のイメージです。
934 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[sage] 投稿日:2010/04/20(火) 01:22:16.01 ID:ikoc/WY0 [2/2]
~翌日~
女「…」
女生徒1「…どした?ムスっとして。悩み事?」
女「…まぁ、そんな感じ」
女生徒2「さあっ、言ってみなさい。」
女「…これだけは絶対に絶対に絶対に言えないっ!」
女生徒1「…そんな一人で溜め込まないで吐いてスッキリしなよー。試験勉強に集中できないぞー」
女「無理っ!無理っ!」ブンブン
女生徒2「…ウチらにも言えないコトなの?」
女生徒1「言ってくれたら相談に乗るよ?」
女「無理っ!絶対言えない!」ブンブン
女生徒2「…まぁ、無理矢理話させる権利なんてウチらには無いけどやっぱ気になるなー。」
女生徒1「ねーw」
無理だ。言える訳が無い。
ピュアなこの2人に事実を伝えても、美少女以上に驚かれ、引かれるだけだろう。
この二人には絶対に知られたくない。
仮にばれたとしたら俺は人間性を疑われるコトになるだろう。
935 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 02:25:01.94 ID:SDsWJ3w0
~トイレ~
女「…はぁ…」
美少女「お、やっぱりここにいた。」
女「あ、美少女ちゃん。」
美少女「今んとこどんな感じ?」
女「…それがさ…」
美少女「うん。」
女「友1はあたしがけじめつけるまであたしに関わらないコトにする、って言ってる。」
美少女「…へぇー。」
女「…それだけ?」
美少女「いや、他に何か言って欲しいコトでもあるの?」
女「…いや、無いけど…」
美少女「まぁ、あいつがそう言ったんならあんたはできる限り早く答え出さなきゃね。別に急かす気は無いけど。」
938 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 03:10:45.40 ID:yo2Jpz20
女「…うん…でも…やっぱどうすれば良いのか分かんなくて…」
美少女「どっちが好きなの?」
女「…分かんない…」
美少女「…じゃさ、友1とはキスしたじゃん。じゃあ男生徒1とはできる?」
女「…分かんない…」
美少女「…分かんないばっかじゃん…」
女「…」
美少女「…まぁいいや。あんたの問題なんだからあんたが考えな。協力はあんたが自分の気持ちを理解するまでできないし。」
女「…うん…」
美少女「じゃ。」フリフリ
女「…じゃね」
美少女「…………でもあんたが自分の気持ちを理解するための手助けなら出来るかもね…」
女「え?」
美少女「なーんでもない。じゃ」スタスタ
女「…」
941 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 05:03:35.60 ID:VqTSN/20
~昼休み~
女生徒1「でね、だからウチ言ったんだよ。なんであんたが首突っ込んでくる訳?ってw」
女生徒2「おお、修羅場w」
女「おぉっ、で?で?」
男生徒1「…女…ちょっと来てくんね?」ツンツン
女「あ、男生徒1。何?」
男生徒1「ちょっと一緒に来てくんね?」
女「えー、今丁度いいとこなのにー」
男生徒1「いいから来てって。」グイッ
女「うわっ、ちょっとー、待ってよ。あ、女生徒1ちゃん、帰ってきたら続き教えてねー!」
女生徒1「分かったから心置きなく行ってきなー」フリフリ
男生徒1「ほら、早く来いよ~」グイグイ
女「あーい」ズルズル
943 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 06:00:46.75 ID:30Q14oE0 [1/2]
~屋上への階段~
女「どしたの?こんな人気のないトコまで連れてきて。」
男生徒1「へへ、女」
女「…何?そんな嬉しそうな顔して…」
男生徒1「なんだよー、白々しいなぁ。折角キスしてやろうと思ったのにぃ」
女「は?!」
男生徒1「ほら、ちゅー」
女「え?」
男生徒1「え?」
女「????どうしていきなり?いきなり何?」
男生徒1「え?お前がキスして欲しいって言ってたって美少女が教えてくれたんだけど。」
女「…は?」
946 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 06:47:46.63 ID:30Q14oE0 [2/2]
女「…そんなコトまじで言ってないんだけど…」
男生徒1「…だ…騙された…」
女「…だね。」
男生徒1「…じゃあキスは…」
女「…うーん、もうちょっと経ってからしよっか。」
男生徒1「…そうだな…」
女「うん。」
男生徒1「…じゃさ、抱くのはいいよな?」
女「うーん、それはいつもやってるし全然OK。」
男生徒1「よかった」ギュッ
女「うん。」
女「例えば…?」
女生徒1「えっとねー…上履きの中にゴキっ…ゴキっ…」ゾゾゾ
女「うわっ、えぇ?!マジで?!」
女生徒1「うん、上履きの中ですり潰されてた…うおぉぉ、思い出すだけで寒気が‼」ゾクゾク
女生徒2「とりあえず上履き履く前によく仲とかを確認するコト」
女「うん…でも、Gとか中ですり潰されてたらその後も履けないよね…」
女生徒1「あったりまえじゃん。ウチそれされた後泣きながら帰ったからね。」
女生徒2「靴箱に鍵でも付けとけば?」
女「おっ、ナイスアイディア!」
67 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 18:47:33.91 ID:IXb8l5U0 [3/3]
~金曜、教室~
女「…」
女生徒1「どうした?浮かない顔して」
女「靴箱ロック作戦失敗…」
女生徒2「え?なにがあった!」
女「鍵穴にガムつめられてた…」
女生徒1「またガムかよ…あいつらどんだけガム食ってんだよ…」
女「違う!つっこむポイントが違うよ!」
女生徒2「まぁ、あいつらの目が上履きにしか向いてない間はまだ安泰な方なんじゃないの?」
女生徒1「そうそう、ノートとか教科書は全部鞄に入れて常に持ち歩いといた方が良いよ。」
女「マジで?!重くね?あたし細いから全部とか無理~」
女生徒2「水浸しにされるのとかよりはマシでしょ?筋トレだと思って頑張れ!」
筋トレか…懐かしい響きだ。
69 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:06:05.37 ID:sHC7D0A0 [1/2]
女生徒2「そういえばさ、昨日あたしらにあいつらから『お誘い』が来たわけ」
女「!」
女生徒1「そりゃ普通に断ったけどね?」
女生徒1「にしてもさ、よくあんなコトいけしゃあしゃあと過去に虐めたコトある人間に言えるよね。」
女「いけしゃあしゃあ…?」
女生徒2「…女、そこはどうでもいいの。まぁ、あの女がろくなヤツじゃないってコトが改めて分かったね。」
女生徒1「何が『そこの2人も加わらない?』だよ。何に?!って感じだし。やらしい言い方しやがってさ。」
女生徒2「んでもって断ったら、『嫌な思い出掘りおこしちゃった?ごっめーん☆』」
女生徒1「あ゛ぁぁぁぁ!!!いらつくんじゃぁ!!!」ガンッガンッ
女「女生徒1ちゃん!落ち着いて!」
73 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:22:50.68 ID:sHC7D0A0 [2/2]
それから一週間が経ったが、イジメのレベルも少しずつ上がっていき、今日は上履きが苺オレでビショビショになっていた。
女「はぁ…」
靴下を抜いで素足で履く。
教室に着いたらこんな物抜いでしまえば良い。そのあとに靴下を履こう。
歩く度にぐちゅぐちゅと苺オレが染み出してきて嫌な感じだ…
あいつらなんでこんなくだらないコトやってんだろ…楽しいのかな?
あ…でも俺も中二、三の頃みんなと一緒に虐めやってたな…ギャーギャー喜びながら。
まぁ、それの報いか、あはは…
~教室~
女「おはよー、どうしたのさ2人してケータイ覗き込んじゃって」
女生徒1「お…おはよう女…あれ?なんか甘ったるい匂いしね?」
女「うん、上履きに苺オレの香水かけられてた。」
女生徒2「うわぁ…そこまで来たか…でもそれより女、これ見てよ」
女生徒2は俺の目の前にケータイを突き出してきた。
74 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:47:59.36 ID:LnUbn.w0
女「ちょっと、近すぎて見えないってば」
女生徒1「まぁ、とりあえず読んでみ。」
女「…なにこれ、メール?」
『☆あなたは女ちゃんの本当の姿を知っていますか?☆
あなたは○○学園高等部1年C組の女ちゃんを知ってますか?
小ちゃくて可愛い。無邪気な笑顔、フワフワとした髪。誰に対しても優しくて、まさに天使です。
でも、彼女の本当の顔をみたコトはありますか?
彼女はいつも貴方に対して優しかったですよね。
でも私は知っています。
彼女は影で貴方の悪口を言っていますよ。
彼女に「君だけだよ…」と体を求められたコトはありませんか?
この手口で彼女は百の男と関係を持っています。
貴方への愛を囁きながらも他の場所では今も違う男のアレを咥えていますよ。
なぜ私が彼女のコトをここまで知っているかというと、いつも一緒にいるからです。
私の正体がバレてしまうと彼女に復讐されるので名前は言えません。
私がこのようなメールを送ったのは、もうこれ以上だれも騙されてほしくないからです。協力して下さい。お願いです。
協力は簡単です。このメールを三人の友達に送って下さい。それだけで十分です。
御協力に感謝します。』
女「…なにこれ読みにく…チェンメ?」
83 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:13:10.87 ID:VJaZZJY0
女生徒1「しかも誰かがあたしらのどっちかのフリをして書いたメール。」
女生徒2「嘘ばっか本当のコトみたいに書いてね。」
女「あいつか…あいつがこれ送ったのか…」ワナワナ
女生徒1「たぶんあたしのケータイに届いたのは**の間違い。**も自分に届いたからってこんなメール他の人に回して…みんな許せない!」
女「通りで今日はちらちらちらちら見られた訳だ」
女「へぇ、こういうことするんだあの女。きったないねぇ。」ワナワナ
友1「ちょっといいか。」
女生徒2「うわっ、ビビったぁ!」
男生徒1「うっす」
女生徒1「2人して何の用?」
102 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:22:06.86 ID:Eep0O860 [1/2]
女「?」
友1「この昨日届いたチェーンメールのコトなんだが…」
女「それは全部嘘でっ俺はそんなこと絶対してない!」
女生徒1「お、俺?!」
女「あ、いやっ、冗談。あはは…」
未だに友1と2人でしゃべるときは男言葉なので、うっかりみんなの前でも男言葉になってしまった…
男生徒1「だよな!女がそんなコトしてる分けないじゃんな。俺は分かってたよ。うん」
友1「でもあのメールの効あってやはり変な噂がどんどん広がっていってるんだよな…」
女「噂?」
男生徒1「そう、本当に根も葉もない噂がさ。」
女生徒1「例えば?!」
友1「うーん…いや、ホントに百済ない噂なんだ。気にしないでくれ。」
男生徒1「多分みんな面白がってるんだよ…男子でも半分くらいは騒いでるし…」
女「ど、どんな感じで?」
男生徒1「いや…なんか男子の一部がお前とヤったとか言ってるんだわ…」
女「はぁ?ヤってる訳ないじゃん!」バッ
男生徒1「だからただの嘘だって!」
113 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:40:03.28 ID:UANSyF20
女「許せない…」ギリ
女生徒1「まぁ、どうせ計画したのはあの女だけどね…」
友1「女…もしかしてお前虐められてるのか?」
女「…そうっぽい…かな…」
男生徒1「やっぱりそうか…誰?誰が主犯?」
女「…それは…」
女生徒2「美少女だよ。」
女「ちょっと、そんなの言っちゃって…」
女生徒1「言って見方が増えるんなら言っちゃった方が良いって。」
女「…そうだね」
124 名前:大根太郎[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:25:21.92 ID:fOe1.yI0
男生徒1「あの女…やっぱり女のこと…」
女「…」
女生徒1「てことだからさ、協力おねがいね。変な噂消しといて。」
友1「そうか…いじめられてたのか…気付かなくて悪かった」
女「いや、友1が謝るコトなんて全然ないし。」
女生徒2「これで少なくとも女生徒1の時よりはずっとマシになったね。」
女生徒1「ウチの時は味方女生徒2だけだったからねwあれはもう泣けたw」
女生徒2「今でこそ笑い話になるけどねw」
ついでに言っておくと、男生徒1はクラスの中心グループのなかでもまぁそれなりに発言力がある方だ。あいつを味方に付けたからには男子の面ではもう大丈夫そうだ。
友1「じゃ、そろそろ席つくから。じゃ」
女「じゃ、サンキューな」
126 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:51:34.88 ID:jUGG22o0
~休み時間~
女生徒1「まぁ、あいつらに襲われたくなかったら絶対一人になっちゃダメ。絶対ウチらと一緒に行動するようにして」
女生徒2「そうそう。」
女「うん、分かった。」
女生徒2「あ、そういえば、今朝電車でね、女生徒3と会ったんだよね。」
女生徒1「え?言うの遅くね?!で、なに喋ったの?」
女「…」
女生徒2「いや、あのメール見て忘れちゃってたんだよ。まぁ、でね、ウチ聞いたんよ。『そろそろ疲れてきてない?』って」
女生徒1「で?で?」
女生徒2「図星だったっぽい。『…うん…なんか、もう怠いかも』だってさ。」
135 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 00:33:18.07 ID:cTp7TdY0
女「…そろそろ彼女は抜けるかね。」
女生徒2「多分ね。で、あんたのコト虐めてるコトに対してはどう思ってるのかって聞いたらさ…『悪いとは…思ってる…でも…逆らったりしたら怖いし…』だってさ。」
女生徒1「怖いから続けるとか聞いて呆れるわあの女。」
女「まぁ、確かに怖いコトは怖いよね。逆らった上履きに苺オレかけられんだもん。」
女生徒2「でもいざ逆らってあの子がいじめられるようなコトになったなら助けてあげなくちゃね。」
女生徒1「本当に逆らってくれるとはウチには思えないけどね。」
女「でも、それを願うよ。切に。」
140 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:29:48.34 ID:mwXZd4M0 [1/2]
それから更に一週間ほど経ったが、男生徒1と友1の功績で男子の中での悪い噂は殆ど消え、イジメもそこまでエスカレートはしてなかった。ただ、上履きにかけられている物がイチゴオレからカフェオレに変わってたけど。
しかしやはり女子の中ではまだ変な噂を消しきれず、少し困惑していた。
女「うーん、まだ変な噂消えないね…なんで勝手にあたしが淫乱っていう設定になってるんだろう…」
女生徒1「そりゃ顔が可愛いからじゃないの?」
女生徒2「でもウチはこんな胸ちっさい女の子はやだなぁー。細いしフェロモン?まぁ、いいや、とにかくこんな色気のない子がどうやったら淫乱になるのか…」
女「それは貶されてるのかな?」
女生徒2「さぁね、まぁ取り合えずあんな噂気にすんなってこと」
146 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:48:59.42 ID:NAJIbJA0
~放課後~
俺は機嫌が良かったので歌いながら帰りのしたくをしていた。
女「そこに~わたしは~いません。眠ってなんか…あ…」
顔を上げると、美少女をはじめとする例の五人が立っていた。
美少女「機嫌良さそうだね。ちょっと一緒に来てもらえる?」
女「えっ?…女生徒1ちゃーん、2ちゃー…」
美少女「いや、一人で。」
女「…今行くよ」
女生徒1「…あちゃー、行っちゃった…」
女生徒2「…ジャージ確保!」
女生徒1「あいさー!」ダッ
151 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:11:45.50 ID:mwXZd4M0 [2/2]
~トイレ~
女「な、何?」ガタガタ
美少女「思ってたんだけどさ…あんた何ちゃっかり男生徒1味方に付けてんの?」
女「ねっ、優しいよね。ホント」ガタガタ
美少女「強がったコト言っちゃって。震えてるよ?」
女「…」
美少女「女生徒4ちゃん、バケツに水汲んで持って来て。」
女生徒4「…」タッタッタ
女「…!」
美少女「ふふっ、ビビってるビビってるw怖い?」
156 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:49:32.23 ID:uewF3MY0
タッタッタ
女生徒4「く、汲んできたよ。」
美少女「うん、ありがと。じゃああの子にかけて。」
女生徒4「…えっ…」
女「やだっ、やめて!かけないで!」
女生徒4「…っ…」
美少女「ちょっと、何してんの?早くかけなよ」イライラ
女「やだ…やだ…ねぇ…お願い止めてよ…」ポロポロ
美少女「ほら早く!」イライラ
女生徒4「…出来ない…出来ないよ…」
164 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 03:47:38.38 ID:BqkW8Ro0
女生徒4「美少女ちゃん…あたし達話し合ったんだけどさ…やっぱりやめようよこんなコト…なんか可哀想だよやっぱり…」
女「!」
美少女「はぁっ?何いってんの?去年も似たようなコトやったくせに!」
女生徒3「美少女ちゃん…もうやめよう…去年は言い出せなかったんだよ…」
美少女「都合のいいコト言っちゃってさ、それ貸せよっ」バッ
女生徒4「あっ」
美少女「こうっすんのよっ」バッ
女「ひぃっ…!」クルッ
バシャ
女「…」ボトボト
美少女「はぁ、はぁ…ふふっ」
166 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 04:29:29.12 ID:NUCCBsI0 [1/2]
女「……」
女生徒4「ごめん…ウチ帰る…女生徒3…行こっ」
女生徒3「……」
タッタッタ
女生徒5「あたし達も…帰るね…」
タッタッタ
美少女「………あたしも帰ろ…これ片付けといてね。」ポイッ
タッタッタ
女「…帰るか…」
172 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 05:06:19.79 ID:NUCCBsI0 [2/2]
~教室~
ガラッ
女「はぁ…」
女生徒1「女!大丈夫?ビショビショになってるじゃん!」
女「あれ?女生徒1ちゃん、2ちゃん、待っててくれたの?!」
女生徒2「そりゃ待ってるでしょ」
女「女生徒2ちゃん…1ちゃん…」ポロポロ
女生徒1「ほら、泣かないで早く着替えなよ。はい、ジャージ」
女「ありがと…」ニコ
174 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 05:30:08.81 ID:O/K25L20
~駅までの帰り道~
女「うぅ~パンツ履いてないからスースーする」
女生徒1「こんなコトになるなら替えの下着持ってきてりゃ良かったね。」
女生徒2「まぁ、そんだけ胸小さかったら襲われる心配は無いけどねw」
女「なにをー。世の中には色んな好みの人がいるんだよー」ブー
女生徒2「はいはい、じゃあ襲われて帰って下さいね。」
女「え、それはやだよ」
女「あ、そういえばさっき水かけられたときね」
176 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 07:21:00.93 ID:..I3RF20
女「途中で皆美少女ちゃんのコト置いて帰っちゃったんだよね」
女生徒1,2「!」
女生徒1「マジで?ははっ、遂にあいつも愛想つかされたか」
女生徒2「あいつ今の友達手放したらもう今年は友達できないんじゃないかな?あいつそれなりにカワイイ子しかグループに入れないし…」
女生徒1「孤立しろ孤立しろー」
女「うわぁ女生徒1ちゃん性格悪っ」
女生徒1「だってそうじゃん!女もそう思ってるくせにー」
女「そんなこと!…嫌いだけど孤立して欲しいとかまではいかないかな…へぷしっ!へぷしっ!」
女生徒2「ほら、髪濡れてるから冷えてんじゃないの?風引くなよー」
女「うぅ…」
178 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 08:27:14.83 ID:wDBGg4o0
~翌日、教室~
女生徒2「で、結局あの子は風邪ひいちゃったか…」
女生徒1「くしゃみしまくってたもんね。」
女生徒2「で、あっちはなんか揉めてるけど。」
女生徒1「まさか昨日言ったコトがホントになるとはねぇ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
美少女「はぁ?抜けるって何?ふざけてんのかよ!あんたら絶対これから虐めてやるから!絶対!」
女生徒3「好きにしなよ…もう流石にウチらはついてけない。行こっ女生徒4」
女生徒4「うん…」
タッタッタ
186 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 08:55:55.19 ID:fDfqp.I0 [1/3]
美少女「なにあいつらイライラする。次のターゲットにあの2人も追加ー。」
女生徒6「いや…あのさ、美少女ちゃん…うちらあんまイジメとかしたくないんだわ…前から言ってたけど…」
美少女「でもするでしょ?」
女生徒6「いや…女生徒4達をいじめるぐらいなら…もうこれ以上美少女ちゃんにはついて行けない」
美少女「はぁ?!何言ってんのよ!やれよ!」
女生徒6「……ごめん…じゃぁ…じゃあね…。女生徒5、あたしはもうイジメは怠くなったから抜ける。あんたはどうする?」
女生徒「ウチは…ウチは…うーん…ウチもそろそろ…イジメは疲れてきた…かな?」
美少女「もう!なんなんだよ!勝手にしろ!お前ら全員いじめてやるからな!」バンッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女生徒1「ありゃりゃー、なんかあの子机に突っ伏しちゃったよ。」
女生徒2「ついに切られたか。また一からグループ作んのかね?」
女生徒1「無理でしょ、少なくともこのクラスでは。あの子ブスとは絡まないよ。」
女生徒1「だろうね~。仮にウチらのとこに来たら思いっきり断ってやるし」
189 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[] 投稿日:2010/04/11(日) 09:12:01.49 ID:fDfqp.I0 [2/3]
~自宅~
女「…ん~…?」
何時間寝たかは分からないが目が覚めた。
よく寝たが体はまだ怠い。昨日バケツいっぱいの水をかけられたのが原因だろう。
女「喉…乾いた…」フラフラ
フラフラとした足取りで一階に降りる
ダイニングに行くと、机の上にインスタント味噌汁とメモが置いてあった
『おはよう。今日もパートにいかなきゃダメなので家を出ます。看病出来なくてごめんね。暖かいお味噌汁を飲んで元気になって下さい。 母』
ジョロジョロ
ポットでお湯を淹れ、ミソ汁を作る。
女「(まだ頭ボーッとするなぁ…)」ズズッ
女「ふあちっ!」
女「(あちち…舌火傷した…冷めるまで待つか…)」
女「………」
女「…zzz…」
191 名前:大根太郎 ◆hKEBydiHoU[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 09:24:10.53 ID:uSAiR46o
どれぐらい寝ていたんだろう、喉の渇きで目が覚めてしまった
ベッドから起き上がり、缶ビールを開けて至福の一時…!
…のはずが、…ぬるい!
どうやら、とうとうボロ冷蔵庫め!ブッ壊れやがったか。
常温のビールなど飲めたもんじゃない!
…私はブツブツ独り言を吐きながらも、
仕様がないので今からコンビニに行くかどうか迷った。
…が、パジャマ姿で出かけるのも面倒臭い。
時計を見ると午後10時。
…母は、残業で帰りが遅くなる旨のメールが先程あったばかりだが、
もしかするとそろそろ帰ってくるかもしれない!
…そんな淡い期待を込めて、母のケータイにかけてみた。
聞き慣れた着メロが、キッチンの方から聞こえた。
234 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 16:39:34.35 ID:KC6R0zs0 [1/2]
女「………ん…」
目を開けると、再び布団の中にいた。
女「(あれ…?なんで布団の中に?たしかさっき俺はあのまま寝ちゃって…)」
友1「おお、起きたか。」
女「?!」ビクッ
学習机の方から声が聞こえたのでそっちを向く。
女「友1?!なんでここにコホッコホッ…」
友1「おいおい、まだ風邪治ってないんだから大きな声出すな。布団に篭ってろ」
女「うぅ…」モフモフ
237 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 16:50:53.52 ID:KC6R0zs0 [2/2]
女「…どうやって入って来たんだ…」
友1「いやぁ、お前に今日のプリントと手紙渡そうと思って立ち寄ったんだ。明日までに提出の手紙もあるし。もちろんついでにお見舞いもな。」
女「…じゃなくて、どうやって入ってきたんだ…」
友1「あぁ、ベル鳴らしても出ないからドア押してみたら開いた。勝手に入って悪い。」
女「………それ、思いっきり不法侵入。うちの親家に一人でもいたら鍵閉めないからな…」
友1「まぁそういわないでくれよ。あのまま俺が来ないであそこで寝てたら風邪悪化してたぞ。お前運ぶのには苦労した。まぁ、軽くなってるから言うほどでは無いが。」
女「…まぁ…それならば許す…」
友1「そういえば下に味噌汁あったけど温めて持ってきてやろうか?」
女「うん、頼む。ありがとな」
242 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 17:10:48.29 ID:Z0T7sD20
友1「はい、味噌汁。熱いから気ぃ付けろよ。」
女「ありがとー」フーフー
友1「なんか飲み物もいるか?」
女「うん、頼む。今日今まで飲まず食わずだし」
友1「は?マジでか?風邪なんだから水分採れよ!持ってくる」
女「お、ありがと」ズズズ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
友1「ほい、ペットボトルに入れてきたから結構持つと思う。」
女「ほんとに悪いな。こんなコトまでされちゃって。お陰で早く治りそうだ。」ゴホゴホ
友1「咳しながら言われても説得力無いな。まぁ、時間も時間だし俺ももう帰るわ。味噌汁のみ終わったんならそのお椀よこせ。下に持ってっとく。」
女「うん、ありがとな」
友1「じゃ、」
女「じゃな」
女「……」
女「(一人になると心細いものだな…)」
女「…トイレ行こ…」ムクッ
女「ぅう~体重い…」ヨタヨタ
女「…?パジャマのボタンが一つ外れてる?」
女「……ちゃんと全部つけたはずなんだけどな…」
女「…まぁ寝てるあいだに外れたんだなきっと…」
246 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 17:25:20.19 ID:85z/DUA0
~帰り道~
友1「………触っちまった…」
寝ている女をダイニングから運ぶとき、つい手が女の胸に当たってしまった。
それは偶然だからしょうがないのだが、それでムラムラしてベッドに女を置いた後、上を脱がせて好き放題触ってしまった。
女が眉間に皺を寄せ『んっ…』と唸ったところで止めたが。
友1「………」
友1「…あいつは男あいつは男あいつは男!」
友1「…でも可愛いコトは可愛いんだよな…」
友1「……ダメだダメだダメだ!」ブンブン
友1「……にしても柔らかかったな…」
友1「…あぁぁ!ダメだダメだダメだ!」ガンッガンッ
254 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 17:48:45.33 ID:OJbYyU.0
~3日後、教室~
女「おはよー」
女生徒1「おっ、女おはよー。ついに風邪治ったか。」
女生徒2「結構風邪ヤバかった感じ?」
女「うん、まぁもう大丈夫。」
女生徒1「でもまだ鼻声じゃね?」
女「明日ぐらいにゃ治るっしょ」
女生徒2「それよりもさ、ついにやったよ。もうあんたはセーフだよ」
女「セーフ?」
女生徒1「もうイジメられないってコト。少なくともしばらくはね。」
女「マジで?あっ、鼻水垂れてきた。誰かティッシュ持ってない?」
女生徒2「はいよ。風邪のときぐらい持ってこようよ」
女「ははは、悪いね」ズビー
258 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 18:04:02.33 ID:5xbbKXQ0 [1/2]
~昼休み~
女「へぇ~、まじで捨てられちゃったかぁ」
女生徒1「ざまぁねぇよホント。」
女生徒2「昼飯独りで食うとか堕ちたもんだねあの子も。男子と食えばいいのに。」
女「ちょっと、あの子チラチラこっち見てるよ。」
美少女「…」チラッチラッ
女生徒1「見んな見んな。シカトしろ」
美少女「…!」
女「あ、目ぇ合った」
美少女「…」プイッ
女「と思ったら逸らされた…」
女生徒2「ほっとけほっとけ」
262 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 18:18:37.77 ID:5xbbKXQ0 [2/2]
~トイレ~
美少女「…はぁ…だっるー…」
女「やぁ。」
美少女「!……何の用?」
女「悲しいでしょ」
美少女「はぁ?なにいってるのか全然分からないんですけど~w」
美少女「あたしが悲しい?なわけねーしーw てかあんたなに勘違いしてんの?チビ。」
女「一人ぼっちになんてなったコトこれまで一回もなったコトないんじゃないの?」
美少女「はぁ?どうせ時間経ちゃ周りの奴らなんてどうせ寄ってくるしw」
女「その性格じゃ誰も寄りたがらないよ。もっと丸くな…」
美少女「………あーあ、なんで生理でもねーのにこんなイライラしなきゃなんねーんだよ…邪魔っ。どけ。」ドン
女「ぅあっ」フラ
美少女「…」スタスタ
美少女「………くっ…」スタスタ
264 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 18:48:13.75 ID:q52mt/Q0 [1/2]
美少女「…なんなんだよ…」スタスタ
美少女「あたしのコト分かったような言い方しやがって…」スタスタ
美少女「別に友達なんか…友達なんか…」スタスタ
美少女「…………」
美少女「……帰ろ…」スタスタ
美少女「……はぁ…やっぱり怠…」
267 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 19:08:20.47 ID:q52mt/Q0 [2/2]
バケツ事件から二週間ぐらい経ち、もうすっかりイジメはなくなっていた。
まだ例の変な噂は完全には払拭できてはいないが、上履きがカフェオレ臭くなることはなかったし、ロッカーに水が流し込まれてるコトもなくなった。
女「…平和だねー。そういえば美少女って最近昼休みどっか行ってるよね。」
女生徒1「あぁ、なんか上の学年にまた彼氏できたらしいよ。」
女生徒2「そんでもってその男、DV野郎らしいよ。あの子の背中に無数のアザが出来てるのを見たとか見てないとか…」コショコショ
女生徒1「でもまぁ本人が良ければいいんじゃないの?依存してんでしょ、どうせ」
女「…DV…ねぇ…」
277 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 19:47:24.61 ID:VRm2T3s0 [1/4]
~廊下~
女「美少女ちゃん!」タッタッタ
美少女「?…なんだ、あんたか…何の用?」
女「彼氏出来たんだって?」
美少女「…そうだけど…だから何?」
女「怖くない?」
美少女「はぁ?名にいってんの?!」
女「暴力振るったりしてこない?」
美少女「……別に…」プイッ
女「ホントに?変な噂されてるからね。ただの噂なら皆に違うっていっといた方がいいんじゃない?」
美少女「………」スタスタ
女「あっ、待って!」
美少女「……」スタスタ
女「その…困ってんだったら…協力はするから…」
美少女「…!」ピタッ
美少女「……」スタスタ
女「……」
281 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 19:58:58.09 ID:VRm2T3s0 [2/4]
~教室~
女「さっき美少女と話したんだけどさ。」
女生徒1「?!な、何喋ったの?」
女「いや、彼氏できたんだってねーって」
女生徒2「何普通のコト喋ってんのよ」
女「いや、その後に暴力とか無い?って聞いた。」
女生徒1「えっ、ちょっと、どんだけ直球な質問だよっ」
女「ある…とは言わなかったけどなんか怪しい。あるっぽいよ。」
女生徒2「まぁ、あいつが殴られようが何されようがもうどうでもよくない?」
女「いや…あたしは…できるコトなら救ってあげたいかも…」
女生徒1「………ウチは反対だけどさ…なんていうか…女って優しいんだな。」
288 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 20:30:55.19 ID:VRm2T3s0 [3/4]
~自宅~
女「うぅー、分からん…こんなの解けるやついるのかよ…」
チラチラリン♪
女「うぁー、誰だよ勉強中にメールなんて送って来るやつ!」イライラ
カチカチ
女「え…?美少女から?」
from:美少女
title:助けて
massage:
彼氏が暴力振るう。今日も殴られた。
別れたい。でもまだ好きだから別れたくもない。
助けて。
今日協力してくれるって言ったよね。
今頼りになるのはあんたしかいない。
女「…助けてって言われてもなぁ…」
女「絵文字も顔文字も入ってないってコトは相当シリアスな問題なのかな。」
女「とりあえず返信しなきゃ。」
to:美少女
title:Re:助けて
massage:協力するよ。具体的に何をすればいいの?
女「まぁ…とりあえず送信っと」ポチッ
294 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 20:50:52.11 ID:VRm2T3s0 [4/4]
チラチラリン♪
女「あっ、返信きた」
美少女『分からない。」
女「分からないって…お前に分かんないものが俺に分かるわけないじゃんかよ…自分の問題だろ…『別れたいの?別れたくないの?どっち?』送信っと」
チラチラリン
美少女『分からない』
女「分からない…て…『ハッキリしないと協力のしようがない。決めてよ』送信っと」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女「そういえば一時間ぐらいたったのに返信来ないな。悩んでんのかなー。」
チラチラリン♪
女「おっ来た。」パカッ
美少女『別れたい』
298 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 21:09:07.96 ID:umdiK8o0 [1/2]
女「…さぁどうしよう」
女「…………………」
女「……アイディアが…思い浮かばない…」
女「まぁいいや、返信しよ。『なんとか策を練って頑張ろう』っと」ポチッ
女「多分この件に関しては女生徒1,2は協力してくれそうにないし…」
女「そうだっ、友1のアイディアを借りりゃいいんだ。」ポンッ
女「…あいつ寝るの早いからもう寝てるかもな…メールは止めて明日話そうっと。」
女「俺もそろそろ寝るか…」
女「…美少女も結構ストレスたまってんだろうな…」
女「……zzz」スースー
304 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 21:31:06.14 ID:umdiK8o0 [2/2]
~翌日、教室~
女「友1~、ちょっと助けて欲しい。」
友1「おぉ、女おはよ。どした?」
女「あのさぁ、頼みがあるんだけど。」
男生徒1「おっ、女おっす。何の話してんの?」
女「あっ、男生徒1おはよー」
今大事なコト話そうとしてたのに…あ、こいつにも協力してもらおう。こいつは発言力とか統率力あるから使えるかも。
女「あっ、じゃあ男生徒1も聞いて。」
男生徒1「おっ、おう。」
女「あのね、美少女の彼氏について調べてきてほしいの。」
友1「はぁ?なんでさ」
男生徒1「あっ、俺知ってる。兄貴と同じ学年だわ。超ヤバイよ。この学校でも三人ぐらい病院送りにしてる奴。でも金もってるから金もってるから退学にはならんらしい。」
女「…ぃ…ぃええ?!なんだそら!」
310 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 21:59:36.47 ID:T4IT9vs0 [1/2]
女「…ど、どうしよう…」
友1「どうした?そんなヤバイやつと関係なんかないだろ?」
女「いや…美少女が別れたいって言ってるから協力しようと思って…」
女「でもそんな人怒らせたら…死ぬかも…」
友1「協力…か」
男生徒1「おっ、俺も協力すっよ!」
女「!マジで?」
男生徒1「お、おう。そりゃお前が困ってるんだから協力しない訳にもいかないしなっ!ほらっ、こいつも協力するから!」ガシッ
友1「おっ?おう!」
女「ありがと!心強い!」
327 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 22:55:12.68 ID:T4IT9vs0 [2/2]
~トイレ~
女「はぁ…ヤンキーかよ…めんどくさいコトになったな…」
美少女「ねぇ」ツンツン
女「おわぁ!い、いつからいたの?」
美少女「あんたがトイレ行ったからついてきただけだよ」
女「…あのさぁ…その口調やめて。普通に喋って。ビクッとするから…」
美少女「…どっちかって言うとあっちのしゃべり方の方が楽なんだよね。で、策は考えといてくれた?」
女「んな一晩で考えられるわけないじゃん…あ、でも友1と男生徒1も協力してくれるってさ」
美少女「そんな大事にしなくても…」
女「味方は多ければ多い程イイって。」
331 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 23:22:52.40 ID:lD/Y7zw0
女「で、いつ彼氏には別れたいって伝えるの?」
美少女「いや…まだ…決めてない…」
女「はぁ?早く言いなって!」
美少女「う、うるさいなぁ!あたしが独りになったからって強気になりやがって…出来るだけ早くに言うよ…でも……」
女「…でも?」
美少女「…断られたりしたら…怖い…」
女「大丈夫だって。そんときのためにあたし達がいるんだから!」
美少女「…」パァ
美少女「…じゃあちゃんとフォローしてよね!」
女「オーラ~イ」ニコッ
美少女「じゃ、今日無理だったらメールするから。」タッタッタ
女「おっけー」
女「………」
女「…どうしよう…策なんかねぇよ…」
341 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/11(日) 23:42:57.67 ID:e2s56lM0
~その夜~
女「はぁ~。策ねぇ。策ねぇ…」
女「相手はヤンキー…」
女「うう~アイディアが思い浮かばぬぅ~…」グヌヌ
チラチラリン♪
女「おっ、メールきた。成功してますようにっ!」パカッ
美少女『ダメだった。顔はたかれてお腹蹴られた後に無理矢理ヤられた。助けて。もう絶対に別れる。」
女「顔叩いて腹蹴って……そんなコト…」
女「許せん…絶対に別れさせてやるよ…」
女「『明日皆で策を練ろう!絶対別れさせてみせる!』送信」ポチッ
女「……『絶対』…無責任だなぁ、俺って…口先だけ。ホント…」
369 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 00:24:16.87 ID:APFjWqw0
~翌日、学校、昼休み~
女生徒1「だから違うって~ホントに~!もう分かってよ~」
女「あはは、分かった分かった」
ツンツン
女「ん?あっ、おはよ美少女ちゃん」
美少女「ちょっと来て」
女「分かった。女生徒1ちゃん、2ちゃん。ちょっとしたらかえって来る!」
タッタッタ
女生徒1「…また騙されてたりしないかね…」
女生徒2「うーん、それは分からないけど今回は友1とかも一緒だから大丈夫じゃない?」
女生徒1「まぁ、そうだね。ウチはあの子には関わらないコトにするけど。」
女生徒2「まぁ、女の好きにすればいいんじゃない?なんかあったら男生徒1が守ってくれるでしょ。」
女生徒1「あいつ女にメロメロだからねw」
女生徒1,2「あはは」キャッキャ
372 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 00:53:14.05 ID:d8LFJfw0 [1/2]
~トイレ~
美少女「見て」
そういうと美少女は制服を捲し上げて背中を見せてきた。
女「!」
美少女の背中には、無数の痣があった。
女「これ…全部彼氏にやられたの?」
美少女「…」コクリ
美少女「腕にも足にもちょこちょこ痣あるし…このままじゃ夏になったときプール入れない…」
女「だ、大丈夫だって!今別れれば夏までには余裕で全部消えるって!」
美少女「でも…どうやって別れよう…」
女「そうだ!男生徒1にお願いしてお兄ちゃんから頼んでもらうように言っとく!」
美少女「あっ、でも…」
女「大丈夫!」
美少女「…うん…頼むよ…」
377 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 01:18:20.87 ID:d8LFJfw0 [2/2]
~翌日、教室~
昨日はあの後、男生徒1に彼の兄から美少女と分かれるようにと言ってくれと頼んだ。
男生徒1は快く受け入れてくれ、その後兄も承諾してくれたらしい。
だから恐らく今日の午後には美少女の彼氏に伝わっているだろう。
美少女には、今日は休み時間にも彼氏の所に行かないようにと告げておいた。
女生徒1「おーい、女~。大丈夫かー」
女「あっ、ごめん。ボーッとしてた。」
女生徒2「いや、別に謝るコトないでしょw」
うまく行けばいいのだが…
380 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 01:48:38.56 ID:HVTO0Hc0
~昼休み、教室~
キーンコーン
女「だぁ~やっと昼飯だぜー」
女生徒1「はぁー、数学マジ怠いし…宿題多過ぎでしょ」ハァ
女生徒2「あのさ、それよりなんで今日はあの子自分の席についたままなんだろ。彼氏のとこいかないのかな。」
女「言ってなかったっけ?もうそのDV男とは別れるんだよー」
女生徒1「マジで?!…まぁ、どうでもいいけどー」
ザワザワ
美少女「えっ、いやっ!なんで来るのよ!いやっ!放して!」
女「え?」
美少女の机の方に目を向けた。
384 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 02:28:46.65 ID:RcshKq.0
背の高い男が美少女の腕を引っ張って教室の外に連れ出そうとしていた。
DV男「歩けっ!立てよ!こっち来い!おいっそこどけっ!」
美少女「いやだっ、はなせっ!」
この時になってようやく状況を理解した。
あの背が高いイケメンが例のDV男なんだろう。
美少女を助けなくちゃ。
女「…なに…なにやってんだよ!」
俺が席から立ち上がる頃には既に美少女は外に連れ去られてた。
女「待てぇ~‼」ダッ
女生徒2「ちょっと女!」
助けなくちゃ。
このアイディアを出したのは俺だ。
これで美少女の顔にでも傷が入ったら俺は…俺は…
教室を出て美少女の声の聞こえる階段へ向かった。
387 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 03:00:41.67 ID:QNjibvw0 [1/3]
~階段~
美少女「いやだっ!はなして!」
DV男「うるせぇさっさと歩け。」グイグイ
女「待てよ!」
DV男「あ?」クルッ
美少女「…女…」
DV男「…なんだよ中一。」
女「中一じゃない!美少女放せよ!」
DV男「は?何なのお前。」
DV男が立っている段まで歩いて昇る。
女「…よくも美少女を…殴って…蹴って…傷つけ…」
DV男「…」ムスッ
DV男の立っている段より二段程下まで来たところで、DV男の足がこっちに向かって飛んできた。
女「(…うっそ…女相手に蹴りいれるなんて…こいつ正気か?)」
腹に鈍い痛みを感じ、体が宙に浮いた。
女「ぐぁ…」フワッ
女「(まずい…このままじゃ頭を打つ…‼)」
392 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 03:28:24.86 ID:QNjibvw0 [2/3]
バンッ
女「ごほっごほっけほっ……あれ?」
頭…痛く…ない…
友1「…っつー…キャッチ失敗…いたたたた…」
女「友1!大丈夫?!」
友1「おう。お前こそ大丈夫か?」
男生徒1「立てる?」
男生徒1が手を差し伸べてきたのでそれを掴んで立ち上がる。
女「ありがと…」スクッ
友2「最高のタイミングで来たな。」
男生徒1「ヒーローっぽかったり」
友3「いや、ギリギリのタイミングだね。もう少し早く来てたら女が蹴られるコトはなかったし」
友2「まぁ女が脳震盪とか起こさなくて良かったってこった。」
393 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 03:32:37.73 ID:QNjibvw0 [3/3]
友1「いっつー…じゃあ行くか。美少女連れ戻しに。」
男生徒1「いくらあの人でも高1が4人いたら勝てねーだろ。」
友2「気合入れて行くぞー」
友3「骨折れたりしたらやだなー」
友1「お前ラグビー部だから1番頑丈だろ。」
女「あっ、あたしも行く!」
友1「…お前は美少女を確保した後あいつを連れて逃げろ。」
女「友1…でもお前らは…」
友1「いいから。」
女「…分かった」
398 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 04:23:10.21 ID:qzZ0Ae20
~高等部3年B組教室前~
友3「うぉぉぉおぉぉぉぉお!!!!!!」ダッ
DV男「?うぉっ!」
美少女「きゃっ」
後ろからいきなり友3のタックルを食らい、DV男が豪快に吹っ飛ぶ。DV男に腕を掴まれてた美少女もDV男と共にこける。
友1「ちょっ…美少女までこけさせてどうすんだよ…」
友3「あっ、つい…」
DV男「…てめぇ…許さねぇ…」スクッ
男生徒1「うぉぉぉ!!!!!!」ダッ
友2「だぁぁぁぁぁ!!!!!!」
友1「美少女連れて逃げろ!早く!」
女「えっ、でも!」
友1「がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダッ
DV男「ふんっ」ドス
友2「うがっ…」
402 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 05:19:49.30 ID:sDqDeYI0 [1/2]
女「…くっ…」
女「美少女ちゃん!」タッタッタ
美少女「…っくぅ…いったぁ…」
女「こっち!早く!」グイグイ
美少女「~~」
後ろでは友1達がDV男と奮闘していた。
だが、今の俺の役割は美少女を連れて逃げるコト。
美少女を立ち上がらせてその場から離れる。
修羅場となった3年B組教室前には、野次馬が集まり野次を飛ばしていた。
高三1「DV男!やれ!一年坊主ひねり潰せ!」
高三2「一年がちょーしのってんじゃねーぞ!」
高三3「いっけーDV男‼やっちまえー!」
ワイワイガヤガヤ
友1…男生徒1…みんな…勝ってくれよ…!
そう切に願ってその場から美少女と共に離れた。
404 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 05:37:46.01 ID:sDqDeYI0 [2/2]
~保健室~
美少女はこけた時に膝を擦りむいてしまったらしいので保健室に連れていき手当してもらった。
美少女「いつつ…」ビクッ
保健職員「はいっ、これで大丈夫。」
美少女「あ、ありがとうございました…」
女「あっ、身長1cm伸びてる!わーい」
美少女「…」
保健職員「そろそろ休み時間終わるから教室に戻りなさい。」
その時、保健室のドアが大きな音を立てて開いた。
ガララッ
女「!」
409 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 06:01:00.02 ID:D3ap/Hk0 [1/2]
顔の右半分を血で真っ赤にした友1が先生にもたれ掛かりながらはいって来た。額をハンカチで抑えられている。おそらくそこから主血しているのだろう。よく見ると鼻からもダラダラと血を流していた。
女「友1‼」
保健職員「なにがあったんですか!」
泣きそうになりながら駆け寄る。
友1「大丈夫だいじょうぶ。」フラフラ
女「でも…でも、血が…」
友1は無理して引きつった笑顔を見せた。
よく見ると友1の後ろに男生徒1と、友2、友3が各々先生の肩を借りながら立っていた。みんな鼻血を出して
女「みんな…みんな…」
一人一人の顔を覗き込むと、みんな力なく笑った。
男生徒1「あぁぁ、情けねえ…」フフッ
友2「…四人がかりでかかって負けるとか」ニヤッ
友3「あぁ、鼻血とまんねーし」フラフラ
女「みんな…みんな…」アワワ
413 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/12(月) 06:35:24.81 ID:D3ap/Hk0 [2/2]
体育教師1「喧嘩ですよ。高校生にもなって。…お前ら俺達が来なかったらどうするつもりだったんだ。」
友1「あぁぁ…ホントすいません」
体育教師2「もう救急車は呼んでおきましたんで。」
化学教師「そんな、救急車なんて…四人なら僕の車で十分でしたよ。」
女「あわわわわ…」アタフタ
友2「っ足いってぇー…」
美少女「はい、みんな、これ鼻に詰めて。」
男生徒1「おっ、サンキュー」
女「あわわ…」アタフタ
男生徒3「あぁっ、先生!沁みる!」
保健職員「我慢しなさい!」
女「…」アタフタ
美少女「…みんな!」
一同「?!」
美少女「…ごめんね…あたしのために。…あと…ありがと。」
478 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 01:48:43.84 ID:sFWp8LE0 [1/2]
~翌日~
あの後、友1,2,3、男生徒1は、救急車に乗りこみ、病院に行った。
友1,2はそれぞれ額に2針づつ縫う怪我を負い、友2は右足を、男生徒1は左手の小指を折っていたらしい。
この騒ぎで、友1以下三人は二週間の自宅謹慎となり、DV男は退学となった。
さすがのDV男の家でも今回の事件は原因が原因なだけに退学処分を取り消す事はムリだったようだ。
女「はぁ…」
女生徒1「ほら、ため息なんてついてないで早く弁当食べちゃいなよ。」
女生徒2「…にしても男生徒1たちやるねぇ!あのDV男を退学まで追い込むとは思ってもなかったよ!」
女生徒1「まぁ、話によればDV男にボッコボコにされた挙句先生に助けられたらしいけどね。」
女生徒2「あちゃー、図らずもDV男の伝説に新たに四人の犠牲者が追加されちゃった訳か…」
女生徒1「そーゆーコト。この子の為にね。」ツンツン
女「え?あたし?!」
482 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 02:02:40.28 ID:sFWp8LE0 [2/2]
女生徒1「え?!女もしかして気づいてなかったの?!」
女「え?だってあれは美少女ちゃんを守るぞーって感じじゃなかったの?」
女生徒2「まぁさ、半分ぐらいはそういうのもあったと思うけどさ、半分以上はあんたの為にやってるよ。」
女生徒1「そ、女がいきなり凄い勢いで美少女のコト追っかけてったからね。そんで友1が君のコト追っかけてったって訳。」
女生徒2「そ。それに続いて男生徒1が近くにいた他の2人を連れて出てったの。」
女「じゃあ…じゃああいつらが怪我したのって…」
女生徒1「あっ、いや、そういうつもりで行った訳では無いんだけど…」
女「…今日…電話して皆に謝らなきゃ…」
487 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 02:24:03.38 ID:wD8PlAM0 [1/8]
~その夜~
女「はぁ…電話だけど皆にはちゃんと謝った…」
女「みんな女子2人の為によくあそこまでするよ…バカなのか?」
だがよく考えてみると、何も考えないで1番最初に突っこんだのは俺だった。
女「…いや、一番バカなのは俺か…」
結局は自分の安直さが招いた惨事だった。
もう少し考えて行動すればあいつらが怪我をすることはなかったはずだ。
…いや、それじゃ美少女を救えてなかったんだ…
それどころか友1の助けがなかったら落ちた時に頭を打って俺が病院送りになっていたかもしれない。
なんとも言えない複雑な気持ちになった。
女「…あいつらが帰ってきたらお祝いでカラオケにでも誘おっと。俺の奢りで。」
488 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[sage] 投稿日:2010/04/13(火) 02:24:56.36 ID:wD8PlAM0 [2/8]
>>483まぁ、待っていてくれ。じきに分かります。
491 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 02:52:25.72 ID:wD8PlAM0 [3/8]
~二週間後、カラオケボックス~
俺は彼等の謹慎が解けた月曜日、例の男子四人と美少女を呼んでカラオケに行った。
男子はみんなまだ怪我が完治してないようで、友2は松葉杖をつきながら歩いていた。
男生徒1「いやー、怪我してると部活サボれてイイわーw」
女「ごめんね、練習しなきゃなんないのに…」
男生徒1「あっ、いや、イヤミとかじゃ全然ないから!」
友3「いいねぇ、俺も骨折しときたかったよ。ちょっと頭割れた位だともう二週間も立ったら大分塞がってるし。明日から部活だし…」
友1「俺もほとんど塞がったけど流石に泳ぐのはマズイっぽい。」
友2「友1、頑張れば何とかなるって。サボんな!あぁー、足折れてっとしばらくバスケできねーなぁ…」
男生徒1「バスケバカざまぁw」
美少女「ははは」ニコニコ
ワイワイガヤガヤ
493 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 03:26:51.52 ID:wD8PlAM0 [4/8]
~翌日~
結局昨日はあのあとカラオケで二時間程過ごした後各々家に帰った。
女生徒1「はぁー、なんか楽しいコトないかなぁ…男帰ってこないかなぁ…」
女「!」ゴホッゴホッ
女生徒2「ちょっと、変なコトいうから女が牛乳でむせてるじゃん。あんたまだ男のコト好きなの?」
女生徒「…だって好きなんだもん…あの優しい目が忘れられないんだもん!」
女「」デレデレ
女生徒2「ちょっと!女何笑ってんの?!」
女「いやー、なんでもないよー」デレデレ
チョンチョン
女「?」クルッ
男生徒1「女…ちょ、ちょっと良いか…?」
494 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 03:37:23.32 ID:wD8PlAM0 [5/8]
女「おっ、おっす男生徒1」
男生徒1「お、おぉ…ちょと一緒に来てくんね…?」
女「え?何?分かった」スクッ
男生徒1「…」キョドキョド
女「すぐ戻ってくるねー」
タッタッタ
女生徒1「……」
女生徒2「…これは…」
女生徒1「…ついに行っちゃうか男生徒1!」
女生徒2「…ウチらも行くよ!」スクッ
女生徒1「あいさー!」スクッ
496 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 04:07:19.39 ID:wD8PlAM0 [6/8]
~校舎裏~
女「…こんなところまで連れてきて何?」
一応聞いてみたが実際は大体分かっていた。ドキドキと心臓の鼓動を感じた。
男生徒1「いや…えっと…その…」
女「…」
男生徒1「おれは…その…」
男生徒「…」
男生徒1「…お前が好きだ!」
女「!」
やっぱりとは思っていたが、動揺を隠しきれない。
女「…」アタフタ
男生徒1の顔を見ると、真っ赤な顔をしながら俺の目をじっと見ていた。
気まずい空気に耐えられなくなり、目を逸らす。
497 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 04:31:46.82 ID:wD8PlAM0 [7/8]
男生徒「…」
女「…っ…」
気まずい沈黙が流れる。もうどれぐらい経っただろうか。五分ぐらいは経ったような気がする。
男「…付き合ってくれないか…」
女「…ぅああ…」
なんと受け答えすればよいのだろう。
断れば男生徒1は傷つくだろう。
だからと言って受け入れるのか?
俺はまだ女生徒1のコトが好きだ。
この姿では届けられない想いだが。
女「…かっ、考えとく!」
無理だ。答えられない。
結局俺は逃げの道を進んだ。
答えなんか出せる訳がない。
そのまま後ろを向いて教室に走った。
男生徒1はどんな顔をしているのだろう。
想像に難くはなかったが、振り返らずに走った。
499 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 04:46:56.61 ID:wD8PlAM0 [8/8]
~教室~
女「はぁ、はぁ…」
女「あれ?二人がいない…」
女「(…なーるほど…これはあれを覗いてたってコトだな?)」モグモグ
女「…」モグモグ、コホッコホッ
女生徒1,2「お、戻ってきたか女。」
女「…」キッ
女生徒1「…まぁ睨むなって」
女「…」モグモグ
女生徒2「で、どうすんの…」
女「…」
503 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 06:02:11.52 ID:N/TV7R.0 [1/3]
女「分かんない…」
女生徒1「分かんないって…あいつが前から分かってたコトじゃん!こういう時のための答えは出してなかったの?!」
女「分かってなかったよ!知らなかったんだよさっきまで!」
女生徒2「え…分かってなかったって…。前からウチら言ってたじゃん!」
女「それは…ただ単におちょくられてると思ってたの!」
女生徒1「…なんなんだよもう…。女ってなんか感覚おかしいから…」
女「うぅ…」
女生徒2「とりあえず…答え決めたげなよ…あんな逃げ方さすがに男生徒1かわいそう…」
女「…っく…今晩決めるよ…」
505 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 06:18:15.52 ID:N/TV7R.0 [2/3]
女生徒1「ウチは付き合っちゃえばいいと思うよ。」
女「!」
女生徒2「ウチもそれに同意。」
女「…」
女生徒1「だってあいつと喋ってる時の女楽しそうだもん。ずっとニコニコしてる。仮に女があいつのコト好きじゃなかったとしてもあんな態度とってたらそりゃ勘違いはするよね。」
確かに男生徒1とは気が合ったし、喋るのも楽しかった。
でも…好きとかそういう感情とは違う。
友達だ。男の頃からまぁ仲は良かったし。
女生徒2「それに二回も助けられてるでしょ?多分これからもあんたに何か起こったら助けてくれるよ」
そう、二回も助けられたのだ。
その負い目もあって断るコトが出来なかったというのもある。
女「分かんない…分かんないんだよ…」
女生徒1「まぁ…自分で決めたらいいと思うよ。」
女生徒2「そうだね。人の恋路に口出す奴は馬に轢かれて死んじまえってやつ。」
女「…うん」
506 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 06:30:16.98 ID:N/TV7R.0 [3/3]
~放課後~
女「今日一緒に帰ろ。部活無いでしょ。」
友1「お?あ、うん。べつにいいよ」
女「じゃ、行こ。」
トタトタトタトタ……
女生徒1「………はぁ~」
女生徒2「…はぁー、だね。」
女生徒1「…ほんとあの子にっぶいよねぇ…多分あの子は相談するつもりで友1を誘ったんだろうけどさ…」
女生徒2「男生徒1の表情がマジでかわいそうなコトになってたよね。」
女生徒1「そりゃぁねぇ。自分の好きな女が自ら他の男を誘って帰ってる訳だからね。しかも告白したその日に。」
女生徒2「普通に考えたらあからさまな拒否の表現だよね。」
女生徒1「はぁ…ホントあの子はアホ。成績云々の話じゃなくてアホ」
女生徒2「天然とかのレベルを越してる。アホだね。」
女生徒1「はぁーっ…」
507 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 06:44:11.75 ID:mSBQ7ms0
~電車内~
女「今日さ…俺、告られたんだよね。」
友1「またか。どうせ普通に断ったんだろ?」
女「それがさ…今回は一筋縄にはいかんみたいなんだわ…」
友1「?どうしたんだ?」
女「男生徒1に告られたんだ…」
友1「!」
女「あいつはさ…優しいし…仲もいいし…。他のちょこちょこ喋ったコトしかないのに告ってくるような奴らとは違うし…。断ったらなんか気まずくなりそうで…」
友1「…」
女「そのまま逃げてきちゃった…なぁ、どうすればいいと思う?」
友1「逃げた?…………お前…なんで俺を誘った…」
女「?!え?なんで怒ってるの?」
友1「なんであいつがいる前で俺を誘ってきたんだよ…」
511 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/13(火) 07:11:11.81 ID:.CQFRSY0
女「…あっ!」
友1「はぁ…」
女「あぁぁ、どうしよう!変な勘違いさせてないかな?」
友1「するだろ普通…」
女「あぁぁ!どうしよう!」アワワ
友1「…第一お前…逃げたって言ってたけどどういうことだ?」
女「えっとー、それは…考えとく!って言って走って逃げたの。」
友1「…それって…生殺しじゃないか。そこで仮にキッパリ断っとけば少なくとも今晩あいつはぐっすり眠れただろうに。あと、女言葉になってる。」
女「あぁぁ…なんかひどいコトしちゃったかな?」
友1「…そうだな。うん。できる限り早くに答え出してあげな。断るなら断るで。」
女「うん…そう…だな。頑張って決める!」
友1「断るならキッパリ断ってやれよ。あいつのためにも。」
女「…うん!相談に乗ってくれてありがとな!」
友1「おうよ。」
友1「………」
友1「(おれはなんでこんなに『断る』と言う単語を強調しているんだろうか…)」
556 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:21:27.34 ID:65M9P2I0
~その夜~
女「はぁ…」
女「いきなり過ぎて決めらんねぇよ…」
友1と別れた後、女生徒1,2とケータイでチャットを開いたところ、友1を男生徒1の目の前で誘ったコトを責められた挙句、あんたは鈍いだのなんだの言われた。
その後恋愛相談?に話を切り替えるも、「自分で決めろ!」とのコト。
男生徒1に関しては、考えれば考える程意識してしまうようになった。
でも…俺は男だし…あれ?女?まぁとにかく俺は女生徒1が好きな訳だし…。
でもそれは男の姿の俺の話しであって今の俺とは違って…。だからこの姿だったら別に男生徒1と付き合っても…
女「うぁぁぁぁぁ!!!余計にわからなくなっちまったぁぁぁ!!!」モンモン
女「…こういう時は風呂が一番だよな!さぁ、風呂!風呂行こ!」スクッ
561 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:51:47.61 ID:LXdMkJM0
風呂に入っても結局もやもやは取れなかった。
このままじゃ寝れそうにない。
女「あっ、そうだ。美少女に相談すればいんじゃん」
あいつなら経験も沢山ありそうだし。
こういう時に一番頼りになるのはもしかしたら彼女なのではないだろうか。
早速電話をかけてみる。
prrrrr…
女「あ、美少女ちゃん?あたし」
美少女『…何時だと思ってんだよ…』ブチッ
女「あ、切られた。」
prrrrrr
美少女『もう!なんなの?!せっかく気持ち良く寝てたのに!」
女「相談したいコトがあるんだけど…」
美少女『…とりあえず言って…あんたには借りがあるしね…くだらないコトだったらキれるからね。」
女「うん、あのね…」
俺はとりあえず、男生徒1に告られたコト、でも答えが出せずに困ってるコトを伝えた。
566 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:21:58.90 ID:pWp6MMY0
美少女『気づいてなかったとかバカ?』
女「もうやめて!皆にも言われたから。」
美少女『まぁいいや…あんたいろいろと鈍いよね。で、肝心の答えはどうするの?』
女「…分からないから電話したんだよー。美少女ちゃん経験豊富そうだし」
美少女『…うーん…あたしは…迷ってるなら、とりあえず付き合ってみればいいと思う。』
女「え、でもとりあえずって…」
美少女『付き合ってみて楽しかったらそれからも付き合えばいいし、楽しくなかったら別れりゃいいんじゃないかなーなんて』
女「…」
美少女『付き合ってから断られた方が男生徒1もスッキリするだろうしねー』
女「…分かった…うん、そうする。ありがと…」
美少女『案ずるよりも産むが安しだよ。頑張って。じゃ、あたしは寝るから。おやすみー』
女「あ、おやす…」
ブチッ
女「……案ずるよりも…産むが安し…」パタリ
女「…zzz」
567 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:32:02.25 ID:fqVzhYQ0 [1/3]
~翌日、休み時間~
女「…男生徒1…ちょっと来て…」ツンツン
男生徒1「おっ?お、おう!」スクッ
スタスタスタスタ…
友1「…」
~校舎裏~
女「昨日の答えだけど…」
男生徒1「ぉ、ぉぅ…」ゴクリ
女「…っ」
言うんだ。案ずるな。ここで躊躇ったら余計に言いづらくなる気がする。
女「……OK…ってコトで…」
男生徒1「…っ!まっマジでっ⁈」
女「…」コクリ
568 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:37:15.15 ID:fqVzhYQ0 [2/3]
男生徒1「やった!マジかよ!ほっほぅ!」
女「…」
男生徒1「じゃあさ…彼女になったんだからさ…」
女「…?」
男生徒1「…抱いていい?こう、ギュッと。」
女「…」
まぁ、それぐらいなら…
女「…」コクリ
男生徒1「やった…」ギュ
女「…」
男生徒1「…柔らかい…華奢だからもっと骨っぽいのかと思ってた…」ポンポン
女「…うん…」
これで…これで良かったんだよな。
571 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:47:26.77 ID:fqVzhYQ0 [3/3]
~教室~
女「…」
男生徒「~♪」
女生徒1「なに~?手ぇなんか繋いで教室入ってきちゃって~」チョイチョイ
女生徒2「おやおや、そういう感じですか、そうなんですか」ニヤニヤ
男生徒1「なんだよー、そんな感じじゃダメかよ~wな、女?」
女「…」
女生徒1「ほらー、女ちゃ~ん、照れちゃってるのかな~?」
友3「ひゅー!」
女「…」チラッ
たまたま視線を移した先には、友1がいた。調度あいつもこっちを見ていたようで、目が合う。
友1「…」サッ
目があった瞬間直ぐに目を逸らされてしまった。
女「…」
これで…これで…これで良かった……のか?
572 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 03:06:20.35 ID:Hgq3YW.0
~放課後~
女「友1っ、今日部活ないっしょ?一緒に…」
男生徒1「おーい、女~」
友1「…ほら、呼ばれてるぞ!行ってこい。」ニコッ
女「…おう…」
男生徒1「あのさー、女、今週の日曜ヒマ?もし暇なら…」
女「あっ、その日はあたし女生徒1,2ちゃんと出かけ…」
女生徒1「あっ、ウチら二人で行っとくからそっちもイチャイチャしてきなよ!」
女「えっ、でも…」
女生徒2「行ってきなって。ね?ウチらは2人であんたがいない間に陰口ぐちぐち言っとくからさw」
女「でっ、でも…」
男生徒1「じゃあ、日曜日、○○に11時に集合ね!」
女「……うん…」
574 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 03:43:46.45 ID:64.2I.w0
~日曜日~
男生徒1「わっりぃ!遅れた!」
男生徒1はファッションセンスがいいので、今日もやっぱり洒落た服を着てきた。
まぁ、それを着こなすためのスタイルや顔も持っている訳だが。
女「いや、いいよ。五分ぐらいしか遅れてないし。」
男生徒1「つーか女の私服姿カワイっ!いや、いつもカワイイけどさ。」
女「そ、そんなことないって」
正直まんざらでもなかった。
男生徒1「じゃ、行こっか。」
そう言うと、男生徒1がこっちに手を差し伸べてきた。
女「え?」
男生徒1「ほら、手ぇ繋ごって。イヤ?」
イヤ…とは言えなかった。
黙って差し出された手を握った。
女「…」
男生徒1「~♪」
576 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 04:19:55.75 ID:bKc7LcU0 [1/2]
結局その後は、映画見て、買い物して、ゲーセンで遊んで、というデート?と言うよりは普通に友達と遊ぶ時と同じようなコトをした。いや、これも男と女、二人でやればデートと言われるのかもしれない。
女「そろそろ疲れてきた…」
男生徒1「おっ、そうか。ゴメンな、気づいてやれなくて。女の子はか弱いもんな。」
女「からかってるの?まぁ、たしかに部活もしてないけどさ。」
男生徒1「いや、からかってる訳じゃねーよwあ、外にベンチあった。座ろーぜ。」
女「あ、本当だ」
男生徒1「行こ行こ」
577 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 04:30:26.18 ID:bKc7LcU0 [2/2]
どれぐらい喋っただろうか。
時計を見ると、既に時刻は7時を廻っていた。
一時間以上ベンチに座ったまま話し続けてたことになる。
女「わぉ、もう7時だ。明るいから分かんないね。」
男生徒1「ほんとだ。大分長いこと話してたっぽいな。」
女「だねーw」
男生徒1「なんか俺らって気ぃあうよな。」
女「うーん、そうなのかもね。」
男生徒1「…やっ、やっぱ結構運命だったりすんのかな…!」
女「…へ?」
男生徒1の顔がみるみる赤くなっていく。
女「…?男生徒1…?」
男生徒1「…っ、女!キっ、キスしよう!」
582 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 05:37:45.09 ID:EcsYnhE0
女「…は?」
男生徒1「ききききすしよう!」
女「………」
男生徒1「」ゼエゼエ
女「…ちょっと…それはまだ無理かな…」
男生徒1「…え?」
女「え?」
男生徒1は、なにそれありえねぇ、みたいな顔をしていた。
男生徒1「なっ、なんでだよ!こんなに勇気出して言ったのに!」バッ
女「えっ、いや、でも!」
男生徒1「あっ……ゴメン、興奮しすぎてたわ…ごめん…」
585 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 06:20:58.72 ID:XD5jud20
女「…いや、別にいいけどさ…」
何故だかは分からないが、心臓がバクバクと音をたてていた。
息が苦しい気もする。
男生徒1「ごめん!」
女「そんな、やめてよ!顔上げてよ!周りの人皆見てんじゃん!」
男生徒1「あ、ごめん。」
女「もうさ、行こ?ね?お腹減ったし。ほら、早く!」
男生徒1「え?あっ、ちょっと!」
周りの視線が自分達に集まってるような気がしたので、男生徒1の腕をつかみそこから逃げるように去った。
その後、ファミレスで夕飯を食べた後、駅で別れ各々帰路についた。
ファミレスでは、しばらくの間気まずい雰囲気が流れていたが、しばらくするといつも通りの雰囲気に戻った。
だが電車に乗って一人になった今も、キスしよう、と言われた時のコトを思い出すとなんとも言い難い気持ちになった。
587 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/16(金) 06:50:04.91 ID:9DpRNzE0
~翌日、教室~
女生徒1「あぁー、あいつがキス魔で浮気性ってのは聞いたコトある気がする。」
女「えっ?そうなの?!」
女生徒2「まぁ、ただ単に女子内ネットワークからの情報だから真意は定かじゃないけどね。」
女生徒1「そ、気にすんな。気にしたらきりが無いさ。女に淫乱説が流れたのと一緒でどーせ別れた彼女とかの恨みつらみから出た嘘だと思う。」
女「………」
女「…変な噂流す人いるもんだよねー。ほんと何してんだか。」
学校に着いたらすぐに昨日のコトについて聞かれた。
途中までは真面目に話していたが、それ以降は適当に話しながら目の前にいる女生徒1のコトをずっと考えていた。
時間が経てば経つほど仲良くなっていくのに、それに比例して逆に遠い所に行ってしまうような感じがした。
まだ、俺は彼女が好きだ。
結ばれたい。
今回男生徒1に告られたコトによって、更に彼女は遠ざかっていってしまった気がする。
まぁ、遠ざかったも何も、この体では結ばれるコトはないのだ。
そう思い、俺はそれについて考えるコトはやめた。
604 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 01:45:48.00 ID:k3mqG4Y0
~数日後、放課後~
男生徒1「女~、今週日曜ヒマ?」
女「いやいや全然暇じゃないって。もう来週から期末試験だよ?」
男生徒1「えーっ、いいじゃーん。それぐらい遊んだって遊ばなくたって変わんないって~」
そう、こいつはこんなコト言ってるだけあってバカだ。
女「だめだよ。ちゃんと勉強しなきゃ。」
男生徒1「えー、じゃあこれからどっか行って勉強教えてー。試験一週間前だから部活もないし。」
女「ごめん、今日はあたしん家で友1に分からないところ教えてもらうんだ。近所だし。」
友1「そ、悪いな。」
男生徒1「?!…………まぁ、お前なら大丈夫だな。じゃあ、それが解るようになったら今度俺にも教えて」
女「うん。じゃねー」
友1「じゃあ明日な。」
男生徒1「じゃな。」
608 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 02:11:39.51 ID:AXaaOPc0 [1/3]
~電車内~
女「やっぱりテスト前はお前がいなきゃダメだなぁ~。」
友1「お前、俺のコト辞書かなんかだと思ってるだろ。」
女「えー、そんなコトねぇよ。いつか恩は返すよーっだ。」
友1「まぁ、テスト勉強は結果的に俺の為にもなるから別に構わないんだがな。……あ、なんかお前最近男言葉喋る時ムリしてないか?なんか頑張って男言葉で喋ってますよ感が最近出てきた気がするぞ。」
女「…!!そっ、そんなコトねえって!マジで!」
友1「…まぁ、どっちでも良いんだけどさぁ…ムリしなくてもいいと思うぞ?」
女「…無理なんかしてない…」
友1「ならいいんだが。」
女「……」
609 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 02:30:24.71 ID:AXaaOPc0 [2/3]
~自宅~
女「ただいまー、って言っても家には誰もいなーいっ」
友1「おじゃましまーす。お母さんパートか?」
女「そ、働くコトが生き甲斐なんだってさ。いつも8時ぐらいに帰ってくる。」
友1「随分と長いコト働いてんだな。」
女「趣味にお金費やすために自分でも稼ぐ!とか言ってるから。」
友1「なるほどなー。でもお前ん家広いし金持ちだろ?」
女「そんなコトないって。お前んちこそ親医者なんだし金持ちだろー」
友1「親が金持ち=その家の子供が金持ちってワケではないんだな。」
女「それ言うなら俺も言うよ?」
友1「まぁ、結構そーゆータイプの人間は多いだろうな。」
女「とくに私学行ってるヤツとかはね。」
610 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 03:04:01.32 ID:AXaaOPc0 [3/3]
~自室~
女「ふぅー、つかれたーっ」ポイッ
友1「…き、きたねぇ…」
女「は?そんなに汚くないだろ。2日前の靴下が転がってるぐらいだ。」
友1「…違う。お菓子の容器ぐらいゴミ箱いれろよ…ゴキブリ湧くぞ。てかお前こんなにチョコレート食ってんのか…」
女「ぅわぁぁぁ!ゴキブリとかヤメロぉ!マジで嫌いだから!」ゾクゾク
友1「まぁ、綺麗にしてりゃ多分大丈夫だろ。ここ二階だし。」
女「これからは綺麗にするように心がけよう。」
友1「そうしてください。?どうした、もじもじして。」
女「いや…急激な便意が…」モジモジ
友「…トイレ行ってこい」ハァ
女「いっ、行ってきます!」ダッ
ドタドタドタ…
友1「…やれやれ」ハァ
612 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 03:47:16.22 ID:FSnRDr20 [1/2]
友1「はぁ…ベッドにでも座っとくか…」モフッ
友1「ん?なんだこれ。うわっ、バスタオルかよ…これ昨日使ったヤツか?他にも1、2、3…4枚って溜めすぎだろ…」
友1「はぁ…まとめといてやるか…ん?」
友1「(…これで女は体とか髪を拭いたんだよな…髪も…あんなとこもこんなとこも…)」
友1「……」
友1「……」
友1「…」クンクン
友1「あ、なんか結構いい匂いする…」
友1「…」クンクン
ガチャ
女「」
友1「」クンクン
614 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 03:56:02.43 ID:FSnRDr20 [2/2]
女「」
友1「あ…」
女「」
友1「いや、これは違って…」
女「あー、そういえばタオル洗ってなかったなぁ~。下に持ってかなくちゃ。」バッ
友1「あっ…」
女「タオル集めといてくれたんだな。サンキュー!洗濯機に突っ込んでくる!」
友1「ぉ、おお。」
女「ついでにお菓子とかも持ってくる!」
ドタドタドタ…
友1「…」
616 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 04:43:10.79 ID:4T.Vj0s0 [1/2]
~キッチン~
女「…」
女「あれって…」
嗅いでた。多分。いや、絶対。タオルに顔をうずめて。
タオルの匂い嗅ぐとかどんな変態だよ…
まぁ…風呂あがりだから石鹸とシャンプー、リンスの匂いぐらいしかしなかったと思うが…
女「うわっ!」
しまった…ボーッとしてたせいで注いでいたジュースを溢れさせてしまった。
女「…サイアクだ…」フキフキ
菓子とジュースを盆に乗せ、上に持っていく。
女「…」テクテク
女「…」ピタッ
女「…なんか顔合わせんの気まずいな…」テクテク
617 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 05:14:28.82 ID:4T.Vj0s0 [2/2]
~自室~
ガチャ
女「お菓子とジュース持ってきたよー」
友1「ぉ、おお、ありがとな。」
女「ほら、食べなって。」
友1「おう。」
女「…」モグモグ
友1「…」パクパク
女「…」モグモグ
友1「…お前っていい匂いするよな」
女「?!」ガタッ
619 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 05:30:39.64 ID:.WFGYtA0 [1/5]
女「ちょっ、お前なにっ、何言って、何…」アウアウ
友1「いや、もう見られてしまっただろ?モヤモヤして帰るのも嫌だしここで開き直ってしまおうかなって思って。」
女「あ…あぁ…」
友1「タオル嗅いだりしてゴメン。」
女「えっ?あ、いいよ?…じゃなくて!え?え?マジで嗅いでたの?」
友1「うん、ついやっちまった。」
女「え?え?!タオルの匂い嗅ぐとか…え?マジかよ…」
友1「お前と同じ匂いがした。」
女「ちょっと、なんなんだよ!さっきから気持ち悪いコトばっか言って!」
623 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 06:15:57.88 ID:.WFGYtA0 [2/5]
友1「俺はお前の匂い好きだ。もっと嗅がせろ。」ガシッ
女「え?あっ、おい!なにすんだよ!うわっ」
腕を引っぱられ、そのまま友1の腕の中に収められる。
女「うわっ、ちょっと!放してよ!」バタバタ
友1「やっぱもう限界。お前可愛すぎ…なんでそんなに可愛いの…?」ギュッ
女「はー、なー、せー!」グググ
友1「そう言ってる割には顔赤いぞ…」
女「!そ、そりゃこんなコトされたら誰だってそうなるわ!」
友1「お前って柔らかいよなぁ…」
女「きー、もー、いー!」ペシペシ
628 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 06:40:49.38 ID:.WFGYtA0 [3/5]
女「マジで止めて!マジで!」
友1「いやよいやよもなんたらかんたら」
女「頼むから…」
友1「?」
女「お前だけには…お前だけにはそういう目で見られたくないんだ…」
友1「…え…」
女「お前には男として見てもらわなきゃ…扱ってもらわなきゃ、もう…気持ちまで女になっちまう…」
友1「…」
友1「…」ギュ
女「…だからやめてって言ってんじゃん…」
友1「…」
631 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 07:35:01.08 ID:.WFGYtA0 [4/5]
友1「いいじゃん。それとも、お前俺のコト嫌いか?」
女「嫌いも何も!……お前は友達だし…」
友1「それは男としての回答だと受け取る。女としてはどうなんだ?」
女「……それは…」
女「……」
女「…嫌い…じゃ…ない」
友1「じゃあそれでいいんじゃないか?」ギュッ
女「…」
女「あ、でもあたし彼氏持ちだし。」
友1「……そうだった…」
女「は?お前まさか忘れてた?」
友1「ヤバい。今ので一気に頭冷めた。俺何やってんだ…」ペシペシ
女「…ようやく正気に戻ったか。一時はどうなるコトかと思ったぞ。」
友1「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ブンブン
女「…でも、ちょっと嬉しかったり…」ボソッ
636 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 08:43:36.36 ID:.WFGYtA0 [5/5]
友1「…嬉しかった?」
女「え?いや、冗談だってっ。はっはっは!…てかお前は俺のコト好きなの?」
友1「そうだな。」
女「…マジ…で?」
友1「あぁ。それよりも男生徒1とはどんな感じなんだ。」
女「…ぇ…ぃゃ、それは…」
女「いやぁ、もうラブラブ過ぎて困っちゃってるわ!あははは!」
友1「…そうか…」ショボーン
女「あ、いや…」
友1「…じゃあ…キスとかもしたのか?」
女「…まだしてないって…そんな付き合って一ヶ月もしないでそんなことする程淫乱じゃないから…」
友1「…」バッ
女「きゃっ!」
友1がこっちに身を乗り出してきて、顔を両手で抑えてきた。
女「ちょっ、ちょっと!なにすんだよ!」
655 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 18:59:47.02 ID:QeVavsI0 [1/4]
友1「…女…」
友1は自分から10cmぐらいのまで接近していた。
鼻息が荒い。目が見開いている。怖い。いつもの友1じゃない。
心臓の鼓動が速くなる。
女「…ちょっと…友1?」
友1「…」
友1「…あいつに…初めてを取られるぐらいなら…!」
友1の顔が0距離まで近づく
女「え?ん?んむ~!!!!!」
一瞬なにが起きたのか分からなかった。
今も少し信じられない気持ちが残っている。
いきなり…キ…唇を奪われたのだ。
女「?!んー‼んー!!!」バタバタ
友1「…」チューッ
友1はこちらが抵抗(手足をバタつかせてるだけ)してもキスを続けた。
遂に舌まで入ってきたところで、友1の動きがぴたりと止まった。
友1「…」ピタリ
女「?」
660 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 19:16:02.56 ID:QeVavsI0 [2/4]
友1の唇がゆっくりと離れる
女「…ぷはぁっ!はぁ、はぁ…」
友1「…悪い…。無理矢理…。」
女「………」
友1「そっちの気持ちなんかそっちのけで…。お前には男生徒1がいるのに…」
女「…」
友1「気持ち悪かったろ?ゴメンな…」
友1の声が最終的に鼻声になる。
多分泣いてしまいそうなのだろう。
友1が俺に抱いてしまっているのは、間違いなく恋心だ。
本人も相当葛藤したのだろう。元々男だった友達を好きになってしまったコトに対して。
俺は…俺は…
女「そっ、そんなコトなかったって!ただ…いきなりだったから…」
嘘だ。多分。気持ち悪かった。男にキスなんてされてたまったもんじゃない。たとえそれが友1であろうと。
しかし、悦んでもいたのだ。キスをされているとき、もうこのまま…などと思っている気持ちもあった。
恐らく、「女」が「男」を侵略し始めている。
今も、まだ興奮が続いていた。抑えきれないほどの。
661 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 19:28:05.95 ID:QeVavsI0 [3/4]
友1「…無理しなくていいんだぞ…」
女「…ホントだって…なんならほら、もう一回してもいいんだよ?」
理性が、本能に負けた。
駄目だ。駄目だ。俺には仮にも彼氏がいる訳だし、女生徒1もいる。
駄目なんだ。ここでこんなコトをしてちゃ。
だめなのに…
友1「ほ、ホントにいいのか…?」
女「…うん」
体の火照りを抑えられない。
友1「じゃあ…」
友1の唇が、ゆっくりと近づいてきた。目を閉じる。
目を瞑って少しすると、唇にカサカサとした弾力のある物を感じた。
そのまま舌が入ってくる。
こっちもそれに応えて舌を絡める。
女「…んっ…」
667 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 19:50:55.95 ID:QeVavsI0 [4/4]
もう何分ぐらいキスしただろうか。
互いの舌を絡めあっても、欲望は解消されるどころかどんどん膨らんでいった。欲望、と言うよりは肉欲だろうが。
女「ん…ん?!んー‼」
友1は左手で俺の体を支えながら右手で制服の上から胸を触りだした。
女「…んっ…んん…ふぁっ…」
友1は胸から手を離すと、俺を持ち上げそっとベッドに置いた。
女「…あっ、待って。外出た服で布団に入ってベッド汚したくないんだ…」
友1「じゃあ…脱いでくれ…」
女「…うん…」
断る理由は…断る理由なら……腐るほどある。
だけど多分ここで考えたら罪悪感に耐えられなくなる。
今ここで断ったら更に友1を傷つけてしまいそうだ。
それにこの体の火照りがおさまるなら。
それならば…
考えるのを止めて、服を一枚一枚脱いだ。
680 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:07:10.98 ID:y20DNvU0 [1/5]
女「…脱いだ…」
友1「…そうか。…布団かぶってるとお前を見れないし触れないんだが。」
女「…」
下着まで脱いだが、流石に裸ではない。
布団に篭ったのは、この貧相な胸を見られたく無かったからだ。まぁ、さっき触られた時点で小さいコトはバレてるだろうが。
友1「…まぁいいや。」
そう言うと友1は布団から出てる俺の顔にキスしてきた。
それからしばらくまたキスをしていたが、布団の中ならバレないだろうと、ずっとオナニーしていた。
女「んんっ…んっ…」
友1「…寂しいのか?」
女「!!!」
友1「さっきからずっと一人でヤってるみたいだけど、バレバレだぞ。」
女「…」
女「……ぅう…」モジモジ
女「友1も脱いで布団に入って…」モジモジ
681 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:19:05.75 ID:y20DNvU0 [2/5]
友1「…分かった」
友1がバサバサと服を脱ぎ始めた。
女「筋肉また増えたね…」
友1「?あ、あぁ。部活厳しいからな。」
女「知ってるって。俺もこの体になる前はお前らと一緒にやってたじゃん。」
友1「そうだな。………これってパンツも脱いだ方がいいのか?」
女「…どっちでもイイよ…俺は下着つけてるし…」
友1「じゃあ俺は脱ぐからお前も脱ぐんだ。」
女「え?!…分かったよ…ちょっと待って」
686 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:32:55.58 ID:y20DNvU0 [3/5]
女「…はいっ、脱いだ。」ポイッ
友1「じゃあ俺も脱ぐ。」ヌギヌギ
女「!!!」モフモフ
友1「どうした、布団に顔うずめて。」
女「…~~」
友1「…あぁ…別にお前数ヶ月前はこんなん毎日見てたろ。」
女「…今はなんか見てられないんだよ!」モフモフ
友1「あ、そんなコトよりコンドーム持ってるか?」
女「持ってたけど…水風船にして遊んじゃった……てか、え?!や、ヤるの?!」
友1「え?素っ裸になっといてヤらないの?したくないのか?」
女「………したい…」
690 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:46:00.18 ID:y20DNvU0 [4/5]
友1「コンドームないのに?」
女「…したい…」
友1「生でヤるのか?」
女「…うん…」
友1「…じゃあシャワー使ってきていい?」
女「え?なんで?」
友1「なんでって…汚い状態で生でヤったら病気になるかもしれないだろ?」
女「…やっぱりお前はしっかりしてるな。…入ってきて。その後に俺も入る。」
友1「一緒に…」
女「そそそそれは流石に無理!」
友1「分かった。じゃ、浴びてくる。」
バタン
女「…」
694 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 20:59:27.52 ID:y20DNvU0 [5/5]
ガチャ
女「浴びてきた…」
友1「おう、なんか長かったな。」
女「普通に体とかも洗ってきたから…今日はもうお風呂入らないとおもうし。」
友1「髪は?あんま濡れてないけど。」
女「長いから毎日は洗わないの。昨日洗ったし。」
友1「そ、そうなのか。」
女「そ。裸になるからあっち向いてて。」
友1「ぉ、おお」
女「…よし、うんしょっと。」ギシ
友1「…」
女「布団に2人で入ったのなんて小学校以来初めてかも。」モフモフ
696 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 21:16:54.85 ID:NKhr1ic0
友1「…女っ」クルッ
女「布団めくったりしたらぶっ飛ばすからな」
友1「…いや、めくるだろ。なんでそんなに裸見られんのを嫌がる?」
女「…ガリガリの男が裸見られんの嫌がんのと一緒だと思う…」
友1「貧乳だから?」
女「あああああ!!!」ブンブン
友1「それは公然の秘密だろ。身長も低いし仕方ないだろ。」
女「……ぅう…身長のコトまで…絶対に許さないからな…」
友1「じゃ、始めるか。前戯から。」
女「…うん」ドキドキ
708 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 22:22:54.31 ID:aGBydWA0
友1「じゃあ…舐めて。」
女「えっ…どこを?」
友1「え、いや、アソコだろ。」
女「…やっぱり?…うーん…分かった。」ゴソゴソ
女「…」
友1「あ、そこそこ。」
女「…」カプッ
友1「おぉ…」
女「…」レロレロ
友1「…はぁ…まぁ、気持ちいいんだけどさ…布団やっぱ取ろ?お前の顔見たい。」
女「…」レロレロ
友1「…」ペラッ
女「…ふぁ…顎疲れた…」
709 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 22:35:42.82 ID:0SIgqSk0
友1「疲れたのか?」
女「……」コクリ
友1「…」
女「…ゴメン。もう無理…」
友1「…じゃあ今度は俺がやってやるよ。又開いて」
女「……」
女「…ぅう…」ギュ
友1「だから開けって。」
女「…無理!恥ずいって…」グッ
友1「じゃあ無理矢理…」グググ
女「あうぁ~…やめれぇやめれぇ!!」
721 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/17(土) 23:58:43.13 ID:DPfGyzA0
友1「生えかけ…か。」
女「うぁぁぁ」カァァ///
友1「…ピンク」
女「~~」
友1「ほら、顔隠すな。」
女「…恥ずいんだってぇ…」
友1「恥ずくない恥ずくない。」ペロ
女「ふぁっ!」
友1「…」ペロペロ
女「~~」ビクビク
友1「…結構濡れてきたけど感じてる?」
女「……」コクコク
友1「…じゃあ…指入れるぞ。」
女「…」
友1「…」ズププ
女「…いっ…たい…」
722 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 00:20:10.78 ID:ICxTM3Y0
友1「…全部入った…」
女「…はぁー…はぁー…」
友1「…女?大丈夫か?」
女「…うん」
友1「痛かった?」
女「ちょっとね…」
友1「動かしても大丈夫か?」
女「…優しくね…」
友1「…」ヌプフ゜
女「…くぁぁ…」
727 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 00:58:09.46 ID:t/S3G320
女「…ふぁぁ…」
友1「俺…そろそろいいか?」
女「…うん…」
友1「初めて…だよな?」
女「…うん…」
友1「…優しくするからな。」
女「…うん…」
そう言って友1が俺に跨る。
友1「…入れるぞ…」
女「…」コクリ
友1の勃起したアソコ俺ののアソコに押しつけられる。
先っぽが少し入って来た。
サイズ的に俺の小さな穴に友1の棒が入るのなんて無理だと思った。
女「…くっ…」
友1「…力抜いて…」
734 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 02:42:32.49 ID:HjqkIgo0
女「…くぁぁ…」
アソコに激痛が走り、抑えていた声が漏れる。
友1「だ、大丈夫か?痛いなら止めても…」
女「我慢するから続けて…」
友1「でも痛いんなら…」
女「いいから…」
友1「…じゃあ続けるぞ…」ヌブプ
女「……く…あぁっ…!」ガクガク
738 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 03:51:31.97 ID:Fp6EE0k0
友1「あぁ…」トローン
女「…ぁ…あ…」ガクガク
痛い。痛い痛い痛い。
痛い 痛い。
女「…ぬい…て…」
友1「お、おう!」
女「…待ってっ…!やっぱり続けて…最後まで…でも…早く…早く終わらせて!」
友1「…じゃあ…動かすぞ…」
女「ぅあぁぁ…」
友1「…」ズチュズチュ
女「…っ…っ~!!」
友1「はぁっ、はぁっ」パンパン
740 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 04:36:06.33 ID:J5ddp820 [1/2]
友1「はあっ、はぁっ…お前の中…温かいぞっ…」パンパン
痛い。痛い…
女「…ぁあっ…くぁ…」
友1「はぁっ、女!好きだ!お前が好きだ!」パンパン
女「…はぁっ…ぬぁ…んー…」
友1「はぁっ、はぁっ…女…俺そろそろ…」パンパン
女「…ぐぁ…ぅあっ…ちょっと、激しくしな…」
友1「はぁっ…くぅっ…女っ、中でっ…中でイクぞっ…!くっ…」ビクッ
女「えっ?あっ……~~~~っ‼!!!」
熱くてドロっとした物が中に注ぎ込まれたような感じがした。
あぁ…出されちゃった…
友1「…はぁ、はぁ…」ガクリ
女「…イったなら…早く…抜いてよぉ…痛いから…」グググ
友1「ぉ、おお、悪い…」デロン
女「はぁ…はぁ…」
743 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 05:17:14.80 ID:J5ddp820 [2/2]
友1「はぁ、はぁ…女…」ギュッ
女「…ぅう…」ギュ
友1が抱きしめてきたので、抱きしめ返す。ごつごつとした大きな背中だった。
まだ、あそこが痛い。ジンジンとした痛みが行為中よりは全然マシだが、まだ続いていた。
血とか出てんのかな…
友1「…これで…お前は…俺のものだ…」
女「…へ?」
いつもは穏やかな友1の口から友1が言ったとは思えないような台詞が出てきたので、正直驚きを隠せなかった。
友1「…もう誰にも渡さない…」
そこまで言われてハッとした。
男生徒1の顔が頭に浮かぶ。
性欲が痛みによって制欲されている状態になってやっと、自分のした罪の大きさが分かってきた。
750 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 07:07:53.09 ID:fL2as8k0 [1/2]
女「つか…れた…」
友1「痛かった?」
女「…マジで痛くて死にそうだった…今もまだちょっと痛いし…」
友1「…痛くしてゴメンな。血でてるかな…」
友1が布団をめくる。
今は腰を起こしてアソコを見る気力すらなかった。
友1「…結構血でちゃったな…。端の方が少し裂けてる。」
女「うぅ…シーツに血付いてない?」
友1「…ちょっと付いてる…」
女「…どうしよう…親にばれないように選択しなきゃ…」
751 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 07:08:19.63 ID:fL2as8k0 [2/2]
修正
選択→洗濯
752 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 07:43:23.62 ID:3SzApnQ0
友1「この裂けちゃってるとこ痛そう…」
女「うん、じんじんする…」
友1「治るまではしばらく出来ないね。」
女「え?何が?」
友1「ヤれないねってこと。」
女「…」
こんな関係になって良いのだろうか。
友1が俺に対して抱いている恋心は、これで満たされるようだ。
しかし、男生徒1はどうする?
あいつは俺の事を好きだ。仮にも現彼氏だ。
それに関わらず、初めてを奪うコトを彼氏でも何でもない友1に許した。彼氏である男生徒1の唇を拒否しておきながら。
男生徒1『まぁ…お前なら大丈夫だろ』
今日の別れ際に男生徒1が言った言葉を思い出す。
『お前』の指す意味が俺なのか友1なのかそれとも両者なのかは分からない。
だが『大丈夫だろ』と言う言葉には、俺らに対する信頼が篭ってたはずだ。
なのに…。
754 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 08:22:25.35 ID:BfnDMm.0
友1「おーい、女ー。」
女「…!なっ、何⁈」
友1「いや、なんかボーッとしてるなーって思って。」
女「あぁ…大丈夫。あっ、それより今何時?」
友1「え?あー、えっと…マズイっ、もう七時半だ!」
まずい。後大体十五分ぐらいで親が帰ってくる。下手に部屋に入られたりしたらまずい気がした。
女「し、7時半?!ヤバイって!ちょっと、早く帰って!親帰ってきちゃう!」
友1「え、でも解んないトコ教えなきゃ…」
女「いいから!それは明日学校で教えて!早く!親帰ってくるから!」
友1「分かったって。二回も言うな!今から着替えるから。」
女「早く!早く!」
友1「はいはい、もう着替え終わったから。じゃ、明日学校でな。」
女「バイバイ!」
バタン…
786 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 17:43:41.51 ID:LLpFKoI0 [1/12]
~翌日、教室~
女生徒1「おっす、女!おっはよー」
女生徒2「おはよー」
女「………おはよぉ」
女生徒1「…どうしたの?なんか元気ないぞー」
女生徒2「なんかあった?」
女「…いや、ただの夜更かしだよ…」
女生徒2「そ、ならいいんだけどね。」
女「うん…」
男生徒1「おっす、女!」ポン
女「‼…男生徒1…」
男生徒1「ん?どした?なんか今日の女元気ねーぞ。」
女生徒2「夜更かしだってさ。」
女「…」コクコク
790 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 17:56:18.82 ID:LLpFKoI0 [2/12]
男生徒1「そっかぁ、夜更かしか。勉強とかもほどほどにしようぜ。体壊したら元も子もないぜ!」
女「うん、そうだよね…あはは…」
男生徒1「そっ。女は大事な俺の彼女なんだからな。」
ズシリとした感じが胸の辺りでした。
罪悪感。
申し訳なくて男生徒1の顔を見れない。
男生徒1「あれ?女、どうした?顔上げろー」
女生徒1「ほら、照れてないで顔上げなよーw」
女「…」
キーンコーン
男生徒1「あ、鐘鳴った。じゃな。」
女「…じゃね…」
791 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:04:23.26 ID:LLpFKoI0 [3/12]
~休み時間、トイレ~
女「…」ジャバジャバジャバジャバ
美少女「…おはよー」
女「!?」
美少女「どうした?そんなに顔に水かけて…ついに狂った?強迫性障害?」
女「いや…なんでも…」
美少女「あっそ。」スタスタ
女「…待って美少女ちゃん!」
美少女「…何よ…」ピタ
女「あのさぁ…」
792 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:13:38.26 ID:LLpFKoI0 [4/12]
女「…もし、仮に、仮にね?」
美少女「…仮に?」
女「彼氏がいるのに他の人とキスしたりしたらさ、その彼氏はどう思うかな…」
美少女「…そりゃ怒ったり泣いたりすんじゃないの?」
女「…そうだよね…」
美少女「………まさかあんた…」
女「い、いやっ、あたしのコトじゃなくてさ、ほら…えーっと、他の人とか…」
美少女「…最低。」
女「…」ジワッ
美少女「あーあ、そこで泣いちゃうんだ。ってコトはあんたホントにやっちゃったんだね。」
793 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:18:56.32 ID:LLpFKoI0 [5/12]
美少女「…誰としたの?」
女「…」ブンブン
美少女「…言えよ…」
女「…」ポロポロ
美少女「…まぁ誰でもいいや。大体推測はついてるし。」
女「…」ポロポロ
美少女「で、どこまでした?キス?」
女「…」ブンブン
美少女「…キスはしてないの?」
女「…した…ヒッグ…」
美少女「…まさか…キスより先もしたの?」
795 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:22:37.37 ID:LLpFKoI0 [6/12]
女「…うん…」
美少女「…ヤったの?」
女「………」コクリ
美少女「…男生徒1とはもうしたの?」
女「…」ブンブン
美少女「…キスは?」
女「…」ブンブン
美少女「…」
女「…」
美少女「じゃああんた…彼氏でもないヤツにファーストキスも初体験も捧げたの?」
女「…」ジワッ
美少女「…男生徒1になんて言うつもりよ…」
女「…」
798 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:28:06.63 ID:LLpFKoI0 [7/12]
女「…うっ、うぅ…どうしよう…」ポロポロ
美少女「…まぁ泣くなって…」
女「助けて…助けてよ…」ポロポロ
美少女「…てめえのケツはてめえで拭けっ!」
女「……ぅう~…」ガクン
美少女「…と、言いたいところだけど。」
女「…え?」
美少女「…今回は貸しを作っとこうかなー。」
女「…ぅう~、美少女ありがと~…」ギュー
美少女「ちょっと、キモいから抱きつかないでよ!」
803 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:42:33.11 ID:LLpFKoI0 [8/12]
美少女「でもやっぱり協力やーめた。」
女「えっ、ちょっ、ちょっとぉ!」
美少女「誰とヤったのか素直に言ってくれたら助けてあげようかなー。」
女「…ぅう…」
美少女「…別に言わなくても良いんだけどね?さぁ、教室かーえろっと…」
女「ま、待って!…言うから…」
美少女「…どうぞ。」
女「…友…1…」
美少女「…」
女「…」
美少女「…やっぱりそうか。」
女「…」
807 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 18:56:09.23 ID:LLpFKoI0 [9/12]
美少女「…初めてのお味はどうでしたか?」
女「……痛くて死ぬかと思った。」
美少女「濡らしてからヤんなかったの?」
女「十分濡らしたけどさ…」
美少女「…まぁ、最初はそんなもんか。…これであんたも不純な世界の住民の仲間入りだね。」
女「…ぅう…」
美少女「…ま、高校生だしいいんじゃない?」
女「…これからどうしよう…」
美少女「…友1と?」
女「…みんなと…あ、絶対このコトはヒミツだからね!誰にも言わないでね!」
美少女「大丈夫だいじょうぶ。弱みは握ったままにしておくよ。」
女「…ぅう…」
811 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 19:17:22.50 ID:LLpFKoI0 [10/12]
美少女「で、現段階では友1と男生徒1、どっちが好きなの?」
女「…分からないよ…」
美少女「自分を誤魔化さないで言って。」
女「………」
美少女「…言って」
女「…多分……友1…」
美少女「…」
女「……」
美少女「…あそこであんなアドバイスをしたのは間違いだったのかな…」
女「…そそんなコトないって。あれは多分的確なアドバイスだったんだと思う…」
美少女「…あたしがあの時にもっとしっかり考えとけば今頃もっとすがすがしい気持ちでいられたのかもね…」
女「…」
美少女「男生徒1に悪いコトしたかもな…」
女「そんなコト無いって!全部悪いのはあたしだし…」
美少女「…でも責任はあるし。あんたの助けになれればいいな。」
女「ありがと…」ギュッ
815 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 19:36:27.55 ID:LLpFKoI0 [11/12]
女「あ、今日帰りにゴム買いにいかなきゃ…」
美少女「は?昨日はゴムしなかったの?!…あっ、だいぶ前に一つあげたけどあれ使ったの?」
女「…あれさ…持ってかえってすぐに水風船にして遊んじゃったんだよね…」
美少女「…ちょっと待って…生?マジで昨日生でヤったの?」
女「…うん…」
美少女「…さすがに外に出してもらったよね?」
女「…中にだされちゃった…」
美少女「…あんた生理きてるよね?」
女「…うん、まぁ…多分一週間後ぐらいにまた生理始まる。」
美少女「…祈っとくしか…ないね…」
女「…うん…」
820 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 20:13:28.69 ID:LLpFKoI0 [12/12]
~放課後~
友1「おーい、女ー。」
女「…あっ、友1…」
友1「今日こそは分かんなかったとこ教えてやろうか?」
女「…うん、教えて欲しいんだけど…」
友1「だけど?」
女「…今日は駅の近くのカフェで良くない?家に二日連続で呼ぶのはちょっと…」
正直、家に来られて体を求められるのが嫌だった。あんな痛い思いはしばらくしたくない。
友1「…まぁ、いいんじゃないか?少し金掛かりそうだが。」
女「…うん。」
男生徒1「なになに、勉強会?俺も入れてくんね?w」
女「!」
友1「おぉ、男生徒1も来るか?」
男生徒1「俺も昨日解いたトコで分かんないとこあったし。友1大先生に質問しようかなーなんてな。」
友1「じゃ、行くか!」
女「…」
825 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 20:36:44.67 ID:cdn93Hg0 [1/3]
~喫茶店~
女「モカおいしー」
男生徒1「やっぱコーヒーはカプチーノが一番だな~。」
友1「男ならふつうエスプレッソだろ。」
男生徒1「何かっこつけて苦いの飲んじゃってんだか。女を見ろ!シュガースティック日本も入れてるぞ!」
友1「苦くないコーヒーはコーヒーとは呼ばないのさ。」
女「いいじゃんなんでも。エスプレッソとか飲んだら寝れなくなりそーだし。」
男生徒1「あ、でもダブルエスプレッソにしてる訳じゃないからどうせ使ってるコーヒー豆の量は友1のエスプレッソも女のモカも一緒だぞ。」
女「そ、そうなの?」
男生徒1「うん、俺コーヒー詳しいぜ。部活無い日は家の近くのカフェでバイトしてるから。」
女「へぇー、すげー。あれ?でもうちの学校バイト禁止じゃなかった?」
男生徒1「ばれなきゃ良いんよそんなもん!」
女「いーなぁーあたしもバイトして稼ぎたい。」
831 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 21:30:08.71 ID:cdn93Hg0 [2/3]
男生徒1「だからねー、俺コーヒー作んの上手いよー。コーヒーアートとかも出来るし。」
女「へー、すごーい。」
男生徒1「いつか女にハートつくってあげるよ」
男生徒1は、そう言うと俺の肩に腕をまわして、自分の方に引き寄せて来た。
女「ちょっと!公共の場でそーゆーコトすんのやめてよ!」
男生徒1「いいじゃんいいじゃん、彼女なんだからー」スリスリ
女「…ぅう…」
友1をチラリと見てみる。
心底つまらなさそうな顔をしながら俺のコトを見ていた。
友1「…」
女「…ぅ…」
眼があった瞬間即時に眼を反らした。
なんとも言えない気持ちだった。
843 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:22:42.41 ID:cdn93Hg0 [3/3]
女「…ちょっと、あたしトイレ!」スクッ
気まずい雰囲気に耐えられなくなり、席を立つ。
友1「おれもトイレ行こっかな。」
女「?!」
友1「男生徒1、荷物見といて。」
男生徒1「OK。」
友1「じゃ、行ってくる。おい、女、行くぞ。」
女「……」
友1「おーい。」
女「…わっ、分かってるって」テッテッテ
男生徒1「?」
850 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 22:58:20.20 ID:SXELUu60
トイレは喫茶店の奥の方の角を曲がったところにある。
やっぱりとは思っていたが、丁度曲ったところで友1が待っていた。
ここは俺らの座ってた席から見えない場所になっているのだ。
女「…なんだよう…」
友1「…ここでキスマーク付けて戻ったら男生徒1どんな顔するかな。」
女「!!!止めてよ!男生徒1は友達だろ?!そんな友情ぶっ壊すようなコト!」
友1「まぁ、昨日したコトがばれた時の方がまずいコトになりそうだけどな。」
女「…ぅう…」
友1「…じゃ、見えない位置に付けとく。」
シャツのボタンを外され、右肩を露出させられる。
不思議と抵抗する気持ちは湧かなかった。
そのまま友1が屈み、肩に唇をつけキュっと吸う。
友1「よし、OK。」
友1は肩から唇を離し、こっちを見ながらそう言った。
女「…」
右肩を見ると、キスされた部分がほんのりと赤くなっていた。
友1「じゃ、俺は先に戻っとく。怪しまれないように少し時間置いてから来いよ。」スタスタスタ
女「…あ…」
女「…」
はだけたシャツを直した後、トイレに入った。
863 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/18(日) 23:44:19.75 ID:cqzLV/c0
男生徒1「お、女、遅かったな。」
友1「じゃ、さっさと始めるぞ。」
女「…うん」
男生徒1の顔を見る事は今はできなかった。
無論、罪悪感で。
男生徒1「おーい、女。さっさとノート出せ。」
女「あっ、うん…」ゴソゴソ
結局この後、一時間程勉強し、喫茶店を出た。
男生徒1「あーっ、頭疲れた~」
友1「普段から勉強部屋しとけばそれぐらいで疲れたりはしないだろ。」
男生徒1「お前とは頭の構造が違うんだよ。」
友1「んなコトないって。」
女「…」
よくあんなコトしておいて友1は男生徒1と普通に話せるな…
俺なんか顔を直視できなくなってしまう程なのに…
868 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[sage] 投稿日:2010/04/19(月) 00:14:52.00 ID:FA85/Cs0
~駅~
男生徒1「じゃ、俺こっち方面だから。」
友1「おぉ、明日な。」
男生徒1「じゃ、」
女「…バイバーイ」
女「……」
友1「ほら、俺たちも行くぞ。」
女「…なぁ、友1…」
友1「ん?」
女「…やっぱりさ…こういうのは良くないと思うんだ…」
友1「どういうのが?」
女「…その…男生徒1がいるのにちゅーしたりとか…」
友1「…」
869 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 01:04:57.65 ID:q/mlhXk0
友1「いいじゃないか。」
女「…は?」
友1「いいじゃん。」
女「…よ、良くないって!」
友1「いやなのか?キスされんの。」
女「いやとか…そーゆー問題じゃない!」
友1「…」
女「…兎に角!こんな浮気みたいなコトは…もうやめよう…」
友1「じゃあ俺はお前と普通に付き合いたい」
女「だから…俺には男生徒1がいるんだよ…」
872 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 02:11:54.85 ID:5JYcqK20
友1「やだ。」
女「…へ?」
友1「無理だ。俺はお前が好きだ。他のやつにペタペタと触られてるのを指加えて見てろって言うのか?」
女「そう言うつもりじゃっ!…」
友1「結局そうなるだろ。それよりもお前は本当にあいつといて幸せなのか?あいつと友達の関係でいた時のお前は本当に楽しそうだったけど、カップルとしては空回りしてる感じがするぞ?困った顔になってる。俺がいない時もな。」
女「…分かんない…分かんねーよ…」
友1「分かんない状態であいつと付き合ってもあいつがかわいそうなだけじゃないか?」
女「だから分かんねーんだよっ!あいつのコトも…お前のコトも…自分のコトも…」
友1「…」
女「それに仮にこのまま男生徒1と分かれてお前と付き合ってもやっぱり分からないままなんだよ!…どうすれば…どうすればいいのかも全然分かんないんだよ…」ガクリ
友「…女…」
877 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 04:30:01.11 ID:BSxl6DM0 [1/4]
友1「…分かった。お前がそこまで言うんだったら…」
女「…」
友1「…でも俺は本気で問いたい。お前は男生徒1が彼氏で幸せか?」
女「…だから…わかんねーって…」
友1「…じゃあ、変なコト聞くけど…俺とヤったときは幸せだったか?」
女「‼」
友1「…」
女「…いや…じゃなかった…でも、それとこれとは多分関係無いし…」
友1「…じゃあ…なんで前に男生徒1とデートしたときキスを拒んだんだ?」
女「…まだ…早いと思ったし…」
友1「じゃあ俺がキスしたとき拒まなかったのはなんでだ?」
女「えっ、あれはお前が無理矢理…」
友1「でもその後に受け入れたよな。」
女「…」
881 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 06:06:43.02 ID:BSxl6DM0 [2/4]
女「…いやじゃ…なかった…」モジ
友1「…あの後ヤったときは?」
女「…イヤでは…なかったけど…」モジ
友1「俺は嬉しかった。」
女「…まぁ俺も…」
友1「俺で良かったのか?」
女「…うん…別にお前なら…」
友1「…男生徒1だったら…?」
女「…分からない…分からないんだって…」
友1「…分かった…悪かったな。これからはお前のけじめがつくまで手出しはしないコトにする。」
女「…うん…そうしてくれ…」
884 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 06:25:16.91 ID:BSxl6DM0 [3/4]
友1「ヤってからさ…完全にお前を俺の物にしたいって思ってしまってたんだ。」
女「…」
友1「…嫉妬だ。男生徒1に対しての。だから今日もあんなコトしてしまった。」
女「…」
友1「もうすこし早くに行動しとけば良かったな。男生徒1とお前が付き合い出して初めて自分の気持ちに気づいた。………もう少し早くに…」
女「…」
友1「じゃ、俺の言いたいコトはそれだけ。じゃあな、女。」フリフリ
女「えっ、ちょ、待ってよ。なんで離れんの?一緒に帰ろうよ!」
友1「…お前がけじめをつけるまで俺はお前に関わらないコトにする。お前を惑わさないように。けじめがついたら言ってくれ。そしたらお前の側に戻るから。彼氏としてか、友達としてか、どっちかはまだ分からないが。」
女「そ、そこまでしなくても…」
友1「もちろん俺は彼氏として戻るコトを臨むがな。ははっ、」
女「…うん…」
友1「…じゃあな、女。テスト、頑張ろうな」テクテク
女「…うん…」
女「…」
886 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/19(月) 06:52:34.53 ID:BSxl6DM0 [4/4]
電車の中での時間は、いつもよりもずっとゆっくりと流れた。
いつもなら、友1が部活のない日は、一緒に帰っていた。
最初っから一人で帰る日だと分かっている時は、時はこんなにゆっくりと流れない。
友1と一緒に帰ってたはずなのに、同じ電車に友1が乗っているはずなのに、一緒に帰らず、ただ一人黙々と外を眺めながら家の最寄り駅に着くのを待つ。
その行為が、とても退屈に感じられた。
あまりに退屈なので、今日配られた歴史のプリントを眺めるが、書いてある内容を頭が理解しようとせず、ただ字面を視線が滑るだけとなった。
友1を選ぶか男生徒1を選ぶか。
この場合、女生徒1は別だ。
この二者は俺にとって何なのか。どのような関係を持っているのか。
そんなコトを考えてしまい、どうにもこうにも勉強には集中できなかった。
女「…分からない…分かんねーよ…」ボソッ
思わず声に出る。一瞬視線を集めるが、そんなのはどうでも良いコトだ。
とにかく俺は悩んで、悩んだ。
933 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 01:07:51.24 ID:ikoc/WY0 [1/2]
ただいま帰って来ました。
これから少しずつ書いていきます。
友1は冴えないって訳じゃないですよ。
顔は中の上ぐらい?のイメージです。
934 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[sage] 投稿日:2010/04/20(火) 01:22:16.01 ID:ikoc/WY0 [2/2]
~翌日~
女「…」
女生徒1「…どした?ムスっとして。悩み事?」
女「…まぁ、そんな感じ」
女生徒2「さあっ、言ってみなさい。」
女「…これだけは絶対に絶対に絶対に言えないっ!」
女生徒1「…そんな一人で溜め込まないで吐いてスッキリしなよー。試験勉強に集中できないぞー」
女「無理っ!無理っ!」ブンブン
女生徒2「…ウチらにも言えないコトなの?」
女生徒1「言ってくれたら相談に乗るよ?」
女「無理っ!絶対言えない!」ブンブン
女生徒2「…まぁ、無理矢理話させる権利なんてウチらには無いけどやっぱ気になるなー。」
女生徒1「ねーw」
無理だ。言える訳が無い。
ピュアなこの2人に事実を伝えても、美少女以上に驚かれ、引かれるだけだろう。
この二人には絶対に知られたくない。
仮にばれたとしたら俺は人間性を疑われるコトになるだろう。
935 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 02:25:01.94 ID:SDsWJ3w0
~トイレ~
女「…はぁ…」
美少女「お、やっぱりここにいた。」
女「あ、美少女ちゃん。」
美少女「今んとこどんな感じ?」
女「…それがさ…」
美少女「うん。」
女「友1はあたしがけじめつけるまであたしに関わらないコトにする、って言ってる。」
美少女「…へぇー。」
女「…それだけ?」
美少女「いや、他に何か言って欲しいコトでもあるの?」
女「…いや、無いけど…」
美少女「まぁ、あいつがそう言ったんならあんたはできる限り早く答え出さなきゃね。別に急かす気は無いけど。」
938 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 03:10:45.40 ID:yo2Jpz20
女「…うん…でも…やっぱどうすれば良いのか分かんなくて…」
美少女「どっちが好きなの?」
女「…分かんない…」
美少女「…じゃさ、友1とはキスしたじゃん。じゃあ男生徒1とはできる?」
女「…分かんない…」
美少女「…分かんないばっかじゃん…」
女「…」
美少女「…まぁいいや。あんたの問題なんだからあんたが考えな。協力はあんたが自分の気持ちを理解するまでできないし。」
女「…うん…」
美少女「じゃ。」フリフリ
女「…じゃね」
美少女「…………でもあんたが自分の気持ちを理解するための手助けなら出来るかもね…」
女「え?」
美少女「なーんでもない。じゃ」スタスタ
女「…」
941 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 05:03:35.60 ID:VqTSN/20
~昼休み~
女生徒1「でね、だからウチ言ったんだよ。なんであんたが首突っ込んでくる訳?ってw」
女生徒2「おお、修羅場w」
女「おぉっ、で?で?」
男生徒1「…女…ちょっと来てくんね?」ツンツン
女「あ、男生徒1。何?」
男生徒1「ちょっと一緒に来てくんね?」
女「えー、今丁度いいとこなのにー」
男生徒1「いいから来てって。」グイッ
女「うわっ、ちょっとー、待ってよ。あ、女生徒1ちゃん、帰ってきたら続き教えてねー!」
女生徒1「分かったから心置きなく行ってきなー」フリフリ
男生徒1「ほら、早く来いよ~」グイグイ
女「あーい」ズルズル
943 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 06:00:46.75 ID:30Q14oE0 [1/2]
~屋上への階段~
女「どしたの?こんな人気のないトコまで連れてきて。」
男生徒1「へへ、女」
女「…何?そんな嬉しそうな顔して…」
男生徒1「なんだよー、白々しいなぁ。折角キスしてやろうと思ったのにぃ」
女「は?!」
男生徒1「ほら、ちゅー」
女「え?」
男生徒1「え?」
女「????どうしていきなり?いきなり何?」
男生徒1「え?お前がキスして欲しいって言ってたって美少女が教えてくれたんだけど。」
女「…は?」
946 名前:大根太郎 ◆RgmAF6ODNc[] 投稿日:2010/04/20(火) 06:47:46.63 ID:30Q14oE0 [2/2]
女「…そんなコトまじで言ってないんだけど…」
男生徒1「…だ…騙された…」
女「…だね。」
男生徒1「…じゃあキスは…」
女「…うーん、もうちょっと経ってからしよっか。」
男生徒1「…そうだな…」
女「うん。」
男生徒1「…じゃさ、抱くのはいいよな?」
女「うーん、それはいつもやってるし全然OK。」
男生徒1「よかった」ギュッ
女「うん。」
<<唯「はなまるな職場体験!」 | ホーム | マルフォイ「おい腐れポッターw」ハリー「おう、何だよw」>>
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