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御坂妹「お姉さまのファーストキスはミサカが頂きました」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 18:35:23.53 ID:xOT+eJjZ0 [1/40]
立ったら書く

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 18:36:35.06 ID:xOT+eJjZ0 [2/40]
御坂妹(10032)「…」

御坂妹(10032)「お姉さまと抱き合う夢を見てしまいました…性的な意味の方で」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 18:38:42.77 ID:xOT+eJjZ0 [3/40]
御坂妹(10032)「確かにシスターズは全員、お姉さまに対して好感を抱いています」

御坂妹(10032)「でもそれは、姉妹に類似した感情と、私達の為に命を掛けてくれたことへの感謝の念であって」

御坂妹(10032)「それはこの個体に関しても例外ではないと思っていたのですが」

御坂妹(10032)「こんな形でそうじゃない、と証明されるとは、とミサカは一人呟きます」



御坂妹(10032)「とりあえず、お姉さまに会いに行きますか、とミサカは即断します」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 18:42:32.61 ID:xOT+eJjZ0
常盤台中学学生寮 美琴&黒子の部屋

美琴「はあー今日は疲れたわねえ」(ガチャ

御坂妹(10032)「こんにちは、とミサカはお姉さまに礼儀正しくあいさつをします」

美琴「」

美琴「って、えええええええええええ!」


御坂妹(10032)「予想外の驚き方ですね、とミサカはリアクションに困ってみます」

美琴「何であんたがここにいるのよ…」

御坂妹(10032)「それはお姉さまに会いに来たのです、とミサカは即答します」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 18:46:15.62 ID:xOT+eJjZ0
美琴「会いに、ねえ」

御坂妹(10032)「お姉さまは私に会うのが嫌だったのでしょうか、とミサカは少々不安げにつぶやきます」

美琴「そういうわけじゃないけど…」

美琴「ただ、アンタの事は誰にも話してないから、あまりここをウロウロされると困るのよ」

美琴「特 に 、黒子にばれたらどうなるか…はああ」

御坂妹(10032)「黒子?ああ、あの変態さんですね(とミサカは自分の事を棚上げしつつ、心の中でつぶやきます)」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 18:49:16.17 ID:xOT+eJjZ0
美琴「まあ黒子はジャッジメントの仕事で遅くなるって話だし、少しくらいここにいても平気かな」

美琴「何か飲む?コーラとオレンジジュースぐらいしかないけど」

御坂妹(10032)「ではコーラでお願いします、とミサカは即答します」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 18:52:30.24 ID:xOT+eJjZ0
美琴「で、わざわざ寮まで来たって事は、私に何か用があってきたのよね(ゴクゴク」

御坂妹(10032)「ゴクン)あ、えと、その、えーと、そのですね」

美琴「??」

御坂妹(10032)「ミサカに名前をつけてもらいたい、とミサカはとっさに思いついた事を口にしてみます」



美琴「名前、かあ。うーん」(ゴクゴク


御坂妹(10032)「できればお姉さまとお似合いの名前がいいです、とミサカは注文を一つつけてみます(ゴクン」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 18:55:55.57 ID:xOT+eJjZ0
御坂妹(10032)「(ミサカとしては、夢の中でお姉さまに名前で呼んでもらえないのは少々不満でした。
とっさに思いついたにしては良い返しだったとミサカは自画自賛します)」


美琴「お似合いって言われてもなあ…私の名前が美琴だから…「琴美」とかどうかしら?」(ゴクゴク

御坂妹(10032)「…」

美琴「何よ、安直だって言いたいの?」

御坂妹(10032)「それもありますが…お姉さまの名前を逆さにしただけという大層な名前を頂いてしまうと
他の個体からブーイングがきそうです、とミサカは返答します」


美琴「いやブーイングって…(って、これってもしかして1万人近くの妹達の名前考えるフラグじゃないでしょうね)」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:01:04.79 ID:xOT+eJjZ0
美琴は何か名前を考える材料はないだろうか、と見渡していると、さっきの授業で使っていたバイオリンが目にとまった。

美琴「(音楽、それに琴かあ)」

美琴「じゃあ…琴音、なんてのはどうかしら?」

御坂妹(10032)「なるほど。お姉さまが美しい琴で、ミサカはそれが奏でる音色というわけですね。
とミサカはお姉さまにしては予想外に良い名前がつけられた事に満足します」

美琴「そ、そうそれ!そういうことなのよ!あははあ(そんな深く考えたわけじゃな、ってあれ?)」

美琴「(なんか…体が…)」


御坂妹(10032)「(熱い…?)」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:07:29.94 ID:xOT+eJjZ0
美琴「うー、これは…」ハァハァ

御坂妹(10032)「どうやらコーラに媚薬が入っていたようですね、とミサカは息を荒くしながら分析します」ハァハァ

美琴「どう考えても黒子のしわざね…本当ろくなことしないんだか、ら…」ハァ、ハァ

御坂妹(10032)「…」ハァ、ハァ

御坂妹(10032)「非常に残念ですが、ミサカの理性は吹き飛んでしまったと、ミサカはお姉さまに報告します」ガバッ

美琴「えっ、ちょっちょっと!」

ズキュゥゥゥン

美琴「ンー!!!!?!!ンンー??!!!???」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:14:27.03 ID:xOT+eJjZ0
御坂妹(10032)「ぷはっ」ハァハァ

御坂妹(10032)「…お姉さま、あの方とのキスはまだでしょう?」

御坂妹(10032)「ふふ…お姉さまのファーストキスはミサカが頂きました」


美琴「うー、うー」
美琴「(力が、全然入らない、なに、これ…)」

御坂妹(10032)「それにしても、ただのキスとは思えない程のエクスタシーでしたね。
お姉さまとミサカの、常人とは異なる生体電気のせいでしょうか、とミサカはわざとらしく解説します」

美琴「あんた、ねえ…」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:21:08.90 ID:xOT+eJjZ0
御坂妹(10032)「できることなら、お姉さまが先ほど付けてくださった名前、琴音と呼んでほしいのですが、まあいいでしょう」


御坂妹(10032)「少し、手をおかりします…ミサカの手よりほんの少しだけ大きいのですね、とお姉さまのささいな違いを
発見した事に感激します」


美琴「どうする、つもりなのよ…?」


御坂妹(10032)「どうもしません。ただ少し、ミサカに触れてもらいたいだけです」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:26:23.64 ID:xOT+eJjZ0
美琴「…」

美琴「そうね、確かに私より肌はキメ細かいし、髪もサラサラね…」


御坂妹(10032)「覚えておいででしたか、とミサカは関心します」


美琴「忘れる、わけないでしょ」ハァ、ハァ、フウ

御坂妹(10032)「もっとも、記憶が残ってるだけでミサカとは異なる個体ですけど」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:33:22.53 ID:xOT+eJjZ0
美琴「そんな話題を持ち出すなんて、私にケンカでも売ってるのかしら」

御坂妹(10032)「そうではありませんよ、と今度はミサカがお姉さまに触れるためにぎゅっとしてみます」

ぎゅー

美琴「(うう、ぎゅってされただけなのに何この気持ちよさ…だめぇ、また力が…)」

コツ、コツ、コツ、コツ

美琴「(足音…?)」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:39:47.78 ID:xOT+eJjZ0
コツ、コツ、コツ、コツ

美琴「(この足音は…)」

コツ、コツ、コツ、コツ

美琴「(間違いない、間違えるわけがない、この心にしみ込んだ恐怖…寮監の足音!)」


御坂妹(10032)「お姉さま、そろそろ観念しましたか?では2度目のキスを…」



ちゅーーーーーーーーーー



美琴「ンー!!!!?!!ンンー??!!!???」


美琴「(まず…い、早く、なんとかしな、い、と)」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:44:58.97 ID:xOT+eJjZ0
美琴「(ここで、快楽に、まける、わけには…)」

美琴「(力を、ふりしぼって…)」

バチバチッ ラメエ!
バサッ(布団を被せる音)


ガチャ


寮監「ん?御坂だけか。白井はどうした?」


美琴「ハァハァ、黒子はジャッジメントの仕事で…」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:49:05.66 ID:xOT+eJjZ0
寮監「?おい、顔は真っ赤で汗びっしょりじゃないか。風邪でもひいたのか?」

美琴「あ、いえ、大丈夫です。ハハハ…」

寮監「そうか。だが無理はするなよ。辛いようならすぐ救急車を手配するぞ」


美琴「あ、ありがとうございます、でも大丈夫ですので…」


寮監「わかった。ではな」

バタン

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:52:19.57 ID:xOT+eJjZ0
美琴「…」ハァ、ハァ

美琴「寿命…軽く10年ぐらいは縮まったわ…」ハァ、ハァ

美琴「そろそろ薬の効果も切れてきたわね…おーい、妹?」

御坂妹(10032)「…」

美琴「寝たふりしても駄目よ。仮にもLv3の電撃使いが、あの程度で失神するわけないでしょ」

御坂妹(10032)「おや、ばれていましたか、とミサカは恐る恐る顔を出します」

御坂妹(10032)「あの、お姉さま…?」


美琴「悪いけど、今日のところは帰ってもらえるかな。そろそろ黒子も帰ってきちゃうしさ」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:53:58.79 ID:xOT+eJjZ0
御坂妹(10032)「…」

御坂妹(10032)「わかりました。では」

美琴「…」

御坂妹(10032)「…」


御坂妹(10032)「結局、名前では呼んでもらえませんでしたね、とミサカは一人悲しく呟きます…」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 19:56:01.36 ID:xOT+eJjZ0
一旦終わり 休憩

47 名前:つづきー[] 投稿日:2010/04/15(木) 21:04:34.62 ID:xOT+eJjZ0
次の日

御坂妹(10032)「…」

御坂妹(10032)「昨夜は、全く寝ることができませんでした」

御坂妹(10032)「…どう考えても、お姉さまには嫌われましたよね、きっと」

御坂妹(10032)「同性に迫られる、というだけでも結構なものなのに…」

御坂妹(10032)「ましてや容姿、それどころか遺伝子まで同じ存在なのですから…」

御坂妹(10032)「と、ミサカは誰に言うわけでもなく…」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 21:12:30.60 ID:xOT+eJjZ0
PPPPPPPPP

御坂妹(10032)「携帯が鳴っていますね。あまり取る気にはなれませんが」


御坂妹(10032)「一応出るだけ出てみましょう、とミサカは…」

美琴「やっほー琴音!元気?」


御坂妹(10032・以下琴音)「」


琴音(10032)「おおおお姉さままま、ミミミミサカはミサカは(おおおお姉さましかも名前で呼ば呼ば)」

美琴「何いきなりテンパってんのよアンタは」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 21:17:30.84 ID:xOT+eJjZ0
琴音(10032)「とりあえず深呼吸して落ち着きました…ところでお姉さま、私の番号をご存じだったのですか、
とミサカは当然の疑問を口にします」

美琴「あーそれね、ちょっくらハッキングして調べた」

琴音(10032)「なるほど、お姉さまもなかなか悪ですねとミサカは嬉しさを隠すために毒づいてみます」

美琴「今更な話ね。これでもアンタの事心配したのよ?」

琴音(10032)「お姉さま…ミサカにはお姉さまに心配される資格は…」

美琴「なーに馬鹿な事言ってんの、今日は遊びにいくわよ!」

琴音(10032)「え、でも今日は平日ですよとミサk」

美琴「気にしない気にしない♪」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 21:22:47.13 ID:xOT+eJjZ0
とある公園

美琴「やっほーい!」

琴音(10032)「いつになくテンションが高いですね、とミサカはお姉さまに寝不足を隠しつつ告げます」

美琴「あれ、そうなの?悪い事しちゃったかなあ」

琴音(10032)「(ブルンブルン)そんなことはありません、とミサカはお姉さまの手をつかんで引っ張ります」

美琴「えっ、ちょっとちょっとっ」

琴音(10032)「せっかくの機会なので、思いっきり遊ばさせていただきます、とミサカは心躍らせます」

美琴「…ふふっ」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 21:29:18.20 ID:xOT+eJjZ0
とあるゲーセン

琴音(10032)「おや、ゲコ太のぬいぐるみのクレーンゲームですね、とミサカはお姉さまの趣味が
相変わらずなのを見て安心します」

美琴「何よぅ、文句でもあるのかしら?」

琴音(10032)「いえいえ、今回はミサカがお姉さまのためにゲットしてみせます、と力んでみます」

美琴「ふふっ、ではお手並み拝見と行きましょうか」

琴音(10032)「まかせておけ、とミサカは…失敗してしまいました(ガクッ)」

美琴「あはは、惜しかったわねー。まだやる?」

琴音(10032)「もちろんです、とミサカは再度気合いを入れなおし──」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 21:36:39.17 ID:xOT+eJjZ0
30分後


琴音(10032)「結局お姉さまの力を借りてしまいました、とミサカは肩をがっくり落とします」

美琴「取れそうで取れないように置いてあるからねー、私も演算してクリアしただけだし」

琴音(10032)「…ミサカもネットワークを使用して演算を行えば、できたかもしれませんね(ボソッ)

美琴「ん?何か言った?」

琴音(10032)「何でもありません」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 21:44:09.14 ID:xOT+eJjZ0
とある洋服店

美琴「そういや琴音もずっと常盤台の制服着てるけど、何か理由あるの?」

琴音(10032)「いえ、現時点では理由はほぼありませんねとミサカは返答します。あえて言うなら習慣でしょうか」


美琴「ふーん、じゃあ美琴センセーが可愛い妹の為に服をプレゼントしてあげるわ!どれでも好きなの選んでいいわよー」

琴音(10032)「相手に全面的に選ばせるのはプレゼントとしてどうなのでしょう、とミサカは遠まわしに選ぶ役を
お姉さまに押しつけます」

美琴「う…それもそうね」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 21:51:54.80 ID:xOT+eJjZ0
美琴「じゃあ、これなんかどうかしら?」

琴音(10032)「…やはりこういうのがお好みなのですね、とミサカはお姉さまの相変わらずな趣味に安心します」

美琴「はは、また否定されたよー、私の趣味をわかってくれる人はこの世にいないのか、ううう」

琴音(10032)「相変わらずだとは言いましたが、否定した覚えはありません、とミサカは訂正を求めます」

琴音(10032)「というわけでこれにしましょう、とミサカは即断します」

美琴「…」

美琴「琴音―!!」きゅうううう

琴音(10032)「おおおお姉さま落ち着いてくださいお姉さまままま」


琴音(10032)「(…でもやっぱり子供っぽいとミサカは…いえ、やめておきましょう)」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 21:58:42.81 ID:xOT+eJjZ0
とあるファミレス

琴音(10032)「ふー食った食った、とミサカは腹をさすりながらオッサン臭いセリフを吐いてみます」

美琴「…アンタも結構食べるわねえ。腹ペコキャラは一人で十分って声がどこからか聞こえるわよ」

琴音(10032)「一体何の話ですかそれは、とミサカは何も知らない振りをします」

琴音(10032)「それはともかく…ミサカは例の事件の後も、大部分の時間を病院で過ごしていましたので、
点滴や錠剤、良くて病院食だったので」


琴音(10032)「食べるという行為自体への興味はまだまだ尽きないのです、とミサカは解説します」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 22:04:45.75 ID:xOT+eJjZ0
美琴「成程ねー、あんたも大変よねえ」

琴音(10032)「そうかもしれません、でもミサカは…」

ネーネーミサカハミサカハ アノファミレスデ ショクジシタイトオネガイシテミタリ
アア? サッキモ クッタバカリジャネーカ ナニイッテヤガル

琴音(10032)「…」

美琴「あれ、どしたの?」

琴音(10032)「いえ、何でもありません。少ししたらここを出ましょう」

美琴「?うん」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 22:12:48.18 ID:xOT+eJjZ0
とある映画館


ズキュゥゥゥン
ハジメテノアイテハ ジョジョデハナイッ コノディオダッ!ーーーーッ

美琴「…随分熱い恋愛モノねえ」

美琴「ねえ、琴音はどう思…?」

琴音(10032)「zzZ…zzZ…zzZ」

美琴「あちゃー、寝ちゃってる」

美琴「まあ、寝不足だって言ってたし」

美琴「どう考えても昨日の出来事のせいよね…」

琴音(10032)「zzZ…zzZ…zzZ」

美琴「(なんだか本当に、妹ができたみたい…)」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 22:17:52.62 ID:xOT+eJjZ0
とある公園

美琴「ふー、今日はよく遊んだわねー」

琴音(10032)「…気が付いたら寝ていました、不覚、とミサカは頭を抱えます」

美琴「まあまあ…あんまり女の子向けの映画じゃなかった気がするし…それに昨日寝れなかったんでしょ?
あんな事があった後じゃ仕方ないけどさ」

琴音(10032)「あ、その昨日の事なんですが、ミサカは…」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 22:22:36.86 ID:xOT+eJjZ0
美琴「ん?気にする事ないわよ。琴音は悪くないわ。悪いのはあんな強力な媚薬をジュースに混ぜた黒子よ!
まったく油断も隙もありゃしないんだから」

琴音(10032)「(ズキッ)」

美琴「普段よりもキツイお仕置きをしておいたわ。あの子はそれすらも快感に変えてるかもしれないけど。
あの変態癖さえなければすごくいい子なんだけどねー」

琴音(10032)「(ズキッズキッ)」


──そっか。お姉さまはあの時の事を、
  全部、薬のせいだと思ってるんだ──

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 22:29:01.88 ID:xOT+eJjZ0
美琴「それでさ、その時黒子が…ビビッ!コノ反応ハ!」

琴音(10032)「?どうかしましたか?お姉さま」

上条「あれ、御坂、それに御坂妹じゃねーか。何やってんだこんなところで」

美琴「(ボフッ)な、なによっ。どこで誰と何してようが私の勝手でしょ。どーせあんたはまた特売でも狙ってるんでしょ」

琴音(10032)「(ズキッズキッ)」

上条「その通り!今日は卵が1パック10円、さらにキャベツも一玉10円だ!もちろんお一人様1つで」

美琴「ふっふーん、じゃああんたがどーしてもって言うなら、私達も手伝ってあげない事はないわよ!」

琴音(10032)「(ズキッズキッ)」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 22:33:43.90 ID:xOT+eJjZ0
上条「流石は美琴センセイ!最近話がわかるようになってきましたな!何とぞよろしくお願いしま…
ん、どうしたんだ?御坂妹?」

琴音(10032)「…いえ、何でもありません」

琴音(10032)「…大変申し訳ないのですが、ミサカはここで失礼します」

美琴「? 何で? 琴音も来ればいいのに」

琴音(10032)「…申し訳ありません、お姉さま」

美琴「そっか、じゃあまた明日ね!」

ホラホラ、イクワヨ!
ミ、ミサカサン、ナンデソンナニハリキッテルンデスカ!

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 22:38:56.76 ID:xOT+eJjZ0
琴音(10032)「…」

琴音(10032)「…また明日、ですか」

琴音(10032)「…ふふっ」


琴音(10032)「いえ、きっと、ミサカは幸せな方なんでしょう」


琴音(10032)「…少なくとも、意中の人から嫌われてはいません」


──でも、何なのでしょうか。この重く苦しい、どす黒い感情は─


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/15(木) 22:42:03.42 ID:xOT+eJjZ0
─────────────────────

打ち止め「やっぱり今日も繋いでない、とミサカはミサカは頭を抱えてみる」

一方通行「あン?何かあったのか?」

打ち止め「実は、ミサカ10032号の個体が、数日前からMNWに全く繋いでないんだよって
ミサカはミサカは解説してみる」

一方通行「あっそ」

打ち止め「どうでもよさそうだねってミサカはミサカは不満を述べてみる」

一方通行「…何が問題なンだよ」

打ち止め「大問題なんだよ!ってミサカはミサカは(ry」

一方通行「もう夜遅いンだからガキはさっさと寝やがれ」

打ち止め「ううー、でも眠いのは確かだけど、でもミサカはミサカは最終信号としての責任を…」

ギャーギャー

一方通行「…チッ」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 06:16:46.27 ID:xPjyRdxt0 [2/7]
一方通行「で、なンでたかだか数日繋がってない程度で問題になるンだァ?」

打ち止め「えっと、シスターズに個性や感情が芽生え始めている事はしってるよね、ってミサカはミサカは確認をとってみる」

一方通行「あァ…」
 妹達─シスターズは培養器により14日という短さで生成され、学習装置によって知識や人格を植えつけられた。
だが、人なら本来誰もが持っているはずの感情は植えつけられなかった。最も植えつけようとしたところで、そんな
技術自体が今のところ存在しないのだが。
そして実験が凍結され、時間も断ってきた頃、少しずつだが妹達には感情や個性というものが芽生え始めてきた。

打ち止め「でも、あらゆる成長過程を飛ばしてきた妹達は色んな感情が未経験。強い怒りや悲しみといった、
普通の人なら幼少のころには体験してるはずの感情すら、ミサカたちは未経験なの」

一方通行「つまりよゥ、強い感情に対する抵抗力がまるでねェって事か」


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 06:20:45.46 ID:xPjyRdxt0 [3/7]
打ち止め「そ。特に、誰かに対する憎しみとか、怒りとかねは、そのまま殺人衝動にまで繋がりかねないって
ミサカはミサカはおびえながら解説してみる」

打ち止め「だから、そういう強力な感情を観測したとき、ネットワークを介してある程度制御してたんだけどって
ミサカはミサカはさりげに自分の功績を自慢してみたり」

一方通行「ハァ?一番感情が未熟そうなお前が?こりゃ傑作だなァ?」

打ち止め「それで2日前、ミサカは10032号の感情の揺らぎを観測したの」

一方通行「(スルーかよゥ)」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 06:25:38.09 ID:xPjyRdxt0 [4/7]
打ち止め「その感情には誰かに対する強い恋愛感情、それに強い後ろめたさみたいな物が含まれてて…」

一方通行「その直後、ネットワークの接続が切れた」

打ち止め「正確には、10032号が自分の意思で切断したってミサカはミサカは訂正を求めてみたり。
何で切断したのかはわからないけど、感情の制御はミサカがコッソリとやっていた事だから、それを恐れて
切断した可能性は低いと補足してみる」

打ち止め「何故ネットワークを切断したかはわからないけど、状況から考えて、10032号は感情的にかなり
不安定な状態にあるのは間違いないとミサカはミサカは断言してみたり」

一方通行「何も起きねェにせよ、探し出して保護した方が良いって事か」

打ち止め「ひょっとしたらもう手遅れだったりするかもって、ミサカはミサカは今更ながらおびえてみたり。うううう」

一方通行「(…)」

一方通行「(奴らが恋愛感情を抱きそうなヤツなンざあいつぐれーだろ。後ろめたい感情ってのは恐らく──)」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 06:29:30.99 ID:xPjyRdxt0 [5/7]
とある公園─

琴音(10032)「はあ…」

琴音(10032)「お姉さまから…電話はないですね…」

琴音(10032)「いえ、何を言っているのでしょうか。まだ外に出て一時間も経ってない…」

琴音(10032)「(お姉さまはあくまで私を妹のような存在としてしか見ていない、意中の人は他にいる、
意中の人は誰なのか──そんな事、考えるまでもない。ミサカもよく知っている人)」

琴音(10032)「(あの人をどうする?そもそもあの方もミサカ達の命の恩人…でも、私はお姉さまの心が
あの人に向いているのが耐えられない、ってミサカはそんな選択肢が出てきた事自体に驚きあのひとを
どうこうしようなんて考える事自体がおかしいでも私は)」

琴音(10032)「私は…ミサカは…あの人をの事を」

琴音(10032)「(あの人は命の恩人命の恩人邪魔命の恩人邪魔邪魔命のおんじ…邪魔邪魔邪魔邪魔
邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔)」

琴音(10032)「私は…私は────」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 06:34:47.97 ID:xPjyRdxt0 [6/7]
常盤台中学
一方通行「授業、終わったみてェだな」

打ち止め「うん、じゃあミサカはお姉さまに知らせてくる」

一方通行が出した結論はこうだった。10032号は─妹達全員が上条当麻に抱いている好意よりも
はるかに強力な恋愛感情を抱いたのだと。だがオリジナルである御坂美琴が上条当麻に強い好意を
抱いている事も、当然のごとく妹達全員が知っていることだ。勿論10032号も例外ではない。
一方通行は、打ち止めが言っていた後ろめたさを「オリジナルに対しての負い目」だと結論付けた。
上条当麻に対し好意を抱く女性は数知れない。がそれらの中に妹達が強い負い目を感じるほどの
深い関係を持っている人間はいないはずだ。
後は良くある展開だ。上条当麻とオリジナルが仲良しゴッコをやっているのを見て、嫉妬心から来る憎しみ、
そして殺人衝動。ごく普通の人間ならそこで踏みとどまる人間が大半だろうが、妹達はそうではない。
実年齢1歳にも満たない、相応でない知識知能、肉体を押しつけられた存在なのだ。


一方通行「ケッ。クローンがオリジナルに取って代わろうだなんて、ありがちなエピソードだぜ」

よくよく考えれば穴だらけの推測…特に、彼女が通り魔的に感情を爆発させる等の事を全く
考慮していないのだが、一方通行は自信を持っていた。それは彼が妹達に対して一定の信頼を
持っていたからなのかもしれない。

その1点においては、一方通行は間違っていなかったのだが。

ただ、間違っていた。


事象を根本から覆す1つの部分を、彼は間違えていた。

110 名前: ◆lzTuGyl6nA [] 投稿日:2010/04/16(金) 15:29:02.86 ID:xJnaT60J0 [1/12]
打ち止め「お姉さまーって、ミサカはミサカは手を振りながら呼びかけてみる」

美琴「打ち止めちゃん?何でまたこんなところに…」

黒子「お姉様、どうされたんですの?」

美琴「」

美琴「く、黒子ぉぉぉ」

黒子「一体何に動揺されているのですか、お姉様は。それにしてもあの子、お姉様に心なしか似ているような…」

美琴「き、気のせいでしょきのせい!私ちょっと行ってくる!」

黒子「はあ、この前の件から、お姉様はわたくしに対して冷たいですの…」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 15:32:51.77 ID:xJnaT60J0 [2/12]
美琴「はあ、はあ…打ち止めちゃん、遊びに来てくれるのは嬉しいけど、
常盤台にまで来るのはちょっとやめてほしいかなーって」

打ち止め「いえ、これは真剣なお話です、とミサカはミサカはマジになって喋ります」

美琴「え?」

打ち止め「本日より2日半前、ミサカ10032号がミサカネットワークからの接続を切り、
行方不明となりました。そしてこれは推測になりますが、ミサカ10032号は現在、
お姉さまの命を狙っていると考えられます」

美琴「は?」

美琴「いやいやないない、それはない」

打ち止め「無い、と言えるだけの根拠があるのでしょうか、とミサカはミサカはお姉さまに真剣に尋ねます」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 15:39:51.24 ID:xJnaT60J0 [3/12]
美琴「だって私は、琴音…あの子と昨日ずっと一緒にいたんだよ?一昨日に至っては、その…だから
私の命を取るんだったらチャンスはいくらでもあったわよ。それなのに今更そんなことって」

打ち止め「…」

打ち止め「お姉さま、一昨日に何があったのですか」

美琴「う…えっと、それは…」

打ち止め「お姉さま!」

美琴「(ビクッ)」

美琴「あの子に、その…押し倒…でもあれは」

黒子の媚薬のせいだと言いかけて、やめた。本当は気づいていたのだ。部屋であの子が自分を押し倒したとき…
大量に飲んでいた自分と違い、彼女はドリンクをほんの少ししか飲んでいなかった事。
上条当麻と会話したとき、彼女の機嫌が悪くなった事。気づかないふりをした、あえてそこから目を逸らそうとしたのは、
そこををなあなあにしてでも、姉妹のような関係としてやっていけると思ったからかもしれない。
でも、どうやらそうではなかったらしい。

美琴「結局、私はあの子の事何も分かっていなかったわけね」

美琴「これで何度めかしら、こういうの…成長しないわね、私」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 15:45:03.07 ID:xJnaT60J0 [4/12]
ピッ
打ち止め「大丈夫、あの人にはちゃんと伝えたからきっと大丈夫、ってミサカはミサカは気丈にふるまってみたり」

美琴「そっか…ありがと」

美琴「ところで打ち止めちゃん、「あの人」についてはまだ教えてはもらえないのかしら」

打ち止め「あうあう、その質問にはミサカはミサカはただただうろたえてみたり」

美琴「ふふっ、冗談よ。でも、いつかは…お願いね」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 15:53:34.84 ID:xJnaT60J0 [5/12]
とある公園―

上条「(あれは…御坂か?)」

上条「(おっと、あのネックレスは…妹の方か)」

上条「よう、御坂妹じゃねえか。どうしたこんなところで」

琴音(10032)「…」

上条「聞こえなかったのかな、おーいっ」

 上条当麻にとって不幸だった事は、自分の通り道に彼女がそこに立っていた事そのものだった。
彼女は彼の命を狙ってそこに立っていたわけではなかった。
既に正常な判断ができなくなっていた彼女には、既に対象を探し出すという行為が既に不可能だったのだ。
彼女はたまたまそこに立っていた。まるで人形のように、微動だにせずに。

きっと、そのまま通り過ぎてしまえば上条当麻に気がつく事すら無かっただろう。

 もちろん、上条当麻にはそのような選択肢は存在しない。
 彼が訝しげに思いつつも彼女に近づくと。

 彼女は、まるで子供の手でも握るかのように──上条当麻の「左手」を、掴んだ。

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 15:57:02.21 ID:xJnaT60J0 [6/12]
一方通行「妹達(クローン)が御坂美琴(オリジナル)に対して恋愛感情を抱いてただァ?
イカレてんのは学園都市上層部の脳ミソだけにしやがれってンだ」

 一方通行はベクトル操作による高速移動と、電磁波のベクトル解析を行いながら10032号を捜索していた。
だが、あらゆる最新機器から発せられるノイズのせいで、決してはかどっているとは言い難かった。
彼は焦っていた。自分の推測が完璧だと思っていたわけではないが、少なくとも大きくは外れていないと
考えていたからだ。まさかそれが全く逆だとは思っていなかった。

一方通行「 (…どこだァ、どこにいやがる)」

 そして彼は観測した。民生機器からは決して出力されないレベルの、強力な電磁場を。

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 16:05:03.38 ID:xJnaT60J0 [7/12]
一方通行「目ェ覚めたか?三下ァ」

上条当麻が目を覚ますと、そこには学園都市最強のLv5、一方通行が立っていた。
そしてその右には、御坂妹が仰向けに倒れこんでいる。

上条「おい!おまえ一体何をした!

一方通行「てめェの右手は相手の殺気も打ち消しちまうのかァ?おめェはそいつに殺されかけてたんだよ」

上条「え…?」

 そう言われて、上条当麻は自分の左半身への強烈な痛みを自覚した。

上条「ぎゃ、痛てててててて」

一方通行「コッチの方は気絶してるだけだ。10分もあれば目ェ覚ますだろ」

一方通行「それにしてもおめェ、前から思ってたが結構頑丈だなァ。そこらの人間ならとっくに死ンでたぜ」

上条「痛てて、それにしてもこの状況は何なんだ?上条さんには全く心当たりがないのですが」

一方通行「…めんどくせェから、あいつらにでも聞け」

一方通行が指を向けた先に目を向けると、御坂美琴と打ち止めの二人が走ってくるのが見えた。
そして一方通行は、それから逃れるかのように──去って行った。

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 16:10:14.59 ID:xJnaT60J0 [8/12]
琴音(10032)「──うっ…」

美琴「気がついた?」

琴音(10032)「わ、たし、は…」

美琴「よかった…本当に…」

打ち止め「水を差すようですがお姉さま、根本的な問題は解決していませんとミサカはミサカはマジモードで説明します」
打ち止め「ミサカ10032号がお姉さまに恋愛感情を抱いている限り、また同じ事が起こる可能性は高いとミサカはミサカは
説明します」

美琴「…」

打ち止め「だから…」

打ち止め「…」

打ち止め「だから…ミサカは、10032号の記憶消去を、お姉さまに提案します」

美琴「(提案、ね。つまり最後は、私が決めろってことね…)」




打ち止め「なお本事項に関して、上条さんの口出しは禁止しておきます、とミサカはミサカは釘を刺しておきます」

上条「えっ」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 16:14:45.60 ID:xJnaT60J0 [9/12]
美琴「…」

美琴「(何やってんだろ私、迷う事なんて何一つ無いじゃない)」

美琴「…」

美琴「私は…」

美琴「この子の記憶を消したりなんて、しない」




打ち止め「では、お姉さまはどうするおつもりですか、とミサカはミサカは尋ねてみる」

美琴「ああ、その前に一つ言っておくことがあるわ」

美琴「私は、御坂美琴は上条当麻の事が好き」



上条「」

打ち止め「」

一方通行「」
(注:離れた場所から聞いてる)

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 16:17:17.99 ID:xJnaT60J0 [10/12]
上条「ミミミサカサン、突然何をおっしゃっているのでしょうか、そんなフラグを立てた覚えは皆無なんですけどど」

一方通行「(相手の好意ベクトルも右手で打ち消してるンじゃねェのかアイツ)」

美琴「ああ、答えは後でいいわよ。最も、Noと言ったところですぐ諦めるつもりはないけど」

美琴「その上で…」スッ

琴音(10032)「…」

ぎゅ

琴音(10032)「!」

美琴「あたしはこの子を幸せにしてみせるわ。絶対に」


123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 16:19:27.58 ID:xJnaT60J0 [11/12]
琴音(10032)「おねえさ、ま…」

琴音(10032)「ミサカ、は…」

打ち止め「楽な道ではないですよ、とミサカはミサカはお姉さまに念を押してみる」

美琴「欲ばりなのよ、私はね」

琴音(10032)「おねえさま、ミサカは、ミサカは…うわああああああ」ポロポロ

美琴「ふふっ」

ぎゅっ

美琴「…愛してるよ。琴音」

124 名前: ◆lzTuGyl6nA [sage] 投稿日:2010/04/16(金) 16:25:10.94 ID:xJnaT60J0 [12/12]
終わりです。こんなくだらん話に付き合ってくれた方々に感謝。
後日談の構想は頭の中にあるけど書くかどうかはわかんない。

美琴×御坂妹がひたすらいちゃいちゃするような話が欲しくて書き始めたが、どうしてこうなった。

コメント

No title

珍しくセロリがかっこいいな

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