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黄泉川「はやく起きるじゃん」上条「…うぅ~ん」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 10:57:48.00 ID:k0QwgdVN0 [1/40]
立ったら書く

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 11:06:31.53 ID:k0QwgdVN0 [2/40]
・・・・・ま

上条「………ん」

・・・・・うま

上条「………うーん」

・・・・・とうま

上条「………うるさいなぁ」

黄泉川「起きろ!! 当麻!」

上条「うぉ!?」ガバッ

黄泉川「一体何時まで寝てるつもりじゃん?」

上条「何時って…って、まだ五時半じゃん!!さすがに起きるの早過ぎだろ!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 11:19:19.33 ID:k0QwgdVN0
黄泉川「私は教師だから早く起きるのは当然じゃん? そして、教師の弟であるお前が早く起きるのも当然じゃん?」

上条「何故弟を巻き込む!?」

黄泉川「私が早く起きて、当麻が遅く起きるのはなんかむかつくじゃん」

上条「姉貴、それはいくらなんウッ」
グイ
黄泉川「お姉ちゃんと呼べと、何度言ったらわかるじゃん?」

上条「お、お姉ちゃん」

黄泉川「わかればよし」
スッ
上条「り、理不尽だ」

12 名前:短いのを3個くらい書こうと思っております[] 投稿日:2010/04/10(土) 11:25:55.02 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

6時30分

黄泉川「そろそろ行くとするか」

上条「行ってらっしゃーい」ニコニコ

上条(早く眠りたい…)

黄泉川「ほら、当麻も早く準備するじゃん」

上条「………え゛?」

黄泉川「さっさと用意するじゃんよ」

上条「な、なんの?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 11:32:20.62 ID:k0QwgdVN0
黄泉川「学校の用意に決まってるじゃん? 寝ぼけてんのか?」

上条「な、なんで俺も行かなきゃいけないんだよ!」

黄泉川「黙れ!!」

上条「ひぃ!!」ビクッ

黄泉川「あんまりごちゃごちゃ言ってると…小遣い無しにするじゃん?」

上条「!? そ、それだけは…勘弁してください…」

黄泉川「わかったら、さっさと用意してくるじゃん」

上条「ハイ………」とぼとぼ

15 名前:この話はマジで短いです[] 投稿日:2010/04/10(土) 11:37:00.54 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

吹寄「ふっふふ~ん♪今日も私がいっちば~ん♪」

ガラガラ

上条「zzz~」

吹寄「なん…だと…!?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 11:47:48.49 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

吹寄「おい貴様!!」

上条「!?」ビクッ

上条「だ、誰? ………委員長?」

吹寄「何故貴様がここにいる!!」

上条「何故って…学生だから?」

吹寄「違う!! 貴様はいつもギリギリのはずだろうがぁ!!」

上条「俺だってこんなに早く来たくなかったけど、姉貴に起こされたんだよ」

吹寄「黄泉川先生に?………ば、バカヤロー!」バチン

上条「グハッ」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 11:54:03.22 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

土御門「おはようだにゃー」

上条「……ああ」

土御門「なんだかいつもより元気ないぜよ。ん? なんか右の頬が腫れてないか?」

上条「………別に」

土御門「まあまあ、何があったのか言ってみるぜよ」

上条「………実は」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 12:01:12.23 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

土御門「まぁ…ドンマイだにゃ…」

上条「だろー。全く、女ってなんて強引な生き物なんだろうなー」

土御門「………」

上条「どうした?」

土御門「…」スッ

上条「後ろ?」フイ

吹寄「………」

上条「い゛っ、委員長!?」

吹寄「………悪かったな、強引で」

上条「い、嫌だなぁ。じょ、冗談に決まってるじゃないでせうか」

吹寄「うるさーい!!」バチン

上条「ぐへぇ」

土御門「………ドンマイ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 12:05:31.51 ID:k0QwgdVN0
放課後

黄泉川「今日は帰るの遅くなるじゃん」

上条「なんかあんの?」

黄泉川「う、うるさいじゃん。遅くなると言ったら遅くなるじゃん」

黄泉川(さすがに飲みに行くとは言えないじゃん…)

上条「へーへー、あんまし遅くならないようにしてくれよな」

黄泉川「わ、わかってるじゃん」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 12:26:34.26 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・
屋台

黄泉川「なんだ鉄装、もう酔ったのか?」

鉄装「せんぱ~い、実はれすねぇ~、私、当麻くんのことが大好きなんれすよぉ」

黄泉川「ぶぅー!?な、何を言ってるじゃん!?」

小萌「そうですよー。上条ちゃんは私がもらうんですからね!」

鉄装「ひ~へ、わらひがもらふんですぅ」

小萌「鉄装先生? 怒りますよ? 上条ちゃんはわたしのものなんです!!」

鉄装「小萌先生こそいいかげんにしてくだはい。当麻くんは私がもらふんです!!」

小萌「私です!!」

鉄装「わらひです!!」

ギャアギャア

黄泉川「当麻…お前一体何したじゃん…」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 12:36:37.88 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

がちゃ

黄泉川「たらひまぁ~」

上条「遅いって、一体なにして………」

黄泉川「ヒック」

上条「…飲んでたのか」

黄泉川「のんへないしゃ~ん」

上条「…めちゃくちゃ酔っ払ってんじゃん…」

黄泉川「よっはらってなんかないれふよぉ~」

上条「ったく、ふらふらじゃねーか。ほら姉貴、俺に捕まって」グイ

黄泉川「姉貴っていふなっていっへるじゃんかよ~」

上条「はいはい。そういう事は酔いを冷ましてからいってね」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 12:43:18.79 ID:k0QwgdVN0
黄泉川「………とうまぁ~、ちょっとこっひむくしゃん」

上条「ったく、何だよ」フイ

黄泉川「………」

チュ

上条「!?!?」

黄泉川「えへへ~///とうまとちゅーしちゃった///」

上条「姉貴…ふざけるのもいいかげんに」
ドスン
上条「あ、姉貴?」

黄泉川「…ふざけてなんかないじゃん。私は昔から当麻の事が…」スゥー

上条「だ、駄目だって、姉弟でこんな事」

黄泉川「………」

上条「ど、どうしたの?」ドキドキ

黄泉川「zzz~」

上条「………」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 13:05:59.90 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

黄泉川「…う……うーん」

黄泉川「……うぅ…頭がズキズキする…完全に二日酔いじゃん…」

上条「zzz」

黄泉川「あれ、当麻? なんで私の隣で………はっ!!」

黄泉川(そ、そういえば昨日、酔った勢いで当麻と……)

上条「…う~ん」

黄泉川(や、やばいじゃん)

上条「あれ? 俺なんで廊下で…」

黄泉川(まずい…)

上条「あっ!」

黄泉川「」そぉ

ガシッ

黄泉川「と、当麻?」

上条「お姉ちゃん? 一体何処に行こうとしているのかな?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 13:09:01.28 ID:k0QwgdVN0
黄泉川「と、トイレ」

上条「おかしいなぁ、そっちは玄関だよ?  ま だ 酔 っ て る の ? 」

黄泉川「ゆ、許して」

上条「…許してほしい?」

黄泉川「も、もちろんじゃん」

上条「じゃあ………」

黄泉川「じゃあ?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 13:16:22.45 ID:k0QwgdVN0
上条「一ヶ月間、飲酒禁止ね!!」

黄泉川「!?そ、それはちょっと」

上条「ほぉ、弟にキスして、さらに襲おうとした人が、たかだか一ヶ月間の飲酒を我慢してもらえないんですか…へぇ」

黄泉川「わ、わかったよ…一ヶ月は控えるじゃん…」

上条「わかればいいんですよ。わかれば」

黄泉川「あぁ、ふこうじゃーん」


おしまい



次は木山先生を書こうと思ってますが、先に昼飯調達してきます。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 14:00:24.92 ID:k0QwgdVN0
「ただいま」
蒸し暑い夏の夜に私はいつも通りにドアを開けた

「姉ちゃんお帰り。今日もお疲れさん」
いつも通りのやり取り。にこやかに私を出迎えてくれて、労いの言葉をかけてくれる。私はそれが本当に嬉しい

「どうする? 先に飯食う?」
仕事で遅くなる私のために御飯を作ってくれている。本当にありがたい事だ。

「ああ、そうするよ」
このやり取りもいつも通り。先にお風呂に入りたい時もあるが、
当麻の作った御飯を冷ましてしまうわけにはいかないので、いつも先に食べている。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 14:19:58.74 ID:k0QwgdVN0

「よかった。この料理、あんまし自信なくてさ」

「そうか…」
当麻の作った料理はなんでも美味しいと言ってあげたいが、さすがの私もちょっと恥ずかしい。

「………当麻」

「何?」

「いつもありがとう」

「へっ?」

「いつも遅くまで待っててくれて、その上、料理まで作ってくれて…本当にありがとう」

「や、やめてくれよ姉ちゃん。そ、そんな事言われたら恥ずかしいじゃんか…」

ふむ、恥ずかしがる当麻もなかなか可愛いものだな

「いや、一度くらいは言っといた方がいいと思ってな」

「いいってそんなの…俺は姉ちゃんのおかげで学校に行けてるんだし、これくらいするのは当然だろ?」

「その気持ちが私の原動力となるんだ。いいから言わせてくれ…ありがとう」
実際、当麻には本当に感謝している。当麻がいなかったら、私はこんなに頑張れなかったかもしれない

「姉ちゃん………わかった。姉ちゃんがそう思ってんなら、俺はその気持ちを受け取る」

「ふふふ、ありがとう」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 14:28:44.60 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

「姉ちゃん? ちょっといい?」

当麻から私に話しかけてくれるのは久々だな

「なんだい?」

「姉ちゃん疲れているだろうから、言いたくなかったんだけど…」

「私の事は気にしなくていいから、ほら、言ってごらん?」

「あの…頼みづらいんだけど……………宿題…手伝ってくんない?」

なんだ、そんな事か

「いいよ。私の部屋まで来てくれ」
さりげなく私の部屋に誘導する。何も起こるはずもないのに、つい、何かを期待してしまう

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 14:49:51.73 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

「ほら、ここはこうして」

「ああ!なるほど!」

こんなに近くに当麻が…心臓の鼓動が早くなっていくのが自分でもわかる。この音が聞こえてはいないだろうか…

「姉ちゃん? 大丈夫? なんか、顔赤いんだけど…」

「あ、ああ。大丈夫だよ」
心臓の鼓動が段々と早くなっていく…意識が朦朧としている…何も考えられない…何も考えたくない…ただ…当麻と触れ合いたい…

「本当に大丈夫? しんどいならあんまり無理しなくても」

私は当麻の言葉を遮り、後ろから抱きついた

「ね、ねえちゃん?」

「ごめん、当麻。もうすこし…もう少しだけこのままでいさせてくれ…」
心地いい気持ち。ずっとこのままでもいいくらいの…

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 15:14:26.43 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

「上条君」

「おお、姫神!! こんな所で会うなんて奇遇だな」

「買い物に来たの。上条君は?」

「ん? 俺も買い物だけど?」

「それじゃあ一緒に回らない?」

「ああ、いいぞ」

その日は、いつもよりも早くに帰れたために、久しぶりに私が御飯を作ろうと思って買い物に行こうとしてた時だった。
なにやら楽しそうに女の子と話している当麻を見かけた。姉としては、本来、喜ばしいはずの出来事なのに、なぜか喜べなかった。
それどころか、逆に嫉妬してしまった。私は当麻の事が好きだ。でもそれは、姉弟での話。男性として意識はしていなかった。この時までは…

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 15:29:44.82 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

「ただいまー」

「…おかえり」

「あれ? 姉ちゃん帰ってたの? それじゃあ、急いで御飯の用意しないと」

「…いい」

「いや、でも」

「いいって言ってるだろ!!!」

「ね、姉ちゃん?」

「…それより当麻…今日、スーパーで話していた子は彼女か?」

「え? 姉ちゃんもスーパー来てたの? それなら言ってくれれば」

「いいから答えろ!!!」

「と、友達だよ」

「本当か?」

「ほ、本当だって。な、何でそんなに怒ってるんだよ」

「そうか、友達か…ふふふふふふふ…」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 15:50:08.89 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

今日の姉ちゃん、なんか様子が変だったな。仕事でなんか嫌な事でもあったんだろうか…
「まぁ、明日になれば直ってるだろ。今日はもう寝よう」

「当麻? 起きてるか?」

「な、何?」

「入ってもいいかな?」

「べ、別にいいけど」

「それじゃあ入るぞ」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 16:03:28.31 ID:k0QwgdVN0
やっぱりおかしい。いつもだったら、もう寝てるはず。心の中でそう思いつつも、姉の事が心配なために部屋に入れた。
「ど、どうしたの?」

「いや、一緒に寝ようと思ってな」

「い、一緒に!?」
やっぱり今日の姉はおかしい。いつもだったら、まず、こんな事はいわないはず

「姉弟なんだ。一緒に寝るのは別に不思議ではないと思うが? それとも、私と練るのが嫌なのか?」

「別に嫌ってわけじゃ…」

「ならいいじゃないか。早く寝よう。お姉ちゃんはもう寝むたいんだ」

上条「…うん」
いつもなら拒否できたかもしれない。でも、できなかった…いつもの姉と、あまりにも違っていたから…

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 16:05:19.96 ID:k0QwgdVN0
寝るが練るになってた///

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 16:30:46.05 ID:k0QwgdVN0
それからの姉は日に日におかしくなっていった。家では恋人同士かと思うくらい、べたべたしてきたし。
俺が女の子と一緒にいるのを見ると、異常なくらいの剣幕で怒られた。携帯のアドレスを消されそうになった事もある。
しかし、俺には姉がなんでこんなに怒っているのかがわからない。理由を聞いても「当麻にはまだ早い!」と言ってはぐらかされた。
だが、俺にも我慢の限界ってもんがある。幾ら姉とはいえ、そこまでプライベートには干渉されたくない。
だから今夜、姉と真剣に話そうと思ってる。

・・・・・・

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 16:50:23.37 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

「姉ちゃん、話しがあるんだけど」

「ん? な~に?」

口調も前と大分変わった。前は理屈っぽい喋り方だったのに、今は、甘えた…俗に言う『ぶりっ子』?みたいな喋り方だ。
正直、聞いてられない。

「…もうこれ以上…俺のプライベートに干渉しないでくれ…」

「そんな事よりも、一緒にゲームしよ? ね?」

「俺は真剣に言ってんだ!!」

「ん~、おかしいなぁ。学校のお金やお小遣いは誰があげてると思ってるの? それでもそんな事が言えるの?」

「お…お金は、バイトでなんとかする」

「きゃはは、当麻くんはおかしな事をいいますねぇ、本当にそれで何とかなると思ってるの?」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 17:10:57.92 ID:k0QwgdVN0
「な、なんとかしてみせる! だって…だって、このままじゃ…」

「ほらほら、そういう事は後で聞いてあげるから、お姉ちゃんと一緒にゲームしよ」

「………姉ちゃん」
俺の声は届くないんだろうか、もう、もとの姉ちゃんには戻ってくれないんだろうか…
そう思ったら、涙が出てきた

「…当麻?」

「…グスッ…なんでグスッこんな事にグスッなっちまったんだよグスッ」
日頃からの不幸や意味のわからない姉の変わりように、俺は泣くのを止められなかった。

「当麻? 泣いてるの?」

「姉ちゃんグスッなんでグスッそんなにグスッ変わっちまったんだよグスッ」

「………」

「前みたいにグスッ優しいグスッ姉ちゃんにグスッ戻ってくれよグスッ」

「…当麻」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 17:37:15.59 ID:k0QwgdVN0
「…ごめんよ当麻」

「えっ」
泣き続けていた俺に、姉は優しく包み込むように抱きしめてくれた。

「…本当にごめん。姉として最低だったな…」

「姉ちゃん…」


「言い訳はしない。当麻を傷つけてたのは事実だから、だから、当麻が私に出て行ってほしいなら、私はでていく。
でも…当麻がもう一度チャンスをくれるというのなら、私はもう一度やり直したい。勿論姉弟として」

「俺は………前の…楽しかったあの時に戻りたい!! 最初はうまくいかないかもしれない! ぎくしゃくするかもしれない!
だけど俺達は姉弟なんだ! 仲良くあるべきなんだ! やり直せるさ! 俺達なら!」

「ふふ、全く…当麻は優しいな」

俺は、泣きながら笑った姉の顔を見て、久しぶりに姉弟だと実感できた

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 17:57:19.58 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

「当麻、早くしないと遅刻するぞ」

「ああ、わかってるよ、姉ちゃん」

あれから一週間、最初は会話も殆んどなかったが、今は、段々と姉弟としてやり直しつつある。
姉があんな事をした理由を聞いた時は驚いたが、もう二度とあんな事はしないって言ってくれたし、
愛情表現が下手な姉が、姉なりの愛情を見せてくれたと思えば、なんとか吹っ切れた。

「ほら、そろそろいくぞ?」

「わかった。今行く!」
そして、今日は仲直りの日として、姉とのデートだ。





勿論、姉弟としてな


おしまい

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 17:59:06.29 ID:k0QwgdVN0
次、ねーちんで・・・・す

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 18:03:45.64 ID:k0QwgdVN0
後ねーちんは、姉設定ではないんでよろしくおねがいします。

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 18:17:22.00 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

神裂「す、好きです!! 私と付き合ってください!!」

上条「・・・・・・」

・・・・・・

あれから一週間。今日は、こ、恋人の上条当麻に初めて遊びに誘われました。
こ、これはやっぱり、で、デートなのでしょうか、物凄く楽しみです。
それにしても………

神裂「遅いですね………」
もう!! 一体上条当麻は何をやっているんですか! 初デートなのに遅刻して!
こういのは十分前に来ておくのが普通じゃないんですか! 私は一時間前から来ているというのに!!

上条「おーい」
タッタッタ

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 18:28:48.70 ID:k0QwgdVN0
やっと来ましたね…待ち合わせ時間に遅れるなんて…たっぷり説教してあげないと…

神裂「上条当」

上条「ごめん火織!!」

神裂「!?」

!? い、今、名前で

上条「遅れてごめん。おばあさんが困っていたから助けてたんだ。
言い訳にしか聞こえないだろうけど…本当にごめん! 火織!」

そ、そんな名前呼ぶくらいで、許したりなんか
神裂「ふふ、貴方らしいですね。大丈夫ですよ。怒ってなんかいませんから」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 18:52:41.28 ID:k0QwgdVN0
上条「あっ、そうだ。クレープ買ってきたんだ。遅れたお詫びといっちゃなんだが、よかったら」スッ

神裂「別にそんなのよかったですのに…でも、ありがとうございます」ニコッ

ま、まぁ、クレープに免じて許してあげます

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:08:36.56 ID:k0QwgdVN0
神裂「今日はどこにいくんでしょうか?」
まぁ、どうせつまんない所でしょうがね

上条「ん~特に決めてないけど、適当にぶらぶらしようかなーと思ってるよ」

決めてないときましたか…全く、優柔不断な男ですね
神裂「私は…貴方と一緒ならどこでもいいです」ニコッ

上条「そっか。じゃあ、公園にでも行くか」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:23:35.03 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・
公園

上条「いい天気だなぁ」

神裂「そうですね」
ほら! 私の右手開いてますよ! ほら!

上条「それにしても…いい天気だなぁ」うーん

神裂「そうですね」

ほら! ほら! ほら!

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:38:58.87 ID:k0QwgdVN0
上条「お腹も空いてきたし、昼飯食いに行くか」

神裂「…そうですね」
ばか! 意気地なし! 甲斐性なし!

上条(………)

上条「………」ぎゅ

神裂「えっ?」

上条「ほ、ほら、こ、こうしたかったんだろ」

上条(は、恥ずかしい)


全く貴方って人は、ここまで言わないとできないんですか?
神裂「………うふふ♪」ぎゅ


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:25:45.33 ID:k0QwgdVN0
・・・・・・

神裂「ふぅ、お腹いっぱいです」
まぁ、なかなかいいお店でしたよ

上条「はは、喜んでもらえてよかったよ」

神裂「次はどこへ行くんですか?」

上条「うーん………俺ん家来るか?」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:36:57.16 ID:k0QwgdVN0 [40/40]
神裂「…あなたの家ですか…」
やっと、あなたの男らしい一面が見れそうですね

上条「いや、別にやらしい意味じゃなくて、俺ん家だったらゆっくりできるだろうし、
インデックスも小萌先生のとこに遊びに行ってるから、誰に気遣う必要もないしさ。嫌だったらいいんだけど…」

神裂「そういう事でしたら…」
ッチ! この素人が…

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 21:01:48.09 ID:rYyNS0LF0 [1/9]
上条家

神裂「や、やっぱり、ひ、人の家というのは落ち着きますね」ソワソワ


上条「おいおい、そんなに畏まるなよ。自分の家と思ってくれていいんだぜ?」

神裂「そ、そうですね」ソワソワ
なんか子供扱いされている気がします

上条「それじゃあ、お茶持ってくるよ」

神裂「あ、はい」
このままじゃあいけませんね。なんとかして主導権を取らないと…

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 21:49:11.97 ID:rYyNS0LF0 [2/9]
上条「はい、お茶」コト

神裂「上条当麻」

上条「何?」

神裂「私の隣に座ってください」
私の本気を見せてあげます

上条「な、何で?」

神裂「早く来なさい!!」
さっさと来いや!! ど素人がぁ!

上条「はぃぃ!!」ストッ

神裂「うふふ」ぐいぐい
むにゅ

上条(む、胸が!)

上条「あ、あの、神裂さん? 一体なにをしてるんでせうか…」

神裂「わかりませんか? あててるんですよ?」
やっぱり貴方は鈍感ですね

98 名前:やべぇよ…なんだよこれ…[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:00:08.15 ID:rYyNS0LF0 [3/9]
上条「な、なんで?」

神裂「恋人だから、という理由ではいけませんか?」
消極ヤローが、てめーがそんなんだから私がこうしてるんだろうが

上条「あ、あの、さすがにこういう事は、まだ早いと言うか、なんと言うか…」

99 名前:どうしてこうなった…[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:08:03.74 ID:rYyNS0LF0 [4/9]
神裂「じゃあ、いつこういう事をしてくれるんですか?」
奥手なテメーは自分からはしてこねぇだろうがな

上条「い、いつって…結婚したら?」

神裂「じゃあ、私と結婚してくれますか?」
甲斐性なしが! 

上条「そ、それは…」

103 名前:弱々上条さんで行きます[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:21:46.27 ID:rYyNS0LF0 [5/9]
神裂「でしょう? だから、貴方と既成事実を作って、私と結婚してもらいます」
ふん! 私はもともとテメー以外と結婚する気はねぇけどな

上条「えっ? それって…結局、どっち選んでも結婚するんじゃん!」

神裂「ほらほら、脱いで脱いで」ぐいぐい

上条「ちょ、ちょっと待って!」

神裂「何ですか? やめろと言われても、やめませんよ?」
やめねーぞ? ど素人が

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:38:47.33 ID:rYyNS0LF0 [6/9]
上条「今はやめない?」

神裂「却下」するする

上条「違うって…俺、神裂と結婚するから…だから、今は止めよう」

神裂「………本当に?」
う、嘘だったら承知しねーからな!

上条「ああ、神裂には負けたよ。それに、今は神裂の事が一番好きだしな」

神裂「も、もう///それだったら早くに言ってくれればいいのに///」
し、素人が、う、嬉しい事言ってくれんじゃねーか

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:42:58.42 ID:rYyNS0LF0 [7/9]
上条「はぁ、ったく、不幸だな」ハハ

神裂「殺しますよ?」

上条「すいません」





おしまい

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:29:42.78 ID:pkpkV+nMO [1/3]
上条「姉ちゃん、俺、彼女出来たんだ!」

黄泉川木山神裂「何!?」
上条「芳川っていう人なんだけどさ、一目惚れされたとかですぐ告白されたんだけど、いやぁ、私にも春がやってきましたなぁ」

木山「あの小娘…」               黄泉川「あいつ…あれほど抜け駆けすんなって言っておいたのに…」

神裂「当麻は私の物なのに…」

上条「明日はデートだし、楽しみだなぁ」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:20:18.97 ID:pkpkV+nMO [2/3]
黄泉川「当麻!」

上条「な、何?」

黄泉川「そのデートとやらは、何処でやるじゃん?」
上条「べ、別にどこだっていいだろ」

黄泉川「いいから答えろ!!」

上条「ひぃ!! だ、第7学区だよ…」

黄泉川「あいつ…捕まえてとっちめてやる」

木山「私の後輩のくせに…生意気な…」

神裂「当麻当麻当麻当麻当麻」

145 名前:なるべくキャラ崩壊しないようにやりたいです[] 投稿日:2010/04/11(日) 13:31:50.96 ID:CKaVCQGf0 [1/4]
・・・・・・
第七学区

芳川「ごめんね。待った?」

上条「いえ、大丈夫ですよ。俺も今来た所なんで」

芳川「それじゃあ、行きましょうか」

・・・・・・

木山「ふざけるなよ…当麻は、お前の来る1時間も前に来ていたんだぞ…」

神裂「あの女…私の将来の夫に手を出すとは…なかなかいい度胸ですね…」

黄泉川「皆、ちょっと落ち着くじゃん。今はまだ大丈夫じゃん。今は…な」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 14:02:57.96 ID:CKaVCQGf0 [2/4]
上条「あの、芳川さん」

芳川「桔梗」

上条「へ?」

芳川「桔梗でいいわよ。上条君」

上条「き…桔梗さん」

芳川「うふふ、ありがとう」

上条「な、なら! お、俺の事も、当麻でいいです」

芳川「それもそうね……じゃあ…当麻君♪」

・・・・・・

神裂「ッチ…ど素人が…私の当麻といちゃいちゃしやがって…」

黄泉川「私だって名前で呼ばれた事なんか無いのに…」

木山「クソ…ようやく洗脳できたと思ったのに…あいつめ…」

150 名前:駄目だ…何にも思いつかん…[] 投稿日:2010/04/11(日) 14:45:36.87 ID:CKaVCQGf0 [3/4]
芳川「これから何処に行くの?」

上条「!? …すいません…何も考えて来なかったです…」

芳川「うふふ、別にいいのよ。行く場所決めてないんだったら、私の家に来ない? お昼御飯、ご馳走してあげるわよ?」

上条「い、家!?」

芳川「別に変な意味じゃないのよ。ただ、どうかなって」

上条「そういう事でしたら…」

・・・・・・

木山「まずいな…あの女、当麻を犯るつもりだぞ」

黄泉川「な、なんとかして止めないと!」

神裂「………」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 15:19:42.15 ID:CKaVCQGf0 [4/4]
誰か書いてくれよ…もう何にも思いつかねえよ…

ここでスレ落ち

コメント

木山てんてーと何を練るのかwktk(性的な意味で)

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