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俺「ハルヒの世界に入るおまじない?」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/10(土) 18:59:02.47 ID:NWnDDNX/0 [1/44]
ヲタ「そっ、そうなんですよ。フヒッ」

俺(なんだそれwwwwww教えてほしすwwwwww)

俺(でもここはあえてクールに…)

俺「ふーん。で、どうやるんだ?暇だし付き合ってやるよ。」

「俺」注意です


ヲタ「フッ、フヒヒッ まずですね、ボールペンを用意してですね…」

俺「ほい」

ヲタ「紙に"涼宮ハルヒの世界に入りたい"って100回書いてください。フヒッ」

俺「面倒くっさ…」(でもやってやるぜこんちくしょぁぁぁ)

ヲタ「あっ、ちなみにですね、面倒くさいとか思って書いてるとうまくいかないらしいですよ。」

俺「そ、そうなのか…」(思うわけねーだろがぁぁぁ)

俺「ま、試してみるよ。んじゃな。」

ヲタ「さ、さようなら。フヒヒッ」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/10(土) 18:59:58.06 ID:NWnDDNX/0
--------------------家

俺「んで渾身の思いをこめて100回書いたわけだが」

俺「…ま、本当にハルヒの世界に行けるわけないよな」

俺「俺ってバカだ… あのキモヲタに騙されて…」

俺「どうせ明日、本当に試したかどうか聞くんだろうなー…」

俺「まぁいいや。寝よ」




--------------------翌日 朝

ジリリリリリーン

俺「…朝か。」

俺「昨日は馬鹿なことしちまったなー。あー、恥ずかし。」

俺「とっとと着替えるか。」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:00:45.91 ID:NWnDDNX/0
俺「って、あれ」

俺「クローゼットの中にいれておいた俺の高校の制服が…」

俺「深緑色のブレザーになってる!!」

俺「え?待って待って。これ北高の制服だよね… ってことは、」

俺「…マジで?」

俺「うっひょぉぉ!!よっしゃぁぁ!!!」

俺「そうと決まれば早速俺のハルヒに会いに行ってくるぜ!!!」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/10(土) 19:01:52.68 ID:NWnDDNX/0
--------------------大通り

俺「…道わからねぇ」

俺「坂道とかどこにもねーじゃん… どうすんだよ俺」

俺「と思ったら北高生発見!」

俺「あの人についてけばそのうち北高に着くな。」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:02:34.25 ID:NWnDDNX/0
--------------------例の坂

俺「くそっ…この坂ってこんなにきつかったのか…」

谷口「うっす、俺っ!」

俺「う、うわっ 谷口…?」

谷口「どうしたんだよ、いつもと違ってノリわりーなぁ」

俺「そ、そうか。ごめん」

谷口「まぁ気にすんなって。俺達は同じ5組の仲間だろ!」

俺「えっ、あっうんそうだな」

俺(俺は5組…、ハルヒと一緒じゃねぇぇぇかぁぁぁ)

谷口「まぁとっとと行こうぜ」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:03:59.59 ID:NWnDDNX/0
--------------------教室

俺(まぁなんとか怪しまれずに自分の席を特定できたものの…)

キョン「--------?」

ハルヒ「---------!」

キョン「----」


俺(キョンのやつハルヒと話しすぎだろぉぉぉぉ!!!!)

俺(やべぇぇぇぇうぜぇぇぇぇ殺してぇぇぇぇぇ!!!)

クラスメイト「どうした?俺?なんか殺気だってるぞ」

俺「しょっ、そうか?」(噛んだぁぁぁぁ!)

クラスメイトA「なんだか可愛い俺だな」

俺「ど…どうも」(なんかゾクゾクすんだけど。こいつきもい)

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/10(土) 19:05:02.01 ID:NWnDDNX/0
クラスメイトA「あ…あのさ、今週の日曜b

キーンコーンカーンコーン

岡部「」ガラッ

クラスメイトA「あ、やべっ。席戻るわ」

俺(チャイムナイス!あのままだったら俺の処女は奪われてたに違いない!!)


教師「であるからして~」

ハルヒ「-------」

キョン「-----------」


俺(授業中だってのに話しすぎだろ、あいつら)

俺(やっぱあの二人って仲いいんだな…)

俺(そりゃそうだよな… "仲間"なんだもんな…)


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/10(土) 19:06:52.98 ID:NWnDDNX/0
俺(と、なるとだ)

俺(ハルヒ狙いは諦めて長門狙いでいくか)

俺(うん、それがいい)

俺(一応俺だってラノベ主人公並の優しさなら持ち合わせているはずだ)

俺(ただそれを普段は周りの女子に対して振りまいてないだけで)

俺(やろうと思えば長門みたいな大人しい子くらい一人落とせるはずだ!!)

俺(そうと決まれば善は急げ、やってやるさ!!)

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/10(土) 19:26:44.49 ID:NWnDDNX/0
--------------------放課後

俺「ついに来てしまったSOS団部室前」

俺「…正直心臓バックンバックンだけど、」

俺「行くしかねぇ!!!!」



コンコン

みくる「はっ、はい~」

ガチャッ

みくる「あら?どちら様ですかぁ」

俺(やべ、みくるって牛だと思ってたけどやっぱかわいいんだな…)

俺「あっ、あのっ いりゃい…依頼がありまして!」(また噛んだぁぁぁぁぁ)

みくる「はっ、はい、わかりました~」(うっわ、噛んでるよキモッ)

みくる「じゃあ涼宮さん呼んできますねぇ」

俺「あっ、いや待ってください!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:29:05.59 ID:NWnDDNX/0
みくる「?」

俺「ハルh…涼宮さんじゃなくて長門さんを呼んでほしいんです。」

俺「長門さん個人への依頼なので…」

みくる「あっ、はいそうですか わかりました~」(この人、長門さん狙ってるのかな。キョン君に報告しとこ)




29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:32:59.74 ID:NWnDDNX/0
--------------------
長門「なに」

俺「えーっと…」(やっぱかわいいぃぃぃぃ バックで犯してぇぇぇぇ)

俺「長門さんって本好きで有名じゃん?」

俺「だから最近読んだ面白い本を紹介してほしいんだけど…」

長門「わかった。6時過ぎにSOS団の部室にきて。その頃には団活は終わってるはず」

俺「へ?今、紹介してくれないのか?」

長門「用事がある」

俺「そ、そうか。わかった。ごめんな時間とらせちゃって」(俺の気遣いバッチリすぎだろ…)

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:35:46.30 ID:NWnDDNX/0
--------------------6時20分

俺「さて再びやってきたぞSOS団部室」

俺「それにしてもなんでSOS団の活動終了後に俺を呼び出したんだ」

俺「…もしかして俺に一目ぼれしてセクロスしたいとか?」

本貸して
  ↓
いいよ

セクロス

俺「…これはかつる!!!」

俺「よし、いざっ!」

コンコン

長門「入って」

俺(くそっ、暴れるな俺のジョンソンよ…!)

ガチャ

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:40:01.74 ID:NWnDDNX/0
俺「ながt」ドゴォ



俺(いたっ!なんだ今の…蹴り?)

俺(ドアの横に誰か潜んでいたのか…?)

グシャァァ(吹っ飛んで棚にぶつかった音)

古泉「本当に来るとは… 驚きましたよ。」

俺(え?古泉?あのホモがなんでここに…)

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:44:50.43 ID:NWnDDNX/0
みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(古泉くんってやっぱかっこいいな~)

俺(牛までいる…?どういうことだよ…だまされたのか…?)

長門「あなたを拘束する」

俺「」ガクガクブルブル

俺(はぁ!?って言いたいけど声がでない… やっぱ機関で訓練されたイケメンの蹴りは痛ぇなぁ・・・)

シュパックルクル

俺(一瞬で縄が… やっぱ長門ってマジで宇宙人なんだな…)

俺(つかなんで俺って拘束されてんだ…?長門とのキャッキャウフフの触れ合いはどこへいったんだよ…)

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:48:31.79 ID:NWnDDNX/0
古泉「さて…さてさてさて」

古泉「なんで拘束されてるのかは…おわかりですね?」

俺「ぇぅっ、あ……」(わからない、って言いたいけど恐怖で声がでない…!)

古泉「チッ 長門さん、この豚が本当にそうなんですか?」

俺(舌打ちした… やっぱキョンの前での態度は素じゃないんだ…)

長門「間違いない。細胞構成に0.0001%の違いが見られる。」

長門「したがって彼はこの世界の人間ではないと考えられる。」

俺(なっ…バレた…?いやバレてたのか…)

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 19:54:17.21 ID:NWnDDNX/0
古泉「だそうですよ。さて長門さんに接触した理由を聞きましょうか、異世界人さん?」

俺(だから長門は俺のことをこの時間に呼び出したのか)

古泉「何とか言えや!」ドゴォ

俺「か…はっ…」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(いいぞもっとやれ)

俺(くそっ…怖い怖い怖い怖い 声がでねぇよ…)

古泉「気持ちわりいなおい」

古泉「拷問みたいになるけどしょうがないですね。爪を剥ぎましょうか。」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(すでに拷問ぽくね?)


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/10(土) 20:03:22.81 ID:NWnDDNX/0
長門「待って」

古泉「?」

長門「私が聞く」

古泉「そうですか、わかりました。」(もうちょっとストレス解消させろや)

長門「あなたは…何者?」ジィッ


俺(長門の顔が目の前に… うわ、目の中に俺に顔が映ってるよ。ブサイクだな、ハハッ。)

俺(でも…なんか安心する…)

俺「お、俺は…違う世界から来た。」

古泉「ほう」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(やっとゲロったよ 早く帰らせろっての)


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:23:07.22 ID:NWnDDNX/0
長門「…続けて」

俺「おまじない……友達からから教えてもらったおまじないをやってこの世界へ来たんだ。」

古泉「あ?んな言い訳が通ると思ってんのか。」

長門「……彼は本当のことを言っている。」

古泉「なんですって?」

長門「彼は嘘をついていない…おそらく。」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(長門さんが推測で物を言っている?)

古泉「"おそらく"とはどういうことでしょうか。」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:29:53.12 ID:NWnDDNX/0
長門「彼の眼は…嘘をついていない」

古泉「……」

古泉「"彼"に感化されるのもいい加減にしたらどうでしょうか」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(あ、キョン君のことか)

長門「……」

古泉「あなたは人間じゃない。ヒトじゃない。」

長門「私は彼の影響を受け変化したのではない。」

長門「彼との交流で……成長した」

古泉「宇宙人風情が成長とは笑えますね。まずはその胸部を成長させたらどうです?」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(うわひっど)

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:41:29.26 ID:NWnDDNX/0
古泉「まぁいいとしましょう。まずはこの豚の口を割ることが先決です。」

俺(げ…また矛先が…)

長門「あなたは…あなたはどこまで知っている?」

俺(また…顔が近い…)

俺「お…お前は宇宙人だ。」

長門「……」

古泉(まぁさっき俺が口滑らしたしな)


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:45:38.89 ID:NWnDDNX/0
俺「古泉は超能力者…朝比奈さんは未来人だ…」

古泉「なんだそこまで知ってんのか。」

古泉「その情報はどこから手に入れた?異星人組織の諜報部か?」ギロッ

俺「ひっ、ぁぅっ」(また恐怖が…くそくそくそくそ 動け俺の口!弁解するんだ!)

長門「あなたは…なぜそのことを知っている?」

俺「…それは


ガチャッ!

キョン「…お前らなにしてんだ?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:56:44.65 ID:NWnDDNX/0
古泉「おやおや、あなたは涼宮さんを二人でお帰りになったと思ってましたが。」(は?何しに来たんだよ)

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(適当にあの二人を追い出したから何か勘付かれちゃったのかな)

キョン「お前らが帰るのを急かすから忘れものしちまったんだよ。」

古泉「…そうですか」

キョン「で、そこに俺のクラスメートが縛られてるのはどういうことだ。」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(長門さんが狙われてたって言えば納得するかなぁ?)

古泉「彼は…」

古泉「異常性癖の持ち主だそうです。俗にいうマゾヒストだとか。」

俺(んなぁにぃ!)

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 20:59:51.67 ID:NWnDDNX/0
古泉「それでその欲求を満たしてほしいというので一晩だけその願いを叶えてあげることにしたのです。」

長門「……」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(適当な理由だなぁ…)

キョン「なんだそうだったのか。何でこの三人なんだ?」

古泉「それはもちろん……彼の希望ですよ。」

俺(死にたい……)

キョン「んなわけあr」

古泉「さて、そろそろ学校が閉まってしまいます。出ましょうか。」シュルシュル

俺(あ…縄ほどけた…)

キョン「…立てるか?俺」

俺「あぁ大丈夫だ。ありがとう。」(くそっ体中が痛ぇ…)

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 21:05:56.41 ID:NWnDDNX/0
--------------------帰り道

俺(なんか流れでハルヒを除くSOS団団員と帰り道を共にしているわけだが…)

キョン「そういや明日って何か宿題あったっけ?」

俺「ぶ、物理が出されてたかも」(俺とキョンの会話しかないとかどういうことだよ)

古泉「」バチバチ

長門「」バチバチ

俺(まだ喧嘩してんのかあの二人……)


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 21:13:53.04 ID:NWnDDNX/0
--------------------

俺「んじゃ俺の帰り道こっちだから……」

キョン「ん、あぁじゃーな」

みくる「さようならぁ」(結局肝心なことあんまり聞けてなくね?)

長門「……」

古泉「あっ、僕もあっちの方向ですので。ではさようなら。」

キョン「あれ?お前ってそっちだったっけ?」

古泉「本屋に寄ろうと思ってるので。」

キョン「そうか、じゃな」

みくる「さようならぁ」(俺くんまた殴られるのかなぁ…かわいそー)


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 21:25:25.81 ID:NWnDDNX/0
--------------------

俺「ハルヒの世界に来たってのに……さんざんだな」トボトボ

古泉「おい」

俺「はっはひっ」(またまた噛んだぁぁぁぁ)

古泉「俺の聞きたいことは何かわかってるな。」

俺「まっ、待ってくれ。俺は別に…お前らの敵対組織とかじゃない!」

俺「ただの一般人なんだ!おまじないをやったら飛ばされてきただけなんだ!」

古泉「確かに…おまじないをやってこの世界にきたいのなら期間が情報を掴んでないのも説明がつく」

古泉「でもそれを信じろと言われてほいほい信じる程僕は馬鹿じゃない」


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 21:34:58.24 ID:NWnDDNX/0
古泉「そして最大の謎が残っている。」

古泉「あの宇宙人…長門さんに接触した理由を答えろ。」

俺(え?マジで言わなきゃ駄目なのかな。)

俺(正直好きだったからコンタクトとったとか恥ずかしすぎるでしょ)

俺(いや普通だけど、普通だけれども!このシリアスな空気で言うべきじゃないよな…)

俺(うーん、どうしたものか)

古泉「…早く答えr

キョン「おい!」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 21:43:38.58 ID:NWnDDNX/0
古泉「…どうしたんですか?」(本当に邪魔なやつだな)

キョン「お前らの様子がおかしかったからおいかけてきた。」

キョン「俺、本当のことを教えてくれ。さっきは何をされてたんだ?」

俺(あ…またこの目だ…)

俺「俺は…この世界の人間じゃないんだ…」

古泉「……」

キョン「それが…拘束されて尋問を受けていた原因か?」

古泉「いえ、違います。」

古泉「彼は長門さんに接触しました。」

キョン「それがどうした。」

古泉「彼は異世界人組織の末端構成員で何らかの理由で長門さんに接触したと考えられます。」

俺「……」

キョン「俺…そうなのか?上の命令で長門に会いにいったのか?」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 21:54:35.27 ID:NWnDDNX/0
俺「異世界人組織なんて…ない。俺の個人的な意思だ…」

キョン「だとさ、古泉。こいつは長門に危害を加えるつもりはないみたいだぜ。」

古泉「彼はそんなこと一言も言ってません。」

キョン「目を見りゃわかる。しょうがないさ長門はかわいいんだから。な?」

俺「あ…あぁ。」(見抜かれた…だと…?)

古泉「まさか…まさか本当にあなたは長門さんに関する単なる恋愛感情で長門さんと接触したのですか?」

俺「…まぁ恥ずかしいけどそうなんだ。」

古泉「そのために異世界から来た、と。」

古泉「……」

古泉「…ちょっとあの公園で3人で話しましょう。」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:13:22.23 ID:NWnDDNX/0
--------------------公園
古泉「…僕はあなたの話を信じることにしましょう。いったんね。」

俺「そ、そうか…ありがとう」

古泉「それで…もうひとつだけ質問させてください。」

俺「わかった」

古泉「あなたがどこまで知っているのか、それと情報源を教えてください。」

キョン(信じたふりして話に矛盾が出ないか試すつもりなのか…?)

俺「…全部だ、全部を知っている」(あれ、古泉の前なのにちゃんと話せた)

古泉「!」

キョン「……」

俺「SOS団ができた経緯、閉鎖空間、情報統合思念体、三年前の情報爆発、TPDD!」

俺「終わらない夏休み、それに雪山や七夕の話、佐々木…佐々木さんのことだって知っている」(ん?口が勝手に動く)

古泉「おやおや…」

キョン「マジか…」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/10(土) 22:26:14.57 ID:NWnDDNX/0
古泉「調査とかそういうレベルの話はないようですね。」

俺「サンタクロースをいつまで信じていたか・・・なんてことは、他愛もない世間話にもならないくr」

キョン「うわっ!なんでそんなことまで知ってんだよ!」

古泉「あなたは心が読めるのですか?」

俺「え?」

古泉「異世界人…あなたの世界の人は心が読めるのかと聞いているんです。」

俺「いや、そんなことはない。」

古泉「なら…なぜあなたは…」

俺「お前らのことが全部…小説になってるんだ。」

キョン「…は?」

古泉「……」


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:33:13.08 ID:NWnDDNX/0
俺「一巻の"涼宮ハルヒの憂鬱"から今は九巻の"涼宮ハルヒの分裂"まで。」

俺「かなり人気が出てて…つってもオタクにだけだけどな。でも500万だっけ600万だっけか、そんくらいの売り上げがある」

古泉「俄かには信じがたい話ですね…」

キョン「それが本当だとして…いや本当だとは信じたくないが、お前はどうやってこの世界にきたんだ?」

俺「おまじない…友達から教えてもらったおまじないだ。」

古泉「さっきもそう言ってましたが、具体的にどんなことをするんでしょうか。」

俺「……」

俺「紙に……"涼宮ハルヒの世界に入りたい"と100回書くんだ。」

キョン「それだけの方法でか…?」


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:42:49.45 ID:NWnDDNX/0
古泉「100回目を書いた瞬間にこの世界に来たのでしょうか?」

俺「わからない…ただ、この世界に来たのを自覚したのはクローゼットの中の北高の制服を見てからだ。」

古泉「ということは…部屋の様子が変わったとかそういうわけではないのですね?」

俺「そうだ。」

古泉「」ニヤリ

キョン「どうした?」

古泉「俺さんの家に行きましょう。」

俺「え、いやちょっとまtt」

キョン「すまんな、こんな時間に。」

俺「なんであんたも乗り気なんだよぉ!」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 22:53:11.87 ID:NWnDDNX/0
--------------------俺宅 7時55分

キョン泉「おじゃましやーす」

俺「はいはい、俺の部屋はこっちだぜ。」

ガチャッ

--------------------俺宅自室 7時57分

キョン「意外と片付いてるんだな。」

俺「意外とは余計だアホ。」

古泉「それで…机の上に乗ったこれが例の紙ですか。」

俺「あ…あぁそうだ」(やっぱ改めて見ると痛すぎる…)

キョン「ハルヒって文字がゲシュタルト崩壊してきたぜ」

俺「グサグサくる…」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:08:07.43 ID:NWnDDNX/0
古泉「…ん?」

キョン「どうした?」

古泉「いえ、ちょっとした違和感を覚えたのですが…」

古泉「俺さん、ここに書いた言葉の数は100個だと言いましたね?」

俺「あ…あぁ」

古泉「それは確実ですか?」

俺「それだけは確実だ。自身を持って言える。」

古泉「しかし…先ほど数えてみたところ61個しかありませんでした。」

古泉「そして今、再度数えてみたところ60個に減っていました。」

キョン「なんでわざわざ時間を置いて2回数えたんだ?」

古泉「消えたような気がしたんですよ…文字がね。」

俺「どういうことだ?」

古泉「俺さん、今の時刻は何時何分でしょうか。」


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/10(土) 23:15:44.87 ID:NWnDDNX/0
俺「えっと…8時2分だ。」

古泉「そうですか…ならば文字が消えたのはおそらく8時ということになります。」

キョン「確かに文字が100個より少ないような気はするが…」

古泉「もう一度文字が消えるのを確認する必要がありますね。」

俺「なぜ文字が消えたのかもわからないのにか…?」

古泉「いえ、それについてはある程度予測ができています。」

キョン「ま、古泉がそういうんだ。待ってみようぜ。」

俺「わかった、そうするか。」

俺「なんか飲み物とってくるよ、カルピスと午後ティーどっちにする?」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:20:20.18 ID:NWnDDNX/0
--------------------8時22分

キョン「なぁ古泉?」

古泉「なんでしょうか。」

キョン「文字消えねーじゃん。」

俺「キョンよく言った。」

古泉「いえ…もう少しですよ…」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:27:17.67 ID:NWnDDNX/0
--------------------8時29分

俺「なぁ…」

キョン「まだか…」

古泉「…そろそろですね。」


--------------スウッ

俺「も…文字が!」

キョン「消えた…?」

古泉「そう、紙に書かれている"涼宮ハルヒの世界に入りたい"が今この瞬間、ひとつ消えました。」

古泉「これで残ったのは59個…」

古泉「僕の仮説はこうです。30分に一度、"涼宮ハルヒの世界に入りたい"が1つ消える。」

古泉「そして紙面に"涼宮ハルヒの世界に入りたい"が0個になったとき、彼は元の世界に戻る。」

古泉「俺さんがこの世界にきたのが今日の0時0分だと仮定して、の話ですがね。」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:33:16.71 ID:NWnDDNX/0
キョン「今の時刻は夜の8時30分、つまり20時30分か。」

キョン「30分に1個消えたとすると現在までに41個消えたことになる…。」

俺「そして俺が書いた個数は100個、だから残りは59個と。そういうことか。」

古泉「ええそうです。だから俺さんがこの世界にいられるのは…」

俺「あと29時間30分、つまり明後日の深夜2時にお前らとお別れ。そういうわけだな。」

キョン「…でも俺には今年の最初からお前と過ごしてきた記憶がある。」

俺「……」

キョン「本当はお前じゃないのかもしれない。別の奴がクラスの"そこ"にいたのかもしれない。」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:37:27.89 ID:NWnDDNX/0
キョン「でも…席替えで席が近くなったり休み時間に冗談言い合ったり…」

キョン「"普通に仲のいいクラスメート"としてのお前がそこにいたはずなんだ。」

俺「キョン……ごめん…」

キョン「わかってるさ。お前にその記憶がないことくらい。」

キョン「だからさ、これからの29時間30分、忘れられないくらい楽しい時間にしよう。」

俺「……あぁ。」

古泉「泣かせてくれますね…。」

キョン「茶化すなアホ。」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:43:23.08 ID:NWnDDNX/0
古泉「俺さん、僕も、よろしいでしょうか?」

俺「…散々殴ったり蹴ったりしたくせにな。」

古泉「それについては謝ります。この通りです。」ガバッ

俺「ばっ、馬鹿。頭上げろって。」

俺「ただお前の心変わりに驚いただけだから… 友達だろ?俺ら。」

古泉「友達…ですか…」

俺「そりゃ学校帰りに人の家でポテチ食ってカルピスと午後ティー飲んでなんて友達しかやらないだろ。」

古泉「そうか…そうですね…」

古泉「部室にいるときはなぜかあなたの眼が見れなかった。見ようとしなかった。」

古泉「しかし、公園でふとあなたの眼を見たら…固いことばかり考えてた自分が嫌になったんです。」

古泉「あなたが悪いことをする人になんて見えない。そう悟ったんです。」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:52:52.39 ID:NWnDDNX/0
俺「…あぁ」

キョン「お前も十分泣かせるじゃねえか。」

古泉「茶化さないでくださいよ。」

俺「とりあえず、2人のメアド教えてくれよ。」

キョン「おーけー」

古泉「わかりました。赤外線でいいですか?」

--------------------8時53分

キョン「うーん、そういや明日は休日だな。どうするよ。」

古泉「ゲームセンターというところに行ってみたいですね。」

キョン「あ、俺もゲーセン行きたい。」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:53:33.08 ID:NWnDDNX/0
ミス
>>100の先頭に入る一文

古泉「ですから…3人で、ここにいる3人で…残された時間を大切にしていきましょう。」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:57:39.39 ID:NWnDDNX/0
俺「あれ?不思議探索は?すっぽかして大丈夫なのか?」

キョン「あ゙」

古泉「それがありましたか…」

キョン「どうやって休もうか。」

俺「そんな俺のために無理しなくてもいいんだぞ?」

キョン「…いや、大丈夫だ。」

古泉「何か案でもあるのですか?」

キョン「まあな。それよりちょっとトイレ借りるぞ。」

--------------------9時2分
古泉「残り…58個ですか…」

俺「つかキョン長いな。うんこ?」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:09:27.52 ID:5eK8cApq0 [1/24]
ブーブー

古泉「おや、僕の携帯ですね。」

俺「閉鎖空間?」

古泉「いや、そうではないようんです。機関の業務連絡でした。とりあえず返信しておきましょうか。」カチカチ

ガチャッ

キョン「ふー、スッキリした。」

俺「いいうんこだったか?」

キョン「そこそこだな。」


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:17:38.80 ID:5eK8cApq0 [2/24]
--------------------9時10分

ブーブーブー

キョン「誰のだ?」

俺「おっと、俺の携帯だ。電話…?知らない番号からだ。」ポチッ

ハルヒ『ちょっと!あんた、なんなのよ!!』

俺『へ?あ?その声は…涼宮さん?』

ハルヒ『そうよ!涼宮ハルヒよ!』

ハルヒ『なんでキョンと古泉君と有希からほぼ同時に同じ内容のメールがくるのよ!』

俺『し、知るかよ!いきなり何の話だ!』

ハルヒ『あんたを明日の不思議探索に参加させてほしいってお願いのメールが来たのよ!!』

俺『え…?』

キョン泉「」ニヤリッ

ハルヒ『キョンはともかく古泉君と有希のお願いだから承諾してあげたんだからねっ!感謝しなさいよ!』

俺『あ、あぁ… ありがと。』

ハルヒ『明日は9時集合よ!場所はキョンらへんにでも聞いときなさい!じゃあね!!プツッ』プープー


123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:23:41.48 ID:5eK8cApq0 [3/24]
俺「」

キョン「ま、そういうことだ…」

古泉「あなたもたまにはいいアイディアを考えますね。」

キョン「たまにはとは失礼だな。」

俺「キョン…古泉…」

キョン「礼はいらんぜ。」

古泉「長門さんもあなたのことを気にかけているようですしね。」

俺「…ありがとう」

キョン「礼はいらんと言ってるだろ。」

キョン「それより風呂入ろうぜ。」

俺「え?お前泊まってくの?」

古泉「おや、駄目でしたか…?」

俺「いや…駄目なわけないにに決まってるじゃんか!」

古泉「よかったです。断られたらどうしようかと思ってました。」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:30:51.88 ID:5eK8cApq0 [4/24]
--------------------0時2分

キョン「ふぅー、結構遊んだな。」

古泉「やっぱりクッパ強いですね。」

俺「俺のトゲゾーに泣かされてた癖に。」

古泉「あれはずるいですよ!しかも僕が投げた赤甲羅ラクラク避けますし。」

俺「壁際でミニターボ使うと意外と避けれるんだよ。」

キョン「俺はバナナ置いたり緑で相殺してるがな。」

俺「そろそろ寝るか?明日に支障出るぞ。」

キョン「うーいっ。」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:37:21.27 ID:5eK8cApq0 [5/24]
--------------------0時39分

俺「なぁキョン、起きてるか?」

キョン「起きてるよ。」

俺「…ハルヒってかわいいよな。」

キョン「…どこがだ。」

古泉「俺さん」

俺「ん?」

古泉「長門さんってかわいいですよね。」

俺「そうだな。凄いかわいい。」

古泉「と、まぁあなたもこんな風に胸張って言わなきゃダメですよ?」

キョン「…意味がわからん。」


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 00:39:11.85 ID:5eK8cApq0 [6/24]
キョン「時に古泉。」

古泉「なんでしょうか。」

キョン「森さんって美人だよな。」

古泉「え、あっ、はい。そうですね…。」

俺「動揺しすぎだっての。」

古泉「どどど動揺なんかしてません!」

キョン「三者三様の反応だな…」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:47:21.20 ID:5eK8cApq0 [7/24]
--------------------8時54分 いつもの場所

ハルヒ「おっっっそーい!」

キョン「いや遅刻してないだろ。朝比奈さんおはようございます。」

みくる「おはようございますぅ」(あれ?3人一緒にきた?なんかキモい…)

古泉「おはようございます。涼宮さん、朝比奈さん、長門さん。」

俺「皆さんおはようございます。」

ハルヒ「キョンはいつものことだからしょうがない。まぁおごりだけどね。」

ハルヒ「古泉君はたまにしかしないからしょうがない。完璧な人間なんていないもの。」

ハルヒ「でもなんでゲストのあんたが遅れてんのよ!!!」

キョン「でも遅刻じゃn」

ハルヒ「あんたは黙ってなさい!」

ハルヒ「それになんなの?あんた達3人一緒にきて、気色悪いわね。」

みくる(うわ、遠慮とかないんだ。)

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:53:59.62 ID:5eK8cApq0 [8/24]
古泉「僕たちは昨日、俺さんの家でお泊り会をしたんですよ。」

ハルヒ「えっ、あ、あぁそうなの。知らなかったわ。」

みくる「仲いいんですねぇ~」(ガチホモなのか古泉が情報収集のためにやったのか…)

ハルヒ「まぁいいわ、行きましょ!」

--------------------喫茶店

ハルヒ「さぁ、くじで組分けするわよ!」


キョン「色つき」

古泉「色つき」

俺「色つき」

俺キョン泉「ぃぃいやっふぅぅぅぅぅ!」

ハルヒ「ひっ」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(つかキモい)

長門「……」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:58:58.03 ID:5eK8cApq0 [9/24]
--------------------

俺「さて探索行きますか。」

ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!」

キョン「ん?なんだ?」

ハルヒ「そっ、そのあたしはそういうの少しは理解あるから…」

ハルヒ「でももしその…考え直したくなったら、あたしが相談のってあげるからね…?」

キョン「俺に対してすごい優しいのは感じ取れたが肝心の言葉の意味がわからん。」

古泉「ほら、何してるんですか。早く行きましょうよ。」

ハルヒ「」グスン


140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:02:50.31 ID:5eK8cApq0 [10/24]
--------------------ゲーセン

キョン「いやっふぅぅぅぅぅぅ!」

古泉「うそっぷぅぅぅぅぅぅ!」

俺「けちゃっぷぅぅぅぅぅ!」


俺「いやー、こっちの世界にも太鼓の達人ってあるんだな。」

キョン「つかマリカも全次元共通ゲームだったんだな…」

古泉「あっ、ホッケーしますか?ホッケー。」

俺「おっしゃぁぁ!やってやるぜぇぇぇ!」

キョン「エアホッケーって何気に心理戦なんだよな。」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:08:11.89 ID:5eK8cApq0 [11/24]
--------------------12時57分 喫茶店

ハルヒ「…午後の組分けはなし。午前と同じ班で行きましょ。」

俺キョン泉「ぃやh」

ハルヒ「た・だ・し!」

ハルヒ「ゲーセンに行ったりしないできちんと不思議を探すこと、いいわね?」

キョン「バレてた…?」

みくる「涼宮さん凄いです~」(誰でも気づくっての)

古泉「あはは…涼宮さんも人が悪い。僕たちがゲーセンにいった証拠なんて…」

長門「携帯を出して」

俺「え?」

長門「3人とも携帯をテーブルの上に置いて。」


146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:16:40.10 ID:5eK8cApq0 [12/24]
キョン「…しょうがない」

ゴトッゴトッゴトッ

ハルヒ「!!」

みくる「ふぇ~3人とも色違いのストラップです~」(流石にないわ)

長門「これはゲーセンで取った物である可能性が高い。」

古泉「…ご名答です。」

ハルヒ「はぁ…ゲーセンのことは見逃してあげるわ。」

ハルヒ「でも午後は違うところにいきなさいよ。ちゃんと不思議探索しないと意味ないんだから。」

キョン「はいはい、わかりましたよ。」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:20:35.98 ID:5eK8cApq0 [13/24]
--------------------1時21分

古泉「さて、どこに行きましょうか。」

キョン「…行きたい場所があるんだけどいいか?」

俺「いいぜ、そこに行こう。」

-------------------2時11分

俺「山…?いや丘みたいな感じか。」

キョン「簡単な道がある。登ろうぜ。」

古泉「合点承知」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:23:38.03 ID:5eK8cApq0 [14/24]
--------------------2時47分

古泉「…頂上に着きましたね。開けてて爽快な気分です。」

俺「いい景色だな…。町が一望できる。」

キョン「だろ?穴場スポットなんだ。」

俺「ちょっと寝ころんでようぜ」

--------------------

みくる「そういえば長門さん」ボソボソ

長門「なに」ボソボソボソ

みくる「長門さん昨日、何気に古泉くんに胸のこと馬鹿にされてませんでした?」ポニョポニョ

長門「……あなたに言われるのが一番馬鹿にされた気になる。」ポニョポニョポニョポニョ

ハルヒ「?」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:33:10.61 ID:5eK8cApq0 [15/24]
--------------------

キョン「…空って青いな。」

俺「そうだな…」

古泉「あなたの世界でも…空は青いのですか?」

俺「あぁ…同じ青だ。」

キョン「意外と俺らの世界とお前の世界ってつながってたりしてな。」

俺「つながってるさ… そう、繋がってる。」


154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:37:11.39 ID:5eK8cApq0 [16/24]
--------------------

ブーブーブーブー

キョン「げっ、ハルヒから電話だ。」

古泉「そろそろ戻る時間ですか…」



キョン「あぁ はいはいわかったよ。」

キョン「え?違う違う」

キョン「そうさ。信じてくれよ。」

キョン「ん、わかった。じゃな」ピッ

俺「戻って来いって?」

キョン「あぁ。ちょっと長居しすぎたな。よっと」

古泉「名残惜しいですが……戻りますか。」


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 01:42:10.24 ID:5eK8cApq0 [17/24]
--------------------喫茶店

ハルヒ「おっそーい!」

キョン「すまん…」



--------------------俺宅 6時57分

キョン「ハルヒのやつカンカンだったな。」

古泉「でもたまにはこういうのもいいでしょう。」

キョン「イエスマンのお前がそんなこと言うなんて珍しいな。」

俺「まったくだ。」

古泉「……"成長"ですかね。」

キョン「そうだな。…成長、だな」

俺「変化……じゃないんだよな。」

古泉「そうです。変化じゃありません… これは僕らの成長なんです。」


160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:49:34.36 ID:5eK8cApq0 [18/24]
俺「俺もお前らに出会って…成長できた気がするよ。」

キョン「ほら、湿っぽいのはやめようぜ。飯食うぞ飯。」

俺「そうだな、飯食うか」



--------------------8時56分

俺「風呂入るか」

古泉「そうしましょうか」

キョン「だな」


--------------------11時34分

キョン「おらっ、どうだっ!」ヒューングシャッ

古泉「赤甲羅をよけられただと…!」ガーン

俺「くそっ、取っておいたキノコを使うぜ!」ビューン

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:58:34.57 ID:5eK8cApq0 [19/24]
--------------------0時11分

キョン「じゃがりこうめぇ」ジャガリコジャガリコ

古泉「ポッキーのベーコン味も中々です」ポキポキ

俺「じゃがびーこそ至高」ビービー

--------------------1時30分

古泉「…ついに最後の一個になりました。」

俺「"涼宮ハルヒの世界に入りたい"…か。」

俺「別れがこんな辛いものだなんて…知らなかったな…」

キョン「でもいいじゃないか…」

キョン「紙に書かれた言葉が減るたびに俺らは思い出を積み重ねてきた、それでいいじゃないか。」


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:02:09.33 ID:5eK8cApq0 [20/24]
古泉「なかなか臭いことを言いますね。」

キョン「だから茶化すなっての。」

俺「そうだな……ありがとう。俺は世界一の幸せ者かもしれないな。」

古泉「さっきまで辛いとか言ってた人が言うセリフとは思えませんね。」

キョン「辛いと幸せって文字が似てるからいいんじゃね?」

俺「おお、うまい」

古泉「うまい」


168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:04:49.94 ID:5eK8cApq0 [21/24]
--------------------1時58分

古泉「さて…そろそろですね。」

俺「キョン、古泉…」

キョン「……わかってる。大丈夫だ。」

古泉「言わなくてもあなたの言いたいことはわかりますよ。」

古泉「……友達、ですから。」

キョン「だな。」

俺「そうか……そうだよな。」

キョン「……」

古泉「……」

俺「じゃ、またな。」

キョン「また、な。」

古泉「ええ…またな。」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:07:45.10 ID:5eK8cApq0 [22/24]
--------------------

ジリリリリリーン



俺「朝か…」

俺「なんかいい夢見た気がする…」

俺「ん?携帯に見覚えのないストラップが…」

俺「なんだっけ?これ… こんなの買ったっけ…」

俺「……そっか、そうなんだな。」

俺「お、なんかSSのアイディア閃いた気がする。」

俺「SSなんて一度も書いたことないけどいいや、VIPで適当にやってみるか。」

俺「俺「ハルヒの世界に入るおまじない?」っと」





178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:11:53.18 ID:5eK8cApq0 [23/24]
--------------------後日談

長門「謝って。」

古泉「おや?何をですか?」

長門「全国の貧乳の女性に謝って。」

みくる「そうですよ、古泉くん!ひどいです!」(ひどいのは長門の器の小ささ、つか胸の小ささじゃね?)

古泉「いつまで>>46のような昔のことを根に持ってるんですか?だから彼からあんまり相手にされないんですよ。」

長門「!!!」

みくる「ひぇ~怖いですぅ~」(確かにこんな無口根暗貧乳相手にしたくないわ)


181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:16:41.93 ID:5eK8cApq0 [24/24]
--------------------後日談その2

ハルヒ「きょ、キョン!」(あっ、少しどもっちゃった)

キョン「ん?」

ハルヒ「今日は学校サボってゲーセンに行くわよ!」

キョン「は?」

ハルヒ「あ…いやそうじゃなくて…」(また上から目線で言っちゃった…)

ハルヒ「げ、ゲーセンについてきて…くれない…?」(うぅ、言葉がうまく出ない…)

キョン「まぁいいけど何するんだ?」

ハルヒ「お揃いのストラップをUFOキャッチャーで取りたいなぁ、って。だ、だめかな?」(緊張するよぉ…)

キョン「また俺の財布に優しくないことを…」

キョン「まぁいいや、行こうぜ。」

ハルヒ「やった!」

本当に完 オチは弱めでお送りしました。デレハルヒは適当。

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