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梓「ここ…は?」初春「ここは第7学区ですよ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 01:14:05.21 ID:e8rMcCFgO [1/71]
梓「第7学区…?………って誰ですか!?」

初春「私は初春飾利です、一応ジャッジメントですから困ってるのなら力になりますよ」

梓「ジャッジメント…?まぁいいや、桜ヶ丘はどこか分かりますか?」

初春「桜ヶ丘?ちょっと分からないですね…」

梓「そう…ですか」

初春「まぁでも支部に行けばすぐに分かると思いますよ、ここからそう遠くはないのでついてきてください」

梓「はぁ」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 01:18:40.78 ID:e8rMcCFgO [2/71]
梓「………」

梓(何だろ、この人…)

梓(何で花を頭に乗せてるんだろ)

初春「名前は何て言うんですか?」

梓「うぇ!?あ、中野梓…と言います」

初春「中野さん、ですか」

初春「あ、もう見えてきましたよ」

梓(ま、悪い人じゃなそうだ)

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 01:24:19.81 ID:e8rMcCFgO
【第177支部】

黒子「初春、遅いですのよ」

初春「す、すいません」

黒子「あら、そちらの方は?」

初春「どうやら迷子みたいです」

梓「あ、中野梓です」

黒子「まぁ我々の手にかかればすぐに目的地に行けるでしょうから安心してくださいな」

梓「わざわざすみません…」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 01:27:45.00 ID:e8rMcCFgO
初春「中野さん、確か桜ヶ丘で良かったんですよね」

梓「はい」

初春「ん~、何学区にある学校ですか?」

梓「学区?」

初春「………もしかして外部の生徒さんですか?」

梓「外部…って、どこのですか?」

初春「………」

固法「牛乳うめ」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 01:32:06.03 ID:e8rMcCFgO
初春「あ~学園都市って知ってます?」

梓「知らない、です」

初春「白井さ~ん、どうやら仕事が増えたようですよ」

黒子「どうしたんですの?」

初春「実は………」

………………

黒子「本当に学園都市が分からないんですの?」

梓「はい、すみません」ジワッ

黒子「あ、いや、謝ることじゃないんですの」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 01:36:29.27 ID:e8rMcCFgO
黒子「ちょっとあちらでコーヒーでも飲んで落ち着いてくださいな」

梓「は…い」

黒子「………」

初春「で、どうします?」

黒子「ふむ、まさか侵入者ではないでしょうし…どうやって学園都市内に入ってきたのか気になりますわね」

黒子「もしかしたら記憶の方に問題があるかも知れませんわよ」

初春「記憶喪失…ですか?名前は覚えてましたよね?」

黒子「そういう能力者もいますわよ、この学園都市には…」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 01:43:11.79 ID:e8rMcCFgO
固法「牛乳混ぜる?」

梓「いえ、大丈夫です」


黒子「それに考えたくはないですが密偵…スパイの可能性も捨てきれませんわ」チラッ

初春「そんな…」

黒子「ま、あくまでも可能性があるというだけですの」

固法「私の牛乳が飲めないって言うの!?」

黒子「中野さん、ちょっと来てくださいな」

梓「あ、はい」

梓(助かった…)

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 01:50:33.47 ID:e8rMcCFgO
黒子「初春と会う前、何をしていましたの?」

梓「え?………、あれ?思い出せない…」

黒子「あなたの名前は中野梓さんで良かったんですの?」

梓「はい」

黒子「初春?」

初春「はいはい、あ、やはりバンクには一致しないですね」

黒子「あなたは桜ヶ丘から来たんですの?」

梓「はい…」

黒子「桜ヶ丘という住所も学園都市には存在しない…やはり」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 01:55:57.62 ID:e8rMcCFgO
固法「ちょっと、そんな尋問みたいに問いたださなくてもいいんじゃない?」

黒子「あ、先輩…」

固法「ねぇ、学園都市は本当に知らないのよね?」

梓「…はい」

固法「で初春さんに会うまでの細かい記憶が無い…」

固法「能力者による記憶の改竄かもしれないわね…」

梓(能力者…?何の話をしてるんだろ…)

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:04:51.78 ID:e8rMcCFgO
固法「初春さん、それぐらいの事ができる能力者は何人くらいいる?」

初春「ちょっと調べてみます」カタカタ

初春「洗脳能力に心理掌握、そう多くはないようですね」

初春「この方達の今日の動向を調べてみます…」カタカタ

固法「白井さん、桜ヶ丘調べてみて」

黒子「もう調べてますの、ふむ、桜ヶ丘というと東京にありますわね」

黒子「聖蹟桜ヶ丘駅に桜ヶ丘記念病院…」

固法「心当たりはある?」

梓「いえ…」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:10:28.99 ID:e8rMcCFgO
梓「あれ?そもそも桜ヶ丘ってどこだっけ…?」

固法「え?」

梓「ん?桜ヶ丘って何…?」

梓「私は………誰?」

固法「記憶が弱まってる…?」

黒子「…これは一度医者に見てもらった方が…」

初春「え?でもそれじゃあ外部の人間だって…」

黒子「幸か不幸か記憶が弱まってるからそこら辺は大丈夫ですの」

黒子「信頼できる医者を知ってますの、一度そこへ行きましょう」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:18:24.46 ID:e8rMcCFgO
【病院】

蛙「ふむ…」

初春「先生、中野さんは…」

蛙「実に不可解だね」

黒子「どういう意味ですの?」

蛙「何も異常が無いんだ、記憶以外のことにはね」

黒子「やはり能力ですか?」

蛙「考えにくいね、能力者の記憶の洗脳にここまで時間がかかるとは思えない…」

蛙「ま、実際は記憶がじわじわ消えていったみたいだけど、それも含めて能力による干渉はないと思うよ」

黒子「そう、ですの…」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:22:50.68 ID:e8rMcCFgO
蛙「ま、しばらくは様子を見た方がいいね」

蛙「それと彼女、能力開発は受けてないみたいだったよ」

黒子「やはりそうでしたの…」

蛙「ま、記憶以外は問題がないから退院はすぐにできるよ」

蛙「早ければ今日にはね」

蛙「その後、どうするつもりだい?」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:26:54.46 ID:e8rMcCFgO
初春「あの!私が何とかします!」

蛙「何とかって、どうするつもりだい?」

初春「私がルームメートになります」

黒子「初春、本気で言ってますの!?」

黒子「考えたくはないですが、外部からのスパイの可能性だってあるんですのよ?」

初春「だったらどうするんですか!!!」

蛙「…」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:30:21.80 ID:e8rMcCFgO
初春「あの子、中野さんは…何となくですけど、ほっとけないんです」

黒子「何となくって…」

初春「分かってます、もしもの時は学園都市を出ていく覚悟もあります…」

黒子「なっ…」

蛙「子供が舐めた口を聞くんじゃないよ」

初春「え?」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:35:21.03 ID:e8rMcCFgO
蛙「君は誰のお陰で学園都市に来れたと思ってるんだい?親御さんの事を君は考えたことはあるかい?」

初春「………」

蛙「君は誰のお陰で学園都市にいられると思ってるんだい?友達の気持ちも分からないのかい?」

初春「それは…」

初春「すみませんでした…」

蛙「と、今のが君の発言に対する説教」

蛙「私は別に彼女を養うなとは行ってない」

初春「え?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:39:28.26 ID:e8rMcCFgO
蛙「私はこう見えて学園都市でも結構顔が広いんだよ」

蛙「小さい我が侭から大きな命令まで大抵のことなら聞いてくれる」

蛙「君が良いのなら、彼女と暮らしてやってくれないかな?」

初春「………」パァ

蛙「もちろん生活費は僕が出すし、もしもの時は僕が責任を取ろう」

初春「いいん…ですか?」

蛙「これは僕のお願いだよ?」

初春「ありがとうございます!」

黒子「………」ヤレヤレ

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:48:01.84 ID:e8rMcCFgO
ピロリピロリーンリン

佐天「ん?メールか…初春から…何々?」

FROM 初春
SUB 重大発表!
本文
実は…

またルームメートができちゃいました(*^o^*)ノ


佐天「え!?まじ?」

佐天「………ふむ」メルメル

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:52:10.01 ID:e8rMcCFgO
ギンギラギンニサリゲナクッー

初春「あ、返事きた!」


FROM 佐天涙子
SUB RE:重大発表!
本文
は?何?どういう意味?詳しく教えなさいよ!


初春「え?怒ってる?」

初春「ちょっと丁寧に返事しとこ」メルメル

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:55:38.48 ID:e8rMcCFgO
ピロリピロリーンリン

佐天「来た!何々?」

佐天「え?どういう事?記憶喪失の子を助けたってこと?」

佐天「ふ~ん、初春らしいな」

佐天「今日いっぱいは入院するのか…」

佐天「うぇ?じゃあもう明日っから一緒に暮らすの?」

佐天「とりあえず返信しとこ…」

佐天「明日遊びに行っていい?っと」メルメル

佐天「送信!」ピッ

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 02:59:14.38 ID:e8rMcCFgO
ギンギラギンニサリゲナクッー

初春「あ、返事…」

初春「良かった、怒ってなかったみたいですね」

初春「じゃあ適当に返しとこ」

初春「詳しい事は明日学校で話します、それではまた明日…っと」メルメル

初春「送信!」ピッ

初春「さぁ、明日には中野さんが来るから掃除しとかなかくちゃ!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:03:52.22 ID:e8rMcCFgO
翌朝

初春「………」テクテク

バサッ

初春「!?!?」

佐天「おっはよー初春!」

初春「さ、佐天さん!せめて何か言ってからにしてくださいっ!」

佐天「分かった、じゃあめくるよ~」バサッ

初春「めくらないでください!…///」

佐天「どっちなのよ…」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:07:47.29 ID:e8rMcCFgO
佐天「で、噂のルームメートは?」

初春「今日の放課後に病院に行ってそのまま連れて帰ります」

佐天「ふ~ん、私も行っていい?」

初春「もちろんですよ」

佐天「でもさ~」

初春「はい?」

佐天「春上さんはどうするの?」

初春「………………」

佐天「え?まさか忘れてたの?」

初春「はは、そんな訳…ないですよ?ほら、春上さんが退院したら…三人暮らし?」
佐天「忘れてたんだな…」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:15:27.86 ID:e8rMcCFgO
佐天「白井さんは知ってんの?」

初春「あ、はい。一緒にいましたから」

佐天「じゃあ白井さんと御坂さん呼んで歓迎会しない?その、誰だっけ?」

初春「中野梓さんです」

佐天「その中野さんの歓迎会!」

初春「まぁ白井さんも今日は非番のはずですし、一応連絡しておきましょうか」

佐天「やたっ!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:20:43.12 ID:e8rMcCFgO
初春「放課後、御坂さんと病院に来るらしいです」

佐天「どこの病院?」

初春「………春上さん達が入院してる…」

佐天「あぁ…一応春上さんに言っとこか」

初春「はい…」

大圄「こらそこっ」

初春・佐天「すみませ~ん」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:26:41.27 ID:e8rMcCFgO
【放課後】

佐天「ようやく放課後かぁ」

初春「白井さん達は少し遅れるようです」

佐天「じゃあ先に私たちだけで行こっか」

初春「そうですね」

佐天「そういえば中野さん、学校はどうするの?」

初春「柵川ですよ」

佐天「中一なの?」

初春「分からないんですけど能力に関する知識が無いから中一からでいいだろうということらしいですね」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:29:45.63 ID:e8rMcCFgO
佐天「じゃあレベル0なの?」

初春「これは機密情報なんですけど、どうやら学園都市外部の人間らしいんです」

佐天「え!?それってヤバいんじゃ…」

初春「それが…統括理事が黙認してるらしいです」

佐天「ふ~ん、何か事情でもあるのかな?」

初春「分かりません…、あ、病院が見えてきましたよ」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:34:59.11 ID:e8rMcCFgO
初春「はい、ありがとうございました」

梓「ありがとうございました~」

蛙「うん、それじゃあお大事にね」

佐天「あ、こんにちは!私、初春の友達の佐天涙子って言うんだ!よろしく!」

梓「あ、うんよろしく、私は中野梓です」

佐天「はは、敬語じゃなくてもいいよ~、それより初春!」

初春「あ、はい、そうでした」

初春「実はもう一人ルームメートがいるんですけど」

梓「え!?どこに」

初春・佐天「ここに」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:39:24.04 ID:e8rMcCFgO
梓「入院してるんだね」

初春「はい、でもまだこの事言ってないから今から言いに行こうと思って」

梓「あ、私も行くよ」

佐天「私も!久しぶりだなぁ春上さん」

梓「え?でもその子が退院したらどうするの?」

佐天「………」

初春「………………」

初春「さ、三人暮らし…」

梓「え?大丈夫なの?」

初春「たぶん…」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:43:32.20 ID:e8rMcCFgO
梓(まぁその時には私も家に帰れてるかな?)

初春「あ、この部屋ですよ」コンコン

枝先「でね、その時~」

春上「あ、初春!久しぶりなの~」

初春「久しぶり~」

佐天「私もいるよ~」

梓「………………」

初春「梓ちゃん?どうしたの?」

梓「え?いや、何でもないよ」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:47:05.85 ID:e8rMcCFgO
初春「実は………」

梓(何、あの子…)

春上「あ、そうだったんですか…」

梓(凄く、懐かしい…?)

初春「な…のさ……?」

梓(何だろ、この感覚…)

初春「中野さん!?」

梓「え、何?」

初春「この子が春上さんですよ?」

春上「よろしくなの~」

梓「あ、よろしく」

梓「………………」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:52:05.44 ID:e8rMcCFgO
御坂「ちょっと、探したわよ!」

佐天「あ、御坂さん」

黒子「お姉様、ノックぐらいしてくださいな…」

御坂「声が聞こえたんだからいいじゃない」

黒子「はぁ、全く…」

御坂「あ、春上さんに枝先さん、久しぶり~」

春上「久しぶりなの」

枝先「ご無沙汰してます」

梓(…枝先………)

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 03:59:58.52 ID:e8rMcCFgO
黒子「程々にしておかないと、時間が押してますわよ」

佐天「そうですね」

初春「それじゃあさよなら~」

梓「あ、じゃあまた今度」

御坂「ばいば~い」

春上「また来てなの~」

枝先「さようなら~」

梓「時間が押してるって何かあるんですか?」

佐天「今から、あなたの歓迎会です!」

御坂「言ってなかったの?」

初春「忘れてました…」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 04:13:40.05 ID:e8rMcCFgO
【ファミレス】

佐天「私はフジツボのバター焼きでいいや、梓は何にする?」

梓(…フジツボ?)

梓「じゃあペペロンチーノで」

御坂「私はピラニアの魚肉ハンバーグにするわ」

梓(私がおかしいの?)

黒子「お姉様、もうちょっとちゃんと選ぶべきですの」

初春「確かに、私はそんな攻めれないですね」

梓(あ、3対2だ…勝った)

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 06:12:46.99 ID:e8rMcCFgO
梓「今日は私のためにありがとう」

佐天「全然、気にしなくていいよ!」

黒子「佐天さんははしゃぎたいだけじゃありませんの?」

佐天「う、痛いところつきますね」

梓「…」クスッ

初春「…!」

初春「………」フッ

御坂「それじゃあまた今度遊びましょ」

佐天「えぇ、さよなら!」

初春・梓「………」ペコッ

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 06:16:40.59 ID:e8rMcCFgO
佐天「じゃあ私も帰るわ」

初春「あ、はい」

梓「うん、ばいばい」

佐天「また明日~」タッ

梓「それじゃあ私たちも帰ろっか」

初春「あ、その前にスーパー寄ってっていいですか?」

梓「うん、いいよ!行こっか」

初春「はい!」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 06:23:45.28 ID:e8rMcCFgO
【初春宅】

梓「ごちそうさま、美味しかったよ」

初春「頑張った甲斐がありました!」

梓「!!!」

梓(これ…さっきと同じ感覚…)

初春「それじゃあお風呂沸かしてきますね」

梓「あ、うん、ありがとう」

梓「…なんだかなぁ」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 06:28:09.24 ID:e8rMcCFgO
初春「沸きましたよ」

梓「先入っていいよ」

初春「え?一緒に入らないんですか?」

梓「えっ」

初春「えっ」

梓「一緒に入るの?」

初春「てっきりそうだと…」

梓「さ、先入っていいよ…///」

初春「………」ウルウル

梓「分かった、一緒に入ろう…」

初春「…」パァ

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 06:31:37.22 ID:e8rMcCFgO
初春「いやぁ、さっぱりしましたねぇ」

梓「そうだね」

梓(別に恥ずかしがることもなかったな)

初春「それじゃ明日も早いですしもう寝ましょうか」

梓「あ、うん」

梓「………」

初春「?」

梓「ねぇ、一緒に寝てもいい?」

初春「もちろん!」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 06:35:22.63 ID:e8rMcCFgO
梓「ねぇ、初春…」

初春「はい?」

梓「昨日、話しかけてくれてありがとう」

初春「そりゃジャッジメントですから」

梓「昨日も思ったけどジャッジメントって何?」

初春「ジャッジメントは風紀委員です!」フンス

梓「えぇ…風紀委員?白井さんと牛乳の人も風紀委員なの?」

初春「そうですよ、二人とも私の先輩です」

梓「ふ~ん」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 06:38:03.28 ID:e8rMcCFgO
梓「初春?」

初春「………」スゥスゥ

梓(寝た…か)

梓「…ありがとう」

梓「………」ウトウト

………………
……………
…………
………
……

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 06:41:15.57 ID:e8rMcCFgO
「……ず…ん」

んん…

「あ……にゃ…」

…ん?

「あずにゃん」

誰?

「あずにゃん」

あ、待って………

「中野さん!」

梓「うぇ?」

初春「朝ですよ?」

梓「………」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 12:56:05.95 ID:e8rMcCFgO
初春「どうかしましたか?」

梓「え?ううん、何も」

初春「朝食もうできてますよ」

梓「もう作ってくれたんだ」

初春「えぇ、まぁ」

初春「それじゃあ食べますか」

梓「頂きます」

梓「………」モグモグ

梓「うん、やっぱり初春の料理はおいしいよ」

初春「目玉焼きに美味しいも不味いもないですよね」

梓「そんなことないよ、これは別段美味しい」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:01:55.51 ID:e8rMcCFgO
初春「えへへ、ありがとうございます」

梓「う~ん、やっぱり思い過ごしかなぁ」

初春「何がですか?やっぱり不味かったですか?」

梓「いや、そっちじゃなくて…ま、いっか」

初春「えぇ?何がなんですか?」

梓「何でもない、忘れて!」

梓「それよりそろそろ時間が…」

初春「あホントだ、いつかかならず聞きますからね」

梓「はいはい」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:08:48.09 ID:e8rMcCFgO
【登校中】

佐天「おっす、おはよう」バサッ

初春「な…///めくりながら挨拶しないでください///」

梓「な…な…///」

佐天「どう梓?記憶は戻った?」

初春「佐天さん!?」

梓「いや、まだだよ」

佐天「そっか、まだかぁ」

佐天「ま、記憶が戻っても戻らなくとも私は梓の友達だから!」

佐天「辛いことがあったらすぐ言いなさいよ?」

梓「涙子…」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:13:28.11 ID:e8rMcCFgO
初春「もちろん私もです!」フンス

梓「初春…」

梓「ありがとう」

佐天「へっへー」

佐天「それじゃあ今日は頑張ってね!転校生さん!」

梓「あ、そっか…私、転校生だったんだ」

初春「そこも忘れてたんですか…」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:17:12.88 ID:e8rMcCFgO
【数日後】


「…ずにゃ…」


「あず………」


「あずにゃん」


「あずにゃん!」


梓「…わわっ」バサッ

梓「またこの夢?」

梓「ここに来てからずっとだよ…」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:23:25.71 ID:e8rMcCFgO
【その日の夜】

初春「中野さん…?」

梓「何?」

初春「もしかして、疲れてますか?」

梓「え?何で?」

初春「ここ最近、上の空になることが多いですよ?そりゃ私に言えたことじゃないかもしれませんが…」

梓「ううん、大丈夫だよ、ありがとう」

初春「そうですか?」

梓「うん…あ!今日は一緒に寝てもいい?」

初春「いつでも大歓迎ですよ」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:26:24.93 ID:e8rMcCFgO
梓「ねぇ初春?」

初春「はい?」

梓「初春はさ、好きな人とかいる?」

初春「え///」

梓「どう?」

初春「いや、いないですね…///」

梓「そっか」

初春「中野さんはどうなんですか?」

梓「私?私は…多分、いる」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:31:18.30 ID:e8rMcCFgO
初春「いるんですか、多分っていうのは?」

梓「思い出せないんだ」

初春「あ、すみません」

梓「いや、いいよ。謝らなくても」

初春「でも覚えてない人のことを好きって、どういう事ですか?」

梓「夢を見るんだ」

初春「夢?」

梓「うん、その人の夢。毎日」

梓「ずっと私のことを呼んでるの」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:34:40.08 ID:e8rMcCFgO
初春「不思議、ですね」

梓「うん、で、気づいた」

初春「何をですか?」

梓「初春、私が転校した日に起こしてくれたよね?」

初春「確かそうでしたね」

梓「その時の声と夢の声がそっくりなんだよ、似てるとかじゃなくて一緒…」

初春「………」

梓「初春はさ………」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:37:15.67 ID:e8rMcCFgO
梓「あずにゃん…って知ってる?」

初春「あず…にゃん?」

梓「うん、私のあだ名」

梓「私のこと、あずにゃんって呼んでみてくれる?」

初春「あずにゃん」

初春「あ、………」

初春「………」

初春「ぐぬうわああああああああああ!!!」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:41:08.28 ID:e8rMcCFgO
梓「う、初春!?」

初春「ぐ………あ……………」

梓「大丈夫?」

初春「………」ハァハァ

初春「やっと…思い出してくれたね」

梓「………先輩…?」

初春「あずにゃん!」ダキッ

梓「あ……先輩………」ジワッ

梓「せんぱぁぁぁぁい」ポロポロ

初春「辛かったんだね、あずにゃん」

梓「………ヒッグ、…グスッ」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:45:17.96 ID:e8rMcCFgO
初春「落ち着いた?」

梓「………」コクッ

初春「あずにゃんも記憶が無いんだよね?」

梓「あずにゃんも…って」

初春「うん、私も無いの…一部以外はね」

梓「私も…初春が唯先輩って分かった時に唯先輩の記憶だけ蘇りました」

唯「私もあるのはあずにゃんについてだけだよ~」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:50:40.66 ID:e8rMcCFgO
梓「私たちは部活で先輩後輩の関係だった…」

初春「ということは他に部活の仲間がいるはずなんだよね~」

梓「もしかしたらこっちに来たのは私たちだけかもしれません」

初春「ま、知りようがないね」

初春「とりあえず今日のところはもう寝よっか」

梓「はい…先輩、もしかして起きたら…」

初春「それはないよ、あずにゃんが気づいてくれたから」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:54:22.91 ID:e8rMcCFgO
梓「じゃあ…」

初春「?」

梓「寝るまで…手、繋いでてください」

初春「あずにゃんは甘えん坊さんだね」ニギッ

梓「えへへ…///」

梓「おやすみなさい」

初春「うん、おやすみ」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 13:57:17.27 ID:e8rMcCFgO
梓「もう…起きてくださいよ!」

唯「ん~後5分…」

梓「もう、これ確認するまでもなく唯先輩だ…」

梓「「」のまえも唯になってるし…」

梓「もう遅刻しますよ」

唯「あ、あずにゃん…おはよう」

梓「…おはようじゃないですよ」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 14:00:51.20 ID:e8rMcCFgO
梓「先輩は…初春の記憶はあります?」

唯「あるよ~初春飾利も私だからね」

梓「じゃあ涙子や白井さん、御坂さんにはどうします?」

唯「黙っといた方がいいんじゃないかな?何となくだけど」

梓「私もそう思います」

梓「ところで初春もあなたなら、料理…できます?」

唯「もちろんだよ!…多分」

梓「…不安だ」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 14:05:36.18 ID:e8rMcCFgO
唯「できたよー」

梓「………」モグモグ

梓「あぁ…先輩………」

唯「………何?」

梓「確かにありました。目玉焼きにも美味しい不味いが…」

唯「だね…」

唯「おかしいなぁ…調理法は知識として頭に残ってるのに…」

梓「本番に強い先輩らしくないですね」

梓「今日からは私が作ります…」

唯「おねげぇします」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 14:12:27.02 ID:e8rMcCFgO
梓「あ…!そういえば…」

唯「どしたの?」

梓「学園都市に来てから初春以外にも確か懐かしい感覚?を感じたことがあったような」

唯「………いつ?」

梓「そこまでは…覚えてません」

唯「そっか」

梓「でも確か来てすぐだったと思います」

唯「…そっか」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 14:16:16.71 ID:e8rMcCFgO
【登校中】

唯「とりあえず学園都市に来てから寄ったところを順に回ってくしかないか…」

梓「そうですね…えっと最初行ったところは…」

バサッ

唯「………」

唯「???!?!?///」

佐天「やっほー」

佐天「あれ?初春?どしたの?」

唯「………」

梓「固まってるね…」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 14:24:37.30 ID:e8rMcCFgO
佐天「え?梓が初めて行った場所?」

佐天「確かジャッジメントの第一七七支部だったはずだよ」

梓「あ、そういえばぎゅうに…固法さんは元気?」

唯「うん、あずにゃ…中野さんに会いたがってたよ…ですよ?」

佐天「………?」

唯「…あははは」

梓「じゃあ今日行ってみよっか」

唯「ちょうど今日は仕事があったはず」

梓「元気にしてるかな…牛乳女…」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 14:30:10.13 ID:e8rMcCFgO
【放課後、第一七七支部】

固法「おおーっ!よく来たわね」

梓「はい、ご無沙汰してます」

固法「まぁ座りなさいよ、何飲む?牛乳?」

梓「あ、紅茶お願いします」

固法「ミルクティーね」

梓「あ、いえ…やっぱもうそれでいいや」

黒子「初春?どうしたんですの?」

唯「ゆび…指つった………」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 14:35:45.22 ID:e8rMcCFgO
唯(知識はあるのに体がPCに追いつかない)

梓「…牛乳の割合、多くないですか?」

固法「ティーオレよ、知らないの?」

黒子「初春、何をやってますの?」

唯「PCに…ポチッ…文字を…ポチッ…打ってます…ポチッ…」

黒子「体調が悪いんですの?」

唯「そんなことは…ポチッ…無いです…ポチッ…」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 14:46:06.92 ID:e8rMcCFgO
唯「まさかジャッジメントを追い出されるとは…」

梓「ま、仕方がないですね」

唯「次は…っと、病院か…」

梓「ん?病院?」

唯「どうしたの?」

梓「何かひっかかります」

唯「ま、とりあえず行こっか」

梓「…はい」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:04:50.97 ID:UEFsfeeAO [2/79]
それじゃあ>>122の続きから

唯「あずにゃんは病院に行ってから誰かに会った?」

梓「私があったのは蛙顔のお医者さんと同居人の春上さん…あ、思い出した」

唯「何が!?」

梓「春上さんと一緒にいた子だ…」

唯「まさか…枝先絆理ちゃん!?」

唯「で、そのばんりちゃんは誰なの?」

梓「それは…分からないです」

唯「そんな…」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:10:38.46 ID:UEFsfeeAO [3/79]
唯「ん?じゃあ何で私の時は分かったの?」

梓「そ、それは…///」

唯「まぁ、とりあえず会ってみよっか」

梓「…はい」

梓「失礼します」コンコン

「は~いなの」

唯「また来たましたよ!」ガラガラ

春上「あ、初春に中野なの!」

梓「や、やぁ」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:16:38.26 ID:UEFsfeeAO [4/79]
唯「ねぇ枝先さんどこにいるか分かる?」

春上「え?多分自分の…右隣の部屋だと思うの」

唯「そっか!ありがとう春上さん!じゃあ行こっか、あず…中野さん」

梓「あ、…え?」

春上「え?」

唯「じゃあねぇ、また来るよ」

春上「………?」

梓「先輩…、部屋くらい受付で聞きましょうよ、春上さんに失礼です」

唯「え?そうなの?」

梓「そうなんです」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:22:07.78 ID:UEFsfeeAO [5/79]
唯「ま、いいや」コンコン

「はい」

唯「………」ガラガラ

枝先「え?」

唯「やぁ、ばんりちゃん」

枝先「あの…えりいちゃんは隣の部屋ですよ?」

唯「いや、分かってるよ」

唯「今日はばんりちゃんに会いに来たんだ」

枝先「私に…?」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:25:15.36 ID:UEFsfeeAO [6/79]
唯「あずにゃん、どう?」ボソボソ

梓「あ、はい、間違いないです」ボソボソ

唯「そっか」チラッ

枝先「??」

唯「少し…話そっか」

枝先「…はぁ」

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:32:43.46 ID:UEFsfeeAO [7/79]
枝先「私に会いに来たって、何か用があったんですか?」

唯「いや、ただ顔が見たくなって…あははは」

枝先「…はぁ」

枝先「確か初春さんはジャッジメントでしたよね、非番なんですか?」

唯「いや、…今日は何というか」

唯「追い出された…みたいな?」

枝先「追い出された?」

唯「うん、実は…」

………………




160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:37:26.95 ID:UEFsfeeAO [8/79]
唯「どう?酷いと思わない?」

枝先「いえ、皆さん暖かいと思います」

唯「え?どうして?」

枝先「多分ですけど、それは調子の悪い初春さんを気遣ったんだと思いますよ」

唯「え?」

枝先「あんまり無理はするなってことじゃないですかね?」

唯「う~ん」

枝先「まぁでも初春さんが嫌われて追い出されたって事は無いと思います」

唯「…どうして?」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:41:54.72 ID:UEFsfeeAO [9/79]
枝先「それは…」

枝先「だって初春さん、私たちの為に頑張ってくれたじゃないですか」

唯「………」

枝先「そんな人が嫌われてるなんてとっても思えないですよ」

枝先「きっと皆さん」

枝先「初春さんのことが大好きですよ」

唯「!!!」

「ミンナユイノコトガダイスキダヨ」



「皆、唯のことが大好きだよ」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:45:29.62 ID:UEFsfeeAO [10/79]
唯「…りっちゃん?」

枝先「え?」

唯「もしかしてあなたは…田井中律?」

枝先「………」

枝先「うわあああああああああああ!!!」

唯「りっちゃん!!!」

枝先「ぐぬううあああああ…」

唯「だい…じょうぶ?」

枝先「…心配かけたな、唯隊員」

唯「りっちゃ…りっちゃん!りっちゃん隊員!!!」

唯「うわあああああああああん!!!」ポロポロ

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 02:50:50.18 ID:UEFsfeeAO [11/79]
梓「律先輩でしたか…」

律「梓!梓も久し振りだな!」

梓「全く、何日振りかも分からないですよ」

律「ははっ、それもそうだな」

梓「笑い事じゃないです」ジワッ

律「あぁ、それもそうだな。心配かけた、悪いな」ギュッ

梓「まったくです」

梓「うわああああああああん」ポロポロ

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 03:03:31.77 ID:UEFsfeeAO [12/79]

………………


唯「りっちゃん、結局入院したままなんだね」

梓「仕方ないですよ、いきなり退院なんてできないでしょ」

唯「そっかぁ、まぁすぐに会えるもんね!」

梓「はい、すぐに会えます」

唯「他の皆はどうしてるんだろ」

唯「そもそも学園都市にいるんだろうか」

梓「手がかりも無くなっちゃいましたしね」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 03:12:06.48 ID:UEFsfeeAO [13/79]
【初春宅】

唯「もしかしたら元々3人だけだったのかも」

梓「ギター2人にドラムですか?」

唯「はっ!ギー太は!ギー太はどこっ!?」

梓「私のギターも初めからありませんでしたし」

梓「ちゃんと帰らないとギターもお預けですね」

唯「そ、そんな…」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 03:22:35.23 ID:UEFsfeeAO [14/79]
アレイスター「よし、順調だ…」

ヒュン

「こんな時間に呼び出してなんのつもりだ」

アレイスター「来たか、土御門」

土御門「何の用だ?仕事か?」

アレイスター「あぁ、実は…」

………

土御門「お前、ふざけてるのか?」

アレイスター「これも任務の一つだ、頼んだぞ」

土御門「チッ、糞が…」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 03:35:29.99 ID:UEFsfeeAO [15/79]
【翌日】

土御門「実はカミやんの手持ちフラグを見込んでのお願いがあるんだにゃ~」

上条「何だ?手持ちフラグ?」

土御門「詳しい事情は言えないんだが、JCだけを8人、週末のカラオケに誘ってほしいんだにゃ~」

上条「JC8人?てめぇ何を企んでやがる!」

土御門「いや、だから詳しいことは話せないんだ」

上条「流石の上条さんも8人も知り合いがいないですよ」

土御門「そこを何とか頼むぜよ!」

上条「まぁ頑張ってみるけど…」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 03:40:16.69 ID:UEFsfeeAO [16/79]
【放課後】

上条「はぁ、不幸だ…」

「あんた、何やってんのよ」

上条「あん?あぁお前か…下校してるだけだよ」

御坂「だから何で不幸だとか言いながら下校してんのかって聞いてんのよ」

上条「ん~上条さんにも色々悩みがあるんですよ」

御坂「へぇ、今度はどこの女を助けに行くのよ?」

上条「何だそれ?いや、まぁこればっかりは御坂には解決できないんだよ」

御坂「はぁ?この常盤台のレベル5に解決できない問題なんてないわよ!」

上条「………あれ?」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 03:44:19.93 ID:UEFsfeeAO [17/79]
上条「………」

御坂「な、何よ」

上条「週末、カラオケにでも行かないか?」

御坂「…え…は?///」

上条「そうか…なるほど!幸運だ…」

御坂「べ、別に、行ってあげてもいいけど」

上条「おおーっ!流石は御坂様!」

御坂「何よそれ」

上条「じゃあ後7人、女の子連れてきてくれ、ただし中学生に限る」

御坂「………は?」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 03:55:37.15 ID:UEFsfeeAO [18/79]
御坂「ふ、ふ、ふざけんじゃないわよ」

ビリビリーッ

上条「のわっ!」バシュッ

御坂「私を利用する気!?」

上条「そんなんじゃねぇ!」

上条「ただお願いだ!後7人、何とか呼んでくれ」

御坂「………」ピタッ

御坂(後7人呼んだらこいつとカラオケ…)

上条「?」

御坂「し、仕方ないわね、呼んであげるわよ」

上条「流石だぜ御坂!うっひょーっ!」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:06:01.25 ID:UEFsfeeAO [19/79]
唯「結局今日も手がかり無しだったね」

梓「まぁ仕方ないと言えば仕方ないんですけどね」

ギンギラギンニサリゲナクッー

梓「何?この音…」

唯「あ、メールだ」

梓「着うただったんですか…」

唯「御坂さんからだ」

唯「週末カラオケ行こう!だって」

梓「ま、最近、根を詰めすぎてましたし丁度いいでしょ」

唯「じゃあ行くって返信するね~」メルメル

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:13:55.97 ID:UEFsfeeAO [20/79]
【週末】

上条「よう御坂、ちゃんと面子は揃えたか?」

御坂「もちろんでしょ、そっちはどうなのよ」

上条「実はというと俺もまだ誰が来るかは分からん」

御坂「は?どういう意味?」

上条「俺の友達が集めとくってさ」

上条「先に入っててくれだとよ」

御坂「じゃあもう少ししたら入りましょうか」

上条「そうだな」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:16:27.46 ID:UEFsfeeAO [21/79]
佐天「御坂さん、お待たせしました」

梓「久し振りです」

唯「…はは」

御坂「あら皆、久し振りね」

佐天「そちらは?」

上条「あぁ、俺は上条当麻、よろしくな」

佐天「よろしくお願いしま~す」

唯・梓「お願いしま~す」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:20:33.99 ID:UEFsfeeAO [22/79]
黒子「お姉様~」

湾内「ま、待ってください白井さん」

黒子「な、…!なぜ…なぜ類人猿がここに!?」

上条「類人猿って…」

黒子「きーっ!黒子は黒子は!今日は徹底的に監視させてもらいますの!」

上条「何もしねぇよ…」

御坂「ははは…」

「ちょっと、急に走っていくなんてどういうつもりかしら?」

梓「…え?」

唯「………」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:25:45.72 ID:UEFsfeeAO [23/79]
黒子「いましたの?婚后光子…」

婚后「あ、あなたが誘ったんでしょ!?」

泡浮「まぁ今日は楽しみましょう」

上条「それじゃあもう入っとくか」

御坂「全く、男があんた以外全員遅刻ってどういうことなのよ」

上条「遅刻してない上条さんにそんなこと言われましても…」

青ピ「ごめんごめん、ちょっと遅れてしもたわ~」

上条「………」

青ピ「え?何で全員スルーなん?」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:31:10.19 ID:UEFsfeeAO [24/79]
青ピ「土御門はもうちょっと遅くなるみたいやで」

上条「そうですか、この2対8の完全アウェーな状態がまだ続くんですか…」

梓「せ、先輩」

唯「うん、私も感じた。あの婚后とかいう人…」

梓「はい、十中八九、軽音部です」

「何で俺がカラオケなンかに行かなきゃなンなンねェンだ?」

「まぁまぁ、今日は楽しみましょう」

「お前はそりゃ楽しいだろォな、何せあいつがいるンだからよ」ガチャ

「………」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:37:11.86 ID:UEFsfeeAO [25/79]
上条「………」

上条(え?嘘だろ?)

上条(何で一方通行に海原が…?)

上条(何してくれちゃってんのアホ御門のやろう)

一方(え?何で三下の野郎がいやがンだ?それよりこの女の数…ババァだらけじゃねェか)

御坂(何?この状況?一触即発じゃない…しかもなんで一方通行に海原さんがいるのよ…)

梓「でもどうやって確認しますか?」ボソボソ

唯「う~ん、確かに難しいね」ボソボソ

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:42:10.29 ID:UEFsfeeAO [26/79]
湾内「会いたいからぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

梓「律先輩のときはどうしたんですか?」ボソボソ

湾内「恋ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃしくて」

唯「確かりっちゃんに何か言われたと思う」ボソボソ

湾内「あなたうぉ思うぅほどぉ」

梓「とにかく会話したらヒントがあるかもしれませんね」ボソボソ

湾内「ううう、うううううううぅ!」

梓(このくそ暑い夏に何て曲を歌ってんですか…)

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:45:22.41 ID:UEFsfeeAO [27/79]
上条「次歌う?」

婚后「え?私が…?」

上条「うん、君が」

婚后「でも…私…」

上条「はい、リモコン」

婚后「あ…はい」ピトッ

バシューーッ!!!

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 04:48:58.31 ID:UEFsfeeAO [28/79]
婚后「え?ここは?」

上条「…は?」

上条(イマジンブレイカーが発動したのか?)

婚后「あれ?梓ちゃん!」

梓「…は?」

婚后「私よ私!」

梓「ムギ先輩…?」

唯「………え?」

紬「あ、その声はもしかして唯ちゃん?」

梓「婚后さん?ちょっとトイレ行きましょうか?」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:00:06.18 ID:UEFsfeeAO [29/79]
紬「大体は把握できたわ」

梓「流石のムギ先輩ですね」

紬「私は婚后光子のままでいれば良いのよね?」

梓「はい、よろしくお願いします」

紬「それじゃあ戻りましょうか」

梓「はい」ガチャ

泡浮「かっわいた~風をからまっせ~」

一方(これ、ほンとに女子中学生の選曲かよ)

泡浮「あっなたを~つれてくっのさ~」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:06:40.22 ID:UEFsfeeAO [30/79]
その後、ステイル、建宮、冥土返しを交えたカラオケは土御門が来ないまま退室時間が来てお開きとなった
湾内と泡浮が険悪なムードになってしまったが紬は気づかずにいつも通りの婚后光子を演じたのだった

梓「酷かった…ですね」

唯「まぁムギちゃんが戻った理由は分からないけど、とりあえず収穫もあったし」

梓「まぁ良しとしますか」

御坂(当麻とカラオケ、楽しかったな~)

一方「二度とカラオケなンて行かねェぞ」

海原「打ち止めに誘われても?」

一方「…やっぱ前言撤回させてもらうぜ」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:18:37.09 ID:UEFsfeeAO [31/79]
【韓国ー北朝鮮間】

「…レベル5」

「一人で軍隊を相手にできる能力者…」

ヒュオーッ

「………………」ニヤ



轟!






196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:23:42.40 ID:UEFsfeeAO [32/79]
【初春宅】

唯「明日はりっちゃんのところに行こっか」

梓「そうですね」

「番組の途中ですが、ここで臨時ニュースです」

唯「うぇ、テレビ見てたのに…」

「つい、先ほど北朝鮮が突然の攻撃を受け滅びました」

梓「は………?」

唯「ど、どういうこと…?」

「今のところ、詳細は全く不明で明らかなのは北朝鮮が滅んだという事実だけです」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:27:09.78 ID:UEFsfeeAO [33/79]
唯「これは酷い…」

「あ、今新しい情報が入りました!どうやら壊滅させたのは一人の少女のようです」

梓「ぶっ…」

梓「まさか…能力者?」

「これがその少女の映像です」

唯「こ、これ…」

梓「まさか………」

唯・梓「軽音部…?」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:31:16.79 ID:UEFsfeeAO [34/79]
アレイスター「いよいよ始まったか」

アレイスター「…これで科学サイドと魔術サイドの戦争だ」

アレイスター「チッ、奴らに期待もしたがやはり止められなかったか…」


………


唯「あの子に会いに行こう」

梓「な…正気ですか?そもそも学園都市から出れないのに韓国なんて行けるはずが…」

唯「じゃあ…あの子は………」

梓「………」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:37:07.06 ID:UEFsfeeAO [35/79]
「続報です」

唯「!!!」

「その少女が現在行方不明中…え?また続報が入りました!」

「何かが日本列島に近づいてくる模様です」

梓「…これって」

「これがその物体の映像です、拡大して見てみますと」

「な…何てことだ………」

「柱のような物に少女が乗っています!」

「これにはタオ○イパイも驚きです」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:45:31.22 ID:UEFsfeeAO [36/79]
梓「これって…能力者以外に考えられませんよね」

唯「それもレベル5クラスの…」

「間もなく日本に上陸します!」

梓「な…」

ヨウッコソーココヘ-アソボッヨパラダイッス

唯「あ、電話!固法先輩から!」

唯「はい、支部にですか?分かりました」

プツッ

「学園都市に住んでる皆さん、今すぐ○○に避難してください!レベル3以上の能力者は至急…」

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:50:13.73 ID:UEFsfeeAO [37/79]
【上条宅】

ピンポーン

上条「はいっ」ガチャ

土御門「カミやん、ニュースは見たな?」

上条「あ、あぁ」

土御門「カミやんと禁書目録は□□に来いと統括理事会からの伝言だにゃ~」

上条「な…何でインデックスまで!?」

土御門「今回のこれは魔術絡みなんぜよ」

上条「そんな…」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:54:50.80 ID:UEFsfeeAO [38/79]
唯「ごめんあずにゃん!ジャッジメントは支部に集合だって」

唯「あずにゃん、ちゃんと避難するんだよ?」

梓「そんな…ムギ先輩はレベル4、律先輩は病人…」

梓「皆バラバラになっちゃうじゃないですか!」

唯「………」

梓「今こそ、軽音部がまとまらなきゃいけないんじゃないんですか!?」

ピンポーン

梓「………はい」

律「久し振りだな!」

梓「せ、先輩!?」

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 05:58:55.68 ID:UEFsfeeAO [39/79]
唯「りっちゃん!どうして…」

紬「私もいるよ」

唯「ムギちゃん!ムギちゃんはレベル4なんじゃ…」

律「統括理事会が私たち4人はやるべき事をやれってさ」

唯「そっか…」

梓「でも私たちがやるべき事って…」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 06:03:35.76 ID:UEFsfeeAO [40/79]
「例の少女が日本に上陸しました!もの凄い勢いで東京に向かっています!」

紬「もう時間がありませんよ!?」

唯「やっぱ私たちには演奏しかないんじゃないかな?」

律「はぁ?この状況で…しかも楽器も無いのにどうやって…」

「これは…学園都市に向かっています!」

梓「やっぱり…もう時間も無いですよ?」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 06:08:50.32 ID:UEFsfeeAO [41/79]
「例の少女が学園都市に着きました…!ここからは生中継です!」

唯「………ぐっ」

律「くそったれ…」

「誰かが…少女に向かって歩いていきます!」

「えらく派手に騒ぎやがって…ここまで有名になれたンだ、もう眠っとけや」

「白い少年が段々と距離を縮めていきます!」

梓「あ、あいつはあの時の…」

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 06:15:11.82 ID:UEFsfeeAO [42/79]
唯「とりあえず、現場に行ってみよう…」

梓「正気ですか!?」

律「いや、もうそれしかないかもしれない」

紬「そうですね、幸いあの人が時間を稼いでくれてるからその間に…」

梓「あぁ…もう!分かりました、行きましょう!」


「例の少女が光線のようなものを少年に放ちました!こ、これは…当たる…!?」

「あ、なんと!光線がはねかえっます!まっすぐ少女に向かって…」

「例の少女は片手で難なく弾き飛ばしました…」

律「つ、つぇぇ」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 06:20:07.25 ID:UEFsfeeAO [43/79]
唯「一応ラジオも持っていこう」

律「よし、行くぞ!」

ドオォォォン!

紬「な、何?」

律「さっき弾いた光線がどこかに当たったんだろ…さ、行くぞ?」

唯「ここから結構離れてるね」

律「公共の乗り物は全部止まってるぞ」

唯「…走っていこう」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 06:25:01.80 ID:UEFsfeeAO [44/79]
【戦闘現場】

一方「いくら打っても無駄だぜ?」

少女「………」

一方「そンじゃあこっちから行かせてもらうぜェ?」ダッ

少女「…中々早いな」

一方「言ってる場合カヨ!」

少女「でも私に比べたら遅い…」ヒュン

一方「なっ…」

少女「今度は肉弾戦だ…」

ドゴッ

少女「…パンチも跳ね返るのか」

一方「なンつーベクトル量だよ…」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 06:28:53.35 ID:UEFsfeeAO [45/79]

………

一方「糞がっ」

一方(バッテリーが切れるまでもう時間がねェ)

一方(こっちの攻撃が当たらねェからキリがねェぞ)

一方(ちっ、もう切れやがる!最後に距離を取るか…)ダンッ

少女「初めて逃げたな」ダンッ

一方「なっ!?」

一方(一瞬で距離を縮められた、やられる…)

ドォォォン

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 06:31:41.10 ID:UEFsfeeAO [46/79]
一方「あ…?」

御坂「何かヤバそうだったから勝手に手貸したわよ」

一方「チッ、余計な事を…」

少女「今のは流石に避けきれないな」

御坂「な…無傷…?」

少女「さ、今度は死ね…」

一方「………」フッ

「待って!!!」

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:02:13.76 ID:UEFsfeeAO [50/79]
少女「………」

唯「…もう止めてよ!」

少女「………」ニヤ

少女「のこのこやって来たか、裏切り者風情が」

律「どういうことだよ…!」

少女「凄いな、本当に成功しているのか」

律「ちゃんと説明しろよ!意味が分からねぇぞ!」

少女「言っても意味がないだろ…どうせ記憶が無いんだろ?」

紬「…な、なぜそれを…?」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:05:51.01 ID:UEFsfeeAO [51/79]
少女「わざわざ説明してやるほど時間も無い…」

少女「手早く言うと、お前らを殺させてもらう」

律「は、はぁ?何を言ってんだよ」

少女「死ね!」

轟!

少女「…またお前か」

御坂「大丈夫?ばんりちゃん!」

律「み、御坂さん!」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:09:10.14 ID:UEFsfeeAO [52/79]
御坂「初春さん?こいつ倒したら事情をちゃんと教えてもらうからね?」

唯「とは言え、私にもよく分からないんです…」

御坂「ま、せめて相談位はしなさいな」

唯「御坂さん…」

少女「…めんどくさいな」

少女「まずはお前から死んどけよ」

梓「あ、危ない!」

斬!

御坂(ぐ…避けきれな………)

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:19:30.06 ID:UEFsfeeAO [53/79]
上条「だ、大丈夫か御坂!」バシュッ

御坂「あ、あんた…レベル0のあんたが何でここに…」

上条「俺もよく分かんねぇが統括理事会からの勅命だ」

御坂「ま、戦力にはなるわね…」

少女「次から次えと邪魔が入る…」

唯「ねぇ!何でこんなことするの!?私たち仲間だったんじゃないの!?」

少女「………」

少女「…ふっ、はははっ!ははははははははははは!!!」

唯「!?」

少女「仲間、か…私もそう思ってたよ」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:26:41.78 ID:UEFsfeeAO [54/79]
唯「だからどういう意味なの?」

少女「ふっ、私の名前は秋山澪だ」

唯「澪ちゃん…?」

澪「まぁ、思い出せないだろうな」

澪「脳細胞を焼ききったんだから…」

梓「それはどういう…」

澪「お前らは…私の仲間だった…」

唯「だった…?」

澪「でも、お前らはスパイだったんだよ」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:31:01.27 ID:UEFsfeeAO [55/79]
律「スパイって…何の?」

澪「学園都市からのだ」

紬「どこを探りに行ったの?」

澪「桜ヶ丘だよ」

梓「な、何のために…?」

澪「魔術サイドを調べるためだろ」

梓「魔術…サイド?」

澪「私たちは仲間だった…」

澪「でもお前らはスパイだった」

澪「だから我々桜ヶ丘はお前らを逆スパイとして利用しようとした」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:36:01.15 ID:UEFsfeeAO [56/79]
唯「で、どうなったの?」

澪「まずは記憶を消した」

澪「そっちの能力でもどうにもならないようにな」

澪「しかし、不具合が起きた」

律「不具合?」

澪「お前らがお互いの事を忘れていなかった…ま、私の事は忘れていた訳だが」

澪「だから魔術的にそれぞれの記憶を消した」

澪「そして新たにスパイとして学園都市に送ろうとした」

唯「でもスパイにならなかった…?」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:42:18.70 ID:UEFsfeeAO [57/79]
澪「あぁ」

澪「私がお前らを殺そうとしていたからな」

澪「急いで学園都市に転送した結果、洗脳が不十分だった」

澪「あの時殺せなかったから今殺す」

澪「裏切り者には死だ」

唯「そんな…」

澪「少し喋り過ぎたようだ…時間ももう無い…」

澪「どうやら私から手を下すのは不可能そうだな」

律「どういう意味だよ」

………………斬!

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:46:06.92 ID:UEFsfeeAO [58/79]
澪「かっ…はっ………」バタッ

律「な…!?」

「喋り過ぎよ、バカ」


………

アレイスター「ついに来たか…」

アレイスター「もう…終わってしまった」
………


律「だ、誰だ!」

「私?私の名は真鍋和よ」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 17:53:25.42 ID:UEFsfeeAO [59/79]
和「一応、桜ヶ丘を仕切らせてもらってるわ」

和「ま、わざわざ私が出向いた理由は逆スパイ計画の失敗作の始末と」

和「そこの独断専行韓国人の説教よ」

澪「………」

和「ま、ついでだし学園都市も滅ぼしちゃうわ、逆スパイ計画もばれちゃったし。そもそも先にスパイ仕込んできたし」

唯「………」ゴクッ

和「あ、一応言っとくけど、私の魔術は天使とか目じゃないから」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 18:04:39.30 ID:UEFsfeeAO [60/79]
和「あの窓の無い建物…」

和「中に統括理事会の一番偉い人がいるみたいね」

和「確か核でも効かないんだっけ?」

梓「ま、まさか…」

和「………」ブツブツ

和「ほい」

轟!

ドォォォン!!!

唯「い、一瞬で消し飛んだ…」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 18:09:43.71 ID:UEFsfeeAO [61/79]
和「ま、ちょっと頑張れば日本列島ぐらい沈めれるけど」

和「そんなことしたら自分も危ないしメリットも無いしね」

律「き、規格外すぎる…」

インデックス「あんな魔術、初めて見たかも」

上条「…それでも戦うしかないだろ」

上条「自分の大切なもん守るためにはな」

和「面白いわね」

和「じゃあ手始めにここにいる人間を全員眠らせましょうか」

梓「な!?」

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 18:16:02.61 ID:UEFsfeeAO [62/79]
和「………」ブツブツ

和「ははっほらっ避けてみなさいよ」ボウッ

上条「ちっ!」バシュッ

和「へぇ、あれを防ぐんだ…」

上条(技を出すときに一瞬隙ができる、それを狙うしかない!)

和「………」スッ

上条「今だっ!」ダッ

和「ま、詠唱破棄もできるけど」ボウッ

上条「!?」

上条(な、まずい…右手が間に合わな…)

和「ちっ」ダッ

上条「攻撃が来ない…?」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 18:23:45.57 ID:UEFsfeeAO [63/79]
一方「バカがトロトロやってくれたお陰で充電完了したぜェ」

上条「ア、一方通行!」

御坂妹「後は任せました…とミサカは何もできない己の無力さを嘆きます」

一方「あァ、任せとけェ」

和「…ウザったらしいわね」

一方「ただ闇雲に行っても全部かわされンのがオチだ」

上条「じゃあどうするんだ…?」

一方「それは分かンねェな」

上条「なんだそりゃ…」

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 18:27:29.03 ID:UEFsfeeAO [64/79]
一方「そもそもどンな作戦でも通用するかは分かンねェからな」

上条「それじゃあ…」

一方「結局は闇雲に行くしかねェだろ」

上条「ま、仕方ねぇか」

一方「行くぞ三下!」

上条「おうっ!」

和「実に愉快ね」


梓「もう…どうしようも…」

唯「………」

「弱気だな」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 18:31:03.06 ID:UEFsfeeAO [65/79]
唯「澪ちゃん!生きてたの!?」

澪「なんとか…な」

梓「弱気ったって…どうすることも…」

澪「本当に何もできないか?」

律「それじゃあ何をしろってんだよ」

澪「お前らと言えば演奏だろ…」

紬「でも楽器が…」

澪「………」ブツブツ

澪「はっ!」ボンッ

唯「こ、これは…!?」

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 18:33:50.13 ID:UEFsfeeAO [66/79]
唯「ライブステージに…」

梓「私たちの楽器!?」

澪「あぁ、お前らの楽器を転送してきた」

澪「時間は無い、早く演奏してくれ…」

唯「澪ちゃんは?」

澪「もう私は立つこともできん、いいから行ってこい!」

律「…すまねぇ!」ダッ

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 18:38:03.56 ID:UEFsfeeAO [67/79]
上条「わっ」

一方「チッ」ダッ

上条「すまねぇ」

一方「もうお前3回は死ンでンぜェ?」

和「ちょこまかと…」

「1、2、3、4!」

和「!?」

唯「君を見てると~いつもハートドキドキ!」

黒子「う、初春!?何をやってますの?」

唯「揺れる思いはマシュマロみたいにフーワッフワッ」

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 18:42:25.14 ID:UEFsfeeAO [68/79]
唯「いーつも頑張るっ」

和「止めて…」

唯「きーみの横顔っ」

和「………」

唯「瞳閉じても浮かんでくるよ」

和「やめろって言ってんのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ボウッ

一方「おっと」シュバ

一方「何か知らねェがえらく効いてるみたいじゃねェか」

一方「悪いが邪魔はさせねェぜ?」

和「糞がっ!!!」

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:03:17.61 ID:UEFsfeeAO [69/79]
唯「あぁ神様お願い、二人だけの」

和「止めやがれクソヤロウ!!!」

上条「おいおい、俺のこと忘れてねぇか?」

和「邪魔するな!」

上条「そいつは不可能な相談だな」

和「お前も死んどけぇぇぇ!!!」ボウッ

上条「………」バシュッ

和「何故効かないんだ!?」

上条「………」

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:12:57.38 ID:UEFsfeeAO [70/79]
唯「お気に入りのウサちゃん抱いてぇ」

和「うらっ!」ボウッ

上条「………」バシュッ

和「何で効かないんだよぉぉぉ!!!」

バキッ

和「ぐはっ…」

一方「もう能力は使えねェ、後は任せたぞ三下ァ」

上条「あぁ、行くぜ!皆の願いと歌の力が合わさった、俺の幻想を思い知れ!」

上条「てめぇの都合で操作しようとして失敗した人たちを失敗作扱いして始末していいと本気で思ってるなら」

上条「まずはその幻想をぶち殺す!」

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:17:51.18 ID:UEFsfeeAO [71/79]
和「うっ………」バタッ

上条「やった…のか?」

唯「ふわふわタイム!」

ジャーーーン

御坂「やっと終わった…のね」

澪「フッ………」

一方「やってくれやがったぜ三下の野郎ォ」

うおぉぉぉぉぉぉぉ勝ったぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


「ぷはっ、非常に愉快ね」

上条「な…、なん………だと?」

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:22:30.87 ID:UEFsfeeAO [72/79]
さわ子「いやぁ、まさか和ちゃんを倒すなんて…凄いわね、みんな!」

上条「新手…か?」

さわ子「あ、勘違いしないでね?別に戦いに来た訳じゃないから」

上条「何しに来たんだよ」

さわ子「うん、桜ヶ丘は学園都市から撤退して二度と干渉しないからあしからず」

上条「なに…?」

さわ子「じゃあ伝えることは伝えたし、和ちゃんは連れて帰るから」

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:29:42.62 ID:UEFsfeeAO [73/79]
上条「ま、待てよ!」

さわ子「………」ドウッ

ドゴオォォォォォンッ!!!

さわ子「ん~この威力じゃヨーロッパは残っちゃったかな?」

さわ子「ユーラシアも沈めれないなんて、やっぱり移動による消耗が激しいか…」

和「せ、先生は年なんじゃ…ないですか?」

さわ子「あら、起きたの?そういう事は私より強くなってから言いなさい!」

さわ子「それじゃあ帰るわね、ほっといたら地球を壊しかねないモンスターを捕らえてるの」

さわ子「早く帰らないと今度こそここにいる一人を除いて全員死ぬことになるしね」

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:33:11.61 ID:UEFsfeeAO [74/79]
さわ子「それじゃあごきげんよう」ヒュン

和「命拾いしたわね」ヒュン


上条「………」

上条(な、何も言えなかった…)

一方「………」

一方(まさか、これほどの戦力差があるとはなァ)


唯「なにはともあれ…」

唯「一応、助かった…」

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:37:40.82 ID:UEFsfeeAO [75/79]
【桜ヶ丘高校地下牢】

憂「………」

さわ子「ただいま…」

憂「お姉ちゃんを殺したの?」

さわ子「殺してないわよ、それと何度も言うように本当のお姉ちゃんじゃないんだから…」

憂「あまりうるさいと殺すよ」

さわ子「聞いといてそれ?しかも捕らえられてる態度じゃないわね」

憂「まぁ捕らえられてるとは思ってないですから」

憂「時が来るまでの休憩程度ですよ」

さわ子「………」ゴクッ

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:43:12.79 ID:UEFsfeeAO [76/79]
【後日】

唯「あずにゃん、遅刻しちゃうよ~」ダッ

梓「それにしても先輩と同学年というのは未だに違和感がありますね…」ダッ

唯「間に合った!」ガラガラ

澪「今日も遅刻ギリギリじゃないか」

梓「先輩がなかなか起きてくれなくて…」

澪「あんまり梓に迷惑かけるなよ?」

唯「分かってるよ~あ、今日はお見舞いに行こっか!」

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:49:40.71 ID:UEFsfeeAO [77/79]
唯(私たちはあれから数日、平和な日々を暮らしています)

唯(ただ、あの場にいた皆が引っ掛かってるであろう、あの女の去り際の言葉…)

………………

さわ子「それじゃあ帰るわね、ほっといたら地球を壊しかねないモンスターを捕らえてるの」

さわ子「早く帰らないと今度こそここにいる一人を除いて全員死ぬことになるしね」
………………

唯(記憶の無い私たちには分からないですが、きっととんでもなく恐ろしい人がまだいます)

唯(願わくばそんな人とは二度と関わらずにこのまま平穏に暮らしていきたいですね)

唯(この時は誰もがそんな甘い幻想を抱いていたはずです、後に何があるのか気づかない振りをして…)

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:54:58.97 ID:UEFsfeeAO [78/79]
唯(こうして不幸な人生の中でいつまで続くかも分からない細やかな幸福を噛みしめ)

唯(私たちは強く生きていくと決意しました)

唯(例え、この先どんな絶望が待ち受けていたとしても…)


……………

憂「…………」ニヤ

……………


澪「おい、行くぞ!唯!」

梓「早くしてください」

唯「あ、待ってぇ!」

~END~

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 20:04:51.82 ID:UEFsfeeAO [79/79]
最後に言おうと思ったらまたさるってた

今回はこれでおしまい
支援保守してくださった皆さん、ありがとうございました!
読んでくれた人もお付き合いありがとうございました!

ところでなぜ途中で主人公が変わってしまったんだ…

Tag : とある科学の超電磁砲けいおん!

コメント

懐かしい…

続編はないのかな?

No title

後半の超展開に爆発しそうになった

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