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律「新入部員を連れて来ったぞー!!」バイブ「…………」

1 名前:書き溜め無し[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:53:51.91 ID:i25MDK8A0 [1/23]
バイブ「…………」

唯「おー!律ちゃんすごーい!!」

紬「よろしくねー」

梓「……」

澪「……」

律「ささ、自己紹介!!」

バイブ「バイブ」

唯「バイちゃん!!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:55:56.73 ID:i25MDK8A0 [2/23]
律「バイちゃんはとっても無口だ」

バイブ「…………」ヴヴヴヴヴヴヴ





梓「み、澪先輩…」

澪「ああ…正直バイブ…さんと一緒にやっていく自信は…」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:58:07.53 ID:i25MDK8A0
唯「私は平沢唯です!ギターです!こっちはギー太です!!よろしく!」

律「私は田井中律!ドラムで部長だー!」

紬「琴吹紬です。キーボード担当なの。よろしくねー」


梓「ヒソヒソ(ですよねー)」

澪「ヒソヒソ(形もなんか卑猥だし…)」


唯「ほら澪ちゃんたちもー」

澪「え、あ、ああ…」





9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:01:31.31 ID:i25MDK8A0
澪「あ、秋山澪です…ベースです。よ、よろしく…」

律「あれー?澪ちゃん恥ずかしいのかなー?澪は恥ずかしがり屋なのです」

梓「な、中野梓です。唯先輩と同じくギターです。よろしく…」

唯「あずにゃ~ん♪」

梓「ちょっ!唯先輩くっつかないでください!!」


律「…とまあ、あんな感じの部活なんだ…」

澪「…ち、ちなみにあなたは何が出来ますか?」

バイブ「…………」

バイブ「震える」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

一同「……」

唯律紬「おっー!!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 23:03:55.08 ID:i25MDK8A0
澪「じゃなくて!!」

澪「楽器は何ができますか?(楽器できるのかコイツ…)」

バイブ「………」

バイブ「特に」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

澪「震えるな!!」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:06:53.60 ID:i25MDK8A0
律「と、とりあえず私達の演奏を聴いてくれ」

紬「それから何がやりたいか決めればいいわ」

澪「ったく…」

唯「じゃあ聴いてください!!ふわふわ時間!!」

律「ワン、トゥー、スリー、フォー!!!」

~~~~

~~~~

唯「サンキュー!!」

律「どうだバイちゃん!!」

バイブ「…………」

バイブ「…………!!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

律「そうかそうか喜んでくれて何よりだ」


梓「喜んでるのかアレは…」

21 名前:いわゆる「あの人」ではござーません[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:10:18.54 ID:i25MDK8A0
律「震えるほど凄かったって事だよな!?」

バイブ「ヴ…!?」

バイブ「いやそれほどでも」

澪「おいい!!!」

バイブ「でも感動しました」

バイブ「入部します」

唯「おー!!」

律「でも何の楽器がいいかなあ」

22 名前:いわゆる「あの人」ではござーません[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:12:30.76 ID:i25MDK8A0
バイブ「…………」

バイブ「セックスをします」

澪「!?」

律「サ、サックスだろ!?だよな!?」

バイブ「そうでした(ニヤ)」ヴヴヴヴヴヴ


梓「確信犯か」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 23:15:08.46 ID:i25MDK8A0
律「ちょっと待ってろ!吹奏楽部からサックス借りてくる!!」



律「さあ吹いてみてくれ」

バイブ「…………♪」





梓「す、すごい!」

澪「プロ並だ!!!」




こうして、軽音楽部6人の活動は始まったのだった…

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:19:41.90 ID:i25MDK8A0
バイブは性格も演奏技術もいいすばらしい生徒であった。

そのため、軽音楽部とすぐに打ち解けることが出来た。

澪を除いては…

紬「今日は○○の紅茶とケーキなの」

唯「わーい!!」

律「さすがムギ!!」

梓「ちょっと!真面目にやってください!!」

バイブ「…………!!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

梓「ほら!バイちゃんもこう言ってます!」

律「しゃーない、やるかあ」

唯「おあずけかー」ショボーン

紬「後で私の分も上げるから」

唯「頑張ります!!」シャキーン

バイブ「…!…!……!!ヴヴヴヴヴヴ」

澪以外一同「アハハハハハハ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:23:06.89 ID:i25MDK8A0
澪「もう我慢できない!!認めない…私は認めないぞ!!」

唯「み、澪ちゃん…?」

律「澪、ちょっと落ち着…」

澪「落ち着いていられるか!!!!」

澪「なんであんなプラスチックが部員なんだ!!」

澪「あり得ないだろ!!」

紬「で、でも心はあるわ!!」

梓「そうですよ」

澪「こんな奴がいるならなぁ!!私は部活をやめるからな!!」

バイブ「………!!」グスン

バイブ「…………」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

唯「あ、バイちゃん待って!どこいくの!!」

律「おい澪!!」

澪「わ、私は知らないからな!!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:26:19.23 ID:i25MDK8A0
律たちは澪を説得した。

結果、バイちゃんと練習はしないという条件で軽音楽部に残ることとなった。


―廊下

バイブ「!」

澪「!」

バイブ「あ…」

澪「…」スタスタスタ

バイブ「………」ヴヴヴヴヴ

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:30:27.26 ID:i25MDK8A0
―部室

律「なあ仲直りして一緒に練習しようぜ」

澪「…私はいい。それに喧嘩はしてない」

律「ったく…。じゃあ行くぞ!ワン、トゥー、スリー、フォー!!」


律「バイちゃんなんか心がこもってないぞ!」

バイブ「サーセン」

梓「今日は帰ったほうがいいかもしれませんね」

律「しゃーない今日は解散だ」




澪「…フン!どうせアイツに心なんてないんだ」トントン

澪「ん?」

バイブ「澪ちゃん…」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:35:34.27 ID:i25MDK8A0
澪「さ、触るな!!」

バイブ「……!!」ビクッ ヴヴヴヴヴ

バイブ「…ゴメンネ」

バイブ「私なんかが入部しちゃったから怒ってるんだよね?」

バイブ「でも安心してね…私今日で軽音楽部やめるから…」

バイブ「だから皆と演奏して。私、皆で演奏してる軽音楽部が好きだから…」

澪「…」

バイブ「…今までここにいさせてくれてありがとう。じゃあ…」グスン ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

澪「…」

澪「バ、バイブさん!!!」


バイブは廊下を走った。

澪の声が聞こえた気もしたが、もう何もせず、彼女達の前から姿を消すのが一番だと思った。

バイブは涙に震えた。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:39:40.98 ID:i25MDK8A0
澪「わ、私は…ひどい事を言ってしまったのかも…いや、言った…!」

律「やれやれ…やっと気づいたか」

紬「私みんなと演奏したい!もちろんバイちゃんも」

唯「お菓子も食べたいしね~」

梓「そこは真面目にしてください!!」

律「澪、今なら間に合うぞ。だから行け!!」

澪「…!!」


澪も走った。

バイブの涙の跡が光る廊下を走った。

やり直そう。もう一度みんなで演奏しよう。

そしてまた、あの超上手いサックスの音色を…。

澪「!!」

澪の目に飛び込んできたのは、下駄箱に倒れこむバイブの姿だった。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:43:50.06 ID:i25MDK8A0
澪「バイブさん…!!」

澪「どうしよう…どうしよう…」

澪「あ…あ…」


澪(本当は私も心の中でバイちゃんと呼んでいたんだ)

澪(まだ本人をそう呼んだこともないのにお別れなんて嫌だ!!)


澪はバイブを抱きかかえた。

すると手にあたるものがある。溝だ。

それは電池蓋だった。バイブは電池が切れたのだ。

澪「単三電池4本!!」


澪は走った。

下校途中にあるファミリーマートまで走った。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:45:43.74 ID:i25MDK8A0
店員「ラッシャッセー」

澪「単三!!単三電池くだ…ハァハァ…ください!!」

店員「は、はい…」


澪「ハァハァ…(お願い…!間に合って!!)」


澪は電池蓋を開けた。

そこから古い電池を取り出して新しい電池を入れた。

しかし、バイブはピクリとも動き出さなかった。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:47:02.48 ID:i25MDK8A0
澪「嘘…だろ…」

澪「ねえ…起きて…」

澪「バイブさん…」

澪「バイちゃああああああああああああああああん!!!!!!!!」

澪「ハァハァ…ん?」

澪は遂にそれを見つけた。


澪「ON/OFF…」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:49:32.34 ID:i25MDK8A0
澪はバイブの電池をONにした。

バイブ「わっ!!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

澪「ひぃぃぃぃ!!!」

バイブ「…スミマセン」

澪「いや…よかったぁ~!!」

澪「死んじゃったの…ヒグッ…かと…」グス

バイブ「ゴメンネ心配かけて」

バイブ「ありがとう。こんな私のために」




43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:52:03.64 ID:i25MDK8A0
澪「わ、私こそごめんなさい…」

澪「私、ひどいことを…」

バイブ「もういいの」

バイブ「明日からは私…」

澪「き、来て!!」

バイブ「え?」

澪「また明日も…軽音部に来てくれ…」

バイブ「!!」

澪「そしてサックス吹いてください…」

バイブ「あ、ありがとう!!」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:54:04.49 ID:i25MDK8A0
バイブ「じゃあこっちからひとつお願いいい?」

澪「何、バイブさん?」

バイブ「バイちゃんって呼んで」

澪「そ、それは…」

バイブ「やっぱ嫌…かな…?」

澪「バ、バイちゃん!!」

バイブ「!!澪ちゃん!!」



律唯「お熱いですなあ」ニヤニヤ

澪「うわあああ見るなあああああ」


バイブ「クスッ」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:57:13.34 ID:i25MDK8A0
そうして6人の軽音楽部は始まった。

バイブのボーカル曲「震えて HOLD ON ME」も大好評。


震える私を抱いて
涙に震える私をずっと

心の電池切れそうだから
あなたが私に買ってきて


バイブも立派な軽音楽部の顔となったのでした…。


                                    終わり

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 23:58:46.56 ID:i25MDK8A0 [23/23]
………。

かきふらい「というのはどうでしょう」

かきふらい「タイトルはバイ本(Vib On!」で」

編集「いいですねえ。夏コミそれでいきましょう」


                                  終わり


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