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とあるサンタの一方通行

264 名前:とあるサンタの一方通行[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 00:30:29.98 ID:VYzogkSO [3/9]
12/24

人工の半分以上を学生が占め夜は静かなこの街だが、この夜だけは活気が消えることは無いだろう。
恋人と過ごす者、友達と過ごす者、一人淋しく過ごす者。多種多様、しかしやはり皆何処か浮き足立ち、この夜を楽しんでいた。

「……そろそろか」

そんな深夜の学園都市上空にはいつもの様に飛行船が浮かんでいた。普段なら天気予報やニュース等を表示する飛行船だが今夜は様々な色の電飾が付けられ、学園都市の夜空を彩っていた。
否、いつもと違うところは電飾だけでは無い。無人である筈の飛行船に人が乗っているのだ。

「よっこらしょ」

電飾で飾り付ける必要の無い飛行船上部に『ソレ』はいた。
全身を真赤な衣装で包みまるで御伽話の魔法使いが被りそうなとんがり帽子を被っている、無論これも赤だ。
見た目は16歳前後、少年か少女か分からない細い線だが、それには全く不釣り合いな大きな袋を抱えている。

「さァて、ショータイムだ……」

言葉と共に
雪よりも白い髪と衣装よりも赤い目を持つ『ソレ』はパラシュートも持たずに飛び降りた。

265 名前:とあるサンタの一方通行[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 00:31:18.56 ID:VYzogkSO [4/9]
上条家

禁書「Zzz……」スピー

一方「よしよしちゃンと寝てるな。さァ欲しい物はなンだ……」

一方サンタは枕元に置いてあった紙を拾いあげた。

『鶏の唐翌揚げじゃ満足出来ないから七面鳥を100個くらい食べたいんだよ!』

一方「……」

禁書「ムニャムニャ……とうまぁ、おかわりなんだよ……」

一方「こンな欲深な子にプレゼントはあげれませン……」

上条家浴室

上条「すぅ……すぅ……」スピー

一方「さて、次は三下の野郎だな」ヒョイ

『インデックスに七面鳥をたらふく食わしてあげて下さい』

一方「……」グスッ

一方サンタ「百個は無理だけどよォ……ヒグ……ちゃンと二人で仲良く食うンだぞォ……ヒッグ」

一方「じゃあな……メリークリスマス!」シュダッ

上条「ムニャ……? 何だか香ばしい匂いが?」

禁書「とうま! テーブルの上に七面鳥があるんだよ!」

上条「おぉ! サンタさんに頼んだかいがあったな」

禁書「とうま一緒に食べよ!」

上条「ああ……今夜ばかりは不幸じゃねぇな、ありがとうサンタさん」


266 名前:とあるサンタの一方通行[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 00:32:06.02 ID:VYzogkSO [5/9]
土御門家

一方「次は土御門か」ガチャ

シーン

一方「……なンだ? 留守か?」

土御門「誰だ」ガチャリ

一方「オイオイ、クリスマスのクラッカーにしちゃ派手過ぎやしねェか?」

土御門「なんだ……一方通行か」

一方「今はサンタだがな……それでプレゼントは何が欲しいンだ?」

土御門「そうだにゃー……あ、メイドが欲しいぜよ」

一方「メイドだァ?」

土御門「ただのメイドじゃ無いぞ。ドジで童顔だけど胸はあって黒髪ツインで妹属……」

一方「オーケィ」カチッ

土御門「へっ?」

一方「お望み通り『冥土』をプレゼントだァ」ガシッ

土御門「やめて!」

一方「逝ってらっしゃいませ御主人様ァァ!!」ビュオン

土御門「んにゃぁぁ!!」ドカーン

土御門はサンタの力で壁を突破り隣りの部屋まで叩きつけられたのだった。そう『隣りの部屋』まで

土御門「」

禁書「あぁ七面鳥が……まだ一口しか食べて無かったんだよ……」

上条「部屋が……やっぱり不幸だ」

一方「メリークリスマス!」シュダッ

上条「逃げた!」

267 名前:とあるサンタの一方通行[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 00:33:27.98 ID:VYzogkSO [6/9]
青ピのパン屋

一方「さて次だが」

青ピ「……」

一方「まるで死ンだように寝てやがる……願い事は……」

『クリスマスなんて消えれば良い』

一方「……」

一方「オイ、起きろ!」バシバシ

青ピ「ふぇっ!? 何や?」

一方「飛ぶから、しっかりつかまってろよォ!」カチッ

青ピ「えっサンタ? 飛ぶ?」

一方「しゅっぱァつ!」ビュオン

青ピ「ぬわーー!!」

とある屋台

黄泉川「おお! 小萌先生のとこの悪ガキじゃん!」ヒック

小萌「あれれー? 青髪ちゃんがどうしてここにいるのですか?」ウイー

芳川「貴女達、飲み過ぎよ」

青ピ「こ、これは……」

一方「クリスマス敗北者だ。一人よりかはマシだろォ」

小萌「青髪ちゃんもこっちに来て飲むのですー」

青ピ「あの、ボク一応未成年なんやけど……」

黄泉川「え……? 私達の注いだ酒じゃ飲めないじゃんか?」ウルッ

青ピ「飲ませて頂きます」キリッ

小萌「先生嬉しいですよ! さ、ドンドン飲むのです!」

青ピ「いやっほう! これがハーレムなんやね! ホンマありがとうサンタさん!」


268 名前:とあるサンタの一方通行[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 00:36:08.46 ID:VYzogkSO [7/9]
一方「フッ、メリークリスマス」

芳川「なるほど、酔いつぶれた愛穂を家まで運んだり、酔払に管をまかれるのを全部あの子に押し付けたのね」

一方「ギクッ!」

芳川「とんだサンタもいたものね……」

一方「うるせェ、大体アイツも喜ンでるからいいじゃねェか」

青ピ「もう……飲めへん」ゲプッ

芳川「そうかしら?」フフッ

一方「チッ、次だ次!」シュダッ

芳川「メリークリスマス、一方通行」

ここからはショートver

佐天『超能力』

一方「取り敢えず、簡単な手品セットを渡して置く」

美琴『あのバカ』

一方「誰だよ? わかンねェからゲプ太ストラップでいいや」

初春『お花畑』

一方「既にあるだろォが……よし、花の種の袋にちんげん菜の種を入れて置いとこうか」

浜面『滝壺』

滝壺『はまづら』

一方「ゴムと精力剤と……後要りそうな物は……」

姫神『存在感』

一方「ビタミンウォーター一択」

吹寄『あの馬鹿者』

一方「流行ってンのこれ?」

269 名前:とあるサンタの一方通行[] 投稿日:2010/12/25(土) 00:37:27.96 ID:VYzogkSO [8/9]
黒子『ア○ル』

一方「モロッコへの旅行券と超電磁砲には逃亡用の航空券を渡して置くか」

麦野『シャケ弁』

一方「シャケ弁無いしサバ缶で勘弁してもらうか」

フレンダ『サバ缶』

一方「あっ、シャケ弁あった。仕方無いからシャケ弁で我慢して貰うか」

固法『ムサシノ牛乳』

一方「冷蔵庫にコーヒー(ブラック)を忍ばせておこう」

海原『御坂さんの《自主規制》』

一方「もしもしお巡りさンですか?」

結標『小学生の《自主規制》』

一方「もしもしお巡(ry」

打ち止め『サンタさんがみたいってミサカはミサカはお願いしてみる』

一方「……」

一方「起きろ。クソガキ」

打ち止め「ムニャムニャ……どうしたの?」

一方「俺がサンタだ」

打ち止め「! ミサカの願いが叶ったってミサカはミサカは驚いてみたり」

一方「ホントにこンなので良いのか?」

打ち止め「うん! だってあなたがそばにいてくれたらそれだけでミサカは幸せだよってミサカはミサカは赤面告白」

一方「ハハッ」

打ち止め「フフッ」

二人「「メリークリスマス」」

270 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 00:38:52.00 ID:VYzogkSO [9/9]
以上です。

皆、胸熱なロマンスばかりなのにこんなバカバカしい話しで申し訳ない

Tag : とあるSS総合スレ

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