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君の街
さっそく5,6レスもらいます
上琴です
美琴「はいはい、じゃ、待ってるからね」
上条「長かったな。誰から」
受話器を置くと
テレビから視線を外さずに
夫が尋ねてくる
美琴「ん、気になる」
上条「べ、別にそういう訳じゃねえけど」
ちょっとだけ照れたように
上条が言う
昔は美琴がそっち側だったのに
美琴「じゃ、秘密で」
上条「お、おう……」
しょんぼりした声で夫が言う
ここでかわいそうと思ってしまうあたり
自分はやはり、甘いのかと思う
6 名前:君の街2/5[] 投稿日:2010/12/22(水) 23:19:36.66 ID:wwFr/VI0 [3/6]
美琴「うそうそ、刀旅からよ」
上条「なんだぁ」
息子の名前を聞いたとたん
ほっとした声を出す
ほんと、わかりやすい
美琴「夏休みに帰ってくるって」
上条「ああ、そうか」
今度は嬉しそうに呟く
でも、これは美琴もうれしい
上条「学園都市はどうだって」
美琴「『僕も自分が変な名前だと思ってたけど、上には上がたくさんいた』だって」
上条「じいさん二人の字を取った、いい名前じゃないか」
美琴「むかしから嫌がってわよ、あの子」
上条「むう」
悔しそうに呻く
自信があったのだろう
あの子の名前に
生まれる前に悩んでいる姿もおぼえている
7 名前:君の街2/5[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 23:20:14.36 ID:wwFr/VI0
美琴「あと、今年こそ『超電磁砲』を倒してみせるだって」
上条「……お前、手加減しないからなぁ」
美琴「獅子はわが子を千尋の谷に突き落として、這い上がってくる最中もレールガンよ」
上条「鬼か、お前は」
美琴「おほほ、負けイヌが言うわね」
上条「ぐう」
そう、幻想殺しは一度負けている
去年の春休みに帰ってきた時
どうせ打ち消されてしまうのならと
能力を使わなかったあの子に
8 名前:君の街4/4[] 投稿日:2010/12/22(水) 23:21:15.57 ID:wwFr/VI0
上条「ま、仕方ない。年には勝てない」
美琴「そう?」
そんな事を言いつつ
雪辱戦の為
夫がボクシングジムに通い始めた事を
美琴は知っている
負けず嫌いなのだ
上条「ま、それはいいとして楽しみだな」
美琴「そうね」
上条「あの街でアイツがどう変わったのか、早く見たいもんだな」
美琴「そうね」
あの街で過ごした事は
美琴の宝物だ
だから、あの子にも
なにかを掴んでほしい
ただ、それだけを願う
了
9 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/22(水) 23:23:10.32 ID:wwFr/VI0 [6/6]
以上です
1レス数え間違えてた……
お目汚し失礼しました
Tag : とあるSS総合スレ
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