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上条「違和感どころの騒ぎではござらん」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 17:18:08.44 ID:juT9qWUs0 [1/61]
 何かがおかしい。拙者はそう感じていた。
 目覚ましが鳴るよりも早い朝。最早拙者の背中の形に磨り減らんばかりに使っているバスルー
ムに、ノックの音が響きわたっている。
 無学で名の知れた拙者といえど、本能寺の変くらいは知っている。知らないと申した所、
小萌教諭は口を開けたまま固まり、青髪ピアスに至っては爆笑されてしまった。なので必死に
覚えたのである。
 そんな本能寺の変を思わせるような、忙しないノックがバスルームに響く。禁書目録氏に何か
あったのであろうか。拙者は飛び起きて鍵を開けた。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 17:20:47.30 ID:juT9qWUs0 [2/61]
上条「禁書目録氏、いかがなされた?」

インデックス「大変です、当麻さん。これは魔術です」

 違和感、と呼ぶにはあまりに衝撃の強すぎる発言にござった。これは一体全体どういうことで
ござろうか。

上条「禁書目録氏、口調がおかしくござる」

インデックス「あなたも大概です……。これは何者かの、強大な魔術によるものです」

上条「なんと」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 17:25:31.39 ID:juT9qWUs0 [3/61]
どうやら禁書目録氏の口調がおかしいのは魔術の仕業らしい。これはかつての御使堕し事件に
通ずるものがござるようだ。となれば拙者のすべきことは。

上条「禁書目録氏、イギリス清教の方々に連絡は可能でござるか?」

インデックス「この魔術によって妨害されているので通信用魔術は使えません。連絡先も……そ
の、私は『電話』なるものが苦手でして」

上条「了解でござる。ならば、まずは学校に行って土御門氏に話を聞いてみるでござる」

インデックス「任せました。私は街を周って情報を収集してみます」

上条「合点承知乃助」

 そうして、拙者達は家を後にした。

口調変化

上条→似非サムライ
禁書→丁寧語

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 17:32:30.01 ID:juT9qWUs0
登校途中、耳につくのは奇妙な言葉遣いばかりである。まるで異国のようにござるな。
 校門前についた拙者は愕然とした。何故ならばあの小さく可愛らしい小萌教諭が、

小萌「あァ? おお、上条ちゃンじゃねェか。今日は珍しく早いンだな?」

 という、どこぞの一方通行な喋り方になっていたからである。
 やはりこれは由々しき事態。即刻解決に努めねば。拙者は小萌教諭を尻目に猛ダッシュで教室
へと向かった。

上条「土御門氏は居るか!」

青ピ「なんだい上やん、えらく慌てて」

上条「青髪ピアス氏、土御門氏を見かけなかったか!?」

青ピ「まぁまぁ落ち着きなさい上やん。慌てる乞食はもらいが少ないというじゃないか。

 青髪ピアスも影響を受けているというのか。とてもウザくござる。いや、それより今は土御門
氏である!

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 17:37:13.41 ID:juT9qWUs0
上条「おお、土御門氏。いたのならば何故返事をなされぬ」

 拙者は教室の隅で小さくなっている土御門氏に声をかける。しかし土御門氏は口を開こうとしない。

上条「土御門氏。今は一刻を争う場合ではござらんか。この事件、どういうことか説明頂きたく思う」

土御門「……ぜよ」

上条「? 済まぬ、もう一度」

土御門「魔術に決まっとるがな!」

 泣き出しそうな顔で叫ぶ土御門氏。一体どうしたというのでござろう。


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 17:43:05.69 ID:juT9qWUs0
上条「土御門氏、いかがなされた」

土御門「御使堕しと同じじゃきぃ。オカルトマニアのせいで世界中の人間の口調が変化しちょるんじゃ!」

上条「なるほど。しかしそれなら、また一撃でぶっとばせばいいのでは?」

土御門「今世界中の魔術師は力が大して使えんのですたい。せやからどうにもできん状態なんじゃな」

上条「して、その奇妙な言葉はどこの国の言葉でござろうか」

 拙者は冗談のつもりで言ったのだが、土御門氏はがっくりとうな垂れてしまった。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 17:49:13.10 ID:juT9qWUs0
土御門「ワシは現場の近くにいたから被害がでかいのじゃ……。にゃー、やぜい、はワシのアイデンティティじゃったけぇ……。
そいが奪われるっちゅうのは、まっこと辛いぜよ。あっ、言えた」

 なるほど口調の変化か。拙者は納得して頷く。青髪ピアス氏も何故か一緒に頷いている。
 とりあえずは害の無さそうな問題であるし、動くのは放課後でもいいでござろう。そう土御門氏に告げると、
何故か口を一文字に引き結んだまま頷いた。そんなに喋りたくないのでござろうか。


口調変化

小萌→一方通行
青ピ→普通
土御門→多種多様チャンポン

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 17:53:09.54 ID:juT9qWUs0
さて、放課後にござる。拙者は渋る土御門氏を引き連れ、ひとまず禁書目録氏と合流することにした。
 しかし、言葉遣いが変わるだけでここまで街の雰囲気が変わろうとは。まるで異国にござる。
 周りの声に集中していた拙者は、不意に誰かとぶつかってしまった。よろけた拙者を土御門氏が支えてくれる。

上条「かたじけない。そこの御仁、申し訳ござらん。お怪我は……あっ」

御坂「こちらこそすいませ……あっ」

 そこにいたのは電気少女であった。拙者が誰か確認すると、いつものように突っかかってくる。

御坂「一体全体あなたはどこに目をつけているのですか、と御坂は怒ってみます」

 ……確認してみよう。ゴーグル、無し。ペンダント、無し。ビリビリ、有り。
 間違いなくこの電気少女は本物にござる。こうしてすぐ拙者に電撃を浴びせるところなど特に。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 17:58:17.05 ID:juT9qWUs0
御坂「いい加減決着をつけたいです、と御坂は提案してみます」

上条「断固辞退させて頂く」

御坂「それでは私の気が収まりません、と御坂はすねてみます」

上条「すねているようには見えぬでござるよ」

土御門(上やん、ここはワシがなんとかしちょるけぇ、おいどんは黙っているでごわす)

上条(了解でござる。ところで今のは何語にござるか? 拙者外国語には疎くて……あ痛)

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:03:00.62 ID:juT9qWUs0
土御門「申し訳ねェがお嬢さン、俺たちは今急いでるんでございます。とても大事な用なので、
邪魔しないでいただけるとありがたいんじゃが」

御坂「用事とはなんですか、と御坂は怪しんでみます」

土御門「大事な用じゃから言えんの」

上条「すまぬ、御坂氏。今度死合の場を設けるので、今日は勘弁願えぬだろうか」

御坂「死合……はっ」

ぽわんぽわんぽわーん

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:06:58.33 ID:juT9qWUs0
御坂『ここなら邪魔が入りません、と御坂は言ってみます』

上条『いざ尋常に』

御坂『実は私は死合がしたいんじゃなくて、あなたと一緒にいたいだけなの、と御坂は正直に話します』

上条『婚姻の契りを交わすでござる』

御坂『子供は三人くらいがいいと御坂はよだれをたらします』

上条『11人で野球チームをつくるでござる。いざ!』

御坂『ああんあなたのイマちんブレイカーが入ってきます! と御坂はぁぁ!』


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:10:58.57 ID:juT9qWUs0
ぽわんぽわんぽわーん

御坂「りょりょ了解しまました、と御坂は御坂は見逃してあげます」

上条「おお、かたじけのうござる!」

御坂「たたたただし! 二人きりで(恋の)決着をつけると約束して下さいと御坂は念をおします!」

上条「うむ。二人きりで(命の)決着をつけることを誓うでござる」

御坂「そそ、それじゃあ御坂は帰ってオナ……しゅ、修行に励むと嘘をついてみますキャアァァ!」

上条「物凄い勢いで走り去ってしまった……まぁ良いでござる」

土御門「さっさとシスターさんを探すでござる」

上条「語尾がかぶったでござるな」


口調変化

御坂→御坂妹(妹達)

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:17:27.57 ID:juT9qWUs0

 引き続き街を探索していると、不意に土御門氏が足を止めた。

土御門「上やん、あそこにおるんは探し人とちゃいまっか」

上条「おお、確かに……しかしあそこは……」

 拙者達はその看板を見上げる。そこには『デカ盛り限定店! 食えるもんなら食ってみやがれ亭』
と書かれてござった。

上条「土御門氏。拙者、嫌な予感しかしないのでござるが」

土御門「安心なされよ上やん氏。なるようにしかならないのが世の常です」

 そして拙者達は、財布の死を覚悟しながら店に入った。
 しかし拙者達を包んだのは、押し殺したような熱気でござった。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:21:30.47 ID:juT9qWUs0
モブ1「あいつ……マジで完食する気じゃん!」

モブ2「超すごい胃の容量です……」

モブ3「この料理を作ったのは誰だ! お前か! 美味いぞバカ野郎!」

 最後の一人は明らかに違う席でござったが、前半の台詞は全て一つの席に集中している。

モブA「食いきるぞ……時間は!?」

モブB「あと5分も残ってンじゃねェか! 化け物だ!」

 そう、もうそろそろ誰しも気づくであろう。そこにいたのは。

インデックス「ごちそうさま! とても美味しかったです!」

 禁書目録氏であった。どうやら見るところ、何分以内に食べられればン万円、というあれに挑戦していたようである。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:27:43.12 ID:juT9qWUs0
上条「禁書目録氏。情報収集はどうしたのでござるか」

インデックス「もう十分収集しました。皆さんの口調がおかしい、これは魔術によるものである、
この店のご飯は美味しい、ということがわかりました。大収穫です」

上条「禁書目録氏、歯を食いしばるでござる」

インデックス「あら。これを見てもまだそんなことが言えますか?」

 ビシ! と拙者の前に突きつけられたのは、なんと万札。それも数枚。

上条「こ……これは……っ!」

インデックス「賞金です。これをあなたに差し上げます」

上条「ありがたき幸せ! ありがたき幸せ! ああ、これで新しい電子レンジが買えるでござる!」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:32:28.28 ID:juT9qWUs0
土御門「安い男じゃのう……。シスターさん、とりあえずこれからイギリス清教や他の者と合流するけぇ、
迎えにきたんじゃが、食ったばっかりで大丈夫かいのう?」

インデックス「問題ないです。これからもう一度挑戦してもいいくらいですよ」

 奥で店長の悲鳴が聞こえたような気がしたが関係ござらん。金っ……金でござる……っ!

土御門「おい上やん、金は拝んでも増えやせんで。さっさと出るぞい」

インデックス「ぞい」

 拙者は涙目の土御門氏とまだ物足りなそうな禁書目録氏を伴って外に出た。次は誰と合流すべきだろうか

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:38:30.29 ID:juT9qWUs0
神裂「見付けますた、上条当麻!」

 やはりこのパターンでござったか。街のど真ん中で、拙者達は神裂氏と出会った。
 しかし神裂氏、今噛んだのでござろうか。

上条「申し訳ござらんが神裂氏。今回は拙者は」

神裂「嘘乙。おまいがやらなきゃ誰がやる」

 ……。これは流石に未知の言語過ぎるでござる。いくら拙者でもこれは解らない。

上条「禁書目録氏、あの言語は何語にござるか」

インデックス「わかりません。宇宙の言葉かも」

土御門「お前らわざとやってんじゃねーのか……?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:44:23.24 ID:juT9qWUs0
 いや、本当に未知の言語にござる、私も知らないよ、わざとだろうが絶対……と拙者達が議論していると、
神裂氏が静かに泣き出してしまった。

神裂「おまいら……漏れを馬鹿にしてるな……」

上条「申し訳ござらぬ。して、神裂氏はこの事件について何か情報を?」

神裂「白根」

土御門「あるオカルトマニアが集めたオカルトグッズが原因だぜい。あっ言えた!」

神裂「それマジ? マジならソース出せ」

インデックス「さっき食べた料理のソースなら袖についてますが?」

上条「後で洗濯してやるでござる」

神裂「おまいらイギリス清教総力をあげて潰すぞこら」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:49:24.88 ID:juT9qWUs0
>>42鋭いでござるな!その彗眼に拙者惚れそうでござる!


土御門「話が進みませんの。改めて説明するとだな、怪しい場所ある、俺調査行く、この現象起きる、このザマになる
って訳なンだよ」

上条「怪しい場所がオカルトマニアの家ってことか。神裂氏。御使堕しの再来にござるよ」

神裂「mjsk」

インデックス「mj……?」

土御門「無理に理解しようとするな。頭痛にならぁ」

神裂「ならまたぶっ壊しに行けばおk?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:57:19.80 ID:juT9qWUs0
土御門「OK牧場。駄菓子歌詞、ぶっこわす手段がないのよ。今回は魔術に制限がかかっててもう
どうにもこうにもブルドッグですたい」

上条「であれば、科学側から誰か連れて行くのが良いでござるな」

インデックス「じゃあ、探しに行きましょう」

神裂「漏れは報告もあるし別行動するお」

上条「では、また」


口調変化

神裂→ねらー

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 19:03:23.87 ID:juT9qWUs0
>>48なにそれ強そう




 あいも変わらず街中を散策する拙者達。すると、前方から見覚えのある女子(おなご)達が。

黒子「ジャッジメントォォォ! ぶるぁぁぁ!」

 女子ではなく穴子でござったようだ。強盗らしき人物をたこ殴りにしている。

黒子「今死ね! すぐ死ね! 骨まで砕けろ!」

 強盗を足蹴にしている風紀委員を若干引き気味に見ている花瓶と長髪が。こちらに話を訊くのがいいであろう。

上条「失礼、そこの女子よ」

初春「あ? あンだ兄ちゃん? ナンパかぁ?」

佐天「ちょwwwついに私にもwww春www到来www初春だけにってかwwwやかましいわwww」

 女……子……? 長髪の方はなんだか神裂氏と同じ香りがするでござる。

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 20:11:50.08 ID:juT9qWUs0
上条「あちらの女子は何をしておられるのでござるか?」

初春「はあぁ? 見てわかんねぇのか兄ちゃん、目ン玉ついてんのかぁ?」

佐天「あいつwww物盗むwww目の前にwww黒子www出た途端wwwくwwwろwwwこwww
wwwっうぇwwwっうぇwww」

上条「それは気の毒でござるな……インデックス氏、あんなものを見ては目に毒でござる」

インデックス「綺麗にハメコンボが繋がってます。芸術です」

土御門「上やん、アイテム使ってみんか?」

上条「断固辞退でござる」

警備員A「もういいから! 気絶してるから!」

黒子「俺の後ろに立つんじゃねぇ!」

警備員B「犯人確保! さっさと引き離してやれ!」

黒子「俺の獲物が!」

上条「もういやでござるこいつ」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 20:21:14.61 ID:juT9qWUs0
 一方その頃ねーちんは……。

神裂「……ということでFA」

ステイル『何を言っているのかわかりにくけりでしたが、とにかく魔術側がいかんともしがたきことは理解しました。
後のことは全てあなたと上条当麻に任せるなりや……あっ、ちょっと最大司教!?』

ローラ『やぁ、神裂。君の言葉はわからないが事情はわかった。今僕達にできることはない、ということだね?
まったく、どこぞの馬鹿がまた面倒なことを引き起こしてくれたもんだ。しかしそれにしても、
君の言葉は非常に理解しがたいね。一体どこの国の言葉なのかな? 日本語がベースみたいだけど』

 グシャアッ! という音を立て、神裂の携帯は砕け散った。

神裂「漏れだって好きでこんな言葉遣いな訳じゃないお……。犯人は必ず八つ裂きにしてやるお!」

 涙と共に神裂はまた一つ強くなったのであった。


口調変化

ステイル→ローラ
ローラ→ステイル

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 20:29:05.63 ID:juT9qWUs0
 その頃上条達は……。

黒子「強い奴を知らないか……だと? 小僧、さては英雄になりたいが為に力をつける気か! させんぞ!」

上条「駄目だこいつめんどくせぇでござる」

土御門「上やん、口調が適当すぎるでござりますよ」

初春「ああ? てめぇふざけんなスイーツっていったら三丁目の店しかねぇだろ!」

インデックス「あそこのスイーツは甘すぎるだけです。その点二丁目の店は味に深みがあります」

佐天「俺はwwwやっぱりwwwたけのこの里派wwwっうぇwwwっうぇwww」

上条「あっちはあっちで盛り上がってるでござる」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 20:32:51.89 ID:juT9qWUs0
土御門「もう諦めて別の方を当たったほうが得策でございますわ。ジャッジメントですの!」

上条「土御門氏も吹っ切れてきたでござるな。では黒子氏、貴重(?)なお話を有難うござる。
拙者達はこれにて御免。禁書目録氏! 出立にござる!」

インデックス「携帯? 私は機械が苦手で持ってません……」

佐天「今時www携帯無いとかwww」

初春「じゃあ、これに俺の連絡先を書いておいた。次は決着つけてやるからなァ!」

インデックス「望む所です。では」

上条「禁書目録氏、何を話していたのでござるか?」

インデックス「友達同士の他愛ない話ですよ」


口調変化

黒子→穴子(バルバトス)
初春→チンピラ
佐天→ねらー(内藤)


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 20:43:19.20 ID:juT9qWUs0
上条「そろそろ見当をつけて探した方がよさそうな気がするでござる」

土御門「せやな」

インデックス「なにかそれむかつきますね」

 と話していると、拙者たちの後ろから聞き覚えのある喋り方が、

「おォ、三下と愉快な仲間達じゃねェか。何やってやがる?」

 この喋り方は一方……いかんいかん、小萌教諭の例もござる。誰が来ても驚かない心構えをしなければ。
 そう思い、拙者が声のした方を振り返る。
 そこには、モヤシと子供がいたでござる。奇跡。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 20:47:14.52 ID:juT9qWUs0
上条「奇跡の一致でござる」

打ち止め「何言ってやがンだこの三下はァ?」

上条「現実は厳しいでござる」

一方「えっとね、なんか皆の口調がおかしいなー、変だなー、って一方は一方は思ってたの。
打ち止めは打ち止めでなんか楽しそうだし、これでもいいかなって一方は一方は妥協してみたり」

上条「現実は悪魔でござるうおぇっ」

インデックス「むしろありかもしれません」

土御門「ちょっおま」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 20:53:45.96 ID:juT9qWUs0
一方「それで、治せるなら治したいし、三下の手で触られたらなんとかなるかも、って一方は一方はお願いしてみたり」

上条「お断りでござる」

一方「お願いします。って一方は一方は」

上条「バザールでござーる。あいにく拙者聞こえぬ猿の為なにもわからぬのでござる。気分も悪いので
これにて失礼。二人とも走るでござるよ!」

一方「あっ、待ってと一方は一方は手を伸ばしてちょっマジで待ってと一方は一方は懇願してみたり!」

打ち止め「別にこのままでもいいンじゃねェの? この方がなンとなく楽しいだろ」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 20:56:44.01 ID:juT9qWUs0
一方「そんな口調の打ち止めには萌えられない、と一方は一方は」

打ち止め「おいやめろ触ンじゃねェ馬鹿」

警備員「ちょっとちょっとそこの君! 何してる!」

一方「ふ、不幸だー! と一方は一方は三下の台詞を真似してみたりー!」

口調変化

一方→打ち止め
打ち止め→一方


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:00:10.67 ID:juT9qWUs0
上条「強い人物はおらぬものか……」

土御門「序列の高い順に当たってみたらええのとちゃいますん?」

上条「作者は7巻までしか読んでいないのでござる」

インデックス「それなのに書こうと思ったのが不思議ですね」

上条「全くその通りでござる……おや、あそこにいるのは」

姫神「やあ! 上条くんじゃないか!」

上条「ドラッグはやめといた方がいいでござるよ」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:02:48.87 ID:juT9qWUs0
姫神「失敬な! それにしても君はまた女の子を引き連れてるな! どうせまたラッキースケベをしたんだろう!」

インデックス「秋沙さんはテンションの高くなる口調なのでしょうか」

土御門「どんな口調なんじゃいそら。本人は普通に喋ってるだけだと思うたい。珍しい出番だしにゃ。あっ言えた」

姫神「なあ上条くん! どうやら君は困っているようだな! 何が望みか言いたまえよ!」

上条「強い奴を探しているのでござる」

姫神「そうか! ならこの十字架を外そうではないか!」ブチッ


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:05:35.62 ID:juT9qWUs0
モブA「な、なんだあの赤コートの男は!」

モブB「銃を持ってるぞ!」

モブC「ツインテールの風紀委員もきた!」

ワーワー キャーキャー 

    テメェニアサヒハオガマセネェ

 ナガレダマガー       ブタノヨウナヒメイヲアゲロ

クロムウェルハツドウ    ブルァァァァァ


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:08:56.38 ID:juT9qWUs0
上条「……もう帰るといいでござるよ」

姫神「強いよ?」

上条「帰れ」

姫神「強いのに……」


口調変化

姫神→ウザやかましい


姫神「また会おう!」

上条「二度と会いたくないでござる」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:13:20.37 ID:juT9qWUs0
上条「いい加減強いやつを見付けたいでござるな……おっ、あそこにいるのは御坂妹氏」

御坂妹「あら、当麻じゃないの。こんな所で何やってんの?」

上条「強い奴を探しているのでござるよ」

御坂妹「ドラゴンボールでも読んだの?」

上条「いくら拙者でも二次元と三次元の区別くらいついてるでござる」

土御門(これは二次元じゃがな)

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:16:44.68 ID:juT9qWUs0
御坂妹「で、強い奴だっけ? それならお姉様なんていいんじゃない?」  

上条「いや、御坂氏にはもう……」

御坂妹「あっ、お姉様ー! こっちこっち!」

御坂「あ、きき奇遇ね、と御坂は平静を装ってみます」

上条「動揺しまくりでござるよ、御坂氏」

御坂妹「お姉様さっき公園のトイレの中でね」

御坂「それ以上言ったらぶち殺します、と御坂はコインを向けてみます」


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:20:35.94 ID:juT9qWUs0
上条「しかし縁があるでござるな」

御坂「あなたと会えても別に嬉しくありません、と御坂は嘘をついてみます」

上条「して、その心は?」

御坂妹「あんたに会えて嬉しいわ、キャー! ってところでしょぶべらっ!」

御坂「ぶっ殺します」

上条「お、お邪魔みたいでござるな。では、拙者達はこれにて」

御坂「あ……。ま、また失敗しちゃったと御坂は落ち込んでみます……」

御坂妹「あんたはもう少し素直になった方がいいわね」

御坂「うるさいです、と御坂は涙ぐんでみます」


口調変化

御坂妹→御坂

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:24:53.36 ID:juT9qWUs0
上条「そういえば、この現象というのは拙者の右手で無効化できぬものでござろうか」

インデックス「この手の魔術は、全身にかかるタイプと部分にかかるものがあります。全身にかかるタイプならば、
あなたの右手にもかかった時点で無効化されるので、部分タイプでしょうね」

上条「と言っても、脳の中とかなら対処しようがないでござる。こうして触ってみても、何も反応はないでござるよ」

インデックス「対象によって位置を変えることができるのかもしれませんね。あなたの場合は、
到底触りえない場所にかかっているのかもしれません」

土御門「ということは、裏を返せばおいどん達にゃ上やんに触れる所にあるかもしれんのでごわすか?」

インデックス「当麻さん、ちょっと触ってみて下さい」

上条「男をべたべた触るとは、新手の拷問でござる……おっ?」

 拙者が土御門氏の右手に触ったところ、パキッというポッキーが折れるような音がしたでござるが、
まさか土御門氏がそこまで虚弱体質でござったとは……。


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:28:54.32 ID:juT9qWUs0
土御門「今の音はまさか……にゃー!?」

上条「どうした土御門氏。池田でも思い出したか」

土御門「喋れる! 喋れるぜい上やん! ぜい! にゃー! やったぜい! やったにゃー!」

インデックス「どうやら右手に魔術がかかっていたようですね。では当麻さん、私にも」

上条「承知。む、右手にはないでござる。ここでござるか? それともこっち?」

インデックス「当麻さん、そこは胸です」

上条「気付かなかったでござる」

インデックス「打ち首獄門ですね」

上条「申し訳ござらん」

 拙者、誠心誠意の五体投地をしたが伝わらず、頭皮を食われるハメになったでござる。痛いでござる。


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:30:54.33 ID:juT9qWUs0
土御門「あっはっはっは……。ふう、喋ったぜい。やっぱり自分の好きな口調ってのはいいもんだぜい。
あ、上やん、別に他の奴に触らなくても俺がオカルトマニアの家をぶっ飛ばすから問題ないぜよ」

上条「それを早く言うでござる……」

 拙者、痛いので遺体のような惨状でござる。

土御門「よーし、じゃあやっちまうぜい。ぶっ飛ばすぜ!」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:32:53.83 ID:juT9qWUs0
 一方その頃ねーちんは……。

神裂「ふひひ……ここがこの事件の犯人の家か……自覚はなくとも事件を起こした責任……とらせるお……いざ!」

マニア「だ、誰だおおまいは!」

神裂「おまいを殺すものだお!(あれ、なんか親近感が)」

マニア「な、なんだってー!」

神裂「さあ覚悟するお! ……お? なんだお、この何か飛んでくるような音は……」

 そして、一軒の家が消えた。

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:36:05.05 ID:juT9qWUs0
土御門「やー! いい仕事したぜい! 慣れると血管切れるのも肉がちぎれるのも楽しいもんだぜい!
あー、この口調最高だにゃー!」

インデックス「なにはともあれ、これで一件落着かも」

上条「そうでござるな」

土御門「……上やん?」

インデックス「……とうま?」

上条「なんでござるか、土御門氏、禁書目録氏」

土御門「口調、直ってないぜよ」

上条「え? あ、あーあー、拙者、私は、上条当麻でござ、る……ござるだぜ!」


106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:39:42.87 ID:juT9qWUs0
インデックス「ど、どういうことだろう?」

土御門「恐らく、元々口調を治したいと思っていた俺や、無自覚だった者達はそのまま元に戻ったんだろうが、
気付いて、しかも受け入れた上やんはその口調が癖になっちまったんだにゃー」

上条「ふ、不幸でござるー!」


終わり

おまけもあるよ!

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:41:46.01 ID:juT9qWUs0
おまけ1

 とある路地裏の告白予定。

御坂「(ケンカじゃなく、告白。よし、素直になるのよ私!)」

当麻「よ、よう御坂氏……んん、ゴホンゴホン」

御坂「? ……あ、あのね、今日はケンカじゃなくてね? は、話があるのよ」

当麻「なんでござ……なんなんだぜ?」

御坂「あ、あの。……私、あんたのことが……好きなの!」

当麻「え、そ、それは真でござるか?」

御坂「は?」

当麻「いやぁ……拙者、感激でござる! これからよろしくお願い申す!」

御坂「え……な、何よ……嫌なら嫌って言えばいいじゃん……そんな馬鹿な口調で馬鹿にして……。
あんたなんかに惚れた私が! 馬鹿だったわよ! 死ね! うぇぇぇん!」

当麻「……不幸でござる」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:42:56.16 ID:juT9qWUs0
おまけ2

インデックス「やっぱりここのスイーツは最高だね!」

佐天「……正直、なめてました。まさかこれほどとは」

初春「食わず嫌いはよくないってことですよ、佐天さん」

佐天「だな。しかし、こんな高いスイーツごちそうになってもいいの?」

インデックス「ふふん。私には才能を生かした臨時収入があるの。だからどんどん食べて!
友達がおごるって言ってるんだから、遠慮しちゃ駄目なんだよ!」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:45:01.69 ID:juT9qWUs0
おまけ3

神裂「土御門、何か言うことは?」

土御門「いやあ、まさかねーちんがいるとは思わなかったにゃー。すまん」

神裂「私でなければ死んでましたよ。全く。……ところで、あの口調は一体何語だったのでしょうか」

土御門「汝の欲するものはここに眠る! だぜい!」

神裂「ニュー速VIP……?」

土御門(新しいSSのネタになりそうな予感だにゃー)


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:46:03.88 ID:juT9qWUs0
おまけ4

ローラ「あっあー、うん、やはりこちらの口調のほうがよきにけり。そうは思わんか?」

ステイル「その口ぶりから察するにわざと巻き込まれたんですか……。全く、その馬鹿口調を
させられる方の身にもなって下さいよ」

ローラ「全く君は辛辣だな。どうしてそうも刺々しくできるんだい? もう少し人に優しくしてみなよ」

ステイル「やめて下さい」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:47:10.70 ID:juT9qWUs0
アレイ☆「たまにはこういう口調もいいンじゃねェか?」

土御門「知らんよそんなこと。……で。今回は一体何の手順を省略したんだ?」

アレイ☆「単なる暇つぶしだァ。この口調いいンじゃねェか? なァ、いいと思わね?」

土御門「微妙に違うと思うんだが……」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:49:33.01 ID:juT9qWUs0
>>112はおまけ5

おまけ6

一方「ああン打ち止めェェェ。ぺろぺろ」

打ち止め「ちょっと気持ち悪いかも。ってミサカはミサカは顔をしかめてみたり」

一方「もう俺アクセロリータでもいいや」

打ち止め「正気に戻って、ってミサカはミサカは斜め45度チョップをしてみたり」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/01(火) 21:52:17.09 ID:juT9qWUs0
これにて全て終わりでござる!
拙者、SSなるものは初めてでござったが、天啓に従い書いてみたでござる!
稚拙ながらも、拙者は満足にござる!
もしもまた天啓がおりてきたら、その時はござるの人とでも名乗らせていただくでござる!

質問やリクエストがあればできるかぎり答えさせていただくでござる!


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