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俺「どっかに女が転がってね―かな・・・」-2
俺「どっかに女が転がってね―かな・・・」
続きです
続きです
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:01:43.13 ID:F+kI8fW40 [41/111]
俺「もしもし、俺だけど」
女「あっ、着いたの?」
俺「うん。そっちは?」
女「ちょっと寝てた」
俺「起こした?」
女「大丈夫。それより風邪引かないでね」
俺「気温差がすごいしな・・・くしゅん」
女「言ってるそばから」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:06:34.96 ID:F+kI8fW40 [42/111]
女「今日はゆっくり休んで」
俺「おう」
女「じゃあまた明日。暇があったらメールして。夜には電話ね」
俺「またな」ピッ
俺「俺・・・彼女できたんだな」
俺「今更だけどすごくね?」
俺「イヤッホウウウゥゥ!! いッて!」
俺「足ぶつけた・・・」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:13:02.32 ID:F+kI8fW40 [43/111]
―次の日―
俺「・・・むにゃ」
俺「う―ん、携帯鳴ってる?」
俺「もしもし?」
女「もしもし、あたし。 まだ寝てたの?」
俺「寝てた」
女「もう朝だよ」
俺「やべ・・・遅刻だ!」
女「電話してよかった。じゃあね」
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:18:19.57 ID:F+kI8fW40 [44/111]
俺「今日もたりぃ・・・」
俺友「よう!元気してたか?」
俺「まあ」
俺友「お前どこ行ってたんだよ?」
俺「北海道」
俺友「は、本当?何しに?」
俺「ソープ行くつもりだったんだけど・・・彼女ができた」
俺友「なんだよそれ!信じられね―し。あとで詳しく話聞かせろよ・・・じゃ、授業あるから」
俺は一浪の大学4年生という設定です
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:22:17.32 ID:F+kI8fW40 [45/111]
教授「え―来週の試験だが・・・」
俺「もう大学生活も終わりか。何度も言うけど早いな」
俺「お、メールだ」
俺「『今何してる?』か」
俺「『講義中・・・でも暇』っと」
俺「眠い・・・」
教授「そこ!寝るな!単位やらないぞ」
俺「やべ・・・こいつに目つけられてんの忘れてた」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:29:25.12 ID:F+kI8fW40 [46/111]
―昼休み―
俺「4年生だってのに抗議とか・・・ちょっと去年まで遊びすぎたな」
俺友「あ、いたいた。さっきの話詳しく」
俺「いや、札幌行って飯食ってたらたまたま出会って・・・かくかくしかじか」
俺友「まじで!?俺も札幌行こうかな」
俺「むだむだ」
俺友「写真とかね―の?」
俺「持ってない」
俺友「なんだよそれ。行きずりか」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:33:59.74 ID:F+kI8fW40 [47/111]
俺「『ごめん!写メ送って』」
俺友「お前に彼女とか・・・本当信じられない」
俺「まあ、そういうことも起こり得るんだって」
俺友「もちろんしたんだろ?」
俺「も、もちろん!」
俺友「何だよ・・・俺も誘えよ」
俺「メール来た・・・『化粧ちゃんとしてないから恥ずかしいけど』だって」
俺友「けっこういいじゃん。うらやましい・・・」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:39:46.95 ID:F+kI8fW40 [48/111]
俺「『うらやましいって言われたよ(^^)v』」
俺「『変な顔文字つけるな』・・・か」
俺友「俺もやりたくなってきた・・・一緒に風俗行かね?」
俺「行かない」
俺友「はあ・・・ついにお前もデビューしたんだと思ったのに」
俺「風俗は浮気って言われた」
俺友「一筋だな」
俺「なんだかんだで」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:04:25.47 ID:F+kI8fW40 [49/111]
教授「多くの人びとにとってみれば、19世紀は教区が・・・単位であった最後の世紀で・・・」
女1「今日どうする―?」
女2「久々にカラオケ行こ?」
女3「まじ選曲とかフリーダムだよね」
女1「まずあたしスピッツしか歌えないしね」
女2「そういえば、この前・・・」
教授「時間か。ではまた来週」
俺「午後の講義も終わった。さて、アルバイトだ」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:19:37.28 ID:F+kI8fW40 [50/111]
俺「お疲れさまで―す」
店長「久しぶりだね、俺くん」
俺「急に休みとってしまってスイマセン」
店長「いやいやいいんだよ。何してきたの?」
俺「ちょっと北海道まで行ってきました」
店長「そうだったのかい。観光?」
俺「ま、そんな感じっす」
JK「俺さんじゃないですか!」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:20:29.15 ID:F+kI8fW40 [51/111]
俺「JKちゃんごめんね。俺の分まで入ってくれたんだよね?」
JK「おかげで大変だったんですよ。・・・会えなくて寂しかったし」
俺「ごめんねの気持ちもこめてこれおみやげ」
JK「ジンギスカンキャラメルとか・・・」
俺「冗談。本当はこっち」
JK「わあ、アザラシのマスコットストラップ・・・ありがとうございます」
俺「しょぼくてごめんな。旭山動物園なんて端から行ってないけど」
JK「いえ!すっごく嬉しい・・・大切にします」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:21:16.48 ID:F+kI8fW40 [52/111]
俺「休みを長く取りすぎたかな・・・鈍ってる」
俺「いらっしゃいませ―」
俺(あっこの人・・・前から気になってたひとだ。やっぱかわいい)
俺「1236円です」
俺「4円のお返しです」
客「あの・・・これ・・・」
俺「え、はい・・・ありがとうございました」
俺「何だろう・・・こ、これは、携帯のアドレス!!」
俺「モテ期到来!?」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:22:46.33 ID:F+kI8fW40 [53/111]
俺「お先に失礼しま―す」
俺「寒・・・まあ北海道の比じゃないけど」
俺「『これから帰るよ』送信っと」
俺「返事こない・・・忙しいんだなきっと」
俺「あ―・・・あの感触が忘れられない」
俺「いやあ女ってほんとにいいもんですね」
俺「はあ・・・にやにや」
幼女「ママー、あのおにいちゃん」
母親「見てはいけません!!」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:23:40.47 ID:F+kI8fW40 [54/111]
俺「帰ったらさっそく飛行機予約しよう」
俺「早く会うためにも、がんばってアルバイトしなくちゃ!」
俺「~~♪」
俺「待て、旗から見たら俺相当気持ち悪いぞ」
俺「こういう時は気にしなくていいか」
俺「~~♪」
俺「さて、着いた」
俺「ただいま・・・誰もいないけど」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:24:53.82 ID:F+kI8fW40 [55/111]
俺「ああ・・・相変わらず散らかってるな」
俺「ここまで汚いと片付ける気も起きない」
俺「でも・・・あいつをここに呼べば」
俺「『お帰りなさ―い、あなた』」
俺「『待ちきれなくて一人で始めちゃうところだったのよぉ』」
俺「なんて・・・ことはないか」
俺「いつ呼ぶかもわからないのに妄想力がたくましいな、俺」
俺「とりあえず・・・やるか」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:26:01.63 ID:F+kI8fW40 [56/111]
俺「不思議なものでやり始めると、結構楽しいんだよな」
俺「メールだ」
俺「俺友からだ・・・『今日行ったら、すごくかわいいこだったよ!』」
俺「うう・・・そう聞くとムラムラする」
俺「そういえば、アドレス書いた紙もらったんだった」
俺「送って・・・みるか」
俺「『先程アドレスを教えてもらったものです。ありがとうございました』」
俺「そっけないけどこんなもんだろ」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:26:53.18 ID:F+kI8fW40 [57/111]
俺「大分片付いた」
俺「あ、エロ本発見」
俺「見てみるか・・・ふむふむ」
俺「あ゛―ムラムラする!」
俺「しようかな・・・」
俺「メール来た」
俺「『メールありがとうございます。いつも気になっていたので渡しちゃいました』」
俺「そうだったのか・・・もっと早くに気づけばよかったな」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:28:08.65 ID:F+kI8fW40 [58/111]
俺「眠く・・・なってきた・・・」
俺「・・・っ」
俺「おっといけない、今寝てた」
俺「返事を返さないと」
俺「『そう思ってもらえて嬉しいです。またお店に来てくださいね』」
俺「俺には彼女がいるしな。こんな返事が妥当だろう」
俺「返事来た・・・早っ!てこれはJKのアドレスだ」
俺「『ストラップつけてみました』・・・写真までつけてくれてる」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:33:59.53 ID:F+kI8fW40 [59/111]
俺「『気に入ってくれたみたいで嬉しいよ』っと」
俺「今日はすごいモテっぷりであった」
俺「電話来た・・・もしもし?」
女「嬉しいって、またお店に来てくださいって・・・どういうこと?」
俺「え?」
女「今来たの、メール!」
俺(間違ったか!)
女「なんなの?誰としてたのよ!」
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:35:12.05 ID:F+kI8fW40 [60/111]
俺「ごめ・・・お店のお客さんに・・・アドレス・・・」
女「はあ?お客さんって女なんでしょ!」
俺「ち、ちが」
女「男のお客さんにアドレスもらうことなんてないよね」
俺「ごめんなさい」
女「信じらんない!」
俺「許して!」
女「今すぐあたし以外の女のアドレス消して!」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:36:27.62 ID:F+kI8fW40 [61/111]
俺「え・・・」
女「じゃなきゃ許さない」
俺「わかりました・・・」ピッ
女「よろしい」
俺(さよならあのお客さん・・・JK・・・)
女「あと相手からメールがきても返すの禁止」
俺「はい、従います」
女「絶対だからね」
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:38:06.32 ID:F+kI8fW40 [62/111]
女「あ、今日はお疲れさまでした」
俺「う、うん」
女「帰った次の日からアルバイトって大変だってでしょ?」
俺「まあね。でもまた会いに行きたいからがんばるよ」
女「そっか・・・ありがとう」
俺「今日もう飛行機のチケット予約しようかと思ってたんだ」
女「早っ! でも嬉しい」
俺「来月になるんだけど、いつ頃空いてる?」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:43:18.45 ID:F+kI8fW40 [63/111]
俺「じゃあ・・・来月の今日な」
女「うん!」
俺「予約完了」
女「あたしのために時間とお金いっぱい使ってくれてありがとう」
俺「え?全然。こっちの勝手だよ」
女「あたしも2kgくらい落としてもっといい体目指すね」
俺「お願い痩せないで!むしろ太って!」
女「じゃあ来た時に餌付けして・・・焼き肉行きたいなあ」
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:46:43.37 ID:F+kI8fW40 [64/111]
―1週間後―
俺「もしもし?」
女「もしもしぃ・・・」
俺「寝てた?」
女「起きてた・・・」
俺「いや、明らかに起きたてっていう声してる」
女「大丈夫・・・だから」
俺「そうか? もう一週間だったね」
女「うん、もうそんなに経つんだ」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:48:21.18 ID:F+kI8fW40 [65/111]
俺「送りたいものあるんだけど・・・住所教えて?」
女「何・・・?」
俺「いいからいいから」
女「北海道札幌市・・・区・・・」
俺「ありがと」
女「悪用しないでよね」
俺「まさか・・・」
女「楽しみにしてる」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:51:48.28 ID:F+kI8fW40 [66/111]
俺「お疲れさまで―す」
JK「俺さん!どうして返事返してくれないんですか?」
俺「ごめん・・・俺実は彼女ができて・・・」
JK「うそ・・・俺さんに彼女!?」
俺「その彼女に女とメールするの禁止されて」
JK「よ、よかったですね」
俺「ありがと」
JK「・・・・・・ニヤリ」
早くセックスを書きたい
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:56:21.41 ID:F+kI8fW40 [67/111]
―3日後―
女「もしもし? 指輪届いたよ!」
俺「よかった。つけてみて」
女「ぴったり!何でわかったの?」
俺「まあ・・・この前ちょっとね」
女「でも全然かわいくない」
俺「俺のセンスのなさを舐めていたようだな・・・」
女「でも嬉しいよ」
俺「指輪を見てわかるように俺の女だからな。浮気するなよ」
女「そっちのほうが心配だって」
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:00:47.75 ID:F+kI8fW40 [68/111]
―そんなこんなで当日―
俺「もしもし?いよいよ今日だね」
女「うん!待ちきれなかった」
俺「じゃあ俺そろそろ家出るよ。また連絡する」
女「会ったらすぐキスしてね!」
―新千歳空港―
女「まだかな・・・そろそろなんだけど」
女「あ、ひとが出てきた」
女「あれだ・・・」
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:07:29.94 ID:F+kI8fW40 [69/111]
俺「おう」
女「こんにちは」
俺「よそよそしい」
女「だって・・・久しぶりだし?」
俺「キスは?」
女「人目が気になる」
俺「いいから・・・」
女「やめてぇ・・・」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:13:37.59 ID:F+kI8fW40 [70/111]
俺「どうする?」
女「まずごはんでも行こう」
俺「そうだな」
女「行きたいお店あるんだ」
俺「じゃあエスカレーターで降りるか」
女「本当久しぶりだね!」
俺「・・・ここならいいだろ?」
女「んん・・・」
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:27:03.96 ID:F+kI8fW40 [71/111]
俺「会いたかった」
女「あたしも・・・ぎゅってして」
俺「・・・今絶対見られた」
女「自分がやる分には全然いいんだけど、ひとがやってるといらつくもんね」
俺「しあわせ」
女「前から一ヶ月も我慢してたからね」
俺「ついでに2週間前からオナ禁してたし」
女「気合が入ってるね・・・だってもう何か当たってるもん」
俺「する?」
女「夜までおあずけ」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:33:39.57 ID:F+kI8fW40 [72/111]
俺「電車込んでるね」
女「ずっと立ってるの辛いなあ」
俺「空気イスしてやるよ」
女「恥ずかしい」
――――
俺「着いた・・・やっぱ寒い」
女「地下鉄乗ってこ」
俺「いや、雪を見たい」
女「雪なんてそんなにいいものじゃないよ。それより風邪引かないでよ」
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:36:56.83 ID:F+kI8fW40 [73/111]
女「このお店あたし好きなんだ」
俺「へぇ、なんか意外」
女「安くておいしいお店に女子は強いのです」
俺「女子(笑)」
――――
女「さて、どうしよう」
俺「困った時のカラオケ?」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:41:02.69 ID:F+kI8fW40 [74/111]
女「あ゛あ゛あ゛~~~♪」
俺「すげ・・・強烈な騒音」
女「あ―・・・すっきりした」
俺「わ、わ―わ―盛りあげとけ―」
女「次、俺くんの番」
俺「まかせろッ」
女「何歌うのかなぁ」
俺「聞いてください・・・お前に捧げるラヴ・ソング」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:46:39.62 ID:F+kI8fW40 [75/111]
女「さむ―――い」
俺「女~マイラブ~お前だけがいれば~イェイイェイ♪」
女「おえっ」
俺「吐くな!」
女「ごめ・・・むり」
俺「失礼な!」
女「悪寒が止まらない」
俺「せっかく歌ったのに」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:54:49.19 ID:F+kI8fW40 [76/111]
女「ま、うん、ごめんなさい」
俺「っていつまで俺立ち向かい側に座ってんの?」
女「つい」
俺「隣に・・・来いよ」
女「彼氏面した!」
俺「彼氏だもん」
女「そうでした」
俺「さあさあ」
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:58:58.54 ID:F+kI8fW40 [77/111]
俺「・・・何で反対側向いてるの?」
女「何となく」
俺「ちょっと遠い気がするんですけど」
女「気のせい」
俺「だってキスしづらい」
女「恥ずかしい・・・じゃない」
俺「こうしてやる!」
女「やっ胸揉まないでぇ」
どうでもいいけど、今サザエさんで、
サザエ「あたしも苦い薬飲んで元気になろうかしら」
ってことは、マスオさんの!?
はい、すいませんでした
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:02:05.78 ID:F+kI8fW40 [78/111]
俺「ならばこっちを向け」
女「・・・・・・」
俺「ああわかったよ、そんなに胸を揉んでほしかったんだな」
女「ちが・・・やめて・・・」
俺「それとも耳が弱いのかな?」
女「あん・・・ん・・・囁かないで」
俺「しょうがない、はみはみしてやろう」
女「やぁ・・・も・・・だ・・・め」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:13:06.20 ID:F+kI8fW40 [79/111]
俺「うなじはどうかな・・・」
女「ひゃ・・・やめ・・・」
俺「ほうほう・・・なかなか好感触」
女「あ・・・あん・・・」
俺「服の上からだけじゃ物足りないだろ?」
女「やめ・・・」
俺「わざわざ手を突っ込めるような服を着てるんだもんな・・・」
女「そんなつもりじゃ・・・」
384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:21:08.07 ID:F+kI8fW40 [80/111]
俺「乳首がかたくなってる」
女「感じ・・・ちゃう・・・」
俺「やっと素直になったか・・・」
女「だって・・・」
俺「お前のちっさくてかわいいな」
女「はあん・・・ん・・・や・・・」
俺「こっちは?」
女「下はだめぇ・・・」
386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:26:53.80 ID:F+kI8fW40 [81/111]
俺「タイツの上からでもわかるくらい濡れてるよ」
女「そんなわけ・・・」
俺「触ってみたら?」
女「うそ・・・本当だ」
俺「直に触りたい」
女「それはだめ・・・」
俺「いいだろ?」
女「いや・・・あ・・・」
390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:33:32.40 ID:F+kI8fW40 [82/111]
女「や・・・でも・・・いい・・・」
俺「だろ?」
女「あ・・・気持ちいい・・・」
俺「息がすごく荒いよ」
女「はあ・・・はあ・・・もう・・・」
俺「でもイカせてあげない」
女「いじ・・・わる」
俺「夜までおあずけ」
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:38:21.98 ID:F+kI8fW40 [83/111]
俺「ちょっと失礼・・・」
女「・・・何してるの?」
俺「俺もちょっと苦しいからさ」
女「エッチ」
俺「それは勃つってどう考えても」
女「夜までおあずけね」
俺「わかってる・・・けど」チラッ
女「いけません」
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:43:22.21 ID:F+kI8fW40 [84/111]
俺「さて、そろそろ行くか」
女「そうだね!焼肉♪」
俺「おいしいお店知ってる?」
女「こんな時は・・・HOTPEPPER」
俺「用意周到」
女「ここでいっか―」
俺「よさそう」
女「忘れてたけど、お酒は飲ませないからね」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:50:47.54 ID:F+kI8fW40 [85/111]
女「あたしカルーアミルク」
俺「とりあえず生中」
女「お酒は飲ませないって言ったでしょ?」
俺「乾杯くらいはいいだろ」
女「む・・・しょうがない」
俺「むしろお前こそミルクカクテルばっかり」
女「いいでしょ。甘いのが好きなんだから」
俺「味覚子どものままか」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:55:24.74 ID:F+kI8fW40 [86/111]
女「かんぱーい」
俺「はあ・・・労働の後のビールはおいしい」
女「いつ労働したの?」
俺「まあ、気にすんなって」
女「あ、いい感じに焼けた。あ―ん」
俺「あ―ん」
女「なんてね」
俺「騙された・・・」
397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:59:34.79 ID:F+kI8fW40 [87/111]
俺「何か頼む?」
女「抹茶ミルク」
俺「またそれか・・・よく飽きないな」
女「いいでしょ―?」
俺「すいませ―ん! 抹茶ミルクとビールで」
女「あ! またアルコール頼んだ」
俺「今日の俺はいける気がする」
女「根拠がないことは言っちゃダメ」
俺「だってまだ元気そうだろ?」
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:04:00.42 ID:F+kI8fW40 [88/111]
俺「すご・・・楽し・・・ね・・・」
女「あ―あ・・・」
俺「ぼく・・・これ食べたい」
女「自分でとって」
俺「おねーさん・・・食べさせて」
女「はあ・・・全く。ほら」
俺「あ―ん」
女「おいしい?」
俺「うん・・・すごく」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:08:11.32 ID:F+kI8fW40 [89/111]
俺「ぼく・・・眠くなってきちゃった」
女「また面倒なことに・・・」
俺「・・・眠い」
女「はあ・・・」
女「もう置いて帰ろうかな」
女「誰かがきっと拾ってくれるんじゃない」
女「体は大人、頭脳は子ども!みたいだし」
女「このボーヤかわい~ってなったりして」
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:17:02.29 ID:F+kI8fW40 [90/111]
女「しょうがない・・・ほら、いくよ」
俺「おねーさん帰っちゃうの?」
女「今日は一緒にいてあげる。だからお店出るの」
俺「はあい」
女「いつになったら酔ったあたしを介抱してくれるのかしら」
女「やってみたいのになー」
女「あたし酔っちゃったみたい・・・肩に頭をこてん、的な」
女「明日はアルコール一切与えちゃダメだ」
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:23:28.24 ID:F+kI8fW40 [91/111]
女「どこに泊まる?」
俺「この前のところ」
女「あそこか。ちょっと遠いよ?」
俺「あそこがいいよー」
女「しかたない・・・寒いけど我慢してね」
俺「らいじょうぶ・・・」
女「はあ・・・何であたしがこんなこと」
女「こいつのどこがよくて付き合ったんだっけ?」
女「なんだかんだいって好きだからしょうがないか」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:31:29.88 ID:F+kI8fW40 [92/111]
女「誰もいない・・・急げ!」
女「部屋は、どこでもいいか」
女「エレベーター早く来てぇ」
女「わっ、新しくカップル入ってきたし」
女「見られるのいやだよー」
女「やっと来た!」
女「さっきのカップル楽しそうだったな」
女「それなのにあたしは・・・はあ」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:39:43.45 ID:F+kI8fW40 [93/111]
女「前金入れて・・・」
俺「眠いよぅ」
女「ごめんね、あとちょっとだから・・・」
女「はいはい、ベッドに着いたよ」
俺「脱がせて」
女「子どもか。しょうがない」
俺「・・・zzz」
女「寝たし・・・もうしらない」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:45:49.60 ID:F+kI8fW40 [94/111]
女「は―びッくりするくらい疲れた」
女「こいつといると体力使うわ」
女「何しに来たんだろう・・・本当」
女「そしてなんでアルコール飲んでいい気分になってるはずなのにこうなるの?」
俺「・・・ぐー」
女「あたしだって・・・したいのに」
女「ひどい・・・ぐすん」
女「とりあえずお風呂沸かそう」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:49:56.36 ID:F+kI8fW40 [95/111]
女「あとはお湯がたまるのを待つだけ」
俺「すや・・・」
女「ゲームでもしよ」
女「ん―・・・あんまりゲームしないしなぁ」
女「みんなのGOLF?」
女「ん・・・まずPS2のコントローラーの使い方がわからない」
女「難しい・・・面白くない!」
俺「ぐーぐー」
女「・・・イライラ」
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:53:53.04 ID:F+kI8fW40 [96/111]
女「イライラするのはよくないな」
女「あたし今絶対こわい顔してる」
女「こんなんじゃだめ、あたし!」
女「お風呂に入って血行をよくしよう」
――――
女「まず髪を洗おう」ごしごし
女「・・・・・・」ジャー
女「体も」ごしごし
女「・・・・・・」ジャー
女「ってもう!」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:57:25.15 ID:F+kI8fW40 [97/111]
女「・・・ぐす」
女「何でこんなに空しいの?」
女「なんでせっかくラブホに来て・・・」
女「あたしは泣かなきゃいけないのよ・・・」
女「ばかぁ」
女「なんであいつはのんきに寝てるの?」
女「普通は『今夜は寝かさない・・・』とか言うんでしょ?」
女「・・・ひっく」
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:01:30.76 ID:F+kI8fW40 [98/111]
女「・・・泣いたってしょうがない」
女「そんあことをしても何も解決しない」
女「気分転換にテレビ見よう」
テレビ「ちょっと・・・何するんですか・・・やめ・・・!!」
女「・・・・・・」
テレビ「んん・・・ふ・・・」パンパン
女「これだ」
女「旗が立つから手足縛ってやる」
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:03:03.22 ID:F+kI8fW40 [99/111]
>>418
旗→腹
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:06:57.05 ID:F+kI8fW40 [100/111]
女「ひもないかな・・・」
女「タオルじゃちょっとね―」
女「寒いからバスローブ着よう」
女「ってバスローブのひも・・・これっちょうどいい」
女「待ってて・・・ふふふ」
――――
俺「ん・・・すーすー」
女「動かすけど起きないでよ・・・」
女「大人しくしてね」
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:12:11.21 ID:F+kI8fW40 [101/111]
女「よいしょ・・・」
俺「んん・・・」
女「あ、起きちゃった? ・・・大丈夫そう」
女「よし、腕はできた」
女「足はできるかな」
女「難しそ・・・どうしよう?」
女「くっつけてくれないな・・・」
女「あ、アレにリボン巻いてやろう」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:17:50.02 ID:F+kI8fW40 [102/111]
女「たしか・・・かばんの中に・・・」
女「あった!よくわかんないけど入っててよかった」
女「おっきくなってないからやりづらい・・・」
女「ま、こんなもん?」
女「起きたらびっくりするがいい」
女「あたしも寝よう」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:22:28.02 ID:F+kI8fW40 [103/111]
俺「ふあ・・・どこだここ?」
俺「ホテルか?前に見たことある気がする」
俺「ああ・・・先月来た時に連れてきてもらったところか」
俺「ああ・・・よく寝た」
俺「ってなんだこりゃ!!」
俺「腕縛られてるし」
俺「とれねー・・・」
俺「あートイレ行きたいのに・・・ってこっちもか!!」
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:27:49.42 ID:F+kI8fW40 [104/111]
俺「起きてー」
女「・・・すやすや」
俺「お願いだから起きて!」
女「・・・・・・」
俺「大変身勝手なお願いだとは存じますが、起きてくださいませんか?」
女「・・・眠い」
俺「何でもいうことを聞きますから起きてください」
女「しょうがないな・・・」
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:30:27.32 ID:F+kI8fW40 [105/111]
俺「とって」
女「いーや」
俺「お願いします!」
女「ちょっと待って」
俺「はい」
女「携帯携帯・・・」パシャ
俺「何した?」
女「だって『とって』って言うから」
俺「撮って、じゃない!」
女「・・・・・・」パシャパシャ
俺「いいかげんやめてください」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:33:32.78 ID:F+kI8fW40 [106/111]
俺「すぐ消してね」
女「いやだもん」
俺「保存しておいたっていいことないよ?」
女「のちのち」
俺「脅す気か?」
女「そんなところ?」
俺「鬼畜!」
女「なによ・・・」
435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:37:56.19 ID:F+kI8fW40 [107/111]
女「いいわよね、そっちは! お酒に酔って甘えればいいんだもん」
女「そして自分がムラムラした朝にすればいいと思ってるんでしょ?」
俺「それはごめ・・・」
女「あたしがどんな気持ちで夜を過ごしてたかわかる?」
女「すごく惨めな気分で・・・泣きそうになって・・・」
女「あたしの気持ちなんて・・・全然わかってくれてない・・・」
女「何だと思ってるの、あたしのこと?」
女「好きな時に抱ける、そっちに都合のいい女じゃないんだから・・ひっく」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:44:03.03 ID:F+kI8fW40 [108/111]
俺「本当にごめんなさい!!!」
女「・・・ぐす・・・ひぐ」
俺「今後はアルコール自重します」
女「そんなんで許すと思ってる?」
俺「いえ・・・」
女「同じ理由であたしを悲しませないで」
俺「はい」
女「さっきの約束はちゃんと果たしてもらうから」
俺「何をしたらよいでしょう?」
女「極太バイブをお尻に突っ込んで」
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:46:50.67 ID:F+kI8fW40 [109/111]
俺「ええ?」
女「何でも言うことを聞くって、そう言ったよね?」
俺「でも、それは・・・」
女「嘘つき!」
俺「わ、わかりまし・・・た」
女「なんてね。さすがにそれは冗談」
俺「え・・・あ、よかった・・・」
女「そんなことにつかったらもったいないもんね」
440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:50:31.72 ID:F+kI8fW40 [110/111]
俺「このひもをとってくださいますか?」
女「はいはい」
俺「ごめんな・・・本当」
女「今後悔い改めてくれればいいの・・・って」
俺「どうした?」
女「固く結びすぎちゃってとれない・・・」
俺「えー・・・」
女「いや、大丈夫!きっと大丈夫!」
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:51:46.90 ID:F+kI8fW40 [111/111]
女「んっと・・・あとちょっと・・・」
俺「がんばってくれー」
女「はあ・・・やっととれた」
俺「安心した・・・」
女「手が使えるようになったし、リボンは自分でとって」
俺「うん」
女「ちょっと・・・滑稽で面白い」
俺「笑わないで・・・」
466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:08:01.29 ID:nE7/sLpJ0 [1/73]
俺「シャワー浴びてくる」
女「わかった」
――――
俺「また泣かせちゃった・・・」
俺「最低だな」
俺「嫌われたらどうしよう」
俺「あ゛―もう・・・」
469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:19:36.79 ID:nE7/sLpJ0 [2/73]
女「言い過ぎちゃったかな?」
女「はあ・・・あたしってすぐ口に出るタイプだから」
女「嫌われてない・・・よね?」
女「ひとりでいるのも落ち着かない」ピッ
テレビ「・・・です。上から88、58、88です。趣味は・・・お菓子作りかなぁ」
テレビ「じゃあまずはひとりでやってもらおうかな?」
テレビ「あ・・・気持ちいい・・・」
女「・・・・・・」
470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:27:39.91 ID:nE7/sLpJ0 [3/73]
俺「遅くなってごめん・・・」
女「はあ・・・はあ・・・」
俺「あ・・・」
女「きゃあ!」
俺「何してました?」
女「な、何も」
俺「しっかり見ました」
女「ご、ごめんなさい」
471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:35:00.97 ID:nE7/sLpJ0 [4/73]
俺「こうしてほしかったの?」
女「いや・・・」
俺「だって今、確実に一人でしてたよね?」
女「違う・・・トイレ我慢してたから」
俺「ごめん、昨日は・・・ずっと待ってたんだよな」
女「・・・う・・・ぐす」
俺「今夜こそ寝かさない」
女「破ったら極太バイブを2本お尻に入れてやるんだから」
472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:43:40.87 ID:nE7/sLpJ0 [5/73]
女「朝から勃ってる」
俺「まあ、ね」
女「したい?」
俺「したい」
女「3万円」
俺「え・・・実はお金で繋がってたの、俺たち」
女「嘘」
俺「お前の嘘はなんだか嘘っぽくないんだよ」
473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:47:30.36 ID:nE7/sLpJ0 [6/73]
俺「しよ?」
女「うん」
俺「目、閉じて」
女「・・・ん」
俺「は・・・ん・・・」
女「鼻息・・・かかってない?」
俺「全然?」
女「心配なんだよね・・・割りと本気で」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:55:10.75 ID:nE7/sLpJ0 [7/73]
俺「耳・・・弱かったよね」
女「やあ・・・はん・・・」
俺「好感触」
女「だめぇ・・・」
俺「やめてほしい?」
女「やだ・・・」
俺「好きだよ」
女「はぅ・・・子宮にくる」
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:23:54.16 ID:nE7/sLpJ0 [8/73]
俺「これ邪魔」
女「寒かったから着てたの」
俺「へへへ・・・脱がせてやる」
女「きゃ・・・やめてください・・・」
俺「俺を恨むな・・・」
女「やめ・・・借金はちゃんと返しますから・・・」
俺「いや、お前の体で払ってもらうことにしたんだ・・・」
女「って何プレイ?」
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:32:03.72 ID:nE7/sLpJ0 [9/73]
俺「はだけさせるだけっていうのも悪くないな」
女「あんまり見ないで」
俺「・・・・・・」ジー
女「やだぁ」
俺「女体の不思議」
女「科学しない」
俺「まずは胸からかな」
女「・・・あっ」
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:39:22.48 ID:nE7/sLpJ0 [10/73]
女「ふ・・・あ・・・」
俺「感じるんだ」
女「うん・・・気持ちいい」
俺「そっか、嬉しい。・・・下は?」
女「や・・・」
俺「すごく濡れてる」
女「恥ずかしい」
俺「さっきはひとりでこうやってたのかな?」
女「あ・・・ッ」
479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:43:50.10 ID:nE7/sLpJ0 [11/73]
女「あ・・・あっ・・・」
俺「自分出やるのとどっちが気持ちいい?」
女「やってももらうの・・・」
俺「ますますやる気が出るな」
女「はぅ・・・ぁぁ・・・」
俺「指も入れてみよう」
女「あ・・・ん・・・やぁ・・・」
俺「確かここだった」
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:48:55.84 ID:nE7/sLpJ0 [12/73]
女「あ、あ・・・いい・・・」
俺「もう我慢できない・・・挿れるよ」
女「う、うん・・・」
俺「痛かったら言って?」
女「たぶん大丈夫・・・」
俺「どう?」
女「我慢はできる・・・」
俺「俺だけ気持ちよくなってごめんな」
女「あたしの中で気持ちよくなってくれるの・・・嬉しいから」
482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:52:21.25 ID:nE7/sLpJ0 [13/73]
女「奥まで入れると・・・痛いかも」
俺「そっか・・・これくらいだったらいいかな」
女「キスして」
俺「うん・・・」
女「ぴったりくっついて、キスするのすごく好き」
俺「しあわせだ」
女「大好き」
俺「俺の愛には敵わないけどな」
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:55:41.53 ID:nE7/sLpJ0 [14/73]
女「どうする?」
俺「何時だろう」
女「11時前」
俺「行くか?」
女「そうしよ」
俺「準備に時間かかる?」
女「化粧に30分」
俺「いいよ、化粧なんかしなくて」
女「知ってる人に会ったらいやだもん」
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:18:32.07 ID:nE7/sLpJ0 [15/73]
俺「できた―?」
女「あとちょっと」
俺「すっぴんでも全然問題ないのに」
女「女のエチケットです!」
俺「そういわれると・・・仕方がない」
女「できた!」
俺「よし行こう。忘れ物ない?」
女「大丈夫。それより他の人が出てきませんように」
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:23:55.16 ID:nE7/sLpJ0 [16/73]
俺「エレベーター来た」
女「ね、ちゃんとかわいくなってる?」
俺「え・・・まあ」
女「ひどい」
俺「かわいいかわいい世界で一番かわいいよ」
女「ひどい」
俺「・・・なんて言えばいいの?」
女「もう、女心をわかってないんだから」
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:30:56.16 ID:nE7/sLpJ0 [17/73]
俺「どこ行く?」
女「あそこ行こう」
俺「あそこってどこ?」
女「ほら、あそこ」
俺「えっと、すみませんがわかりません」
女「・・・初めて会ったところ」
俺「いいね」
女「察してよ」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:35:21.47 ID:nE7/sLpJ0 [18/73]
女「ここからだと少しかかるけど・・・寒くない」
俺「大丈夫。晴れてるし」
女「さっきは言い過ぎちゃった。ごめんなさい」
俺「何言ってんだよ。俺こそ・・・すいませんでした」
女「せっかく会えたのにって思ったら、ついね」
俺「俺って本当最悪だと思う」
女「もう、あたしの好きな人の悪口言わないで」
俺「・・・え、俺のこと?」
受験生の方は次から3レスを飛ばすの推奨
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:46:37.64 ID:nE7/sLpJ0 [19/73]
女「だから、今日は飲んじゃだめ」
俺「はい。従います」
女「きゃっ」
俺「足もと気をつけて」
女「そっちこそ・・・雪に不慣れなんだから」
俺「余裕・・・っていてぇ」
女「言ってるそばから」
俺「手貸して」
492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:49:37.84 ID:nE7/sLpJ0 [20/73]
女「はい。早く立って」
俺「えいっ」
女「きゃあ」
俺「へっへっへ・・・」
女「何するのよ、もう。あたしまで転ばせて」
俺「楽しいかと思って」
女「どこにも楽しい要素がない」
俺「キスしよ」
493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:53:32.22 ID:nE7/sLpJ0 [21/73]
女「こんなところで・・・見られちゃうよ」
俺「気にしない。俺のことどうせ知らないし」
女「あたしを知ってる人がいるかもしれないじゃん」
俺「いいからいいから・・・」
女「・・・・・・」
俺「唇冷たい」
女「外だし」
俺「あ、ホテルから人が出てきた」
女「気まずいから早く行こう。転んだからコート濡れたぁ」
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:00:11.37 ID:nE7/sLpJ0 [22/73]
従業員「いらっしゃいませ―」
俺「温かい・・・」
従業員「こちらのお席へどうぞ」
俺「頼むの決めた?」
女「あたしは醤油って決めてるの」
俺「やっぱ子どもだな。醤油と味噌バターコーンで」
女「観光客」
俺「あえて、だよ」
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:06:25.94 ID:nE7/sLpJ0 [23/73]
俺「・・・・・・」
女「無心だね」
俺「うん」
女「それっておいしいの? あたしずっと札幌に住んでるけど食べたことない」
俺「いる?」
女「俺くんの食べたやつはいらない」
俺「え、ひどい」
女「冗談。一口ちょうだい」
497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:10:10.57 ID:nE7/sLpJ0 [24/73]
女「へ―・・・」
俺「おいしい?」
女「おいしくないということはない」
俺「遠まわしだな」
女「わざわざ自分が頼もうとは思わないかなぁ」
俺「ぜいたく。こっちにこないと食べられないから」
女「そんなもんだよね」
俺「このあとどうする?」
女「あたしの住んでるところにくる?家族がいるから家には寄らないけど」
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:26:20.35 ID:nE7/sLpJ0 [25/73]
―札幌駅―
女「あ、お菓子買って」
俺「遠足か」
女「300円以内にするから」
俺「だから遠足か」
女「バナナっておやつに入る?」
俺「デザートじゃない?」
女「これと、これと、これ」
俺「予算オーバー」
女「いいじゃん、消費税くらい」
500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:31:48.21 ID:nE7/sLpJ0 [26/73]
女「快速に乗ればすぐだから」
俺「しかしどこ見ても雪なんだな」
女「そうだねー見飽きた」
俺「雪だ雪だ~とかはしゃがないの?」
女「初雪が降った時くらいかな」
俺「雪だるま作らないの?」
女「小学生ならやるかも」
俺「ちょっと残念」
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:39:34.32 ID:nE7/sLpJ0 [27/73]
アナウンス「まもなく・・・駅・・・」
女「もうすぐ着くよ」
俺「電車の中が暖かくて眠くなる」
女「寝たら置いていく」
俺「だ、大丈夫です」
女「終点まで行っちゃえ」
俺「見捨てるなんてひどい・・・こっちのこと全然わからないのに」
女「携帯に連絡いれればいいじゃない」
俺「それもそうか」
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:44:16.36 ID:nE7/sLpJ0 [28/73]
俺「ここが女のホームタウン」
女「そんなに大したものもないけど」
俺「すーはーすーはー」
女「え、なにそれ」
俺「同じ空気を吸っている」
女「変わらないって」
俺「雪って食べられる?」
女「食べちゃだめ」
505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:56:18.88 ID:nE7/sLpJ0 [29/73]
女「来たはいいけど、何もすることがないんだよね」
俺「ぶらぶらするだけでいいよ」
女「そんなことで満足しちゃうの?」
俺「悪い?」
女「ずいぶんしあわせな人だと思って」
俺「褒められてるのかな、それ」
女「最上級の褒め言葉」
俺「じゃ、素直に受け取っておく」
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:00:34.97 ID:nE7/sLpJ0 [30/73]
俺「雪積もってる」
女「街中から比べるとね」
俺「真っ白なところに自分の足跡を残すのって楽しい」
女「そう?」
俺「あと雪に倒れこむのとか」
女「えいっ」
俺「わ・・・押すな」
女「やりたかったんでしょ?」
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:05:38.25 ID:nE7/sLpJ0 [31/73]
俺「楽しい・・・俺の型が残ってる」
女「子どもか」
俺「冷たい」
女「長いことやったら風邪引くよ」
俺「来いよ」
女「誘われた」
俺「いいから」
女「やめ・・・きゃあ」
508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:10:32.81 ID:nE7/sLpJ0 [32/73]
俺「ふう・・・童心に返った気がする」
女「こういうのもたまにはいいかも」
俺「眠い」
女「寝るな・・・寝たら死ぬ!」
俺「もうむりそうです隊長・・・」
女「がんばれ!あとで救助がくるから・・・」
俺「すみません・・・隊ちょ・・・」
女「俺く・・・俺くぅぅぅん・・・」
509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:27:51.87 ID:nE7/sLpJ0 [33/73]
女「・・・う・・・最後まで手を煩わせおって」
女「助けられなくて・・・すまない・・・」
女「隊長としてできることを精一杯してやろう」
女「安らかに眠れ・・・アーメン」
女「・・・・・・」せっせっ
俺「雪をかけるな」
女「・・・・・・」せっせっ
俺「俺死んでないから!埋めないで!」
513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:43:58.13 ID:nE7/sLpJ0 [34/73]
女「やりすぎた」
俺「寒い」
女「温めてあげようか?」
俺「愛の力で」
女「その程度の力では雪は解けない」
俺「その程度って・・・」
女「もっとかけてやるぅ」
俺「顔はやめて・・・凍傷になります・・・」
514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:50:51.13 ID:nE7/sLpJ0 [35/73]
女「ごめんごめん。冷たかったね」
俺「痛い・・・もっと優しくやって?」
女「女子か」
俺「肌の皮膚は薄くてデリケートなんだから」
女「手袋とったらしもやけになるもん。もう、しょうがない」
俺「冷たすぎて感覚ないよ」
女「ん・・・」
俺「キスはわかる不思議」
515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:54:20.49 ID:nE7/sLpJ0 [36/73]
女「くしゅん」
俺「寒いな、けっこう本気で」
女「雪ほろって」
俺「俺にやらせるのかよ」
女「あたし手がかじかんでるから」
俺「ほろうって何?」
女「え、方言?」
俺「そうか」
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:58:00.58 ID:nE7/sLpJ0 [37/73]
女「歩き始めたはいいけど、することがないんだよね」
俺「本当何でもいいよ」
女「選択肢がないと困るなあ」
俺「きっとそのうち見つかるはず。そういえば歩道の端に雪山がずっと続いてる」
女「除雪が入るとこうなるの」
俺「登っていい」
女「危ないからだめ」
俺「いいじゃん」
女「危険だから登っちゃいけませんって小学校の時に注意されたもん」
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:59:12.33 ID:nE7/sLpJ0 [38/73]
女「戻ろっか」
俺「もう?」
女「うん。札幌にいた方がいろいろできるし」
俺「そうか・・・」
女「電車もちょうどありそうだし」
俺「あっ待って!やり残したことがある」
女「何?」
俺「終わるまで見ないで・・・」
>>516
ちょっとググってみたら方言だって書いてた
普通に使う?
520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:06:41.02 ID:nE7/sLpJ0 [39/73]
女「まだ?」
俺「あとちょっとだから」
女「暇」
俺「できた!これ女の分」
女「雪・・・だるま?」
俺「ちゃ~ら~らららら~らららら~♪」
女「冬ソナ? 古いな・・・ちゅっ」
俺「やってみたかったんだって」
521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:11:40.60 ID:nE7/sLpJ0 [40/73]
俺「ちなみに指輪は入っていない」
女「なあんだ」
俺「がっかりしないで」
女「そういえば、前にもらったやつつけてるよ」
俺「本当だ。おそろい」
女「いつ見てもかわいくないな」
俺「じゃあ次のは選んで」
女「いらない。これが大切だから」
>>519
なるほど、同じだ
522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:16:25.28 ID:nE7/sLpJ0 [41/73]
俺「ふう・・・満喫した」
女「ただ寒いだけだったね」
俺「なかなか面白かったよ」
女「それならよかった」
――――
俺「次の電車までもうちょっとあるな」
女「あれ・・・」
俺「どうかした?」
女「しっ!」
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:19:56.93 ID:nE7/sLpJ0 [42/73]
女「あのひと絶対高校の時の同級生」
俺「地元だもん、会うよな」
女「気まずい」
俺「そうか?」
女「そうでしょ! 男なんか連れて」
俺「いいじゃん。 『え、このひと?あたしの彼氏~いいでしょ~うふふ』って」
女「い―や―」
俺「彼氏として紹介してくれないの?」
女「したいのは山々なんだけど・・・」
525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:26:26.85 ID:nE7/sLpJ0 [43/73]
女1「あれ?もしかして・・・」
女「あ、女1ちゃん?」
女1「久しぶりだね~」
女「本当!高校卒業して以来かな?」
俺(うわ、しらじらしい)
女1「こっちのひとは?」
女「え、あ、親戚。今遊びにきてるんだ」
女1「初めましてぇ。あたし高校の時同じクラスだったんです」
女「・・・・・・」ギロリ
俺「あ、初めまして・・・?」
526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:31:31.87 ID:nE7/sLpJ0 [44/73]
女1「これからどこ行くの?」
女「札幌に行こうと思って」
女1「あたしもそうなの!一緒に行かない?」
女「そ、そうね」
女1「お兄さんすみません、お邪魔してしまって」
俺「いえいえ・・・」
俺(お兄さん・・・なんて素晴らしい響き!!!)
女1「お兄さんはどちらからいらしたんですか?」
俺「えっと関東から・・・」
527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:36:37.81 ID:nE7/sLpJ0 [45/73]
女1「お兄さん、体調崩してないですか? 寒いから」
俺「今のところはね。女1ちゃんは優しいね」
女1「そんなことないですよぉ。あ、かわいそう手が赤くなってる」
俺「これ?雪で遊びすぎたんだ」
女1「冷た―い」
俺「あ、触ったら女1ちゃんの手が冷たくなっちゃうよ」デレデレ
女「・・・・・・」イライラ
女1「えへへ」
529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:48:06.58 ID:nE7/sLpJ0 [46/73]
女1「お兄さんって・・・」
俺「うん・・・で・・・から・・・」
女(早く着いて!あたしこの女大嫌いなの!!!)
女1「女ちゃんどうしたの?こわい顔してるよ」
女「な、何でもないよ」
女1「さっきから何も話してないし・・・」
女(そっちが一方的に俺くんに話しかけてるんでしょ!)
俺(絶対怒ってる・・・)
535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 18:49:32.98 ID:nE7/sLpJ0 [47/73]
女1「お兄さん、おいしいもの食べました?」
俺「ラーメンとか?」
女1「あたしいいお店知ってますよ!連れて行って・・・」
女「あ、着いたね。じゃあこれで!」
女1「もうちょっとお話しない?」
女「これから用事があるのよ!ごめんね」
女1「そうなんだぁ・・・お兄さんまた」
俺「ま、またね」
女1「許せない・・・あいつに彼氏なんて・・・」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 18:54:18.61 ID:nE7/sLpJ0 [48/73]
俺「ごめん」
女「なんで謝るの?」
俺「怒ってるだろ?」
女「怒ってない!」
俺「だからごめんって」
女「怒ってないって言ってるでしょ」
俺「じゃあなんだよ!」
女「放っておいて!」
537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:04:51.79 ID:nE7/sLpJ0 [49/73]
俺「・・・行きやがった」
俺「一体俺がどうしたって言うんだ」
俺「ただ話してただけなのに」
俺「はあ・・・また面倒くさいことに」
俺「しょうがないヤツだ」
俺「俺そんなに楽しそうだったか?」
俺「今追いかけてもキレられそうだし」
俺「そっとしておくか」
538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:07:09.14 ID:nE7/sLpJ0 [50/73]
女「何なのよあいつ、突然現われて!」
女「あの女のせいで俺くんと喧嘩するなんて最悪」
女「あたしあの女がずっと大嫌いだった」
女「ひとの持ち物を全部調べ上げて羨ましがるふりをして、陰ではねちねちと妬んで」
女「はあ・・・もうやだ。落ち着きたい」
女「今のままじゃ俺くんにぐちぐち言っちゃいそうだし」
女「ごめんね俺くん」
女「もう少ししたら連絡するから・・・」
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:09:59.82 ID:nE7/sLpJ0 [51/73]
女1「あれ、お兄さんじゃないですか」
俺「あ、さっきの」
女1「女さんは?」
俺「あ、急用を思い出したって言って・・・」
女1「お暇ですか?」
俺「まあ・・・」
女1「じゃああたしと遊びませんか?」
俺「い、いや・・・きみも用事あるんでしょ?」
女1「いいんです。ちょっと早めにきたので。さ、行きましょう」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:16:05.58 ID:nE7/sLpJ0 [52/73]
女1「スタバでも入りましょ」
俺「うん・・・」
女1「お兄さんって女ちゃんの彼氏ですよね?」
俺「えっ・・・?」
女1「だって同じ指輪してたし。わかりますよ」
俺「ばれてたか・・・」
女1「あのこどうですか?」
俺「まあそこそこかわいいと思うし、今しあわせかな」
女1「へぇ・・・」
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:20:02.52 ID:nE7/sLpJ0 [53/73]
女1「でもあのこ、高校の時すごかったんですよ。知ってました?」
俺「いや、何も」
女1「特別に教えてあげます!」
俺「あ、ありがとう」
女1「まず、魔性の女ってことで超有名でした」
俺「初耳」
女1「大人しそうに見えてなかなかのやり手でしたよ?」
俺「ふ、ふ―ん・・・」
女1「最高で・・・たしか5人と同時に付き合ってたんですよ」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:23:39.54 ID:nE7/sLpJ0 [54/73]
女1「それからぁ・・・すごく奔放でした」
俺「何に?」
女1「大きい声じゃ言えないですけど、性に関して」
俺「えぇ?」
女1「なんて言うんですか、ヤリマン・・・みたいな」
俺「本当?」
女1「してくれれば誰でもいいって感じで」
俺「嘘だろ?」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:27:39.15 ID:nE7/sLpJ0 [55/73]
女1「まあでもそれは、全て彼女のせいじゃないと思うんです」
女1「両親からあんまり愛を受けられなかったみたいで」
女1「その分男の人に求めちゃったわけです」
女1「それってかわいそうだと思いませんか?」
女1「この話を聞いてちょっと悲しくなっちゃったと思いますけど」
女1「変わらず彼女を愛してあげてくださいね」
女1「あたしからのお願いです」
俺「・・・うん」
550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:31:50.57 ID:nE7/sLpJ0 [56/73]
女1「あ、時間だ」
俺「・・・・・・」
女1「聞いて・・・ます?」
俺「あ、うん。ごめん」
女1「待ち合わせの時間がきちゃったので、あたし行きますね」
俺「そうか・・・今日はありがとう」
女1「こちらこそ。それでは」
俺「うん・・・じゃあ」
女1「あんな女に彼氏なんていらないんだよ」
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:42:58.16 ID:nE7/sLpJ0 [57/73]
俺「まじか」
俺「嘘だと思いたい・・・」
俺「でも、あのこが嘘をついているようには見えないし」
俺「あいつが魔性の女、ましてやヤリマン」
俺「・・・信じられない」
俺「冷静になれ、俺」
俺「どうしたらいいんだ」
俺「もうわかんね」
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:47:44.62 ID:nE7/sLpJ0 [58/73]
女「一人でいたらイライラも収まってきた」
女「そろそろ・・・連絡しようかな」ピピピ
女「・・・・・・」トゥルルルル
女「・・・・・・」トゥルルルル
女「出てくれないな」
女「今何かしてて忙しいのかな?」
女「メールにしよう」
女「『さっきはごめんなさい。謝りたいので会いましょう』送信っと」
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:52:28.22 ID:nE7/sLpJ0 [59/73]
俺「・・・電話だ」
俺「誰からだ? あいつか」
俺「今はそれどころじゃない・・・ごめん」
俺「はあ・・・」
俺「メールもきた」
俺「『さっきはごめんなさい。謝りたいので会いましょう』」
俺「あ―・・・さっき追いかけてればよかった」
俺「あのこの話を聞かなければ、こんなことにならなかったのに」
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:01:33.15 ID:nE7/sLpJ0 [60/73]
女「返事がないな」
女「何してるんだろう」
女「まさか、あの女・・・!?」
女「最悪・・・あの後俺くんに会ったとしか考えられない」
女「本当そういうところは抜かりがないのよね」
女「どうしよう・・・またあることないこと吹き込んだんだ」
女「俺くん、あたしのこと疑ってる」
女「あんな女の言うことを信じるなんて・・・俺くんもひどい」
559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:10:59.39 ID:nE7/sLpJ0 [61/73]
女「・・・俺く・・・ん・・・なんで・・・」
女「あたしが・・・痛がってたのも・・・全部演技とでも・・・?」
女「もうやだ・・・」
女「最低・・・あの女も俺くんも・・・」
女「こうなったら・・・」
女「『あたしとまだ付き合う気があるなら、30分後にあの場所に来てください』」
女「来てくれなかったら別れよう」
女「俺くんもそれで納得して嫌いになってくれるでしょ・・・」
565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:19:39.79 ID:nE7/sLpJ0 [62/73]
俺「俺は弱い男だな・・・」
俺「あいつのことを信じてやれないのか?」
俺「でも、前に処女を捧げた人がいて」
俺「その彼氏に振られたって・・・」
俺「実はそれが本当だったのかも」
俺「メールきた」
俺「『あたしとまだ付き合う気があるなら、30分後にあの場所に来てください』」
俺「なんだよこれ・・・しかもあの場所ってどこだよ」
568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:35:18.31 ID:nE7/sLpJ0 [63/73]
女「はあ・・・送っちゃった」
女「俺くん今何を考えてるんだろう」
女「・・・わかんないし、もうそれを考えるのやめよう」
女「あたしのことを思ってくれてるんだったらきてくれるんだもん」
女「そういえば、あの場所で理解してくれたかな?」
女「俺くんと待ち合わせしたのはあそこだけだし」
女「きっとわかってくれるよ」
女「あたしは出発しよう」
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:42:40.47 ID:nE7/sLpJ0 [64/73]
俺「とりあえずここを出るとするか」
俺「・・・出たところでどうしようもないんだが」
俺「はあ・・・」
俺「ガムでも噛んで集中力上げよう」
――――
俺「一番辛いのがいいな」
店員「126円です」
俺「細かいのないか。やば、お札落とした」
俺「これで全部かな。あ、これ・・・!」
571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:51:44.53 ID:nE7/sLpJ0 [65/73]
俺「着いたけど・・・まだいない」
俺「俺もばかだよな。あいつのこと疑うなんて」
俺「・・・痛がってた顔、忘れるわけない」
俺「本当最低だ・・・すぐにでも謝りたい」
俺「お礼を言わなきゃいけない人がいるな」
俺「これがなかったらこの場所がわかんなかった」
俺「あのこいるわけないか」
俺「贈るんだったら、おめこけん」
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:03:18.72 ID:nE7/sLpJ0 [66/73]
女「急ぐこともないか。まだ時間はあるし」
女「街中を一人で歩くことってなかなかないかも」
女「大分暗くなってきたしちょっと寒い」
女「雪っていつ全部解けるかなぁ」
女1「ちょっと」
女「この声は・・・」
女1「なんで彼氏いんの?」
女「いるからいる、それだけ」
575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:13:56.69 ID:nE7/sLpJ0 [67/73]
女「何しにきたの?」
女1「お前に男なんて似合わない」
女「悪い?」
女1「彼氏に話しておいたから」
女「前友達に同じことしてたし、そんなことだろうと思ったわ」
女1「彼氏さん・・・あたしのこと信じてるみたいだった」
女「どうだか」
女1「あんたも終わらせる」
579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:23:48.62 ID:nE7/sLpJ0 [68/73]
女「あたし急いでるから」
女1「待って」
女「まだ用があるの?」
女1「来て」
女「やだ」
女1「いいのこれ?」
女「ちょ・・・俺くんの免許証」
女1「さっき見せてもらったついでに借りたの。来てくれるよね?」
581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:32:19.46 ID:nE7/sLpJ0 [69/73]
女「何すんのよ!」
女1「昔からあんたのこと嫌いだった」
女「あたしだってそうよ!」
女1「いつも誰かにかわいがられて・・・むかつく」
女「急いでるの・・・あたし待ち合わせしてるんだから!」
女1「待ち合わせしてるんだ」
女「やめて・・・」
女1「行けなくしてやる」
584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:36:14.27 ID:nE7/sLpJ0 [70/73]
女「いや・・・ッ」
女1「いい気味」
女「やめ・・・」
女1「謝っても許してあげない」
女「謝るなんて・・・絶対・・・しない」
女1「それは残念」
女「あんたって・・・何から何まで・・・最低・・・」
女1「何を言ってもけっこう。今のあんたの状況に比べたら」
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:43:32.16 ID:nE7/sLpJ0 [71/73]
女1「かわいそうに」
女「・・・あんたのせいでしょ」
女1「涙も出ないかな?」
女「・・・・・・」
女1「相変わらず力がないんだから・・・今回はそれがよかったんだけど」
女1「そんなかっこでいたら凍死しちゃうかもね?」
女1「恥ずかしくて助けなんか求められないだろうし」
女1「それより、変態さんが来てかわいがってくれるかもね・・・それじゃあ」
免許証はどちらかというと、「盗った」と思っていただければ・・・
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:49:05.01 ID:nE7/sLpJ0 [72/73]
女「・・・ひっく」
女「あの女・・・ここまで堕ちてるとは・・・」
女「寒いし・・・」
女「俺くん助けて」
女「携帯・・・コートのポケットに入れてた」
女「あたしとしたことが・・・」
女「もう・・・ぐす」
女「誰も見ないで・・・」
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:51:25.87 ID:nE7/sLpJ0 [73/73]
俺「あれから30分以上経ったけど、おかしいな」
俺「時間を間違えてるのか?」
俺「電話てみよう」
俺「・・・出てくれない」
俺「何かあったのかな」
俺「『女を待たせる男は最低!』って前に言ってたし」
俺「遅刻するなんてことはないはずだ、きっと」
俺「・・・探しに行こう」
631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:22:42.08 ID:DxHe/VfD0 [1/78]
女「・・・寒い」
女「真冬の札幌で追いはぎにあうなんて、信じられない」
女「こんなことなら空手部ちゃんとやっておけばよかった」
女「ほとんど幽霊部員みたいなものだったしな」
女「はあ・・・かばんは持っていかれなくてよかった」
女「何か役に立つもの入ってないかな・・・」
女「ない、か」
女「寒い寒い寒い寒い」
633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:30:40.01 ID:DxHe/VfD0 [2/78]
俺「どこにいるんだろ。全く見当がつかない」
俺「寄り道してるわけじゃなさそうだし」
俺「ナンパか?」
俺「・・・普通断るよな」
俺「いや、超絶イケメンで」
俺「前に、『イケメンだったらどこまでも付いて行っちゃう~』って・・・」
俺「今俺があいつを信じてやれなかったら、誰が信じるって言うんだ」
俺「もう一回電話してみよう・・・」
634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:36:41.59 ID:DxHe/VfD0 [3/78]
俺「・・・・・・」
俺「やっぱ出ないよな」
女1「・・・もしもし?」
俺「もしもし? 女か?」
女1「この声、俺さんですか?」
俺「どちら様?」
女1「忘れちゃったんですか? あたしたちさっきまで会ってたじゃないですか」
俺「あ、女1ちゃん?」
636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:41:51.75 ID:DxHe/VfD0 [4/78]
俺「なんでこの携帯を?」
女1「すごく偶然女ちゃんに会ったんです」
俺「そうなんだ・・・で、どうして持ってるの?」
女1「えっと、急ぎの用事があるって言って・・・」
俺「それで?」
女1「どうしても手が離せないからって、あたしに携帯託して行っちゃったんです」
俺「それだけ?」
女1「はい。それだけです」
638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:50:40.44 ID:DxHe/VfD0 [5/78]
俺「さっき気付いたんだけど、俺の免許証知らない?」
女1「え? 知りませんけど」
俺「きみに見せてから見つからないんだ」
女1「おかしいですね・・・スタバで落としたんでしょうか?」
俺「そんなわけはない。きみが持ってるんだろ?」
女1「ひどい・・・あたしを疑うなんて」
俺「スタバで言われたことも全部嘘。もうわかったから」
女1「なあんだ。つまらないの」
639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:00:21.32 ID:DxHe/VfD0 [6/78]
俺「女をどこにやった?」
女1「教えません」
俺「何が目的なんだよ」
女1「憎いから」
俺「憎い?」
女1「そう、憎いんです。大嫌いなんです。」
俺「だからって・・・」
女1「とにかくあたしは何もしゃべりません。それじゃあ」
640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:20:17.24 ID:DxHe/VfD0 [7/78]
俺「ちょ、待て! ・・・切れた」
俺「はあ・・・あの女が原因か」
俺「俺が雪だるまさえ作ってなかったら、会うこともなかったのに」
俺「なんでこうなるんだ・・・」
俺「でもいつまでもこうしてはいられない。探さなきゃ」
俺「出たのに手がかりも何もつかめなかったのは痛かった」
俺「どこだ―? どこにいるんだ―? 大声上げて俺ちょっと変な人?」
俺「大分暗くなってきたし難航しそうだ」
641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:40:23.84 ID:DxHe/VfD0 [8/78]
女「寒い・・・こんな時寒いって思ったら余計寒くなる」
女「暑い暑い、そうここは沖縄!」
女「ってそう簡単に入り込めたら苦労しないわ」
女「寒いものは寒い、これはどうしようもない事実。あたし妙に冷静」
女「すごく暗いな・・・これであんまり人目につかないかも」
女「俺くんにも見つからなかったら終わりなんだけど」
女「さすがにこんなかっこじゃここから出られないし」
女「早く来て・・・」
642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:43:25.97 ID:DxHe/VfD0 [9/78]
俺「いない・・・」
俺「どこなんだ? 俺がもう少しこのあたりに詳しければ・・・」
俺「こんな時GPSで探し出せたらいいのに」
俺「今度、発信機付きの犬の首輪みたいなのを渡そうか」
俺「なんて冗談言ってる場合じゃない」
俺「・・・携帯を持ってないだけでこんなに不便なんだ」
俺「それは非常に困るのもなんだな」
俺「お手上げだ・・・」
643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:51:14.10 ID:DxHe/VfD0 [10/78]
女「・・・来る訳ないよね」
女「諦めてるんじゃなくて、仕方のないことなのよ」
女「全然札幌を知らないんだから」
女「あたしだってこんな場所来たことないし」
女「・・・決めた。あたしは泣き寝入りしちゃいけない」
女「この姿で出たら、きっと何かがあったって思うよ」
女「あたしは、ひどい目に遭ったんです~って泣き喚けばいい」
女「前に女性のブーツを脱がせて盗ったひとが捕まったんだから、これだって立派な犯罪よ」
644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:54:22.13 ID:DxHe/VfD0 [11/78]
女「でも・・・やっぱり覚悟つかない」
女「・・・いい、あたし。 あたしは強くいなくちゃいけない」
女「ここで耐えてたら、あの女に屈したことになるのよ」
女「そんなの絶対にいやでしょう?」
女「もし変なひとが出てきたら・・・その時よ」
女「その時は、まあ、さらに大声で泣こう」
女「だから行くよ、あたし」
女「わ―ん・・・誰か助けて・・・」
645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:13:53.54 ID:DxHe/VfD0 [12/78]
通行人「ど、どうしたんですか?」
女「さっき・・・あたし・・・ひっく・・・」
通行人「とりあえず・・・このコートを」
女「わ―ん・・・」
通行人「警察に連絡しますか?」
女「・・・お願いします」
カップル男「おい見ろよ」
カップル女「何? かわいそ・・・」
646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:17:20.19 ID:DxHe/VfD0 [13/78]
女「ぐす・・・ひっく・・・」
警察「どうしたんですか?」
女「あたし・・・追いはぎに遭って・・・」
警察「そうですか。とりあえず交番まで・・・」
俺「なんだあそこ・・・騒がしいな」
俺「野次馬してみよう」
俺「って女!?」
女「俺くん・・・?」
647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:21:41.99 ID:DxHe/VfD0 [14/78]
俺「おま・・・何で・・・」
警察「あ、部外者は入らないでください」
俺「俺部外者?」
女「このひと彼氏なんです」
俺「心配した・・・」
女「あたしこそ・・・」
俺「ごめん」
女「もう、遅すぎ」
649 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:40:33.54 ID:DxHe/VfD0 [15/78]
―薄野交番―
女「・・・で、その女に服を脱がされて・・・ひっく」
俺「そんなことがあったんだ」
女「そうよ・・・寒くて死にそうだったんだから」
俺「本当にごめん」
女「ううん、俺くんが悪いわけじゃない」
警察「お取り込み中のところ悪いですけど、この書類確認してもらえますか?」
女「はい、すみません」
俺「ごめんなさい」
650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:44:41.90 ID:DxHe/VfD0 [16/78]
警察「では現場の写真をとりたいので、立ち会ってもらえますか?」
女「そんなこともするんですか・・・。はい、行きます」
――――
女「女に・・・ここへ連れ出されて・・・それで・・・」
警察「そこに立ってもらえますか? 撮りますよ」
女「は、はい」カシャッ
――――
女「あ―疲れた」
俺「すぐ終わるのかと思ったら、もう1時間くらいだ」
651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:51:03.46 ID:DxHe/VfD0 [17/78]
女「はあ・・・」
俺「ごめんな」
女「もうあたしだめかと思った」
俺「すぐ助けにいけなくて本当にごめん」
女「俺くんはできる限りのことをしてくれたと思う」
俺「このコート・・・」
女「あ、借りっぱなしだった。また交番か・・・」
俺「とりあえず俺の貸すよ」
653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:55:07.92 ID:DxHe/VfD0 [18/78]
警察「お気をつけて」
女「お世話おかけしました・・・」
俺「震えてる」
女「だって寒い」
俺「コートの下、下着みたいなものだもんな」
女「服買って・・・替えの服もなくなっちゃった」
俺「う、うん」
女「4プラ行く」
654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:57:54.30 ID:DxHe/VfD0 [19/78]
店員「いらっしゃいませ―」
女「とりあえずこれでいいや」
店員「お似合いですぅ~ご試着できますよー」
女「あ、いいです。買いますから」
店員「本当ですか?ありがとうございますぅ」
女「すぐ着るんでタグとってもらえます?」
店員「わかりましたぁーまた来てくださいねぇ」
俺「俺、ああいう店員無理」
660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 15:56:08.11 ID:DxHe/VfD0 [20/78]
女「トイレで着替えてくるからちょっと待ってて」
俺「うん、わかった」
俺「はあ・・・あいつ絶対傷ついたよな」
俺「俺あいつのために何もできてない」
俺「いつも悲しい思いをさせてるだけじゃないのか?」
女「お待たせ」
俺「早かったな。急ぐことなかったのに」
女「・・・かわいい?」
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:00:48.47 ID:DxHe/VfD0 [21/78]
俺「かわいい」
女「本当? 嬉しい」
俺「本当」
女「ちょっとだけ・・・気分がよくなった」
俺「これだけでいいの?」
女「いいよ。明日には帰るんだから」
俺「あと少ししか一緒にいられないんだな」
女「だから今を楽しまなきゃもったいないよ」
662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:05:09.30 ID:DxHe/VfD0 [22/78]
女「でもあたし疲れた・・・休みたい」
俺「もうホテル行く?」
女「そうしてもらえると嬉しい」
俺「じゃあ行こうか」
女「俺くん」
俺「どうした?」
女「ありがとう」
俺「感謝されるようなことなんてできてないよ・・・」
663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:11:48.35 ID:DxHe/VfD0 [23/78]
女「誰もいないよね?」
俺「いないと思うけど」
女「急いで!」
俺「見られたっていいじゃん」
女「あたしは困るの」
俺「へ―こんな風になってるんだ」
女「ちゃんと見るの初めてだもんね」
俺「その節はすみませんでした」
664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:18:51.11 ID:DxHe/VfD0 [24/78]
女「前にカップルいたし・・・」
カップル男「どこにする?」
カップル女「え~決めてぇ」
カップル男「ん・・・迷うね」
俺「・・・早くしてくれ」
カップル女「こっちは?」
カップル男「そこ?何だかな・・・」
女「でもちょっと羨ましいかも」
665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:23:22.22 ID:DxHe/VfD0 [25/78]
俺「やっと行った」
女「どこにする?」
俺「どこでも同じだろ」
女「もう、冷たい」
俺「え? そ、そうだな・・・ここは?」
女「うん、それでいい」
俺「3階か」
女「俺くんが起きてるの新鮮」
666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:28:28.05 ID:DxHe/VfD0 [26/78]
女「疲れたぁ・・・」ばふっ
俺「いろいろあったもんな」
女「来て」
俺「何?」
女「あたしの隣りでごろごろするの」
俺「うちにもこんなに大きいベッドがほしい」
女「他に何も置けなくなっちゃうんじゃない?」
俺「部屋が狭いしな」
667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:33:25.18 ID:DxHe/VfD0 [27/78]
女「腕枕して」
俺「どうぞ」
女「痛い?」
俺「大丈夫」
女「今日は眠くない?」
俺「全然」
女「今夜は?」
俺「寝かさない」
669 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:54:35.22 ID:DxHe/VfD0 [28/78]
女「ふふふ、絶対寝るよね」
俺「今回は違う」
女「どうだか」
俺「お腹すかない?」
女「言われてみれば。お昼から食べてなかった」
俺「外に出るの面倒だから、何か頼む?」
女「そうだね・・・何がいいかなぁ」
俺「ルームサービスは何番かな・・・」
670 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:04:40.03 ID:DxHe/VfD0 [29/78]
女「俺くん出て」
俺「出てよ」
女「恥ずかしいもん」
俺「知ってる人が来るわけないって」
女「やだぁ」
俺「じゃあ一緒に出る?」
女「そっち方がいや」
ピンポーン♪
俺「しょうがない・・・」
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:08:31.85 ID:DxHe/VfD0 [30/78]
女「いただきます」
俺「いっぱい食べろよ」
女「犬みたいに言わないで」
俺「ごめんごめん」
女「このあとどうする?」
俺「ぼ―っとする」
女「なにそれ」
俺「楽しいよ」
672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:10:44.14 ID:DxHe/VfD0 [31/78]
女「ごちそうさま。さて、休もう」
俺「食べてすぐ寝たら太るよ」
女「もう、好きにしていいでしょ。あ、俺くんお風呂沸かしておいて」
俺「はいはい」
女「ふう・・・いろんなことがあったけど」
女「これでよかったのかな?」
女「いいんだよ、グリーンだよ」
女「またどうでもいいこと言っちゃった」
674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:16:52.06 ID:DxHe/VfD0 [32/78]
女「俺くん遅くない?」
女「ね―俺くん何してん・・・!」
俺「いや・・・ちょっと気になったから」
女「・・・だからってそんな真剣に掃除しなくても」
俺「きれいな方が気分いいよ」
女「俺くんって変わってるところがいろいろあるよね」
俺「今さら気付いた?」
女「・・・言わなかっただけ」
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:22:59.52 ID:DxHe/VfD0 [33/78]
俺「まあ、俺いい父親になると思う」
女「自分で言うな」
俺「最近はやりのイクメン」
女「ありがたいけど、お風呂掃除だけじゃ・・・」
俺「掃除も洗濯も料理もするよ」
女「そう・・・お母さん喜んでるだろうね」
俺「一人暮らししてから覚えた」
女「へえ・・・習うより慣れろ、かな」
676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:27:17.16 ID:DxHe/VfD0 [34/78]
俺「はあ・・・終わった」
女「お疲れさま」
俺「どう、変わった?」
女「変わったと思うよ」
俺「感動が薄いな」
女「わ・・・すご! これ全部俺くんがやったの? 信じられな―い」
俺「嘘くさ・・・」
女「さっそく入ろ」
677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:30:35.29 ID:DxHe/VfD0 [35/78]
俺「俺も」
女「お断り」
俺「え、何で?」
女「今日はしなきゃいけないことがあるので」
俺「何? もしかして・・・下の毛剃ってくれるの?」
女「し―ま―せ―ん―」
俺「がっかり」
女「いいこだから待っててね」
俺「どっかに女が転がってね―かな・・・」-3
続きます
俺「もしもし、俺だけど」
女「あっ、着いたの?」
俺「うん。そっちは?」
女「ちょっと寝てた」
俺「起こした?」
女「大丈夫。それより風邪引かないでね」
俺「気温差がすごいしな・・・くしゅん」
女「言ってるそばから」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:06:34.96 ID:F+kI8fW40 [42/111]
女「今日はゆっくり休んで」
俺「おう」
女「じゃあまた明日。暇があったらメールして。夜には電話ね」
俺「またな」ピッ
俺「俺・・・彼女できたんだな」
俺「今更だけどすごくね?」
俺「イヤッホウウウゥゥ!! いッて!」
俺「足ぶつけた・・・」
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:13:02.32 ID:F+kI8fW40 [43/111]
―次の日―
俺「・・・むにゃ」
俺「う―ん、携帯鳴ってる?」
俺「もしもし?」
女「もしもし、あたし。 まだ寝てたの?」
俺「寝てた」
女「もう朝だよ」
俺「やべ・・・遅刻だ!」
女「電話してよかった。じゃあね」
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:18:19.57 ID:F+kI8fW40 [44/111]
俺「今日もたりぃ・・・」
俺友「よう!元気してたか?」
俺「まあ」
俺友「お前どこ行ってたんだよ?」
俺「北海道」
俺友「は、本当?何しに?」
俺「ソープ行くつもりだったんだけど・・・彼女ができた」
俺友「なんだよそれ!信じられね―し。あとで詳しく話聞かせろよ・・・じゃ、授業あるから」
俺は一浪の大学4年生という設定です
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:22:17.32 ID:F+kI8fW40 [45/111]
教授「え―来週の試験だが・・・」
俺「もう大学生活も終わりか。何度も言うけど早いな」
俺「お、メールだ」
俺「『今何してる?』か」
俺「『講義中・・・でも暇』っと」
俺「眠い・・・」
教授「そこ!寝るな!単位やらないぞ」
俺「やべ・・・こいつに目つけられてんの忘れてた」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:29:25.12 ID:F+kI8fW40 [46/111]
―昼休み―
俺「4年生だってのに抗議とか・・・ちょっと去年まで遊びすぎたな」
俺友「あ、いたいた。さっきの話詳しく」
俺「いや、札幌行って飯食ってたらたまたま出会って・・・かくかくしかじか」
俺友「まじで!?俺も札幌行こうかな」
俺「むだむだ」
俺友「写真とかね―の?」
俺「持ってない」
俺友「なんだよそれ。行きずりか」
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:33:59.74 ID:F+kI8fW40 [47/111]
俺「『ごめん!写メ送って』」
俺友「お前に彼女とか・・・本当信じられない」
俺「まあ、そういうことも起こり得るんだって」
俺友「もちろんしたんだろ?」
俺「も、もちろん!」
俺友「何だよ・・・俺も誘えよ」
俺「メール来た・・・『化粧ちゃんとしてないから恥ずかしいけど』だって」
俺友「けっこういいじゃん。うらやましい・・・」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 16:39:46.95 ID:F+kI8fW40 [48/111]
俺「『うらやましいって言われたよ(^^)v』」
俺「『変な顔文字つけるな』・・・か」
俺友「俺もやりたくなってきた・・・一緒に風俗行かね?」
俺「行かない」
俺友「はあ・・・ついにお前もデビューしたんだと思ったのに」
俺「風俗は浮気って言われた」
俺友「一筋だな」
俺「なんだかんだで」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:04:25.47 ID:F+kI8fW40 [49/111]
教授「多くの人びとにとってみれば、19世紀は教区が・・・単位であった最後の世紀で・・・」
女1「今日どうする―?」
女2「久々にカラオケ行こ?」
女3「まじ選曲とかフリーダムだよね」
女1「まずあたしスピッツしか歌えないしね」
女2「そういえば、この前・・・」
教授「時間か。ではまた来週」
俺「午後の講義も終わった。さて、アルバイトだ」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:19:37.28 ID:F+kI8fW40 [50/111]
俺「お疲れさまで―す」
店長「久しぶりだね、俺くん」
俺「急に休みとってしまってスイマセン」
店長「いやいやいいんだよ。何してきたの?」
俺「ちょっと北海道まで行ってきました」
店長「そうだったのかい。観光?」
俺「ま、そんな感じっす」
JK「俺さんじゃないですか!」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:20:29.15 ID:F+kI8fW40 [51/111]
俺「JKちゃんごめんね。俺の分まで入ってくれたんだよね?」
JK「おかげで大変だったんですよ。・・・会えなくて寂しかったし」
俺「ごめんねの気持ちもこめてこれおみやげ」
JK「ジンギスカンキャラメルとか・・・」
俺「冗談。本当はこっち」
JK「わあ、アザラシのマスコットストラップ・・・ありがとうございます」
俺「しょぼくてごめんな。旭山動物園なんて端から行ってないけど」
JK「いえ!すっごく嬉しい・・・大切にします」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:21:16.48 ID:F+kI8fW40 [52/111]
俺「休みを長く取りすぎたかな・・・鈍ってる」
俺「いらっしゃいませ―」
俺(あっこの人・・・前から気になってたひとだ。やっぱかわいい)
俺「1236円です」
俺「4円のお返しです」
客「あの・・・これ・・・」
俺「え、はい・・・ありがとうございました」
俺「何だろう・・・こ、これは、携帯のアドレス!!」
俺「モテ期到来!?」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:22:46.33 ID:F+kI8fW40 [53/111]
俺「お先に失礼しま―す」
俺「寒・・・まあ北海道の比じゃないけど」
俺「『これから帰るよ』送信っと」
俺「返事こない・・・忙しいんだなきっと」
俺「あ―・・・あの感触が忘れられない」
俺「いやあ女ってほんとにいいもんですね」
俺「はあ・・・にやにや」
幼女「ママー、あのおにいちゃん」
母親「見てはいけません!!」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:23:40.47 ID:F+kI8fW40 [54/111]
俺「帰ったらさっそく飛行機予約しよう」
俺「早く会うためにも、がんばってアルバイトしなくちゃ!」
俺「~~♪」
俺「待て、旗から見たら俺相当気持ち悪いぞ」
俺「こういう時は気にしなくていいか」
俺「~~♪」
俺「さて、着いた」
俺「ただいま・・・誰もいないけど」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:24:53.82 ID:F+kI8fW40 [55/111]
俺「ああ・・・相変わらず散らかってるな」
俺「ここまで汚いと片付ける気も起きない」
俺「でも・・・あいつをここに呼べば」
俺「『お帰りなさ―い、あなた』」
俺「『待ちきれなくて一人で始めちゃうところだったのよぉ』」
俺「なんて・・・ことはないか」
俺「いつ呼ぶかもわからないのに妄想力がたくましいな、俺」
俺「とりあえず・・・やるか」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:26:01.63 ID:F+kI8fW40 [56/111]
俺「不思議なものでやり始めると、結構楽しいんだよな」
俺「メールだ」
俺「俺友からだ・・・『今日行ったら、すごくかわいいこだったよ!』」
俺「うう・・・そう聞くとムラムラする」
俺「そういえば、アドレス書いた紙もらったんだった」
俺「送って・・・みるか」
俺「『先程アドレスを教えてもらったものです。ありがとうございました』」
俺「そっけないけどこんなもんだろ」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:26:53.18 ID:F+kI8fW40 [57/111]
俺「大分片付いた」
俺「あ、エロ本発見」
俺「見てみるか・・・ふむふむ」
俺「あ゛―ムラムラする!」
俺「しようかな・・・」
俺「メール来た」
俺「『メールありがとうございます。いつも気になっていたので渡しちゃいました』」
俺「そうだったのか・・・もっと早くに気づけばよかったな」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:28:08.65 ID:F+kI8fW40 [58/111]
俺「眠く・・・なってきた・・・」
俺「・・・っ」
俺「おっといけない、今寝てた」
俺「返事を返さないと」
俺「『そう思ってもらえて嬉しいです。またお店に来てくださいね』」
俺「俺には彼女がいるしな。こんな返事が妥当だろう」
俺「返事来た・・・早っ!てこれはJKのアドレスだ」
俺「『ストラップつけてみました』・・・写真までつけてくれてる」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:33:59.53 ID:F+kI8fW40 [59/111]
俺「『気に入ってくれたみたいで嬉しいよ』っと」
俺「今日はすごいモテっぷりであった」
俺「電話来た・・・もしもし?」
女「嬉しいって、またお店に来てくださいって・・・どういうこと?」
俺「え?」
女「今来たの、メール!」
俺(間違ったか!)
女「なんなの?誰としてたのよ!」
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:35:12.05 ID:F+kI8fW40 [60/111]
俺「ごめ・・・お店のお客さんに・・・アドレス・・・」
女「はあ?お客さんって女なんでしょ!」
俺「ち、ちが」
女「男のお客さんにアドレスもらうことなんてないよね」
俺「ごめんなさい」
女「信じらんない!」
俺「許して!」
女「今すぐあたし以外の女のアドレス消して!」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:36:27.62 ID:F+kI8fW40 [61/111]
俺「え・・・」
女「じゃなきゃ許さない」
俺「わかりました・・・」ピッ
女「よろしい」
俺(さよならあのお客さん・・・JK・・・)
女「あと相手からメールがきても返すの禁止」
俺「はい、従います」
女「絶対だからね」
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:38:06.32 ID:F+kI8fW40 [62/111]
女「あ、今日はお疲れさまでした」
俺「う、うん」
女「帰った次の日からアルバイトって大変だってでしょ?」
俺「まあね。でもまた会いに行きたいからがんばるよ」
女「そっか・・・ありがとう」
俺「今日もう飛行機のチケット予約しようかと思ってたんだ」
女「早っ! でも嬉しい」
俺「来月になるんだけど、いつ頃空いてる?」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:43:18.45 ID:F+kI8fW40 [63/111]
俺「じゃあ・・・来月の今日な」
女「うん!」
俺「予約完了」
女「あたしのために時間とお金いっぱい使ってくれてありがとう」
俺「え?全然。こっちの勝手だよ」
女「あたしも2kgくらい落としてもっといい体目指すね」
俺「お願い痩せないで!むしろ太って!」
女「じゃあ来た時に餌付けして・・・焼き肉行きたいなあ」
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:46:43.37 ID:F+kI8fW40 [64/111]
―1週間後―
俺「もしもし?」
女「もしもしぃ・・・」
俺「寝てた?」
女「起きてた・・・」
俺「いや、明らかに起きたてっていう声してる」
女「大丈夫・・・だから」
俺「そうか? もう一週間だったね」
女「うん、もうそんなに経つんだ」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:48:21.18 ID:F+kI8fW40 [65/111]
俺「送りたいものあるんだけど・・・住所教えて?」
女「何・・・?」
俺「いいからいいから」
女「北海道札幌市・・・区・・・」
俺「ありがと」
女「悪用しないでよね」
俺「まさか・・・」
女「楽しみにしてる」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:51:48.28 ID:F+kI8fW40 [66/111]
俺「お疲れさまで―す」
JK「俺さん!どうして返事返してくれないんですか?」
俺「ごめん・・・俺実は彼女ができて・・・」
JK「うそ・・・俺さんに彼女!?」
俺「その彼女に女とメールするの禁止されて」
JK「よ、よかったですね」
俺「ありがと」
JK「・・・・・・ニヤリ」
早くセックスを書きたい
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 17:56:21.41 ID:F+kI8fW40 [67/111]
―3日後―
女「もしもし? 指輪届いたよ!」
俺「よかった。つけてみて」
女「ぴったり!何でわかったの?」
俺「まあ・・・この前ちょっとね」
女「でも全然かわいくない」
俺「俺のセンスのなさを舐めていたようだな・・・」
女「でも嬉しいよ」
俺「指輪を見てわかるように俺の女だからな。浮気するなよ」
女「そっちのほうが心配だって」
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:00:47.75 ID:F+kI8fW40 [68/111]
―そんなこんなで当日―
俺「もしもし?いよいよ今日だね」
女「うん!待ちきれなかった」
俺「じゃあ俺そろそろ家出るよ。また連絡する」
女「会ったらすぐキスしてね!」
―新千歳空港―
女「まだかな・・・そろそろなんだけど」
女「あ、ひとが出てきた」
女「あれだ・・・」
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:07:29.94 ID:F+kI8fW40 [69/111]
俺「おう」
女「こんにちは」
俺「よそよそしい」
女「だって・・・久しぶりだし?」
俺「キスは?」
女「人目が気になる」
俺「いいから・・・」
女「やめてぇ・・・」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:13:37.59 ID:F+kI8fW40 [70/111]
俺「どうする?」
女「まずごはんでも行こう」
俺「そうだな」
女「行きたいお店あるんだ」
俺「じゃあエスカレーターで降りるか」
女「本当久しぶりだね!」
俺「・・・ここならいいだろ?」
女「んん・・・」
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:27:03.96 ID:F+kI8fW40 [71/111]
俺「会いたかった」
女「あたしも・・・ぎゅってして」
俺「・・・今絶対見られた」
女「自分がやる分には全然いいんだけど、ひとがやってるといらつくもんね」
俺「しあわせ」
女「前から一ヶ月も我慢してたからね」
俺「ついでに2週間前からオナ禁してたし」
女「気合が入ってるね・・・だってもう何か当たってるもん」
俺「する?」
女「夜までおあずけ」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:33:39.57 ID:F+kI8fW40 [72/111]
俺「電車込んでるね」
女「ずっと立ってるの辛いなあ」
俺「空気イスしてやるよ」
女「恥ずかしい」
――――
俺「着いた・・・やっぱ寒い」
女「地下鉄乗ってこ」
俺「いや、雪を見たい」
女「雪なんてそんなにいいものじゃないよ。それより風邪引かないでよ」
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:36:56.83 ID:F+kI8fW40 [73/111]
女「このお店あたし好きなんだ」
俺「へぇ、なんか意外」
女「安くておいしいお店に女子は強いのです」
俺「女子(笑)」
――――
女「さて、どうしよう」
俺「困った時のカラオケ?」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:41:02.69 ID:F+kI8fW40 [74/111]
女「あ゛あ゛あ゛~~~♪」
俺「すげ・・・強烈な騒音」
女「あ―・・・すっきりした」
俺「わ、わ―わ―盛りあげとけ―」
女「次、俺くんの番」
俺「まかせろッ」
女「何歌うのかなぁ」
俺「聞いてください・・・お前に捧げるラヴ・ソング」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:46:39.62 ID:F+kI8fW40 [75/111]
女「さむ―――い」
俺「女~マイラブ~お前だけがいれば~イェイイェイ♪」
女「おえっ」
俺「吐くな!」
女「ごめ・・・むり」
俺「失礼な!」
女「悪寒が止まらない」
俺「せっかく歌ったのに」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:54:49.19 ID:F+kI8fW40 [76/111]
女「ま、うん、ごめんなさい」
俺「っていつまで俺立ち向かい側に座ってんの?」
女「つい」
俺「隣に・・・来いよ」
女「彼氏面した!」
俺「彼氏だもん」
女「そうでした」
俺「さあさあ」
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 18:58:58.54 ID:F+kI8fW40 [77/111]
俺「・・・何で反対側向いてるの?」
女「何となく」
俺「ちょっと遠い気がするんですけど」
女「気のせい」
俺「だってキスしづらい」
女「恥ずかしい・・・じゃない」
俺「こうしてやる!」
女「やっ胸揉まないでぇ」
どうでもいいけど、今サザエさんで、
サザエ「あたしも苦い薬飲んで元気になろうかしら」
ってことは、マスオさんの!?
はい、すいませんでした
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:02:05.78 ID:F+kI8fW40 [78/111]
俺「ならばこっちを向け」
女「・・・・・・」
俺「ああわかったよ、そんなに胸を揉んでほしかったんだな」
女「ちが・・・やめて・・・」
俺「それとも耳が弱いのかな?」
女「あん・・・ん・・・囁かないで」
俺「しょうがない、はみはみしてやろう」
女「やぁ・・・も・・・だ・・・め」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:13:06.20 ID:F+kI8fW40 [79/111]
俺「うなじはどうかな・・・」
女「ひゃ・・・やめ・・・」
俺「ほうほう・・・なかなか好感触」
女「あ・・・あん・・・」
俺「服の上からだけじゃ物足りないだろ?」
女「やめ・・・」
俺「わざわざ手を突っ込めるような服を着てるんだもんな・・・」
女「そんなつもりじゃ・・・」
384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:21:08.07 ID:F+kI8fW40 [80/111]
俺「乳首がかたくなってる」
女「感じ・・・ちゃう・・・」
俺「やっと素直になったか・・・」
女「だって・・・」
俺「お前のちっさくてかわいいな」
女「はあん・・・ん・・・や・・・」
俺「こっちは?」
女「下はだめぇ・・・」
386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:26:53.80 ID:F+kI8fW40 [81/111]
俺「タイツの上からでもわかるくらい濡れてるよ」
女「そんなわけ・・・」
俺「触ってみたら?」
女「うそ・・・本当だ」
俺「直に触りたい」
女「それはだめ・・・」
俺「いいだろ?」
女「いや・・・あ・・・」
390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:33:32.40 ID:F+kI8fW40 [82/111]
女「や・・・でも・・・いい・・・」
俺「だろ?」
女「あ・・・気持ちいい・・・」
俺「息がすごく荒いよ」
女「はあ・・・はあ・・・もう・・・」
俺「でもイカせてあげない」
女「いじ・・・わる」
俺「夜までおあずけ」
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:38:21.98 ID:F+kI8fW40 [83/111]
俺「ちょっと失礼・・・」
女「・・・何してるの?」
俺「俺もちょっと苦しいからさ」
女「エッチ」
俺「それは勃つってどう考えても」
女「夜までおあずけね」
俺「わかってる・・・けど」チラッ
女「いけません」
393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:43:22.21 ID:F+kI8fW40 [84/111]
俺「さて、そろそろ行くか」
女「そうだね!焼肉♪」
俺「おいしいお店知ってる?」
女「こんな時は・・・HOTPEPPER」
俺「用意周到」
女「ここでいっか―」
俺「よさそう」
女「忘れてたけど、お酒は飲ませないからね」
394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:50:47.54 ID:F+kI8fW40 [85/111]
女「あたしカルーアミルク」
俺「とりあえず生中」
女「お酒は飲ませないって言ったでしょ?」
俺「乾杯くらいはいいだろ」
女「む・・・しょうがない」
俺「むしろお前こそミルクカクテルばっかり」
女「いいでしょ。甘いのが好きなんだから」
俺「味覚子どものままか」
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:55:24.74 ID:F+kI8fW40 [86/111]
女「かんぱーい」
俺「はあ・・・労働の後のビールはおいしい」
女「いつ労働したの?」
俺「まあ、気にすんなって」
女「あ、いい感じに焼けた。あ―ん」
俺「あ―ん」
女「なんてね」
俺「騙された・・・」
397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 19:59:34.79 ID:F+kI8fW40 [87/111]
俺「何か頼む?」
女「抹茶ミルク」
俺「またそれか・・・よく飽きないな」
女「いいでしょ―?」
俺「すいませ―ん! 抹茶ミルクとビールで」
女「あ! またアルコール頼んだ」
俺「今日の俺はいける気がする」
女「根拠がないことは言っちゃダメ」
俺「だってまだ元気そうだろ?」
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:04:00.42 ID:F+kI8fW40 [88/111]
俺「すご・・・楽し・・・ね・・・」
女「あ―あ・・・」
俺「ぼく・・・これ食べたい」
女「自分でとって」
俺「おねーさん・・・食べさせて」
女「はあ・・・全く。ほら」
俺「あ―ん」
女「おいしい?」
俺「うん・・・すごく」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:08:11.32 ID:F+kI8fW40 [89/111]
俺「ぼく・・・眠くなってきちゃった」
女「また面倒なことに・・・」
俺「・・・眠い」
女「はあ・・・」
女「もう置いて帰ろうかな」
女「誰かがきっと拾ってくれるんじゃない」
女「体は大人、頭脳は子ども!みたいだし」
女「このボーヤかわい~ってなったりして」
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:17:02.29 ID:F+kI8fW40 [90/111]
女「しょうがない・・・ほら、いくよ」
俺「おねーさん帰っちゃうの?」
女「今日は一緒にいてあげる。だからお店出るの」
俺「はあい」
女「いつになったら酔ったあたしを介抱してくれるのかしら」
女「やってみたいのになー」
女「あたし酔っちゃったみたい・・・肩に頭をこてん、的な」
女「明日はアルコール一切与えちゃダメだ」
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:23:28.24 ID:F+kI8fW40 [91/111]
女「どこに泊まる?」
俺「この前のところ」
女「あそこか。ちょっと遠いよ?」
俺「あそこがいいよー」
女「しかたない・・・寒いけど我慢してね」
俺「らいじょうぶ・・・」
女「はあ・・・何であたしがこんなこと」
女「こいつのどこがよくて付き合ったんだっけ?」
女「なんだかんだいって好きだからしょうがないか」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:31:29.88 ID:F+kI8fW40 [92/111]
女「誰もいない・・・急げ!」
女「部屋は、どこでもいいか」
女「エレベーター早く来てぇ」
女「わっ、新しくカップル入ってきたし」
女「見られるのいやだよー」
女「やっと来た!」
女「さっきのカップル楽しそうだったな」
女「それなのにあたしは・・・はあ」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:39:43.45 ID:F+kI8fW40 [93/111]
女「前金入れて・・・」
俺「眠いよぅ」
女「ごめんね、あとちょっとだから・・・」
女「はいはい、ベッドに着いたよ」
俺「脱がせて」
女「子どもか。しょうがない」
俺「・・・zzz」
女「寝たし・・・もうしらない」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:45:49.60 ID:F+kI8fW40 [94/111]
女「は―びッくりするくらい疲れた」
女「こいつといると体力使うわ」
女「何しに来たんだろう・・・本当」
女「そしてなんでアルコール飲んでいい気分になってるはずなのにこうなるの?」
俺「・・・ぐー」
女「あたしだって・・・したいのに」
女「ひどい・・・ぐすん」
女「とりあえずお風呂沸かそう」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:49:56.36 ID:F+kI8fW40 [95/111]
女「あとはお湯がたまるのを待つだけ」
俺「すや・・・」
女「ゲームでもしよ」
女「ん―・・・あんまりゲームしないしなぁ」
女「みんなのGOLF?」
女「ん・・・まずPS2のコントローラーの使い方がわからない」
女「難しい・・・面白くない!」
俺「ぐーぐー」
女「・・・イライラ」
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:53:53.04 ID:F+kI8fW40 [96/111]
女「イライラするのはよくないな」
女「あたし今絶対こわい顔してる」
女「こんなんじゃだめ、あたし!」
女「お風呂に入って血行をよくしよう」
――――
女「まず髪を洗おう」ごしごし
女「・・・・・・」ジャー
女「体も」ごしごし
女「・・・・・・」ジャー
女「ってもう!」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 20:57:25.15 ID:F+kI8fW40 [97/111]
女「・・・ぐす」
女「何でこんなに空しいの?」
女「なんでせっかくラブホに来て・・・」
女「あたしは泣かなきゃいけないのよ・・・」
女「ばかぁ」
女「なんであいつはのんきに寝てるの?」
女「普通は『今夜は寝かさない・・・』とか言うんでしょ?」
女「・・・ひっく」
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:01:30.76 ID:F+kI8fW40 [98/111]
女「・・・泣いたってしょうがない」
女「そんあことをしても何も解決しない」
女「気分転換にテレビ見よう」
テレビ「ちょっと・・・何するんですか・・・やめ・・・!!」
女「・・・・・・」
テレビ「んん・・・ふ・・・」パンパン
女「これだ」
女「旗が立つから手足縛ってやる」
419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:03:03.22 ID:F+kI8fW40 [99/111]
>>418
旗→腹
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:06:57.05 ID:F+kI8fW40 [100/111]
女「ひもないかな・・・」
女「タオルじゃちょっとね―」
女「寒いからバスローブ着よう」
女「ってバスローブのひも・・・これっちょうどいい」
女「待ってて・・・ふふふ」
――――
俺「ん・・・すーすー」
女「動かすけど起きないでよ・・・」
女「大人しくしてね」
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:12:11.21 ID:F+kI8fW40 [101/111]
女「よいしょ・・・」
俺「んん・・・」
女「あ、起きちゃった? ・・・大丈夫そう」
女「よし、腕はできた」
女「足はできるかな」
女「難しそ・・・どうしよう?」
女「くっつけてくれないな・・・」
女「あ、アレにリボン巻いてやろう」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:17:50.02 ID:F+kI8fW40 [102/111]
女「たしか・・・かばんの中に・・・」
女「あった!よくわかんないけど入っててよかった」
女「おっきくなってないからやりづらい・・・」
女「ま、こんなもん?」
女「起きたらびっくりするがいい」
女「あたしも寝よう」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:22:28.02 ID:F+kI8fW40 [103/111]
俺「ふあ・・・どこだここ?」
俺「ホテルか?前に見たことある気がする」
俺「ああ・・・先月来た時に連れてきてもらったところか」
俺「ああ・・・よく寝た」
俺「ってなんだこりゃ!!」
俺「腕縛られてるし」
俺「とれねー・・・」
俺「あートイレ行きたいのに・・・ってこっちもか!!」
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:27:49.42 ID:F+kI8fW40 [104/111]
俺「起きてー」
女「・・・すやすや」
俺「お願いだから起きて!」
女「・・・・・・」
俺「大変身勝手なお願いだとは存じますが、起きてくださいませんか?」
女「・・・眠い」
俺「何でもいうことを聞きますから起きてください」
女「しょうがないな・・・」
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:30:27.32 ID:F+kI8fW40 [105/111]
俺「とって」
女「いーや」
俺「お願いします!」
女「ちょっと待って」
俺「はい」
女「携帯携帯・・・」パシャ
俺「何した?」
女「だって『とって』って言うから」
俺「撮って、じゃない!」
女「・・・・・・」パシャパシャ
俺「いいかげんやめてください」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:33:32.78 ID:F+kI8fW40 [106/111]
俺「すぐ消してね」
女「いやだもん」
俺「保存しておいたっていいことないよ?」
女「のちのち」
俺「脅す気か?」
女「そんなところ?」
俺「鬼畜!」
女「なによ・・・」
435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:37:56.19 ID:F+kI8fW40 [107/111]
女「いいわよね、そっちは! お酒に酔って甘えればいいんだもん」
女「そして自分がムラムラした朝にすればいいと思ってるんでしょ?」
俺「それはごめ・・・」
女「あたしがどんな気持ちで夜を過ごしてたかわかる?」
女「すごく惨めな気分で・・・泣きそうになって・・・」
女「あたしの気持ちなんて・・・全然わかってくれてない・・・」
女「何だと思ってるの、あたしのこと?」
女「好きな時に抱ける、そっちに都合のいい女じゃないんだから・・ひっく」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:44:03.03 ID:F+kI8fW40 [108/111]
俺「本当にごめんなさい!!!」
女「・・・ぐす・・・ひぐ」
俺「今後はアルコール自重します」
女「そんなんで許すと思ってる?」
俺「いえ・・・」
女「同じ理由であたしを悲しませないで」
俺「はい」
女「さっきの約束はちゃんと果たしてもらうから」
俺「何をしたらよいでしょう?」
女「極太バイブをお尻に突っ込んで」
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:46:50.67 ID:F+kI8fW40 [109/111]
俺「ええ?」
女「何でも言うことを聞くって、そう言ったよね?」
俺「でも、それは・・・」
女「嘘つき!」
俺「わ、わかりまし・・・た」
女「なんてね。さすがにそれは冗談」
俺「え・・・あ、よかった・・・」
女「そんなことにつかったらもったいないもんね」
440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:50:31.72 ID:F+kI8fW40 [110/111]
俺「このひもをとってくださいますか?」
女「はいはい」
俺「ごめんな・・・本当」
女「今後悔い改めてくれればいいの・・・って」
俺「どうした?」
女「固く結びすぎちゃってとれない・・・」
俺「えー・・・」
女「いや、大丈夫!きっと大丈夫!」
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/23(日) 21:51:46.90 ID:F+kI8fW40 [111/111]
女「んっと・・・あとちょっと・・・」
俺「がんばってくれー」
女「はあ・・・やっととれた」
俺「安心した・・・」
女「手が使えるようになったし、リボンは自分でとって」
俺「うん」
女「ちょっと・・・滑稽で面白い」
俺「笑わないで・・・」
466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:08:01.29 ID:nE7/sLpJ0 [1/73]
俺「シャワー浴びてくる」
女「わかった」
――――
俺「また泣かせちゃった・・・」
俺「最低だな」
俺「嫌われたらどうしよう」
俺「あ゛―もう・・・」
469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:19:36.79 ID:nE7/sLpJ0 [2/73]
女「言い過ぎちゃったかな?」
女「はあ・・・あたしってすぐ口に出るタイプだから」
女「嫌われてない・・・よね?」
女「ひとりでいるのも落ち着かない」ピッ
テレビ「・・・です。上から88、58、88です。趣味は・・・お菓子作りかなぁ」
テレビ「じゃあまずはひとりでやってもらおうかな?」
テレビ「あ・・・気持ちいい・・・」
女「・・・・・・」
470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:27:39.91 ID:nE7/sLpJ0 [3/73]
俺「遅くなってごめん・・・」
女「はあ・・・はあ・・・」
俺「あ・・・」
女「きゃあ!」
俺「何してました?」
女「な、何も」
俺「しっかり見ました」
女「ご、ごめんなさい」
471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:35:00.97 ID:nE7/sLpJ0 [4/73]
俺「こうしてほしかったの?」
女「いや・・・」
俺「だって今、確実に一人でしてたよね?」
女「違う・・・トイレ我慢してたから」
俺「ごめん、昨日は・・・ずっと待ってたんだよな」
女「・・・う・・・ぐす」
俺「今夜こそ寝かさない」
女「破ったら極太バイブを2本お尻に入れてやるんだから」
472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:43:40.87 ID:nE7/sLpJ0 [5/73]
女「朝から勃ってる」
俺「まあ、ね」
女「したい?」
俺「したい」
女「3万円」
俺「え・・・実はお金で繋がってたの、俺たち」
女「嘘」
俺「お前の嘘はなんだか嘘っぽくないんだよ」
473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:47:30.36 ID:nE7/sLpJ0 [6/73]
俺「しよ?」
女「うん」
俺「目、閉じて」
女「・・・ん」
俺「は・・・ん・・・」
女「鼻息・・・かかってない?」
俺「全然?」
女「心配なんだよね・・・割りと本気で」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 11:55:10.75 ID:nE7/sLpJ0 [7/73]
俺「耳・・・弱かったよね」
女「やあ・・・はん・・・」
俺「好感触」
女「だめぇ・・・」
俺「やめてほしい?」
女「やだ・・・」
俺「好きだよ」
女「はぅ・・・子宮にくる」
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:23:54.16 ID:nE7/sLpJ0 [8/73]
俺「これ邪魔」
女「寒かったから着てたの」
俺「へへへ・・・脱がせてやる」
女「きゃ・・・やめてください・・・」
俺「俺を恨むな・・・」
女「やめ・・・借金はちゃんと返しますから・・・」
俺「いや、お前の体で払ってもらうことにしたんだ・・・」
女「って何プレイ?」
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:32:03.72 ID:nE7/sLpJ0 [9/73]
俺「はだけさせるだけっていうのも悪くないな」
女「あんまり見ないで」
俺「・・・・・・」ジー
女「やだぁ」
俺「女体の不思議」
女「科学しない」
俺「まずは胸からかな」
女「・・・あっ」
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:39:22.48 ID:nE7/sLpJ0 [10/73]
女「ふ・・・あ・・・」
俺「感じるんだ」
女「うん・・・気持ちいい」
俺「そっか、嬉しい。・・・下は?」
女「や・・・」
俺「すごく濡れてる」
女「恥ずかしい」
俺「さっきはひとりでこうやってたのかな?」
女「あ・・・ッ」
479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:43:50.10 ID:nE7/sLpJ0 [11/73]
女「あ・・・あっ・・・」
俺「自分出やるのとどっちが気持ちいい?」
女「やってももらうの・・・」
俺「ますますやる気が出るな」
女「はぅ・・・ぁぁ・・・」
俺「指も入れてみよう」
女「あ・・・ん・・・やぁ・・・」
俺「確かここだった」
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:48:55.84 ID:nE7/sLpJ0 [12/73]
女「あ、あ・・・いい・・・」
俺「もう我慢できない・・・挿れるよ」
女「う、うん・・・」
俺「痛かったら言って?」
女「たぶん大丈夫・・・」
俺「どう?」
女「我慢はできる・・・」
俺「俺だけ気持ちよくなってごめんな」
女「あたしの中で気持ちよくなってくれるの・・・嬉しいから」
482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:52:21.25 ID:nE7/sLpJ0 [13/73]
女「奥まで入れると・・・痛いかも」
俺「そっか・・・これくらいだったらいいかな」
女「キスして」
俺「うん・・・」
女「ぴったりくっついて、キスするのすごく好き」
俺「しあわせだ」
女「大好き」
俺「俺の愛には敵わないけどな」
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 12:55:41.53 ID:nE7/sLpJ0 [14/73]
女「どうする?」
俺「何時だろう」
女「11時前」
俺「行くか?」
女「そうしよ」
俺「準備に時間かかる?」
女「化粧に30分」
俺「いいよ、化粧なんかしなくて」
女「知ってる人に会ったらいやだもん」
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:18:32.07 ID:nE7/sLpJ0 [15/73]
俺「できた―?」
女「あとちょっと」
俺「すっぴんでも全然問題ないのに」
女「女のエチケットです!」
俺「そういわれると・・・仕方がない」
女「できた!」
俺「よし行こう。忘れ物ない?」
女「大丈夫。それより他の人が出てきませんように」
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:23:55.16 ID:nE7/sLpJ0 [16/73]
俺「エレベーター来た」
女「ね、ちゃんとかわいくなってる?」
俺「え・・・まあ」
女「ひどい」
俺「かわいいかわいい世界で一番かわいいよ」
女「ひどい」
俺「・・・なんて言えばいいの?」
女「もう、女心をわかってないんだから」
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:30:56.16 ID:nE7/sLpJ0 [17/73]
俺「どこ行く?」
女「あそこ行こう」
俺「あそこってどこ?」
女「ほら、あそこ」
俺「えっと、すみませんがわかりません」
女「・・・初めて会ったところ」
俺「いいね」
女「察してよ」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:35:21.47 ID:nE7/sLpJ0 [18/73]
女「ここからだと少しかかるけど・・・寒くない」
俺「大丈夫。晴れてるし」
女「さっきは言い過ぎちゃった。ごめんなさい」
俺「何言ってんだよ。俺こそ・・・すいませんでした」
女「せっかく会えたのにって思ったら、ついね」
俺「俺って本当最悪だと思う」
女「もう、あたしの好きな人の悪口言わないで」
俺「・・・え、俺のこと?」
受験生の方は次から3レスを飛ばすの推奨
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:46:37.64 ID:nE7/sLpJ0 [19/73]
女「だから、今日は飲んじゃだめ」
俺「はい。従います」
女「きゃっ」
俺「足もと気をつけて」
女「そっちこそ・・・雪に不慣れなんだから」
俺「余裕・・・っていてぇ」
女「言ってるそばから」
俺「手貸して」
492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:49:37.84 ID:nE7/sLpJ0 [20/73]
女「はい。早く立って」
俺「えいっ」
女「きゃあ」
俺「へっへっへ・・・」
女「何するのよ、もう。あたしまで転ばせて」
俺「楽しいかと思って」
女「どこにも楽しい要素がない」
俺「キスしよ」
493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 13:53:32.22 ID:nE7/sLpJ0 [21/73]
女「こんなところで・・・見られちゃうよ」
俺「気にしない。俺のことどうせ知らないし」
女「あたしを知ってる人がいるかもしれないじゃん」
俺「いいからいいから・・・」
女「・・・・・・」
俺「唇冷たい」
女「外だし」
俺「あ、ホテルから人が出てきた」
女「気まずいから早く行こう。転んだからコート濡れたぁ」
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:00:11.37 ID:nE7/sLpJ0 [22/73]
従業員「いらっしゃいませ―」
俺「温かい・・・」
従業員「こちらのお席へどうぞ」
俺「頼むの決めた?」
女「あたしは醤油って決めてるの」
俺「やっぱ子どもだな。醤油と味噌バターコーンで」
女「観光客」
俺「あえて、だよ」
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:06:25.94 ID:nE7/sLpJ0 [23/73]
俺「・・・・・・」
女「無心だね」
俺「うん」
女「それっておいしいの? あたしずっと札幌に住んでるけど食べたことない」
俺「いる?」
女「俺くんの食べたやつはいらない」
俺「え、ひどい」
女「冗談。一口ちょうだい」
497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:10:10.57 ID:nE7/sLpJ0 [24/73]
女「へ―・・・」
俺「おいしい?」
女「おいしくないということはない」
俺「遠まわしだな」
女「わざわざ自分が頼もうとは思わないかなぁ」
俺「ぜいたく。こっちにこないと食べられないから」
女「そんなもんだよね」
俺「このあとどうする?」
女「あたしの住んでるところにくる?家族がいるから家には寄らないけど」
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:26:20.35 ID:nE7/sLpJ0 [25/73]
―札幌駅―
女「あ、お菓子買って」
俺「遠足か」
女「300円以内にするから」
俺「だから遠足か」
女「バナナっておやつに入る?」
俺「デザートじゃない?」
女「これと、これと、これ」
俺「予算オーバー」
女「いいじゃん、消費税くらい」
500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:31:48.21 ID:nE7/sLpJ0 [26/73]
女「快速に乗ればすぐだから」
俺「しかしどこ見ても雪なんだな」
女「そうだねー見飽きた」
俺「雪だ雪だ~とかはしゃがないの?」
女「初雪が降った時くらいかな」
俺「雪だるま作らないの?」
女「小学生ならやるかも」
俺「ちょっと残念」
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:39:34.32 ID:nE7/sLpJ0 [27/73]
アナウンス「まもなく・・・駅・・・」
女「もうすぐ着くよ」
俺「電車の中が暖かくて眠くなる」
女「寝たら置いていく」
俺「だ、大丈夫です」
女「終点まで行っちゃえ」
俺「見捨てるなんてひどい・・・こっちのこと全然わからないのに」
女「携帯に連絡いれればいいじゃない」
俺「それもそうか」
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:44:16.36 ID:nE7/sLpJ0 [28/73]
俺「ここが女のホームタウン」
女「そんなに大したものもないけど」
俺「すーはーすーはー」
女「え、なにそれ」
俺「同じ空気を吸っている」
女「変わらないって」
俺「雪って食べられる?」
女「食べちゃだめ」
505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:56:18.88 ID:nE7/sLpJ0 [29/73]
女「来たはいいけど、何もすることがないんだよね」
俺「ぶらぶらするだけでいいよ」
女「そんなことで満足しちゃうの?」
俺「悪い?」
女「ずいぶんしあわせな人だと思って」
俺「褒められてるのかな、それ」
女「最上級の褒め言葉」
俺「じゃ、素直に受け取っておく」
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:00:34.97 ID:nE7/sLpJ0 [30/73]
俺「雪積もってる」
女「街中から比べるとね」
俺「真っ白なところに自分の足跡を残すのって楽しい」
女「そう?」
俺「あと雪に倒れこむのとか」
女「えいっ」
俺「わ・・・押すな」
女「やりたかったんでしょ?」
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:05:38.25 ID:nE7/sLpJ0 [31/73]
俺「楽しい・・・俺の型が残ってる」
女「子どもか」
俺「冷たい」
女「長いことやったら風邪引くよ」
俺「来いよ」
女「誘われた」
俺「いいから」
女「やめ・・・きゃあ」
508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:10:32.81 ID:nE7/sLpJ0 [32/73]
俺「ふう・・・童心に返った気がする」
女「こういうのもたまにはいいかも」
俺「眠い」
女「寝るな・・・寝たら死ぬ!」
俺「もうむりそうです隊長・・・」
女「がんばれ!あとで救助がくるから・・・」
俺「すみません・・・隊ちょ・・・」
女「俺く・・・俺くぅぅぅん・・・」
509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:27:51.87 ID:nE7/sLpJ0 [33/73]
女「・・・う・・・最後まで手を煩わせおって」
女「助けられなくて・・・すまない・・・」
女「隊長としてできることを精一杯してやろう」
女「安らかに眠れ・・・アーメン」
女「・・・・・・」せっせっ
俺「雪をかけるな」
女「・・・・・・」せっせっ
俺「俺死んでないから!埋めないで!」
513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:43:58.13 ID:nE7/sLpJ0 [34/73]
女「やりすぎた」
俺「寒い」
女「温めてあげようか?」
俺「愛の力で」
女「その程度の力では雪は解けない」
俺「その程度って・・・」
女「もっとかけてやるぅ」
俺「顔はやめて・・・凍傷になります・・・」
514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:50:51.13 ID:nE7/sLpJ0 [35/73]
女「ごめんごめん。冷たかったね」
俺「痛い・・・もっと優しくやって?」
女「女子か」
俺「肌の皮膚は薄くてデリケートなんだから」
女「手袋とったらしもやけになるもん。もう、しょうがない」
俺「冷たすぎて感覚ないよ」
女「ん・・・」
俺「キスはわかる不思議」
515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:54:20.49 ID:nE7/sLpJ0 [36/73]
女「くしゅん」
俺「寒いな、けっこう本気で」
女「雪ほろって」
俺「俺にやらせるのかよ」
女「あたし手がかじかんでるから」
俺「ほろうって何?」
女「え、方言?」
俺「そうか」
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:58:00.58 ID:nE7/sLpJ0 [37/73]
女「歩き始めたはいいけど、することがないんだよね」
俺「本当何でもいいよ」
女「選択肢がないと困るなあ」
俺「きっとそのうち見つかるはず。そういえば歩道の端に雪山がずっと続いてる」
女「除雪が入るとこうなるの」
俺「登っていい」
女「危ないからだめ」
俺「いいじゃん」
女「危険だから登っちゃいけませんって小学校の時に注意されたもん」
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:59:12.33 ID:nE7/sLpJ0 [38/73]
女「戻ろっか」
俺「もう?」
女「うん。札幌にいた方がいろいろできるし」
俺「そうか・・・」
女「電車もちょうどありそうだし」
俺「あっ待って!やり残したことがある」
女「何?」
俺「終わるまで見ないで・・・」
>>516
ちょっとググってみたら方言だって書いてた
普通に使う?
520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:06:41.02 ID:nE7/sLpJ0 [39/73]
女「まだ?」
俺「あとちょっとだから」
女「暇」
俺「できた!これ女の分」
女「雪・・・だるま?」
俺「ちゃ~ら~らららら~らららら~♪」
女「冬ソナ? 古いな・・・ちゅっ」
俺「やってみたかったんだって」
521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:11:40.60 ID:nE7/sLpJ0 [40/73]
俺「ちなみに指輪は入っていない」
女「なあんだ」
俺「がっかりしないで」
女「そういえば、前にもらったやつつけてるよ」
俺「本当だ。おそろい」
女「いつ見てもかわいくないな」
俺「じゃあ次のは選んで」
女「いらない。これが大切だから」
>>519
なるほど、同じだ
522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:16:25.28 ID:nE7/sLpJ0 [41/73]
俺「ふう・・・満喫した」
女「ただ寒いだけだったね」
俺「なかなか面白かったよ」
女「それならよかった」
――――
俺「次の電車までもうちょっとあるな」
女「あれ・・・」
俺「どうかした?」
女「しっ!」
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:19:56.93 ID:nE7/sLpJ0 [42/73]
女「あのひと絶対高校の時の同級生」
俺「地元だもん、会うよな」
女「気まずい」
俺「そうか?」
女「そうでしょ! 男なんか連れて」
俺「いいじゃん。 『え、このひと?あたしの彼氏~いいでしょ~うふふ』って」
女「い―や―」
俺「彼氏として紹介してくれないの?」
女「したいのは山々なんだけど・・・」
525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:26:26.85 ID:nE7/sLpJ0 [43/73]
女1「あれ?もしかして・・・」
女「あ、女1ちゃん?」
女1「久しぶりだね~」
女「本当!高校卒業して以来かな?」
俺(うわ、しらじらしい)
女1「こっちのひとは?」
女「え、あ、親戚。今遊びにきてるんだ」
女1「初めましてぇ。あたし高校の時同じクラスだったんです」
女「・・・・・・」ギロリ
俺「あ、初めまして・・・?」
526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:31:31.87 ID:nE7/sLpJ0 [44/73]
女1「これからどこ行くの?」
女「札幌に行こうと思って」
女1「あたしもそうなの!一緒に行かない?」
女「そ、そうね」
女1「お兄さんすみません、お邪魔してしまって」
俺「いえいえ・・・」
俺(お兄さん・・・なんて素晴らしい響き!!!)
女1「お兄さんはどちらからいらしたんですか?」
俺「えっと関東から・・・」
527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:36:37.81 ID:nE7/sLpJ0 [45/73]
女1「お兄さん、体調崩してないですか? 寒いから」
俺「今のところはね。女1ちゃんは優しいね」
女1「そんなことないですよぉ。あ、かわいそう手が赤くなってる」
俺「これ?雪で遊びすぎたんだ」
女1「冷た―い」
俺「あ、触ったら女1ちゃんの手が冷たくなっちゃうよ」デレデレ
女「・・・・・・」イライラ
女1「えへへ」
529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 16:48:06.58 ID:nE7/sLpJ0 [46/73]
女1「お兄さんって・・・」
俺「うん・・・で・・・から・・・」
女(早く着いて!あたしこの女大嫌いなの!!!)
女1「女ちゃんどうしたの?こわい顔してるよ」
女「な、何でもないよ」
女1「さっきから何も話してないし・・・」
女(そっちが一方的に俺くんに話しかけてるんでしょ!)
俺(絶対怒ってる・・・)
535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 18:49:32.98 ID:nE7/sLpJ0 [47/73]
女1「お兄さん、おいしいもの食べました?」
俺「ラーメンとか?」
女1「あたしいいお店知ってますよ!連れて行って・・・」
女「あ、着いたね。じゃあこれで!」
女1「もうちょっとお話しない?」
女「これから用事があるのよ!ごめんね」
女1「そうなんだぁ・・・お兄さんまた」
俺「ま、またね」
女1「許せない・・・あいつに彼氏なんて・・・」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 18:54:18.61 ID:nE7/sLpJ0 [48/73]
俺「ごめん」
女「なんで謝るの?」
俺「怒ってるだろ?」
女「怒ってない!」
俺「だからごめんって」
女「怒ってないって言ってるでしょ」
俺「じゃあなんだよ!」
女「放っておいて!」
537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:04:51.79 ID:nE7/sLpJ0 [49/73]
俺「・・・行きやがった」
俺「一体俺がどうしたって言うんだ」
俺「ただ話してただけなのに」
俺「はあ・・・また面倒くさいことに」
俺「しょうがないヤツだ」
俺「俺そんなに楽しそうだったか?」
俺「今追いかけてもキレられそうだし」
俺「そっとしておくか」
538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:07:09.14 ID:nE7/sLpJ0 [50/73]
女「何なのよあいつ、突然現われて!」
女「あの女のせいで俺くんと喧嘩するなんて最悪」
女「あたしあの女がずっと大嫌いだった」
女「ひとの持ち物を全部調べ上げて羨ましがるふりをして、陰ではねちねちと妬んで」
女「はあ・・・もうやだ。落ち着きたい」
女「今のままじゃ俺くんにぐちぐち言っちゃいそうだし」
女「ごめんね俺くん」
女「もう少ししたら連絡するから・・・」
539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:09:59.82 ID:nE7/sLpJ0 [51/73]
女1「あれ、お兄さんじゃないですか」
俺「あ、さっきの」
女1「女さんは?」
俺「あ、急用を思い出したって言って・・・」
女1「お暇ですか?」
俺「まあ・・・」
女1「じゃああたしと遊びませんか?」
俺「い、いや・・・きみも用事あるんでしょ?」
女1「いいんです。ちょっと早めにきたので。さ、行きましょう」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:16:05.58 ID:nE7/sLpJ0 [52/73]
女1「スタバでも入りましょ」
俺「うん・・・」
女1「お兄さんって女ちゃんの彼氏ですよね?」
俺「えっ・・・?」
女1「だって同じ指輪してたし。わかりますよ」
俺「ばれてたか・・・」
女1「あのこどうですか?」
俺「まあそこそこかわいいと思うし、今しあわせかな」
女1「へぇ・・・」
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:20:02.52 ID:nE7/sLpJ0 [53/73]
女1「でもあのこ、高校の時すごかったんですよ。知ってました?」
俺「いや、何も」
女1「特別に教えてあげます!」
俺「あ、ありがとう」
女1「まず、魔性の女ってことで超有名でした」
俺「初耳」
女1「大人しそうに見えてなかなかのやり手でしたよ?」
俺「ふ、ふ―ん・・・」
女1「最高で・・・たしか5人と同時に付き合ってたんですよ」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:23:39.54 ID:nE7/sLpJ0 [54/73]
女1「それからぁ・・・すごく奔放でした」
俺「何に?」
女1「大きい声じゃ言えないですけど、性に関して」
俺「えぇ?」
女1「なんて言うんですか、ヤリマン・・・みたいな」
俺「本当?」
女1「してくれれば誰でもいいって感じで」
俺「嘘だろ?」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:27:39.15 ID:nE7/sLpJ0 [55/73]
女1「まあでもそれは、全て彼女のせいじゃないと思うんです」
女1「両親からあんまり愛を受けられなかったみたいで」
女1「その分男の人に求めちゃったわけです」
女1「それってかわいそうだと思いませんか?」
女1「この話を聞いてちょっと悲しくなっちゃったと思いますけど」
女1「変わらず彼女を愛してあげてくださいね」
女1「あたしからのお願いです」
俺「・・・うん」
550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:31:50.57 ID:nE7/sLpJ0 [56/73]
女1「あ、時間だ」
俺「・・・・・・」
女1「聞いて・・・ます?」
俺「あ、うん。ごめん」
女1「待ち合わせの時間がきちゃったので、あたし行きますね」
俺「そうか・・・今日はありがとう」
女1「こちらこそ。それでは」
俺「うん・・・じゃあ」
女1「あんな女に彼氏なんていらないんだよ」
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:42:58.16 ID:nE7/sLpJ0 [57/73]
俺「まじか」
俺「嘘だと思いたい・・・」
俺「でも、あのこが嘘をついているようには見えないし」
俺「あいつが魔性の女、ましてやヤリマン」
俺「・・・信じられない」
俺「冷静になれ、俺」
俺「どうしたらいいんだ」
俺「もうわかんね」
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:47:44.62 ID:nE7/sLpJ0 [58/73]
女「一人でいたらイライラも収まってきた」
女「そろそろ・・・連絡しようかな」ピピピ
女「・・・・・・」トゥルルルル
女「・・・・・・」トゥルルルル
女「出てくれないな」
女「今何かしてて忙しいのかな?」
女「メールにしよう」
女「『さっきはごめんなさい。謝りたいので会いましょう』送信っと」
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:52:28.22 ID:nE7/sLpJ0 [59/73]
俺「・・・電話だ」
俺「誰からだ? あいつか」
俺「今はそれどころじゃない・・・ごめん」
俺「はあ・・・」
俺「メールもきた」
俺「『さっきはごめんなさい。謝りたいので会いましょう』」
俺「あ―・・・さっき追いかけてればよかった」
俺「あのこの話を聞かなければ、こんなことにならなかったのに」
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:01:33.15 ID:nE7/sLpJ0 [60/73]
女「返事がないな」
女「何してるんだろう」
女「まさか、あの女・・・!?」
女「最悪・・・あの後俺くんに会ったとしか考えられない」
女「本当そういうところは抜かりがないのよね」
女「どうしよう・・・またあることないこと吹き込んだんだ」
女「俺くん、あたしのこと疑ってる」
女「あんな女の言うことを信じるなんて・・・俺くんもひどい」
559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:10:59.39 ID:nE7/sLpJ0 [61/73]
女「・・・俺く・・・ん・・・なんで・・・」
女「あたしが・・・痛がってたのも・・・全部演技とでも・・・?」
女「もうやだ・・・」
女「最低・・・あの女も俺くんも・・・」
女「こうなったら・・・」
女「『あたしとまだ付き合う気があるなら、30分後にあの場所に来てください』」
女「来てくれなかったら別れよう」
女「俺くんもそれで納得して嫌いになってくれるでしょ・・・」
565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:19:39.79 ID:nE7/sLpJ0 [62/73]
俺「俺は弱い男だな・・・」
俺「あいつのことを信じてやれないのか?」
俺「でも、前に処女を捧げた人がいて」
俺「その彼氏に振られたって・・・」
俺「実はそれが本当だったのかも」
俺「メールきた」
俺「『あたしとまだ付き合う気があるなら、30分後にあの場所に来てください』」
俺「なんだよこれ・・・しかもあの場所ってどこだよ」
568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:35:18.31 ID:nE7/sLpJ0 [63/73]
女「はあ・・・送っちゃった」
女「俺くん今何を考えてるんだろう」
女「・・・わかんないし、もうそれを考えるのやめよう」
女「あたしのことを思ってくれてるんだったらきてくれるんだもん」
女「そういえば、あの場所で理解してくれたかな?」
女「俺くんと待ち合わせしたのはあそこだけだし」
女「きっとわかってくれるよ」
女「あたしは出発しよう」
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:42:40.47 ID:nE7/sLpJ0 [64/73]
俺「とりあえずここを出るとするか」
俺「・・・出たところでどうしようもないんだが」
俺「はあ・・・」
俺「ガムでも噛んで集中力上げよう」
――――
俺「一番辛いのがいいな」
店員「126円です」
俺「細かいのないか。やば、お札落とした」
俺「これで全部かな。あ、これ・・・!」
571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:51:44.53 ID:nE7/sLpJ0 [65/73]
俺「着いたけど・・・まだいない」
俺「俺もばかだよな。あいつのこと疑うなんて」
俺「・・・痛がってた顔、忘れるわけない」
俺「本当最低だ・・・すぐにでも謝りたい」
俺「お礼を言わなきゃいけない人がいるな」
俺「これがなかったらこの場所がわかんなかった」
俺「あのこいるわけないか」
俺「贈るんだったら、おめこけん」
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:03:18.72 ID:nE7/sLpJ0 [66/73]
女「急ぐこともないか。まだ時間はあるし」
女「街中を一人で歩くことってなかなかないかも」
女「大分暗くなってきたしちょっと寒い」
女「雪っていつ全部解けるかなぁ」
女1「ちょっと」
女「この声は・・・」
女1「なんで彼氏いんの?」
女「いるからいる、それだけ」
575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:13:56.69 ID:nE7/sLpJ0 [67/73]
女「何しにきたの?」
女1「お前に男なんて似合わない」
女「悪い?」
女1「彼氏に話しておいたから」
女「前友達に同じことしてたし、そんなことだろうと思ったわ」
女1「彼氏さん・・・あたしのこと信じてるみたいだった」
女「どうだか」
女1「あんたも終わらせる」
579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:23:48.62 ID:nE7/sLpJ0 [68/73]
女「あたし急いでるから」
女1「待って」
女「まだ用があるの?」
女1「来て」
女「やだ」
女1「いいのこれ?」
女「ちょ・・・俺くんの免許証」
女1「さっき見せてもらったついでに借りたの。来てくれるよね?」
581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:32:19.46 ID:nE7/sLpJ0 [69/73]
女「何すんのよ!」
女1「昔からあんたのこと嫌いだった」
女「あたしだってそうよ!」
女1「いつも誰かにかわいがられて・・・むかつく」
女「急いでるの・・・あたし待ち合わせしてるんだから!」
女1「待ち合わせしてるんだ」
女「やめて・・・」
女1「行けなくしてやる」
584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:36:14.27 ID:nE7/sLpJ0 [70/73]
女「いや・・・ッ」
女1「いい気味」
女「やめ・・・」
女1「謝っても許してあげない」
女「謝るなんて・・・絶対・・・しない」
女1「それは残念」
女「あんたって・・・何から何まで・・・最低・・・」
女1「何を言ってもけっこう。今のあんたの状況に比べたら」
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:43:32.16 ID:nE7/sLpJ0 [71/73]
女1「かわいそうに」
女「・・・あんたのせいでしょ」
女1「涙も出ないかな?」
女「・・・・・・」
女1「相変わらず力がないんだから・・・今回はそれがよかったんだけど」
女1「そんなかっこでいたら凍死しちゃうかもね?」
女1「恥ずかしくて助けなんか求められないだろうし」
女1「それより、変態さんが来てかわいがってくれるかもね・・・それじゃあ」
免許証はどちらかというと、「盗った」と思っていただければ・・・
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:49:05.01 ID:nE7/sLpJ0 [72/73]
女「・・・ひっく」
女「あの女・・・ここまで堕ちてるとは・・・」
女「寒いし・・・」
女「俺くん助けて」
女「携帯・・・コートのポケットに入れてた」
女「あたしとしたことが・・・」
女「もう・・・ぐす」
女「誰も見ないで・・・」
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:51:25.87 ID:nE7/sLpJ0 [73/73]
俺「あれから30分以上経ったけど、おかしいな」
俺「時間を間違えてるのか?」
俺「電話てみよう」
俺「・・・出てくれない」
俺「何かあったのかな」
俺「『女を待たせる男は最低!』って前に言ってたし」
俺「遅刻するなんてことはないはずだ、きっと」
俺「・・・探しに行こう」
631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:22:42.08 ID:DxHe/VfD0 [1/78]
女「・・・寒い」
女「真冬の札幌で追いはぎにあうなんて、信じられない」
女「こんなことなら空手部ちゃんとやっておけばよかった」
女「ほとんど幽霊部員みたいなものだったしな」
女「はあ・・・かばんは持っていかれなくてよかった」
女「何か役に立つもの入ってないかな・・・」
女「ない、か」
女「寒い寒い寒い寒い」
633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:30:40.01 ID:DxHe/VfD0 [2/78]
俺「どこにいるんだろ。全く見当がつかない」
俺「寄り道してるわけじゃなさそうだし」
俺「ナンパか?」
俺「・・・普通断るよな」
俺「いや、超絶イケメンで」
俺「前に、『イケメンだったらどこまでも付いて行っちゃう~』って・・・」
俺「今俺があいつを信じてやれなかったら、誰が信じるって言うんだ」
俺「もう一回電話してみよう・・・」
634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:36:41.59 ID:DxHe/VfD0 [3/78]
俺「・・・・・・」
俺「やっぱ出ないよな」
女1「・・・もしもし?」
俺「もしもし? 女か?」
女1「この声、俺さんですか?」
俺「どちら様?」
女1「忘れちゃったんですか? あたしたちさっきまで会ってたじゃないですか」
俺「あ、女1ちゃん?」
636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:41:51.75 ID:DxHe/VfD0 [4/78]
俺「なんでこの携帯を?」
女1「すごく偶然女ちゃんに会ったんです」
俺「そうなんだ・・・で、どうして持ってるの?」
女1「えっと、急ぎの用事があるって言って・・・」
俺「それで?」
女1「どうしても手が離せないからって、あたしに携帯託して行っちゃったんです」
俺「それだけ?」
女1「はい。それだけです」
638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 11:50:40.44 ID:DxHe/VfD0 [5/78]
俺「さっき気付いたんだけど、俺の免許証知らない?」
女1「え? 知りませんけど」
俺「きみに見せてから見つからないんだ」
女1「おかしいですね・・・スタバで落としたんでしょうか?」
俺「そんなわけはない。きみが持ってるんだろ?」
女1「ひどい・・・あたしを疑うなんて」
俺「スタバで言われたことも全部嘘。もうわかったから」
女1「なあんだ。つまらないの」
639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:00:21.32 ID:DxHe/VfD0 [6/78]
俺「女をどこにやった?」
女1「教えません」
俺「何が目的なんだよ」
女1「憎いから」
俺「憎い?」
女1「そう、憎いんです。大嫌いなんです。」
俺「だからって・・・」
女1「とにかくあたしは何もしゃべりません。それじゃあ」
640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:20:17.24 ID:DxHe/VfD0 [7/78]
俺「ちょ、待て! ・・・切れた」
俺「はあ・・・あの女が原因か」
俺「俺が雪だるまさえ作ってなかったら、会うこともなかったのに」
俺「なんでこうなるんだ・・・」
俺「でもいつまでもこうしてはいられない。探さなきゃ」
俺「出たのに手がかりも何もつかめなかったのは痛かった」
俺「どこだ―? どこにいるんだ―? 大声上げて俺ちょっと変な人?」
俺「大分暗くなってきたし難航しそうだ」
641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:40:23.84 ID:DxHe/VfD0 [8/78]
女「寒い・・・こんな時寒いって思ったら余計寒くなる」
女「暑い暑い、そうここは沖縄!」
女「ってそう簡単に入り込めたら苦労しないわ」
女「寒いものは寒い、これはどうしようもない事実。あたし妙に冷静」
女「すごく暗いな・・・これであんまり人目につかないかも」
女「俺くんにも見つからなかったら終わりなんだけど」
女「さすがにこんなかっこじゃここから出られないし」
女「早く来て・・・」
642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:43:25.97 ID:DxHe/VfD0 [9/78]
俺「いない・・・」
俺「どこなんだ? 俺がもう少しこのあたりに詳しければ・・・」
俺「こんな時GPSで探し出せたらいいのに」
俺「今度、発信機付きの犬の首輪みたいなのを渡そうか」
俺「なんて冗談言ってる場合じゃない」
俺「・・・携帯を持ってないだけでこんなに不便なんだ」
俺「それは非常に困るのもなんだな」
俺「お手上げだ・・・」
643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:51:14.10 ID:DxHe/VfD0 [10/78]
女「・・・来る訳ないよね」
女「諦めてるんじゃなくて、仕方のないことなのよ」
女「全然札幌を知らないんだから」
女「あたしだってこんな場所来たことないし」
女「・・・決めた。あたしは泣き寝入りしちゃいけない」
女「この姿で出たら、きっと何かがあったって思うよ」
女「あたしは、ひどい目に遭ったんです~って泣き喚けばいい」
女「前に女性のブーツを脱がせて盗ったひとが捕まったんだから、これだって立派な犯罪よ」
644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 12:54:22.13 ID:DxHe/VfD0 [11/78]
女「でも・・・やっぱり覚悟つかない」
女「・・・いい、あたし。 あたしは強くいなくちゃいけない」
女「ここで耐えてたら、あの女に屈したことになるのよ」
女「そんなの絶対にいやでしょう?」
女「もし変なひとが出てきたら・・・その時よ」
女「その時は、まあ、さらに大声で泣こう」
女「だから行くよ、あたし」
女「わ―ん・・・誰か助けて・・・」
645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:13:53.54 ID:DxHe/VfD0 [12/78]
通行人「ど、どうしたんですか?」
女「さっき・・・あたし・・・ひっく・・・」
通行人「とりあえず・・・このコートを」
女「わ―ん・・・」
通行人「警察に連絡しますか?」
女「・・・お願いします」
カップル男「おい見ろよ」
カップル女「何? かわいそ・・・」
646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:17:20.19 ID:DxHe/VfD0 [13/78]
女「ぐす・・・ひっく・・・」
警察「どうしたんですか?」
女「あたし・・・追いはぎに遭って・・・」
警察「そうですか。とりあえず交番まで・・・」
俺「なんだあそこ・・・騒がしいな」
俺「野次馬してみよう」
俺「って女!?」
女「俺くん・・・?」
647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:21:41.99 ID:DxHe/VfD0 [14/78]
俺「おま・・・何で・・・」
警察「あ、部外者は入らないでください」
俺「俺部外者?」
女「このひと彼氏なんです」
俺「心配した・・・」
女「あたしこそ・・・」
俺「ごめん」
女「もう、遅すぎ」
649 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:40:33.54 ID:DxHe/VfD0 [15/78]
―薄野交番―
女「・・・で、その女に服を脱がされて・・・ひっく」
俺「そんなことがあったんだ」
女「そうよ・・・寒くて死にそうだったんだから」
俺「本当にごめん」
女「ううん、俺くんが悪いわけじゃない」
警察「お取り込み中のところ悪いですけど、この書類確認してもらえますか?」
女「はい、すみません」
俺「ごめんなさい」
650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:44:41.90 ID:DxHe/VfD0 [16/78]
警察「では現場の写真をとりたいので、立ち会ってもらえますか?」
女「そんなこともするんですか・・・。はい、行きます」
――――
女「女に・・・ここへ連れ出されて・・・それで・・・」
警察「そこに立ってもらえますか? 撮りますよ」
女「は、はい」カシャッ
――――
女「あ―疲れた」
俺「すぐ終わるのかと思ったら、もう1時間くらいだ」
651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:51:03.46 ID:DxHe/VfD0 [17/78]
女「はあ・・・」
俺「ごめんな」
女「もうあたしだめかと思った」
俺「すぐ助けにいけなくて本当にごめん」
女「俺くんはできる限りのことをしてくれたと思う」
俺「このコート・・・」
女「あ、借りっぱなしだった。また交番か・・・」
俺「とりあえず俺の貸すよ」
653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:55:07.92 ID:DxHe/VfD0 [18/78]
警察「お気をつけて」
女「お世話おかけしました・・・」
俺「震えてる」
女「だって寒い」
俺「コートの下、下着みたいなものだもんな」
女「服買って・・・替えの服もなくなっちゃった」
俺「う、うん」
女「4プラ行く」
654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 13:57:54.30 ID:DxHe/VfD0 [19/78]
店員「いらっしゃいませ―」
女「とりあえずこれでいいや」
店員「お似合いですぅ~ご試着できますよー」
女「あ、いいです。買いますから」
店員「本当ですか?ありがとうございますぅ」
女「すぐ着るんでタグとってもらえます?」
店員「わかりましたぁーまた来てくださいねぇ」
俺「俺、ああいう店員無理」
660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 15:56:08.11 ID:DxHe/VfD0 [20/78]
女「トイレで着替えてくるからちょっと待ってて」
俺「うん、わかった」
俺「はあ・・・あいつ絶対傷ついたよな」
俺「俺あいつのために何もできてない」
俺「いつも悲しい思いをさせてるだけじゃないのか?」
女「お待たせ」
俺「早かったな。急ぐことなかったのに」
女「・・・かわいい?」
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:00:48.47 ID:DxHe/VfD0 [21/78]
俺「かわいい」
女「本当? 嬉しい」
俺「本当」
女「ちょっとだけ・・・気分がよくなった」
俺「これだけでいいの?」
女「いいよ。明日には帰るんだから」
俺「あと少ししか一緒にいられないんだな」
女「だから今を楽しまなきゃもったいないよ」
662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:05:09.30 ID:DxHe/VfD0 [22/78]
女「でもあたし疲れた・・・休みたい」
俺「もうホテル行く?」
女「そうしてもらえると嬉しい」
俺「じゃあ行こうか」
女「俺くん」
俺「どうした?」
女「ありがとう」
俺「感謝されるようなことなんてできてないよ・・・」
663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:11:48.35 ID:DxHe/VfD0 [23/78]
女「誰もいないよね?」
俺「いないと思うけど」
女「急いで!」
俺「見られたっていいじゃん」
女「あたしは困るの」
俺「へ―こんな風になってるんだ」
女「ちゃんと見るの初めてだもんね」
俺「その節はすみませんでした」
664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:18:51.11 ID:DxHe/VfD0 [24/78]
女「前にカップルいたし・・・」
カップル男「どこにする?」
カップル女「え~決めてぇ」
カップル男「ん・・・迷うね」
俺「・・・早くしてくれ」
カップル女「こっちは?」
カップル男「そこ?何だかな・・・」
女「でもちょっと羨ましいかも」
665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:23:22.22 ID:DxHe/VfD0 [25/78]
俺「やっと行った」
女「どこにする?」
俺「どこでも同じだろ」
女「もう、冷たい」
俺「え? そ、そうだな・・・ここは?」
女「うん、それでいい」
俺「3階か」
女「俺くんが起きてるの新鮮」
666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:28:28.05 ID:DxHe/VfD0 [26/78]
女「疲れたぁ・・・」ばふっ
俺「いろいろあったもんな」
女「来て」
俺「何?」
女「あたしの隣りでごろごろするの」
俺「うちにもこんなに大きいベッドがほしい」
女「他に何も置けなくなっちゃうんじゃない?」
俺「部屋が狭いしな」
667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:33:25.18 ID:DxHe/VfD0 [27/78]
女「腕枕して」
俺「どうぞ」
女「痛い?」
俺「大丈夫」
女「今日は眠くない?」
俺「全然」
女「今夜は?」
俺「寝かさない」
669 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 16:54:35.22 ID:DxHe/VfD0 [28/78]
女「ふふふ、絶対寝るよね」
俺「今回は違う」
女「どうだか」
俺「お腹すかない?」
女「言われてみれば。お昼から食べてなかった」
俺「外に出るの面倒だから、何か頼む?」
女「そうだね・・・何がいいかなぁ」
俺「ルームサービスは何番かな・・・」
670 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:04:40.03 ID:DxHe/VfD0 [29/78]
女「俺くん出て」
俺「出てよ」
女「恥ずかしいもん」
俺「知ってる人が来るわけないって」
女「やだぁ」
俺「じゃあ一緒に出る?」
女「そっち方がいや」
ピンポーン♪
俺「しょうがない・・・」
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:08:31.85 ID:DxHe/VfD0 [30/78]
女「いただきます」
俺「いっぱい食べろよ」
女「犬みたいに言わないで」
俺「ごめんごめん」
女「このあとどうする?」
俺「ぼ―っとする」
女「なにそれ」
俺「楽しいよ」
672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:10:44.14 ID:DxHe/VfD0 [31/78]
女「ごちそうさま。さて、休もう」
俺「食べてすぐ寝たら太るよ」
女「もう、好きにしていいでしょ。あ、俺くんお風呂沸かしておいて」
俺「はいはい」
女「ふう・・・いろんなことがあったけど」
女「これでよかったのかな?」
女「いいんだよ、グリーンだよ」
女「またどうでもいいこと言っちゃった」
674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:16:52.06 ID:DxHe/VfD0 [32/78]
女「俺くん遅くない?」
女「ね―俺くん何してん・・・!」
俺「いや・・・ちょっと気になったから」
女「・・・だからってそんな真剣に掃除しなくても」
俺「きれいな方が気分いいよ」
女「俺くんって変わってるところがいろいろあるよね」
俺「今さら気付いた?」
女「・・・言わなかっただけ」
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:22:59.52 ID:DxHe/VfD0 [33/78]
俺「まあ、俺いい父親になると思う」
女「自分で言うな」
俺「最近はやりのイクメン」
女「ありがたいけど、お風呂掃除だけじゃ・・・」
俺「掃除も洗濯も料理もするよ」
女「そう・・・お母さん喜んでるだろうね」
俺「一人暮らししてから覚えた」
女「へえ・・・習うより慣れろ、かな」
676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:27:17.16 ID:DxHe/VfD0 [34/78]
俺「はあ・・・終わった」
女「お疲れさま」
俺「どう、変わった?」
女「変わったと思うよ」
俺「感動が薄いな」
女「わ・・・すご! これ全部俺くんがやったの? 信じられな―い」
俺「嘘くさ・・・」
女「さっそく入ろ」
677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 17:30:35.29 ID:DxHe/VfD0 [35/78]
俺「俺も」
女「お断り」
俺「え、何で?」
女「今日はしなきゃいけないことがあるので」
俺「何? もしかして・・・下の毛剃ってくれるの?」
女「し―ま―せ―ん―」
俺「がっかり」
女「いいこだから待っててね」
俺「どっかに女が転がってね―かな・・・」-3
続きます
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