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黄昏

912 名前:黄昏1/3[] 投稿日:2010/12/21(火) 22:29:34.99 ID:RSEzEV.0 [11/14]
上条「ちょっと出かけてくる」

長年連れ添った夫が、読んでいた新聞を
閉じながら美琴に言う

美琴「はい、どちらまで」

上条「一方通行のところだ」

美琴「またですか」

定年退職後、夫は義弟のところに良く顔を出すようになった
妹夫婦が近くに住んでいる事もあって
ほとんど毎日顔を出している

美琴「5時には帰ってきてくださいよ、今日はあの子たちが来るんですからね」

上条「わかってる」

今日、予定では息子夫婦が来る事になっている
学園都市に住む孫たちが夏休みで帰ってきたので、
美琴たちに顔を見せにくるそうだ

美琴も夫も前から楽しみにしている


913 名前:黄昏2/3[] 投稿日:2010/12/21(火) 22:30:29.49 ID:RSEzEV.0 [12/14]
上条「……学園都市と聞いて懐かしくなってな。昔話をしてくる」

美琴「私でも付き合えますよ」

上条「それは後に取っておく」

皺が大分増えた顔で上条当麻が微笑む
どれだけたっても、美琴の好きなその笑顔

美琴「そうですか」

上条「……あの街は変わったかな」

美琴「あなたが変えたのでしょう」

いろんな事があった
その中核にいたのは間違いなく
上条当麻そのひとで


914 名前:黄昏3/3[] 投稿日:2010/12/21(火) 22:31:14.48 ID:RSEzEV.0 [13/14]
上条「そうか?」

上条に影響された人間
さらにそれに影響された人間
連鎖的につながった人の絆が
全てを変えていった

美琴「はい、でもまた変わっているでしょう」

上条「そうだな」

美琴「今の子供たちの街ですから、あそこは」

世界は変わっていく
時間と世代を重ねていく事で
それは寂しいことかもしれない
でも嬉しくもある

上条「ああ。では行ってくる」

美琴「行ってらっしゃい」

あの子たちが来たら話してあげよう

かつてあの街に住んでいた者から
今、住んでいる者に」

学園都市の物語を……




915 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 22:34:09.27 ID:RSEzEV.0 [14/14]
以上です

妹夫婦って一方さんと誰なんですかね

お目汚し失礼しました

Tag : とあるSS総合スレ

コメント

No title

一方さんの嫁は打ち止めであってほしいわ

No title

もしくは番外個体とか

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