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くうきみさか
483 名前:くうきみさか1/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:24:05.89 ID:bafzieI0 [13/22]
上条「ま、俺にとって空気みたいなもんかな。御坂って」
一方「ふーン」
美琴「……」
夕暮れの街かど
少し先を歩く見知った顔を見つけて
追いつこうと駆け出そうとした瞬間
聞こえてきた、その一言
ああ、やっぱり
怒るよりも、先にそう考えてしまう
そのまま、あいつと逆の方向に走り出す
それ以上そこに居たくなかった
上条「ま、俺にとって空気みたいなもんかな。御坂って」
一方「ふーン」
美琴「……」
夕暮れの街かど
少し先を歩く見知った顔を見つけて
追いつこうと駆け出そうとした瞬間
聞こえてきた、その一言
ああ、やっぱり
怒るよりも、先にそう考えてしまう
そのまま、あいつと逆の方向に走り出す
それ以上そこに居たくなかった
484 名前:くうきみさか2/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:24:58.62 ID:bafzieI0 [14/22]
佐天「御坂さん?」
美琴「……佐天さん」
公園のベンチに座っていると
友人が現れる
佐天「……どうかしたんですか」
美琴「ふぇ」
その一言で
堪えてきたものが
溢れだしてしまう
佐天「だ、大丈夫ですか!」
慌てた様子で佐天が美琴に駆け寄る
申し訳ない気持ちもあるけど
涙がとまってくれない
佐天「最低じゃないですか! その人!」
美琴「そんなことないよ」
佐天「だって普通言いますか! 女の子のこと空気なんて!」
美琴の話を聞いたらすぐに
佐天が自分の事のように怒りだしてくれる
その、優しさに涙が一休みしてくれた
485 名前:くうきみさか3/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:25:34.41 ID:bafzieI0 [15/22]
佐天「文句言ってきます!」
美琴「だめ、やめて」
佐天「どうしてですか!」
美琴「おねがい……」
佐天「……わかりました」
美琴「ありがとう」
佐天「でも、このままでいいんですか。やっぱりひどいですよ!」
本気で美琴の為に動こうとしてくれている
そんな友達がいる事に感謝して
自分がどうしたいのかを考える
美琴「……あって話してみる」
佐天「御坂さん」
美琴「ショックを受けて泣いてるだけなんて、私らしくないもの。ふざけて事抜かしたら電撃してやるんだから!」
佐天「それでこそ御坂さんです!」
心配してくれる友達に
精一杯の笑顔を向ける
頑張ろうと思う
486 名前:くうきみさか4/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:26:09.58 ID:bafzieI0 [16/22]
美琴「ちょっと、アンタ」
いつもの通学路
激しく鼓動する心臓を抱えて
アイツが来るのを待っていた
上条「おぅ、御坂か」
いつも通りの声
それが耳に届くだけで
逃げ出したくなる
美琴「ちょっと話があるんだけど」
上条「なんだ、特売があるんで手早くな」
言わなくては
そして
どんな言葉が帰ってきても
自分らしくいよう
487 名前:くうきみさか5/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:27:23.64 ID:bafzieI0 [17/22]
美琴「空気ってどういう事よ」
上条「へ?」
美琴「人の事を空気なんて言っちゃってさ、どういうつもり」
上条「な、なんでおまえがそれを!」
美琴「いいから! 答えなさいよ!」
上条「どういうつもりって、そのまんまだけど……」
ああ、やっぱり
そんなところだろうとは思ってた
美琴「そ、じゃあね」
それ以上傍にいると
御坂美琴らしくない行動に
出てしまいそうで
上条「おい、御坂!」
アイツの言葉も聞かずに走り出す
488 名前:くうきみさか6/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:28:01.95 ID:bafzieI0 [18/22]
美琴「どうしよっかな……」
自分が呟く言葉の意図さえ
いまいち掴めない
涙はでてこない
ただ、どうしようもなく
胸が痛いだけ
上条「御坂!!」
アイツの走る足音が近づいてくる
いつもは嬉しいのに
今はただ、苦しい
美琴「何しに来たの」
上条「急に走り出すから、追いかけたんだろうが」
荒い呼吸のまま上条が言う
心配そうなその様子が
逆につらい
美琴「ほっといてよ」
上条「ほっとけるかよ」
美琴「ほっときなさいよ! どうせ空気なんでしょ!」
言わないつもりだった
言葉が溢れだす
489 名前:くうきみさか7/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:28:36.14 ID:bafzieI0 [19/22]
美琴「いてもいなくても同じなんでしょ! だったら!」
上条「ふざけんな!」
上条が美琴の言葉を遮るように叫ぶ
美琴「な、何よ」
上条「お前、頭いいくせにバカか」
溺れていた人間が
やっと水中から出てきたような呼吸で
上条が言う
上条「空気がないと! 死んじゃうだろうがァァァ!!」
美琴「え」
上条「空気が無いと! お前が当たり前のようにいてくれないと!」
バカだ、こいつは
そんな例えで女の子を表現するな
でも
そんな言葉でも
美琴「……何言ってんのよ、ばか」
嬉しくなってしまう自分もバカだ
了
490 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:30:51.09 ID:bafzieI0 [20/22]
以上です
冒頭の会話は一方さんが打ち止めのふくらはぎや番外個体の脇について語っていて
上条さんも自分語りを始めたんだと思います
あと、上琴を書くと何故か佐天さんを出したくなります
お目汚し失礼しました
佐天「御坂さん?」
美琴「……佐天さん」
公園のベンチに座っていると
友人が現れる
佐天「……どうかしたんですか」
美琴「ふぇ」
その一言で
堪えてきたものが
溢れだしてしまう
佐天「だ、大丈夫ですか!」
慌てた様子で佐天が美琴に駆け寄る
申し訳ない気持ちもあるけど
涙がとまってくれない
佐天「最低じゃないですか! その人!」
美琴「そんなことないよ」
佐天「だって普通言いますか! 女の子のこと空気なんて!」
美琴の話を聞いたらすぐに
佐天が自分の事のように怒りだしてくれる
その、優しさに涙が一休みしてくれた
485 名前:くうきみさか3/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:25:34.41 ID:bafzieI0 [15/22]
佐天「文句言ってきます!」
美琴「だめ、やめて」
佐天「どうしてですか!」
美琴「おねがい……」
佐天「……わかりました」
美琴「ありがとう」
佐天「でも、このままでいいんですか。やっぱりひどいですよ!」
本気で美琴の為に動こうとしてくれている
そんな友達がいる事に感謝して
自分がどうしたいのかを考える
美琴「……あって話してみる」
佐天「御坂さん」
美琴「ショックを受けて泣いてるだけなんて、私らしくないもの。ふざけて事抜かしたら電撃してやるんだから!」
佐天「それでこそ御坂さんです!」
心配してくれる友達に
精一杯の笑顔を向ける
頑張ろうと思う
486 名前:くうきみさか4/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:26:09.58 ID:bafzieI0 [16/22]
美琴「ちょっと、アンタ」
いつもの通学路
激しく鼓動する心臓を抱えて
アイツが来るのを待っていた
上条「おぅ、御坂か」
いつも通りの声
それが耳に届くだけで
逃げ出したくなる
美琴「ちょっと話があるんだけど」
上条「なんだ、特売があるんで手早くな」
言わなくては
そして
どんな言葉が帰ってきても
自分らしくいよう
487 名前:くうきみさか5/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:27:23.64 ID:bafzieI0 [17/22]
美琴「空気ってどういう事よ」
上条「へ?」
美琴「人の事を空気なんて言っちゃってさ、どういうつもり」
上条「な、なんでおまえがそれを!」
美琴「いいから! 答えなさいよ!」
上条「どういうつもりって、そのまんまだけど……」
ああ、やっぱり
そんなところだろうとは思ってた
美琴「そ、じゃあね」
それ以上傍にいると
御坂美琴らしくない行動に
出てしまいそうで
上条「おい、御坂!」
アイツの言葉も聞かずに走り出す
488 名前:くうきみさか6/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:28:01.95 ID:bafzieI0 [18/22]
美琴「どうしよっかな……」
自分が呟く言葉の意図さえ
いまいち掴めない
涙はでてこない
ただ、どうしようもなく
胸が痛いだけ
上条「御坂!!」
アイツの走る足音が近づいてくる
いつもは嬉しいのに
今はただ、苦しい
美琴「何しに来たの」
上条「急に走り出すから、追いかけたんだろうが」
荒い呼吸のまま上条が言う
心配そうなその様子が
逆につらい
美琴「ほっといてよ」
上条「ほっとけるかよ」
美琴「ほっときなさいよ! どうせ空気なんでしょ!」
言わないつもりだった
言葉が溢れだす
489 名前:くうきみさか7/7[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:28:36.14 ID:bafzieI0 [19/22]
美琴「いてもいなくても同じなんでしょ! だったら!」
上条「ふざけんな!」
上条が美琴の言葉を遮るように叫ぶ
美琴「な、何よ」
上条「お前、頭いいくせにバカか」
溺れていた人間が
やっと水中から出てきたような呼吸で
上条が言う
上条「空気がないと! 死んじゃうだろうがァァァ!!」
美琴「え」
上条「空気が無いと! お前が当たり前のようにいてくれないと!」
バカだ、こいつは
そんな例えで女の子を表現するな
でも
そんな言葉でも
美琴「……何言ってんのよ、ばか」
嬉しくなってしまう自分もバカだ
了
490 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 21:30:51.09 ID:bafzieI0 [20/22]
以上です
冒頭の会話は一方さんが打ち止めのふくらはぎや番外個体の脇について語っていて
上条さんも自分語りを始めたんだと思います
あと、上琴を書くと何故か佐天さんを出したくなります
お目汚し失礼しました
Tag : とあるSS総合スレ
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