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Lvダウン

220 名前:Lvダウン 1[] 投稿日:2010/12/15(水) 11:26:12.72 ID:PcuA.Zc0 [1/20]
 ねぇ、アナタ最近弱くなってない?ってミサカはミサカは気になってるんだけど…

ある日そう指摘されて初めて気づいた。
確かに最近不調だったような気がしていたが、気のせいだろう。
と気にしないようにしてきた。

一方「そォか?」

打ち「うんってミサカはミサカは即答してみる」

…即答された。これは少し精神的ダメージがある。
仮にも学園都市最強のLV5。「弱くなった」と言われてなにも思わないはずが無い。

打ち「ってゆーか、ミサカ達も最近能力測定のとき結果が下がってたとかいう子が多いのってミサカはミサカは少し疑問を持ってみたり」

一方「偶然…じゃねェの?」

そう。これは偶然。
そう考えるのが普通である。

221 名前:Lvダウン 2[] 投稿日:2010/12/15(水) 11:33:01.20 ID:PcuA.Zc0 [2/20]
打ち「偶然…そうだよね。偶然だよねってミサカはミサカは同意してみたり」

一方「あンまりくだらねェこと考えてンじゃねェよ」

打ち「きっとアナタが弱くなった気がしたのも気のせい気のせい!ってミサカはミサカは気にしないことにしてみる」

一方「(そォだァ。ただの偶然。なンでもねェ)」

だが、そう簡単に一方通行は思い込めなかった。
絶対守ってみせると誓った女の子に「弱くなった」と言われたのだから」

一方「(能力測定…久々にしてみるかァ)」

考えるよりは行動にとる方がいい。
そして一方通行はとある研究所に向かった。


222 名前:Lvダウン 3[] 投稿日:2010/12/15(水) 11:40:09.26 ID:PcuA.Zc0 [3/20]
―とある研究所

一方「よォ」

研究員A「なんですか?」

一方「能力測定したくてなァ。今すぐ準備しろ」

研究員A「じゃあ10分ほど待っててください。準備しろ」

研究員B「はい」


〔能力測定中〕


コレハ・・・
イヤ。タダチョウシガワルカッタダケジャ・・・
デモコノケッカハナイダロ・・・

一方「結果は出たかァ?」

研究員A「あ、はい…ですが…」

一方「見せてみろ」

一方通行は強引に結果が書かれた用紙を奪う。
どうしてもすぐに結果が知りたかった。
このとてつもない不安を…取り除きたかった。
だが、そこに書かれていたのは

【測定結果 LV4】

一方「!?」


223 名前:Lvダウン 4[] 投稿日:2010/12/15(水) 11:50:52.40 ID:PcuA.Zc0 [4/20]
これが驚かずにいられるだろうか?
能力が芽生えたときからLV5だった。
なのについさっきの計測した結果はLV4。

一方「…ァ?」

研究員A「きっと機材の調子が悪かったんですよ」

研究員B「ま…また計ればLV5ですよ」

一方「機材の調整くれェちゃンとやっとけ帰る」

一方通行はそのあと何十という研究施設に回った。
だが結果はそこでも【Lv4】

一方「まじ…かよ」

不安でいっぱいの一方通行の目にある少女が映った。

一方「オリジナル…」

いつもならスルーするところだが、今日だけはひとつ聞きたいことがあった。



224 名前:Lvダウン 5[] 投稿日:2010/12/15(水) 11:57:31.22 ID:PcuA.Zc0 [5/20]
御坂「え…!?」

御坂はいつもは話しかけられることなどないものだから、超貴重生物を見るような目で一方通行を見ていた。

一方「ンな目つきで人を見ンな。…少し聞きたいことがあンだ」

御坂「…ちょうどよかった。私も聞きたいことがあったのよ」

一方通行は御坂がいつもと違うことに気づいた。
いつもとは違う、とても真面目な顔つき。
これは御坂が自分に聞きたいことと言うのもただ事ではないなとなんとなく悟った。

一方「で、その聞きたいことっつゥのがよォ」

御坂「なに?あ、一方通行からでいいわよ」

ゴクリと一方通行は息を呑み、言った。

一方「お前、最近の能力測定で結果が落ちてたりしてねェか?」


225 名前:Lvダウン 6[] 投稿日:2010/12/15(水) 12:06:08.08 ID:PcuA.Zc0 [6/20]
御坂「!?」

御坂は一瞬ものすごい形相になった。
だが、すぐにもとの顔に戻り、

御坂「…私もそのことを聞きたかったの。私さ…LV、下がっちゃったのよ。LV4よ。しかもギリギリ」

一方「お前の周りで他にLVが下がったとかいう話を聞いたりしなかったか?」

御坂「黒子がね…LV3になっちゃって、すごく落ち込んでるの。あの子あれでもすごく努力してたからさ…」

御坂「もしかしてだけど、一方通行もLv…下がったの?」

一方「…」

一方通行は考える。
Lvが下がったことを御坂に話してもいいのか?
悩んだ。そして

一方「ンなわけねェだろ。ちっと数値が下がっただけだァ」

御坂「そう…でも下がったのは下がったのね」

一方「ちっとだけなァ」

一方通行は考え抜いた結果、こう言うのが一番いいと思ったのだろう。
御坂は不安そうな顔つきになる。
一方通行は今、Lvが下がったことを言わなくてよかったと本気で思っていた。

227 名前:Lvダウン 7[] 投稿日:2010/12/15(水) 12:44:17.73 ID:PcuA.Zc0 [7/20]
御坂「でも、LVが下がるなんておかしいと思わない?」

一方「まァそォだけどよォ…偶然が重なったンじゃねェか?機材の不調を体調の不調とかが」

御坂「…89回も続くと思う?」

一方「…ねェな」

御坂「これは…なにか起こってると思う」

一方「ァ―?ンなの気のせいだっつの。俺は帰る。じゃあな」

御坂「ちょ、ちょっと!」

一方通行はこれはなにか事件性のあるものとかかわっていると確信していた。

一方「(芳川に聞いてみっかァ)」



―黄泉川家 

芳川「え?LVが下がるかですって?」

一方「ァあ」

232 名前:Lvダウン 7[] 投稿日:2010/12/15(水) 13:14:16.29 ID:PcuA.Zc0 [8/20]
すまん。突然の来訪者にイライラMAXで手間取ってた。


芳川「…そういう話は聞いたこと無いわね」

一方「そォか」

芳川「なんでそんなこと?」

一方「いンや。なンとなくなァ」

芳川「(なんとなく聞く内容じゃないでしょうが)」

芳川は違和感ありまくりな一方通行の質問の真意が気になってしかたなかった。


芳川「そう。私は今ドラクエクリア最短記録に挑戦中なんだからあんまり話しかけないでくれる?」

一方「…クソニート」

芳川「あら。自分の限界に挑戦するのはいいことよ?」フフン

一方「なンか超ムカつくわァ。こいつゥ」

233 名前:Lvダウン 8[] 投稿日:2010/12/15(水) 13:23:23.20 ID:PcuA.Zc0 [9/20]
芳川「とりあえず出て行って」

一方「言われなくても出てくわ。さっさと職見つけやがれクソニートがァ」

キィーガチャン

芳川「さて…と。久々に調べてみるか」


―数日後

打ち「あーなーた!ちょっと起きてー!ってミサカはミサカは必死に訴えてみたりー!」

打ち「起きるわけ無いか…ってミサカはミサカ準備運動」

打ち「おーきーろー!ってミサカはミサカはダーイブ!」

一方「ゴハァァァァ!打ち止めァちゃァン!?何回言ったら分かるンですかァ!?」

打ち「ちょっと来て!ってミサカはミサカはアナタを引きずれ…ないぃー」

一方「行くからちょっと待てェ。ったく」ガチャ

一方通行は杖を装備し、打ち止めに引っ張られながらリビングへと向かった。

234 名前:Lvダウン 9[] 投稿日:2010/12/15(水) 13:31:02.28 ID:PcuA.Zc0 [10/20]
そこで目にしたのは、衝撃の事実だった。

『学園都市の能力者のLvがどんどん下がっています!今では最高LVは4、LV5は全滅という情報が入っています!』
『つまり、あの学園都市最強のLV4に?』
『はい。▲月●日に複数の施設で能力測定し、すべての測定結果がLV4だったということが分かっています』
『ちなみに第2位以降はもう…?』
『はい。LV3です』
『この現象はどういうことなんでしょう?』
『まだ良く分かっていません』
『…』

打ち「…というわけなのってミサカはミサカはアナタがLV4になってたことに驚いてるの」

一方「…」

235 名前:Lvダウン 10[] 投稿日:2010/12/15(水) 13:38:31.53 ID:PcuA.Zc0 [11/20]
一方「ンなこと…」

芳川「一方通行」

一方「ンだァ。芳川」

一方通行は不穏な空気を放っていた。

芳川「LVが下がった原因が分かったかもしれないわ」

一方「!?いますぐ教えやがれェ!!」

芳川「これはまだ100%確実ってわけじゃないんだけど…」


236 名前:Lvダウン 11[] 投稿日:2010/12/15(水) 13:51:24.46 ID:PcuA.Zc0 [12/20]
芳川「空気中に能力のLVを下げるような物質が入ってるんじゃないかと思うの」

打ち「そうなの?ってミサカはミサカはいまやLV2だったり」

一方「犯人の検討はついてンのか?」

芳川「これもたぶんなんだけど、無能力者か学園都市外部の組織」

一方「はァン。いいじゃねェか。やってやる」

芳川「…行ってらっしゃい。一方通行」

打ち「どこかに行くの?ってミサカはミサカはたずねてみたり」

一方「散歩だァ」

打ち「嘘でしょ。ミサカも連れてってってミサカはミサカはアナタをみつめてみる」

一方「いいからお前はここで待ってろ。芳川。黄泉川に伝えとけ」

芳川「…分かった」

一方通行は杖を持ち直し、靴を履く。
ついて来ようとする打ち止めをそっけなく追い払い、戦場へ向かった。

238 名前:Lvダウン 12[] 投稿日:2010/12/15(水) 14:05:23.53 ID:PcuA.Zc0 [13/20]
一方「さて…どォすっかなァ」

?「一方通行!」

名を呼ばれ、一方通行は振り向く。
するとそこには、ヒーローとオリジナルが立っていた。

御坂「―…一方通行もLVが下がってたのね?」

一方「…ァあ。俺はあの日能力測定を数十回やった。しかも全部違う研究所でなァ」

御坂「なんで本当のことを言ってくれなかったの?」

御坂は怒りを悲しみが混じったような顔で一方通行に問いかけた。

一方「…関係ねェだろ。俺はやらなくちゃいけねェことがあンだ。じゃあな」

一方通行が立ち去ろうとした瞬間

上条「待てよ」

一方「ァ?」

上条「やらなくちゃいけないことっていうのは…LVが下がっていくこの事件についてか?」

一方「…だったらなンだよ」

上条「俺達もこの事件について調べてるっつっても収穫は0だけどな」

一方「あっそォ。だったらなンだってンだ」

上条「一緒に行っていいか?」

一方「断る」



240 名前:Lvダウン 12[] 投稿日:2010/12/15(水) 14:13:50.66 ID:PcuA.Zc0 [14/20]
一方通行は即答した。
一人の方が自分にはあっていると分かっていたから。

御坂「一人より三人のほうがいいでしょ?」

一方「一人の方がいいっつゥの」

上条「お願いだ。一方通行」

御坂「一方通行、アンタのことだからなにか手ががりがあるんでしょ?怪我しようが死のうが私達はなにも文句は言わない。だから一緒に行かせて」

?「わたくしからもお願いしますの」

三人がいっせいにふりむく。
そこには空間移動能力者・白井黒子がいた。

白井「テレポートできないのは不便ですわね」

御坂「黒子っ!!」

白井「黒子はお姉様がいるところならたとえ火のなか水の中。いつでもどこでも参上いたしますわ」

白井「まぁ…LVも下がりに下がってしまい、いまやLV2。お役にはたてないと思いますが…」

白井「それでも黒子はお姉様のおそばにいたいんですの」ニコリ


242 名前:Lvダウン 14[] 投稿日:2010/12/15(水) 14:21:16.39 ID:PcuA.Zc0 [15/20]
御坂「黒子…」

上条「白井、お前…」

白井「一方通行さん。お願いしますの」

一方通行は悩んだ。自分以外の人間を傷つけたくなかったから。
だけど、だけど…

一方「…死んでもしらねェぞ」

上条「一方通行!!」

白井「さて…一方通行さん、なにか情報はありますの?」

一方「二つある」

一方通行は芳川から聞いたことを三人に伝えた。

御坂「…確信がないのが残念ね」

上条「まぁ、0よりはいいじゃねぇか」

白井「わたくしは一応初春に調べてもらってますの」

243 名前:Lvダウン [] 投稿日:2010/12/15(水) 14:23:11.05 ID:PcuA.Zc0 [16/20]
とりあえずいったん投下終了します。

Tag : とあるSS総合スレ

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