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似ている事
167 名前:似ている事その一[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:00:38.55 ID:yNV/bz60 [3/16]
美琴「ねぇ、せめてあの二人とはもうちょっと話したら」
上条「上条さんはかなり努力してます」
またまた巻き込まれた魔術がらみのトラブルの後
寮まで送っている途中に、美琴が会話の中で
インデックスやステイルとの事にふれてくる
美琴「ねぇ、せめてあの二人とはもうちょっと話したら」
上条「上条さんはかなり努力してます」
またまた巻き込まれた魔術がらみのトラブルの後
寮まで送っている途中に、美琴が会話の中で
インデックスやステイルとの事にふれてくる
美琴「あれで?」
上条「あれで」
美琴「はぁ、ま、無理する必要はないけど」
前にも美琴には同じような事を
言われたと思う
やはり、心配をかけているみたいだ
上条「いや、頑張ってるぞ。昨日だって……」
美琴「昨日? 何?」
上条「あ、いや何でもない……」
美琴を少しでも安心させようとしたが
つい、余計な事まで言いそうになる
美琴「何、私に言えない事?」
それが、余計心配そうな顔をさせてしまう
上条「いや、酔っ払った人を介抱したんだよ。昨日」
美琴「ああ、アンタ困った人はほうっておけないもんね。私と初めて会った時もそうだったし」
上条「がんばって会話したんだぞ」
美琴「偉い、褒めてあげるわ」
そう言って、笑顔を浮かべる美琴には言えなかった
その酔っ払い、お前のお袋さんだったなんて
難しい年頃だし……
168 名前:似ている事その2[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:01:43.89 ID:yNV/bz60 [4/16]
美鈴「ごめんねー。みずちょうだーい」
上条「はい」
その夜、コンビニからの帰り道
酔っ払いとそれに絡まれている少年を見つけた
助けようとした結果
美鈴「ありがとー。よし! ビールもってきてぇ」
上条「ないです」
一方「まだ呑む気かァ、コラァ」
どっちも、顔は知っているけど
ちゃんと話せない相手だった
仕方なしに家に連れ帰る
一方「おィ、俺帰るからな。後よろしく」
美鈴「えー、もっとあいてしてよぉー」
一方「人の足つかむンじゃねェ! 離せ!」
上条「話せないな」
一方「あ?」
上条「何でもない」
美鈴「ふたりとーもー、かまってーよー」
騒ぎ立てる美女の介抱を
以前殴った白い人とともに行う
放ってはおけない
普段、世話になっている子の母親だし
169 名前:似ている事その3[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:02:27.09 ID:yNV/bz60 [5/16]
美鈴「すぅー、すぅ」
ようやく、酔っ払いが寝ついた
上条のベッドの上でだらしなく転がっている
目の前には疲れ果てた白い人
上条も、決して元気いっぱいとはいえない
一方「……」
上条「……」
一方「……」
上条「……」
会話が続かない
そもそも、はじまりさえしない
前に会った時はあんなにテンションが高かったのに
もしかして、こいつも
一方「……」
人見知りなのでは?
以前、美琴や妹達を助けるためにケンカした時は
もの凄くテンション高くて、何を話していいかわからなかった
だから、とりあえず殴った
会話せずに、美琴達を守って殴った
170 名前:似ている事その4[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:03:10.50 ID:yNV/bz60 [6/16]
上条「……」
でも、こいつは上条とは違うタイプの
人見知りなのではないだろうか
一方「……」
あのテンションは人に話しかけられるのを
防ぐバリアーだったのではないだろうか
上条「……」
テンション高く、ひたすらバリアーを張っていたら
いつの間にかあの実験に協力させられていただけでは無いのだろうか
一方「……」
だとしたら、殴りまくって悪い事をした
美琴たちを助けた事に後悔は無いが、
違う方法があったのかもしれない
171 名前:似ている事その5[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:03:54.18 ID:yNV/bz60 [7/16]
上条「……」
でも、あの時はああするしかなかった
情報を集める時間も無かった
そもそも、この白い男の名前さえ知らないのだ
一方「……」
美琴が勝てない相手なのだから
第一位か第二位だと思う
どっちなのだろうか
話題のていとくんなのだろうか
一方「……おィ」
上条「何だ」
唐突に、白い男が口を開く
一方「コイツの事頼むはァ」
幸せそうに眠りこける
美鈴を指さして
白い男が言う
上条「任せろ」
一方「じゃあな。それと……」
172 名前:似ている事その6[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:04:35.02 ID:yNV/bz60 [8/16]
上条「何だ」
一方「あ、ありがとな」
白い男が上条から顔をそむけながら言う
少しだけ、顔に赤みが差している
上条「大した事してない」
一方「……大した事なンだよ。いつか礼さしてもらうわァ」
「この学園都市第一位、一方通行がなァ」
そう言って、足早に部屋を出ていく
そうか、一位の方だったか
173 名前:似ている事その7[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:05:15.10 ID:yNV/bz60 [9/16]
美琴「じゃあさ、ちゃんと会話できたご褒美あげよっか」
上条「別にいい。世話掛けてんのは、俺だしな」
美琴「人の好意は素直に受け取りなさいよ。何が良いかなー」
美琴が楽しそうに呟く
むしろ、上条の方が美琴に何か礼をしなくてはと思う
前の映画はちょっと思惑と外れたし
喜んではくれたけど
「はやくはやく! ミサカはミサカはせかしてみたり!」
「急がなくても中華料理屋は逃げませン! 走るなァ!」
「ミサカ的には中華より、イタリアンが良いんだけど」
「黄泉川達が先行ってンだァ! 文句はアイツらに言えェ!」
道路の反対側の道を、昨日の白い男と
小さな女の子、高校生くらいの少女が歩いて行く
少しだけ笑って、二人と話しているのがみえる
174 名前:似ている事その8[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:05:42.26 ID:yNV/bz60 [10/16]
上条「あいつにも、ちゃんと話せる相手がいるんだな」
美琴「ん、どうしたの?」
美琴が疑問の声をあげる
どうやら、反対側の一団には気づいていないみたいだ
上条「なんでもねぇよ」
美琴「そう? じゃ、今度の日曜いつもの公園ね」
上条「別にいいけど、どうしたんだ?」
美琴「さっきも言ったじゃない。ご褒美よ」
そう言って美琴がまた笑う
アイツに二人の少女がいるように
自分には……
了
175 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:07:51.95 ID:yNV/bz60 [11/16]
以上です
時系列がぐだぐだなのは、上条さんが美琴さんを電話で呼び出すせいで
事件の起こる順番が変わっているからです
たぶん、顔芸とヘタ錬は同時処理です
お目汚し失礼しました
上条「あれで」
美琴「はぁ、ま、無理する必要はないけど」
前にも美琴には同じような事を
言われたと思う
やはり、心配をかけているみたいだ
上条「いや、頑張ってるぞ。昨日だって……」
美琴「昨日? 何?」
上条「あ、いや何でもない……」
美琴を少しでも安心させようとしたが
つい、余計な事まで言いそうになる
美琴「何、私に言えない事?」
それが、余計心配そうな顔をさせてしまう
上条「いや、酔っ払った人を介抱したんだよ。昨日」
美琴「ああ、アンタ困った人はほうっておけないもんね。私と初めて会った時もそうだったし」
上条「がんばって会話したんだぞ」
美琴「偉い、褒めてあげるわ」
そう言って、笑顔を浮かべる美琴には言えなかった
その酔っ払い、お前のお袋さんだったなんて
難しい年頃だし……
168 名前:似ている事その2[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:01:43.89 ID:yNV/bz60 [4/16]
美鈴「ごめんねー。みずちょうだーい」
上条「はい」
その夜、コンビニからの帰り道
酔っ払いとそれに絡まれている少年を見つけた
助けようとした結果
美鈴「ありがとー。よし! ビールもってきてぇ」
上条「ないです」
一方「まだ呑む気かァ、コラァ」
どっちも、顔は知っているけど
ちゃんと話せない相手だった
仕方なしに家に連れ帰る
一方「おィ、俺帰るからな。後よろしく」
美鈴「えー、もっとあいてしてよぉー」
一方「人の足つかむンじゃねェ! 離せ!」
上条「話せないな」
一方「あ?」
上条「何でもない」
美鈴「ふたりとーもー、かまってーよー」
騒ぎ立てる美女の介抱を
以前殴った白い人とともに行う
放ってはおけない
普段、世話になっている子の母親だし
169 名前:似ている事その3[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:02:27.09 ID:yNV/bz60 [5/16]
美鈴「すぅー、すぅ」
ようやく、酔っ払いが寝ついた
上条のベッドの上でだらしなく転がっている
目の前には疲れ果てた白い人
上条も、決して元気いっぱいとはいえない
一方「……」
上条「……」
一方「……」
上条「……」
会話が続かない
そもそも、はじまりさえしない
前に会った時はあんなにテンションが高かったのに
もしかして、こいつも
一方「……」
人見知りなのでは?
以前、美琴や妹達を助けるためにケンカした時は
もの凄くテンション高くて、何を話していいかわからなかった
だから、とりあえず殴った
会話せずに、美琴達を守って殴った
170 名前:似ている事その4[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:03:10.50 ID:yNV/bz60 [6/16]
上条「……」
でも、こいつは上条とは違うタイプの
人見知りなのではないだろうか
一方「……」
あのテンションは人に話しかけられるのを
防ぐバリアーだったのではないだろうか
上条「……」
テンション高く、ひたすらバリアーを張っていたら
いつの間にかあの実験に協力させられていただけでは無いのだろうか
一方「……」
だとしたら、殴りまくって悪い事をした
美琴たちを助けた事に後悔は無いが、
違う方法があったのかもしれない
171 名前:似ている事その5[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:03:54.18 ID:yNV/bz60 [7/16]
上条「……」
でも、あの時はああするしかなかった
情報を集める時間も無かった
そもそも、この白い男の名前さえ知らないのだ
一方「……」
美琴が勝てない相手なのだから
第一位か第二位だと思う
どっちなのだろうか
話題のていとくんなのだろうか
一方「……おィ」
上条「何だ」
唐突に、白い男が口を開く
一方「コイツの事頼むはァ」
幸せそうに眠りこける
美鈴を指さして
白い男が言う
上条「任せろ」
一方「じゃあな。それと……」
172 名前:似ている事その6[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:04:35.02 ID:yNV/bz60 [8/16]
上条「何だ」
一方「あ、ありがとな」
白い男が上条から顔をそむけながら言う
少しだけ、顔に赤みが差している
上条「大した事してない」
一方「……大した事なンだよ。いつか礼さしてもらうわァ」
「この学園都市第一位、一方通行がなァ」
そう言って、足早に部屋を出ていく
そうか、一位の方だったか
173 名前:似ている事その7[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:05:15.10 ID:yNV/bz60 [9/16]
美琴「じゃあさ、ちゃんと会話できたご褒美あげよっか」
上条「別にいい。世話掛けてんのは、俺だしな」
美琴「人の好意は素直に受け取りなさいよ。何が良いかなー」
美琴が楽しそうに呟く
むしろ、上条の方が美琴に何か礼をしなくてはと思う
前の映画はちょっと思惑と外れたし
喜んではくれたけど
「はやくはやく! ミサカはミサカはせかしてみたり!」
「急がなくても中華料理屋は逃げませン! 走るなァ!」
「ミサカ的には中華より、イタリアンが良いんだけど」
「黄泉川達が先行ってンだァ! 文句はアイツらに言えェ!」
道路の反対側の道を、昨日の白い男と
小さな女の子、高校生くらいの少女が歩いて行く
少しだけ笑って、二人と話しているのがみえる
174 名前:似ている事その8[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:05:42.26 ID:yNV/bz60 [10/16]
上条「あいつにも、ちゃんと話せる相手がいるんだな」
美琴「ん、どうしたの?」
美琴が疑問の声をあげる
どうやら、反対側の一団には気づいていないみたいだ
上条「なんでもねぇよ」
美琴「そう? じゃ、今度の日曜いつもの公園ね」
上条「別にいいけど、どうしたんだ?」
美琴「さっきも言ったじゃない。ご褒美よ」
そう言って美琴がまた笑う
アイツに二人の少女がいるように
自分には……
了
175 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 17:07:51.95 ID:yNV/bz60 [11/16]
以上です
時系列がぐだぐだなのは、上条さんが美琴さんを電話で呼び出すせいで
事件の起こる順番が変わっているからです
たぶん、顔芸とヘタ錬は同時処理です
お目汚し失礼しました
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