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梓「嬉しい温もり」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:25:00.10 ID:AvJL+XecP [1/13]
ガチャ

梓「こんにちはっ」

唯「くぅ……くぅ……」

梓「あれ、唯先輩だけなのかな?」

梓「どっか隠れてたり……」

梓「……いないか」

唯「すぴぃ……」

梓「唯先輩、唯先輩。ゆーい先輩っ」

ユサユサ

唯「んへぇ……うへっ」

梓「笑ってるし。よだれ出てるし」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:25:55.73 ID:AvJL+XecP [2/13]
梓「それにしても、律先輩とかどこに行ったんだろ」

梓「進路相談とかかなぁ……」

唯「すぴぃ……」

梓「……」

梓「唯先輩は悩みが無さそうで良いですねぇ」

梓「幸せそうな顔で寝ちゃって」

梓「本当、かわいい顔で……」

梓「……」

プニッ

梓「うわ、ほっぺぷにぷに……」

唯「んん……」

梓「ぷにぷにー……へへ」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:27:04.23 ID:AvJL+XecP
唯「……あずにゃんくすぐったいよぉ」

梓「うひゃあぁ!?」

唯「わ、びっくりしたぁ」

梓「わ、私のほうがビックリしましたよ!いつから起きてたんですか!?」

唯「今だよぉ。起きたらあずにゃんが私のほっぺつんつんしてた」

梓「あ、え、それはですね、唯先輩を起こそうと」

唯「え、そうなの?それならもっと強く揺さぶってくれないと起きないよぉ」

梓「でも起きたじゃないですか……」

唯「あ、そうだね……えへへ」

梓「はぁ……」

唯「なんでため息つくのー」

梓「唯先輩がわかんないからですよ……」

唯「え?もしかして私って謎多き女!?」

梓「そうですね」

唯「そっかぁ。なんだか、かっこいいねぇ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:27:54.60 ID:AvJL+XecP
梓「……それより他の先輩達はどこにいるんですか?」

唯「えっと、なんか学校の第二希望がなんとかかんとかって言ってたよ」

梓「やっぱり進路関係か……。ていうか唯先輩はそういうのいいんですか?」

唯「私はもう終わったもーん。ぶいっ」

梓「へぇ、意外ですね。ちゃんと選んで考えたんですか?」

唯「ひどい!もちのろんだよ!憂と一緒に一晩中考えたんだから!」

梓「憂と一緒に……ですか」

唯「まぁまぁ。でへへ」

唯「……あ、あと今日は皆長引きそうだから部活は休みだって」

梓「えっ!?それを先に言ってくださいよぉ!」

唯「今言ったからいいじゃんじゃん」

梓「言ったからって……もしかして私に言うためにここに一人でいたんですか?


唯「そだよー」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:29:01.03 ID:AvJL+XecP
梓「そんなことしなくてもメールで教えてくれればよかったじゃないですか……


唯「えぇ、それじゃあダメなんだよぉ」

梓「何がダメなんですか?」

唯「だってあずにゃんと会えないもん」

梓「うぇ?」

唯「ここにいればあずにゃん絶対来るから待ってたんだもん」

梓「それはそうですけど、別に一日ぐらい会わなくたって……」

唯「やだぁ。一日でも、一時間でも多くあずにゃんと一緒にいたい!」

梓「そ、そんな恥ずかしいこと言わないでくださいよぉ……」

唯「えへ、恥ずかしがるあずにゃんも可愛いよ?」

梓「もぉぉ!」

唯「きゃー」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:30:20.19 ID:AvJL+XecP
梓「と、とにかく今日は帰ります!」

唯「一緒に練習しないの?」

梓「それは……ちょっと気分じゃないんです」

唯「え?」

梓「……帰ります!」

唯「ま、待ってよあずにゃーん!一緒に帰ろうよぉ」

梓「それじゃ意味ないじゃないですか!」

唯「意味ないって?」

梓「それは……えと……」

唯「あずにゃん」

梓「なんですかぁ……」

唯「一緒に、帰ろ?」

梓「だから……」

唯「んー?」

梓「……もう」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:31:41.38 ID:AvJL+XecP




唯「あずにゃんお待たせっ」

梓「いえ。じゃあ帰りましょう」

唯「じゃあはい!」

梓「?何ですか手をだして」

唯「手繋いでかえろっ!」

梓「い、いきなり何ですか!?嫌ですよそんなの!」

唯「えぇ!?私のこと嫌いなの!?」

梓「そういう問題じゃないですよ!恥ずかしいじゃないですか!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:33:00.76 ID:AvJL+XecP
唯「全然恥ずかしくないよぉ。憂とはいつも手繋いで歩いてるよ?」

梓「姉妹じゃないですか!」

唯「関係ないよ、ほら繋ご?」

梓「嫌ったら嫌です!私そういうのは恋人とするって決めてるんです!」

唯「え、あずにゃん彼氏さんいるの!?」

梓「それは!……いませんけど」

唯「じゃあいいじゃーん」

梓「駄目です。さっさと帰りますよ」

唯「ちぇぇ……それにしても寒いねぇ」

梓「冬ですからね」

唯「冬はお鍋食べたいよねぇ」

梓「そうですね」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:34:53.29 ID:AvJL+XecP
唯「あずにゃん、なんか冷たい!」

梓「気のせいですよ」

唯「気のせいじゃないもん!さっきから私の顔見てくれないしぃ」

梓「だから、気のせいですって」

唯「そんなこと言わないでほら、かわいいお顔を唯先輩に見せてみんしゃい」

グイッ

梓「わぷっ」

唯「あは、あずにゃんのかわいい顔だぁ」

梓「はなひてくらはいぃ」

唯「んー、ほっぺあったかーい」

梓「やめてくらはい!」

グイグイ

唯「あぁん」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:38:26.03 ID:AvJL+XecP
梓「ふざけないでくださいよ。私寒いの苦手何ですから早く家に入りたいんです」

唯「寒いの苦手なんだぁ。猫みたいでかわいいねぇ」

梓「……からかわないでください」

唯「まぁまぁ。手かしてみんしゃい」

梓「?はいっ」

ギュッ

梓「ちょっ」

唯「おぉ、冷たい手だねぇ」

梓「だから、寒いんですって……」

唯「私も手冷たいけど、手を繋げばあったかあったかだよ」

梓「絶対おかしいですよその考え……」

唯「そうかなぁ。でも繋がないよりはあったかいでしょ?」

梓「それは……そうですけど」

唯「よかったぁ。じゃあこのまま帰ろー」

梓「むぅ……」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:40:43.64 ID:AvJL+XecP
テクテク

唯「あっ!」

梓「今度は何ですか」

唯「私、あずにゃんと手繋いでるねぇ。えへへ」

梓「な、なぁ!?」

唯「わーい、あずにゃんの恋人だ!」

梓「わわっ!やっぱり離してください!」

唯「やだっ!離さないっ!」

梓「ちょっと本当に……力強っ!?」

唯「絶対離さないよ!私、あずにゃんの恋人でいたいもん!」

梓「ひゃ!にゃに言ってるんですかぁ!」

唯「にゃに、だって。かわいいなぁもう」

梓「うぐぅ……」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:45:36.41 ID:AvJL+XecP
梓「周りの人が見てます……」

唯「気にしない気にしない」

梓「恥ずかしい……」

唯「えへ」

梓「何ニヤけてるんですか……」

唯「んー?手からあずにゃんの温もりが伝わってくるなぁって」

梓「そう、ですか……」

唯「うん。ね、あずにゃんにも私の温もり伝わってるかな?」

梓「……ちゃんと、伝わってますよ。……熱いくらいに」

唯「本当?うれしいなぁ」

梓「……」

梓「私もちょっと……うれしいです」

唯「え?もっかい言って?」

梓「何でもないです!早く帰りますよ!」

唯「あぅ、あずにゃん引っ張らないでよぉ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:46:30.90 ID:AvJL+XecP [13/13]
おわり


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